JP2004075105A - ホルダー及びボトル缶 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボトル缶に充填された飲料水等が加熱状態にあっても、これを需要者が容易に把持、運搬及び開栓することができるホルダーを提供することにある。
【解決手段】ボトル缶の口金部下部に装着される、プレート状に形成された嵌合部2を備え、この厚み方向に貫通孔3が設けられ、貫通孔3の周縁部には、貫通孔3の内壁面から外方に向かって延在する切込み4が設けられ、嵌合部2が、断熱効果を備えた樹脂材料で形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】ボトル缶の口金部下部に装着される、プレート状に形成された嵌合部2を備え、この厚み方向に貫通孔3が設けられ、貫通孔3の周縁部には、貫通孔3の内壁面から外方に向かって延在する切込み4が設けられ、嵌合部2が、断熱効果を備えた樹脂材料で形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、嵌合部を備えたホルダーに係り、特に、飲料水等を充填するボトル缶に好適なホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、飲料水等はボトル缶その他の各種缶に充填され販売されており、近年においては、着脱可能なキャップを備えたボトル缶に充填されたものが提供されている。ここで、ボトル缶に充填される飲料水等には、冷却されたもののみならず加熱されたものもあり、一般に、同一種の飲料水等は、冷却、加熱の別を問わず、同一種のボトル缶が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のボトル缶においては、その胴体部は平滑面である。ここで、ボトル缶に充填された飲料水等が加熱された状態で販売される際、ボトル缶の胴体部表面の温度は約60℃に達することがある。従って、需要者が、加熱器内で加熱されている飲料水等を購入する際、これを加熱器から取り出すのが困難であるという問題があった。
【0004】
さらに、このボトル缶を開栓する際、ボトル缶胴体部表面の温度がある程度冷却するのを待って開栓せざるを得ない等の問題があった。この問題は、近年需要が伸びているボトル缶においては、開栓時にキャップとボトル缶自体との共回りを起こさないように、ボトル缶の胴体部及びキャップを強く把持する必要があるため、特に著しい。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、ボトル缶に充填された飲料水等が加熱状態にあっても、これを需要者が容易に把持、運搬及び開栓できるホルダーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明のホルダーは、ボトル缶の口金部下部に装着される、プレート状に形成された嵌合部を備え、この厚み方向に貫通孔が設けられていることを特徴とする。また、前記貫通孔の周縁部には、該貫通孔の内壁面から外方に向かって延在する切込みが設けられていることを特徴とする。さらに、前記嵌合部が、断熱効果を備えた樹脂材料からなることを特徴とする。
【0007】
このホルダーでは、ホルダー嵌合部の厚み方向に貫通孔が設けられるとともに、断熱効果を備えた樹脂材料で形成されているため、これをボトル缶の口金部下部に装着した構成においては、ボトル缶及びその内容物が加熱状態にある場合でも、その熱を嵌合部に伝達することを抑制するため、このボトル缶を把持するに際し、嵌合部を把持した場合、把持する部位への前記熱の伝達を抑制することができる。
また、嵌合部に設けられた貫通孔の周縁部に、貫通孔内壁面から外方へ延在する切込みが設けられているため、ホルダーのボトル缶への嵌合を容易になすことができる。すなわち、ボトル缶のキャップ上方から嵌合部の貫通孔をキャップに嵌挿し、さらに、ホルダーを下方に移動させた際、嵌合部に設けられた切込みにより、嵌合部表面の少なくとも一部が上方へ捲れ上がった状態でホルダーが下方へ移動することになる。従って、前記嵌合を容易になすことができる。また、切込みが、貫通孔の内壁面からホルダーの外壁面にかけて延在した構成とすると、ボトル缶の側部から前記嵌合をなすことができるため、前述と同様に、容易に前記嵌合をなすことができる。
【0008】
本発明のボトル缶は、ボトル缶の口金部下部に、前記ホルダーの嵌合部が嵌合され、前記胴体部の外径寸法は、前記嵌合部の外形寸法より大となる関係を有し形成されていることを特徴とする。
【0009】
