JP2004073575A - 景品獲得ゲーム機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】景品Pを景品配置エリア20から景品獲得用エリア50Aに移動させることによって景品Pを獲得するのに利用される景品移動手段3,4A,4Bと、獲得に失敗して景品回収用エリア50Bに入った景品Pを回収する景品回収手段6と、を備えている景品獲得ゲーム機Aであって、景品回収手段6によって回収された景品Pを景品配置エリア20に戻す動作が可能な景品戻し機構7を備えている。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、景品獲得ゲーム機に関する。
【0002】
【従来の技術】
景品獲得ゲーム機は、一般的には、遊戯者が操作スイッチを操作して所定の景品移動手段を動作させることにより、回転テーブルなどの景品配置エリアに配されている景品を取り出すようにされている。そして、この景品が所定の景品獲得用エリアに運び込まれると、これを遊戯者が獲得できるようになっている。このようなゲーム機では、遊戯者が景品配置エリアから景品を取り出した後に、この景品を景品獲得用エリアに適切に運び込むことに失敗し、この景品が景品配置エリアからはみ出してしまう場合がある。このような景品をそのまま放置していたのでは、体裁が悪い。また、ゲーム機の各部の動作に支障を生じるような場合もある。
【0003】
そこで、従来においては、たとえば特開平10─277255号公報に記載された景品獲得ゲーム機がある。この従来の景品獲得ゲーム機は、獲得に失敗して所定のエリアに落下した景品については、ベルトコンベアを用いて搬送されることにより回収ボックスに回収されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
景品獲得ゲーム機においては、遊戯者によって景品が獲得される場合に加え、景品の獲得までには至らないものの景品配置エリアから景品が取り出される場合もあり、景品獲得ゲーム機の管理者は、景品配置エリアの景品残量がある程度まで減少したときには、景品補充を行なわねばならない。これに対し、上記従来技術においては、獲得に失敗した景品を回収ボックスに回収し得るに過ぎない。このため、上記従来技術においては、回収した景品を景品配置エリアに戻すには、これを人手によって行なわねばならず、この作業が煩わしいものとなっていた。また、人手によって景品を景品配置エリアに戻すときには、景品獲得ゲーム機の使用を中止しておく必要があり、この点においても不便を生じていた。さらには、景品獲得ゲーム機の管理者は、景品配置エリアの景品の残量が十分か否かについて、ゲーム機を頻繁に監視しておく必要があり、このような管理面においても不便を生じていた。
【0005】
本願発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、従来のものよりも景品補充の作業や管理の容易化を図ることができる景品獲得ゲーム機を提供することをその課題としている。
【0006】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本願発明によって提供される景品獲得ゲーム機は、景品を景品配置エリアから景品獲得用エリアに移動させることによって上記景品を獲得するのに利用される景品移動手段と、獲得に失敗して景品回収用エリアに入った景品を回収する景品回収手段と、を備えている景品獲得ゲーム機であって、上記景品回収手段によって回収された景品を上記景品配置エリアに戻す動作が可能な景品戻し機構を備えていることを特徴としている。
【0008】
本願発明によれば、獲得に失敗した景品については、景品回収手段によって回収した後に、上記景品戻し機構を利用して上記景品配置エリアに戻すことが可能であり、このことによって景品補充がなされる。したがって、従来技術とは異なり、景品補充を人手によって行なう必要がなくなり、便利となる。また、景品補充は、ゲームを中止することなく実行することも可能となるため、より便利となる。さらに、景品獲得に失敗した景品を上記景品配置エリアに定期的にまたは不定期で自動的に戻すようにすれば、景品配置エリアの景品の残量が急激に減少するといったことが抑制されるために、管理者が景品の残量を監視する負担も軽減される。
