JP2004066505A - フィルム製造方法及びそれを用いて製造したフィルム - Google Patents

フィルム製造方法及びそれを用いて製造したフィルム Download PDF

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Abstract

【課題】環境保全の面で優れたフィルム製造方法及びそれを用いたフィルムを提供する。
【解決手段】本発明に係るフィルム製造装置10は、フィルム42の耳部を裁断する耳切装置44を備えている。裁断された耳部は、カットブロア54により、風送される。風送に使用された風送風Aは、ダクト70を介して吸着回収装置74に導入され、蒸発溶剤が吸着除去される。耳部はクラッシャー60で細かく裁断され、チップとなり、バグフィルタ64に風送される。風送に使用された風送風Bは、ダクト72を介して吸着回収装置74に導入され、蒸発溶剤が吸着除去される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフィルム製造方法に係り、特に偏光板の保護膜として使用されるセルローストリアセテートフィルムの製造方法、及びこれを用いて製造されたセルロースアセテートフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】溶液製膜法によるフィルムの製造は、フィルム素材たる高分子及び各種添加剤を溶剤に溶解したドープをエンドレスのドラム若しくはバンド(以下「支持体」という)上に流延し、ある程度乾燥させた後に剥ぎ取ってさらに乾燥させてフィルムにするものである。溶融製膜法に比べ、平滑性に優れたフィルムが得られるため、ポリカーボネート、ポリスルホン、セルロースエステルをはじめとした各種のプラスチックフィルムの製造に広く用いられている。例えば、溶液製膜法により製造されたセルロースエステルフィルムは、平面性、透明性、光学的等方位性に優れ、写真フィルム、液晶ディスプレイ用フィルム等に好ましく用いられる。
【0003】
この溶液製膜法において、支持体より剥ぎ取った直後のフィルムはまだ比較的多量の溶剤分を含んでいるため、カールしやすい。特にフィルムの幅方向の端部においてはこの傾向が顕著なため、剥ぎ取ってから乾燥に供する前、或いは乾燥の比較的早い時点でフィルムの端部(以下、耳部と称す)を裁断して除去することが一般に行われる。
【0004】
例えば、特開平9−85680号公報にはフィルムの残留揮発分が1〜15%の段階で耳部を裁断することが記載されている。また、特開平11−90942号公報には、フィルムの耳部を裁断した後、テンターでカールを抑制しつつ搬送しながら乾燥することが提案されている。
【0005】
裁断した耳部(以下「耳屑」と称す)は当然、そのままでは製品として使用することはできないので、何らかの処理が必要である。その処理方法としては(1) 産業廃棄物として焼却若しくは埋立処理する、(2) 一般回収プラスチックとして再生利用、若しくは燃焼助剤として熱回収する、(3) 再度溶解してドープとし、フィルム製造に再使用する、などが考えられる。
【0006】
近年は環境保全の観点から、産業廃棄物の発生は抑制することが必要になってきており、何らかの形で再使用することが求められている。したがって、耳屑を再使用しやすい形態に加工することが必要である。一般に耳屑はリボン状の形態で巻き取るか、或いは数mm角程度のサイズの細片(以下「チップ」と称す)に裁断してサイロ等に一旦貯蔵した後、フレキシブルコンテナパックや密閉タンク付きトラック等を用いて運送し所定の場所まで搬送したり、或いは風送配管を用いて風送して使用に供することが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の理由により、耳屑は裁断された時点で残留溶剤分を含んでいるため、巻取・裁断・風送中に溶剤ガスを発生する。そのため、これらの周辺に溶剤ガスが充満して作業環境を悪化させるという問題があり、従来は、局所排気・全体排気等を用いて作業環境を改善していた。また、耳屑の風送に使用した風送風は溶剤ガスを含有しているので、屋外にそのまま排出すると、溶剤ガスを大気放出することになる。これは環境保全の観点からも、溶剤ガスの大気排出はより少なくすることが望まれている。特にセルロースアセテートの製膜に主溶剤として用いられるジクロロメタンは塩素系溶剤であり、また、特異原性が認められ、発癌性が疑われる物質であるため、大気放出は避けねばならない。