JP2004080230A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】連写された一連の静止画をを一括して画像処理することのできる画像処理装置を提案する。
【解決手段】連写された一連の静止画を含む複数の静止画を記憶する第1の記憶手段42と、その記憶されている複数の静止画から任意の静止画を選択する画像選択手段と、その選択された静止画の表示及びその静止画の画像処理結果のプレビューの可能な表示手段30と、そのプレビューを参考にして、選択された静止画を画像処理するためのパラメータを決定するパラメータ決定手段24と、その決定されたパラメータを用いて、選択された静止画に対して画像処理を施す画像処理手段であって、選択された静止画が、連写された一連の静止画のうちの一つの静止画である場合には、その連写された他の静止画に対しても同じ画像処理を施す画像処理手段24とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】連写された一連の静止画を含む複数の静止画を記憶する第1の記憶手段42と、その記憶されている複数の静止画から任意の静止画を選択する画像選択手段と、その選択された静止画の表示及びその静止画の画像処理結果のプレビューの可能な表示手段30と、そのプレビューを参考にして、選択された静止画を画像処理するためのパラメータを決定するパラメータ決定手段24と、その決定されたパラメータを用いて、選択された静止画に対して画像処理を施す画像処理手段であって、選択された静止画が、連写された一連の静止画のうちの一つの静止画である場合には、その連写された他の静止画に対しても同じ画像処理を施す画像処理手段24とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連写された一連の静止画を画像処理する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
連写された一連の静止画は、互いに関連しているため、その静止画を画像処理する場合は、連写された一連の静止画の全てを画像処理しなければならない。しかし、従来は、連写された一連の静止画を1つ1つ画像処理しなければならなかった。
【0003】
尚、特開2001−69455号公報には、記憶手段内に存在する、組となる画像を表示する際に、その記憶手段に記憶されている複数の画像を読み出し、その読み出された複数の画像を、表示制御する際に、複数の画像中に、複数枚で1組となる画像が複数存在する場合には、複数枚の画像の組を他の組と区別できるように表示制御するようにした画像処理装置が記載されている。しかし、この公報には、連写された一連の静止画を画像処理する技術については、何ら記載されてはいない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の点に鑑み、本発明は連写された一連の静止画を一括して画像処理することのできる画像処理装置を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、連写された一連の静止画を含む複数の静止画を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶されている複数の静止画から任意の静止画を選択する画像選択手段と、画像選択手段によって選択された静止画の表示及びその静止画の画像処理結果のプレビューの可能な表示手段と、表示手段によるプレビューを参考にして、画像選択手段によって選択された静止画を画像処理するためのパラメータを決定するパラメータ決定手段と、パラメータ決定手段に決定されたパラメータを用いて、画像選択手段によって選択された静止画に対して画像処理を施す画像処理手段であって、画像選択手段によって選択された静止画が、連写された一連の静止画のうちの一つの静止画である場合には、その連写された他の静止画に対しても同じ画像処理を施す画像処理手段とを備えた画像処理装置である。
【0006】
又、本発明は、かかる画像処理装置において、画像処理手段によって画像処理された静止画を一時的に記憶する第2の記憶手段と、その第2の記憶手段に記憶された静止画によって、第1の記憶手段に記憶された対応する静止画を書き換える記録手段とを有し、その記録手段は、第2の記憶手段に、連写された一連の静止画の処理後の静止画が記憶される場合には、一連の静止画の全ての処理後の静止画が第2の記憶手段に記憶された後、その第2の記憶手段に記憶された一連の静止画によって、第1の記憶手段に記憶された対応する一連の静止画を書き換えるようにした画像処理装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態の画像処理装置を詳細に説明する。先ず、図2を参照して、その画像処理装置を適用した撮像装置を説明する。この撮像装置は、単写や連写時に撮像した静止画をメモリカード42に記録するデジタルカメラであり、カメラ全体の動作は、中央処理装置(CPU)24によって統括制御されている。
【0008】
