JP2004077680A - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像担持体2と、像担持体2を帯電する帯電部3と、像担持体2上の潜像を現像するとともに像担持体2上の未転写トナーを回収する現像部5とを備える。そして、像担持体2と帯電部3との間に間隙Gを設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を利用した画像形成装置と、その画像形成装置に設置されるプロセスカートリッジとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、エコロジー、感光体ドラムの高寿命化、装置本体の小型化、トナーのリサイクル化等の観点から、廃トナーの生じない現像同時クリーニング方式(クリーナレス方式)の画像形成装置が盛んに開発されている(例えば、特開平11−338275号公報参照。)。
【0003】
すなわち、現像同時クリーニング方式の画像形成装置は、作像プロセスにおける転写工程後に感光体ドラム表面に残存する未転写トナーを機械的に掻き落として捕集するクリーニング部を設けずに、感光体ドラム上の静電潜像を現像する現像部にて未転写トナーの捕集をおこなうものである。
【0004】
ここで、従前のクリーニング部は、クリーニングブレードを直接的に感光体ドラムに当接させて、感光体ドラム上の未転写トナーを回収している。
これに対して、現像同時クリーニング方式の画像形成装置は、そのようなクリーニング部を備えないために、感光体ドラム表面の感光層がクリーニングブレードによって磨耗することがない。また、クリーニング部を設けない分だけ、画像形成装置本体の大きさを小型化できる。さらに、廃トナーが生じないために、エエコロジーを配慮した装置を提供できる。
【0005】
一方、従来より、オゾンや窒素酸化物等の放電生成物の発生が少なく、印加電圧が低く省電力化され、電気絶縁の設計が容易な帯電部として、ワイヤを用いた帯電部ではなくて、感光体ドラムに当接させる帯電ローラが用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の現像同時クリーニング方式の画像形成装置は、エコロジーを配慮した装置であることから、帯電部として上述の長所を有する帯電ローラを採用することが考えられている。
しかし、このような帯電ローラを備えた現像同時クリーニング方式の画像形成装置は、経時において画像品質が劣化する可能性があった。
【0007】
詳しくは、現像同時クリーニング方式の画像形成装置において、転写部で被転写材に転写されなかった未転写トナーは、感光体ドラム上に残存したまま、帯電ローラに達することになる。
このとき、帯電ローラは感光体ドラムに当接しているために、帯電ローラに達した未転写トナーは、徐々に帯電ローラを汚すとともに、帯電ローラからストレスを受けて現像部に達する。
【0008】
このように帯電ローラが未転写トナーによって汚れると、感光体ドラム表面が均一に帯電されなくなり、スジ画像等の異常画像が発生することになる。
また、帯電ローラによりストレスを受けたトナーは、変形して特性が変化する場合がある。そして、特性の変化したトナーが現像部で回収された後にリサイクルされると、トナーの帯電不良等による異常画像が発生することになる。
【0009】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、未転写トナーによる帯電部の汚れがなく、未転写トナーがストレスを受けることなく現像部にて回収されて、高い画像品質を維持できる現像同時クリーニング方式の画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することにある。
【0010】
なお、特開2001−249525号公報等では、クリーニング部を備えた画像形成装置において、帯電ローラを感光体ドラムから離して配設する技術が開示されている。しかし、この技術は、帯電ローラ及び感光体ドラムの寿命を向上することを課題とするものであり、本発明の上述の課題とは異なるものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電部と、前記像担持体上の潜像を現像するとともに、前記像担持体上の未転写トナーを回収する現像部とを備え、前記像担持体と前記帯電部との間に間隙を設けたものである。
【0012】
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1記載の発明において、前記帯電部を、帯電ローラとしたものである。
【0013】
また、請求項3記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項2に記載の発明において、前記帯電ローラは、軸方向の両端部に突出部を備え、前記帯電ローラの前記突出部を前記像担持体に当接させて、前記間隙を設けたものである。
【0014】
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項3に記載の発明において、前記帯電ローラは、回転可能に形成され、前記突出部は、前記帯電ローラに周設されたものである。
【0015】
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記突出部は、少なくとも前記像担持体との当接部が絶縁材料からなるものである。
【0016】
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項3〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記帯電ローラを前記像担持体に対して相対的に加圧する加圧部をさらに備えたものである。
【0017】
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項2〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記帯電ローラは、複数の層からなり、前記複数の層のうち表面層が、電子伝導性を有する材料からなるものである。
【0018】
また、請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項7に記載の発明において、前記表面層は、前記複数の層のうち前記表面層以外の層の電気抵抗よりも大きな電気抵抗を有するものである。
【0019】
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記間隙を、0より大きく、100μm以下としたものである。
【0020】
また、請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項9に記載の発明において、前記現像部は、トナーを収納し、前記間隙を、前記トナーの粒径よりも大きくしたものである。
【0021】