【0009】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記景品回収手段は、上記景品配置エリアおよび上記景品回収用エリアよりも下方に配される回収ボックスと、上記景品回収用エリアに入って落下した景品を受けてから上記回収ボックス内に収容させるように搬送させる搬送手段と、を有しているとともに、上記景品戻し機構は、上記回収ボックスを上記景品配置エリアよりも上方に上昇させてから上記回収ボックス内の景品を上記景品配置エリアに投入する動作と、この投入動作後に上記回収ボックスを元の配置状態に下降復帰させる動作とが可能に構成されている。このような構成によれば、獲得に失敗した景品を上記回収ボックスに回収させる動作、およびこの回収ボックスに回収された景品を上記景品配置エリアに戻す動作を、構成が簡易な手段により、的確に実行することができる。
【0010】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記景品戻し機構は、上記回収ボックス内に溜まった景品の量を検出するための検出手段を有し、かつこの検出手段によって検出された景品の量が予め定められた量に達したときには、上記景品を上記景品配置エリアに戻す動作を行なうように構成されている。このような構成によれば、上記回収ボックスに溜まった景品の量が所定量に達する都度、この景品を景品配置エリアに戻す動作が行われるために、景品獲得ゲーム機の管理負担を一層少なくすることができる。
【0011】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記景品回収手段の上記搬送手段は、上記回収ボックスが上昇しているときには上記景品の搬送を中止し、かつ上記景品回収用エリアから落下してくる景品をこの搬送手段上に溜めるように構成されている。このような構成によれば、上記回収ボックスが上昇しているときに上記搬送手段が上記回収ボックスとは異なる部分に向けて景品を不当に搬送するといった不具合が生じないようにすることができる。また、上記回収ボックスが上昇している間は、獲得に失敗した景品を上記搬送手段上に溜めておくことができるから、その後上記回収ボックスが元の位置に下降したときには上記景品を上記回収ボックスに向けて搬送し、上記回収ボックス内に適切に収容させることもできる。
【0012】
本願発明の好ましい実施の形態においては、中空円板状の回転テーブルを備え、この回転テーブルの上面が上記景品配置エリアとされており、かつ上記回収ボックスは、上記回転テーブルの中心領域を通過して昇降を行なうように構成されている。中空円板状の回転テーブルは、景品の搬送機能からすると、その中心領域がいわゆるデッドスペースとなるが、上記構成によれば、このデッドスペースとなる部分を上記回収ボックスの昇降スペースとして利用しているために、スペース効率が良く、ゲーム機全体の小型化などを図るのに好適となる。
【0013】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記回収ボックス内に上記景品が収容されるときにこの回収ボックス内に位置してこの回収ボックス内に収容される景品を支持する補助部材を備えており、かつこの補助部材は、上記回収ボックスに相対して昇降自在とされていることによって、上記回収ボックス内の景品を上記回収ボックスよりも上方に持ち上げて上記回収ボックスの外部に排出させる動作が可能に構成されている。このような構成によれば、上記回収ボックス内への景品の収容、およびこの収容された景品を上記回収ボックスの外部に排出させることによって景品配置エリアに戻す動作が、構成が簡易な手段により、適切に行なうことができる。
【0014】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記補助部材は、円錐状または円錐台状のフランジ部を有しており、かつこの補助部材が上記回収ボックス内に位置しているときには、このフランジ部上に景品が載るように構成されている。このような構成によれば、上記補助部材が上記回収ボックスの上方に突出するように上昇したときには、上記フランジ部上の景品は、上記フランジ部が円錐状または円錐台状であることにより、四方に分散して落とされることとなる。したがって、景品配置エリアに複数の景品がひとかたまりになって戻されないようにするのに好適となる。