デジタルカメラの操作部26は、電源スイッチ、シャッターボタン、撮影モードと再生モードとを切り換えるためのモード切替えスイッチ、ズームやコマ送り等の各種の指令信号を出力するマルチファンクションの十字キー等を含む。この操作部26からの各種の操作信号は、CPU24に加えられるようになっている。尚、このデジタルカメラは、シャッターボタンをONするごとに静止画を撮影する通常の撮影モードの他に、シャッターボタンがONされている間、所定のインターバルで連続的に撮影を行う連写モードがあり、これらのモードは操作部26での操作によって適宜選択できるようになっている。
【0009】
撮影モード時にシャッターボタンがONされると、被写体を示す画像光は、フォーカスレンズを含むレンズ光学系10及び絞り12を介して撮像素子(CCD)14の受光面に結像される。CCD14に蓄積された信号電荷は、CCDドライバ16から加えられる転送パルスによって信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出される。尚、CCD14は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0010】
このCCD14から順次読み出された電圧信号は、アナログ処理部18に加えられる。アナログ処理部18は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等の信号処理回路を含み、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。アナログ処理部18から出力された信号は、A/D変換器20によりデジタル信号(以下、「CCDRAWデータ」という)に変換された後、SDRAMなどの一時記憶装置32に記憶される。
【0011】
一時記憶装置32は、例えば、最大5コマの高速連写ができるように、5枚分のCCDRAWデータを一時記憶可能な記憶容量を有している。尚、一時記憶装置32の記憶容量はこれに限定されない。また、タイミングジェネレータ(TG)22は、CPU24の指令に従ってCCDドライバ16、アナログ処理部18及びA/D変換器20に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0012】
ROM34には、予め、撮像、画像処理等のプログラムや調整値などが記憶されており、これらのプログラムや調整値は適宜読み出される。
【0013】
信号処理部36は、図示を省略するも、R、G、B信号のゲインを調整してホワイトバランス(WB)補正を行うWBゲイン部と、WB補正された各R、G、B信号に対して所定のガンマ特性が記憶されたROMテーブルにしたがってガンマ補正するガンマ補正部と、CCD14のカラーフィルタ配列に対応した色補間処理を行う色補間処理部と、輝度データY及び色差データCr 、Cb の生成処理(YC変換)を行うYC処理部と、輝度データYにアパーチャ信号を付加して輪郭強調を行う輪郭強調部と、平滑化処理、メディアンフィルタ処理などのノイズ低減処理を行うノイズ低減処理部と、色差データCr 、Cb のゲインを増減する彩度強調部とを有しており、一時記憶装置32に記憶されたCCDRAWデータに対して各処理部で順次信号処理を行う。
【0014】
信号処理部36で処理された画像データは、ビデオエンコーダ28においてエンコーディングされ、カメラ背面に設けられている液晶モニタ(LCD)30に出力され、これにより被写体像がLCD30の表示画面上に表示される。
【0015】
また、一時記憶装置32に記憶されたCCDRAWデータは、信号処理部36で処理された画像データ(YCデータ)に書き換えられ、この一時記憶装置32に記憶されたYCデータは、図示を省略した圧縮伸長処理部に出力され、JPEG (joint photgraphic experts group)などの所定の圧縮処理が実行され、再び一時記憶装置32に記憶される。メディアコントローラ38は、一時記憶装置32に一時記憶された圧縮データをカードインターフェース40を介してメモリカード42に記録する。
【0016】
次に、図2のブロック図及び図1のフローチャートを参照して、メモリカードに記憶された、連写された一連の静止画を含む複数の静止画の画像処理について説明する。メモリカード42には、連写された一連の静止画(静止画データ)及び単写の静止画(静止画データ)を含む複数の静止画(静止画データ)が記憶されている。これに対応して、LCD30の画面のウインドウには、連写された一連の静止画(連写の静止画)CP1〜CP4が順番に表示されると共に、複数の単写の静止画が表示されている。
【0017】
連写された一連の静止画のそれぞれには、連写の静止画を示すマーク(アイコン)が付されている場合もあるが、マーク(アイコン)が付されていなくても、連写された一連の静止画は良く似ていることから、連写の静止画であることを視覚的に認識可能である。又、静止画を示す識別番号と、その識別番号の静止画が、連写の静止画であることを意味する識別子とが、メモリカード42のディレクトリーに記憶されている場合もある。いずれの場合も、静止画が連写されたものである否かは、静止画(静止画データ)のヘッダ部に連写情報が含まれているか否かで判断される。
【0018】
