JP2004074950A - 枠体保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貨物自動車の運転席などの修整時、フロントガラス取付け窓枠などの二次損傷を防止することができ、枠体の大小にも的確に対応することができ、持ち運びが容易で、保管スペースも比較的小さくてすむ枠体保持装置を提供する。
【解決手段】枠体保持装置4は、軸心Cを中心に回動可能な連結部材10と、連結部材10の両端にそれぞれ着脱可能に連結され連結部材10の回動によりねじ機構を介して互いに反対方向へ同時に伸縮する伸縮部材11L,11Rと、伸縮部材11L,11Rの先端部にそれぞれ着脱可能に連結された枠体把持具12とを備えている。枠体把持具12を拘束した状態でハンドル13を軸心C中心に回動させると、連結部材10の両端の伸縮部材11L,11Rの本体部11dが軸心Cを中心に回動し、伸縮部材11L,11R内のねじ機構11bによりそれぞれの伸縮軸11aが互いに反対方向へ同時に伸縮する。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交通事故などで損傷、変形した貨物自動車のキャブ(運転席)の修整作業においてサイドドア取付け枠やフロントガラス取付け窓枠などが変形するのを防止するために使用する枠体保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
交通事故などで損傷、変形した貨物自動車の運転席を修整する場合、図9に示すように、作業場に運び込まれた運転席90の複数箇所をチェーン91などを用いて床若しくは柱に設けられた固定具や専用固定台(図示せず)に固定し、油圧式引き装置やレバーブロック(図示せず)などの引き装置を用いて、運転席90の損傷部分を矢線Pの方向へ引き出すことによって元の形状に復元している。
【0003】
すなわち、図10(a)に示すように、運転席90の左前部に損傷部位92がある場合、チェーン91で運転席90が動かないように固定した状態で、この損傷部位92を矢線Pの方向へ引っ張って塑性変形させることにより、図中の点線93で示す元の形状に修整している。
【0004】
ところが、運転席90の損傷部位92を図10(a)に示すような方法で修整した場合、修整作業で加えられる矢線P方向の引張力によって、既に修整が完了した部分や損傷していない部分が変形するという、いわゆる二次損傷が生じることがある。すなわち、矢線P方向の引張力により、運転席90が図10(b)の点線93で示す本来の形状を通り過ぎて、実線94で示す形状に変形することがある。
【0005】
このような二次損傷が生じると、図9に示す運転席90の空間部分であるフロントガラス取付け窓枠95や、サイドドア取付け枠96の形状が変化し、フロントガラスやサイドドア(図示せず)が取付けられなくなるという問題が生じる。このため、運転席90の二次損傷を防止する手段として、図11(a)に示すように、チェーン91のほかにチェーン97を用いて二次損傷が生じる可能性のある部分を予め固定しておくという方法がとられている。
【0006】
しかし、この方法は多数のチェーン97を必要とし、あらゆる方向から運転席90を固定しなければならないので、天井クレーンがない作業場では固定状態が不十分となりやすく、二次損傷の発生を完全に防止することができない。また、運転席90の外周にはチェーンを取付けられる部分が少なく、チェーンの取付け状態の如何によっては、チェーン取付け部分が局部的に変形して、別の二次損傷が生じることがある。
【0007】
