JP2004075070A - 車両用前照灯光軸方向自動調整装置 - Google Patents

車両用前照灯光軸方向自動調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 車両のヘッドライトの光軸方向を車高センサの出力に基づき、停車中の縁石等への乗上げによるずれを補正し自動調整すること。
【解決手段】 車両の後部に取付けられたハイトセンサ11からリヤハイト測定値(後輪側の車高の変位量)がECU20に入力される。このリヤハイト測定値と車速センサ12による車両の走行状態とに基づきフロントハイト計算値(前輪側の車高の変位量)が推定され、車両のピッチ角が算出される。ここで、車両の停車中に縁石等に乗上げているとピッチ角に誤差が生じるため、車両が定速走行(安定走行)状態になったときに基準となるピッチ角が更新される。ECU20によって1トリップ終了以前であっても誤差がキャンセルされ、アクチュエータ35が駆動されヘッドライト30の光軸方向が適切に調整される。
【選択図】   図1

Description

 本発明は、車両に配設される前照灯による照射の光軸方向を自動的に調整する車両用前照灯光軸方向自動調整装置に関するものである。
 従来、車両の前照灯においては、車体の傾きによって前照灯の光軸方向が上向きになると対向車等に眩光を与えたり、光軸方向が下向きになると運転者の遠方視認性が低下することとなるため、前照灯の光軸方向を一定に保持したいという要望がある。
 ところで、車両用前照灯光軸方向自動調整装置では、車両の前後方向の傾き角を求めるために、車両の前後の車軸と車体との間に配設されその間の相対変位量(車高の変位量)を検出する車高センサを用いている。ここで、前輪(フロント)側は操舵輪であり取付スペースに制約があることから、車高センサを後輪(リヤ)の左右片側のみに取付け、この車高センサからの車両の停車中におけるリヤハイト値に基づきフロントハイト値を推定演算し傾き角を算出するようにしたものが知られている。
 すると、車両が縁石等に乗上げて停車されていた場合には、平坦路における値と異なったリヤハイト値が検出されることで、その後の1トリップ(車両の停車から停車までの走行区間)において、車両の前後方向の傾き角に演算誤差が生じ、前照灯の光軸方向がずれるという不具合があった。また、旋回中では車両の前後軸回りの回転運動であるローリングにより車両の前後方向の傾き角が出ていないにもかかわらずリヤハイト値が変動するため、車両が旋回終了するまで車両の前後方向の傾き角に演算誤差が生じ、結果的に前照灯の光軸方向がずれるという不具合もあった。
 そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、簡単なシステムで安価な車両用前照灯光軸方向自動調整装置の提供を目的とし、特に、車両の前照灯の光軸方向を1つの車高センサからの出力に基づいて自動的に調整する際、車両が停車中に縁石等に乗上げていたときや旋回中であるときの前照灯の光軸方向のずれを適切に補正可能な車両用前照灯光軸方向自動調整装置の提供を課題としている。
 請求項1の車両用前照灯光軸方向自動調整装置によれば、傾き角演算手段で車両の前部または後部に配設された1つの車高センサからの出力に基づき前照灯の光軸方向の水平面に対する傾き角が算出され、旋回状態判定手段で車両が旋回状態であると判定されたときには光軸方向調整手段で走行中における傾き角がこのときの車両の旋回状態の判定結果に基づき補正され、前照灯の光軸方向が調整される。これにより、車両が旋回状態と判定されると走行中における傾き角がその旋回状態に応じて補正されるため、前照灯の光軸方向のずれが適切に調整されるという効果が得られる。
 請求項2の車両用前照灯光軸方向自動調整装置では、傾き角が車高センサからの出力に基づき算出されるため、構成が簡単であって、その出力に基づき算出された傾き角が用いられることで前照灯の光軸方向が適切に調整され信頼性の高いシステムが構築できるという効果が得られる。
 以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置の全体構成を示す概略図である。
 図1において、車両の後部の運転席側または助手席側の車軸にはハイトセンサ(車高センサ)11が取付けられている。このハイトセンサ11からは後輪側の車軸と車体との相対変位量(車高の変位量)としてのリヤハイト値(後輪側の車高の変位量:以下、『リヤハイト測定値』とも言う)HR、また、車両側に配設された周知の車速センサ12から車速V、右車輪速センサ13から右車輪速VWR、左車輪速センサ14から左車輪速VWL、その他のセンサ(図示略)から各種センサ信号等が車両に搭載されたECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)20に入力されている。なお、ECU20は便宜上、車両の外部に図示されている。
