JP2004080608A - 呼制御方法及び装置並びに呼制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の呼制御手段の状態を同期させ、複数の通信制御プログラムに対するイベントの通知順序を制御することの可能な呼制御方法及び装置並びに呼制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体の提供。
【解決手段】第1の呼制御部1に設定された呼状態遷移マシン12において、プロトコル制御部Pからのイベントの通知又は対応する第1のアプリケーションA1からの呼制御API11の起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該第1の呼制御部1から第2の呼制御部2に対して当該状態遷移に関する情報を転送する情報転送処理部3と、この状態遷移に関する情報の転送に伴って第1及び第2の呼制御部1及び2においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該第1及び第2の呼制御部1及び2から第1及び第2のアプリケーションA1及びA2へそれぞれ分配して通知するイベント分配処理部4とを有する特徴。
【選択図】図1
【解決手段】第1の呼制御部1に設定された呼状態遷移マシン12において、プロトコル制御部Pからのイベントの通知又は対応する第1のアプリケーションA1からの呼制御API11の起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該第1の呼制御部1から第2の呼制御部2に対して当該状態遷移に関する情報を転送する情報転送処理部3と、この状態遷移に関する情報の転送に伴って第1及び第2の呼制御部1及び2においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該第1及び第2の呼制御部1及び2から第1及び第2のアプリケーションA1及びA2へそれぞれ分配して通知するイベント分配処理部4とを有する特徴。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼制御方法及び装置並びに呼制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関し、詳しくは、通信ネットワークにプロトコル制御部を介して接続された通信制御装置において、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するための呼制御方法、及びその実施に直接使用する呼制御装置、並びに呼制御方法の実施に際し呼制御装置に導入して使用される呼制御プログラム、及び該呼制御プログラムを記録した記録媒体に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、通信制御装置においては、通信ネットワークとの間で授受される種々の呼を統括的に制御するために、例えば、呼転送や番号変換などの複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムが搭載されることがあった。
【0003】
この場合、複数の通信制御プログラムには、1台の通信制御装置への搭載数に対応して、それぞれ通信制御における呼制御を専門に行う呼制御API(API:Application Program Interface.以下同じ)を具備した複数の呼制御手段が設定され、各通信制御プログラムは、対応する各呼制御手段と協働しながら、それぞれ独立して機能するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来の通信制御装置における呼制御の方法では、1台の通信制御装置に複数の呼制御手段を搭載したとしても、互いにその状態を同期させることができなかった。
【0005】
また、複数の呼制御手段において生成される複数のイベントの通知を一元的に管理し、それら複数のイベントの複数の通信制御プログラムに対する通知順序を制御することができなかったため、1つの呼に対して、呼制御手段に対応した複数の通信制御プログラムを連携して動作させることができなかった。
【0006】
従って、1つの呼に対して提供されるサービスの範囲は、単一の呼制御手段上の通信制御プログラムにより実現されるもののみに限定されていた。
【0007】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次のとおりである。
【0008】
即ち、本発明の第1の目的は、複数の呼制御手段において状態遷移が生じた場合に、それらの状態を同期させることの可能な呼制御方法及び装置並びに呼制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体を提供せんとするものである。
【0009】
本発明の第2の目的は、上記状態遷移の結果として生成されるイベントの通信制御プログラムへの通知を一元的に管理し、その通知順序を制御することの可能な呼制御方法及び装置並びに呼制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体を提供せんとするものである。
【0010】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかとなろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】
まず、本発明方法においては、複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された呼状態遷移マシンにおいて、プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの呼制御APIの起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送し、当該状態遷移に関する情報の転送に伴って複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知する、という特徴的構成手法を講じる。
【0012】
一方、本発明装置においては、複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された呼状態遷移マシンにおいて、プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの呼制御APIの起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する情報転送処理手段と、この情報転送処理手段による状態遷移に関する情報の転送に伴って複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知するイベント分配処理手段とを具備させる、という特徴的構成手段を講じる。
【0013】
また、本発明プログラムにおいては、複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの呼制御APIの起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する処理手順と、状態遷移に関する情報の転送に伴って複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知する処理手順とを具備させる、という特徴的構成手順を講じる。
【0014】
他方、本発明記録媒体においては、複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの呼制御APIの起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する処理手順と、状態遷移に関する情報の転送に伴って複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知する処理手順とをコンピュータ読取可能に記録して構成する、という特徴的構成手続を講じる。
【0015】
さらに、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手法及び手段並びに手順及び手続を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
【0016】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、通信ネットワークにプロトコル制御手段を介して接続された通信制御装置において、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するための呼制御方法であって、前記呼の制御に際し、前記通信制御装置により提供される複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムに対応して、それぞれ、当該各通信制御プログラムにおける呼制御を実行する呼制御APIと、この呼制御APIからの命令に応じて前記呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシンとを設定してなる複数の呼制御手段を採用し、当該複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、前記プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの前記呼制御APIの起動に応じて前記呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送し、当該状態遷移に関する情報の転送に伴って前記複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知してなる、呼制御方法の構成採用にある。
【0017】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記一の呼制御手段から前記他の1以上の呼制御手段に対する前記状態遷移に関する情報の転送を、当該他の1以上の呼制御手段における1以上の呼制御APIの種類が前記一の呼制御手段におけるものと相違する場合、当該一の呼制御手段における前記呼制御APIで用いられる前記呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、前記他の1以上の呼制御手段における前記1以上の呼制御APIで用いられる各呼称に変換する処理を伴って行ってなる、呼制御方法の構成採用にある。
