JP2004078315A - 画像入力装置、画像入力方法、及びコンピュータが実行するためのプログラム - Google Patents

画像入力装置、画像入力方法、及びコンピュータが実行するためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動的に精度良く算出することが可能な画像入力装置を提供すること。
【解決手段】本発明の画像入力装置は、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像部11と、撮像部11で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出部21と、撮像部11の被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢算出部26と、姿勢情報と対応点とに基づいて、撮像部11の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出部22と、姿勢情報と並進成分情報とに基づき対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、対応点を修正する対応修正部23と、対応修正部23で修正された対応点に基づいて、撮像部21の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢及び並進成分算出部24とを備えている。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,画像入力装置、画像入力方法、及びコンピュータが実行するためのプログラムに関し、詳細には、撮像装置を移動させて撮像した際の撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報や被写体の三次元形状を精度良く算出することが可能な画像入力装置、画像入力方法、及びコンピュータが実行するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、電子技術の飛躍的な進歩により、デジタルカメラのコストが安価になったため、デジタルカメラの普及が急速に進んでいる。デジタルカメラは小型で持ち運びが便利であり、また、種々の機器に備え付けることが容易であるため、撮影した画像からデジタルカメラと被写体との位置関係情報を算出し、この位置関係情報を利用するアプリケーションの開発が行われている。
【0003】
例えば、アプリケーションの例としては、自律移動ロボットの視覚情報の取得や物体認識、車両の自動運転装置、パノラマ画像の作成、三次元形状の計測などが挙げられる。その中でも三次元形状の計測技術の発展は、Webの普及により電子商取引などの広告として商品の三次元情報などが必要になってきていることから期待されている。
【0004】
デジタルカメラを利用した三次元形状の計測技術として、運動立体視の研究が盛んに行われている。運動立体視はデジタルカメラを移動させながら任意の被写体を撮影し、撮影された画像間の対応付けを行い、被写体の三次元形状を計算するという手順で行われる。
【0005】
しかるに、デジタルカメラで撮影を行うと画像間の視差が大きくなるため、カメラの相対的な位置関係が未知である運動立体視では画像間の対応点の検出が困難となり、誤対応点を検出してしまうことが問題点として挙げられていた。また、対応点の位置情報だけからカメラの相対的な位置関係を算出することも可能であるが、対応付けの精度に多大な影響を受けやすいため、誤対応点が検出された場合、本来のカメラの相対的な位置関係と全く異なった結果を算出してしまうという問題がある。さらに、三次元形状の計測結果も対応付けの精度に大きな影響を受けるため、誤対応点が検出された場合、本来の被写体と全く異なる三次元形状を計測してしまうという問題がある。
【0006】
そのため、市販の計測システムでは画像間の対応付けを手入力で行うことが一般的となっており、例えば3D−MEDiA社(R)の『3DM−Modeler』(http://www.3dmedia.co.jp/)などが挙げられる。
【0007】
しかしながら、画像間の手入力作業があると未経験者には扱いにくいものとなり、一般大衆向けの三次元形状計測装置ではないという問題がある。また、誤対応点の検出を防ぐために、画像間の視差が小さくなるように撮影する方法が考えられるが、撮影枚数が必然的に増加するため、撮影者の負担となり実用的ではないという問題がある。
【0008】
したがって、自動で画像間の対応点を検出し、被写体の三次元形状を精度良く計測する研究が盛んに行われている。この研究の中で、自動で取得した際の対応点の計測誤差に三次元形状の計測結果が大きく左右されないようにする方法として、画像以外に距離、加速度、角速度、及び磁気など画像以外のセンサを併用する研究が行われている。これにより、ユーザの画像間の対応付けの手入力作業を必要とせずに三次元形状を精度良く復元することができる。
【0009】
例えば、「特開平5−60046号公報」では、カメラに角速度センサを取り付け、角速度センサの出力信号よりカメラの姿勢情報を求め、また、角速度センサ出力信号の積分結果よりカメラの相対的な位置関係を求めることにより、前に撮影した被写体の対応点を検出して被写体の追跡を行う技術が開示されている。しかしながら、同公報の技術では、移動量計算時に機械的なセンサ信号を積分する必要があるため、経時的に移動量の誤差成分が蓄積されるという問題がある。
【0010】
また、「特開平7−181024号公報」では、撮像手段に角速度センサなどの移動量検出部を設置し、対応点探索結果より被写体の三次元形状復元を行う技術が開示されている。そして、移動量検出部の設置により異なる視点間のカメラの位置情報を求めることにより、高速化及び装置の小型化を可能としている。しかしながら、同公報の技術では、角速度センサからカメラの相対的な位置関係を算出しているので、機械的なセンサ信号を積分する必要があるため経時的に移動量の誤差成分が蓄積されるという問題がある。
【0011】
また、「特開平8−159762号公報」では、角速度センサ及び磁気センサからカメラの姿勢情報を検出するとともに、GPSセンサからカメラの並進成分情報を検出して被写体の対応点精度を向上させる技術が開示されている。しかしながら、同公報の技術では、現在のGPSの精度が低いため、正確なカメラ移動情報の検出することが困難であるという問題がある。
【0012】
また、「特開平9−81790号公報」では、撮像装置の動きを角速度センサ及び加速度センサにより検出し、異なる視点からの光軸が任意の点で交わるように、光軸方向を補正する手段を設け、三次元復元を高速に行う技術が開示されている。しかしながら、同公報の技術では、センサ情報と被写体とカメラの距離により算出した動きベクトルの推定値と、画像処理により求めた動きベクトルとの比較により被写体の検出を行っているが、被写体とカメラの距離が予め設定されているため、特定の撮影条件下でのみ三次元形状復元が可能であり、また、光軸の向きを変えるための駆動機構が必要なため装置の構造が複雑になるという問題がある。
【0013】
また、「特開平9−187038号公報」では、複数の視点位置から物体の一部が重複するように物体を撮影し、レンズ位置信号とカメラ位置信号とに基づき撮像パラメータを求め、該撮像パラメータと各画像データとを用いてシャッターを押すごとに物体の距離分布を求め、さらに、該距離分布より三次元モデルを形成する技術が開示されている。しかしながら、同公報の技術では、カメラの相対的な位置関係は加速度センサまたは振動ジャイロ信号を積分することにより求めているため、センサ信号の積分処理により経時的に移動量の誤差成分が蓄積されるという問題がある。
【0014】
また、「特開平9−322055号公報」では、カメラに取り付けた角速度センサ及び加速度センサから撮影時のカメラの相対的な位置関係を算出する技術が開示されている。しかしながら、同公報の技術では、角速度センサ及び加速度センサの情報を画像間の対応付けに利用していないため、画像間の対応付けに誤りがあった場合には対応点の修正を行うことが出来ないという問題がある。
【0015】
また、本願出願人の「特開平11−306363号公報」では、カメラの姿勢情報だけをカメラに取り付けたセンサで検出し、カメラの並進成分情報を少なくとも2枚以上の画像内にある対応点から算出することにより、画像間の対応付けの誤差が三次元形状の計測に及ぼす影響を小さくし、また、「特開平7−181024号公報」,及び「特開平9−187038号公報」の問題点として挙げられているセンサ信号の積分処理による経時的な移動量の誤差成分の蓄積に影響されずに、撮像装置の姿勢・並進成分情報の算出を可能としている。
【0016】
しかしながら、同公報の技術では、画像間の対応付けに誤りがあった場合には対応点の修正を行うことができないという問題がある。また、センサの出力信号の計測誤差を完全に除去できるようなアルゴリズムになっていないため、姿勢・並進成分情報(カメラの相対的な位置関係)を算出する際に使用するセンサ出力信号の計測誤差の影響を受けるという問題がある。
【0017】
また、本願出願人の「特開平11−37736号公報」では、「特開平11−306363号公報」と同様にセンサの出力信号の積分処理による誤差の蓄積には影響されずに撮像装置の姿勢・並進成分情報を検出し、センサの出力信号から検出された姿勢情報と並進成分情報とから対応点の拘束条件を求めることによって誤対応点を除去する技術が開示されている。しかしながら、同公報の技術では、姿勢・並進成分情報を検出する作業及び誤対応点除去の繰り返し作業においてもセンサの出力信号から検出された姿勢情報を常に使用しているので、センサの出力信号の計測誤差を完全に除去することができないため、撮像装置の姿勢・並進成分情報を高精度に検出することができないという問題がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報/被写体の三次元形状を自動的に精度良く算出することが可能な画像入力装置、画像入力方法、及びコンピュータが実行するためのプログラムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる画像入力装置は、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記撮像手段が前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、を備えたものである。
【0020】
上記発明によれば、撮像手段は少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得し、対応検出手段は撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出し、姿勢検出手段は撮像手段が被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出し、並進成分算出手段は姿勢情報と対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出し、対応修正手段は姿勢情報と並進成分情報とに基づき対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて対応点を修正し、姿勢・並進成分算出手段は対応修正手段で修正された対応点に基づいて撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する。
【0021】
また、請求項2にかかる画像入力装置によれば、前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、前記対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたものである。
【0022】
上記発明によれば、三次元形状演算手段は、姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する。
【0023】
また、請求項3にかかる画像入力装置によれば、前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、前記対応修正手段で修正された対応点の拘束条件を算出し、前記拘束条件の周辺領域を対応点の検出領域として指定する検出領域指定手段と、前記検出領域指定手段で指定された検索領域内で再度、対応点の検出を行う第二検出手段と、前記第二検出手段で検出された対応点が収束したか否かを判断する収束判断手段とを備え、前記姿勢・並進成分算出手段は、前記収束判断手段により収束したと判断された場合の前記第二検出手段で検出された対応点に基づいて、最終的な前記撮像手段の姿勢・並進成分情報を算出することを特徴とする。
【0024】
上記発明によれば、検出領域指定手段は、姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、対応修正手段で修正された対応点の拘束条件を算出し、拘束条件の周辺領域を対応点の検出領域として指定し、第二検出手段は検出領域指定手段で指定された検索領域内で再度、対応点の検出を行い、収束判断手段は第二検出手段で検出された対応点が収束したか否かを判断し、姿勢・並進成分算出手段は、収束判断手段により収束したと判断された場合の第二検出手段で検出された対応点に基づいて、最終的な撮像手段の姿勢・並進成分情報を算出する。
【0025】
また、請求項4にかかる画像入力装置は、さらに、前記収束判断手段により収束したと判断された場合の前記第二検出手段で検出された対応点に基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたことを特徴とする。
【0026】
上記発明によれば、三次元形状演算手段は、収束判断手段により収束したと判断された場合の第二検出手段で検出された対応点に基づいて、被写体の三次元形状を演算する。
【0027】
上記課題を解決するために、請求項5にかかる画像入力装置は、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替手段と、前記対応点切替手段から出力される、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
上記発明によれば、撮像手段は少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得し、対応検出手段は撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出し、姿勢検出手段は撮像手段の被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出し、並進成分算出手段は姿勢情報と対応点に基づいて、撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出し、対応修正手段は姿勢情報と並進成分情報とに基づき対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、対応点を修正し、対応点切替手段は対応検出手段で検出した対応点または対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力し、姿勢・並進成分算出手段は対応点切替手段から出力される、対応検出手段で検出した対応点または対応修正手段で修正された対応点に基づいて、撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する。
【0029】
また、請求項6にかかる画像入力装置は、前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、前記対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたことを特徴とする。
【0030】
上記発明によれば、三次元形状演算手段は姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する。
【0031】
また、請求項7にかかる画像入力装置によれば、前記対応点切替手段は、使用者の指示に基づいて、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を出力することを特徴とする。
【0032】
上記発明によれば、対応点切替手段は、使用者の指示に基づいて、対応検出手段で検出した対応点または対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を出力する。
【0033】
また、請求項8にかかる画像入力装置によれば、前記対応点切替手段は、前記修正された対応点の修正量に基づいて、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を出力することを特徴とする。
【0034】
上記発明によれば、対応点切替手段は、修正された対応点の修正量に基づいて、対応検出手段で検出した対応点または対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を出力する。
【0035】
上記課題を解決するために、請求項9にかかる画像入力装置は、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記撮像手段で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出手段の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出手段に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出手段に前記対応点を出力する対応点判断手段と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点判断手段から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0036】
上記発明によれば、撮像手段は少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得し、対応検出手段は撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出し、対応点判断手段は撮像手段で取得された画像情報に基づいて、対応検出手段の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出手段に対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出手段に対応点を出力し、姿勢検出手段は撮像手段の被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出し、並進成分算出手段は姿勢情報と対応点判断手段から入力される対応点に基づいて、撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出し、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、対応修正手段は算出した拘束条件に基づいて、対応点を修正すると、対応検出手段で検出した対応点または対応修正手段で修正された対応点に基づいて、撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する。