そこで、図11(b)における運転席90のサイドドア取付け枠96の二点鎖線Lで示す位置に、図12に示す枠体保持装置98を取付けることによってサイドドア取付け枠96の二次損傷を防止するという手段が講じられている。この枠体保持装置98は、円筒形の本体部98aの両端に、ねじ機構98bを介して伸縮杆98cが連結され、それぞれの伸縮杆98cの先端に窓枠把持具98dが取付けられている。窓枠把持具98dを止めた状態で本体部98aを中心にハンドル98eを回動させると、本体部98aから伸縮杆98cが軸方向に出入りするので、2つの窓枠把持具98dの間隔を調節することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の枠体保持装置98においては、2つの窓枠把持具98dの間隔はハンドル98eを回動させることによって調節することができるが、その調節幅はねじ機構98bの長さの範囲内に限られているため、1種類の枠体保持装置98で対応できる窓枠サイズも限られている。したがって、比較的小さな乗用者のサイドドア取付け枠から大型貨物自動車のフロントガラス取付け窓枠までを修整対象とする場合、長さの異なる多種類の枠体保持装置98を用意しなければならない。
【0009】
また、大型貨物自動車の修整作業に用いる枠体保持装置98は当然のことながら長尺となり重量も大であるため、持ち運びに不便であり、不使用時には広い保管スペースを必要とする。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、交通事故などで損傷、変形した貨物自動車の運転席などを修整する際に、フロントガラス取付け窓枠やサイドドア取付け枠など各種枠体の二次損傷を防止することができ、枠体の大小にも的確に対応することができ、持ち運びが容易で、保管スペースも比較的小さくてすむ枠体保持装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の枠体保持装置は、両端に連結部を有する連結部材と、一方の連結部に着脱可能に連結され連結部材の回動によりねじ機構を介して伸縮する伸縮部材と、他方の連結部および伸縮部材の先端部にそれぞれ着脱可能に連結された枠体把持具とを備えたことを特徴とする。
【0012】
このような構成とすることにより、修整対象である枠体の内側に当該枠体保持装置を配置し連結部材を回動させて両端に位置する二つの枠体把持具の間隔を調節し、それぞれの枠体把持具で枠体を内周側から把持すれば当該枠体は、枠体保持装置全体で内側から補強された状態で固定されるため、修整作業中における枠体の二次損傷を防止することができる。
【0013】
また、枠体保持装置を構成する連結部材と、伸縮部材と、2つの枠体把持具とは必要に応じて互いに連結、分離可能であるため、持ち運びは容易であり、保管スペースも比較的小さくてすむ。また、連結部材、1つの伸縮部材、2つの枠体把持具を一体的に連結した状態で連結部材を回動させれば伸縮部材が伸縮して二つの枠体把持具の間隔を調節することができるため、修整対象となるフロントガラス取付け枠やサイドドア取付け枠などの枠体の大小にも的確に対応することができる。本発明の枠体保持装置を構成する伸縮部材は一つであるため、比較的小さなサイズの枠体を保持する際に好適に使用することができる。
【0014】
本発明の枠体保持装置は、両端に連結部を有する連結部材と、それぞれの連結部に着脱可能に連結され連結部材の回動によりねじ機構を介して互いに反対方向へ同時に伸縮する伸縮部材と、それぞれの伸縮部材の先端部に着脱可能に連結された枠体把持具とを備えたことを特徴とする。
【0015】
このような構成とすることにより、前述と同様、修整対象である枠体の内側に当該枠体保持装置を配置し連結部材を回動させて両端に位置する二つの枠体把持具の間隔を調節し、それぞれの枠体把持具で枠体を内周側から把持すれば当該枠体は、枠体保持装置全体で内側から補強された状態で固定されるため、修整作業中における枠体の二次損傷を防止することができる。
【0016】
また、枠体保持装置を構成する連結部材と、2つの伸縮部材と、2つの枠体把持具とは必要に応じて互いに連結、分離可能であるため、持ち運びは容易であり、保管スペースも比較的小さくてすむ。また、連結部材と、2つの伸縮部材、2つの枠体把持具を一体的に連結した状態で連結部材を回動させれば2つの伸縮部材がそれぞれ同時に反対方向に伸縮することで二つの枠体把持具の間隔を調節することができるため、修整対象となるフロントガラス取付け枠やサイドドア取付け枠などの枠体の大小にも的確に対応することができる。本発明の枠体保持装置を構成する伸縮部材は2つであるため、伸縮部材を1つ備えた前述の枠体保持装置の場合より、比較的大きなサイズの枠体を保持する際に好適に使用することができる。