 ECU20は、周知の中央処理装置としてのCPU21、制御プログラムを格納したROM22、各種データを格納するRAM23、B/U(バックアップ)RAM24、入出力回路25及びそれらを接続するバスライン26等からなる論理演算回路として構成されている。
 そして、ECU20からの出力信号が車両のヘッドライト(前照灯)30側のアクチュエータ35に入力され、後述するように、ヘッドライト30の光軸方向が調整される。なお、車速センサ12、右車輪速センサ13、左車輪速センサ14等からの各種センサ信号は、車両が停車状態、加減速状態、定速走行(安定走行)状態等の何れにあるかの走行判定や車両が旋回状態にあるかの旋回判定に用いられる。
 図2は図1のヘッドライト30の要部構成を示す断面図である。
 図2において、ヘッドライト30は主として、ランプ31とそのランプ31を固定するリフレクタ32、そのリフレクタ32を円弧矢印方向に揺動自在に支持する一方の支持部33及びリフレクタ32を支持すると共に可動自在な他方の可動部34、その可動部34を前後矢印方向に駆動するステップモータ等からなるアクチュエータ35にて構成されている。なお、ヘッドライト30の光軸方向は運転者1名が乗車した状態を想定して初期設定されている。
 次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置によるヘッドライト(前照灯)30の光軸方向の調整制御で車両の停車時の縁石等への乗上げ判定を実行する際の基本となる考え方について、図3及び図4を参照して説明する。
 図3は本実施例による調整制御の適用以前において、車両の縁石等への乗上げ停車状態から加速→定速走行→減速→平坦地停車状態に至るときの車速〔km/h〕の変化に対応したハイトセンサ11によるリヤハイト測定値、それに基づくフロントハイト計算値、比較のためのフロントハイト測定値の各変位量〔mm〕の遷移状態を示すタイムチャートである。
 図3において、車両の最初の停車状態では、縁石等への乗上げ停車状態によりリヤサスペンションが縮み下がった状態としてリヤハイト測定値にて検出されている。これ以降、このリヤハイト測定値の変位量に基づきフロントハイト計算値が算出されるため、フロントハイト計算値は誤差を含んだものとなり、実際のフロントハイト測定値との偏差が大きく生じている。このため、車体のピッチ角の算出にも誤差が生じ、このピッチ角に基づきヘッドライト30の光軸方向を調整すると適切な角度からずれてしまい、対向車等に眩光を与えたりすることとなる。
 図4は車両の平坦地停車状態から加速→定速走行状態と至るときの車速〔km/h〕の変化に対応したハイトセンサ11によるリヤハイト測定値の遷移状態を示すタイムチャートである。
 図4において、車速〔km/h〕の変化に対応しリヤハイト測定値の変位量が遷移し、即ち、車両の走行中においては路面の凹凸によりリヤハイト測定値は細かく変動するが、定速走行(安定走行)中のリヤハイト測定値の平均変位量は車両が停車状態のときのリヤハイト測定値の変位量とほぼ一致することが分かる。したがって、定速走行中のリヤハイト測定値を平均化し、停車状態のリヤハイト測定値との比較により、所定の閾値以上の偏差が生じていれば、走行中に定速走行中の平均化されたリヤハイト測定値に置換えてフロントハイト計算値を算出することで、図3で述べた誤差が補正できることとなる。なお、このとき車両が定速走行中であることが重要であり、加減速中、悪路走行中、旋回中等では平坦地停車と同等のリヤハイト測定値を示さないため、補正を実行しないようにされる。また、誤差の補正を実行するときの判定として、車両が停車状態のときと定速走行中とのリヤハイト測定値を比較するとしたが、この他、各々から影響を受ける物理量として例えば、光軸方向調整制御位置、ピッチ角等に基づき判定してもよい。
 次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置で使用されているECU20内のCPU21における車両の停車中の縁石等への乗上げに対処する処理手順を示す図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、この制御ルーチンは所定時間毎にCPU21にて繰返し実行される。
 図5において、まず、ステップS101で、車速センサ12からの車速V、ハイトセンサ11からのリヤハイト値(リヤハイト測定値)HR等の各種センサ信号が読込まれる。なお、このとき車両が停車中であればリヤハイト値HRは停車中のリヤハイト値(リヤハイト測定値)HR0 となる。次にステップS102に移行して、ステップS101で読込まれた車速Vが2〔km/h〕未満であるかが判定される。ステップS102の判定条件が成立、即ち、車速Vが2〔km/h〕未満と低いときには車両が停車中であるとしてステップS103に移行し、車両の停車中におけるピッチ角θ0 が停車中のリヤハイト測定値HR0 に基づき次式(1)にて算出される。ここで、HF0 は停車中のフロントハイト計算値、a,bは前後輪のサスペンション仕様のばね定数等により予め設定される定数、Lは前輪及び後輪の軸間距離である。