【0037】
また、請求項10にかかる画像入力装置は、前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、前記対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたことを特徴とする。
【0038】
上記発明によれば、三次元形状演算手段は、姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、前記対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する。
【0039】
また、請求項11にかかる画像入力装置は、前記対応点判断手段は、画像情報の特徴量に基づいて、前記対応検出手段による画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断することを特徴とする。
【0040】
上記発明によれば、対応点判断手段は、画像情報の特徴量に基づいて、対応検出手段による画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断する。
【0041】
また、請求項12にかかる画像入力装置は、撮像装置と画像処理装置とからなる画像入力装置において、前記撮像装置は、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記被写体を撮像した際の前記撮像手段の傾きを示すセンサ出力信号を出力するセンサ手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記センサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を算出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、を有することを特徴とする。
【0042】
上記発明によれば、撮像装置では、撮像手段は少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得し、センサ手段は被写体を撮像した際の撮像手段の傾きを示すセンサ出力信号を出力し、画像処理装置では、姿勢検出手段はセンサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、撮像手段の被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を算出し、並進成分算出手段は、姿勢情報と対応点とに基づいて、撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出し、対応修正手段は姿勢情報と並進成分情報とに基づき対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、対応点を修正し、姿勢・並進成分算出手段は、対応修正手段で修正された対応点に基づいて、撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する。
【0043】
上記課題を解決するために、請求項13にかかる画像入力装置は、撮像装置と画像処理装置とからなる画像入力装置において、前記撮像装置は、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、センサ手段は前記被写体を撮像した際の前記撮像手段の傾きを示すセンサ出力信号を出力し、前記画像処理装置は、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記センサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を算出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替手段と、前記対応点切替手段から出力される、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、を有することを特徴とする。
【0044】
上記発明によれば、撮像装置では、撮像手段は少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得し、センサ手段は前記被写体を撮像した際の前記撮像手段の傾きを示すセンサ出力信号を出力し、画像処理装置では、対応検出手段は撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出し、姿勢検出手段はセンサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、撮像手段の被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を算出し、並進成分算出手段は姿勢情報と対応点に基づいて、撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出し、対応修正手段は姿勢情報と並進成分情報とに基づき対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて対応点を修正し、対応点切替手段は対応検出手段で検出した対応点または対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力し、姿勢・並進成分算出手段は対応点切替手段から出力される、対応検出手段で検出した対応点または対応修正手段で修正された対応点に基づいて、撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する。
【0045】
上記課題を解決するために、請求項14にかかる画像入力装置は、撮像装置と画像処理装置とからなる画像入力装置において、前記撮像装置は、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記被写体を撮像した際の前記撮像手段の傾きを示すセンサ出力信号を出力するセンサ手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記撮像手段で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出手段の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出手段に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出手段に前記対応点を出力する対応点判断手段と、前記センサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点判断手段から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出手段と、を有することを特徴とする。
【0046】
上記発明によれば、撮像装置では、撮像手段は少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得し、センサ手段は被写体を撮像した際の撮像手段の傾きを示すセンサ出力信号を出力し、画像処理装置では、対応検出手段は撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出し、対応点判断手段は撮像手段で取得された画像情報に基づいて、対応検出手段の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出手段に対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出手段に対応点を出力し、姿勢検出手段はセンサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、撮像手段の被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出し、並進成分算出手段は姿勢情報と対応点判断手段から入力される対応点に基づいて、撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出し、対応修正手段は姿勢情報と並進成分情報とに基づき対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、対応点を修正し、姿勢・並進成分算出手段は対応検出手段で検出した対応点または対応修正手段で修正された対応点に基づいて、撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する。
【0047】
上記課題を解決するために、請求項15にかかる画像入力方法は、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像を取得する撮像工程と、前記撮像工程で取得された複数の画像のその画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、を含むことを特徴とする。
【0048】
上記発明によれば、撮像工程では、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像を取得し、対応検出工程では、撮像工程で取得された複数の画像のその画像間の対応点を検出し、姿勢検出工程では撮像手段の被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出し、並進成分算出工程では、姿勢情報と対応点とに基づいて、撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出し、対応修正工程では、姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、対応点を修正し、姿勢・並進成分算出工程では、対応修正工程で修正された対応点に基づいて、撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する。
【0049】
上記課題を解決するために、請求項16にかかる画像入力方法は、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像工程と、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替工程と、前記対応点切替工程で出力される、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、を含むことを特徴とする。
【0050】
上記発明によれば、撮像工程では、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得し、対応検出工程では、撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出し、姿勢検出工程では、撮像手段の被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出し、並進成分算出工程では、姿勢情報と対応点に基づいて、撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出し、対応修正工程では、姿勢情報と並進成分情報とに基づき対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて対応点を修正し、対応点切替工程では、対応検出工程で検出した対応点または対応修正工程で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力し、姿勢・並進成分算出工程では、対応点切替工程で出力される、対応検出工程で検出した対応点または対応修正工程で修正された対応点に基づいて、撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する。
【0051】
上記課題を解決するために、請求項17にかかる画像入力方法は、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像工程と、前記撮像工程で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記撮像工程で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出工程の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出工程に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出工程に前記対応点を出力する対応点判断工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点判断工程から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出工程と、を含むことを特徴とする。
【0052】
上記発明によれば、撮像工程では、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得し、対応検出工程では、撮像工程で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出し、対応点判断工程では、撮像工程で取得された画像情報に基づいて、対応検出工程の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出工程に対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出工程に対応点を出力し、姿勢検出工程では撮像手段の被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出し、並進成分算出工程では、姿勢情報と対応点判断工程から入力される対応点に基づいて、撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出し、対応修正工程では、姿勢情報と並進成分情報とに基づき対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、対応点を修正し、姿勢・並進成分算出工程では、対応検出工程で検出した対応点または対応修正工程で修正された対応点に基づいて、撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する。
【0053】
上記課題を解決するために、請求項18にかかるコンピュータが実行するためのプログラムは、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、をコンピュータが実行するためのプログラムであることを特徴とする。
【0054】
上記発明によれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、を実現する。
【0055】
上記課題を解決するために、請求項19にかかるコンピュータが実行するためのプログラムは、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替工程と、前記対応点切替工程で出力される、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、をコンピュータが実行するためのプログラムであることを特徴とする。
【0056】
上記発明によれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替工程と、前記対応点切替工程で出力される、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、を実現する。
【0057】
上記課題を解決するために、請求項20にかかるコンピュータが実行するためのプログラムは、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像工程と、前記撮像工程で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像工程で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出工程の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出工程に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出工程に前記対応点を出力する対応点判断工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点判断工程から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出工程と、をコンピュータで実行するためのプログラムであることを特徴とする。
【0058】
上記発明によれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像工程と、前記撮像工程で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像工程で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出工程の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出工程に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出工程に前記対応点を出力する対応点判断工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点判断工程から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出工程と、を実現する。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明にかかる画像入力装置、画像入力方法、及びコンピュータが実行するためのプログラムを適用した画像入力装置の好適な実施の形態を、(発明の概要)、(実施の形態1)〜(実施の形態6)の順に詳細に説明する。
