JP2004075584A

JP2004075584A - Therapeutic or prophylactic agent for vascular fibrosis

Info

Publication number: JP2004075584A
Application number: JP2002236058A
Authority: JP
Inventors: Ikuhiro Ri; 李　育浩
Original assignee: Sakamoto Yakusoen KK
Current assignee: Sakamoto Yakusoen KK
Priority date: 2002-08-13
Filing date: 2002-08-13
Publication date: 2004-03-11
Anticipated expiration: 2022-08-13
Also published as: JP4515013B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a safe medicament capable of preventing and eliminating a vascular collagen fibrosis as the early stage of arteriosclerosis and also takable everyday. <P>SOLUTION: The medicament or an ingredient of a pharmaceutical composition comprises dry powder or extract from a specific part or the whole of a plant having been used so far as a food or crude drug such as a Salacia plant. Therefore, this medicament is safe and takable everyday, and because of having excellent vascular fibrosis-ameliorating effect, being useful as a therapeutic or prophylactic agent for arteriosclerosis. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、循環器疾患の原因となる血管のコラーゲン繊維化を治療または予防することができる薬剤、および当該薬剤を有効成分として含む動脈硬化症の治療または予防組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
動脈硬化症は、血管内壁に脂質が沈着した後コラーゲン繊維化し、次いでカルシウムが沈着することにより動脈血管が硬化する病気であり、やがては血栓症へと進展し血管壁の破裂などによって重篤な状態に至る疾患である。近年、食生活の欧米化や過食、アルコール飲用、運動不足などにより動脈硬化症が生じやすい状況にある一方で、動脈硬化症には自覚症状が一切なく、知らず知らずのうちに症状が進行し、ある日突然、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの重大な合併症を引き起こす。従って、動脈硬化症については、常日頃の生活からその発症予防を意識し、また、症状が進行しないうちに改善を図ることが非常に重要である。
【０００３】
ところで、動脈硬化症はＬＤＬ（所謂、悪玉コレステロール）の蓄積をその第一段階とするため、その治療には高脂血症治療剤が用いられている。
【０００４】
しかし、医療用の高脂血症治療剤は副作用を伴うのが一般的であるため、症状が進行した段階で投与するならまだしも、動脈硬化症の予防薬として或いは軽度の段階で使用すべきではない。
【０００５】
また、循環器疾患の主要な原因として冠動脈や腎血管のコラーゲン繊維化が問題とされているが（Ｂｒｉｌｌａ　＆　Ｗｅｂｅｒ，　Ｃａｒｄｉｏｖａｓｃｕｌａｒ　Ｒｅｓ．，　第２６巻，　第６７１〜６７９頁（１９９２年））、これに対応できる薬剤はいまだに見出されていないのが現状である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上記の様な状況下、本発明の目的は、動脈硬化症の初期段階である血管コラーゲン繊維化を予防および解消することができ、且つ安全で毎日の摂取も可能な薬剤を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上述した解決課題の下で、これまで食用や生薬として利用されてきた植物であれば副作用を懸念することなく安全に使用できると考え、様々の植物について血管繊維化の予防および治療効果を有するものを見出すべく鋭意研究を重ねた。その結果、特定の植物成分が血管繊維化に対して予防および治療効果を享有するのみならず、動脈硬化症に有効なＨＤＬ（所謂、善玉コレステロール）を有意に増加せしめ、血中中性脂肪を減少させて動脈硬化症の予防にも優れた効果を有することを見出して、本発明を完成させた。
