JP2004072166A - 複合複写装置および複合複写装置の制御方法およびプログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CPU2001は、スキャナ2070による原稿読み取り時にカラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持し、該保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信するように制御する構成を特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー/白黒原稿読み取り画像、FAX受信画像、Internet FAX受信画像、PDL(Page Description Language)受信画像等の文書を管理する文書格納管理機能を搭載したネットワーク対応の複合複写装置および複合複写装置の制御方法およびプログラムおよび記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラー原稿読み取りが可能なデジタル複合複写装置においては、ユーザが原稿読み取り時にカラー原稿読み取りか白黒原稿読み取りかの指定を行っていた。
【0003】
さらに、カラー原稿読み取りを指定した場合、送信される原稿が白黒とカラー原稿が混在している場合においても全原稿がカラー画像として送信されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデジタル複合複写装置では、ユーザは原稿読み取り時に、読み取った原稿の送信先がカラー画像受信可能であるか否かを考慮して、カラー原稿読み取り/白黒原稿読み取りの指定をする必要があり、操作の手間がかかるという問題点があった。
【0005】
また、上述したように、カラー原稿読み取りを指定した場合、送信される原稿が白黒とカラー原稿が混在している場合においても全原稿をカラー画像として送信していたため、カラー画像データに比べてデータ容量の小さい白黒画像データすらも、白黒画像データに比べデータ量が大きいカラー画像データとして送信していたため通信時間が余分にかかるばかりでなく、受信側の画像記憶装置の記憶領域を無駄に使用するという欠点があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、原稿読み取り時にカラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持し、該保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信することにより、カラー原稿と白黒原稿が混在する原稿束から画像情報を読み取って送信する場合でも、従来のように原稿1枚毎にカラー原稿読み取り/白黒原稿読み取りを指定するという煩雑な走査も必要なく、カラー原稿はカラー画像情報として送信され、白黒原稿は白黒2値画像情報として送信され、送信時間を短縮することができるとともに、受信側の画像記憶装置の記憶領域を無駄にしてしまうことを防止することができる複合複写装置および複合複写装置の制御方法おうびプログラムおよび記憶媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、原稿を走査してカラー画像情報又は白黒2値画像情報を入力する読み取り手段(図1に示すスキャナ2070)と、前記読み取り手段により読み取られた画像情報を保持する保持手段(図1に示すHDD2004)と、前記保持手段に保持された画像情報を所定の通信媒体を介して送信可能な送信手段(図1に示すネットワーク部2010,モデム2050)を有する複合複写装置において、原稿読み取り時に原稿が白黒原稿かカラー原稿かを原稿1枚毎に判別するカラー/白黒原稿検知手段(図1に示すCPU2001,図4)と、カラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持するように制御する第1の制御手段(図1に示すCPU2001)と、前記保持手段に保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信するように制御する第2の制御手段(図1に示すCPU2001)とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る第2の発明は、前記第2の制御手段(図1に示すCPU2001)は、前記保持手段に保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る第3の発明は、原稿から読み取られた画像情報を送信する際に、カラー原稿として送信するカラー送信モード、白黒原稿として送信する白黒送信モード、カラー白黒混在原稿として送信する混在送信モードのいずれかを指示する送信モード指示手段(図17に示すカラーモード表示設定キー1708)を有し、前記第2の制御手段(図1に示すCPU2001)は、前記カラー送信モードが指示された場合(図17に示すカラーモード表示設定キー1708で「フルカラー」が選択された場合)、カラー画像を受信可能な送信先にはカラー画像情報を送信し、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信し、また、前記白黒送信モードが指示された場合(図17に示すカラーモード表示設定キー1708で「モノクロ2値」が選択された場合)、白黒2値画像情報を送信し、また、混在送信モードが指示された場合(図17に示すカラーモード表示設定キー1708で「ACS(カラー/白黒原稿検知読み取り)」が選択された場合)、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信し、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る第4の発明は、原稿読み取り時に原稿をカラー画像として読み取るカラー読取モード、白黒画像として読み取る白黒読取モード、原稿毎に前記カラー/白黒原稿検知手段の検知結果に応じてカラー画像又は白黒画像として読み取る検知読取モードのいずれかを指示する読み取りモード指示手段(図17に示すカラーモード表示設定キー1708)を有し、前記第1の制御手段(図1に示すCPU2001)は、前記カラー読取モードが指示された場合(図17に示すカラーモード表示設定キー1708で「フルカラー」が選択された場合)、原稿からカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し、また、前記白黒読取モードが指示された場合(図17に示すカラーモード表示設定キー1708で「モノクロ2値」が選択された場合)、原稿から白黒2値画像情報のみを読み取って保持し、また、検知読取モードが指示された場合(図17に示すカラーモード表示設定キー1708で「ACS(カラー/白黒原稿検知読み取り)」が選択された場合)、カラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取り、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持するように制御することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る第5の発明は、前記送信手段は、メール送信,ファイル送信,ファックス送信が可能なことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る第6の発明は、原稿を走査してカラー画像情報又は白黒2値画像情報を入力する読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた画像情報を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された画像情報を所定の通信媒体を介して送信可能な送信手段を有する複合複写装置の制御方法において、原稿読み取り時に原稿が白黒原稿かカラー原稿かを原稿1枚毎に判別するカラー/白黒原稿検知工程(図18のステップS701−7)と、カラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持する読み取り工程(図18のステップS701−4,S701−9)と、該保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信する送信工程(図21のステップS702−11)とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る第7の発明は、前記送信工程(図21のステップS702−11)は、前記保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信することを特徴とする。
【0014】
本発明に係る第8の発明は、原稿から読み取られた画像情報を送信する際に、カラー原稿として送信するカラー送信モード、白黒原稿として送信する白黒送信モード、カラー白黒混在原稿として送信する混在送信モードのいずれかを指示する送信モード指示工程(図21のステップS702−1以前の図示しない工程)を有し、前記送信工程は、前記カラー送信モードが指示された場合、カラー画像を受信可能な送信先にはカラー画像情報を送信し(図21のステップS702−5)、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信し(図21のステップS702−7)、また、前記白黒送信モードが指示された場合、白黒2値画像情報を送信し(図21のステップS702−9)、また、混在送信モードが指示された場合、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信し(図21のステップS702−11)、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信する(図21のステップS702−11)ことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る第9の発明は、原稿読み取り時に原稿をカラー画像として読み取るカラー読取モード、白黒画像として読み取る白黒読取モード、原稿毎に前記カラー/白黒原稿検知手段の検知結果に応じてカラー画像又は白黒画像として読み取る検知モードのいずれかを指示する読取モード指示工程(図18のステップS701−1以前の図示しない工程)を有し、前記読み取り工程は、前記カラー読取モードが指示された場合、原稿からカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し(図18のステップS701−4)、また、前記白黒読取モードが指示された場合、原稿から白黒2値画像情報のみを読み取って保持し(図18のステップS701−9)、また、検知読取モードが指示された場合、カラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取り、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持する(図18のステップS701−8,S701−4,S701−9)ことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る第10の発明は、前記送信手段は、メール送信,ファイル送信,ファックス送信が可能なことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る第11の発明は、請求項6〜10のいずれかに記載された複合複写装置の制御方法を実行するためのプログラムであることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る第12の発明は、請求項6〜10のいずれかに記載された複合複写装置の制御方法を実行するためのプログラムを記憶媒体にコンピュータが読み取り可能に記憶させたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る複合複写装置は、原稿蓄積の際にカラー原稿の場合はカラー画像データとして文書格納手段に蓄積し、白黒原稿の場合は白黒画像として文書管理手段に格納するものであり、文書格納手段に格納された文書を送信する際に、送信先がカラー画像と白黒画像を受信できる能力を有する場合は、カラー原稿はカラー画像として、白黒原稿は白黒画像として送信されるものであり、以下、詳細に説明する。
【0020】
まず、図1〜図10を参照して、本発明の複合画像処理装置における原稿読み取り手段、ネットワーク接続手段、文書格納管理手段も含め、本発明の通信装置のハードウェア構成を説明する。
【0021】
〔ハード全体構成とネットワーク接続手段〕
図1は、本発明の一実施形態を示すデジタル複合複写装置(複合複写装置,複写機)の構成を示すブロック図である。
【0022】
図において、2000はコントローラユニット(Controller Unit)で、画像入力デバイスであるスキャナ(Scanner)2070や画像出力デバイスであるプリンタ(Printer)2095と接続し、一方では、LAN2011や公衆回線(WAN)2051と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う為のコントローラである。
【0023】
