JP2004076608A - 改質燃料用ディーゼルエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】小型かつ簡易な構成で既存エンジンの燃料系統を有効に利用して燃料改質を行なうことができるとともに、燃料のエマルジョン化を迅速かつ高能率で、しかも液体燃料と水との分離が殆ど生じることがない超微粒化・高混合密度で行なうことができ、ノッキング等の不具合もなく円滑に定常運転を維持することができる改質燃料用ディーゼルエンジンを提供する。
【解決手段】液体燃料2を供給する液体燃料供給系統と、水4を供給する水供給系統と、これらの系統から供給される液体燃料と水との混合液に高周波振動を与えて超微粒化・高混合密度のエマルジョン燃料を生成する燃料改質装置1とを備える。この燃料改質装置1によって生成したエマルジョン燃料を燃料噴射ポンプによりエンジン本体38に供給し、液体燃料供給系統における液体燃料供給量および水供給系統における水供給量をエンジン運転状態に応じて制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軽油等の液体燃料に水を分散混合させたエマルジョン燃料を適用する改質燃料用ディーゼルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンは、車両用、船舶用、発電用、土木建築用等として多くの分野で適用され、主として軽油を燃料として走行している。近年、このディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるNoxやPM(Particulate Matter)等の未燃焼生成物、煤塵などが大気を汚染し、人間に健康被害をもたらすことが社会問題として取り上げられている。このため、ディーゼルエンジンの排気ガス浄化を目的として種々の技術開発が進められ、例えばエンジンの排気管先端部にセラミックスフィルタや特殊な触媒装置を取付け、Noxや煤塵の排出量を低減させることなどが行なわれている。
【0003】
ところで、ディーゼルエンジン車、とりわけ大型トラック等では、排気量が大きいためにエンジンから排出される排気ガスも多量になり、これらの排気ガス浄化装置は、大型の装置となってくる。また、排気ガスに含まれる種々の化学物質を目の細かいフィルタや触媒表面によって捕集するため、走行距離が長くなるに従って目詰まりが生ずることになり、装置内部を定期的に洗浄し、目詰まりした物質を除去する作業が必要となってくる。
【0004】
そこで最近では、このような排気ガス浄化装置の大型化や作業手間に対処するため、ディーゼルエンジンの燃料そのもの改良し、排気ガス中の煤塵等を低減させようとする技術開発がなされている。この技術の一つとして、軽油等のディーゼルエンジン用液体燃料に水を分散混合させ、スクリュー式のプロペラにて混合液を攪拌してエマルジョン化し、このエマルジョン燃料を所定のタンクに収容しておき、同タンクから燃料噴射ポンプに供給する構成のものが提案されている。すなわち、このようなエマルジョン燃料を適用した場合には、燃焼の際に水分が蒸発して小爆発を起こすことにより完全燃焼が促進され、NOxや煤塵の発生が抑制されるというものである。
【0005】
しかし、このようなスクリュー式の攪拌手段を適用した構成のものでは、燃料をエマルジョン化する設備が大掛かりになるとともに処理に長時間が必要であり、しかも生成されたエマルジョン燃料についても、その中に含まれている水の粒子が数十μm〜200μmと大きいために、しばらく放置しておくと短時間のうちに元の燃料と水とに分離してしまう現象が発生していた。
【0006】
一方、エマルジョン燃料を適用するディーゼルエンジンにおいては、水分の混入による着火遅れのため、特にエンジン起動時や停止時、および急激な負荷が生じた場合等において、ノッキングが生じ易いという不具合がある。これに対して従来では、液体燃料に水を分散・混合させる方式として、燃焼室への燃料噴射段階で水分やエマルジョン燃料を液体燃料よりも遅発的に供給する等の工夫が提案されている(例えば特開平10−169523号公報、特開2000−356169号公報等)。
【0007】
しかし、燃料噴射段階での燃料濃度調整等については非常に緻密な制御が必要になるとともに、燃料供給系統の構成が複雑となり、軽油等の液体燃料のみを使用する既存のディーゼルエンジン構成を大幅に変更せざるを得ない等の難点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、軽油等の液体燃料に水等の不溶性液体を混合してエマルジョン燃料とする従来の技術では、スクリュー式攪拌手段を採用しているため大掛かりな設備構成が必要となるとともに、エマルジョン化に長時間を要し、さらにエマルジョン化した後の燃料が短時間のうちに分離するなど、実際にディーゼルエンジンに利用するに際して種々の問題がある。また、ノッキング防止のため、燃料噴射段階で燃料濃度調整する技術においては、緻密な制御が必要となるとともに、燃料供給系統の構成が複雑となり、軽油等の液体燃料のみを使用する既存のディーゼルエンジンの燃料供給系統の構成を大幅に変更せざるを得ない等の難点がある。