【０００８】
即ち、本発明に係る血管繊維化の治療または予防薬は、ミロバラン（Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ　ｃｈｅｂｕｌａ）の果実、ターミナリア　ベリリカ（Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ　ｂｅｌｌｉｒｉｃａ）の果実、アンマロク（学名：Ｅｍｂｌｉｃａ　ｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ，異名：Ｐｈｙｌｌａｎｔｕｓ　ｅｍｂｌｉｃａ）の果実、サラシア属植物の地下部または幹、ザクロ（Ｐｕｎｉｃａ　ｇｒａｎａｔｕｍ）の花、またはタカサブロウ（Ｅｃｌｉｐｔａ　ａｌｂａ）の全草の乾燥粉末または抽出物からなることを特徴とする。
【０００９】
また、本発明に係る動脈硬化症の治療または予防組成物は、上記血管繊維化の治療または予防薬を有効成分として含有することを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の血管繊維化治療薬等が享有する最大の特徴は、血管のコラーゲン繊維化の予防および治療に対して高い効果を有するにも拘わらず、安全性が高く毎日でも摂取が可能な点にある。即ち本発明では、従来食用や生薬として利用されてきた植物の中から血管繊維化予防／治療効果の高いものを探索したため、本発明の血管繊維化治療薬等は副作用が極めて少なく、非常に安価に製造することができ、且つ製造や製剤化の利便性も高い。
【００１１】
以下に、斯かる特徴を発揮する本発明の実施形態、及びその効果について説明する。
【００１２】
「ミロバラン（Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ　ｃｈｅｂｕｌａ）」はシクンシ科モモタマナ属の植物であり、その高さが３０ｍにも達する高木である。ミロバランの果実は、訶子と呼ばれる生薬の原料となり、慢性の下痢などに使用されている。
【００１３】
「ターミナリア　ベリリカ（Ｔｅｒｍｉｎａｌｉａ　ｂｅｌｌｉｒｉｃａ）」も生薬の原料植物であり、ミロバランの代わりに使用されることがある。その未熟果実は下痢止めに、完熟果実は止瀉剤とされる。
【００１４】
「アンマロク（学名：Ｅｍｂｌｉｃａ　ｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ，異名：Ｐｈｙｌｌａｎｔｕｓ　ｅｍｂｌｉｃａ）」は油柑とも呼ばれ、インドから東南アジア・中国南部に生育する落葉樹である。その果実はレモンのように使用され、中国では乾燥果実を庵摩勒と呼び、風邪に伴う発熱や咳、喉の痛みなどの治療に用いられる。
【００１５】
「サラシア属植物」はニシキギ科であり、例えばサラシア　レティキュラータ（Ｓａｌａｃｉａ　ｒｅｔｉｃｕｌａｔａ）、サラシア　プリノイデス（Ｓ．　ｐｒｉｎｏｉｄｅｓ）、サラシア　オブロンガ（Ｓ．　ｏｂｌｏｎｇａ）を挙げることができる。これらは食後の過血糖調整作用を有し、また便秘症に有効なことが知られている。
【００１６】
「ザクロ（Ｐｕｎｉｃａ　ｇｒａｎａｔｕｍ）」はザクロ科ザクロ属の植物であり、その果皮・果実・樹皮・根皮に含まれる駆虫成分により、古代から駆虫目的で使用されている。その花については、中国やインド、アラビアの医学で主として止血剤として用いられているが、日本では殆ど利用実績がない。
【００１７】
「タカサブロウ（Ｅｃｌｉｐｔａ　ａｌｂａ）」はキク科の植物であり、水田などに自生する。日干ししたものは生薬とされ、主として止血剤として用いられる。
【００１８】
本発明では、前述した植物の果実、地下部（根や地下茎など）、幹、花、或いはその全草の乾燥粉末または抽出物を有効成分とする。更に詳しくは、ミロバラン、ターミナリア　ベリリカおよびアンマロクでは果実を、サラシア属植物では地下部または幹を、ザクロでは花を、タカサブロウでは全草を使用する。
【００１９】
「乾燥」の方法は特に制限されず、例えば日干し、半日干し、陰干し、加熱乾燥、常温乾燥、凍結乾燥などを挙げることができるが、従来から生薬製造に用いられる日干し、半日干し、陰干しが好ましい。
【００２０】
「粉末」とは、そのまま経口で飲み下すことができるものという意であり、その粒径は特に制限されない。従って、その粒径は均一である必要はなく、また、約１ｃｍのものであってもよい。更に、一般的には「粉末」とはいい得ないものであっても、粒状化しさえすれば「乾燥粉末」となるものも本発明の範囲に含まれる。