コントローラユニット2000において、2001はCPUで、システム全体を制御するコントローラである。2002はRAMで、CPU2001が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。2003はROMで、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。2004はハードディスクドライブ(HDD)で、システムソフトウェア、画像データを格納する。
【0024】
2006は操作部I/Fで、操作部(UI)2012とのインターフェース部であり、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、操作部2012から本システム使用者が入力した情報を、CPU2001に伝える役割をする。
【0025】
2010はネットワーク部(Network)で、LAN2011に接続し、情報の入出力を行う。2050はモデム(Modem)で、図示しないNCU(Network Control Unit)を介して公衆回線2051に接続し、FAXモデム、データモデム機能を搭載し、ITU−T V.8勧告、V.34勧告、T.30勧告等の通信プロトコルネゴシエーション、モデム制御手順、G3FAX通信手順やPPP(Point to Point Protocol)通信手順を搭載し、リモートG3FAX端末やリモートのLAN上やインターネット上のPPPサーバとの通信を行う。さらに、モデム(Modem)2050は、システムバス2007に対して脱着可能な構成であり、脱着状態をCPU2001が検知できる構成となっている。
【0026】
以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。次に、2005はイメージバスインタフェース(Image Bus I/F)で、システムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。
【0027】
2060はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、ページ記述言語(PDL;Page Description Language)コードをビットマップイメージに展開する。
【0028】
2020はデバイスI/F部で、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントローラユニット2000を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。2080はスキャナ画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。2090はプリンタ画像処理部で、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。2030は画像回転部で、画像データの回転を行う。2040は画像圧縮伸長/密度変換部で、多値画像データはJPEG、2値画像画像データはJBIG、MMR、MHの圧縮伸長処理を行う。
【0029】
〔画像入出力部〕
図2は、本発明の複合複写装置における画像入出力デバイスを示す図であり、図1に示した画像入力デバイスであるスキャナ2070及び画像出力デバイスであるプリンタ2095に対応する。
【0030】
画像入力デバイスであるスキャナ2070は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することで、ラスタイメージデータ2071(図1)として電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットし、装置使用者が操作部2012から読み取り起動指示することにより、CPU2001がスキャナ2070に指示を与え(2071)、フィーダ2072は原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0031】
画像出力デバイスであるプリンタ2095は、ラスタイメージデータ2096(図1)を用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU2001からの指示2096によって開始する。プリンタ2095には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101、2102、2103、2104がある。また、排紙トレイ2111は印字し終わった用紙を受けるものである。
【0032】
〔操作部〕
図3は、図1に示した操作部2012の構成を示す平面図である。
【0033】
図において、2013はLCD表示部で、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をCPU2001に伝える。2014はスタートキーで、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。このスタートキー2014の中央部には、緑と赤の2色LED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示す。
【0034】
2015はストップキーで、稼働中の動作を止める働きをする。2016はIDキーで、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。2017はリセットキーで、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0035】
〔スキャナ画像処理部〕
図4は、図1に示したスキャナ画像処理2080の構成を示すブロック図である。
【0036】
図において、2051はマスキング部で、スキャナ2070から入力されデバイスI/F部2020,画像バス2008及びスキャナ画像処理部2080内の図示しない画像バスI/Fコントローラを介して入力されたRGB各8bitの輝度信号をCCDのフィルタ色に依存しない標準的なRGB色信号に変換する。2502は変倍部で、マスキング部2051から入力されたRGB信号に対して、変倍の必要がある場合は変倍処理を行う。2503はフィルタ部で、変倍部2502から入力されたRGB信号に対して、画像をぼかしたり、メリハリをつける等の画像処理を行う。2504はガンマ変換部で、フィルタ部2503より入力されたRGB信号に対して、画像全体の濃度を濃く或いは薄くするように画像処理を行う。
【0037】
2505は色空間変換部で、原稿がカラーか白黒かを判断するために変倍前の画像信号(マスキング部2051から入力されたRGB信号)に対して、公知のLabに変換を行い、色信号成分を表すa,b信号を出力する。
【0038】
2506は比較器で、色空間変換部2505から出力される色信号成分を表すa,b信号と所定のレベル(閾値)との比較を行い、a,b信号が所定のレベル以上であれば有彩色、所定のレベル未満であれば無彩色として1bitの判定信号を出力する。2507はカウンタで、比較器2506からの出力をカウント(計測)する。
【0039】
そして、ガンマ変換部2504より出力されるRGB信号及びカウンタにより計測されるカウント値は、図示しない画像バスI/Fコントローラを介して画像バス2008に転送される。
【0040】
これにより、CPU2001は、読み取られる原稿がカラー原稿であるか、白黒原稿であるかを判別することができる。
【0041】
〔プリンタ画像処理部〕
図5は、図1に示したプリンタ画像処理部2090の構成を示すブロック図である。
【0042】
図において、2091は画像バスI/Fコントローラで、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、プリンタ画像処理部2090内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。2092は解像度変換部で、ネットワーク部(Network)2011あるいは公衆回線2051から来た画像データを、プリンタ2095の解像度に変換するための解像度変換を行う。2093はスムージング処理部で、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
【0043】
〔画像圧縮伸長/密度変換部〕
図6は、図1に示した画像圧縮伸長/密度変換部2040の構成を示すブロック図である。
【0044】
この画像圧縮伸長/密度変換部2040は、生画像データをMMR(Modified Modified Read),MR(Modified Read),MH(Modified Hahuman),JBIG(Joint Bi−level Image experts Group),JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の画像符号データに圧縮する機能、MMR,MR,MH,JBIG,JPEG等の画像符号データを生画像データに伸長する機能、及び生画像データの画素密度変換を行う画素密度変換機能をもつ。画素密度変換とは、例えば、A3画像をA4画像に変換する画像サイズ変換と400DPI(Dots Per Inch)×400LPI(Lines Per Inch)を200DPI×200LPIの解像度に変換する機能をもつ。
【0045】
図において、2041は画像バスI/Fコントローラで、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働き、入力バッファ2042,出力バッファ2045とのデータのやりとりを行うためのタイミング制御及び、画像圧縮・伸長・画素密度変換部2043に対するモード設定などの制御を行う。以下に画像圧縮処理部の処理手順を示す。
【0046】
画像バス2008を介して、CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に画像圧縮、伸長または画素密度変換制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2041は画像圧縮・伸長・画素密度変換部2043に対して画像圧縮、伸長または画素密度変換に必要な設定を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に対して生画像データまたは画像符号データの転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2041はRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。
【0047】
受け取った画像データは入力バッファ2042に一時格納され、画像圧縮・伸長・画素密度変換部2043の画像データ要求に応じて一定のスピードで生画像データまたは画像符号データを転送する。この際、入力バッファは画像バスI/Fコントローラ2041と、画像圧縮部・伸長・画素密度変換部2043の両者の間で、生画像データまたは画像符号データを転送できるかどうかを判断し、画像バス2008からの生画像データまたは画像符号データの読み込み及び、画像圧縮・伸長・画素密度変換部2043への生画像データまたは画像符号データの書き込みが不可能である場合は、データの転送を行わないような制御を行う(以後このような制御をハンドシェークと呼称する)。
【0048】
画像圧縮・伸長・画素密度変換部2043は受け取った生画像データまたは画像符号データを、一旦RAM2044に格納する。画像圧縮を施された画像データは直ちに出力バッファ2045に送られる。出力バッファ2045では、画像バスI/Fコントローラ2041及び画像圧縮・伸長・画素密度変換部2043とのハンドシェークを行い、生画像データまたは画像符号データを画像バスI/Fコントローラ2041に転送する。
【0049】
画像バスI/Fコントローラ2041では転送された圧縮,伸長または画素密度変換された生画像データまたは画像符号データをRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)、もしくはこの画像圧縮伸長・画素密度変換部2043から停止要求が出るまで(圧縮及び伸長時のエラー発生時等)繰り返される。
【0050】
〔画像回転部〕
図7は、図1に示した画像回転部2030の構成を示すブロック図であり、図8,図9は、図1に示した画像回転部2030の画像回転処理を説明するための模式図である。
【0051】
図において、2031は画像バスI/Fコントローラで、画像バス2008と接続し、そのバスシーケンスを制御する働き、画像回転処理部2032にモード等を設定する制御及び、画像回転部2032に画像データを転送するためのタイミング制御を行う。以下に画像回転部の処理手順を示す。
【0052】
画像バス2008を介して、CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2031に画像回転制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2041は画像回転部2032に対して画像回転に必要な設定(例えば、画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2031に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2031はRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。尚、ここでは32bitをそのサイズとし回転を行う画像サイズを32×32(bit)とし、又、画像バス2008上に画像データを転送させる際に32bitを単位とする画像転送を行うものとする(扱う画像は2値を想定する)。