【0015】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記景品戻し機構が上記景品配置エリアに景品を戻す動作を実行するときに、音響装置および/または照明装置を予め定められた状態に駆動させる制御手段を備えている。このような手段によれば、景品を景品配置エリアに戻すときには、音響効果および/または照明効果により、遊戯者を楽しませることができる。
【0016】
本願発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0018】
図1は、本願発明に係る景品獲得ゲーム機の一例を示す斜視図である。本実施形態の景品獲得ゲーム機Aは、筐体部10と、この筐体部10上に取り付けられた透明なガラス製または合成樹脂製の1または複数の仕切り部材11によって囲まれた空間室12と、この空間室12の上部を覆う天井部13とを有している。筐体部10の外面部分には、複数の操作スイッチ14を備えた操作パネルや、景品取り出し口15が設けられている。天井部13やその他の適所には、照明装置16と、スピーカを備えた音響装置17とが設けられている。
【0019】
空間室12内には、回転テーブル2、複数の景品取り出し装置3、複数の固定テーブル4A、および複数のスライドテーブル4Bが設けられている。図2に示すように、回転テーブル2の外周囲にはパネル50が設けられおり、かつこのパネル50には、景品獲得用開口部50Aと、景品回収用開口部50Bとが設けられている。景品獲得用開口部50Aは、本願発明でいう景品獲得用エリアの一例に相当する。景品回収用開口部50Bは、本願発明でいう景品回収用エリアの一例に相当する。
【0020】
この景品獲得ゲーム機Aにおいては、回転テーブル2上の景品Pが景品取り出し装置3によって固定テーブル4A上に運ばれ、かつその後スライドテーブル4Bによって景品獲得用開口部50A上に落とされると、これが景品取り出し口15にガイドされて、遊戯者によって獲得されるようになっている。このような獲得に失敗し、固定テーブル4A上から景品回収用開口部50Bに落ちた景品Pについては、後述する手段によって回収され、かつ回転テーブル2上に戻されるようになっている。なお、図2においては、景品回収用開口部50Bが比較的小さなサイズに形成され、かつ固定テーブル4Aの両側方のみに設けられているが、この景品回収用開口部50Bは、たとえば回転テーブル2から景品Pがずれ落ちたときにこの景品Pがこの景品回収用開口部50B内に入るような配置およびサイズに形成可能であることは勿論である。
【0021】
回転テーブル2は、複数の景品Pを一定の経路で循環搬送するためのものであり、図示されていないモータの駆動力により矢印N1方向に回転自在である。この回転テーブル2は、中空円板状であり、この回転テーブル2の上面20が、本願発明でいう景品配置エリアの一例に相当する。景品Pとしては、ぬいぐるみ、人形、その他のキャラクターグッズ、キャンディなどの菓子類、あるいはコイン類など、種々の物品を用いることが可能であり、その具体的な物品の種類は限定されない。
【0022】
景品取り出し装置3は、一対のショベル30を備えた人形の外観形態を有する動作部31と、この動作部31を支持する水平軸32と、水平軸32の一端を支持する支持部33とを有している。動作部31は、水平軸32に沿った矢印N2方向の往復動と、水平軸32を中心として矢印N3方向に回転することによる一対のショベル30の昇降動作とが自在に構成されたものである。一対のショベル30は、これらを支持する2つの支持軸30aの中心軸C周りの矢印N4方向に回転自在である。これら一対のショベル30は、このような回転を行なうことにより、下降しながら互いに接近して景品Pをすくい取る動作が可能である。動作部31の人形の内部には、上記した動作部31の水平方向の往復動や一対のショベル30の回転を行なわせるための機構(図示略)が組み込まれ、また支持部33には、水平軸32を回転させて動作部31を矢印N3方向に回転させるための機構(図示略)が組み込まれている。
【0023】
