JP2004064300A - 画像送信システム、画像送信装置、および画像受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】MPEG符号化された画像データを送信する画像送信装置2と、画像送信装置2から送信された画像データを受信する画像受信装置3とを備えた画像送信システム1において、画像受信装置3は、復調器32およびMPEGデコーダ33からの出力に基づいて、エラーレートをエラー情報算出器34によって算出し、算出したエラーレートを画像送信装置2へ送信する。画像送信装置2の画像制御器27は、画像フォーマット変換器21により画像データを変換する際の画サイズ、フレームレートおよび走査方式、並びに、MPEGエンコーダ22によりMPEG符号化を行う際のGOP構成を、画像受信装置3から送信されたエラーレートに基づいて設定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像送信装置と画像受信装置との間でデータを無線で送受信する画像送信システム、画像送信装置および画像受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル放送やDVDの普及に伴い、動画像の記録・伝送にディジタル画像データが多く利用されるようになった。一般に、動画像をディジタル化した場合はデータ量が非常に大きくなるので、MPEG方式等による圧縮符号化が行われる。
【0003】
図8は、従来の画像送受信システムの一例として、画像送信システム100の構成を示す機能ブロック図である。図8に示す画像送信システム100は、MPEG符号化された画像データを送信する画像送信装置12と、画像データを受信する画像受信装置13とを備えて構成される。
【0004】
画像送信装置12は、外部接続された映像ソース装置(図示省略)から入力される画像データの画サイズやフレームレート等を画像フォーマット変換器121によって変換し、MPEGエンコーダ122によってMPEG符号化してTSパケットを生成し、生成したTSパケットを変調器123によって変調して送信信号を生成し、送信部124から画像受信装置13へ無線送信する。
【0005】
ここで、画像送信装置12が有する画像制御器125には、画像フォーマットを指定する画像フォーマットパラメータとGOP構成を指定するGOP構成パラメータとが設定されている。画像制御器125は、前記の画像フォーマットパラメータを画サイズ設定器126へ出力するとともに、GOP構成パラメータをGOP設定器127へ出力する。
【0006】
画サイズ設定器126は、画像制御器125から入力された画像フォーマットパラメータに従って、画像フォーマット変換器121に対して画像フォーマットを指定する。また、GOP設定器127は、画像制御器125から入力されたGOP構成パラメータに従って、MPEGエンコーダ122に対してGOP構成を指定する。
【0007】
従って、画像フォーマット変換器121は、入力される画像データの画像フォーマットを画サイズ設定器126により指定された画像フォーマットに変換し、MPEGエンコーダ122は、GOP設定器127により指定されたGOP構成のTSパケットを生成する。
【0008】
画像受信装置13は、画像送信装置12から無線送信された送信信号を受信部131によって受信し、復調器132によって復調することによってTSパケットを生成し、MPEGデコーダ133によってデコードを行って画像データを生成する。そして、画像受信装置13は、MPEGデコーダ133により生成した画像データを、外部接続された記録再生装置(図示省略)へ出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の画像送信システム100においては、通信品質が悪化した場合に、画像受信装置13によって画像データを正常に受信できなくなると、パケットエラー等のエラーが頻発するという問題があった。この場合、画像受信装置13において、画像データ中にブロックノイズが発生することがあり、また、動画像の画像データを生成することができず、静止画の画像データが出力されることがあった。
【0010】
このような場合に、画像受信装置13におけるエラーの発生を抑えるには、画像送信装置12から画像受信装置13へ送信する画像データのデータ量を小さくすれば良い。しかしながら、データ量を小さくするためには、画像データの圧縮率を高めたり画サイズを小さくする必要があり、画像データの品位が低下するという問題があった。
さらに、画像送信装置12が有する画像制御器125には、画像受信装置13へ送信する画像データの画像フォーマットとGOP構成が固定的に設定される。従って、画像受信装置13におけるエラーの発生を抑えるために、画像データのデータ量が小さくなるように画像制御器125を設定してしまうと、常に低品位の画像データしか送信できないという問題があった。
【0011】