【0018】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへの前記複数のイベントの分配通知を、当該複数のイベントが同一種類のものである場合、当該各イベントの実行に関して事前に定義された優先度に従って行ってなる、呼制御方法の構成採用にある。
【0019】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第1、第2又は第3の特徴における前記呼制御APIに、前記通信制御装置に適用されるプラットフォームの種類に依存しないオープンAPIを採用してなる、呼制御方法の構成採用にある。
【0020】
一方、本発明装置の第1の特徴は、通信ネットワークにプロトコル制御手段を介して接続された通信制御装置において、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するための呼制御装置であって、前記通信制御装置により提供される複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムに対応して、それぞれ、当該各通信制御プログラムにおける呼制御を実行する呼制御APIと、この呼制御APIからの命令に応じて前記呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシンとを設定してなる複数の呼制御手段と、これら複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、前記プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの前記呼制御APIの起動に応じて前記呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する情報転送処理手段と、この情報転送処理手段による前記状態遷移に関する情報の転送に伴って前記複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知するイベント分配処理手段とを有してなる、呼制御装置の構成採用にある。
【0021】
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記複数の呼制御手段が、それぞれ、前記状態遷移に関する情報を履歴的に記憶する呼状態テーブルを具備してなる、呼制御装置の構成採用にある。
【0022】
本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装置の第1又は第2の特徴における前記状態転送処理手段が、前記他の1以上の呼制御手段における1以上の呼制御APIの種類が前記一の呼制御手段におけるものと相違する場合に適応するため、当該一の呼制御手段における前記呼制御APIで用いられる前記呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、前記他の1以上の呼制御手段における前記1以上の呼制御APIで用いられる各呼称に変換する状態呼称変換テーブルを具備してなる、呼制御装置の構成採用にある。
【0023】
本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装置の第1、第2又は第3の特徴における前記イベント分配処理手段が、前記複数のイベントが同一種類のものである場合に適応するため、当該各イベントの実行に関する優先度を事前に定義してなるイベントテーブルを具備してなる、呼制御装置の構成採用にある。
【0024】
本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記呼制御APIが、前記通信制御装置に適用されるプラットフォームの種類に依存しないオープンAPIである、呼制御装置の構成採用にある。
【0025】
また、本発明プログラムの第1の特徴は、通信ネットワークにプロトコル制御手段を介して接続された通信制御装置に導入して実行され、かつ、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するに際し、前記通信制御装置により提供される複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムに対応して、それぞれ、当該各通信制御プログラムにおける呼制御を実行する呼制御APIと、この呼制御APIからの命令に応じて前記呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシンとを設定してなる複数の呼制御手段を採用した場合に適用される呼制御プログラムであって、前記複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、前記プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの前記呼制御APIの起動に応じて前記呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する処理手順と、前記状態遷移に関する情報の転送に伴って前記複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知する処理手順とを有してなる、呼制御プログラムの構成採用にある。
【0026】
本発明プログラムの第2の特徴は、上記本発明プログラムの第1の特徴における前記一の呼制御手段から前記他の1以上の呼制御手段に対して前記状態遷移に関する情報を転送する処理手順が、前記他の1以上の呼制御手段における1以上の呼制御APIの種類が前記一の呼制御手段におけるものと相違する場合に、当該一の呼制御手段における前記呼制御APIで用いられる前記呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、前記他の1以上の呼制御手段における前記1以上の呼制御APIで用いられる各呼称に変換する処理手順を伴ってなる、呼制御プログラムの構成採用にある。
【0027】
本発明プログラムの第3の特徴は、上記本発明プログラムの第1又は第2の特徴における前記複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへ前記複数のイベントを分配して通知する処理手順が、前記複数のイベントが同一種類のものである場合に、当該各イベントの実行に関して事前に定義された優先度に従って順次実行されてなる、呼制御プログラムの構成採用にある。
【0028】
他方、本発明記録媒体の特徴は、上記本発明プログラムの第1、第2又は第3の特徴に示される各処理手順をコンピュータ読取可能に記録して構成されてなる、呼制御プログラムを記録した記録媒体の構成採用にある。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、添付図面を参照しつつ、その装置例及びこれに対応する方法例を順に説明し、これに引き続き、そのプログラム例及び記録媒体例を説明する。
【0030】
(装置例)
まず、図1は、本発明の装置例に係る呼制御装置の構成を同呼制御装置が設定される通信制御装置の全体構成等と共に示す図である。
【0031】
同図に示すように、本装置例に係る呼制御装置αは、第1及び第2のアプリケーションA1及びA2(本発明にいう「複数の通信制御プログラム」。本装置例では、通信制御プログラムが2つのみ存在する場合に限定する)と、通信ネットワークNに接続されたプロトコル制御部P(本発明にいう「プロトコル制御手段」)とを有して構成された通信制御装置β内に設定される。
【0032】
即ち、呼制御装置αは、PC(パーソナルコンピュータ)のソフトウェア機能や専用のIP電話端末(IP:Internet Protocol.以下同じ)などからなる発側端末TS及び着側端末TRが接続された通信ネットワークNとの間で授受される呼を制御するために、第1及び第2の呼制御部1及び2(本発明にいう「複数の呼制御手段」)と、情報転送処理部3(本発明にいう「情報転送処理手段」)と、イベント分配処理部4(本発明にいう「イベント分配処理手段」)とを有して構成される。
【0033】
ここで、第1及び第2の呼制御部1及び2は、それぞれ、通信制御装置βにより提供される2つのサービスをそれぞれ実現する第1及び第2のアプリケーションA1及びA2に対応して、それぞれ、当該各アプリケーションA1及びA2における呼制御を実行する呼制御API11及び21と、これら呼制御API11及び21からの命令に応じて呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシン12及び22とを設定して構成されると共に、第1及び第2の呼制御部1及び2の状態遷移に関する情報を履歴的に記憶する第1及び第2の呼状態テーブル13及び23(詳細は後述)を具備して構成される。
【0034】
なお、本装置例では、上記第1及び第2の呼制御API11及び21として、通信制御装置βに適用されるプラットフォーム(オペレーティングシステムやミドルウェア)の種類に依存しないオープンAPIを採用するものとし、具体的には、第1の呼制御API11としては「JAIN JCC(固有名称)」を、第2の呼制御API21としては「Parlay MPCCS(固有名称)」を、それぞれ採用するものとする。
【0035】
また、情報転送処理部3は、第1及び第2の呼制御部1及び2のうちの第1の呼制御部1に設定された呼状態遷移マシン12において、プロトコル制御部Pからのイベントの通知又は対応する第1のアプリケーションA1からの呼制御API11の起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該第1の呼制御部1から第2の呼制御部2に対して当該状態遷移に関する情報を転送するよう機能する。
【0036】
