JP2004071069A - 光ディスクのビット誤り率推定装置、およびビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスクのビット誤り率の測定は、実際に光ディスクにランダム信号を記録してその再生信号からビット誤り率を測定するのが理想であるが、光ディスクの組成や線速度、あるいは信号のデータレートを変えたときに、その都度最適な記録補償を探すのは大変なことである。そこで、記録補償をしないで光ディスクのビット誤り率を求めることが望まれていた。
【解決手段】ランダム信号発生手段5、ランダム信号発生手段の出力信号を符号化する符号化手段6、記録再生系の伝達関数を有し、その伝達関数により上記符号化手段6の出力信号をフィルタリングするフィルタリング手段7、フィルタリング手段の出力信号を所望のパーシャルレスポンス(PR)特性に等化する等化器8、等化器の出力信号から符号化信号成分を検出するパーシャルレスポンスマクシマムライクリフッド(PRML)、PRMLの出力信号を復号する復号手段10、および上記ランダム信号発生手段5の出力信号と上記復号手段10の出力信号とを比較してビット誤り率を測定するビット誤り率測定手段11を具えて構成した。
【選択図】 図3
【解決手段】ランダム信号発生手段5、ランダム信号発生手段の出力信号を符号化する符号化手段6、記録再生系の伝達関数を有し、その伝達関数により上記符号化手段6の出力信号をフィルタリングするフィルタリング手段7、フィルタリング手段の出力信号を所望のパーシャルレスポンス(PR)特性に等化する等化器8、等化器の出力信号から符号化信号成分を検出するパーシャルレスポンスマクシマムライクリフッド(PRML)、PRMLの出力信号を復号する復号手段10、および上記ランダム信号発生手段5の出力信号と上記復号手段10の出力信号とを比較してビット誤り率を測定するビット誤り率測定手段11を具えて構成した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクを評価するために使用して有効な光ディスクのビット誤り率推定装置、およびビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスクの評価には、マルチパルス等による記録補償を行い、記録状態を最適化したうえで、再生信号のジッタやビット誤り率を測定することが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ビット誤り率の測定は、実際に光ディスクにランダム信号を記録してその再生信号からビット誤り率を測定するのが理想であるが、光ディスクの組成や線速度、あるいは信号のデータレートを変えたときに、その都度最適な記録補償を探すのは大変なことである。特に、光ディスクの開発中においては、線速度や信号のデータレートなどの記録条件を種々に変えてビット誤り率を測定することが必要になる。
【0004】
本発明の目的は、光ディスクの組成や線速度、あるいは信号のデータレートを変えてもその都度最適な記録補償を探す必要のない光ディスクのビット誤り率推定装置および推定プログラムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置は、実際に信号を光ディスクに記録再生してビット誤り率を測定しなくても、記録補償なしで光ディスクに矩形波の繰り返し周期信号を記録し、再生信号波形の立ち上がり部分から記録再生系の伝達関数を求め、その求めた伝達関数で光ディスクに記録しようとする信号をフィルタリングすることで、実際に記録再生した信号に近い信号を作り出すことができ、その作り出した信号を用いてビット誤り率を推定することができるという着想のもとになしたものである。
また、本発明光ディスクのビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラムは、以上の処理をソフトウエアで行うときに実行するものである。
【0006】
すなわち、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置は、ランダム信号発生手段、該ランダム信号発生手段の出力信号を符号化する符号化手段、記録再生系の伝達関数を有し、該伝達関数により前記符号化手段の出力信号をフィルタリングするフィルタリング手段、該フィルタリング手段の出力信号を所望のパーシャルレスポンス(PR)特性に等化する等化器、該等化器の出力信号から符号化信号成分を検出するパーシャルレスポンスマクシマムライクリフッド(PRML)、該パーシャルレスポンスマクシマムライクリフッド(PRML)の出力信号を復号する復号手段、および前記ランダム信号発生手段の出力信号と前記復号手段の出力信号とを比較してビット誤り率を測定するビット誤り率測定手段を具えてなることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置は、前記記録再生系の伝達関数が、記録補償なしで光ディスクに矩形波の繰り返し周期信号を記録し、再生信号波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数であることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明による光ディスクのビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラムは、ランダム信号を発生し、該発生したランダム信号を符号化し、記録再生系の伝達関数を有し、該伝達関数により前記符号化した信号をフィルタリングし、該フィルタリングした信号を所望のPR特性に等化し、該等化した信号から符号化信号成分を検出し、該検出した符号化信号成分を復号し、そして前記発生したランダム信号と前記復号した信号とを比較してビット誤り率を測定する順次のステップから構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による光ディスクのビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラムは、前記記録再生系の伝達関数が、記録補償なしで光ディスクに矩形波の繰り返し周期信号を記録し、再生信号波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数であることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照し、発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
最初に、本発明の実施に使用する記録再生系の伝達関数を測定する方法について説明する。
図1(a),(b),(c),(d)は、それぞれ線速度をそれぞれ11,13,15,17m/sとし、記録補償なしで試作ディスクに記録したステップ信号の再生波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数と、C/Nが最も大きくなるようにマルチパルス(記録補償用マルチパルス)を最適化して記録し測定したときの再生周波数特性とを示している。
【0011】
図1(a),(b),(c),(d)から、記録補償なしでディスクに記録を行っても、再生波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数は、再生周波数特性とほぼ一致することが分かる。このことから、記録補償を用いることにより、再生波形の歪みは少なくすることができるが、信号の立ち上がり部分の特性は変化しないと考えられる。以上から、記録補償なしで記録したステップ信号の再生波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数を、記録再生系の伝達特性であると見做すことができる。
【0012】
図2は、記録再生系の伝達関数を測定するための構成を示している。
図2において、1は測定器、2はスピンスタンド、3は光ディスク、および4は光記録再生ヘッドである。
動作につき説明する。