【0060】
(発明の概要)
本願出願人の研究により、画像間の対応付けの誤りが検出される場合には、センサ信号を利用して姿勢情報を検出し姿勢・並進成分情報を算出する方が、センサ信号を使用せずに画像間の対応点から姿勢・並進成分情報を算出するよりも精度良く算出することが可能である。他方、画像間の対応付けの誤りがなく検出できる場合には、画像取得時のAD(アナログ−デジタル)変換などによる誤差を考慮しても、現存するセンサの計測精度ではセンサ信号を使用せずに画像間の対応点から姿勢・並進成分情報を算出した方が精度良く算出できることが実験によって確かめられた。
【0061】
本発明は、上記実験結果に鑑み、センサ信号の計測誤差の影響を除去して姿勢・並進成分情報を高精度に算出するために、画像間の対応付けの誤りが検出される場合であっても、センサ信号を利用して画像間の対応点の誤りを除去して画像間の対応付けの誤りがない状態を実現し、次に、センサ信号を使用せずに画像間の対応点のみから姿勢・並進成分情報を算出する。
【0062】
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる画像入力装置を図1〜図16を参照して説明する。
【0063】
[画像入力装置の構成]
図1は、実施の形態1にかかる画像入力装置の外観構成を示す図である。画像入力装置は、図1に示す如く、少なくとも2箇所以上の視点から同一被写体を撮像し、撮像した複数の画像情報等を画像処理装置20に転送する撮像装置10と、撮像装置10から入力される複数の画像情報等に基づいて、撮像装置10の撮像部の姿勢・並進成分情報等を算出する画像処理装置20とで構成されている。
【0064】
撮像装置10は、移動可能に設けられており、利用者は当該撮像装置10を移動させて複数の視点で同一被写体を撮像する。同図に示す例は、撮像装置10を移動させて3つの視点(視点A、視点B、視点C)で被写体を撮像する場合を示している。画像処理装置20は、PC(パーソナルコンピュータ)やサーバ等で構成される。
【0065】
図2は、図1の画像入力装置の詳細な構成例を示す図である。撮像装置10は、撮像部11と、姿勢検出部12と、第一記録部13と、画像及びセンサ情報転送部14とで構成されている。また、画像処理装置20は、対応検出部21と、並進成分算出部22と、対応修正部23と、姿勢及び並進成分算出部24と、三次元形状演算部25と、姿勢算出部26と、第二記録部27とで構成されている。
【0066】
撮像部11は、レンズ、CCD等の画像センサ、及びサンプル・ホールド回路等により構成されており、被写体を撮像して電気信号に変換して画像情報を取得する。撮像装置10の姿勢・並進成分情報や被写体の3次元形状を算出する場合には、撮像部11は、少なくとも2箇所以上の視点で被写体を撮像し、複数の画像情報を取得する。
【0067】
姿勢検出部12は、三軸加速度センサ(加速度センサX軸、加速度センサY軸、加速度センサZ軸)、三軸磁気センサ(磁気センサX軸、磁気センサY軸、磁気センサZ軸)を備えており、撮像部11の撮影時の三軸加速度センサ及び三軸磁気センサの出力値をセンサ出力信号として出力する。なお、三軸磁気センサの代わりに角速度センサを使用したり、磁気センサと角速度センサを併用するなどの構成にしても良い。また、姿勢検出部12は、水平センサを使用するなど撮像装置10の姿勢情報を検出できるものであれば、如何なるセンサを使用することにしても良い。
【0068】
第一記録部13は、撮像部11で取得された画像情報及び姿勢検出部12で検出されたセンサ出力信号を記録する。第一記録部13としては、例えば、半導体メモリや磁気テープなどを使用することができる。
【0069】
画像及びセンサ情報転送部14は、第一記録部13に記録されている画像情報を対応検出部21に転送するとともに、第一記録部13に記録されているセンサ出力信号を姿勢算出部26に転送する。
【0070】
対応検出部21は、画像及びセンサ情報転送部14から転送される画像情報に(少なくとも2箇所以上の視点から被写体を撮像した複数の画像情報)基づき、画像間の特徴点の対応付けをした対応点の位置情報を、並進成分算出部22及び対応修正部23に出力する。なお、ここでは、対応検出部21での対応付けの際には、撮像部11で得られた画像情報を使用することとしたが、撮像部11で得られた画像情報に限らず、PCやサーバなどに保存されているデータなどを利用しても良い。
【0071】
姿勢検出部12は、画像及びセンサ情報転送部14から転送されるセンサ出力信号に基づいて、撮像部11の撮影時の姿勢を示す姿勢情報を検出し、検出した姿勢情報を並進成分算出部22及び対応修正手段23に出力する。
【0072】
並進成分算出部22は、姿勢算出部26から出力される姿勢情報と対応検出部21から出力される対応点の位置情報とに基づいて、撮像部11の移動方向を示す並進成分情報を算出し、算出した並進成分情報を対応修正手段部23に出力する。
【0073】
対応修正部23は、姿勢検出部12から出力される姿勢情報と、並進成分算出部22から出力される並進成分情報とに基づいて、対応検出部21から出力される対応点の位置情報の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて対応点の位置情報を修正し、修正した対応点の位置情報を姿勢・並進成分算出部24に出力する。
【0074】
姿勢及び並進成分算出部24は、対応修正部23から出力される修正された対応点の位置情報に基づいて、撮像部11の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する。
【0075】
三次元形状算出部25は、対応修正部23で算出された修正された対応点と、姿勢及び並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、被写体の三次元形状を算出する。第二記録部27は、HDD、磁気テープ、DVD−RWなどで構成され、画像情報、姿勢情報、並進成分情報、姿勢・並進成分情報、拘束条件、対応点、被写体の三次元形状等を記録する。
【0076】
[姿勢算出部26の姿勢情報の検出]
姿勢検出部12及び姿勢算出部26による撮像部11の姿勢情報の検出方法の一例を図3及び図4を参照して説明する。三軸加速度センサと三軸磁気センサを用いて、撮像部の姿勢を検出する方法は、本出願人が出願した「特開平11−306363号公報」の段落[0015]〜[0025]、[0036]〜[0042]に詳細に記載されている。
【0077】
姿勢算出部26では、ワールド座標系(XYZ座標)の向きと、撮影したときの撮像部11に固有な装置座標系(xyz座標)の向きとを比較することによって撮像部11の姿勢情報を検出する。
【0078】
ここで、装置座標系(xyz座標系)とワールド座標系(XYZ座標系)を説明する。図3は、装置座標系(xyz座標系)を説明するための説明図を示している。装置座標系(xyz座標系)を以下のように定義する。
x軸 :画像面右向きを正
y軸 :画像面下向きを正
z軸 :光軸方向;対象に向かう向きを正
原点o:撮像手段11の光学中心
f  :カメラの焦点距離
p  :撮影手段11の光学中心から対応点までのベクトル成分
【0079】
図4は、ワールド座標系(XYZ座標系)を説明するための説明図を示している。ワールド座標系(XYZ座標系)を以下のように定義する。
Y軸:重力加速度の向きを正
Z軸:磁気の向きを正
X軸:XYZの順に右手直交系をなす向き
【0080】
説明の簡単のために、撮像部11の移動による生じる運動加速度は無視でき、重力加速度と磁場は直交し、かつ磁場は地磁気以外に存在しないと仮定する(厳密には地磁気の伏角が存在し、地磁気と重力加速度とは直交しないが、伏角が既知ならば地磁気の向きと重力加速度が直交する場合と同様に計算できる。また、三軸で地磁気を検出すれば伏角が未知でも姿勢情報を計算可能である)。すなわち、X軸を東向き、Z軸を北向き正にとる。ワールド座標系に対する装置座標系の向きを、ワールド座標系を基準とした下式(1)の回転行列Rで記述する。
【0081】
【数1】
Figure 2004078315
【0082】
但し、α、β、γはそれぞれワールド座標系を基準とした、X軸、Y軸、Z軸回りの回転角であり、この時、撮像部11を、以下の順に回転させたことに相当する。
【0083】
XYZ座標系とxyz座標系が一致している状態から、
(1) 撮像手段11を、Z軸回りにγだけ回転する。
(2) 撮像手段11を、X軸回りにαだけ回転する。
(3) 撮像手段11を、Y軸回りにβだけ回転する。
【0084】
今、重力加速度ベクトルgと地磁気ベクトルMを、ワールド座標系においてそれぞれ下式(2)とする。
【0085】
【数2】
Figure 2004078315
【0086】
また、三軸加速度センサ、三軸磁気センサにより検出された、装置座標系を基準とした加速度ベクトルa、地磁気ベクトルmをそれぞれ下式(3)とする。
【0087】
【数3】
Figure 2004078315
【0088】
重力加速度ベクトルgと加速度ベクトルa、地磁気ベクトルMと地磁気ベクトルmの関係は、回転行列Rを用いて下式(4)(5)で記述される。
【0089】
【数4】
Figure 2004078315
【0090】
上記式(4)より、X軸回りの回転角αとZ軸回りの回転角γを下式(6)、(7)の如く表すことができる。
【0091】
【数5】
Figure 2004078315
【0092】
また、Z軸回りの回転角γが既知である場合、上記式(5)により、地磁気ベクトルmからX軸回りの回転角αとY軸回りの回転角βを下記式(8)、(9)の如く表すことができる。
【0093】
【数6】
Figure 2004078315
【0094】
但し、加速度ベクトルaで求めたX軸回りの回転角αを利用する場合は、上記式(8)の計算は不要である。以上の計算により、α、β、γ及び回転行列Rを、三軸加速度センサと三軸磁気センサの出力から検出することができる。
【0095】
[対応検出部21の画像間の対応点の検出]
対応検出部21における画像間の対応点検出方法の一例を図5を参照して説明する。ここでは、2箇所の視点から撮影された画像Aと画像B間の対応点検出方法を説明する。図5は、2箇所の視点から撮影された画像Aと画像B間の対応点検出方法を説明するための説明図である。対応点の検出方法は、本出願人が出願した「特開平11−306363号公報」の段落[0043]〜[0045]に詳細に記述されている。
【0096】
図5において、まず、画像A内にある画像情報から特徴量の抽出を行って特徴点を検出する。画像情報から特徴量の抽出及び特徴点を検出する方法は、従来から多数の研究報告があり、例えば、三次元ビジョン「(著者)徐剛、辻三郎(出版社)共立出版」の3章:特徴抽出など多くの文献に記述されている。
【0097】
次に、画像Aから抽出した特徴量に基づいて、画像Aの特徴点に対応する対応点を画像Bから検出する。ここでは、対応点検出方法の一例として、相互相関によるブロックマッチングにより対応点を検出する手法を示す。画像Aにおけるi番目の特徴点(xi0,yi0)と、画像Bにおける点(xi0+dx,yi0+dy)の対応付けを、図5に示すような(2N+1)(2P+1)の相関窓を用いたブロックマッチングで行う場合の相互相関値Siは、下式(10)で算出することができる。ここで、N、Pは相関窓の大きさを表す任意に定めた定数である。
【0098】
【数7】
Figure 2004078315
【0099】
上記式(10)により、各特徴点に対して相互相関値Siを最大にする対応点を順次検出することによって、画像Aと画像B間の対応点を検出する。
【0100】
[並進成分算出部22の並進成分情報の算出]
並進成分算出部22における並進成分情報の算出方法の一例を図6を参照して説明する。図6は、並進成分算出部22における並進成分算出方法の一例を説明するための説明図である。並進成分算出方法は、本出願人が出願した「特開平11−306363号公報」の段落[0026]〜[0035]に詳細に記述されている。
【0101】
並進成分算出部22は、姿勢算出部26で得られる姿勢情報と対応検出部21で得られる対応点とに基づいて、並進成分情報を算出する。並進成分情報の算出方法の一例として、図6に示すように、視点Aで撮影された画像Aと視点Bで撮影された画像Bの並進成分情報bを算出する方法を説明する。
【0102】
図6において、画像内にある点(xA,i,yA,i)と(xB,i,yB,i)は、それぞれ画像Aと画像Bに被写体の特徴点Objectを投影した点を示す。iは被写体の対応点を識別するための番号を表す。画像Aから画像Bまでの姿勢情報の変化を姿勢情報Rで表す。また、pA,iは画像A内にある対応点と視点Aでの光学中心を結ぶベクトル、pB,iは画像B内にある対応点と視点Bでの光学中心を結ぶベクトルを表す。
【0103】
また、pA,iとpB,iは、それぞれ(x,y,z)座標系と(x’,y’,z’)座標系とで異なるため、pB,iに姿勢情報Rを掛けて(RpB,i)として、(x,y,z)座標系でのpB,iの向きを記述する。ここで、pA,iとRpB,iとbのベクトルは、被写体の特徴点Objectと視点Aでの光学中心と視点Bでの光学中心を結んだ面上に存在する。したがって、pA,iとRpB,iとbが作るスカラ3重積(立体の体積を表す)は「0」となるため、下式(11)が成り立つ。
【0104】
【数8】
Figure 2004078315
【0105】
求める並進成分情報bは、ベクトルの向きを表すため変数が2つとなる。したがって、被写体の特徴点Objectに対応する対応点を2組以上検出し、対応点の位置情報を上記式(11)に代入し、連立方程式を解くことによって並進成分情報bを算出することができる。対応点が2組以上検出される場合には、相互相関値Siが高いものだけを使用して算出しても良いし、また、画像ノイズによる誤差を考慮して上記式(11)のスカラ3重積を最小化する並進成分情報bを求めても良いし、また、多数の並進成分情報を求めて並進成分情報群を投票空間に投影して最適な並進成分情報bを求めても良い。並進成分情報の算出に関しては、「3次元向きセンサを取り付けたカメラを用いた投票によるカメラの並進運動の推定((著者)岡谷 貴之、出口 光一郎、(論文誌名)ヒューマンインタフェース コンピュータビジョンとイメージメディア2001、9、13)に詳細に記載されている。
【0106】
[対応修正部23の対応点の修正]
対応修正部23における対応点の修正方法の一例を図7〜図11を参照して説明する。まず、対応修正部23は、姿勢算出部26から得られる姿勢情報Rと並進成分算出部22から得られる並進成分情報bを上記式(11)に代入して、下式(12)を導出する。
【0107】
【数9】
Figure 2004078315
【0108】
画像A内にある特徴点を任意に選択した点(xA,i,yA,i)と、撮像部11の焦点距離Z(光学中心から撮像面と光軸との接点までの距離)を上記式(12)に代入すると、画像B内にある対応点(xB,i,yB,i)を変数とする直線の方程式(拘束条件式)である下式(13)に変換される(図7参照)。上記式(11)では、変数は並進成分情報bであったが、上記式(12)では、変数は対応点(xB,i,yB,i)となっている。Zは撮像部11の焦点距離であるので定数となる。
【0109】
【数10】
Figure 2004078315
【0110】
したがって、画像A内にある特徴点(xA,i,yA,i)と対応する画像B内にある対応点(xB,i,yB,i)は、上記式(13)で表される直線上に拘束されるため、対応点(xB,i,yB,i)が直線上に存在するか否かを判断し、直線上に存在しない場合は対応検出部21によって誤って検出された画像間の対応点と判断して誤った対応点を除去する。図7は、対応点の除去を説明するための説明図である。同図に示す例では、拘束条件式(13)の直線上に存在しない画像B内の対応点eが誤って検出された対応点として除去される。
【0111】
なお、理論的には、画像間の対応点は拘束条件式(13)で表される直線上に拘束されるが、市販されている撮像装置を利用する場合には、撮影された画像から対応点の位置の検出する際にAD(アナログ−デジタル)変換や撮像装置内部の光学的な計測誤差などによる若干の誤差が含まれるため、対応点が誤りなく検出された場合でも、直線上に拘束されない場合がある。したがって、対応修正部23で使用する上記拘束条件式(13)の拘束条件を緩めて、直線上だけではなく直線周辺の領域にある対応点も誤りではないと判断することにしても良い。図8は、拘束条件を緩めた場合を説明するための説明図である。同図に示す例では、拘束条件を直線上だけではなく直線周辺の領域に拡大した場合を示している。
【0112】
また、上記拘束条件式(13)の拘束条件である直線周辺の領域は、撮像装置の特徴や被写体の形状に応じて変化させても良い。撮像装置の光学的な計測誤差を考慮したときの一例を以下に示す。図9は、撮像装置の光学的な計測誤差を説明するための説明図である。一般的に撮像装置は透視投影によって現実世界の視覚情報をCCDなどの撮像面に投影しているため、レンズによる画像の歪みが生じる。したがって、画像内の光軸中心よりも端に撮影された領域の方が計測誤差は大きくなることが予測される。このため、前記計測誤差を考慮して誤対応点の除去作業に使用する直線周辺の領域は画像の端になるほど広く指定することにしても良い。図10は、誤対応点の除去作業に使用する直線周辺の領域を画像の端になるほど広く指定した場合を説明するための説明図である。
【0113】
また、画像間の対応点が直線周辺の領域内であっても、対応点と拘束条件である直線との距離が離れている場合には、再度対応点の探索を行って直線により近い対応点を取り直しても良い。対応修正部23によって誤対応点を除去した結果、画像間の対応点が減少し過ぎた場合には、上記拘束条件式(13)の拘束条件である直線の周辺領域で画像間の対応点の探索を再度行っても良い。
【0114】
ここでは、2枚の画像間の対応点の修正方法について説明したが、3枚以上の画像間の拘束条件を用いて画像間の対応付けの誤りを除去しても良い。視点Aで撮影された画像Aと視点Bで撮影された画像Bと視点Cで撮影された画像Cの3枚がある場合の画像間の対応点の修正方法について説明する。図11は、3枚の画像がある場合の画像間の対応修正方法を説明するための説明図である。
【0115】
図11(a)に示すように、画像A内にある特徴点(xA,i,yA,i)に対応する画像B内にある対応点(xB,i,yB,i)及び画像C内にある対応点(xC,i,yC,i)は直線上に拘束される。また、図11(b)に示すように、画像B内にある対応点(xB,i,yB,i)により対応する画像A内にある特徴点(xA,i,yA,i)及び画像C内にある対応点(xC,i,yC,i)は直線上に拘束される。
【0116】
