JP2004074052A - 配管の付着物除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的に配管の内周面の付着物を取り除くことができる配管の付着物除去装置を提供することである。
【解決手段】軸部材12と、該軸部材12を中心に一の方向に回転可能に設けられ、該一の方向への回転により配管の内周面の錆、カーボンなどの付着物を削り取る第1アーム部材28が設けられた第1回転部材14と、前記軸部材12を中心に他の方向に回転可能に設けられ、該他の方向への回転により配管の内周面の錆、カーボンなどの付着物を削り取る第2アーム部材40が設けられた第2回転部材16と、を備えたことを特徴とする配管の付着物除去装置10である。
【選択図】図1
【解決手段】軸部材12と、該軸部材12を中心に一の方向に回転可能に設けられ、該一の方向への回転により配管の内周面の錆、カーボンなどの付着物を削り取る第1アーム部材28が設けられた第1回転部材14と、前記軸部材12を中心に他の方向に回転可能に設けられ、該他の方向への回転により配管の内周面の錆、カーボンなどの付着物を削り取る第2アーム部材40が設けられた第2回転部材16と、を備えたことを特徴とする配管の付着物除去装置10である。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公共の水道管、ガス管などの各種配管の内周面に形成された錆、カーボン、油分などの付着物を除去する配管の付着物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、公共の水道管、ガス管などの各種配管は、長年の使用により、その内周面に錆ができたり、カーボン、油分などが付着し、劣化が進む一方である。ところで、このような各種配管を新しいものに取り替えるのは、地上建造物などの関係から困難であり、錆などにより劣化した配管を補修して再利用することが行われている。例えば、錆により劣化した配管を補修する場合、金属製の孫の手のようなもので配管の内周面を引っかくか、又は各種工具を用いた人力により錆を落としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように金属製の孫の手のようなもので配管の内周面を引っかいたり、各種工具を用いた人力による作業は、手作業で行われているため、非常に非効率的である。 そこで、本発明は、効率的に配管の内周面の付着物を取り除くことができる配管の付着物除去装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明は、軸部材と、該軸部材を中心に一の方向に回転可能に設けられ、該一の方向への回転により配管の内周面の錆、カーボンなど付着物を削り取る第1アーム部材が設けられた第1回転部材と、前記軸部材を中心に他の方向に回転可能に設けられ、該他の方向への回転により配管の内周面の錆、カーボンなどの付着物を削り取る第2アーム部材が設けられた第2回転部材と、を備えたことを特徴とする配管の付着物除去装置である。
【0005】
本発明に係る配管の付着物除去装置によれば、第1回転部材と第2回転部材を回転させることにより、第1アーム部材と第2アーム部材によって配管の内周面の錆、カーボンなどの付着物を削り取ることができる。この際、第1回転部材と第2回転部材は、軸部材を中心に逆方向に回転しているので、第1アーム部材と第2アーム部材が配管の内周面の付着物を削り取る際の反作用によって、軸部材が回転することがなく、それ故、軸部材を介して第1回転部材及び第2回転部材にそれぞれを回転するために必要なエネルギーを容易に与えることができる。
【0006】
本発明に係る配管の付着物除去装置において、前記第1アーム部材及び第2アーム部材は、2以上設けられており、これら第1アーム部材及び第2アーム部材は、それぞれの回転軸に対して螺旋状に配置されていることが好ましい。このように第1アーム部材と第2アーム部材を螺旋状に配置させることにより、第1アーム部材及び第2アーム部材によって削り取られた付着物の屑を軸部材の軸方向に移動させて排出することができる。この際、第1アーム部材と第2アーム部材の螺旋の向きは、互いに反対方向を向いていることが好ましく、特にそれぞれ第1回転部材と第2回転部材の回転方向と反対方向を向いていることが好ましく、このように構成することにより、削り取られた付着物の屑をスムーズに軸部材の軸方向に移動させて排出することができる。
【0007】
本発明に係る配管の付着物除去装置において、第1アーム部材と第2アーム部材の先端の長さは、調節可能に構成されていることが好ましく、また先端の削り取り部は取外可能に構成されていることが好ましい。例えば、第1アーム部及び第2アーム部の先端は、雄ねじ部と、それに螺着可能な雌ねじ部を有する削り取り部と、から構成しても良い。この場合、削り取り部を仕上げ様のブラシ部に取り替えても良く、これにより配管の内周面の仕上げ加工も行うことができる。
