JP2004076391A - エントランスパッキン装置及び発進立坑における止水方法 - Google Patents

エントランスパッキン装置及び発進立坑における止水方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外面に継手部を突出させた掘進機やトンネル外殻エレメントを用いてトンネルを構築する場合に、確実に止水を行うことの可能なエントランスパッキン装置を提供する。
【解決手段】掘進機本体14及び雄継手部22、雌継手部24の外径にほぼ相応した第1の孔76を有し、発進立坑30の壁面54側に取り付けられる第1のパッキン38と、第1のパッキン38よりも厚さが薄く、第1の孔76よりも小さな第2の孔78を有し、第1のパッキン38よりも発進立坑30内方側に取り付けられる第2のパッキン40とを有し、掘進機本体14による掘進時に、第2のパッキン40の第1の孔76より内側の部分を第1の孔76を超えて発進抗口32側に侵入させ、水圧により第2のパッキン40が発進抗口32より発進立坑30側に押し戻されるのを第1のパッキン38にて防止する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エントランスパッキン装置及び発進立坑における止水方法に関し、特に、外面に継手部を突出させた掘進機に対するエントランスパッキン装置及び発進立坑における止水方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、推進工法、シールド工法、パイプルーフ工法などにおいて、掘進機を発進立坑より発進させる場合、発進立坑内の発進坑口にエントランスパッキン装置を取り付けることで、止水を行うようにしている。
【0003】
このエントランスパッキン装置は、パッキンを1重で設置し、掘進機の掘進に追従させるとともに、フラッパー金具にてパッキンが発進立坑内方側に反り返るのを防止するようにしていた。
【0004】
しかし、このようなエントランスパッキン装置では、例えば、外面に継手部を突出させた掘進機やトンネル外殻エレメントを用いて、互いに継手部で連結されたトンネルを構築しようとする場合、突出する継手部にパッキンを追従させるのが困難で、しかも、継手部により上下あるいは左右に連結した掘進となり、フラッパー金具を取り付けるスペースがないため、漏水が生じやすく、しかも、パッキンが反り返って発進立坑内方側に出てきてしまうこととなる。
【0005】
本発明の目的は、外面に継手部を突出させた掘進機やトンネル外殻エレメントを用いてトンネルを構築する場合に、確実に止水を行うことの可能なエントランスパッキン装置及び発進立坑における止水方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明のエントランスパッキン装置は、掘進機本体の外面に軸方向に沿って継手部を突出させた掘進機及びトンネル外殻エレメントを用いて掘進を行い、先行するトンネルを構築し、先行するトンネル外殻と継手部同士を係合させて隣接位置に順次トンネルを構築する際に、発進立坑内の発進坑口に取り付けて止水を行うエントランスパッキン装置であって、
前記掘進機本体及び継手部の外径にほぼ相応した第1の孔を有し、前記発進立坑の壁面側に取り付けられる第1のパッキンと、
前記第1のパッキンよりも厚さが薄く、前記第1の孔よりも小さな第2の孔を有し、前記第1のパッキンよりも前記発進立坑内方側に取り付けられる第2のパッキンとを有し、
前記掘進機による掘進時に、前記第2のパッキンの前記第1の孔より内側の部分を前記第1の孔を超えて前記発進坑口内に進入させ、水圧により前記第2のパッキンが前記発進坑口より前記発進立坑側に押し戻されるのを前記第1のパッキンにて防止することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、掘進機の掘進により、第2のパッキンの第1の孔より内側の部分が掘進機に追従して第1の孔を越えて発進坑口内に侵入することとなり、この発進坑口内に侵入した第2のパッキンは、第1のパッキンの第1の孔が掘進機本体及び継手部の外径にほぼ相応した状態となっているため、水圧により第2のパッキンが発進坑口より発進立坑側に押し戻されようとするのを第1のパッキンにて防止することができ、確実に止水を行うことができる。
【0008】
特に、継手部対応位置の第2のパッキンが強く引き延ばされて反り返ろうとしても、第1のパッキンは継手部の形状に対応した第1の孔を有しているため、継手部における反り返りを確実に防止することができる。
【0009】
本発明においては、前記第2のパッキンは、予め前記第1のパッキンと一体に形成することができる。
