JP2004080431A - 通信制御システム及び移動通信サービス制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のネットワークに共通の加入者データベース7を備える。上記各通信ネットワークを利用する各加入者端末と接続して上記加入者データベース7を参照しながら呼処理を行う、上記複数の通信ネットワークに共通のサービス制御装置5を設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各加入者端末の位置情報などの加入者情報の呼処理制御に特徴のある通信情報システム及び移動通信サービス制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信ネットワークには、そのネットワーク固有の加入者情報を記憶した加入者データベースと、その加入者データベースの加入者情報に基づき、交換機等からの問い合わせに応じて相手の加入者端末の位置情報や契約者情報を提供するサービス制御装置と、からなる移動通信サービス制御装置が接続されて加入者端末に関する呼処理が制御される。
【0003】
そして、例えば、当該移動体通信ネットワークに属する、つまり特定の通信方式が採用される携帯電話機やPDA端末等の加入者端末からの呼処理信号が、基地局を介して交換機に送られ、その交換機は、上記移動通信サービス制御装置に問い合わせを行い、接続すべき相手の加入者端末やメールサーバの位置情報などを取得し、取得した情報に基づき回線の切り替えなどを行う。
【0004】
ここで、一つのネットワーク内においては、所定の決められた通信方式によって送受信が行われ、別のネットワークでは、別の通信方式で送受信が行われ、各ネットワーク毎に個別の移動通信サービス制御装置が接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記移動通信サービス制御装置は、対応する特定の通信方式に応じた呼処理を行うようになっている。したがって、新しい通信方式を採用する場合には、新たにその新しい通信方式に対応した、新たな加入者データベース及びサービス制御装置を、当該新しい通信方式が採用されるネットワークに設定する必要がある。
【0006】
このため、通信方式を方式Aから方式Bに移行する過渡期を考えた場合には、その過渡期の一定期間にあっては、図5に示すように、方式AのネットワークAにおける移動通信サービス制御装置10と、方式BのネットワークBにおける移動通信サービス制御装置11が併存することとなり、2重に設備が必要となるばかりか、各ネットワーク毎に対応する移動通信サービス制御装置10,11が個別に動作することとなることから、呼処理信号の増加による処理遅延が発生するおそれがある。
【0007】
例えば、通信方式Aの加入者の加入者端末Xと通信方式Bの加入者端末Yとの回線を接続することを想定すると、通信方式Aの加入者の加入者端末Xからの呼処理が、無線基地局を通じて通信方式Aの交換機2に送られる。通信方式Aの交換機2は、通信方式A用の移動通信サービス制御装置10に問い合わせを行うが、相手先が方式Bの加入者端末であるために、当該通信方式A用の移動通信サービス制御装置10では呼処理が出来ず、通信方式A用の移動通信サービス制御装置10から、その旨(通信方式Bの加入者端末である旨)の応答が上記通信方式Aの交換機2に送られる。上記方式Aの交換機2は、上記応答にしたがって、信号をゲート交換機12を通じて方式Bのネットワークのゲート交換機13に転送する。当該方式Bの交換機13は、当該方式Bの移動通信サービス制御装置11に問い合わせを行い、その応答に応じて対応する方式Bの加入者端末Yに回線を接続し通話などの呼処理が可能とする。
【0008】