このボトル缶では、ホルダーの嵌合部の外形寸法が、ボトル缶胴体部の外径寸法より小となる関係を有し形成されているため、ホルダーが嵌合されたボトル缶の空間占有体積を最小限に抑制することができる。すなわち、ボトル缶を梱包して出荷する際及び加熱器内にボトル缶を配置する際等の空間占有体積は、ボトル缶単体のものと略同等に維持することができ、従来と同等の空間占有体積を維持した状態で、前述した効果が得られるボトル缶を提供することができる。
さらに、ホルダー嵌合部の貫通孔周縁部と、この嵌合部の外周縁部との間に模様等を印刷すれば、このホルダーが嵌合されたボトル缶に、その商品の識別力を備えさせることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るホルダー及びボトル缶の第一実施形態を、図1、図2を参照しながら説明する。
【0011】
ホルダー1は、図1に示すように、略円盤状の嵌合部2を備え、嵌合部2には、その厚み方向に貫通孔3が設けられ、貫通孔3の周縁部には、貫通孔3の内壁面から外方に向かって延在する切込み4が、周方向に等間隔で4個設けられている。また、嵌合部2は、断熱効果を備えた樹脂材料又は紙材料から形成され、前者の場合、例えば、PET、PP、塩化ビニル、PE、EVA等から一の樹脂材料を選択して形成される。
【0012】
ここで、このホルダー1を嵌合するボトル缶について、図2に従い説明する。ボトル缶30は、大径の胴体部31と、胴体部31上端から上方に向かうに従い漸次縮径する肩部32と、肩部32の上端に形成された胴体部31より小径の口金部33とから主に構成されている。口金部33は、ネジ部34と、スカート部35と、スカート谷部38と、膨出部36とを備え、肩部32と口金部33とは、膨出部36を介して連結形成された構成となっている。
【0013】
また、膨出部36の上端には、膨出部36の外径より小径のスカート谷部38が設けられ、このスカート谷部38の上端には、スカート谷部38の外径より大径のスカート部35が設けられ、さらに、スカート部35の上端にネジ部34が設けられている。そして、口金部33上端部には、ボトル缶30の上端縁部を折り返したカール部37が形成されている。このカール部37の内側は開口しており、以下、カール部37の上端縁を開口部天面という。
【0014】
ここで、スカート部35は、キャップ40のテンパーエビデンス部41を被着する部分である。すなわち、ボトル缶30の口金部33に被着されるキャップ40は、ボトル缶30の開口部天面を閉塞して螺着されるキャップ本体42と、キャップ本体42の下端部に破断部43を備え連結形成されたテンパーエビデンス部41とからなっており、スカート部35によりテンパーエビデンス部41を係止する構成となっている。このボトル缶30及びキャップ40は、アルミニウム系合金材料により形成される。
【0015】
ここで、ホルダー1において、嵌合部2に設けられた貫通孔3の内径は、ボトル缶30のスカート谷部38の外径と略同等で形成されており、切込み4の長さは、貫通孔3の中心軸と、切込み4の先端部(貫通孔3の内壁面から最も離間した位置)との距離が、キャップ40の最大外半径(ボトル缶30のスカート部35の最突出部39に配されるキャップ40の外半径)より大となるように形成されている。また、嵌合部2の外径は、ボトル缶30の胴体部31の外径より小となる関係を有し形成されている。
【0016】
この構成において、ボトル缶30にホルダー1を嵌合する際、嵌合部2の貫通孔3を、口金部33に螺着されたキャップ40に上方から嵌挿し、さらに、ホルダー1を下方に移動する。この際、嵌合部2に設けられた切込み4により、嵌合部2表面のうち、切込み4同士の間の部分が上方へ捲れ上がった状態でホルダー1は下方へ移動することになる。そして、ホルダー1がスカート谷部38に至った際、嵌合部2の貫通孔3の内径は、スカート谷部38の外径と略同等で形成されているため、嵌合部2の前記捲れ上がった部分が元の平面状に戻り、ボトル缶30がホルダー1に嵌合されることになる。
【0017】
以上のように構成されたボトル缶30によれば、ホルダー1の嵌合部2が、紙材料又は断熱効果を備えた樹脂材料で形成されているため、ボトル缶30及びその内容物が加熱された状態にあっても、ホルダー1の嵌合部2にその熱を伝達することを抑制することができる。従って、加熱された状態にあるボトル缶30の把持及び運搬を、ホルダー1の嵌合部2を直接把持することにより、容易になすことができる。
【0018】
また、ホルダー1の嵌合部2表面に設けられた貫通孔3周縁部には、貫通孔3内壁面から外方へ延在する切込み4が設けられているため、前述したように、前記嵌合を容易になすことができる。なお、切込み4を、貫通孔3の内壁面からホルダー1の外壁面にかけて延在した構成としてもよい。この場合、ボトル缶30のスカート谷部38の側部から前記嵌合をなすことができるため、前述と同様に、容易に前記嵌合をなすことができる。
【0019】