(数1)
 HF0 =a・HR0 +b
 θ0 =tan -1{(HF0 −HR0 )/L}         ・・・(1)
 次にステップS104に移行して、ステップS103で算出されたピッチ角θ0 、停車中のフロントハイト計算値HF0 及びリヤハイト測定値HR0 に対して移動平均等のフィルタリング処理が実行される。次にステップS105に移行して、ステップS104でフィルタリング処理された停車中におけるピッチ角θ0 に対して対向車に眩光を与えることのない目標光軸方向調整角度θT (≒−θ0 )が算出される。
 一方、ステップS102の判定条件が成立せず、即ち、車速Vが2〔km/h〕以上と高いときには車両が走行中であるとしてステップS106に移行し、車両の走行中におけるピッチ角θ1 がこのときのリヤハイト測定値HR及び停車中のリヤハイト測定値HR0 に基づき次式(2)にて算出される。ここで、ΔHRはリヤハイト測定値の変位量、αは前後輪のサスペンション仕様のばね定数等により予め設定される0.5〜2程度の補正係数、ΔHFはフロントハイト計算値の変位量、HFはフロントハイト計算値、HF0 は停車中のフロントハイト計算値である。
(数2)
 ΔHR=HR−HR0
 ΔHF=−α・ΔHR
 HF=HF0 +ΔHF
 θ1 =tan -1{(HF−HR)/L}           ・・・(2)
 次に、ステップS107に移行して、車速Vを微分した加速度の絶対値である|dV/dt|が1〔m/s2 〕を越えているかが判定される。ステップS107の判定条件が成立、即ち、加速度の絶対値である|dV/dt|が1〔m/s2 〕を越え大きいときには加減速中であるとしてステップS108に移行し、ステップS106で算出されたピッチ角θ1 に対して所定のフィルタリング処理が実行される。次にステップS109に移行して、ステップS108でフィルタリング処理された加減速中におけるピッチ角θ1 に対して対向車に眩光を与えることのない目標光軸方向調整角度θT (≒−θ1 )が算出される。
 一方、ステップS107の判定条件が成立せず、即ち、加速度の絶対値である|dV/dt|が1〔m/s2 〕未満と小さいときには定速走行中であるとしてステップS110に移行し、ステップS106で算出されたピッチ角θ1 、フロントハイト計算値HF、リヤハイト測定値HRに対して所定のフィルタリング処理が実行される。次にステップS111に移行して、停車中におけるピッチ角θ0 と定速走行中におけるピッチ角θ1 との偏差の絶対値が0.1〔°〕を越えているかが判定される。ステップS111の判定条件が成立せず、即ち、|θ0 −θ1 |が0.1〔°〕以下と小さいときには現在のピッチ角θ1 を何ら考慮する必要がないとしてステップS105に移行し、ステップS104でフィルタリング処理された停車中におけるピッチ角θ0 に対して対向車に眩光を与えることのない目標光軸方向調整角度θT (≒−θ0 )が算出される。
 一方、ステップS111の判定条件が成立、即ち、|θ0 −θ1 |が0.1〔°〕を越え大きいときには車両が停車中に縁石等に乗上げていたりしてそのときのピッチ角θ0 に不都合がある、即ち、車両の停車中における基準角度に異常があるとしてステップS112に移行し、縁石等乗上げキャンセル処理としてこのとき即ち、定速走行中のリヤハイト測定値HR及びフロントハイト計算値HFが停車中のリヤハイト測定値HR0 及びフロントハイト計算値HF0 とされたのちステップS113に移行し、上式(1)と同様に、車両の定速走行中におけるピッチ角θ0 が算出され停車中におけるピッチ角θ0 が更新される。次にステップS114に移行して、ステップS113で算出された定速走行中におけるピッチ角θ0 に対して対向車に眩光を与えることのない目標光軸方向調整角度θT (≒−θ0 )が算出される。
 ステップS105、ステップS109またはステップS114の処理ののちステップS115に移行し、算出された目標光軸方向調整角度θT に基づきアクチュエータ35が駆動され、本ルーチンを終了する。なお、アクチュエータ35に対する制御速度設定等については省略されている。このため、車両が停車中に縁石等に乗上げておりその際におけるピッチ角θ0 に不都合があっても1トリップ終了まで待つことなく、一旦、定速走行中と判定されると縁石等乗上げキャンセル処理が実行されピッチ角θ0 が更新されることで、こののちヘッドライト30の光軸方向が適切に調整される。
