JP2004080597A - 無線lan端末制御装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線交信の送受信の状況が悪くなったり、回線が占有される場合でも、無線LAN端末での処理を継続して行える無線LAN端末制御装置及び方法を提供する。
【解決手段】サーバコンピュータ12と無線端末機器16との間でオンライン・トランザクション処理を行う手段と、無線端末機器16が予めサーバコンピュータ12からダウンロードした処理プログラム及びデータベースによるオフライン処理を行う手段と、無線LAN15と無線端末機器16との間の無線交信の状態の良否を判定する手段と、この手段により無線交信の状態が否と判定された場合、オンライン・トランザクション処理をオフライン処理に切替えると共に、無線交信の状態が再び良と判定された場合は、オフライン処理からオンライン・トランザクション処理に自動的に切替えて実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】サーバコンピュータ12と無線端末機器16との間でオンライン・トランザクション処理を行う手段と、無線端末機器16が予めサーバコンピュータ12からダウンロードした処理プログラム及びデータベースによるオフライン処理を行う手段と、無線LAN15と無線端末機器16との間の無線交信の状態の良否を判定する手段と、この手段により無線交信の状態が否と判定された場合、オンライン・トランザクション処理をオフライン処理に切替えると共に、無線交信の状態が再び良と判定された場合は、オフライン処理からオンライン・トランザクション処理に自動的に切替えて実行する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線LANによるネットワークにおいて使用される無線LAN端末制御装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線LANにおいて、無線LAN端末の制御方法の一つとして、無線LANルータを接続したデータベースサーバなどの各種サーバを主コンピュータとし、無線LAN端末機器(クライアント)がリアルタイムで主コンピュータのデータベースを参照する、オンライン・トランザクション方式が普及している。この方式は、クライアント・サーバ型データベースシステムを始め、位置検索システム、無線周波方式確認、ネットゲームなどで広汎に用いられて活用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上に述べた従来のオンライン・トランザクション方式では、電波障害による回線の切断や、多数の端末が同時にアクセスする回線輻輳による回線占有の場合には、無線LAN端末はデータの入力が制限されて、全く動作できない状態になる問題があった。
【0004】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、無線電波の送受信の状況が悪くなったり、回線が占有される場合でも、無線LAN端末での処理を継続して行える無線LAN端末制御装置とその方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線LAN端末制御装置は、サーバコンピュータと、このサーバコンピュータに接続される無線LANと、この無線LANを介して前記サーバーコンピュータに接続される無線端末機器と、前記サーバコンピュータと前記無線端末機器との間でオンライン・トランザクション処理を行う手段と、前記無線端末機器が予め前記サーバコンピュータからダウンロードした処理プログラム及びデータベースによるオフライン処理を行う手段と、前記無線LANと前記無線端末機器との間の無線交信の状態の良否を判定する手段と、この手段により無線交信の状態が否と判定された場合、前記オンライン・トランザクション処理を前記オフライン処理に切替えると共に、前記無線交信の状態が再び良と判定された場合は、前記オフライン処理から前記オンライン・トランザクション処理に自動的に切替えて実行することを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明の無線LAN端末制御装置は、前記無線交信の状態の判定手段は、無線電波の強度、対雑音比を予め設定した基準値と比較して判定することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の無線LAN端末制御装置は、前記無線交信の状態の判定手段は、無線回線の輻輳によるパケット伝送速度を予め設定した基準値と比較して判定することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の無線LAN端末制御装置は、前記無線交信の状態の判定手段は、無線電波の強度、対雑音比無線回線のパケット伝送速度のそれぞれを予め設定した評価式により演算し、基準値と比較して判定することを特徴とするものである。
