JP2004079306A - 抵抗回路基板の温度ヒューズ - Google Patents
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Abstract
【課題】大電流が流れた異常時に、ヒューズはんだが基板から滑り落ちてヒューズ機能を失うことを防止する。
【解決手段】ホーロー基板1上にヒューズベース16として、抵抗回路2の橋渡しをするベース本体部17を設けるが、このベース本体部17に狭い連絡部17cを介してのみ接続されて電流の流れ難い半離隔ベース部18を形成する。ベース本体部17および半離隔ベース部18を覆うようにはんだヒューズ7を設置して温度ヒューズ14を構成する。抵抗回路2に大電流が流れた異常時に、ベース本体部17が大きく発熱しはんだ7の当該ベース本体部17と接する面が溶融した場合でも、電流の流れ難い半離隔ベース部18は、電流の流れ易いベース本体部17と比べて温度上昇が遅れるので、はんだ7を引き留める作用を果たし、基板から滑り落ちることを防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】ホーロー基板1上にヒューズベース16として、抵抗回路2の橋渡しをするベース本体部17を設けるが、このベース本体部17に狭い連絡部17cを介してのみ接続されて電流の流れ難い半離隔ベース部18を形成する。ベース本体部17および半離隔ベース部18を覆うようにはんだヒューズ7を設置して温度ヒューズ14を構成する。抵抗回路2に大電流が流れた異常時に、ベース本体部17が大きく発熱しはんだ7の当該ベース本体部17と接する面が溶融した場合でも、電流の流れ難い半離隔ベース部18は、電流の流れ易いベース本体部17と比べて温度上昇が遅れるので、はんだ7を引き留める作用を果たし、基板から滑り落ちることを防止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明に属する技術分野】
この発明は、ホーロー基板等の基板に抵抗回路を形成した抵抗回路基板の抵抗回路の途中に設ける温度ヒューズに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車空調用の抵抗回路基板として、ホーロー基板上に抵抗回路を形成した抵抗回路基板を用いる場合がある。この種の抵抗回路基板は通常、抵抗回路の途中に温度ヒューズを設けるが、この種の温度ヒューズとして、従来、図10(イ)に示すように、ホーロー基板1上の抵抗回路2の途中に導電ペーストによるヒューズベース6(断面ではないがハッチングで示した)を形成し、このヒューズベース6の上に図10(ロ)に示すようにヒューズはんだ(断面ではないが交差ハッチングで示した)7を設置することが行われている。ヒューズベース6は、溶融したはんだの中に溶け込み易い金属すなわちはんだ溶食現象を生じ易い金属のペーストで形成する。こうして構成された従来の温度ヒューズを4で示す。
なお、抵抗回路2およびヒューズベース6は、ホーロー基板1上に抵抗としての導電ペースト(抵抗ペースト)またはヒューズベースとしての導電ペーストをパターンとしてスクリーン印刷し焼成して形成する。ヒューズベース6を形成する導電ペーストは、抵抗回路2を形成する導電ペースト(抵抗ペースト)と同じ導電ペーストを用いることも、異なる導電ペーストを用いることも可能である。なお、図10では省略したが、実際には、抵抗回路基板の表面は、はんだ7の領域を除き、抵抗回路保護用の保護ガラスで被覆されている。
また、図示のヒューズベース6の形状は、基板温度が高温になった異常時に確実なヒューズ作動を得るために、はんだ(ヒューズはんだ)7とヒューズベース6の接合面を大きくした左右の幅広部6aとそれをつなぐ細い幅狭部6bとを形成したものであり、この種のヒューズベースとして一般的なパターンである。
【0003】
上記温度ヒューズ4の作動原理について説明すると、何らかの異常で基板1の温度が上昇して一定温度以上になった場合、その熱でヒューズはんだ(以下、はんだと略す)7が溶融する。ヒューズベース6は溶融したはんだ7によって溶食され(はんだ溶食現象が生じ)、ある時間経過した時、溶融はんだがヒューズベース6の特に幅狭部6bを溶かし込んで消失させるとともに、溶融はんだが左右の抵抗回路2との境界部側(図示例では幅広部6a側)に、表面張力ないし界面張力でそれぞれ丸まった状態となって2つに分かれ、こうして抵抗回路が遮断される。この温度ヒューズ4は、一定の条件で作動して回路を遮断するように設計される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の通り温度ヒューズは基板1の熱ではんだが溶融して回路遮断機能を果たすものであるが、上記従来の温度ヒューズ4では、例えば、エンジン駆動時にモータロック等の異常が起きて、抵抗回路2に大電流が流れた場合、基板1の熱による回路遮断機能を果たす前にはんだ7が脱落して、本来のヒューズ機能を失う可能性がある。すなわち、抵抗回路2に大電流が流れた場合、その大電流はヒューズベース6およびはんだ7を通って流れるが、ヒューズベース6として例えば銀を使用している場合には、その体積抵抗率ははんだ7と比べて著しく小さいので、ヒューズベース6に電流が集中して流れてヒューズベース6が発熱し、このためはんだ7のヒューズベース6面に接する部分の融けるのが早く、エンジンの振動と相俟って、はんだ7が基板上を滑り落ちる可能性が考えられ、その場合には、温度ヒューズ4が本来の機能を果たせなくなる。