測定器1において、波形干渉の起きない、また十分長い周期の矩形波信号(例えば、500kHz周期の矩形波信号)を発生させ、これをスピンスタンド2に載置した光ディスク3に光記録再生ヘッド4を介して供給し、記録補償なしで記録する。記録後、再生信号を光記録再生ヘッド4を介して測定器1に取り込む。測定器1においては、データの平均化を行った後、フーリエ解析(ここでは、高速フーリエ変換:FFT)により波形の立ち上がり部分の伝達関数(記録再生系の伝達関数)を求める。
【0013】
次に、以上のようにして求めた記録再生系の伝達関数を用い光ディスクのビット誤り率を推定する、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置について説明する。
なお、本発明装置は、上述したように、光ディスクに実際に信号を記録再生してビット誤り率を測定するのでなく、実際に測定した記録再生系の伝達関数を用いてビット誤り率を推定するシミュレーション装置である。
【0014】
図3は、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置の一実施形態をブロック図にて示している。
図3において、5はランダム信号発生器、6は符号化器、7は上記求めた伝達関数を有するフィルタリング手段、8は等化器、9はパーシャルレスポンスマクシマムライクリフッド(PRML)、10は復号器、および11はビット誤り率測定器である。
また、図4(a)〜(g)は、図3に、それぞれ(a)〜(g)で示す部分における信号の一例の波形図を示している。なお、図4(b)は、図3中の符号化器6中において生じる信号波形であり、図3には示されていない。
【0015】
動作につき説明する。
図3において、まず、ランダム信号発生器5から、例えば、図4(a)に示すM系列信号(ランダム信号)を発生させる。
次に、発生したM系列信号を符号化器6で符号化する。
ここで、符号化は、8−9符号化、RLL(1,7)符号化、またはRLL(2,7)符号化を適用することができる(文献 P.H.Siegel and J.K.Wolf,“ Modulation and Coding for Information Storage”IEEE Commu.Mag,29,12, pp.68−86(Dec.1991) 参照 )が、本発明者らは、記録帯域が制限でき、かつ検出窓幅の広いRLL(1,7)符号を用いて符号化した。そして、符号化したM系列信号を所望の転送レートに変換し、図4(b)に示すパルス列の信号にした。
【0016】
この図4(b)に示す信号をさらにNRZI符号化することによって、図4(c)に示すパルス列の信号にし(符号化器6の出力信号)、これを光ディスクに記録する信号であると見做す。
この符号化器6の出力信号(図4(c))を、上記測定して得られた記録再生系の伝達関数を有するフィルタリング手段7に供給してフィルタリングする。
フィルタリングの手順は、図4(c)に示す信号を、まず、フーリェ変換(FT)し、次に、そのフーリェ変換して得られた信号と上記測定して得られた伝達関数との積をとり、最後に、逆フーリェ変換(IFT)を行う。
【0017】
なお、このフィルタリングにおいては、フィルタリングの前処理、後処理として、媒体ノイズおよび機器ノイズに相当するノイズを付加する。このような処理を行って、フィルタリング手段7から得られた信号(図4(d))を光ディスクの再生信号であると見做す。
【0018】
次に、この再生信号(図4(d))を等化器8に供給してパーシャルレスポンス Partial Respons :PR(1,1),PR(1,1,1),PR(1,2,1),PR(1,2,2,1)の特性のうちから所望のPR特性に等化する。
図4(e)は、図5に示す回路構成の7タップトランスバーサルフィルタを用いてPR(1,1,1)の特性に等化した結果を示している。
なお、図5において、Z−1は遅延素子で、W1 〜W7 は重み付け回路である。
【0019】
等化器8で等化した後、パーシャルレスポンスマクシマムライクリフッドPartial Respons Maximum Likelihood:PRML9で上記図4(e)に示される信号中に含まれているもとの符号化信号成分を検出する。発明者らは、PRML9として回路規模が小さく、高速化に適していると考えられるPR(1,1,1)MLを使用した(M.Kishida,K.Ishikawa,K. Kamijo,H.Tokumaru,H.Okuda,“ PRML channel for high−transfer−rate optical disk”Proc.of ODS2001,pp.401−408参照)。
図6は、PR(1,1,1)MLの回路構成を示している。
図6において、SEはセレクタ(選択素子)で、Z−1は遅延素子である。
図4(f)は、PR(1,1,1)MLの出力信号としてのパルス列を示している。ここでは、符号化信号成分が検出されている。
【0020】
その後、PRML9の出力信号(図4(f))を復号器10に供給して、もとのM系列に対応する信号に戻す。この場合、符号化器6においてRLL(1,7)符号化したので、復号はRLL(1,7)復号である。
図4(g)は、復号器10の出力信号としてのパルス列を示している。
【0021】
以上により得られた復号器10の出力信号と符号化する以前のランダム信号(ランダム信号発生器5の出力信号)とをビット誤り率測定器11に供給して比較し、ビット誤り率を測定する。
本例の場合、図4(g)のパルス列(復号器10の出力信号)と図4(a)のパルス列(ランダム信号発生器5の出力信号)とは、時間の経過とともに符号の不一致部分がないので、ビット誤り率ゼロ%の推定結果が得られる。
【0022】
図7は、波長635nmの赤色レーザーを用い、Numedical Apertur :NA=0.65の記録再生システムとを用いて、線速度25m/sで推定したビット誤り率と、実際に試作ディスクにランダムデータを記録し、ビット誤り率を測定した結果とを示している。
図7に示すように、実測した記録再生系のS/Nは22.6dB程度であり、PR(1,1,1)MLを用いた場合、10−5以下のビット誤り率が得られた。この結果から、本発明装置を用いて推定したビット誤り率は、実測したビット誤り率に近く、推測値は有効であると考える。
【0023】
以上の実施形態では、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置を図3に示す構成のハードウエアにて実現した。しかし、光ディスクのビット誤り率の推定は、コンピュータプログラム化してソフトウエアによっても実施可能である。
図8は、光ディスクのビット誤り率の推定をソフトウエアにより行う場合の処理手順をフローチャートにて示している。
【0024】
図8において、ステップ1(ST−1)でランダム信号を発生し、その発生したランダム信号をステップ2(ST−2)で符号化する。そして、ステップ3(ST−3)において、ST−2で得られた符号化信号を、測定して得られた記録再生系の伝達関数でフィルタリングし、ステップ4(ST−4)でPR特性に等化し、ステップ5(ST−5)で符号化信号成分を検出し、さらに、ステップ6(ST−6)で復号する。最後に、ステップ7(ST−7)で、ステップ1(ST−1)で発生したランダム信号とステップ6(ST−6)で復号した信号とを比較してビット誤り率を推定する。この推定によって得られた値が、本発明によるビット誤り率の推定結果である。
【0025】
図9は、線速度17m/sにおいて、S/Nを22.5dBに設定し、データレートを変えた場合のビット誤り率の定結果を示している。
この記録再生系においては、線速度17m/sで最高118Mbpsのデータレートでビット誤り率10−5以下を達成することが可態であると考えられる。
なお、この例は、上述した図3の構成において、RLL(1,7)符号化を用い、7タップのトランスバーサルフィルタで等化、PR(1,1,1)MLで検出復号したものである。このように、本発明装置を使用することにより、最適な記録補償をその都度探すことなく、ビット誤り率を評価することができる。
