JP2004078657A - メモリシステム及びメモリモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】266MHz CLK時のみならず、200MHz CLK時にも動作可能な、レジスタを持たないメモリコマンド、アドレスシステム及びメモリモジュールの提供。
【解決手段】モジュール1上に搭載したPLL回路3を介して、DRAM2にシグナルインテグリティ(Signal integrity)の良いクロック信号を供給し、チップセット1からのCA信号の送出タイミングを制御、あるいは、PLL回路3がDRAM2に供給するクロック信号CLKdのタイミングを制御し、DRAM2におけるクロック信号CLKdに対するCA信号のセットアップ時間とホールド時間のマージンを等しくしており、266MHz CLK動作も可能とされており、266MHzと200MHzの両方で用いられる場合には、266MHz CLKの1周期に相当する3750psを用いてチップセット1からのCA信号の送出タイミング、又はクロック信号CLKdのタイミングを制御して、200MHz時でも、最小マージンは、266MHz時と同等以上に確保しているので1種類のモジュールを用意するだけで済む。
【選択図】
図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリシステムにおけるコマンド、アドレスシステム(「CAシステム」と略記する)に関し、特に、コマンド、アドレス信号(「CA信号」と略記する)とラッチし、該CA信号をメモリデバイスに供給するレジスタ(Register)をメモリモジュール上に搭載しないシステム及びメモリモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、SDRAM(Synchronous DRAM)のDDR(Double Data Rate)−Iシステムのうち、小容量のシステムにおいては、メモリモジュール上に、チップセットからのCA信号をラッチし、ラッチしたCA信号を内部バスを介してメモリデバイスに供給するCAレジスタ(Register)や、PLL(Phase Locked Loop)回路を搭載しないCAバス方式が用いられている。
【0003】
図20は、従来の、DDR−Iシステムの中で、非バッファ駆動型(Unbuffered)のDIMM(Dual In−line Memory Module)に用いられるCAバス構成の一例を示す図である。図20に示すように、メモリモジュール(単に「モジュール」ともいう)10と、モジュール10上のDRAM20−1〜20−と、チップセット(図示せず)を有し、チップセット(図示せず)から出力される3対のクロック信号(CLK0、CLK1、CLK2)と、CA信号を受けて動作する。
【0004】
チップセットから3対のクロック信号CLK0、CLK1、CLK2を、メモリモジュール10に入力し、そのうちの1対のクロック信号CLKを、図21に示すように、等長配線で、例えば6個のDRAMに供給する。各DRAMでは、クロック信号CLKを用いて、チップセットから出力されるCA信号をラッチする。
【0005】
クロック信号CLKのタイミングは、DRAMの各入力部でできるだけ、同じ位相になるようにしている。また、CA信号が各DRAMの入力部で、できるだけスキューが発生しないように、等長配線となるように布線されている。
【0006】
図22は、図20に示した従来のメモリシステムの動作を説明するためのタイミングチャートである。チップセットのクロック信号の出力部において(CLKout@Chipset)、クロック信号(CLK)の立ち上がりが、CA信号の真中に位置している(CAout@Chipsetのタイミングt0参照)。そして、チップセットからのクロック信号(CLK)は2600ps(CLK flight time)かかって、DRAMに到着し(すなわちCLKout@Chipsetの立ち上がりからCLKd@DRAMの立ち上がりまでの伝搬遅延時間が2600ps)、CA信号は2800ps(CA flight time)かかって、DRAMに到着している(すなわちCAout@ChipsetからCAin@DRAMまでの伝搬遅延時間が2800ps)。DRAM20に到着したCA信号(CAin@DRAM)を、DRAMに到着したクロック信号(CLKd)の、例えば立ち上がりエッジでラッチして、DRAMに取り込む。
【0007】
クロック動作周波数が100MHzの世代では、このタイミングで、安定した動作が保証できていた。即ち、DRAMの入力部において、クロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間を、ほぼ半周期の3550ps確保できており、動作上、問題なかった。
【0008】
このように、低速で、小容量のシステムにおいては、メモリモジュール上に、PLL回路やレジスタを搭載しなくても、それなりのシグナルインテグリティ(Signal integrity)を得ることができる。また、タイミングマージン的にも、問題はなく、安価なシステムを構築できた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような、PLL回路やレジスタを搭載しない従来のメモリシステムにおいては、以下に記載するような問題点を有している。
【0010】
クロック信号(CLK)の動作周波数が、例えば266MHz程度に上がってくると、チップセットから出力されるクロック信号(CLK)で直接、DRAMを駆動することができなくなる。つまり、良好な、シグナルインテグリティ(Signal integrity)が得られなくなる。
【0011】
また、チップセットから出力されるクロック信号(CLK)とCA信号をそのまま用いていたのでは、タイミングバジェット(Timing budget)が厳しくなる。即ち、本願発明者らは、上記した従来のシステムでは、クロック信号(CLK)の周波数として266MHzでの動作が不可能であることを、種々の検討を通して、見出した。
【0012】
したがって、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、メモリモジュール上にCA信号をラッチするレジスタ等を具備せずとも、クロック信号(CLK)の動作周波数として、例えば266MHzの場合、及び200MHzの双方の周波数で動作可能なメモリシステム及びメモリモジュールを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の一つのアスペクトに係るメモリシステムは、チップセットと、位相同期ループ回路(「PLL回路」という)、及び、少なくとも1つのメモリデバイスを有する、少なくとも1つのメモリモジュールと、を備え、前記チップセットは、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)を前記メモリモジュールに供給し、前記PLL回路は、前記チップセットからの前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスに供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、前記メモリデバイスは、前記第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記第2のクロック信号(CLKd)に基づき、前記CA信号をラッチする、メモリシステムにおいて、前記PLL回路の入力部と前記メモリデバイスの入力部にそれぞれに入力される前記第1、第2のクロック信号のタイミングが合わせられており、前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンとが等しくなるように、前記チップセットからのCA信号の出力タイミングを制御する手段を備え、
CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記PLL回路までの前記第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
tCKを、前記第1のクロック信号の周期、
として、
前記チップセットからの前記CA信号の出力タイミングの後ろ倒し量Bが、式、
B = tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time  …(A1)
となるように設定されている。
【0014】
本発明に係るメモリシステムは、別のアスペクトにおいて、前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバックタイムと、前記PLL回路の出力端から前記メモリデバイスの入力端までの前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイムと、を制御する手段を備え、
CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの前記第1のクロック信号の平均フライトタイム、
CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上のメモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
tCKを、前記第1のクロック信号(CLK)の周期、
として、
前記PLL回路の入力部の前記第1のクロック信号(CLK)に対して、前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)の前倒し量Gが、式、
G= 0.5×tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time   …(A2)
となるように設定されている。
【0015】
本発明に係るメモリシステムは、さらに別のアスペクトにおいて、前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように、前記PLL回路におけるフィードバックループのフィードバックタイムと、前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイムを制御する手段を備え、
CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
として、
前記PLL回路の入力部における前記第1のクロック信号(CLK)に対する、前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)の後ろ倒し量Bが、式、
B=CA_flight_time − CLK_flight_time  …(A8)
を満たすように設定されている。
【0016】