【0053】
上述のように、32×32(bit)の画像を得るためには、上述の単位データ転送を32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある。(図8参照)
【0054】
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、RAM2033に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、最初に転送された32bitの画像データを、図9に示すようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
【0055】
32×32(bit)の画像回転(RAM2033への書き込み)が完了した後、画像回転部2032はRAM2033から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、画像バスI/Fコントローラ2031に画像を転送する。
【0056】
回転処理された画像データを受け取った画像バスI/Fコントローラ2031は、連続アドレッシングを以て、RAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。
【0057】
こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
【0058】
〔デバイスI/F部〕
図10は、図1に示したデバイスI/F部2020の構成を示すブロック図である。
【0059】
図において、2021は画像バスI/Fコントローラで、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、デバイスI/F部2020内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。また、画像バスI/Fコントローラ2021は、外部のスキャナ2070及びプリンタ2095への制御信号を発生させる。
【0060】
2022はスキャンバッファで、スキャナ2070から送られてくる画像データを一時保存し、画像バス2008に同期させて画像データを出力する。2023はシリアルパラレル・パラレルシリアル変換部で、スキャンバッファ2022に保存された画像データを順番に並べて、あるいは分解して、画像バス2008に転送できる画像データのデータ幅に変換する。
【0061】
2024はパラレルシリアル・シリアルパラレル変換部で、画像バス2008から転送された画像データを分解して、あるいは順番に並べて、プリントバッファ2025に保存できる画像データのデータ幅に変換する。プリントバッファ2025は、画像バス2008から送られてくる画像データを一時保存し、プリンタ2095に同期させて画像データを出力する。
【0062】
まず、画像スキャン時の処理手順を以下に示す。
【0063】
スキャナ2070から送られてくる画像データをスキャナ2070から送られてくるタイミング信号に同期させて、スキャンバッファ2022に保存する。そして、画像バス2008がPCIバスの場合には、バッファ内に画像データが32ビット以上入ったときに、画像データを先入れ先出しで32ビット分、バッファからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換部2023に送り、32ビットの画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021を通して画像バス2008上に転送する。
【0064】
また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、バッファ内の画像データを先入れ先出しで、バッファからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換部2023に送り、シリアル画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021を通して画像バス2008上に転送する。
【0065】
次に、画像プリント時の処理手順を以下に示す。
【0066】
画像バス2008がPCIバスの場合には、画像バス2008から送られてくる32ビットの画像データを画像バスI/Fコントローラ2021で受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部2024に送り、プリンタ2095の入力データビット数の画像データに分解し、プリントバッファ2025に保存する。
【0067】
また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、画像バス2008からおくられてくるシリアル画像データを画像バスI/Fコントローラ2021で受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部2024に送り、プリンタ2095の入力データビット数の画像データに変換し、プリントバッファ2025に保存する。そして、プリンタ2095から送られてくるタイミング信号に同期させて、バッファ内の画像データを先入れ先出しで、プリンタ2095に送る。
【0068】
〔文書格納管理手段〕
以下、図11〜図19を用いて、本発明のデジタル複合複写機における文書格納管理手段について説明する。なお、文書管理データや画像データは、ハード構成上、図1に示したRAM2002上およびHDD2004上に格納される。また、この文書格納管理手段では、同一原稿に対して、カラー画像、白黒2値画像、グレースケール画像を格納管理するものであり、まず、この構成について説明する。
【0069】
同一原稿に対して複数の画像データの生成は、本実施形態では、カラー原稿読み取り時に、スキャナ2070によりカラー画像と白黒2値画像で2回スキャンする。また、その他の画像データ生成方法としては、本実施形態では割愛するが、カラー原稿画像の読み取りの後にHDD2004もしくはRAM2002に格納されたカラー画像データから白黒2値画像データを生成するように構成してもよい。
【0070】
図11は、本発明のデジタル複合複写機において文書属性を管理するための文書管理テーブルの構造を示す構造図である。
【0071】
図において、1100は文書管理テーブルで、複数の文書コントロールブロックD_ID_0〜D_ID_nの配列で構成される。
【0072】
各文書コントロールブロックは、状態1101,被参照カウンタ1102,文書情報1103,キュー接続子1104,共通データ1105,ユーザデータ1106のメンバで構成され、HDD2004もしくはRAM2002に格納されている。
【0073】
文書が文書格納管理手段(HDD2004もしくはRAM2002)に格納されている場合は、対応する文書コントロールブロック内の状態1101に「使用中」を示すデータが格納されている。
【0074】
また、被参照カウンタ1102は、同一文書を複数のジョブで共有するための仕組みを実現するものの1つで、文書格納格納手段から同一文書に対し複数の送信ジョブやプリントジョブが投入された場合の同一文書の参照数を管理するために用いられ、参照数を示すデータが格納される。
【0075】
文書の消去が文書格納管理手段に対して指示されたとき、該当文書の被参照カウンタ1102が「−1」した結果「0」になった時点で文書が消去され、状態1101が「未使用」を示すデータに変更される。
【0076】
また、文書情報1103は、文書属性1103−1,ページ数1103−2,受付番号1103−3,サブID数1103−4,<予約>1103−5のメンバで構成される。
【0077】
まず、文書属性1103−1は、文書の属性情報を示すものであり、詳細は後述する図12に示す。また、ページ数1103−2は、文書に含まれる画像枚数を示す。さらに、受付番号1103−3は、文書が生成されたときの管理通し番号であり、オペレータが自分で生成した文書の識別を行うために用いる。例えば、当該文書に対し送信ジョブやプリントジョブを実行した場合にジョブにどの文書が含まれるか否かをユーザが識別できるようにジョブリストに表示したり、ジョブ履歴や文書格納管理手段において後述する図37に示すボックス内画面の文書リスト3701から文書を選択後に「詳細情報」ボタン3704の押下で表示される情報を格納している。
【0078】
また、サブID数1103−4は、本発明において重要な管理データであり、同一原稿に対して管理される画像枚数がセットされている。例えば、カラー画像、白黒2値画像が格納されている場合は「2」となる。
【0079】
キュー接続子1104は、最初のキューID1104−1,最後のキューID1104−2のメンバで構成される。共通データ1105の詳細については、後述する図13で示す。
【0080】
図12は、図11に示した文書属性1103−1を詳細に示す図である。
【0081】
図に示すように、小さいビットから順に、当該文書に対して、プロファイル(PROFILE)あり/なしを示すビット1201,JOBあり/なしを示すビット1202,白黒2値画像「B/W」が含まれるか/否かを示すビット1203,カラー画像「COLOR」が含まれるか/否かを示すビット1204,PLANE(OFF)/MIXED(ON)を示すビット1205,全頁定型(OFF)/非定型あり(ON)を示すビット1206,PDL処理種別(don’tcare/LIPS(登録商標)/PS/PCLXL/PCL5E)を示すビット1207等のビット列で構成されている。
【0082】
図13は、図11に示した共通データ1105を詳細に示す図である。
【0083】
図に示すように、共通データ1105は、文書作成者1301,発信人名称1302,発信人名称タイプ1303,文書名1304,文書名タイプ1305,文書日付1306,ドキュメント順1307,ビット情報1308のメンバで構成される。
【0084】
文書作成者1301は、文書が生成された際の情報を管理するためのデータ領域であり、部門コード1301−1,コンポーネント1301−2,<予約>1301−3のメンバで構成される。
【0085】
部門コード1301−1は、オペレータが本発明のデジタル複合複写機を操作する際に入力するオペレータが所属する部門コードであり、デジタル複合複写機の使用状況を部門管理するためのデータである。例えば、部門毎のプリント枚数や通信ジョブを管理するために用いる。また、部門コード1301−1は、文書格納管理手段が管理する文書の文書リスト上、ある文書がどの部門で生成されたものなのかを識別するために用いられ、後述する図37に示すボックス内画面の文書リスト3701の文書を選択後に、詳細情報ボタン3704の押下で表示される。
【0086】
コンポーネント1301−2は、デジタル複合複写機内のどの機能部位(コンポーネント)で文書を生成したかを識別するためのデータ領域である。例えば、原稿読み取り文書なら「SCAN」、FAX受信した文書ならば「FAX」がセットされる。
【0087】
発信人名称1302は、例えば、後述する図38に示す送信設定画面において、原稿読み取り時に送信モード指定部である送信者名設定ボタン3803で設定した値がセットされ、後述する図37に示すボックス内画面の文書リスト3701から文書を選択後に詳細情報ボタン3704の押下で表示される。
【0088】
文書名1304は、例えば、FAX受信時に遠隔FAXから受信した発信人名称文字列または電話番号文字列が後述する図37に示すボックス内画面の文書リスト3701で表示される。
【0089】
文書日付1306は、文書の生成日付時秒がセットされ、後述する図37に示すボックス内画面の文書リスト3701で表示される。
【0090】
発信人名称タイプ1303,文書名タイプ1305には、発信人名称1302,文書名1304が何れのコードで示されているかを示すデータ、Unknown/ASCII/CF−R(FAX230V特殊コード)/SHIFT−JIS/Latin−1/Latin−2/JIS8の何れかが格納される。
【0091】
ドキュメント順1307は、ドキュメントが昇順/降順であるかを示す値がセットされる。
【0092】
図14は、本発明のデジタル複合複写機において文書格納管理手段が管理する画像1枚ごとのページ情報を管理するテーブルを示す図である。
【0093】
図において、1400はページ管理テーブルで、複数のページコントロールブロックP_ID_0〜P_ID_nの配列で構成される。
【0094】
各ページコントロールブロックは、状態1401,<予約>1402,ページ情報1403,ファイルID1404,共通データ1405,ユーザデータ1406のメンバで構成される。
【0095】
画像が文書格納管理手段(HDD2004もしくはRAM2002)に格納されている場合は、対応するページコントロールブロックの状態1401が「使用中」となる。
【0096】
また、ページ情報1403は、画像属性を管理する管理データ群であり、サブID属性1403−1,ページステータス1403−2,<予約>1403−3のメンバで構成される。
【0097】