 図6は、図3で述べた誤差に対する補正が図5のフローチャートに基づき実行されたときの車速〔km/h〕の変化に対応したハイトセンサ11によるリヤハイト測定値、それに基づくフロントハイト計算値、比較のためのフロントハイト測定値の変位量〔mm〕の遷移状態を示すタイムチャートである。
 図6において、車速及び路面等の条件は図3と同様であり、定速走行判定が実行されたのちにおいては、フロントハイト計算値がフロントハイト測定値とほぼ同レベルで追従されており、車両の停車中の縁石等への乗上げによる変位量の誤差がキャンセルされていることが分かる。
 つまり、図7に補正なしとして示すように、車両の停車中の縁石等への乗上げにより変位量に誤差があるときには、車両のヘッドライト30の光軸方向調整量〔°〕にずれが生じて光軸方向が上向きとなっている。これに対して、車速〔km/h〕の変化に対応し車両が定速走行状態となり上述の判定条件を満足し、車両の停車中の縁石等への乗上げによる変位量の誤差がキャンセルされると、図7に補正有りとして示すように、車両のヘッドライト30の光軸方向調整量〔°〕のずれがなくなり、光軸方向がほぼ初期位置に戻されている。
 このように、本実施例の車両用前照灯光軸方向自動調整装置は、車両の後部に配設され、車高の変位量を検出する1つの車高センサとしてのハイトセンサ11からの出力である停車中のリヤハイト測定値HR0 または走行中のリヤハイト測定値HRに基づき車両のヘッドライト(前照灯)30の光軸方向の水平面に対する傾き角に対応する停車中におけるピッチ角θ0 または走行中におけるピッチ角θ1 を算出するECU20内のCPU21にて達成される傾き角演算手段と、車両の走行状態として停車中、走行中、加減速中、定速走行(安定走行)中を車速V及びその車速Vを微分した加速度の絶対値である|dV/dt|の大きさに基づき判定するECU20内のCPU21にて達成される走行状態判定手段と、前記走行状態判定手段により車両が定速走行(安定走行)状態であり、かつ基準角度に対応するピッチ角θ0 が異常であると判定される毎にそのときのハイトセンサ11からの出力に基づき車両の停車中における傾き角の基準角度に対応するピッチ角θ0 を更新するECU20内のCPU21にて達成される基準角度更新手段と、前記基準角度更新手段による基準角度に対応するピッチ角θ0 に基づき前記傾き角演算手段で算出された走行中における傾き角に対応するピッチ角θ1 を補正し、ヘッドライト30の光軸方向を調整するECU20内のCPU21にて達成される光軸方向調整手段とを具備するものである。
 したがって、傾き角演算手段を達成するECU20内のCPU21で1つのハイトセンサ11からの出力である停車中のリヤハイト測定値HR0 または走行中のリヤハイト測定値HRに基づきヘッドライト30の光軸方向の水平面に対する傾き角に対応する停車中におけるピッチ角θ0 または走行中におけるピッチ角θ1 が算出され、走行状態判定手段を達成するECU20内のCPU21で判定された車両の走行状態が定速走行状態であり、かつ基準角度に対応するピッチ角θ0 が異常であるときには基準角度更新手段を達成するECU20内のCPU21で走行中のリヤハイト測定値HRに基づき停車中におけるピッチ角θ0 が更新され、このピッチ角θ0 に基づき光軸方向調整手段を達成するECU20内のCPU21で走行中におけるピッチ角θ1 が補正され、ヘッドライト30の光軸方向が調整される。これにより、車両が停車中に縁石等に乗上げておりヘッドライト30の光軸方向がずれていても、1トリップ終了前に車両が定速走行状態となると、停車中におけるピッチ角θ0 が更新され走行中におけるピッチ角θ1 が補正されるため、ヘッドライト30の光軸方向のずれが適切に調整されることとなる。
 次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置で使用されているECU20内のCPU21における車両の停車中の縁石等への乗上げに対処する処理手順の変形例を示す図8のフローチャートに基づいて説明する。なお、この制御ルーチンは所定時間毎にCPU21にて繰返し実行される。
 図8において、まず、ステップS201で、車速センサ12からの車速V、ハイトセンサ11からのリヤハイト値(リヤハイト測定値)HR等の各種センサ信号が読込まれる。なお、このとき車両が停車中であればリヤハイト値HRは停車中のリヤハイト値(リヤハイト測定値)HR0 となる。次にステップS202に移行して、ステップS201で読込まれた車速Vが2〔km/h〕未満であるかが判定される。ステップS202の判定条件が成立、即ち、車速Vが2〔km/h〕未満と低いときには車両が停車中であるとしてステップS203に移行し、車両の停車中におけるピッチ角θ0 が停車中のリヤハイト測定値HR0 に基づき上式(1)にて算出される。