また上記目的を達成する本発明の他のアスペクトに係るメモリモジュールは、位相同期ループ回路(「PLL回路」という)と、少なくとも1つのメモリデバイスとを有し、メモリモジュール外部のチップセットから出力される、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)とを受け、前記PLL回路は、前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスへ供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、前記メモリデバイスでは、前記PLL回路から出力される第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記CA信号を前記第2のクロック信号(CLKd)に基づきラッチし、前記PLL回路の入力部と前記メモリデバイスの入力部にそれぞれに入力される前記第1、第2のクロック信号のタイミングが合わせられている。
【0017】
本発明の他のアスペクトに係るメモリモジュールにおいては、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバック時間と、前記PLL回路の出力端から前記メモリデバイスの入力端までの前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイムとが合わせられている。
【0018】
上記のように構成された本発明は、チップセットが供給するクロック信号のメモリデバイスへの供給を、メモリモジュール上に搭載したPLL回路を介して行い、良好なシグナル・インテグリティ(Signal integrity)を確保している。さらに、チップセットのCA信号の送出タイミングを制御するか、あるいは、PLL回路から出力されるクロック信号(CLKd)のタイミングを制御し、メモリデバイスにおけるクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間とホールド時間のマージンを等しくしている。このため、クロック信号(CLK)の周波数として、266MHzでの動作が可能とされている。
【0019】
また、例えば、266MHzと200MHzの両方で用いられる場合には、高い方の周波数の266MHzのクロック信号の1周期tCKに相当する3750psを用いて、CA信号の出力タイミング、あるいは、クロック信号(CLKd)のタイミングを制御することで、クロック周波数200MHzでの動作時にも、最小マージンは、クロック周波数266MHzで動作時以上を確保することができる。このため、1種類のメモリモジュールを用意するだけで済む。
【0020】
さらには、CA信号の出力タイミングを、クロック信号(CLK)の周期(tCK)に依存するように、即ち、クロック信号(CLK)に同期させておく。この場合、クロック周期tCKが大きくなると、それに従って、CA信号の出力タイミングの後ろ倒し量を大きくすることができる。よって、周波数が変わった場合のタイミング制御を、用いる周波数で最適とすることができるため、マージンをさらに増加させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。本発明に係るメモリシステムは、その一実施の形態において、図1を参照すると、チップセット(4)と、PLL回路3と、クロック同期型のDRAM等のメモリデバイス(2)を有する、少なくとも1つのメモリモジュール(1)と、を備えている。チップセット(1)は、クロック信号(CLK)と、メモリデバイス(2)へのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)をメモリモジュール(1)に供給する。PLL回路(3)は、チップセット(4)からのクロック信号(CLK)を入力し、(2)に供給されるクロック信号(CLKd)を出力し、メモリデバイス(2)は、クロック信号(CLKd)を入力し、該クロック信号(CLKd)に基づき、CA信号をラッチする。PLL回路(3)のクロック入力端とメモリデバイス(2)のクロック入力端にそれぞれに入力されるクロック信号(CLK、CLKd)のタイミングが合わせられており、メモリデバイス(2)におけるクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンとが等しくなるように、チップセット(4)からのCA信号の出力タイミングを制御され、チップセット(4)からのCA信号の出力タイミングの後ろ倒し量Bが、式、
B = tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time
(ただし、CLK_flight_timeは、チップセット(4)からメモリモジュール(1)上のPLL回路(3)までのクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
CA_flight_timeは、チップセット(4)からメモリモジュール(1)上のメモリデバイス(2)までのCA信号の平均フライトタイム、
tCKは、クロック信号(CLK)の周期、である)
となるように設定されている。
【0022】
また本発明の別の実施の形態において、図10を参照すると、メモリデバイス(2)におけるクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように、PLL回路(3)の出力端(Fbout)と入力端(FBin)間のフィードバックループのフィードバックタイムと、PLL回路(3)から前記メモリデバイス(2)の入力端までのクロック信号(CLKd)のフライトタイムとを制御し、PLL回路(3)の入力部のクロック信号(CLK)に対する、メモリデバイス(2)におけるクロック信号(CLKd)の前倒し量Gが、式、
G= 0.5×tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time
(ただし、CLK_flight_timeは、チップセット(6)からPLL回路(3)までのクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
CA_flight_timeは、チップセット(6)からメモリモジュール(5)上のメモリデバイス(2)までの前記CA信号の平均フライトタイム、
tCKは、クロック信号(CLK)の周期、である)
となるように設定されている。
【0023】
すなわち、この実施の形態においては、PLL回路(3)とメモリデバイス(2)の各入力部でクロック信号の位相は異なっており、メモリデバイス入力部において、クロック信号(CLKd)の立ち上がりが、CA信号の真中に位置するように、PLL回路(3)のフィードバックループのフィードバックタイム(Feedback time)と、クロック信号(CLKd)のフライトタイム(CLKd flight time)とが制御され、メモリデバイス(2)の入力部のクロック信号(CLKd)のタイミングは、PLL回路(3)の入力部でのクロック信号(CLK)のタイミングより、G(ps)だけ、前倒しされており、メモリデバイス(2)は、前倒しされたクロック信号(CLKd)の立ち上がりエッジで、CA信号をラッチする。
【0024】
あるいは、本発明のさらに別の実施の形態においては、図15を参照すると、PLL回路(3)とメモリデバイス(2)の各入力部でクロック信号の位相は異なっており、メモリデバイス入力部において、クロック信号(CLKd)の立ち上がりが、CA信号の真中に位置するように、PLL回路(3)の出力端(FBout)と入力端(FBin)間のフィードバックループのフィードバックタイムと、クロック信号(CLKd)のフライトタイム(CLKd flight time)が制御され、メモリデバイス(2)の入力部のクロック信号(CLKd)のタイミングは、PLL回路(3)の入力部でのクロック信号(CLK)のタイミングよりも、B(ps)だけ、後ろ倒しされ、メモリデバイス(2)は、後ろ倒ししたクロック信号(CLKd)で、CA信号をラッチする。この後ろ倒し量Bは、
後ろ倒し量B=CA flight time − CLK flight time
(ただし、CA flight timは、チップセット(6)からメモリモジュール(5)上のメモリデバイス(2)までの前記CA信号の平均フライトタイム、
CLK_flight_timeは、チップセット(6)からPLL回路(3)までのクロック信号(CLK)の平均フライトタイムである)で与えられる。
【0025】
このように、メモリモジュール上に搭載したPLL回路(3)を介してメモリデバイス(2)に、シグナルインテグリティ(Signal integrity)の良いクロック信号を供給し、チップセットからのCA信号の送出タイミングを制御するか、あるいは、PLL回路(3)からメモリデバイス(2)に供給されるクロック信号(CLKd)のタイミングを制御し、メモリデバイス(2)におけるクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間とホールド時間のマージンを等しくしており、クロック周波数266MHzでの動作を可能としている。また、クロック周波数266MHzとクロック周波数200MHzの両方で用いられる場合には、266MHz CLKの1周期に相当する3750psを用いてチップセット1からのCA信号の送出タイミング、あるいは、PLL回路(3)からメモリデバイス(2)に供給されるクロック信号(CLKd)のタイミングを制御して、クロック周波数200MHz動作時でも、最小マージンは、266MHz時と同等以上に確保しているので1種類のモジュールを用意するだけで済む。
【0026】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は、本発明のメモリシステムの第1の実施例の構成を示す図である。図1を参照すると、本実施例は、チップセット4と、1枚以上のメモリモジュール(単に「モジュール」ともいう)1と、モジュール1上に搭載されている少なくとも1つのPLL回路3と、複数のDRAM2−1〜2−nを有し、PLL回路3と、複数のDRAM2−1〜2−nは、チップセット4からモジュール1に供給されるクロック信号(CLK)と、コマンド、アドレス信号(「CA信号」という)を受けて動作する。
【0027】
本実施例のメモリシステムの動作について説明する。PLL回路3は、チップセット4からのクロック信号(CLK)を入力し、DRAM2−1〜2−nに供給するクロック信号(CLKd)を出力する。DRAM2−1〜2−nのそれぞれにおいて、PLL回路3から出力されるクロック信号(CLKd)をラッチタイミング信号として、チップセット4から出力されるCA信号をラッチし、DRAM2−1〜2−n内に取り込む。
【0028】
各ノードにおけるクロック信号(CLK)のタイミングは、PLL回路3の入力部とDRAM2−1〜2−nの各入力部でのクロック信号(CLK)が同じ位相となるように、PLL回路3からDRAM2−1〜2−nまでの、クロック信号(CLKd)のフライトタイム(Flight time)と、PLL回路3における出力端子FBoutから入力端子FBinまでのフィードバックタイム(Feedback time)とを等しくしている。
【0029】
チップセット4の出力部のCA信号のタイミングは、以下のようにして決定される。