また、請求項11記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項10に記載の発明において、前記現像部は、キャリアをさらに収納し、前記間隙を、前記キャリアの粒径よりも大きくしたものである。
【0022】
また、請求項12記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発明において、前記帯電部は、直流電圧に交流電圧が重畳して印加されるものである。
【0023】
また、請求項13記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項12に記載の発明において、前記交流電圧は、直流電圧のみを印加したときの帯電開始電圧の2倍以上の大きさからなるピーク間電圧を有するものである。
【0024】
また、請求項14記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発明において、前記現像部は、トナーを収納し、前記トナーは、円形度が0.96〜1としたものである。
【0025】
また、請求項15記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項14のいずれかに記載の発明において、前記像担持体は、アモルファスシリコンからなるものである。
【0026】
また、請求項16記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項15のいずれかに記載の発明において、前記像担持体を、表層を硬化するためのフィラーを分散した有機感光体としたものである。
【0027】
また、請求項17記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項16のいずれかに記載の発明において、前記像担持体上に形成された可視像が転写され、当該可視像を担持する中間転写部と、前記中間転写部に担持された前記可視像を被転写材に転写する転写部とをさらに備えたものである。
【0028】
また、この発明の請求項18記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電部と、前記像担持体上の潜像を現像するとともに、前記像担持体上の未転写トナーを回収する現像部とを備え、前記像担持体と前記帯電部との間に間隙を設けたものである。
【0029】
また、請求項19記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項18記載の発明において、前記帯電部を、帯電ローラとしたものである。
【0030】
また、請求項20記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項19に記載の発明において、前記帯電ローラは、軸方向の両端部に突出部を備え、前記帯電ローラの前記突出部を前記像担持体に当接させて、前記間隙を設けたものである。
【0031】
また、請求項21記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項20に記載の発明において、前記帯電ローラは、回転可能に形成され、前記突出部は、前記帯電ローラに周設されたものである。
【0032】
また、請求項22記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項20又は請求項21に記載の発明において、前記突出部は、少なくとも前記像担持体との当接部が絶縁材料からなるものである。
【0033】
また、請求項23記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項20〜請求項22のいずれかに記載の発明において、前記帯電ローラを前記像担持体に対して相対的に加圧する加圧部をさらに備えたものである。
【0034】
また、請求項24記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項19〜請求項23のいずれかに記載の発明において、前記帯電ローラは、複数の層からなり、前記複数の層のうち表面層が、電子伝導性を有する材料からなるものである。
【0035】
また、請求項25記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項24に記載の発明において、前記表面層は、前記複数の層のうち前記表面層以外の層の電気抵抗よりも大きな電気抵抗を有するものである。
【0036】
また、請求項26記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項18〜請求項25のいずれかに記載の発明において、前記間隙を、0より大きく、100μm以下としたものである。
【0037】
また、請求項27記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項26に記載の発明において、前記現像部は、トナーを収納し、前記間隙を、前記トナーの粒径よりも大きくしたものである。
【0038】
また、請求項28記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項27に記載の発明において、前記現像部は、キャリアをさらに収納し、前記間隙を、前記キャリアの粒径よりも大きくしたものである。
【0039】
また、請求項29記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項18〜請求項28のいずれかに記載の発明において、前記帯電部は、直流電圧に交流電圧が重畳して印加されるものである。
【0040】
また、請求項30記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項29に記載の発明において、前記交流電圧は、直流電圧のみを印加したときの帯電開始電圧の2倍以上の大きさからなるピーク間電圧を有するものである。
【0041】
また、請求項31記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項17〜請求項30のいずれかに記載の発明において、前記現像部は、トナーを収納し、前記トナーは、円形度が0.96〜1としたものである。
【0042】
また、請求項32記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項18〜請求項31のいずれかに記載の発明において、前記像担持体は、アモルファスシリコンからなるものである。
【0043】
また、請求項33記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項18〜請求項32のいずれかに記載の発明において、前記像担持体を、表層を硬化するためのフィラーを分散した有機感光体としたものである。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0045】
実施の形態1.
