JP2004079213A - カムスイッチ及びそのカムスイッチを用いた排水弁開閉機構並びにその排水弁開閉機構を備えた洗濯機 - Google Patents

カムスイッチ及びそのカムスイッチを用いた排水弁開閉機構並びにその排水弁開閉機構を備えた洗濯機 Download PDF

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Abstract

【課題】3枚の板ばね接片の先端部をカム体の外周曲面に押圧摺接させる3枚の板ばね接片の捩れを防止しえるカムスイッチとこのカムスイッチを備えた排水弁開閉機構及び洗濯機の提供。
【解決手段】中間の板ばね接片7の先端位置を、内側の板ばね接片6の先端位置と同じかそれよりも後方に位置させ、かつ、外側の板ばね接片8の先端位置を、中間の板ばね接片7と内側の板ばね接片6のいずれの先端位置よりも前方に位置させるとともに、他方のカム段部4には、中間の板ばね接片7の先端幅を均等に支える突出部14、14Aを形成し、かつ、内側の板ばね接片6の先端には、突出部14、14Aを避けて内側の板ばね接片6のみをそのカム段部4の低い外周曲面に落下させるための切欠き16、16Bを形成した構造とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1つのカム体の回転によって2つのスイッチを所定のモードで切り替えるカムスイッチ及びそのカムスイッチを用いた排水弁開閉機構並びにその排水弁開閉機構を備えた洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、外周曲面に2個のカム段部を形成してなるカム体とこのカム体の外周曲面の外方に積層配置した短冊状の3枚の接片とにより、2つのスイッチに3つのオンオフモードを与えるようにしたカムスイッチの例としては、実開平5−45872号公報に記載されているように、3枚の接片のうち、カム体の外周曲面に最も近い場所に位置する内側の接片と前記内側の接片に隣接して前記内側の接片の外方に位置する中間の接片とにより第1のスイッチを、かつ、前記3枚の接片のうち、前記中間の接片と前記中間の接片に隣接して前記中間の接片の外方に位置する外側の接片とにより第2のスイッチを、それぞれ形成したものが知られている。
【0003】
そして、実開平5−45872号公報に記載のカムスイッチでは、一方のカム段部では、そのカム段部の高い外周曲面に前記外側の接片のみを残して前記中間の接片及び前記内側の接片をそのカム段部の低い外周曲面に落下させることにより前記第1のスイッチがオン状態で前記第2のスイッチをオフ状態とし、かつ、前記他方のカム段部では、そのカム段部の高い外周曲面に前記外側の接片及び前記中間の接片を残して前記内側の接片のみをそのカム段部の低い外周曲面に落下させることにより前記第1のスイッチがオフ状態で前記第2のスイッチをオン状態となるようにしていた。
【0004】
しかも、実開平5−45872号公報に記載のカムスイッチでは、一方のカム段部の高い外周曲面に前記外側の接片のみを残して前記中間の接片及び前記内側の接片をそのカム段部の低い外周曲面に落下させることにより前記第1のスイッチがオン状態で前記第2のスイッチをオフ状態とするために、図19に示すように、カム体100の一方のカム段部101を、そのカム段部101の高い部分の略半分を切り欠いて切り欠き部102を形成した形状とするとともに、図20に示すように、カム体100に最も近い場所に位置する内側の接片103の長さを、この内側の接片103の外方に位置する中間の接片104とこの中間の接片104の外方に位置する外側の接片105のいずれの長さよりも短く設定し、かつ、中間の接片104には、その中間の接片104の先端部分における幅の略半分を切り欠く細幅先端片部104Bを形成していた。また、図21に示すように、他方のカム段部106は、外側の接片105及び中間の接片104を残して内側の接片103のみを他方のカム段部106の低い外周曲面100B−1に落下させるために、切り欠き部102あるいは突出部等を設けることなく、その他方のカム段部106全体を一様に高い外周曲面100A−1から低い外周曲面100B−1へ段差になる形状としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例のカムスイッチにおいて、一方のカム段部101及び他方のカム段部106以外のカム体100の外周曲面部分で、内側の接片103に設けた接点103Aと中間の接片104に設けた接点104Aを、かつ、中間の接片104に設けた接点104Aと外側の接片105に設けた接点105Aを、それぞれ確実に接触させるために、3枚の接片103、104、105をリン青銅板等の板ばね材から成形してその3枚の接片103、104、105の先端部をカム体100の外周曲面部分に向かって付勢させることにより3枚の接片103、104、105の先端部がカム体100の外周曲面部分を押圧摺接するようにすると、次のようなことが発生する。
【0006】
(1)図19の一方のカム段部101においては、そのカム段部101の略半分を切り欠いて切り欠き部102を形成した形状になっているために、外側の接片105の幅全体がカム体100の高い外周曲面100Aで支えられずに、外側の接片105の幅の半分がカム体100の高い外周曲面100Aで支えられた状態になるので、外側の接片105の幅方向で回転モーメントが発生して、外側の接片105が捩れ、その外側の接片105に設けた接点105Aが傾いた状態となる。
【0007】
(2)図21のカム段部106においては、中間の接片104の先端部分における幅の略半分を切り欠くことにより形成された細幅先端片部104Bがカム段部106の高い外周曲面100A−1で支えられた状態になり、中間の接片104の幅全体がカム段部106の高い外周曲面100A−1で支えられた状態にならないので、中間の接片104の幅方向で回転モーメントが発生してしまい、中間の接片104が捩れて、その中間の接片104に設けた接点104Aが傾いた状態となる。
【0008】
そして、上記中間の接片104や外側の接片105が捩れて接点104A、105Aが傾いた状態となると、内側の接片103に設けた接点103Aと中間の接片104に設けた接点104Aの接触不良や、中間の接片104に設けた接点104Aと外側の接片105に設けた接点105Aの接触不良が発生してしまうという問題点があることがわかった。
【0009】
本発明は、第1の目的は、上記問題点に鑑み、3枚の板ばね接片の先端部のいずれかをカム体の外周曲面に押圧摺接させても、それら板ばね接片がカム体のカム段部で捩れるのを防止して、それら板ばね接片に設けた接点の接触不良を阻止しえるカムスイッチを提供するにある。
【0010】
本発明の第2の目的は、排水弁の開閉動作を確実に行わせることのできる排水弁開閉機構を提供するにある。
【0011】
