JP2004065772A - カプセル型医療装置 - Google Patents

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JP2004065772A JP2002231982A JP2002231982A JP2004065772A JP 2004065772 A JP2004065772 A JP 2004065772A JP 2002231982 A JP2002231982 A JP 2002231982A JP 2002231982 A JP2002231982 A JP 2002231982A JP 2004065772 A JP2004065772 A JP 2004065772A
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Hironao Kono
河野 宏尚
Takeshi Yokoi
横井 武司
Hironobu Takizawa
瀧澤 寛伸
Akio Uchiyama
内山 昭夫
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Abstract

【課題】簡単な構成で、体内ではONを維持でき、体外においてはスイッチのON/OFF操作が可能なカプセル型医療装置を提供する。
【解決手段】カプセル状外装を構成する円筒状の本体2の後端に着脱自在で、かつ回動自在の後部カバー4を回動したり、中央付近に回動自在の回転筒部材52を回動することによって、電源スイッチのON/OFFができる構造にした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカプセル形状にして、生体内を検査等するカプセル型医療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲み込み型のカプセル型内視鏡の従来例として特開2001−95756公報がある。
この従来例ではその公報中に開示されているように、透明カバー17を有する密閉カプセル内に、対物レンズ鏡筒20と照明手段30を支持するレンズ保持筒12の他に、3枚の円形回路基板110、120、130を帯状の接続ストリップ基板150で接続したものを、スペーサ102とバッテリ101を円形回路基板の間に入れた、スペースを保ちながら折り返して、電気要素保持筒13内に収納する構成になっている。
【0003】
そして、最後端の円形回路基板130には電源スイッチが固定され、筒状カバーの後端半球状部に水密状態で外方から操作可能になっている。この電源スイッチは一度オンしたら戻らない(オフにできない)構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来例におけるスイッチは、可逆性でないので、飲み込み前の動作チェックがやりにくい、一度スイッチONにした後に、何らかの理由により検査中止になったり、検査開始時間が遅くなっても、カプセル内視鏡内のバッテリを無駄に浪費するという不具合があった。
【0005】
また、この押し込みスイッチの構造のままで、スイッチをON/OFできるようにしたとすると、押し込み型のスイッチのため体内で加わる力で容易にOFFになる可能性が高いという課題もあった。
【0006】
その他に、必要に応じて、体外でカプセル内視鏡内のバッテリを交換もしくは取り去りたくなっても、筒状カバーが容易に外れる構造でないため、破壊するしかなく、破壊しても、容易に取り出せる保証はないという課題もあった。
【0007】
(発明の目的)
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、体外においてはスイッチの入り/切り操作が可能で、且つ体内で通常加わる力では、スイッチが切れないカプセル型医療装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
体内で検査・治療・もしくは処置などの医療行為を行うためのカプセル型医療装置において、
カプセル状の外筒の内部に少なくとも、電気回路とバッテリと該電気回路に該バッテリからのエネルギ供給のON/OFF制御を行うスイッチを具備し、カプセル先端側外筒に対して中央部分もしくは、後端部分の外筒を円周方向に回転操作することにより、水密を保ちながらスイッチのON/OFF制御ができるようにしたことにより、体内に挿入する前にスイッチをONして、電源回路を動作状態に設定でき、かつ体内では外筒の一部に形成され、スイッチを構成する部分のみを回転させるだけの力が作用しない限りスイッチがOFFにならないようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明のカプセル型医療装置の第1の実施の形態等のカプセル型内視鏡の概略の構造を示し、図2は第1の実施の形態の縦断面及び横断面の構造を示し、図3ないし図5は第1の実施の形態における後部側の構造を示す。
【0010】
図1(A)に示すように本発明のカプセル型医療装置の第1の実施の形態のカプセル型内視鏡1は、円筒形状のカプセル本体(以下、単に本体と略記)2の前端を透明で半球形状の先端カバー3で覆い、この本体2の後端を丸みを付けた後部カバー4で覆うことにより水密構造で密閉されたカプセル容器を形成し、図2等で説明するように撮像ユニット9や電池22等を内蔵している。
【0011】
そして、図1(A)に示すように後部カバー4を回動する操作を行うことにより、電源スイッチのON/OFFを行うことができるようにしている。また、図1(B)に示すカプセル型内視鏡1Dは、図11の第3の実施の形態で説明するように後端よりも中央寄りの外周面に、回動(回転)自在の回転筒部材52を設け、この回転筒部材52を回転することにより、電源スイッチのON/OFFを行うことができるようにしている。