【0030】
図2は、本発明の第1の実施例において、クロック信号(CLK)の周波数が266MHz(「266MHz CLK」という)におけるタイミング動作の一例を示す図である。図2を参照すると、PLL回路3の入力部でのクロック信号(CLKin@PLL)と、DRAM2−1〜2−nの入力部でのクロック信号(CLKd@DRAM)とが同じ位相になっており、それぞれの立ち上がりが、DRAM2−1〜2−nの入力部でのCA信号(Cain@DRAM)の真中に位置している(図2のタイミングtA)。
【0031】
チップセット4の出力部におけるCA信号(CAout@Chipset)のタイミングは、通常のタイミング(T1)より、時間B(ps)だけ、後ろ倒しされている。通常のタイミング(T1)は、アドレスの切り換わり目がT1、T2の位置にある。
【0032】
後ろ倒しされたCA信号は、CA信号のフライトタイム(CA flight time)かかって、DRAM2−1〜2−nに到着する。
【0033】
一方、チップセット4が出力されたクロック信号(CLK)は、CLK flight timeかかって、PLL回路3に到達する。PLL回路3が出力するクロック信号(CLKd)は、上述したようにDRAM2の入力部で、PLL回路3の入力部と位相が合うように設定されている。
【0034】
上述のように、チップセット4が出力するCA信号は、CA信号のフライトタイム(CA flight time)かかって、DRAMに到着するが、このフライトタイムの値は、チップセット4やモジュール1の製造ばらつきや使用環境状況等によって、ばらつく。図2には、CA信号のフライトタイムの平均値が示されている。
【0035】
この実施例では、CA信号のフライトタイムの平均値の中心に、クロック信号(CLKd)の立ち上がりがくるように、CA信号の後ろ倒し量Bを決める。クロック信号のフライトタイム(CLK flight time)もばらつくが、図2では、平均値で示している。
【0036】
図2から分かるように、チップセット4からのCA信号の後ろ倒し量Bは、以下の式(1)を満たす。
【0037】
後ろ倒し量B+CA flight time +0.5t×CK
=0.5t×CK + CLKflightitme + tCK    …(1)
【0038】
上式を整理すると、
後ろ倒し量Bは、
B=tCK + CLK flight time − CA flight time …(2)
となる。
【0039】
数値例で示すと、以下のようになる。266MHz CLK(クロック周波数266MHz)で、tCK=3750ps, CLK flight time=1400ps, CA flight time=2800psとすると、上式(2)より、後ろ倒し量B=2350psとなる。
【0040】
図3は、CA信号の後ろ倒し量Bを縦軸とし、(CLK flight time−CA flight time)を横軸とし、これらの間の関係を示す図である。(CLK flight time−CA flight time)の値によって、この線上のどこかの値を採用すれば良い。
【0041】
また、PLL回路3のFBoutからFBinまでのフィードバックループのフライトタイムFeedback time)が、PLL回路3からDRAM2までのクロック信号(CLKd)のフライトタイムと等しくなるように設定されている。
【0042】
CLKd flight time = Feedback time   …(3)
【0043】
これは、PLL回路3からDRAM2までのクロック信号(CLKd)の配線長と、PLL回路3におけるFBoutからFBinまでのフィードバックループの配線長を同一にすれば良い。もちろん、フィードバックループの配線に適当な容量を付加して、配線と容量でタイミングを制御することも可能である。
【0044】
以上、説明したように、CA信号の後ろ倒し量Bを決めて、タイミングを制御しており、DRAMにおける、クロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間のマージンと、ホールド時間のマージンを等しくすることができる。
【0045】
次に、チップセット4からのCA信号の出力タイミングにおける後ろ倒し量Bを制御する手段について説明する。
【0046】
図4は、本発明の一実施例におけるチップセット4のCA出力部の構成の一例を示す図である。図4を参照すると、DLL(遅延同期ループ)30と、レプリカ35(ディレイレプリカ)と、フリップフロップ31と、遅延回路32と、セレクタ33と、出力バッファ回路(Output buffer)34とを備えている。DLL30の帰還路内のレプリカ35は、フリップフロップ31、遅延回路32、セレクタ33、及び出力バッファ回路34の遅延時間のレプリカである。フリップフロップ31は、DLL回路30から出力されるクロック信号に基づき、CA信号をサンプルして、遅延回路32に供給する。遅延回路32は、例えばインバータチェーンから構成され、8つの経路から成っており、遅延時間0psの経路から順に、tCK/8の遅延時間差を持たせている。すなわち、経路1では遅延時間0ps、経路2では遅延時間tCK/8ps、…、経路7では遅延時間6xtCK/8ps、経路8では遅延時間7xtCK/8psとされる。どの遅延経路を選択するかは、セレクト信号で決め、セレクタ33は、セレクト信号で決められた信号を出力する。なお、266MHz CLKと200MHz CLKの両方をサポートする場合は、クロック信号の周期tCKとして、高速動作の方の3750psに設定しておく。
【0047】
図2においては、最適の後ろ倒し量Bは2350psであったが、この制御法によると、(3750/8)x5=2344psとなり、6psずれる。しかしながら、6psのずれは問題ない。
【0048】
図5は、図4に示した上記制御手段を用いた場合の、図1の前記実施例の200MHz CLKにおけるタイミングチャートである。
【0049】
図5では、200MHz CLKでの最適の後ろ倒し量Bにはなっていないが、以下に示すように問題ない。
【0050】
200MHzで最適の後ろ倒し量Bが必要な場合には、上述の(2)式において、
tCK=5000ps
として求めれば良い。
【0051】
また、チップセット4のCA出力回路部の遅延回路32の刻みを5000ps/8にすれば良い。
【0052】
ところで、同一のチップセットとモジュールを、266MHz CLKと200MHz CLKの両方で利用可能にしておくと、1種類のチップセットとモジュールを準備するだけでよく、効率的である。
【0053】
従って、図5では、266MHz CLKを優先した場合の後ろ倒し量Bにした時のタイミングで示している。この場合、最適の後ろ倒し量Bは3600psであるので、
(3750/8)のN倍で、3600psに最も近くなる、N=7を採用し、
B=(3750/8)x7=3281ps
としている。
【0054】
図5から分かるように、DRAMにおいて、第2のクロック信号(CLKd)に対するCA信号のホールド量は、2181psとなり、266MHz CLK時の図2の場合(1875ps)と比べて、増加している。
【0055】
次に、本発明の別の実施例における、チップセットからのCA信号の出力タイミングの後ろ倒し量Bの制御手段(制御2)について説明する。図6は、本実施例におけるチップセット4のCA出力部の構成の一例を示す図である。DLL30と、レプリカ36と、フリップフロップ31と、8相クロック(CLK)発生器37と、セレクタ33と、出力バッファ34とを備えている。DLL30の帰還ループ内のレプリカ36は、8相CLK発生器37とセレクタ33とフリップフロップ31と出力バッファ34の遅延時間のレプリカである。
【0056】
8相クロック(CLK)発生器37は、クロック信号(CLK)を入力し、例えば図7に示すように、クロック信号(CLK)の1周期tCKを8等分したシフト量を持つ8相クロック信号CLK1からCLK8までを出力する。
【0057】
どの位相のクロック信号CLKを選択するかは、セレクタ33に供給されるセレクト信号で決める。この場合、8相CLK発生器37の出力は、動作周波数に応じて、tCKを8分割する。そのため、図6の構成は、周波数に依存する回路構成となっており、266MHz CLKと200MHz CLKの両方の周波数に対応させ易い。
【0058】
図2に示した例において、最適後ろ倒し量Bは、2350psであったが、図6の構成によると、(3750/8)x5=2344psとなり、6psずれる。しかし、6ps程度のずれは特に問題はない。
【0059】
図8は、図6に示した構成を用いた場合のタイミング図であり、200MHz CLKにおけるタイミングチャートである。
【0060】
200MHzで最適の後ろ倒し量Bは、上述の(2)式において、tCK=5000psとして求めれば良く、3600psとなる。
【0061】
従って、(5000/8)のN倍で、3600psに最も近くなる、N=6を採用し、B=(5000/8)x6=3750psとしている。
【0062】
図8からも分かるように、DRAMにおいて、クロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ量は、2350psとなり、266MHz CLK時の図2の場合(1875ps)よりも増加する。また、図5の場合(ホールド量=2181ps)より、マージンが増加している。
【0063】
このように、同一のチップセット4とモジュール1を、266MHz CLKと200MHz CLKの両方で使えるので、1種類のチップセットとモジュールを用意するだけでよく、効率的である。
【0064】
次に、本実施例のタイミングバジェットについて説明する。図9に、266MHz CLK時と200MHz CLK時における、本実施例のDRAMにおけるクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ、ホールド時間のタイミングバジェットの一例を示す。
【0065】
266MHz CLK時には、半周期の0.5tCKから、
・チップセット4のCA信号のスキューtQ,
・DRAM2のセットアップ時間、ホールド時間仕様値tS,tH,
・PLL回路3の位相エラー(phase error)や、ピン間スキュー(pin to pin skew)やジッタの仕様値であるΔt,PLL,
・モジュール1上のクロック信号(CLKd)のフライトタイム(Flight time)のスキューtSkew,CLKd,
・PLL回路3に入力されるクロック信号(CLK)のジッタであるtJ,CLKp,
・PLL回路3のフィードバックタイムとクロック信号(CLKd)のフライトタイム見積もり誤差tFBFL,
・CA信号とクロック信号(CLK)のスキューtSkew,CA,CLK
を差し引いた残りの時間が、DRAMにおける、クロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間とホールド時間のマージンtMになる。
【0066】