この景品取り出し装置3においては、操作スイッチ14の操作によって次のような動作が可能である。すなわち、まず、動作部31は回転テーブル2の一側方上方の所定のスタートポジションから回転テーブル2の上方まで水平移動する。その後、この動作部31は水平軸32周りに回転し、このことによって一対のショベル30が下降する。次いで、一対のショベル30が回転テーブル2上の景品Pをすくい取る。その後動作部31は上記とは逆の動作を行ない、固定テーブル4Aの上方まで移動した後に、一対のショベル30が開き、すくい取った景品Pが固定テーブル4A上に置かれる。
【0024】
固定テーブル4Aは、たとえば平板状であり、回転テーブル2の外周囲に固定して設けられている。スライドテーブル4Bは、固定テーブル4A上において矢印N5方向に一定のストロークで往復動自在である。このスライドテーブル4Bは、遊戯中は常時往復動を行なうように構成されている。固定テーブル4A上に置かれた景品Pがこのスライドテーブル4Bによって押圧される場合、矢印N6に示すように景品獲得用開口部50Aに落とされる場合と、矢印N7に示すように景品回収用開口部50Bに落とされる場合とがある。景品獲得用開口部50Aは、図3に示すように景品取り出し口15に繋がっており、この景品取り出し口15に景品Pがガイドされることによって遊戯者はこの景品Pを獲得する。
【0025】
本実施形態の景品獲得ゲーム機Aは、図3によく表われているように、固定テーブル4A上から景品回収用開口部50Bに落ちた景品Pを回収ボックス80に回収するための景品回収機構6と、回収ボックス80内に回収された景品Pを回転テーブル2上に戻すための景品戻し機構7と、これらの機構の動作制御を実行する制御部81とを備えている。
【0026】
景品回収機構6は、ガイド部材61と、モータM1によって駆動されるコンベア62とを有している。ガイド部材61は、景品回収用開口部50Bからその下方に落ちる景品Pをコンベア62上にガイドするためのものであり、ホッパー状または傾斜板状である。コンベア62は、回転テーブル2の下方に配されており、ガイド部材61によってガイドされてきた景品Pを受け止め、かつこの景品Pを回収ボックス80の上方またはその近傍まで搬送してから回収ボックス80内に投入可能に設けられている。回収ボックス80は、上部開口状のボックスである。
【0027】
景品戻し機構7は、回収ボックス80を昇降させるための昇降機構70、回収ボックス80内に配された補助部材71、この補助部材71を昇降させるための昇降機構72、および複数のセンサ73aを備えている。
【0028】
複数のセンサ73aは、回収ボックス80内に収容された景品Pの量を検出するためのものであり、たとえば景品Pを光学的に検知可能なものが用いられている。これら複数のセンサ73aは、異なる高さに配されており、回収ボックス80内の景品Pの収容量がどの程度であるのかを複数段階で判別し得る構成とされている。もちろん、本願発明においては、本実施形態とは異なり、センサ73aを1つだけ用いることにより、回収ボックス80内が景品Pによって満杯またはそれに近い状態であるか否かのみを判断させる構成とすることもできる。また、景品Pの量を検出するための手段としては、光学的センサ以外の種々のセンサを用いることが可能である。
【0029】
昇降機構70は、たとえば上下に配された一対のプーリ70a,70bにベルト70cを掛け廻し、かつこのベルト70cをモータM2の駆動力によって上下方向に循環移動自在としたものである。回収ボックス80は、そのブラケット部80aがベルト70cに取り付けられており、ベルト70cに伴って矢印N8方向に昇降自在である。より詳細には、この回収ボックス80は、通常時にはコンベア62から景品Pを受け取ることが可能に回転テーブル2の中心部の直下に位置するが、昇降機構70の作動によって上昇したときには、図4に示すように、回転テーブル2の中央部内に位置し、回収ボックス80の上縁が回転テーブル2の上面20よりも高くなるように構成されている。
【0030】
補助部材71は、回収ボックス80の底部を覆うようにして回収ボックス80内に配置可能であり、円錐状または円錐台状のフランジ部71aを有している。回収ボックス80に景品Pが収容されるときには、このフランジ部71a上に景品Pが載る。昇降機構72は、回収ボックス80に組み付けられており、回収ボックス80に支持されて鉛直方向に延びるネジ軸72aと、このネジ軸72aをギヤ72b,72cを介して回転するためのモータM3とを有している。ネジ軸72aには、補助部材71の上部に形成された雌ネジ部71bが螺合している。補助部材71は回収ボックス80との相対回転が不能に設けられている。このことにより、補助部材71はネジ軸72aが回転すると、送りネジ機構の原理によってネジ軸72aに沿って昇降可能である。この補助部材71の上昇は、図5に示すように、補助部材71のフランジ部71aの全体または略全体が回収ボックス80の上方に突出する高さまで可能である。