また、その他の溶剤においても環境上・経済上無駄な排出は避けねばならない。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、環境保全の面で優れたフィルム製造方法及びそれを用いたフィルムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、高分子材料の溶液を支持体上に薄膜状に流延し、該流延した溶液を前記支持体から剥離し、該剥離したフィルムから溶剤を蒸発させて乾燥させるフィルム製造方法であって、前記剥離したフィルムの乾燥が終了するまでの間に前記フィルムの幅方向の端部を裁断するフィルム製造方法において、前記裁断したフィルムの端部を風送によって搬送するとともに、該風送に使用した風に含まれるフィルム端部から蒸発した溶剤を、製造工程の系内の処理手段によって除去することを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、裁断したフィルムの端部の風送に使用した風に含まれる、端部から蒸発した溶剤(以下、蒸発溶剤)を、製造工程の系内の処理手段によって除去したので、耳風送の特別な処理設備を必要とすることなく、且つ効率的に除去でき、さらに蒸発溶剤が外部に漏れることを防止できる。本発明は、ジクロロメタンを主溶剤としてセルロースアセテートフィルムを製造する際に特に効果的である。また、裁断した際の端部に端部重量の5%以上の溶剤が含まれるような場合にも効果的である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るフィルム製造方法及びそれを用いて製造したフィルムの好ましい実施の形態について説明する。
【0012】
図1は本発明のフィルム製造装置10を示す概略図である。
【0013】
同図に示すフィルム製造装置10は、流延製膜法によってフィルムを製造する装置であり、溶解タンク12を備えている。溶解タンク12には、溶媒、ポリマー、可塑剤などが供給される。
【0014】
溶媒には、塩素系有機溶媒と非塩素系有機溶媒があり、塩素系有機溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルムが挙げられる。また、非塩素系有機溶媒としては、エステル類(例えば酢酸メチル、メチルホルメート、エチルアセテート、アミルアセテート、ブチルアセテート)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン)、エーテル類(例えばジオキサン、ジオキソラン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、メチル− t− ブチルエーテル)、アルコール類(例えばメタノール、エタノール、ブタノール)などが挙げられる。なお、非塩素系有機溶媒は、単独で使用しても、或いは炭素数1ないし6のエステル類、ケトン類、エーテル類、アルコール類を混合して使用してもよい。また、塩素系有機溶媒と非塩素系有機溶媒とを混合して用いることも可能である。なお、溶媒の種類は上述したものに限定されるものではない。
【0015】
ポリマーとしてはセルロースエステル、特にセルロースアシレートを用いることが好ましい。さらに、セルロースアシレートのなかでは、セルロースアセテートを使用することが好ましく、その平均酸化度が57.5〜62.5%(置換度:2.6ないし3.0)のセルローストリアセテート(TAC)を使用することが最も好ましい。ここで、酸化度とは、セルロース単位重量当りの結合酢酸量を意味し、ASTM:D−817−91(セルロースアセテート等の試験方法)におけるアセチル化度の測定および計算に従う。なお、ポリマーは、例えばセルロースアシレート粒子が使用され、ポリマーの量は、製膜後のフィルム製品の品質上、溶媒に対して15〜20重量%が好ましい。
【0016】