200MHz CLK時も、基本的に同じである。この場合は、後ろ倒し量Bが、制御法1、2によって変わる。それぞれの、初期ウインドウの2181psと2350psから、ばらつき要因を差し引いている。200MHz CLK時には、tMはホールド時間のマージン、あるいは、セットアップ時間のマージンとなる。
【0067】
我々が検討した各項目の値を代入して、マージンtMを計算すると、
266MHz CLK時には、(180−6)ps
となる。6psは、前述した後ろ倒し量Bの制御手段(図4、図6参照)により、後ろ倒し量Bが、最適値から6psずれる分である。
【0068】
200MHz CLK時には、マージンtMは、図4、図6の制御手段でそれぞれ、486psと655psとなる。
【0069】
このように、266MHz CLK時と200MHz CLK時ともに、プラスのマージンを得ることができる。
【0070】
以上、説明したように、本実施例によれば、266MHz CLKにおいて、基本的に、DRAMにおけるクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間のマージンと、ホールド時間のマージンを等しくすることができる。さらに、200MHz CLK時においても、1種類のチップセットとモジュールを用いて、即ち、266MHz用と兼用して、マージンをプラスにすることができる。
【0071】
次に、本発明の別の実施例について説明する。図10は、本発明のメモリシステムの第2の実施例の構成を示す図である。図10に示すように、チップセット6と、1枚以上のメモリモジュール5とを有し、メモリモジュール1は、少なくとも1つのPLL回路3と、複数個のDRAM2−1〜2−nとを有し、チップセット6から出力するクロック(CLK)と、CA信号を受けて動作する。
【0072】
本発明の第2の実施例のメモリシステムの動作について説明する。
【0073】
PLL回路3は、チップセット6からのクロック信号(CLK)を入力し、DRAM2−1〜2−nに供給するクロック信号(CLKd)を出力する。DRAM2−1〜2−nのそれぞれにおいて、PLL回路3から出力されるクロック信号(CLKd)に基づき、チップセット6から出力されるCA信号をラッチして、DRAMに取り込む。
【0074】
クロック信号(CLK)のタイミングは、PLL回路3とDRAM2−1〜2−nの各入力部で位相が異なっている。DRAM2−1〜2−nの入力部のクロック信号(CLK)のタイミングは、以下のようにして決定する。
【0075】
図11は、図10のメモリシステムにおける266MHz CLKにおける動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0076】
チップセット6から出力されたCA信号は、CAフライトタイム(図11のCAflight time)かかって、DRAMに到着する(すなわちCaout@ChipsetからCain@DRAMまでの伝搬遅延時間2800ps)。この値は、チップセット6やモジュール1の製造ばらつきや使用環境状況等によって、ばらつくが、図11では、平均値が示されている。
【0077】
また、チップセット6から出力されたクロック信号(CLK)は、フライトタイム(図11のCLK flight time)かかって、PLL回路3に到達する(CLKout@Chipset立ち上がりからCLKin@PLLの立ち上がりまでの伝搬遅延時間1400ps)。この値もばらつくが、図11では、平均値が示されている。
【0078】
ここでは、チップセット6の出力部において、CA信号(CAout @Chipset)の真中のタイミングで、クロック信号(CLK)の立ち下がり(CLKout @Chipsetの破線参照)になるように、チップセット6は、CA信号とクロック信号(CLK)を出力している。
【0079】
PLL回路3とDRAM2の各入力部でクロック信号(CLK)の位相は異なっており、DRAM入力部において、クロック信号(CLKd)の立ち上がりが、CA信号の真中に位置するように、PLL回路3のフィードバックループのフィードバックタイム(Feedback time)と、クロック信号(CLKd)のフライトタイム(CLKd flight time)を制御している。
【0080】
すなわち、DRAM2の入力部のクロック信号(CLKd)のタイミングは、PLL回路3の入力部でのクロック信号(CLK)のタイミングより、G(ps)だけ、前倒しされている。DRAMは、前倒しされたクロック信号(CLKd)の立ち上がりエッジで、CA信号をラッチする。
【0081】
図11から分かるように、DRAMにおけるクロック信号(CLKd@DRAM)の前倒し量Gは、以下の式を満たす。
【0082】
前倒し量G + CA flight time + 0.5tCK =0.5tCK + CLK fligh titme + 0.5tCK  …(4)
【0083】
上式を整理すると、
前倒し量G = 0.5tCK + CLK flight time − CA flight time   …(5)
となる。
【0084】
別の表現をすれば、
前倒し量G =Feedback time − CLKd flight time   …(6)
となる。
【0085】
数値例で示すと以下のようになる。266MHz CLKで、
tCK=3750ps,
CLK flight time=1400ps,
CA flight time=2800ps
とすると、上式(5)より、前倒し量Gは475psとなる。
【0086】
すなわち、上式(6)より、PLL回路3からDRAM2までのクロック信号(CLKd)のフライトタイム(Flight time)を、フィードバックタイム(Feedback time)より、475ps速くすれば良い。
【0087】
一般に、ボード上の信号伝播時間は、7ps/mm程度であることから、PLL回路3からDRAM2までのクロック信号(CLKd)の配線長を、フィードバックの配線長より、68mm短くすれば良い。
【0088】
クロック信号(CLKd)のフライトタイム(CLKd flight time)を900psとすると、PLL回路3のフィードバックタイム(Feedback time)=1375psとなり、PLL回路3からDRAM2までのクロック信号(CLKd)の配線長と、PLL回路3のFboutからFbinまでのフィードバックの配線長は、それぞれ、128mmと196mmになる。
【0089】
図12は、PLL回路3からDRAM2までのクロック信号(CLKd)の配線長と、PLL回路3のフィードバックループ(Feedback loop)の配線長の関係を示す図である。もちろん、PLL回路3のフィードバックループ配線に適当な容量を付加して、配線と容量でタイミングを制御するようにしてもよい。
【0090】
以上、説明したように、PLL回路3からDRAMまでのクロック信号(CLKd)の前倒し量を決めて、タイミングを制御することで、DRAMにおける、クロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間のマージンと、ホールド時間のマージンを等しくすることができる。
【0091】
図13は、本発明の第2の実施例における200MHz CLK時における動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0092】
図13において、200MHz CLK時における最適の前倒し量Gとはなっていない。200MHzで、最適の前倒し量Gが必要な場合には、上式(5)において、tCK=5000psとして求めれば良い。
【0093】
しかしながら、同一のモジュールを266MHz CLKと200MHz CLKの両方で使えるようにしておくと1種類のモジュールを用意するだけでよく、効率的である。
【0094】
従って、図13では、266MHz CLKで求めた前倒し量Gにした場合のタイミングが示されている。この場合、図13から分かるように、クロック信号(CLKd)の立ち上がりに対して、CA信号が前方にシフトしている。
【0095】
つまり、DRAMにおいて、クロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ量は、266MHz CLK時の図11の場合より増加する。ただし、ホールド量は、266MHz CLK時の図11の場合と同一の1875psである。
【0096】
次に、本実施例のタイミングバジェットについて説明する。図14に、266MHzCLK時と200MHz CLK時における、本実施例のDRAMにおけるクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ、ホールド時間のタイミングバジェットの一例を示す。
【0097】
266MHz CLK時には、半周期の1875psから、
・チップセット6のCA信号のスキューtQ,
・DRAMのセットアップ時間、ホールド時間仕様値tS/tH,
・PLL回路3の位相誤差(phase error)やピン間スキュー(pin to pin skew)やジッタの仕様値であるΔt,PLL,
・モジュール5上のクロック信号(CLKd)のフライトタイムのスキューのtSkew,CLKd,
・PLL回路3に入力されるクロック信号(CLK)のジッタであるtJ,CLKp,
・PLL回路3のフィードバックタイムとクロック信号(CLKd)のフライトタイムの見積もり誤差tFBFL,
・CA信号とクロック信号(CLK)のスキューであるtSkew,CA,CLK
を差し引いた残りの時間が、DRAMにおける、クロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間とホールド時間のマージンtMになる。
【0098】
200MHz CLK時も、基本的に同じである。この場合は、前倒し量Gを、266MHz時と同じにしているので、ホールド量1875psから、ばらつき要因を差し引いている。200MHz CLK時には、tMはホールド時間のマージンとなる。
【0099】
我々が検討した各項目の値を代入して、マージンtMを計算すると、266MHz時には、セットアップ時間、ホールド時間ともに、180psとなる。
【0100】
200MHz CLK時も、tM=180psとなる。ただし、200MHz CLK時には、ホールド時間のマージンの値であり、セットアップ時間のマージンは、それより大きい。もちろん、200MHz時に最適の後ろ倒し量Gを決めれば、180psより大きな値を得ることができるが、266MHzと200MHzで同じモジュールを使用するために、このようになっている。
【0101】
以上、説明したように、クロック信号(CLKd)の前倒し量Gを決めてタイミングを制御すれば、DRAMにおけるCLKdに対するCA信号のセットアップ時間のマージンと、ホールド時間のマージンを、266MHz CLKにおいても、200MHz CLKにおいても、1種類のモジュールを準備するだけで、プラスにすることができる。
【0102】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図15は、本発明のメモリシステムの第3の実施例の構成を示す図である。
【0103】