【0012】
つまり、図1(A)ではカプセル状の外筒部材となる本体2及び後部カバー4の一部の部分、具体的には後部カバー4を回転することにより、電源スイッチのON/OFFができ、また、図1(B)ではカプセル状の外筒部材となる本体2、回転筒部材52及び後部カバー51の一部の部分、具体的には回転筒部材52を回転することにより、電源スイッチをON/OFFができるようにして、体外では簡単にOFFからONができ、体内では回転自在となる後部カバー4等の一部の部分のみを他の部分に対して回転させるだけの力が作用しない限り、ONにした状態からOFFにできないようにし、殆どの場合体内では電源をONに維持できるようにしている。
【0013】
以下、図2ないし図5を参照して第1の実施の形態のカプセル型内視鏡1の具体的な構造を説明する。図2(A)はカプセル型内視鏡1の縦断面を示し、図2(B)は図2(A)のA−A断面を示し(図2(A)は図2(B)のB−B断面を示す)、図3(A)は後部カバーを挿入して40°回転した状態における縦断面を示し、図3(B)は図3(A)のC−C断面を示し(図3(A)は図3(B)のD−D断面を示す)、図4(A)は後部カバーを80°回転した状態における縦断面を示し、図4(B)は図4(A)のE−E断面を示し、図4(C)は図4(A)のF−F断面を示し、(図4(A)は図4(B)のG−G断面を示す)、図5(A)は後部カバーを後部側に引いて120°回転した状態における縦断面を示し、図5(B)は図5(A)のH−H断面を示し、図5(C)は図5(A)のI−I断面を示し、(図5(A)は図5(B)のJ−J断面を示す)。なお、図2(A)は図5の状態から後部カバーを挿入して160°回転して、電源スイッチをONにした状態を示す。
【0014】
図2に示すように、このカプセル容器の内部には、先端カバー3に対向して、その中央部には、撮像手段として例えばCMOSセンサ5がセンサ基板6に装着されてCMOSモジュールが形成されている。
【0015】
このCMOSセンサ5の前面のイメージエリア(撮像エリア)側には、対物レンズ系7の(CMOSセンサ5に最も近いレンズとしての)固定側レンズ7aを取り付けた固定枠8が固着されており、この固定枠8における円筒形状の筒部には対物レンズ系7の可動側レンズ7bを取り付けた可動枠10が嵌合し、ピント出しして固定されている。
そして、対物レンズ系7により体腔内の管腔部分等の被写体の像をCMOSセンサ5のイメージエリアにフォーカス状態で結像できるようにしている。
【0016】
また、この可動枠10における筒部には照明手段としての例えば白色LED11を実装したLED基板12が、その中央に設けた孔部を嵌合させて固定され、対物レンズ系7による撮像範囲をその周囲の例えば4箇所に設けた白色LED11で略均一に近い状態で照明できるようにしている。
【0017】
上記センサ基板6の裏面側には凹部が形成され、ICチップ13等の電気部品が例えばフリップ実装されている。このセンサ基板6の裏面側はハンダボール14による接続端子を介して撮像処理&制御基板15が接続され、この撮像処理&制御基板15はCMOSセンサ5を駆動すると共に、撮像した出力信号に対する信号処理や制御を行う。
【0018】
この撮像処理&制御基板15はその前面側に凹部が形成され、その内部には、ICチップ等の電気部品としての第1のベアチップ16がフリップ実装され、そのベアチップ16の上面にさらに異なる機能等を持つICチップ等からなる第2のベアチップ17がワイヤボンディング実装されている。
【0019】
また、この撮像処理&制御基板15の裏面側はハンダボール18による接続端子を介して通信基板19と接続されている。この通信基板19の両面には、電子部品等が実装されて例えばブルートゥース方式の無線による通信モジュールが形成されている。
【0020】
このようにして本体2内部にはその軸方向にセンサ基板6、撮像処理&制御基板15、通信基板19等を配置して撮像ユニット9を内蔵している。その場合センサ基板6、撮像処理&制御基板15とはハンダボール14にて、このハンダボール14の間隔で(換言するとこのハンダボール14の間隔以上の間隔をあけないで)電気的に接続され、また撮像処理&制御基板15と通信基板19とはハンダボール18にて、そのハンダボール18の間隔で接続されている。このように小さな間隔で機能が異なる基板を高密度で接続した回路構成にして、カプセル型内視鏡1の軸方向の長さを短くでき、患者が飲み込み易いようにしている。
【0021】
また、LED基板12、センサ基板6、撮像処理&制御基板15は、例えば上部側の側面の一部が切り欠かれて、その切り欠き部分に沿って、通信基板19と接続されたアンテナ20が配置されている。この場合、アンテナ20は対物レンズ系7の光軸Oと平行となるように配置している。
【0022】
そして、CMOSセンサ5で光電変換された画像の信号を通信基板19を介して外部の図示しない体外ユニット等に送信したり、体外ユニットからの指令の信号を受けて、照明や撮像の周期を変更等できるようにしている。
また、通信基板19の背面側には、電池収納部21が形成され、この電池収納部21には例えば3個の電池(バッテリ)22が収納されている。
【0023】
また、アンテナ20と反対側の本体2内面に沿って、可撓性を有する可撓性基板としてのフレキシブル基板23が配置され、このフレキシブル基板23の先端はLED基板12に接続され、通信基板19の背面側に設けた開口部24で略90°折り曲げられて、電池収納部21内に挿入され、その途中で電池22の正極部分に接触している(電池22の正極に接触する部分は導電パターンが露出している)。
【0024】
また、フレキシブル基板23は、このように折り曲げられて途中で電池22の正極と導通し、さらにアンテナ20側の電池収納部21の側面に沿うように90°折り曲げられて、後方側に延出されている。