 次にステップS204に移行して、ステップS203で算出されたピッチ角θ0 、停車中のフロントハイト計算値HF0 及びリヤハイト測定値HR0 に対して移動平均等のフィルタリング処理が実行される。次にステップS205に移行して、ステップS204でフィルタリング処理された停車中におけるピッチ角θ0 に対して対向車に眩光を与えることのない目標光軸方向調整角度θT (≒−θ0 )が算出される。
 一方、ステップS202の判定条件が成立せず、即ち、車速Vが2〔km/h〕以上と高いときには車両が走行中であるとしてステップS206に移行し、車両の走行中におけるピッチ角θ1 がこのときのリヤハイト測定値HR及び停車中のリヤハイト測定値HR0 に基づき上式(2)にて算出される。
 次に、ステップS207に移行して、車速Vを微分した加速度の絶対値である|dV/dt|が1〔m/s2 〕を越えているかが判定される。ステップS207の判定条件が成立、即ち、加速度の絶対値である|dV/dt|が1〔m/s2 〕を越え大きいときには加減速中であるとしてステップS208に移行し、ステップS206で算出されたピッチ角θ1 に対して所定のフィルタリング処理が実行される。次にステップS209に移行して、ステップS208でフィルタリング処理された加減速中におけるピッチ角θ1 に対して対向車に眩光を与えることのない目標光軸方向調整角度θT (≒−θ1 )が算出される。
 一方、ステップS207の判定条件が成立せず、即ち、加速度の絶対値である|dV/dt|が1〔m/s2 〕未満と小さいときには定速走行中であるとして上述のステップS203に移行し、同様の処理が実行される。
 ステップS205またはステップS209の処理ののちステップS210に移行し、算出された目標光軸方向調整角度θT に基づきアクチュエータ35が駆動され、本ルーチンを終了する。なお、アクチュエータ35に対する制御速度設定等については省略されている。このため、車両が停車中に縁石等に乗上げておりその際におけるピッチ角θ0 に不都合があっても1トリップ終了まで待つことなく、一旦、定速走行中と判定されると縁石等乗上げキャンセル処理が実行されピッチ角θ0 が更新されることで、こののちヘッドライト30の光軸方向が適切に調整される。
 このように、本実施例の車両用前照灯光軸方向自動調整装置は、車両の後部に配設され、車高の変位量を検出する1つの車高センサとしてのハイトセンサ11からの出力である停車中のリヤハイト測定値HR0 または走行中のリヤハイト測定値HRに基づき車両のヘッドライト(前照灯)30の光軸方向の水平面に対する傾き角に対応する停車中におけるピッチ角θ0 または走行中におけるピッチ角θ1 を算出するECU20内のCPU21にて達成される傾き角演算手段と、車両の走行状態として停車中、走行中、加減速中、定速走行(安定走行)中を車速V及びその車速Vを微分した加速度の絶対値である|dV/dt|の大きさに基づき判定するECU20内のCPU21にて達成される走行状態判定手段と、前記走行状態判定手段により車両が定速走行(安定走行)状態であると判定される毎に、そのときのハイトセンサ11からの出力に基づき車両の停車中における傾き角の基準角度に対応するピッチ角θ0 を更新するECU20内のCPU21にて達成される基準角度更新手段と、前記基準角度更新手段による基準角度に対応するピッチ角θ0 に基づき前記傾き角演算手段で算出された走行中における傾き角に対応するピッチ角θ1 を補正し、ヘッドライト30の光軸方向を調整するECU20内のCPU21にて達成される光軸方向調整手段とを具備するものである。
 したがって、傾き角演算手段を達成するECU20内のCPU21で1つのハイトセンサ11からの出力である停車中のリヤハイト測定値HR0 または走行中のリヤハイト測定値HRに基づきヘッドライト30の光軸方向の水平面に対する傾き角に対応する停車中におけるピッチ角θ0 または走行中におけるピッチ角θ1 が算出され、走行状態判定手段を達成するECU20内のCPU21で判定された車両の走行状態が定速走行状態であるときには基準角度更新手段を達成するECU20内のCPU21で走行中のリヤハイト測定値HRに基づき停車中におけるピッチ角θ0 が更新され、このピッチ角θ0 に基づき光軸方向調整手段を達成するECU20内のCPU21で走行中におけるピッチ角θ1 が補正され、ヘッドライト30の光軸方向が調整される。これにより、車両のヘッドライト30の光軸方向のずれの有無に関わらず、1トリップ終了前に車両が一旦、定速走行状態となると、停車中におけるピッチ角θ0 が更新され走行中におけるピッチ角θ0 が補正されるため、このときヘッドライト30の光軸方向のずれが生じていても適切に調整されることとなる。