図15に示すように、本実施例は、チップセット6と、1枚以上のメモリモジュール7を備え、メモリモジュール7は、少なくとも1つのPLL回路3と、複数個のDRAM2を有し、チップセット6から出力されるクロック信号(CLK)と、CA信号とを受けて動作する。
【0104】
本発明の第3の実施例のメモリシステムの動作について説明する。
【0105】
PLL回路3は、チップセット6からのクロック信号(CLK)を入力し、DRAM2−1〜2−nに供給するクロック信号(CLKd)を出力する。DRAM2において、PLL回路3から出力されるクロック信号(CLKd)に基づき、チップセット6から出力されたCA信号をラッチして、DRAMに取り込む。
【0106】
クロック信号(CLK)のタイミングは、PLL回路3とDRAM2の各入力部で位相が異なっている。DRAM2の入力部のクロック信号(CLKd)のタイミングは、以下のようにして決定する。
【0107】
図16は、図15の本発明の第3の実施例の266MHz CLK時におけるタイミングチャートを示す図である。
【0108】
チップセット6から出力されたCA信号(CAout@Chipset)は、CA信号のフライトタイム(CA flight time)かかって、DRAMに到着する。この値(CA flight time)は、チップセット6やモジュール7の製造ばらつきや使用環境状況等によって、ばらつく。図16に示した値(2800ps)は、CA信号のフライトタイム(CA flight time)の平均値が示されている。また、チップセット6から出力されたクロック信号(CLKout@Chipset)が、フライトタイム(CLK flight time)かかって、PLL回路3に到達する。CLK flight timeの値もばらつく。図16に示した値(1400ps)は、その平均値が示されている。チップセット6の出力部において、CA信号の真中で、クロック信号(CLK)の立ち上がりになるように(CLKout@Chipsetの破線参照)、チップセット6は、CA信号とクロック信号(CLK)を出力している。
【0109】
PLL回路3とDRAM2の各入力部でクロック信号の位相は異なっており、DRAM入力部において、クロック信号(CLKd)の立ち上がりが、CA信号の真中に位置するように、PLL回路3の出力端(FBout)と入力端(FBin)間のフィードバックループのフィードバックタイムと、クロック信号(CLKd)のフライトタイム(CLKd flight time)が制御されている。
【0110】
つまり、DRAM2の入力部のクロック信号(CLKd)の立ち上がりのタイミングは、PLL回路3の入力部でのクロック信号(CLK)の立ち上がりのタイミングよりも、B(ps)だけ、後ろ倒しされている。DRAM2は、後ろ倒ししたクロック信号(CLKd)で、CA信号をラッチする。
【0111】
図16からも分かるように、DRAMにおけるクロック信号(CLKd)の後ろ倒し量Bは、以下の式を満たす。
【0112】
後ろ倒し量B + CLK flight time + 0.5tCK
=CA flight time + 0.5tCK       …(7)
【0113】
上式(7)を整理すると、
後ろ倒し量B=CA flight time − CLK flight time   …(8)
となる。
【0114】
別の表現をすれば、
後ろ倒し量B=CLKd flight time − Feedback time   …(9)
となる。
【0115】
数値例で示すと以下のようになる。266MHz CLKで、
tCK=3750ps,
CLK flight time=1400ps,
CA flight time=2800ps
とすると、上式(8)より、後ろ倒し量B=1400psとなる。
【0116】
すなわち、上式(9)より、PLL回路3からDRAM2までのクロック信号(CLKd)のフライトタイム(CLK flight time)を、PLL回路3におけるフィードバックタイム(Feedback time)よりも、1400ps遅くすれば良い。
【0117】
前述したように、一般に、ボード上の信号伝播時間は7ps/mm程度であることから、PLL回路3からDRAMまでのクロック信号(CLKd)の配線長を、PLL回路3におけるフィードバックの配線長より、200mm長くすれば良い。
【0118】
PLL回路3におけるフィードバックタイムを0ps(Feedback time=0ps)とすると、CLKd flight time=1400psとなり、PLL回路3からDRAMまでのクロック信号(CLKd)の配線長と、PLL回路3におけるフィードバックループの配線長は、200mmと0mmになる。
【0119】
図17に、フィードバックループ配線の長さを0mmとした時の、DRAMまでのクロック信号(CLKd)の配線長と、(CA flight time−CLK flight time)の相当配線長の関係を示す。もちろん、フィードバックループ配線にある値を持たせることは可能であるが、クロック信号(CLKd)の配線長が長くなり過ぎる場合は、本実施例のように、フィードバックループ配線長を0mmにしておけば良い。図16は、フィードバックループ長を0mmにした時のタイミングチャートである。
【0120】
以上、説明したように、クロック信号(CLKd)の後ろ倒し量を決めて、タイミングを制御することで、DRAMにおける、クロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間のマージンと、ホールド時間のマージンを等しくすることができる。
【0121】
図18は、本発明の第3の実施例における200MHz CLK時の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0122】
本実施例では、上式(8)からわかるように、最適の後ろ倒し量Bは、周波数によらない。つまり、266MHz CLKでの最適の後ろ倒し量Bが、200MHz CLKにおいても最適の値である。
【0123】
次に、本実施例のタイミングバジェットについて説明する。図19は、本実施例の266MHz CLK時と200MHz CLK時における、DRAMにおけるクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ、ホールド時間のタイミングバジェットの一例を示す図である。
【0124】
266MHz CLK時には、半周期の1875psから、
・チップセット6のCA信号のスキューtQ,
・DRAMのセットアップ時間、ホールド時間仕様値tS,tH,
・PLL回路3の位相誤差(phase error)やピン間スキュー(pin to pin skew)やジッタ(jitter)の仕様値であるΔt,PLL,
・モジュール7上のクロック信号(CLKd)のフライトタイムのスキューtSkew,CLKd,
・PLL回路3に入力されるクロック信号(CLK)のジッタであるtJ,CLKp,
・PLL回路3のフィードバックタイムとクロック信号(CLKd)のフライトタイムの見積もり誤差tFBFL,
・CA信号とクロック信号(CLK)のスキューであるtSkew,CA,CLK
を差し引いた残りの時間が、DRAMにおける、クロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間とホールド時間のマージンtMになる。200MHz CLK時も、同じである。
【0125】
我々が検討した各項目の値を代入して、マージンtMを計算すると、266MHz時には、セットアップ時間、ホールド時間ともに、180psとなる。200MHz CLK時には、tM=805psとなる。
【0126】
ただし、本実施例では、クロック信号(CLKd)を後ろ倒ししているので、DRAMにおける、データストローブ信号(DQS)のクロック信号(CLKd)に対するホールド時間が厳しくなるが、その場合には、DQS信号を遅らせれば良い。本願明細書では、コマンド、アドレス系に注目しており、DQS信号は本発明の主題と直接関係しないため、これ以上の詳細は省略する。
【0127】
以上、説明したように、クロック信号(CLKd)の後ろ倒し量Bを決めてタイミングを制御することで、1種類のモジュールを準備するだけで、DRAMにおけるクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間のマージンと、ホールド時間のマージンを、266MHz CLKにおいても、200MHz CLKにおいてもそれぞれの、最大値にすることができる。
【0128】
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例にのみ限定されるものでなく、特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、下記記載の効果を奏する。
【0130】
本発明によれば、メモリモジュール上に搭載したPLL回路を介して、メモリデバイスに対して、シグナルインテグリティ(Signal integrity)の良いクロック信号(CLK)を供給し、チップセットからのCA信号の送出タイミングを制御、あるいは、PLL回路がメモリデバイスに供給するクロック信号(CLKd)のタイミングを制御し、メモリデバイスにおけるクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップ時間とホールド時間のマージンを等しくする構成としたことにより、クロック周波数266MHzでの動作も可能である。
【0131】
本発明によれば、例えば、266MHzと200MHzのクロック周波数の両方で用いる場合には、高い周波数の266MHzのクロック1周期に相当する3750psを用いて、チップセットからのCA信号の送出タイミング、あるいは、クロック信号(CLKd)のタイミングを制御しており、200MHz時でも、最小マージンは、266MHz時と同等以上に確保しているため、1種類のメモリモジュールを用意するだけでよい。
【0132】
さらには、本発明によれば、チップセットからのCA信号の送出タイミングの制御法として、クロック周期tCKに依存する方法を採用しているため、クロック周波数200MHzで動作させる場合に、より大きなマージンを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例をなすメモリシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例における266MHz CLK時の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第1の実施例におけるCA信号の後ろ倒し量のグラフである。
【図4】本発明の第1の実施例におけるチップセットのCA信号出力部の構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例における200MHz CLKでの動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第1の実施例におけるチップセットのCA信号出力部の構成の他の例を示す図である。