本発明の第3の目的は、給排水動作を確実に行わせることのできる洗濯機を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、外周曲面に少なくとも2個のカム段部を形成してなるカム体と、前記カム体を回転させる回転手段と、前記カム体の外周曲面の外方に積層配置した短冊状の3枚の板ばね接片を備え、これら3枚の板ばね接片の先端部のいずれかを前記カム体の外周曲面に押圧摺接させるとともに、前記3枚の板ばね接片のうち、前記カム体の外周曲面に最も近い場所に位置する内側の板ばね接片と前記内側の板ばね接片に隣接して前記内側の板ばね接片の外方に位置する中間の板ばね接片とにより第1のスイッチを、かつ、前記3枚の板ばね接片のうち、前記中間の板ばね接片と前記中間の板ばね接片に隣接して前記中間の板ばね接片の外方に位置する外側の板ばね接片とにより第2のスイッチを、それぞれ形成し、しかも、前記一方のカム段部では、そのカム段部の高い外周曲面に前記外側の板ばね接片のみを残して前記中間の板ばね接片及び前記内側の板ばね接片をそのカム段部の低い外周曲面に落下させることにより前記第1のスイッチがオン状態で前記第2のスイッチをオフ状態とし、かつ、前記他方のカム段部では、そのカム段部の高い外周曲面に前記外側の板ばね接片及び前記中間の板ばね接片を残して前記内側の板ばね接片のみをそのカム段部の低い外周曲面に落下させることにより前記第1のスイッチがオフ状態で前記第2のスイッチをオン状態としてなるカムスイッチにおいて、前記内側の板ばね接片の先端部がカム体の外周曲面に押圧摺接した状態では、前記中間の板ばね接片の先端位置を、前記内側の板ばね接片の先端位置と同じかそれよりも後方に位置させ、かつ、前記外側の板ばね接片の先端位置を、前記内側の板ばね接片の先端位置よりも前方に位置させるとともに、前記一方のカム段部は、切り欠き部あるいは突出部を設けることなく、そのカム段部全体を一様に高い外周曲面から低い外周曲面へ段差になる形状とし、しかも、前記他方のカム段部には、前記中間の板ばね接片の先端幅を均等に支える突出部を形成し、かつ、前記内側の板ばね接片の先端には、前記突出部を避けて前記内側の板ばね接片のみをそのカム段部の低い外周曲面に落下させるための切欠きを形成する構成とした。
【0013】
かかる構成の本発明によれば、一方のカム段部では、外側の板ばね接片の先端幅の全体がそのカム段部で支えられて外側の板ばね接片の幅方向に回転モーメントが発生することがないので、外側の板ばね接片が捩れないし、また、他方のカム段部では、中間の板ばね接片の先端幅がそのカム段部に形成された突出部により左右均等に支えられて中間の板ばね接片の幅方向に回転モーメントが発生することがないので、中間の板ばね接片が捩れないため、3枚の板ばね接片に設けた接点の接触不良の発生を抑えることができる。
【0014】
上記第2の目的は、上記構成のカムスッチにおけるカム体の回転手段を小形モータとし、この小形モータの回転軸に、この回転軸の回転運動を往復運動に変換する駆動ピンを備えた駆動カム及び前記カム体を取り付けるとともに、前記駆動ピンに長尺弁軸の一端側を取り付け、かつ、前記長尺弁軸の他端側に排水口を開閉する開閉弁体を取り付けて、前記長尺弁軸及び前記開閉弁体を往復移動させることで前記排水口を前記開閉弁体によって開閉するようにしてなる排水弁開閉機構とすることにより、達成される。
【0015】
かかる構成によれば、カムスッチの接点の接触不良の発生を抑えることができるので、開閉弁体による排水弁の開閉を確実に行わせることができる。
【0016】
上記第2の目的は、上記構成の排水弁開閉機構により、外槽に設けた排水弁の開閉を行うようにした洗濯機とすることにより、達成される。
かかる構成によれば、カムスッチの接点の接触不良の発生を抑えることができるので、外槽に設けた排水弁の開閉が確実に行われ、洗濯機の給排水を確実に行わせることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1から図4において、カムスイッチ1は、外周曲面に少なくとも2個のカム段部3、4を形成してなる絶縁性の合成樹脂からなるカム体2と、カム体2を回転させる回転手段となる、たとえば、小形モータ5と、カム体2の外周曲面の外方に所定間隙をあけて重ね配置した短冊状の3枚の板ばね接片6、7、8を備えている。3枚の板ばね接片6、7、8は、リン青銅板等の板ばね材をプレス加工することにより作られる。3枚の板ばね接片6、7、8は、それら先端部側のいずれかをカム体2の外周曲面に押圧摺接させ、かつ、それら後端部側を絶縁性の合成樹脂からなる接片固定台9に圧入して接着剤9Aなどにより固定させる。接片固定台9は、小形モータ5と一緒に、絶縁性の合成樹脂からなる収納ケース10内のボス10Aに固定螺子11で固定させる。カムスイッチ1は、小形モータ5の出力軸5Aに嵌合させる。
【0018】
上記カムスイッチ1では、3枚の板ばね接片6、7、8のうち、カム体2の外周曲面に最も近い場所に位置する内側の板ばね接片6と内側の板ばね接片6に隣接して内側の板ばね接片6の外方に位置する中間の板ばね接片7とにより第1のスイッチ12が、かつ、3枚の板ばね接片6、7、8のうち、中間の板ばね接片7と中間の板ばね接片7に隣接して中間の板ばね接片7の外方に位置する外側の板ばね接片8とにより第2のスイッチ13が、それぞれ形成されるようにしてある。
【0019】
3枚の板ばね接片6、7、8は、その板ばね接片6、7、8自身の弾性力(ばね力)を利用して、それら板ばね接片6、7、8の先端部をカム体2の外周曲面に向かって常時付勢させるように配設することで、カム体2を回転させた場合に、それら3枚の接片6、7、8の先端部のいずれかがカム体2の外周曲面に押圧摺接するようにしてある。それら3枚の接片6、7、8の先端部のいずれかがカム体2の外周曲面に押圧摺接する際、それら3枚の接片6、7、8の先端部の、それぞれの幅方向の中心と、カム体2の幅方向の中心とが一致するように、3枚の接片6、7、8が接片固定台9に取り付けられ、かつ、カム体2が小形モータ5の出力軸5Aに取り付けられる。
【0020】
3枚の板ばね接片6、7、8は、その3枚の板ばね接片6、7、8の先端部のいずれかがカム体2の外周曲面に押圧摺接した際、中間の板ばね接片7の先端位置が内側の板ばね接片6の先端位置と同じかそれよりも後方に位置し、かつ、外側の板ばね接片8の先端位置が中間の板ばね接片7及び内側の板ばね接片6の先端位置よりも前方に位置するように設定されている。このような位置関係にするには、外側の板ばね接片8の長さを、図5に示すように、3枚の板ばね接片6、7、8の先端部のいずれかがカム体2の外周曲面に押されて湾曲させられても、内側の板ばね接片6の最先端6Aより寸法K1だけ外側の板ばね接片8の最先端6Aが前方に突出するように設定し、かつ、中間の板ばね接片7の長さを、3枚の板ばね接片6、7、8の先端部のいずれかがカム体2の外周曲面に押されて湾曲させられても、中間の板ばね接片7の最先端7Aが内側の板ばね接片6の最先端6Aと同じ位置かあるいはその最先端6Aよりも前方に突出しないように短く設定すればよい。
【0021】
カム体2の一方のカム段部3は、図6に示すように、切り欠き部あるいは突出部等を設けることなく、そのカム段部3全体を一様に高い外周曲面2Aから低い外周曲面2Bへ段差になる形状にしてある。カム体2の他方のカム段部4は、図7に示すように、中間の板ばね接片7の先端を均等に支える突出部14、14Aを設けることでこの突出部14、14A間に凹み部15を形成する形状としてある。突出部14、14Aは、図7に示すように、他方のカム段部4の幅の左右端に形成されており、略同形状としてある。突出部14、14Aの外周面14−1、14A−1は、内側の板ばね接片6の先端及び中間の板ばね接片7の先端が押圧摺接しても、差し支えないように、なだらか曲面としている。