そこで、上記従来の画像送信システム100では、画像受信装置13にIP変換器134を設けることにより、画像送信装置12から低品位の画像データを送信し、画像受信装置13において画像品位の向上を図ることがあった。
IP変換器134は、インターレース画像をプログレッシブ画像に変換するものであり、画像品位を向上させることができる。しかしながら、IP変換器134を設けた場合、画像受信装置13の回路構成が複雑化してしまい、画像受信装置13の小型化が困難になるという問題があった。
【0012】
そこで、本発明は、ディジタル画像データを無線送信する画像送信システムにおいて、受信側の装置におけるエラーレートに応じて、送信側の装置によってディジタル画像データを変化させることにより、受信側の装置におけるエラーの発生を抑えるとともに、受信側の装置の小型化と画像品位の向上とを両立できるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、第1の発明は、画像データを無線送信する画像送信装置と、前記画像送信装置から無線送信された画像データを受信する画像受信装置とを備えた画像送信システムにおいて、
前記画像受信装置は、受信信号のエラー情報を算出するエラー情報算出手段と、前記エラー情報算出手段により算出されたエラー情報を前記画像受信装置へ送信するエラー情報送信手段とを備え、
前記画像送信装置は、前記画像受信装置から送信されるエラー情報を受信するエラー情報受信手段と、前記エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、前記画像受信装置へ送信する画像データの画像フォーマットを設定する画像制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
前記第1の発明によれば、画像受信装置で、受信信号のエラー情報を算出して画像送信装置へ送信し、画像送信装置では、画像受信装置から送信されるエラー情報を受信して、受信したエラー情報に基づいて、画像受信装置へ送信する画像データの画像フォーマットを設定するので、例えば、画像受信装置においてエラーが頻発した場合に、データ量が小さくエラーが発生しにくい画像データを送信し、画像受信装置におけるエラーが少ない場合に、データ量が大きく高品位の画像データを送信するように設定することができる。すなわち、通信品質が悪化した場合のエラー耐性を高めることができ、また、通信品質が良好な場合は高品位の画像データを送信することが可能となり、画像受信装置における回路構成を単純化して、受信側の装置の小型化と画像品位の向上をともに実現することができる。
【0015】
第2の発明は、上記第1の発明の画像送信システムにおいて、
前記画像受信装置が有するエラー情報算出手段は、前記画像送信装置から送信された画像データの復調後、および/または、受信した画像データの復号後のエラーレートに基づいて、前記エラー情報を算出することを特徴とする。
【0016】
前記第2の発明によれば、画像受信装置で、受信した画像データの復調後、および/または復号後のエラーレートに基づいてエラー情報を生成するので、画像受信装置におけるエラーの発生状態を正確に反映するエラー情報を、速やかに生成することができる。
【0017】
第3の発明は、上記第1または第2の発明の画像送信システムにおいて、
前記画像送信装置は、前記画像受信装置へ送信する画像データの画像フォーマットを変換する画像フォーマット変換手段をさらに備え、
前記画像フォーマット変換手段は、前記画像制御手段で設定された画像フォーマットに基づいて、入力画像データを、指定された画像フォーマットを有する画像データに変換することを特徴とする。
【0018】
前記第3の発明によれば、画像送信装置で、入力画像データを、エラー情報に基づいて設定される画像フォーマットを有する画像データに変換するので、画像受信装置におけるエラーの発生状態に応じて画像データのデータ量を変化させることができる。これにより、エラーレートが高いときには画像データのデータ量を小さくして画像受信装置におけるエラー耐性を高めることができ、また、エラーレートが低いときには高品位の画像データを送信することができる。
【0019】
第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明の画像送信システムにおいて、前記画像フォーマットは、前記画像データの画サイズ、フレームレート、および、走査方法のうちいずれか1以上を含むことを特徴とする。
ここで、走査方法とは、映像再生時のプログレッシブ(順次走査)方式およびインターレース(飛び越し走査)方式を指す。
【0020】
前記第4の発明によれば、画像フォーマットは、画像データの画サイズ、フレームレート、および、走査方法のうちいずれか1以上を含むので、画像受信装置におけるエラーの発生状態に応じて上記のいずれかの画像フォーマットを変更することによって、画像データのデータ量を適切に変化させることができる。