LCD30のウインドウに表示されている、連写された一連の静止画CP1〜CP4のうちの任意の1つの静止画を選択すると、連写された一連の静止画CP1〜CP4の一括選択が行われて、メモリカード42に記憶されている一連の静止画(静止画データ)が、一時記憶装置32における連写された一連の静止画記憶領域にコピーされる(ステップS10)。
【0019】
この状態で、CPU24による画像処理コマンドが実行される。この画像処理は、例えば、リサイズ、回転等の幾何学変換、色変換、画質補正処理等である。
【0020】
色変換や画質補正処理では、実際に処理を行う前に、所望の結果が得られるように、連写された一連の静止画のうちの任意の静止画の画像処理結果を、LCD30によって、プレビューとして見ながら、色変換や画質補正処理のパラメータ(設定値)を決める作業を行う(プレビュー処理)(ステップS12)。この場合、何枚のプレビューを行うかは、任意に指定可能であるが、デフォルトは、例えば、4枚とする。その際、選択される画像は、1番目、1+(N−1)/3番目、1+2(N−1)/3番目及びN番目の画像とする。
【0021】
尚、単写の静止画をプレビュー処理によって、色変換や画質補正処理のパラメータ(設定値)を決める作業を行う場合もあることは、勿論である。
【0022】
プレビュー処理によって、色変換や画質補正処理のパラメータが決まったら、N=1とおいて(ステップ14)、連写された一連の静止画に対する画像処理、即ち、リサイズ、回転等の幾何学変換、色変換、画質補正処理等を、N=1番目の静止画から行い、その処理結果を一時記憶装置32の画像処理済み静止画記憶領域に記憶しておく(ステップS16)。
【0023】
ステップS16の次は、ステップS18に移行して、画像処理の中止が行われたか否かを判別する。その判別結果がNOのときは、ステップS20に移行して、エラーが発生したか否かを判別する。その判別結果がNOのときは、ステップS22に移行して、連写された一連の静止画のうちの最後の静止画か否かを判別する。その判別結果がNOのときは、ステップS28に移行して、次のNに設定する(ステップS28)。即ち、N=2に設定する。以下、これを繰り返していく。
【0024】
ステップS22の判別でYES、即ち、N=nが、選択された連写画像の最後の静止画であるときは、ステップS24に移行して、メモリカード42に記憶されている連写された一連の静止画の全てに対し、一時記憶装置に記憶されている画像処理された静止画の全てを上書きして、即ち、画像処理前の静止画の全てを、画像処理された静止画の全てと置換して、処理を終了する。
【0025】
ステップS18及びS20の判別で、それぞれYESのとき、即ち、処理の中止及びエラー発生のときは、ステップS26に移行して、一時記憶装置32に記憶されている一時ファイルの削除、即ち、画像処理された静止画の全てを削除した後、処理を終了する。
【0026】
メモリカードに記憶されている連写された一連の静止画を、その連写された一連の静止画の全てが画像処理されるまで、保存しておく理由は次の通りである。若し、連写された一連の静止画それぞれを画像処理する毎に、画像処理前の静止画に上書きしたとすると、画像処理の途中でユーザーが画像処理の中断を行ったり、又は、一時記憶装置(一時フォルダ)32の記憶容量の不足で、連写された一連の静止画の全ての画像処理が完了しない場合は、メモリカード42内には、画像処理済みの静止画(静止画データ)と、未処理の静止画(静止画データ)とが混在してしまい、以下の点で好ましくない。即ち、連写された一連の静止画の画像処理は、全ての静止画を画像処理するか、又は、全ての静止画を画像処理しないかのいずれしか許されないからである。
【0027】
尚、この実施の形態では、デジタルカメラを例に説明したが、上述の画像処理機能を備えたパーソナルコンピュータなどの画像処理装置であっても良い。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、連写された一連の静止画を含む複数の静止画を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶されている複数の静止画から任意の静止画を選択する画像選択手段と、画像選択手段によって選択された静止画の表示及びその静止画の画像処理結果のプレビューの可能な表示手段と、表示手段によるプレビューを参考にして、画像選択手段によって選択された静止画を画像処理するためのパラメータを決定するパラメータ決定手段と、パラメータ決定手段によって決定されたパラメータを用いて、画像選択手段によって選択された静止画に対して画像処理を施す画像処理手段であって、画像選択手段によって選択された静止画が、連写された一連の静止画のうちの一つの静止画である場合には、その連写された他の静止画に対しても同じ画像処理を施す画像処理手段とを備えるので、連写された一連の静止画を一括して画像処理することのできる画像処理装置を得ることができる。
【0029】