図1〜図7にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について、簡単に説明する。図1は、実施の形態1におけるタンデム式のカラー画像形成装置の要部を示す構成図である。
【0046】
図1に示すように、画像形成装置には、4つの作像部Y、M、C、Kが、中間転写部としての中間転写ベルト6に対して並列するように配置されている。
詳しくは、4つの作像部Y、M、C、Kでは、感光体ドラム2上に、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が形成される。また、像担持体としての各感光体ドラム2の周りには、感光体ドラム2上を帯電する帯電部としての帯電ローラ3と、感光体ドラム2上に静電潜像を形成する書込部4と、感光体ドラム2上の静電潜像を現像するとともに未転写トナーを回収する現像部5とが、配設されている。
ここで、後で詳しく述べるが、感光体ドラム2と帯電ローラ3との間には、所定の間隙G(ギャップ)が設けられている。
【0047】
また、画像形成装置には、その他に、記録紙等の被転写材Pが収納された給紙部(不図示である。)や、各感光体ドラム2上で作成された4色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト6や、中間転写ベルト6上のカラートナー像を被転写材Pに転写するための転写部7や、被転写材P上のトナー像を定着する定着部(不図示である。)等が配設されている。
【0048】
以上のように構成された画像形成装置は、次のように動作する。
図1を参照して、各感光体ドラム2は、時計方向に回転する。そして、まず、感光体ドラム2の表面が、帯電ローラ3との対向部で帯電される。次に、感光体ドラム2表面は、書込部4との対向部に達する。そして、書込部4から、原稿等の画像情報に基づいた各色の画像情報が、レーザ光等の露光光として、各感光体ドラム2上にそれぞれ照射される。
これにより、各感光体ドラム2では、書込部4からの露光光に基づいた潜像が形成される。
【0049】
その後、感光体ドラム2表面は、現像部5の現像ローラ5aとの対向部に達する。ここで、各現像部5には、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応したトナーが収納されている。そして、これらの各色のトナーが、現像部5から、感光体ドラム2上の潜像に供給される。こうして、各感光体ドラム2上には、各色の可視像(トナー像)が形成される。
詳しくは、図中の右から1番目の感光体ドラム2上ではイエローのトナー像が形成され、右から2番目の感光体ドラム2上ではマゼンタのトナー像が形成され、右から3番目の感光体ドラム2上ではシアンのトナー像が形成され、右から4番目の感光体ドラム2上ではブラック(黒色)のトナー像が形成される。
【0050】
その後、感光体ドラム2表面は、中間転写ベルト6との対向部に達する。そして、各感光体ドラム2上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト6上に順次転写される。
詳しくは、2つのローラ6a、6bに張架支持された無端の中間転写ベルト6は、図中の矢印方向に走行する。そして、中間転写ベルト6に各色のトナー像を重ねて1つのフルカラーのトナー像を形成するように、図中の右側の感光体ドラム2から順次トナー像が転写される。
【0051】
なお、中間転写ベルト6への各トナー像の転写は、中間転写ベルトを介して各感光体ベルト6と対向するように配設された不図示の中間転写ローラによっておこなわれる。詳しくは、各中間転写ローラにて、各感光体ドラム2上に付着するトナーの極性とは逆の極性の電圧を中間転写ベルト6に印加して、上述の転写工程をなす。
【0052】
その後、中間転写ベルト6上に重ねて形成されたカラーの可視像は、中間転写ベルト6の矢印方向の走行によって、転写部7との対向部に達する。そして、この位置で、レジストローラ対8によってタイミングを合わせて搬送されてきた被転写材P上に、可視像が転写される。
【0053】
ここで、転写部7に搬送される被転写材Pは、複数の被転写材Pを収納する給紙部から給送されたものである。
そして、転写部7にてカラートナー像が転写された後の被転写材Pは、さらに不図示の定着部に搬送される。そして、定着部に達した被転写材Pは、熱と圧力とにより、トナー像が定着される。そして、トナー像が定着された被転写材Pは、その後に画像形成装置外に排出される。
こうして、画像形成装置における一連の画像形成プロセスが完了する。
【0054】
一方、中間転写ベルト6との対向部を通過した後の感光体ドラム2上には、中間転写ベルト6に転写されなかった未転写トナーが残存する。
そして、未転写トナーが付着した感光体ドラム2表面は、帯電ローラ3との対向部に達する。このとき、感光体ドラム2上の未転写トナーは、帯電ローラ3による帯電電位によって、チャージアップされる。その後、未転写トナーは、帯電ローラ3との間隙Gをすり抜けて、書込部4を通過した後に現像部5との対向部に達する。そして、現像部5で、感光体ドラム2上の未転写トナーが回収される。
こうして、感光体ドラム2上における一連の作像プロセスが完了する。
【0055】