【0009】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、小型かつ簡易な構成で既存エンジンの燃料系統を有効に利用して燃料改質を行なうことができるとともに、燃料のエマルジョン化を迅速かつ高能率で、しかも液体燃料と水との分離が殆ど生じることがない超微粒化・高混合密度で行なうことができ、ノッキング等の不具合もなく円滑に定常運転を維持することができる改質燃料用ディーゼルエンジンを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、エンジン始動時等に燃料が正常な燃焼を行って速やかに定常回転になり、NOxおよびPM等の発生を低減できるとともに、燃料消費量が少なくて済み、排ガスがクリーンで定常回転時に排気フィルタを使用しなくて済み、メンテナンス等も容易な改質燃料用ディーゼルエンジンを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に係る発明では、液体燃料を供給する液体燃料供給系統と、水を供給する水供給系統と、これらの系統から供給される前記液体燃料と前記水との混合液に高周波振動を与えて超微粒化・高混合密度のエマルジョン燃料を生成する燃料改質装置と、この燃料改質装置によって生成したエマルジョン燃料を燃料噴射ポンプによりエンジン本体に供給するエマルジョン燃料供給系統と、前記液体燃料供給系統における液体燃料供給量および前記水供給系統における水供給量をエンジン運転状態に応じて制御する制御装置とを備えたことを特徴とする改質燃料用ディーゼルエンジンを提供する。
【0012】
請求項2に係る発明では、前記制御装置は、エンジン始動時に前記得気体燃料供給系統からの液体燃料のみを供給する設定とされている請求項1記載のディーゼルエンジンを提供する。
【0013】
請求項3に係る発明では、前記制御装置は、エンジン始動後に前記水供給系統からの水供給量を漸次多くしてエマルジョン燃料の供給へと移行する設定とされている請求項1記載のディーゼルエンジンを提供する。
【0014】
請求項4に係る発明では、前記制御装置は、エンジン出力が正常値に到達した後は出力に応じて水分含有量が一定のエマルジョン燃料を供給する設定とされている請求項1記載のディーゼルエンジンを提供する。
【0015】
請求項5に係る発明では、前記エンジン本体は、発電機、動力装置等に回転軸を連結して回転駆動し、前記発生電力および動力により前記制御装置および同装置により制御される駆動部の自立的な動力源を得る構成とされている請求項1記載のディーゼルエンジンを提供する。
【0016】
請求項6に係る発明では、前記燃料供給系および水供給系に自動調整弁が設けられ、これらの自動調整弁は前記制御装置からの出力に基づいて開度制御され、この自動調整弁の開度制御によって前記エマルジョン燃料における前記液体燃料の混合比および前記エマルジョン燃料の供給量が可変とされている請求項1記載のディーゼルエンジンを提供する。
【0017】
請求項7に係る発明では、前記燃料改質装置は、液体燃料と前記水との混合液に高周波振動を与えることによりキャビテーションを連続的に発生させ、キャビテーション気泡の発生および崩壊によって、超微粒化・高混合密度のエマルジョン燃料を生成するものである請求項1記載のディーゼルエンジンを提供する。
【0018】
請求項8に係る発明では、前記エンジン本体は、排気フィルタを有する排気管および排気フィルタを有しない排気管を備え、前記制御装置は、始動時における排気を前記フィルタを有する排気管を介して行なう一方、定常運転時における排気は前記排気フィルタを有しない排気管を介して行なう切換え設定を行なうものである請求項1記載のディーゼルエンジンを提供する。
【0019】
請求項9に係る発明では、前記排気フィルタは、簡易着脱式のカートリッジ型フィルタである請求項8記載のディーゼルエンジンを提供する。
【0020】
請求項10に係る発明では、前記エンジン本体は冷却水循環式の水冷系統を備え、この水冷系統におけるエンジン冷却後の高温となった冷却水を前記燃料改質装置への水供給系統に適用することを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンを提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本実施形態による改質燃料用ディーゼルエンジンの基本構成を示す概略構成図である。この図1に示すように、本実施形態の改質燃料用ディーゼルエンジン30は、液体燃料供給系統としての軽油等の液体燃料2を収容する燃料タンク31と、水供給系統としての水4を収容する水タンク32とを備えている。これらの燃料タンク31および水タンク32に燃料供給管3および水供給管5を介して燃料改質装置1が接続されている。燃料供給管3には燃料流量調整弁(V1)7が設けられ、水供給管3には水流量調整弁(V2)9が設けられている。