サブID属性1403−1は、本発明における重要な管理データであり、同一原稿に対して管理される画像枚数分の属性データが配列で管理されており、各属性データの詳細は、図15に示すように、画像1枚あたりのファイルフォーマット種別情報、例えばTIFF(Tagged Image File Format)(2値)/JFIF(又はJPEG)/RAW/TIFF(TEXT)等がセットされる。
【0098】
また、ファイルID1404は、HDD2004に格納される画像ファイルを特定するためのファイルIDがセットされ、同一原稿に対して管理される画像枚数分の領域が確保されている。
【0099】
共通データ1405は、画像(イメージ)属性を管理するための管理データ領域であり、同一原稿に対して管理される画像枚数分の領域が確保されている。なお、共通データ1405の詳細は後述する図16に示される。
【0100】
図16は、図14に示した共通データ1405を詳細に示す図である。
【0101】
図に示すように共通データ1405は、配列で管理されるイメージ属性1600により構成される。
【0102】
イメージ属性1600は、カラー属性1601,ACS結果1602,Bit/Pixel1603,天地情報1604,解像度(主走査)1605,解像度(副走査)1606,画素数(主走査)1607,画素数(副走査)1608,余白量1609,圧縮方式1610,画像種別1611,ビット情報1612,用紙サイズコード1613,読取原稿サイズ1614,ユーザ定義サイズ(主走査)1615,ユーザ定義サイズ(副走査)1616,オフセット(主走査)1617,オフセット(副走査)1618,ヘッダ長1619,<予約>1620のメンバで構成される。
【0103】
カラー属性1601には、Unknown/「B/W」/RGB/CMYK/SENDのいずれかがセットされる。なお、Unkownは、画像データがないことを意味し、「B/W」はコピー用ガンマ調整画像を意味し、SENDは送信用ガンマ調整画像を意味する。ACS結果1602には、「don’t care」/「B/W」/Colorのいずれかがセットされる。
【0104】
天地情報1604には、ページの天地情報として、上/下/左/右のいずれかがセットされる。圧縮方式1610には、RAW/JPEG/JBIG/MH/MR/MMR等の圧縮方式がセットされる。画像種別1611には、文字/文字・写真/写真/印画紙写真/不定のいずれかがセットされる。
【0105】
ビット情報1612の各ビットは、b0:FillOrder(1=LSBファースト),b1:画像FIX,b2:主走査非定型,b3:受信エラー,b4:白黒判別(1=BlackIsZero),b5:SST(スムージング),b6:省トナーモード,b7:原稿(1=裏面)のように構成される。
【0106】
ヘッダ長1619には、ファイルの先頭からイメージデータまでのバイト数がセットされる。
【0107】
〔原稿モード指定手段〕
以下、図17,図18を参照して、本発明の原稿モード指定手段について説明する。
【0108】
図17は、本発明の複合複写装置において、原稿読み取り属性をセットするための読込設定操作画面の一例を示す模式図であり、図2に示したスキャナ2070に原稿をセットし、文書格納管理手段に原稿読み取り画像を格納する際に図3に示した操作部2012のLCD表示部2013に表示されるものである。
【0109】
図において、1701は読取モードリストで、読取カラーモードと読取解像度を設定することができる。1702は下スクロールキー、1703は上スクロールキーであり、読取モードリストの1画面で表示できるリスト数を超える場合に、読取モードリストを上下にスクロールするときに使用する。
【0110】
1704は登録/消去キーで、設定内容表示1705で設定されている読取属性を読取モードとして読取モードリスト1701に登録する場合や、読取モードリスト1701に登録された読取モードを削除する場合に使用する。
【0111】
1706は、読取サイズ表示設定キー1707で設定された読取サイズが表示される。1708はカラーモード表示設定キーで、読取カラーモード(白黒原稿として読み取る「モノクロ2値」,カラー原稿として読み取る「フルカラー」,カラー/白黒検知結果に基づいて読み取る「ACS(カラー/白黒原稿検知読み取り)」)を設定し、該設定された読取カラーモードを表示する。1709は解像度表示設定キーで、読取解像度を設定し、該設定された解像度を表示する。
【0112】
1710は濃度表示で、現在の原稿読取濃度が分かるようになっており、左側が濃度が薄く、右側が濃度が濃いことを示す。また、濃度表示1710は、うすくキー1711、こくキー1713と連動して表示が変化するようになっている。うすくキー1711は、濃度を薄くしたい場合に使用する。こくキー1713は、濃度を濃くしたい場合に使用する。1712は自動キーであり、自動的に画像読取濃度を決定するモードを使用する場合に使用する。
【0113】
1714は原稿タイプ表示設定キーで、原稿タイプ(文字/文字・写真/写真/印画紙写真等)を設定し、該設定された原稿タイプを表示する。
【0114】
1715は詳細設定キーで、原稿読取属性の詳細設定を行うときに使用する。1716はキャンセルキーで、この読込設定操作画面で設定した原稿読取属性を無効にし、原稿読取属性設定を終了するときに使用する。1717はOKキーで、読込設定操作画面で設定した原稿読取属性を有効にし、原稿読取属性設定を終了するときに使用する。
【0115】
なお、図17に示した例では、原稿読取属性として、カラーモードが「フルカラー」で解像度が「150dpi」と設定されており、原稿読み取り時に、文書格納管理手段のページ管理テーブル(図14,図15)のサブID属性1403−1には「JFIF」または「JPEG」、共通データ(図16)のカラー属性1601には「RGB」、Bit/Pixcel1603には「8」、解像度(主走査)1605には「150dpi」、解像度(副走査)1606には「150dpi」、圧縮方式1610には「JPEG」がセットされる。
【0116】
また、図17に示した例では、原稿タイプは「文字/写真」に設定されており、ページ管理テーブルの共通データ(図16)の画像種別1611には、「文字/写真」がセットされる。さらに、共通データの他の属性データに関しては、原稿の大きさ、向きや原稿読み取り手段のプリスキャン結果によって適正な値がセットされる。
【0117】
次に、図18のフローチャートを用いてカラーモード指定の違いにより、どのようなカラーモードで原稿読み取り指示がなされるか、即ち原稿モード指定処理手順に関して説明する。
【0118】
図18は、本発明の複合複写装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、原稿モード指定処理手順に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU2001によりROM2003、HDD2004、又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中S701−1〜S701−9は各ステップを示す。
【0119】
ステップS701−1でカラーモード指定処理を開始すると、まず、ステップS701−2で、図17に示した読込設定操作画面でいずれのカラーモードが選択されかをチェックし、図17のカラーモード表示設定キー1708で「フルカラー」、即ち「カラー読み取り」が指定されたと判断した場合には、ステップS701−3で、送信相手先がカラー画像を受信できるか否か等の受信能力を交換するプロトコルを自らが搭載しているかチェックする。
【0120】
なお、受信能力を交換するプロトコルの代表的なものとして、FAX装置があげられ、通信時でないと相手先のFAXがカラー画像を受信できるのか否かが決定できない。但し、FAX装置は白黒2値画像は必ず受信できる。一方、受信能力の交換機能がないプロトコルとしては、電子メール,FTP(File Transfer Protocol)が一般的に知られている。受信能力の交換機能がないプロトコルは基本的に、カラー画像,グレースケール画像,白黒2値画像の何れを送信しても通信プロトコル上エラーになることはない。
【0121】
従って、カラー原稿蓄積の際に、ステップS701−3で、送信相手先がカラー画像を受信できるか否か等の受信能力を交換するプロトコルを自らが搭載していると判断した場合には、原稿蓄積時に必ずしも送信先がカラー画像を受信できるかどうか不明なので、ステップS701−4に進み、同一原稿に対してカラー画像(又は、グレースケール画像)と白黒2値画像を複数蓄積するよう原稿読み取り手段に指示し、処理を終了する(S701−5)。
【0122】
一方、ステップS701−3で、送信相手先がカラー画像を受信できるか否か等の受信能力を交換するプロトコルを自らが搭載していないと判断した場合には、機器の送信可能な宛先がカラー画像を必ず送信できるので、ステップS701−6に進み、カラー画像(又は、グレースケール画像)の読み取り及び保持指示を行い、処理を終了する(S701−5)。
【0123】
一方、ステップS701−2で、図17に示した読込設定操作画面で選択されたカラーモード(図17のカラーモード表示設定キー1708)が「フルカラー」でない、即ち「カラー読み取り」が指定されていないと判断した場合には、ステップS701−7に移行し、「ACS(カラー/白黒原稿検知読み取り)」が指定されているかチェックし、「ACS(カラー/白黒原稿検知読み取り)」が指定されていると判断した場合には、ステップS701−8で、カラー/白黒原稿検知結果を判別(原稿1枚毎に判別)し、カラー/白黒原稿検知結果がカラー原稿であると判別した場合には、ステップS701−3に移行し、カラー画像の読み取り及び保持指示を行い、処理を終了する(S701−5)。
【0124】
一方、ステップS701−8で、カラー/白黒原稿検知結果が白黒原稿であると判断した場合には、ステップS701−9に移行し、白黒2値原稿読み取り及び保持指示を行い、処理を終了する(S701−5)。
【0125】
一方、ステップS701−7で、図17に示した読込設定操作画面で選択されたカラーモード(図17のカラーモード表示設定キー1708)が「ACS(カラー/白黒原稿検知読み取り)」でない、即ち「カラー/白黒原稿検知読み取り」が指定されていないと判断した場合には、ステップS701−9に移行し、白黒2値原稿読み取り及び保持指示を行い、処理を終了する(S701−5)。
【0126】
〔送信手段〕
以下、図19〜図21を用いて本発明の複合複写装置におけるネットワーク通信手段について説明する。このネットワーク通信手段は本発明の特徴をもっとよくあらわすものの1つである。
【0127】
図19は、本発明の複合複写装置(複写機)を適用可能な基本的なシステム構成を示す構成図である。
【0128】
図において、602−1は複写機で、複数枚の原稿を読み取り、さまざまな装置に送信するものであり、図1に示した複合複写装置と同様の構成である。602−4はファイルサーバ/メールサーバで、複写機602−1が読み取ったデータを格納するコンピュータである。
【0129】
602−5はクライアントコンピュータで、ファイルサーバ/メールサーバ602−4に接続し、データを表示可能なコンピュータである。602−6はイーサネット(登録商標)で、複写機602−1,ファイルサーバ/メールサーバ602−4,クライアントコンピュータ602−5が接続されるネットワークである。なお、ファイルサーバ/メールサーバ602−4は、FTPサーバやNetWareサーバやSMBサーバ等のことである。
【0130】
図20は、図19に示した複写機602−1における送信手段のソフトウエアブロック図であり、図1に示したコントローラユニット2000に実装される。
【0131】
図において、601−1は操作部コンポーネントで、送信するためのプロトコルや送信する画像のフォーマットや送信先などをユーザのタッチキー操作の指示により取得する。601−0は送信管理コンポーネントで、操作部コンポーネント601−1において選択された送信するためのプロトコルや送信する画像のフォーマットや送信先などの処理命令に従い、スキャナ管理コンポーネント601−4により原稿の読み取りを指示し、宛先管理コンポーネント601−2より宛先情報を取得し、読込んだ画像データをプリントコンポーネント601−5、ファクシミリ送信コンポーネント601−6、ファイルサーバ送信コンポーネント601−7、メール送信コンポーネント601−8に送信処理命令を発行することにより、それぞれ、複写機602−1とLAN602−6で接続されたプリンタ(不図示)、複写機602−1と電話回線で接続された遠隔のファクシミリ(不図示)、ファイルサーバ/メールサーバ602−4に送信することができる。
【0132】
特に、ファイルサーバ送信コンポーネント601−7は、FTPとNetWareとSMBとの3つのプロトコルを用いて、ファイルサーバ/メールサーバ602−4に送信することができる。また、601−0は送信管理コンポーネントで、宛先管理コンポーネント601−2とスキャナ管理コンポーネント601−4および各送信コンポーネント間でジョブ制御を行うジョブ管理コンポーネント601−3から構成される。
【0133】
次に、図21を用いて、本発明の複合複写装置における送信手段が送信処理時にどのようにカラー画像/白黒2値画像を選択して送信するかに関して説明する。
【0134】