【0026】
最後に、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置を用いて推定したビツト誤り率を用いて光ディスクの記録パワーと回転数を最適化することができることについて説明する。
図10は、光ディスクの記録パワーと回転数を最適化するための処理をフローチャートにて示している。
図10中、まず、ステップ11(ST−11)において、光ディスクの最内周や最外周など特定記録領域に記録パワーnmW(nミリワット)、回転数をmrpm(m回転/分)で記録を開始する。記録される信号は、符号干渉を受けないように十分低い周波数(例えば、0.5〜1MHz)の繰り返し矩形波信号である。そして、ステップ12(ST−12)において、記録された信号を再生して再生信号の波形が矩形的であるか否かを評価する。
【0027】
評価の結果、矩形的であれば、ステップ13(ST−13)のFFTにより記録再生系の伝達関数測定に進む。もし、矩形的でないならば、ステップ11(ST−11)に戻り、回転数を適当な幅aで段階的に増加させる。これを繰り返すことりより、再生信号の波形が矩形的になる。
【0028】
ステップ13(ST−13)により、記録再生系の伝達関数が測定された後は、その伝達関数を組み込んだ本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置、あるいはビット誤り率推定用コンピュータプログラムを用いてビット誤り率を推定する(ステップ14(ST−14))。推定したビット誤り率が基準の値、例えば、基準の値が10−X以上であれば、ステップ11(ST−11)に戻り、記録パワーを適当な幅bで段階的に増加させる。これを繰り返すことにより、ビット誤り率が10−X以下になる。ビット誤り率が10−X以下になったときの光ディスクの記録パワーと回転数を、その光ディスクに記録するための最適条件として決定する(ステップ15(ST−15))。
【0029】
最後に、以上説明した本発明の内容を、映像情報メディア学会が2002年 3月 1日に行った技術報告において発明者が発表したときの予稿を以下に転載する。
【0030】
高速記録再生時の実測再生波形による誤り率の予測
あらまし
再生波形から求めた伝達関数を用いて、光ディスクにおける高速記録再生時の誤り率の予測を行っている。記録補償を用いずに記録したときの再生波形の立ち上り部の特性が、記録補償を用いて記録した場合の周波数特性と変わらないことを示し、シミュレーションにより、線速やデータレートといった条件を変えた場合の誤り率を容易に予測できることを示している。試作ディスクを用いて、データレート100Mbps における線速を変えた場合の誤り率の予測と、高線速での記録再生におけるデータレートの限界を予測した。
【0031】
1.はじめに
現在、取材用カメラにはVTRが使用されている。VTRはテープの巻き戻しが必要であることから、それが不要で高速アクセス可能な光ディスクを搭載したカメラへの置き換えが望まれている。相変化記録方式と光磁気記録方式がある書き換え可能な光ディスクにおいて、装置の簡易さから、取材用カメラに搭載するには相変化記録方式が適していると考えられる。
カメラ等に搭載する放送用ハイビジョン光ディスクには、1チャンネルあたり100Mbps 以上の転送レート、30GB程度の記録容量が求められる。筆者等は、赤色レーザーと0.6mm 基板ディスクを用いて、線速25m/s でデータレート100Mbps の記録再生実験を行った[1]。また、スタジオ用などには今後、より高転送レートなものが必要と考えられる。
現在、相変化光ディスクの評価には、マルチパルス等の記録補償を用いて記録状態を最適化したうえで、再生信号のジッタやビット誤り率を測定することが一般的である。今後、さらなる高転送レート化により、記録補償はより高い精度が求められる。また、さらなる高密度化に向けて、検出系にPRMLを使用することも必須になる。ビット誤り率の測定は、実際に光ディスクにランダム信号を記録し、再生信号を評価することを理想とするが、ディスク媒体の組成や線速などを変えたときに、その都度あらゆる条件において最適な記録補償を探すのは困難であるといった問題がある。
そこで、光ディスクに矩形波を記録し、その再生波形を測定し、その伝達関数を用いてランダム信号をフィルタリングすることで、誤り率の予測が出来ると考えた。
本報告では、試作ディスクと青紫レーザーを用いて、データレート100Mbps における線速を変えた場合の誤り率の予測と、高線速での記録再生におけるデータレートの限界を予測した結果について述べる。また、赤色レーザーによる予測と実測データを比較し、この方式の有効性を確認している。
【0032】
2.実験装置
図11に測定に用いた実験装置、表1にその諸元を示す。信号発生器から発生させた信号を光ディスクに記録する。そして、再生信号をディジタイザでサンプリングし、計算機に取り込んだ。サンプリングレートは500MS/s とし、量子化レベルは8bitである。
【0033】
【表1】
【0034】
3.再生波形の測定
3.1.入力信号
伝達関数を測定する際には、入力信号として、連続したスペクトルを持つインパルス波形やステップ波形が用いられる。ここでは、信号の発生が容易なステップ波形を用いることにした[1]。
実際の測定においては、周期信号を入力信号として、信号の立ち上り部分をステップ波形とみなすことにした。入力信号の周期は500kHzとした。レーザーのスポットサイズはおよそ0.5μm であり、500kHzの信号を線速10m/s で記録すると、マーク長(およびスペース長)は10μm になる。よって、線速10m/s 以上では、再生信号において波形干渉がほとんどおきていないと考えられる。
【0035】
3.2.伝達関数
再生した信号をディジタイザでサンプリングして計算機に取り込み、得られた周期信号の波形の立ち上り部分を平均化して、ステップ応答とした。そして、ステップ波形、および再生ステップ応答波形をフーリエ変換し、再生波形の伝達関数を求めた。図12に線速15m/s における伝達関数を示す。
【0036】
3.3.再生波形歪み
光ディスクに信号を記録するときに、記録信号で直接レーザーを変調して記録すると、マーク形状がいわゆる涙目状になり、再生波形に歪みが生じる。この歪みを抑制するために、マルチパルスを用いた記録補償が行われる。しかし、記録媒体の組成や線速等により記録条件は異なるので、全ての条件において最適な記録補償を行うのは困難である。また、高線速度になると、線速が速いことによる冷却効果で、記録補償を用いなくても再生波形の歪みが少なくなる[1]。そこで、本報告でも、記録補償を用いずに記録を行った。
図13に、試作ディスクに線速11、13、15、17m/s で記録した信号の再生波形を示す。高線速になるほど歪みが少なくなることがわかる。
図1に各線速における再生波形の立ち上りから求めた伝達関数を示す。さらに、C/N が最も大きくなるようにマルチパルスを最適化して記録し測定したときの再生周波数特性も示す。図1から、記録補償を用いずに記録を行っても、信号の立ち上り部分から求めた伝達関数は、周波数特性とほぼ一致することがわかる。このことから、記録補償を用いることにより、再生波形の歪みは少なくすることができるが、信号の立ち上り部分の特性は変化しないと考えられる。図12より、位相特性も帯域内で十分フラットである。
以上より、記録補償を用いず記録した信号の、再生波形の立ち上り部分から求めた伝達関数を、記録再生系の伝達特性とみなすことにした。そして、信号をこの伝達関数でフィルタリングすることで、実際に記録再生した信号に近い信号を作り出すことが出来ると考えられる。
【0037】
4.記録再生系の伝達特性を用いた誤り率の算出
4.1.算出方法
図14にシミュレーション系統図を示す。まず、M 系列信号を符号化する。ここでは、記録帯域が制限でき、かつ検出窓幅の広いRLL(1,7)符号を用いた[2]。そして、符号化した系列を所望の転送レートに変換し、3.で求めた記録再生系の伝達関数を用いてフィルタリングする。フィルタリングの前後に、媒体ノイズ、機器ノイズにそれぞれ相当するノイズを付加し、これを再生信号とする。トランスバーサルフィルタで等化した後、PRMLで検出復号する。ここでは、回路規模が小さく、高速化に適していると考えられる、PR(1,1,1 )MLを用いた[1]。その後RLL(1,7)復号化して、元の系列と比較することでビット誤り率を算出した。