【0008】
本発明に係る配管の付着物除去装置において、前記軸部材の第1回転部材と第2回転部材の間には、ユニバーサルジョイントが設けられていることが好ましく、このように軸部材の第1回転部材と第2回転部材の間にユニバーサルジョイントを設けることにより、直線状の配管だけでなく、曲線状の配管も進退させることができる。
【0009】
また、本発明に係る配管の付着物除去装置において、前記軸部材には、軸方向に空気が流動する空気管が設けられており、前記第1回転部材及び前記第2回転部材は、前記空気管を流動する空気によって回転するエアーモータによって回転するよう構成されていることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る配管の付着物除去装置の実施例について図面に基づいて説明する。図1は、本実施例に係る配管の付着物除去装置の概念断面図であり、図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。本実施例に係る配管の付着物除去装置10は、図1に示すように、軸部材12と、軸部材12を中心に一の方向に回転可能に設けられた第1回転部材14と、軸部材12を中心に他の方向に回転可能に設けられた第2回転部材16と、を備えている。
【0011】
第1回転部材14の内部には、軸部材12に固定されたエアーモータ18が設けられており、エアーモータ18は、本実施例に係る配管の付着物除去装置の進行方向(図1の右方向)に対して左周りに第1回転部材14を回転させるよう構成されている。このエアーモータ18の回転軸20には、第1回転部材14の基端側の内周面に沿って設けられた第1ギア22に噛合う第2ギア24が設けられており、第1回転部材14と軸部材12の間には、ベアリング26が介在されている。したがって、第1回転部材14は、エアーモータ18が稼動して回転軸20が回転することにより、第2ギア24及び第1ギア22を介して回転するよう構成されている。
【0012】
第1回転部材14の外周面には、放射状に延在する第1アーム部材28が複数本設けられている。これら第1アーム部材28は、周方向に等間隔を置いて本実施例に係る配管の付着物除去装置の進行方向(図1の右方向)に対して右回りの螺旋状に配置されている。第1アーム部材28の先端には、図3に示すようにナット29が螺着可能な雄ねじ部28Aが形成されている。このナット29には、第1アーム部材28の雄ねじ部28Aにその内周面を対峙させ、それに沿って移動可能な円筒部材31が設けられており、この円筒部材31の先端には、硬質で柔軟性を有する金属で構成されているコイル部材33が溶接されている。コイル部材33は、基端側が雄ねじ部28Aの周りを覆うように螺旋状に形成され、先端部が第1アーム部材28の長手方向に伸びるように直線状に形成されている。したがって、ナット29を回転することによって、それに設けられた円筒部材31をアーム部材28に対して進退させることができる。第1アーム部材28の先端をこのように構成することにより、第1アーム部材28の先端の長さ調節を行うことができ、コイル部材33の先端を付着物除去が行われる配管の内周面に押圧させることができる。この際、コイル部材33の先端の長さを調整することにより、内周面への押圧強度を調整することができ、これにより配管の内周面の削り取る付着物の量を調整することができる。また、コイル部材33の先端が磨耗したときに取替えが容易であり、さらにたとえば仕上げようブラシに取り替えることも可能である。
【0013】
第2回転部材16の内部には、軸部材12に固定されたエアーモータ30が設けられており、エアーモータ30は、第1回転部材14と反対周り、すなわち本実施例に係る配管の付着物除去装置の進行方向(図1の右方向)に対して右周りに第2回転部材16を回転させるよう構成されている。このエアーモータ30の回転軸32には、第2回転部材16の基端側の内周面に沿って設けられた第1ギア34に噛合う第2ギア36が設けられており、第2回転部材16と軸部材12の間には、ベアリング38が介在されている。したがって、第2回転部材16は、エアーモータ30が稼動して回転軸32が回転することにより、第2ギア36及び第1ギア34を介して回転するよう構成されている。
【0014】
第2回転部材16の外周面には、放射状に延在する第2アーム部材40が複数本設けられている。これら第2アーム部材40は、周方向に等間隔を置いて、第1アーム部材28とは反対方向、すなわち本実施例に係る配管の付着物除去装置の進行方向(図1の右方向)に対して左回りの螺旋状に配置されている。第2アーム部材40の先端には、第1アーム部材28と同様に、にナット41が螺着可能な雄ねじ部40Aが形成されている。このナット41には、第2アーム部材40の雄ねじ部40Aにその内周面を対峙させ、それに沿って移動可能な円筒部材43が設けられており、この円筒部材43の先端には、硬質で柔軟性を有する金属で構成されているコイル部材45が溶接されている。コイル部材45は、基端側が雄ねじ部40Aの周りを覆うように螺旋状に形成され、先端部が第2アーム部材40の長手方向に伸びるように直線状に形成されている。したがって、ナット41を回転することによって、それに設けられた円筒部材43をアーム部材40に対して進退させることができ、これによりコイル部材45の先端を付着物除去が行われる配管の内周面に押圧させることができる。
