JP2004071191A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで実現可能で、蛍光ランプの装着作業を容易にできるとともに、蛍光ランプがその中心軸回りに対して正反対方向に装着されても蛍光ランプ特性に実質的な差異がない照明器具を提供する。
【解決手段】アマルガム1が入っており、片端にのみ4個の接続端子2を備えた蛍光ランプ3を略水平姿勢でソケット4に装着して使用するダウンライト形式の照明器具である。ソケット4は蛍光ランプ3の中心軸回りの方向が正反対方向であっても装着可能な形式とされ、蛍光ランプ3が前記のいずれの方向でソケット4に装着されても、アマルガム1の位置が蛍光ランプ3の中心軸5の高さと概ね同一の高さに維持されているようにソケット4を設置している。より具体的に言えば、蛍光ランプ3のソケット4に対する装着方向にかかわらず、アマルガム1の蛍光ランプ3の中心軸5に対する中心角は略30°以内に維持されている。
【選択図】 図7
【解決手段】アマルガム1が入っており、片端にのみ4個の接続端子2を備えた蛍光ランプ3を略水平姿勢でソケット4に装着して使用するダウンライト形式の照明器具である。ソケット4は蛍光ランプ3の中心軸回りの方向が正反対方向であっても装着可能な形式とされ、蛍光ランプ3が前記のいずれの方向でソケット4に装着されても、アマルガム1の位置が蛍光ランプ3の中心軸5の高さと概ね同一の高さに維持されているようにソケット4を設置している。より具体的に言えば、蛍光ランプ3のソケット4に対する装着方向にかかわらず、アマルガム1の蛍光ランプ3の中心軸5に対する中心角は略30°以内に維持されている。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アマルガム入りであり片端にのみ接続端子を備えた蛍光ランプを略水平姿勢でソケットに装着して使用する照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
よく知られているようにアマルガム入りの蛍光ランプは、アマルガム部の温度条件により蛍光ランプの特性が実質的に決定される。そして、高い周囲温度における光出力が従来の蛍光ランプより優れているため、ダウンライトのように熱がこもりやすいために高温になりやすい環境下で用いられる。例えば、特開2001−167609が知られ、そのような蛍光ランプを略水平姿勢で使用する場合に、蛍光ランプを所定の向きにのみ取り付け可能とする位置決め具が用いられ、アマルガムの位置を常に同一位置にしようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような位置決め具を用いるのはコスト高になる上、蛍光ランプをソケットに装着するときに位置決め具に対してもわざわざ位置合わせしなければならないため、面倒であるという解決すべき課題があることに着目されるべきである。本発明はこのような解決すべき課題を鑑み、低コストで実現可能で、蛍光ランプの装着作業を容易にできるとともに、蛍光ランプがその中心軸回りに対して正反対方向に装着されても蛍光ランプ特性に実質的な差異がない照明器具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明を要約すると、アマルガム入りであり片端にのみ接続端子を備えた蛍光ランプを略水平姿勢でソケットに装着して使用する照明器具であって、ソケットは蛍光ランプの中心軸回りの方向が正反対方向であっても装着可能な形式とされ、蛍光ランプが前記のいずれの方向でソケットに装着されても、アマルガムの位置が蛍光ランプの中心軸高さと概ね同一の高さに維持されているようにソケットを設置した照明器具である。そして、蛍光ランプのソケットに対する装着方向にかかわらず、アマルガムの蛍光ランプの中心軸に対する中心角は略30°以内に維持されていると好ましい。殊に、複数の蛍光ランプを使用した照明器具に好適である。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を説明するが、それはあくまで本発明に基づいて採択された例示的な実施形態であり、本発明をその実施形態に特有な事項に基づいて限定解釈してはならず、本発明の技術的範囲は、請求項に示した事項さらにはその事項と実質的に等価である事項に基づいて定めなければならない。