【0025】
そして、フレキシブル基板23の後端と、後部カバー3の凹部内面に保持した導電性を有する弾性部材としての板バネ25の前端とは、後部カバー3の回転操作等により、非接続から接続或いはその逆にできる接続端子となり、電池22による電源をOFFからONする或いはONからOFFにできる電源スイッチ26を形成している。
【0026】
この場合、フレキシブル基板23の後端は電源スイッチ26における固定側の接点となり、これに対して後部カバー3側の板バネ25は後部カバー3の回転等により移動する可動側接点となる。
【0027】
このようにフレキシブル基板23の後端側を後方側に延長してその後端で固定側接点を形成することにより、電気接点の少数化により、部品点数を削減して低コスト化を実現したり組立が容易にできると共に、少数化により接触抵抗を減少して電気ロスの削減やスイッチの機能をより確実にできるようにしている。
【0028】
この板バネ25は略U字形状に近いL字形状で、その中央部分は後部カバー3に保持され、その両端側は弾性変形自在であり、その一端は電池収納部21に収納された電池22の負極に接触して導通している。
【0029】
そして、後述するように後部カバー3を本体2側に移動挿入して、所定角度回転し、さらに本体2から引き離す方向に移動して所定角度回転して本体2側に押し込む等することにより、図2(A)に示すように板バネ25の前端部をフレキシブル基板23の後端の露出パターン部分に接触させて電池22による電源をフレキシブル基板23の電源パターンを介して、通信基板19、撮像処理&制御基板15、センサ基板6、そしてLED基板12に供給できるようにしている。
【0030】
また、本体2の外周面と後部カバー3の内周面との間には水密用のOリング27が介挿されている。
このOリング27は本体2に対して後部カバー4が回転されたり、前後に移動された場合においてもOリング27が両者の間に介挿されている状態では水密を保つと共に、後部カバー4が体内で作用する力により回転等しないように所定の摩擦力が本体2と後部カバー4との間に働くように設定している。
【0031】
また、フレキシブル基板23における先端付近には、屈曲部(遊び部)を形成してLED基板12と接続することにより、ピント出しの調整にも対応できるようにしている。
【0032】
また、図2(A)に示すように本体2の中心軸は光軸Oと一致するように図示しない治具を用いて組み立てるようにしている。また、電池収納部21側ではフレキシブル基板23を上面側の側面に沿って配置しているので、フレキシブル基板23の厚みの分だけ、(符号O′で示すように)本体2の円筒の中心を下方に偏芯させている。つまり、電池収納部21側では外径の中心は光軸O(或いは後部カバー4の中心軸)と一致するが、電池収納部21の内径中心はO′上にある。このような構造にすることにより、カプセルサイズをより細径化できるようにしている。
【0033】
また、図2(B)、図3(B)〜図5(C)等に示すように後部カバー4には周方向に切り欠いた切り欠き部(或いは凹部)4a及び(切り欠いていない部分による)凸部4bが設けてある。また、本体2の後端の周方向にも突起2aが設けてあり、この突起2aは切り欠き部4a内に係入された状態では本体2と後部カバー4とは回転(回動)できる。
【0034】
そして、後部カバー4を本体2の後部側から被せるように挿入し、方向の異なる複数の操作を行うことにより、電源スイッチ26をONにできるようにすると共に、後部カバー4側を方向の異なる複数以上の操作を行った場合にのみ後部カバー4を本体2側から取り外せるようにしている。なお、この後部カバー4を本体2の後端に取り付けて電池22を水密状態になるように取り付ける操作により、電源スイッチ26をON/OFFする作動操作を兼用して、電源スイッチ26のON/OFFが容易にできるようにしている(別々であると、それぞれの操作を行う必要がある)。
【0035】
このような構成による本実施の形態の動作を説明する。
カプセル型内視鏡1で内視鏡検査を行う場合には、電池収納部21に3個の電池22を収納した後、後部カバー4を被せるようにして前方の本体2側に押し込み、回転する。
【0036】
図3は後部カバー4を押し込んで、40°回転した状態を示す。さらに40°回転すると、図4の状態になる。図4の状態では本体2の後端の突起2aに後部カバー4の凸部4bが接触し、この接触する部分を図4(B)の符号Saで示し、それ以上回転しない状態となる。
【0037】
また、この状態では(図4(B)より前側部分の断面状態を示す)図4(C)に示すようにクロスハッチング部分が本体2と後部カバー4側とは重なった重なり部分Kaができ、後部カバー4が後方側に移動しても、後部カバー4側の凸部が本体2の凹部内に係入され、外れない状態になる。この状態において、後部カバー4を後方側に引いて、回転しない係合状態を解除して40°回転する。この状態を図5に示す。
【0038】
すると、図5(B)に示すように後部カバー4の凸部は本体2の突起2aを乗り越える(図5(B)の符号Naで示す)ようになる。また、この場合には図5(C)に示すように後部カバー4の筒部の長手方向の中央付近の凸部が本体2側の凸部と接触する接触箇所Sbができる。
【0039】
従って、この状態を解除するようにさらに後部カバー4を押し込み、さらに40°回転すると、図2の状態となり、板バネ25の後端がフレキシブル基板23の後端に接触して、電源ONの状態にできる。
【0040】
このカプセル型内視鏡1を患者は口部から飲み込む。電源ONにより、白色LED11は周期的に点灯し、また、撮像手段を構成するCMOSセンサ5には白色LED11の消灯に同期して駆動されされ光電変換された信号は撮像処理&制御回路15により処理され、さらに通信基板19により高周波信号に変換され、アンテナ20から外部の図しない体外ユニットに撮像した画像情報を送信する。そして、内視鏡検査を行うことができる。