【0031】
制御部81は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成されており、昇降機構70,72やコンベア62などの動作制御を行なうように構成されている。より具体的には、制御部81は、複数のセンサ73aによって回収ボックス80内の景品Pの量が予め定められた量に達したことが検出されると、その時点でモータM2を駆動させて回収ボックス80を図4に示す高さまで上昇させる。制御部81は、その後モータM3を駆動させて補助部材71を図5に示す高さまで上昇させる動作を行なわせた後に、補助部材71および回収ボックス80を元の高さに下降させる制御を行なうように構成されている。制御部81は、コンベア62を常時駆動させているが、上記した回収ボックス80の上昇時には、コンベア62を停止させ、かつ回収ボックス80がその後元の位置に復帰したときにはコンベア62の駆動を再開させる制御を行なうように構成されている。また、制御部81は、回収ボックス80を上昇させるときには、照明装置16やスピーカなどの音響装置17を駆動し、通常のゲーム実行時とは異なる照明や音響を生じさせるように構成されている。
【0032】
次に、景品獲得ゲーム機Aの使用例ならびに作用について説明する。
【0033】
この景品獲得ゲーム機Aにおいては、図2に示したとおり、景品取り出し装置3を利用して回転テーブル2上の景品Pを固定テーブル4A上に運び、スライドテーブル4Bによって押圧された景品Pが景品獲得用開口部50Aに落下すれば、遊戯者がこれを獲得する。これに対し、景品Pが景品回収用開口部50Bに落下すると、この景品Pは、図3を参照して説明したとおり、コンベア62上にガイドされてからこのコンベア62によって回収ボックス80内に投入され、回収される。
【0034】
回収ボックス80内に回収された景品Pがたとえば満杯または略満杯になると、これがセンサ73aにより検出されるために、制御部81の制御によりコンベア62の駆動が停止されてから、回収ボックス80がモータM2の駆動によって図4に示す高さまで上昇する。次いで、制御部81の制御によりモータM3が駆動し、図5に示すように、回収ボックス80に相対して補助部材71が上昇する。
【0035】
補助部材71が上昇すると、回収ボックス80内の景品Pはこの補助部材71によって回収ボックス80の上方に持ち上げられるため、回収ボックス80の周囲にこぼれ落ちて、回転テーブル2上に戻されることとなる。補助部材71のフランジ部71aは、円錐状または円錐台状であるために、このフランジ部71aは複数の景品Pをもち上げたときにこれら複数の景品Pを補助部材71の四方に分散させてばら撒く作用を発揮する。したがって、たとえば回転テーブル2上の1箇所に多くの景品Pが固まった状態で戻されるといったことも回避される。
【0036】
上記したように、景品Pを回転テーブル2上に戻す動作は、回転テーブル2の中央部に回収ボックス80や補助部材71が上昇することによりなされるが、このような動作は、景品取り出し装置3を利用して回転テーブル2上の景品Pを取り出す動作の支障にはならない。したがって、この景品獲得ゲーム機Aにおいては、遊戯者がゲームを行なっている最中であっても、回転テーブル2上に景品Pを戻す作業を行なうことができ、この景品獲得ゲーム機Aにおけるゲームを停止する必要はない。また、景品Pが回転テーブル2上に戻される動作は、それ自体が通常のゲーム動作とは異なるために、これを見ている遊戯者にとって面白いものとなる。とくに、その際には、照明装置16や音響装置17が駆動し、通常のゲーム実行時とは異なる照明や音響が発生するために、遊戯者にとってはより面白いものとなる。
【0037】
