JP2004067029A - 車両等の断熱植栽装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両等のルーフから大気への高熱放射を抑えることでヒートアイランド現象の緩和に寄与し、優れた断熱性を発揮することで車室内温度上昇の抑制に寄与することができる車両等の断熱植栽装置を提供する。
【解決手段】車両2のルーフ3にトレー4を設置し、このトレー4の底部4A上に互いに連通する多数の空間5,5…を形成した状態で該底部4Aにセラミック製の多数の球体によってなる根腐れ防止材6を敷設し、その上側にivyと称される「つたかずら」が植物7として植え付けられた断熱・保水材8を設けるとともに、この断熱・保水材8に水を供給して、植物7の生育を促進する給水系9を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】車両2のルーフ3にトレー4を設置し、このトレー4の底部4A上に互いに連通する多数の空間5,5…を形成した状態で該底部4Aにセラミック製の多数の球体によってなる根腐れ防止材6を敷設し、その上側にivyと称される「つたかずら」が植物7として植え付けられた断熱・保水材8を設けるとともに、この断熱・保水材8に水を供給して、植物7の生育を促進する給水系9を備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒートアイランド現象の緩和と、車室内温度上昇の抑制などに寄与することができる車両等の断熱植栽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両は、一般に、そのルーフを直射日光に晒したままの状態で走行または停車している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ルーフが直射日光に晒されると、夏期においてはルーフの温度が気温よりも格段に高くなって、ルーフから大気に高熱放射がなされ、気温を上昇させるように働く。このため、都市部を走行する多数の車両のルーフからの大量の放射熱は、ヒートアイランド現象を助長する一因になっているといえる。このことは、車両のみに限らず、電車や列車のような他の陸上交通手段にもいえる。
【0004】
一方、ルーフの内面には内断熱が施されている。ところが、気温よりも格段に高くなったルーフの温度を既設の内断熱のみで有効に断熱することが期待できず、夏期では車室内温度を異常に高めて、車室内温度調整の空調費用を高騰させている。つまり、従来の内断熱のみでは、優れた断熱性を期待することができないので、車室内温度調整の省エネルギー化が妨げられる難点を有している。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、車両等のルーフが直射日光に晒されるのを回避することで、ルーフから大気への高熱放射が抑えられてヒートアイランド現象の緩和に寄与することができるとともに、優れた断熱性を発揮することで車室内温度上昇の抑制に寄与することができる車両等の断熱植栽装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る車両等の断熱植栽装置は、車両のルーフに搭載される車両等の断熱植栽装置であって、前記車両のルーフに設置したトレーと、このトレーの底部上に互いに連通する通気・排水用の空間を形成した状態で該底部に敷設された根腐れ防止材と、前記トレーの内部で前記根腐れ防止材の上側に配置されて断熱機能と保水機能を備えているとともに、植物が植え付けられている断熱・保水材と、この断熱・保水材に水を供給する給水系とを具備していることを特徴としている。
【0007】
前記トレーの内部を仕切板によって複数のブロックに仕切ることが好ましい。
【0008】
前記断熱・保水材が、前記仕切られている複数のブロックに装入可能な断熱・保水ユニットの集合体であることが好ましい。
【0009】
前記断熱・保水ユニットが植物を植え付けてある断熱・保水材を充填した複数個のポットと、これら複数個のポットを並列して装入した受け皿とで構成してもよい。
【0010】
前記植物を防護ネットでカバーすることが好ましい。
【0011】