 次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置によるヘッドライト(前照灯)30の光軸方向の調整制御の変形例として、上述の車両の停車時の縁石等への乗上げ判定に加え、車両の旋回判定を実行する際の基本となる考え方について図9を参照して説明する。
 図9は本変形例による調整制御の適用以前において、車両の停車状態から加速→旋回(途中加速)→減速状態に至るときの車速〔km/h〕の変化に対応したハイトセンサ11によるリヤハイト測定値、それに基づくフロントハイト計算値、比較のためのフロントハイト測定値の変位量〔mm〕の遷移状態を示すタイムチャートである。
 図9において、車両が旋回中となると、フロントハイト計算値はフロントハイト測定値から外れ始めている。ここで、車両の直進走行での加減速中や定速走行中では、リヤハイト測定値に基づきフロントハイト計算値及びピッチ角が正確に算出される。ところが、車両が旋回中となると車両の前後軸回りの回転運動であるローリングにより車両が定速走行中で前後方向の傾き角が出ていないにもかかわらずリヤハイト値が変動するためである。すると、車両が旋回終了するまで車両の前後方向の傾き角に演算誤差が生じ、結果的にヘッドライト30の光軸方向がずれてしまうこととなる。これは、例えば、ハイトセンサ11が後輪の左側に取付けられおり、右旋回中となるとリヤサスペンションが下がりリヤハイト測定値が(−)側へと変位することで、フロントサスペンションが上がるとしてフロントハイト計算値を算出することによる。ところが、車両が旋回中においては、実際のフロントハイト測定値とリヤハイト測定値とは加減速状態にもよるが、図9に示すように、ほぼ追従した同方向の遷移状態となることが分かる。したがって、例えば、左右車輪速に所定の閾値以上の偏差が生じていれば、車両が旋回中であるとして、リヤハイト測定値に基づきフロントハイト計算値を補正することで誤差をなくすことができることとなる。
 次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置で使用されているECU20内のCPU21における車両の停車中の縁石等への乗上げに加え、車両の旋回中に対処する処理手順の変形例を示す図10のフローチャートに基づいて説明する。なお、この制御ルーチンは所定時間毎にCPU21にて繰返し実行される。
 図10において、まず、ステップS301で、車速センサ12からの車速V、ハイトセンサ11からのリヤハイト値(リヤハイト測定値)HR、右車輪速VWR、左車輪速VWL等の各種センサ信号が読込まれる。なお、このとき車両が停車中であればリヤハイト値HRは停車中のリヤハイト値(リヤハイト測定値)HR0 となる。次にステップS302に移行して、ステップS301で読込まれた車速Vが2〔km/h〕未満であるかが判定される。ステップS302の判定条件が成立、即ち、車速Vが2〔km/h〕未満と低いときには車両が停車中であるとしてステップS303に移行し、車両の停車中におけるピッチ角θ0 が停車中のリヤハイト測定値HR0 に基づき上式(1)にて算出される。
 次にステップS304に移行して、ステップS303で算出されたピッチ角θ0 、停車中のフロントハイト計算値HF0 及びリヤハイト測定値HR0 に対して移動平均等のフィルタリング処理が実行される。次にステップS305に移行して、ステップS304でフィルタリング処理された停車中におけるピッチ角θ0 に対して対向車に眩光を与えることのない目標光軸方向調整角度θT (≒−θ0 )が算出される。
 一方、ステップS302の判定条件が成立せず、即ち、車速Vが2〔km/h〕以上と高いときには車両が走行中であるとしてステップS306に移行し、ステップS301で読込まれた右車輪速VWRと左車輪速VWLとの偏差の絶対値が1.5〔km/h〕を越えているかが判定される。ステップS306の判定条件が成立せず、即ち、|VWR−VWL|が1.5〔km/h〕以下と小さいときには直進中であるとしてステップS307に移行し、車両の走行直進中におけるピッチ角θ1 がこのときのリヤハイト測定値HR及び停車中のリヤハイト測定値HR0 に基づき上式(2)にて算出される。
 一方、ステップS306の判定条件が成立、即ち、|VWR−VWL|が1.5〔km/h〕を越え大きいときには旋回中であるとしてステップS308に移行し、車両の走行旋回中におけるピッチ角θ1 がこのときのリヤハイト測定値HR及び停車中のリヤハイト測定値HR0 に基づき次式(3)にて算出される。ここで、βは車両の加減速状態、左右旋回状態、乗員や荷物の増減、サスペンション仕様によって±(0.5〜2)程度の補正変数とされる。
(数3)
 ΔHR=HR−HR0
 ΔHF=β・ΔHR
 HF=HF0 +ΔHF
 θ1 =tan -1{(HF−HR)/L}           ・・・(3)