【００２１】
「抽出物」を抽出する方法も特に限定される理由はなく、例えば果実等はそのまま抽出してもよいし、すり潰す等したものから抽出してもよく、また、一旦乾燥したものから抽出してもよい。但し、抽出の効率を考慮すれば、より細かいものから抽出することが好ましい。
【００２２】
抽出するための溶媒としては、主として水系溶媒が使用される。抽出作業の利便性や、水系溶媒から抽出されたものであれば水溶性であるため安全であること、また、溶媒が残留した場合の安全性等を考慮したものである。斯かる水系溶媒としては、例えば、水；メタノール、エタノール、イソプロパノール、ｔ−ブチルアルコール等の低級アルコール；水と低級アルコールとの混合溶媒を挙げることができる。
【００２３】
使用する溶媒量は、抽出素材が乾燥したものであれば素材の２〜５０倍、乾燥したものでなければ０．５倍〜３０倍が一般的である。また、抽出は常温で行なってもよいが、溶媒を適当に加熱することによって抽出効率を高めることも有効である。
【００２４】
抽出時間は特に制限されないが、１時間から３日間が好ましい。また、抽出の際には静置したままでもよいし、攪拌してもよい。
【００２５】
抽出終了後の処理は、常法に従う。例えば、濾過後に残渣を使用溶媒で洗浄し、濾液と合わせた後、溶媒を減圧や加熱により留去すればよい。
【００２６】
こうして得られた乾燥粉末および抽出物は、そのまま飲用してもよいが、他の組成成分を添加することによって、動脈硬化症の治療または予防組成物としてもよい。
【００２７】
本発明においては、血管繊維化の治療または予防効果を有する成分は特定されていない。しかしながら、本発明で使用する植物は従来から生薬等として用いられているものなので、斯かる有効成分は１つではなく様々な有効成分が相互作用することにより優れた血管繊維化の治療効果等を発揮することが考えられる。従って、本発明の治療または予防薬を複数併用することによって、更なる効果を生じることが予想される。
【００２８】
本発明に係る動脈硬化症の治療または予防組成物は、上記血管繊維化治療または予防薬を有効成分とし、その他に医薬品製剤の構成成分として使用されているものを含有していてもよい。斯かる含有成分は特に制限されないが、例えば香料，防腐剤，色素類，ビタミン類などを挙げることができる。
【００２９】
本発明は以上の様に構成されており、本発明に斯かる血管繊維化治療又は予防薬は、安全であり安価に製造され得る上に、非常に優れた血管繊維化改善作用を享有する。そして、その投与量は、乾燥粉末か抽出物か、血管繊維化の予防を目的とするか或いは治療を目的とするのか、また、その症状、患者の年齢や性別等により異なるが、例えば１日当たり０．０１ｍｇ／ｋｇ〜１ｇ／ｋｇ（好適には０．１〜５００ｍｇ／ｋｇ）を経口より投与する。但し、当該投与量はあくまで例示であり、その効果等を観察しつつ、適時変更され得るものである。
【００３０】
【実施例】
以下に、実施例、試験例および製剤例を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
【００３１】
（実施例１）試料の調製
ミロバランの果実、ターミナリア　ベリリカの果実、アンマロクの果実、サラシア　レティキュラータの地下部および幹、ザクロの花、およびタカサブロウの全草を乾燥したものを粗粉砕して５０メッシュ以下とし、その２０倍量の熱水を加え、約３時間加熱抽出後、濾過し、次いで溶媒を減圧留去してそれぞれの乾燥抽出物を得た。
【００３２】
抽出物の収率は、サラシア　レティキュラータ６．５％、ミロバラン２８％、ターミナリア　ベリリカ３０％、アンマロク２５％、ザクロ３５％、タカサブロウ２６％であった。
【００３３】
（試験例１）
１２週令，体重３５〜４０ｇの雄性ｄｄ−Ｙ系マウスを一群１０匹とし、ストレプトゾトシン（Ｓｔｒｅｐｔｏｚｏｔｏｃｉｎ，シグマ社製）（以下、「ＳＴＺ」とする）１００ｍｇ／ｋｇを静脈内注射して糖尿病を誘発した。近年得られた知見によれば、斯かる糖尿病モデルにおいて血管がコラーゲン繊維化されることが報告されているので（Ｍｉｒｉｃｅら，Ｂｒ．Ｊ．Ｐｈａｒｍａｃｏｌ，１３３巻，６８７〜６９４頁（１９９２年））、当該マウスを血管コラーゲン繊維化のモデルとすることができる。
【００３４】
前記実施例により調製した試料につき、サラシア　レティキュラータの抽出物は１００ｍｇ／ｋｇ、他の試料は５００ｍｇ／ｋｇの投与量で、ＳＴＺ投与３時間後から１日２回４週間経口投与した。また、対照群として非投与群も設けた。
【００３５】
最終投与の３０分後にマウスをエーテル麻酔した後採血し、血糖値、総コレステロール値、中性脂質値、ＨＤＬコレステロール値を市販の測定キット（和光純薬社製）を用いて測定した。結果を表１に示す。
【００３６】
【表１】

