JP2004067377A - ロータリーフィーダー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】投入口2および排出口3を有するケーシング1と、ケーシング1内に放射状に設けられた、ケーシング1を複数個の仕切室(S)に仕切る複数枚の回転羽根板4とを備え、投入口2からケーシング1内に投入された粉粒体は、回転羽根板4によって排出口3から仕切室(S)単位でケーシング1外に順次排出されるロータリーフィーダーにおいて、投入口2内における回転羽根板4の噛み込み部にライナーブロック7が着脱自在に設けられている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロータリーフィーダー、特に、硬度が高く、表面に凹凸があり、しかも、湿気を含み易い塊コークス等の粉粒体であってもケーシングの摩耗や粉粒体の仕切室の壁への固着堆積を確実に防止することができ、粉粒体の安定した所定量切り出しが可能なロータリーフィーダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、粉粒体を輸送する設備においては、ホッパ等に貯留されている粉粒体を所定量切出すためにロータリーフィーダーが使用されている。
【0003】
従来のロータリーフィーダーは、図4の断面図で示すように、投入口2および排出口3を有する円筒状ケーシング1と、ケーシング1内に放射状に設けられた複数枚の回転羽根板4とを備えていて、ケーシング1は、回転羽根板4によって複数個の仕切室(S)に仕切られている。回転羽根板4は、回転軸5に固定されていて、ケーシング1外に設けられたモータ等の駆動源(図示せず)により図中、矢印方向に所定速度で回転可能になっている。
【0004】
投入口2からケーシング1内に投入された粉粒体は、一方向に回転する回転羽根板4によって排出口3から順次、仕切室(S)単位でケーシング1外に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のロータリーフィーダーは、以下のような問題点があった。
【0006】
粉粒体が硬度が高く、表面に凹凸があり、しかも、湿気を含み易い塊コークスのような場合には、投入口2における回転羽根板4の噛み込み部6が塊コークスとの接触によって摩耗して、噛み込み部6のケーシング1に穴明きが生じ易かった。ケーシング1に穴明きが生じると、穴明きの程度によってはケーシング1全体を取り替える必要があった。また、塊コークスのコークス粉が仕切室(S)の壁に固着堆積して、塊コークスの切り出し量が減少する。このために、ケーシング1をあけて回転羽根板4の清掃を頻繁に行う必要があった。回転羽根板4の清掃は、設備停止による操業率の低下や補修コストの増加の原因になっていた。
【0007】
従って、この発明の目的は、硬度が高く、表面に凹凸があり、しかも、湿気を含み易い塊コークス等の粉粒体であってもケーシングの摩耗や仕切室の壁への粉粒体の固着堆積を確実に防止することができ、粉粒体の安定した所定量切り出しが可能なロータリーフィーダーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、下記を特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明、投入口および排出口を有するケーシングと、前記ケーシング内に放射状に設けられた、前記ケーシングを複数個の仕切室に仕切る複数枚の回転羽根板とを備え、前記投入口から前記ケーシング内に投入された粉粒体は、前記回転羽根板によって前記排出口から前記仕切室単位で前記ケーシング外に順次排出されるロータリーフィーダーにおいて、前記投入口内における前記回転羽根板の噛み込み部にライナーブロックが着脱自在に設けられ、かくして、前記粉粒体の接触による前記ケーシングの摩耗および前記粉粒体の前記仕切室の壁への固着堆積を防止することに特徴を有するものである。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記回転羽根板への前記粉粒体の固着堆積を防止する空気吹き込み手段が設けられていることに特徴を有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、この発明のロータリーフィーダーの一実施態様を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、この発明のロータリーフィーダーを示す斜視図、図2は、この発明のロータリーフィーダーを示す断面図、図3は、ライナーブロックを外した、この発明のロータリーフィーダーを示す断面図である。
【0013】
図1から図3において、1は、投入口2および排出口3を有する円筒状ケーシング、4は、ケーシング1内に放射状に設けられた複数枚の回転羽根板であり、ケーシング1は、回転羽根板4によって複数個の仕切室(S)に仕切られている。回転羽根板4は、回転軸5に固定されていて、ケーシング1外に設けられたモータ等の駆動源(図示せず)により図中、矢印方向に所定速度で回転可能になっている。
【0014】
7は、回転羽根板4とほぼ同じ長さの金属製ライナーブロックであり、投入口2内における回転羽根板4の噛み込み部6にボルト8によって着脱自在に設けられている。ライナーブロック7の下面は、円弧面状に形成され、その円弧面状下面の曲率は、回転羽根板4の先端部の回転曲率と同一であり、回転羽根板4の先端部と接近している。しかも、ライナーブロック7の近傍で、図3に示すように、ケーシング1が分割できるようになっている。なお、ライナーブロック7の表面は、硬化肉盛りが施されており、耐摩耗性を向上させている。
【0015】
9は、ケーシング1に設けられた空気吹き込み手段としてのノズルである。ノズル9は、回転羽根板4の長手方向に複数個(この例では4個)設けられている。各ノズル9からは、仕切室(S)に向けて圧縮空気が吹き込まれる。ノズル9から仕切室(S)に向けて圧縮空気を適宜吹き込むことにより、塊コークスから生じたコークス粉が仕切室(S)の壁、すなわち、ケーシング1の内面および回転羽根板4に固着堆積することを防止できる。ノズル9の最適設置個所は、図2に示すように、ケーシング1における回転羽根板4の戻り側で、回転羽根板4が水平になる直前が好ましい。