【0005】
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、抵抗回路基板の抵抗回路の途中に設ける温度ヒューズが本来の機能を失わないように、温度ヒューズを構成するヒューズはんだのヒューズベースへの固定性を高めて、ヒューズはんだがみだりに滑り落ちることのない温度ヒューズを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、基板上の抵抗回路の途中に導電ペーストによるヒューズベースを形成し、このヒューズベース上にヒューズはんだを設置して構成した抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、
前記ヒューズベースとして、抵抗回路の橋渡しをするベース本体部とともに、このベース本体部に狭い連絡部を介してのみ接続された半離隔ベース部を形成したことを特徴とする。
【0007】
請求項2は、請求項1の抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、半離隔ベース部を、ベース本体部の内部に溝状切欠きを入れて形成したことを特徴とする。
【0008】
請求項3は、請求項1の抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、半離隔ベース部を、ヒューズベースの側縁から内部に向かう溝状切欠きを入れて形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項4は、請求項1、2または3の抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、ヒューズベースの輪郭が、ヒューズはんだとの接合面積を広くした幅広部とそれをつなぐ細い幅狭部とを持つ形状であり、前記半離隔ベース部を前記幅広部に形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項5は、請求項1の抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、ヒューズベースの輪郭が、ヒューズはんだとの接合面積を広くした幅広部とそれをつなぐ細い幅狭部とを持つ形状であり、前記半離隔ベース部を、前記幅狭部の側方に、当該幅狭部の側縁に狭い連絡部を介してのみ接続される態様で形成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態の温度ヒューズ14を説明する図であり、(イ)はヒューズはんだを設置する前の平面図、(ロ)はヒューズはんだを設置して温度ヒューズ14を構成した状態の平面図である。図2は図1(ロ)の拡大したA−A断面図、図3(イ)は図1(ロ)の拡大したB−B断面図、図3(ロ)は当該温度ヒューズ14が正しく作動して抵抗回路が遮断された状態での同じくB−B断面図である。図2、図3において、1は金属基板1aにホーロー層1bを被覆したホーロー基板を示す。
図9は前記温度ヒューズ14を設けた例えば自動車空調用等の抵抗回路基板3の簡略化して示した平面図で、ホーロー基板1上に抵抗回路(単純化している)2を形成し、端子5を設けた構成であり、図示のように、抵抗回路2の途中に温度ヒューズ14を設けている。
【0012】
この温度ヒューズ14は、抵抗回路2の途中に導電ペーストによるヒューズベース16を形成し、このヒューズベース16の上に図1(ロ)および図2、図3に示すようにヒューズはんだ(以下、単にはんだという)7を設置した構造である。ヒューズベース16は、溶融したはんだの中に溶け込み易い金属すなわちはんだ溶食現象を生じ易い金属のペーストで形成する。はんだ溶食現象を生じ易い金属として、銀(Ag)、銀合金(例えばAg−Pd、Ag−Pt)等が用いられる。
【0013】
抵抗回路2およびヒューズベース16は、ホーロー基板1上に抵抗としての導電ペースト(抵抗ペースト)またはヒューズベースとしての導電ペーストをそれぞれパターンとしてスクリーン印刷し焼成して形成する。ヒューズベース16を形成する導電ペーストは、抵抗回路2を形成する導電ペースト(抵抗ペースト)と同じ導電ペーストを用いることも、異なる導電ペーストを用いることも可能である。同じ導電ペーストを用いる場合は、抵抗回路2のパターン形成時にこれと同時にヒューズベース16を形成する。異なる導電ペーストを用いる場合は、抵抗回路2に不連続部を形成し、その不連続部に異なる導電ペーストでヒューズベース16を形成する。