【0022】
内側の板ばね接片6の先端は、図5に示すように、その先端における幅の左右に略同形状の切欠き16,16Bを形成することにより、幅小部6Bとしてある。この幅小部6Bとカム段部4に形成された凹み部15は、幅小部6Bの長さ寸法L2を、凹み部15の奥行き寸法L1より大きく、かつ、幅小部6Bの幅寸法W2を、凹み部15の幅寸法W1より小さくなるような寸法関係に設定されている。内側の板ばね接片6における幅小部6Bの幅方向の中心と、カム体2における他方のカム段部4の凹み部15の幅方向の中心とを、略一致させてある。これにより、カム体2を回転させることで、幅小部6Bの先端が他方のカム段部4の高い外周曲面2A−1から外れると、その幅小部6Bが凹み部15内に落ち込むので、内側の板ばね接片6が他方のカム段部4の低い外周曲面2B−1に向かって円滑に落下することになる。
【0023】
内側の板ばね接片6における幅小部6Bには、図5に示すように、その先端を上方に折り曲げることで立ち上がり部6Cが形成されている。外側の板ばね接片8は、図5に示すように、その外側の板ばね接片8の先端側部分の幅が最も広くそれ以外の部分の幅を狭くして細長幅小部8Bとし、かつ、外側の板ばね接片8の先端を上方に折り曲げることで形成した立ち上がり部8Cを有する形状としてある。
【0024】
内側の板ばね接片6における中間の板ばね接片7に対向する面側には、図5に示すように、内側の板ばね接片6の長手方向に対して直交する方向に伸びる直方体形状の第1細長接点17が設けられている。中間の板ばね接片7における外側の板ばね接片8に対向する面側と中間の板ばね接片7における内側の板ばね接片6に対向する面側の両面には、図5に示すように、中間の板ばね接片7の長手方向に伸びるように並設した2個の第2細長接点18、18Aが設けられている。外側の板ばね接片8における中間の板ばね接片7に対向する面側には、図5に示すように、外側の板ばね接片8の長手方向に対して直交する方向に伸びる直方体形状の第3細長接点19が設けられている。第2細長接点18、18Aは、直方体形状であって、中間の板ばね接片7に貫通角穴に嵌め込み加締めて取り付けることで、第1細長接点17と第3細長接点19の両方に対向するようにしてある。第1細長接点17は内側の板ばね接片6に、第3細長接点19は外側の板ばね接片8に、それぞれガタがないように、加締められている。
【0025】
中間の板ばね接片7の2個の第2細長接点18、18Aの間には、図5に示すように、中間の板ばね接片7の先端に連なる幅0.5mm程度の切り溝20が形成されている。第1のスイッチ12の接点は、第1細長接点17と2個の第2細長接点18、18Aからなるクロスバー接点により構成される。第2のスイッチ13の接点は、2個の第2細長接点18、18Aと第3細長接点19からなるクロスバー接点により構成される。
【0026】
カム体2の一方のカム段部3の段差、すなわち、図6に示す低い外周曲面2Bから高い外周曲面2Aまでの高さは、他方のカム段部4の段差、すなわち、図7に示す低い外周曲面2B−1から高い外周曲面2A−1までの高さよりも高く設定されている。本実施例のカム体2では、カム段部3の段差を、他方のカム段部4の段差の約1.55倍に設定してある。
【0027】
一方のカム段部3から他方のカム段部4までを結ぶカム体2の外周曲面の部分及び他方のカム段部4から一方のカム段部3までを結ぶカム体2の外周曲面の部分の形状は、第3細長接点19が第2細長接点18、18Aに押圧接触し、さらにその第2細長接点18、18Aが第1細長接点17に押圧接触している状態で、しかも、中間の板ばね接片7の先端位置を内側の板ばね接片6の先端位置と同じかそれよりも後方に位置させ、かつ、外側の板ばね接片8の先端位置を内側の板ばね接片6の先端位置よりも前方に位置させるという位置関係が維持された状態で、内側の板ばね接片6の先端部のみがカム体2の外周曲面に押圧摺接するように、滑らかな曲面としてある。
【0028】
一方のカム段部3では、そのカム段部3の高い外周曲面2Aで外側の板ばね接片8のみが支えられた状態になったとき、外側の板ばね接片8の第3細長接点19から中間の板ばね接片7の第2細長接点18、18Aが離れて外側の板ばね接片8の付勢力は一方のカム段部3に加えられ、しかも、中間の板ばね接片7の第2細長接点18、18Aが、中間の板ばね接片7の付勢力により、内側の板ばね接片6の第1細長接点17に押圧接触する。その結果、内側の板ばね接片6の先端が、中間の板ばね接片7と内側の板ばね接片6の両方の付勢力により、一方のカム段部3の低い外周曲面2Bに押圧接触することになる。(図1と図6を参照)他方のカム段部4では、他方のカム段部4の凹み部15に内側の板ばね接片6における幅小部6Bが落下することで中間の板ばね接片7の先端部が他方のカム段部4の突出部14、14Aにより支えられた状態となると、中間の板ばね接片7の第2細長接点18、18Aから内側の板ばね接片6の第1細長接点17が離れて、内側の板ばね接片6のみの付勢力により、他方のカム段部4の低い外周曲面2B−1に内側の板ばね接片6の先端部が押圧接触する。中間の板ばね接片7の先端部が突出部14、14Aに支えられた状態では、外側の板ばね接片8の第3細長接点19が中間の板ばね接片7の第2細長接点18、18Aを押圧接触しているので、中間の板ばね接片7の先端部が、中間の板ばね接片7と外側の板ばね接片8の両方の付勢力により、カム段部4の突出部14、14Aの外周面に押圧接触することになる。このとき、外側の板ばね接片8の先端部は、第2細長接点18、18Aと第3細長接点19とによって、他方のカム段部4及び突出部14、14Aの外方に持ち上げられた状態になり、他方のカム段部4及び突出部14、14Aに接触しない。(図3参照)
一方のカム段部3から外側の板ばね接片8が落下した後、一方のカム段部3から他方のカム段部4までを結ぶカム体2の外周曲面の部分では、図2に示すように、外側の板ばね接片8の第3細長接点19が中間の板ばね接片7の第2細長接点18、18Aに押圧接触し、その第2細長接点18、18Aがさらに内側の板ばね接片6の第1細長接点17に押圧接触しているので、内側の板ばね接片6と中間の板ばね接片7と外側の板ばね接片8の3枚による付勢力により、内側の板ばね接片6の先端が、その外周曲面に押圧接触することになる。
【0029】
また、他方のカム段部4から中間の板ばね接片7と外側の板ばね接片8とが一緒に落下した状態、すなわち、図3の状態から図4の状態になったときは、外側の板ばね接片8の第3細長接点19が押圧接触しているところの中間の板ばね接片7の第2細長接点18、18Aが、内側の板ばね接片6の第1細長接点17に押圧接触するので、内側の板ばね接片6と中間の板ばね接片7と外側の板ばね接片8の3枚による付勢力により、内側の板ばね接片6の先端が、カム体2の外周曲面に押圧接触することになる。しかも、他方のカム段部4から中間の板ばね接片7と外側の板ばね接片8とが一緒に落下しても、その外側の板ばね接片8は、図4に示すように、第3細長接点19と第2細長接点18、18Aと第1細長接点17とにより、他方のカム段部4及び突出部14、14Aの外方に持ち上げられた状態になっているので、他方のカム段部4及び突出部14、14Aに摺接しない。
【0030】