したがって、画像C内にある対応点(xC,i,yC,i)は、画像Aの特徴点(xA,i,yA,i)と画像Bの対応点(xB,i,yB,i)の拘束条件から直線と直線の結ぶ交点で拘束される。これより、画像間の対応点の誤りを一段と正確に除去することができる。また、画像間の拘束条件は各画像とも並列の関係にあるので、画像Cと画像Bから得られる拘束条件を使用して、画像A内にある対応点の誤りを除去することも可能である。
【0117】
[姿勢及び並進成分算出部24の姿勢・並進成分情報の算出]
姿勢及び並進成分算出部24における姿勢・並進成分情報の算出方法の一例について詳細に説明する。姿勢及び並進成分算出部24は、姿勢算出部26から出力される並進成分情報を利用しないで、対応修正部23から出力される修正された対応点の位置情報のみに基づいて、撮像部11の姿勢・並進成分情報を算出する。
【0118】
姿勢・並進成分情報の算出方法の一例としては、上記式(12)に画像間の対応点を8点以上代入することによって連立方程式を解き、姿勢・並進成分情報Eを算出する方法や非線形方程式の反復演算、因子分解法などを用いることができる。対応修正部23から得られた特徴点と視点Aでの光学中心を結ぶベクトルpA,iと対応点と視点Bでの光学中心を結ぶベクトルpB,iを上記式(11)に代入して、下式(14)を導出する。
【0119】
【数11】
Figure 2004078315
【0120】
ここで、姿勢・並進成分情報を表すEは、b×Rと同様である。また、上記式(11)では、変数は並進成分情報bであったが、上記式(14)では姿勢・並進成分情報Eとなっている。
【0121】
求める姿勢・並進成分情報Eは3行3列の行列として記述されるが、並進成分情報のスケールを任意に定めた値として算出することにより、姿勢・並進成分情報Eの変数は8つとなる。したがって、対応点修正部23から得られた対応点を8組以上取得し、対応点の位置情報を上記式(14)に代入し、連立方程式を解くことによって姿勢・並進成分情報Eを算出することができる。対応点が8組以上検出される場合には、対応修正部23で得られた対応点に対して再度相互相関値Siを求め、相互相関値Siが高くなる対応点だけを使用して算出しても良いし、画像ノイズによる誤差を考慮して上記式(14)のスカラ3重積を最小化する姿勢・並進成分情報Eを求めても良い。
【0122】
このような対応点の位置情報から姿勢・並進成分情報を検出する方法は、以前から研究されており、例えば三次元ビジョンの6章:カメラの校正[(著者)徐剛、辻 三郎(出版社)共立出版]や画像理解の4章:三次元剛体運動の画像解析[(著者)金谷 健一(出版社)司巧社]など多くの文献に記述されている。
【0123】
これにより、センサ出力信号の計測誤差に影響せず、画像間の対応の誤りが除去された対応点から撮像部11の姿勢・並進成分情報を算出することが可能である。
【0124】
なお、一台の画像入力装置における姿勢・並進成分情報を算出する場合だけに限らず、複数台の画像入力装置を使用した場合においても、上記姿勢・並進成分情報の算出方法と同様な方法で画像入力装置間の姿勢・並進成分情報を算出することが可能である。
【0125】
[三次元形状演算部25の被写体の三次元形状の演算]
三次元形状演算部25における三次元形状演算方法の一例について詳細に説明する。三次元形状演算部25は、対応修正部23で算出された修正された対応点と、姿勢・並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、三角測量の原理で被写体の三次元形状を演算する。
【0126】
被写体の三次元形状の演算方法としては、被写体の対応点と姿勢・並進成分情報を使用して三角測量の原理により算出する方法以外にも、画像間の対応点情報から検出した被写体の輪郭形状と姿勢・並進成分情報を使用して算出する方法、因子分解法を利用した算出方法や、及び画像間の対応点情報からオプティカルフローを求めて算出する方法等を使用することができる。
【0127】
例えば、因子分解法に関しては、「電子情報通信学会論文誌D−II vol.J76−D−II No8 pp1497〜1505:1993年8月 『因子分解法による物体形状とカメラ運動の復元』」に詳細に記載されている。
【0128】
[全体の処理フロー]
図12及び図13を参照して、図2の画像入力装置の姿勢・並進成分情報及び被写体の三次元形状の算出方法を説明する。図12は、図2の画像入力装置の姿勢・並進成分情報及び被写体の三次元形状の算出方法を説明するためのフローチャートである。図13は、対応点の検出方法を説明するための説明図である。
【0129】
図12において、まず、撮像部11は、2箇所の視点で被写体を撮影して2枚の画像情報を取得して第一記録部(メモリ)13に記録する(ステップS1)。姿勢検出部12は、撮像部11で被写体が2箇所の視点で撮影されたときの撮像部11の傾きを表すセンサ出力信号を第一記録部(メモリ)13に記録する(ステップS2)。画像及びセンサ情報転送部14は、第一記録部(メモリ)13に記録された画像情報及びセンサ出力信号を対応点検出部21及び姿勢算出部26に夫々出力する(ステップS3)。
【0130】
対応検出部21は、まず、1枚目の画像情報から特徴点を検出する(ステップS4)。具体的には、図13に示すように、画像情報を構成する各画素を中心位置にして、特徴量抽出ブロックを作成し、ブロック内の輝度値分布を検出する。そして、画像情報を領域分割し、分割した領域内で特徴量抽出ブロックの輝度値分布の差が顕著であるブロックを検出する。最後に、検出したブロックの中心位置にある画像位置情報と輝度値分布情報をメモリに記録する。なお、ここでは、輝度値分布を検出することにしたが、輝度値分布情報の代わりにRGB値分布情報を使用しても良い。
【0131】
つぎに、対応検出部21は、2枚目の画像情報から各特徴点に対応する対応点を検出する(ステップS5)。具体的には、図13に示すように、1枚目と同様に、2枚目の画像情報について、特徴量抽出ブロックを作成し、ブロック内の輝度値分布を検出する。そして、1枚目の特徴量抽出ブロックの輝度値分布情報と2枚目の特徴量抽出ブロックの輝度値分布情報とのマッチングを行い、各特徴点に対して、最も近い特徴量抽出ブロックの中心位置にある画像位置情報を対応点の位置情報としてメモリに記録する。なお、特徴点の特徴量抽出ブロックの輝度値分布情報に近い特徴量抽出ブロックが存在しない場合には、記録した特徴点の画像位置情報と輝度値分布情報をメモリから消去する。
【0132】
そして、対応検出部21は、ステップS5で検出した対応点の正否を判断する(ステップS6)。具体的には、各特徴点の画像位置情報から縦横5ピクセル離れた点を中心とした特徴量抽出ブロックを作成する。つぎに、特徴点に対応する対応点の画像位置情報から縦横5ピクセル離れた点を中心とした特徴量抽出ブロックを作成する。1枚目と2枚目の特徴量抽出ブロックを比較して、輝度値分布情報の差が閾値Xよりも大きい場合には、対応点は間違って検出されたものとして、特徴点及び対応点情報をメモリから消去する。なお、輝度値分布情報の差の大きさにより対応点の順位付けをしてメモリに記録しても良い。
【0133】
姿勢算出部26は、姿勢検出部12のセンサ出力信号から撮像部12の姿勢情報を検出する(ステップS7)。具体的には、三軸加速度センサのセンサ出力信号から得られる電圧値の大きさを読み取り、三軸方向の加速度ベクトルの大きさを比較し、重力方向に対する撮像部11の傾きを検出する。また、三軸磁気センサのセンサ出力信号から得られる電圧値の大きさを読み取り、三軸方向の磁気ベクトルの大きさを比較し、地磁気方向に対する撮像部11の傾きを検出する。そして、加速度センサから検出される重力方向に対する傾きと、磁気センサから検出される地磁気方向に対する傾きを合成して撮像部11の姿勢情報を算出する。
【0134】
並進成分算出部22は、ステップS4〜ステップS6で検出された対応点の位置情報と、ステップ7で検出された姿勢情報とに基づいて、撮像部11の並進成分情報を算出する(ステップS8)。具体的には、まず、上記式(11)に、姿勢情報と対応点の位置情報を代入して連立方程式を立てる。一般に、三次元空間の中で、剛体の移動を表すベクトルの変数は3個であるが、デジタルカメラを想定した透視投影による撮影であるため、画像座標系にある画像情報からワールド座標系にある被写体のスケールは一義的に決定されない。したがって、並進成分情報はベクトルの向きを表し、変数の数は2個となる。対応点が多数検出される場合には、並進成分情報の変数の数よりも多く連立方程式が成り立つ。そこで、最小二乗法によって多数の連立方程式で誤差がもっとも小さい解を算出し、並進成分情報としてメモリに記録する。
【0135】
対応修正部23は、上記式(12)にステップS7,S8で得られた姿勢情報と並進成分情報とステップS4で検出された特徴点の位置座標を代入し、各特徴点に対する対応点の拘束条件である上記拘束条件式(13)を算出する(ステップS9)。
【0136】
対応修正部23は、ステップ9で算出した対応点の上記拘束条件式(13)から対応点の除去作業を行う(ステップS10)。具体的には、2枚目の画像情報に各対応点の拘束条件式(13)を投影する。そして、対応点と上記拘束条件式(13)である直線との距離を算出する。算出された対応点と直線との距離が任意の閾値X以上であれば、対応点の取り間違えたと判定し、特徴点と対応点に誤対応点マーク情報を付加する。この誤対応点マーク情報が付加された対応点を除去する。なお、画像間の対応付け結果を表示し、画像間の対応点に誤りが多い場合にはユーザに音声表示や画面表示などで通知することにしても良い。
【0137】
ステップS11では、対応修正部23は、誤対応点マーク情報の付加された特徴点の対応付けを再度行う。具体的には、拘束条件式(13)の周辺領域を対応点の検出領域として指定する。指定された領域内でステップS5、S6の対応付け作業を再度行い、対応点を検出する。
【0138】
姿勢及び並進成分算出部24は、式(12)にステップS10、S11で得られた対応点を代入し、姿勢・並進成分情報Eを算出する(ステップS12)。ここでは、対応点の数に比例して連立方程式の数が多くなるが、ステップS8と同様に、最小二乗法により、姿勢・並進成分情報Eを算出する。
【0139】
三次元形状演算部25は、対応修正部23で修正された対応点と姿勢及び並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報を使用して三角測量の原理により対応点の三次元位置座標(三次元形状)を算出する(ステップS13)。
【0140】
つづいて、三次元形状演算部25は、ステップ12で演算された被写体の三次元形状をメモリに記録する(ステップS14)。
【0141】
[撮像装置のハードウエア構成]
図14は、図2の撮像装置10の詳細なハードウェア構成例を示す図である。図2の撮像部11は、固定レンズ101、ズームレンズ102、絞り機構103、シャッタ104、フォーカスレンズ105、CCD106、CDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)回路107、A/D変換器108、TG(Timing Generator)109、IPP(Image Pre−Processor)110、画像バッファメモリ111、MPU112、入力指示スイッチ113、電源スイッチ114、MPU112で構成される。図2の姿勢検出部12は、三軸加速度センサ115と三軸磁気センサ116と、第二A/D変換器117、MPU112で構成される。図2の画像及びセンサ情報転送部14は、外部通信機器118、MPU112で構成される。上記MPU112は、撮像装置10内の各部の動作を制御する。
【0142】
撮像部11の被写体の撮像動作を説明する。撮像部11では、入力指示スイッチ113により、画像撮影開始が指示されると、被写体の像が、固定レンズ101、ズームレンズ102、絞り機構103、フォーカスレンズ105を通して、シャッタ104により露光時間が制御され、CCD106上に結像される。CCD106では被写体の像が画像信号(電気信号)に変換され、CDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)回路107でサンプリングされた後、A/D変換器108でデジタル信号に変換されて画像情報としてIPP110に出力される。CCD106,CDS回路108,A/D変換器108のタイミング信号は、TG(Timing Generator)109で生成される。
【0143】
この後、画像情報はIPP(Image Pre−Processor)110でアパーチャ補正などの画像処理が行われ、一時的に画像バッファメモリ111に保存される。一時的に保存された画像情報は、MPU112内にある第一記憶部13に転送されて保存される。
【0144】
また、入力指示スイッチ113により画像撮影開始が指示されると、三軸加速度センサ115及び三軸磁気センサ116からのセンサ出力信号の検出が行われ、三軸加速度センサ115及び三軸磁気センサ116から出力されるセンサ出力信号は、第二A/D変換器117でA/D変換された後、撮影された画像情報に対応させて第一記憶部13に保存される。
【0145】
第一記憶部13に保存された画像情報及びセンサ出力信号は、外部通信機器118を通じて画像処理装置20に転送される。外部通信機器118としては、PC用の汎用インターフェース、例えば、RS−232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、ネットワークアダプタ、IrDA(Infrared Data Association)、無線LAN、BlueToothなどを用いることができる。
【0146】
[画像処理装置のハードウエア構成]
図15は、図2の画像処理装置20の詳細なハードウェア構成例を示す図である。同図に示すように、画像処理装置20は、各種の制御及び処理を行うCPU(central processing unit)201と、SDRAM(synchronous dynamic random access memory)202と、HDD(hard disk drive)203と、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、ボタン等の各種入力インターフェース(以下I/Fと略す)204と、表示I/F206を介して接続されるCRT(cathode ray tube)等のディスプレイ209と、CD−RW(compact disk rewritable)ドライブ等の記録装置207と、撮像装置10やプリンタ等の外部機器、インターネット等の電気通信回線と有線又は無線接続するための外部I/F208とで構成されている。各部はバスを介して互いに接続されている。
【0147】
SDRAM202は、CPU201の作業領域として利用されるとともに、本発明における画像処理方法の各工程を実行するための処理プログラムや、その他の制御プログラムなどの固定情報の記録領域として利用される。処理プログラムは、例えば、記録装置207を介してSDRAM202にロードされ、又はHDD203に一旦保存された後に必要なときにSDRAM202にロードされ、又は外部I/F208に接続された電気通信回線を介してSDRAM202にロードされる。処理の対象となる画像情報やセンサ出力信号は、記録装置207又は外部I/F208に接続される撮像装置10を介して入力される。
【0148】
CPU201は、SDRAM202に格納される処理プログラムを実行することにより、図2の画像処理装置20の各部の機能を実現する。
【0149】
[画像入力装置の他の構成例]
図2で示した画像入力装置は、撮像装置10と画像処理装置20とが分離した構成になっているが、撮像装置10と画像処理装置20とを一体化させた構成としても良い。図16は、撮像装置と画像処理装置とを一体化させた画像入力装置の構成を示す図である。
【0150】
図16において、画像入力装置は、撮像部11、姿勢検出部12、対応検出部21、並進成分算出部22、対応修正部23、姿勢及び並進成分算出部24、第二記録部27、姿勢算出部26から構成されている。かかる構成の画像入力装置では、撮像部11は取り込んだ被写体の画像情報を対応検出部21に出力する。また、姿勢検出部12はセンサ出力信号を姿勢算出部26に出力する。図16に示す画像入力装置では、撮像装置10と画像処理装置20の機能を一体化させることによって、画像及びセンサ情報転送部(図2参照)が不要となる。
【0151】
以上説明したように、実施の形態1によれば、少なくとも2箇所以上の視点から撮影された画像情報内にある被写体の特徴点同士の対応を検出する際に生じる誤りを、センサ出力信号から検出された姿勢情報を利用して対応点の拘束条件を求めて誤対応点を除去し、残った対応点だけを利用して撮像部11の姿勢・並進成分情報を算出することとしたので、センサ出力信号の計測誤差に影響されずに撮像部11の姿勢・並進成分情報を精度良く算出することが可能となる。
【0152】
付言すると、並進成分算出部22は、並進成分情報を画像間の対応点と姿勢情報とに基づいて算出しているため、上記特開平5−60046号公報、特開平7−181024号公報、特開平9−187038号公報の問題点である『移動量計算時に機械的なセンサ信号を積分する必要があるため経時的に移動量の誤差成分が蓄積される欠点』を解決することが可能となる。また、姿勢検出部12のセンサ出力信号を利用せずに、画像間の誤対応点を除去した修正された対応点を使用して撮像部11の姿勢・並進成分情報を算出しているため、上記特開平11−37736号公報の問題点である『センサ信号の計測誤差が姿勢・並進成分情報に影響するという欠点』を解決することが可能となる。
【0153】
また、本実施の形態1によれば、デジタルカメラなどの撮像装置に加速度センサ、磁気センサ、加速度センサなどの安価な姿勢検出手段を取り付けるだけで、使用者の手作業による画像間の対応点の検出作業が必要なく、自動的に撮像装置の相対的な位置関係(姿勢・並進成分情報)を精度良く算出することができる。
【0154】
また、実施の形態1によれば、被写体の対応付けの誤りとセンサ出力信号の計測誤差の影響を受けずに撮像装置の相対的な位置関係を精度良く計測することができるため、撮像装置と被写体との位置関係を正確に把握することが可能となる。これより、実施の形態1の画像入力装置を自律移動ロボットの視覚情報の取得や物体認識、車両の自動運転装置、パノラマ画像の作成などの各種分野に応用することができる。
【0155】
また、実施の形態1によれば、撮像装置に加速度センサ、磁気センサ、及び加速度センサ等の安価な姿勢検出手段を取り付けるだけで、ユーザの手作業による画像間の対応点の検出作業が必要なく、自動的に撮像装置で撮影した被写体の三次元形状を精度良く計測することが可能となる。これより、実施の形態1の画像入力装置をweb上に掲載する三次元画像のコンテンツを作成する場合等に応用できる。
【0156】
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる画像入力装置を図17を参照して説明する。実施の形態2にかかる画像入力装置は、実施の形態1の画像入力装置において、姿勢検出部から出力されるセンサ出力信号の乱れを検出し、センサ出力信号の乱れを軽減してセンサ出力信号の出力誤差を軽減するものである。