可塑剤としては、リン酸エステル系(例えばトリフェニルフォスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、ジフェニルビフェニルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェートなど)、フタル酸エステル系(ジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレートなど)、グリコール酸エステル系(例えば、トリアセチン、トリブチリン、ブチルフタリルエチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレートなど)、及びその他の可塑剤が用いられる。なお、可塑剤の他の添加剤をドープに添加してもよい。他の添加剤としては、紫外線吸収剤、離型剤、剥離促進剤、フッ素系界面活性剤などがあり、ドープの調製前から調製後までのどの段階で添加してもよい。
【0017】
溶解タンク12に供給された溶媒、ポリマー、可塑剤などは攪拌翼14によって攪拌されて溶解される。この溶解液は、移送ポンプ16によって、溶解タンク12から貯蔵タンク18に送液される。貯蔵タンク18に貯蔵された溶解液は、定量ポンプ20によって計量されながら濾過装置22、24、26に送液されて濾過される。この濾過によって異物や未溶解物が除去された溶解液は、ポンプ28によって供給される紫外線吸収剤とスタチックミキサー30において混合される。混合された液(ドープ)は、流延ダイ32から薄膜状に押し出され、流延バンド34上に流延される。
【0018】
流延バンド34は、表面が平滑なステンレス板などによって無端状に形成されており、一対の支持ローラ36、36に巻き掛けられている。一対の支持ローラ36の少なくとも一方は、不図示の駆動装置に接続されており、回転駆動するようになっている。これにより、流延バンド34を一対の支持ローラ36、36間で周回走行させることができる。また、支持ローラ36の内部に温度調整をした水等を通すことにより、流延バンド34温度を制御させることもできる。この場合、一般的には流延ダイ32側の支持ローラ36は、冷却することで流延直後のドープが熱により発泡することを防ぎ、もう一方の支持ローラ36を加熱することで支持体上での乾燥を促進することが一般的である。
【0019】
流延バンド34に流延されたドープは、流延バンド34とともに搬送され、その搬送中に流延バンド34と反対側の面から溶剤が蒸発する。そしてドープが自己支持性を持ったところで、フィルム42として流延バンド34から剥離される。ここで、流延バンド34を囲むケーシング内部に熱風を吹き込むことで加熱し、乾燥を促進させることも一般的に行われる。
【0020】
剥離されたフィルム42は、まず、剥離ロール38に接触した後、テンター乾燥装置40に導入され、幅方向の端部がクリップやピンなどで保持される。そして張力が付与された状態で搬送されて乾燥される。なお、流延バンド34からテンター乾燥装置40までの間に複数のロールがある場合もある。この場合、剥ぎ取られたフィルム42が最初に接触するロールにおいては、ロールはフィルム42の流延バンド34に接していなかった面に接触するが、それ以降のロールではいずれの面に接触することも可能である。また、これらのロールの一部または全部を駆動し、速度制御を行うことも一般に行われる。これらのロールの内部に温度を制御された水等の熱媒を通し、ロール表面温度を制御することもできる。さらに、テンター乾燥装置40を全く使用せずにロールのみで搬送しながら乾燥することも可能である。
【0021】
テンター乾燥装置40で乾燥されたフィルム42は、耳切装置44によって幅方向の端部(耳部)が裁断されて除去される。耳部が除去されたフィルム42は、ロール乾燥装置46に導入される。ロール乾燥装置46には、高温のエアがファン48によって供給され、ロール乾燥装置46の内部は50〜150℃の範囲に保たれている。これにより、フィルム42は、ロール50、50…に巻き掛けられて搬送されながら、均一に乾燥される。乾燥後のフィルム42は、巻取機52に巻き取られる。
【0022】
一方、耳切装置44で裁断された耳部(耳屑)は、カットブロア54を駆動することによって、耳屑吸引口58から吸引され、ダクト68を介してカットブロア54に送られる。そして、カットブロア54によって、リボン状(或いは帯状)の耳屑が切断され、短冊状になる。短冊状の耳屑はカットブロア54によってサイクロン分離機56に風送される。そして、このサイクロン分離機56によって、風送に使用した風(以下、風送風Aと称す)と、短冊状の耳屑とが分離される。分離された風送風Aが、サイクロン分離機56の上部からダクト70を介して吸着回収装置74に送られる一方で、耳屑はサイクロン分離機56の下端から落下してクラッシャー60に供給される。そして、短冊状の耳屑がクラッシャー60によって細かく切断され、5mm角程度のチップが形成される。このチップはファン62を駆動することによってバグフィルタ64に風送される。バグフィルタ64に風送されたチップは、バグフィルタ64内のフィルタ(不図示)表面に堆積する。そして、定期的にフィルタ表面から払い落とされることによってサイロ66の内部に貯蔵される。チップの風送に使用された風(以下、風送風B)はバグフィルタ64を通過し、ダクト72を介して吸着回収装置74に送られる。