【0021】
第5の発明は、上記第1から第4のいずれかの発明の画像送信システムにおいて、
前記画像送信装置は、前記画像受信装置へ送信する画像データをMPEG(Moving Picture Experts Group)方式で符号化するMPEGエンコーダをさらに備え、
前記画像送信手段が有する画像制御手段は、さらに、前記エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、前記画像受信装置へ送信する画像データのGOP(Group Of Picture)構成を設定するものであって、
前記MPEGエンコーダは、前記画像制御手段で設定されたGOP構成に基づいて、入力画像データを、指定されたGOP構成の画像データに符号化することを特徴とする。
ここで、MPEG方式とは、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4、MPEG−7、および、これらの規格に基づいて将来策定される規格を含む。
【0022】
前記第5の発明によれば、画像送信装置で、エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、画像受信装置へ送信する画像データのGOP構成を設定し、入力画像データを指定されたGOP構成の画像データにMPEG符号化して送信するので、画像受信装置におけるエラーの発生状態に応じて、画像データのデータ量、画質の品位、およびエラー耐性を効果的に変化させることができ、エラー耐性を高めるとともに、高品位の画像データを効果的に送信することができる。
【0023】
第6の発明は、画像受信装置に対して画像データを無線送信する画像送信装置において、前記画像受信装置からのエラー情報を受信するエラー情報受信手段と、前記エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、前記画像受信装置へ送信する画像データの画像フォーマットを設定する画像制御手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
前記第6の発明によれば、エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、画像受信装置へ送信する画像データの画像フォーマットを設定する画像制御手段を備えるので、例えば、画像受信装置においてエラーが頻発した場合には、データ量が小さくエラーが発生しにくい画像データを送信し、画像受信装置におけるエラーが少ない場合には、データ量が大きく高品位の画像データを送信するように設定することができる。これによって、通信品質が悪化した場合のエラー耐性を高めることができ、また、通信品質が良好な場合は高品位の画像データを送信することが可能となる。
【0025】
第7の発明は、前記第6の発明の画像送信装置において、前記画像受信装置へ送信する画像データの画像フォーマットを変換する画像フォーマット変換手段をさらに備え、
前記画像フォーマット変換手段は、前記画像制御手段で設定された画像フォーマットに基づいて、入力画像データを、指定された画像フォーマットを有する画像データに変換することを特徴とする。
【0026】
前記第7の発明によれば、画像送信装置において、入力画像データを、エラー情報に基づいて設定される画像フォーマットを有する適切な画像データに変換するので、画像受信装置におけるエラーの発生状態に応じて画像データのデータ量を変化させることができる。これにより、エラーレートが高いときには送信画像データのデータ量を小さくし、また、エラーレートが低いときには送信画像データのデータ量を大きくして送信することができる。これによって、エラーレートが低いときには画像受信装置におけるエラー耐性を高め、一方、エラーレートが低いときには高品位の画像データを画像受信装置に送信することができるので、画像受信装置の小型化を図ることができる。
【0027】
第8の発明は、画像送信システムにおける画像フォーマットが、前記画像データの画サイズ、フレームレート、および、走査方法のうちいずれか1以上を含むことを特徴とする。
【0028】
前記第8の発明によれば、画像フォーマットは、画像データの画サイズ、フレームレート、および、走査方法のうちいずれか1以上を含むので、画像受信装置におけるエラーの発生状態に応じて上記のいずれかの画像フォーマットを変更することによって、画像データのデータ量を適切に変化させることができる。
【0029】
第9の発明は、前記第6の発明の画像送信装置において、前記画像受信装置へ送信する画像データをMPEG方式で符号化するMPEGエンコーダをさらに備え、前記画像制御手段は、さらに、前記エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、前記画像受信装置へ送信する画像データのGOP構成を設定するものであって、前記MPEGエンコーダは、前記画像制御手段で設定されたGOP構成に基づいて、入力画像データを、指定されたGOP構成の画像データに符号化することを特徴とする。