【0009】
更に、本発明の無線LAN端末制御方法は、サーバコンピュータに無線LANを介して接続される無線端末機器との間でオンライン・トランザクション処理を行うステップと、前記無線LANと前記無線端末機器との間の無線交信の状態の良否を判定するステップと、このステップにより無線交信の状態が否と判定された場合、前記オンライン・トランザクション処理を前記無線端末機器が予め前記サーバコンピュータからダウンロードした処理プログラム及びデータベースによるオフライン処理を行うステップに切替えると共に、前記無線交信の状態が再び良と判定された場合は、前記オフライン処理から前記オンライン・トランザクション処理に自動的に切替えて実行することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の無線LAN端末制御装置の一実施形態を示す概念図である。
【0012】
本実施形態は、有線LAN11に、マスタデータベース及び実行プログラムを記録する記憶装置13を備えるデータベース・サーバ12が接続される。有線LAN11には無線ルータ14が接続されて、これを介してデータベース・サーバ12は無線LANシステム15に接続される。無線LANシステム15には無線通信の状態を自己診断する機能を備える、例えば無線バーコードリーダまたは無線オーダ入力端末機などの無線端末機器16が接続されて、本実施形態が構成される。
【0013】
本実施形態は、データベース・サーバ12と無線端末機器16との間で、無線LAN15を介して、データを相互で送受信し、データベース更新及びデータベース検索などをリアルタイムで行うクライアント・サーバ型データベースシステムに適用する。
【0014】
本実施形態の動作を、図2に示す本発明の無線LAN端末制御装置のシステムフロー図を用いて説明する。
【0015】
本実施形態のデータベース・サーバ12は、有線LAN11で接続される無線ルータ14と、この無線ルータ14による無線LANシステム15を介して接続される無線端末機器16と、システムサーバのデータベース及び処理プログラムなどが記憶されている記憶装置13を認識し、管理している。
【0016】
イベントの発生時または定期的に、先ず、クライアントである無線端末機器16は、ステップS21で無線ルータ14との無線交信の状態を監視して、電波強度、電波品質(対雑音比)の電波状況と、パケット伝送速度の回線状況等を自己診断する。この無線交信状態の監視は、例えば、作動中の無線端末機器16が搬送波電波に載せて端末機器識別データを発信して、これを受信した無線ルータ14が受信確認としてアンサーバックする応答信号を再び無線端末機器16が受信する。受信した応答信号を上述の自己診断項目について分析し、項目毎に、または項目に重み係数を付加し評価式の値などを予め設定した判定基準値と比較するなどして、無線ルータ14と無線端末機器16の間の無線交信の状態を「良」あるいは「不良」と判定する。
【0017】
ステップS21の無線交信の状態の判定が「良(Y)」の場合は、手順をステップS22に進めて、データベース・サーバ12と無線端末機器16が、無線ルータ14を介して有線LAN11及び無線LANシステム15で接続されて、オンライン・トランザクション処理を記憶装置13に記録された処理実行プログラムにより行う。
【0018】
このオンライン・トランザクション処理では、データベース・サーバ12からの入力要求、データ画面表示などのコマンド、リアルタイムデータ演算処理などと、無線端末機器16からのデータ送信、リアルタイムデータ検索要求などが、実行処理される。更にデータベース・サーバ12から、後述する無線端末機器16がオフラインバッチ処理を行った時に、無線端末機器16へ入力し、バッチ処理され、無線端末機器16の記憶装置に一時的に記憶したデータの転送を要求するコマンドが出される。データベース・サーバ12は転送されたこれらのデータを前記記憶装置13に記録された処理実行プログラムにより同じく処理する。この処理が行われた入力データ及びその処理の結果を、データベース・サーバ12に管理される記憶装置13のデータベースに追加記録して、マスタデータベースが更新される。
【0019】
一連のオンライン・トランザクション処理が終了すると、ステップS23へ進み、後述する無線端末機器16がオフラインバッチ処理を行う時に実行するバッチ処理プログラム及び同じく参照する端末データベースを、データベース・サーバ12が無線端末機器16にダウンロードする。なお、このバッチ処理プログラム及び端末データベースは、データベース・サーバ12の記憶装置13に記憶されている処理プログラム及びマスタデータベースの一部の組替え或いは全部であり、オフラインバッチ処理において当業者が意図する無線端末機器16の機能の設定に応じて、システム設計の範囲で当業者が行う。