また、上記図5に基づき、お話中調べを例にして処理を説明すると、▲1▼通信方式Aの加入者端末Xから、加入者端末Yに対するお話中調べの問い合わせが通信方式Aの交換機2に送られると、▲2▼当該交換機2は、方式Aの移動通信サービス制御装置10に対し、指定された加入者端末Yの通信状態を問い合わせる。▲3▼問い合わせに対し、方式Aの移動通信サービス制御装置10は、加入者端末Yは通信方式Bの移動通信サービス制御装置10に収容されている旨の応答を上記交換機2に返答する。▲4▼方式Aの交換機2は、方式Bのネットワークに回線をルーティングさせるために、方式Aのゲート交換機12にルーティングする。▲5▼方式Aのゲート交換機12は方式Bのゲート交換機13にルーティングする。▲6▼方式Bのゲート交換機13は、加入者端末Yの通信状態を、方式Bの移動通信サービス制御装置11に問い合わせる。▲7▼方式Bの移動通信サービス制御装置11は、加入者端末Yの通信状態を、当該加入者端末がエリアに位置する在圏交換機9に問い合わせる。▲8▼在圏交換機9は、加入者端末Yの通信状態を方式Bの移動通信サービス制御装置11に応答する。この方式Bの移動通信サービス制御装置11が取得した通信状態の情報が、上記経路を逆に流れて、在圏交換機2さらに加入者端末Xに送られ、加入者端末Yの通信状態を知ることができる。
【0009】
このように、2つのネットワークA、B間に跨る呼処理を考えた場合に、1つのネットワーク内での呼処理と比較して、移動通信サービス制御装置に対し問い合わせ・応答処理を2回行う必要があることから、呼処理信号の信号量が増大して処理遅延の一因になると共に、その分全体としての応答までの時間が長くなる。さらに、ルーティングのための回線リソースも多く必要となる。
【0010】
また、各通信方式のネットワーク毎に加入者データベースを個別に用意する場合には、契約情報の一部を全ての加入者データベースに登録させる処理が要求される。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、2重設備の設置を回避し、かつ呼処理信号の信号量の増大を防止しつつ、複数の通信方式のネットワークの併存を可能とすることを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載した発明は、それぞれ異なる通信方式が採用されている複数の通信ネットワークに共通の加入者データベースを備えて、その加入者データベースに各通信ネットワークで使用される各加入者端末に関する情報である加入者情報が記憶され、かつ、上記各通信ネットワークを利用する各加入者端末と接続して上記加入者データベースを参照しながら呼処理を行う、上記複数の通信ネットワークに共通のサービス制御装置を備えることを特徴とする通信制御システムを提供するものである。
【0012】
本発明によれば、複数の異なる通信方式のネットワークに属する加入者端末間の呼処理が、共通した加入者データベース及びサービス制御装置で処理可能となる。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に対し、上記加入者データベースに記憶されている各加入者情報には、加入者端末がどの通信方式を採用しているかを示す識別情報を有することを特徴とするものである。
【0013】
本発明によれば、加入者データベース中の各加入者情報が、どの通信方式のものかが識別可能となり、サービス制御装置での通信方式に応じた呼処理が可能となる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1又は請求項2に記載した構成に対し、上記サービス制御装置は、上記サービス制御装置は、各通信方式にそれぞれ対応して対応する通信方式による呼処理をそれぞれ上記加入者データベースを参照して行う複数の呼処理手段と、入力した呼処理信号を対応する通信方式の呼処理手段に振り分ける振り分け手段とを備えることを特徴とするものである。
【0014】
本発明によれば、入力した呼処理信号に応じた対応する通信方式の呼処理が可能となる。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した構成に対し、上記複数の呼処理手段の間で呼処理情報の送受信が可能となっており、各呼処理手段は、自己の通信方式とは異なる通信方式の呼処理情報を、当該呼処理情報に対応する呼処理手段に送ることで問い合わせ可能となっていることを特徴とするものである。
【0015】
本発明によれば、異なる通信方式間の呼処理が、サービス制御装置内で処理されて、呼処理に伴う信号処理を抑えることが可能となる。
次に、請求項5に記載した発明は、加入者端末に関する情報である加入者情報を記憶した加入者データベースと、その加入者データベースを参照しつつ受信した問い合わせ信号に対する応答処理を行うサービス制御装置とを備えた移動通信サービス制御装置において、