【0157】
実施の形態2にかかる画像入力装置の外観構成は図1と同様である。図17は、実施の形態2にかかる画像入力装置の構成例を示す図である。図17において、図2と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。図17に示す画像入力装置は、図2の画像入力装置(実施の形態1)に、乱れ信号検出部29と、乱れ信号補正手部30とを追加したものである。
【0158】
図17において、撮像装置10は、図2と同様に、撮像部11、姿勢検出部12、第一記録部13、画像及びセンサ情報転送部14から構成されている。画像及びセンサ情報転送部14は、センサ出力信号を画像処理装置20の乱れ信号検出部29に転送する。
【0159】
画像処理装置20は、対応検出部21と、姿勢情報検出部22と、対応修正部23と、姿勢及び並進成分算出部24と、三次元形状演算部25と、第二記録部27と、姿勢算出部26と、乱れ信号検出部29と、乱れ信号補正部30とで構成されている。図17に示す画像入力装置のハードウエア構成は、上記図14及び図15と同様な構成で実現できる。
【0160】
乱れ信号検出部29は、画像及びセンサ情報転送部14から転送されるセンサ出力信号に含まれる乱れ信号を検出し、センサ出力信号と検出した乱れ信号を乱れ信号補正部30に出力する。乱れ信号検出部29の詳細な構成は、本出願人が出願した特開平11−306363号公報の段落[0047]〜[0051]に記載されている。
【0161】
乱れ信号補正部30は、乱れ信号検出部29からセンサ出力信号と乱れ信号とが入力され、乱れ信号に基づいてセンサ出力信号の補正を行う。乱れ信号補正部30は、センサ出力信号に大きな乱れを検出した場合には、対応修正部23の実行を中断させることによって、センサ出力信号の乱れにより正確に検出された対応点まで除去されてしまうことを排除する。また、乱れ信号補正部30は、いずれかのセンサ出力信号に乱れが生じても、他のセンサ出力信号で補間を行うことにより、センサ出力信号を補償することにしても良い。また、乱れ信号補正部30は、センサ出力信号を補間しても、乱れが検出される場合には対応修正部23の実行を中断させても良い。乱れ信号補正部30の詳細な構成は、本出願人が出願している特開平11−306363号公報の段落[0052]〜[0059]に記載されている。
【0162】
なお、乱れ信号検出部29は、撮像装置10に設けることにしても良い。乱れ信号検出部29を撮像装置10に取り付けることによって、センサ出力信号に大きな乱れが生じ、乱れ信号補正部30を使用してもセンサ出力信号から姿勢情報を補償することができない場合、または、できないと予測される場合には、撮影時にセンサ出力信号の乱れが生じたことを知らせるために、撮像装置10に音声出力機能や画像表示機能を設けることにしても良い。
【0163】
以上説明したように、実施の形態2によれば、乱れ信号検出部29でセンサ出力信号の乱れを検出し、乱れ信号補正部30でセンサ出力信号の乱れを軽減しているので、センサ出力信号の誤差をより低減でき、センサ出力信号の計測誤差に影響されずに撮像部11の姿勢・並進成分情報をより精度良く算出することが可能となる。
【0164】
(実施の形態3)
実施の形態3にかかる画像入力装置を図18〜図22を参照して説明する。実施の形態3にかかる画像入力装置の外観構成は図1と同様である。実施の形態3にかかる画像入力装置は、実施の形態1の画像入力装置において、さらに、姿勢・並進成分情報算出部で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、対応点の検出領域を指定して指定された検出領域内で再度、対応点の検出を行って対応点の検出精度を向上させるものである。
【0165】
[実施の形態3にかかる画像入力装置の構成]
図18は、実施の形態3にかかる画像入力装置の構成例を示す図である。図18において、図2と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。
【0166】
図18において、撮像装置10は、図2(実施の形態1)と同様に、撮像部11と、姿勢検出部12と、第一記録部13と、画像及びセンサ情報転送部14とで構成されている。
【0167】
画像処理装置20は、対応検出部21、姿勢算出部26、並進成分算出部22、対応修正部23、姿勢及び並進成分算出部24、第二記録部27、検出領域指定部31、第二対応検出部32、収束信号通知部33、及び収束判断部35から構成されている。図18に示す画像入力装置のハードウエア構成は、上記図14及び図15と同様な構成で実現できる。
【0168】
撮像装置10、及び画像処理装置20の対応検出部21、姿勢算出部26、並進成分算出部22、対応修正部23、姿勢及び並進成分算出部24、第二記録部27の構成は、図2(実施の形態1)と同様であるのでその説明を省略する。
【0169】
実施の形態3では、まず、姿勢検出部12を使用して求めた拘束条件に基づいて、画像間の対応点の修正を行い、つぎに、修正された対応点を使用して、姿勢及び並進成分算出部24、検出領域指定部31、及び第二対応検出部32の処理を繰り返し実行することにより、画像間の対応点と姿勢・並進成分情報を算出する。
【0170】
まず、姿勢及び並進成分算出部24は、対応修正部23で修正された対応点に基づいて、姿勢・並進成分情報を算出し、検出領域指定部31に出力する。検出領域指定部31は、姿勢及び並進成分算出部24から入力される姿勢・並進成分情報に基づいて、対応点を検出する検出領域を指定する。第二対応検出部32は、検出領域指定部31で指定された検出領域内で画像間の対応点を再度検出し、検出した対応点を姿勢及び並進成分算出部24及び収束判断部35に出力する。姿勢及び並進成分算出部24は、第二対応検出部32で算出された対応点に基づいて、姿勢・並進成分情報を算出し、検出領域指定部31に出力する。以後、姿勢及び並進成分算出部24、領域指定部31、及び第二対応検出部32の処理が繰り返し実行される。
【0171】
収束判断部35は、第二対応検出部32で検出される対応点が収束したか否かを判断することにより、姿勢及び並進成分算出部24、領域指定部31、及び第二対応検出部32の処理の繰り返し実行サイクルの続行・終了を判断して判断結果を収束信号通知部33に出力する。収束判断部35は、第二対応検出部32で検出される対応点が収束したと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出部24、領域指定部31、及び第二対応検出部32の繰り返し実行サイクルの終了と判断して、その旨の判断結果を収束信号通知部33に出力する。収束信号通知部33は、収束判断部35の判断結果に基づいて、姿勢及び並進成分算出部24、領域指定部31、及び第二対応検出部32までの繰り返し実行サイクルを終了させる収束信号を第二対応検出部32へ通知する。これにより、繰り返し実行サイクルが終了する。これにより、姿勢及び並進成分算出部24では、収束した対応点に基づいて最終的な姿勢・並進成分情報を算出することが可能となる。
【0172】
[検出領域指定部31の検出領域の指定方法]
検出領域指定部31における検出領域指定方法の一例について詳細に説明する。検出領域指定部31は、姿勢及び並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、画像間の対応点の拘束条件式(13)を求め、拘束条件式(13)の周辺領域を画像間の対応点の検出領域として指定する。
【0173】
[第二対応検出部32の対応点の検出方法]
第二対応検出部32における対応点検出方法の一例について詳細に説明する。第二対応検出部32は、対応点の修正を行った後に対応点の検出を行う。具体的には、第二対応検出部32は、姿勢及び並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて対応点の修正を行う。つぎに、第二対応検出部32は、検出領域指定部31で指定された検出領域内で画像間の対応点を検出する。
【0174】
[収束信号通知部及び収束判断部の対応点の収束判断方法]
収束信号通知部33及び収束判断部35における収束判断方法及び収束信号の通知方法の一例について詳細に説明する。収束信号通知部33は、姿勢及び並進成分算出部24から第二対応検出部32までの繰り返しサイクルを終了させるために、対応点の収束信号を第二対応検出部32に通知する。より具体的には、収束信号は、下記式(15)に示すように、第二対応検出部32で検出される対応点と拘束条件である直線との距離の和と繰り返しサイクルの一回前に第二対応検出部32で検出される対応点と拘束条件である直線との距離の和を算出し、両方の値を差分した結果が閾値ε1よりも小さくなった場合に、第二対応検出部32に出力される。
【0175】
【数12】
Figure 2004078315
【0176】
B,tは、第二対応検出部32で検出される対応点と拘束条件である直線との距離の和を示す。
B,t−1は、繰り返しサイクルの一回前に第二対応検出部32で検出される対応点と拘束条件である直線との距離の和を示す。
εは任意に定めた閾値を示す。
【0177】
図19は、繰り返しサイクルを実行した回数と対応点と拘束条件である直線との距離の和の差分値の実験結果を示す図である。実験によって、対応点と拘束条件である直線との距離の和を差分した値は、繰り返しサイクルが進むに連れて図19に示すように、差分値が減少して一定となる。したがって、収束信号通知部33は、図19に示した差分値の減少を表す曲線の微分値αを算出し、微分値αが任意に定めた閾値εよりも小さくなったときに第二対応検出部32へ収束通知信号を出力しても良い。
【0178】
なお、センサ出力信号を使用して大まかな対応点の除去作業を行わないと、大まかな対応点の除去作業が行えないため、繰り返しサイクルによる対応点の除去作業を行っても差分値となる対応点の位置情報に誤りが多くなり、図20に示すように、差分値が収束せずに正確な対応点を検出できない場合があった。
【0179】
収束信号通知手段33は、下記式(16)が成り立つ場合に、第二対応検出部32に収束信号を出力する。
【0180】
【数13】
Figure 2004078315
【0181】
αは、差分値の減少を表す曲線の微分値を表す。
εは、任意に定めた閾値を示す。
【0182】
上記の例では、対応点と拘束条件である直線との距離の和を比較して収束信号を出力したが、対応点と拘束条件である直線との距離の和を比較する代わりに対応点の数を比較しても良い。対応点の数を比較して収束信号を出力する場合には、第二対応検出部32の対応点検出作業を実行せず、対応点修正作業だけを実行しても良い。この場合には、収束信号の通知は、下記式(17)に示すように、第二対応検出部32で得られた対応点の数と繰り返しサイクルの一回前に第二対応検出部32で得られた対応点の数との差分値が任意に定めた閾値εよりも小さくなった場合に実行される。すなわち、収束信号通知部33は、上記式(17)が成立した場合に、第二対応検出部32に収束信号を出力する。
【0183】
【数14】
Figure 2004078315
【0184】
B,tは、第二対応検出部32で検出される対応点の数を示す。
B,t−1は、繰り返しサイクルの一回前に第二対応検出部32で検出される対応点の数を示す。
εは任意に定めた閾値を示す。
【0185】
[全体の処理フロー]
図21及び図22を参照して、図18の画像入力装置の姿勢・並進成分情報の算出方法を説明する。図21及び図22は、図18の画像入力装置の姿勢・並進成分情報の算出方法を説明するためのフローチャートである。
【0186】
図21及び図22において、図12(実施の形態1)と同様の処理を行うステップは同一のステップ番号を付してある。図21において、ステップS1〜ステップS11までは、実施の形態1と同様の処理を行って画像間の対応点を検出する。
【0187】
図22において、姿勢及び並進成分算出部24は、ステップS10、S11又はステップS35で得られる対応点に基づいて、姿勢・並進成分情報を算出する(ステップS32)。ここで、姿勢及び並進成分算出部24は、最初は、ステップS10、S11(対応修正部23)で得られる対応点に基づいて、姿勢・並進成分情報を算出する。この後は、姿勢及び並進成分算出部24は、ステップS35(第二対応検出部32)で得られる対応点に基づいて、姿勢・並進成分情報を算出する。
【0188】
検出領域指定部32は、姿勢及び並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報とステップS10、S11又はステップS35で得られる対応点の位置情報を上記拘束条件式(12)に代入して、画像間の特徴点の拘束条件式(13)を算出する(ステップS33)。最初は、検出領域指定部32は、姿勢及び並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報とステップS10、S11(対応修正部23)で得られる対応点の位置情報を上記拘束条件式(12)に代入して、画像間の特徴点の拘束条件式(13)を算出する。この後は、検出領域指定部32は、姿勢及び並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報とステップS35(第二対応検出部32)で得られる対応点の位置情報を上記拘束条件式(12)に代入して、画像間の特徴点の拘束条件式(13)を算出する。
【0189】
そして、検出領域指定部32は、ステップS33で算出された対応点の拘束条件式(13)を使用して、画像間の対応点を検出する検出領域を指定する(ステップS34)。具体的には、二枚目の画像に各対応点の拘束条件式(13)を投影して、上記図8、図10と同様に拘束条件式の周辺領域を対応点の検出領域として指定する。そして、検出領域指定部32は、繰り返しサイクルが進むにつれて、指定した対応点の検出領域の広さを段階的に狭める。これより、画像間の対応点の検出精度を段階的に向上させることができる。
【0190】
第二対応検出部32は、ステップS33で得られる画像間の対応点の拘束条件式(13)に基づいて、対応点の修正作業を行った後で、ステップ34で指定された検出領域の中で、画像間の対応点の検出作業を行う(ステップS35)。具体的には、修正作業はステップS10と同様に、検出作業はステップS4、S5、S6と同様に行う。なお、ステップS36で対応点の特徴量として対応点の数を使用する場合には、対応点の検出作業を省略して対応点の修正作業だけを実行することにしても良い。
【0191】
収束判断部35は、ステップS35で検出された対応点と一回前の繰り返しサイクルで検出された対応点との差分量を計算し、対応点の差分量が任意の閾値X以上であるかを判断する(ステップS36)。具体的には、ステップS35で検出された対応点の特徴量として対応点の数又は拘束条件式(13)である直線と対応点までの距離の和を算出する。そして、現在の繰り返しサイクルで得られた対応点の特徴量と一回前の繰り返しサイクルで得られた対応点の特徴量との差分を算出する。
【0192】
算出された対応点の差分量が、任意の閾値X以上の場合には(ステップS36の「Yes」)、ステップS32に戻り、繰り返しサイクルを実行する(ステップS32〜ステップS36)。他方、算出された対応点の差分量が、任意の閾値X未満の場合には(ステップS36の「No」)、第二対応検出部32は、算出された対応点の差分量が、任意の閾値Xよりも小さい旨の判断結果を収束通知部31に出力する。収束通知部31は、この判断結果が入力されると、第二対応検出部32に収束信号を出力して、ステップS37に移行する。これにより、繰り返しサイクルを終了する。そして、ステップS37では、ステップS35で検出された対応点とステップ32で算出された姿勢・並進成分情報を第二記録部27に記録する。このように、対応点が収束した場合の対応点と、収束した対応点に基づいて算出した姿勢・並進成分情報が第二記録部27に記録される。
【0193】
以上説明したように、実施の形態3によれば、検出領域指定部31は、姿勢・並進成分情報算出部24で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、対応点の検索領域を指定し、第二対応検出部32は、指定された検索領域内で再度、対応点が収束するまで対応点の検出を行い、姿勢・並進成分情報算出部24は、収束した対応点に基づいて最終的な姿勢・並進成分情報を算出することとしたので、撮像部11の姿勢・並進成分情報をより高精度に算出することが可能となる。
【0194】
また、実施の形態3の画像入力装置によれば、対応点検出作業を繰り返し実行して、撮像装置の相対的な位置関係を精度良く算出することでき、高精細なパノラマ画像の作成や、画像間の対応点を精度良く検出でき、自律移動ロボットの視覚情報の取得や物体認識などの各種分野で応用することができる。
【0195】
(実施の形態4)
実施の形態4にかかる画像入力装置を図23〜図25を参照して説明する。実施の形態4にかかる画像入力装置の外観構成は図1と同様である。実施の形態4にかかる画像入力装置は、実施の形態3の画像入力装置において、さらに、三次元形状演算部を設けたものである。
【0196】
[実施の形態4にかかる画像入力装置の構成]
図23は、実施の形態4にかかる画像入力装置の構成例を示す図である。図23において、図18と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。実施の形態4にかかる画像入力装置は、実施の形態3にかかる画像入力装置に、三次元形状演算部25を追加した構成となっている。
【0197】
図23において、撮像装置10は、図18と同様に、撮像部11、姿勢検出部12、第一記録部13、画像及びセンサ情報転送部14から構成されている。
【0198】
画像処理装置20は、対応検出部21、姿勢算出部26、並進成分算出部22、対応修正部23、姿勢及び並進成分算出部24、第二記録部27、検出領域指定部31、第二対応検出部32、収束信号通知部33、収束判断部35、三次元形状演算部24から構成されている。図23に示す画像入力装置のハードウエア構成は、上記図14及び図15と同様な構成で実現できる。
【0199】
撮像装置10、及び画像処理装置30の対応検出部21、姿勢算出部26、並進成分算出部22、対応修正部23、姿勢及び並進成分算出部24、第二記録部27、検出領域指定部31、第二対応検出部32、収束信号通知部33、収束判断部35の構成は、図18(実施の形態3)と同様であるのでその説明を省略する。三次元演算部25は、実施の形態1の三次元形状演算部25と同様な構成である。
【0200】
実施の形態4の画像入力装置では、実施の形態3と同様に、まず、姿勢検出部12を使用して求めた拘束条件に基づいて、画像間の対応点の修正を行い、つぎに、修正された対応点を使用して、姿勢及び並進成分算出部24、検出領域指定部31、及び第二対応検出部32の処理を繰り返し実行することにより、画像間の対応点を収束させる。そして、三次元演算部25は、収束された対応点に基づいて被写体の3次元形状を算出する。