次に、図2〜図4にて、図1の画像形成装置に設置される帯電ローラ3の構成・動作について詳述する。
図2は帯電ローラ3を示す概略断面図であり、図3は帯電ローラ3を示す概略斜視図である。また、図4は、帯電ローラ3の端部形状を示す概略正面図である。なお、図2及び図3における感光体ドラム2は、理解を容易とするために、その形状を平坦に図示している。
【0056】
図2に示すように、帯電ローラ3は、主として、導電性基体としての芯軸3cと、芯軸3c上に形成された複数の層3a、3bとからなる。
詳しくは、芯軸3cは、直径が8〜20mmの円筒部材であり、ステンレス鋼やアルミニウム等の金属材料や、体積抵抗値が102Ω・cm以下の導電性樹脂等からなる。
また、芯軸3cの周りには、抵抗層3b(下層)が設けられている。この抵抗層3bは、金属イオン錯体、カーボンブラック、イオン系分子等の導電性材料を、ABS樹脂に練りこんだ高分子材料からなる。
【0057】
さらに、抵抗層3bの周りには、表面層3aが設けられている。この表面層3aは、フッ素系樹脂にカーボンブラック等を混ぜた電子伝導性を有する材料からなる薄層であり、抵抗層3bよりも大きな電気抵抗を有している。
【0058】
これにより、帯電ローラ3は、温湿度の環境変動が生じても感光体ドラム2に安定した帯電電位を与えることができる。
すなわち、表面層3aは、電子伝導性を有するために、表面層3aからの水分の出入りを抑えることができる。そのために帯電ローラ3の電気抵抗は、温湿度の環境変動によらず変動幅が少なくなり、帯電ローラ3の放電が安定する。
また、表面層3aは、電気抵抗が大きいために、そこに電流経路が形成されにくく、空間における放電が均一化された状態になる。そのため、放電集中等の異常放電が発生しなくなる。
【0059】
また、図3を参照して、帯電ローラ3の軸方向の両端部には、突出部15が周設されている。詳しくは、図4に示すように、帯電ローラ3の両端部には溝部18が形成されており、その溝部18に丸形又は角形の絶縁性材料からなるリング部材が挿設されて突出部15を形成する。
ここで、帯電ローラ3の突出部15は、感光体ドラム2表面に当接している。これにより、帯電ローラ3と感光体ドラム2との間に、間隙Gが形成される。
なお、帯電ローラ3の両端部に設けられた突出部15は、感光体ドラム2における非画像領域に当接される。具体的には、この画像形成装置にて通紙可能な被転写材の横幅(感光体ドラム2の軸方向に対応する長さである。)がA4横サイズであるとき、2つの突出部15の間隔はA4横サイズより大きなものとなる。
【0060】
ここで、帯電ローラ3と感光体ドラム2との間隙Gは、100μm以下に設定されている。さらには、間隙Gが、トナーの粒径より大きくなるように設定されている。
これにより、図1で説明した感光体ドラム2上の未転写トナーは、帯電ローラ3に直接触れることなく、その間隙Gを通過して現像部5に達することになる。したがって、未転写トナーにより帯電ローラ3が汚れて、感光体ドラム2が異常帯電されることが防止される。さらには、未転写トナーが帯電ローラ3から圧力を受けて、トナーの特性が変化することが防止される。
【0061】
なお、間隙Gを設けることによる上述の効果を検証するための実験によれば、間隙Gを設けた画像形成装置においては、数千枚の被転写材に対して画像形成プロセスをおこなった後であっても、帯電ローラ3に汚れはなく、異常画像の発生もなかった。これに対して、帯電ローラ3を感光体ドラム2に当接して、その他の条件を同じにした画像形成装置においては、千枚の画像出力をおこなった後に、帯電ローラ3の汚れが発生した。さらに、5千枚の画像出力をおこなった後に、出力画像上に縦スジが現れた。
【0062】
また、間隙Gの大きさと、画像形成プロセスによる出力画像との関係を検証する実験によれば、間隙Gを120μm以上に設定したときに、異常画像の発生が確認された。具体的には、上述の画像形成装置において、間隙Gの大きさを、30〜150μmの範囲で、20μmずつ6段階変化させて、画像品質を評価した。その結果、間隙Gが30〜100μmの場合には異常画像の発生がなかったのに対して、間隙Gが120μmの場合には出力画像に斑点状のムラがみられた。さらに、間隙Gが150μmの場合には、120μmの場合よりもさらにひどい斑点状ムラがみられた。
【0063】
ここで、本実施の形態1では、帯電ローラ3と感光体ドラム2との間隙Gを一定に保ち、さらにその間隙Gを未転写トナーが不具合なく通過するための種々の工夫がされている。
まず、帯電ローラ3は、感光体ドラム2の回転方向と逆方向(図1の反時計方向である。)に回転するように構成されている。これにより、感光体ドラム2上の未転写トナーは、間隙Gの通過が促進される。さらに別の効果としては、帯電ローラ3の周面の一部に欠陥がある場合であってもその欠陥による不具合を軽減することができるし、帯電ローラ3の周面のすべてを放電面として用いることができるので帯電ローラ3の寿命を向上することができる。
【0064】
また、図3に示すように、帯電ローラ3の両端部には、圧縮スプリング等の加圧部17が設置されていて、帯電ローラ3は感光体ドラム2に加圧されている。これにより、帯電ローラ3の突出部15と、感光体ドラム2との密着力を上げて、その間に異物が入り込むのを防止できる。さらに、帯電ローラ3が回転しても、感光体ドラム2に対する帯電ローラ3の姿勢が維持されて、両部材の回転による間隙Gの変動を抑えられる。