【0014】
本発明では、図4(イ)、(ロ)の拡大した平面図および断面図にも示すように、ヒューズベース16として、抵抗回路2の橋渡しをするベース本体部17とともに、このベース本体部17に狭い連絡部17cを介してのみ接続される(すなわち隔離状態に近い)半離隔ベース部18を形成する。この実施形態のベース本体部17の輪郭は、図10の従来の温度ヒューズ4におけるヒューズベース6と同じパターンで、はんだとの接合面積を広くした左右の幅広部17aとそれをつなぐ細い幅狭部17bとを持つ形状であり、図示例では左右の幅広部17aにそれぞれ半離隔ベース部18を形成している。図示例の半離隔ベース部18は、対向する2箇所の連絡部17c以外は2つの半円弧状の溝状切り欠き20で仕切られた円形状をなしている。
実施形態のヒューズベース16の各部の寸法の一例を記載すると、図4において、ベース本体部17の幅広部17aの幅aが1.5mm、長さfが1.75mm、幅狭部17bの幅dが0.6mm、長さgが2.0mm、円形の半離隔ベース部18の径bが0.5mm、溝状切欠き20の幅(隙間)cが0.1mmである。
抵抗回路基板3の表面には、抵抗回路2を保護するための保護ガラス19を被覆するが、温度ヒューズ14を設置する箇所は、開口19aとしてあけている。前記はんだ7は、ベース本体部17(半離隔ベース部18を含む)の全体を覆うように設置する。
【0015】
上記抵抗回路基板3を搭載した自動車において、温度ヒューズ14が正常に作動する場合について説明すると、何らかの異常で基板1の温度が上昇して一定温度以上になった場合、その熱ではんだ7が溶融する。ヒューズベース16は溶融したはんだ7によって溶食されるが、ある時間経過した時、図3(ロ)に示すように、溶融はんだがベース本体部17の特に幅狭部17bを溶かし込んで消失させるとともに、溶融はんだが左右の抵抗回路2との境界部側(幅広部17a側)に、表面張力ないし界面張力でそれぞれ丸まった状態となって2つに分かれ、こうして抵抗回路が遮断される。
しかし、例えばエンジン駆動時にモータロック等の異常が起きて、抵抗回路2に大電流が流れた場合、その大電流は主としてベース本体部17およびはんだ7を通って流れる。半離隔ベース部18にもはんだ7を介しては電流が流れるが、その電流は小さい。したがって、ベース本体部17の発熱は大きいが、半離隔ベース部18の発熱は極めて小さい。このため、はんだ7の、電流が直接に流れるベース本体部17に接する部分が早く融けたとしても、当該ベース本体部17に狭い連絡部17cを介して接続されているだけで電流の流れ難い半離隔ベース部18の温度上昇は遅れ、これに接する部分のはんだが溶けるのが遅れるので、この半離隔ベース部18がはんだ7を引き留める作用を果たし、エンジンの振動によっても、はんだ7が基板1上から滑り落ちることを防止することができる。このようにベース本体部17に狭い連絡部17cを介してのみ接続されている半離隔ベース部18がはんだの滑り落ちを防止する役割を果たすことが、本願発明者らの種々の実験の結果、確認されている。
【0016】
実施形態では、半離隔ベース部18を両側の幅広部17aに1個ずつ設けているが、その数は任意である。各幅広部17aに2個以上設けてもよいし、一方の幅広部17aのみに1個だけ設けてもよい。また、半離隔ベース部18を設ける場所は、幅広部17aの内部に設けることが適切であるが、幅狭部17bに設けることも考えられる。
【0017】
また、半離隔ベース部の形状は、上記のような円形に限定されない。例えば図5(イ)に示した半離隔ベース部18Aのように四角形であってもよい。
また、図5(ロ)に示した半離隔ベース部18Bのように、1箇所の連絡部17cだけで接続しているものでもよい。また、場合により3箇所以上の連絡部17cを持つものでもよい。
【0018】
上記の各実施形態は、半離隔ベース部18(18A、18B)をベース本体部17の内部に設けたものであるが、図6に示した如き半離隔ベース部18C(ハッチンングで示した)のように、ベース本体部17に隣接するパターンとしてもよい。すなわち、この半離隔ベース部18Cは、幅広部17aの側縁から内部に向かう溝状切欠き20を入れて、ベース本体部17に狭い連絡部17cを介してのみ接続されるパターンを形成したものである。
このヒューズベース16の各部の寸法の一例を記載すると、図6において、幅広部17aの幅aが1.7mm、長さfが1.75mm、幅狭部17bの幅dが0.6mm、長さgが2.0mm、溝状切欠き20の先端と幅広部17a先端との距離bが0.5mm、溝状切欠き20の幅(隙間)cが0.2mmである。また、溝状切欠き20の開口位置と幅広部先端との距離eが1.0mmである。