【0006】
図1〜図8に示す実施形態は、アマルガム1が入っており、片端にのみ4個の接続端子2を備えた蛍光ランプ3を略水平姿勢でソケット4に装着して使用するダウンライト形式の照明器具である。そして、ソケット4は蛍光ランプ3の中心軸回りの方向が正反対方向であっても装着可能な形式とされ、蛍光ランプ3が前記のいずれの方向でソケット4に装着されても、アマルガム1の位置が蛍光ランプ3の中心軸5の高さと概ね同一の高さに維持されているようにソケット4を設置している。より具体的に言えば、図7や図8に示すように、蛍光ランプ3のソケット4に対する装着方向にかかわらず、アマルガム1の蛍光ランプ3の中心軸5に対する中心角は略30°以内に維持されている。また、蛍光ランプ3は複数使用されている。なお、図9と図10は本発明と対比される比較例である。
【0007】
さらに詳述すれば、本照明器具は最上面となる取付板11を備え、取付板11の下面に支持板12が適宜手段で固定されている。支持板12の外側面には、前記ソケット4の他にパワー半導体素子13などの電子部品を搭載した点灯回路基板14を収めたケース15がビスなどの適宜手段で固定されている。ソケット4に装着された蛍光ランプ3は、ケース15の開口孔16と支持板12の開口孔17に貫通され、さらに反射笠18の側面にある開口孔19に貫通されて、反射笠18の下面に突出されている。反射笠18の上面は取付板11に固定された支持具20にねじ21を螺合することにより固定され、さらに、取付板11に固定された複数の支持脚22の下端を反射笠18の下縁付近に固定することにより、反射笠18が固定されている。また、本照明器具は天井23の開口24に公知の挟み止め具25などの適宜手段で埋め込み取り付けされている。
【0008】
蛍光ランプ3は、そのベース6の端面中心に横断面が略矩形状の凸部7が突出され、その凸部7の両側に2個ずつの接続端子2が配列された公知のものである。やはり公知であるソケット4の中心凹部8に前記凸部7を挿入していくと、前記接続端子2が給電端子を内蔵した円弧状の接続孔9にそれぞれ位置合わせされて挿入され、蛍光ランプ3を少し時計回りに回転することにより、凸部7の突起10がソケット4の内部で係止されて、装着が完了する。このように構成されたソケット4に対して、蛍光ランプ3を図4の状態のまま押し込んでから少し時計回りにひねるだけで装着できるし、蛍光ランプ3を図4の中心軸5の回りの方向(矢印方向または反矢印方向)に180°回転して正反対方向にしてから、押し込んで少し時計回りにひねるだけでも装着可能となっている。すなわち、蛍光ランプ3の凸部7や接続端子2の配置が中心軸5に対して点対称であり、これに対応してソケット4の中心凹部8や接続孔9も中心軸5に対して点対称となっているため、蛍光ランプ3が前記のいずれの方向でもソケット4に装着できる。また、アマルガム1は蛍光ランプ3のガラスバルブ内の適所に封入されており、アマルガム1の温度により蛍光ランプの特性すなわち光出力が左右される。そして、蛍光ランプ3を略水平姿勢で使用する場合、アマルガム1の位置が中心軸5の真下→真横→真上の順で蛍光ランプ3の発熱のあおりを受けやすくなるため、その順でアマルガム1の温度も高くなるものである。
【0009】
図7(A)は、図1〜図3に対応した蛍光ランプ3の装着状態を示し、アマルガム1の位置は左側の蛍光ランプ3では左端、右側の蛍光ランプ3では右端にあり、中心軸5とは同じ高さにある。前述の通り、蛍光ランプ3はその中心軸5の回りの方向が正反対方向であってもソケット4に装着可能であるため、図7(B)のようにアマルガム1が図7(A)とは正反対に位置されることがありうる。この場合でも、アマルガム1の高さは図7(A)と同じであるため、アマルガム1の温度も実質的に変わらなく、図7(A)と図7(B)では蛍光ランプ3の光出力に実質的に差異がない。ちなみに、蛍光ランプ3、3としてオスラム社製のFHT57EX(ツイントリプル57W型)をそれぞれ用い、蛍光ランプ3、3とも一つの高周波インバータ式点灯回路で一括して点灯させた場合の点灯回路の入力電流・入力電力(これらは出力と比例関係にある)及びアマルガム1の温度を測定したところ、図7(A)の場合では、入力電流=1.57A、入力電力=139.2W、アマルガム1の温度=102℃であり、図7(B)の場合では、入力電流=1.56A、入力電力=138.7W、アマルガム1の温度=103℃であり、両者の値は殆ど変わらなかった。従って、蛍光ランプ3を新品交換する場合などにおいて無意識にソケット4に装着しても蛍光ランプ3の装着方向にかかわらず明るさに変わりがなく、殊に複数の蛍光ランプ3を使用している場合の光出力の相違による見栄えの悪さなどが生じるおそれがない。なお、31は蛍光ランプ3のフィラメント(電極)である。