【0065】
また、未転写トナーが間隙Gを容易に通過できるように、間隙Gの大きさは、現像部5に収納されるトナーの粒径よりも大きく設定されている。
さらに、現像部5に収納されるトナーとして、円形度が0.96〜1のものを用いている。このように、真の球形に近いトナーは、微小の間隙Gを引っかかることなく通過するとともに、中間転写ベルト6への転写率が高く未転写トナーの発生自体を抑止する。
【0066】
なお、本実施の形態1では、現像部5に1成分現像剤(トナーのみで構成される現像剤である。)が収納されている。これに対して、2成分現像剤(トナーとキャリアとで構成される現像剤である。)を現像部5に用いる場合には、上述の間隙Gを、キャリアの粒径より大きくすることが好ましい。すなわち、2成分現像剤を用いた作像プロセスにおいては、感光体ドラム2上に、少なからずキャリアが付着する。しかし、間隙Gがキャリア粒径よりも大きければ、キャリアが間隙Gを通過する際に、帯電ローラ3及び感光体ドラム2を傷つけることがない。
【0067】
また、帯電ローラ3は、比較的硬度が高く、吸湿による膨張の少ない材料が用いられている。具体的には、湿度が20〜80%の範囲で変動しても、帯電ローラ3の軸方向にわたり、間隙Gの変動が少ない材料が好適である。これにより、環境変動による帯電特性の変動の少ない装置を提供することができる。さらに、帯電ローラ3の硬度を高くすることで、間隙Gを通過する未転写トナーによる帯電ローラ3の損傷も軽減できる。
【0068】
また、未転写トナーが間隙Gを容易に通過できるようにするために、感光体ドラム2はアモルファスシリコンにて形成されている。アモルファスシリコンは、薄膜の形成や加工に優れているとともに、その表面の平滑性が高い材料である。そのために、間隙Gでの未転写トナーの通過性が向上する。
さらに、未転写トナーが間隙Gを通過することによる感光体ドラム2の磨耗を軽減するために、有機感光体としての感光体ドラム2の表層にフィラーを分散して表層の硬度を高くしている。
【0069】
一方、図2及び図3を参照して、帯電ローラ3には、電源10より、直流電圧DCに交流電圧ACを重畳した電圧が印加されている。さらに、帯電ローラ3に印加される交流電圧は、そのピーク間電圧Vppが、帯電ローラ3に直流電圧のみを印加したときの帯電開始電圧に対して2倍以上の大きさとなるように設定されている。
これにより、帯電ローラ3の内部抵抗が不均一であっても、帯電ローラ3表面の電位を均一化でき、安定した放電をおこなうことができる。さらに、充分大きな交流電圧を帯電ローラ3に印加することで、帯電ローラ3の内部抵抗ムラや間隙Gの変動等によることなく、感光体ドラム2上の帯電電位が安定する。
【0070】
上述の効果について、図5及び図6を参照して、詳述する。
図5は、帯電ローラ3に直流電圧のみを印加したときの、印加電圧と感光体ドラム2上の帯電電位との関係を示すものである。同図において、横軸は帯電ローラ3に印加される直流電圧Vdcを示し、縦軸は感光体ドラム2上の帯電電位を示す。また、図中の実線GNは間隙Gを0にした場合(間隙がない場合である。)を示し、破線GAは間隙Gを30μmにした場合を示し、一点鎖線GBは間隙Gを50μmにした場合を示し、二点鎖線GCは間隙Gを80μmにした場合を示す。なお、横軸と各グラフとの交点は、感光体ドラム2上を帯電するのに必要な最小印加電圧(帯電開始電圧Vth)である。
【0071】
図5に示すように、間隙Gが大きくなると、帯電開始電圧Vthは、所定の割合で増加する。また、間隙Gの大小に係わらず、印加電圧と帯電電位とには比例関係が成り立つ。これらは、2つの電極間のギャップを変化させたときの放電開始電圧、印加電圧、帯電電位の関係を示すパッシェンの法則に準ずるものである。
このことから、帯電ローラ3に直流電圧のみを印加した場合には、帯電ローラ3の偏心等により帯電ローラ3と感光体ドラム2との間隙Gに変動が生じると、感光体ドラム2上の帯電電位が不安定になることがわかる。
【0072】
一方、図6は、帯電ローラ3に対して直流電圧に交流電圧を重畳して印加したときの、印加電圧と感光体ドラム2上の帯電電位との関係を示すものである。同図において、横軸は帯電ローラ3に印加される交流電圧のピーク間電圧Vpp(サイン波形の最大値である。)を示し、縦軸は感光体ドラム2上の帯電電位を示す。また、図中の実線GNは間隙Gを0にした場合を示し、破線GAは間隙Gを30μmにした場合を示し、一点鎖線GBは間隙Gを50μmにした場合を示し、二点鎖線GCは間隙Gを80μmにした場合を示す。
【0073】
図6に示すように、図5と同様に、間隙Gが大きくなると、グラフは右方向にシフトする。また、間隙Gの大小に係わらず、ピーク間電圧Vppと帯電電位とには、ある領域で比例関係が成り立つ。さらに、ピーク間電圧Vppが充分に大きい領域では帯電電位が一定の値になり(図中にてグラフが横軸に平行となる領域である。)、ピーク間電圧Vppが変動しても帯電電位は変化しない。この帯電電位が安定するときのピーク間電圧Vppは、図8における帯電開始電圧Vthの2倍以上の大きさとなる。