【0023】
吸着回収装置74は、ロール乾燥装置46で使用した乾燥風の排気を排ガス処理する排ガス処理装置である。すなわち、ロール乾燥装置46で使用した乾燥風の排気は、ファン78を駆動することによって、ダクト76を介してロール乾燥装置46に送られる。そして、吸着回収装置74の内部に設けた活性炭などによって、蒸発している溶剤(以下、蒸発溶剤と称す)を吸着除去する。これにより、蒸発溶剤の殆どないエアがダクト80から大気に放出される。
【0024】
前述したダクト70、72は、ダクト76に接続されており、風送風A、Bは、乾燥風の排気とともに吸着回収装置74によって処理される。
【0025】
次に上記の如く構成されたフィルム製造装置10の作用について説明する。
【0026】
フィルム42は、カール抑制のために、完全に乾燥する前に耳部を耳切装置44によって裁断している。このため、裁断された耳屑には残留溶剤分が含まれており、耳屑を風送した際にその残留溶剤分が蒸発する。このため、風送に使用した風(すなわち、風送風Aと風送風B)には蒸発した溶剤が含まれている。したがって、風送風A、風送風Bをそのまま大気放出することは、環境保全の観点から好ましくない。
【0027】
そこで、本実施の形態では、ダクト70、72によって風送風A、Bを吸着回収装置74に送り、この吸着回収装置74で蒸発溶剤を吸着除去している。したがって、ダクト80から大気放出されたエアの溶剤残留量は非常に少ない。また、耳屑の搬送経路と風送風A、Bの経路は、ダクト68、70、72によって外部から完全に密閉されている。したがって、溶剤が外部に漏洩することがないので、環境保全の面で非常に優れている。
【0028】
また、本実施の形態では、サイクロン分離機56と、バグフィルタ64によって風送風A、Bを二度、分離処理しているので、蒸発溶剤とを確実に耳屑から分離することができる。
【0029】
このように本実施の形態のフィルム製造装置10によれば、耳屑の風送に使用した風送風A、Bに含まれる蒸発溶剤を除去するようにしたので、環境保全の面で非常に優れている。特に本発明は、裁断時の耳屑に含まれる残留溶剤量が多いほど効果があり、例えば耳屑重量の5重量%以上の溶剤分が含まれている際に特に効果的である。
【0030】
なお、上述した実施の形態では、風送風A、Bをロール乾燥装置46の乾燥風排気とともに吸着回収装置74に導入して処理したが、別々に処理するようにしてもよい。ただし、風送風A、Bは、乾燥風排気と比べて風量が非常に小さいので、上述したように乾燥風排気と合わせて処理することが好ましい。また、風送風A、Bの排ガス処理法としては、活性炭吸着法に限定されるものではなく、吸収、排ガス燃焼、その他の公知の方法を使用することができる。
【0031】
また、上述した実施の形態では、テンター乾燥装置40とロール乾燥装置46の間でフィルム42の耳部を裁断したが、裁断するタイミングはこれに限定するものではなく、フィルム42を剥離してから、巻取機52に巻き取るまでの間(すなわち、溶剤が完全に蒸発するまでの間)であればよい。ただし、裁断するタイミングが早いほど、耳屑に残留する溶剤量が増加するので、本発明による効果が大きくなる。
【0032】
図2は図1と異なるフィルム製造装置を示す構造図である。
【0033】
同図に示すフィルム製造装置は、ダクト70とダクト72が、乾燥風の供給用ダクト82に接続されている。したがって、風送風Aと風送風Bは、高温の乾燥風とともにロール乾燥装置46に供給され、フィルム42の乾燥に利用される。そして、乾燥風の排気はダクト76を介して吸着回収装置74に導入され、蒸発溶剤が除去される。これにより、蒸発溶剤が大気に放出されることを防止できる。
【0034】
上記の如く構成されたフィルム製造装置は、吸着回収装置74の処理流量が少ないので、吸着回収装置74を小型化することができる。
【0035】