【0030】
前記第9の発明によれば、エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、画像受信装置へ送信する画像データのGOP構成を設定し、入力画像データを指定されたGOP構成の画像データにMPEG符号化して送信するので、画像受信装置におけるエラーの発生状態に応じて、画像データのデータ量、画質の品位、およびエラー耐性を効果的に変化させることができ、エラー耐性を高めるとともに、高品位の画像データを効果的に送信することができる。
【0031】
第10の発明は、画像送信装置から無線送信された画像データを受信する画像受信装置において、受信信号のエラー情報を算出するエラー情報算出手段と、前記エラー情報算出手段により算出されたエラー情報を前記画像送信装置へ送信するエラー情報送信手段とを備えることを特徴とする。
【0032】
前記第10の発明によれば、受信信号のエラー情報を算出して画像送信装置へ送信し、画像送信装置では、受信したエラー情報に基づいて、適切な画像フォーマットを設定するので、例えば、通信品質が悪化した場合、データ量が小さくエラーが発生しにくい画像データを送信し、通信品質が良好な場合、データ量が大きく高品位の画像データを送信するように設定することができる。これによって、通信品質が悪化した場合のエラー耐性を高めることができ、また、通信品質が良好な場合は高品位の画像データを送信することが可能となり、画像受信装置における回路構成を単純化して、受信側装置の小型化と画像品位の向上をともに実現することができる。
【0033】
第11の発明は、前記第10の発明の画像受信装置において、前記エラー情報算出手段は、前記画像送信装置から送信された画像データの復調後、および/または、受信した画像データの復号後のエラーレートに基づいて、前記エラー情報を算出することを特徴とする。
【0034】
前記第11の発明によれば、受信した画像データの復調後、および/または復号後のエラーレートに基づいてエラー情報を生成するので、画像受信装置におけるエラーの発生状態を正確に反映するエラー情報を、速やかに生成することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7の各図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態における画像送信システム1の構成を示す機能ブロック図である。
【0036】
図1に示すように、画像送信システム1は、画像送信装置2および画像受信装置3により構成される。画像送信装置2は、例えばDVDビデオプレーヤや、ビデオデッキ、ディジタル放送チューナ装置等、ディジタル画像データを出力する機能を備えた各種映像ソース装置(図示省略)に接続され、この映像ソース装置から入力される画像データをMPEG符号化して画像受信装置3へ送信する装置である。
また、画像受信装置3は、例えば、テレビ受像機やビデオレコーダ等、ディジタル画像データの記録・再生機能を備えた各種記録再生装置(図示省略)に接続され、画像送信装置2から送信された画像データを受信して復号し、上記記録再生装置へ出力する装置である。
なお、画像送信装置2および画像受信装置3は、それぞれ、上記映像ソース装置および上記記録再生装置に内蔵される構成としても良いし、外部接続される構成としても良い。
【0037】
本実施の形態においては、一例として、画像送信システム1によってMPEG−2規格に準拠した画像データを送信するものとして説明する。なお、画像送信システム1は、以下に説明する各部の構成を適宜変更することにより、その他の規格に準拠したディジタル画像データを送受信することが可能である。
【0038】
画像送信装置2は、画像フォーマット変換器21、MPEGエンコーダ22、変調器23、送信部24、受信部25、復調器26、画像制御器27、画サイズ設定器28およびGOP設定器29等の各部を備えている。
【0039】
画像フォーマット変換器21は、上記映像ソース装置から入力される画像データの画サイズおよびフレームレートを、画サイズ設定器28から入力される画像フォーマット指定情報28aにより指定される画サイズおよびフレームレートに変換する。また、画像フォーマット変換器21は、画像フォーマット指定情報28aによりIP変換処理が指定された場合には、インターレース画像からプログレッシブ画像への変換またはその逆の変換を実行する。そして、画像フォーマット変換器21は、変換後の画像データをMPEGエンコーダ22へ出力する。
【0040】
図2は、画像フォーマット変換器21により実行される画サイズの変換処理の例を示す図であり、(a)は、720×480iの画像データの画サイズを変換する例を示し、(b)は、1920×1080iの画像データの画サイズを変換する例を示す。ここで、iはインターレース画像を示す記号である。