前記断熱・保水材をリサイクル可能な素材によって構成することが好ましい。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、トレーと、互いに連通する通気・排水用の空間を形成した状態でトレーの底部上に敷設された根腐れ防止材と、断熱・保水材と、この断熱・保水材に植え付けられている植物によって、ル−フの上面に外部断熱層を構成して、車両のルーフが直射日光に晒されるのを回避することができる。このため、ルーフから大気への高熱放射が抑えられるとともに、ル−フの温度上昇が抑えられる。また、給水系により供給した水を断熱・保水材で保水できるので、該断熱・保水材に植え付けられている植物の生育を促進でき、保水された水の水冷作用と水の気化熱による奪熱作用との相乗作用によって、ルーフを間接的に冷却することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、トレーの内部が仕切板によって複数のブロックに仕切られているので、根腐れ防止材と、植物を植え付けた断熱・保水材を複数のブロック別に装入できる。このため、車両の発進時や停止時の慣性により根腐れ防止材や断熱・保水材などが位置ずれしたり形くずれするのを防止することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、断熱・保水ユニットは小型かつ軽量であるので、その取り扱いと前記複数のブロックへの装入を容易に行うことができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、断熱・保水ユニットが植物を植え付けてある断熱・保水材を充填した複数個のポットと、これら複数個のポットを並列して装入した受け皿とで構成されることにより、断熱・保水ユニットの取り扱いを、受け皿の取り扱いに変換できるので、車両のルーフへの搬入時の取り扱いと、トレー内への断熱・保水材の設置施工、つまり前記複数のブロックへの断熱・保水ユニットの装入がより一層容易になる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、自然風または走行風などの風圧による植物の飛散を防護ネットにより確実に防止することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、車両等の断熱植栽装置の撤去後において、断熱・保水材を再資源化して活用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の使用状態の一実施の形態を示す斜視図、図2はトレーの拡大平面図、図3は本発明の一実施の形態を拡大して示す縦断側面図である。図4は図3のA−A線断面図である。これらの図において、車両等の断熱植栽装置1は、たとえば、バスやマイクロバスのような車両2のルーフ3に搭載される。車両等の断熱植栽装置1は、ルーフ3の上面に設置したトレー4と、トレー4の底部4A上に互いに連通する通気・排水用の空間5,5…を形成した状態で該底部4Aに敷設された根腐れ防止材6と、トレー4の内部で根腐れ防止材6の上側に配置されて断熱機能と保水機能を備えているとともに、植物7が植え付けられている断熱・保水材8と、この断熱・保水材8に水を供給する給水系9と、車両2の停車における自然風または車両2の走行時に発生する走行風などの風圧によって植物7が飛散するのを防止する防護ネット7Aとを具備している。
【0019】
トレー4は、繊維強化プラスチック(FRP)製のもので、ルーフ3の平面形状に律して平面形状が略矩形に形成されており、前端部の風防壁4Bと、後端部の後壁4Cおよび風防壁4Bと後壁4Cを連続させる両側壁4D,4Dとを備えている。また、トレー4の内部は、碁盤目状の仕切板10によって複数のブロック11、11…に仕切られている。そして、仕切板10の下端部には、通水孔10Cが設けられ、これら通水孔10Cを介して複数のブロック11、11…間の通水が可能に構成されているとともに、後壁4Cには、複数の水抜き孔10Dを設けてある。なお、この水抜き孔10Dは、後壁4Cの他にたとえば両側壁4D,4Dに複数個設けてもよい。
【0020】
根腐れ防止材6は、セラミック製の球体群によってなり、これら球体群が複数のブロック11、11…それぞれの底部、つまりトレー4における底部4Aの上面に敷設されることで、互いに連通する多数の通気・排水用の空間5,5…が形成される。
【0021】
断熱・保水材8は、断熱性と保水性に優れているとともに、使用後には破砕して土壌に混入することでリサイクルが可能な特性を有し、たとえば水耕栽培用に多用されている玄武岩を使用したロックウール(ニチアス株式会社製)が適用されて、根腐れ防止材6の上側で複数のブロック11、11…毎に設けられている。つまり、断熱・保水材8は、複数のブロック11、11…に装入可能な断熱・保水ユニット8A,8A…の集合体によって構成されている。これら断熱・保水ユニット8A,8A…には、たとえばivyと称される「つたかずら」が植物7として植え付けられており、この植物7が、たとえば樹脂製の紐によって構成されている防護ネット7Aによりカバーされている。すなわち、植物7が防護ネット7Aによりカバーされ、植物7をカバーしている防護ネット7Aの周縁部は、適当な間隔を隔ててトレー4の風防壁4B、後壁4Cおよび両側壁4D,4Dなどに着脱可能に掛止してある。これにより、車両2の停車における自然風または車両2の走行時に発生する走行風などの風圧によって植物7が飛散するのを確実に防止して、安定を確保することができる。
【0022】