 ステップS307またはステップS308におけるピッチ角θ1 の算出ののちステップS309に移行し、車速Vを微分した加速度の絶対値である|dV/dt|が1〔m/s2 〕を越えているかが判定される。ステップS309の判定条件が成立、即ち、加速度の絶対値である|dV/dt|が1〔m/s2 〕を越え大きいときには加減速中であるとしてステップS310に移行し、ステップS307またはステップS308で算出されたピッチ角θ1 に対して所定のフィルタリング処理が実行される。次にステップS311に移行して、ステップS310でフィルタリング処理された加減速中におけるピッチ角θ1 に対して対向車に眩光を与えることのない目標光軸方向調整角度θT (≒−θ1 )が算出される。
 一方、ステップS309の判定条件が成立せず、即ち、加速度の絶対値である|dV/dt|が1〔m/s2 〕未満と小さいときには定速走行中であるとしてステップS312に移行し、ステップS307またはステップS308で算出されたピッチ角θ1 、フロントハイト計算値HF、リヤハイト測定値HRに対して所定のフィルタリング処理が実行される。次にステップS313に移行して、停車中におけるピッチ角θ0 と定速走行中におけるピッチ角θ1 との偏差の絶対値が0.1〔°〕を越えているかが判定される。ステップS313の判定条件が成立せず、即ち、|θ0 −θ1 |が0.1〔°〕以下と小さいときには現在のピッチ角θ1 を何ら考慮する必要がないとしてステップS305に移行し、ステップS304でフィルタリング処理された停車中におけるピッチ角θ0 に対して対向車に眩光を与えることのない目標光軸方向調整角度θT (≒−θ0 )が算出される。
 一方、ステップS313の判定条件が成立、即ち、|θ0 −θ1 |が0.1〔°〕を越え大きいときには車両が停車中に縁石等に乗上げていたりしてそのときのピッチ角θ0 に不都合があるとしてステップS314に移行し、縁石等乗上げキャンセル処理としてこのとき即ち、定速走行中のリヤハイト測定値HR及びフロントハイト計算値HFが停車中のリヤハイト測定値HR0 及びフロントハイト計算値HF0 とされたのちステップS315に移行し、上式(1)と同様に、停車中におけるピッチ角θ0 が更新され車両の定速走行中におけるピッチ角θ0 が算出される。次にステップS316に移行して、ステップS315で算出された定速走行中におけるピッチ角θ0 に対して対向車に眩光を与えることのない目標光軸方向調整角度θT (≒−θ0 )が算出される。
 ステップS305、ステップS311またはステップS316の処理ののちステップS317に移行し、算出された目標光軸方向調整角度θT に基づきアクチュエータ35が駆動され、本ルーチンを終了する。なお、アクチュエータ35に対する制御速度設定等については省略されている。このため、車両が旋回中であるときにはフロントハイト計算値の変位量ΔHFが適切に補正されることでその際におけるピッチ角θ1 に不都合が生じず、更に、車両が停車中に縁石等に乗上げておりその際におけるピッチ角θ0 に不都合があっても1トリップ終了まで待つことなく、一旦、定速走行中と判定されると縁石等乗上げキャンセル処理が実行されピッチ角θ0 が更新されることで、こののちヘッドライト30の光軸方向が適切に調整される。
 図11は、車両の旋回中における補正処理が図10のフローチャートに基づき実行されたときの車速〔km/h〕の変化に対応した車両のヘッドライト30の光軸方向調整量〔°〕を示すタイムチャートである。
 図11に示すように、旋回中における変位量の誤差により車両のヘッドライト30に対する旋回判定なしのときには光軸方向がずれている。これに対して、車速〔km/h〕の変化に対応し車両が旋回中となり上述の判定条件を満足し、フロントハイト計算値が旋回中の変位量とされると、図11に旋回判定有りとして示すように、車両のヘッドライト30の光軸方向調整量〔°〕のずれがなくなり、光軸方向がほぼ初期位置に戻されている。
 このように、本変形例の車両用前照灯光軸方向自動調整装置は、車両の後部に配設され、車高の変位量を検出する1つの車高センサとしてのハイトセンサ11からの出力である停車中のリヤハイト測定値HR0 または走行中のリヤハイト測定値HRに基づき車両のヘッドライト(前照灯)30の光軸方向の水平面に対する傾き角に対応する停車中におけるピッチ角θ0 または走行中におけるピッチ角θ1 を算出するECU20内のCPU21にて達成される傾き角演算手段と、車両の旋回状態を右車輪速VWRと左車輪速VWLとの偏差の絶対値である|VWR−VWL|の大きさに基づき判定するECU20内のCPU21にて達成される旋回状態判定手段と、前記旋回状態判定手段による車両の旋回状態の判定結果に基づき前記傾き角演算手段で算出された走行中における傾き角に対応するピッチ角θ1 を補正し、前記前照灯の光軸方向を調整するECU20内のCPU21にて達成される光軸方向調整手段とを具備するものである。