【0020】
ステップS23が終了すると、データベース・サーバ12及び無線端末機器16は、再び、ステップS21に戻って、次のイベントの発生または定期的処理まで待機する。
【0021】
一方、ステップS21で無線交信の状態の診断が「不良(N)」の場合は、手順をステップS24に進める。ステップS24では、まず、無線端末機器16の表示部の一部に「バッチ処理中」を表示して、無線端末機器16の操作者に認知させて、無線端末機器16から行うデータ読込み・記憶、端末オペレーション、及び端末データ演算などが、無線端末機器16によりスタンドアロンで処理されるオフラインバッチ処理が行われる。
【0022】
このバッチ処理は、無線交信の状態の診断が「不良(N)」となる以前の診断が「良(Y)」の時に、データベース・サーバ12から無線端末機器16にダウンロードされたオフラインバッチ処理プログラムの手順により、同じく無線端末機器16にダウンロードされた端末データベースを参照して、実行される。したがって、このバッチ処理では、無線端末機器16からのデータ入力、その結果の表示、及び応答性能が、バッチ処理でありながらあたかもデータベース・サーバ12とオンラインで接続して処理しているかのような高い操作性で処理される。
【0023】
さらに、このバッチ処理プログラムには、オフラインバッチ処理で無線端末機器16に入力された全てのデータを無線端末機器16の記憶装置に、一時的な記憶をするプログラムが含まれ、ステップS25においてこれ等の入力されたデータが一時記憶される。この保存されたデータは、このバッチ処理が終了し、無線交信の状態の診断が「良(Y)」となって、前述のステップS22のオンライン・トランザクション処理が行われる時に、データベース・サーバ12へ転送されて、バッチ処理時の入力データとしてデータベース・サーバ12により処理される。
【0024】
ステップS25の入力データの一時的記憶が完了すると、無線端末機器16は一連のバッチ処理を終了し、再び、ステップS21に戻って、次のイベントの発生または定期的処理まで待機する。
【0025】
本実施形態では、無線端末機器16が、使用される環境において、ステップS21で交信電波の状態を、無線端末機器16と無線ルータ14間の距離及び障害物に関わる受信電波の強度、無線端末機器16の周辺に在る他の機器に関わる対雑音明瞭度(信号品質)、同時に使用される他の無線端末機器の輻輳により回線の占有に関わるパケット伝送速度等に関して判定基準または評価式を予め設定して、「良」或いは「不良」の何れかに判定する。その無線交信の状態の判定結果が、「良」の場合には、双方の機器間でオンライン・トランザクション処理が成される。
【0026】
しかし、その電波強度、電波品質が低下したり、他の無線端末機器が回線を占有している「不良」の場合には、予めデータベース・サーバ12から送信されて無線端末機器16にダウンロードしたバッチ処理プログラム及び端末データベースに基いて、あたかもデータベース・サーバ12とデータの遣り取りを行いオンライン処理するかのように、無線端末機器16がスタンドアロン機としてオフラインバッチ処理する。さらに、その後、無線LAN15の交信の状態が回復し「良」となれば、無線端末機器16はデータベース・サーバ12とオンライン・トランザクション処理を行い、それ以前に行ったバッチ処理で入力され、無線端末機器16に一時記憶されたデータをデータベース・サーバ12へ転送する。この転送されたデータは入力データとしてデータベース・サーバ12で処理され、マスタデータベース等の更新が行われる。
【0027】
したがって、例えば、在庫管理のバーコードリーダ無線端末機や飲食店のオーダ入力無線端末機などのオンライン・トランザクション処理を行うデータベースサーバへのアクセスにおいて、交信の状態が不良であっても、回線切断による動作停止や伝送パケット数の減少による処理速度の低下などを回避でき、通常のオンライン・トランザクション処理と同様の操作性で処理できる。また、電波の状態が不良で、データベース・サーバとリアルタイムで直接処理できなかった無線端末機器からのデータも、電波の状態が回復した後にデータベース・サーバに転送・入力されて、マスタデータベースも更新するので、無線LANの回線状態の如何を問わず無線端末機器で入力された全てのデータがデータベース・サーバのデータベースに蓄積され、信頼性の高いデータベースの構築ができる。