給水系9は、ヘッダー管9Aと、入口側がヘッダー管9Aに接続され、出口が閉塞された2本の低圧散水ホース9B,9Bと、出口をヘッダー管9Aに接続した連結管9Cとを備え、低圧散水ホース9B,9Bのそれぞれには、図示していない散水孔が所定の間隔を隔てて多数個設けてあり、連結管9Cには手動切替弁Vを取り付けてある。この給水系9は、ヘッダー管9Aをトレー4における後壁4C外部の近傍に配し、仕切板10に設けた貫通孔10A,10Aに低圧散水ホース9B,9Bを挿通した状態でトレー4の長手方向にのばして幅方向に並列させるとともに、後壁4Cに設けた貫通孔10Bから低圧散水ホース9B,9Bの入口側をトレー4の外部に導出した状態で、図示例のように、断熱・保水材8の上面に配置されるかあるいは根腐れ防止材6と断熱・保水材8の間に配置される。
【0023】
このような構成であれば、トレー4と、互いに連通する多数の通気・排水用の空間5,5…を形成した状態でトレー4の底部4A上に敷設されたセラミック製の球体群によってなる根腐れ防止材6と、断熱・保水ユニット8A,8A…の集合体によって構成されている断熱・保水材8と、この断熱・保水材8を構成している断熱・保水ユニット8A,8A…の集合体のそれぞれに植え付けられているivyと称される「つたかずら」7によって、ル−フ3の上面に外部断熱層を構成して、車両2のルーフ3が直射日光に晒されるのを回避することができる。このため、ル−フ3の温度上昇が抑えられ、ルーフ3から大気への高熱放射が抑えられるので、ヒートアイランド現象の緩和に寄与することができる。また、ル−フ3の温度上昇が抑えられることで、車室内温度の上昇が抑制されるため、車室内温度調整の省エネルギー化を図ることができる。
【0024】
車両2の運転開始の事前に、給水系9における連結管9Cに取付けられている手動切替弁Vを弁開して連結管9Cの入口から水道水を供給し、所定量の水道水を供給した時点で手動切替弁Vを弁閉する。手動切替弁Vの弁閉後に車両2の運転を開始すればよい。前記連結管9Cに供給された水は、ヘッダー管9Aから低圧散水ホース9B,9Bを経て、低圧散水ホース9B,9Bの多数の散水孔から散水し、断熱・保水ユニット8A,8A…の全面に略均一に飛散して保水される。これにより、断熱・保水ユニット8A,8A…に植え付けられている植物7、つまり「つたかずら」7の生育を促進できるとともに、保水された水の水冷作用と水の気化熱による奪熱作用との相乗作用によって、ルーフ3を間接的に冷却して、車室内温度の上昇をより一層積極的に抑制することができる。
【0025】
断熱・保水ユニット8A,8A…の保水飽和状態では、断熱・保水ユニット8A,8A…からセラミック製の多数の球体によってなる根腐れ防止材6に水が滴下する。滴下した水は互いに連通する多数の空間5,5…を経てトレー4の底部4Aに溜まり、仕切板10の下端部に設けられている通水孔10Cを経て、トレー4の後壁4Cに設けた水抜き孔10Dから外部に排水される。したがって、「つたかずら」7の根腐れが防止され、これによっても、「つたかずら」7の生育を促進することできる。なお、「つたかずら」(植物)7の生育促進によって二酸化炭素の削減効果が発揮されることは言うまでもない。
【0026】
前述のように、トレー4の内部が仕切板10によって複数のブロック11、11…に仕切られているので、セラミック製の多数の球体によってなる根腐れ防止材6と、「つたかずら」7を植え付けた断熱・保水ユニット8A,8A…を複数のブロック11、11…別に装入できる。このため、車両2の発進時や停止時の慣性により根腐れ防止材6や断熱・保水ユニット8A,8A…などが位置ずれして形くずれするのを防止できる。
【0027】
また、断熱・保水ユニット8A,8A…は小型かつ軽量であるので、車両2のルーフ3への搬入時の取り扱いと、トレー4内への断熱・保水材8の設置施工を容易に行うことができる。
【0028】
一方、図5,図6,図7に示すように、断熱・保水ユニット8A,8A…が植物7を植え付けてある断熱・保水材8を充填した複数個のポット80,80…と、これら複数個のポット80,80…を並列して装入した受け皿81とを備えた構成となし、複数個の受け皿81を用意して、前述と同様に根腐れ防止材6の上側(ただし、図5,図6,図7では根腐れ防止材6の図示を省略してある)でトレー4の複数のブロック11、11…に装入することで、車両2のルーフ3に搭載してもよい。なお、ポット80としては、軟質合成樹脂によって底部80Aに排水孔80Bを設けた略植木状のものを使用するのが好ましく、また、受け皿81としては、硬質合成樹脂によって周壁81Aおよび底部81Bのそれぞれに、碁盤目状の開口81Cを設けて、排水機能をもたせた構造のものを使用するのが好ましい。なお、図5,図6,図7では、防護ネット7Aの図示を省略している
。
【0029】