さらに、ホルダー1の嵌合部2の外径寸法は、ボトル缶30胴体部31の外径寸法より小となる関係を有し形成されているため、ホルダー1が嵌合されたボトル缶30の空間占有体積を最小限に抑制することができる。すなわち、ボトル缶30を梱包して出荷する際及び加熱器内等にボトル缶30を配置する際の空間占有体積は、ボトル缶30単体のものと略同等に維持することができ、従来と同等の空間占有体積を維持した状態で、前記効果が得られるボトル缶を提供することができる。
【0020】
さらにまた、ホルダー1嵌合部2の貫通孔3周縁部と、この嵌合部2の外周縁部との間に模様等を印刷すれば、このホルダー1が嵌合されたボトル缶に、その商品の識別力を備えさせることもできる。
【0021】
次に、本発明の第二実施形態について説明するが、前述の第一実施形態と同様の部位には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本第二実施形態によるホルダー10は、図3に示すように、ホルダー10を把持するための円環状の把持部11が設けられ、この把持部11は、紙材料又は断熱効果を備えた樹脂材料で形成されている。後者の場合は、例えば、PET、PP、塩化ビニル、PE、EVA等から一の樹脂材料を選択して形成される。
【0022】
このように構成されたホルダー10を図2に示すキャップ40が螺着されたボトル缶30に嵌合すると、第一実施形態と同様に、嵌合部2がボトル缶30のスカート谷部38に嵌合される構成となる。この構成において、ボトル缶30を把持する際、ホルダー10の把持部11を把持して持ち上げる構成とすることができる。また、ホルダー10の嵌合部2及び把持部11は、紙材料又は断熱効果を備えた樹脂材料により形成されているため、ボトル缶30及びその内容物が加熱された状態にあっても、ホルダー10の嵌合部2及び把持部11にその熱を伝達することを抑制することができる。以上により、加熱された状態にあるボトル缶30を把持及び運搬する際に、ホルダー10の把持部11を把持することにより、容易になすことができる。
【0023】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、嵌合部2の外形形状は円形に限らず、多角形であってもよい。また、貫通孔3内壁面に形成した切込み4を、1個のみ形成するとともに、貫通孔3内壁面から嵌合部2の外壁面までに至らせる構成としてもよい。さらに、嵌合部2は平板状に限らず、テーパ形状であってもよい。さらにまた、把持部11は、円環状に限らず、紐状であってもよい。
【0024】
また、ホルダー1の嵌合部2の厚さと縦弾性係数とを所定の値に設定し、この嵌合部2にいわゆる柔軟性を備えさせ、図2に示すように、ボトル缶30のスカート谷部38に嵌合された嵌合部2を上方に折曲することができるようにしてもよい。この場合、ボトル缶30を開栓するために、キャップ40を把持する際に、嵌合部2を上方に折曲して、この嵌合部2を介して、キャップ40を把持することができる。ここで、ホルダー10の嵌合部2は、紙材料又は断熱効果を備えた樹脂材料で形成されているため、キャップ40の熱を把持する部位に伝達することを抑制することができ、容易にボトル缶30を開栓することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るホルダー及びボトル缶によれば、ボトル缶及びその内容物が加熱状態にあっても、これを容易に把持、運搬及び開栓することができる。さらに、この効果を奏するボトル缶の空間占有体積を、ボトル缶単体のものと略同等に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態として示したホルダーを示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態として示したホルダーを嵌合させたボトル缶を示す側面図である。
【図3】本発明の第二実施形態として示したホルダーを示す平面図である。
【符号の説明】
1、10 ホルダー
2 嵌合部
3 貫通孔
4 切込み
11 把持部
30 ボトル缶
31 胴体部
32 肩部
33 口金部
34 ネジ部
38 スカート谷部(口金部下部)
40 キャップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、嵌合部を備えたホルダーに係り、特に、飲料水等を充填するボトル缶に好適なホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、飲料水等はボトル缶その他の各種缶に充填され販売されており、近年においては、着脱可能なキャップを備えたボトル缶に充填されたものが提供されている。ここで、ボトル缶に充填される飲料水等には、冷却されたもののみならず加熱されたものもあり、一般に、同一種の飲料水等は、冷却、加熱の別を問わず、同一種のボトル缶が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のボトル缶においては、その胴体部は平滑面である。ここで、ボトル缶に充填された飲料水等が加熱された状態で販売される際、ボトル缶の胴体部表面の温度は約60℃に達することがある。従って、需要者が、加熱器内で加熱されている飲料水等を購入する際、これを加熱器から取り出すのが困難であるという問題があった。