図21は、本発明の複合複写装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、送信処理手順に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU2001によりROM2003、HDD2004、又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中S702−1〜S701−12は各ステップを示す。
【0135】
ステップS702−1で、送信処理が開始されると、まずステップS702−2で、図17のカラーモード表示設定キー1708で「フルカラー」または「ACS(カラー/白黒原稿検知読み取り)ACCS」の何れかが選択されているかチェック、つまりカラー画像が含まれている可能性があるかチェックし、ステップS702−3において、カラー原稿が含まれる可能性があると判断した場合には、ステップS702−4で送信先と通信するプロトコルの種別をチェックし、例えばFTPやEmailまたはカラーFAX(但し、通信時に相手FAXの受信能力宣言でカラー受信能力有りと宣言された場合)等のカラー画像受信可能な宛先か否かを判定する。
【0136】
もし、ステップS702−4で、カラー画像受信可能な宛先であると判断した場合には、ステップS702−5に移行し、送信画像がカラーならばカラー画像情報を、カラーでなければ白黒2値画像情報を文書格納部から選択して送信し、処理を終了する(S702−6)。
【0137】
一方、ステップS702−4で、カラー画像受信可能でない、例えば白黒FAX(但し、通信時に相手FAXの受信能力宣言でカラー受信能力なしと宣言された場合)宛先であると判断した場合には、ステップS702−7で、白黒2値画像情報を選択して送信し、処理を終了する(S702−6)。
【0138】
一方、ステップS702−3で、図17のカラーモード表示設定キー1708で「フルカラー」が選択されていないと判断した場合には、ステップS702−8に移行し、図17のカラーモード表示設定キー1708で「モノクロ2値」が選択されているかをチェックし、「モノクロ2値」に指定されていると判断した場合には、ステップS702−9で、白黒2値画像情報を選択して送信し、処理を終了する(S702−6)。
【0139】
一方、ステップS702−8で、図17のカラーモード表示設定キー1708で「モノクロ2値」が選択されていいない、即ち図17のカラーモード表示設定キー1708で「ACS(カラー/白黒原稿検知読み取り)」が選択されていると判断した場合には、ステップS702−10に移行し、送信先がカラー画像を受信する能力があるかチェックし、送信先がカラー画像を受信する能力があると判断した場合には、ステップS702−11に移行し、原稿1枚毎に、送信画像がカラーならば(カラー原稿と判別されカラー画像情報として読み取られ保持されているならば)カラー画像情報、さもなくば(白黒原稿と判別され白黒2値画像情報として読み取られ保持されているならば)白黒2値画像を文書格納手段から選択して送信し、処理を終了する(S702−6)。
【0140】
一方、ステップS702−10で、送信先が白黒2値画像しか受信できないと判断した場合には、ステップS702−12に移行し、白黒2値画像情報を文書格納部から選択して送信し、処理を終了する(S702−6)。
【0141】
以上の処理により、BOX原稿蓄積の際に、自動原稿カラー/白黒検知(ACS判定)の結果カラー原稿の場合はカラー画像と白黒2値画像を蓄積し、一方、白黒画像と判定された場合は白黒2値画像を蓄積することにより、カラー受信可能な宛先にACS結果、カラーの場合はカラー画像情報を、白黒の場合は白黒2値画像情報を送信可能となり、送信時間を短縮することができる。
【0142】
〔アドレス指定手段〕
以下、図22〜図36を用いて本発明の複合複写装置におけるアドレス指定手段を説明する。このアドレス指定手段は本発明の特徴をもっとよくあらわすものの1つである。
【0143】
図22は、本発明の複合複写装置におけるアドレス管理オブジェクト構造を示す模式図である。
【0144】
本発明のアドレス指定手段では、Emailアドレス管理オブジェクト1−1、FTP(File Transfer Protocol)やSMB(Server Message Block Protocol)等のファイル転送/共有プロトコルのアドレス管理オブジェクト1−2、文書格納管理手段を示すBOXのアドレス管理オブジェクト1−3、Internet FAXのアドレス管理オブジェクト1−4、G3FAXのアドレス管理オブジェクト1−5等の1宛先のオブジェクトを管理する1宛先管理オブジェクトと、送信予約時に後述する図29に示す宛先表画面で選択した宛先を管理する宛先指定リストオブジェクト1−6で構成される。
【0145】
なお、以上のオブジェクトは、RAM2002、HDD2004上で格納管理される。
【0146】
また、上記1宛先管理オブジェクトは、新規にアドレス登録されるたびに1つづつオブジェクトが生成される。
【0147】
さらに、1宛先管理オブジェクトは、複数のアドレス関連の属性から構成される。即ち、アドレス管理オブジェクトの構成は、「オブジェクトリスト」→「オブジェクト」→「属性」の階層構造を有する。
【0148】
以下、図23〜図27を参照して、各1宛先管理オブジェクトの複数のアドレス関連の属性について説明する。
【0149】
図23は、図22に示したEmailアドレス管理オブジェクト1−1の管理属性を示す図である。
【0150】
図において、属性型「indexID」は、宛先指定リストオブジェクト1−6から各1宛先管理オブジェクトを参照するためのIDであり、各々ユニークである。
【0151】
属性型「objectClass」は、宛先種別を表わし、Emailの場合は「Email」がセットされる。
【0152】
属性型「protocol」は、通信プロトコル種別を表わし、Emailの場合は「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)」がセットされる。
【0153】
属性型「cn」は一般名、属性型「cnRead」は一般名のふりがな、属性型「indexWord」は一般名の索引である。
【0154】
以上、属性型「indexID」,「objectClass」,「Email」,「protocol」,「cn」,「cnRead」,「indexWord」は、各宛先管理オブジェクトに共通な属性であるので、他の各宛先管理オブジェクトの説明においては省略する。
【0155】
また、属性型「mailAddress」は文字どおり、相手先の電子メールアドレスの文字列が格納される。属性型「documentFormat」は、処理可能なドキュメントcapabilityが格納される。
【0156】
図24は、図22に示したファイル転送/共有プロトコルのアドレス管理オブジェクト1−2の管理属性を示す図である。
【0157】
図において、属性型「url」は、URL上のファイル転送/共有プロトコルのアドレス表記の文字列が格納される。属性型「path」は、送信ファイルをファイルサーバ上のどのディレクトリに格納するかを指定するディレクトリファイルパス文字列が格納される。
【0158】
属性型「userName」は、ファイルサーバ上でログインするためのユーザアカウントの文字列が格納される。属性型「pwd」は、ファイルサーバ上でログインするためのユーザアカウントに対するパスワードの文字列が格納される。
【0159】
図25は、図22に示したBOXのアドレス管理オブジェクト1−3の管理属性を示す図である。
【0160】
図において、属性型「boxNumber」は、本発明のデジタル複合複写機内の文書格納管理手段が管理する100個あるユーザBOXの1つのBOXを指定するための番号が格納される。
【0161】
図26は、図22に示したInternet FAXのアドレス管理オブジェクト1−4の管理属性を示す図である。
【0162】
図において、属性型「mailAddress」はEmailと同様に相手先の電子メールアドレスの文字列が格納される。
【0163】
図27は、図22に示したG3 FAXのアドレス管理オブジェクト1−4の管理属性を示す図である。
【0164】
図において、属性型「dialData」は、送信先FAXの電話番号文字列が格納される。
【0165】
図28は、本発明の複合複写装置における文書格納管理手段で格納文書の送信宛先の設定をおこなう宛先表画面の一例を示す模式図であり、後述する図35に示す標準画面において送信タブ3502を選択した場合や、図37に示すボックス内画面の文書リスト3701から文書を選択後に送信ボタン3707を押下した場合に、図3に示した操作部2012のLCD表示部2013に表示される画面である。
【0166】
図において、2801はアドレス一覧で、宛先表選択キー2802,宛先の種類選択キー2803により選択された宛先表,宛先の種類に登録されたアドレスの一覧が表示され、アドレスを選択すると左端にチェックマークが表示される。
【0167】
2804は上スクロールキー、2805は下スクロールキーであり、アドレス一覧2801の1画面で表示できる数を超える場合に、アドレス一覧を上下にスクロールするときに使用する。
【0168】
2806はキャンセルボタンで、このボタンを押下することにより、アドレス一覧2801で選択された宛先を無効にして、宛先表画面を終了する。
【0169】
2807はOKボタンで、このボタンを押下することにより、アドレス一覧2801で選択された宛先を有効にし、図29に示す送信先の設定画面が表示される。
【0170】
図29は、本発明の複合複写装置において送信先の設定を行う送信先の設定画面の一例を示す模式図であり、図28に示したアドレス一覧2801でアドレスを選択した後にOKボタン2807を押下した場合に図3に示した操作部2012のLCD表示部2013に表示される画面である。
【0171】
図において、2901は送信先一覧で、図28に示した宛先表画面で選択された送信先が一覧表示される。2902は上スクロールキー、2903は下スクロールキーであり、送信先一覧2901の1画面で表示できる数を超える場合に、アドレス一覧を上下にスクロールするときに使用する。
【0172】
2904は送信設定ボタンで、このボタンを押下すると後述する図38に示す送信設定画面が表示され、「件名」、「本文」等を設定することができる。
【0173】
さらに、「ファイル形式(白黒/カラー)の選択メニュー」のメニューバーの項目を選択することで、本発明の特徴を最も良く表わすファイル生成パラメータ指定手段における送信ファイルに関する属性を指定することができる。
【0174】
2905はキャンセルボタンで、このボタンを押下することにより、送信先設定を無効にして、図28に示した宛先表画面に戻る。
【0175】
2906は実行ボタンで、このボタンを押下することにより、送信先設定を有効に設定され、送信処理が実行される。
【0176】
〔文書選択手段〕
以下、図30〜図37を参照して、本発明の文書選択手段について説明する。本発明の文書選択手段は本発明の特徴をもっとよくあらわすものの1つである。
【0177】
図30〜図34は、本発明の複合複写装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、文書選択処理手順に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU2001によりROM2003、HDD2004、又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中S201−1〜S201−13,S202−1〜S202−5,S203−1〜S203−9,S204−1〜S204−10,S205−1〜S205−9は各ステップを示す。
【0178】
また、図35は、本発明の複合複写装置におけるコピー画面の一例を示す模式図であり、複合複写装置起動時に初期画面として図3に示した操作部2012のLCD表示部2013に表示される標準画面(コピータブ3503選択時のコピー画面)である。
【0179】
さらに、図36は、本発明の複合複写装置におけるボックス画面の一例を示す模式図であり、図3に示した操作部2012のLCD表示部2013に表示される画面である。
【0180】
また、図37は、本発明の複合複写装置におけるボックス内画面の一例を示す模式図であり、図3に示した操作部2012のLCD表示部2013に表示される画面である。
【0181】
ステップS202−1で、BOX送信操作処理を開始し、ステップS201−2で、図35に示すコピー画面でボックスタグ3501を押下すると、ステップS201−3で、図36に示すBOX画面が表示される。
【0182】
次に、ステップS201−4では、図36に示すBOX画面のユーザボックス3601が機器のデフォルトとして選択済みなので、ステップS201−6でYESとなり、ステップS201−7に進み、図36に示すBOX画面でユーザボックス一覧3603を表示する。なお、システムボックス3602が選択された場合は、ステップS201−5でYESとなり、ステップS203−1に移行する。また、システムボックス3602,ユーザボックス3601のいずれも選択されていない場合は、ステップS201−4の処理に戻る。
【0183】