【0041】
図2(a)に示すように、画像フォーマット変換器21は、720×480iの画像データが入力された場合に、画像受信装置3におけるエラーレートが大きければ、360×240にダウンサイズを行い、また、画像受信装置3におけるエラーレートが小さければ、アップサイズを行って1440×960iの高解像度の画像データを生成する。同様に、画像フォーマット変換器21は、図2(b)に示すように、1920×1080iの高解像度の画像データが入力された場合に、エラーレートが大きければ、その程度に応じてダウンサイズを行う。すなわち、エラーレートが大きい方から小さい方への順に、360×240、720×480i、960×540i等の画サイズの画像データを生成する。
このように、画像フォーマット変換器21は、上記映像ソース装置から入力される画像データの画サイズを変更して、適切な画サイズの画像データを出力できる。
【0042】
さらに、図3に示すように、画像フォーマット変換器21は、インターレース画像からプログレッシブ画像への走査方式の変換またはその逆の走査方式の変換を行うIP変換処理を実行する。図3に例示するように、画像フォーマット変換器21は、例えば画像受信装置3におけるエラーレートが小さい場合、画サイズを大きくする代わりに、720×480i(インターレース)の入力画像データを720×480p(プログレッシブ)の画像データに変換する。ここで、pはプログレッシブ画像を示す記号である。なお、画像フォーマット変換器21は、図3に示す以外の解像度の画像に変換することも勿論可能である。
また、例えば、画像受信装置3におけるエラーレートが大きい場合、画サイズを小さくする代わりに、720×480p(プログレッシブ)の入力画像データを720×480i(インターレース)の画像データに変換するようにしてもよい。
このように、画像フォーマット変換器21は、上記映像ソース装置から入力される画像データを、画像受信装置3におけるエラーレートの大小に応じて、インターレース画像とプログレッシブ画像の走査方式を相互に変換して出力することができる。
【0043】
また、図4は、画像フォーマット変換器21により実行されるフレームレートの変換処理の例を示す図である。図4に例示するように、画像フォーマット変換器21は、例えば、画像受信装置3におけるエラーレートが小さい場合、上記映像ソース装置から入力される60フィールド/秒のインターレース画像データを、フレームレートが60fps(フレーム/秒)の画像データに変換し、画像受信装置3におけるエラーレートが大きい場合には、フレームレートが低い15fpsの画像データに変換する。
このように、画像フォーマット変換器21は、上記映像ソース装置から入力される画像データのフレームレートを、画像受信装置3におけるエラーレートに応じて適切なフレームレートに変換することができる。
【0044】
なお、画像フォーマット変換器21は、図2(a)および(b)に示す画サイズの変換処理と、図3に示すIP変換処理と、図4に示すフレームレートの変換処理とを組み合わせた変換処理を行うこともできる。すなわち、画像フォーマット変換器21は、上記映像ソース装置から入力される画像データの画サイズ、フレームレート、および走査方式を、画像フォーマット指定情報28aに従って自在に変換することができる。
【0045】
図1に示すMPEGエンコーダ22は、画像フォーマット変換器21から入力される画像データをMPEG符号化してES(Elementary Stream)を生成し、生成したESをパケット化することによりPES(Packetized Elementary Stream)パケットを生成し、さらに、PESパケットを多重化してTS(Transport Stream)パケットを生成して、変調器23へ出力する。
【0046】
一般に、MPEG方式で符号化されたディジタルデータを有するPESパケットは、音声データとともに多重化されることでTSパケットまたはPS(Program Stream)パケットに変換される。PSパケットは、主にストレージDVDへの記録を行う際に利用され、TSパケットは主に放送用途で利用される。本実施の形態では、画像フォーマット変換器21によってTSパケットを生成するものとして説明する。
【0047】
また、MPEGエンコーダ22は、画像データを符号化する際に、GOP設定器29から入力されるGOP指定情報29aにより指定されたGOP構成に従って符号化を行う。
【0048】
ここで、MPEGエンコーダ22により生成されるTSパケットのGOP構成について、図5を参照して説明する。
図5は、MPEGエンコーダ22により生成されるTSパケットのGOP構成を示す図であり、(a)は標準的なGOP構成(IBP構成)を示し、(b)はIピクチャ(Intra Pictures)とPピクチャ(Predictive Pictures)のみを含むGOP構成(IP構成)を示し、(c)はIピクチャのみを含むGOP構成(I構成)を示す。