【0038】
4.2.データレート100Mps における誤り率の算出
図7に、波長635nmの赤色レーザーとNA=0.65のシステムを用いて、線速25m/sで予測した誤り率と、実際に試作ディスクにランダムデータを記録し、誤り率を測定した結果を示す。実測した記録再生系のS/N は22.6dB程度であり、PR(1,1,1 )MLを用いた場合10−5以下のビット誤り率を得られた。これらの結果から、本手法で予測した誤り率は、実測データに近く有効であると考えられる。
図15に、データレート100Mbpsにおける、線速11,13,15,17 m/sでのビット誤り率の算出結果を示す。線速11m/sにおいては、S/Nが大きくても誤り率が下がらない。線速11m/sでデータレート100Mbps で記録すると、最短マーク長は0.147μm になる。レーザーのスポット系はおよそ0.5μmであるので、線速11m/sでは最短マークを再生することが出来ず、PRMLを用いても誤りが無くならないためと思われる。
記録再生系のS/N を測定したところ、およそ22.5dBだったので、図15から今回測定した試作ディスクでは、線速15m/s 以上で10−5以下の誤り率を達成できると推測できる。
【0039】
4.3.線速17m/s における誤り率の算出
図9に、今回測定したなかで最も高線速である線速17m/s において、S/Nを22.5dBに設定し、転送レートを変えた場合のビット誤り率の算出結果を示す。この記録再生系においては、線速17m/s で最高118Mbps のデータレートでビット誤り率10−5以下を達成することが可態と考えられる。
【0040】
5.まとめ
本報告では、高線速で記録を行うと、記録補償を行わなくても、波形の立ち上り部分は記録再生系の伝送特性を十分に表していることを利用し、実測再生波形の伝達関数でフィルタリングしたデータの誤り率をシミュレーションで算出した。実際にディスクにランダム信号を記録再生する実測の誤り率との差はわずかである。本手法では記録補償を用いないので、容易に予測を行うことが出来ると考えられ、青色レーザーと試作0.1mm 基板ディスクを用いた場合、データレート100Mbpsで10−5 以下の誤り率を得るために必要な線速と、線速17m/s における最高データレートの予測を行った。実際の記録再生系のS/N から、今回の試作ディスクでは、線速線速15m/s でデータレート100Mbps の記録再生が可能であること、そして線速17m/s では最高118Mbps 程度のデータレートでの記録再生の可能性があると推測できる。
本手法では、モーターの回転やエッジシフト等のジツタの影響等は考慮されていない。こうした要素も考慮に入れれば、より高精度のシミュレーションが出来ると考えられる。
今後は、シミュレーションの精度を上げるとともに、本誤り率推定法を用いて光ディスク媒体の高転送レート化がどこまで可能かという予測を行っていきたい。
謝辞
本研究を進めるにあたり、ディスクを提供していただいた(株)日立製作所中央研究所の寺尾元康氏に感謝いたします。
参考文献
[1]M.Kishida,K.Ishikawa,K. Kamijo,H.Tokumaru,H.Okuda,“ PRML channel for high−transfer−rate optical disk”Proc.of ODS2001, p.401−408
[2]P.H.Siegel and J.K.Wolf:“ Modulation and Coding for Information Storage”IEEE Commu.Mag,,29,12, pp.68−86(Dec.1991)
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、記録補償なしで光ディスクのビット誤り率の推定を行うことができるので、光ディスクの線速度や信号のデータレートといった条件を変化させて記録した場合にも光ディスクの評価が効率よく行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】線速度をそれぞれ11,13,15,17m/sとし、記録補償なしで試作ディスクに記録したステップ信号の再生波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数と、C/Nが最も大きくなるようにマルチパルス(記録補償用マルチパルス)を最適化して記録し測定したときの再生周波数特性とを示している。
【図2】記録再生系の伝達関数を測定するための構成を示している。
【図3】本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置の一実施形態をブロック図にて示している。
【図4】図3に、それぞれ(a)〜(g)で示す部分における信号の一例の波形図を示している。
【図5】7タップトランスバーサルフィルタの回路構成を示している。
【図6】PR(1,1,1)MLの回路構成を示している。
【図7】波長635nmの赤色レーザーとNA=0.65の記録再生システムとを用いて、線速度25m/sで推定したビット誤り率と、実際に試作ディスクにランダムデータを記録し、ビット誤り率を測定した結果とを示している。
【図8】光ディスクのビット誤り率の推定をソフトウエアにより行う場合の処理手順をフローチャートにて示している。
【図9】線速度17m/sにおいて、S/Nを22.5dBに設定し、データレートを変えた場合のビット誤り率の推定結果を示している。
【図10】光ディスクの記録パワーと回転数を最適化するための処理をフローチャートにて示している。
【図11】測定に用いた実験装置を示している。
【図12】線速15m/s における伝達関数を示している。
【図13】試作ディスクに線速11、13、15、17m/s で記録した信号の再生波形を示している。
【図14】シミュレーション系統図を示している。
【図15】データレート100Mbpsにおける、線速11,13,15,17 m/sでのビット誤り率の算出結果を示している。
【符号の説明】
1 測定器
2 スピンスタンド
3 光ディスク
4 光記録再生ヘッド
5 ランダム信号発生器
6 符号化器
7 フィルタリング手段
8 等化器
9 PRML
10 復号器
11 ビット誤り率測定器
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクを評価するために使用して有効な光ディスクのビット誤り率推定装置、およびビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスクの評価には、マルチパルス等による記録補償を行い、記録状態を最適化したうえで、再生信号のジッタやビット誤り率を測定することが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ビット誤り率の測定は、実際に光ディスクにランダム信号を記録してその再生信号からビット誤り率を測定するのが理想であるが、光ディスクの組成や線速度、あるいは信号のデータレートを変えたときに、その都度最適な記録補償を探すのは大変なことである。特に、光ディスクの開発中においては、線速度や信号のデータレートなどの記録条件を種々に変えてビット誤り率を測定することが必要になる。
【0004】
本発明の目的は、光ディスクの組成や線速度、あるいは信号のデータレートを変えてもその都度最適な記録補償を探す必要のない光ディスクのビット誤り率推定装置および推定プログラムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置は、実際に信号を光ディスクに記録再生してビット誤り率を測定しなくても、記録補償なしで光ディスクに矩形波の繰り返し周期信号を記録し、再生信号波形の立ち上がり部分から記録再生系の伝達関数を求め、その求めた伝達関数で光ディスクに記録しようとする信号をフィルタリングすることで、実際に記録再生した信号に近い信号を作り出すことができ、その作り出した信号を用いてビット誤り率を推定することができるという着想のもとになしたものである。