【0028】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の無線LAN端末制御装置とその方法は、無線電波の送受信の状況が悪くなったり、回線が占有され使用できない場合でも、無線LANの無線端末機器で行うオフラインバッチ処理を、データベース・サーバから予め提供された端末データベースを参照する処理で、操作性の良い処理を継続して行える。さらに、無線交信が途絶えた時に入力されたデータをその後に交信が回復した時に転送して、データベースに蓄積するので、データベースの信頼性も高く維持できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線LAN端末制御装置の一実施形態を示す概念図。
【図2】本発明の無線LAN端末制御装置のシステムフロー図。
【符号の説明】
11・・・有線LAN、
12・・・データベース・サーバ、
13・・・記憶装置、
14・・・無線ルータ、
15・・・無線LAN、
16・・・無線端末機器(例えば、バーコードリーダ、オーダ入力機)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線LANによるネットワークにおいて使用される無線LAN端末制御装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線LANにおいて、無線LAN端末の制御方法の一つとして、無線LANルータを接続したデータベースサーバなどの各種サーバを主コンピュータとし、無線LAN端末機器(クライアント)がリアルタイムで主コンピュータのデータベースを参照する、オンライン・トランザクション方式が普及している。この方式は、クライアント・サーバ型データベースシステムを始め、位置検索システム、無線周波方式確認、ネットゲームなどで広汎に用いられて活用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上に述べた従来のオンライン・トランザクション方式では、電波障害による回線の切断や、多数の端末が同時にアクセスする回線輻輳による回線占有の場合には、無線LAN端末はデータの入力が制限されて、全く動作できない状態になる問題があった。
【0004】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、無線電波の送受信の状況が悪くなったり、回線が占有される場合でも、無線LAN端末での処理を継続して行える無線LAN端末制御装置とその方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線LAN端末制御装置は、サーバコンピュータと、このサーバコンピュータに接続される無線LANと、この無線LANを介して前記サーバーコンピュータに接続される無線端末機器と、前記サーバコンピュータと前記無線端末機器との間でオンライン・トランザクション処理を行う手段と、前記無線端末機器が予め前記サーバコンピュータからダウンロードした処理プログラム及びデータベースによるオフライン処理を行う手段と、前記無線LANと前記無線端末機器との間の無線交信の状態の良否を判定する手段と、この手段により無線交信の状態が否と判定された場合、前記オンライン・トランザクション処理を前記オフライン処理に切替えると共に、前記無線交信の状態が再び良と判定された場合は、前記オフライン処理から前記オンライン・トランザクション処理に自動的に切替えて実行することを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明の無線LAN端末制御装置は、前記無線交信の状態の判定手段は、無線電波の強度、対雑音比を予め設定した基準値と比較して判定することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の無線LAN端末制御装置は、前記無線交信の状態の判定手段は、無線回線の輻輳によるパケット伝送速度を予め設定した基準値と比較して判定することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の無線LAN端末制御装置は、前記無線交信の状態の判定手段は、無線電波の強度、対雑音比無線回線のパケット伝送速度のそれぞれを予め設定した評価式により演算し、基準値と比較して判定することを特徴とするものである。
【0009】