図5,図6,図7のように、断熱・保水ユニット8A,8A…が植物7を植え付けてある断熱・保水材8を充填した複数個のポット80,80…と、これら複数個のポット80,80…を並列して装入した受け皿81とで構成されることにより、断熱・保水ユニット8A,8A…の取り扱いを、受け皿81の取り扱いに変換できるので、車両2のルーフ3への搬入時の取り扱いと、トレー4内への断熱・保水材8の設置施工、つまり前記複数のブロック11、11…への断熱・保水ユニット8A,8A…の装入をより一層容易に行うことができる。
【0030】
前記実施の形態では、車両等の断熱植栽装置1をバスやマイクロバスのような車両(自動車)2のルーフ3に搭載した構成で説明しているが、車両等の断熱植栽装置1は、前記バスやマイクロバスのような車両(自動車)2以外の車両(自動車)2のルーフ3に搭載しても、あるいは電車や列車のような他の陸上交通手段のルーフに搭載しても、前記実施の形態で説明したバスやマイクロバスのような車両(自動車)2のルーフ3に搭載した場合と同様の作用・効果を奏することができる。また、断熱・保水材8に「つたかずら」7を植え付けた構成で説明しているが、断熱・保水材8に植え付けられる植物7は、「つたかずら」以外の植物7であってもよい。ただし、「つたかずら」のように上方へ伸びない植物7の方が車両2のルーフ3に搭載する構成上、走行時に受ける風圧などの観点から有利であるといえる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る車両等の断熱植栽装置は構成されているので、以下のような格別の効果を奏する。
【0032】
請求項1に記載の発明によれば、トレーと、互いに連通する多数の空間を形成した状態でトレーの底部上に敷設された根腐れ防止材と、断熱・保水材と、この断熱・保水材に植え付けられている植物によって、ル−フの上面に外部断熱層を構成して、車両のルーフが直射日光に晒されるのを回避することができるので、ルーフから大気への高熱放射が抑えられるとともに、ル−フの温度上昇が抑えられる。このため、ルーフから大気への高熱放射が防止されて、ヒートアイランド現象の緩和に寄与することができる。また、車室内温度上昇の抑制に寄与することができるので、車室内温度調整の省エネルギー化を図れる。さらに、給水系により供給した水を断熱・保水材で保水できるので、該断熱・保水材に植え付けられている植物の生育を促進できるとともに、保水された水の水冷作用と水の気化熱による奪熱作用との相乗作用によって、ルーフを間接的に冷却することができる。これにより、車室内温度の上昇をより一層積極的に抑制することが可能になる。
【0033】
請求項2に記載の発明によれば、根腐れ防止材と、植物を植え付けた断熱・保水材を複数のブロック別に装入できる。このため、車両の発進時や停止時の慣性により根腐れ防止材や断熱・保水材などが位置ずれしたり形くずれするのを防止することができる。
【0034】
請求項3に記載の発明によれば、断熱・保水ユニットは小型かつ軽量であるので、車両のルーフへの搬入時の取り扱いと、トレー内への断熱・保水材の設置施工を容易に行うことができる。
【0035】
請求項4に記載の発明によれば、断熱・保水ユニットの取り扱いを、受け皿の取り扱いに変換できるので、車両のルーフへの搬入時の取り扱いと、トレー内への断熱・保水材の設置施工、つまり前記複数のブロックへの断熱・保水ユニットの装入がより一層容易になる。
【0036】
請求項5に記載の発明によれば、自然風または走行風などの風圧による植物の飛散を防護ネットにより確実に防止して、安定を確保することができる。
【0037】
請求項6に記載の発明によれば、車両等の断熱植栽装置の撤去後において、断熱・保水材を再資源化して活用し、省資源化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用状態の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】トレーの拡大平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す縦断側面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】断熱・保水ユニットの他の実施の形態を示す縦断側面図である。
【図6】図5に示す断熱・保水ユニットの使用状態の一実施の形態を示す側面図である。
【図7】図6の平面図である。
【符号の説明】
1 車両等の断熱植栽装置
2 車両
3 ルーフ
4 トレー
4A トレーの底部
5 空間
6 根腐れ防止材
7 植物
7A 防護ネット
8 断熱・保水材
8A 断熱・保水ユニット
9 給水系
10 仕切板
11 複数のブロック
80 ポット
81 受け皿