【0004】
さらに、このボトル缶を開栓する際、ボトル缶胴体部表面の温度がある程度冷却するのを待って開栓せざるを得ない等の問題があった。この問題は、近年需要が伸びているボトル缶においては、開栓時にキャップとボトル缶自体との共回りを起こさないように、ボトル缶の胴体部及びキャップを強く把持する必要があるため、特に著しい。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、ボトル缶に充填された飲料水等が加熱状態にあっても、これを需要者が容易に把持、運搬及び開栓できるホルダーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明のホルダーは、ボトル缶の口金部下部に装着される、プレート状に形成された嵌合部を備え、この厚み方向に貫通孔が設けられていることを特徴とする。また、前記貫通孔の周縁部には、該貫通孔の内壁面から外方に向かって延在する切込みが設けられていることを特徴とする。さらに、前記嵌合部が、断熱効果を備えた樹脂材料からなることを特徴とする。
【0007】
このホルダーでは、ホルダー嵌合部の厚み方向に貫通孔が設けられるとともに、断熱効果を備えた樹脂材料で形成されているため、これをボトル缶の口金部下部に装着した構成においては、ボトル缶及びその内容物が加熱状態にある場合でも、その熱を嵌合部に伝達することを抑制するため、このボトル缶を把持するに際し、嵌合部を把持した場合、把持する部位への前記熱の伝達を抑制することができる。
また、嵌合部に設けられた貫通孔の周縁部に、貫通孔内壁面から外方へ延在する切込みが設けられているため、ホルダーのボトル缶への嵌合を容易になすことができる。すなわち、ボトル缶のキャップ上方から嵌合部の貫通孔をキャップに嵌挿し、さらに、ホルダーを下方に移動させた際、嵌合部に設けられた切込みにより、嵌合部表面の少なくとも一部が上方へ捲れ上がった状態でホルダーが下方へ移動することになる。従って、前記嵌合を容易になすことができる。また、切込みが、貫通孔の内壁面からホルダーの外壁面にかけて延在した構成とすると、ボトル缶の側部から前記嵌合をなすことができるため、前述と同様に、容易に前記嵌合をなすことができる。
【0008】
本発明のボトル缶は、ボトル缶の口金部下部に、前記ホルダーの嵌合部が嵌合され、前記胴体部の外径寸法は、前記嵌合部の外形寸法より大となる関係を有し形成されていることを特徴とする。
【0009】
このボトル缶では、ホルダーの嵌合部の外形寸法が、ボトル缶胴体部の外径寸法より小となる関係を有し形成されているため、ホルダーが嵌合されたボトル缶の空間占有体積を最小限に抑制することができる。すなわち、ボトル缶を梱包して出荷する際及び加熱器内にボトル缶を配置する際等の空間占有体積は、ボトル缶単体のものと略同等に維持することができ、従来と同等の空間占有体積を維持した状態で、前述した効果が得られるボトル缶を提供することができる。
さらに、ホルダー嵌合部の貫通孔周縁部と、この嵌合部の外周縁部との間に模様等を印刷すれば、このホルダーが嵌合されたボトル缶に、その商品の識別力を備えさせることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るホルダー及びボトル缶の第一実施形態を、図1、図2を参照しながら説明する。
【0011】
ホルダー1は、図1に示すように、略円盤状の嵌合部2を備え、嵌合部2には、その厚み方向に貫通孔3が設けられ、貫通孔3の周縁部には、貫通孔3の内壁面から外方に向かって延在する切込み4が、周方向に等間隔で4個設けられている。また、嵌合部2は、断熱効果を備えた樹脂材料又は紙材料から形成され、前者の場合、例えば、PET、PP、塩化ビニル、PE、EVA等から一の樹脂材料を選択して形成される。
【0012】
ここで、このホルダー1を嵌合するボトル缶について、図2に従い説明する。ボトル缶30は、大径の胴体部31と、胴体部31上端から上方に向かうに従い漸次縮径する肩部32と、肩部32の上端に形成された胴体部31より小径の口金部33とから主に構成されている。口金部33は、ネジ部34と、スカート部35と、スカート谷部38と、膨出部36とを備え、肩部32と口金部33とは、膨出部36を介して連結形成された構成となっている。
【0013】
