JP2004073528A - 滅菌管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】終始適切な濃度の滅菌ガスを供給するとともに、滅菌不良を防止することができる滅菌管理システムを提供すること。
【解決手段】滅菌手段(A)と滅菌ガス供給手段(B)から構成され、
前記滅菌手段(A)は、滅菌機(2)と、当該滅菌機(2)のガス濃度測定装置(3)と滅菌ガス濃度設定装置(18)と滅菌ガス圧力制御装置(8)と圧力センサー(19)を有し、前記滅菌ガス供給手段(B)は、滅菌ガスボンベ(4、4A)と、当該滅菌ガスボンベ(4、4A)の重量測定手段(5、5A)とボンベ切替え制御装置(9)を有する滅菌管理システム(1)。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医療用具等の被滅菌物の滅菌管理システムの改良に関し、滅菌機に封入される滅菌ガス(例えばエチレンオキサイドガス)濃度と滅菌圧力を制御することのできる滅菌管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
図4は従来の滅菌管理システム31の概略図である。
医療器具等の被滅菌物の滅菌手段としてガス滅菌方法がある。滅菌ガスには例えばエチレンオキサイドガスまたはエチレンオキサイドガスを主成分とする混合ガスがある。前記エチレンオキサイドガス(以下「EOG」と略記する)と炭酸ガス等の不活性ガスが任意の濃度比で滅菌ガスボンベ(以下「ボンベ」と略記する)34に封入されている。前記不活性ガスはボンベ34内の圧力を高圧にしておく為に封入されている。
ボンベ34は少なくとも複数本を並列に配置して、気化器36を介して滅菌機32に滅菌ガスを加圧封入する。前記複数のボンベ34の圧力はゲージ33に表示される。前記ボンベ34内の重量が減少すると前記ゲージ33に表示される圧力も低下するので、作業者がゲージ33の表示を見て一定基準より低下した場合、ボンベ34を新しいボンベ(図示せず)と交換する。
ところで従来の滅菌管理システム31では、ボンベ34内の残量が少なくなると滅菌機32内に導入される滅菌ガス濃度が低下する(前記炭酸ガス等の不活性ガスが多く滅菌機32内に導入される)ので、滅菌不良が生じることがある。
このため滅菌不良の判定方法として、例えば化学的インジケーターの色の変色度合と、枯草菌を用いた生物学的インジケーターの枯草菌の死滅による滅菌判定を行い、仮に陽性(滅菌不足)と判定された場合、その都度再滅菌を実施しなければならなかった。
また特公平6−22545号には、「滅菌ガスモニタリングシステム」の発明が開示され、滅菌機内のEOG濃度を赤外分光分析でモニタリングできる旨が記載されている。
しかしこの発明では、滅菌ガスボンベマニホールドを制御する手段については何ら開示されてないので、滅菌ガスボンベマニホールドの滅菌ガス量が低下した場合、当該該滅菌ガスボンベマニホールの切替えを手動で行わねばならず、操作が煩わしい。
そこで本発明者らは以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果次の発明に到達した。
【0003】
【課題を解決するための手段】
[1]本発明は、滅菌手段(A)と滅菌ガス供給手段(B)から構成され、
前記滅菌手段(A)は、滅菌機(2)と、当該滅菌機(2)のガス濃度測定装置(3)と滅菌ガス濃度設定装置(18)と滅菌ガス圧力制御装置(8)と圧力センサー(19)を有し、
前記滅菌ガス供給手段(B)は、滅菌ガスボンベ(4、4A)と、当該滅菌ガスボンベ(4、4A)の重量測定手段(5、5A)とボンベ切替え制御装置(9)を有する滅菌管理システム(1)を提供する。
[2]本発明は、前記滅菌ガス圧力制御装置(8)と前記ボンベ切替え制御装置(9)を連動制御することにより、前記滅菌機(2)内の滅菌ガス圧力を所定値に維持することができるようにした前記[1]に記載の滅菌管理システム(1)を提供する。