【0201】
[全体の処理フロー]
図24及び図25を参照して、図23の画像入力装置の被写体の三次元形状の算出方法を説明する。図24及び図25は、図23の画像入力装置の被写体の三次元形状の算出方法を説明するためのフローチャートである。
【0202】
図24及び図25において、ステップS1〜ステップS36までは実施の形態3(図21及び図22)と同様の処理を行い、画像間の対応点を検出する。
【0203】
図25において、ステップS41では、三次元形状演算部25は、ステップS35で検出された対応点(収束した対応点)とステップS32で得られた姿勢・並進成分情報に基づいて被写体の三次元形状を演算する。三次元形状の演算方法は、実施の形態1の図12のステップS13と同様である。そして、三次元形状演算部25は、算出した被写体の三次元形状の情報を第二記録部27に格納する。
【0204】
以上説明したように、実施の形態4によれば、検出領域指定部31は、姿勢・並進成分情報算出部24で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、対応点の検索領域を指定し、第二対応検出部32は、指定された検索領域内で再度、対応点が収束するまで対応点の検出を行い、三次元形状演算部25は、収束した対応点に基づいて被写体の三次元形状を算出することとしたので、被写体の三次元形状をより高精度に算出することが可能となる。
【0205】
また、実施の形態4の画像入力装置によれば、対応点検出作業を繰り返し実行して、被写体の三次元形状の計測をより精度良く行うことができ、正確な三次元形状が必要となる電子商取引の広告などのコンテンツを簡単に作成することが可能となる。
【0206】
(実施の形態5)
実施の形態5にかかる画像入力装置を図26及び図27を参照して説明する。実施の形態5にかかる画像入力装置の外観構成は図1と同様である。実施の形態5にかかる画像入力装置では、実施の形態1の画像入力装置において、対応検出部21で検出された対応点と、対応修正部23で修正された対応点の出力を切替える切替手段を設け、対応検出部21で検出された対応点と対応修正部23で修正された対応点のいずれかに基づいて撮像部11の姿勢・並進成分情報/被写体の三次元形状を算出するものである。
【0207】
[画像入力装置の構成例]
図26は、画像入力装置の構成例を示している。図26に示す画像入力装置において、撮像装置10の構成は実施の形態1(図12)と同様な構成であり、撮像部11、姿勢検出部12、第一記録部13、画像及びセンサ情報転送部14から構成されている。
【0208】
画像処理装置20は、対応検出部21、並進成分算出部22、対応修正部23、姿勢及び並進成分算出部24、三次元形状演算部25、第二記録部27、姿勢算出部26、対応点切替部28、対応点判断部34から構成されている。図26に示す画像入力装置のハードウエア構成は、上記図14及び図15と同様な構成で実現できる。
【0209】
撮像部11、姿勢検出部12、対応検出部21、並進成分算出部22、対応修正部23、姿勢及び並進成分算出部24、三次元形状演算部25の構成は、実施の形態1と同様である。
【0210】
対応点判断部34は、対応検出部21から入力される対応点の位置情報と対応修正部23から入力される修正された対応点の位置情報のいずれの対応点の位置情報を使用するかの判断結果を対応点切替部28へ出力する。
【0211】
対応点切替部28は、対応点判断部34から入力される判断結果に基づいて、対応修正部23から入力される修正された対応点の位置情報と対応検出部21から入力される対応点の位置情報のいずれか一方を姿勢及び並進成分算出部24に出力する。
【0212】
姿勢及び並進成分算出部24は、対応点切替部28から入力される対応修正部23で修正された対応点の位置情報または対応検出部21で検出された対応点の位置情報に基づいて、撮像部11の姿勢・並進成分情報を算出する。
【0213】
三次元形状演算部25は、対応点切替部28から入力される対応修正部23で修正された対応点の位置情報または対応検出部21で検出された対応点の位置情報の位置情報と、姿勢及び並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて被写体の三次元形状を算出する。
【0214】
[対応点切替部及び対応点判断部の切替方法]
対応点判断部34及び対応点切替部28の対応点の位置情報の切替方法を詳細に説明する。
【0215】
対応点判断部34による対応点の位置情報の切替の判断は▲1▼手動で行う方法と▲2▼自動で行う方法がある。
【0216】
▲1▼手動で対応点の切替を行う場合には、対応点判断部34に切替スイッチを設け、使用者がこの切替スイッチを使用して対応点の切替を行う。この場合には、使用者がいずれの対応点を使用した方が有用であるかの判断材料を提供するために、表示部を設け、画像情報、画像情報から得られる被写体の特徴量、撮影した環境情報(周囲の磁場変化の測定結果(磁気センサは周辺の磁場変化に影響されるため、姿勢情報の検出を誤る可能性があるため)等)を表示することにしても良い。対応点判断部34は、切替スイッチで使用者が使用指示する対応点を判断結果として対応点切替部28へ出力する。対応点切替部28は、対応点判断部34から入力される判断結果に基づいて、対応修正部23から入力される修正された対応点の位置情報と対応検出部21から入力される対応点の位置情報のいずれか一方を姿勢及び並進成分算出部24に出力する。
【0217】
▲2▼自動で対応点の切替を行う場合には、対応修正部部23によって修正された対応点と対応検出部21によって検出された対応点を比較して対応点の切替を行う方法を用いることができる。一般に、通常の被写体を撮影する場合、対応検出部21による対応付けは誤まりである確率よりも、正確に対応付けされる確率の方が高いことが知られている。これにより、センサ出力信号を使用して求めた拘束条件から修正した対応点(対応修正部23によって修正された対応点)とセンサ出力信号を使用せずに求めた対応点(対応検出部21によって検出された対応点)とを比較して、撮像部11の姿勢・並進成分情報/被写体の三次元形状を精度良く算出するために、いずれの対応点を使用するかを決定する。
【0218】
対応付けを誤る確率は画像情報の種類に大きく影響される。例えば、風景(自然画)などを撮影した場合には、正確なエッジ情報を検出することが難しいため、対応点の検出に誤りが生じる確率が高くなる。風景などを撮影した実験結果から、対応修正部23で正確なセンサ出力信号から求めた拘束条件で対応検出手段21によって検出された対応点を修正した場合、5%〜20%の確率で対応点が除去されることが判明している。
【0219】
他方、工業製品などを撮影した場合には、エッジ情報の検出が容易であるため、対応点検出を誤る確率が低くなる。工業製品などを撮影した実験結果から、対応修正部23で正確なセンサ出力信号から求めた拘束条件で対応検出手段21によって検出された対応点を修正した場合、0%〜10%の確率で対応点が除去されることが判明している。
【0220】
したがって、対応点判断部34は、風景など対応付けを誤る確率の高い画像を撮影した場合には、対応点の修正量が20%以上の場合にセンサ出力信号が誤っていると判断し、また、工業製品など対応付けを誤る確率の高い画像を撮影した場合には、対応点の修正量が10%以上の場合にセンサ出力信号が誤っていると判断して、対応検出部21から入力される対応点の位置情報を使用する旨の判断結果を、対応点切替部28へ出力する。他方、対応点判断部34は、この条件を満たさない場合には、センサ出力信号が正しいと判断して、対応修正部23から入力される修正された対応点の位置情報を使用する旨の判断結果を、対応点切替部28へ出力する。対応点切替部28は、対応点判断部34から入力される判断結果に基づいて、対応修正部23から入力される修正された対応点の位置情報と対応検出部21から入力される対応点の位置情報のいずれか一方を姿勢及び並進成分算出部24に出力する。なお、被写体画像が風景か工業製品かの判断は、周知の画像処理技術で自動で判別しても良く、また、使用者が撮影画像の種類を指示するための手段を設けることにしても良い。
【0221】
[全体の処理フロー]
図27を参照して、図26の画像入力装置の姿勢・並進成分情報および被写体の三次元形状の算出方法を説明する。図27は、図26の画像入力装置の姿勢・並進成分情報および被写体の三次元形状の算出方法を説明するためのフローチャートである。
【0222】
図27において、図12(実施の形態1)と同様の処理を行うステップは同一のステップ番号を付してある。図27において、ステップS1〜ステップS11までは、実施の形態1と同様の処理を行って画像間の対応点を検出する。
【0223】
図27において、ステップS52では、対応点切替部28は、対応点判断部34から入力される判断結果に基づいて、上記ステップS5,S6で得られた対応点の位置情報と上記ステップS10、S11で得られた修正された対応点の位置情報のいずれか一方の対応点の位置情報を姿勢及び並進成分算出部24に出力する。この対応点の出力の切替は、上述したように、手動または自動で行うことができる。
【0224】
つづいて、ステップS53では、姿勢及び並進成分算出部24は、ステップ52で出力された対応点から姿勢・並進成分情報を算出する。この後、三次元形状演算部25は、ステップ52で出力された対応点、及びステップS53において姿勢及び並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、三角測量の原理で被写体の三次元形状を算出し(ステップS54)、算出した被写体の3次元形状を第2記憶部27に記録する(ステップS55)。
【0225】
以上説明したように、実施の形態5によれば、対応点判断部34及び対応点切替部28は、撮影部11の姿勢・並進成分情報及び被写体の三次元形状を精度良く算出するために、対応検出部21で検出された対応点と、対応修正部23で修正された対応点の出力を切替えて姿勢及び並進成分算出部24に出力することとしたので、撮像部11の姿勢・並進成分情報及び被写体の三次元形状の算出精度をより向上させることができる。
【0226】
このように、実施の形態5の画像入力装置によれば、撮像装置の相対的な位置関係及び被写体の三次元形状を精度良く演算することができ、車両の自動運転装置など信頼性が高い情報が必要となるアプリケーション等に応用することが可能となる。
【0227】
(実施の形態6)
実施の形態6にかかる画像入力装置を図28〜図32を参照して説明する。実施の形態6にかかる画像入力装置の外観構成は図1と同様である。実施の形態6にかかる画像入力装置では、実施の形態1の画像入力装置において、対応検出部21で検出された画像間の対応点に誤りが含まれている確率が高いか否かを判断し、誤りが含まれている確率が少ないと判断した場合には、対応検出部21で検出された対応点を使用して、撮像部11の姿勢・並進成分情報を算出し、他方、誤りが含まれている確率が高いと判断した場合には、対応点を修正して修正した対応点に基づいて、撮像部11の姿勢・並進成分情報および被写体の三次元形状を算出するものである。
【0228】
[画像入力装置の構成例]
図28は、画像入力装置の構成例を示している。図28に示す画像入力装置において、撮像装置10の構成は実施の形態1(図2)と同様な構成であり、撮像部11、姿勢検出部12、第一記録部13、画像及びセンサ情報転送部14から構成されている。
【0229】
画像処理装置20は、対応検出部21、対応修正部23、姿勢及び並進成分算出部24、三次元形状演算部25、第二記録部27、姿勢算出部26、対応点切替部28、対応点判断部34から構成されている。図28に示す画像入力装置のハードウエア構成は、上記図14及び図15と同様な構成で実現できる。
【0230】
撮像部11、姿勢検出部12、対応検出部21、並進成分算出部22、対応修正部23、姿勢及び並進成分算出部24、三次元形状演算部25の構成は、実施の形態1と同様である。
【0231】
対応点判断部34は、画像及びセンサ情報転送部14から画像情報が入力されるとともに、対応点検出部21で検出された画像間の対応点の位置情報が入力され、画像情報の特徴量に基づいて、対応検出部21の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けを誤る確率が少ないと判断した場合には、対応点の位置情報を姿勢・並進成分情報算出部24に出力し、画像間の対応付けが誤る確率が高いと判断した場合には、並進成分算出部22に対応点の位置情報を出力する。
【0232】
姿勢算出部26は、画像及びセンサ情報転送部14から入力されるセンサ出力信号に基づいて撮像部11の撮影時の姿勢情報を検出し、検出した姿勢情報を並進成分算出部22に出力する。
【0233】
並進成分算出部22は、姿勢算出部26から入力される姿勢情報と対応点判定部34から入力される対応点の位置情報とに基づいて、撮像部11の並進成分情報を算出し、算出した並進成分情報を対応修正手段部23に出力する。
【0234】
対応修正部23は、姿勢検出部12から入力される姿勢情報と、並進成分算出手段22から入力される並進成分情報とに基づいて、対応点判断部34から入力される対応点の位置情報の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて対応点の位置情報を修正し、修正した対応点の位置情報を姿勢・並進成分算出部24に出力する。
【0235】
姿勢・並進成分算出部24は、対応修正部23から出力される修正された対応点の位置情報に基づいて、撮像部11の姿勢・並進成分情報を算出する。
【0236】
三次元形状算出部25は、対応修正部23で算出された修正された対応点と、姿勢・並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、三角測量の原理で被写体の三次元形状を算出し、第二記録部27に記録する。
【0237】
[対応点判断部]
対応点判断部34は、上述したように、画像情報の特徴量に基づいて、対応検出部21の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、対応点の位置情報の出力先を姿勢・並進成分情報算出部24または並進成分算出部22に切り替える。
【0238】
ここで、画像情報の特徴量を基準にして、対応検出部21の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断する方法について説明する。画像情報の特徴量としては、▲1▼被写体(画像情報)のテクスチャ変化の特徴や▲2▼対応検出部21によって検出された画像間の対応点の距離などが挙げられる。
【0239】
▲1▼被写体のテクスチャ変化の特徴を基準にする方法について説明する。図29は、球形の被写体の画像間の対応付けの誤りを説明するための説明図、図30は、角のある被写体の画像間の対応付けの誤りを説明するための説明図を示している。一般に、被写体の特徴点はテクスチャのエッジ情報を参考に抽出を行うが、球形に近い物体などエッジ情報を検出する場所に角がない場合には、特徴点周辺領域の画像情報の差が小さいため画像間の対応付けに誤りが多い(図29参照)。他方、角となるエッジ情報が多い場合には、特徴点周辺領域の画像情報の差が大きいため画像間の対応付けに誤りが生じにくい(図30参照)。
【0240】
対応点判断部34は、画像情報のエッジ情報を検出する部分周辺のテクスチャ情報を調査し、エッジ情報として検出した場所が被写体の角に相当する確率を求め、この確率が高い場合には画像間の対応付けを誤る確率が少ないため、対応点の位置情報を姿勢・並進成分情報算出部24に出力する。この場合には、姿勢・並進成分情報算出部24は、対応点判断部34から入力される対応点の位置情報に基づいて、姿勢・並進成分情報を算出するため、高速に姿勢・並進成分情報を算出することが可能となり、また、並進成分検出部22及び対応修正部23の処理が不要となる。他方、対応点判断部34は、エッジ情報として検出した場所が被写体の角に相当する確率が低い場合には、画像間の対応付けを誤る確率が高いため、並進成分算出部22に対応点の位置情報を出力する。
【0241】
▲2▼画像間の対応点の距離を基準にして判定する場合について説明する。図31は、画像間の対応点の距離を基準にして判定する場合を説明するための説明図を示しており、同図(a)は対応点同士の距離が短い場合、同図(b)は対応点同士の距離が長い場合を示している。
【0242】
図31に示すように、一般に画像間の対応点を探索する場合には、対応点同士の距離が短い方が対応点の検出範囲を狭めて設定することもできるため、画像間の対応付けを誤る確率が少なくなる。対応点判断部34は、画像間の対応点同士の距離が任意の閾値Xよりも短い場合には、画像間の対応付けを誤る確率が少ないため、対応点の位置情報を姿勢・並進成分情報算出部24に出力する。この場合には、姿勢・並進成分情報算出部24は、対応点判断部34から入力される対応点の位置情報に基づいて、姿勢・並進成分情報を算出するため、高速に姿勢・並進成分情報を算出することが可能となり、また、並進成分検出部22及び対応修正部23の処理が不要となる。他方、対応点判断部34は、画像間の対応点同士の距離が任意の閾値X以上の場合には、画像間の対応付けを誤る確率が高いため、並進成分算出部22に対応点の位置情報を出力する。
【0243】
なお、画像情報の各種の特徴量を組み合わせた判定基準を用いて、対応検出部21の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断することにしても良い。
【0244】
[全体の処理フロー]
図32を参照して、図28の画像入力装置の被写体の三次元形状の算出方法を説明する。図32は、図28の画像入力装置の被写体の三次元形状の算出方法を説明するためのフローチャートである。
【0245】
図32において、図12(実施の形態1)と同様の処理を行うステップは同一のステップ番号を付してある。図32において、ステップS1〜ステップS6までは、実施の形態1と同様の処理を行って画像間の対応点を検出する。
【0246】
ステップS62では、対応点判断部34は、上述したように、撮影した二枚の画像のエッジ情報又は対応点間の距離情報などから二枚の画像間の対応付けに誤りが生じやすいか否かを判定する。この判定の結果、対応点判断部34は、画像間の対応付けを誤る確率が少ないと判断した場合には、対応点の位置情報を姿勢・並進成分情報算出部24に出力して、ステップS67に移行する一方、画像間の対応付けを誤る確率が大きいと判断した場合には、対応点の位置情報を並進成分算出部22に対応点の位置情報を出力して、ステップS63に移行する。
【0247】
ステップS63〜ステップS66では、図12のステップS7〜S11と同様の処理を行う。ここでは、その説明を省略する。