又、本発明によれば、かかる画像処理装置において、画像処理手段によって画像処理された静止画を一時的に記憶する第2の記憶手段と、その第2の記憶手段に記憶された静止画によって、第1の記憶手段に記憶された対応する静止画を書き換える記録手段とを有し、その記録手段は、第2の記憶手段に、連写された一連の静止画の処理後の静止画が記憶される場合には、一連の静止画の全ての処理後の静止画が第2の記憶手段に記憶された後、その第2の記憶手段に記憶された一連の静止画によって、第1の記憶手段に記憶された対応する一連の静止画を書き換えるようにしたので、上述の効果に加えて、第1の記憶手段に、画像変換前の静止画と、画像変換済みの静止画が混在するおそれは無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像処理装置の連写画像の画像処理のプロセスを示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態の画像処理装置を適用した撮像装置(デジタルカメラ)の一例を示すブロック線図である。
【符号の説明】
10…レンズ光学系、12…絞り、14…撮像素子(CCD)、16…CCDドライバ、18…アナログ処理部、20…A/D変換器、22…タイミングジェネレータ、24…CPU、26…操作部、28…ビデオエンコーダ、30…LCD、32…一時記憶装置、34…ROM、36…信号処理部、38…メディアコントローラ、40…カードインターフェース、42…メモリカード
【発明の属する技術分野】
本発明は、連写された一連の静止画を画像処理する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
連写された一連の静止画は、互いに関連しているため、その静止画を画像処理する場合は、連写された一連の静止画の全てを画像処理しなければならない。しかし、従来は、連写された一連の静止画を1つ1つ画像処理しなければならなかった。
【0003】
尚、特開2001−69455号公報には、記憶手段内に存在する、組となる画像を表示する際に、その記憶手段に記憶されている複数の画像を読み出し、その読み出された複数の画像を、表示制御する際に、複数の画像中に、複数枚で1組となる画像が複数存在する場合には、複数枚の画像の組を他の組と区別できるように表示制御するようにした画像処理装置が記載されている。しかし、この公報には、連写された一連の静止画を画像処理する技術については、何ら記載されてはいない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の点に鑑み、本発明は連写された一連の静止画を一括して画像処理することのできる画像処理装置を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、連写された一連の静止画を含む複数の静止画を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶されている複数の静止画から任意の静止画を選択する画像選択手段と、画像選択手段によって選択された静止画の表示及びその静止画の画像処理結果のプレビューの可能な表示手段と、表示手段によるプレビューを参考にして、画像選択手段によって選択された静止画を画像処理するためのパラメータを決定するパラメータ決定手段と、パラメータ決定手段に決定されたパラメータを用いて、画像選択手段によって選択された静止画に対して画像処理を施す画像処理手段であって、画像選択手段によって選択された静止画が、連写された一連の静止画のうちの一つの静止画である場合には、その連写された他の静止画に対しても同じ画像処理を施す画像処理手段とを備えた画像処理装置である。
【0006】
又、本発明は、かかる画像処理装置において、画像処理手段によって画像処理された静止画を一時的に記憶する第2の記憶手段と、その第2の記憶手段に記憶された静止画によって、第1の記憶手段に記憶された対応する静止画を書き換える記録手段とを有し、その記録手段は、第2の記憶手段に、連写された一連の静止画の処理後の静止画が記憶される場合には、一連の静止画の全ての処理後の静止画が第2の記憶手段に記憶された後、その第2の記憶手段に記憶された一連の静止画によって、第1の記憶手段に記憶された対応する一連の静止画を書き換えるようにした画像処理装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態の画像処理装置を詳細に説明する。先ず、図2を参照して、その画像処理装置を適用した撮像装置を説明する。この撮像装置は、単写や連写時に撮像した静止画をメモリカード42に記録するデジタルカメラであり、カメラ全体の動作は、中央処理装置(CPU)24によって統括制御されている。
【0008】
デジタルカメラの操作部26は、電源スイッチ、シャッターボタン、撮影モードと再生モードとを切り換えるためのモード切替えスイッチ、ズームやコマ送り等の各種の指令信号を出力するマルチファンクションの十字キー等を含む。この操作部26からの各種の操作信号は、CPU24に加えられるようになっている。尚、このデジタルカメラは、シャッターボタンをONするごとに静止画を撮影する通常の撮影モードの他に、シャッターボタンがONされている間、所定のインターバルで連続的に撮影を行う連写モードがあり、これらのモードは操作部26での操作によって適宜選択できるようになっている。
【0009】