次に、図36に示すBOX画面でボックス番号欄3603−1の「04」(名称欄3603−2が「BOX#08」)を選択すると、ステップS201−8がYESとなりステップS0203−01に移行し、選択通番カウンタに0セットし、選択BOXの文書リスト管理データを初期化する。また、図37に示すボックス内画面に移行し、消去ボタン3705,ボックスに移動ボタン3706,送信ボタン3707,プリントボタン3708等の機能ボタンをマスクし、ユーザボックスの8番「04 BOX#08」画面を表示する。
【0184】
次に、S203−2で図37に示すユーザボックスの8番の文書リスト(一覧)画面3701を8件分表示する。
【0185】
次に、図37の機能ボタンはマスクされているため、S203−3がNOとなり、ステップS203−4に進み、図37の文書リストの中から1選択目の文書である文書(「文書名」欄が「DOC#02」)を選択すると、S203−4がYESとなり、ステップS205−1に移行する。
【0186】
S205−1では、選択文書が既に選択済みの文書か否かを判定し、選択文書が既に選択済みの文書でない場合は、ステップS205−1がNOとなり、ステップS205−2で、選択通番カウンタをインクリメントする。
【0187】
そして、ステップS205−3で、選択された文書のリスト文書管理データの選択フラグをONし、該管理データの選択通番号に選択番号カウンタ値をセットし、文書リストの該文書に対応した文書表示行に選択通番号値が表示された文書選択アイコン3701−1(図37に示す文書名欄3701−2が「DOC#02」の左端の数字「1」)を表示し、図37に示す機能ボタンである消去ボタン3705,ボックスに移動ボタン3706,送信ボタン3707,プリントボタン3708を有効化し、ステップS202−4の処理に戻る。なお、上記のステップと同様に図37に示す文書リスト3701の中から「2」と「3」選択目の文書である文書(「文書名」欄が「DOC#04」と「DOC#05」)を選択すると、文書選択アイコン3701−1の「2」,「3」が表示される。
【0188】
次に、図37に示す送信ボタン3707等の機能ボタンを押下すると、ステップS203−3がYESとなり、ステップS204−4に移行する。
【0189】
ステップS204−4では、選択通番カウンタが「0」より大きいか否かを判定し、「0」より大きくない場合、ステップS203−3の処理に戻り、一方、「0」より大きい場合(図37では、選択通番カウンタが「3」なのでYESとなる)、押下された機能ボタンが送信ボタン3707であるか否かを判定し、送信ボタンであると判断した場合には、ステップS203−5がYESとなり、ステップS204−6に移行し、上記アドレス指定手段で説明した宛先設定処理,送信設定処理が実行されるともに、前記の送信手段で説明した送信処理が実行され、ステップS201−3に戻り、ユーザボックス画面が表示される。なお、送信処理は文書リストで選択された文書の順番で文書結合されて送信される。
【0190】
また、その他のステップの説明は省略する。
【0191】
〔ファイル生成パラメータ指定手段〕
以下、図38を参照して、本発明の複合複写装置におけるファイル生成パラメータ指定手段について説明する。なお、このファイル生成パラメータ指定手段は本発明の特徴をもっとよくあらわすものの1つであり、上記アドレス指定手段で一部を説明したが、ここではさらに詳しく説明する。
【0192】
図38は、本発明の複合複写装置における送信設定画面の一例を示す模式図であり、図29に示した送信先の設定画面で送信設定ボタン2904を押下した場合に図3に示した操作部2012のLCD表示部2013に表示される画面である。
【0193】
図において、3801は件名設定ボタンで、件名を入力するときに押下する。3802は本文設定ボタンで、本文を入力するときに押下する。3803は送信者名設定ボタンで、送信者名を入力するときに押下する。3804は返信先設定ボタンで、返信先を入力するときに押下する。3805はファイル形式(PDF/TIFF)選択メニューでファイル形式を指定するときに設定する。
【0194】
3806はファイル単位(「PAGE per FILE」/「DOC per FILE」/「DOCS per FILE」)を指定する選択メニューで1頁毎1ファイルにするか、1文書(原稿束)毎1フィルとするか、または複数文書を1ファイルにするかを選択する。
【0195】
オペレータがこのメニューバーの項目を選択することでファイル生成パラメータ指定を文書送信予約(送信ジョブ投入)毎に行うことができる。
【0196】
ファイル形式選択メニュー3805とファイル単位選択メニュー3806において、ファイル形式で「TIFF」を選択し、ファイル単位で「PAGE per FILE」1を選択すると、文書リストで選択した複数の文書をEmail、FTP、SMBで送信する際に白黒画像なら画像1枚毎に1つのTIFFファイルにファイル形式変換手段により変換して送信できる。また、カラー画像なら画像1枚毎に1つのTIFF−JPEGとして送信できる。
【0197】
ファイル形式で「PDF」、ファイル単位で「DOCS per FIILE」を選択すると、文書リストで選択した複数の文書が全て1PDFファイルに変換して送信できる。一方、ファイル形式で「TIFF」、ファイル単位で「DOCS per FILE」を選択すると、文書リストで選択した複数の文書が全て1つのMTIFF(Multi page Tagged Image File Format)ファイルで送信できる。
【0198】
さらに、ファイル形式で「PDF」、ファイル単位で「DOC per FILE」を選択すると文書リストで選択した複数の文書が1文書毎にPDFファイル化されて送信できる。
【0199】
また、3807は戻るボタンで、送信設定を終了するときに押下する。
【0200】
〔ファイル形式変換手段〕
以下、図39〜図45を用いて本発明の複合複写装置におけるファイル形式変換手段について説明する。このファイル形式変換手段は本発明の特徴をもっとよくあらわすものの1つである。
【0201】
図39,図40は、本発明の複合複写装置におけるファイル形式変換アルゴリズムを説明する変換アルゴリズム表であり、ファイル形式変換手段では、この変換アルゴリズム表に基づいて変換すべきファイル形式を決定している。
【0202】
図に示すように、上述したファイル生成パラメータ指定手段で指定された、「送信時のファイル分割・結合指定の属性」、「カラー属性」、「ファイル形式属性」の組み合わせ、送信する文書の「原稿種別」の組み合わせと送信プロトコルの種別によって送信するファイル形式が異なる。
【0203】
まず、「送信時のファイル分割・結合指定の属性」のパレメータは3種類存在する。
【0204】
・1画像ファイル毎に1ファイルに変換する指定「page/file」
・1文書毎に1ファイルに変換する指定「文書/file」
・全文書を1ファイルに変換する指定「全文書/file」である。
【0205】
また、「カラー属性」のパラメータは「カラー」,「白黒」の2種類である。
【0206】
さらに、「ファイル形式属性」は「TIFF」,「PDF」の2種類である。
【0207】
また、「原稿種別」のパラメータは、送信する文書が全て「白黒画像のみ」,「カラー画像のみ」,「白黒、カラー画像混在」の3種類である。
【0208】
次に、図41〜図45を参照して、PDFフォーマットに関する説明と文書格納管理手段に格納された文書の画像ファイルをPDFフォーマット変換する方法について説明する。
【0209】
図41は、PDFフォーマットの概要を示す図である。なお、ここでは、文書格納手段に格納された画像(枚)変換できる上限数をMとし、文書格納手段に格納された画像(枚)総数を2Mとする場合の例に対応し、図20に示したファイルサーバ送信コンポーネント601−7内の処理で作成される。
【0210】
図において、501−0はPDFであり、PDFフォーマットは、「header」501−1と「1枚目のdata」501−2と「2枚目のdata」501−3と同じようにdataが続き、「M枚目のdata」501−9と「一回目のPages」501−10と「一回目のCross Reference」501−11と「一回目のTrailer501−12」と、「M+1枚目のdata」501−22と「M+2枚目のdata」501−23と同じようにdataが続き、「2M枚目のdata」501−29と「二回目のPages」501−30と「二回目のCross Reference」501−31と「二回目のTrailer」501−32とから構成される。
【0211】
「header501−1」は、固定的に生成できる。「1枚目のdata」501−2は、1枚目の画像とその解像度や圧縮形式などの属性情報から構成される。「2枚目のdata」501−3も、2枚目の画像とその解像度や圧縮形式などの属性情報から構成される。同じようにdataが続き、「M枚目のdata」501−9も、M枚目の画像とその解像度や圧縮形式などの属性情報から構成される。
【0212】
「1枚目のdata」501−2や「2枚目のdata」501−3などには、「object no」というPDF内で一意の番号が割り当てられる。「一回目のPages」0501−10内にそれらの「object no」が記述される。「一回目のCross Reference」501−11は、「一回目のCross Reference」501−11までに現われた全ての「object no」とその「object no」が示すPDF内での位置情報が記述される。
【0213】
「一回目のTrailer」501−12には、「一回目のCross Reference」501−11の位置情報が記述される。
【0214】
次に、「M+1枚目のdata」501−22は、M+1枚目の画像とその解像度や圧縮形式などの属性情報から構成される。「M+2枚目のdata」501−23も、M+2枚目の画像とその解像度や圧縮形式などの属性情報から構成される。同じようにdataが続き、「2M枚目のdata」501−29も、2M枚目の画像とその解像度や圧縮形式などの属性情報から構成される。
【0215】
「M+1枚目のdata」501−22や「M+2枚目のdata」501−23などにも、「object no」というPDF内で一意の番号が割り当てられる。「二回目のPages」501−30内には、「1枚目の画像のdata」501−1から「2M枚目の画像のdata」501−29までの「object no」が記述される。
【0216】
「二回目のCross Reference」501−31は、「一回目のPages」501−10を「二回目のPages」501−30で更新することが記述され、次に「二回目のPages」501−30の位置情報が記述され、「M+1枚目のdata」501−22の「object no」が記述され、「M+1枚目のdata」501−22から「二回目のCross Reference」501−31までに現われた全てのobjectの位置情報の値が記述される。
【0217】
「二回目のTrailer」501−32には、「一回目のCross Reference」の位置情報と「二回目のCross Reference501−31」の位置情報とが記述される。
【0218】
なお、完全なPDFフォーマットとしては、他の要素も必要であるが、本発明との関連が低いため、ここでは省略し記述してない。
【0219】
図42は、図41に示したPDF501−0内の「二回目のPages」501−30の具体例を示す図である。なお、ここでは、文書格納手段に格納された画像(枚)変換できる上限数Mを200とし、文書格納手段に格納された画像(枚)総数を400としている。
【0220】
図に示すように、「二回目のPages」501−30には、「/Kids」の行502−1で、「1枚目の画像のdata」501−1から「2M枚目の画像のdata」501−29までの「object no」が記述されている。
【0221】
なお、「1枚目の画像のdata」501−1の「object no」は、「1 0 R」であり、「2M枚目の画像のdata」501−29の「object no」は、「2394 0 R」である。
【0222】
また、「/Count 400」502−2は、全ての画像のdataのobject数を示しており、その値は2Mであるから、「2×200=400」となる。
【0223】
図43は、図41に示したPDF501−0内の「二回目のCross Reference」501−31の具体例を示す図である。なお、文書格納手段に格納された画像(枚)変換できる上限数Mを200とし、文書格納手段に格納された画像(枚)総数を400としている。
【0224】
図に示すように、「二回目のCross Reference」501−31は、「一回目のPages」501−10を「二回目のPages」501−30で更新することを示す「2 1」503−1が記述されている。
【0225】
また、「二回目のPages」の位置情報503−2が記述されている。
【0226】
さらに、「M+1枚目のdata」501−22の「object no」503−3が「1200」として記述され、「M+1枚目のdata」501−22の位置情報503−4が記述され、以下、「二回目のCross Reference」501−31までに現われた全てのobjectの位置情報の値が記述される。
【0227】
なお、「二回目以降のCross Reference」も「二回目のCross Reference」501−31と同様である。
【0228】
図44は、図41に示したPDF501−0内の「二回目のTrailer」501−32の具体例を示す図である。なお、文書格納手段に格納された画像(枚)変換できる上限数Mを200とし、文書格納手段に格納された画像(枚)総数を400としている。