【0010】
図8も本発明に含まれる実施形態であり、図示されないソケット4は図7の場合と比べて、中心軸5の回りに略30°回転ずれした状態で設置されている。この場合、蛍光ランプ3のソケット4に対する装着方向の相違により、アマルガム1の蛍光ランプ3の中心軸5に対する中心角は斜め上略30°または斜め下略30°となる。図8(A)では、入力電流=1.54A、入力電力=137.6W、アマルガム1の温度=103℃で、図8(B)では、入力電流=1.57A、入力電力=140.2W、アマルガム1の温度=102℃で、この程度の差は問題視するほどではなかった。なお、フィラメント31の位置による温度条件も考え、図8(A)では、フィラメント31を互いに離反する外向きに揃え、図8(B)では、フィラメント31を互いに近接する内向きに揃えたため、アマルガム1、1の平均高さはどちらの場合でも同等になったが、二つの蛍光ランプ3、3のアマルガム1,1の高さを中心軸5,5に対してそれぞれ斜め上略30°または斜め下略30°に揃えても、データの有意差は殆どなかった。
【0011】
図9は本発明と異なる比較例を示し、アマルガム1の蛍光ランプ3の中心軸5に対する中心角は略60°となっている。ちなみに、図9(A)では、入力電流=1.39A、入力電力=124.7W、アマルガム1の温度=110℃で、図9(B)では、入力電流=1.63A、入力電力=145.7W、アマルガム1の温度=92℃で、両者の差は相当大きく、あまり実用的ではなかった。このように、アマルガム1の中心角が略60°ともなると、アマルガム1が斜め上略60°の場合と斜め下略60°の場合とでは、アマルガム温度差が相当大きくなるためである。なお、図10も比較例を示すが、図10(A)と図10(B)とでは、アマルガム1が中心軸5の真下か真上かという極大化した差異となり、到底実用的ではない。そして、図9や図10の場合において、複数の蛍光ランプ3…を使用する場合にそのアマルガム1…の高さが互いに異なると、蛍光ランプ3…間で光出力の差が非常に目立ちやすいものとなる。
【0012】
以上の通り、本実施形態によれば、低コストで実現可能で、蛍光ランプの装着作業を容易にできるとともに、蛍光ランプがその中心軸回りに対して正反対方向に装着されても蛍光ランプ特性に実質的な差異がない照明器具を提供でき、蛍光ランプの交換時などにユーザーになんらの負担をかけることなく、蛍光ランプの光出力にバラツキを実質的に生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図
【図2】図1とは切断面が直交する断面図
【図3】同下面図
【図4】同蛍光ランプとソケットの分解斜視図
【図5】同蛍光ランプの斜視図
【図6】同蛍光ランプとソケットの装着斜視図
【図7】(A)と(B)は本発明の実施形態において、蛍光ランプの装着方向が互いに正反対方向である要部断面図
【図8】(A)と(B)は本発明の他の実施形態において、蛍光ランプの装着方向が互いに正反対方向である要部断面図
【図9】(A)と(B)は比較例において、蛍光ランプの装着方向が互いに正反対方向である要部断面図
【図10】(A)と(B)は比較例において、蛍光ランプの装着方向が互いに正反対方向である要部断面図
【符号の説明】
1 アマルガム
2 接続端子
3 蛍光ランプ
4 ソケット
5 中心軸
【発明の属する技術分野】
本発明は、アマルガム入りであり片端にのみ接続端子を備えた蛍光ランプを略水平姿勢でソケットに装着して使用する照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