【００３７】
当該結果によれば、総コレステロール値は対照群に比べて有意差がなかったものの、中性脂肪値は有意に減少し、ＨＤＬ値は有意に増加している。従って、本発明に係る繊維化予防または治療薬を飲用すれば、動脈硬化症を予防することができるだけでなく、その進行を抑制できることが明らかとなった。
【００３８】
（試験例２）
前記マウスから心臓および腎臓を摘出して１０％ホルマリンで固定し、組織標本を作製した。これらのうち、ザクロ花抽出物の血管繊維化改善効果を示す２００倍および４００倍拡大写真を、図１（心臓冠動脈）と図２（腎血管）として添付する。
【００３９】
また、各組織の標本から無作為に２０分画選択し、間質の繊維化部分をｖａｎ　Ｇｉｅｓｏｎ染色してＫＳ４００イメージシステム（Ｚｅｉｓｓ社製）を用いて、コラーゲン繊維化率を算出・定量化した。結果を表２に示す。
【００４０】
【表２】

【００４１】
図１と図２によれば、ＳＴＺの投与によって冠動脈および腎血管の繊維化は明らかに進行しているが（図中の濃色部分）、本発明に係る繊維化治療または予防薬の投与によって、血管のコラーゲン繊維化部分が明らかに減少していることがわかる。
【００４２】
また、表２に示した結果によれば、本発明に係る繊維化治療または予防薬の投与によって、血管のコラーゲン繊維化率が統計学的にも有意に減少していることを確認できる。
【００４３】
従って、本発明に係る繊維化治療または予防薬は、一旦繊維化が進行した血管に対しても、明らかな治療効果を示すことが明確とされた。
【００４４】
（試験例３）
上記試験例１，２と同様の方法を用いて、特に血管繊維化改善効果の高いターミナリア　ベリリカと他の試料との併用効果に関する実験を行なった。ターミナリア　ベリリカは２５０ｍｇ／ｋｇ、サラシア　レティキュラータは５０ｍｇ／ｋｇ、他の抽出物は２５０ｍｇ／ｋｇで投与した。結果を表３，４に示す。
【００４５】
【表３】

【００４６】
【表４】

【００４７】
当該結果と上記試験例１，２の結果を比較すると、試験例１での投与量を半分としてターミナリア　ベリリカと他抽出物とを併用投与した場合であっても、血糖値、総コレステロール値、中性脂肪値、ＨＤＬ値の夫々について同等かそれ以上の効果が得られている。
【００４８】
これらの効果に加えて、本発明で使用する植物には様々な有効成分が含まれていると考えられるので、本発明に係る血管繊維化の治療または予防薬を併用することによって、更なる付加的効果が生じることも予想され健康の維持に貢献できると考えられる。
【００４９】
（製剤例１）顆粒剤
下記成分の粉末を充分に混合した後、公知の湿式造粒法により顆粒剤とする。
【００５０】