【0017】
また、本発明の枠体保持装置は、保持対象である枠体の角部の配置形態と相似した形態に配置された複数の連結部を有する中央連結部材と、中央連結部材のそれぞれの連結部に基端部が着脱可能および回動可能に連結され先端部に連結杆を有する連結部材と、それぞれの連結部材の連結杆に着脱可能に連結され連結部材の回動によりねじ機構を介して伸縮する伸縮部材と、それぞれの伸縮部材の先端部に着脱可能に連結された枠体把持具とを備えたことを特徴とする。
【0018】
このような構成とすることにより、修整対象である枠体の内側の中心付近に中央連結部材を配置し、それぞれの連結部材を回動させて中央連結部材から枠体把持具までの距離を調節し、それぞれの枠体把持具で枠体の角部分の近傍を内周側から把持すれば、枠体の内側の複数箇所が装置全体によって補強された状態に固定されるため、修整作業中における枠体の二次損傷を防止することができる。
【0019】
また、中央連結部材の複数の連結部は保持対象である枠体の角部の配置形態と相似した形態に配置されているため、複数の連結部に取付けられた連結部材にそれぞれ伸縮部材および枠体把持具を連結すれば、伸縮部材などを前記枠体の対角線に沿った位置に配置することが可能であり、この状態で連結部材を回動させれば伸縮部材が伸縮して中央連結部材から枠体把持具までの距離を調節することができるため、保持対象である枠体の大小にも的確に対応することができる。
【0020】
さらに、本発明の枠体保持装置を構成する中央連結部材と、複数の連結部材と、複数の伸縮部材と、複数の枠体把持具とは必要に応じて互いに連結、分離可能であるため、持ち運びは容易であり、保管スペースも比較的小さくてすむ。また、この枠体保持装置は、中央連結部材の複数の伸縮部材などを配置した構造であるため、大型貨物自動車の運転席のフロントガラス取付け窓枠など比較的大きな枠体を保持する際に好適に使用することができる。
【0021】
一方、前述した枠体保持装置を構成する連結部材と伸縮部材との間に着脱可能に連結される延長部材を備えれば、必要に応じてこの延長部材を連結部材と伸縮部材との間に連結することにより、連結部材から枠体把持具までの距離を伸ばすことができるようになるため、サイズの大きな枠体への取付けが可能となり、大型枠体への対応性が向上する。この場合、複数の延長部材を用意し、これらの延長部材同士も互いに連結、分離可能な構造としておけば、連結部材と伸縮部材との間に互いに連結した複数の延長部材を連結して、連結部材から枠体把持具までの距離をさらに伸ばすことも可能となるため、サイズの大きな枠体への対応性をさらに高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1(a)〜(f)はそれぞれ本発明の第1〜6実施形態である枠体保持装置を示す側面図、図2は図1(d)に示す枠体保持装置を一部分離した状態で示す側面図、図3(a)は図1(a),(b),(c)に示す枠体保持装置を構成する枠体把持具を示す一部切欠側面図、図3(b)は図1(b),(c),(e),(f)に示す枠体保持装置を構成する延長部材を示す一部切欠側面図である。
【0023】
図1(a)に示す第1実施形態の枠体保持装置1は、軸心Cを中心に回動可能な連結部材9と、連結部材9の右方の連結杆に着脱可能に連結され連結部材9の回動によってねじ機構を介して軸心C方向に伸縮する伸縮部材11Rと、連結部材9の左方の連結部および伸縮部材11Rの先端部にそれぞれ着脱可能に連結された枠体把持具12とを備えている。連結部材9には、これを軸心Cを中心に回動させるための丸棒状のハンドル13が軸心Cと直交状態に配置され、連結部材9と伸縮部材11Rとは軸心Cと直交状態に挿入されたピン14によって固定されている。