よく知られているようにアマルガム入りの蛍光ランプは、アマルガム部の温度条件により蛍光ランプの特性が実質的に決定される。そして、高い周囲温度における光出力が従来の蛍光ランプより優れているため、ダウンライトのように熱がこもりやすいために高温になりやすい環境下で用いられる。例えば、特開2001−167609が知られ、そのような蛍光ランプを略水平姿勢で使用する場合に、蛍光ランプを所定の向きにのみ取り付け可能とする位置決め具が用いられ、アマルガムの位置を常に同一位置にしようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような位置決め具を用いるのはコスト高になる上、蛍光ランプをソケットに装着するときに位置決め具に対してもわざわざ位置合わせしなければならないため、面倒であるという解決すべき課題があることに着目されるべきである。本発明はこのような解決すべき課題を鑑み、低コストで実現可能で、蛍光ランプの装着作業を容易にできるとともに、蛍光ランプがその中心軸回りに対して正反対方向に装着されても蛍光ランプ特性に実質的な差異がない照明器具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明を要約すると、アマルガム入りであり片端にのみ接続端子を備えた蛍光ランプを略水平姿勢でソケットに装着して使用する照明器具であって、ソケットは蛍光ランプの中心軸回りの方向が正反対方向であっても装着可能な形式とされ、蛍光ランプが前記のいずれの方向でソケットに装着されても、アマルガムの位置が蛍光ランプの中心軸高さと概ね同一の高さに維持されているようにソケットを設置した照明器具である。そして、蛍光ランプのソケットに対する装着方向にかかわらず、アマルガムの蛍光ランプの中心軸に対する中心角は略30°以内に維持されていると好ましい。殊に、複数の蛍光ランプを使用した照明器具に好適である。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を説明するが、それはあくまで本発明に基づいて採択された例示的な実施形態であり、本発明をその実施形態に特有な事項に基づいて限定解釈してはならず、本発明の技術的範囲は、請求項に示した事項さらにはその事項と実質的に等価である事項に基づいて定めなければならない。
【0006】
図1〜図8に示す実施形態は、アマルガム1が入っており、片端にのみ4個の接続端子2を備えた蛍光ランプ3を略水平姿勢でソケット4に装着して使用するダウンライト形式の照明器具である。そして、ソケット4は蛍光ランプ3の中心軸回りの方向が正反対方向であっても装着可能な形式とされ、蛍光ランプ3が前記のいずれの方向でソケット4に装着されても、アマルガム1の位置が蛍光ランプ3の中心軸5の高さと概ね同一の高さに維持されているようにソケット4を設置している。より具体的に言えば、図7や図8に示すように、蛍光ランプ3のソケット4に対する装着方向にかかわらず、アマルガム1の蛍光ランプ3の中心軸5に対する中心角は略30°以内に維持されている。また、蛍光ランプ3は複数使用されている。なお、図9と図10は本発明と対比される比較例である。
【0007】
さらに詳述すれば、本照明器具は最上面となる取付板11を備え、取付板11の下面に支持板12が適宜手段で固定されている。支持板12の外側面には、前記ソケット4の他にパワー半導体素子13などの電子部品を搭載した点灯回路基板14を収めたケース15がビスなどの適宜手段で固定されている。ソケット4に装着された蛍光ランプ3は、ケース15の開口孔16と支持板12の開口孔17に貫通され、さらに反射笠18の側面にある開口孔19に貫通されて、反射笠18の下面に突出されている。反射笠18の上面は取付板11に固定された支持具20にねじ21を螺合することにより固定され、さらに、取付板11に固定された複数の支持脚22の下端を反射笠18の下縁付近に固定することにより、反射笠18が固定されている。また、本照明器具は天井23の開口24に公知の挟み止め具25などの適宜手段で埋め込み取り付けされている。
【0008】