撮影モード時にシャッターボタンがONされると、被写体を示す画像光は、フォーカスレンズを含むレンズ光学系10及び絞り12を介して撮像素子(CCD)14の受光面に結像される。CCD14に蓄積された信号電荷は、CCDドライバ16から加えられる転送パルスによって信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出される。尚、CCD14は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0010】
このCCD14から順次読み出された電圧信号は、アナログ処理部18に加えられる。アナログ処理部18は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等の信号処理回路を含み、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。アナログ処理部18から出力された信号は、A/D変換器20によりデジタル信号(以下、「CCDRAWデータ」という)に変換された後、SDRAMなどの一時記憶装置32に記憶される。
【0011】
一時記憶装置32は、例えば、最大5コマの高速連写ができるように、5枚分のCCDRAWデータを一時記憶可能な記憶容量を有している。尚、一時記憶装置32の記憶容量はこれに限定されない。また、タイミングジェネレータ(TG)22は、CPU24の指令に従ってCCDドライバ16、アナログ処理部18及びA/D変換器20に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0012】
ROM34には、予め、撮像、画像処理等のプログラムや調整値などが記憶されており、これらのプログラムや調整値は適宜読み出される。
【0013】
信号処理部36は、図示を省略するも、R、G、B信号のゲインを調整してホワイトバランス(WB)補正を行うWBゲイン部と、WB補正された各R、G、B信号に対して所定のガンマ特性が記憶されたROMテーブルにしたがってガンマ補正するガンマ補正部と、CCD14のカラーフィルタ配列に対応した色補間処理を行う色補間処理部と、輝度データY及び色差データCr 、Cb の生成処理(YC変換)を行うYC処理部と、輝度データYにアパーチャ信号を付加して輪郭強調を行う輪郭強調部と、平滑化処理、メディアンフィルタ処理などのノイズ低減処理を行うノイズ低減処理部と、色差データCr 、Cb のゲインを増減する彩度強調部とを有しており、一時記憶装置32に記憶されたCCDRAWデータに対して各処理部で順次信号処理を行う。
【0014】
信号処理部36で処理された画像データは、ビデオエンコーダ28においてエンコーディングされ、カメラ背面に設けられている液晶モニタ(LCD)30に出力され、これにより被写体像がLCD30の表示画面上に表示される。
【0015】
また、一時記憶装置32に記憶されたCCDRAWデータは、信号処理部36で処理された画像データ(YCデータ)に書き換えられ、この一時記憶装置32に記憶されたYCデータは、図示を省略した圧縮伸長処理部に出力され、JPEG (joint photgraphic experts group)などの所定の圧縮処理が実行され、再び一時記憶装置32に記憶される。メディアコントローラ38は、一時記憶装置32に一時記憶された圧縮データをカードインターフェース40を介してメモリカード42に記録する。
【0016】
次に、図2のブロック図及び図1のフローチャートを参照して、メモリカードに記憶された、連写された一連の静止画を含む複数の静止画の画像処理について説明する。メモリカード42には、連写された一連の静止画(静止画データ)及び単写の静止画(静止画データ)を含む複数の静止画(静止画データ)が記憶されている。これに対応して、LCD30の画面のウインドウには、連写された一連の静止画(連写の静止画)CP1〜CP4が順番に表示されると共に、複数の単写の静止画が表示されている。
【0017】
連写された一連の静止画のそれぞれには、連写の静止画を示すマーク(アイコン)が付されている場合もあるが、マーク(アイコン)が付されていなくても、連写された一連の静止画は良く似ていることから、連写の静止画であることを視覚的に認識可能である。又、静止画を示す識別番号と、その識別番号の静止画が、連写の静止画であることを意味する識別子とが、メモリカード42のディレクトリーに記憶されている場合もある。いずれの場合も、静止画が連写されたものである否かは、静止画(静止画データ)のヘッダ部に連写情報が含まれているか否かで判断される。
【0018】
LCD30のウインドウに表示されている、連写された一連の静止画CP1〜CP4のうちの任意の1つの静止画を選択すると、連写された一連の静止画CP1〜CP4の一括選択が行われて、メモリカード42に記憶されている一連の静止画(静止画データ)が、一時記憶装置32における連写された一連の静止画記憶領域にコピーされる(ステップS10)。
【0019】
この状態で、CPU24による画像処理コマンドが実行される。この画像処理は、例えば、リサイズ、回転等の幾何学変換、色変換、画質補正処理等である。
【0020】