このことから、帯電ローラ3に対して、直流電圧に充分大きなピーク間電圧Vppを有する交流電圧を重畳して印加することにより、帯電ローラ3の偏心等により帯電ローラ3と感光体ドラム2との間隙Gに変動が生じても、感光体ドラム2上の帯電電位が安定することがわかる。
【0074】
次に、図7(A)及び図7(B)にて、帯電ローラ3の両端部に設置した突出部15に、未転写トナーが固着した場合の不具合について述べる。
図7(A)は、図2及び図3にて説明した絶縁材料からなる突出部15を有する帯電ローラ3において、帯電ローラ3に流れる電流を測定した電流波形図である。これに対して、図7(B)は、カーボンを含有する熱収縮チューブ等の導電性材料で突出部を形成した帯電ローラにおいて、帯電ローラに流れる電流を測定した電流波形図である。
【0075】
ここで、帯電ローラに流れる電流は、どちらも、数万枚の画像出力をおこなった後に測定したものである。
このとき、突出部15を絶縁材料にて形成した場合には、数万枚の画像出力をおこなった後であっても、突出部15にトナーが固着することがない。そして、図7(A)に示すように、そのときに帯電ローラ3に流れる電流は、波形W1が安定したものである。
【0076】
これに対して、突出部15を導電性材料にて形成した場合には、数千枚の画像出力後に突出部15にトナーが固着し始め、数万枚の画像出力後には突出部15に多数のトナーが固着する。そして、図7(B)に示すように、そのときに帯電ローラ3に流れる電流は、波形W2が不安定なものになる。
このように突出部15が導電性材料からなる場合、突出部15が感光体ドラム2の非画像領域に当接したものであっても、主として画像領域に付着する未転写トナーが誘引されて、やがて突出部15に固着する。そして、突出部15にトナーが固着すると、それにより間隙Gが大きくなり、図7(B)に示すように帯電ローラ3に流れる電流が安定せずに、ストリーマ放電等の異常放電が発生する。
【0077】
ここで、本実施の形態1における帯電ローラ3は、上述のごとく突出部15を絶縁材料にて形成しているために、突出部15へのトナー固着がなく、異常放電のない安定した放電がされることになる。
【0078】
以上説明したように、本実施の形態1のように構成された画像形成装置においては、未転写トナーによる帯電ローラ3の汚れがなく、未転写トナーがストレスを受けることなく現像部5にて回収されて、高い画像品質を維持できる現像同時クリーニング方式の画像形成装置を提供することができる。
【0079】
なお、本実施の形態1では、感光体ドラム2と転写部7との間に中間転写ベルト6を介在しているために、感光体ドラム2が直接的に被転写材Pに対向することはない。すなわち、感光体ドラム2に転写部7が対向する直接転写方式に比べて、感光体ドラム2に付着する被転写材Pの紙粉の量ははるかに少ない。したがって、現像部5内に紙粉が混入することによる画像への影響は、極めて少なくなる。
【0080】
また、本実施の形態1では、画像形成装置における感光体ドラム2、帯電ローラ3、現像部5を、それぞれ、装置本体から単独で着脱可能なユニットとして構成した。
これに対して、感光体ドラム2と、帯電ローラ3と、現像部5とを、一体的なプロセスカートリッジとして構成することができる。すなわち、画像形成装置本体から着脱自在に構成されたプロセスカートリッジにおいて、本実施の形態1と同様に、感光体ドラム2に対して帯電ローラ3を間隙Gを設けて設置することができる。
【0081】
実施の形態2.
図8にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図8は、実施の形態2における帯電ローラの端部形状を示す概略正面図であり、前記実施の形態1における図4に対応する図である。
本実施の形態2の帯電ローラ3は、突出部15を形成するための端部形状のみが、前記実施の形態1と相違する。
【0082】
図8に示すように、帯電ローラ3の両端部には、段差19が設けられており、この段差に少なくとも周面部が絶縁材料からなるドーナツ状のキャップ部材が圧入される。ここで、このキャップ部材の外径は、帯電ローラ3の外径よりも大きく形成されていて、前記実施の形態1と同様に、感光体ドラム2との間に間隙Gを形成する。
【0083】
以上説明したように、本実施の形態2においても、前記実施の形態1と同様に、未転写トナーによる帯電ローラ3の汚れがなく、未転写トナーがストレスを受けることなく現像部5にて回収されて、高い画像品質を維持できる現像同時クリーニング方式の画像形成装置を提供することができる。
【0084】
なお、前記各実施の形態で示した構成以外にも、帯電ローラ3と感光体ドラム2との間に間隙Gを設けることができる。例えば、帯電ローラ3の両端部に溝部や段部を設けることなく、周面にポリエチレンテレフタレートからなるフィルムを巻きつけて間隙Gを形成してもよいし、周面に熱収縮チューブを設置した後に熱を加えてチューブを収縮させてその厚さ分の間隙Gを形成してもよい。さらには、帯電ローラ3の芯軸両端と、感光体ドラム2の回転軸両端とを、それぞれ位置決め用の側板にて支持することで、帯電ローラ3に突出部15を設けることなく、両部材の間隙Gを形成することもできる。
【0085】
実施の形態3.