また、本発明光ディスクのビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラムは、以上の処理をソフトウエアで行うときに実行するものである。
【0006】
すなわち、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置は、ランダム信号発生手段、該ランダム信号発生手段の出力信号を符号化する符号化手段、記録再生系の伝達関数を有し、該伝達関数により前記符号化手段の出力信号をフィルタリングするフィルタリング手段、該フィルタリング手段の出力信号を所望のパーシャルレスポンス(PR)特性に等化する等化器、該等化器の出力信号から符号化信号成分を検出するパーシャルレスポンスマクシマムライクリフッド(PRML)、該パーシャルレスポンスマクシマムライクリフッド(PRML)の出力信号を復号する復号手段、および前記ランダム信号発生手段の出力信号と前記復号手段の出力信号とを比較してビット誤り率を測定するビット誤り率測定手段を具えてなることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置は、前記記録再生系の伝達関数が、記録補償なしで光ディスクに矩形波の繰り返し周期信号を記録し、再生信号波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数であることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明による光ディスクのビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラムは、ランダム信号を発生し、該発生したランダム信号を符号化し、記録再生系の伝達関数を有し、該伝達関数により前記符号化した信号をフィルタリングし、該フィルタリングした信号を所望のPR特性に等化し、該等化した信号から符号化信号成分を検出し、該検出した符号化信号成分を復号し、そして前記発生したランダム信号と前記復号した信号とを比較してビット誤り率を測定する順次のステップから構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による光ディスクのビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラムは、前記記録再生系の伝達関数が、記録補償なしで光ディスクに矩形波の繰り返し周期信号を記録し、再生信号波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数であることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照し、発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
最初に、本発明の実施に使用する記録再生系の伝達関数を測定する方法について説明する。
図1(a),(b),(c),(d)は、それぞれ線速度をそれぞれ11,13,15,17m/sとし、記録補償なしで試作ディスクに記録したステップ信号の再生波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数と、C/Nが最も大きくなるようにマルチパルス(記録補償用マルチパルス)を最適化して記録し測定したときの再生周波数特性とを示している。
【0011】
図1(a),(b),(c),(d)から、記録補償なしでディスクに記録を行っても、再生波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数は、再生周波数特性とほぼ一致することが分かる。このことから、記録補償を用いることにより、再生波形の歪みは少なくすることができるが、信号の立ち上がり部分の特性は変化しないと考えられる。以上から、記録補償なしで記録したステップ信号の再生波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数を、記録再生系の伝達特性であると見做すことができる。
【0012】
図2は、記録再生系の伝達関数を測定するための構成を示している。
図2において、1は測定器、2はスピンスタンド、3は光ディスク、および4は光記録再生ヘッドである。
動作につき説明する。
測定器1において、波形干渉の起きない、また十分長い周期の矩形波信号(例えば、500kHz周期の矩形波信号)を発生させ、これをスピンスタンド2に載置した光ディスク3に光記録再生ヘッド4を介して供給し、記録補償なしで記録する。記録後、再生信号を光記録再生ヘッド4を介して測定器1に取り込む。測定器1においては、データの平均化を行った後、フーリエ解析(ここでは、高速フーリエ変換:FFT)により波形の立ち上がり部分の伝達関数(記録再生系の伝達関数)を求める。
【0013】
次に、以上のようにして求めた記録再生系の伝達関数を用い光ディスクのビット誤り率を推定する、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置について説明する。
なお、本発明装置は、上述したように、光ディスクに実際に信号を記録再生してビット誤り率を測定するのでなく、実際に測定した記録再生系の伝達関数を用いてビット誤り率を推定するシミュレーション装置である。
【0014】
図3は、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置の一実施形態をブロック図にて示している。
図3において、5はランダム信号発生器、6は符号化器、7は上記求めた伝達関数を有するフィルタリング手段、8は等化器、9はパーシャルレスポンスマクシマムライクリフッド(PRML)、10は復号器、および11はビット誤り率測定器である。
また、図4(a)〜(g)は、図3に、それぞれ(a)〜(g)で示す部分における信号の一例の波形図を示している。なお、図4(b)は、図3中の符号化器6中において生じる信号波形であり、図3には示されていない。
【0015】
動作につき説明する。
図3において、まず、ランダム信号発生器5から、例えば、図4(a)に示すM系列信号(ランダム信号)を発生させる。
次に、発生したM系列信号を符号化器6で符号化する。
ここで、符号化は、8−9符号化、RLL(1,7)符号化、またはRLL(2,7)符号化を適用することができる(文献 P.H.Siegel and J.K.Wolf,“ Modulation and Coding for Information Storage”IEEE Commu.Mag,29,12, pp.68−86(Dec.1991) 参照 )が、本発明者らは、記録帯域が制限でき、かつ検出窓幅の広いRLL(1,7)符号を用いて符号化した。そして、符号化したM系列信号を所望の転送レートに変換し、図4(b)に示すパルス列の信号にした。
【0016】
この図4(b)に示す信号をさらにNRZI符号化することによって、図4(c)に示すパルス列の信号にし(符号化器6の出力信号)、これを光ディスクに記録する信号であると見做す。
この符号化器6の出力信号(図4(c))を、上記測定して得られた記録再生系の伝達関数を有するフィルタリング手段7に供給してフィルタリングする。
フィルタリングの手順は、図4(c)に示す信号を、まず、フーリェ変換(FT)し、次に、そのフーリェ変換して得られた信号と上記測定して得られた伝達関数との積をとり、最後に、逆フーリェ変換(IFT)を行う。
【0017】
なお、このフィルタリングにおいては、フィルタリングの前処理、後処理として、媒体ノイズおよび機器ノイズに相当するノイズを付加する。このような処理を行って、フィルタリング手段7から得られた信号(図4(d))を光ディスクの再生信号であると見做す。