この半離隔ベース部18Cも、電流の流れ易いベース本体部17と比べて、ベース本体部17に狭い連絡部17cを介して接続されているだけで電流が著しく流れ難く、温度上昇が遅れるので、これに接する部分のはんだが溶けるのが遅れ、はんだ7を引き留める作用を果たす。
【0019】
また、図7に示したヒューズベース16の半離隔ベース部18Dのように、ベース本体部17の幅狭部17bの両側に、当該幅狭部17bの側縁に狭い連絡部17cを介してのみ接続されるパターンとしてもよい。
この半離隔ベース部18Dも、電流の流れ易いベース本体部17と比べて、ベース本体部17の幅狭部17bに狭い連絡部17cを介して接続されているだけで電流が著しく流れ難く、温度上昇が遅れるので、これに接する部分のはんだが溶けるのが遅れ、はんだ7を引き留める作用を果たす。
上述のように、半離隔ベース部として種々のパターンを採用することができる。要するに、ベース本体部に狭い連絡部を介してのみ接続されるだけで、電流が流れ難く、半離隔ベース部の温度上昇がベース本体部より遅れて、はんだを引き留める作用を果たすために有効なパターンであればよい。
【0020】
ヒューズベースの外形は、上記実施形態のものに限らず、種々のパターンを採用することができる。例えば、図8(イ)に示したヒューズベース26のベース本体部27のように、2つの幅広部27a間に短い幅狭部27bを設け、抵抗回路22との間にも狭部27bを設けた形状、あるいは図8(ロ)に示したヒューズベース36のベース本体部37のように、抵抗回路32との間に幅狭部37bを設けた1つの長い幅広部37aを持つ形状とすることができる。
前者(図8(イ))では、2つの幅広部27aにそれぞれ図1の半離隔ベース部18と同様な半離隔ベース部28を形成している。後者(図8(ロ))では、1つの長い幅広部37aに1つの図5(イ)の半離隔ベース部18Aと概ね同様な矩形の半離隔ベース部38を形成している。
また、半離隔ベース部の厚みは、通常はベース本体部17と同じ厚みでよいが、必ずしも同じである必要はない。
また、本発明において、抵抗回路基板の基板自体は必ずしもホーロー基板に限るものでなく、例えば、セラミック基板でもよい。
また、抵抗回路は、必ずしも導電ペーストによる回路に限定されない。
また、実施形態では自動車空調用の抵抗回路基板の例で説明したが、これに限らず、種々の用途の抵抗回路基板の温度ヒューズに適用できる。
【0021】
【発明の効果】
本発明の温度ヒューズによれば、ヒューズはんだを設置するためのヒューズベースとして、抵抗回路の橋渡しをするベース本体部とともに、このベース本体部に狭い連絡部を介してのみ接続されて電流の流れ難い半離隔ベース部を形成したので、例えばモータロック等の異常時に抵抗回路に大電流が流れて、ベース本体部が大きく発熱しはんだの当該ベース本体部と接する面が溶融した場合でも、電流の流れ難い半離隔ベース部は、電流の流れ易いベース本体部と比べて温度上昇が遅れて、はんだを引き留める作用を果たし、はんだが基板から滑り落ちることを防止することができ、これにより温度ヒューズとしての機能が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の抵抗回路基板の温度ヒューズを示す平面図であり、(イ)ははんだを設置する前、(ロ)ははんだを設置した後を示す。
【図2】図1(ロ)の拡大したA−A断面図である。
【図3】(イ)は図1(ロ)の拡大したB−B断面図、(ロ)は当該温度ヒューズが正しく作動して抵抗回路が遮断された状態での同じくB−B断面図である。
【図4】上記温度ヒューズにおけるヒューズベースを拡大して示したもので、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のC−C断面図である。
【図5】(イ)、(ロ)はそれぞれ本発明におけるヒューズベースの他の実施形態を示す部分平面図である。
【図6】本発明におけるヒューズベースのさらに他の実施形態を示す平面図である。
【図7】本発明におけるヒューズベースのさらに他の実施形態を示す平面図である。
【図8】(イ)、(ロ)はそれぞれ本発明におけるヒューズベースのさらに他の実施形態を示す平面図である。
【図9】本発明を適用しようとする抵抗回路基板の平面図であり、本発明および従来例に共通する図である。
【図10】従来の抵抗回路基板の温度ヒューズを説明する図であり、(イ)ははんだを設置する前、(ロ)ははんだを設置した後を示す(ただし、被覆している保護ガラスは省略)。
【符号の説明】
1 ホーロー基板
2 抵抗回路
3 抵抗回路基板
7 はんだ(ヒューズはんだ)
14 温度ヒューズ
16 ヒューズベース
17 ベース本体部
17a 幅広部
17b 幅狭部