なお、本発明においては、裁断した耳屑を搬送・裁断・貯蔵する工程の全てが屋外から実質密閉されていることが好ましい。さらに屋内作業場からも密閉されていることが好ましい。これにより、作業場内のガス濃度が上昇することを防止でき、作業環境を改善できるとともに、作業場の空調排気を経由して溶剤ガスが屋外に放出されることを防止できる。
【0036】
また、本発明において、風送風を回収処理・再使用処理するラインと、風送風をそのまま排出するラインとを併設し、必要に応じて切り替えて使用するようにしてもよい。例えば、同一の風送ラインを用いて種々の耳屑チップ等を風送する場合や、製品種によって製造条件が異なる場合などにおいて、二つのラインを使い分けるとよい。これにより、回収処理や再利用処理が不要である際に無駄な処理を行うことを防止でき、製造の不効率を避けることができる。
【0037】
上記の形態では、風送風Aと風送風Bは別々であったが、例えば風送風Aの一部または全部をそのまま風送風Bとして使用することも可能である。これにより、トータルの排ガス処理風量を減らすこともできる。
【0038】
また、製膜工程の中で複数の耳切が実施される場合がある。特に製品を巻き取る直前に製品巾を規定値通りに合わせるために耳切を実施することは一般に行われている。これらの耳切においても切られた耳屑は前記同様風送によって搬送されるが、耳屑は製品とほぼ同等まで乾燥されており、そのため、この風送風には一般に溶剤ガスは殆ど含まれない。したがって、この系の風送風を前記溶剤を含む風と一緒に処理するのは一般には不効率である。しかしながら、サイロのような貯蔵装置への風送等、設備的には共用した方が効率的なところもある。従って、個々の事情に応じて巻取直前の耳屑風送風を排ガス処理に供することも供しないことも可能である。また、複数の箇所で溶剤を含む耳を裁断する場合もあるが、この場合は当然排ガス処理に供することが必要である。ここにおいて、複数の風送風をそれぞれ単独に排ガス処理することも可能であるし、また排ガス処理装置までの間の任意の可能な地点で合流させて一括して処理することも可能である。また、ある風送ラインの風送風をそのまま別のラインで風送風として使用することも可能である。
【0039】
なお、上述した実施の形態は流延バンド34を支持体として用いたが、流延ドラムを用いてもよい。すなわち、表面がクロムメッキなどによって円滑になっているドラムを回転させながら、その表面にドープを流延してもよい。
【0040】
【実施例】
( 微粒子分散液aの調製)
シリカ( 日本アエロジル( 株) 製アエロジルR972)が2.00重量%、セルロースアセテート( 酸化度61.0%) が2.00重量%、トリフェニルフォスフェートが0.16重量%、ビフェニルジフェニルフォスフェートが0.08重量%、ジクロロメタンが88.10 重量%、メタノールが7.66重量%から成る溶液を調製し、アトライターにて体積平均粒径0.5 μmになるように分散を行った。ここで、体積平均粒径は掘場製作所製粒度分布測定装置LA920 で測定した値を用いた。
( 原料ドープAの調製)
セルローストリアセテート( 酸化度61.0%) が89.3重量%、トリフェニルフォスフェートが7.1 重量%、ビフェニルジフェニルフォスフェートが3.6 重量%、からなる固形分100 重量部に対し、ジクロロメタン92重量%、メタノール8 重量%から成る混合溶媒を適宜添加、攪拌溶解し、ドープを調製した。ドープの固形分濃度は18.5%であった。さらに、このドープに上記微粒子分散液aを6.5 重量部添加して攪拌混合した後、濾紙( 東洋濾紙( 株) 製、♯63) にて濾過後さらに焼結金属フィルタ( 日本精線( 株) 製06N、公称孔径10μm) で濾過し、さらにメッシュフィルタ( 日本ポール( 株) 製RM、公称孔径45μm) で濾過した。
( 紫外線吸収剤溶液bの調製)
2(2’− ヒドロキシ−3’,5’− ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾールが5.83重量%、2(2’− ヒドロキシ−3’,5’− ジ−tert−アミルフェニル) ベンゾトリアゾールが11.66 重量%、セルロースアセテート( 酸化度61.0%) が1.48重量%、トリフェニルフォスフェートが0.12重量%、ビフェニルジフェニルフォスフェートが0.06重量%、ジクロロメタンが74.38 重量%、メタノールが6.47重量%、から成る紫外線吸収剤溶液を上記処方にて調製し、富士写真フイルム( 株) 製アストロポア10フィルタにて濾過した。上記のドープAに対し、スタチックミキサーを用い、上記紫外線吸収剤bを、ドープ中の固形分に対する紫外線吸収剤量を重量%で表した値が1.04になるように調節しつつ、ドープの配管経路において添加、混合した。