なお、上記情報転送処理部3には、第2の呼制御部2における呼制御API21の種類(Parlay MPCCS)が第1の呼制御部1におけるもの(JAIN JCC)と相違する場合に適応するため、当該第1の呼制御部1における呼制御API11で用いられる呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、第2の呼制御部における呼制御API21で用いられる各呼称に変換する状態呼称変換テーブル(詳細は後述)が具備されている。
【0037】
さらに、イベント分配処理部4は、情報転送処理部3による状態遷移に関する情報の転送に伴って第1及び第2の呼制御部1及び2においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該第1及び第2の呼制御部1及び2から第1及び第2のアプリケーションA1及びA2へそれぞれ分配して通知するよう機能する。
【0038】
なお、上記イベント分配処理部4には、複数のイベントが同一種類のものである場合に適応するため、当該各イベントの実行に関する優先度を事前に定義してなる図示のイベントテーブル5(詳細は後述)が具備される。
【0039】
次に、図2(a)は、図1に示した第1及び第2の呼制御部1及び2にそれぞれ設定される第1及び第2の呼状態テーブル13及び23の内容を示す図であり、同図(b)及び(c)は、それぞれ同図(a)に示される発側状態及び着側状態の各フィールドの詳細を示す図である。
【0040】
まず、同図(a)に示すように、第1及び第2の呼状態テーブル13及び23には、プロトコル制御部Pにおいて付与される「プロトコル呼ID(プロトコルCall−ID(ID:Identifier.以下同じ))」と、第1及び第2の呼制御部1及び2の呼制御API11及び21において付与される「API呼ID(API−Call−ID)」との組にそれぞれ対応して、第1及び第2の呼制御部1及び2の状態を表す要素として、「呼状態」のフィールドと、「発側状態」のフィールドと、「着側状態」のフィールドとが設定される。
【0041】
ここで、図示の呼状態フィールドには、第1及び第2の呼制御部1及び2における呼制御API11及び12の種類に応じ、「IDLE(停止)」,「ACTIVE(活動)」,「INVALID(無効)」(「JAIN JCC」を採用する第1の呼制御部1(呼制御API11)の場合)などの「呼状態」が設定される。
【0042】
また、同図(b)に示すように、発側状態フィールド13a及び23aには、同じく第1及び第2の呼制御部1及び2における呼制御API11及び12の種類に応じ、同呼制御API11及び21において付与される「発側呼論理状態ID」に対応して、「Authorize Call Attempt」(「JAIN JCC」を採用する第1の呼制御部1(呼制御API11)の場合)などの「発側呼論理状態」が設定される。
【0043】
さらに、同図(c)に示すように、着側状態フィールド13b及び23bには、同じく第1及び第2の呼制御部1及び2における呼制御API11及び12の種類に応じ、同呼制御API11及び21において付与される「着側呼論理状態ID」に対応して、「Idle」(「JAIN JCC」を採用する第1の呼制御部1(呼制御API11)の場合)などの「着側呼論理状態」が設定される。
【0044】
次に、図3〜図5は、それぞれ、図1に示した状態転送処理部3に設定される呼状態、発側呼論理状態、及び着側呼論理状態に関する状態呼称変換テーブルの内容を示す図である。
【0045】
同図に示すように、呼状態(Call)、発側呼論理状態(発側 CallLeg)、及び着側呼論理状態(着側 CallLeg)に関する状態呼称変換テーブル3a,3b,及び3cには、それぞれ、第1の呼制御部1の呼制御API11で採用されている「JAIN JCC」における状態呼称と、第2の呼制御部2の呼制御API21で採用されている「Parlay MPCCS」における状態呼称との対応関係が記述される(各呼称の意味については、説明を省略する)。
【0046】
なお、上記発側呼論理状態及び着側呼論理状態に関しては、「JAIN JCC」と「Parlay MPCCS」との間で対応する状態の存在しない要素があるため、この場合には、自身の状態要素を相手側の要素に仮想的に保持させるようにする(図示の括弧書きの要素)。
【0047】
次に、図6は、図1に示したイベントテーブル5の内容を示す図である。
【0048】
同図に示すように、イベントテーブル5には、第1及び第2の呼制御部1及び2において付与される「アプリケーションID」(ここでは、第1のアプリケーションA1を「1」とし、第2のアプリケーションA2を「2」とする。ID「3」は参考に示したが、本例では使用されない)と、第1及び第2の呼制御部1及び2の呼制御API11及び21においてイベントが生成されたときに付与される「イベントID」との組にそれぞれ対応して、その生成されたイベントの「イベント名」と、同イベントの実行に関する「優先度」と、同イベントを通知すべきアプリケーション(A1又はA2)のクラス名(例えば、図示の「AAA」)及びメソッド名(例えば、図示の「aaa()」)を表す「通知先メソッド名」とが事前に定義される。
【0049】
(方法例)
続いて、以上のように構成された装置例(α)により実施される呼制御方法の具体例を説明する。
【0050】
図7は、本発明の方法例に係る呼制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0051】
同図に示すように、本方法例においては、プロトコル制御部Pから第1の呼制御部1又は同第1の呼制御部1を介して第2の呼制御部2へイベントが通知された場合(F1)と、第1又は第2のアプリケーションA1又はA2から第1又は第2の呼制御部1又は2における呼制御API11又は21が起動された場合(F2)とを処理の起点とする。なお、説明の簡略化のため、これ以降は、プロトコル制御部Pから第1の呼制御部1へイベントが通知された場合(F1)と、第1のアプリケーションA1から呼制御API11が起動された場合(F2)とに状況を限定する。
【0052】
ここで、発側端末TSが、着側端末TRへの新規通話要求を通信制御装置βに送出するなどして、上記F1の要因が発生した場合、第1の呼制御部1における呼制御API11は、まず、対応する第1の呼制御テーブル13を検索し(ST1)、同第1の呼制御テーブル13内に、同様のプロトコル呼ID及びAPI呼IDが存在しているか否かを判別する(ST2)。
【0053】
このとき、第1の呼制御部1における呼制御API11は、第1の呼制御テーブル13に同様のIDが存在していない場合(ST2;NO)には、要因となったイベントが呼の生成を要求するものであると判断して新規の呼を作成し(ST3)、それが既に存在している場合(ST2;YES)には、その要因に応じた第1の呼制御部1内における処理を実行する(ST4)。
【0054】
これに対し、第1のアプリケーションA1が、既に受け入れたイベントを実行する過程で呼を制御する(例えば、呼を切断する)ために、上記F2の要因が発生した場合、第1の呼制御部1における呼制御API11は、まず、その要因が呼の新規作成のためのものであるか否かを判別する(ST5)。
【0055】
このとき、第1の呼制御部1における呼制御API11は、上記要因が呼の新規作成である場合(ST5;YES)には、前述したST3の処理を実行し、その要因が呼の新規作成ではない場合(ST5;NO)には、前述したST4の処理を実行する。
【0056】
次に、第1の呼制御部1は、呼状態遷移マシン12において状態遷移が生じたか否かを判別する(ST6)。なお、この判別の結果、呼状態遷移マシン12に状態遷移が生じなかった場合(ST6;NO)、第1の呼制御部1は、上記要因がF1のときには第1のアプリケーションA1へ処理を返却し、その要因がF2のときにはプロトコル制御部Pへ処理を返却する(処理を終了する)。
【0057】
これに対し、呼状態遷移マシン12に状態遷移が生じた場合(ST6;YES)、第1の呼制御部1は、状態転送処理部3を通じて、もう一方の第2の呼制御部2に、該当するAPI呼IDと状態遷移に関する情報とを転送し(ST7)、これにより、第2の呼制御部2における呼状態遷移マシン22に状態遷移を行わせて(第2の呼制御テーブル23の内容を更新させて)、第1の呼制御部1の状態と第2の呼制御部2の状態とを同期させる。
【0058】
このとき、状態転送処理部3は、第2の呼制御部2における呼制御API21の種類が第1の呼制御部1におけるものと相違しているため、自身に設定された状態呼称変換テーブル3a〜3cを参照することにより、当該第1呼制御部1における呼制御API11で用いられる呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、第2の呼制御部2における呼制御API21で用いられる各呼称に変換する。
【0059】
次に、第1及び第2の呼制御部1及び2は、上記状態遷移に伴い対応生成された、第1及び第2のアプリケーションA1及びA2に対する複数のイベントを、イベント分配処理部4へ通知する(ST8)。
【0060】
そして、イベント分配処理部4は、第1及び第2の呼制御部1及び2から通知される複数のイベントが全てそろうまで待機し(ST9;NO)、それら複数のイベントが全てそろった時点(ST9;YES)で、イベントテーブル5を参照することにより、最も優先度の高いイベントを、該当する第1又は第2のアプリケーションA1又はA2(そのクラス及びメソッド)に分配して通知する(ST10)。
【0061】
即ち、図6の例に基づけば、アプリケーションID「2」及びイベントID「1000」により定義されるイベント名「AAAAA」の優先度が「110」と最も高いため、イベント分配処理部4は、当該イベントを、対応する第2のアプリケーションA2におけるクラス「BBB」及びメソッド「bbb()」に分配通知し、同第2のアプリケーションA2に所要の処理を行わせる(ST11)。
【0062】
次に、イベント分配処理部4は、上記アプリケーション処理の結果、第1又は第2のアプリケーションA1又はA2(上記の例では、第2のアプリケーションA2)からの返却値を判別し(ST12)、その値が「停止」の場合(ST12;「停止」.アプリケーションからの強制的な指示又は該当する処理が全て終了した場合)には直ちに処理を終了し、「継続」の場合(ST12;「継続」)には、再びイベントテーブル5を参照することにより、次に優先度の高いイベントを、該当する第1又は第2のアプリケーションA1又はA2(そのクラス及びメソッド)に通知する(ST13)。