【0010】
このような構成とすることにより、第1のパッキンと第2のパッキンが別体に設けられて取り付けられる場合に比し、第2のパッキンが第1のパッキンと一体に形成されることで、第2のパッキンが掘進機及びトンネル外殻エレメントの進行によって引っ張られることで、取付部分が破損するのを防止することができる。
【0011】
また、本発明においては、前記第2のパッキンには、前記第2のパッキンよりも厚さがあつく、前記第2の孔よりも大きな孔を有するパッキンが発進立坑内方側に一体に設けられるようにすることができる。
【0012】
このような構成とすることにより、第2の孔よりも大きな孔を有するパッキンが第2のパッキンと一体となって第2のパッキンが引っ張られて取付部分が破損するのを防止することができる。
【0013】
本発明においては、前記第1のパッキンよりも厚さが薄く、第1の孔よりも小さな第3の孔を有し、前記第1のパッキンよりも前記発進立坑の壁面側に取り付けられる第3のパッキンを有するものとすることができる。
【0014】
このような構成とすることにより、第2のパッキンに加えて第3のパッキンを掘進機及びトンネル外殻エレメントに追従させることで、より確実な止水を行うことができる。
【0015】
この場合、前記第2のパッキン及び第3のパッキンには、前記継手部対応位置にスリットを形成することができる。
【0016】
このような構成とすることにより、スリット形成位置を継手部が通過することで、第2のパッキン及び第3のパッキンの継手部対応位置が必要以上に引き延ばされて発進立坑側に反り返るのを防止し、漏水を防止することができる。
【0017】
この場合、前記掘進機は、前記継手部を有しない部分を有し、
前記第3のパッキンの前記第3の孔よりも小さな第4の孔を有し、前記第3のパッキンよりも前記発進立坑の壁面側に取り付けられて前記掘進機の継手部を有しない部分に追従する第4のパッキンを有するものとすることができる。
【0018】
このような構成とすることにより、掘進機の継手部を有しない部分に対しても第4のパッキンにより確実に追従して止水を行うことができる。
【0019】
本発明においては、前記掘進機は、断面ほぼ矩形状をなし、
前記第1のパッキンの前記第1の孔は、前記掘進機の外径に相応してほぼ矩形状とすることができる。
【0020】
このような構成とすることにより、断面ほぼ矩形状の掘進機においては、パッキンの掘進機角部対応部分が大きく引き延ばされて発進立坑側に反り返りを起こしやすいが、第1のパッキンの第1の孔を掘進機の外径に相応させてほぼ矩形状とすることで、引き延ばされたパッキンの角部部分が発進立坑側に反り返りを起こすのを防止して確実な止水を行うことができる。
【0021】
本発明の発進立坑における止水方法は、掘進機本体の外面に軸方向に沿って継手部を突出させた掘進機及びトンネル外殻エレメントを用いて掘進を行い、先行するトンネルを構築し、先行するトンネル外殻と継手部同士を係合させて隣接位置に順次トンネルを構築する際に、発進立坑内の発進坑口の止水を行う発進立坑における止水方法であって、
前記掘進機本体及び継手部の外径にほぼ相応した第1の孔を有し、前記発進立坑の壁面側に配置される第1のパッキンと、前記第1のパッキンよりも厚さが薄く、前記第1の孔よりも小さな第2の孔を有し、前記第1のパッキンよりも前記発進立坑内方側に配置される第2のパッキンと、前記第1のパッキンよりも厚さが薄く、第1の孔よりも小さな第3の孔を有し、前記第1のパッキンよりも前記発進立坑の壁面側に配置される第3のパッキンとを有するエントランスパッキン装置を前記発進坑口に取り付ける工程と、
前記掘進機を前記エントランスパッキン装置を取り付けた発進坑口に設置して掘進を開始し、前記第2及び第3のパッキンを前記掘進機本体及び継手部の形状に沿って追従させる工程と、
前記掘進機により所定距離掘進した状態で前記発進立坑内から前記掘進機の周囲に漏水防止材を注入し、前記漏水防止材の圧力にて前記第3のパッキンを前記掘進機に密着させる工程と、
を含むことを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、掘進に伴って第2のパッキンが第1のパッキンの第1の孔より掘進方向に追従し、第1のパッキンにより第2のパッキンが発進立坑側に反り返るのを防止するとともに、第3のパッキンも掘進機本体及び継手部の形状に沿って追従し、注入した漏水防止材の圧力にて第3のパッキンを掘進機に密着させることで、第3のパッキンが発進立坑側に反り返るのを確実に防止して確実な止水を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1〜図8は、本発明の一実施の形態に係るエントランスパッキン装置を示す図で、図9及び図10は、そのエントランスパッキン装置を用いたトンネルの構築状態を示す図である。