更に、本発明の無線LAN端末制御方法は、サーバコンピュータに無線LANを介して接続される無線端末機器との間でオンライン・トランザクション処理を行うステップと、前記無線LANと前記無線端末機器との間の無線交信の状態の良否を判定するステップと、このステップにより無線交信の状態が否と判定された場合、前記オンライン・トランザクション処理を前記無線端末機器が予め前記サーバコンピュータからダウンロードした処理プログラム及びデータベースによるオフライン処理を行うステップに切替えると共に、前記無線交信の状態が再び良と判定された場合は、前記オフライン処理から前記オンライン・トランザクション処理に自動的に切替えて実行することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の無線LAN端末制御装置の一実施形態を示す概念図である。
【0012】
本実施形態は、有線LAN11に、マスタデータベース及び実行プログラムを記録する記憶装置13を備えるデータベース・サーバ12が接続される。有線LAN11には無線ルータ14が接続されて、これを介してデータベース・サーバ12は無線LANシステム15に接続される。無線LANシステム15には無線通信の状態を自己診断する機能を備える、例えば無線バーコードリーダまたは無線オーダ入力端末機などの無線端末機器16が接続されて、本実施形態が構成される。
【0013】
本実施形態は、データベース・サーバ12と無線端末機器16との間で、無線LAN15を介して、データを相互で送受信し、データベース更新及びデータベース検索などをリアルタイムで行うクライアント・サーバ型データベースシステムに適用する。
【0014】
本実施形態の動作を、図2に示す本発明の無線LAN端末制御装置のシステムフロー図を用いて説明する。
【0015】
本実施形態のデータベース・サーバ12は、有線LAN11で接続される無線ルータ14と、この無線ルータ14による無線LANシステム15を介して接続される無線端末機器16と、システムサーバのデータベース及び処理プログラムなどが記憶されている記憶装置13を認識し、管理している。
【0016】
イベントの発生時または定期的に、先ず、クライアントである無線端末機器16は、ステップS21で無線ルータ14との無線交信の状態を監視して、電波強度、電波品質(対雑音比)の電波状況と、パケット伝送速度の回線状況等を自己診断する。この無線交信状態の監視は、例えば、作動中の無線端末機器16が搬送波電波に載せて端末機器識別データを発信して、これを受信した無線ルータ14が受信確認としてアンサーバックする応答信号を再び無線端末機器16が受信する。受信した応答信号を上述の自己診断項目について分析し、項目毎に、または項目に重み係数を付加し評価式の値などを予め設定した判定基準値と比較するなどして、無線ルータ14と無線端末機器16の間の無線交信の状態を「良」あるいは「不良」と判定する。
【0017】
ステップS21の無線交信の状態の判定が「良(Y)」の場合は、手順をステップS22に進めて、データベース・サーバ12と無線端末機器16が、無線ルータ14を介して有線LAN11及び無線LANシステム15で接続されて、オンライン・トランザクション処理を記憶装置13に記録された処理実行プログラムにより行う。
【0018】
このオンライン・トランザクション処理では、データベース・サーバ12からの入力要求、データ画面表示などのコマンド、リアルタイムデータ演算処理などと、無線端末機器16からのデータ送信、リアルタイムデータ検索要求などが、実行処理される。更にデータベース・サーバ12から、後述する無線端末機器16がオフラインバッチ処理を行った時に、無線端末機器16へ入力し、バッチ処理され、無線端末機器16の記憶装置に一時的に記憶したデータの転送を要求するコマンドが出される。データベース・サーバ12は転送されたこれらのデータを前記記憶装置13に記録された処理実行プログラムにより同じく処理する。この処理が行われた入力データ及びその処理の結果を、データベース・サーバ12に管理される記憶装置13のデータベースに追加記録して、マスタデータベースが更新される。
【0019】
一連のオンライン・トランザクション処理が終了すると、ステップS23へ進み、後述する無線端末機器16がオフラインバッチ処理を行う時に実行するバッチ処理プログラム及び同じく参照する端末データベースを、データベース・サーバ12が無線端末機器16にダウンロードする。なお、このバッチ処理プログラム及び端末データベースは、データベース・サーバ12の記憶装置13に記憶されている処理プログラム及びマスタデータベースの一部の組替え或いは全部であり、オフラインバッチ処理において当業者が意図する無線端末機器16の機能の設定に応じて、システム設計の範囲で当業者が行う。
【0020】
ステップS23が終了すると、データベース・サーバ12及び無線端末機器16は、再び、ステップS21に戻って、次のイベントの発生または定期的処理まで待機する。
【0021】