[3]本発明は、前記滅菌ガスボンベ(4、4A)と前記滅菌機(2)を、配管(K1、K2、K4)を介して連結し、当該配管(K1、K2、K4)にバルブ(V1、V2、V4)を配置し、当該バルブ(V1、V2)を、前記ボンベ切替え制御装置(9)と連動制御できるようにし、
前記バルブ(V4)と前記滅菌ガス圧力制御装置(8)を連動制御できるようにした前記[1]ないし[2]に記載の滅菌管理システム(1)を提供する。
[4]本発明は、前記ボンベ切替え制御装置(9)は、重量制御部(5B)を有し、少なくとも一つの前記滅菌ガスボンベ(4、4A)の重量が、重量制御部(5B)に入力された初期設定重量を下回った時、前記バルブ(V1、V2)の開閉により、他方の初期設定重量を維持している滅菌ガスボンベ(4、4A)に切り替えることができるようにした前記[1]ないし[3]に記載の滅菌管理システム(1)を提供する。
[5]本発明は、前記圧力センサー(19)に圧力モニター(20)が接続され、前記滅菌機(2)内の滅菌ガス濃度が前記滅菌ガス濃度設定装置(18)の設定濃度に達すると、その時の滅菌ガス圧力を圧力センサー(19)で検知し、圧力モニター(20)を介して滅菌ガス圧力制御装置(8)により、バルブ(V4)を閉じて、滅菌ガス圧力を制御、維持することができるようにした前記[1]ないし[4]に記載の滅菌管理システム(1)を提供する。
[6]本発明は、前記滅菌機(2)内の滅菌ガス圧力が前記請求項5に記載の滅菌ガス圧力より低下した時、滅菌ガス圧力制御装置(8)によりバルブ(V4)を開いて滅菌ガスを、前記滅菌ガスボンベ(4、4A)より滅菌機(2)内に加圧封入することができるようにした前記[1]ないし[5]に記載の滅菌管理システム(1)を提供する。
[7]本発明は、滅菌機(2)内の滅菌ガス圧力を、同滅菌ガス濃度が、滅菌ガス濃度設定装置(18)で設定した濃度に達した時、当該濃度に対応する所定の滅菌ガス圧力を維持し、当該滅菌ガス圧力に達した時点より滅菌を開始し、滅菌終了時までの所定時間、前記滅菌ガス圧力を維持できる滅菌管理システム(1)を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の滅菌管理システム1の一例を示す概略図で、図2は当該滅菌管理システム1のブロック図である。
滅菌管理システム1は滅菌手段Aと滅菌ガス供給手段Bから構成される。
前記滅菌手段Aは、滅菌機2と、当該滅菌機2のガス濃度測定装置3と滅菌ガス濃度設定装置18と滅菌ガス圧力制御装置8と圧力センサー19を有する。
前記滅菌ガス供給手段Bは、滅菌ガスボンベ4、4Aと、当該滅菌ガスボンベ4、4Aの重量測定手段5、5Aとボンベ切替え制御装置9を有する。
本発明の滅菌管理システム1は、滅菌機2内の滅菌ガス圧力を、同滅菌ガス濃度が、滅菌ガス濃度設定装置18で設定した濃度に達した時、当該濃度に対応する所定の滅菌ガス圧力を維持し、当該滅菌ガス圧力に達した時点より滅菌を開始し、滅菌終了時までの所定時間、前記滅菌ガス圧力を維持できる。
【0005】
本発明の滅菌管理システム1は、前記滅菌ガス圧力制御装置8と前記ボンベ切替え制御装置9を連動制御することにより、前記滅菌機2内の滅菌ガス圧力を所定値に維持することができる。
また前記滅菌ガスボンベ4、4Aと滅菌機2を、配管K1、K2、K4を介して連結し、当該配管K1、K2、K4にバルブV1、V2、V4を配置し、当該バルブV1、V2を、前記ボンベ切替え制御装置9と連動制御できるようにしている。さらに前記バルブV4と前記滅菌ガス圧力制御装置8を連動制御できるようにしている。
【0006】
前記ボンベ切替え制御装置9は、重量制御部5Bを有し、少なくとも一つの前記滅菌ガスボンベ4、4Aの重量が、重量制御部5Bに入力された初期設定重量を下回った時、前記バルブV1、V2の開閉により、他方の初期設定重量を維持している滅菌ガスボンベ4、4Aに切り替えることができるようにしている。