そして、内側の板ばね接片6の先端部が、内側の板ばね接片6と中間の板ばね接片7と外側の板ばね接片8の3枚による付勢力でカム体2の外周曲面に押圧されつつカム体2の回転でそのカム体2の外周曲面に摺接する状態は、他方のカム段部4から一方のカム段部3までを結ぶカム体2の外周曲面の部分では維持される。
【0031】
第1細長接点17と第2細長接点18、18Aからなる第1のスイッチ12及び第2細長接点18、18Aと第3細長接点19からなる第2のスイッチ13は、図8に示す電気回路のように、小形モータ5と電気的に接続される。すなわち、小形モータ5の一端側は、第2細長接点18、18Aに接続され、かつ、小形モータ5の他端側は、交流電源21の一端側21Aに接続される。第1細長接点17は、トライアック22を介して交流電源21の一端側21Bに接続される。第3細長接点19は、トライアック23を介して交流電源21の一端側21Bに接続される。トライアック22とトライアック23は、並列接続されている。
【0032】
トライアック22の信号端子22Aに信号が入ってトライアック22が導通状態となったとき、図8に示すように、第2細長接点18、18Aと第1細長接点17が接触した状態、すなわち、第1のスイッチ12がオン状態になっていると、小形モータ5が交流電源21に接続されて、カム体2が回転するようになる。また、トライアック23の信号端子23Aに信号が入ってトライアック23が導通状態となったとき、第2細長接点18、18Aと第3細長接点19が接触した状態、すなわち、第2のスイッチ13がオン状態になっていれば、小形モータ5が交流電源21に接続されて、カム体2が回転するようになる。しかしながら、図8に示すように、第2細長接点18、18Aと第1細長接点17が接触した状態、すなわち、第1のスイッチ12がオン状態になっており、かつ、第2細長接点18、18Aと第3細長接点19が非接触状態、すなわち、第2のスイッチ13がオフ状態になっていれば、トライアック22の信号端子22Aに信号が入ってトライアック22が導通状態にならない限り、トライアック23の信号端子23Aに信号が入ってトライアック23が導通状態となっても、小形モータ5が交流電源21に接続されず、カム体2が回転しない。
【0033】
第1細長接点17、第2細長接点18、18A、及び第3細長接点19の3つが接触した状態、すなわち、第1のスイッチ12と第2のスイッチ13の両方がオン状態のときは、トライアック22とトライアック23のいずれかを導通状態にすれば、小形モータ5が交流電源21に接続されて、カム体2が回転するようになる。
【0034】
上記構成のカムスイッチ1によれば、カム体2を回転させて、3枚の板ばね接片6、7、8の先端にカム体2の一方のカム段部3を到達させると、図1に示すように、一方のカム段部3の高い外周曲面2Aに外側の板ばね接片8のみが支えられて、中間の板ばね接片7及び内側の板ばね接片6がそのカム段部3の低い外周曲面2Bに向かって一緒に落下するので、第3細長接点19と第2細長接点18、18Aとは非接蝕状態となり、かつ、第1細長接点17と第2細長接点18、18Aとは接触状態が維持されたままとなるため、第1のスイッチ12がオン状態となり、かつ第2のスイッチ13がオフ状態となるので、トライアック23が導通状態であっても、トライアック22が導通状態になっていなければ、小形モータ5への通電が断たれてカム体2が回転を停止する。
【0035】
その後、トライアック22の信号端子22Aに信号を入れてトライアック22を導通状態にさせることで、小形モータ5への通電が開始されてカム体2が回転を始める。カム体2が回転すると、外側の板ばね接片8が一方のカム段部3の高い外周曲面2Aから低い外周曲面2Bに向かって落下し、図2に示すように、第1細長接点17、第2細長接点18、18A、及び第3細長接点19の3つが接触した状態となり、第1のスイッチ12及び第2のスイッチ13の両方がオン状態となって、トライアック22が導通状態で、かつ、第1のスイッチ12がオン状態であるため、小形モータ5が交流電源21に接続された状態を維持しており、カム体2は回転を継続する。
【0036】
その後、カム体2が回転を継続して、3枚の板ばね接片6、7、8の先端にカム体2の他方のカム段部4が到達すると、そのカム段部4に形成された突出部14、14Aの外周面に外側の板ばね接片8及び中間の板ばね接片7の両方が支えられて、内側の板ばね接片6のみがそのカム段部4の高い外周曲面2A−1から低い外周曲面2B−1に落下するので、図3に示すように、第1細長接点17と第2細長接点18、18Aとは非接蝕状態となり、かつ、第2細長接点18、18Aと第3細長接点19とは接触状態が維持されたままとなっているため、第1のスイッチ12がオフ状態となり、かつ、第2のスイッチ13をオン状態となるので、トライアック22が導通状態であっても、トライアック23が導通状態になっていなければ、小形モータ5への通電が断たれてカム体2が回転を停止する。
【0037】
その後、トライアック23の信号端子23Aに信号を送りトライアック23を導通状態にさせることで、トライアック23が導通状態で、かつ、第2のスイッチ13がオン状態であるため、小形モータ5への通電が行われて、カム体2が回転を始める。カム体2が回転すると、図4に示すように、中間の板ばね接片7と外側の板ばね接片8が他方のカム段部4の突出部14、14Aから低い外周曲面2B−1に向かって一緒に落下し、再度、第1細長接点17、第2細長接点18、18A、及び第3細長接点19の3つが接触した状態となり、第1のスイッチ12及び第2のスイッチ13の両方がオン状態となって、トライアック23が導通状態で、かつ、第2のスイッチ13がオン状態であるため、小形モータ5が交流電源21に接続された状態を維持しており、カム体2が回転を継続して、やがて、3枚の板ばね接片6、7、8が図1の状態に戻る。
【0038】
以上のように、カム体2が回転すると、第1のスイッチ12と第2のスイッチ13がオンオフする、すなわち、第1細長接点17と第2細長接点18、18Aが接触したり離れたり、あるいは第2細長接点18、18Aと第3細長接点19が接触したり離れたりするのであるが、一方のカム段部3では、内側の板ばね接片6の先端における幅小部6Bがそのカム段部3の高い外周曲面2Aから低い外周曲面2Bに落下するまでの間も継続して、その幅小部6Bの先端幅が左右均等に支えられるため、内側の板ばね接片6の幅方向に回転モーメントが発生することがないとともに、その幅小部6Bが落下すると中間の板ばね接片7の先端も一緒に落下するので、中間の板ばね接片7の幅方向に回転モーメントが発生することがない。しかも、内側の板ばね接片6及び中間の板ばね接片7が落下した後、外側の板ばね接片8の先端全幅がカム段部3の高い外周曲面2A部分で支えられるので、外側の板ばね接片8の幅方向に回転モーメントが発生することがない。したがって、3枚の板ばね接片6、7、8は、一方のカム段部3の部分で、捩れることがない。