【0016】
この発明のロータリーフィーダーは、上述のように構成されているので、投入口2からケーシング1内に投入された塊コークス等の粉粒体は、噛み込み部6において、先ず、ライナーブロック7と接触する。従って、硬度が高く、表面に凹凸がある塊コークスとケーシング1との接触が緩和され、ケーシング1の摩耗が低減され、この結果、ケーシング1の穴明きが防止される。ライナーブロック7が塊コークスとの接触で摩耗した場合には、容易に交換可能である。すなわち、図3に示すように、ケーシング1を分割し、ライナーブロック7の取り付けボルト8を緩めて取り替えることにより、ライナーブロック7の交換作業を短時間で行うことができる。
【0017】
水分を含み易い塊コークス等の粉粒体は、時間の経過と共に仕切室(S)の壁に固着堆積し易いが、この場合には、適宜、ケーシング1に設けたノズル9から仕切室(S)に向けて圧縮空気を吹き込む。これによって、仕切室(S)の壁に固着堆積した塊コークス等の粉粒体は、確実に剥離除去される。従って、投入口2からケーシング1内に投入された粉粒体は、回転羽根板4によって常に、定量だけ排出口3からケーシング1外に切り出され、排出される。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、以下のような有用な効果がもたらされる。
(1)ケーシングの投入口内における回転羽根板の噛み込み部にライナーブロックを着脱自在に設けることによって、粉粒体が塊コークスのように硬く、表面に凹凸がある粉粒体であっても、粉粒体の接触によるケーシングの摩耗を確実に防止することができる。
(2)ライナーブロックをケーシングに着脱自在に取り付けることによって、ライナーブロックの交換が容易に行える。
(3)ケーシングに空気吹き込み手段を設けることによって、仕切室の壁への粉粒体の固着堆積を確実に防止することができるので、常に、粉粒体の定量切り出しが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のロータリーフィーダーを示す斜視図である。
【図2】この発明のロータリーフィーダーを示す断面図である。
【図3】ライナーブロックを外した、この発明のロータリーフィーダーを示す断面図である。
【図4】従来のロータリーフィーダーを示す斜視図である。
【符号の説明】
1:ケーシング
2:投入口
3:排出口
4:回転羽根板
5:回転軸
6:噛み込み部
7:ライナーブロック
8:ボルト
9:ノズル
(S):仕切室
Claims (2)
- 投入口および排出口を有するケーシングと、前記ケーシング内に放射状に設けられた、前記ケーシングを複数個の仕切室に仕切る複数枚の回転羽根板とを備え、前記投入口から前記ケーシング内に投入された粉粒体は、前記回転羽根板によって前記排出口から前記仕切室単位で前記ケーシング外に順次排出されるロータリーフィーダーにおいて、
前記投入口内における前記回転羽根板の噛み込み部にライナーブロックが着脱自在に設けられ、かくして、前記粉粒体の接触による前記ケーシングの摩耗および前記粉粒体の前記仕切室の壁への固着堆積を防止することを特徴とするロータリーフィーダー。 - 前記回転羽根板への前記粉粒体の固着堆積を防止する空気吹き込み手段が設けられていることを特徴とする、請求項1記載のロータリーフィーダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002233250A JP2004067377A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | ロータリーフィーダー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002233250A JP2004067377A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | ロータリーフィーダー |
Publications (1)
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---|---|
JP2004067377A true JP2004067377A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32018420
Family Applications (1)
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JP2002233250A Pending JP2004067377A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | ロータリーフィーダー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004067377A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100977493B1 (ko) | 2008-02-29 | 2010-08-24 | 주식회사 그린환경 | 입자 크기가 큰 분체 처리용 로타리 밸브 |
KR101161208B1 (ko) | 2009-07-10 | 2012-07-02 | 이상복 | 이물질 인출 어셈블리와 이를 적용한 코크스 건식 소화설비 |
KR101183224B1 (ko) | 2005-10-17 | 2012-09-14 | 주식회사 포스코 | 분화 저감용 성형탄 저장장치 |
JP2013529162A (ja) * | 2010-03-18 | 2013-07-18 | ベスビウス クルーシブル カンパニー | 乾式吹付け用途のための材料を乾式搬送するための方法および装置 |
CN105083884A (zh) * | 2015-08-21 | 2015-11-25 | 瑞安市阀门一厂 | 新型旋转密封阀 |
-
2002
- 2002-08-09 JP JP2002233250A patent/JP2004067377A/ja active Pending
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