図9にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図9は、実施の形態3におけるカラー画像形成装置の要部を示す構成図である。
本実施の形態3の画像形成装置は、作像プロセスの方式にリボルバ式を用いている点が、タンデム式を用いている前記実施の形態1と相違する。
【0086】
図9に示すように、画像形成装置には、1つの感光体ドラム2が、中間転写ベルト6に対向して配置されている。そして、感光体ドラム2の周りには、帯電ローラ3と、書込部4と、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に対応した4つの現像部5C、5M、5Y、5Kとが配置されている。
【0087】
ここで、4つの現像部5C、5M、5Y、5Kは、それぞれ、感光体ドラム2に対して接離自在に移動して、感光体ドラム2上に各色のトナー像を順次形成する。
具体的には、感光体ドラム2上にシアンのトナー像を形成する場合には、シアンのトナーを収納する現像部5Cが感光体ドラム2に近接するように移動する。これに対して、その他の現像部5M、5Y、5Kは、感光体ドラム2から離れるように移動する。そして、感光体ドラム2上で形成された各色のトナー像が、順次、中間転写ベルト6上に重ねて転写されることになる。
ここで、前記実施の形態1と同様に、感光体ドラム2と帯電ローラ3との間には、所定の間隙Gが設けられている。
【0088】
以上のように構成された画像形成装置は、次のように動作する。
図9を参照して、感光体ドラム2は、図中の矢印方向に回転する。そして、まず、感光体ドラム2の表面が、帯電ローラ3との対向部で帯電される。次に、感光体ドラム2表面は、書込部4との対向部に達する。そして、書込部4にて、感光体ドラム2上に潜像が形成される。
【0089】
その後、感光体ドラム2表面は、4つの現像部5C、5M、5Y、5Kのうちの1つの現像部との対向部に達する。そして、対応する色のトナーが、現像部から、感光体ドラム2上の潜像に供給される。こうして、感光体ドラム2上には、1色の可視像が形成される。
【0090】
その後、感光体ドラム2表面は、中間転写ベルト6との対向部に達する。そして、感光体ドラム2上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト6上に転写される。
詳しくは、3つのローラ6a、6b、6cに張架支持された無端の中間転写ベルト6は、図中の矢印方向に走行する。そして、4つの現像部5C、5M、5Y、5Kを順次移動して感光体ドラム2に形成したトナー像を、中間転写ベルト6上に重ねて転写する。
【0091】
その後、中間転写ベルト6上に重ねて形成されたカラーの可視像は、中間転写ベルト6の矢印方向の走行によって、転写部7との対向部に達する。そして、この位置で、搬送されてきた被転写材P上に、可視像が転写される。
【0092】
ここで、転写部7に搬送される被転写材Pは、前記実施の形態1と同様に、給紙部から給送されたものである。
そして、転写部7にてカラートナー像が転写された後の被転写材Pは、前記実施の形態1と同様に、定着部を通過した後に画像形成装置外に排出される。
こうして、画像形成装置における一連の画像形成プロセスが完了する。
【0093】
一方、中間転写ベルト6との対向部を通過した後の、未転写トナーが付着した感光体ドラム2表面は、帯電ローラ3との対向部に達する。このとき、感光体ドラム2上の未転写トナーは、帯電ローラ3による帯電電位によって、チャージアップされる。その後、未転写トナーは、帯電ローラ3との間隙Gをすり抜けて、書込部4を通過した後に対応する現像部5C、5M、5Y、5Kの対向部に達する。そして、対応する現像部5C、5M、5Y、5K内に、感光体ドラム2上の未転写トナーが回収される。
こうして、感光体ドラム2上における一連の作像プロセスが完了する。
【0094】
以上説明したように、本実施の形態3においても、前記各実施の形態と同様に、未転写トナーによる帯電ローラ3の汚れがなく、未転写トナーがストレスを受けることなく現像部5にて回収されて、高い画像品質を維持できる現像同時クリーニング方式の画像形成装置を提供することができる。
【0095】
特に、本実施の形態3のようなリボルバ式のカラー画像形成装置においては、帯電ローラ3にある色のトナーが付着すると、そのトナーが別の色の現像部内にに回収されて、その現像部内にてトナーの混色が発生することになる。したがって、本実施の形態3では、リボルバ式カラー画像形成装置における混色が防止されるという効果もある。
【0096】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態の中で示唆した以外にも、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0097】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、未転写トナーによる帯電部の汚れがなく、未転写トナーがストレスを受けることなく現像部にて回収されて、高い画像品質を維持できる現像同時クリーニング方式の画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図2】図1の画像形成装置における帯電部を示す概略断面図である。
【図3】図1の画像形成装置における帯電部を示す概略斜視図である。
【図4】図2及び図3の帯電部における端部形状を示す概略正面図である。
【図5】直流電圧のみを印加したときの、印加電圧と帯電電位との関係を示すグラフである。
【図6】直流電圧に交流電圧を重畳して印加したときの、印加電圧と帯電電位との関係を示すグラフである。
【図7】帯電部の突出部にトナーが、(A)固着していないときの電流波形図と、(B)固着しているときの電流波形図とである。
【図8】この発明の実施の形態2における画像形成装置の帯電部を示す概略正面図である。
【図9】この発明の実施の形態3における画像形成装置の要部を示す構成図である。
【符号の説明】
2 感光体ドラム(像担持体)、 3 帯電ローラ(帯電部)、
3a 表面層、 3b 抵抗層(下層)、 3c 芯軸(基体)、
4 書込部、 5、5C、5M、5Y、5K 現像部、
6 中間転写ベルト(中間転写部)、 6a〜6c ローラ、
7 転写部、 8 レジストローラ対、 10 電源、
15 突出部、 17 加圧部、 18 溝部、 19 段部、
G 間隙(ギャップ)、 P 被転写材。
Claims (33)
- 像担持体と、
前記像担持体を帯電する帯電部と、
前記像担持体上の潜像を現像するとともに、前記像担持体上の未転写トナーを回収する現像部とを備え、
前記像担持体と前記帯電部との間に間隙を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記帯電部は、帯電ローラであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記帯電ローラは、軸方向の両端部に突出部を備え、