17c 狭い連絡部
18、18A、18B、18C、18D 半離隔ベース部
19 保護ガラス
19a 開口
【発明に属する技術分野】
この発明は、ホーロー基板等の基板に抵抗回路を形成した抵抗回路基板の抵抗回路の途中に設ける温度ヒューズに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車空調用の抵抗回路基板として、ホーロー基板上に抵抗回路を形成した抵抗回路基板を用いる場合がある。この種の抵抗回路基板は通常、抵抗回路の途中に温度ヒューズを設けるが、この種の温度ヒューズとして、従来、図10(イ)に示すように、ホーロー基板1上の抵抗回路2の途中に導電ペーストによるヒューズベース6(断面ではないがハッチングで示した)を形成し、このヒューズベース6の上に図10(ロ)に示すようにヒューズはんだ(断面ではないが交差ハッチングで示した)7を設置することが行われている。ヒューズベース6は、溶融したはんだの中に溶け込み易い金属すなわちはんだ溶食現象を生じ易い金属のペーストで形成する。こうして構成された従来の温度ヒューズを4で示す。
なお、抵抗回路2およびヒューズベース6は、ホーロー基板1上に抵抗としての導電ペースト(抵抗ペースト)またはヒューズベースとしての導電ペーストをパターンとしてスクリーン印刷し焼成して形成する。ヒューズベース6を形成する導電ペーストは、抵抗回路2を形成する導電ペースト(抵抗ペースト)と同じ導電ペーストを用いることも、異なる導電ペーストを用いることも可能である。なお、図10では省略したが、実際には、抵抗回路基板の表面は、はんだ7の領域を除き、抵抗回路保護用の保護ガラスで被覆されている。
また、図示のヒューズベース6の形状は、基板温度が高温になった異常時に確実なヒューズ作動を得るために、はんだ(ヒューズはんだ)7とヒューズベース6の接合面を大きくした左右の幅広部6aとそれをつなぐ細い幅狭部6bとを形成したものであり、この種のヒューズベースとして一般的なパターンである。
【0003】
上記温度ヒューズ4の作動原理について説明すると、何らかの異常で基板1の温度が上昇して一定温度以上になった場合、その熱でヒューズはんだ(以下、はんだと略す)7が溶融する。ヒューズベース6は溶融したはんだ7によって溶食され(はんだ溶食現象が生じ)、ある時間経過した時、溶融はんだがヒューズベース6の特に幅狭部6bを溶かし込んで消失させるとともに、溶融はんだが左右の抵抗回路2との境界部側(図示例では幅広部6a側)に、表面張力ないし界面張力でそれぞれ丸まった状態となって2つに分かれ、こうして抵抗回路が遮断される。この温度ヒューズ4は、一定の条件で作動して回路を遮断するように設計される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の通り温度ヒューズは基板1の熱ではんだが溶融して回路遮断機能を果たすものであるが、上記従来の温度ヒューズ4では、例えば、エンジン駆動時にモータロック等の異常が起きて、抵抗回路2に大電流が流れた場合、基板1の熱による回路遮断機能を果たす前にはんだ7が脱落して、本来のヒューズ機能を失う可能性がある。すなわち、抵抗回路2に大電流が流れた場合、その大電流はヒューズベース6およびはんだ7を通って流れるが、ヒューズベース6として例えば銀を使用している場合には、その体積抵抗率ははんだ7と比べて著しく小さいので、ヒューズベース6に電流が集中して流れてヒューズベース6が発熱し、このためはんだ7のヒューズベース6面に接する部分の融けるのが早く、エンジンの振動と相俟って、はんだ7が基板上を滑り落ちる可能性が考えられ、その場合には、温度ヒューズ4が本来の機能を果たせなくなる。
【0005】
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、抵抗回路基板の抵抗回路の途中に設ける温度ヒューズが本来の機能を失わないように、温度ヒューズを構成するヒューズはんだのヒューズベースへの固定性を高めて、ヒューズはんだがみだりに滑り落ちることのない温度ヒューズを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、基板上の抵抗回路の途中に導電ペーストによるヒューズベースを形成し、このヒューズベース上にヒューズはんだを設置して構成した抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、
前記ヒューズベースとして、抵抗回路の橋渡しをするベース本体部とともに、このベース本体部に狭い連絡部を介してのみ接続された半離隔ベース部を形成したことを特徴とする。
【0007】
請求項2は、請求項1の抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、半離隔ベース部を、ベース本体部の内部に溝状切欠きを入れて形成したことを特徴とする。
