JP2004074555A - インクジェット法による画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェット印刷機において、インクを吐出するプリントヘッドとインクの放射線硬化を行う放射線照射装置の距離を、記録媒体の種類、または/およびインク量に応じて変化させ、画像を形成することを特徴とするインクジェット法による画像形成方法を提供する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット印字法にて、記録媒体に画像を形成する画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリント装置は、プリントヘッドよりインクを吐出させ、その後、熱、紫外線、電子線等の処理により硬化させ、記録媒体上に画像を形成させるものである。
【0003】
そして、従来は、吐出したインクに対して、強固な定着力や良質の画像を得るために、記録媒体として、使用するインクに適合した受像層を設け、この受像層で適度な吸収と保持を行うこと、また、装置側では、照射装置のパワーの制御を行う等で印刷物の品質向上の工夫がなされていた。
例えば、特開平8−218016号には、インク吸収性のない記録媒体に対して、電子線照射にて擦過性の優れた画像形成することが開示されている。
また従来は記録媒体に特別な受像層を設ける等の工夫がなされ、密着性や擦過性の向上が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこのように、記録媒体に特別な受像層を設ける等の工夫が必要である場合、使用できる記録媒体は、受像層の形成が必要となる記録媒体に限定されるという問題があった。
また、受像層をインクの種類に応じて変えなければならないことや、記録媒体として、受像層を設けなければならないので、受像層を設けない、通常の一般紙と呼ばれる紙媒体に比較して、使用する記録媒体のコストが、かかるため、大量の印刷を行うには、非常に不経済であるという問題があった。
【0005】
次に、UVインクや溶剤系インクを用いた画像形成の場合、非常に記録媒体に対する印字適応の可能性が広いという利点があり、記録媒体面に受像層が無くても画像形成ができる可能性が高い。
【0006】
しかし、記録媒体が、普通紙、コート紙、アート紙等浸透性がある紙媒体である場合、インクが、これらの記録媒体に直ぐに浸透してしまうため、画像がにじみ、画像品位が落ちるだけでなく、記録媒体内に浸透したインクに、乾燥や硬化のための熱、UV光等が到達しにくく、結果として乾燥不良あるいは硬化不良という問題を生じてしまう。よって記録媒体に浸透してしまったインクを完全に硬化させることは非常に困難である。
【0007】
また、UV硬化型インクは、未重合状態においては、モノマー、もしくはオリゴマーであり、皮膚刺激性があるなど、人体に有害な物質である可能性が極めて高く、かつ、臭気性を有するので、硬化不良は、極めて重要な問題である。
【0008】
よって、記録媒体に浸透性を有する場合は、インクが浸透した部分も完全に硬化させることが、インクの強固な定着力と印刷物の良質な画像を得るためには重要である。
【0009】
本発明はかかる従来技術が有する問題点を解決し、その目的とは使用するインク、記録媒体によりインクを記録媒体に吐出し、インクの乾燥工程に達するまでの時間を、変化することで、従来のような、特別な受像層を設ける等を設けた記録媒体でなく、浸透性を有する記録媒体においても良質な画像を得ることのできる画像形成方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、インクジェット印刷機において、インクを吐出するプリントヘッドとインクの放射線硬化を行う放射線照射装置の距離を、記録媒体の種類、または/およびインク量に応じて変化させ、画像を形成することを特徴とするインクジェット法による画像形成方法である。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記記録媒体が、インク受像層を有していない紙媒体からなることを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット法による画像形成方法である。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記インクが、電子線硬化型インクであることを特徴とする、請求項1または2に記載のインクジェット法による画像形成方法である。
【0013】
このように、浸透性のある記録媒体を用い、そこにインクを吐出して画像を形成する場合に、記録媒体内にインクが浸透してしまった場合でも、その浸透したインクを硬化させ内部硬化不良による印刷物の残留臭気等を低減させ良好な印刷物を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、図1に示すように、インクを吐出するインクジェットのヘッドノズル1より吐出したインクにて記録媒体上に画像を形成させ、電子線照射装置2にて記録媒体上のインクを硬化させる。
【0015】
ここで、電子線硬化する場合は、空間Aを電子線硬化雰囲気にするため不活性ガス(N2)で充填し、酸素による硬化反応阻害を防ぎ、よりよい硬化環境により行う。
【0016】
また、電子線により発生する2次X線を、X線遮蔽シールド4にて完全にカットし安全対策をとることが好ましい。
更に、インクを吐出するインクジェットのヘッドノズル1と、インクを硬化させる電子線照射部2との距離を可変できる機構を備える。
【0017】
これにより、インクを吐出し、記録媒体に画像を形成し、そのインクを硬化させるまでの距離(時間)を可変することができるので、その印字に適する条件にて距離可変の有効長内で、インクジェットヘッド1と、電子線照射部2との距離を可変することができる。
【0018】
この機構を備えることにより、各インク、各記録媒体のインクの密着性、画像品質等を最良のものにするための最適条件にて印字することが可能となる。
【0019】
また、そのインクの違いによる記録媒体への浸透率の違い、あるいは記録媒体そのものの浸透性の違いなど、あらゆる場面において印字対応ができ、記録媒体を選ばず最良の浸透状態で硬化、もしくは乾燥できるので画像品質も定着力もよい記録画像をえることができる。
【0020】
次に、本発明に使用する材料、装置について説明する。