【００５１】
【発明の効果】
本発明に係る血管繊維化の治療または予防薬は、動脈硬化症の初期段階である血管コラーゲン繊維化の優れた予防および解消作用を示し、且つ従来より食用や生薬として使用されてきた植物を原材料とするために安全であり、毎日の摂取も可能である。従って、本発明に係る血管繊維化の治療または予防薬は、動脈硬化症の治療または予防薬として有用であり、医薬組成物の構成成分として利用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】ザクロ花抽出物が示す冠動脈繊維化の改善効果を表わす図
【図２】ザクロ花抽出物が示す腎血管繊維化の改善効果を表わす図[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a drug capable of treating or preventing collagen fibrosis of blood vessels that causes circulatory diseases, and a composition for treating or preventing arteriosclerosis containing the drug as an active ingredient.
[0002]
[Prior art]
Arteriosclerosis is a disease in which lipids are deposited on the inner wall of blood vessels, then turn into collagen fibrils, and then calcium is deposited, thereby hardening the arterial blood vessels.They eventually develop into thrombosis, which is serious due to rupture of the blood vessel walls. A disease that leads to a condition. In recent years, there is a situation where arteriosclerosis is likely to occur due to westernization of the eating habits and overeating, drinking alcohol, lack of exercise, etc.On the other hand, arteriosclerosis has no subjective symptoms, symptoms progress without knowing, One day suddenly, it causes serious complications such as angina, myocardial infarction and cerebral infarction. Therefore, it is very important to be aware of the prevention of the onset of arteriosclerosis from everyday life and to improve it before the symptoms progress.
[0003]
By the way, since arteriosclerosis has LDL (so-called bad cholesterol) accumulation as its first step, a therapeutic agent for hyperlipidemia is used for its treatment.
[0004]
However, since therapeutic drugs for hyperlipidemia generally have side effects, it should not be used as a preventive drug for arteriosclerosis or at a mild stage if it is to be administered at the stage when symptoms develop. Absent.
[0005]
In addition, collagen fibrosis of coronary arteries and renal blood vessels is considered to be a major cause of cardiovascular disease (Brilla & Weber, Cardiovascular Res., Vol. 26, pp. 671-679 (1992)). At present, there is no drug that can cope with this.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Under the above circumstances, an object of the present invention is to provide a drug that can prevent and eliminate vascular collagen fibrosis, which is an early stage of arteriosclerosis, and that is safe and can be taken daily. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor considers that under the above-mentioned problem, plants that have been used as foods or crude drugs can be safely used without worrying about side effects, and prevention and prevention of vascular fibrosis for various plants. We worked diligently to find those with therapeutic effects. As a result, specific plant components not only have a prophylactic and therapeutic effect on vascular fibrosis, but also significantly increase HDL (so-called good cholesterol) effective for arteriosclerosis and reduce blood triglyceride. The present invention has been found to have an excellent effect on preventing arteriosclerosis by reducing the amount, thereby completing the present invention.
[0008]
That is, the therapeutic or prophylactic agent for vascular fibrosis according to the present invention is a fruit of Myrobalan (Terminaria chebula), a fruit of Terminaria belirica, a fruit of Ammaroc (scientific name: Emblica officinalis, genus: Phyllancias genus, Phyllanciasae) It is characterized by being composed of a dry powder or an extract of the whole plant of the underground or stem of the plant, the flower of the pomegranate (Punica granatum), or the takasaburo (Eclipta alba).
[0009]
The composition for treating or preventing arteriosclerosis according to the present invention is characterized by containing the above-mentioned drug for treating or preventing vascular fibrosis as an active ingredient.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The greatest feature of the therapeutic agent for vascular fibrosis of the present invention is that it is highly safe and can be taken daily even though it has a high effect on the prevention and treatment of vascular collagen fibrosis. is there. That is, in the present invention, a plant having a high effect of preventing / treating vascular fibrosis was searched from plants conventionally used as edible or crude drugs. Therefore, the therapeutic agent for vascular fibrosis of the present invention has very few side effects and is very inexpensive. And the convenience of production and formulation is high.
[0011]
Hereinafter, embodiments of the present invention exhibiting such characteristics and effects thereof will be described.
[0012]
“Mirobaran (Terminaria chebula)” is a plant belonging to the genus Momotamana of the family Beetle, and is a tall tree whose height reaches as much as 30 m. Myrobalan fruit is used as a raw material for herbal medicines called "mysteries" and is used for chronic diarrhea.
[0013]
“Terminaria bellirica” is also a crude plant of crude drugs, and is sometimes used in place of myrobalane. The unripe fruits are used as antidiarrheal, and the ripe fruits are used as antidiarrheal.
[0014]
“Anmaroc (scientific name: Emblica officinalis, synonymous name: Phyllantus emblica)” is a deciduous tree that grows from India to Southeast Asia and southern China. The fruit is used like lemon, and in China, the dried fruit is called hermitage, which is used to treat fever, cough, and sore throat associated with colds.
[0015]
“Plants of the genus Salacia” belongs to the family Euonymus and includes, for example, Salacia reticulata, S. prinoides, and S. oblonga. These have a postprandial hyperglycemic control effect and are known to be effective for constipation.
[0016]
"Pomegranate (Punica granatum)" is a plant belonging to the genus Pomegranate of the family Pomegranate, and has been used for anthelmintic purposes from ancient times due to its anthelmintic components contained in its peel, fruit, bark, and root bark. The flower is mainly used as a hemostatic agent in medicine in China, India and Arabia, but has hardly been used in Japan.
[0017]
"Ecsta alba" is a plant of the Asteraceae family and grows naturally in paddy fields and the like. Sun-dried products are used as crude drugs and are mainly used as hemostatic agents.
[0018]