( セルロースアセテートフィルムの製膜)
このドープを図2と類似の装置において、巻取後のフィルムの平均厚みが80μmとなるように流延を行い、自己支持性を持つまで熱風乾燥した後、フィルムとして剥離した。そして、このフィルムをテンター乾燥装置に導入し、両端を保持して張力を与えつつ乾燥した。テンター乾燥装置を出たフィルムの端部を裁断した後、ロール乾燥ゾーンにて乾燥して巻き取った。
【0041】
裁断した耳屑をサンプリングし残留溶剤量を絶乾法で測定したところ、14%であった。ここで絶乾法とは、測定すべきサンプルを重量既知の密閉容器に採取し、密栓して合計重量を測定する。その後、開栓してサンプルの入った容器を乾燥機に入れ、115 ℃で90分間乾燥させた後、乾燥機から取り出し、直ちに密栓して室温まで冷却する。室温まで冷却した容器の栓を一度開栓した後、直ちに再度密栓して乾燥後の合計重量を測定する。その後、残留溶剤量( %) =100 ×( 乾燥前重量−乾燥後重量) /( 乾燥前重量ー容器重量) 、として残留溶剤量を求めた。
【0042】
端部が裁断されたフィルムをロール乾燥装置にてフィルム表面温度を最高130 ℃まで加熱して乾燥した。その後、冷却ゾーンを通過させてフィルムを常温まで冷却した後、耳切装置で製品フィルム幅が1340mmになるよう耳切を実施して、径168mm のFRP樹脂製巻き芯に巻き取った。
【0043】
一方、テンターを出た部分で裁断した耳屑は、リボン状の状態で内径106mm のステンレス配管中を約20m /s の風速で風送し、カットブロアを用いて短冊状の形状に細かく切断した後、この耳屑をサイクロンを用いて風送風と分離した。さらにクラッシャーを用いて平均サイズが約5mm 角のチップに裁断した。さらに裁断されたチップを内径106mm のステンレス配管を用いて約22m/s の風速で風送し、バグフィルターを用いて風送風とチップを分離した後、チップはバグフィルター下部に設置されたサイロに貯蔵した。発生した耳屑の量は約40kg/hr であった。クラッシャー直前でサイクロンによって裁断した耳屑と分離した風送風A、及びバグフィルターにてチップと分離した風送風Bは、いずれもダクトを介して再度製膜機の乾燥風排気ブロアの二次側に送り、機乾燥風排気とともに、繊維状活性炭を用いた吸着回収装置にて吸着処理した後、大気に排出した。大気に排出した風をポリエステル製のサンプリングバックに採取し、INNOVA社製のPhoto Acoustic Multi−gas Monitor 1314 型で排気風中の溶剤ガス濃度を測定した。また、風送風Aと風送風Bのガス濃度も前記同様の方法にて測定した。
【0044】
以下にガス濃度を測定した結果を示す。
【0045】
【表1】
Figure 2004066505
【0046】
表1の結果から分かるように風送風A及び風送風Bは非常に高いガス濃度を示した。これをそのまま大気放出し続けることは環境保全上極めて好ましくない。これに対し、吸着処理した場合は排気濃度が極めて良好なレベルまで低下し、環境保全上、好ましい結果が得られた。
( 実施例2)
実施例1において、紫外線吸収剤溶液bを、ドープ中の固形分に対する紫外線吸収剤量を重量%で表した値が2.08になるよう調節しつつ、ドープの配管経路において添加、混合し、さらにフィルムの平均厚みが40μmになるように流延した。その他の条件は実施例1と同様にしてフィルムを製造した。この製造工程において、裁断した耳屑の残留溶剤量は5.5 %であった。
( 実施例3)
実施例2において、耳屑の風送に使用した風を製膜機の剥ぎ取り後の乾燥風の一部として使用した他は同様にしてフィルムを製造した。
( 比較例)
実施例2において耳屑の風送に使用した風を合流させた後、直接大気に排出した。その他は実施例2と同様にしてフィルムを製造した。
【0047】
実施例2、3及び比較例において、剥離以降の乾燥風、乾燥風排気風の吸着処理後の大気排出風のガス濃度を測定した。また、比較例においては風送風A、風送風Bの大気排出風のガス濃度を測定した。さらに、できあがったフィルムを水平な台の上に広げ、上から蛍光灯の光を当て、その反射により出来上がったフィルムの平面性を評価した。これらの結果を以下の表2に示す。