【0025】
図9で示すように、このトンネル10は、ほぼ矩形状をなすもので、複数のトンネル10を上下方向及び左右方向に隣接して複数構築し、この複数のトンネル10を大断面のほぼ矩形の外殻として、この外殻によって囲まれた内部の土砂を掘削してほぼ矩形の大断面トンネル12を構築するようにしている。
【0026】
また、各トンネル10は、図10に示すように、掘進機14及びトンネル外殻エレメント16を用いて、例えば推進工法により構築されるようになっている。
【0027】
掘進機14は、ほぼ矩形の掘進機本体18の先端部にカッター20を備えるとともに、外面後方の一方側角部に軸方向に沿って一対の雄継手部22を突出させ、かつ、他方の角部に軸方向に沿って一対の雌継手部24を突出させた状態となっており、前方部分には雄、雌継手部22、24を有していない。
【0028】
トンネル外殻エレメント16は、掘進機本体18と同様にほぼ矩形状に形成され、掘進機本体18の雄継手部22及び雌継手部24に対応する外面に軸方向全体に沿って雄継手部26及び雌継手部28を突出させた状態となっている。
【0029】
そして、掘進機14及びトンネル外殻エレメント16を用いて掘進を行い、先行するトンネル10を構築した後、先行するトンネル10の外殻エレメント16の雌継手部28と掘進機本体18の雄継手部22及び後行するトンネル外殻エレメント16の雄継手部22とを係合させて隣接位置に順次トンネルを構築するようにしている。
【0030】
この掘進機14による掘削に際しては、高濃度泥水を用いて土圧に対抗するようにしている。
【0031】
この掘進を行う場合、図1〜図7に示すように、発進立坑30内の発進抗口32にエントランスパッキン装置34を取り付けて止水を行うようにしている。
【0032】
このエントランスパッキン装置34は、エントランスケース36と、第1〜第4のパッキン38、40、42、44と、パッキン押えプレート46とを有している。
【0033】
エントランスケース36は、取付部48と、パッキン収納部50とを有し、この取付部48がエントランスケース取付金具52を介して発進立坑30の壁面54の芯材56に取り付けられるようになっている。
【0034】
このエントランスケース取付金具52は、方形枠状のプレート58と、このプレート58より突出させた複数のボルト60とを有し、プレート58が芯材56に例えば溶接にて固定されるようになっている。
【0035】
取付部48には、図6にも示すように、パッキン収納部50の外方で、ボルト60対応位置に取付孔62が形成されている。
【0036】
そして、エントランスケース取付金具52との間に弾性部材、例えばスポンジ64を介在させた状態で、エントランスケース取付金具52のボルト60を取付部48の取付孔62に挿通し、ナット66にて締め付けることで、エントランスケース取付金具52に固定されるようになっている。
【0037】
また、取付部48には、掘進機本体18及び雄雌両継手部22、24の形状にほぼ相応した孔68が設けられ、パッキン収納部50内で孔68の周囲に複数のボルト70が突設され、かつ、所定位置に貫通孔付きの漏水防止材注入用ボルト72が突設され、この漏水防止材注入用ボルト72に注入管74が挿入されている。
【0038】
第1のパッキン38は、図2にも示すように、掘進機本体18及び雄雌両継手部22、24の外径にほぼ相応した第1の孔76を有し、発進立坑30の壁面54側に取り付けられるようになっている。
【0039】
また、この第1のパッキン38は、ゴム製で、厚さが10mmのものを用いている。
【0040】
さらに、第1のパッキン38には、ボルト70及び泥水防止材注入用ボルト72対応位置に、取付孔38aが形成されている。
【0041】
第2のパッキン40は、図3にも示すように、第1のパッキン38の第1の孔76よりも小さな第2の孔78を有し、第1のパッキン38よりも発進立坑30内方側に取り付けられるようになっている。
【0042】
この第2のパッキン40は、第1のパッキン38よりも厚さが薄く、例えば2mmの厚さとされている。
【0043】
また、第2の孔78は、掘進機本体18及び雄雌両継手部22、24の形状に相応した形状ではなく、方形状に形成されている。
【0044】
さらに、この第2のパッキン40には、第2の孔78よりも大きな孔80を有するパッキン82が発進立坑30内方側に一体に設けられている。
【0045】