【0008】
請求項3は、請求項1の抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、半離隔ベース部を、ヒューズベースの側縁から内部に向かう溝状切欠きを入れて形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項4は、請求項1、2または3の抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、ヒューズベースの輪郭が、ヒューズはんだとの接合面積を広くした幅広部とそれをつなぐ細い幅狭部とを持つ形状であり、前記半離隔ベース部を前記幅広部に形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項5は、請求項1の抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、ヒューズベースの輪郭が、ヒューズはんだとの接合面積を広くした幅広部とそれをつなぐ細い幅狭部とを持つ形状であり、前記半離隔ベース部を、前記幅狭部の側方に、当該幅狭部の側縁に狭い連絡部を介してのみ接続される態様で形成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態の温度ヒューズ14を説明する図であり、(イ)はヒューズはんだを設置する前の平面図、(ロ)はヒューズはんだを設置して温度ヒューズ14を構成した状態の平面図である。図2は図1(ロ)の拡大したA−A断面図、図3(イ)は図1(ロ)の拡大したB−B断面図、図3(ロ)は当該温度ヒューズ14が正しく作動して抵抗回路が遮断された状態での同じくB−B断面図である。図2、図3において、1は金属基板1aにホーロー層1bを被覆したホーロー基板を示す。
図9は前記温度ヒューズ14を設けた例えば自動車空調用等の抵抗回路基板3の簡略化して示した平面図で、ホーロー基板1上に抵抗回路(単純化している)2を形成し、端子5を設けた構成であり、図示のように、抵抗回路2の途中に温度ヒューズ14を設けている。
【0012】
この温度ヒューズ14は、抵抗回路2の途中に導電ペーストによるヒューズベース16を形成し、このヒューズベース16の上に図1(ロ)および図2、図3に示すようにヒューズはんだ(以下、単にはんだという)7を設置した構造である。ヒューズベース16は、溶融したはんだの中に溶け込み易い金属すなわちはんだ溶食現象を生じ易い金属のペーストで形成する。はんだ溶食現象を生じ易い金属として、銀(Ag)、銀合金(例えばAg−Pd、Ag−Pt)等が用いられる。
【0013】
抵抗回路2およびヒューズベース16は、ホーロー基板1上に抵抗としての導電ペースト(抵抗ペースト)またはヒューズベースとしての導電ペーストをそれぞれパターンとしてスクリーン印刷し焼成して形成する。ヒューズベース16を形成する導電ペーストは、抵抗回路2を形成する導電ペースト(抵抗ペースト)と同じ導電ペーストを用いることも、異なる導電ペーストを用いることも可能である。同じ導電ペーストを用いる場合は、抵抗回路2のパターン形成時にこれと同時にヒューズベース16を形成する。異なる導電ペーストを用いる場合は、抵抗回路2に不連続部を形成し、その不連続部に異なる導電ペーストでヒューズベース16を形成する。
【0014】
本発明では、図4(イ)、(ロ)の拡大した平面図および断面図にも示すように、ヒューズベース16として、抵抗回路2の橋渡しをするベース本体部17とともに、このベース本体部17に狭い連絡部17cを介してのみ接続される(すなわち隔離状態に近い)半離隔ベース部18を形成する。この実施形態のベース本体部17の輪郭は、図10の従来の温度ヒューズ4におけるヒューズベース6と同じパターンで、はんだとの接合面積を広くした左右の幅広部17aとそれをつなぐ細い幅狭部17bとを持つ形状であり、図示例では左右の幅広部17aにそれぞれ半離隔ベース部18を形成している。図示例の半離隔ベース部18は、対向する2箇所の連絡部17c以外は2つの半円弧状の溝状切り欠き20で仕切られた円形状をなしている。
実施形態のヒューズベース16の各部の寸法の一例を記載すると、図4において、ベース本体部17の幅広部17aの幅aが1.5mm、長さfが1.75mm、幅狭部17bの幅dが0.6mm、長さgが2.0mm、円形の半離隔ベース部18の径bが0.5mm、溝状切欠き20の幅(隙間)cが0.1mmである。
抵抗回路基板3の表面には、抵抗回路2を保護するための保護ガラス19を被覆するが、温度ヒューズ14を設置する箇所は、開口19aとしてあけている。前記はんだ7は、ベース本体部17(半離隔ベース部18を含む)の全体を覆うように設置する。
【0015】