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒートアイランド現象の緩和と、車室内温度上昇の抑制などに寄与することができる車両等の断熱植栽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両は、一般に、そのルーフを直射日光に晒したままの状態で走行または停車している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ルーフが直射日光に晒されると、夏期においてはルーフの温度が気温よりも格段に高くなって、ルーフから大気に高熱放射がなされ、気温を上昇させるように働く。このため、都市部を走行する多数の車両のルーフからの大量の放射熱は、ヒートアイランド現象を助長する一因になっているといえる。このことは、車両のみに限らず、電車や列車のような他の陸上交通手段にもいえる。
【0004】
一方、ルーフの内面には内断熱が施されている。ところが、気温よりも格段に高くなったルーフの温度を既設の内断熱のみで有効に断熱することが期待できず、夏期では車室内温度を異常に高めて、車室内温度調整の空調費用を高騰させている。つまり、従来の内断熱のみでは、優れた断熱性を期待することができないので、車室内温度調整の省エネルギー化が妨げられる難点を有している。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、車両等のルーフが直射日光に晒されるのを回避することで、ルーフから大気への高熱放射が抑えられてヒートアイランド現象の緩和に寄与することができるとともに、優れた断熱性を発揮することで車室内温度上昇の抑制に寄与することができる車両等の断熱植栽装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る車両等の断熱植栽装置は、車両のルーフに搭載される車両等の断熱植栽装置であって、前記車両のルーフに設置したトレーと、このトレーの底部上に互いに連通する通気・排水用の空間を形成した状態で該底部に敷設された根腐れ防止材と、前記トレーの内部で前記根腐れ防止材の上側に配置されて断熱機能と保水機能を備えているとともに、植物が植え付けられている断熱・保水材と、この断熱・保水材に水を供給する給水系とを具備していることを特徴としている。
【0007】
前記トレーの内部を仕切板によって複数のブロックに仕切ることが好ましい。
【0008】
前記断熱・保水材が、前記仕切られている複数のブロックに装入可能な断熱・保水ユニットの集合体であることが好ましい。
【0009】
前記断熱・保水ユニットが植物を植え付けてある断熱・保水材を充填した複数個のポットと、これら複数個のポットを並列して装入した受け皿とで構成してもよい。
【0010】
前記植物を防護ネットでカバーすることが好ましい。
【0011】
前記断熱・保水材をリサイクル可能な素材によって構成することが好ましい。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、トレーと、互いに連通する通気・排水用の空間を形成した状態でトレーの底部上に敷設された根腐れ防止材と、断熱・保水材と、この断熱・保水材に植え付けられている植物によって、ル−フの上面に外部断熱層を構成して、車両のルーフが直射日光に晒されるのを回避することができる。このため、ルーフから大気への高熱放射が抑えられるとともに、ル−フの温度上昇が抑えられる。また、給水系により供給した水を断熱・保水材で保水できるので、該断熱・保水材に植え付けられている植物の生育を促進でき、保水された水の水冷作用と水の気化熱による奪熱作用との相乗作用によって、ルーフを間接的に冷却することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、トレーの内部が仕切板によって複数のブロックに仕切られているので、根腐れ防止材と、植物を植え付けた断熱・保水材を複数のブロック別に装入できる。このため、車両の発進時や停止時の慣性により根腐れ防止材や断熱・保水材などが位置ずれしたり形くずれするのを防止することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、断熱・保水ユニットは小型かつ軽量であるので、その取り扱いと前記複数のブロックへの装入を容易に行うことができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、断熱・保水ユニットが植物を植え付けてある断熱・保水材を充填した複数個のポットと、これら複数個のポットを並列して装入した受け皿とで構成されることにより、断熱・保水ユニットの取り扱いを、受け皿の取り扱いに変換できるので、車両のルーフへの搬入時の取り扱いと、トレー内への断熱・保水材の設置施工、つまり前記複数のブロックへの断熱・保水ユニットの装入がより一層容易になる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、自然風または走行風などの風圧による植物の飛散を防護ネットにより確実に防止することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、車両等の断熱植栽装置の撤去後において、断熱・保水材を再資源化して活用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の使用状態の一実施の形態を示す斜視図、図2はトレーの拡大平面図、図3は本発明の一実施の形態を拡大して示す縦断側面図である。