【0015】
軸部材12の第1回転部材14と第2回転部材16の間には、ユニバーサルジョイント42が設けられている。このようにユニバーサルジョイント42を設けることにより、第1回転部材14と第2回転部材16を直線上だけでなく、曲線上にも位置させることができるので、直線状の配管だけでなく、曲線状の配管の内周面の付着物も除去することができる。
【0016】
軸部材12の第1回転部材14よりも基端側、すなわち第2回転部材16と反対側、ユニバーサルジョイント42、及び軸部材12の第2回転部材16よりも先端側、すなわち第1回転部材14と反対側には、それぞれ脚部材44、46、48が設けられている。脚部材44、46、48それぞれの先端44A、46A、48Aには、空転可能な車輪50、52、54が設けられている。これら脚部材44、46、48は、軸部材12を配管の中心に位置させる長さで構成されている。
【0017】
軸部材12には、軸方向に空気が流動する空気管56が設けられており、この空気管56は、第1回転部材14及び第2回転部材16のエアーモータ18、30にエアーパイプ58、60を介して連通している。また、軸部材12は、柔軟性を有する素材で形成されている。
【0018】
本実施例に係る配管の除去装置10を稼動させる場合、図4に示すように軸部材12の基端側には、空気管56に高圧の空気を供給するコンプレッサー58と軸部材12を軸方向に進退させる進退装置60が設置される。また、コンプレッサー58と進退装置60の間に、柔軟な素材で形成されている軸部材12を巻取り可能な巻取り装置62が設置さる。
【0019】
次に、本実施例に係る配管の付着物除去装置10の動作について説明する。先ず、コンプレッサー58によって空気管56及びエアーパイプ58、60を介して高圧空気をエアーモータ18、30に供給し、エアーモータ18、30を稼動させて、第2ギア24、36及び第1ギア22、34を介して第1回転装置14及び第2回転装置16を回転させる。この際、第1回転部材14と第2回転部材16は、軸部材12を中心に逆方向に回転しているので、第1アーム部材28と第2アーム部材40が配管の内周面の付着物を削り取る際の反作用によって、軸部材12が回転することがない。また、第1回転部材14は、進行方向右回りに回転するとともに、第1アーム部材28が左方向に螺旋状に配置されており、また第2回転部材16は、進行方向左回りに回転するとともに、第2アーム部材40が右方向に螺旋状に配置されているので、第1アーム部材28及び第2アーム部材40によって削り取られた屑は、後方に移動する。
【0020】
次に、進退装置60によって軸部材12を進退させる。これにより、第1アーム部材28の先端28A及び第2アーム部材40の先端40Aが配管の内周面に沿って回転しながら、配管の軸方向に移動するので、配管の内周面の付着物を除去することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る配管の付着物除去装置によれば、第1回転部材に設けられた第1アーム部材及び第2回転部材に設けられた第2アーム部材によって効率的に配管の内周面の付着物を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管の付着物除去装置の実施例の正面断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】本実施例に係る配管の付着物除去装置の第1アーム部材の先端部の拡大図である。
【図4】本実施例に係る配管の付着物除去装置によって配管の付着物の除去を行う場合の概念図である。
【符号の説明】
12 軸部材
14 第1回転部材
16 第2回転部材
28 第1アーム部材