【0063】
即ち、図6の例に基づけば、アプリケーションID「1」及びイベントID「1000」により定義されるイベント名「AAAAA」の優先度が「100」と次に高いため、イベント分配処理部4は、当該イベントを、対応する第1のアプリケーションA1におけるクラス「AAA」及びメソッド「aaa()」に分配通知し、前述したST11の処理において、同第1のアプリケーションA1に所要の処理を行わせ、以上により、所要の呼制御に関する全ての処理を終了する。
【0064】
(プログラム例及び記録媒体例)
最後に、通信ネットワークNにプロトコル制御部Pを介して接続された通信制御装置βに導入して実行され、かつ、当該通信ネットワークNとの間で授受される呼を制御するに際し、通信制御装置βにより提供される複数のサービスをそれぞれ実現する第1及び第2のアプリケーションA1及びA2(複数の通信制御プログラム)に対応して、それぞれ、当該第1及び第2のアプリケーションA1及びA2における呼制御を実行する呼制御API11及び21と、これら呼制御API11及び21からの命令に応じて呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシン12及び22とを設定してなる第1及び第2の呼制御部1及び2を採用した場合に適用される呼制御プログラムの例と、当該呼制御プログラムを記録した記録媒体の例とを説明する。
【0065】
まず、所要の呼制御プログラムを構成する場合には、▲1▼第1の呼制御部1に設定された呼状態遷移マシン12において、プロトコル制御部Pからのイベントの通知又は対応する第1のアプリケーションA1からの呼制御API11の起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、状態転送処理部3を通じて、当該第1の呼制御部1から第2の呼制御部2に対して当該状態遷移に関する情報を転送させる処理手順と、▲2▼第2の呼制御部2における呼制御API11の種類が第1の呼制御部1におけるものと相違する場合に、状態転送処理部3を通じて、当該第1の呼制御部1における呼制御API11で用いられる呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、第2の呼制御部2における呼制御API21で用いられる各呼称に変換させる処理手順と、▲3▼状態遷移に関する情報の転送に伴って第1及び第2の呼制御部1及び2においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、同複数のイベントが同一種類のものである場合に、当該各イベントの実行に関して事前に定義された優先度に従うよう、イベント分配処理部4を通じて、当該第1及び第2の呼制御部1及び2から第1及び第2のアプリケーションA1及びA2へそれぞれ分配して通知させる処理手順とを設けるようにする。
【0066】
また、上記呼制御プログラムを記録した記録媒体を構成する場合には、任意の記録媒体に、当該呼制御プログラムにおける▲1▼〜▲3▼の各処理手順をコンピュータ読取可能に記録すればよい。
【0067】
以上、本発明の実施の形態につき、その装置例及びこれに対応する方法例、並びにプログラム例及び記録媒体例を挙げて説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法並びに手順及び手続にのみ限定されるものではなく、後述する効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。
【0068】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、複数の呼制御手段において状態遷移が生じた場合にそれらの状態を同期させ、また、上記状態遷移の結果として生成されるイベントの通信制御プログラムへの通知を一元的に管理して、その通知順序を制御することにより、1つの呼に対して、呼制御手段に対応した複数の通信制御プログラムを連携して動作させることが可能となり、その結果、1つの呼に対して提供されるサービスの範囲を、複数の呼制御手段上の通信制御プログラムに広げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置例に係る呼制御装置の構成を同呼制御装置が設定される通信制御装置の全体構成等と共に示す図である。
【図2】(a)は、図1に示した第1及び第2の呼制御部にそれぞれ設定される第1及び第2の呼状態テーブルの内容を示す図であり、(b)及び(c)は、それぞれ(a)に示される発側状態及び着側状態の各フィールドの詳細を示す図である。
【図3】図1に示した状態転送処理部に設定される呼状態に関する状態呼称変換テーブルの内容を示す図である。
【図4】図1に示した状態転送処理部に設定される発側呼論理状態に関する状態呼称変換テーブルの内容を示す図である。
【図5】図1に示した状態転送処理部に設定される着側呼論理状態に関する状態呼称変換テーブルの内容を示す図である。
【図6】図1に示したイベントテーブルの内容を示す図である。
【図7】本発明の方法例に係る呼制御方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
α…呼制御装置
β…通信制御装置
A1…第1のアプリケーション
A2…第2のアプリケーション
N…ネットワーク
P…プログラム制御部
TR…着側端末
TS…発側端末
1…第1の呼制御部
11…呼制御API(第1の呼制御部における)
12…呼状態遷移マシン(第1の呼制御部における)
13…第1の呼状態テーブル
13a…発側状態フィールド(第1の呼状態テーブルにおける)
13b…着側状態フィールド(第1の呼状態テーブルにおける)
2…第2の呼制御部
21…呼制御API(第2の呼制御部における)
22…呼状態遷移マシン(第2の呼制御部における)
23…第2の呼状態テーブル
23a…発側状態フィールド(第2の呼状態テーブルにおける)
23b…着側状態フィールド(第2の呼状態テーブルにおける)
3…状態転送処理部
3a…状態呼称変換テーブル(呼状態に関する)
3b…状態呼称変換テーブル(発側呼論理状態に関する)
3c…状態呼称変換テーブル(着側呼論理状態に関する)
4…イベント分配処理部
5…イベントテーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼制御方法及び装置並びに呼制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関し、詳しくは、通信ネットワークにプロトコル制御部を介して接続された通信制御装置において、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するための呼制御方法、及びその実施に直接使用する呼制御装置、並びに呼制御方法の実施に際し呼制御装置に導入して使用される呼制御プログラム、及び該呼制御プログラムを記録した記録媒体に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、通信制御装置においては、通信ネットワークとの間で授受される種々の呼を統括的に制御するために、例えば、呼転送や番号変換などの複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムが搭載されることがあった。
【0003】
この場合、複数の通信制御プログラムには、1台の通信制御装置への搭載数に対応して、それぞれ通信制御における呼制御を専門に行う呼制御API(API:Application Program Interface.以下同じ)を具備した複数の呼制御手段が設定され、各通信制御プログラムは、対応する各呼制御手段と協働しながら、それぞれ独立して機能するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来の通信制御装置における呼制御の方法では、1台の通信制御装置に複数の呼制御手段を搭載したとしても、互いにその状態を同期させることができなかった。
【0005】
また、複数の呼制御手段において生成される複数のイベントの通知を一元的に管理し、それら複数のイベントの複数の通信制御プログラムに対する通知順序を制御することができなかったため、1つの呼に対して、呼制御手段に対応した複数の通信制御プログラムを連携して動作させることができなかった。
【0006】
従って、1つの呼に対して提供されるサービスの範囲は、単一の呼制御手段上の通信制御プログラムにより実現されるもののみに限定されていた。
【0007】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次のとおりである。
【0008】
即ち、本発明の第1の目的は、複数の呼制御手段において状態遷移が生じた場合に、それらの状態を同期させることの可能な呼制御方法及び装置並びに呼制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体を提供せんとするものである。
【0009】
本発明の第2の目的は、上記状態遷移の結果として生成されるイベントの通信制御プログラムへの通知を一元的に管理し、その通知順序を制御することの可能な呼制御方法及び装置並びに呼制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体を提供せんとするものである。
【0010】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかとなろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】
まず、本発明方法においては、複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された呼状態遷移マシンにおいて、プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの呼制御APIの起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送し、当該状態遷移に関する情報の転送に伴って複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知する、という特徴的構成手法を講じる。