【0024】
図1(b)に示す第2実施形態の枠体保持装置2では、連結部材9と伸縮部材11Rとの間にピン14により延長部材15が連結されている。その他の点については枠体保持装置1とほぼ同様の構造である。
【0025】
図1(c)に示す第3実施形態の枠体保持装置3では、連結部材9と伸縮部材11Rとの間に2つの延長部材15が連結されている。その他の点については枠体保持装置1とほぼ同様の構造である。
【0026】
図1(d)に示す第4実施形態の枠体保持装置4は、軸心Cを中心に回動可能な連結部材10と、連結部材10の両端の連結部にそれぞれ着脱可能に連結され連結部材10の回動によりねじ機構を介して互いに反対方向へ同時に伸縮する伸縮部材11L,11Rと、伸縮部材11L,11Rの先端部にそれぞれ着脱可能に連結された枠体把持具12とを備えている。連結部材10と2つの伸縮部材11L、11Rとはそれぞれピン14で連結されている。
【0027】
図1(e)に示す第5実施形態の枠体保持装置5では、図中の左方に位置する伸縮部材11Lと連結部材10との間に延長部材15が連結されている。その他の点については枠体保持装置4とほぼ同様の構造である。
【0028】
図1(f)に示す第6実施形態の枠体保持装置6では、連結部材10の両端と伸縮部材11L,11Rとの間にそれぞれ延長部材15が連結されている。その他の点については枠体保持装置4とほぼ同じ構造である。
【0029】
ここで、図2を参照し、図1(d)に示す枠体保持装置4について詳しく説明する。枠体保持装置4の中央に位置する連結部材10は、両端に円柱状の連結部10aが設けられ、それぞれの連結部10aを伸縮部材11L,11Rの基端側の連結穴11h内に挿入しピン14を軸心Cと直交方向に挿通することによって着脱可能に連結される。伸縮部材11L,11Rは、円筒形の本体部11dと、本体部11d内にそれぞれねじ機構11bを介して螺合された伸縮軸11aなどで構成されており、伸縮部材11L内のねじ機構11bは左ねじ機構、伸縮部材11R内のねじ機構11bは右ねじ機構となっている。
【0030】
伸縮部材11L,11Rの先端部にはそれぞれコ字状の連結具11cが固着され、それぞれの連結具11cには、複数のボルト16の回動によって開閉するクランプ状の枠体把持具12がピン17を介して着脱可能に連結されている。後述するように、枠体把持具12が拘束された状態でハンドル13を軸心C中心に回動させると、伸縮軸11aが止まったまま、連結部材10の両端に連結された伸縮部材11L,11Rの本体部11dが軸心Cを中心に回動するので、それぞれの伸縮部材11L,11R内のねじ機構11bによりそれぞれの伸縮軸11aが互いに反対方向へ同時に伸縮する。
【0031】
次に図3を参照して、図1に示す枠体保持装置1,2,3を構成する連結部材9および、図1に示す枠体保持装置2,3,5,6を構成する延長部材15について説明する。
【0032】
図3(a)に示す連結部材9は、その中央部分にハンドル13を挿入するためのハンドル孔9bが軸心Cと直交方向に設けられ、右方には円柱状の連結部9aが設けられ、左方には連結穴9cが設けられている。連結穴9cに連結杆9dが挿入されピン18で固定され、連結杆9dにはコ字状の連結具9eが軸心Cを中心に回動自在に取付けられ、この連結具9eに複数のボルト16の回動によって開閉するクランプ状の枠体把持具12がピン17を介して着脱可能に連結されている。図3(a)に示す連結部材9の連結部9aを図2に示す伸縮部材11Rの連結穴11hに挿入し、軸心Cと直交方向にピン14を挿通すれば、図1(a)に示す枠体把持装置1が形成される。
【0033】
図3(b)に示す延長部材15は、図中の左方に連結穴15aを有する円筒形の本体部15bと、本体部15bの右方に突設された円柱状の連結部15cなどで構成されている。延長部材15の連結穴15aに、連結部材10の連結部10aあるいは連結部材9の連結部9aを挿入して連結することができ、延長部材15の連結部15cを伸縮部材11L,11Rの連結穴11hに挿入して連結することができる。また、延長部材15の連結部15cを同形状の他の延長部材15の連結穴15aに挿入することにより、2個以上の連結部材15同士を軸方向に連結することもできる。