また、膨出部36の上端には、膨出部36の外径より小径のスカート谷部38が設けられ、このスカート谷部38の上端には、スカート谷部38の外径より大径のスカート部35が設けられ、さらに、スカート部35の上端にネジ部34が設けられている。そして、口金部33上端部には、ボトル缶30の上端縁部を折り返したカール部37が形成されている。このカール部37の内側は開口しており、以下、カール部37の上端縁を開口部天面という。
【0014】
ここで、スカート部35は、キャップ40のテンパーエビデンス部41を被着する部分である。すなわち、ボトル缶30の口金部33に被着されるキャップ40は、ボトル缶30の開口部天面を閉塞して螺着されるキャップ本体42と、キャップ本体42の下端部に破断部43を備え連結形成されたテンパーエビデンス部41とからなっており、スカート部35によりテンパーエビデンス部41を係止する構成となっている。このボトル缶30及びキャップ40は、アルミニウム系合金材料により形成される。
【0015】
ここで、ホルダー1において、嵌合部2に設けられた貫通孔3の内径は、ボトル缶30のスカート谷部38の外径と略同等で形成されており、切込み4の長さは、貫通孔3の中心軸と、切込み4の先端部(貫通孔3の内壁面から最も離間した位置)との距離が、キャップ40の最大外半径(ボトル缶30のスカート部35の最突出部39に配されるキャップ40の外半径)より大となるように形成されている。また、嵌合部2の外径は、ボトル缶30の胴体部31の外径より小となる関係を有し形成されている。
【0016】
この構成において、ボトル缶30にホルダー1を嵌合する際、嵌合部2の貫通孔3を、口金部33に螺着されたキャップ40に上方から嵌挿し、さらに、ホルダー1を下方に移動する。この際、嵌合部2に設けられた切込み4により、嵌合部2表面のうち、切込み4同士の間の部分が上方へ捲れ上がった状態でホルダー1は下方へ移動することになる。そして、ホルダー1がスカート谷部38に至った際、嵌合部2の貫通孔3の内径は、スカート谷部38の外径と略同等で形成されているため、嵌合部2の前記捲れ上がった部分が元の平面状に戻り、ボトル缶30がホルダー1に嵌合されることになる。
【0017】
以上のように構成されたボトル缶30によれば、ホルダー1の嵌合部2が、紙材料又は断熱効果を備えた樹脂材料で形成されているため、ボトル缶30及びその内容物が加熱された状態にあっても、ホルダー1の嵌合部2にその熱を伝達することを抑制することができる。従って、加熱された状態にあるボトル缶30の把持及び運搬を、ホルダー1の嵌合部2を直接把持することにより、容易になすことができる。
【0018】
また、ホルダー1の嵌合部2表面に設けられた貫通孔3周縁部には、貫通孔3内壁面から外方へ延在する切込み4が設けられているため、前述したように、前記嵌合を容易になすことができる。なお、切込み4を、貫通孔3の内壁面からホルダー1の外壁面にかけて延在した構成としてもよい。この場合、ボトル缶30のスカート谷部38の側部から前記嵌合をなすことができるため、前述と同様に、容易に前記嵌合をなすことができる。
【0019】
さらに、ホルダー1の嵌合部2の外径寸法は、ボトル缶30胴体部31の外径寸法より小となる関係を有し形成されているため、ホルダー1が嵌合されたボトル缶30の空間占有体積を最小限に抑制することができる。すなわち、ボトル缶30を梱包して出荷する際及び加熱器内等にボトル缶30を配置する際の空間占有体積は、ボトル缶30単体のものと略同等に維持することができ、従来と同等の空間占有体積を維持した状態で、前記効果が得られるボトル缶を提供することができる。
【0020】
さらにまた、ホルダー1嵌合部2の貫通孔3周縁部と、この嵌合部2の外周縁部との間に模様等を印刷すれば、このホルダー1が嵌合されたボトル缶に、その商品の識別力を備えさせることもできる。
【0021】
次に、本発明の第二実施形態について説明するが、前述の第一実施形態と同様の部位には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本第二実施形態によるホルダー10は、図3に示すように、ホルダー10を把持するための円環状の把持部11が設けられ、この把持部11は、紙材料又は断熱効果を備えた樹脂材料で形成されている。後者の場合は、例えば、PET、PP、塩化ビニル、PE、EVA等から一の樹脂材料を選択して形成される。
【0022】
このように構成されたホルダー10を図2に示すキャップ40が螺着されたボトル缶30に嵌合すると、第一実施形態と同様に、嵌合部2がボトル缶30のスカート谷部38に嵌合される構成となる。この構成において、ボトル缶30を把持する際、ホルダー10の把持部11を把持して持ち上げる構成とすることができる。また、ホルダー10の嵌合部2及び把持部11は、紙材料又は断熱効果を備えた樹脂材料により形成されているため、ボトル缶30及びその内容物が加熱された状態にあっても、ホルダー10の嵌合部2及び把持部11にその熱を伝達することを抑制することができる。以上により、加熱された状態にあるボトル缶30を把持及び運搬する際に、ホルダー10の把持部11を把持することにより、容易になすことができる。