前記圧力センサー19には圧力モニター20が接続され、前記滅菌機2内の滅菌ガス濃度が前記滅菌ガス濃度設定装置18の設定濃度に達すると、その時の滅菌ガス圧力を圧力センサー19で検知し、圧力モニター20を介して滅菌ガス圧力制御装置8により、バルブV4を閉じて、滅菌ガス圧力を制御、維持することができるようにしている。
また前記滅菌機2内の滅菌ガス圧力が前記の滅菌ガス圧力より低下した時、滅菌ガス圧力制御装置8によりバルブ4を開いて滅菌ガスを、前記滅菌ガスボンベ4、4Aより滅菌機2内に加圧封入することができるようにしている。
【0007】
なお前記滅菌手段Aと前記滅菌ガス供給手段Bの間に、前記滅菌ガスボンベ4、4A中の滅菌ガスを気化する気化器6を配置し、前記滅菌ボンベ4、4Aから気化器6を介して滅菌ガスを前記滅菌機2内に供給して、当該滅菌機2内の滅菌ガスの圧力を所定値に維持することができる。気化器6は配管K5を介して滅菌機2に接続されている。
【0008】
以下、滅菌手段Aについて詳述する。
前記滅菌機2には、当該滅菌機2のガス濃度測定装置3と滅菌ガス濃度設定装置18と滅菌ガス圧力制御装置8と圧力センサー19が装着されている。さらに当該滅菌機2には、滅菌条件を入力する操作パネル15と滅菌時の状況を測定する記録計17が装着され、当該記録計17には前記滅菌ガス濃度設定装置18が隣接されている。
さらに前記滅菌ガス圧力制御装置8には、A/D変換器7が隣接され、圧力センサー19で検知された滅菌機2内の圧力信号は、圧力モニター20を介してA/D変換器7に送信され、滅菌ガス圧力制御装置8を介して前記ボンベ切替え制御装置9に送信される。なお前記圧力信号は滅菌ガス圧力制御装置8から前記記録計17にも送信され、記録される。
なお本発明の滅菌管理システム1では、滅菌ガス濃度検出装置3で測定した滅菌ガス濃度の履歴を記録計17に記録することができる。
【0009】
また前記滅菌ガス濃度測定装置3はバルブV3を装着した配管K3を介して滅菌機2に接続されている。
前記滅菌ガス濃度測定装置3は、滅菌機2内の滅菌ガス濃度を常時または間歇的にモニタリングすると共に、前記滅菌ガス濃度設定装置18で設定した滅菌ガス濃度を感知して、滅菌ガス圧力制御装置8に送信する。さらに滅菌ガス濃度測定装置3で測定された滅菌ガス濃度は、(mg/L)と重量百分率(%)の二つの信号として記録計17に送信されて記録されると共に滅菌ガス濃度設定装置18を介して滅菌ガス圧力制御装置8に送信される。当該滅菌ガス圧力制御装置8よりバルブV4の開閉を行うことができる。
本発明で前記滅菌ガス濃度測定装置3とは、例えば赤外線吸光式ガス濃度測定装置やガスクロマトグラフ分析装置等が例示されるが、EOG等の滅菌ガスの濃度を測定することができるものであれば、何でも使用することができる。
なお前記滅菌機2には、真空ポンプ21が接続され、真空ポンプ21は滅菌ガス圧力制御装置8と連動している。
【0010】
以下、滅菌ガス供給手段Bについて詳述する。
前記滅菌ガスボンベ4、4A中の滅菌ガスは、配管K1、K2、K4を通り気化器6を介して滅菌機2に導入(封入)される。前記配管K1、K2、K4の途中にバルブV1、V2、V4が配置される。
前記滅菌ガスボンベ4、4A中には、前記[0002]と同様に滅菌ガスと不活性ガスが封入され、不活性ガスにより、滅菌ガスボンベ4、4A内の圧力は高圧に維持され、バルブV1、V2、V4を開くことにより、滅菌ガスを滅菌機2内に加圧封入することができる。
前記滅菌ガスボンベ4、4Aは、それぞれ複数本並列に配置される。当該滅菌ガスボンベ4、4Aは、そのうち一本または全部を重量測定手段5に載置することができる。
前記ボンベ切替え制御装置9は前記滅菌ガスボンベ4、4Aの滅菌ガスの供給/遮断を調節するバルブV1、V2と連動し、さらに前記重量測定手段5(5A)及び前記滅菌ガス圧力制御装置8とも連動している。
さらに詳述すれば、ボンベ切替え制御装置9は前記重量制御部5Bを介して重量測定手段5、5Aと連動し、前記滅菌ガスボンベ4または4Aの滅菌ガスの供給をバルブV1またはV2の開閉により切り替えることができる。