一方、ステップS21で無線交信の状態の診断が「不良(N)」の場合は、手順をステップS24に進める。ステップS24では、まず、無線端末機器16の表示部の一部に「バッチ処理中」を表示して、無線端末機器16の操作者に認知させて、無線端末機器16から行うデータ読込み・記憶、端末オペレーション、及び端末データ演算などが、無線端末機器16によりスタンドアロンで処理されるオフラインバッチ処理が行われる。
【0022】
このバッチ処理は、無線交信の状態の診断が「不良(N)」となる以前の診断が「良(Y)」の時に、データベース・サーバ12から無線端末機器16にダウンロードされたオフラインバッチ処理プログラムの手順により、同じく無線端末機器16にダウンロードされた端末データベースを参照して、実行される。したがって、このバッチ処理では、無線端末機器16からのデータ入力、その結果の表示、及び応答性能が、バッチ処理でありながらあたかもデータベース・サーバ12とオンラインで接続して処理しているかのような高い操作性で処理される。
【0023】
さらに、このバッチ処理プログラムには、オフラインバッチ処理で無線端末機器16に入力された全てのデータを無線端末機器16の記憶装置に、一時的な記憶をするプログラムが含まれ、ステップS25においてこれ等の入力されたデータが一時記憶される。この保存されたデータは、このバッチ処理が終了し、無線交信の状態の診断が「良(Y)」となって、前述のステップS22のオンライン・トランザクション処理が行われる時に、データベース・サーバ12へ転送されて、バッチ処理時の入力データとしてデータベース・サーバ12により処理される。
【0024】
ステップS25の入力データの一時的記憶が完了すると、無線端末機器16は一連のバッチ処理を終了し、再び、ステップS21に戻って、次のイベントの発生または定期的処理まで待機する。
【0025】
本実施形態では、無線端末機器16が、使用される環境において、ステップS21で交信電波の状態を、無線端末機器16と無線ルータ14間の距離及び障害物に関わる受信電波の強度、無線端末機器16の周辺に在る他の機器に関わる対雑音明瞭度(信号品質)、同時に使用される他の無線端末機器の輻輳により回線の占有に関わるパケット伝送速度等に関して判定基準または評価式を予め設定して、「良」或いは「不良」の何れかに判定する。その無線交信の状態の判定結果が、「良」の場合には、双方の機器間でオンライン・トランザクション処理が成される。
【0026】
しかし、その電波強度、電波品質が低下したり、他の無線端末機器が回線を占有している「不良」の場合には、予めデータベース・サーバ12から送信されて無線端末機器16にダウンロードしたバッチ処理プログラム及び端末データベースに基いて、あたかもデータベース・サーバ12とデータの遣り取りを行いオンライン処理するかのように、無線端末機器16がスタンドアロン機としてオフラインバッチ処理する。さらに、その後、無線LAN15の交信の状態が回復し「良」となれば、無線端末機器16はデータベース・サーバ12とオンライン・トランザクション処理を行い、それ以前に行ったバッチ処理で入力され、無線端末機器16に一時記憶されたデータをデータベース・サーバ12へ転送する。この転送されたデータは入力データとしてデータベース・サーバ12で処理され、マスタデータベース等の更新が行われる。
【0027】
したがって、例えば、在庫管理のバーコードリーダ無線端末機や飲食店のオーダ入力無線端末機などのオンライン・トランザクション処理を行うデータベースサーバへのアクセスにおいて、交信の状態が不良であっても、回線切断による動作停止や伝送パケット数の減少による処理速度の低下などを回避でき、通常のオンライン・トランザクション処理と同様の操作性で処理できる。また、電波の状態が不良で、データベース・サーバとリアルタイムで直接処理できなかった無線端末機器からのデータも、電波の状態が回復した後にデータベース・サーバに転送・入力されて、マスタデータベースも更新するので、無線LANの回線状態の如何を問わず無線端末機器で入力された全てのデータがデータベース・サーバのデータベースに蓄積され、信頼性の高いデータベースの構築ができる。
【0028】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の無線LAN端末制御装置とその方法は、無線電波の送受信の状況が悪くなったり、回線が占有され使用できない場合でも、無線LANの無線端末機器で行うオフラインバッチ処理を、データベース・サーバから予め提供された端末データベースを参照する処理で、操作性の良い処理を継続して行える。さらに、無線交信が途絶えた時に入力されたデータをその後に交信が回復した時に転送して、データベースに蓄積するので、データベースの信頼性も高く維持できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線LAN端末制御装置の一実施形態を示す概念図。