【0041】
本実施の形態によれば、内視鏡検査を行う場合に、上述した操作を行うことにより、電源スイッチ26をOFFからONすることができる。また、体内では、後部カバー4部分のみを反対方向に回転しないと、電源がOFFにならないので、殆どの場合、電源スイッチ26をONした状態を維持できる。
【0042】
体内では、カプセル型内視鏡1には蠕動運動による力が作用して、体腔内の深部側に移動される。
【0043】
この場合、円筒状カプセルの外周面の全体を回転させるような力が加わる可能性があるが、その一部のみを回転させるように働く場合が発生しても、その力はあまり大きくないと考えられるので、所定の回転力以上の力で本体2に対して後部カバー4が回転するようにOリング27により(本体2と後部カバー4とに作用する)摩擦力を設定しておけば、事実上は、体腔内での検査途中で電源がOFFになることを防止できる。
【0044】
本実施の形態によれば、簡単な構成で、体外においてはスイッチの入り/切り操作が可能で、且つ体内で通常加わる力では、スイッチが切れないカプセル型医療装置を提供することができる。
【0045】
また、上述したように電源スイッチ26がONした状態から方向の異なる操作を2つ以上行わないと後部カバー4が本体2から外れないので、後部カバー4の脱落等を確実に防止できる。
また、後部カバー4を外して電池交換も行うことができ、カプセル型内視鏡1を再利用したり、電池22を充電して再利用することもできる。
【0046】
なお、蠕動運動により、カプセル型内視鏡1の後部カバー4を回転させる回転力として作用する最大値を予め調べておき、その最大値以上の回転力でのみ(本体2に対して)後部カバー4が回転するようにOリング27による摩擦力を設定するようにしても良い。
【0047】
図6は変形例のカプセル型内視鏡1Bの後端側の構造を示す。第1の実施の形態では、フレキシブル基板23の後端側は電池収納部21の側面に沿って配置され、その後端の接続端子部分もほぼ電池収納部21の側面に沿って配置されているが、本変形例ではフレキシブル基板23の後端23aは本体2の後端面に沿って上方に折り返している。
【0048】
そして、後部カバー4を第1の実施の形態のように回転等の操作をすることにより、板バネ25と接触及び非接触にして電源スイッチのON/OFFができるようにしている。
本変形例は第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を有する。
【0049】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を図7ないし図10を参照して説明する。図7は本発明の第2の実施の形態のカプセル型内視鏡の構造を示し、図8は図7の後部付近の断面構造を示し、図9(A)ないし(C)は後部カバー取付(非導通)時における図8のK−K断面、L−L断面及びM矢視を示し(図8は図9(A)のN−o−N断面)、図10(A)は抜け止めピンを挿入して所定角度(具体的には29°)回転した非導通時における後部カバーの断面構造を示し(図10(A)は図9(C)のO−o−O断面)、図10(B)〜図10(D)は図8のK−K断面、図10(A)のP−P断面、図8のM矢視を示し、図10(E)はカニメ治具を示す。
【0050】
図7に示す本発明の第2の実施の形態のカプセル型内視鏡1Cは図2に示す第1の実施の形態のカプセル型内視鏡1において、本体2を2つに分けて前本体部31及び後本体部(電池収納枠部)32にしている。そして、この後本体部32の後端には第1の実施の形態とは異なる後部カバー33が着脱自在に装着され、この後部カバー33を回転することにより電源スイッチをON/OFFできるようにしている。
【0051】
また、第1の実施の形態におけるフレキシブル基板23をフレキシブル基板34、板バネ35に分け、前本体部2内の後端付近で、フレキシブル基板34、板バネ35を接続し、板バネ35を電池収納部21の側面に沿って後方側に延出し、その後端を最後部に配置される電池22に接触されるように電極部35aを形成している。
【0052】
また、前本体部2の後端中央にも電池22に接触する電極部材36が設けてある。この場合、電池収納部21の前端内周には絶縁性で収縮する機能を有する弾性部材としてOリング37が介挿されており、このOリング37により、通常は電池22と電極部材36とは非接触で電源OFFの状態に保持される。
また、電池22の後端には、スペーサ38及び後面側に傾斜面を設けた押し付け部材39が介挿された状態で後部カバー33が装着される。
【0053】
この後部カバー33の内周面には中心位置から対称的な2箇所に押し込み用突起33aが設けてあり、この後部カバー33を回転することにより、この押し込み用突起33aにより押し付け部材39の後面(傾斜面)を前方側に押し付けるように移動させ、Oリング37を押圧変形させて電池22を電極部材36に接触させて、電源スイッチをONすることができるようにしている。
【0054】
この押し付け部材39の後面は、例えば図7及び図8に示すように上下方向に対称的に傾斜した傾斜面が形成されており、上下方向の中央部分が最も後方側に突出している(水平方向には同じ傾斜面である)。従って、後部カバー33を回転させて、2つの押し込み用突起33aを水平方向に設定した場合に、押し込み用突起33aにより最も後方側突出する傾斜面を押圧して押し付け部材39を前方側に移動し、その移動と共に電池22も移動し、上記のようにOリング37を押圧変形させて電池22を電極部材36に接触させて、電源スイッチをONするようにしている。
【0055】