【0048】
【表2】
Figure 2004066505
【0049】
表2から分かるように、実施例2及び3においては溶剤ガスの排気を防止することができる。一方、比較例においては比較的高濃度の排気を大気に放出することになり、環境上不都合である。また、実施例3の如く溶剤ガスを含む風送風を乾燥風の一部として用いても、乾燥風そのもののガス濃度の上昇はわずかであり、平面性に代表されるフィルムの性能に何ら影響がない。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るフィルム製造方法によれば、裁断したフィルムの端部の風送に使用した風を処理手段に送り、その風に含まれる蒸発成分を除去したので、蒸発成分が外部に漏れることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム製造装置を示す構成図
【図2】図1と異なるフィルム製造装置を示す構成図
【符号の説明】
10…フィルム製造装置、12…溶解タンク、14…攪拌翼、16…移送ポンプ、18…貯蔵タンク、20…定量ポンプ、22〜26…濾過装置、28…ポンプ、30…スタチックミキサー、32…流延ダイ、34…流延バンド、36…支持ローラ、38…剥離ロール、40…テンター乾燥装置、42…フィルム、44…耳切装置、46…ロール乾燥装置、48…ファン、50…ロール、52…巻取機、54…カットブロア、56…サイクロン分離機、58…耳屑吸引口、60…クラッシャー、62…ファン、64…バグフィルタ、66…サイロ、68…ダクト、70…ダクト、72…ダクト、74…吸着回収装置、76…ダクト、78…ファン、80…ダクト

Claims (10)

  1. 高分子材料の溶液を支持体上に薄膜状に流延し、該流延した溶液を前記支持体から剥離し、該剥離したフィルムから溶剤を蒸発させて乾燥させるフィルム製造方法であって、前記剥離したフィルムの乾燥が終了するまでの間に前記フィルムの幅方向の端部を裁断するフィルム製造方法において、
    前記裁断したフィルムの端部を風送によって搬送するとともに、該風送に使用した風に含まれるフィルム端部から蒸発した溶剤を、製造工程の系内の処理手段によって除去することを特徴とするフィルム製造方法。
  2. 前記処理手段は、前記フィルムを乾燥させる際に使用した乾燥風の排気を排ガス処理する排ガス処理装置であることを特徴とする請求項1に記載のフィルム製造方法。
  3. 前記処理手段は、活性炭によって前記蒸発溶剤を吸着除去することを特徴とする請求項1または2に記載のフィルム製造方法。
  4. 前記風送に使用した風を、前記フィルムを乾燥させる際に使用した乾燥風の排気に混合して同時に処理することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のフィルム製造方法。
  5. 前記風送に使用した風を、前記フィルムを乾燥させる際に使用する乾燥風に混合し、該混合風の排気を前記処理手段で処理することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のフィルム製造方法。
  6. 前記裁断した際のフィルムの端部に、該端部の重量の5%以上の溶剤が含まれることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載のフィルム製造方法。
  7. 前記裁断した端部を前記処理手段に搬送するまでの搬送ラインを外部から密閉したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載のフィルム製造方法。
  8. 前記フィルムはセルロースアセテートフィルムであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載のフィルム製造方法。
  9. 前記裁断した端部に含まれる残留溶剤の一部がジクロロメタンであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1に記載のフィルム製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1に記載のフィルム製造方法を用いて製造したことを特徴とするフィルム。
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