【0229】
図に示すように、「二回目のTrailer」501−32には、「一回目のCross Referenceの位置情報504−1と、「二回目のCross Reference」501−31の位置情報504−2とが記述される。
【0230】
なお、「二回目以降のTrailer」も「二回目のTrailer」501−32と同様である。
【0231】
以下、図45のフローチャートを参照して、本発明の複合複写装置におけるPDFファイルへの変換と連結と送信の処理手順について説明する。
【0232】
図45は、本発明の複合複写装置における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、PDFファイルへの変換と連結と送信の処理手順に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU2001によりROM2003、HDD2004、又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中S505−1〜S505−9は各ステップを示す。なお、文書格納手段に格納された画像(枚)変換できる上限数をMとし、文書格納手段に格納された画像(枚)総数をNとする。
【0233】
ファイルサーバ送信コンポーネント601−7は、ステップS505−1において、PDFファイルへの変換と連結と送信とを開始すると、まずステップS505−2において、「header」501−1を生成し送信し、スキャンした画像を送信した画像数用の変数「i」を「0」に初期化する。
【0234】
次にステップS505−3において、スキャンした画像を変換した画像数用の変数「j」を「0」に初期化する。
【0235】
次にステップS505−4において、原稿の総枚数である「N」と「i」とを比較し、「i」が「N」より小さいと判断した場合には、ステップS505−5に進み、一方、「i」が「N」以上であると判断した場合には、ステップS505−8に進む。
【0236】
次にステップS505−5において、文書格納手段に格納された画像(枚)変換できる上限数である「M」と「j」とを比較し、「j」がMより小さいと判断した場合には、ステップS505−6に進み、一方、「j」が「M」以上であると判断した場合には、ステップS505−7に進む。
【0237】
ステップS505−6では、「i」枚目の原稿の画像の属性情報とデータを取得し、「i枚目のdata」を生成し送信し、「i」と「j」に「1」を加えて、ステップS505−4の処理に戻る。
【0238】
また、ステップS505−7では、「1枚目のdata」の「object no」から「i枚目のdata」までの「object no」を「Pages」に書込み、それらの位置情報を「Cross Reference」に書込み、「Trailer」を生成して送信し、ステップS505−3の処理に戻る。
【0239】
なお、ステップS505−7を通るのが一回目の場合は、ステップS505−7において、生成した「Cross Reference」の位置情報を書き込む。一方、ステップS505−7を通るのが二回目以降の場合は、「Trailer」の生成においては、前回の「Cross Reference」の位置情報を書込み、かつ、今回生成した「Cross Reference」の位置情報を書き込む。
【0240】
また、ステップS505−8において、「1枚目のdata」の「object no」から「i枚目のdata」までの「object no」を「Pages」に書込み、それらの位置情報を「Cross Reference」に書込み、「Trailer」を生成して送信し、PDF変換と連結と送信の処理を終了する(ステップS505−9)。
【0241】
なお、ステップS505−8での「Trailer」の生成においては、前回の「Cross Reference」の位置情報を書込み、かつ、今回生成した「Cross Reference」の位置情報を書き込む。
【0242】
以下、本発明の複合複写装置における原稿の読取から送信終了までの処理を具体的に説明する。
【0243】
本実施形態では、複合複写装置のユーザは、操作部2012のタッチキー操作により、原稿をスキャンするための解像度と白黒画像かカラー画像かの選択(図17に示した読込設定操作画面による選択)と画像のフォーマットと送信するためのプロトコルと送信先の選択(図28に示した宛先表示画面での送信先の選択)を行う。また、画像のフォーマットとしては、図38に示した送信設定画面内のファイル形式(白黒/カラー)選択メニュー3805で、白黒画像の場合、S−TIFF(TIFF)かM−TIFF(MTIFF)かPDFかが選択でき、カラー画像の場合は、JPEGかPDFかが選択できる。
【0244】
ここで、白黒画像かカラー画像の場合で、PDFを選択し、送信するためのプロトコルとしては、SMTPかFTPかNetWareかSMBかを選んだとする。
【0245】
FTPかNetWareかSMBの場合、送付先の情報としては、サーバ名とそのサーバ上のユーザ名とパスワードとディレクトリ名である。SMTPの場合、送付先の情報としては、サーバ名とそのサーバ上のユーザ名であり、かつ、SMTPサーバにアクセスするためのユーザ名とパスワードとである。
【0246】
そして、本複写機のユーザは、N枚の原稿をスキャナ2070に置き、送信の開始を操作部2012で指示する。これらの情報は、操作部コンポーネント601−1でまとめられ、ジョブ管理コンポーネント601−3に通知される。ジョブ管理コンポーネント601−3は、これらの情報をまとめて一つのジョブとして扱う。また、操作部コンポーネント601−1は、このジョブを操作部2012に表示し、複写機1001のユーザがこのジョブを選択してキャンセルする操作を受け付けられるようにする。
【0247】
次に、ジョブ管理コンポーネント601−3は、図18に示したフローチャートに基づいて、解像度と白黒読み取りかカラー読み取りかをスキャナ管理コンポーネント601−4に指示する。スキャナ管理コンポーネント601−4は、デバイスI/F2002を通して、指定された解像度で、指定された白黒読み取り、あるいはカラー読み取りとして、スキャナ2070を動作させ、N枚の原稿を読込ませ入力画像を得て、スキャナ画像処理部2080で入力画像データを補正、加工、編集する。さらに、画像回転部2030を用いて入力画像を回転し、白黒読み取りの場合は、画像圧縮2040によって、「CCITT two−dimensional encoding(以後、MMRと呼ぶ)」で圧縮し、複数枚のS−TIFF(TIFF)ファイルに変換して、HDD2004に格納する。
【0248】
カラー読み取りの場合は、画像圧縮伸長/密度変換部2040によってJPEG圧縮で圧縮し、複数枚のJPEGファイルに変換して、HDD2004に格納する。格納が終了すると、スキャナ管理コンポーネント601−4は、ジョブ管理コンポーネント601−3に入力された画像のHDD2004内の所在を通知する。
【0249】
次に、ジョブ管理コンポーネント601−3は、送信するためのプロトコルがFTPかNetWareかSMBなので、ファイルサーバ送信コンポーネント601−7をジョブの処理先として選択し、入力された画像のHDD2004内の所在とフォーマットと送信するためのプロトコルと送信先との情報をFTPかNetWareかSMBの場合ファイルサーバ送信コンポーネント601−7に通知し、SMTPの場合メール送信コンポーネント601−8に通知する。
【0250】
次に、ファイルサーバ送信コンポーネント601−7、あるいはメール送信コンポーネント601−8は、通知されたプロトコルを読み出し、「Network I/F」2010を通して用いるプロトコルを決定し、そのプロトコルを使って、通知された送信先であるファイルサーバ/メールサーバ1004にアクセスする。
【0251】
通知されたサーバ名とそのサーバ上のユーザ名とバスワードを使って、指定されたファイルサーバ/メールサーバ1004にログインし、送信する画像ファイルを置くディレクトリを指定する。日時と指定されたフォーマットから送信するファイル名を自動生成し、指定する。
【0252】
次に、ファイルサーバ送信コンポーネント601−7は、通知されたフォーマットがPDFだったので、HDD2004内に入力された画像を取り出し、読込まれた複数枚の画像を一つの画像データに変換する手段と、その変換された一つの画像を連結できる手段と、この連結された画像データをLAN上に送信できる手段とを用いて(即ち、上述した図45に示したフローチャートに基づいて)、PDFに変換し連結しながら、ファイルサーバ/メールサーバ1004に送信する。
【0253】
以上説明したように、原稿が白黒原稿かカラー原稿かを原稿読み取り時に判別可能なカラー/白黒原稿検知手段を具備し、カラー/白黒原稿検知手段がカラー原稿と判別したならば同一原稿の白黒画像情報とカラー画像情報を文書格納手段に格納する。一方、白黒原稿と判別したならば白黒画像情報を文書格納手段に格納する。
【0254】
また、画像送信モードとしてカラー送信指示された場合、カラー画像を受信できる送信先には、カラー画像情報(またはグレースケール画像)を送信する。一方、カラー画像を受信できない送信先には白黒2値画像情報を送信する。
【0255】
さらに、画像送信モードが白黒送信指示された場合は、白黒2値画像情報を送信する。
【0256】
また、画像送信モードとしてカラー白黒混在送信指示された場合は、カラー画像を受信できる送信先には、カラー/白黒原稿検知手段でカラー画像と判別された原稿に対してはカラー画像情報を送信し、白黒原稿と判別された原稿に対しては白黒2値画像情報を送信し、カラー画像を受信できない送信先には、白黒2値画像情報を送信する。
【0257】
これにより、白黒原稿は白黒画像で、カラー原稿は白黒画像とカラー画像で送信することが可能となり、送信データ量が小さくなり、送信時間の短縮を実現することができる。
【0258】
また、カラー/白黒原稿検知手段により、ユーザがカラーで原稿を読み取るか、白黒で読み取るかを機器に対して指示することが不要となり、使い勝手を向上することができる。
【0259】
なお、上記実施形態では、カラー/白黒原稿検知手段が白黒原稿と判別した場合に白黒2値画像情報を文書格納手段に格納する構成について説明したが、カラー/白黒原稿検知手段が白黒原稿と判別した場合に白黒画像情報とグレースケール画像と白黒2値画像情報を文書格納手段に格納するように構成してもよい。この場合、画像送信モードとしてカラー白黒混在送信指示された場合は、カラー画像を受信できる送信先には、カラー/白黒原稿検知手段でカラー画像と判別された原稿に対してはカラー画像情報を送信し、白黒原稿と判別された原稿に対してはグレースケール画像情報を送信し、白黒原稿と判別された原稿に対しては白黒2値画像情報を送信し、カラー画像を受信できない送信先には、白黒2値画像情報を送信するものとする。
【0260】
これにより、白黒原稿は白黒2値画像又はグレースケール画像で、カラー原稿は白黒2値画像又はカラー画像で送信することが可能となり、送信データ量が小さくなり、送信時間の短縮を実現することができる。
【0261】
なお、上記各実施形態を合わせた構成も本発明に含まれるものである。
【0262】
以下、図46に示すメモリマップを参照して本発明に係る複写装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0263】
図46は、本発明に係る複写装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する模式図である。
【0264】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0265】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0266】
本実施形態における図18,図21,図30〜図34,図45に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0267】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0268】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0269】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0270】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0271】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0272】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0273】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0274】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、原稿読み取り時にカラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持し、該保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信することにより、カラー原稿と白黒原稿が混在する原稿束から画像情報を読み取って送信する場合でも、従来のように原稿1枚毎にカラー原稿読み取り/白黒原稿読み取りを指定するという煩雑な走査も必要なく、カラー原稿はカラー画像情報として送信され、白黒原稿は白黒2値画像情報として送信され、送信時間を短縮することができるとともに、受信側の画像記憶装置の記憶領域を無駄にしてしまうことを防止することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すデジタル複合複写装置(複合複写装置,複写機)の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の複合複写装置における画像入出力デバイスを示す図である。