また、スペーサ38は電池22の厚みのバラツキを吸収するための間隔調整部材として機能するものであり、電池22の厚みサイズのバラツキに応じてスペーサ38の枚数を調整することにより、電池22の厚みにバラツキがあっても後部カバー33の回転操作により確実に電源スイッチをOFFからON及びONからOFFにできるようにしている。なお、このスペーサ38は、例えば厚みが0.1mm程度で適度の弾性を有する部材で形成される。具体的には、エレクトロフォーミング又は写真腐食で作った金属シート或いはプラスチックシート等で形成できる。
【0056】
図8ないし図10は後部付近の構造及び後部カバー33の構造を示す。
図9(A)に示すように後本体部32の後端側の外周面を切り欠いて2つの溝部を形成し、この溝部を形成しない部分で半径外側に突出する凸部T1,T2をそれぞれ設けている。
【0057】
また後部カバー33には前記凸部T1,T2をそれぞれ係入可能な溝部M1,M2を設けている。なお、凸部T1の(例えば)周方向に沿った幅は凸部T2より大きく、また溝部M1の(例えば)周方向に沿った幅は溝部M2より大きい。また、凸部T1の幅は溝部M2より大きい。
従って、図9(A)に示す状態でのみ後部カバー33を挿入することができる。つまり、本体2側に対して後部カバー33を180°回転した状態では、後部カバー33を挿入することができない。
【0058】
また、図9(C)及び図10(A)等に示すように後部カバー33の後部外面には軸方向にビス孔が設けてあり、抜け止め用ビス40をOリング41を介挿して水密的に取り付けることにより、後部カバー33を抜け止め状態で固定できるようにしている。
また、この抜け止め用ビス40はその頭部に設けた凹部形状が通常の十字或いは−形状と異なり、特殊なドライバ治具でないと外せないようにしている。
【0059】
また、図9(C)等に示すように後部カバー33の後部外面にはカニメ穴43が設けてあり、図10(E)に示すカニメ穴43に係入するカニメ44aを設けたカニメ治具44により後部カバー33を回転して電源スイッチをONしたり、OFFにできるようにしている。
このカニメ治具44の把持部44bの長さLは把持しやすいように十分長くしている。カニメ治具44によって電源スイッチをONできるようにする場合には、体内では確実にON状態に維持できる。
【0060】
図9の状態から後部カバー33を所定角度、具体的には29°回転した場合には図10(A)〜図10(D)のようになる。この状態では図10(B)に示すように凸部T1,T2がそれぞれ溝部M1,M2に連通し、周方向に設けた凹部内に係入される。そして、凸部T1,T2の一部はその凹部の手前の凸部と重なった係合状態となり、後部カバー33は後本体部32から抜け止めされた状態となる(なお、本実施の形態においても、後部カバー33は後本体部32に水密的に取り付ける操作と共に、電源スイッチのON/OFFの操作を兼用するようにしている)。
【0061】
また、この状態では、抜け止めビス40により押し付け部材39が(後部カバー33が外れる方向に)回転するのを規制するストッパとなり、後部カバー33が外れることを確実に防止する状態に維持される。
【0062】
また、この状態では図10(B)或いは図10(C)に示すように、押し込み用突起33aは押し付け部材39の傾斜面における(突出量が小さい)裾付近を押圧する状態であり、この状態ではスイッチはOFFである。
【0063】
この状態から後部カバー33を90°程度回転すると押し込み用突起33aは押し付け部材39の傾斜面における後方側への突出量が大きい部分を押圧する状態となり、押し付け部材39、電池22を(後本体部32の軸方向に沿った)前方に押圧移動して電池22と電極部材36とを接触させて電源ONにすることができる。
【0064】
なお、図9(A)或いは図10(B)に示すように押し付け部材39の後面の中央には水平方向に凹部(溝部)が設けてあり、押し込み用突起33aを回転してこの凹部に設定して(スイッチをONにした場合には)、ユーザにクリック感を与えて、スイッチをONしたことが分かるようにすると共に、押し込み用突起33aがこの凹部の位置から不用意に外れないようにしている。
【0065】
本実施の形態によれば、簡単な構成で電源スイッチのON、OFFができる。また、第1の実施の形態で説明したように電池22の交換等もできる。
また、後部カバー33が外れることを確実に防止することもできる。
なお、上述の説明において、抜け止め用ビス40の代わりに抜け止め用ピンでも良いし、抜け止め用の弾性部材でも良い。
【0066】
また、本実施の形態では抜け止め機構を備えた構成にしているが、例えば水密の機能も持つOリング27による(後本体部32と後部カバー33とに作用する)摩擦力を十分に大きく設定することにより、抜け止め機構を省いた構造にすることもできる。また、このように摩擦力を大きくすることにより、体内では確実にONした状態を保持できるようにすることもできる。
【0067】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態を図11及び図12を参照して説明する。図11は本発明の第3の実施の形態のカプセル型内視鏡の構造を示し、図12は図11の断面形状を示す。
図11(A)及び図11(B)はそれぞれ電源スイッチがOFF時及びON時の断面構造を示し、図12(A)、図12(B)は図11(A)のS−S断面及びT−T断面をそれぞれ示し、図11(C)は図11(B)のS−S断面を示す。
【0068】
図11に示す第3の実施の形態のカプセル型内視鏡1Dは図2(A)のカプセル型内視鏡1において、本体2の後端側を電池収納部21の前端付近で段差状に細径に形成して、電池収納部21の後端付近まで延出し、その後端を後部カバー51を嵌合するように取付け、後部カバー51の前部の細径部に回動自在に回転筒部材52を取り付けている。