上記加入者データベースに記憶されている各加入者情報には、加入者端末がどの通信方式を採用しているかを示す識別情報を有し、上記サービス制御装置は、それぞれ異なる通信方式の呼処理を行う複数の呼処理手段を備えることで、入力した呼処理信号の通信方式に応じた呼処理を上記加入者データベースを参照しつつ実施可能となっていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明によれば、異なる通信方式の呼処理が、一つの移動通信サービス制御装置で処理可能となる。
次に、請求項6に記載した発明は、請求項5に記載した構成に対し、上記サービス制御装置は、入力した呼処理信号を対応する通信方式の呼処理手段に振り分ける振り分け手段を備えることを特徴とするものである。
【0017】
本発明によれば、入力した呼処理信号を確実に各通信方式に応じた呼処理が可能となる。
次に、請求項7に記載した発明は、請求項5又は請求項6に記載した構成に対し、上記複数の呼処理手段の間で呼処理に関する情報の送受信が可能となっており、各呼処理手段は、自己の通信方式とは異なる通信方式の呼処理情報を、当該呼処理情報に対応する呼処理手段に送ることで問い合わせ可能となっていることを特徴とするものである。
【0018】
本発明によれば、異なる通信方式の呼処理が、一つの移動通信サービス制御装置で処理可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の通信制御システム及び移動通信サービス制御装置を説明するための概略構成図であって、方式AのネットワークAと方式BのネットワークBとの2つの網が併存する場合の例である。
【0020】
方式Aの移動体通信ネットワークAに方式Aの交換機2が接続されている。各交換機2は、それぞれ方式A用の無線基地局1を収容し、各無線基地局1は、それぞれ対応する無線エリアに存在する、方式Aが採用される携帯電話機等の加入者端末と接続可能となっている。
同様に、方式Bの移動体通信ネットワークBに方式Bの交換機9が接続されている。各交換機9は、それぞれ方式B用の無線基地局8を収容し、各無線基地局8は、それぞれ対応する無線エリアに存在する、方式Bが採用される携帯電話機等の加入者端末と接続可能となっている。
【0021】
方式Aの移動体通信ネットワークAと方式Bの移動体通信ネットワークBとは、ゲート交換機12,13を通じて情報の授受が可能となっている。
また、上記方式A及び方式Bの通信ネットワークA、Bに共通の移動通信サービス制御装置4を備える。該移動通信サービス制御装置4は、図2に示すように、契約情報設定部6、加入者データベース7、及びサービス制御装置5を備えている。
【0022】
契約情報設定部6は、不図示の契約情報管理装置からの各加入者の契約情報を送受信して、加入者データベース7に対し加入者情報の設定変更を行う。この契約情報設定部6は、契約情報の送受信を行う契約情報送受信装置6Aと、加入者データベース7に対し、対応する加入者端末で採用される通信方式に合わせた形式で、契約情報の読み出しや書き込みを行う契約情報処理装置6Bとからなる。
【0023】
上記加入者データベース7は、例えば図3に示すようなデータを有していて、各加入者端末に関する情報である加入者データには、通信方式の識別情報と、各方式に応じたデータ構造で、加入者端末の位置情報や契約情報などの加入者情報が記録されている。上記通信方式の識別情報も契約情報の一部である。
上記サービス制御装置5は、図2に示すように、呼処理信号送受信装置5A、呼処理信号振分装置5B、方式Aプロトコル装置5C、方式A呼処理装置5D、方式Bプロトコル装置5E、方式B呼処理装置5F、及び方式A・方式B間通信装置5Gを備える。ここで、方式Aプロトコル装置5C及び方式A呼処理装置5Dの組、並びに、方式Bプロトコル装置5E及び方式B呼処理装置5Fの組が、それぞれ各方式に対応した呼処理手段を構成する。
【0024】
上記呼処理信号送受信装置5Aは、方式A及び方式Bの両ネットワークの各交換機等との間で呼処理信号の送受信を行う。