【図3】図1に示した操作部の構成を示す平面図である。
【図4】図1に示したスキャナ画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示したプリンタ画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示した画像圧縮伸長/密度変換部の構成を示すブロック図である。
【図7】図1に示した画像回転部の構成を示すブロック図である。
【図8】図1に示した画像回転部の画像回転処理を説明するための模式図である。
【図9】図1に示した画像回転部の画像回転処理を説明するための模式図である。
【図10】図1に示したデバイスI/F部の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明のデジタル複合複写機において文書属性を管理するための文書管理テーブルの構造を示す図である。
【図12】図11に示した文書属性を詳細に示す図である。
【図13】図11に示した共通データを詳細に示す図である。
【図14】本発明のデジタル複合複写機において文書格納管理手段が管理する画像1枚ごとのページ情報を管理するテーブルを示す図である。
【図15】図14に示したサブID属性を詳細に示す図である。
【図16】図14に示した共通データを詳細に示す図である。
【図17】本発明の複合複写装置において、原稿読み取り属性をセットするための読込設定操作画面の一例を示す模式図である。
【図18】本発明の複合複写装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】本発明の複合複写装置(複写機)を適用可能な基本的なシステム構成を示す構成図である。
【図20】図19に示した複写機における送信手段のソフトウエアブロック図である。
【図21】本発明の複合複写装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図22】本発明の複合複写装置におけるアドレス管理オブジェクト構造を示す模式図である。
【図23】図22に示したEmailアドレス管理オブジェクトの管理属性を示す図である。
【図24】図22に示したファイル転送/共有プロトコルのアドレス管理オブジェクトの管理属性を示す図である。
【図25】図22に示したBOXのアドレス管理オブジェクトの管理属性を示す図である。
【図26】図22に示したInternet FAXのアドレス管理オブジェクトの管理属性を示す図である。
【図27】図22に示したG3 FAXのアドレス管理オブジェクトの管理属性を示す図である。
【図28】本発明の複合複写装置における文書格納管理手段で格納文書の送信宛先の設定をおこなう宛先表画面の一例を示す模式図である。
【図29】本発明の複合複写装置において送信先の設定を行う送信先の設定画面の一例を示す模式図である。
【図30】本発明の複合複写装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図31】本発明の複合複写装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図32】本発明の複合複写装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図33】本発明の複合複写装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図34】本発明の複合複写装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図35】本発明の複合複写装置におけるコピー画面の一例を示す模式図である。
【図36】本発明の複合複写装置におけるボックス画面の一例を示す模式図である。
【図37】本発明の複合複写装置におけるボックス内画面の一例を示す模式図である。
【図38】本発明の複合複写装置における送信設定画面の一例を示す模式図である。
【図39】本発明の複合複写装置におけるファイル形式変換アルゴリズムを説明する変換アルゴリズム表である。
【図40】本発明の複合複写装置におけるファイル形式変換アルゴリズムを説明する変換アルゴリズム表である。
【図41】PDFフォーマットの概要を示す図である。
【図42】図41に示したPDF内の「二回目のPages」の具体例を示す図である。
【図43】図41に示したPDF内の「二回目のCross Reference」の具体例を示す図である。
【図44】図41に示したPDF内の「二回目のTrailer」の具体例を示す図である。
【図45】本発明の複合複写装置における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図46】本発明に係る複写装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する模式図である。
【符号の説明】
2000 コントローラユニット
2001 CPU
2002 RAM
2003 ROM
2004 HDD
2070 スキャナ
2095 プリンタ
601−1 操作部コンポーネント
601−0 送信管理コンポーネント
601−2 宛先管理コンポーネント
601−3 ジョブ管理コンポーネント
601−4 スキャナ管理コンポーネント
601−5 プリントコンポーネント
601−6 ファクシミリ送信コンポーネント
601−7 ファイルサーバ送信コンポーネント
601−8 メール送信コンポーネント
Claims (12)
- 原稿を走査してカラー画像情報又は白黒2値画像情報を入力する読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた画像情報を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された画像情報を所定の通信媒体を介して送信可能な送信手段を有する複合複写装置において、
原稿読み取り時に原稿が白黒原稿かカラー原稿かを原稿1枚毎に判別するカラー/白黒原稿検知手段と、
カラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持するように制御する第1の制御手段と、
前記保持手段に保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信するように制御する第2の制御手段と、
を有することを特徴とする複合複写装置。 - 前記第2の制御手段は、前記保持手段に保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信することを特徴とする請求項1記載の複合複写装置。
- 原稿から読み取られた画像情報を送信する際に、カラー原稿として送信するカラー送信モード、白黒原稿として送信する白黒送信モード、カラー白黒混在原稿として送信する混在送信モードのいずれかを指示する送信モード指示手段を有し、
前記第2の制御手段は、前記カラー送信モードが指示された場合、カラー画像を受信可能な送信先にはカラー画像情報を送信し、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信し、また、前記白黒送信モードが指示された場合、白黒2値画像情報を送信し、また、混在送信モードが指示された場合、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信し、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信することを特徴とする請求項1又は2記載の複合複写装置。 - 原稿読み取り時に原稿をカラー画像として読み取るカラー読取モード、白黒画像として読み取る白黒読取モード、原稿毎に前記カラー/白黒原稿検知手段の検知結果に応じてカラー画像又は白黒画像として読み取る検知読取モードのいずれかを指示する読み取りモード指示手段を有し、
前記第1の制御手段は、前記カラー読取モードが指示された場合、原稿からカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し、また、前記白黒読取モードが指示された場合、原稿から白黒2値画像情報のみを読み取って保持し、また、検知読取モードが指示された場合、カラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取り、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持するように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合複写装置。 - 前記送信手段は、メール送信,ファイル送信,ファックス送信が可能なことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の複合複写装置。
- 原稿を走査してカラー画像情報又は白黒2値画像情報を入力する読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた画像情報を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された画像情報を所定の通信媒体を介して送信可能な送信手段を有する複合複写装置の制御方法において、
原稿読み取り時に原稿が白黒原稿かカラー原稿かを原稿1枚毎に判別するカラー/白黒原稿検知工程と、
カラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持する読み取り工程と、
該保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信する送信工程と、
を有することを特徴とする複合複写装置の制御方法。 - 前記送信工程は、前記保持される画像情報を送信する際、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信することを特徴とする請求項6記載の複合複写装置の制御方法。
- 原稿から読み取られた画像情報を送信する際に、カラー原稿として送信するカラー送信モード、白黒原稿として送信する白黒送信モード、カラー白黒混在原稿として送信する混在送信モードのいずれかを指示する送信モード指示工程を有し、
前記送信工程は、前記カラー送信モードが指示された場合、カラー画像を受信可能な送信先にはカラー画像情報を送信し、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信し、また、前記白黒送信モードが指示された場合、白黒2値画像情報を送信し、また、混在送信モードが指示された場合、カラー画像を受信可能な送信先には前記原稿1枚毎のカラー判別結果に応じてカラー画像情報又は白黒2値画像情報を送信し、カラー画像を受信不可能な送信先には白黒2値画像情報を送信することを特徴とする請求項6又は7記載の複合複写装置の制御方法。 - 原稿読み取り時に原稿をカラー画像として読み取るカラー読取モード、白黒画像として読み取る白黒読取モード、原稿毎に前記カラー/白黒原稿検知手段の検知結果に応じてカラー画像又は白黒画像として読み取る検知読取モードのいずれかを指示する読取モード指示工程を有し、
前記読み取り工程は、前記カラー読取モードが指示された場合、原稿からカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取って保持し、また、前記白黒読取モードが指示された場合、原稿から白黒2値画像情報のみを読み取って保持し、また、検知読取モードが指示された場合、カラーと判別された原稿からはカラー画像情報と白黒2値画像情報の双方を読み取り、白黒原稿と判別された原稿からは白黒2値画像情報のみを読み取って保持することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の複合複写装置の制御方法。 - 前記送信手段は、メール送信,ファイル送信,ファックス送信が可能なことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の複合複写装置の制御方法。
- 請求項6〜10のいずれかに記載された複合複写装置の制御方法を実行するためのプログラム。
- 請求項6〜10のいずれかに記載された複合複写装置の制御方法を実行するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記憶媒体。
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