【0069】
また、本実施の形態ではフレキシブル基板23は電池収納部21の上部側側面に沿って後方に延出され、その後端は90°折り曲げられて最後部の電池22の負極に接触させている。
また、本実施の形態では、最前部の電池22の負極と次の電池22の正極との間に絶縁部材53と板バネ54とが介挿してある。
【0070】
絶縁部材53は、その基端部が回転筒部材52の外周面における例えば下方位置に設けた扇状の開口に水密的に接着固定され、図12(A)及び図12(B)に示すようにこの基端部から電池収納部21側に(絶縁性)板部が53aが略台形状に中心部より少し手前の位置まで突出している。
【0071】
また、この板部53aに隣接して、電池22の正極に接触し(て導通し)た板バネ54の周縁部が本体2に固定されている。この板バネ54は、図12(A)に示すようにその中央部分が例えば上下方向に伸びる接点部54aの周囲を円形に切り欠いて、この接点部54aをその基端部分で折り曲げて、その先端側が前部側に突出するようにしている。
【0072】
つまり、図12(B)に示すように板部53aが中央側に突出し、この板部53aのために、図12(A)に示す接点部54aは遮られて電池22の負極には接触しないOFF状態に保持される。
【0073】
図12(A)の状態において、回転筒部材52を回転して、板部53aが接点部54aに重ならない位置に設定すると、図11(B)及び図12(C)に示すように接点部54aは電池22の負極に接触し、電源スイッチがONとなる。
【0074】
なお、図11に示すように回転筒部材52の前後の両端付近にはそれぞれ水密用のOリング55、56が介挿されている。また、このOリング55、56は回転筒部材52が(本体2側に対して)不用意に回転しないように適度の摩擦力が作用するようにしている。
【0075】
その他は第1の実施の形態と同様の構成である。なお、図11において、簡単化のため、CMOSセンサ等に符号を付けることを省略してある。
本実施の形態によれば、簡単な構成で電源スイッチのON,OFFができる。また、回転筒部材52は中央部分に形成されており、体内で内視鏡検査中に脱落しない構造にできる。
【0076】
なお、本実施の形態において、後部カバー51は例えば図示しない固定用ビスなどにより本体2の後端付近に水密的にかつ着脱可能に固定できるようにしても良い。
【0077】
(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態を図13を参照して説明する。図13(A)及び図13(B)は本発明の第4の実施の形態のカプセル型内視鏡の構造を電源スイッチをON状態及びOFF状態で示し、図13(C)は図13(A)のU−U断面を示す。
【0078】
図13に示す本発明の第4の実施の形態のカプセル型内視鏡1Eは、第3の実施の形態を変形させたような構成であり、本実施の形態ではカプセル型内視鏡1E後端の後部カバー61を回転させることにより、電源スイッチをON/OFFできるようにしている。
【0079】
つまり、本実施の形態では、図2(A)のカプセル型内視鏡1において、フレキシブル基板23は電池収納部21の上部側側面を通り、その後端は後部カバー61の内周面にその周縁を固定した板バネ63と接触している。この板バネ63は第3の実施の形態で説明したように、その中央付近に接点片63aが前方に突出するように設けてある。
【0080】
また、この板バネ63と最後部の電池22の負極との間には、図13(C)に示すように中央に例えば長方形状の開口64aを設けた絶縁板64が、本体2の後端の切り欠きに填め込むようにして介挿されている。
【0081】
この場合、接点片63aが開口64aの長手方向に設定されると、図13(A)及び図13(C)に示すように接点片63aが開口64aを通ってその内側(前側)の電池22の負極に接触する。
【0082】
これに対し、接点片63aが開口64aの長手方向からかなりずれると、図13(B)に示すように接点片63aは開口64aの周囲の絶縁板部分で遮られて電池22とは非接触、つまり電源スイッチがOFFに設定される。
その他は第1の実施の形態とほぼ同様の構成である。なお、図13(A)、図13(B)では簡単化のため、CMOSセンサ5,白色LED11等の符号の表示を省略し、これらを含む撮像ユニット9のみの符号で示している。
本実施の形態は、第3の実施の形態よりも簡単な構成で、後部カバー61を単に回転するのみで電源スイッチのON/OFFができる。
【0083】
また、本実施の形態において、例えば図13(A)の状態になるように後部カバー61を回動(回転)した場合に、本体2側と後部カバー61側との一方の凸部が他方の凹部に操作感がある状態(例えばクリック感)で係入ないしは填り込み、ONした状態に設定したことがユーザに分かるようにして操作性を向上すると共に、その係入状態(或いは填り込んだ状態)から不用意に回動してOFFにならないようにスイッチ動作の安定性を向上しても良い。
また、図13(A)の状態から図13(B)の状態に設定した場合にもOFFに設定されたことがユーザが操作感から分かるようにしても良い。
【0084】
次に例えば第4の実施の形態のカプセル型内視鏡1Eをパッケージ71と組み合わせた装置の場合の実施の形態を図14を参照して説明する。
図14(A)は本発明の第4の実施の形態のカプセル型内視鏡1Eをパッケージ71で覆った状態で示し、図14(B)及び図14(C)は電源スイッチがOFF及びON状態における図14(A)のV−V断面を示す。
【0085】
図14に示すように第4の実施の形態のカプセル型内視鏡1Eは、滅菌された後、清浄で分離可能なパッケージ本体72とパッケージ蓋73内部に装着される。この場合、パッケージ71を複数の(分割可能な部材で)構成するパッケージ本体72とパッケージ蓋73の内周面には円筒状の滑り止め部材74、74が予め内装されており、この内側にカプセル型内視鏡1Eが挿入される。