また、滅菌ガスを気化器6、滅菌機2に供給/遮断を調節するバルブV4は前記滅菌ガス圧力制御装置8と連動し、当該滅菌ガス圧力制御装置8によりバルブV4の開閉/調整を行うことができる。
【0011】
それぞれの重量測定手段5、5Aの信号は、重量制御部5Bを介してボンベ切替え制御装置9に送信される。前記ボンベ切替え制御装置9の信号は二つに分かれて送信される。
一方の信号は該ボンベ切替え制御装置9から滅菌ガス圧力制御装置8に送信され、該滅菌ガス圧力制御装置8で処理された信号がバルブV4に送られ開閉/調整される。
他方の信号は、前記ボンベ切替え制御装置9を経てそれぞれの配管K1、K2の途中に配置されたからバルブV1、V2に送信される。これにより初期設定重量を維持しているボンベ4または4Aの何れかに切り替わる。
【0012】
本発明の滅菌管理システム1の使用方法の一例について説明する。
(1)滅菌機2の電源を入れ、予め滅菌条件を滅菌機2の操作パネル15よりCPU(中央処理装置、滅菌ガス圧力の制御装置8を含む)に入力する。前記滅菌条件とは例えば滅菌機2の缶内温度、滅菌時間、滅菌機の外筒温度、被滅菌物の温度、エアレーションの回数等で前記温度等は許容範囲を設定することができる。さらに時間条件では開始、終了の設定ができる。
(2)開始ボタンを押して、前記滅菌条件に従って滅菌工程が開始される。滅菌工程は滅菌開始前の準備も含まれており、前記(1)で示した滅菌機2内の缶内温度や被滅菌物の温度が設定温度に達するまで待つ。
(3)前記(2)の滅菌機2内の缶内温度や被滅菌物の温度が設定温度に達した時、滅菌機2内に滅菌ガスが封入され始める。滅菌機2内に封入される滅菌ガスはボンベ4、4Aから、ボンベ切替え制御装置9の信号により前記ボンベ4または4Aのいずれか一方が配管K1、K2を通り気化器6を介して滅菌機2に封入される。
(4)滅菌機2内の滅菌ガス圧力は、同滅菌ガス濃度が、滅菌ガス濃度設定装置18に設定した濃度に達した時の滅菌ガス圧力を維持し、当該滅菌ガス圧力に達した時点より滅菌を開始し所定の時間まで前記滅菌ガス圧力を維持していく。
前記滅菌機2内の圧力は圧力センサー19で検知し、圧力モニター20、A/D変換器7、滅菌ガス圧力制御装置8を介してバルブV4の開閉により滅菌機2内の圧力が調整される。
例えば前記滅菌機2内の滅菌ガス濃度が前記滅菌ガス濃度設定装置18の設定濃度に達すると、バルブV4を閉じて、滅菌ガス圧力を維持することができる。他方、滅菌機2内の滅菌ガスの圧力が、滅菌ガス圧力制御装置8の設定許容範囲を下回った場合、滅菌ガス圧力の制御装置8によりバルブV4が開き再び、前記(2)で使用したボンベ4、4Aから滅菌ガスを許容範囲の上限まで加圧封入する。
(5)前記(4)の滅菌ガスを所定時間加圧封入した後、作業者が少なくとも滅菌機2内に入って被滅菌物を取り出して作業ができるガス濃度(25PPm以下)になるまで滅菌機2内を減圧と常圧を数回繰り返して滅菌ガスを排出させる。
【0013】
さらに詳述すると、滅菌工程の途中で、例えば重量測定手段5に載置したボンベ4の重量が減少して、予め重量制御部5Bに設定しておいたボンベ4の重量(一本または全てのボンベ4の重量)が前記設定値に達した時、ボンベ切替え制御装置9によりバルブV1が遮断され、前記ボンベ4からの滅菌ガスの供給が止まり、新たにバルブV2が開きボンベ4Aからの滅菌ガスの供給が始まる。
また逆に重量測定手段5Aに載置したボンベ4Aの重量(一本または全てのボンベ4の重量)が減少して、前記重量制御部5Bの設定値に達した時、ボンベ切替え制御装置9によりバルブV2が遮断されボンベ4Aの供給が止まり、新たにバルブV1が開きボンベ4からの滅菌ガスの供給が始まる。
【0014】
図3は本発明の滅菌管理システム1の記録計17の経時変化の一例を示す概略図である。
例えば横軸の時間(T)の経過に対して、縦軸に滅菌機2内の圧力(P)、滅菌ガス濃度(N)及び温度等(図示せず)を表示することができる。この他に滅菌機2内の湿度を表示することもできる。前記温度には滅菌機2内の缶内温度や滅菌機2の外筒温度、被滅菌物の温度も表示することができる。