 したがって、傾き角演算手段を達成するECU20内のCPU21で1つのハイトセンサ11からの出力である停車中のリヤハイト測定値HR0 または走行中のリヤハイト測定値HRに基づきヘッドライト30の光軸方向の水平面に対する傾き角に対応する停車中におけるピッチ角θ0 または走行中におけるピッチ角θ1 が算出され、旋回状態判定手段を達成するECU20内のCPU21で車両が旋回状態であると判定されたときには光軸方向調整手段を達成するECU20内のCPU21で走行中における傾き角に対応するピッチ角θ1 がそのときの車両の旋回状態の判定結果に基づき補正され、ヘッドライト30の光軸方向が調整される。これにより、車両が旋回状態と判定されると走行中におけるピッチ角θ1 がその旋回状態に応じて補正されるため、ヘッドライト30の光軸方向のずれが適切に調整されることとなる。
 ところで、上記実施例では、車両の旋回判定をするために左右車輪速の偏差を用いているが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、ステアリングホイールの操舵角であるステアリング角を用いてもよい。
 また、上記実施例の式(1)〜(3)においては、リヤハイト測定値から1度フロントハイト計算値を求めたのちピッチ角を算出しているが、フロントハイトデータ不良のときには、直接ピッチ角に換算することもできる。
図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置の全体構成を示す概略図である。 図2は図1のヘッドライトの要部構成を示す断面図である。 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置の適用以前における車両の停車中の縁石等への乗上げの際の不都合を説明するためのタイムチャートである。 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置によるヘッドライトの光軸方向の調整制御の根拠となる車両の車速の変化に対応したリヤハイト測定値の遷移状態を示すタイムチャートである。 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置で使用されているECU内のCPUにおける車両の停車中の縁石等への乗上げに対処する処理手順を示すフローチャートである。 図6は図5のフローチャートに基づく車速の変化に対応した各変位量の遷移状態を示すタイムチャートである。 図7は図5のフローチャートに基づく車両の前照灯に対する補正有りのときの光軸方向調整量及び比較のための補正なしのときの光軸方向調整量を示すタイムチャートである。 図8は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置で使用されているECU内のCPUにおける車両の停車中の縁石等への乗上げに対処する処理手順の変形例を示すフローチャートである。 図9は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置の適用以前における車両の旋回中の際の不都合を説明するためのタイムチャートである。 図10は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置で使用されているECU内のCPUにおける車両の停車中の縁石等への乗上げに加え、車両の旋回中に対処する処理手順を示すフローチャートである。 図11は図10のフローチャートによる旋回判定有りのときの光軸方向調整量及び比較のための旋回判定なしのときの光軸方向調整量を示すタイムチャートである。
符号の説明
 11 ハイトセンサ(車高センサ)
 20 ECU(電子制御ユニット)
 30 ヘッドライト(前照灯)
 35 アクチュエータ

Claims (2)

  1. 車両の前部または後部に配設され、車高の変位量を検出する1つの車高センサからの出力に基づき前記車両の前照灯の光軸方向の水平面に対する傾き角を算出する傾き角演算手段と、
     前記車両の旋回状態を判定する旋回状態判定手段と、
     前記旋回状態判定手段による前記車両の旋回状態の判定結果に基づき前記傾き角演算手段で算出された前記傾き角を補正し、前記前照灯の光軸方向を調整する光軸方向調整手段と
    を具備することを特徴とする車両用前照灯光軸方向自動調整装置。
  2. 前記傾き角は、前記車高センサからの出力に基づき算出されることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯光軸方向自動調整装置。
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