また、他方のカム段部4では、内側の板ばね接片6の幅小部6Bが、カム段部4の高い外周曲面2A−1から凹み部15に落下するまでの間も継続して、カム段部4の高い外周曲面2A−1で左右均等に支えられるため、内側の板ばね接片6の幅方向に回転モーメントが発生することがなく、内側の板ばね接片6が捩れないとともに、内側の板ばね接片6の幅小部6Bが凹み部15に落下すると、第3細長接点19によって中間の板ばね接片7の2個の第2細長接点18、18Aが押されて、中間の板ばね接片7の先端がカム段部4に形成された突出部14、14Aに押し付けられるが、その突出部14、14Aにより中間の板ばね接片7の先端幅が左右均等に支えられるため、中間の板ばね接片7の幅方向に回転モーメントが発生することがなく、中間の板ばね接片7が捩れない。しかも、中間の板ばね接片7が突出部14、14Aから外れて、中間の板ばね接片7と外側の板ばね接片8が他方のカム段部4の低い外周曲面2B−1に向かって一緒に落下しても、外側の板ばね接片8の先端全幅が他方のカム段部4及び突出部14、14Aに接触しないので、外側の板ばね接片8の幅方向に回転モーメントが発生することがなく、外側の板ばね接片8が捩れない。したがって、3枚の板ばね接片6、7、8は、他方のカム段部4の部分で、捩れることがない。
【0039】
このように、一方のカム段部3で外側の板ばね接片8のみが支えられたり、あるいは、他方のカム段部4の突出部14、14Aで中間の板ばね接片7が支えられたりしても、3枚の板ばね接片6、7、8が捩れることがないので、内側の板ばね接片6に設けた第1細長接点17と中間の板ばね接片7に設けた第2細長接点18、18Aとの接触不良及び中間の板ばね接片7に設けた第2細長接点18、18Aと外側の板ばね接片8に設けた第3細長接点19との接触不良の発生を抑えることができる。
【0040】
さらに、一方のカム段部3から他方のカム段部4までを結ぶカム体2の外周曲面の部分及び他方のカム段部4から一方のカム段部3までを結ぶカム体2の外周曲面の部分では、外側の板ばね接片8の第3細長接点19が中間の板ばね接片7の第2細長接点18、18Aに押圧接触し、その第2細長接点18、18Aがさらに内側の板ばね接片6の第1細長接点17に押圧接触した状態で、内側の板ばね接片6の先端全幅がカム体2の外周曲面に押圧摺接しているので、この外周曲面の部分においても、3枚の板ばね接片6、7、8が捩れることがなく、内側の板ばね接片6に設けた第1細長接点17と中間の板ばね接片7に設けた第2細長接点18、18Aとの接触不良及び中間の板ばね接片7に設けた第2細長接点18、18Aと外側の板ばね接片8に設けた第3細長接点19との接触不良の発生を抑えることができる。
【0041】
次に、第1細長接点17、第2細長接点18、18A、及び第3細長接点19の周囲に塵埃Xが飛散していると、図9の(a)、(b)、(c)に示すように、第2細長接点18Aと第1細長接点17の間に、あるいは第2細長接点18Aと第3細長接点19の間に、塵埃Xが挟まった場合について説明する。
【0042】
第1に、図9の(a)のように、一方のカム段部3において第1細長接点17と第2細長接点18の間に塵埃Xが挟まった状態になっても、中間の板ばね接片7の2個の第2細長接点18、18Aの間には、中間の板ばね接片7の先端に連なる切り溝20が形成されているため、第2細長接点18Aが塵埃Xによって持ち上がることなく、中間の板ばね接片7自身の付勢力によって第2細長接点18Aが第1細長接点17に押圧接触した状態を維持しており、第1のスイッチ12のオン状態が維持される。
【0043】
第2に、図9の(b)のように、他方のカム段部4において第2細長接点18と第3細長接点19の間に塵埃Xが挟まった状態になっても、外側の板ばね接片8が細長幅小部8Bを有する形状としてあるために、外側の板ばね接片8が第2細長接点18Aに向かうように捩れて第2細長接点18Aが塵埃Xにより下がることなく、外側の板ばね接片8自身の付勢力によって第3細長接点19が第2細長接点18Aに押圧接触した状態を維持しており、第2のスイッチ13のオン状態が維持される。
【0044】
第3に、図9の(c)のように、一方のカム段部3及び他方のカム段部4以外において第1細長接点17と第2細長接点18の間に塵埃Xが挟まった状態になり、その塵埃Xで外側の板ばね接片8が持ち上げられても、その外側の板ばね接片8が細長幅小部8Bにより第2細長接点18Aに向かうように捩れるとともに、中間の板ばね接片7の先端に連なる切り溝20により第2細長接点18Aが第1細長接点17に向かって下降するので、第2細長接点18Aが塵埃Xによって持ち上がることなく、外側の板ばね接片8自身の付勢力によって第3細長接点19が第2細長接点18Aに押圧接触した状態並びに外側の板ばね接片8及び中間の板ばね接片7の付勢力によって第2細長接点18Aが第1細長接点17に押圧接触した状態が維持されるため、第1のスイッチ12及び第2のスイッチ13のオン状態が維持される。
【0045】
このように、第2細長接点18と第1細長接点17の間に、あるいは第2細長接点18と第3細長接点19の間に、塵埃Xが挟まっても、第2細長接点18Aと第1細長接点17とが、あるいは第2細長接点18Aと第3細長接点19とが、接触するので、カムスイッチ1における第1のスイッチ12及び第2のスイッチ13の接触不良の事故を阻止できる。
【0046】
さらに、第1のスイッチ12の接点が第1細長接点17と2個の第2細長接点18、18Aからなるクロスバー接点に、かつ、第2のスイッチ13の接点が2個の第2細長接点18、18Aと第3細長接点19からなるクロスバー接点に、それぞれなっているため、3枚の板ばね接片6、7、8の先端がカム体2によりカム体2から離れる方向に湾曲されられても、第1細長接点17と第2細長接点18、18Aの接触位置が第2細長接点18、18Aの後方にずれ、かつ、第3細長接点19と第2細長接点18、18Aの接触位置が第2細長接点18、18Aの前方にずれるだけで、第1細長接点17と第2細長接点18、18Aの接触と第3細長接点19と第2細長接点18、18Aの接触が、維持されるので、カムスイッチ1における第1のスイッチ12及び第2のスイッチ13の接触不良の発生を阻止できる。
【0047】
次に、上記構成のカムスイッチ1を洗濯機に採用した例を、図10から図14を用いて説明する。
【0048】
図10から図13において、24は全自動洗濯機の外枠に吊棒等で支持された外槽である。外槽24の底部の中央には、主モータ25とクラッチ機構26が固定されている。外槽24の最低部には、排水口27が設けられている。外槽24内には、脱水槽28が設けられている。脱水槽28内の底部中央には、パルセータ29が設けられている。排水口27には、排水弁30が連結されている。クラッチ機構26により、洗濯工程時には主モータ25の回転がパルセータ29に伝達され、かつ、脱水工程時には主モータ25の回転が脱水槽28に伝達されるようにしてある。
【0049】
排水弁30は、筒状の合成樹脂からなる弁ケース31と、合成樹脂製の蓋32と、排水口27を開閉するための開閉弁体33と、コイル状の弁ばね34とを有している。外槽24の底部に設けられた排水弁開閉機構35は、収納ケース10内に収納されたカムスッチ1と、カムスッチ1を構成する小形モータ5の出力軸5Aの回転運動を往復運動に変換するための駆動ピン36Aを備えた駆動カム36と、一端側を駆動ピン36Aに連結し、かつ、他端側を開閉弁体33に連結した長尺弁軸37とからなっている。開閉弁体33は、有底筒状のベローからなっている。
【0050】