【0248】
ステップS67では、姿勢及び並進成分算出部24は、対応検出部21で検出された対応点または対応修正部23で修正された対応点に基づいて、姿勢・並進成分情報を算出する(ステップS68)。この後、三次元形状演算部25は、対応検出部21で検出された対応点または対応修正部23で修正された対応点と、並進成分算出部24で算出された姿勢・並進成分情報とに基づいて、三角測量の原理で被写体の三次元形状を算出し(ステップS69)、算出した被写体の3次元形状を第二記録部27に記録する(ステップS70)。
【0249】
以上説明したように、実施の形態6によれば、対応判断部34は、対応検出部21で検出された画像間の対応点に誤りが含まれている確率が高いか否かを判断し、誤りが含まれている確率が少ないと判断した場合には、対応検出部21で検出された対応点を使用して、撮像部11の姿勢・並進成分情報を算出し、他方、誤りが含まれている確率が高いと判断した場合には、対応点を修正して修正した対応点に基づいて、撮像部11の姿勢・並進成分情報を算出することとしたので、撮像部11の姿勢・並進成分情報及び被写体の三次元形状の算出精度をより向上させることができ、また、画像間の対応付けを誤る確率が少ないと判断した場合には、センサ出力信号に基づく姿勢情報を使用した対応点の修正作業を省略することとしたので、計算量を軽減することが可能となる。
【0250】
このように、実施の形態6の画像入力装置によれば、撮像装置の相対的な位置関係及び被写体の三次元形状を精度良く演算することができ、車両の自動運転装置など信頼性が高い情報が必要となるアプリケーション等に応用することが可能となる。
【0251】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形可能である。
【0252】
例えば、上記した実施の形態1〜実施の形態6において、センサ出力信号に乱れが生じた場合には、音声出力機能や画像表示機能を設けて、使用者に通知することにしても良い。これにより、使用者は、撮像装置の相対的な位置関係または被写体の三次元形状の演算が正確に行われたか否かを撮影直後に知ることが可能となる。
【0253】
【発明の効果】
以上説明したように,請求項1にかかる画像入力装置によれば、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記撮像手段が前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、を備えたこととしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動で高精度に算出することが可能となる。
【0254】
また、請求項2にかかる画像入力装置によれば、前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、前記対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたこととしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、被写体の三次元形状を高精度に算出することが可能となる。
【0255】
また、請求項3にかかる画像入力装置によれば、前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、前記対応修正手段で修正された対応点の拘束条件を算出し、前記拘束条件の周辺領域を対応点の検出領域として指定する検出領域指定手段と、前記検出領域指定手段で指定された検索領域内で再度、対応点の検出を行う第二検出手段と、前記第二検出手段で検出された対応点が収束したか否かを判断する収束判断手段と、前記姿勢・並進成分算出手段は、前記収束判断手段により収束したと判断された場合の前記第二検出手段で検出された対応点に基づいて、最終的な前記撮像手段の姿勢・並進成分情報を算出することとしたので、撮像装置の相対的位置関係を示す姿勢・並進成分情報をより高精度に算出することが可能となる。
【0256】
また、請求項4にかかる画像入力装置によれば、さらに、前記収束判断手段により収束したと判断された場合の前記第二検出手段で検出された対応点に基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたこととしたので、被写体の三次元形状をより高精度に算出することが可能となる。
【0257】
また、請求項5にかかる画像入力装置によれば、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替手段と、前記対応点切替手段から出力される、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、を備えたこととしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動で高精度に算出することが可能となる。
【0258】
また、請求項6にかかる画像入力装置によれば、前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、前記対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたこととしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、被写体の三次元形状を高精度に算出することが可能となる。
【0259】
また、請求項7にかかる画像入力装置によれば、前記対応点切替手段は、使用者の指示に基づいて、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を出力することとしたので、使用者の指示に応じて、対応点の出力を切り替えることが可能となる。
【0260】
また、請求項8にかかる画像入力装置によれば、前記対応点切替手段は、前記修正された対応点の修正量に基づいて、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を出力することとしたので、撮像装置の姿勢・並進成分情報や被写体の三次元形状を高精度に算出するためにより好ましい対応点の出力切替を自動的に行うことが可能となる。
【0261】
また、請求項9にかかる画像入力装置によれば、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記撮像手段で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出手段の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出手段に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出手段に前記対応点を出力する対応点判断手段と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点判断手段から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出手段と、を備えたこととしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動で高精度に算出することができ、また、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、センサ出力に基づく姿勢情報を使用した対応点の修正作業を省略することとしたので、計算量を軽減することが可能となる。
【0262】
また、請求項10にかかる画像入力装置によれば、前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、前記対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたこととしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、被写体の三次元形状を高精度に算出することが可能となる。
【0263】
また、請求項11にかかる画像入力装置によれば、前記対応点判断手段は、画像情報の特徴量に基づいて、前記対応検出手段による画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断することとしたので、簡単な方法で画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断することが可能となる。
【0264】
また、請求項12にかかる画像入力装置によれば、撮像装置と画像処理装置とからなる画像入力装置において、前記撮像装置は、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の傾きを示すセンサ出力信号を出力するセンサ手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記センサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を算出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、を有することとしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動的に高精度に算出することが可能となる。
【0265】
また、請求項13にかかる画像入力装置によれば、撮像装置と画像処理装置とからなる画像入力装置において、前記撮像装置は、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の傾きを示すセンサ出力信号を出力するセンサ手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記センサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を算出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替手段と、前記対応点切替手段から出力される、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、を有することとしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動的に高精度に算出することが可能となる。
【0266】
また、請求項14にかかる画像入力装置によれば、撮像装置と画像処理装置とからなる画像入力装置において、前記撮像装置は、少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の傾きを示すセンサ出力信号を出力するセンサ手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記撮像手段で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出手段の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出手段に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出手段に前記対応点を出力する対応点判断手段と、前記センサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢情報と前記対応点判断手段から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出手段と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出手段と、を備えたこととしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動的に高精度に算出することができ、また、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、センサ出力に基づく姿勢情報を使用した対応点の修正作業を省略することとしたので、計算量を軽減することが可能となる。
【0267】
また、請求項15にかかる画像入力方法によれば、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像を取得する撮像工程と、前記撮像工程で取得された複数の画像のその画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、を含むこととしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動的に高精度に算出することが可能となる。
【0268】
また、請求項16にかかる画像入力方法によれば、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像工程と、前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替工程と、前記対応点切替工程で出力される、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、を含むこととしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動的に高精度に算出することが可能となる。
【0269】
また、請求項17にかかる画像入力方法によれば、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像工程と、前記撮像工程で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、前記撮像工程で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出工程の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出工程に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出工程に前記対応点を出力する対応点判断工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点判断工程から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出工程と、を含むこととしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動的に高精度に算出することができ、また、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、センサ出力に基づく姿勢情報を使用した対応点の修正作業を省略することとしたので、計算量を軽減することが可能となる。
【0270】
また、請求項18にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、を実現することとしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動的に高精度に算出することが可能となる。
【0271】
また、請求項19にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替工程と、前記対応点切替工程で出力される、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、を実現することとしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動的に高精度に算出することが可能となる。
【0272】
また、請求項20にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像工程と、前記撮像工程で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出工程と、前記撮像工程で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出工程の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出工程に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出工程に前記対応点を出力する対応点判断工程と、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、前記姿勢情報と前記対応点判断工程から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出工程と、前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出工程と、を実現することとしたので、センサ出力の計測誤差に影響されずに、撮像装置の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を自動的に高精度に算出することができ、また、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、センサ出力に基づく姿勢情報を使用した対応点の修正作業を省略することとしたので、計算量を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる画像入力装置の外観構成を示す図である。
【図2】図1の画像入力装置と画像処理装置の構成例を示す図である。
【図3】装置座標系(xyz座標系)を説明するための説明図である。
【図4】ワールド座標系(XYZ座標系)を説明するための説明図である。
【図5】2箇所の視点から撮影された画像Aと画像B間の対応点検出方法を説明するための説明図である。
【図6】図2の並進成分算出部における並進成分算出方法の一例を説明するための説明図である。
【図7】図2の対応修正部における対応点の修正方法の一例を説明するための説明図である。
【図8】図2の対応修正部における対応点の修正方法の一例を説明するための説明図である。
【図9】図2の対応修正部における対応点の修正方法の一例を説明するための説明図である。
【図10】図2の対応修正部における対応点の修正方法の一例を説明するための説明図である。
【図11】図2の対応修正部における対応点の修正方法の一例を説明するための説明図である。
【図12】図2の画像入力装置の姿勢・並進成分情報及び被写体の三次元形状の算出方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】対応点の検出方法を説明するための説明図である。
【図14】図2の撮像装置10の詳細なハードウェア構成図の一例である。