色変換や画質補正処理では、実際に処理を行う前に、所望の結果が得られるように、連写された一連の静止画のうちの任意の静止画の画像処理結果を、LCD30によって、プレビューとして見ながら、色変換や画質補正処理のパラメータ(設定値)を決める作業を行う(プレビュー処理)(ステップS12)。この場合、何枚のプレビューを行うかは、任意に指定可能であるが、デフォルトは、例えば、4枚とする。その際、選択される画像は、1番目、1+(N−1)/3番目、1+2(N−1)/3番目及びN番目の画像とする。
【0021】
尚、単写の静止画をプレビュー処理によって、色変換や画質補正処理のパラメータ(設定値)を決める作業を行う場合もあることは、勿論である。
【0022】
プレビュー処理によって、色変換や画質補正処理のパラメータが決まったら、N=1とおいて(ステップ14)、連写された一連の静止画に対する画像処理、即ち、リサイズ、回転等の幾何学変換、色変換、画質補正処理等を、N=1番目の静止画から行い、その処理結果を一時記憶装置32の画像処理済み静止画記憶領域に記憶しておく(ステップS16)。
【0023】
ステップS16の次は、ステップS18に移行して、画像処理の中止が行われたか否かを判別する。その判別結果がNOのときは、ステップS20に移行して、エラーが発生したか否かを判別する。その判別結果がNOのときは、ステップS22に移行して、連写された一連の静止画のうちの最後の静止画か否かを判別する。その判別結果がNOのときは、ステップS28に移行して、次のNに設定する(ステップS28)。即ち、N=2に設定する。以下、これを繰り返していく。
【0024】
ステップS22の判別でYES、即ち、N=nが、選択された連写画像の最後の静止画であるときは、ステップS24に移行して、メモリカード42に記憶されている連写された一連の静止画の全てに対し、一時記憶装置に記憶されている画像処理された静止画の全てを上書きして、即ち、画像処理前の静止画の全てを、画像処理された静止画の全てと置換して、処理を終了する。
【0025】
ステップS18及びS20の判別で、それぞれYESのとき、即ち、処理の中止及びエラー発生のときは、ステップS26に移行して、一時記憶装置32に記憶されている一時ファイルの削除、即ち、画像処理された静止画の全てを削除した後、処理を終了する。
【0026】
メモリカードに記憶されている連写された一連の静止画を、その連写された一連の静止画の全てが画像処理されるまで、保存しておく理由は次の通りである。若し、連写された一連の静止画それぞれを画像処理する毎に、画像処理前の静止画に上書きしたとすると、画像処理の途中でユーザーが画像処理の中断を行ったり、又は、一時記憶装置(一時フォルダ)32の記憶容量の不足で、連写された一連の静止画の全ての画像処理が完了しない場合は、メモリカード42内には、画像処理済みの静止画(静止画データ)と、未処理の静止画(静止画データ)とが混在してしまい、以下の点で好ましくない。即ち、連写された一連の静止画の画像処理は、全ての静止画を画像処理するか、又は、全ての静止画を画像処理しないかのいずれしか許されないからである。
【0027】
尚、この実施の形態では、デジタルカメラを例に説明したが、上述の画像処理機能を備えたパーソナルコンピュータなどの画像処理装置であっても良い。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、連写された一連の静止画を含む複数の静止画を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶されている複数の静止画から任意の静止画を選択する画像選択手段と、画像選択手段によって選択された静止画の表示及びその静止画の画像処理結果のプレビューの可能な表示手段と、表示手段によるプレビューを参考にして、画像選択手段によって選択された静止画を画像処理するためのパラメータを決定するパラメータ決定手段と、パラメータ決定手段によって決定されたパラメータを用いて、画像選択手段によって選択された静止画に対して画像処理を施す画像処理手段であって、画像選択手段によって選択された静止画が、連写された一連の静止画のうちの一つの静止画である場合には、その連写された他の静止画に対しても同じ画像処理を施す画像処理手段とを備えるので、連写された一連の静止画を一括して画像処理することのできる画像処理装置を得ることができる。
【0029】
又、本発明によれば、かかる画像処理装置において、画像処理手段によって画像処理された静止画を一時的に記憶する第2の記憶手段と、その第2の記憶手段に記憶された静止画によって、第1の記憶手段に記憶された対応する静止画を書き換える記録手段とを有し、その記録手段は、第2の記憶手段に、連写された一連の静止画の処理後の静止画が記憶される場合には、一連の静止画の全ての処理後の静止画が第2の記憶手段に記憶された後、その第2の記憶手段に記憶された一連の静止画によって、第1の記憶手段に記憶された対応する一連の静止画を書き換えるようにしたので、上述の効果に加えて、第1の記憶手段に、画像変換前の静止画と、画像変換済みの静止画が混在するおそれは無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像処理装置の連写画像の画像処理のプロセスを示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態の画像処理装置を適用した撮像装置(デジタルカメラ)の一例を示すブロック線図である。