このパッキン82は、第2のパッキン40よりも厚さが厚く、例えば5mmの厚さに形成されている。
【0046】
このパッキン82の孔80は、雄雌両継手部22、24に対応した凹部84が形成され、第2のパッキン40の凹部84対応位置にスリット86が形成された状態となっている。
【0047】
このスリット86は、雄雌両継手部22、24が通過する際に第2のパッキン40が必要以上に引き延ばされて発進立坑30側に反り返るのを防止するためのもので、完全に切り離した状態でも切り離していない状態でもよい。
【0048】
また、第2のパッキン40及びパッキン82には、ボルト70及び漏水防止材注入用ボルト72対応位置に取付孔40aが形成されている。
【0049】
第3のパッキン42は、図4にも示すように、第1のパッキン38の第1の孔76よりも小さな第3の孔88を有し、第1のパッキン38よりも発進立坑30の壁面側に取り付けられるようになっている。
【0050】
この第3の孔88は、第2のパッキン40の第2の孔78と同様に、方形状に形成され、雄雌両継手部22、24対応位置にY字状のスリット90が形成されている。
【0051】
このスリット90も、スリット86と同様に雄雌両継手部22、24が通過する際に第3のパッキン42が必要以上に引き延ばされて発進立坑30側に反り返るのを防止するためのもので、完全に切り離した状態でも切り離さない状態でもよい。
【0052】
また、この第3のパッキン42は、第1のパッキン38よりも厚さが薄く、例えば、3mmに形成され、第2のパッキン40よりも若干厚く形成されている。
【0053】
この第3のパッキン42には、ボルト70及び漏水防止材注入用ボルト72対応位置に、取付孔42aが形成されている。
【0054】
第4のパッキン44は、図5にも示すように、第3のパッキン42の第3の孔88よりも小さな第4の孔92を有し、第3のパッキン42よりも発進立坑30の壁面側に取り付けられて掘進機本体18の雄雌両継手部22、24を有しない部分に追従するようにされている。
【0055】
この第4のパッキン44は、第3のパッキン42と同様に、例えば3mmの厚さに形成されている。
【0056】
また、第4のパッキン44には、ボルト70及び泥水防止材注入用ボルト72対応位置に、取付孔44aが形成されている。
【0057】
パッキン押えプレート46は、図7にも示すように、エントランスケース36の孔68と対応した孔94を有し、孔94の周囲には、ボルト70及び漏水防止材注入用ボルト72対応位置に取付孔46aが形成されている。
【0058】
そして、エントランスケース36のパッキン収納部50内に第1〜第4のパッキン38〜44を挿入し、さらにその上からパッキン押えプレート46を挿入して、ボルト70にナット96を取り付け、漏水防止材注入用ボルト72に注入管74を挿入して袋ナット100にて締め付け固定するようにしている。
【0059】
また、掘進機14の出口側では、図8に示すように、出口側エントランスパッキン装置102が到達立坑104の壁面106に取り付けられるようになっている。
【0060】
この出口側エントランスパッキン装置102は、出口側エントランスケース108内に壁面106側より第3のパッキン42、第2のパッキン40及び第5のパッキン110を収納し、パッキン押えプレート46にて固定するようになっている。
【0061】
出口側エントランスケース108は、エントランスケース36の漏水防止材注入用ボルト72に代えてボルト70を取り付けている点でエントランスケース36と相違するだけで他の構成はエントランスケース36と同様である。
【0062】
第5のパッキン110は、第4のパッキン44と同じ構成となっているが、第5のパッキン110の厚さが例えば5mmに設定されている点で第4のパッキン44と相違するのみである。
【0063】
他の構成は、エントランスパッキン装置34と同様につき説明を省略する。
【0064】
次に、前述のエントランスパッキン装置34を用いた発進立坑における止水方法について説明する。
【0065】
まず、掘進機14による掘進開始に先立って、発進立坑30の壁面54にエントランスパッキン装置34を取り付ける。
【0066】
このエントランスパッキン装置34の取り付けに際しては、まず、エントランスケース取付金具52を発進立坑30の壁面5にある芯材56に溶着する。
【0067】
次いで、エントランスケース取付金具52のプレート58の内のりに沿って壁面54の芯材56を溶断するとともに、モルタルを壊して発進抗口32を形成する。
【0068】