【0018】
次に、この再生信号(図4(d))を等化器8に供給してパーシャルレスポンス Partial Respons :PR(1,1),PR(1,1,1),PR(1,2,1),PR(1,2,2,1)の特性のうちから所望のPR特性に等化する。
図4(e)は、図5に示す回路構成の7タップトランスバーサルフィルタを用いてPR(1,1,1)の特性に等化した結果を示している。
なお、図5において、Z−1は遅延素子で、W1 〜W7 は重み付け回路である。
【0019】
等化器8で等化した後、パーシャルレスポンスマクシマムライクリフッドPartial Respons Maximum Likelihood:PRML9で上記図4(e)に示される信号中に含まれているもとの符号化信号成分を検出する。発明者らは、PRML9として回路規模が小さく、高速化に適していると考えられるPR(1,1,1)MLを使用した(M.Kishida,K.Ishikawa,K. Kamijo,H.Tokumaru,H.Okuda,“ PRML channel for high−transfer−rate optical disk”Proc.of ODS2001,pp.401−408参照)。
図6は、PR(1,1,1)MLの回路構成を示している。
図6において、SEはセレクタ(選択素子)で、Z−1は遅延素子である。
図4(f)は、PR(1,1,1)MLの出力信号としてのパルス列を示している。ここでは、符号化信号成分が検出されている。
【0020】
その後、PRML9の出力信号(図4(f))を復号器10に供給して、もとのM系列に対応する信号に戻す。この場合、符号化器6においてRLL(1,7)符号化したので、復号はRLL(1,7)復号である。
図4(g)は、復号器10の出力信号としてのパルス列を示している。
【0021】
以上により得られた復号器10の出力信号と符号化する以前のランダム信号(ランダム信号発生器5の出力信号)とをビット誤り率測定器11に供給して比較し、ビット誤り率を測定する。
本例の場合、図4(g)のパルス列(復号器10の出力信号)と図4(a)のパルス列(ランダム信号発生器5の出力信号)とは、時間の経過とともに符号の不一致部分がないので、ビット誤り率ゼロ%の推定結果が得られる。
【0022】
図7は、波長635nmの赤色レーザーを用い、Numedical Apertur :NA=0.65の記録再生システムとを用いて、線速度25m/sで推定したビット誤り率と、実際に試作ディスクにランダムデータを記録し、ビット誤り率を測定した結果とを示している。
図7に示すように、実測した記録再生系のS/Nは22.6dB程度であり、PR(1,1,1)MLを用いた場合、10−5以下のビット誤り率が得られた。この結果から、本発明装置を用いて推定したビット誤り率は、実測したビット誤り率に近く、推測値は有効であると考える。
【0023】
以上の実施形態では、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置を図3に示す構成のハードウエアにて実現した。しかし、光ディスクのビット誤り率の推定は、コンピュータプログラム化してソフトウエアによっても実施可能である。
図8は、光ディスクのビット誤り率の推定をソフトウエアにより行う場合の処理手順をフローチャートにて示している。
【0024】
図8において、ステップ1(ST−1)でランダム信号を発生し、その発生したランダム信号をステップ2(ST−2)で符号化する。そして、ステップ3(ST−3)において、ST−2で得られた符号化信号を、測定して得られた記録再生系の伝達関数でフィルタリングし、ステップ4(ST−4)でPR特性に等化し、ステップ5(ST−5)で符号化信号成分を検出し、さらに、ステップ6(ST−6)で復号する。最後に、ステップ7(ST−7)で、ステップ1(ST−1)で発生したランダム信号とステップ6(ST−6)で復号した信号とを比較してビット誤り率を推定する。この推定によって得られた値が、本発明によるビット誤り率の推定結果である。
【0025】
図9は、線速度17m/sにおいて、S/Nを22.5dBに設定し、データレートを変えた場合のビット誤り率の定結果を示している。
この記録再生系においては、線速度17m/sで最高118Mbpsのデータレートでビット誤り率10−5以下を達成することが可態であると考えられる。
なお、この例は、上述した図3の構成において、RLL(1,7)符号化を用い、7タップのトランスバーサルフィルタで等化、PR(1,1,1)MLで検出復号したものである。このように、本発明装置を使用することにより、最適な記録補償をその都度探すことなく、ビット誤り率を評価することができる。
【0026】
最後に、本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置を用いて推定したビツト誤り率を用いて光ディスクの記録パワーと回転数を最適化することができることについて説明する。
図10は、光ディスクの記録パワーと回転数を最適化するための処理をフローチャートにて示している。
図10中、まず、ステップ11(ST−11)において、光ディスクの最内周や最外周など特定記録領域に記録パワーnmW(nミリワット)、回転数をmrpm(m回転/分)で記録を開始する。記録される信号は、符号干渉を受けないように十分低い周波数(例えば、0.5〜1MHz)の繰り返し矩形波信号である。そして、ステップ12(ST−12)において、記録された信号を再生して再生信号の波形が矩形的であるか否かを評価する。
【0027】
評価の結果、矩形的であれば、ステップ13(ST−13)のFFTにより記録再生系の伝達関数測定に進む。もし、矩形的でないならば、ステップ11(ST−11)に戻り、回転数を適当な幅aで段階的に増加させる。これを繰り返すことりより、再生信号の波形が矩形的になる。
【0028】
ステップ13(ST−13)により、記録再生系の伝達関数が測定された後は、その伝達関数を組み込んだ本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置、あるいはビット誤り率推定用コンピュータプログラムを用いてビット誤り率を推定する(ステップ14(ST−14))。推定したビット誤り率が基準の値、例えば、基準の値が10−X以上であれば、ステップ11(ST−11)に戻り、記録パワーを適当な幅bで段階的に増加させる。これを繰り返すことにより、ビット誤り率が10−X以下になる。ビット誤り率が10−X以下になったときの光ディスクの記録パワーと回転数を、その光ディスクに記録するための最適条件として決定する(ステップ15(ST−15))。
【0029】
最後に、以上説明した本発明の内容を、映像情報メディア学会が2002年 3月 1日に行った技術報告において発明者が発表したときの予稿を以下に転載する。
【0030】
高速記録再生時の実測再生波形による誤り率の予測
あらまし
再生波形から求めた伝達関数を用いて、光ディスクにおける高速記録再生時の誤り率の予測を行っている。記録補償を用いずに記録したときの再生波形の立ち上り部の特性が、記録補償を用いて記録した場合の周波数特性と変わらないことを示し、シミュレーションにより、線速やデータレートといった条件を変えた場合の誤り率を容易に予測できることを示している。試作ディスクを用いて、データレート100Mbps における線速を変えた場合の誤り率の予測と、高線速での記録再生におけるデータレートの限界を予測した。
【0031】
1.はじめに
現在、取材用カメラにはVTRが使用されている。VTRはテープの巻き戻しが必要であることから、それが不要で高速アクセス可能な光ディスクを搭載したカメラへの置き換えが望まれている。相変化記録方式と光磁気記録方式がある書き換え可能な光ディスクにおいて、装置の簡易さから、取材用カメラに搭載するには相変化記録方式が適していると考えられる。
カメラ等に搭載する放送用ハイビジョン光ディスクには、1チャンネルあたり100Mbps 以上の転送レート、30GB程度の記録容量が求められる。筆者等は、赤色レーザーと0.6mm 基板ディスクを用いて、線速25m/s でデータレート100Mbps の記録再生実験を行った[1]。また、スタジオ用などには今後、より高転送レートなものが必要と考えられる。