蛍光ランプ3は、そのベース6の端面中心に横断面が略矩形状の凸部7が突出され、その凸部7の両側に2個ずつの接続端子2が配列された公知のものである。やはり公知であるソケット4の中心凹部8に前記凸部7を挿入していくと、前記接続端子2が給電端子を内蔵した円弧状の接続孔9にそれぞれ位置合わせされて挿入され、蛍光ランプ3を少し時計回りに回転することにより、凸部7の突起10がソケット4の内部で係止されて、装着が完了する。このように構成されたソケット4に対して、蛍光ランプ3を図4の状態のまま押し込んでから少し時計回りにひねるだけで装着できるし、蛍光ランプ3を図4の中心軸5の回りの方向(矢印方向または反矢印方向)に180°回転して正反対方向にしてから、押し込んで少し時計回りにひねるだけでも装着可能となっている。すなわち、蛍光ランプ3の凸部7や接続端子2の配置が中心軸5に対して点対称であり、これに対応してソケット4の中心凹部8や接続孔9も中心軸5に対して点対称となっているため、蛍光ランプ3が前記のいずれの方向でもソケット4に装着できる。また、アマルガム1は蛍光ランプ3のガラスバルブ内の適所に封入されており、アマルガム1の温度により蛍光ランプの特性すなわち光出力が左右される。そして、蛍光ランプ3を略水平姿勢で使用する場合、アマルガム1の位置が中心軸5の真下→真横→真上の順で蛍光ランプ3の発熱のあおりを受けやすくなるため、その順でアマルガム1の温度も高くなるものである。
【0009】
図7(A)は、図1〜図3に対応した蛍光ランプ3の装着状態を示し、アマルガム1の位置は左側の蛍光ランプ3では左端、右側の蛍光ランプ3では右端にあり、中心軸5とは同じ高さにある。前述の通り、蛍光ランプ3はその中心軸5の回りの方向が正反対方向であってもソケット4に装着可能であるため、図7(B)のようにアマルガム1が図7(A)とは正反対に位置されることがありうる。この場合でも、アマルガム1の高さは図7(A)と同じであるため、アマルガム1の温度も実質的に変わらなく、図7(A)と図7(B)では蛍光ランプ3の光出力に実質的に差異がない。ちなみに、蛍光ランプ3、3としてオスラム社製のFHT57EX(ツイントリプル57W型)をそれぞれ用い、蛍光ランプ3、3とも一つの高周波インバータ式点灯回路で一括して点灯させた場合の点灯回路の入力電流・入力電力(これらは出力と比例関係にある)及びアマルガム1の温度を測定したところ、図7(A)の場合では、入力電流=1.57A、入力電力=139.2W、アマルガム1の温度=102℃であり、図7(B)の場合では、入力電流=1.56A、入力電力=138.7W、アマルガム1の温度=103℃であり、両者の値は殆ど変わらなかった。従って、蛍光ランプ3を新品交換する場合などにおいて無意識にソケット4に装着しても蛍光ランプ3の装着方向にかかわらず明るさに変わりがなく、殊に複数の蛍光ランプ3を使用している場合の光出力の相違による見栄えの悪さなどが生じるおそれがない。なお、31は蛍光ランプ3のフィラメント(電極)である。
【0010】
図8も本発明に含まれる実施形態であり、図示されないソケット4は図7の場合と比べて、中心軸5の回りに略30°回転ずれした状態で設置されている。この場合、蛍光ランプ3のソケット4に対する装着方向の相違により、アマルガム1の蛍光ランプ3の中心軸5に対する中心角は斜め上略30°または斜め下略30°となる。図8(A)では、入力電流=1.54A、入力電力=137.6W、アマルガム1の温度=103℃で、図8(B)では、入力電流=1.57A、入力電力=140.2W、アマルガム1の温度=102℃で、この程度の差は問題視するほどではなかった。なお、フィラメント31の位置による温度条件も考え、図8(A)では、フィラメント31を互いに離反する外向きに揃え、図8(B)では、フィラメント31を互いに近接する内向きに揃えたため、アマルガム1、1の平均高さはどちらの場合でも同等になったが、二つの蛍光ランプ3、3のアマルガム1,1の高さを中心軸5,5に対してそれぞれ斜め上略30°または斜め下略30°に揃えても、データの有意差は殆どなかった。
【0011】
図9は本発明と異なる比較例を示し、アマルガム1の蛍光ランプ3の中心軸5に対する中心角は略60°となっている。ちなみに、図9(A)では、入力電流=1.39A、入力電力=124.7W、アマルガム1の温度=110℃で、図9(B)では、入力電流=1.63A、入力電力=145.7W、アマルガム1の温度=92℃で、両者の差は相当大きく、あまり実用的ではなかった。このように、アマルガム1の中心角が略60°ともなると、アマルガム1が斜め上略60°の場合と斜め下略60°の場合とでは、アマルガム温度差が相当大きくなるためである。なお、図10も比較例を示すが、図10(A)と図10(B)とでは、アマルガム1が中心軸5の真下か真上かという極大化した差異となり、到底実用的ではない。そして、図9や図10の場合において、複数の蛍光ランプ3…を使用する場合にそのアマルガム1…の高さが互いに異なると、蛍光ランプ3…間で光出力の差が非常に目立ちやすいものとなる。