【0034】
連結部材9と伸縮部材11Rとの間に1個の延長部材15を連結することによって図1(b)に示す枠体保持装置2を形成することができ、連結部材9と伸縮部材11Rとの間に2個の延長部材15を連結することによって図1(c)に示す枠体保持装置3を形成することができる。また、連結部材10と伸縮部材11Lとの間に1個の延長部材15を連結することによって図1(e)に示す枠体保持装置5を形成することができ、連結部材10と伸縮部材11L,11Rとの間にそれぞれ1個の延長部材15を連結することによって図1(f)に示す枠体保持装置6を形成することができる。
【0035】
次に図4〜図6を参照して図1に示す枠体保持装置1〜6の使用方法について説明する。図4に示すように、損傷した運転席20のサイドドア取付け枠22を修整する場合、運転席20を複数のチェーン21で固定し、図6(a)〜(c)に示すように、修正個所であるサイドドア取付け枠22の内側に、それぞれの作業条件に適した長さの枠体保持装置1〜6を1個または2個以上取付ける。
【0036】
即ち、修整対象であるサイドドア取付け枠22の内側に、適切な長さの枠体保持装置1〜6を必要な個数配置し、ハンドル13を回して連結部材9,10を回動させ、両端に位置する二つの枠体把持具12の間隔を調節し、それぞれの枠体把持具12でサイドドア取付け枠22を内周側から把持する。この場合、図5に示すように、サイドドア取付け枠22に形成されている溶接部分であるピンチウエルド23を枠体把持具12で両面から挟んでボルト16を締めつけることによって固定する。これによって、サイドドア取付け枠22は、枠体保持装置全体で内側から補強された状態で固定されるため、この後は通常の修整作業を実行することができ、修整作業中におけるサイドドア取付け枠22を含む運転席20の二次損傷を防止することができる。なお、図5中のGはフロントガラスの取り付け位置を示している。
【0037】
連結部材9,10、延長部材15、伸縮部材11L,11R、2つの枠体把持具12は必要に応じて互いに連結、分離可能であるため、持ち運びは容易であり、保管スペースも比較的小さくてすむ。また、これらの構成部材を一体的に連結した状態で連結部材9,10を回動させれば伸縮部材11L,11Rが伸縮して二つの枠体把持具12の間隔を調節することができるため、修整対象であるサイドドア取付け枠22などの大小にも的確に対応することができる。
【0038】
また、必要に応じて延長部材15を連結部材9または10と、伸縮部材11L,11Rとの間に連結することにより、連結部材9,10から枠体把持具12までの距離を伸ばすことができるため、サイズの大きな枠体への取付けも可能であり、大型枠体への対応性も優れている。この場合、2個以上の延長部材15同士を連結すれば、連結部材9から枠体把持具までの距離をさらに伸ばすことも可能となるため、サイズの大きな枠体への対応性をさらに高めることができる。
【0039】
次に図7,図8を参照して本発明の第7,8実施形態である枠体保持装置7,8について説明する。図7(a)に示す枠体保持装置7は、図8に示す板状の中央連結部材19に設けられた4つの連結孔18にそれぞれ図1(a)で示した枠体保持装置1を構成する連結部材9の連結具9eが着脱可能に連結され、連結部材9の連結部9aに伸縮部材11Rが連結され、伸縮部材11Rの伸縮軸11aの先端部の連結具11cに枠体把持具12が連結されている。図7(b)に示す枠体保持装置7は、中央連結部材19に設けられた4つの連結孔17に、図1(a)で示した枠体保持装置1を構成する連結部材9の連結具9eが連結され、その他は図7(a)と同様の構成となっている。
【0040】