【0086】
パッケージ本体72とパッケージ蓋73の着脱部には凹凸部が形成されており、回転して内部のカプセル型内視鏡1Eの電源スイッチをONにすると、パッケージ本体72とパッケージ蓋73が分離可能にしている。
【0087】
具体的には電源スイッチがOFFで装着された状態での断面構造は図14(B)に示すようにパッケージ本体72の後端の凸部72aがパッケージ蓋73の前端手前の凹部に嵌合し、かつパッケージ本体72の後端の凸部72aの手前部分の凹部にパッケージ蓋73の前端の凸部73aがはまりこみ、図14(B)のクロスハッチング部分が凸部が重なった部分となり、パッケージ本体72とパッケージ蓋73とは外せない状態である。
【0088】
この状態で相対的に回転して内部の電源スイッチをONにした状態は図14(C)に示す状態となり、重なった状態が解除され、パッケージ本体72とパッケージ蓋73とは引き離すことにより外せる状態となる。
このような構成にすることにより、滅菌状態を損なうことなく、電源スイッチの投入が可能となる効果がある。
【0089】
なお、第4の実施の形態のカプセル型内視鏡1Eをパッケージングする例で説明したが、他の実施の形態に利用しても良い。例えば、第1の実施の形態における単に回転する操作でOFFからONにできる状態にしたものを図14(A)に示すようにパッケージ71内にパッケージングして工場等から出荷するようにしても良い。このようにすると、ユーザ側での操作が簡単になり、操作性を向上できる。
また、回転のみの操作をユーザ側で行う状態で出荷する場合に限らず、押し込みとその後の回転操作をユーザ側で行うような状態でパッケージングして出荷するようにしても良い。
【0090】
なお、上述の各実施の形態では、カプセル状にした外筒内部に体腔内を照明して撮像を行う電気回路と電池を収納して内視鏡検査をするカプセル型内視鏡の場合で、その外筒の一部を円周方向に回転操作することで、電源スイッチをON/OFFして電池からの電気エネルギを電気回路に供給/遮断することができることを説明したが、超音波振動子を設けて超音波検査を行う電気回路を内蔵したカプセル型医療装置や、pHを検査するpHセンサ等の各種センサを設けた電気回路を内蔵したカプセル型医療装置や、注射器や薬剤散布手段を設けて患部に対する治療或いは処置を行う電気回路を内蔵したカプセル型医療装置等においても、電源スイッチのON/OFFに利用することができる。
なお、上述した各実施の形態等を部分的等で組み合わせて構成される実施の形態等も本発明に属する。
【0091】
[付記]
1.体内で検査・治療・もしくは処置などの医療行為を行うためのカプセル型医療装置において、
カプセル状の外筒の内部に少なくとも、電気回路とバッテリと該電気回路に該バッテリからのエネルギー供給のON/OFF制御を行うスイッチを具備し、カプセル先端側外筒に対して中央部分もしくは、後端部分の外筒を円周方向に回転操作することにより、水密を保ちながらスイッチのON/OFF制御ができるようにしたことを特徴とするカプセル型医療装置。
【0092】
2.上記付記1において、該カプセル状の外筒の後端側に、バッテリ収納部を水密的に密閉する後端カバーを着脱可能に固定すると共に、該後端カバー単体もしくは、別体との組み合わせにより、少なくとも方向の異なる2つ以上の操作を行わないと取り外せないようにしたことを特徴とするカプセル型医療装置(体内でカバーが外れ、電池が体液に接触することを確実に防止する)。
3.上記付記1又は2において、上記スイッチは、中央部分もしくは、後端部分の外筒の回転に同期して、内部のバッテリから電気回路へのエネルギー供給ラインを開閉する接続端子を具備させることでスイッチのON/OFFを制御する構造である。
【0093】
4.上記付記1又は2において、上記スイッチは、中央部分もしくは、後端部分の回転に同期して、内部のバッテリもしくはバッテリとは別の押し付け部材を長手軸方向に前後動させて一方の接点との接触を制御することで、スイッチのON/OFFを制御する構造である。
5.付記1〜4において、後端カバーの取り付け操作とスイッチの作動操作を兼ねる構成にした(スイッチON/OFF操作が容易で確実、カプセル後端面の略半球状にし易い)。
【0094】
6.付記1乃至5において、密閉カプセル内に、電気回路ユニットに繋がる可撓性電気基板(フレキシブル基板)を設けると共に、可撓性電気基板をそのまま延長してバッテリ収納部のスイッチの固定接点として使用した(電気接点の少数化に伴う接触抵抗の減少、部品点数の少数化)。
7.付記6において、カプセル本体のバッテリ収納部の周囲に、可撓性電気基板を効率良く収納するために、カプセル本体の長手方向中心軸とバッテリ収納部の長手方向中心軸を径方向にずらして、ずらした逆側内面に可撓性電気基板を収納固定した(カプセルの細径化が可能)。
【0095】
8.付記2において、途中までの操作をメーカ出荷時に行っておき、ユーザは、簡単な操作(最後の回転操作または、押し込みとその後の回転操作)のみ行えばよい構成にした。この状態で、パッケージングして出荷する(ユーザの操作性の向上)。
9.付記3において、スイッチの固定接点をカプセル本体の内側側面の一部に形成し、本体に対してカバーを回転する操作によりスイッチのON/OFF操作を行う構成にした。
【0096】
10.付記3において、スイッチの固定接点をカプセル本体の端面の一部に形成し、本体に対してカバーを回転する操作によりスイッチのON/OFF操作を行う構成にした。
11.付記3において、スイッチの可動接点を中央部分もしくは、後端部分に固定した導通性を有する弾性部材(板バネ)で形成し、弾性部材の一端を一方の導電部に接触させ、中央部分もしくは、後端部分を回転することにより他端が他方の導電部に接触する構成にした。