図3において、「T0」は滅菌工程開始時間(被滅菌物の温度を設定値まで上げるために加温を開始する時間)、「T1」は滅菌ガス封入開始時間、「T2」は滅菌開始時間(滅菌ガスの設定濃度と対応する所定圧力により開始)、「T3」は滅菌終了時間(所定圧力による一定時間の維持が終了)、「S」は滅菌開始時間、「P1」は圧力(滅菌機2内)、「N1」はEOG(滅菌ガス)設定濃度値、「L1」はEOG(滅菌ガス)濃度を示す。
図3に示すように、滅菌機2内の圧力P1は、前記T0からS、SからT1、T1からT2、T2からT3までの間(ゲージ圧0kg/mから真空ポンプ21により真空状態にし、その後滅菌ガス封入開始時間T1より滅菌ガスを封入し始めて、ゲージ圧で1kg/m近くまで封入するに至るまで、さらに滅菌開始から滅菌終了に至るまでの間)に経時的に変化する。また滅菌機2内の滅菌ガス濃度L1も図3の点線に示すようにT1からT3の間に経時的に変化する。
さらに詳述すると「滅菌工程開始時間T0」とは滅菌を実施するにあたり被滅菌物の品温を一定温度に上昇させる為、滅菌器2内の缶内温度や外筒温度等を設定温度まで上げるために加温を開始する時間である。すなわち滅菌機2本体の作動開始時間を示す。
「滅菌開始時間S」とは、被滅菌物の品温が設定温度に達し、滅菌ガスを封入させる為に真空ポンプ21の作動を開始して滅菌が開始する時間である。
【0015】
次に図3を参照しながら、滅菌工程開始から終了に至るまで経時的に説明する。
(滅菌工程開始時間T0)滅菌機2内の缶内温度、外筒温度、被滅菌物の品温等を設定温度に上昇させるために加温を開始する。
(滅菌開始時間S)設定温度に達した後、滅菌機2内の圧力を真空ポンプ21により陰圧にする。
(滅菌ガス封入開始時間T1)バルブV4を開いて滅菌機2内に滅菌ガスの供給を開始する。
(滅菌開始時間T2)滅菌機2内の滅菌ガス濃度が設定濃度N1に達した時に、バルブV4を閉じて滅菌ガスの供給を一時止め、滅菌を開始する。前記滅菌ガスの設定濃度N1に対応する滅菌ガス圧力(A/D変換器に取り込み続けていた圧力)を滅菌ガス圧力制御装置8に記憶させ、その時の滅菌ガス圧力を圧力センサー19、圧力モニター20により設定された許容範囲内で監視、維持する。
前記滅菌ガス圧力が設定値を下回った場合、圧力制御装置8を介してバルブV4が開き滅菌ガスが滅菌機2内に再封入される。
(滅菌時間終了時間T3)加圧封入された滅菌ガスを排気すると共に大気圧に戻し陰圧にして数回のエアレーションを繰り返し滅菌機2内の残留EOGを排出する。
【0016】
なお本発明では、滅菌ガス濃度の設定置を、(mg/L)、重量百分率(%)で管理し、これに対応する所定の圧力で滅菌を行うため、従来の滅菌管理システムのように圧力のみで滅菌を行う方法と比較して、圧力を低くコントロールすることができ、その圧力差分、コストを低減することができる。
また本発明の滅菌管理システムは、従来の滅菌管理システムのように滅菌終了時になっても滅菌ガス濃度を低下させることなく(不活性ガスを過剰に滅菌機2内に供給することなく)、常に一定濃度の滅菌ガスを滅菌機2内に供給することができる。
【0017】
【発明の作用効果】
(1)滅菌機2内の滅菌ガス濃度と滅菌ガス圧力を、滅菌ガス濃度検出装置3と滅菌ガス圧力制御装置8で制御し、滅菌機2内が滅菌ガス濃度の設定濃度に達した時の滅菌ガス圧力を許容範囲に維持することにより、終始適切な濃度の滅菌ガスを供給することができ、滅菌不良を防止することができる。
(2)重量測定手段5、5Aにボンベ4、4Aを載置して、前記ボンベ4、4Aの重量が設定した重量を下回った時、初期設定重量を維持しているボンベ4または4Aのいずれかに切り替えて、滅菌機2内に常に設定濃度の滅菌ガスを一定圧力で常に封入することができるので、滅菌不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の滅菌管理システム1の概略図
【図2】本発明の滅菌管理システム1のブロック図
【図3】滅菌記録の概略図
【図4】従来の滅菌管理システム31の概略図