In the present invention, a dry powder or an extract of the fruit, underground part (root, rhizome, etc.), stem, flower, or the whole plant of the above-mentioned plant is used as an active ingredient. More specifically, fruit is used in Myrobalan, Terminaria velirica and Ammaroc, underground or stems in plants of the genus Salacia, flowers in pomegranate and whole plants in Takasaburo.
[0019]
The method of `` drying '' is not particularly limited, and examples thereof include sun drying, half-day drying, shade drying, heat drying, room temperature drying, freeze drying, etc., and sun drying, half-day drying and shade drying conventionally used for crude drug production are preferable. .
[0020]
“Powder” means that it can be swallowed orally as it is, and its particle size is not particularly limited. Thus, the particle size need not be uniform and may be about 1 cm. Furthermore, those which cannot be generally referred to as "powder", but which become "dry powder" only after granulation are included in the scope of the present invention.
[0021]
There is no particular limitation on the method of extracting the "extract". For example, fruits and the like may be extracted as they are, may be extracted from ground and the like, or may be extracted from dried once. You may. However, in consideration of the efficiency of the extraction, it is preferable to extract from smaller ones.
[0022]
As a solvent for extraction, an aqueous solvent is mainly used. Consideration is given to the convenience of the extraction operation, the fact that if it is extracted from an aqueous solvent, it is safe because it is water-soluble, and the safety when the solvent remains, etc. Examples of such aqueous solvents include water; lower alcohols such as methanol, ethanol, isopropanol, and t-butyl alcohol; and mixed solvents of water and lower alcohols.
[0023]
The amount of the solvent used is generally 2 to 50 times the amount of the extracted material if it is dried, and 0.5 to 30 times if it is not dried. The extraction may be performed at room temperature, but it is also effective to increase the extraction efficiency by heating the solvent appropriately.
[0024]
The extraction time is not particularly limited, but is preferably 1 hour to 3 days. Further, at the time of extraction, it may be left still or stirred.
[0025]
The processing after the completion of the extraction is performed according to a conventional method. For example, the residue may be washed with the solvent used after filtration, combined with the filtrate, and then the solvent may be distilled off under reduced pressure or by heating.
[0026]
The thus-obtained dry powder and extract may be used as they are, or may be used as a composition for treating or preventing arteriosclerosis by adding other components.
[0027]
In the present invention, a component having a therapeutic or preventive effect on vascular fibrosis is not specified. However, since the plant used in the present invention has been conventionally used as a crude drug or the like, such an active ingredient is not one, but various active ingredients interact with each other to provide an excellent therapeutic effect of vascular fibrosis. It is conceivable to demonstrate. Therefore, it is expected that a combination of two or more therapeutic or prophylactic agents of the present invention will produce further effects.
[0028]
The composition for treating or preventing arteriosclerosis according to the present invention may contain, as an active ingredient, the above-mentioned drug for treating or preventing vascular fibrosis, and may further contain those used as components of pharmaceutical preparations. Such components are not particularly limited, but include, for example, fragrances, preservatives, pigments, vitamins, and the like.
[0029]
The present invention is configured as described above. The therapeutic or prophylactic agent for vascular fibrosis according to the present invention is safe, can be manufactured at low cost, and has an extremely excellent vascular fibrosis improving effect. The dose varies depending on whether it is a dry powder or an extract, for the purpose of preventing or treating vascular fibrosis, or its symptoms, the age and gender of the patient, and the like. 0.01 mg / kg to 1 g / kg (preferably 0.1 to 500 mg / kg) is orally administered. However, the dose is merely an example, and can be changed as appropriate while observing its effects and the like.
[0030]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples, Test Examples, and Formulation Examples, but the scope of the present invention is not limited thereto.
[0031]
(Example 1) Preparation of Samples The dried myrobaran fruit, terminaria velirica fruit, ammarok fruit, Salacia reticulata underground and trunk, pomegranate flower, and takasaburo whole plant were coarsely crushed to 50 mesh or less. Then, 20 times the amount of hot water was added, and the mixture was extracted by heating for about 3 hours, filtered, and then the solvent was distilled off under reduced pressure to obtain each dry extract.
[0032]
The yield of the extract was 6.5% for Salacia reticulata, 28% for myrobalan, 30% for terminaria beririca, 25% for ammarok, 35% for pomegranate, and 26% for takasaburo.
[0033]
(Test Example 1)
Diabetes is induced by intravenously injecting 100 mg / kg of streptozotocin (Streptozotocin, Sigma) (hereinafter referred to as “STZ”) 100 male / dd-Y mice 12-week-old, weighing 35 to 40 g, in a group of 10 mice. did. According to the knowledge obtained in recent years, it is reported that blood vessels are formed into collagen fibers in such a diabetes model (Mirice et al., Br. J. Pharmacol, 133, 687-694 (1992)). The mouse can be used as a model for vascular collagen fibrosis.
[0034]
With respect to the sample prepared in the above example, the extract of Salacia reticulata was orally administered at a dose of 100 mg / kg, and the other samples were orally administered at a dose of 500 mg / kg twice a day from 3 hours after the STZ administration for 4 weeks. A non-administration group was also provided as a control group.
[0035]
Thirty minutes after the final administration, the mice were anesthetized with ether and blood was collected, and the blood glucose level, total cholesterol level, neutral lipid level, and HDL cholesterol level were measured using a commercially available measurement kit (manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.). Table 1 shows the results.
[0036]
[Table 1]