【符号の説明】
10…レンズ光学系、12…絞り、14…撮像素子(CCD)、16…CCDドライバ、18…アナログ処理部、20…A/D変換器、22…タイミングジェネレータ、24…CPU、26…操作部、28…ビデオエンコーダ、30…LCD、32…一時記憶装置、34…ROM、36…信号処理部、38…メディアコントローラ、40…カードインターフェース、42…メモリカード
Claims (2)
- 連写された一連の静止画を含む複数の静止画を記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている複数の静止画から任意の静止画を選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段によって選択された静止画の表示及び該静止画の画像処理結果のプレビューの可能な表示手段と、
前記表示手段によるプレビューを参考にして、前記画像選択手段によって選択された静止画を画像処理するためのパラメータを決定するパラメータ決定手段と、
前記パラメータ決定手段によって決定されたパラメータを用いて、前記画像選択手段によって選択された静止画に対して画像処理を施す画像処理手段であって、前記画像選択手段によって選択された静止画が、前記連写された一連の静止画のうちの一つの静止画である場合には、該連写された他の静止画に対しても同じ画像処理を施す画像処理手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像処理手段によって画像処理された静止画を一時的に記憶する第2の記憶手段と、
該第2の記憶手段に記憶された静止画によって、前記第1の記憶手段に記憶された対応する静止画を書き換える記録手段とを有し、
該記録手段は、前記第2の記憶手段に、前記連写された一連の静止画の処理後の静止画が記憶される場合には、前記一連の静止画の全ての処理後の静止画が前記第2の記憶手段に記憶された後、該第2の記憶手段に記憶された一連の静止画によって、前記第1の記憶手段に記憶された対応する一連の静止画を書き換えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002236205A JP2004080230A (ja) | 2002-08-14 | 2002-08-14 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002236205A JP2004080230A (ja) | 2002-08-14 | 2002-08-14 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004080230A true JP2004080230A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32020448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002236205A Pending JP2004080230A (ja) | 2002-08-14 | 2002-08-14 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004080230A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006295774A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Konica Minolta Photo Imaging Inc | 撮像装置、撮像装置の制御方法および、デジタルカメラ用画像処理プログラム |
JP2008177762A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Nikon Corp | 撮像装置とその画像処理方法 |
JP2018029343A (ja) * | 2017-09-12 | 2018-02-22 | 辰巳電子工業株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
US11974058B2 (en) | 2021-02-26 | 2024-04-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Image capturing apparatus and control method thereof |
-
2002
- 2002-08-14 JP JP2002236205A patent/JP2004080230A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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