弁ケース31と蓋32とを、ベローからなる開閉弁体33の開口端縁33Aを挟み込んだ状態で、螺子等により固定するか、あるいは弁ケース31と蓋32の両方の弾性を利用して弾着固定するかして、弁ケース31と開閉弁体33の開口端縁33Aとの合せ目及び開閉弁体33の開口端縁33Aと蓋32との合せ目の水密を保持するようにしている。弁ケース31の外周には、外槽24の排水口27に弁ケース31を連結するための連結管体31Aが一体的に形成されている。連結管体31Aと排水口27とは、接着剤等により水密的に結合されている。弁ケース31の蓋32に対向する面側には、排水管体31Bが一体的に形成されている。
【0051】
駆動カム36は、図14に示すように、固定螺子38により、小形モータ5の出力軸5Aに固定されている。長尺弁軸37の一端側には、駆動ピン36Aに係合するフック37Aが形成されている。長尺弁軸37の他端には、図10及び図12に示すように、円盤状の軸座37Bが一体的に形成されている。円盤状の軸座37Bは、開閉弁体33の内底33Bと当接させる。長尺弁軸37は、蓋32の中央を貫通して駆動カム36側に延在させてある。蓋32の中央に設けられる貫通穴は、長尺弁軸37の外径よりも大きく設定してある。
【0052】
コイル状の弁ばね34は、長尺弁軸37の周囲に同心円状に配置して、その一端34Aを蓋32の裏面に支持し、かつ、その他端34Bを軸座37Bに当接させることで、図10に示すように、弁ばね34の伸張力により、軸座37Bを介して開閉弁体33を、弁ケース31における排水管体31Bの入口に常時押し付けるようにしている。駆動ピン36Aは、図14に示すように、駆動カム36の回転中心となる固定螺子38部分からずらした位置で立設するように駆動カム36と一体的に形成されている。
【0053】
排水弁30の弁ケース31は、その弁ケース31の外周に一体的に形成した2個の取り付け片31Cを固定螺子39で外槽24の底部に固定することにより、外槽24に取り付けられる。カムスッチ1を収納した収納ケース10は、その収納ケース10の外周に一体的に形成した2個の取り付け片10Bを固定螺子40で外槽24の底部に設けたボス部24Aに固定することにより、外槽24に取り付けられる。
【0054】
上記構成の排水弁開閉機構35によれば、給水工程時若しくは洗濯工程時には開閉弁体33が弁ケース31における排水管体31Bの入口に押し付けられることで、外槽24の排水口27から弁ケース31の連結管体31Aを介して弁ケース31内に流れ込んできた排水が排水管体31Bから弁ケース31外部に流れ出るのを阻止している。この時、カム体2の一方のカム段部3において、図1に示すように、内側の板ばね接片6及び中間の板ばね接片7が一方のカム段部3から一緒に落下し、かつ、外側の板ばね接片8のみが一方のカム段部3から落下しない状態となっており、第1のスイッチ12がオン状態で、かつ、第2のスイッチ13がオフ状態なっている。したがって、トライアック22の信号端子22Aに信号が入らなければ、小形モータ5が交流電源21に接続されず、カム体2が停止しているので、長尺弁軸37が弁ばね34の伸張力に逆らって駆動カム36側に移動することがなく、図10に示すように、排水管体31Bの入口に開閉弁体33を完全に押し付けた状態が弁ばね34の伸張力により保持される。すなわち、排水弁30の閉状態が保持される。
【0055】
次に、給水工程若しくは洗濯工程を終了させて、排水工程若しくは脱水工程に移行させたい場合には、トライアック22の信号端子22Aに信号を送りトライアック22を導通させることで、小形モータ5を交流電源21に接続して、カム体2を回転させる。すると、外側の板ばね接片8も一方のカム段部3から落下して、内側の板ばね接片6と中間の板ばね接片7と外側の板ばね接片8の3つが接触した状態となるので、第1のスイッチ12と第2のスイッチ13が、ともにオン状態なり、3枚の板ばね接片6、7、8の先端部に他方のカム段部4が達するまで、カム体2を回転させる。カム体2が回転すると、駆動カム36も回転するので、駆動ピン36Aに係合した長尺弁軸37が、弁ばね34の伸張力に逆らって駆動カム36側に移動させられるため、開閉弁体33が排水管体31Bの入口から離れて、外槽24の排水口27から弁ケース31の連結管体31Aを介して弁ケース31内に流れ込んできた排水が、排水管体31Bから弁ケース31外部に排出されるようになる。
【0056】
カム体2が継続回転することで、3枚の板ばね接片6、7、8の先端部に他方のカム段部4が達すると、そのカム段部4に形成された突出部14、14Aの外周面に外側の板ばね接片8及び中間の板ばね接片7の両方が支えられて内側の板ばね接片6のみがそのカム段部4の低い外周曲面2B−1に落下するので、図3に示すように、第1細長接点17と第2細長接点18、18Aとは非接触状態となり、かつ、第2細長接点18、18Aと第3細長接点19とは接触状態が維持されたままとなっているため、第1のスイッチ12がオフ状態で第2のスイッチ13をオン状態なって、小形モータ5が交流電源21から切り離されるので、カム体2及び駆動カム36の回転が止まる。このときの駆動ピン36Aの位置が、図12及び図13に示すように、図10及び図11の状態から約180度回転した位置となり、長尺弁軸37が、弁ばね34の伸張力に逆らって駆動カム36側に移動させられるので、開閉弁体33が排水管体31Bの入口から完全に離れる。図12に示すような、開閉弁体33が排水管体31Bの入口から完全に離れた状態は、カム体2及び駆動カム36が回転しない限り、保持される。すなわち、排水弁30の開状態が保持される。
【0057】
その後、トライアック23の信号端子23Aに信号を送りトライアック23を導通させると、第2細長接点18、18Aと第3細長接点19とは接触状態が維持されているため、第2のスイッチ13がオン状態なっているので、小形モータ5が交流電源21に接続されて、カム体2が回転する。
【0058】
カム体2が回転すると、外側の板ばね接片8と中間の板ばね接片7が一緒に、他方のカム段部4に形成された突出部14、14Aから他方のカム段部4の低い外周曲面2B−1に向かって落下し、第1細長接点17、第2細長接点18、18A、及び第3細長接点19の3つが接触した状態、すなわち、第1のスイッチ12と第2のスイッチ13がともにオン状態となり、カム体2及び駆動カム36の回転は、3枚の板ばね接片6、7、8の先端部に一方のカム段部3が到達するまで続く。
【0059】
カム体2及び駆動カム36が、3枚の板ばね接片6、7、8の先端部に一方のカム段部3が到達するまで回転すると、駆動ピン36Aが約180度回転して図12及び図13の状態から図10及び図11の状態に戻るため、駆動ピン36Aに係合した長尺弁軸37が、弁ばね34の伸張力に逆らうことなく排水弁30側に移動させられるとともに、内側の板ばね接片6及び中間の板ばね接片7が一方のカム段部3から一緒に落下して、第1のスイッチ12がオン状態で、かつ、第2のスイッチ13がオフ状態になり、小形モータ5が交流電源21から切り離されるので、カム体2及び駆動カム36の回転が止まり、開閉弁体33が排水管体31Bの入口に押し付けられた状態、すなわち、排水弁30の閉状態が保持される。このように、駆動ピン36Aにより、カム体2及び駆動カム36の回転運動を、長尺弁軸37及び開閉弁体33の往復運動に変換させることで、カム体2の一方のカム段部3では、開閉弁体33を排水管体31Bの入口に確実に押し付けて排水弁30を正確に閉じさせることができ、かつ、カム体2の他方のカム段部4では、開閉弁体33を排水管体31Bの入口から確実に離して排水弁30を正確に開くことができる。