40 第2アーム部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、公共の水道管、ガス管などの各種配管の内周面に形成された錆、カーボン、油分などの付着物を除去する配管の付着物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、公共の水道管、ガス管などの各種配管は、長年の使用により、その内周面に錆ができたり、カーボン、油分などが付着し、劣化が進む一方である。ところで、このような各種配管を新しいものに取り替えるのは、地上建造物などの関係から困難であり、錆などにより劣化した配管を補修して再利用することが行われている。例えば、錆により劣化した配管を補修する場合、金属製の孫の手のようなもので配管の内周面を引っかくか、又は各種工具を用いた人力により錆を落としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように金属製の孫の手のようなもので配管の内周面を引っかいたり、各種工具を用いた人力による作業は、手作業で行われているため、非常に非効率的である。 そこで、本発明は、効率的に配管の内周面の付着物を取り除くことができる配管の付着物除去装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明は、軸部材と、該軸部材を中心に一の方向に回転可能に設けられ、該一の方向への回転により配管の内周面の錆、カーボンなど付着物を削り取る第1アーム部材が設けられた第1回転部材と、前記軸部材を中心に他の方向に回転可能に設けられ、該他の方向への回転により配管の内周面の錆、カーボンなどの付着物を削り取る第2アーム部材が設けられた第2回転部材と、を備えたことを特徴とする配管の付着物除去装置である。
【0005】
本発明に係る配管の付着物除去装置によれば、第1回転部材と第2回転部材を回転させることにより、第1アーム部材と第2アーム部材によって配管の内周面の錆、カーボンなどの付着物を削り取ることができる。この際、第1回転部材と第2回転部材は、軸部材を中心に逆方向に回転しているので、第1アーム部材と第2アーム部材が配管の内周面の付着物を削り取る際の反作用によって、軸部材が回転することがなく、それ故、軸部材を介して第1回転部材及び第2回転部材にそれぞれを回転するために必要なエネルギーを容易に与えることができる。
【0006】
本発明に係る配管の付着物除去装置において、前記第1アーム部材及び第2アーム部材は、2以上設けられており、これら第1アーム部材及び第2アーム部材は、それぞれの回転軸に対して螺旋状に配置されていることが好ましい。このように第1アーム部材と第2アーム部材を螺旋状に配置させることにより、第1アーム部材及び第2アーム部材によって削り取られた付着物の屑を軸部材の軸方向に移動させて排出することができる。この際、第1アーム部材と第2アーム部材の螺旋の向きは、互いに反対方向を向いていることが好ましく、特にそれぞれ第1回転部材と第2回転部材の回転方向と反対方向を向いていることが好ましく、このように構成することにより、削り取られた付着物の屑をスムーズに軸部材の軸方向に移動させて排出することができる。
【0007】
本発明に係る配管の付着物除去装置において、第1アーム部材と第2アーム部材の先端の長さは、調節可能に構成されていることが好ましく、また先端の削り取り部は取外可能に構成されていることが好ましい。例えば、第1アーム部及び第2アーム部の先端は、雄ねじ部と、それに螺着可能な雌ねじ部を有する削り取り部と、から構成しても良い。この場合、削り取り部を仕上げ様のブラシ部に取り替えても良く、これにより配管の内周面の仕上げ加工も行うことができる。
【0008】
本発明に係る配管の付着物除去装置において、前記軸部材の第1回転部材と第2回転部材の間には、ユニバーサルジョイントが設けられていることが好ましく、このように軸部材の第1回転部材と第2回転部材の間にユニバーサルジョイントを設けることにより、直線状の配管だけでなく、曲線状の配管も進退させることができる。
【0009】
また、本発明に係る配管の付着物除去装置において、前記軸部材には、軸方向に空気が流動する空気管が設けられており、前記第1回転部材及び前記第2回転部材は、前記空気管を流動する空気によって回転するエアーモータによって回転するよう構成されていることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る配管の付着物除去装置の実施例について図面に基づいて説明する。図1は、本実施例に係る配管の付着物除去装置の概念断面図であり、図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。本実施例に係る配管の付着物除去装置10は、図1に示すように、軸部材12と、軸部材12を中心に一の方向に回転可能に設けられた第1回転部材14と、軸部材12を中心に他の方向に回転可能に設けられた第2回転部材16と、を備えている。
【0011】
第1回転部材14の内部には、軸部材12に固定されたエアーモータ18が設けられており、エアーモータ18は、本実施例に係る配管の付着物除去装置の進行方向(図1の右方向)に対して左周りに第1回転部材14を回転させるよう構成されている。このエアーモータ18の回転軸20には、第1回転部材14の基端側の内周面に沿って設けられた第1ギア22に噛合う第2ギア24が設けられており、第1回転部材14と軸部材12の間には、ベアリング26が介在されている。したがって、第1回転部材14は、エアーモータ18が稼動して回転軸20が回転することにより、第2ギア24及び第1ギア22を介して回転するよう構成されている。