上記呼処理信号振分装置5Bは、振り分け手段を構成し、呼処理信号送受信装置5Aが受信した呼処理信号を、そのプロトコル情報等に基づき、通信方式に応じて方式Aプロトコル装置5C若しくは方式Bプロトコル装置5Eに振り分けると共に、方式Aプロトコル装置5C及び方式Bプロトコル装置5Eからの呼処理信号を、呼処理信号送受信装置5Aを介して対応する交換機等に送信する。
【0025】
方式Aプロトコル装置5Cは、方式A呼処理信号と方式Aの交換機2等で処理する信号との変換を行う。
方式Bプロトコル装置5Eは、方式B呼処理信号と方式Bの交換機9等で処理する信号との変換を行う。
方式A・方式B間通信装置5Gは、方式A呼処理装置5Dと方式B呼処理装置5Fとの間の通信を可能とする装置である。
【0026】
方式A呼処理装置5Dは、方式Aプロトコル装置5Cで変換された方式A用の呼処理を上記加入者データベース7を参照しつつ行う。但し、上記加入者データベース7を参照して方式Bの通信ネットワークに関する問い合わせ等が必要な呼処理情報と判断すると、方式A−方式B間用の問い合わせ情報に変換して、方式A・方式B間通信装置5Gを介して方式B呼処理装置5Fに送る。また、方式A・方式B間通信装置5Gを介して方式B呼処理装置5Fから取得した呼処理情報についても、加入者データベース7を参照して呼処理を行い、呼処理の内容によっては、その応答を方式B呼処理装置5Fに応答する。
【0027】
同様に、方式B呼処理装置5Fは、方式Bプロトコル装置5Eで変換された方式B用の呼処理を上記加入者データベース7を参照しつつ行う。但し、上記加入者データベース7を参照して方式Aの通信ネットワークに関する問い合わせ等が必要な呼処理情報と判断すると、方式A−方式B間用の問い合わせ情報に変換し、方式A・方式B間通信装置5Gを介して方式B呼処理装置5Fに送る。また、方式A・方式B間通信装置5Gを介して方式A呼処理装置5Dから取得した呼処理情報についても、加入者データベース7を参照して呼処理を行い、呼処理の内容によっては、その応答を方式A呼処理装置5Dに応答する。
【0028】
次に、上記システムの動作や効果などについて説明する。
なお、以下の説明では、お話中調べの呼処理を例にして説明する。
まず、方式Aの通信ネットワーク内の加入者端末同士に関する呼処理について説明する。
方式Aの加入者端末Xから、方式Aの加入者端末Zについてのお話中調べに対応する問い合わせ信号が、無線機基地局1を介して方式Aの在圏交換機2aに送られる。在圏交換機2aは、問い合わせの呼信号をサービス制御装置5に送信する。サービス制御装置5では、上記呼信号が呼処理信号送受信装置5Aで受信され、呼処理信号振分装置5Bで方式Aプロトコル装置5Cに振り分けられる。さらに、方式A呼処理装置5Dが加入者データベース7を参照することで、加入者端末Zが方式Aの端末であることを識別し且つ加入者端末Zの位置情報を取得して、方式Aプロトコル装置5C、呼処理信号振分装置5B、呼処理信号送受信装置5Aを通じて方式A内の在圏交換機2bに対して加入者端末Zの通信状態を問い合わせる。当該在圏交換機2bは、加入者端末Zの通信状態をサービス制御装置5に応答し、その応答信号が、呼処理信号送受信装置5A、呼処理信号振分装置5B、方式Aプロトコルを通じて方式A呼処理装置5Dに送られる。さらに、その応答信号が、方式Aプロトコル装置5C、呼処理信号振分装置5B、呼処理信号送受信装置5Aを通じて方式A内の在圏交換機2aに送られ、該在圏交換機2aから加入者端末Xに送信されることで、加入者端末Xの利用者は、加入者端末Zの通信状況を認識することができる。
【0029】
次に、方式Aの通信ネットワーク内の加入者端末が、方式Bの通信ネットワークの加入者端末に対して呼処理を行う場合について、図4を参照しつつ説明する。