現在、相変化光ディスクの評価には、マルチパルス等の記録補償を用いて記録状態を最適化したうえで、再生信号のジッタやビット誤り率を測定することが一般的である。今後、さらなる高転送レート化により、記録補償はより高い精度が求められる。また、さらなる高密度化に向けて、検出系にPRMLを使用することも必須になる。ビット誤り率の測定は、実際に光ディスクにランダム信号を記録し、再生信号を評価することを理想とするが、ディスク媒体の組成や線速などを変えたときに、その都度あらゆる条件において最適な記録補償を探すのは困難であるといった問題がある。
そこで、光ディスクに矩形波を記録し、その再生波形を測定し、その伝達関数を用いてランダム信号をフィルタリングすることで、誤り率の予測が出来ると考えた。
本報告では、試作ディスクと青紫レーザーを用いて、データレート100Mbps における線速を変えた場合の誤り率の予測と、高線速での記録再生におけるデータレートの限界を予測した結果について述べる。また、赤色レーザーによる予測と実測データを比較し、この方式の有効性を確認している。
【0032】
2.実験装置
図11に測定に用いた実験装置、表1にその諸元を示す。信号発生器から発生させた信号を光ディスクに記録する。そして、再生信号をディジタイザでサンプリングし、計算機に取り込んだ。サンプリングレートは500MS/s とし、量子化レベルは8bitである。
【0033】
【表1】
【0034】
3.再生波形の測定
3.1.入力信号
伝達関数を測定する際には、入力信号として、連続したスペクトルを持つインパルス波形やステップ波形が用いられる。ここでは、信号の発生が容易なステップ波形を用いることにした[1]。
実際の測定においては、周期信号を入力信号として、信号の立ち上り部分をステップ波形とみなすことにした。入力信号の周期は500kHzとした。レーザーのスポットサイズはおよそ0.5μm であり、500kHzの信号を線速10m/s で記録すると、マーク長(およびスペース長)は10μm になる。よって、線速10m/s 以上では、再生信号において波形干渉がほとんどおきていないと考えられる。
【0035】
3.2.伝達関数
再生した信号をディジタイザでサンプリングして計算機に取り込み、得られた周期信号の波形の立ち上り部分を平均化して、ステップ応答とした。そして、ステップ波形、および再生ステップ応答波形をフーリエ変換し、再生波形の伝達関数を求めた。図12に線速15m/s における伝達関数を示す。
【0036】
3.3.再生波形歪み
光ディスクに信号を記録するときに、記録信号で直接レーザーを変調して記録すると、マーク形状がいわゆる涙目状になり、再生波形に歪みが生じる。この歪みを抑制するために、マルチパルスを用いた記録補償が行われる。しかし、記録媒体の組成や線速等により記録条件は異なるので、全ての条件において最適な記録補償を行うのは困難である。また、高線速度になると、線速が速いことによる冷却効果で、記録補償を用いなくても再生波形の歪みが少なくなる[1]。そこで、本報告でも、記録補償を用いずに記録を行った。
図13に、試作ディスクに線速11、13、15、17m/s で記録した信号の再生波形を示す。高線速になるほど歪みが少なくなることがわかる。
図1に各線速における再生波形の立ち上りから求めた伝達関数を示す。さらに、C/N が最も大きくなるようにマルチパルスを最適化して記録し測定したときの再生周波数特性も示す。図1から、記録補償を用いずに記録を行っても、信号の立ち上り部分から求めた伝達関数は、周波数特性とほぼ一致することがわかる。このことから、記録補償を用いることにより、再生波形の歪みは少なくすることができるが、信号の立ち上り部分の特性は変化しないと考えられる。図12より、位相特性も帯域内で十分フラットである。
以上より、記録補償を用いず記録した信号の、再生波形の立ち上り部分から求めた伝達関数を、記録再生系の伝達特性とみなすことにした。そして、信号をこの伝達関数でフィルタリングすることで、実際に記録再生した信号に近い信号を作り出すことが出来ると考えられる。
【0037】
4.記録再生系の伝達特性を用いた誤り率の算出
4.1.算出方法
図14にシミュレーション系統図を示す。まず、M 系列信号を符号化する。ここでは、記録帯域が制限でき、かつ検出窓幅の広いRLL(1,7)符号を用いた[2]。そして、符号化した系列を所望の転送レートに変換し、3.で求めた記録再生系の伝達関数を用いてフィルタリングする。フィルタリングの前後に、媒体ノイズ、機器ノイズにそれぞれ相当するノイズを付加し、これを再生信号とする。トランスバーサルフィルタで等化した後、PRMLで検出復号する。ここでは、回路規模が小さく、高速化に適していると考えられる、PR(1,1,1 )MLを用いた[1]。その後RLL(1,7)復号化して、元の系列と比較することでビット誤り率を算出した。
【0038】
4.2.データレート100Mps における誤り率の算出
図7に、波長635nmの赤色レーザーとNA=0.65のシステムを用いて、線速25m/sで予測した誤り率と、実際に試作ディスクにランダムデータを記録し、誤り率を測定した結果を示す。実測した記録再生系のS/N は22.6dB程度であり、PR(1,1,1 )MLを用いた場合10−5以下のビット誤り率を得られた。これらの結果から、本手法で予測した誤り率は、実測データに近く有効であると考えられる。
図15に、データレート100Mbpsにおける、線速11,13,15,17 m/sでのビット誤り率の算出結果を示す。線速11m/sにおいては、S/Nが大きくても誤り率が下がらない。線速11m/sでデータレート100Mbps で記録すると、最短マーク長は0.147μm になる。レーザーのスポット系はおよそ0.5μmであるので、線速11m/sでは最短マークを再生することが出来ず、PRMLを用いても誤りが無くならないためと思われる。
記録再生系のS/N を測定したところ、およそ22.5dBだったので、図15から今回測定した試作ディスクでは、線速15m/s 以上で10−5以下の誤り率を達成できると推測できる。
【0039】
4.3.線速17m/s における誤り率の算出
図9に、今回測定したなかで最も高線速である線速17m/s において、S/Nを22.5dBに設定し、転送レートを変えた場合のビット誤り率の算出結果を示す。この記録再生系においては、線速17m/s で最高118Mbps のデータレートでビット誤り率10−5以下を達成することが可態と考えられる。
【0040】
5.まとめ
本報告では、高線速で記録を行うと、記録補償を行わなくても、波形の立ち上り部分は記録再生系の伝送特性を十分に表していることを利用し、実測再生波形の伝達関数でフィルタリングしたデータの誤り率をシミュレーションで算出した。実際にディスクにランダム信号を記録再生する実測の誤り率との差はわずかである。本手法では記録補償を用いないので、容易に予測を行うことが出来ると考えられ、青色レーザーと試作0.1mm 基板ディスクを用いた場合、データレート100Mbpsで10−5 以下の誤り率を得るために必要な線速と、線速17m/s における最高データレートの予測を行った。実際の記録再生系のS/N から、今回の試作ディスクでは、線速線速15m/s でデータレート100Mbps の記録再生が可能であること、そして線速17m/s では最高118Mbps 程度のデータレートでの記録再生の可能性があると推測できる。
本手法では、モーターの回転やエッジシフト等のジツタの影響等は考慮されていない。こうした要素も考慮に入れれば、より高精度のシミュレーションが出来ると考えられる。
今後は、シミュレーションの精度を上げるとともに、本誤り率推定法を用いて光ディスク媒体の高転送レート化がどこまで可能かという予測を行っていきたい。
謝辞
本研究を進めるにあたり、ディスクを提供していただいた(株)日立製作所中央研究所の寺尾元康氏に感謝いたします。
参考文献