【0012】
一方、本発明装置においては、複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された呼状態遷移マシンにおいて、プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの呼制御APIの起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する情報転送処理手段と、この情報転送処理手段による状態遷移に関する情報の転送に伴って複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知するイベント分配処理手段とを具備させる、という特徴的構成手段を講じる。
【0013】
また、本発明プログラムにおいては、複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの呼制御APIの起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する処理手順と、状態遷移に関する情報の転送に伴って複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知する処理手順とを具備させる、という特徴的構成手順を講じる。
【0014】
他方、本発明記録媒体においては、複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの呼制御APIの起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する処理手順と、状態遷移に関する情報の転送に伴って複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知する処理手順とをコンピュータ読取可能に記録して構成する、という特徴的構成手続を講じる。
【0015】
さらに、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手法及び手段並びに手順及び手続を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
【0016】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、通信ネットワークにプロトコル制御手段を介して接続された通信制御装置において、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するための呼制御方法であって、前記呼の制御に際し、前記通信制御装置により提供される複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムに対応して、それぞれ、当該各通信制御プログラムにおける呼制御を実行する呼制御APIと、この呼制御APIからの命令に応じて前記呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシンとを設定してなる複数の呼制御手段を採用し、当該複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、前記プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの前記呼制御APIの起動に応じて前記呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送し、当該状態遷移に関する情報の転送に伴って前記複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知してなる、呼制御方法の構成採用にある。
【0017】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記一の呼制御手段から前記他の1以上の呼制御手段に対する前記状態遷移に関する情報の転送を、当該他の1以上の呼制御手段における1以上の呼制御APIの種類が前記一の呼制御手段におけるものと相違する場合、当該一の呼制御手段における前記呼制御APIで用いられる前記呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、前記他の1以上の呼制御手段における前記1以上の呼制御APIで用いられる各呼称に変換する処理を伴って行ってなる、呼制御方法の構成採用にある。
【0018】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへの前記複数のイベントの分配通知を、当該複数のイベントが同一種類のものである場合、当該各イベントの実行に関して事前に定義された優先度に従って行ってなる、呼制御方法の構成採用にある。
【0019】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第1、第2又は第3の特徴における前記呼制御APIに、前記通信制御装置に適用されるプラットフォームの種類に依存しないオープンAPIを採用してなる、呼制御方法の構成採用にある。
【0020】
一方、本発明装置の第1の特徴は、通信ネットワークにプロトコル制御手段を介して接続された通信制御装置において、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するための呼制御装置であって、前記通信制御装置により提供される複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムに対応して、それぞれ、当該各通信制御プログラムにおける呼制御を実行する呼制御APIと、この呼制御APIからの命令に応じて前記呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシンとを設定してなる複数の呼制御手段と、これら複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、前記プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの前記呼制御APIの起動に応じて前記呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する情報転送処理手段と、この情報転送処理手段による前記状態遷移に関する情報の転送に伴って前記複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知するイベント分配処理手段とを有してなる、呼制御装置の構成採用にある。
【0021】
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記複数の呼制御手段が、それぞれ、前記状態遷移に関する情報を履歴的に記憶する呼状態テーブルを具備してなる、呼制御装置の構成採用にある。
【0022】
本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装置の第1又は第2の特徴における前記状態転送処理手段が、前記他の1以上の呼制御手段における1以上の呼制御APIの種類が前記一の呼制御手段におけるものと相違する場合に適応するため、当該一の呼制御手段における前記呼制御APIで用いられる前記呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、前記他の1以上の呼制御手段における前記1以上の呼制御APIで用いられる各呼称に変換する状態呼称変換テーブルを具備してなる、呼制御装置の構成採用にある。
【0023】
本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装置の第1、第2又は第3の特徴における前記イベント分配処理手段が、前記複数のイベントが同一種類のものである場合に適応するため、当該各イベントの実行に関する優先度を事前に定義してなるイベントテーブルを具備してなる、呼制御装置の構成採用にある。
【0024】
本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記呼制御APIが、前記通信制御装置に適用されるプラットフォームの種類に依存しないオープンAPIである、呼制御装置の構成採用にある。
【0025】
また、本発明プログラムの第1の特徴は、通信ネットワークにプロトコル制御手段を介して接続された通信制御装置に導入して実行され、かつ、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するに際し、前記通信制御装置により提供される複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムに対応して、それぞれ、当該各通信制御プログラムにおける呼制御を実行する呼制御APIと、この呼制御APIからの命令に応じて前記呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシンとを設定してなる複数の呼制御手段を採用した場合に適用される呼制御プログラムであって、前記複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、前記プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの前記呼制御APIの起動に応じて前記呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する処理手順と、前記状態遷移に関する情報の転送に伴って前記複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知する処理手順とを有してなる、呼制御プログラムの構成採用にある。
【0026】