▲1▼方式Aの加入者端末Xから、方式Bの加入者端末Yについてのお話中調べに対応する問い合わせ信号が、無線機基地局1を介して方式Aの在圏交換機2に送られる。▲2▼在圏交換機2は、問い合わせの呼信号をサービス制御装置5に送信する。サービス制御装置5では、上記呼信号が呼処理信号送受信装置5Aで受信され、呼処理信号振分装置5Bで方式Aプロトコル装置5Cに振り分けられる。さらに、方式A呼処理装置5Dが加入者データベース7を参照することで、加入者端末Yが方式Bの端末であることを認識すると、A−B間用の呼処理情報に変換し、方式A・方式B間通信装置5Gを介して方式B呼処理装置5Fに問い合わせる。▲3▼上記呼処理情報を受信した方式B呼処理装置5Fは、加入者データベース7を参照して、加入者端末Yが方式Bの端末であることを認識すると共にその位置情報を取得して、方式Bプロトコル装置5E、呼処理信号振分装置5B、呼処理信号送受信装置5Aを通じて方式B内の在圏交換機9に対して加入者端末Yの通信状態を問い合わせる。▲4▼当該方式B内の在圏交換機9は、加入者端末Yの通信状態をサービス制御装置5に応答し、その応答信号が、呼処理信号送受信装置5A、呼処理信号振分装置5B、方式Bプロトコル装置5Eを通じて方式B呼処理装置5Fに送られる。方式B呼処理装置5Fは、その応答情報をA−B間の呼処理情報に変換して方式A呼処理装置5Dに送る。▲5▼その呼処理情報を受信した方式A呼処理装置5Dは、その応答信号に応じた応答信号を、方式Aプロトコル装置5C、呼処理信号振分装置5B、呼処理信号送受信装置5Aを通じて方式A内の在圏交換機2に送り、該在圏交換機2から加入者端末Xに送信されることで、加入者端末Xの利用者は、加入者端末Yの通信状況を認識することができる。
【0030】
以上のように、サービス制御装置5内で、方式Aの呼処理と方式Bの呼処理の変換・送受信を行うようにしているので、同一通信ネットワーク内での呼処理であっても、異なる通信ネットワークに跨る呼処理であっても、通信ネットワーク内の呼処理信号が増大せず処理遅延も増加させることがない。
また、複数の方式の通信ネットワークに対して、一つの移動通信サービス制御装置4で対応するため、2重に設備を設置する必要が無く、また、加入者データベース7も一つで済むため、契約情報の投入も1つの装置だけとなって競合制御が不要である。
【0031】
また、加入者データべース7中のデータには通信方式の識別情報を先頭に持たせているため、どちらの方式の加入者情報のデータ構造か認識できるので、加入者データベース7を方式A及び方式Bの通信ネットワークで共通化しても、方式A呼処理装置5Dで方式Aの加入者情報を参照可能となり、また、方式B呼処理装置5Fで方式Bの加入者情報を参照可能となる。
【0032】
ここで、上記実施形態では、2種類の通信ネットワークに共通の一つの移動通信サービス制御装置4を設定した場合を例示したが、3種類の通信ネットワークに共通の一つの移動通信サービス制御装置を設定した場合も同様である。
また、本発明は、通信方式の変更時の過渡期にも有効である。
すなわち、異なる通信方式の呼処理の変換を移動通信サービス制御装置4内で実施するため、各通信ネットワーク内に何ら特別の処置が不要であり、異なる通信方式の通信ネットワーク間の呼処理であっても、呼処理の信号数の増大を防止し、且つ問い合わせに対する最終的な加入者端末Xへの応答に要する時間についても、同一通信ネットワーク内での問い合わせ〜応答に掛かる時間とほぼ同じ程度にすることができる。
【0033】
また、異なる通信方式の通信ネットワーク間の呼処理であっても、その経路(ルーティング)は、ほぼ同一の通信ネットワーク内での呼処理と同程度であることから、信頼性低下も防止できる。これに対し、上記従来のように各通信ネットワーク毎に移動通信サービス制御装置4を設定したシステム構成とすると、装置が多くなることからトータルの信頼性低下に繋がるおそれがある。
【0034】
ここで、上記加入者データベース7は、加入者端末に関する情報としてメッセージを蓄積するデータベースなどであっても良い。
【0035】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明を採用すると、異なる通信方式が採用される複数の通信ネットワークの呼処理において、過剰設備を防止しつつ、異なる通信ネットワーク間の呼処理であっても、同一ネットワーク間の呼処理と同等の呼処理信号量に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施形態に係る通信制御システムの構成を示す概要図である。
【図2】本発明に基づく実施形態に係る移動通信サービス制御装置の構成を示す図である。
【図3】本発明に基づく実施形態に係る加入者データベースの情報構成例を示す図である。