[1]M.Kishida,K.Ishikawa,K. Kamijo,H.Tokumaru,H.Okuda,“ PRML channel for high−transfer−rate optical disk”Proc.of ODS2001, p.401−408
[2]P.H.Siegel and J.K.Wolf:“ Modulation and Coding for Information Storage”IEEE Commu.Mag,,29,12, pp.68−86(Dec.1991)
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、記録補償なしで光ディスクのビット誤り率の推定を行うことができるので、光ディスクの線速度や信号のデータレートといった条件を変化させて記録した場合にも光ディスクの評価が効率よく行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】線速度をそれぞれ11,13,15,17m/sとし、記録補償なしで試作ディスクに記録したステップ信号の再生波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数と、C/Nが最も大きくなるようにマルチパルス(記録補償用マルチパルス)を最適化して記録し測定したときの再生周波数特性とを示している。
【図2】記録再生系の伝達関数を測定するための構成を示している。
【図3】本発明による光ディスクのビット誤り率推定装置の一実施形態をブロック図にて示している。
【図4】図3に、それぞれ(a)〜(g)で示す部分における信号の一例の波形図を示している。
【図5】7タップトランスバーサルフィルタの回路構成を示している。
【図6】PR(1,1,1)MLの回路構成を示している。
【図7】波長635nmの赤色レーザーとNA=0.65の記録再生システムとを用いて、線速度25m/sで推定したビット誤り率と、実際に試作ディスクにランダムデータを記録し、ビット誤り率を測定した結果とを示している。
【図8】光ディスクのビット誤り率の推定をソフトウエアにより行う場合の処理手順をフローチャートにて示している。
【図9】線速度17m/sにおいて、S/Nを22.5dBに設定し、データレートを変えた場合のビット誤り率の推定結果を示している。
【図10】光ディスクの記録パワーと回転数を最適化するための処理をフローチャートにて示している。
【図11】測定に用いた実験装置を示している。
【図12】線速15m/s における伝達関数を示している。
【図13】試作ディスクに線速11、13、15、17m/s で記録した信号の再生波形を示している。
【図14】シミュレーション系統図を示している。
【図15】データレート100Mbpsにおける、線速11,13,15,17 m/sでのビット誤り率の算出結果を示している。
【符号の説明】
1 測定器
2 スピンスタンド
3 光ディスク
4 光記録再生ヘッド
5 ランダム信号発生器
6 符号化器
7 フィルタリング手段
8 等化器
9 PRML
10 復号器
11 ビット誤り率測定器
Claims (4)
- ランダム信号発生手段、
該ランダム信号発生手段の出力信号を符号化する符号化手段、
記録再生系の伝達関数を有し、該伝達関数により前記符号化手段の出力信号をフィルタリングするフィルタリング手段、
該フィルタリング手段の出力信号を所望のパーシャルレスポンス(PR)特性に等化する等化器、
該等化器の出力信号から符号化信号成分を検出するパーシャルレスポンスマクシマムライクリフッド(PRML)、
該パーシャルレスポンスマクシマムライクリフッド(PRML)の出力信号を復号する復号手段、および
前記ランダム信号発生手段の出力信号と前記復号手段の出力信号とを比較してビット誤り率を測定するビット誤り率測定手段
を具えてなることを特徴とする光ディスクのビット誤り率推定装置。 - 請求項1記載の装置において、前記記録再生系の伝達関数は、記録補償なしで光ディスクに矩形波の繰り返し周期信号を記録し、再生信号波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数であることを特徴とする光ディスクのビット誤り率推定装置。
- ランダム信号を発生し、
該発生したランダム信号を符号化し、
記録再生系の伝達関数を有し、該伝達関数により前記符号化した信号をフィルタリングし、
該フィルタリングした信号を所望のパーシャルレスポンス(PR)特性に等化し、
該等化した信号から符号化信号成分を検出し、
該検出した符号化信号成分を復号し、そして
前記発生したランダム信号と前記復号により得られた信号とを比較してビット誤り率を測定する
順次のステップから構成されていることを特徴とする光ディスクのビット誤りを率推定するためのコンピュータプログラム。 - 請求項3記載のコンピュータプログラムにおいて、前記記録再生系の伝達関数は、記録補償なしで光ディスクに矩形波の繰り返し周期信号を記録し、再生信号波形の立ち上がり部分から求めた伝達関数であることを特徴とする光ディスクのビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002229783A JP2004071069A (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 光ディスクのビット誤り率推定装置、およびビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002229783A JP2004071069A (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 光ディスクのビット誤り率推定装置、およびビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004071069A true JP2004071069A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32016059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002229783A Pending JP2004071069A (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 光ディスクのビット誤り率推定装置、およびビット誤り率を推定するためのコンピュータプログラム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004071069A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103236899A (zh) * | 2013-05-23 | 2013-08-07 | 天津光电安辰信息技术有限公司 | 高安全性的录音截断装置 |
| CN109643559A (zh) * | 2016-08-30 | 2019-04-16 | 索尼半导体解决方案公司 | 信号质量评估设备、生成信号质量评估值的方法、以及再现设备 |
-
2002
- 2002-08-07 JP JP2002229783A patent/JP2004071069A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103236899A (zh) * | 2013-05-23 | 2013-08-07 | 天津光电安辰信息技术有限公司 | 高安全性的录音截断装置 |
| CN109643559A (zh) * | 2016-08-30 | 2019-04-16 | 索尼半导体解决方案公司 | 信号质量评估设备、生成信号质量评估值的方法、以及再现设备 |
| CN109643559B (zh) * | 2016-08-30 | 2020-11-27 | 索尼半导体解决方案公司 | 信号质量评估设备、信号质量评估值生成方法及再现设备 |
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