【0023】
燃料改質装置1にはエマルジョン燃料供給系統としてのエマルジョン燃料供給管33が接続され、このエマルジョン燃料供給管33には、流量調整弁(V3)35を介してエマルジョン燃料噴射ポンプ36が接続されている。エマルジョン燃料噴射ポンプ36には燃料噴射用配管37を介してディーゼルエンジン本体38が連結されている。
【0024】
ディーゼルエンジン本体38には排気管50が設けられ、この排気管50の先端側は分岐管51,52により2系統に分岐している。一方の分岐管51には排気弁(V4)53を介して排気フィルタ54が設けられ、他方の分岐管52には排気弁(V5)55のみが設けられている。なお、ディーゼルエンジン本体38は、冷却ファン56によって冷却される。
【0025】
上述した燃料流量調整弁(V1)7,水流量調整弁(V2)9,流量調整弁(V3)35,排気弁(V4)53,(V5)55は自動調整弁として構成され、これらの自動調整弁(V1)7,(V2)9,(V3)35,(V4)53,(V5)55および冷却ファン56は、制御装置60によって制御されるようになっている。
【0026】
図2は、ディーゼルエンジン30を詳細に示す構成図である。この図2に示すように、ディーゼルエンジン30は、燃料タンク30および水タンク32に、それぞれ燃料供給管3および水供給管5の基端側が接続されている。これらの燃料供給管3および水供給管5の先端側は、燃料ポンプ6および水供給ポンプ8を介して、エマルジョン燃料生成タンク10に接続され、燃料2および水4を連続的に供給するようになっている。
【0027】
エマルジョン燃料生成タンク10は、振動板13および反射板14を有し、キャビテーション発生部15を形成している。振動板13は高周波振動発生装置20によって高周波振動され、このエマルジョン燃料生成タンク10において、キャビテーション処理が行なわれる。そして、このエマルジョン燃料生成タンク10の排液管である2次側のエマルジョン燃料供給管33に、キャビテーション処理によって生成されたエマルジョン燃料12が排出・供給される。
【0028】
エマルジョン燃料供給配管33には、吸込みポンプ34および流量調整弁(V3)35を介してエマルジョン燃料噴射ポンプ36が接続されている。エマルジョン燃料噴射ポンプ36には、例えば2本の燃料噴射用配管37a,37bを介してディーゼルエンジン本体38の2気筒型シリンダ39a,39bが連結されている。なお、符号40は、エンジン回転軸を示している。
【0029】
このような構成において、エンジン運転時には、エマルジョン燃料生成タンク10に供給された燃料2および水4は、キャビテーション発生部15にて均質に撹絆・混合され、エマルジョン燃料12として生成される。生成されたエマルジョン燃料12は、吸込みポンプ34によって吸引され、エマルジョン燃料噴射ポンプ36へと移送される。
【0030】
エマルジョン燃料噴射ポンプ36に供給されるエマルジョン燃料12は、ディーゼルエンジン33の負荷状況に応じて、エマルジョン燃料供給管33に設けられた流量調整弁(V3)35によって流量制御され、エマルジョン燃料噴射ポンプ36に供給される。エマルジョン燃料噴射ポンプ36に供給されたエマルジョン燃料12は、エマルジョン燃料供給管37a,37bにてディーゼルエンジン本体38のシリンダ39a,39bに供給され、これらのシリンダ39a,39b内で燃焼して仕事に供される。燃焼後の排気ガスは、排気管50から外部に排気される。
【0031】
また、ディーゼルエンジン33の回転軸40にフランジ41を介して発電機42の回転軸43が連結されている。発電機42には、送電用ケーブル44を介して電力変換器45が接続され、この電力変換器45により発生電力が常用電圧(100v)に変換される。
【0032】
電力変換器45には電源ケーブル47を介して制御装置60および動力装置、例えば高周波電源装置24が接続され、発電機42で発電した電力の一部を、高周波振動発生装置20の振動用電源として適用できるようになっている。
【0033】
このような構成により、発生電力の一部を、エマルジョン燃料生成のための制御用電力および操作用電力として使用することができる。したがって、外部からの電力供給を必要とすることなく、エンジン運転を行なうことが可能となり、車両・船舶等の移動手段として適用する場合に移動体自体での電力自給が可能となる利点が得られる等の効果が奏される。