本発明プログラムの第2の特徴は、上記本発明プログラムの第1の特徴における前記一の呼制御手段から前記他の1以上の呼制御手段に対して前記状態遷移に関する情報を転送する処理手順が、前記他の1以上の呼制御手段における1以上の呼制御APIの種類が前記一の呼制御手段におけるものと相違する場合に、当該一の呼制御手段における前記呼制御APIで用いられる前記呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、前記他の1以上の呼制御手段における前記1以上の呼制御APIで用いられる各呼称に変換する処理手順を伴ってなる、呼制御プログラムの構成採用にある。
【0027】
本発明プログラムの第3の特徴は、上記本発明プログラムの第1又は第2の特徴における前記複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへ前記複数のイベントを分配して通知する処理手順が、前記複数のイベントが同一種類のものである場合に、当該各イベントの実行に関して事前に定義された優先度に従って順次実行されてなる、呼制御プログラムの構成採用にある。
【0028】
他方、本発明記録媒体の特徴は、上記本発明プログラムの第1、第2又は第3の特徴に示される各処理手順をコンピュータ読取可能に記録して構成されてなる、呼制御プログラムを記録した記録媒体の構成採用にある。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、添付図面を参照しつつ、その装置例及びこれに対応する方法例を順に説明し、これに引き続き、そのプログラム例及び記録媒体例を説明する。
【0030】
(装置例)
まず、図1は、本発明の装置例に係る呼制御装置の構成を同呼制御装置が設定される通信制御装置の全体構成等と共に示す図である。
【0031】
同図に示すように、本装置例に係る呼制御装置αは、第1及び第2のアプリケーションA1及びA2(本発明にいう「複数の通信制御プログラム」。本装置例では、通信制御プログラムが2つのみ存在する場合に限定する)と、通信ネットワークNに接続されたプロトコル制御部P(本発明にいう「プロトコル制御手段」)とを有して構成された通信制御装置β内に設定される。
【0032】
即ち、呼制御装置αは、PC(パーソナルコンピュータ)のソフトウェア機能や専用のIP電話端末(IP:Internet Protocol.以下同じ)などからなる発側端末TS及び着側端末TRが接続された通信ネットワークNとの間で授受される呼を制御するために、第1及び第2の呼制御部1及び2(本発明にいう「複数の呼制御手段」)と、情報転送処理部3(本発明にいう「情報転送処理手段」)と、イベント分配処理部4(本発明にいう「イベント分配処理手段」)とを有して構成される。
【0033】
ここで、第1及び第2の呼制御部1及び2は、それぞれ、通信制御装置βにより提供される2つのサービスをそれぞれ実現する第1及び第2のアプリケーションA1及びA2に対応して、それぞれ、当該各アプリケーションA1及びA2における呼制御を実行する呼制御API11及び21と、これら呼制御API11及び21からの命令に応じて呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシン12及び22とを設定して構成されると共に、第1及び第2の呼制御部1及び2の状態遷移に関する情報を履歴的に記憶する第1及び第2の呼状態テーブル13及び23(詳細は後述)を具備して構成される。
【0034】
なお、本装置例では、上記第1及び第2の呼制御API11及び21として、通信制御装置βに適用されるプラットフォーム(オペレーティングシステムやミドルウェア)の種類に依存しないオープンAPIを採用するものとし、具体的には、第1の呼制御API11としては「JAIN JCC(固有名称)」を、第2の呼制御API21としては「Parlay MPCCS(固有名称)」を、それぞれ採用するものとする。
【0035】
また、情報転送処理部3は、第1及び第2の呼制御部1及び2のうちの第1の呼制御部1に設定された呼状態遷移マシン12において、プロトコル制御部Pからのイベントの通知又は対応する第1のアプリケーションA1からの呼制御API11の起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、当該第1の呼制御部1から第2の呼制御部2に対して当該状態遷移に関する情報を転送するよう機能する。
【0036】
なお、上記情報転送処理部3には、第2の呼制御部2における呼制御API21の種類(Parlay MPCCS)が第1の呼制御部1におけるもの(JAIN JCC)と相違する場合に適応するため、当該第1の呼制御部1における呼制御API11で用いられる呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、第2の呼制御部における呼制御API21で用いられる各呼称に変換する状態呼称変換テーブル(詳細は後述)が具備されている。
【0037】
さらに、イベント分配処理部4は、情報転送処理部3による状態遷移に関する情報の転送に伴って第1及び第2の呼制御部1及び2においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該第1及び第2の呼制御部1及び2から第1及び第2のアプリケーションA1及びA2へそれぞれ分配して通知するよう機能する。
【0038】
なお、上記イベント分配処理部4には、複数のイベントが同一種類のものである場合に適応するため、当該各イベントの実行に関する優先度を事前に定義してなる図示のイベントテーブル5(詳細は後述)が具備される。
【0039】
次に、図2(a)は、図1に示した第1及び第2の呼制御部1及び2にそれぞれ設定される第1及び第2の呼状態テーブル13及び23の内容を示す図であり、同図(b)及び(c)は、それぞれ同図(a)に示される発側状態及び着側状態の各フィールドの詳細を示す図である。
【0040】
まず、同図(a)に示すように、第1及び第2の呼状態テーブル13及び23には、プロトコル制御部Pにおいて付与される「プロトコル呼ID(プロトコルCall−ID(ID:Identifier.以下同じ))」と、第1及び第2の呼制御部1及び2の呼制御API11及び21において付与される「API呼ID(API−Call−ID)」との組にそれぞれ対応して、第1及び第2の呼制御部1及び2の状態を表す要素として、「呼状態」のフィールドと、「発側状態」のフィールドと、「着側状態」のフィールドとが設定される。
【0041】
ここで、図示の呼状態フィールドには、第1及び第2の呼制御部1及び2における呼制御API11及び12の種類に応じ、「IDLE(停止)」,「ACTIVE(活動)」,「INVALID(無効)」(「JAIN JCC」を採用する第1の呼制御部1(呼制御API11)の場合)などの「呼状態」が設定される。
【0042】
また、同図(b)に示すように、発側状態フィールド13a及び23aには、同じく第1及び第2の呼制御部1及び2における呼制御API11及び12の種類に応じ、同呼制御API11及び21において付与される「発側呼論理状態ID」に対応して、「Authorize Call Attempt」(「JAIN JCC」を採用する第1の呼制御部1(呼制御API11)の場合)などの「発側呼論理状態」が設定される。
【0043】
さらに、同図(c)に示すように、着側状態フィールド13b及び23bには、同じく第1及び第2の呼制御部1及び2における呼制御API11及び12の種類に応じ、同呼制御API11及び21において付与される「着側呼論理状態ID」に対応して、「Idle」(「JAIN JCC」を採用する第1の呼制御部1(呼制御API11)の場合)などの「着側呼論理状態」が設定される。
【0044】
次に、図3〜図5は、それぞれ、図1に示した状態転送処理部3に設定される呼状態、発側呼論理状態、及び着側呼論理状態に関する状態呼称変換テーブルの内容を示す図である。
【0045】
同図に示すように、呼状態(Call)、発側呼論理状態(発側 CallLeg)、及び着側呼論理状態(着側 CallLeg)に関する状態呼称変換テーブル3a,3b,及び3cには、それぞれ、第1の呼制御部1の呼制御API11で採用されている「JAIN JCC」における状態呼称と、第2の呼制御部2の呼制御API21で採用されている「Parlay MPCCS」における状態呼称との対応関係が記述される(各呼称の意味については、説明を省略する)。
【0046】
なお、上記発側呼論理状態及び着側呼論理状態に関しては、「JAIN JCC」と「Parlay MPCCS」との間で対応する状態の存在しない要素があるため、この場合には、自身の状態要素を相手側の要素に仮想的に保持させるようにする(図示の括弧書きの要素)。
【0047】
次に、図6は、図1に示したイベントテーブル5の内容を示す図である。
【0048】
同図に示すように、イベントテーブル5には、第1及び第2の呼制御部1及び2において付与される「アプリケーションID」(ここでは、第1のアプリケーションA1を「1」とし、第2のアプリケーションA2を「2」とする。ID「3」は参考に示したが、本例では使用されない)と、第1及び第2の呼制御部1及び2の呼制御API11及び21においてイベントが生成されたときに付与される「イベントID」との組にそれぞれ対応して、その生成されたイベントの「イベント名」と、同イベントの実行に関する「優先度」と、同イベントを通知すべきアプリケーション(A1又はA2)のクラス名(例えば、図示の「AAA」)及びメソッド名(例えば、図示の「aaa()」)を表す「通知先メソッド名」とが事前に定義される。
【0049】
(方法例)
続いて、以上のように構成された装置例(α)により実施される呼制御方法の具体例を説明する。
【0050】
図7は、本発明の方法例に係る呼制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0051】
同図に示すように、本方法例においては、プロトコル制御部Pから第1の呼制御部1又は同第1の呼制御部1を介して第2の呼制御部2へイベントが通知された場合(F1)と、第1又は第2のアプリケーションA1又はA2から第1又は第2の呼制御部1又は2における呼制御API11又は21が起動された場合(F2)とを処理の起点とする。なお、説明の簡略化のため、これ以降は、プロトコル制御部Pから第1の呼制御部1へイベントが通知された場合(F1)と、第1のアプリケーションA1から呼制御API11が起動された場合(F2)とに状況を限定する。
【0052】