【図4】本発明に基づく実施形態に係る呼処理の例を説明するための図である。
【図5】従来の呼処理の例を説明するための図である。
【符号の説明】
A 通信方式Aのネットワーク
B 通信方式Bのネットワーク
X、Z ネットワークAの加入者端末
Y ネットワークBの加入者端末
1 ネットワークAの基地局
2 ネットワークAの交換機
4 移動通信サービス制御装置
5 サービス制御装置
5A 呼処理信号送受信装置
5B 呼処理信号振分装置
5C 方式Aプロトコル装置
5D 方式B呼処理装置
5E 方式Bプロトコル装置
5F 方式B呼処理装置
5G 方式A・方式B間通信装置
6 契約情報設定部
6A 契約情報送受信装置
6B 契約情報処理装置
7 加入者データベース
8 ネットワークBの基地局
9 ネットワークBの交換機
Claims (7)
- それぞれ異なる通信方式が採用されている複数の通信ネットワークに共通の加入者データベースを備えて、その加入者データベースに各通信ネットワークで使用される各加入者端末に関する情報である加入者情報が記憶され、かつ、上記各通信ネットワークを利用する各加入者端末と接続して上記加入者データベースを参照しながら呼処理を行う、上記複数の通信ネットワークに共通のサービス制御装置を備えることを特徴とする通信制御システム。
- 上記加入者データベースに記憶されている各加入者情報には、加入者端末がどの通信方式を採用しているかを示す識別情報を有することを特徴とする請求項1に記載した通信情報システム。
- 上記サービス制御装置は、各通信方式にそれぞれ対応して対応する通信方式による呼処理をそれぞれ上記加入者データベースを参照して行う複数の呼処理手段と、入力した呼処理信号を対応する通信方式の呼処理手段に振り分ける振り分け手段とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した通信情報システム。
- 上記複数の呼処理手段の間で呼処理情報の送受信が可能となっており、各呼処理手段は、自己の通信方式とは異なる通信方式の呼処理情報を、当該呼処理情報に対応する呼処理手段に送ることで問い合わせ可能となっていることを特徴とする請求項3に記載した通信情報システム。
- 加入者端末に関する情報である加入者情報を記憶した加入者データベースと、その加入者データベースを参照しつつ受信した問い合わせ信号に対する応答処理を行うサービス制御装置とを備えた移動通信サービス制御装置において、
上記加入者データベースに記憶されている各加入者情報には、加入者端末がどの通信方式を採用しているかを示す識別情報を有し、上記サービス制御装置は、それぞれ異なる通信方式の呼処理を行う複数の呼処理手段を備えることで、入力した呼処理信号の通信方式に応じた呼処理を上記加入者データベースを参照しつつ実施可能となっていることを特徴とする移動通信サービス制御装置。 - 上記サービス制御装置は、入力した呼処理信号を対応する通信方式の呼処理手段に振り分ける振り分け手段を備えることを特徴とする請求項5に記載した移動通信サービス制御装置。
- 上記複数の呼処理手段の間で呼処理に関する情報の送受信が可能となっており、各呼処理手段は、自己の通信方式とは異なる通信方式の呼処理情報を、当該呼処理情報に対応する呼処理手段に送ることで問い合わせ可能となっていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載した移動通信サービス制御装置。
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JP2006197360A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Oki Electric Ind Co Ltd | アクセス制御システム、アクセス制御方法、およびアクセス制御プログラム |
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2002
- 2002-08-19 JP JP2002238438A patent/JP2004080431A/ja active Pending
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