【0034】
図3は燃料改質装置1を詳細に示す構成図である。この図3に示すように、これら燃料供給管3および水供給管5の各先端側が、互いに接近してエマルジョン燃料生成タンク10内に配置されている。
【0035】
エマルジョン燃料生成タンク10は、燃料供給管3から供給される燃料2と、水供給管5から供給される水4との混合液11を、一時的に収容できる容器であり、その内部において燃料2中に水4を拡散・混合させ、混合液11から超微粒化・高混合密度のエマルジョン燃料12を生成するものである。
【0036】
すなわち、エマルジョン燃料生成タンク10は、略水平に配置された平坦な直方体状の密閉タンク構造とされており(図3では、密閉用のタンク上壁を図示省略してある)、その内側上部に振動体としての水平板状の振動板13が配置されるとともに、この振動板13の下面に対向するタンク内下部には、振動板13と対向する配置で水平な反射板14が配置されている。これら振動板13と反射板14との間には、キャビテーション発生部15として上下方向に狭隘な空間、例えば上下間隙δが10mm以下、具体的には数mmの空間が形成されている。このキャビテーション発生部15としての空間の横向きの開口部分に、燃料供給管3および水供給管5の各先端開口部が臨んでおり、燃料2と水4との混合液11がキャビテーション発生部15内に横向きの一方の開口部15aから導入されるようになっている。
【0037】
なお、キャビテーション発生部15の横向きの他方の開口部15bには、漏斗状の吸液部材16がその広口部をキャビテーション発生部15に向けて横向きに配置され、この吸液部材16の狭口側には排液管17が接続されている。排液管17は、エマルジョン生成タンク10の任意の壁、例えば底壁10aを垂直に貫通して外部方向に延び、吸込みポンプ18を介してエマルジョン燃料12を、エマルジョン燃料供給系統に供給するようになっている。
【0038】
振動板13および反射板4は、それらの全体または少なくとも相対する面を構成する部分が硬度の高い材料、例えばセラミックスまたは超硬合金などの硬質材料によって構成され、これにより後述するキャビテーション発生時における衝撃に十分耐え、壊触されない高強度をもつ構成とされている。なお、振動板13および反射板4の対向部分のみを高硬度とする場合には、各種金属等の母材の表面にセラミックスもしくは超高合金等の硬質メッキによる表面処理を施すこと等により構成することができる。
【0039】
そして、振動板13は、例えば上方に向って延びる垂直な連結棒19を介して高周波振動発生装置20に連結され、この高周波振動発生装置20によって上下方向(矢印a方向)に高周波振動されるようになっている。
【0040】
高周波振動発生装置20は、ケース21内に振動源として例えば磁歪材料からなる振動子22を収納するとともに、その振動子22を駆動するための高周波用コイル23を配置して構成したものであり、高周波電源装置24から電源ケーブル25にて高周波電力が供給されるようにしたものである。なお、高周波電源装置24は、電源からの電力を周波数変換し、高周波電流を発生するものである。これにより、振動子22ひいては振動体13の高周波振動領域が、例えば超音波領域(20KHz以上)に設定されている。
【0041】
なお、振動発生装置20の振動子22は、圧電素子または超磁歪材料により構成することもでき、また、振動体13と振動子22とを同一材料により一体構造とすることもできる。高周波発生装置20のケース21は、支持アーム26に取付ボルト27を介して固接されており、支持アーム26は強固な静止部28に固定されている。
【0042】
次に、エマルジョン燃料生成方法について説明する。まず、燃料2が燃料供給管3の燃料供給ポンプ6により燃料流量調整弁(V1)7を経由して、エマルジョン燃料生成タンク10内に配置された振動板13と反射板14との間隙部、すなわちキャビテーション発生部15に供給される。一方、水4も同様に水供給管5の水供給ポンプ2aにより水流量調整弁(V2)9を介してエマルジョン燃料生成タンク10内のキャビテーション発生部15に供給される。これにより、燃料2と水4との混合液はキャビテーション発生部15およびエマルジョン燃料生成タンク10内に充満する。
【0043】
この場合、燃料供給ポンプ6および水供給ポンプ8から吐出される流量は、エマルジョン燃料の必要な生成量に従って制御される。そして、高周波振動発生装置20の先端部に取付けられた振動板13は、少なくとも下面、例えば全体が、エマルジョン燃料生成タンク10内に充満した燃料2および水4の混合液11に浸漬される状態となる。
【0044】
この状態で振動板13が高周波振動することにより、キャビテーション発生部15において混合液11にキャビテーションが発生し、燃料2に水4が拡散・混合して超微粒化され、高混合密度のエマルジョン燃料12が生成される。