【0060】
上記排水弁30によれば、内側の板ばね接片6に設けた第3細長接点19と中間の板ばね接片7に設けた第2細長接点18、18Aと外側の板ばね接片8に設けた第1細長接点17との接触不良の発生が抑えられているカムスッチ1により、長尺弁軸37及び開閉弁体33を往復運動させる駆動源となる小形モータ5の入り切りを行うようにしたので、排水弁30の開閉動作不良が少なくなり、排水弁30の開閉動作を確実に行わせることができ、排水漏れを阻止できる。
【0061】
また、開閉動作不良の少なくなった排水弁30を外槽24に設けた排水口27に取り付けることにより、排水口27の開閉が確実に行われるので、洗濯機の給排水を確実に行わせることができる。
【0062】
図15から図16は、カム体2の他実施例を示している。図15から図16のカム体50では、一方のカム段部51を、切り欠き部あるいは突出部等を設けることなく、そのカム段部51全体を一様に高い外周曲面51Aから低い外周曲面51Bへ段差になる形状にし、かつ、他方のカム段部52の幅の略中央に突出部53を設けた形状にしてある。
【0063】
図17は、図15から図16のカム体50と組み合わせて用いるための、3枚の板ばね接片6、7、8の他実施例を示している。図17において、図4と同一符号部分は、上記一実施例の3枚の板ばね接片6、7、8と同一構造になっている。図17の内側の板ばね接片60の最先端における幅の略中央には、内側の板ばね接片60が、カム体50の他方のカム段部52に設けられた突出部53に邪魔されることなく、他方のカム段部52の低い外周曲面52Bに向かって落下することを可能にするための中央切欠き61が形成してある。図16に示すところの、他方のカム段部52に設けられた突出部53の突出寸法L3が、内側の板ばね接片60の最先端に設けた中央切欠き61の切り込み寸法L4より小さく、かつ、突出部53の幅寸法W3が、中央切欠き61の幅寸法W4より小さくなるように、突出部53及び中央切欠き61の大きさが設定されている。図17の内側の板ばね接片60先端位置と中間の板ばね接片70の先端位置を同じくするために、中間の板ばね接片70の長さを、内側の板ばね接片60の長さと同じかそれよりも短くしてある。外側の板ばね接片80の長さは、内側の板ばね接片60の先端位置より寸法K2分長くしてある。
【0064】
上記他実施例のカム体50及び3つ板ばね接片60、70、80であっても、一方のカム段部51では、外側の板ばね接片80の先端幅の全体がそのカム段部51で支えられて外側の板ばね接片80の幅方向に回転モーメントが発生することがないので、外側の板ばね接片80が捩れない。また、他方のカム段部52では、中間の板ばね接片70の先端幅の中央部がそのカム段部52の略中央に形成された突出部53により左右均等に支えられるため、中間の板ばね接片7の幅方向に回転モーメントが発生することがないので、中間の板ばね接片7が捩れない。したがって、内側の板ばね接片60に設けた第1細長接点17と中間の板ばね接片70に設けた第2細長接点18、18Aとの接触不良及び中間の板ばね接片70に設けた第2細長接点18、18Aと外側の板ばね接片80に設けた第3細長接点19との接触不良の発生を抑えることができる。
【0065】
図18は、外側の板ばね接片8の他実施例を示している。図18において、図5と同一符号部分は、上記一実施例の外側の板ばね接片8と同一構造になっている。図18における外側の板ばね接片90では、その外側の板ばね接片90の先端部分を除いて、その外側の板ばね接片90の中央部分に細長開口91を形成するようにしている。外側の板ばね接片90の構造であっても、上記一実施例の外側の板ばね接片8と同等の効果を奏しえる。
【0066】
上記一実施例の中間の板ばね接片7では、2個の第2細長接点18、18Aの間には切り溝20を形成した構造にしているが、これに限定されない。中間の板ばね接片7に切り溝20を形成しない構造でも、中間の板ばね接片7の捩れの発生を阻止できる。また、上記一実施例のカム体2には、そのカム体2の外周曲面全周に、内側の板ばね接片のカム体2に対向する面側に形成される第1細長接点17の加締め部を逃げる中央リング溝を設けるようにしてもよいし、さらに、その中央リング溝の両上端縁部全周に、3枚の板ばね接片の先端部を摺接される突出体をそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0067】
上記一実施例では、カムスイッチ1を、洗濯機の排水弁開閉機構35に使用した場合につき、説明したが、これに限定されない。小形モータの回転運動を往復運動に変換する構造を有する、たとえば、洗濯機の洗濯と排水を切り換えるクラッチ切り換え機構、乾燥機の除湿ルーバーの切り換え機構、自動扉などに適用できる。
【0068】
【発明の効果】
以上にように、本発明によれば、3枚の板ばね接片の先端部のいずれかをカム体のカム段部に付勢力により押圧させた状態で支えるようにしても、それら板ばね接片がカム段部で捩れるのを防ぎ、それら板ばね接片に設けた接点の接触不良を阻止しえるカムスイッチを提供することができる。
【0069】
また、本発明によれば、開閉弁体の開閉動作が確実に行われて、排水弁の排水漏れを阻止できる排水弁開閉機構が得られる。
また、本発明によれば、排水漏れがなくなるので、給排水動作を確実に行わせることのできる洗濯機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、一方のカム段部が3つの板ばね接片の先端部に到達して中間の板ばね接片及び内側の板ばね接片が一方のカム段部から落下した状態におけるカムスイッチを収納してなる収納ケースの要部断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示し、一方のカム段部から外側の板ばね接片が落下した後、内側の板ばね接片の先端部がカム段部以外の部分に押圧摺接している状態におけるカムスイッチを収納してなる収納ケースの要部断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示し、他方のカム段部が3つの板ばね接片の先端部に到達して内側の板ばね接片のみが他方のカム段部した状態におけるカムスイッチを収納してなる収納ケースの要部断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示し、他方のカム段部から外側の板ばね接片及び中間の板ばね接片が落下した状態におけるカムスイッチを収納してなる収納ケースの要部断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示し、3つの板ばね接片の分解した状態における要部拡大斜視図である。
【図6】本発明の一実施例を示し、一方のカム段部のある方から見たカム体の拡大斜視図である。
【図7】本発明の一実施例を示し、他方のカム段部のある方から見たカム体の拡大斜視図である。
【図8】本発明の一実施例を示し、カムスイッチを回転させるための要部電気回路図である。
【図9】本発明の一実施例を示し、(a)は一方のカム段部において第1細長接点と第2細長接点の間に塵埃が挟まった状態における3つの板ばね接片の動作説明図、(b)は他方のカム段部において第2細長接点と第3細長接点の間に塵埃が挟まった状態における3つの板ばね接片の動作説明図、(c)は両カム段部以外の部分で第1細長接点と第2細長接点の間に塵埃が挟まった状態における3つの板ばね接片の動作説明図である。