図4は図3のA−A線断面図である。これらの図において、車両等の断熱植栽装置1は、たとえば、バスやマイクロバスのような車両2のルーフ3に搭載される。車両等の断熱植栽装置1は、ルーフ3の上面に設置したトレー4と、トレー4の底部4A上に互いに連通する通気・排水用の空間5,5…を形成した状態で該底部4Aに敷設された根腐れ防止材6と、トレー4の内部で根腐れ防止材6の上側に配置されて断熱機能と保水機能を備えているとともに、植物7が植え付けられている断熱・保水材8と、この断熱・保水材8に水を供給する給水系9と、車両2の停車における自然風または車両2の走行時に発生する走行風などの風圧によって植物7が飛散するのを防止する防護ネット7Aとを具備している。
【0019】
トレー4は、繊維強化プラスチック(FRP)製のもので、ルーフ3の平面形状に律して平面形状が略矩形に形成されており、前端部の風防壁4Bと、後端部の後壁4Cおよび風防壁4Bと後壁4Cを連続させる両側壁4D,4Dとを備えている。また、トレー4の内部は、碁盤目状の仕切板10によって複数のブロック11、11…に仕切られている。そして、仕切板10の下端部には、通水孔10Cが設けられ、これら通水孔10Cを介して複数のブロック11、11…間の通水が可能に構成されているとともに、後壁4Cには、複数の水抜き孔10Dを設けてある。なお、この水抜き孔10Dは、後壁4Cの他にたとえば両側壁4D,4Dに複数個設けてもよい。
【0020】
根腐れ防止材6は、セラミック製の球体群によってなり、これら球体群が複数のブロック11、11…それぞれの底部、つまりトレー4における底部4Aの上面に敷設されることで、互いに連通する多数の通気・排水用の空間5,5…が形成される。
【0021】
断熱・保水材8は、断熱性と保水性に優れているとともに、使用後には破砕して土壌に混入することでリサイクルが可能な特性を有し、たとえば水耕栽培用に多用されている玄武岩を使用したロックウール(ニチアス株式会社製)が適用されて、根腐れ防止材6の上側で複数のブロック11、11…毎に設けられている。つまり、断熱・保水材8は、複数のブロック11、11…に装入可能な断熱・保水ユニット8A,8A…の集合体によって構成されている。これら断熱・保水ユニット8A,8A…には、たとえばivyと称される「つたかずら」が植物7として植え付けられており、この植物7が、たとえば樹脂製の紐によって構成されている防護ネット7Aによりカバーされている。すなわち、植物7が防護ネット7Aによりカバーされ、植物7をカバーしている防護ネット7Aの周縁部は、適当な間隔を隔ててトレー4の風防壁4B、後壁4Cおよび両側壁4D,4Dなどに着脱可能に掛止してある。これにより、車両2の停車における自然風または車両2の走行時に発生する走行風などの風圧によって植物7が飛散するのを確実に防止して、安定を確保することができる。
【0022】
給水系9は、ヘッダー管9Aと、入口側がヘッダー管9Aに接続され、出口が閉塞された2本の低圧散水ホース9B,9Bと、出口をヘッダー管9Aに接続した連結管9Cとを備え、低圧散水ホース9B,9Bのそれぞれには、図示していない散水孔が所定の間隔を隔てて多数個設けてあり、連結管9Cには手動切替弁Vを取り付けてある。この給水系9は、ヘッダー管9Aをトレー4における後壁4C外部の近傍に配し、仕切板10に設けた貫通孔10A,10Aに低圧散水ホース9B,9Bを挿通した状態でトレー4の長手方向にのばして幅方向に並列させるとともに、後壁4Cに設けた貫通孔10Bから低圧散水ホース9B,9Bの入口側をトレー4の外部に導出した状態で、図示例のように、断熱・保水材8の上面に配置されるかあるいは根腐れ防止材6と断熱・保水材8の間に配置される。
【0023】
このような構成であれば、トレー4と、互いに連通する多数の通気・排水用の空間5,5…を形成した状態でトレー4の底部4A上に敷設されたセラミック製の球体群によってなる根腐れ防止材6と、断熱・保水ユニット8A,8A…の集合体によって構成されている断熱・保水材8と、この断熱・保水材8を構成している断熱・保水ユニット8A,8A…の集合体のそれぞれに植え付けられているivyと称される「つたかずら」7によって、ル−フ3の上面に外部断熱層を構成して、車両2のルーフ3が直射日光に晒されるのを回避することができる。このため、ル−フ3の温度上昇が抑えられ、ルーフ3から大気への高熱放射が抑えられるので、ヒートアイランド現象の緩和に寄与することができる。また、ル−フ3の温度上昇が抑えられることで、車室内温度の上昇が抑制されるため、車室内温度調整の省エネルギー化を図ることができる。