【0045】
図4は、上述したエマルジョン燃料12の生成メカニズムを示す説明図である。この図4に模式的に示すように、エマルジョン燃料生成タンク10内の混合液11は、燃料2中に水4が細かい塊状の水滴4aとして混合した状態で存在している。振動板13と反射板14との間隙部に導入された混合液11についても同様である。
【0046】
この状態で振動板13が振動方向aに沿って上向きに動作すると、振動板13と反射板14との間隙部に瞬間的に負圧になる場が形成され、その負圧により混合液11中に気泡、すなわちキャビテーション泡29が発生する。このキャビテーション泡29は燃料2中に多数発生するとともに、塊状となって燃料2に分散混合している水滴4a中にも発生する。
【0047】
そして、振動板13が高周波振動により次の瞬間に下向きに動作すると、上記と逆に高圧の圧力場が形成され、キャビテーション泡29は高圧により崩壊される。このキャビテーション泡29の崩壊時には、高圧の衝撃波(泡崩壊時発生衝撃波:矢印c)が発生する。この衝撃波cは、塊状の水滴4aに破壊エネルギとして作用する。特に水滴4a内に発生したキャビテーション泡29の崩壊時には、その水滴4aを破裂させる外向きの破壊エネルギが発生する。これにより、水滴4aは、より小さい塊状へと分割する。また、衝撃波cは振動板13と反射板14との間で反射し、衝撃波反射波(以下、単に「反射波」という:矢印b)となって、再び燃料2と水4(水滴4a)とに衝撃波として繰り返し作用することになる。
【0048】
すなわち、振動板13が燃料2および水4の混合液11中で高周波振動すると、振動体13の超高速往復動作によって微細なキャビテーション泡29の形成・崩壊が繰返される。そして、このキャビテーション泡29の崩壊時に大きな衝撃圧力が生じ、条件によっては、発生する衝撃圧力が数百MPaに達する。この衝撃圧力が数百MPaに達することは、高周波振動を超音波領域に設定した本実施形態において、明確に観測することができた。
【0049】
また、キャビテーション発生部15においてキャビテーション泡29の崩壊時に発生する衝撃波cと、発生した衝撃波cの反射波bとは、燃料2に対しても作用する。すなわち、振動体13を20KHz以上の超音波領域で振動させると、高分子の液体である燃料2中の分子のクラスターが振動によって小さくなる。したがって、振動体13を超音波振動させることにより、キャビテーションによる衝撃圧力と、超音波振動によるクラスター分解作用との相乗効果により、燃料2を構成している高分子鎖が物理的に切断され、低分子化による改質作用も行われる。
【0050】
図5は、燃料2として軽油を適用した場合について、キャビテーション発生部15で改質作用を受けた燃料成分の分析結果を示した測定グラフである。この図5の横軸に軽油の分子数を表し、縦軸に分子量を表している。キャビテーション処理前の燃料の場合は、実線の柱状グラフによる特性線Aとして示したように、高分子側の分子量が多く、低分子側の分子量が少ない。
【0051】
これに対し、キャビテーション処理後においては、仮想線の柱状グラフによる特性線Bとして示したように、高分子側の分子量が低減するとともに、低分子側の分子量が増加する傾向を示す。このことは、高分子側の分子の鎖が衝撃波にて分断され、分断された低分子が増加分として計測されたことを裏付けている。このことにより、水4を添加して撹絆・混合するだけではなく、燃料2そのものもキャビテーションの衝撃波cおよび反射波bによって低分子化が促進され、より燃焼し易い成分に変化していることを物語っている。
【0052】
また、キャビテーション処理においては、このように低分子化した燃料2と、微細化された水滴4aとに対し、さらに混合および撹絆作用が加えられ、拡散・混合が推進される。これにより、超微粒化・高混合密度のエマルジョン燃料12が生成される。なお、燃料2と水4との供給量を一定に制御することにより、燃料2と水4とが一定の割合で、均質かつ微細に混合した質の高いエマルジョン燃料が生成される。
【0053】
以上のように、キャビテーション発生部15の上下幅を数mmの間隙とした本実施形態においては、キャビテーション泡29の崩壊により発生した衝撃波b,cが周囲に拡散されずに閉じこめられた状態で保持されるため、高密度な衝撃波場が形成・保持される。そして、水4は衝撃波により、微細な分子の状態に分断されて細分化されると同時に、燃料2と混合・撹絆を繰り返すことにより、均一に水分が拡散・混合されたエマルジョン燃料が生成されるものである。なお、実験結果によると、キャビテーション発生部15の上下間隙値を10mmまで拡大しても、前記と略程度の効果が得られることが認められた。
【0054】