【図7】図6のCA信号出力部の8相CLK発生器の出力信号波形を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例における200MHz CLKでの動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の第1の実施例のDRAMにおけるタイミングバジェットの一例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例をなすメモリシステムの構成を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施例における266MHz CLK時の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図12】本発明の第2の実施例におけるクロック信号(CLKd)の配線長を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施例における200MHz CLKでの動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図14】本発明の第1の実施例のDRAMにおけるタイミングバジェットの一例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施例をなすメモリシステムの構成を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施例における266MHz CLK時の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図17】本発明の第3の実施例におけるクロック信号(CLKd)の配線長を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施例における200MHz CLKでの動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図19】本発明の第3の実施例のDRAMにおけるタイミングバジェットの一例を示す図である。
【図20】従来のメモリシステムの構成を示す図である。
【図21】図20の従来のメモリシステムのクロック信号(CLK)の配線例を模式的に示す図である。
【図22】図20の従来のメモリシステムの動作の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1、5、7、10 モジュール
2−1〜2−n、20−1〜20−n DRAM
3 PLL
4、6 チップセット
30 DLL
31 フリップフロップ
32 遅延回路
33 セレクタ
34 出力バッファ
35、36 レプリカ
37 8相CLK発生器

Claims (23)

  1. チップセットと、
    位相同期ループ回路(「PLL回路」という)、及び、少なくとも1つのメモリデバイスを有する、少なくとも1つのメモリモジュールと、
    を備え、
    前記チップセットは、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)を前記メモリモジュールに供給し、
    前記PLL回路は、前記チップセットからの前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスに供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスは、前記第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記第2のクロック信号(CLKd)に基づき、前記CA信号をラッチする、メモリシステムにおいて、
    前記PLL回路の入力部と前記メモリデバイスの入力部にそれぞれに入力される前記第1、第2のクロック信号のタイミングが合わせられており、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンとが等しくなるように、前記チップセットからのCA信号の出力タイミングを制御する手段を備え、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記PLL回路までの前記第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    tCKを、前記第1のクロック信号の周期、
    として、
    前記チップセットからの前記CA信号の出力タイミングの後ろ倒し量Bが、式、
    B = tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time  …(A1)
    となるように設定されている、ことを特徴とするメモリシステム。
  2. 前記チップセットからのCA信号の出力タイミングを制御する手段が、
    前記第1のクロック信号の1周期(tCK)をN(ただし、Nは2以上の正整数)分割した刻み(tCK/N)を時間分解能として有し、それぞれが前記刻みのj倍(ただし、jは0からN−1の整数)の遅延時間のN個の経路から成る遅延回路と、
    入力される選択制御信号に基づき、前記遅延回路のN個の経路のうちの1つを選択する選択回路と、
    を備え、
    前記CA信号は、前記遅延回路に供給され、前記遅延回路のN個の経路のうち、前記式(A1)の前記後ろ倒し量Bに最も近い値を持つ経路が前記選択回路で選択されて出力される、ことを特徴とする請求項1記載のメモリシステム。
  3. 前記チップセットからのCA信号の出力タイミングを制御する手段が、
    前記第1のクロック信号の1周期(tCK)をN(ただし、Nは2以上の正整数)分割した刻み分それぞれ位相がシフトされている、N相のクロック信号を発生するN相クロック発生器と、
    前記N相クロック発生器から出力されるN相のクロック信号を入力し、入力される選択制御信号に基づき、前記N相のクロック信号の1つのクロック信号を選択して出力する選択回路と、
    前記選択回路から出力されるクロック信号を入力し、前記入力したクロック信号に基づき、前記CA信号をサンプルして出力するフリップフロップと、
    を備え、
    前記選択回路では、前記選択制御信号に基づき、前記N相のクロック信号のうち、前記フリップフロップに供給されるクロック信号として、前記式(A1)で規定される後ろ倒し量Bに最も近い値だけ元のクロック信号から位相がシフトしたクロック信号を出力する、ことを特徴とする請求項1記載のメモリシステム。
  4. 位相同期ループ回路(「PLL回路」という)と、少なくとも1つのメモリデバイスとを有し、
    メモリモジュール外部のチップセットから出力される、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)とを受けるメモリモジュールであって、
    前記PLL回路は、前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスへ供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスでは、前記PLL回路から出力される第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記CA信号を前記第2のクロック信号(CLKd)に基づきラッチするメモリモジュールにおいて、
    前記PLL回路の入力部と前記メモリデバイスの入力部にそれぞれに入力される前記第1、第2のクロック信号のタイミングが合わせられている、ことを特徴とするメモリモジュール。
  5. 位相同期ループ回路(「PLL回路」という)と、少なくとも1つのメモリデバイスを有し、
    メモリモジュール外部のチップセットから出力される、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)とを受けるメモリモジュールであって、
    前記PLL回路は、前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスへ供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバック時間と、前記PLL回路の出力端から前記メモリデバイスの入力端までの前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイムとが合わせられている、ことを特徴とするメモリモジュール。
  6. チップセットと、
    位相同期ループ回路(「PLL回路」という)、及び、少なくとも1つのメモリデバイスを有するメモリモジュールと、
    を備え、
    前記チップセットは、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)と、を前記メモリモジュールに供給し、
    前記PLL回路は、前記チップセットからの前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスに供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスは、前記第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記第2のクロック信号(CLKd)に基づき、前記CA信号をラッチする、メモリシステムにおいて、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対するCA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバックタイムと、前記PLL回路の出力端から前記メモリデバイスの入力端までの前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイムと、を制御する手段を備え、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの前記第1のクロック信号の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上のメモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    tCKを、前記第1のクロック信号(CLK)の周期、
    として、
    前記PLL回路の入力部の前記第1のクロック信号(CLK)に対して、前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)の前倒し量Gが、式、
    G= 0.5×tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time   …(A2)
    となるように設定されている、ことを特徴とするメモリシステム。
  7. チップセットと、