上記抵抗回路基板3を搭載した自動車において、温度ヒューズ14が正常に作動する場合について説明すると、何らかの異常で基板1の温度が上昇して一定温度以上になった場合、その熱ではんだ7が溶融する。ヒューズベース16は溶融したはんだ7によって溶食されるが、ある時間経過した時、図3(ロ)に示すように、溶融はんだがベース本体部17の特に幅狭部17bを溶かし込んで消失させるとともに、溶融はんだが左右の抵抗回路2との境界部側(幅広部17a側)に、表面張力ないし界面張力でそれぞれ丸まった状態となって2つに分かれ、こうして抵抗回路が遮断される。
しかし、例えばエンジン駆動時にモータロック等の異常が起きて、抵抗回路2に大電流が流れた場合、その大電流は主としてベース本体部17およびはんだ7を通って流れる。半離隔ベース部18にもはんだ7を介しては電流が流れるが、その電流は小さい。したがって、ベース本体部17の発熱は大きいが、半離隔ベース部18の発熱は極めて小さい。このため、はんだ7の、電流が直接に流れるベース本体部17に接する部分が早く融けたとしても、当該ベース本体部17に狭い連絡部17cを介して接続されているだけで電流の流れ難い半離隔ベース部18の温度上昇は遅れ、これに接する部分のはんだが溶けるのが遅れるので、この半離隔ベース部18がはんだ7を引き留める作用を果たし、エンジンの振動によっても、はんだ7が基板1上から滑り落ちることを防止することができる。このようにベース本体部17に狭い連絡部17cを介してのみ接続されている半離隔ベース部18がはんだの滑り落ちを防止する役割を果たすことが、本願発明者らの種々の実験の結果、確認されている。
【0016】
実施形態では、半離隔ベース部18を両側の幅広部17aに1個ずつ設けているが、その数は任意である。各幅広部17aに2個以上設けてもよいし、一方の幅広部17aのみに1個だけ設けてもよい。また、半離隔ベース部18を設ける場所は、幅広部17aの内部に設けることが適切であるが、幅狭部17bに設けることも考えられる。
【0017】
また、半離隔ベース部の形状は、上記のような円形に限定されない。例えば図5(イ)に示した半離隔ベース部18Aのように四角形であってもよい。
また、図5(ロ)に示した半離隔ベース部18Bのように、1箇所の連絡部17cだけで接続しているものでもよい。また、場合により3箇所以上の連絡部17cを持つものでもよい。
【0018】
上記の各実施形態は、半離隔ベース部18(18A、18B)をベース本体部17の内部に設けたものであるが、図6に示した如き半離隔ベース部18C(ハッチンングで示した)のように、ベース本体部17に隣接するパターンとしてもよい。すなわち、この半離隔ベース部18Cは、幅広部17aの側縁から内部に向かう溝状切欠き20を入れて、ベース本体部17に狭い連絡部17cを介してのみ接続されるパターンを形成したものである。
このヒューズベース16の各部の寸法の一例を記載すると、図6において、幅広部17aの幅aが1.7mm、長さfが1.75mm、幅狭部17bの幅dが0.6mm、長さgが2.0mm、溝状切欠き20の先端と幅広部17a先端との距離bが0.5mm、溝状切欠き20の幅(隙間)cが0.2mmである。また、溝状切欠き20の開口位置と幅広部先端との距離eが1.0mmである。
この半離隔ベース部18Cも、電流の流れ易いベース本体部17と比べて、ベース本体部17に狭い連絡部17cを介して接続されているだけで電流が著しく流れ難く、温度上昇が遅れるので、これに接する部分のはんだが溶けるのが遅れ、はんだ7を引き留める作用を果たす。
【0019】
また、図7に示したヒューズベース16の半離隔ベース部18Dのように、ベース本体部17の幅狭部17bの両側に、当該幅狭部17bの側縁に狭い連絡部17cを介してのみ接続されるパターンとしてもよい。
この半離隔ベース部18Dも、電流の流れ易いベース本体部17と比べて、ベース本体部17の幅狭部17bに狭い連絡部17cを介して接続されているだけで電流が著しく流れ難く、温度上昇が遅れるので、これに接する部分のはんだが溶けるのが遅れ、はんだ7を引き留める作用を果たす。
上述のように、半離隔ベース部として種々のパターンを採用することができる。要するに、ベース本体部に狭い連絡部を介してのみ接続されるだけで、電流が流れ難く、半離隔ベース部の温度上昇がベース本体部より遅れて、はんだを引き留める作用を果たすために有効なパターンであればよい。
【0020】
ヒューズベースの外形は、上記実施形態のものに限らず、種々のパターンを採用することができる。例えば、図8(イ)に示したヒューズベース26のベース本体部27のように、2つの幅広部27a間に短い幅狭部27bを設け、抵抗回路22との間にも狭部27bを設けた形状、あるいは図8(ロ)に示したヒューズベース36のベース本体部37のように、抵抗回路32との間に幅狭部37bを設けた1つの長い幅広部37aを持つ形状とすることができる。