[0037]
According to the results, although the total cholesterol value was not significantly different from the control group, the neutral fat value was significantly reduced and the HDL value was significantly increased. Therefore, it was clarified that drinking the agent for preventing or treating fibrosis according to the present invention not only can prevent arteriosclerosis but also suppress its progress.
[0038]
(Test Example 2)
The heart and kidney were excised from the mouse and fixed with 10% formalin to prepare a tissue specimen. Among these, 200-fold and 400-fold enlarged photographs showing the vascular fibrosis-improving effect of the pomegranate flower extract are attached as FIG. 1 (cardiac coronary artery) and FIG. 2 (renal blood vessel).
[0039]
In addition, 20 fractions were randomly selected from each tissue specimen, and the fibrous portion of the interstitium was stained with van Gieson, and the collagen fibrosis rate was calculated and quantified using the KS400 image system (manufactured by Zeiss). . Table 2 shows the results.
[0040]
[Table 2]

[0041]
According to FIG. 1 and FIG. 2, fibrosis of coronary artery and renal blood vessels is clearly advanced by administration of STZ (dark portion in the figure), but administration of the therapeutic or preventive agent for fibrosis according to the present invention. It can be seen that the collagen fibrillated portion of the blood vessel is clearly reduced.
[0042]
Further, according to the results shown in Table 2, it can be confirmed that the administration of the therapeutic or preventive agent for fibrosis according to the present invention statistically significantly reduces the rate of vascular collagen fibrosis.
[0043]
Therefore, it has been clarified that the therapeutic or prophylactic agent for fibrosis according to the present invention exhibits a clear therapeutic effect even on blood vessels that have undergone fibrosis once.
[0044]
(Test Example 3)
Using the same method as in Test Examples 1 and 2, an experiment was conducted on the effect of using Terminaria berilica, which is particularly effective in improving vascular fibrosis, with another sample. Terminaria berylica was administered at 250 mg / kg, Salacia reticulata at 50 mg / kg, and other extracts at 250 mg / kg. The results are shown in Tables 3 and 4.
[0045]
[Table 3]