中央連結部材19の4つの連結孔18は保持対象である枠体31の角部31cの配置形態と相似した形態に配置され、4つの連結孔17は保持対象である枠体32の角部32cの配置形態と相似した形態に配置されている。したがって、保持対象である枠体31,32の角部31c,32cの配置形態に応じて4つ一組の連結孔17,18のいずれかを選択して連結部材9の連結具9eを連結して枠体保持装置7を形成する。
【0041】
そして、修整対象である枠体31,32の内側の中心付近に中央連結部材19を配置し、それぞれの連結部材9を回動させて中央連結部材19から枠体把持具12までの距離を調節し、それぞれの枠体把持具12で枠体31,32の角部31c,32cの近傍を内周側から把持すれば、枠体31,32の内側の複数箇所が装置全体によって補強された状態に固定されるため、修整作業中における枠体の二次損傷を防止することができる。
【0042】
また、前述したように中央連結部材19の連結孔17,18は枠体31,32の角部31c,32cの配置形態と相似した形態に配置されているため、複数の連結孔17,18に取付けられた連結部材9にそれぞれ伸縮部材11Rおよび枠体把持具12を連結すれば、伸縮部材11Rなどを枠体31,32の対角線付近に沿って配置することが可能であり、この状態で連結部材9を回動させれば伸縮部材11Rが伸縮して中央連結部材19から枠体把持具12までの距離を調節することができるため、保持対象である枠体31,32の大小にも的確に対応することができる。
【0043】
図7(c)に示すように、枠体31,32よりも大きな枠体33を保持する場合は、前述した枠体保持装置7における連結部材9と伸縮部材11Rとの間に延長部材15を連結した構造の枠体保持装置8を使用する。このように延長部材15を連結することによって中央連結部材19から枠体把持具12までの距離を枠体保持装置7の場合よりも延ばすことができるので、大型貨物自動車の運転席のフロントガラス取付け窓枠など比較的大きな枠体33にも適切に対応することができる。
【0044】
枠体保持装置1〜6の場合と同様、枠体保持装置7,8を構成する中央連結部材19、複数の連結部材9、複数の伸縮部材11Rと、複数の枠体把持具12などは必要に応じて互いに連結、分離可能であるため、持ち運びは容易であり、保管スペースも比較的小さくてすむ。
【0045】
【発明の効果】
本発明により、以下の効果を奏する。
【0046】
(1)両端に連結部を有する連結部材と、一方の連結部に着脱可能に連結され連結部材の回動によりねじ機構を介して伸縮する伸縮部材と、他方の連結部および伸縮部材の先端部にそれぞれ着脱可能に連結された枠体把持具とを備えたことにより、交通事故などで損傷、変形した貨物自動車の運転席などを修整する際に、フロントガラス取付け窓枠やサイドドア取付け枠など各種枠体の二次損傷を防止することができ、枠体の大小にも的確に対応することができ、持ち運びが容易となり、保管スペースも比較的小さくてすむようになる。
【0047】
(2)両端に連結部を有する連結部材と、それぞれの連結部に着脱可能に連結され連結部材の回動によりねじ機構を介して互いに反対方向へ同時に伸縮する伸縮部材と、それぞれの伸縮部材の先端部に着脱可能に連結された枠体把持具とを備えたことにより、前記(1)よりも大きなサイズの枠体を保持する場合に適したものとなり、前述(1)と同様の効果が得られる。
【0048】
(3)保持対象である枠体の角部の配置形態と相似した形態に配置された複数の連結部を有する中央連結部材と、中央連結部材のそれぞれの連結部に基端部が着脱可能および回動可能に連結され先端部に連結杆を有する連結部材と、それぞれの連結部材の連結杆に着脱可能に連結され連結部材の回動によりねじ機構を介して伸縮する伸縮部材と、それぞれの伸縮部材の先端部に着脱可能に連結された枠体把持具とを備えたことにより、前記(2)よりも大きなサイズの枠体を保持する場合に適したものとなり、前述(1)と同様の効果が得られる。
【0049】