【0024】
車両2の運転開始の事前に、給水系9における連結管9Cに取付けられている手動切替弁Vを弁開して連結管9Cの入口から水道水を供給し、所定量の水道水を供給した時点で手動切替弁Vを弁閉する。手動切替弁Vの弁閉後に車両2の運転を開始すればよい。前記連結管9Cに供給された水は、ヘッダー管9Aから低圧散水ホース9B,9Bを経て、低圧散水ホース9B,9Bの多数の散水孔から散水し、断熱・保水ユニット8A,8A…の全面に略均一に飛散して保水される。これにより、断熱・保水ユニット8A,8A…に植え付けられている植物7、つまり「つたかずら」7の生育を促進できるとともに、保水された水の水冷作用と水の気化熱による奪熱作用との相乗作用によって、ルーフ3を間接的に冷却して、車室内温度の上昇をより一層積極的に抑制することができる。
【0025】
断熱・保水ユニット8A,8A…の保水飽和状態では、断熱・保水ユニット8A,8A…からセラミック製の多数の球体によってなる根腐れ防止材6に水が滴下する。滴下した水は互いに連通する多数の空間5,5…を経てトレー4の底部4Aに溜まり、仕切板10の下端部に設けられている通水孔10Cを経て、トレー4の後壁4Cに設けた水抜き孔10Dから外部に排水される。したがって、「つたかずら」7の根腐れが防止され、これによっても、「つたかずら」7の生育を促進することできる。なお、「つたかずら」(植物)7の生育促進によって二酸化炭素の削減効果が発揮されることは言うまでもない。
【0026】
前述のように、トレー4の内部が仕切板10によって複数のブロック11、11…に仕切られているので、セラミック製の多数の球体によってなる根腐れ防止材6と、「つたかずら」7を植え付けた断熱・保水ユニット8A,8A…を複数のブロック11、11…別に装入できる。このため、車両2の発進時や停止時の慣性により根腐れ防止材6や断熱・保水ユニット8A,8A…などが位置ずれして形くずれするのを防止できる。
【0027】
また、断熱・保水ユニット8A,8A…は小型かつ軽量であるので、車両2のルーフ3への搬入時の取り扱いと、トレー4内への断熱・保水材8の設置施工を容易に行うことができる。
【0028】
一方、図5,図6,図7に示すように、断熱・保水ユニット8A,8A…が植物7を植え付けてある断熱・保水材8を充填した複数個のポット80,80…と、これら複数個のポット80,80…を並列して装入した受け皿81とを備えた構成となし、複数個の受け皿81を用意して、前述と同様に根腐れ防止材6の上側(ただし、図5,図6,図7では根腐れ防止材6の図示を省略してある)でトレー4の複数のブロック11、11…に装入することで、車両2のルーフ3に搭載してもよい。なお、ポット80としては、軟質合成樹脂によって底部80Aに排水孔80Bを設けた略植木状のものを使用するのが好ましく、また、受け皿81としては、硬質合成樹脂によって周壁81Aおよび底部81Bのそれぞれに、碁盤目状の開口81Cを設けて、排水機能をもたせた構造のものを使用するのが好ましい。なお、図5,図6,図7では、防護ネット7Aの図示を省略している
。
【0029】
図5,図6,図7のように、断熱・保水ユニット8A,8A…が植物7を植え付けてある断熱・保水材8を充填した複数個のポット80,80…と、これら複数個のポット80,80…を並列して装入した受け皿81とで構成されることにより、断熱・保水ユニット8A,8A…の取り扱いを、受け皿81の取り扱いに変換できるので、車両2のルーフ3への搬入時の取り扱いと、トレー4内への断熱・保水材8の設置施工、つまり前記複数のブロック11、11…への断熱・保水ユニット8A,8A…の装入をより一層容易に行うことができる。
【0030】
前記実施の形態では、車両等の断熱植栽装置1をバスやマイクロバスのような車両(自動車)2のルーフ3に搭載した構成で説明しているが、車両等の断熱植栽装置1は、前記バスやマイクロバスのような車両(自動車)2以外の車両(自動車)2のルーフ3に搭載しても、あるいは電車や列車のような他の陸上交通手段のルーフに搭載しても、前記実施の形態で説明したバスやマイクロバスのような車両(自動車)2のルーフ3に搭載した場合と同様の作用・効果を奏することができる。また、断熱・保水材8に「つたかずら」7を植え付けた構成で説明しているが、断熱・保水材8に植え付けられる植物7は、「つたかずら」以外の植物7であってもよい。ただし、「つたかずら」のように上方へ伸びない植物7の方が車両2のルーフ3に搭載する構成上、走行時に受ける風圧などの観点から有利であるといえる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る車両等の断熱植栽装置は構成されているので、以下のような格別の効果を奏する。
【0032】