ここで、発側端末TSが、着側端末TRへの新規通話要求を通信制御装置βに送出するなどして、上記F1の要因が発生した場合、第1の呼制御部1における呼制御API11は、まず、対応する第1の呼制御テーブル13を検索し(ST1)、同第1の呼制御テーブル13内に、同様のプロトコル呼ID及びAPI呼IDが存在しているか否かを判別する(ST2)。
【0053】
このとき、第1の呼制御部1における呼制御API11は、第1の呼制御テーブル13に同様のIDが存在していない場合(ST2;NO)には、要因となったイベントが呼の生成を要求するものであると判断して新規の呼を作成し(ST3)、それが既に存在している場合(ST2;YES)には、その要因に応じた第1の呼制御部1内における処理を実行する(ST4)。
【0054】
これに対し、第1のアプリケーションA1が、既に受け入れたイベントを実行する過程で呼を制御する(例えば、呼を切断する)ために、上記F2の要因が発生した場合、第1の呼制御部1における呼制御API11は、まず、その要因が呼の新規作成のためのものであるか否かを判別する(ST5)。
【0055】
このとき、第1の呼制御部1における呼制御API11は、上記要因が呼の新規作成である場合(ST5;YES)には、前述したST3の処理を実行し、その要因が呼の新規作成ではない場合(ST5;NO)には、前述したST4の処理を実行する。
【0056】
次に、第1の呼制御部1は、呼状態遷移マシン12において状態遷移が生じたか否かを判別する(ST6)。なお、この判別の結果、呼状態遷移マシン12に状態遷移が生じなかった場合(ST6;NO)、第1の呼制御部1は、上記要因がF1のときには第1のアプリケーションA1へ処理を返却し、その要因がF2のときにはプロトコル制御部Pへ処理を返却する(処理を終了する)。
【0057】
これに対し、呼状態遷移マシン12に状態遷移が生じた場合(ST6;YES)、第1の呼制御部1は、状態転送処理部3を通じて、もう一方の第2の呼制御部2に、該当するAPI呼IDと状態遷移に関する情報とを転送し(ST7)、これにより、第2の呼制御部2における呼状態遷移マシン22に状態遷移を行わせて(第2の呼制御テーブル23の内容を更新させて)、第1の呼制御部1の状態と第2の呼制御部2の状態とを同期させる。
【0058】
このとき、状態転送処理部3は、第2の呼制御部2における呼制御API21の種類が第1の呼制御部1におけるものと相違しているため、自身に設定された状態呼称変換テーブル3a〜3cを参照することにより、当該第1呼制御部1における呼制御API11で用いられる呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、第2の呼制御部2における呼制御API21で用いられる各呼称に変換する。
【0059】
次に、第1及び第2の呼制御部1及び2は、上記状態遷移に伴い対応生成された、第1及び第2のアプリケーションA1及びA2に対する複数のイベントを、イベント分配処理部4へ通知する(ST8)。
【0060】
そして、イベント分配処理部4は、第1及び第2の呼制御部1及び2から通知される複数のイベントが全てそろうまで待機し(ST9;NO)、それら複数のイベントが全てそろった時点(ST9;YES)で、イベントテーブル5を参照することにより、最も優先度の高いイベントを、該当する第1又は第2のアプリケーションA1又はA2(そのクラス及びメソッド)に分配して通知する(ST10)。
【0061】
即ち、図6の例に基づけば、アプリケーションID「2」及びイベントID「1000」により定義されるイベント名「AAAAA」の優先度が「110」と最も高いため、イベント分配処理部4は、当該イベントを、対応する第2のアプリケーションA2におけるクラス「BBB」及びメソッド「bbb()」に分配通知し、同第2のアプリケーションA2に所要の処理を行わせる(ST11)。
【0062】
次に、イベント分配処理部4は、上記アプリケーション処理の結果、第1又は第2のアプリケーションA1又はA2(上記の例では、第2のアプリケーションA2)からの返却値を判別し(ST12)、その値が「停止」の場合(ST12;「停止」.アプリケーションからの強制的な指示又は該当する処理が全て終了した場合)には直ちに処理を終了し、「継続」の場合(ST12;「継続」)には、再びイベントテーブル5を参照することにより、次に優先度の高いイベントを、該当する第1又は第2のアプリケーションA1又はA2(そのクラス及びメソッド)に通知する(ST13)。
【0063】
即ち、図6の例に基づけば、アプリケーションID「1」及びイベントID「1000」により定義されるイベント名「AAAAA」の優先度が「100」と次に高いため、イベント分配処理部4は、当該イベントを、対応する第1のアプリケーションA1におけるクラス「AAA」及びメソッド「aaa()」に分配通知し、前述したST11の処理において、同第1のアプリケーションA1に所要の処理を行わせ、以上により、所要の呼制御に関する全ての処理を終了する。
【0064】
(プログラム例及び記録媒体例)
最後に、通信ネットワークNにプロトコル制御部Pを介して接続された通信制御装置βに導入して実行され、かつ、当該通信ネットワークNとの間で授受される呼を制御するに際し、通信制御装置βにより提供される複数のサービスをそれぞれ実現する第1及び第2のアプリケーションA1及びA2(複数の通信制御プログラム)に対応して、それぞれ、当該第1及び第2のアプリケーションA1及びA2における呼制御を実行する呼制御API11及び21と、これら呼制御API11及び21からの命令に応じて呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシン12及び22とを設定してなる第1及び第2の呼制御部1及び2を採用した場合に適用される呼制御プログラムの例と、当該呼制御プログラムを記録した記録媒体の例とを説明する。
【0065】
まず、所要の呼制御プログラムを構成する場合には、▲1▼第1の呼制御部1に設定された呼状態遷移マシン12において、プロトコル制御部Pからのイベントの通知又は対応する第1のアプリケーションA1からの呼制御API11の起動に応じて呼の状態遷移が生じたときに、状態転送処理部3を通じて、当該第1の呼制御部1から第2の呼制御部2に対して当該状態遷移に関する情報を転送させる処理手順と、▲2▼第2の呼制御部2における呼制御API11の種類が第1の呼制御部1におけるものと相違する場合に、状態転送処理部3を通じて、当該第1の呼制御部1における呼制御API11で用いられる呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、第2の呼制御部2における呼制御API21で用いられる各呼称に変換させる処理手順と、▲3▼状態遷移に関する情報の転送に伴って第1及び第2の呼制御部1及び2においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、同複数のイベントが同一種類のものである場合に、当該各イベントの実行に関して事前に定義された優先度に従うよう、イベント分配処理部4を通じて、当該第1及び第2の呼制御部1及び2から第1及び第2のアプリケーションA1及びA2へそれぞれ分配して通知させる処理手順とを設けるようにする。
【0066】
また、上記呼制御プログラムを記録した記録媒体を構成する場合には、任意の記録媒体に、当該呼制御プログラムにおける▲1▼〜▲3▼の各処理手順をコンピュータ読取可能に記録すればよい。
【0067】
以上、本発明の実施の形態につき、その装置例及びこれに対応する方法例、並びにプログラム例及び記録媒体例を挙げて説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法並びに手順及び手続にのみ限定されるものではなく、後述する効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。
【0068】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、複数の呼制御手段において状態遷移が生じた場合にそれらの状態を同期させ、また、上記状態遷移の結果として生成されるイベントの通信制御プログラムへの通知を一元的に管理して、その通知順序を制御することにより、1つの呼に対して、呼制御手段に対応した複数の通信制御プログラムを連携して動作させることが可能となり、その結果、1つの呼に対して提供されるサービスの範囲を、複数の呼制御手段上の通信制御プログラムに広げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置例に係る呼制御装置の構成を同呼制御装置が設定される通信制御装置の全体構成等と共に示す図である。
【図2】(a)は、図1に示した第1及び第2の呼制御部にそれぞれ設定される第1及び第2の呼状態テーブルの内容を示す図であり、(b)及び(c)は、それぞれ(a)に示される発側状態及び着側状態の各フィールドの詳細を示す図である。
【図3】図1に示した状態転送処理部に設定される呼状態に関する状態呼称変換テーブルの内容を示す図である。
【図4】図1に示した状態転送処理部に設定される発側呼論理状態に関する状態呼称変換テーブルの内容を示す図である。
【図5】図1に示した状態転送処理部に設定される着側呼論理状態に関する状態呼称変換テーブルの内容を示す図である。
【図6】図1に示したイベントテーブルの内容を示す図である。
【図7】本発明の方法例に係る呼制御方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
α…呼制御装置
β…通信制御装置
A1…第1のアプリケーション
A2…第2のアプリケーション
N…ネットワーク
P…プログラム制御部
TR…着側端末
TS…発側端末
1…第1の呼制御部
11…呼制御API(第1の呼制御部における)
12…呼状態遷移マシン(第1の呼制御部における)
13…第1の呼状態テーブル
13a…発側状態フィールド(第1の呼状態テーブルにおける)
13b…着側状態フィールド(第1の呼状態テーブルにおける)
2…第2の呼制御部
21…呼制御API(第2の呼制御部における)
22…呼状態遷移マシン(第2の呼制御部における)
23…第2の呼状態テーブル
23a…発側状態フィールド(第2の呼状態テーブルにおける)