前記帯電ローラの前記突出部を前記像担持体に当接させて、前記間隙を設けたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記帯電ローラは、回転可能に形成され、
前記突出部は、前記帯電ローラに周設されたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記突出部は、少なくとも前記像担持体との当接部が絶縁材料からなることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記帯電ローラを前記像担持体に対して相対的に加圧する加圧部をさらに備えたことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記帯電ローラは、複数の層からなり、
前記複数の層のうち表面層が、電子伝導性を有する材料からなることを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記表面層は、前記複数の層のうち前記表面層以外の層の電気抵抗よりも大きな電気抵抗を有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記間隙は、0より大きく、100μm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記現像部は、トナーを収納し、
前記間隙は、前記トナーの粒径よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記現像部は、キャリアをさらに収納し、
前記間隙は、前記キャリアの粒径よりも大きいことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。 - 前記帯電部は、直流電圧に交流電圧が重畳して印加されることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記交流電圧は、直流電圧のみを印加したときの帯電開始電圧の2倍以上の大きさからなるピーク間電圧を有することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記現像部は、トナーを収納し、
前記トナーは、円形度が0.96〜1であることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記像担持体は、アモルファスシリコンからなることを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記像担持体は、表層を硬化するためのフィラーを分散した有機感光体であることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記像担持体上に形成された可視像が転写され、当該可視像を担持する中間転写部と、
前記中間転写部に担持された前記可視像を被転写材に転写する転写部とをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項16のいずれかに記載の画像形成装置。 - 像担持体と、
前記像担持体を帯電する帯電部と、
前記像担持体上の潜像を現像するとともに、前記像担持体上の未転写トナーを回収する現像部とを備え、
前記像担持体と前記帯電部との間に間隙を設けたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 前記帯電部は、帯電ローラであることを特徴とする請求項18に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記帯電ローラは、軸方向の両端部に突出部を備え、
前記帯電ローラの前記突出部を前記像担持体に当接させて、前記間隙を設けたことを特徴とする請求項19に記載のプロセスカートリッジ。 - 前記帯電ローラは、回転可能に形成され、
前記突出部は、前記帯電ローラに周設されたことを特徴とする請求項20に記載のプロセスカートリッジ。 - 前記突出部は、少なくとも前記像担持体との当接部が絶縁材料からなることを特徴とする請求項20又は請求項21に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記帯電ローラを前記像担持体に対して相対的に加圧する加圧部をさらに備えたことを特徴とする請求項20〜請求項22のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記帯電ローラは、複数の層からなり、
前記複数の層のうち表面層が、電子伝導性を有する材料からなることを特徴とする請求項19〜請求項23のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 前記表面層は、前記複数の層のうち前記表面層以外の層の電気抵抗よりも大きな電気抵抗を有することを特徴とする請求項24に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記間隙は、0より大きく、100μm以下であることを特徴とする請求項18〜請求項25のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記現像部は、トナーを収納し、
前記間隙は、前記トナーの粒径よりも大きいことを特徴とする請求項26に記載のプロセスカートリッジ。 - 前記現像部は、キャリアをさらに収納し、
前記間隙は、前記キャリアの粒径よりも大きいことを特徴とする請求項27に記載のプロセスカートリッジ。 - 前記帯電部は、直流電圧に交流電圧が重畳して印加されることを特徴とする請求項18〜請求項28のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記交流電圧は、直流電圧のみを印加したときの帯電開始電圧の2倍以上の大きさからなるピーク間電圧を有することを特徴とする請求項29に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記現像部は、トナーを収納し、
前記トナーは、円形度が0.96〜1であることを特徴とする請求項17〜請求項30のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 前記像担持体は、アモルファスシリコンからなることを特徴とする請求項18〜請求項31のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記像担持体は、表層を硬化するためのフィラーを分散した有機感光体であることを特徴とする請求項18〜請求項32のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
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