【0012】
第1回転部材14の外周面には、放射状に延在する第1アーム部材28が複数本設けられている。これら第1アーム部材28は、周方向に等間隔を置いて本実施例に係る配管の付着物除去装置の進行方向(図1の右方向)に対して右回りの螺旋状に配置されている。第1アーム部材28の先端には、図3に示すようにナット29が螺着可能な雄ねじ部28Aが形成されている。このナット29には、第1アーム部材28の雄ねじ部28Aにその内周面を対峙させ、それに沿って移動可能な円筒部材31が設けられており、この円筒部材31の先端には、硬質で柔軟性を有する金属で構成されているコイル部材33が溶接されている。コイル部材33は、基端側が雄ねじ部28Aの周りを覆うように螺旋状に形成され、先端部が第1アーム部材28の長手方向に伸びるように直線状に形成されている。したがって、ナット29を回転することによって、それに設けられた円筒部材31をアーム部材28に対して進退させることができる。第1アーム部材28の先端をこのように構成することにより、第1アーム部材28の先端の長さ調節を行うことができ、コイル部材33の先端を付着物除去が行われる配管の内周面に押圧させることができる。この際、コイル部材33の先端の長さを調整することにより、内周面への押圧強度を調整することができ、これにより配管の内周面の削り取る付着物の量を調整することができる。また、コイル部材33の先端が磨耗したときに取替えが容易であり、さらにたとえば仕上げようブラシに取り替えることも可能である。
【0013】
第2回転部材16の内部には、軸部材12に固定されたエアーモータ30が設けられており、エアーモータ30は、第1回転部材14と反対周り、すなわち本実施例に係る配管の付着物除去装置の進行方向(図1の右方向)に対して右周りに第2回転部材16を回転させるよう構成されている。このエアーモータ30の回転軸32には、第2回転部材16の基端側の内周面に沿って設けられた第1ギア34に噛合う第2ギア36が設けられており、第2回転部材16と軸部材12の間には、ベアリング38が介在されている。したがって、第2回転部材16は、エアーモータ30が稼動して回転軸32が回転することにより、第2ギア36及び第1ギア34を介して回転するよう構成されている。
【0014】
第2回転部材16の外周面には、放射状に延在する第2アーム部材40が複数本設けられている。これら第2アーム部材40は、周方向に等間隔を置いて、第1アーム部材28とは反対方向、すなわち本実施例に係る配管の付着物除去装置の進行方向(図1の右方向)に対して左回りの螺旋状に配置されている。第2アーム部材40の先端には、第1アーム部材28と同様に、にナット41が螺着可能な雄ねじ部40Aが形成されている。このナット41には、第2アーム部材40の雄ねじ部40Aにその内周面を対峙させ、それに沿って移動可能な円筒部材43が設けられており、この円筒部材43の先端には、硬質で柔軟性を有する金属で構成されているコイル部材45が溶接されている。コイル部材45は、基端側が雄ねじ部40Aの周りを覆うように螺旋状に形成され、先端部が第2アーム部材40の長手方向に伸びるように直線状に形成されている。したがって、ナット41を回転することによって、それに設けられた円筒部材43をアーム部材40に対して進退させることができ、これによりコイル部材45の先端を付着物除去が行われる配管の内周面に押圧させることができる。
【0015】
軸部材12の第1回転部材14と第2回転部材16の間には、ユニバーサルジョイント42が設けられている。このようにユニバーサルジョイント42を設けることにより、第1回転部材14と第2回転部材16を直線上だけでなく、曲線上にも位置させることができるので、直線状の配管だけでなく、曲線状の配管の内周面の付着物も除去することができる。
【0016】
軸部材12の第1回転部材14よりも基端側、すなわち第2回転部材16と反対側、ユニバーサルジョイント42、及び軸部材12の第2回転部材16よりも先端側、すなわち第1回転部材14と反対側には、それぞれ脚部材44、46、48が設けられている。脚部材44、46、48それぞれの先端44A、46A、48Aには、空転可能な車輪50、52、54が設けられている。これら脚部材44、46、48は、軸部材12を配管の中心に位置させる長さで構成されている。
【0017】
軸部材12には、軸方向に空気が流動する空気管56が設けられており、この空気管56は、第1回転部材14及び第2回転部材16のエアーモータ18、30にエアーパイプ58、60を介して連通している。また、軸部材12は、柔軟性を有する素材で形成されている。
【0018】
本実施例に係る配管の除去装置10を稼動させる場合、図4に示すように軸部材12の基端側には、空気管56に高圧の空気を供給するコンプレッサー58と軸部材12を軸方向に進退させる進退装置60が設置される。また、コンプレッサー58と進退装置60の間に、柔軟な素材で形成されている軸部材12を巻取り可能な巻取り装置62が設置さる。