上述のようにして生成されたエマルジョン燃料12は、一定以上の高エネルギを加えない限り、容易に元の状態に戻ることはない。したがって、微細化された水滴4aおよび低分子化された燃料2の状態は、長期間に亘って維持され続けるので、長期に保存しても燃料2と水4との分離な殆ど生じることがなく、燃焼器への供給等、次工程への供給時においても品質低下等の問題が生じることなく常時、良好な品質のエマルジョン燃料としてディーゼルエンジン30に供給利用することができる。
【0055】
このようにして生成したエマルジョン燃料12をディーゼルエンジン本体38に供給して燃焼した場合には、燃料が超微粒化・高混合密度であり、かつ燃料2と水4とが一定の割合で、均質かつ微細に混合した質の高いものであるため、燃焼温度が低く抑えられとともに、燃料中の水分が水蒸気となり、水蒸気の一部が分離して小爆発の現象(マイクロエクスプロージョン現象)を起こし、爆発力で燃料をはじき散らすことにより空気との混合を助け、燃焼反応が助長されることにより、未燃焼部分が殆どなくなる。このため、従来では未燃焼によって生成されていた未燃焼生成物、いわゆるPM黒煙の煤塵の発生が大きく低減する。また、本実施形態によって得られたエマルジョン燃料12は、燃焼温度が低く抑えられるため、燃焼時に有害なNOx等の化学物質の生成も殆ど生じない。したがって、燃焼排気ガス中に含まれる黒煙などの煤塵や有害なNOx等の化学物質の生成を大幅に抑制することができ、大気汚染防止を効果的に推進することができる。
【0056】
また、本実施形態によれば、小型かつ簡易な構成のもとで、燃料のエマルジョン化を能率よく行うことができ、しかも生成したエマルジョン燃料を長期間保存しても燃料と他の液体との分離が殆ど生じることがない超微粒化・高混合密度のエマルジョン燃料生成が可能となる。したがって、従来のスクリュー式攪拌手段を採用する場合等と比較して、構成が簡易かつ小型なもので済み、大掛かりな設備構成も不要となり、燃焼器への実際利用が容易に図れるようになる。
【0057】
図6は、制御装置60のシステム構成を示している。この制御装置60は主制御部61、CPU62、入出力インターフェイス63,64および複数のデータベース(DB1〜DB4)65,66,67,68を備えている。データベース(DB1)65は、エマルジョン燃料・回転数データベースであり、データベース(DB2)66は、エマルジョン燃料・出力特性データベースである。データベース(DB3)67は、排気ガス成分・エマルジョン燃料濃度特性データベースであり、データベース(DB4)68は、出力・回転数データベースである。
【0058】
主制御部61には、複数の計器1…nが接続されている。これらの計器としては、起動停止検出用計器(計器1)71、回転数検出用計器(計器2)72およびエンジン出力検出用計器(計器3)73等である。そして、主制御部61に起動停止検出用計器71からの起動停止信号、回転数検出用計器72からの回転数検出信号およびエンジン出力検出用計器73からのエンジン出力信号が入力され、主制御部61では、エマルジョン燃料・回転数データベース65、エマルジョン燃料・出力特性データベース66、排気ガス成分・エマルジョン燃料濃度特性データベース67および出力・回転数データベース68からの情報に基づいて、制御演算が行なわれる。この結果、各バルブ、すなわち燃料流量調整弁(V1)7,水流量調整弁(V2)9,流量調整弁(V3)35,排気弁(V4)53,(V5)55は自動調整弁として構成され、これらの自動調整弁(V1)7,(V2)9,(V3)35,(V4)53,(V5)55および冷却ファン56に制御信号が出力され、エンジン制御等が行なわれる。
【0059】
本実施形態では、下記の手順に示すように、エンジン始動時に得気体燃料供給系統からの液体燃料のみを供給する設定とされている。また、エンジン始動後に水供給系統からの水供給量を漸次多くしてエマルジョン燃料の供給へと移行する設定とされている。さらに、エンジン出力が正常値に到達した後は出力に応じて水分含有量が一定のエマルジョン燃料を供給する設定とされている。
【0060】
図7は、エンジン制御手順を示すフローチャートである。この図7に示すように、本実施形態では、エンジン始動準備段階では燃料改質装置1は停止している(S101)。そして、エンジン始動の際には、自動調整弁(V3)35が開となり(S102)、液体燃料が100%の燃料供給が行なわれる(S103)。このとき、自動調整弁(V4)53は開き、自動調整弁(V5)55は閉じ(S104)、始動時に排気フィルタ54が使用される。
【0061】
この状態でエンジン始動・運転が行なわれ(S105)、エンジン回転および負荷計測がされる(S106)。そして、定常運転状態に到達したかの判断が行なわれ(S107)、未到達であると、計測値に基づいて自動調整弁(V3)35が開閉調整され、改質燃料の流量が調整される(S108)。
【0062】