    位相同期ループ回路(「PLL回路」という)、及び、少なくとも1つのメモリデバイスを有するメモリモジュールと、
    を備え、
    前記チップセットは、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)を前記メモリモジュールに供給し、
    前記PLL回路は、前記チップセットからの前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスに供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスは、前記第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記第2のクロック信号(CLKd)に基づき、前記CA信号をラッチする、メモリシステムにおいて、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    tCKを、前記第1のクロック信号の周期、
    CLKd_flight_timeを、前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイム、
    Feedback_timeを、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバックタイム、
    として、
    CLKd_flight_timeが、式、
    CLKd_flight_time = Feedback_time − (0.5×tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time)  …(A3)
    を満たすように設定され、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように設定されている、ことを特徴とするメモリシステム。
  8. チップセットと、
    位相同期ループ回路(「PLL回路」という)、及び、少なくとも1つのメモリデバイスを有するメモリモジュールと、
    を備え、
    前記チップセットは、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)を前記メモリモジュールに供給し、
    前記PLL回路は、前記チップセットからの前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスに供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスは、前記第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記第2のクロック信号(CLKd)に基づき、前記CA信号をラッチする、メモリシステムにおいて、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    tCKを、前記第1のクロック信号の周期、
    として、
    前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号(CLKd)の配線長が、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループにおけるフィードバック時間に相当する配線長よりも、式、
    [(0.5×tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time)]/(単位長当りの信号伝播遅延時間)   …(A4)
    で与えられる長さだけ短くされ、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように設定されている、ことを特徴とするメモリシステム。
  9. 位相同期ループ回路(「PLL回路」という)と、少なくとも1つのメモリデバイスとを有し、
    メモリモジュール外部のチップセットから出力される、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)とを受けるメモリモジュールであって、
    前記PLL回路は、前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスへ供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスでは、前記PLL回路から出力される第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記CA信号を前記第2のクロック信号(CLKd)に基づきラッチするメモリモジュールにおいて、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバックタイムと、前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号のフライトライムを制御する手段を備え、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    tCKを、前記第1のクロック信号の周期、
    として、
    前記PLL回路の入力部の前記第1のクロック信号(CLK)に対して、前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)の前倒し量Gが、式
    G = 0.5×tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time  …(A5)
    を満たすように設定されている、ことを特徴とするメモリモジュール。
  10. 位相同期ループ回路(「PLL回路」という)と、少なくとも1つのメモリデバイスとを有し、
    メモリモジュール外部のチップセットから出力される、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)とを受けるメモリモジュールであって、
    前記PLL回路は、前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスへ供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスでは、前記PLL回路から出力される第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記CA信号を前記第2のクロック信号(CLKd)に基づきラッチするメモリモジュールにおいて、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    tCKを、前記第1のクロック信号の周期、
    CLKd_flight_timeを、前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイム、
    Feedback_timeを、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバックタイム、
    として、CLKd_flight_timeが、式、
    CLKd_flight_time = Feedback_time − (0.5×tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time)  …(A6)
    を満たすように設定され、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように設定されている、ことを特徴とするメモリモジュール。
  11. 位相同期ループ回路(「PLL回路」という)と、少なくとも1つのメモリデバイスとを有し、
    メモリモジュール外部のチップセットから出力される、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)とを受けるメモリモジュールであって、
    前記PLL回路は、前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスへ供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスでは、前記PLL回路から出力される第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記CA信号を前記第2のクロック信号(CLKd)に基づきラッチするメモリモジュールにおいて、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    tCKを、前記第1のクロック信号の周期、
    として、
    前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号(CLKd)の配線長が、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバックタイム相当の配線長よりも、式、
    [(0.5×tCK + CLK_flight_time − CA_flight_time)]/(単位長当りの信号伝播遅延時間)  …(A7)
    で与えられる長さだけ短くされ、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように設定されている、ことを特徴とするメモリモジュール。
  12. チップセットと、
    位相同期ループ回路(「PLL回路」という)、及び、少なくとも1つのメモリデバイスを有するメモリモジュールと、
    を備え、
    前記チップセットは、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)を前記メモリモジュールに供給し、
    前記PLL回路は、前記チップセットからの前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスに供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスは、前記第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記第2のクロック信号(CLKd)に基づき、前記CA信号をラッチする、メモリシステムにおいて、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように、前記PLL回路におけるフィードバックループのフィードバックタイムと、前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイムを制御する手段を備え、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    として、
    前記PLL回路の入力部における前記第1のクロック信号(CLK)に対する、前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)の後ろ倒し量Bが、式、