請求項1に記載の発明によれば、トレーと、互いに連通する多数の空間を形成した状態でトレーの底部上に敷設された根腐れ防止材と、断熱・保水材と、この断熱・保水材に植え付けられている植物によって、ル−フの上面に外部断熱層を構成して、車両のルーフが直射日光に晒されるのを回避することができるので、ルーフから大気への高熱放射が抑えられるとともに、ル−フの温度上昇が抑えられる。このため、ルーフから大気への高熱放射が防止されて、ヒートアイランド現象の緩和に寄与することができる。また、車室内温度上昇の抑制に寄与することができるので、車室内温度調整の省エネルギー化を図れる。さらに、給水系により供給した水を断熱・保水材で保水できるので、該断熱・保水材に植え付けられている植物の生育を促進できるとともに、保水された水の水冷作用と水の気化熱による奪熱作用との相乗作用によって、ルーフを間接的に冷却することができる。これにより、車室内温度の上昇をより一層積極的に抑制することが可能になる。
【0033】
請求項2に記載の発明によれば、根腐れ防止材と、植物を植え付けた断熱・保水材を複数のブロック別に装入できる。このため、車両の発進時や停止時の慣性により根腐れ防止材や断熱・保水材などが位置ずれしたり形くずれするのを防止することができる。
【0034】
請求項3に記載の発明によれば、断熱・保水ユニットは小型かつ軽量であるので、車両のルーフへの搬入時の取り扱いと、トレー内への断熱・保水材の設置施工を容易に行うことができる。
【0035】
請求項4に記載の発明によれば、断熱・保水ユニットの取り扱いを、受け皿の取り扱いに変換できるので、車両のルーフへの搬入時の取り扱いと、トレー内への断熱・保水材の設置施工、つまり前記複数のブロックへの断熱・保水ユニットの装入がより一層容易になる。
【0036】
請求項5に記載の発明によれば、自然風または走行風などの風圧による植物の飛散を防護ネットにより確実に防止して、安定を確保することができる。
【0037】
請求項6に記載の発明によれば、車両等の断熱植栽装置の撤去後において、断熱・保水材を再資源化して活用し、省資源化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用状態の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】トレーの拡大平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す縦断側面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】断熱・保水ユニットの他の実施の形態を示す縦断側面図である。
【図6】図5に示す断熱・保水ユニットの使用状態の一実施の形態を示す側面図である。
【図7】図6の平面図である。
【符号の説明】
1 車両等の断熱植栽装置
2 車両
3 ルーフ
4 トレー
4A トレーの底部
5 空間
6 根腐れ防止材
7 植物
7A 防護ネット
8 断熱・保水材
8A 断熱・保水ユニット
9 給水系
10 仕切板
11 複数のブロック
80 ポット
81 受け皿
Claims (6)
- 車両等のルーフに搭載される車両等の断熱植栽装置であって、前記車両等のルーフに設置したトレーと、このトレーの底部上に互いに連通する通気・排水用の空間を形成した状態で該底部に敷設された根腐れ防止材と、前記トレーの内部で前記根腐れ防止材の上側に配置されて断熱機能と保水機能を備えているとともに、植物が植え付けられている断熱・保水材と、この断熱・保水材に水を供給する給水系とを具備していることを特徴とする車両等の断熱植栽装置。
- 前記トレーの内部が仕切板によって複数のブロックに仕切られている請求項1に記載の車両等の断熱植栽装置。
- 前記断熱・保水材が前記仕切られている複数のブロックに装入可能な断熱・保水ユニットの集合体である請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両等の断熱植栽装置。
- 前記断熱・保水ユニットが植物を植え付けてある断熱・保水材を充填した複数個のポットと、これら複数個のポットを並列して装入した受け皿とからなる請求項1,請求項2または請求項3のいずれかに記載の車両等の断熱植栽装置。
- 前記植物が防護ネットでカバーされている請求項1,請求項2,請求項3または請求項4のいずれかに記載の車両等の断熱植栽装置。
- 前記断熱・保水材がリサイクル可能な素材によって構成されている請求項1,請求項2,請求項3または請求項4のいずれかに記載の車両等の断熱植栽装置。
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2002
- 2002-08-08 JP JP2002232015A patent/JP2004067029A/ja active Pending
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