このようにして定常運転状態が確認された後は、自動調整弁(V1)7の開度を順次絞りながら自動調整弁8が順次開かれる(S109)。そして、エンジンの回転と負荷の計測値から運転出力の正常についての判断がされ(S110)、計測値が異常であるときは、自動調整弁(V1)7,9が開閉調整され(S111)、改質燃料比が調節される。
【0063】
運転出力の正常と確認された後、自動調整弁(V1)7,8を決められた開度に固定し(S112)、運転を継続する。このとき、自動調整弁(V4)53は閉じ、自動調整弁(V5)55は開き、始動時に使用された排気フィルタ54は使用されない(S113)。すなわち、定常運転状態を確認後、自動調整弁(V1)7の開度を順次絞りながら自動調整弁(V2)9を順次開き、運転出力が正常と確認されると、自動調整弁(V1)7,9を決められた開度で固定し、運転が継続される(S114)。
【0064】
このような制御により、エンジン運転が適正に行なわれる結果、本実施形態によると、ディーゼルエンジン30に改質燃料を使用する際に問題となっている始動時等のノッキングを効果的に防止することができる。また、エンジン始動時等において燃料が正常な燃焼を行うことができ、速やかに定常回転になるだけでなく、NOxおよびPM等の発生を有効に低減することができる。さらに、燃料消費量が少なくて済み、かつ改質燃料の排ガスがクリーンであることから、定常回転時には排気フィルタを使用しなくて済む利点も得られる。そして、既存の排ガス清浄装置に比して小型化が図れ、さらに排気フィルタ54は使用時間が短いため、カートリッジ式で簡易に着脱可能であり、メンテナンスが容易となる。
【0065】
図8は、排気フィルタ54の構成例を示す断面図であり、図9はフィルタエレメントを示す斜視図である。これらの図に示すように、排気フィルタ54は、簡易着脱式のカートリッジ型フィルタとされている。すなわち、この排気フィルタ54は、排気管の分岐管51に設けられたフィルタケーシング70内に、筒状のフィルタエレメント71を着脱可能に装着して構成されている。フィルタエレメント71は、例えば中空糸膜フィルタとして構成されている。
【0066】
このような構成により、フィルタ交換等が極めて簡単な操作によって容易に行なえる。
【0067】
図10は、本発明の他の実施形態による改質燃料用ディーゼルエンジンを示す構成図である。この実施形態が前記実施形態と異なる点は、エンジン本体38が冷却水循環式の水冷系統72を備え、この水冷系統72におけるエンジン冷却後の高温となった冷却水が冷却水タンク73から流量調整弁74を介して燃料改質装置1への水供給系統に適用されている点である。この流量調整弁74は制御装置60によって制御される。他の構成については、前記実施形態と同様であるから、図10に図1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0068】
このような構成によると、燃料改質装置1に供給される水がエンジン冷却水を有効に利用して行なえ、他の水源を省略することができ、また燃料改質装置1での水温が高くなるため、キャビテーション作用が推進され、燃料改質が効果的に行なわれる。
【0069】
以上の実施形態によれば、ディーゼルエンジンに改質燃料を使用する際に問題となっている始動時等のノッキングが防止でき、またエンジンの始動時等において燃料が正常な燃焼を行うことにより、速やかに定常回転になるだけでなく、NOxおよびPM等の発生を低減できる。さらに、燃料消費量が少なくて済むとともに、改質燃料の排ガスはクリーンなため定常回転時には排気フィルタを使用しなくて済む等の利点が得られる。さらに、既存の排ガス清浄装置に比して小型化が図れ、さらにまた、排気フィルタの使用時間が短いためカートリッジ式で簡易に着脱可能なフィルタ構成が実現でき、メンテナンス等が容易に行なえる。
【0070】
【発明の効果】
以上で詳述したように、本発明によれば、小型かつ簡易な構成で既存エンジンの燃料系統を有効に利用して燃料改質を行なうことができるとともに、燃料のエマルジョン化を迅速かつ高能率で、しかも液体燃料と水との分離が殆ど生じることがない超微粒化・高混合密度で行なうことができ、ノッキング等の不具合もなく円滑に定常運転を維持することができる。また、本発明によれば、エンジン始動時等に燃料が正常な燃焼を行って速やかに定常回転になり、NOxおよびPM等の発生を低減できるとともに、燃料消費量が少なくて済み、排ガスがクリーンで定常回転時に排気フィルタを使用しなくて済み、メンテナンス等も容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による改質燃料用ディーゼルエンジンを示す基本構成因。
【図2】本発明の一実施形態による改質燃料用ディーゼルエンジンを示す構成図。
【図3】前記実施形態における燃料改質装置を示す構成図。