【0023】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、嵌合部2の外形形状は円形に限らず、多角形であってもよい。また、貫通孔3内壁面に形成した切込み4を、1個のみ形成するとともに、貫通孔3内壁面から嵌合部2の外壁面までに至らせる構成としてもよい。さらに、嵌合部2は平板状に限らず、テーパ形状であってもよい。さらにまた、把持部11は、円環状に限らず、紐状であってもよい。
【0024】
また、ホルダー1の嵌合部2の厚さと縦弾性係数とを所定の値に設定し、この嵌合部2にいわゆる柔軟性を備えさせ、図2に示すように、ボトル缶30のスカート谷部38に嵌合された嵌合部2を上方に折曲することができるようにしてもよい。この場合、ボトル缶30を開栓するために、キャップ40を把持する際に、嵌合部2を上方に折曲して、この嵌合部2を介して、キャップ40を把持することができる。ここで、ホルダー10の嵌合部2は、紙材料又は断熱効果を備えた樹脂材料で形成されているため、キャップ40の熱を把持する部位に伝達することを抑制することができ、容易にボトル缶30を開栓することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るホルダー及びボトル缶によれば、ボトル缶及びその内容物が加熱状態にあっても、これを容易に把持、運搬及び開栓することができる。さらに、この効果を奏するボトル缶の空間占有体積を、ボトル缶単体のものと略同等に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態として示したホルダーを示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態として示したホルダーを嵌合させたボトル缶を示す側面図である。
【図3】本発明の第二実施形態として示したホルダーを示す平面図である。
【符号の説明】
1、10 ホルダー
2 嵌合部
3 貫通孔
4 切込み
11 把持部
30 ボトル缶
31 胴体部
32 肩部
33 口金部
34 ネジ部
38 スカート谷部(口金部下部)
40 キャップ
Claims (4)
- ボトル缶の口金部下部に装着される、プレート状に形成された嵌合部を備え、この厚み方向に貫通孔が設けられていることを特徴とするホルダー。
- 請求項1記載のホルダーにおいて、
前記貫通孔の周縁部には、該貫通孔の内壁面から外方に向かって延在する切込みが設けられていることを特徴とするホルダー。 - 請求項1又は2に記載のホルダーにおいて、
前記嵌合部が、断熱効果を備えた樹脂材料からなることを特徴とするホルダー。 - 有底円筒形状に形成された胴体部と、該胴体部上端部から上方へ向かうに従い漸次縮径する肩部と、該肩部上端部から上方に延在し前記胴体部より小径の口金部と、該口金部に設けられたネジ部に螺着されたキャップとを備えたボトル缶であって、
前記口金部下部に、請求項1から3のいずれかに記載のホルダーの嵌合部が嵌合され、前記胴体部の外径寸法は、前記ホルダーの嵌合部の外形寸法より大となる関係を有し形成されていることを特徴とするボトル缶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013510778A (ja) * | 2009-11-13 | 2013-03-28 | ザ コカ・コーラ カンパニー | 成形金属容器 |
CN110916509A (zh) * | 2019-11-17 | 2020-03-27 | 王伟 | 一种用于饮水机的水瓶座 |
-
2002
- 2002-08-14 JP JP2002236403A patent/JP2004075105A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
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KR20170134784A (ko) * | 2009-11-13 | 2017-12-06 | 더 코카콜라 컴파니 | 금속제 성형 용기 |
KR101965366B1 (ko) * | 2009-11-13 | 2019-04-03 | 더 코카콜라 컴파니 | 금속제 성형 용기 |
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