[0046]
[Table 4]

[0047]
Comparing the results with the results of Test Examples 1 and 2 above, the blood sugar level, total cholesterol level, The same or better effects are obtained for each of the adipose fat value and the HDL value.
[0048]
In addition to these effects, the plant used in the present invention is considered to contain various active ingredients. Therefore, the combined use of the therapeutic or prophylactic agent for vascular fibrosis according to the present invention makes it possible to further increase the effect. It is expected that a positive effect will occur, and it is thought that it can contribute to maintenance of health.
[0049]
(Preparation Example 1) Granules After sufficiently mixing powders of the following components, granules are formed by a known wet granulation method.
[0050]

[0051]
【The invention's effect】
The therapeutic or prophylactic agent for vascular fibrosis according to the present invention exhibits excellent preventive and resolving effects on vascular collagen fibrosis, which is an early stage of arteriosclerosis, and uses a plant which has been conventionally used as an edible or crude drug as a raw material. It is safe to take and daily intake is possible. Therefore, the therapeutic or prophylactic agent for vascular fibrosis according to the present invention is useful as a therapeutic or prophylactic agent for arteriosclerosis and can be used as a component of a pharmaceutical composition.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a diagram showing the improvement effect of pomegranate flower extract on coronary artery fibrosis. FIG. 2 is a diagram showing the improvement effect of pomegranate flower extract on renal vascular fibrosis.

Claims

A therapeutic or preventive agent for vascular fibrosis, comprising a dry powder or an extract of the fruit of myrobalan (Terminaria @ chebula).

A therapeutic or preventive agent for vascular fibrosis, comprising a dried powder or an extract of a fruit of Terminaria @bellillica.

A therapeutic or preventive agent for vascular fibrosis, comprising a dried powder or an extract of fruit of anmaroc (scientific name: Emblica @ officinalis, synonym: Phyllantus @ emblica).

A therapeutic agent for vascular fibrosis, comprising a dry powder or an extract of a subterranean or stem of a plant belonging to the genus Salacia.

A therapeutic or preventive agent for vascular fibrosis, comprising a dry powder or extract of pomegranate (Punica @ granatum) flowers.

A therapeutic or preventive agent for vascular fibrosis, comprising a dry powder or an extract of whole grass of Takata alba.

A composition for treating or preventing arteriosclerosis, comprising the therapeutic or prophylactic agent for vascular fibrosis according to any one of claims 1 to 6.