(4)前述した枠体保持装置を構成する連結部材と伸縮部材との間に着脱可能に連結される延長部材を備えれば、必要に応じて当該延長部材を連結部材と伸縮部材との間に連結することにより、連結部材から枠体把持具までの距離を伸ばすことができるようになるため、サイズの大きな枠体への取付けが可能となり、大型枠体への対応性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(f)はそれぞれ本発明の第1〜6実施形態である枠体保持装置を示す側面図である。
【図2】図1(d)に示す枠体保持装置を一部分離した状態で示す側面図である。
【図3】(a)は図1(a),(b),(c)に示す枠体保持装置を構成する枠体把持具を示す一部切欠側面図、(b)は図1(b),(c),(e),(f)に示す枠体保持装置を構成する延長部材を示す一部切欠側面図である。
【図4】修整作業の対象である貨物自動車のキャブ(運転席)を示す斜視図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】(a)は図1(a),(b),(c)に示す枠体保持装置の使用状態を示す側面図、(b)は図1(d),(e)に示す枠体保持装置の使用状態を示す側面図、(c)は図1(f)に示す枠体保持装置の使用状態を示す側面図である。
【図7】(a),(b)は本発明の第7実施形態である枠体保持装置の使用状態を示す側面図、(c)は本発明の第8実施形態である枠体保持装置の使用状態を示す側面図である。
【図8】図7に示す枠体保持装置を構成する中央連結部材を示す平面図である。
【図9】貨物自動車の運転席の従来技術による修整作業を示す斜視図である。
【図10】図9に示す運転席のサイドドア取付け枠の修整状態を示す模式図である。
【図11】図9に示す運転席のサイドドア取付け枠の修整作業を示す模式図である。
【図12】従来の枠体保持装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1〜6,7,8 枠体保持装置
9,10 連結部材
9a,10a,15c 連結部
9b ハンドル孔
9c,15a,11h 連結穴
9d 連結杆
9e,11c 連結具
11L,11R 伸縮部材
11a 伸縮軸
11b ねじ機構
11d,15b 本体部
12 枠体把持具
13 ハンドル
14,17,18 ピン
15 延長部材
16 ボルト
17,18 連結孔
19 中央連結部材
20 運転席
21 チェーン
22 サイドドア取付け枠
23 ピンチウエルド
31,32,33 枠体
31c,32c 角部

Claims (4)

  1. 両端に連結部を有する連結部材と、一方の前記連結部に着脱可能に連結され前記連結部材の回動によりねじ機構を介して伸縮する伸縮部材と、他方の前記連結部材および前記伸縮部材の先端部にそれぞれ着脱可能に連結された枠体把持具とを備えた枠体保持装置。
  2. 両端に連結部を有する連結部材と、それぞれの前記連結部に着脱可能に連結され前記連結部材の回動によりねじ機構を介して互いに反対方向へ同時に伸縮する伸縮部材と、それぞれの前記伸縮部材の先端部に着脱可能に連結された枠体把持具とを備えた枠体保持装置。
  3. 保持対象である枠体の角部の配置形態と相似した形態に配置された複数の連結部を有する中央連結部材と、前記中央連結部材のそれぞれの連結部に基端部が着脱可能および回動可能に連結され先端部に連結杆を有する連結部材と、それぞれの前記連結部材の連結杆に着脱可能に連結され前記連結部材の回動によりねじ機構を介して伸縮する伸縮部材と、それぞれの前記伸縮部材の先端部に着脱可能に連結された枠体把持具とを備えた枠体保持装置。
  4. 前記連結部材と前記伸縮部材との間に着脱可能に連結される延長部材を備えた請求項1〜3のいずれかに記載の枠体保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113914913A (zh) * 2021-11-23 2022-01-11 平顶山天安煤业股份有限公司五矿 一种可调锚杆间距的锚杆支架

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