前者(図8(イ))では、2つの幅広部27aにそれぞれ図1の半離隔ベース部18と同様な半離隔ベース部28を形成している。後者(図8(ロ))では、1つの長い幅広部37aに1つの図5(イ)の半離隔ベース部18Aと概ね同様な矩形の半離隔ベース部38を形成している。
また、半離隔ベース部の厚みは、通常はベース本体部17と同じ厚みでよいが、必ずしも同じである必要はない。
また、本発明において、抵抗回路基板の基板自体は必ずしもホーロー基板に限るものでなく、例えば、セラミック基板でもよい。
また、抵抗回路は、必ずしも導電ペーストによる回路に限定されない。
また、実施形態では自動車空調用の抵抗回路基板の例で説明したが、これに限らず、種々の用途の抵抗回路基板の温度ヒューズに適用できる。
【0021】
【発明の効果】
本発明の温度ヒューズによれば、ヒューズはんだを設置するためのヒューズベースとして、抵抗回路の橋渡しをするベース本体部とともに、このベース本体部に狭い連絡部を介してのみ接続されて電流の流れ難い半離隔ベース部を形成したので、例えばモータロック等の異常時に抵抗回路に大電流が流れて、ベース本体部が大きく発熱しはんだの当該ベース本体部と接する面が溶融した場合でも、電流の流れ難い半離隔ベース部は、電流の流れ易いベース本体部と比べて温度上昇が遅れて、はんだを引き留める作用を果たし、はんだが基板から滑り落ちることを防止することができ、これにより温度ヒューズとしての機能が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の抵抗回路基板の温度ヒューズを示す平面図であり、(イ)ははんだを設置する前、(ロ)ははんだを設置した後を示す。
【図2】図1(ロ)の拡大したA−A断面図である。
【図3】(イ)は図1(ロ)の拡大したB−B断面図、(ロ)は当該温度ヒューズが正しく作動して抵抗回路が遮断された状態での同じくB−B断面図である。
【図4】上記温度ヒューズにおけるヒューズベースを拡大して示したもので、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のC−C断面図である。
【図5】(イ)、(ロ)はそれぞれ本発明におけるヒューズベースの他の実施形態を示す部分平面図である。
【図6】本発明におけるヒューズベースのさらに他の実施形態を示す平面図である。
【図7】本発明におけるヒューズベースのさらに他の実施形態を示す平面図である。
【図8】(イ)、(ロ)はそれぞれ本発明におけるヒューズベースのさらに他の実施形態を示す平面図である。
【図9】本発明を適用しようとする抵抗回路基板の平面図であり、本発明および従来例に共通する図である。
【図10】従来の抵抗回路基板の温度ヒューズを説明する図であり、(イ)ははんだを設置する前、(ロ)ははんだを設置した後を示す(ただし、被覆している保護ガラスは省略)。
【符号の説明】
1 ホーロー基板
2 抵抗回路
3 抵抗回路基板
7 はんだ(ヒューズはんだ)
14 温度ヒューズ
16 ヒューズベース
17 ベース本体部
17a 幅広部
17b 幅狭部
17c 狭い連絡部
18、18A、18B、18C、18D 半離隔ベース部
19 保護ガラス
19a 開口
Claims (5)
- 基板上の抵抗回路の途中に導電ペーストによるヒューズベースを形成し、このヒューズベース上にヒューズはんだを設置して構成した抵抗回路基板の温度ヒューズにおいて、
前記ヒューズベースとして、抵抗回路の橋渡しをするベース本体部とともに、このベース本体部に狭い連絡部を介してのみ接続された半離隔ベース部を形成したことを特徴とする抵抗回路基板の温度ヒューズ。 - 前記半離隔ベース部を、ベース本体部の内部に溝状切欠きを入れて形成したことを特徴とする請求項1記載の抵抗回路基板の温度ヒューズ。
- 前記半離隔ベース部を、ヒューズベースの側縁から内部に向かう溝状切欠きを入れて形成したことを特徴とする請求項1記載の抵抗回路基板の温度ヒューズ。
- 前記ヒューズベースの輪郭が、ヒューズはんだとの接合面積を広くした幅広部とそれをつなぐ細い幅狭部とを持つ形状であり、前記半離隔ベース部を前記幅広部に形成したことを特徴とする請求項1、2または3記載の抵抗回路基板の温度ヒューズ。
- 前記ヒューズベースの輪郭が、ヒューズはんだとの接合面積を広くした幅広部とそれをつなぐ細い幅狭部とを持つ形状であり、前記半離隔ベース部を、前記幅狭部の側方に、当該幅狭部の側縁に狭い連絡部を介してのみ接続される態様で形成したことを特徴とする請求項1記載の抵抗回路基板の温度ヒューズ。
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- 2002-08-14 JP JP2002236732A patent/JP2004079306A/ja active Pending
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