【図15】図2の画像処理装置20の詳細なハードウェア構成図の一例である。
【図16】撮像装置と画像処理装置とを一体化させた画像入力装置の構成を示す図である。
【図17】実施の形態2にかかる画像入力装置の構成図である。
【図18】実施の形態3にかかる画像入力装置の構成図である。
【図19】繰り返しサイクルを実行した回数と対応点と拘束条件である直線との距離の和の差分値の実験結果を示す図である。
【図20】繰り返しサイクルを実行した回数と対応点と拘束条件である直線との距離の和の差分値の実験結果を示す図である。
【図21】図18の画像入力装置の姿勢・並進成分情報の算出方法を説明するためのフローチャートである。
【図22】図18の画像入力装置の姿勢・並進成分情報の算出方法を説明するためのフローチャートである。
【図23】実施の形態4にかかる画像入力装置の構成例を示す図である。
【図24】図23の画像入力装置の被写体の三次元形状の演算方法を説明するためのフローチャートである。
【図25】図23の画像入力装置の被写体の三次元形状の演算方法を説明するためのフローチャートである。
【図26】実施の形態5にかかる画像入力装置の構成例を示す図である。
【図27】図23の画像入力装置の被写体の三次元形状の演算方法を説明するためのフローチャートである。
【図28】実施の形態6にかかる画像入力装置の構成例を示す図である。
【図29】球形の被写体の画像間の対応付けの誤りを説明するための説明図である。
【図30】角のある被写体の画像間の対応付けの誤りを説明するための説明図である。
【図31】画像間の対応点の距離を基準にして判定する場合を説明するための説明図である。
【図32】図28の画像入力装置の被写体の三次元形状の算出方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10  撮像装置
11  撮像部
12  姿勢検出部
13  第一記録部
14  画像及びセンサ情報転送部
20  画像処理装置
21  対応検出部
22  並進成分算出部
23  対応修正部
24  姿勢及び並進成分算出部
25  三次元形状演算部
26  姿勢算出部
27  第二記録部
31  検出領域指定部
32  第二対応検出部
33  収束信号通知部
34  対応点判断部
35  収束判断部

Claims (20)

  1. 少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、
    前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、
    前記撮像手段が前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、
    前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、
    前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、
    を備えたことを特徴とする画像入力装置。
  2. 前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、前記対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像入力装置。
  3. 前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報に基づいて、前記対応修正手段で修正された対応点の拘束条件を算出し、前記拘束条件の周辺領域を対応点の検出領域として指定する検出領域指定手段と、
    前記検出領域指定手段で指定された検索領域内で再度、対応点の検出を行う第二検出手段と、
    前記第二検出手段で検出された対応点が収束したか否かを判断する収束判断手段と、
    を備え、
    前記姿勢・並進成分算出手段は、前記収束判断手段により収束したと判断された場合の前記第二検出手段で検出された対応点に基づいて、最終的な前記撮像手段の姿勢・並進成分情報を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像入力装置。
  4. さらに、前記収束判断手段により収束したと判断された場合の前記第二検出手段で検出された対応点に基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像入力装置。
  5. 少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、
    前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、
    前記撮像手段が前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、
    前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、
    前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替手段と、
    前記対応点切替手段から出力される、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、
    を備えたことを特徴とする画像入力装置。
  6. 前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、前記対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の画像入力装置。
  7. 前記対応点切替手段は、使用者の指示に基づいて、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を出力することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像入力装置。
  8. 前記対応点切替手段は、前記修正された対応点の修正量に基づいて、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を出力することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像入力装置。
  9. 少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、
    前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、
    前記撮像手段で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出手段の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢・並進成分算出手段に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出手段に前記対応点を出力する対応点判断手段と、
    前記撮像手段が前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、
    前記姿勢情報と前記対応点判断手段から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出手段と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、
    前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出手段と、
    を備えたことを特徴とする画像入力装置。
  10. 前記姿勢・並進成分算出手段で算出された姿勢・並進成分情報と、前記対応修正手段で修正された対応点とに基づいて、被写体の三次元形状を演算する三次元形状演算手段を備えたことを特徴とする請求項9に記載の画像入力装置。
  11. 前記対応点判断手段は、画像情報の特徴量に基づいて、前記対応検出手段による画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像入力装置。
  12. 撮像装置と画像処理装置とからなる画像入力装置において、
    前記撮像装置は、
    少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、
    前記被写体を撮像した際の前記撮像手段の傾きを示すセンサ出力信号を出力するセンサ手段と、
    を有し、
    前記画像処理装置は、
    前記センサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、前記撮像手段が前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を算出する姿勢検出手段と、
    前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、
    前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、
    を有することを特徴とする画像入力装置。
  13. 撮像装置と画像処理装置とからなる画像入力装置において、
    前記撮像装置は、
    少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、
    前記被写体を撮像した際の前記撮像手段の傾きを示すセンサ出力信号を出力するセンサ手段と、
    を有し、
    前記画像処理装置は、
    前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、
    前記センサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を算出する姿勢検出手段と、
    前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出手段と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、
    前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替手段と、
    前記対応点切替手段から出力される、前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出手段と、
    を有することを特徴とする画像入力装置。
  14. 撮像装置と画像処理装置とからなる画像入力装置において、
    前記撮像装置は、
    少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像手段と、
    前記被写体を撮像した際の前記撮像手段の傾きを示すセンサ出力信号を出力するセンサ手段と、
    を有し、
    前記画像処理装置は、
    前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、
    前記撮像手段で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出手段の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢・並進成分算出手段に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出手段に前記対応点を出力する対応点判断手段と、
    前記センサ手段から出力されるセンサ出力信号に基づいて、前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出手段と、
    前記姿勢情報と前記対応点判断手段から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出手段と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正手段と、
    前記対応検出手段で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出手段と、
    を有することを特徴とする画像入力装置。
  15. 撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像を取得する撮像工程と、
    前記撮像工程で取得された複数の画像のその画像間の対応点を検出する対応検出工程と、
    前記撮像手段が前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、
    前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、
    前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、
    を含むことを特徴とする画像入力方法。
  16. 撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像工程と、
    前記撮像手段で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出工程と、
    前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、
    前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、
    前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替工程と、
    前記対応点切替工程で出力される、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、
    を含むことを特徴とする画像入力方法。
  17. 撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像工程と、
    前記撮像工程で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出工程と、
    前記撮像工程で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出工程の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出工程に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出工程に前記対応点を出力する対応点判断工程と、
    前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、
    前記姿勢情報と前記対応点判断工程から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出工程と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、
    前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正手段で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出工程と、
    を含むことを特徴とする画像入力方法。
  18. 撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、
    前記撮像手段が前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、
    前記姿勢情報と前記対応点とに基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、
    前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、
    をコンピュータが実行するためのプログラム。
  19. 撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、
    前記撮像手段が前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、
    前記姿勢情報と前記対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する並進成分算出工程と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、
    前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点のいずれか一方を選択して出力する対応点切替工程と、
    前記対応点切替工程で出力される、前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する姿勢・並進成分算出工程と、
    をコンピュータで実行するためのプログラム。
  20. 撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して取得された複数の画像情報に基づいて、その画像間の対応点を検出する対応検出工程と、
    撮像手段で少なくとも2箇所以上の視点から同一の被写体を撮像して複数の画像情報を取得する撮像工程と、
    前記撮像工程で取得された複数の画像情報のその画像間の対応点を検出する対応検出手段と、
    前記撮像工程で取得された画像情報に基づいて、前記対応検出工程の画像間の対応付けに誤りが多いか否かを判断し、画像間の対応付けに誤りが少ないと判断した場合には、姿勢及び並進成分算出工程に前記対応点を出力する一方、画像間の対応付けに誤りが多いと判断した場合には、並進成分算出工程に前記対応点を出力する対応点判断工程と、
    前記撮像手段の前記被写体を撮像した際の姿勢を示す姿勢情報を検出する姿勢検出工程と、
    前記姿勢情報と前記対応点判断工程から入力される対応点に基づいて、前記撮像手段の移動方向を示す並進成分情報を算出する前記並進成分算出工程と、
    前記姿勢情報と前記並進成分情報とに基づき前記対応点の拘束条件を算出し、算出した拘束条件に基づいて、前記対応点を修正する対応修正工程と、
    前記対応検出工程で検出した対応点または前記対応修正工程で修正された対応点に基づいて、前記撮像手段の相対的な位置関係を示す姿勢・並進成分情報を算出する前記姿勢・並進成分算出工程と、
    をコンピュータが実行するためのプログラム。
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