    B=CA_flight_time − CLK_flight_time  …(A8)
    を満たすように設定されている、ことを特徴とするメモリシステム。
  13. チップセットと、
    位相同期ループ回路(「PLL回路」という)、及び、少なくとも1つのメモリデバイスを有するメモリモジュールと、
    を備え、
    前記チップセットは、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)を前記メモリモジュールに供給し、
    前記PLL回路は、前記チップセットからの前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスに供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスは、前記第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記第2のクロック信号(CLKd)に基づき、前記CA信号をラッチする、メモリシステムにおいて、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    CLKd_flight_timeを、前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイム、
    Feedback_timeを、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバックタイム、
    として、CLKd_flight_timeが、式、
    CLKd_flight_time = Feedback_time + (CA_flight_time − CLK_flight_time)…(A9)
    を満たすように設定されており、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように設定されている、ことを特徴とするメモリシステム。
  14. チップセットと、
    位相同期ループ回路(「PLL回路」という)、及び、少なくとも1つのメモリデバイスを有するメモリモジュールと、
    を備え、
    前記チップセットは、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)を前記メモリモジュールに供給し、
    前記PLL回路は、前記チップセットからの前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスに供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスは、前記第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記第2のクロック信号(CLKd)に基づき、前記CA信号をラッチする、メモリシステムにおいて、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイムとして、
    前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号(CLKd)の配線長が、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバックタイム相当の配線長よりも、式、
    [(CA_flight_time − CLK_flight_time)]/(単位長当りの信号伝播遅延時間)…(A10)
    で与えられる長さだけ長くされ、
    前記メモリデバイスにおける、前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように設定されている、ことを特徴とするメモリシステム。
  15. 位相同期ループ回路(「PLL回路」という)と、少なくとも1つのメモリデバイスとを有し、
    メモリモジュール外部のチップセットから出力される、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)とを受けるメモリモジュールであって、
    前記PLL回路は、前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスへ供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスでは、前記PLL回路から出力される第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記CA信号を前記第2のクロック信号(CLKd)に基づきラッチするメモリモジュールにおいて、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように、前記PLL回路のフィードバックループのフィードバックタイムと、前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイムを制御する手段を備え、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    として、
    前記PLL回路の入力部に入力される前記第1のクロック信号(CLK)に対して、前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)の後ろ倒し量Bが、式、
    B=CA_flight_time − CLK_flight_time  …(A11)
    を満たすように設定されている、ことを特徴とするメモリモジュール。
  16. 位相同期ループ回路(「PLL回路」という)と、少なくとも1つのメモリデバイスとを有し、
    メモリモジュール外部のチップセットから出力される、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)とを受けるメモリモジュールであって、
    前記PLL回路は、前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスへ供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスでは、前記PLL回路から出力される第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記CA信号を前記第2のクロック信号(CLKd)に基づきラッチするメモリモジュールにおいて、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    tCKを、前記第1のクロック信号の周期、
    CLKd_flight_timeを、前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号(CLKd)のフライトタイム、
    Feedback_timeを、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバックタイム、
    として、式、
    CLKd_flight_time = Feedback_time + (CA_flight_time − CLK_flight_time)…(A12)
    を満たすように設定され、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように設定されている、ことを特徴とするメモリモジュール。
  17. 位相同期ループ回路(「PLL回路」という)と、少なくとも1つのメモリデバイスとを有し、
    メモリモジュール外部のチップセットから出力される、第1のクロック信号(CLK)と、前記メモリデバイスへのコマンド/アドレス信号(「CA信号」という)とを受けるメモリモジュールであって、
    前記PLL回路は、前記第1のクロック信号(CLK)を入力し、前記メモリデバイスへ供給される第2のクロック信号(CLKd)を出力し、
    前記メモリデバイスでは、前記PLL回路から出力される第2のクロック信号(CLKd)を入力し、前記CA信号を前記第2のクロック信号(CLKd)に基づきラッチするメモリモジュールにおいて、
    CLK_flight_timeを、前記チップセットから前記PLL回路までの第1のクロック信号(CLK)の平均フライトタイム、
    CA_flight_timeを、前記チップセットから前記メモリモジュール上の前記メモリデバイスまでの前記CA信号の平均フライトタイム、
    として、
    前記PLL回路から前記メモリデバイスまでの前記第2のクロック信号(CLKd)の配線長が、前記PLL回路の出力端と入力端間のフィードバックループのフィードバックタイム相当の配線長よりも、式、
    [(CA_flight_time − CLK_flight_time)]/(単位長当りの信号伝播遅延時間)
    …(A13)
    で与えられる長さだけ長くされ、
    前記メモリデバイスにおける前記第2のクロック信号(CLKd)に対する前記CA信号のセットアップマージンとホールドマージンが等しくなるように設定されている、ことを特徴とするメモリモジュール。
  18. クロック周波数が200MHz以上とされている、ことを特徴とする請求項1乃至3、6乃至8、12乃至14のいずれか一に記載のメモリシステム。
  19. クロック周波数200MHzとクロック周波数266MHzの両方で動作させる場合に、前記クロック周期tCKを3750psに設定して、タイミング制御が行われる、ことを特徴とする請求項1乃至3、6乃至8のいずれか一に記載のメモリシステム。
  20. クロック周波数200MHzとクロック周波数266MHzの両方で動作させる場合に、200MHzと266MHzのいずれにも設定自在とされ、タイミング制御が行われる、ことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一に記載のメモリシステム。
  21. クロック周波数が200MHz以上とされている、ことを特徴とする請求項4、5、9、10、15乃至17のいずれか一に記載のメモリモジュール。
  22. クロック周波数200MHzとクロック周波数266MHzの両方で動作させる場合に、前記クロック周期tCKを3750psに設定して、タイミング制御が行われる、ことを特徴とする請求項4、5、9、10のいずれか一に記載のメモリモジュール。
  23. クロック周波数200MHzとクロック周波数266MHzの両方で動作させる場合に、200MHzと266MHzのいずれにも設定自在とされ、タイミング制御が行われる、ことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか一に記載のメモリモジュール。
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