【0012】
以上の通り、本実施形態によれば、低コストで実現可能で、蛍光ランプの装着作業を容易にできるとともに、蛍光ランプがその中心軸回りに対して正反対方向に装着されても蛍光ランプ特性に実質的な差異がない照明器具を提供でき、蛍光ランプの交換時などにユーザーになんらの負担をかけることなく、蛍光ランプの光出力にバラツキを実質的に生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図
【図2】図1とは切断面が直交する断面図
【図3】同下面図
【図4】同蛍光ランプとソケットの分解斜視図
【図5】同蛍光ランプの斜視図
【図6】同蛍光ランプとソケットの装着斜視図
【図7】(A)と(B)は本発明の実施形態において、蛍光ランプの装着方向が互いに正反対方向である要部断面図
【図8】(A)と(B)は本発明の他の実施形態において、蛍光ランプの装着方向が互いに正反対方向である要部断面図
【図9】(A)と(B)は比較例において、蛍光ランプの装着方向が互いに正反対方向である要部断面図
【図10】(A)と(B)は比較例において、蛍光ランプの装着方向が互いに正反対方向である要部断面図
【符号の説明】
1 アマルガム
2 接続端子
3 蛍光ランプ
4 ソケット
5 中心軸
Claims (3)
- アマルガム入りであり片端にのみ接続端子を備えた蛍光ランプを略水平姿勢でソケットに装着して使用する照明器具であって、ソケットは蛍光ランプの中心軸回りの方向が正反対方向であっても装着可能な形式とされ、蛍光ランプが前記のいずれの方向でソケットに装着されても、アマルガムの位置が蛍光ランプの中心軸高さと概ね同一の高さに維持されているようにソケットを設置した照明器具。
- 請求項1において、蛍光ランプのソケットに対する装着方向にかかわらず、アマルガムの蛍光ランプの中心軸に対する中心角は略30°以内に維持されている照明器具。
- 請求項1または2において、複数の蛍光ランプを使用した照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225445A JP2004071191A (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | 照明器具 |
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JP2002225445A JP2004071191A (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | 照明器具 |
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JP2004071191A true JP2004071191A (ja) | 2004-03-04 |
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JP (1) | JP2004071191A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006302798A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Matsushita Electric Works Ltd | 照明器具 |
-
2002
- 2002-08-02 JP JP2002225445A patent/JP2004071191A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006302798A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Matsushita Electric Works Ltd | 照明器具 |
JP4600135B2 (ja) * | 2005-04-25 | 2010-12-15 | パナソニック電工株式会社 | 照明器具 |
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