景品Pを回転テーブル2上に戻す動作が終了すると、その後は制御部81の制御により、回収ボックス80が元の位置まで下降するとともに、補助部材71も回収ボックス80内の元の位置まで下降復帰する。すると、コンベア62の運転が再開する。回収ボックス80が上昇している間は、コンベア62が止められていたが、その期間中においては獲得に失敗して景品回収用開口部50Bに落下した景品Pがコンベア62上に溜められており、コンベア62の運転再開時にこれらが回収ボックス80に向けて搬送される。したがって、回収ボックス80の上昇に伴わせてコンベア62の運転を一時的に中断しても、これによって景品Pの回収作業に支障を生じることはない。回収ボックス80が上昇しているにも拘わらず、コンベア62を運転したのでは、景品Pが回収ボックス80内に適切に投入されなくなる不具合を生じるが、本実施形態においてはそのような不具合が適切に回避される。
【0038】
上記したように、この景品獲得ゲーム機Aにおいては、獲得に失敗した景品Pを回転テーブル2上に戻す動作が機械作業によって実行される。したがって、人手作業によって景品Pを戻す必要があった従来技術と比較すると、景品獲得ゲーム機Aの管理者の管理負担が少なくなる。また、景品Pを回転テーブル2上に戻す動作は、制御部81の制御により、回収ボックス80内の景品Pの量が一定量になる都度自動的に行なわれるために、管理者の管理負担はより軽減される。
【0039】
図6は、本願発明に係る景品獲得ゲーム機の他の例を示している。同図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0040】
図6(a)に示す構成においては、景品回収用開口部50Bから落下してきた景品Pを回収ボックス80に向けて搬送するための搬送手段として、平板状のスライドガイド板62Aが用いられている。このスライドガイド板62Aは、軸62aを中心として上下方向に揺動自在であり、通常時においては、前下がり(回収ボックス80寄りの一端が他端よりも下がっている)状態にあり、重力を利用して景品Pを回収ボックス80に向けてスライド搬送可能である。また、このスライドガイド板62Aは、同図(b)に示すように、回収ボックス80が上昇したときには、前上がり状に傾斜するようになっている。このことにより、景品Pのスライド搬送を停止し、このスライドガイド板62A上に景品Pを溜めておくことが可能である。
【0041】
このような構成によっても、上記実施形態のコンベア62と同様な機能が得られるが、コンベア62と比較すると、スライドガイド板62Aの構成が簡易であるために、ゲーム機全体の構造を簡素にして製作コストを安価にするのに好適である。本実施形態から理解されるように、本願発明においては、回収ボックスに景品を搬送する手段は、コンベアに限定されるものではない。
【0042】
本願発明に係る景品獲得ゲーム機は、上記した実施形態の内容に限定されない。本願発明に係る景品獲得ゲーム機の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0043】
景品配置エリアは、回転テーブルを用いることなく構成することができる。たとえば、景品を単に静止状態で載せるように構成されたテーブルを用いて、このテーブルの上面を景品配置エリアとすることができる。また、従来技術の欄で述べた特開平10─277255号公報に記載されているゲーム機のように、景品を吊り下げ支持しておくような景品配置エリアを採用することもできる。したがって、景品移動手段も、景品をテーブル上からすくい取る動作を行なうものに限定されるものではない。もちろん、固定テーブル4Aやスライドテーブル4Bに相当する手段を具備しないゲーム機として構成することもできる。
【0044】
景品獲得用エリアや景品回収用エリアも、たとえばパネルに形成された開口部として形成されている必要はなく、またその具体的な位置、サイズ、数なども限定されない。これらはゲームの具体的な内容などに応じて適宜選択できる事項である。
【0045】
景品戻し機構は、要は、景品回収手段によって回収された景品を景品配置エリアに戻す動作が可能に構成されていればよく、このような動作を実現するための機構としては、上記実施形態以外の種々の構造の機構を採用することが可能である。たとえば、獲得に失敗した景品をコンベアを用いて景品配置エリア上まで搬送して戻すといった動作を行なうものに構成してもかまわない。
【0046】