まず、インクは、顔料インクあるいは染料インクを含み、溶剤は含まれるタイ プでも含まれないタイプでもよい。公知のインクジェット用インクが使用可能ある。
【0021】
次に、電子線照射装置は、一般的に使用しているものが使用可能である。なおUV照射装置を前工程で設置してもよい
【0022】
記録媒体は、浸透性のある記録媒体でも使用可能である。浸透性がある媒体とは、媒体が紙である場合、浸透するインクの深さを、光学顕微鏡で観察し完全に浸透させた場合の画像断面を100%とした場合に、浸透率を算出したものが30%を越えたものをいう。
【0023】
【実施例】
以下より本発明の実施例を説明する。
なお、本実施例では、インクジェットヘッドによって7〜8μmの膜厚の画像を形成した。
実験は以下の条件で行った。
【0024】
先ず、インクを7〜8μmの膜厚(硬化後の膜厚)で、易接着PETシートに塗布し、それを電子線照射しインクの硬化状況をみた。
硬化しているかの判断はScotch社のメンディングテープにて、硬化面の剥離を行い、テープとともに剥がれたインクの裏面を白紙で擦り、インクが付くか否かを、完全に硬化させたUV硬化したサンプルとの比較をした。
次に、基材をコート紙に変え、同様にインクを塗布し浸透した状態で硬化させ同様にメンディングテープにて剥離試験を行った。
【0025】
この結果、上記インク/定着媒体という条件下では、無電極ランプとの比較において120W/cm、有電極ランプとの比較において240W/cm相当に硬化特性はなることがわかった。表面が硬化する条件としては、広範囲にわたり電子線照射装置はUV硬化装置と同程度の硬化状態が得られた。
浸透性記録媒体(コート紙等)に対しては、インク塗布後40秒程度経過後、十分浸透させた状態にて硬化を行った。UV硬化ではどの様な条件で行っても内部を完全硬化できず、印字から硬化までの時間をを短縮させる方法しか対策は無かったが、電子線照射により照射時間を変えることで完全硬化させることができた。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、電子線照射によるインク行うことにより、例えばUV照射によるインク硬化と比較し、記録媒体が浸透性である場合に、表面のみならず浸透した内部のインクも硬化させることができ、未硬化による印刷物の残留臭気を防止することができる。
またインクジェットヘッドと硬化よって記録媒体を選ばず、最良の浸透状態で硬化、もしくは乾燥できるので画像品質も定着力もよい記録画像をえることができる。
各記録媒体、各インクにより画像品質もよくなお定着性のよい条件をみつけ、それに合わせ印字から照射までの距離で条件を変えることにより最適条件にて印字を行うことができる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる印刷装置の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1…印字ヘッド
2…電子線照射装置
3…送りローラー
4…X線遮蔽シールド
5…搬送ベルト
6…基材搬送方向
7…距離可変有効長
8…ベルト駆動ローラー
9…スライドユニット
Claims (3)
- インクジェット印刷機において、インクを吐出するプリントヘッドとインクの放射線硬化を行う放射線照射装置の距離を、記録媒体の種類、または/およびインク量に応じて変化させ、画像を形成することを特徴とするインクジェット法による画像形成方法。
- 前記記録媒体が、インク受像層を有していない紙媒体からなることを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット法による画像形成方法。
- 前記インクが、電子線硬化型インクであることを特徴とする、請求項1または2に記載のインクジェット法による画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002237346A JP2004074555A (ja) | 2002-08-16 | 2002-08-16 | インクジェット法による画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002237346A JP2004074555A (ja) | 2002-08-16 | 2002-08-16 | インクジェット法による画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004074555A true JP2004074555A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32021128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002237346A Pending JP2004074555A (ja) | 2002-08-16 | 2002-08-16 | インクジェット法による画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004074555A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005313558A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Mimaki Engineering Co Ltd | Uvインク使用のインクジェットプリンタ及び該プリンタによるプリント方法 |
JP2011093311A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-05-12 | Seiren Co Ltd | 画像形成物 |
-
2002
- 2002-08-16 JP JP2002237346A patent/JP2004074555A/ja active Pending
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JP2005313558A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Mimaki Engineering Co Ltd | Uvインク使用のインクジェットプリンタ及び該プリンタによるプリント方法 |
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