次に、エントランスケース取付金具52にスポンジ64を取り付け、その上から、エントランスケース36を重ね、エントランスケース36の取付部48に設けた取付孔62より突出するエントランスケース取付金具52のボルト60にナット66を取り付けて、エントランスケース36を壁面54に固定する。
【0069】
この状態で、壁面54側より順に第4のパッキン44、第3のパッキン42、第1のパッキン38、第2のパッキン40及びパッキン押えプレート46をエントランスケース36のパッキン収納部50内に収納させる。
【0070】
そして、各取付孔38a、40a、42a、44a、46aを貫通したエントランスケース36のボルト70にナット96を取り付け、漏水防止材注入溶ボルト72に注入管98を挿入して袋ナット100を取り付けることで、エントランスケース36に第1〜第4のパッキン38〜44を取り付けてエントランスパッキン装置34の取り付けが終了する。
【0071】
次に、掘進機14をエントランスパッキン装置34を取り付けた発進抗口32に設置して切削掘進を開始する。
【0072】
初期掘進が終了したら、シールドチャンバー内に高濃度泥水を注入し、土圧に対抗しながらさらに掘進を進める。
【0073】
この場合、掘進機本体18の前方部分の雄雌両継手部22、24がない部分では、第4のパッキン44が掘進機本体18の外面に追従して、確実な漏水を行う。
【0074】
また、掘進に伴って第2のパッキン40が第1のパッキン38の第1の孔より掘進方向に追従し、第1のパッキン38により第2のパッキン40が発進立坑30側に反り返るのを防止して、確実な泥水行うことができる。
【0075】
さらに、第2のパッキン40及び第3のパッキン42には、スリット86、90が設けられているので、雄雌両継手部22、24が通過する際に必要以上に第2のパッキン40及び第3のパッキン42が引き延ばされて発進立坑30側に反り返るのを防止して、確実な泥水防止がなされている。
【0076】
所定距離掘進した状態で、エントランスケース36に設けた漏水防止材注入用ボルト72を用い、注入管98より掘進機14の外周に漏水防止材を注入する。
【0077】
この場合、注入した漏水防止材の圧力にて第3のパッキン42を掘進機14に密着させることで、第3のパッキン42が発進立坑30側に反り返るのを確実に防止して確実な止水を行うことができる。
【0078】
そして、このようにして先行するトンネル10を構築した後、そのトンネル10と隣接する位置に同様にエントランスパッキン装置34を取り付けて、先行するトンネル10のトンネル外殻エレメント16に設けた雄継手部26または雌継手部28に掘進機本体18の雌継手部24または雄継手部22を係合させて掘進を行う。
【0079】
このようにして、隣接するトンネル10を順次構築して大断面トンネル12を形成すれば、確実な止水の下にトンネルを構築することができる。
【0080】
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の形態に変形可能である。
【0081】
例えば、前記実施の形態においては、推進工法を用いたトンネルの構築について説明したが、推進工法に限らずシールド工法やパイプルーフ工事にも適用することができる。
【0082】
また、前記実施の形態では、矩形断面の掘進機を用いているがこの例に限らず、例えば円形断面の掘進機にも用いることができる。
【0083】
さらに、前記実施の形態では、エントランスパッキン装置に第1〜第4のパッキンを用いているが、この例に限定されるものではなく、第1及び第2のパッキンのみを用いるようにしてもよく、あるいは第1〜第3のパッキンを用いるようにしてもよい。
【0084】
また、第2のパッキンは、肉厚の厚めのパッキンを一体に取り付けたものを用いているが、この例に限らず、第1のパッキンと一体にしたものを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るエントランスパッキン装置の分解組み立て図である。
【図2】第1のパッキンの正面図である。
【図3】第2のパッキンの正面図である。
【図4】第3のパッキンの正面図である。
【図5】第4のパッキンの正面図である。
【図6】エントランスケースの正面図である。
【図7】パッキン押えプレートの正面図である。
【図8】出口側エントランスパッキン装置の分解組み立て図である。
【図9】複数のトンネルにより大断面トンネルを構築する状態を示す正面図である。
【図10】先行するトンネル外殻エレメントに対し隣接させて掘進機によりトンネルを構築する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 トンネル
14 掘進機
16 トンネル外殻エレメント
18 掘進機本体
22、26 雄継手部