23b…着側状態フィールド(第2の呼状態テーブルにおける)
3…状態転送処理部
3a…状態呼称変換テーブル(呼状態に関する)
3b…状態呼称変換テーブル(発側呼論理状態に関する)
3c…状態呼称変換テーブル(着側呼論理状態に関する)
4…イベント分配処理部
5…イベントテーブル
Claims (13)
- 通信ネットワークにプロトコル制御手段を介して接続された通信制御装置において、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するための呼制御方法であって、
前記呼の制御に際し、前記通信制御装置により提供される複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムに対応して、それぞれ、当該各通信制御プログラムにおける呼制御を実行する呼制御APIと、この呼制御APIからの命令に応じて前記呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシンとを設定してなる複数の呼制御手段を採用し、
当該複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、前記プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの前記呼制御APIの起動に応じて前記呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送し、
当該状態遷移に関する情報の転送に伴って前記複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知する、
ことを特徴とする呼制御方法。 - 前記一の呼制御手段から前記他の1以上の呼制御手段に対する前記状態遷移に関する情報の転送は、
当該他の1以上の呼制御手段における1以上の呼制御APIの種類が前記一の呼制御手段におけるものと相違する場合、
当該一の呼制御手段における前記呼制御APIで用いられる前記呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、前記他の1以上の呼制御手段における前記1以上の呼制御APIで用いられる各呼称に変換する処理を伴って行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の呼制御方法。 - 前記複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへの前記複数のイベントの分配通知は、
当該複数のイベントが同一種類のものである場合、
当該各イベントの実行に関して事前に定義された優先度に従って行う、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の呼制御方法。 - 前記呼制御APIは、
前記通信制御装置に適用されるプラットフォームの種類に依存しないオープンAPIを採用する、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の呼制御方法。 - 通信ネットワークにプロトコル制御手段を介して接続された通信制御装置において、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するための呼制御装置であって、
前記通信制御装置により提供される複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムに対応して、それぞれ、当該各通信制御プログラムにおける呼制御を実行する呼制御APIと、この呼制御APIからの命令に応じて前記呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシンとを設定してなる複数の呼制御手段と、
これら複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、前記プロトコル制御手段からのイベントの通知又は対応する一の通信制御プログラムからの前記呼制御APIの起動に応じて前記呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送する情報転送処理手段と、
この情報転送処理手段による前記状態遷移に関する情報の転送に伴って前記複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知するイベント分配処理手段と、を有する、
ことを特徴とする呼制御装置。 - 前記複数の呼制御手段は、それぞれ、
前記状態遷移に関する情報を履歴的に記憶する呼状態テーブルを具備する、
ことを特徴とする請求項5に記載の呼制御装置。 - 前記状態転送処理手段は、
前記他の1以上の呼制御手段における1以上の呼制御APIの種類が前記一の呼制御手段におけるものと相違する場合に適応するため、当該一の呼制御手段における前記呼制御APIで用いられる前記呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、前記他の1以上の呼制御手段における前記1以上の呼制御APIで用いられる各呼称に変換する状態呼称変換テーブルを具備する、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の呼制御装置。 - 前記イベント分配処理手段は、
前記複数のイベントが同一種類のものである場合に適応するため、当該各イベントの実行に関する優先度を事前に定義してなるイベントテーブルを具備する、
ことを特徴とする請求項5、6又は7に記載の呼制御装置。 - 前記呼制御APIは、
前記通信制御装置に適用されるプラットフォームの種類に依存しないオープンAPIである、
ことを特徴とする請求項5、6、7又は8に記載の呼制御装置。 - 通信ネットワークにプロトコル制御手段を介して接続された通信制御装置に導入して実行され、かつ、当該通信ネットワークとの間で授受される呼を制御するに際し、前記通信制御装置により提供される複数のサービスをそれぞれ実現する複数の通信制御プログラムに対応して、それぞれ、当該各通信制御プログラムにおける呼制御を実行する呼制御APIと、この呼制御APIからの命令に応じて前記呼の状態を遷移させる呼状態遷移マシンとを設定してなる複数の呼制御手段を採用した場合に適用される呼制御プログラムであって、
前記複数の呼制御手段のうちの一の呼制御手段に設定された前記呼状態遷移マシンにおいて、は前記プロトコル制御手段からのイベントの通知又対応する一の通信制御プログラムからの前記呼制御APIの起動に応じて前記呼の状態遷移が生じたときに、当該一の呼制御手段から他の1以上の呼制御手段に対して当該状態遷移に関する情報を転送させる処理手順と、
前記状態遷移に関する情報の転送に伴って前記複数の呼制御手段においてそれぞれ対応して生成される複数のイベントを、当該複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへそれぞれ分配して通知させる処理手順と、を有する、
ことを特徴とする呼制御プログラム。 - 前記一の呼制御手段から前記他の1以上の呼制御手段に対して前記状態遷移に関する情報を転送させる処理手順は、
前記他の1以上の呼制御手段における1以上の呼制御APIの種類が前記一の呼制御手段におけるものと相違する場合に、当該一の呼制御手段における前記呼制御APIで用いられる前記呼の状態を表す呼称、並びに当該呼の発側及び着側における論理状態を表す呼称を、それぞれ、前記他の1以上の呼制御手段における前記1以上の呼制御APIで用いられる各呼称に変換させる処理手順を伴う、
ことを特徴とする請求項10に記載の呼制御プログラム。 - 前記複数の呼制御手段から前記複数の通信制御プログラムへ前記複数のイベントを分配して通知する処理手順は、
前記複数のイベントが同一種類のものである場合に、当該各イベントの実行に関して事前に定義された優先度に従って順次実行される、
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の呼制御プログラム。 - 請求項10、11又は12に記載の呼制御プログラムにおける各処理手順をコンピュータ読取可能に記録して構成される、
ことを特徴とする呼制御プログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002240631A JP2004080608A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 呼制御方法及び装置並びに呼制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体 |
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JP2002240631A JP2004080608A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 呼制御方法及び装置並びに呼制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体 |
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Publication Number | Publication Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008262564A (ja) * | 2007-04-12 | 2008-10-30 | Xerox Corp | コンピュータワークステーション、デジタル証明書管理方法及びリモートデバイス |
JP2017536718A (ja) * | 2015-09-17 | 2017-12-07 | 小米科技有限責任公司Xiaomi Inc. | 応答拡張機能を表示する方法及び装置 |
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2002
- 2002-08-21 JP JP2002240631A patent/JP2004080608A/ja active Pending
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