本願発明に係る景品獲得ゲーム機においては、既述したとおり、景品の種類は問わず、また具体的なゲームの内容や進行手順なども限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る景品獲得ゲーム機の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す景品獲得ゲーム機の要部斜視図である。
【図3】図1に示す景品獲得ゲーム機の要部断面図である。
【図4】図1に示す景品獲得ゲーム機の動作例を示す要部断面図である。
【図5】図1に示す景品獲得ゲーム機の動作例を示す要部断面図である。
【図6】(a),(b)は、本願発明に係る景品獲得ゲーム機の他の例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
A 景品獲得ゲーム機
P 景品
2 回転テーブル
3 景品取り出し装置
4A 固定テーブル
4B スライドテーブル
6 景品回収機構(景品回収手段)
7 景品戻し機構
16 照明装置
17 音響装置
20 回転テーブルの上面(景品配置エリア)
50A 景品獲得用開口部(景品獲得用エリア)
50B 景品回収用開口部(景品回収用エリア)
62 コンベア(搬送手段)
70 昇降機構
71 補助部材
72 昇降機構
73a センサ(検出手段)
80 回収ボックス
81 制御部
Claims (8)
- 景品を景品配置エリアから景品獲得用エリアに移動させることによって上記景品を獲得するのに利用される景品移動手段と、
獲得に失敗して景品回収用エリアに入った景品を回収する景品回収手段と、
を備えている、景品獲得ゲーム機であって、
上記景品回収手段によって回収された景品を上記景品配置エリアに戻す動作が可能な景品戻し機構を備えていることを特徴とする、景品獲得ゲーム機。 - 上記景品回収手段は、上記景品配置エリアおよび上記景品回収用エリアよりも下方に配される回収ボックスと、上記景品回収用エリアに入って落下した景品を受けてから上記回収ボックス内に収容させるように搬送させる搬送手段と、を有しているとともに、
上記景品戻し機構は、上記回収ボックスを上記景品配置エリアよりも上方に上昇させてから上記回収ボックス内の景品を上記景品配置エリアに投入する動作と、この投入動作後に上記回収ボックスを元の配置状態に下降復帰させる動作とが可能に構成されている、請求項1に記載の景品獲得ゲーム機。 - 上記景品戻し機構は、上記回収ボックス内に溜まった景品の量を検出するための検出手段を有し、かつこの検出手段によって検出された景品の量が予め定められた量に達したときには、上記景品を上記景品配置エリアに戻す動作を行なうように構成されている、請求項2に記載の景品獲得ゲーム機。
- 上記景品回収手段の上記搬送手段は、上記回収ボックスが上昇しているときには上記景品の搬送を中止し、かつ上記景品回収用エリアから落下してくる景品をこの搬送手段上に溜めるように構成されている、請求項2または3に記載の景品獲得ゲーム機。
- 中空円板状の回転テーブルを備え、この回転テーブルの上面が上記景品配置エリアとされており、かつ、
上記回収ボックスは、上記回転テーブルの中心領域を通過して昇降を行なうように構成されている、請求項2ないし4のいずれかに記載の景品獲得ゲーム機。 - 上記回収ボックス内に上記景品が収容されるときにこの回収ボックス内に位置してこの回収ボックス内に収容される景品を支持する補助部材を備えており、かつ、
この補助部材は、上記回収ボックスに相対して昇降自在とされていることによって、上記回収ボックス内の景品を上記回収ボックスよりも上方に持ち上げて上記回収ボックスの外部に排出させる動作が可能に構成されている、請求項2ないし5のいずれかに記載の景品獲得ゲーム機。 - 上記補助部材は、円錐状または円錐台状のフランジ部を有しており、かつこの補助部材が上記回収ボックス内に位置しているときには、このフランジ部上に景品が載るように構成されている、請求項6に記載の景品獲得ゲーム機。
- 上記景品戻し機構が上記景品配置エリアに景品を戻す動作を実行するときに、音響装置および/または照明装置を予め定められた状態に駆動させる制御手段を備えている、請求項1ないし7のいずれかに記載の景品獲得ゲーム機。
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