【図2】本発明の無線LAN端末制御装置のシステムフロー図。
【符号の説明】
11・・・有線LAN、
12・・・データベース・サーバ、
13・・・記憶装置、
14・・・無線ルータ、
15・・・無線LAN、
16・・・無線端末機器(例えば、バーコードリーダ、オーダ入力機)。
Claims (5)
- サーバコンピュータと、
このサーバコンピュータに接続される無線LANと、
この無線LANを介して前記サーバーコンピュータに接続される無線端末機器と、
前記サーバコンピュータと前記無線端末機器との間でオンライン・トランザクション処理を行う手段と、
前記無線端末機器が予め前記サーバコンピュータからダウンロードした処理プログラム及びデータベースによるオフライン処理を行う手段と、
前記無線LANと前記無線端末機器との間の無線交信の状態の良否を判定する手段と、
この手段により無線交信の状態が否と判定された場合、前記オンライン・トランザクション処理を前記オフライン処理に切替えると共に、前記無線交信の状態が再び良と判定された場合は、前記オフライン処理から前記オンライン・トランザクション処理に自動的に切替えて実行することを特徴とする無線LAN端末制御装置。 - 前記無線交信の状態の判定手段は、無線電波の強度、対雑音比を予め設定した基準値と比較して判定することを特徴とする請求項1記載の無線LAN端末制御装置。
- 前記無線交信の状態の判定手段は、無線回線の輻輳によるパケット伝送速度を予め設定した基準値と比較して判定することを特徴とする請求項1記載の無線LAN端末制御装置。
- 前記無線交信の状態の判定手段は、無線電波の強度、対雑音比無線回線のパケット伝送速度のそれぞれを予め設定した評価式により演算し、基準値と比較して判定することを特徴とする請求項1記載の無線LAN端末制御装置。
- サーバコンピュータに無線LANを介して接続される無線端末機器との間でオンライン・トランザクション処理を行うステップと、
前記無線LANと前記無線端末機器との間の無線交信の状態の良否を判定するステップと、
このステップにより無線交信の状態が否と判定された場合、前記オンライン・トランザクション処理を前記無線端末機器が予め前記サーバコンピュータからダウンロードした処理プログラム及びデータベースによるオフライン処理を行うステップに切替えると共に、前記無線交信の状態が再び良と判定された場合は、前記オフライン処理から前記オンライン・トランザクション処理に自動的に切替えて実行することを特徴とする無線LAN端末制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002240444A JP2004080597A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 無線lan端末制御装置及びその方法 |
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Publications (1)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002240444A Pending JP2004080597A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 無線lan端末制御装置及びその方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004080597A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009124219A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 通信装置、および、プログラム |
US7963914B2 (en) | 2004-04-26 | 2011-06-21 | Olympus Corporation | Endoscope |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002240444A patent/JP2004080597A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7963914B2 (en) | 2004-04-26 | 2011-06-21 | Olympus Corporation | Endoscope |
JP2009124219A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 通信装置、および、プログラム |
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