【0097】
12.付記1において、バッテリの厚さのばらつきを補正する間隔調整部材(スペーサ、弾性部材)を具備させた(バッテリの厚みのバラツキ吸収)。
13.付記2において、一方の操作は、後端カバーに対して、軸方向に移動可能なヌケドメ部材(ピン、ビス、弾性部材など)の装脱操作である。
【0098】
14.上記付記13において、ヌケドメ部材は、特殊な治具を使わないと外れない。
15.付記2において、一方の操作は、後端カバー回転操作の後に引き続いて行う軸方向への前後移動操作である。
【0099】
16.付記1において、カプセル本体の外面に、複数に分割可能な保護用のパッケージを固定し、一方のパッケージに対して、他方のパッケージを回転操作することで、上記スイッチがONになると共に、他方のパッケージが外れる構成にしたことを特徴とするカプセル型医療装置(滅菌状態を損なうことなく電源の投入が可能)。
【0100】
17.付記1において、カプセル本体の中央部分もしくは、後端部部の外筒において回転操作を行いやすくするためのカプセル本体とは別体の治具を挿入可能な凹部を設けたことを特徴とするカプセル型医療装置。
【0101】
18.付記1において、前記スイッチをON及びOFFの少なくとも一方に設定した場合の操作感をユーザに与える手段を設けたことを特徴とするカプセル型医療装置(ユーザはOFFからON或いはOFFからONしたことをその操作感から分かり、操作性を向上できる)。
【0102】
19.付記1において、前記スイッチをON及びOFFの少なくとも一方に設定した場合に、前記外筒における固定側部材と可動側の部材との一方に設けた凸部が他方に設けた凹部にはまり込む構造にしたことを特徴とするカプセル型医療装置(OFFからONに設定或いは逆に設定した場合に、不用意にその状態から変化しない。つまり設定した状態をより確実に維持できる)。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、体内で検査・治療・もしくは処置などの医療行為を行うためのカプセル型医療装置において、
カプセル状の外筒の内部に少なくとも、電気回路とバッテリと該電気回路に該バッテリからのエネルギ供給のON/OFF制御を行うスイッチを具備し、カプセル先端側外筒に対して中央部分もしくは、後端部分の外筒を円周方向に回転操作することにより、水密を保ちながらスイッチのON/OFF制御ができるようにているので、体内に挿入する前にスイッチをONして、電源回路を動作状態に設定でき、かつ体内では外筒の一部に形成され、スイッチを構成する部分のみを回転させるだけの力が作用しない限りスイッチがOFFにならないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態等のカプセル型内視鏡の概略の構造を示す側面図。
【図2】第1の実施の形態のカプセル型内視鏡の縦断面及び横断面図。
【図3】本体後端に後部カバーを被せ、40°回転した状態での後部側の構造を示す断面図。
【図4】図3の状態からさらに後部カバー側を40°回転した状態での後部側の構造を示す断面図。
【図5】図4の状態から後部カバーを後方側に移動し、さらに40°回転した状態での後部側の構造を示す断面図。
【図6】変形例のカプセル型内視鏡の後部側の構造を示す断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態のカプセル型内視鏡の縦断面図。
【図8】後部側の構造を示す縦断面図。
【図9】図8のK−K断面、L−L断面及びM矢視図。
【図10】図8の状態の後部カバーを回転した状態での断面等を示す図。
【図11】本発明の第3の実施の形態のカプセル型内視鏡をOFF及びON状態で示す縦断面図。
【図12】図11のS−S断面等を示す断面図。
【図13】本発明の第4の実施の形態のカプセル型内視鏡をON及びOFF状態等で示す断面図。
【図14】図13のカプセル型内視鏡をパッケージで覆った状態で示す断面図。
【符号の説明】
1…カプセル型内視鏡
2…本体
2a…突起
3…先端カバー
4…後部カバー
4a…切り欠き(溝)
4b…凸部
5…CMOSセンサ
6…センサ基板
7…対物レンズ系
8…固定枠
9…撮像ユニット
11…白色LED
12…LED基板
14、18…ハンダボール
15…撮像処理&制御基板
19…通信基板
20…アンテナ
21…電池収納部
22…電池
23…フレキシブル基板
25…板バネ
26…電源スイッチ
代理人  弁理士  伊藤 進

Claims (3)

  1. 体内で検査・治療・もしくは処置などの医療行為を行うためのカプセル型医療装置において、
    カプセル状の外筒の内部に少なくとも、電気回路とバッテリと該電気回路に該バッテリからのエネルギ供給のON/OFF制御を行うスイッチを具備し、カプセル先端側外筒に対して中央部分もしくは、後端部分の外筒を円周方向に回転操作することにより、水密を保ちながらスイッチのON/OFF制御ができるようにしたことを特徴とするカプセル型医療装置。
  2. 該カプセル状の外筒の後端側に、バッテリ収納部を水密的に密閉する後端カバーを着脱可能に固定すると共に、該後端カバー単体もしくは、別体との組み合わせにより、少なくとも方向の異なる2つ以上の操作を行わないと取り外せないようにしたことを特徴とする請求項1記載のカプセル型医療装置。
  3. カプセル本体の外面に、複数に分割可能な保護用のパッケージを固定し、一方のパッケージに対して、他方のパッケージを回転操作することで、上記スイッチがONになると共に、他方のパッケージが外れる構成にしたことを特徴とする請求項1記載のカプセル型医療装置。
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