【図10】本発明の一実施例を示し、一部を破断してなる洗濯機の要部正面図で排水弁の閉成状態を示している。
【図11】本発明の一実施例を示し、洗濯機の要部下面図で排水弁の閉成状態を示している。
【図12】本発明の一実施例を示し、一部を破断してなる洗濯機の要部正面図で排水弁の開放状態を示している。
【図13】本発明の一実施例を示し、洗濯機の要部下面図で排水弁の開放状態を示している。
【図14】本発明の一実施例を示し、排水弁開閉機構の要部断面図である。
【図15】本発明の他実施例を示し、一方のカム段部のある方から見たカム体の拡大斜視図である。
【図16】本発明の他実施例を示し、他方のカム段部のある方から見たカム体の拡大斜視図である。
【図17】本発明の他実施例を示し、3つの板ばね接片の分解した状態における要部拡大斜視図である。
【図18】本発明の他実施例を示し、外側の板ばね接片の要部拡大斜視図である。
【図19】従来例を示し、一方のカム段部のある方から見たカム体の要部拡大斜視図である。
【図20】従来例を示し、3つの板ばね接片の分解した状態における要部拡大斜視図である。
【図21】従来例を示し、他方のカム段部のある方から見たカム体の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1…カムスイッチ、2…カム体、3…一方のカム段部、4…他方のカム段部、5…小形モータ(回転手段)、5A…出力軸、6…内側の板ばね接片、6A…最先、6B…幅小部、6C…立ち上がり部、7…中間の板ばね接片、7A…最先端、8…側の板ばね接片、8A…最先端、8B…細長幅小部、8C…立ち上がり部、9…片固定台、9A…接着剤、10…収納ケース、10A…ボス、10B…取り付け片、11…定螺子、12…第1のスイッチ、13…第2のスイッチ、14、14A…突出部、15…凹み部、16、16B…切欠き、17…第1細長接点、18、18A…第2長接点、19…第3細長接点、20…切り溝、21…交流電源、21A…交流電源一端側、21B…交流電源の一端側、22…トライアック、22A…信号端子、23…トライアック、23A…信号端子、24…外槽、24A…ボス部、25…主モータ、26…クラッチ機構、27…排水口、28…脱水槽、29…パルセータ、30…排水弁、31…弁ケース、31A…連結管体、31B…排水管体、32…蓋、33…開閉弁体、33A…開口端縁、33B…内底、34…弁ばね、34A…弁ばねの一端、34B…弁ばねの他端、35…排水弁開閉機構、36…駆動カム、36A…駆動ピン、37…長尺弁軸、37A…フック、37B…軸座、38…固定螺子、39…固定螺子、40…固定螺子、X…塵埃。

Claims (6)

  1. 外周曲面に少なくとも2個のカム段部を形成してなるカム体と、前記カム体を回転させる回転手段と、前記カム体の外周曲面の外方に積層配置した短冊状の3枚の板ばね接片を備え、これら3枚の板ばね接片の先端部のいずれかを前記カム体の外周曲面に押圧摺接させるとともに、前記3枚の板ばね接片のうち、前記カム体の外周曲面に最も近い場所に位置する内側の板ばね接片と前記内側の板ばね接片に隣接して前記内側の板ばね接片の外方に位置する中間の板ばね接片とにより第1のスイッチを、かつ、前記3枚の板ばね接片のうち、前記中間の板ばね接片と前記中間の板ばね接片に隣接して前記中間の板ばね接片の外方に位置する外側の板ばね接片とにより第2のスイッチを、それぞれ形成し、しかも、前記一方のカム段部では、そのカム段部の高い外周曲面に前記外側の板ばね接片のみを残して前記中間の板ばね接片及び前記内側の板ばね接片をそのカム段部の低い外周曲面に落下させることにより前記第1のスイッチがオン状態で前記第2のスイッチをオフ状態とし、かつ、前記他方のカム段部では、そのカム段部の高い外周曲面に前記外側の板ばね接片及び前記中間の板ばね接片を残して前記内側の板ばね接片のみをそのカム段部の低い外周曲面に落下させることにより前記第1のスイッチがオフ状態で前記第2のスイッチをオン状態としてなるカムスイッチにおいて、
    前記内側の板ばね接片の先端部がカム体の外周曲面に押圧摺接した状態では、前記中間の板ばね接片の先端位置を、前記内側の板ばね接片の先端位置と同じかそれよりも後方に位置させ、かつ、前記外側の板ばね接片の先端位置を、前記内側の板ばね接片の先端位置よりも前方に位置させるとともに、
    一方のカム段部は、切り欠き部あるいは突出部を設けることなく、そのカム段部全体を一様に高い外周曲面から低い外周曲面へ段差になる形状とし、しかも、前記他方のカム段部には、前記中間の板ばね接片の先端幅を均等に支える突出部を形成し、かつ、前記内側の板ばね接片の先端には、前記突出部を避けて前記内側の板ばね接片のみをそのカム段部の低い外周曲面に落下させるための切欠きを形成したことを特徴とするカムスイッチ。
  2. 前記外側の板ばね接片の前記中間の板ばね接片に対向する面側には、前記外側の板ばね接片の長手方向に対して直交する方向に伸びる第1細長接点を設け、かつ、前記中間の板ばね接片の前記外側の板ばね接片に対向する面側及び前記中間の板ばね接片の前記内側の板ばね接片に対向する面側の両面には、前記中間の板ばね接片の長手方向に伸びるように並設した2個の第2細長接点を設け、しかも、前記内側の板ばね接片の前記中間の板ばね接片に対向する面側には、前記内側の板ばね接片の長手方向に対して直交する方向に伸びる第3細長接点を設けるとともに、前記中間の板ばね接片の2個の第2細長接点の間には、前記中間の板ばね接片の先端に連なる切り溝を形成してなることを特徴とする請求項1記載のカムスイッチ。
  3. 前記内側の板ばね接片の先端を、その先端における幅の左右に前記切欠きを形成することで幅小部とし、かつ、前記他方のカム段部の幅の左右に前記突出部を形成して、その突出部間に前記幅小部が前記他方のカム段部の低い外周曲面に向かって落下することを可能にする凹み部を形成したことを特徴とする請求項1若しくは2記載のカムスイッチ。
  4. 前記他方のカム段部の幅の略中央には、前記突出部を設け、かつ、前記内側の板ばね接片の最先端における幅の略中央には、前記内側の板ばね接片が前記突出部に邪魔されることなく前記他方のカム段部の低い外周曲面に向かって落下することを可能にするように前記切欠きを形成したことを特徴とする請求項1若しくは2記載のカムスイッチ。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載されたものにおいて、
    前記カムスッチのカム体の回転手段を小形モータとし、この小形モータの回転軸に、この回転軸の回転運動を往復運動に変換するための駆動ピンを備えた駆動カムと前記カム体を取り付けるとともに、前記駆動ピンに長尺弁軸の一端側を取り付け、かつ、前記長尺弁軸の他端側に排水口を開閉する開閉弁体を取り付けることにより、前記長尺弁軸及び前記開閉弁体を往復移動させることで前記排水口を前記開閉弁体によって開閉するようにしてなる排水弁開閉機構。
  6. 請求項5に記載の排水弁開閉機構により、外槽に設けた排水弁の開閉を行うことを特徴とする洗濯機。
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