【0019】
次に、本実施例に係る配管の付着物除去装置10の動作について説明する。先ず、コンプレッサー58によって空気管56及びエアーパイプ58、60を介して高圧空気をエアーモータ18、30に供給し、エアーモータ18、30を稼動させて、第2ギア24、36及び第1ギア22、34を介して第1回転装置14及び第2回転装置16を回転させる。この際、第1回転部材14と第2回転部材16は、軸部材12を中心に逆方向に回転しているので、第1アーム部材28と第2アーム部材40が配管の内周面の付着物を削り取る際の反作用によって、軸部材12が回転することがない。また、第1回転部材14は、進行方向右回りに回転するとともに、第1アーム部材28が左方向に螺旋状に配置されており、また第2回転部材16は、進行方向左回りに回転するとともに、第2アーム部材40が右方向に螺旋状に配置されているので、第1アーム部材28及び第2アーム部材40によって削り取られた屑は、後方に移動する。
【0020】
次に、進退装置60によって軸部材12を進退させる。これにより、第1アーム部材28の先端28A及び第2アーム部材40の先端40Aが配管の内周面に沿って回転しながら、配管の軸方向に移動するので、配管の内周面の付着物を除去することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る配管の付着物除去装置によれば、第1回転部材に設けられた第1アーム部材及び第2回転部材に設けられた第2アーム部材によって効率的に配管の内周面の付着物を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管の付着物除去装置の実施例の正面断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】本実施例に係る配管の付着物除去装置の第1アーム部材の先端部の拡大図である。
【図4】本実施例に係る配管の付着物除去装置によって配管の付着物の除去を行う場合の概念図である。
【符号の説明】
12 軸部材
14 第1回転部材
16 第2回転部材
28 第1アーム部材
40 第2アーム部材
Claims (5)
- 軸部材と、
該軸部材を中心に一の方向に回転可能に設けられ、該一の方向への回転により配管の内周面の付着物を削り取る第1アーム部材が設けられた第1回転部材と、
前記軸部材を中心に他の方向に回転可能に設けられ、該他の方向への回転により配管の内周面の付着物を削り取る第2アーム部材が設けられた第2回転部材と、を備えたことを特徴とする配管の付着物除去装置。 - 前記第1アーム部材及び第2アーム部材は、2以上設けられており、これら第1アーム部材及び第2アーム部材は、それぞれの回転軸に対して螺旋状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の配管の付着物除去装置。
- 前記第1アーム部及び第2アーム部の先端は、雄ねじ部と、それに螺着可能な雌ねじ部を有する削り取り部と、から構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の配管の付着物除去装置。
- 前記軸部材の第1回転部材と第2回転部材の間には、ユニバーサルジョイントが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の配管の付着物除去装置。
- 前記軸部材には、軸方向に空気が流動する空気管が設けられており、前記第1回転部材及び前記第2回転部材は、前記空気管を流動する空気によって回転するエアーモータによって回転するよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の配管の付着物除去装置。
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---|---|---|---|
JP2002239418A JP2004074052A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 配管の付着物除去装置 |
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JP2002239418A JP2004074052A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 配管の付着物除去装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-08-20 JP JP2002239418A patent/JP2004074052A/ja active Pending
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