24、28 雌継手部
30 発進立坑
32 発進抗口
34 エントランスパッキン装置
36 エントランスケース
38 第1のパッキン
40 第2のパッキン
42 第3のパッキン
44 第4のパッキン
46 パッキン押えプレート
54 壁面
72 漏水防止材注入用ボルト
74 注入管
76 第1の孔
78 第2の孔
80 孔
82 パッキン
86 スリット
88 第3の孔
90 スリット
92 第4の孔

Claims (8)

  1. 掘進機本体の外面に軸方向に沿って継手部を突出させた掘進機及びトンネル外殻エレメントを用いて掘進を行い、先行するトンネルを構築し、先行するトンネル外殻と継手部同士を係合させて隣接位置に順次トンネルを構築する際に、発進立坑内の発進坑口に取り付けて止水を行うエントランスパッキン装置であって、
    前記掘進機本体及び継手部の外径にほぼ相応した第1の孔を有し、前記発進立坑の壁面側に取り付けられる第1のパッキンと、
    前記第1のパッキンよりも厚さが薄く、前記第1の孔よりも小さな第2の孔を有し、前記第1のパッキンよりも前記発進立坑内方側に取り付けられる第2のパッキンとを有し、
    前記掘進機による掘進時に、前記第2のパッキンの前記第1の孔より内側の部分を前記第1の孔を超えて前記発進坑口内に進入させ、水圧により前記第2のパッキンが前記発進坑口より前記発進立坑側に押し戻されるのを前記第1のパッキンにて防止することを特徴とするエントランスパッキン装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2のパッキンは、予め前記第1のパッキンと一体に形成されていることを特徴とするエントランスパッキン装置。
  3. 請求項1において、
    前記第2のパッキンには、前記第2のパッキンよりも厚さがあつく、前記第2の孔よりも大きな孔を有するパッキンが発進立坑内方側に一体に設けられていることを特徴とするエントランスパッキン装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記第1のパッキンよりも厚さが薄く、第1の孔よりも小さな第3の孔を有し、前記第1のパッキンよりも前記発進立坑の壁面側に取り付けられる第3のパッキンを有することを特徴とするエントランスパッキン装置。
  5. 請求項4において、
    前記第2のパッキン及び第3のパッキンには、前記継手部対応位置にスリットが形成されていることを特徴とするエントランスパッキン装置。
  6. 請求項5において、
    前記掘進機は、前記継手部を有しない部分を有し、
    前記第3のパッキンの前記第3の孔よりも小さな第4の孔を有し、前記第3のパッキンよりも前記発進立坑の壁面側に取り付けられて前記掘進機の継手部を有しない部分に追従する第4のパッキンを有することを特徴とするエントランスパッキン装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記掘進機は、断面ほぼ矩形状をなし、
    前記第1のパッキンの前記第1の孔は、前記掘進機の外径に相応してほぼ矩形状とされていることを特徴とするエントランスパッキン装置。
  8. 掘進機本体の外面に軸方向に沿って継手部を突出させた掘進機及びトンネル外殻エレメントを用いて掘進を行い、先行するトンネルを構築し、先行するトンネル外殻と継手部同士を係合させて隣接位置に順次トンネルを構築する際に、発進立坑内の発進坑口の止水を行う発進立坑における止水方法であって、
    前記掘進機本体及び継手部の外径にほぼ相応した第1の孔を有し、前記発進立坑の壁面側に配置される第1のパッキンと、前記第1のパッキンよりも厚さが薄く、前記第1の孔よりも小さな第2の孔を有し、前記第1のパッキンよりも前記発進立坑内方側に配置される第2のパッキンと、前記第1のパッキンよりも厚さが薄く、第1の孔よりも小さな第3の孔を有し、前記第1のパッキンよりも前記発進立坑の壁面側に配置される第3のパッキンとを有するエントランスパッキン装置を前記発進坑口に取り付ける工程と、
    前記掘進機を前記エントランスパッキン装置を取り付けた発進坑口に設置して掘進を開始し、前記第2及び第3のパッキンを前記掘進機本体及び継手部の形状に沿って追従させる工程と、
    前記掘進機により所定距離掘進した状態で前記発進立坑内から前記掘進機の周囲に漏水防止材を注入し、前記漏水防止材の圧力にて前記第3のパッキンを前記掘進機に密着させる工程と、
    を含むことを特徴とする発進立坑における止水方法。
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