【符号の説明】
1、31  滅菌管理システム
2、32  滅菌機
3  滅菌ガス濃度測定装置
4、4A、34  滅菌ガスボンベ(ボンベ)
5、5A  重量測定手段
5B  重量制御部
6、36  気化器
7  A/D変換器
8  滅菌ガス圧力の制御装置
9  ボンベ切替え制御装置
15、35  操作パネル
17、37  記録計
18  滅菌ガス濃度設定装置
19  圧力センサー
20  圧力モニター
21  真空ポンプ
33  ゲージ(圧力)
K1、K2、K3、K4、K5  配管
V1、V2、V3、V4、V34  バルブ
(T)  時間
(N)  EOG(滅菌ガス)濃度
(P)  圧力
T0  滅菌工程開始時間
T1  滅菌ガス封入開始時間
T2  滅菌開始時間
T3  滅菌終了時間
S  滅菌開始時間
P1  圧力表示(滅菌機2内)
N1  EOG(滅菌ガス)設定濃度値
L1  EOG(滅菌ガス)濃度表示
A  滅菌手段
B  滅菌ガス供給手段

Claims (7)

  1. 滅菌手段(A)と滅菌ガス供給手段(B)から構成され、
    前記滅菌手段(A)は、滅菌機(2)と、当該滅菌機(2)のガス濃度測定装置(3)と滅菌ガス濃度設定装置(18)と滅菌ガス圧力制御装置(8)と圧力センサー(19)を有し、
    前記滅菌ガス供給手段(B)は、滅菌ガスボンベ(4、4A)と、当該滅菌ガスボンベ(4、4A)の重量測定手段(5、5A)とボンベ切替え制御装置(9)を有する、ことを特徴とする滅菌管理システム(1)。
  2. 前記滅菌ガス圧力制御装置(8)と前記ボンベ切替え制御装置(9)を連動制御することにより、前記滅菌機(2)内の滅菌ガス圧力を所定値に維持することができるようにした、ことを特徴とする前記請求項1に記載の滅菌管理システム(1)。
  3. 前記滅菌ガスボンベ(4、4A)と前記滅菌機(2)を、配管(K1、K2、K4)を介して連結し、当該配管(K1、K2、K4)にバルブ(V1、V2、V4)を配置し、当該バルブ(V1、V2)を、前記ボンベ切替え制御装置(9)と連動制御できるようにし、
    前記バルブ(V4)と前記滅菌ガス圧力制御装置(8)を連動制御できるようにした、ことを特徴とする前記請求項1ないし請求項2に記載の滅菌管理システム(1)。
  4. 前記ボンベ切替え制御装置(9)は、重量制御部(5B)を有し、少なくとも一つの前記滅菌ガスボンベ(4、4A)の重量が、重量制御部(5B)に入力された初期設定重量を下回った時、前記バルブ(V1、V2)の開閉により、他方の初期設定重量を維持している滅菌ガスボンベ(4、4A)に切り替えることができるようにした、ことを特徴とする前記請求項1ないし3に記載の滅菌管理システム(1)。
  5. 前記圧力センサー(19)に圧力モニター(20)が接続され、前記滅菌機(2)内の滅菌ガス濃度が前記滅菌ガス濃度設定装置(18)の設定濃度に達すると、その時の滅菌ガス圧力を圧力センサー(19)で検知し、圧力モニター(20)を介して滅菌ガス圧力制御装置(8)により、バルブ(V4)を閉じて、滅菌ガス圧力を制御、維持することができるようにした、ことを特徴とする前記請求項1ないし4に記載の滅菌管理システム(1)。
  6. 前記滅菌機(2)内の滅菌ガス圧力が前記請求項5に記載の滅菌ガス圧力より低下した時、滅菌ガス圧力制御装置(8)によりバルブ(V4)を開いて滅菌ガスを、前記滅菌ガスボンベ(4、4A)より滅菌機(2)内に加圧封入することができるようにした、ことを特徴する前記請求項1ないし5に記載の滅菌管理システム(1)。
  7. 滅菌機(2)内の滅菌ガス圧力を、同滅菌ガス濃度が、滅菌ガス濃度設定装置(18)で設定した濃度に達した時、当該濃度に対応する所定の滅菌ガス圧力を維持し、当該滅菌ガス圧力に達した時点より滅菌を開始し、滅菌終了時までの所定時間、前記滅菌ガス圧力を維持できることを特徴とする滅菌管理システム(1)。
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