【図4】前記実施形態における燃料改質装置による燃料エマルジョン化の作用説明図。
【図5】前記実施形態における燃料改質効果を示す測定グラフ。
【図6】前記実施形態における燃料制御用の制御装置を示す機能構成図。
【図7】前記実施形態における燃料制御方法の手順を示すフローチャート。
【図8】本発明に適用される排気フィルタ装置の構成例を示す断面図。
【図9】図8に示したフィルタエレメントの斜視図。
【図10】本発明の他の実施形態による改質燃料用ディーゼルエンジンを示す構成図。
【符号の説明】
1…燃料改質装置、2…燃料、3…燃料供給管、4…水、4a…水滴、5…水供給管、6…燃料供給ポンプ、7…燃料流量調整弁、8…水供給ポンプ、9…水流量調整弁、10…エマルジョン燃料生成タンク、11…混合液、12…エマルジョン燃料、13…振動板、14…反射板、15…キャビテーション発生部、15a…開口部、15b…他方の開口部、16…吸液部材、17…排液管、18…吸込みポンプ、19…連結棒、20…高周波振動発生装置、21…ケース、22…振動子、23…高周波用コイル、24…高周波電源装置、25…電源ケーブル、26…支持アーム、27…取付ボルト、28…静止部、29…キャビテーション泡、30…ディーゼルエンジン、31…燃料タンク、32…水タンク、33…エマルジョン燃料供給配管、34…吸込みポンプ、35…流量調整弁、36…エマルジョン燃料噴射ポンプ、37a,37b…燃料噴射用配管、38…ディーゼルエンジン本体、39a,39b…シリンダ、40…エンジン回転軸、41…フランジ、42…発電機、43…回転軸、44…送電用ケーブル、45…電力変換器、46…出力端子、47…電源ケーブル、50…排気管、51,52…分岐管、53…排気弁(V4)、54…排気フィルタ、55…排気弁(V5)、56…冷却ファン、60…制御装置。

Claims (10)

  1. 液体燃料を供給する液体燃料供給系統と、水を供給する水供給系統と、これらの系統から供給される前記液体燃料と前記水との混合液に高周波振動を与えて超微粒化・高混合密度のエマルジョン燃料を生成する燃料改質装置と、この燃料改質装置によって生成したエマルジョン燃料を燃料噴射ポンプによりエンジン本体に供給するエマルジョン燃料供給系統と、前記液体燃料供給系統における液体燃料供給量および前記水供給系統における水供給量をエンジン運転状態に応じて制御する制御装置とを備えたことを特徴とする改質燃料用ディーゼルエンジン。
  2. 前記制御装置は、エンジン始動時に前記得気体燃料供給系統からの液体燃料のみを供給する設定とされている請求項1記載のディーゼルエンジン。
  3. 前記制御装置は、エンジン始動後に前記水供給系統からの水供給量を漸次多くしてエマルジョン燃料の供給へと移行する設定とされている請求項1記載のディーゼルエンジン。
  4. 前記制御装置は、エンジン出力が正常値に到達した後は出力に応じて水分含有量が一定のエマルジョン燃料を供給する設定とされている請求項1記載のディーゼルエンジン。
  5. 前記エンジン本体は、発電機、動力装置等に回転軸を連結して回転駆動し、前記発生電力および動力により前記制御装置および同装置により制御される駆動部の自立的な動力源を得る構成とされている請求項1記載のディーゼルエンジン。
  6. 前記燃料供給系および水供給系に自動調整弁が設けられ、これらの自動調整弁は前記制御装置からの出力に基づいて開度制御され、この自動調整弁の開度制御によって前記エマルジョン燃料における前記液体燃料の混合比および前記エマルジョン燃料の供給量が可変とされている請求項1記載のディーゼルエンジン。
  7. 前記燃料改質装置は、液体燃料と前記水との混合液に高周波振動を与えることによりキャビテーションを連続的に発生させ、キャビテーション気泡の発生および崩壊によって、超微粒化・高混合密度のエマルジョン燃料を生成するものである請求項1記載のディーゼルエンジン。
  8. 前記エンジン本体は、排気フィルタを有する排気管および排気フィルタを有しない排気管を備え、前記制御装置は、始動時における排気を前記フィルタを有する排気管を介して行なう一方、定常運転時における排気は前記排気フィルタを有しない排気管を介して行なう切換え設定を行なうものである請求項1記載のディーゼルエンジン。
  9. 前記排気フィルタは、簡易着脱式のカートリッジ型フィルタである請求項8記載のディーゼルエンジン。
  10. 前記エンジン本体は冷却水循環式の水冷系統を備え、この水冷系統におけるエンジン冷却後の高温となった冷却水を前記燃料改質装置への水供給系統に適用することを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジン。
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