【0049】
図5(a)に示すIBP構成は、MPEG方式の画像データにおける標準的なGOP構成であり、Iピクチャ、PピクチャおよびBピクチャ(Bi−directional
Pictures)を含む。
【0050】
Iピクチャは、そのフレーム内のデータのみから生成され、圧縮率が比較的低く、エラー耐性が高いという特徴を有する。Pピクチャは、前方向予測符号化により生成されるデータであり、過去のIピクチャまたはPピクチャからの動き補償を行った差分データで構成され、圧縮率が比較的高く、エラー耐性がIピクチャに比べて若干低いという特徴を有する。また、Bピクチャは、先に符号化されたIピクチャおよびPピクチャから双方向予測符号化により生成されるデータであり、圧縮率が高く、エラー耐性が比較的低いという特徴を有する。
【0051】
従って、図5(a)に示すIPB構成は、Iピクチャ、PピクチャおよびBピクチャを組み合わせて用いるので、画像データを効率良く圧縮するのに適している。また、図5(b)に示すIP構成は、圧縮率が低いが、エラー耐性が高いという利点を有する。図5(c)に示すI構成は、圧縮率がさらに低いが、エラー耐性が非常に高いという利点を有し、エラー耐性が特に重視される用途に適している。また、圧縮率が高いほど画像の品位が低下する傾向にあり、I構成では最も高品位の画像が得られ、以下、IP構成、IPB構成の順に画像の品位は低くなる。
【0052】
MPEGエンコーダ22は、GOP指定情報29aに従ってMPEG符号化を実行することにより、上記IPB構成、IP構成、I構成のうち任意のGOP構成によるTSパケットを生成することが可能である。
【0053】
図1に示す変調器23は、MPEGエンコーダ22から入力されるTSパケットを変調することにより所定の周波数帯域の画像送信信号を生成し、送信部24へ出力する。
【0054】
送信部24は、変調器23から入力される画像送信信号を、アンテナを介して画像受信装置3へ無線送信する。
【0055】
画像受信装置3は、受信部31、復調器32、MPEGデコーダ33、エラー情報算出器34、変調器35および送信部36等の各部を備えている。
【0056】
受信部31は、画像送信装置2から無線送信された画像送信信号を、アンテナを介して受信し、復調器32へ出力する。
【0057】
復調器32は、受信部31から入力される画像送信信号を復調することによりTSパケットを生成し、MPEGデコーダ33へ出力する。
また、復調器32は、受信部31から入力される画像送信信号を復調して得られるパケットが正常か否かを判別し、正常なパケットか否かを示すパケットエラー情報32aをエラー情報算出器34へ出力する。
【0058】
MPEGデコーダ33は、復調器32から入力されるTSパケットを分離してPESパケットからESパケットを生成し、ESパケットを復号することによって画像データを生成し、画像受信装置3に接続された上記記録再生装置(図示省略)へ出力する。
また、MPEGデコーダ33は、復調器32から入力されるESパケットを復号した際に、復号した各フレームのマクロブロックのうち、正常に復号されたマクロブロックの数と、エラーが発生したマクロブロックの数とを示すブロックエラー情報33aを生成し、エラー情報算出器34へ出力する。
【0059】
エラー情報算出器34は、復調器32から入力されるパケットエラー情報32aに基づいて、復調器32におけるエラーレートを算出する。また、エラー情報算出器34は、MPEGデコーダ33から入力されるブロックエラー情報33aに基づいて、MPEGデコーダ33におけるエラーレートを算出する。
そして、エラー情報算出器34は、算出したエラーレートを示すエラー情報34aを生成して、変調器35へ出力する。
【0060】
図6は、エラー情報算出器34によりエラーレートを算出する様子を示す図であり、(a)はパケットエラー情報32aからエラーレートを算出する例を示し、(b)はブロックエラー情報33aをもとにエラーレートを算出する例を示す。
【0061】
図6(a)に示すように、復調器32が出力するパケットエラー情報32aは、例えば、受信部31から入力される画像送信信号のパケットが正常なパケットである場合は‘Hi’レベルを、エラーを含むパケットである場合は‘Lo’レベルを示す信号である。エラー情報算出器34は、復調器32から入力されるパケットエラー情報32aをもとに、正常なパケットの数とエラーを含むパケットの数とをカウントして、下記式(1)に示す演算処理を実行し、復調器32におけるエラーレートを算出する。
【数1】
【0062】
また、上述のように、MPEGデコーダ33は、復調器32から入力されるTSパケットを分離して生成したESパケットを復号する際に、各フレームを構成するマクロブロックのうち、正常なマクロブロックの数とエラーを含むマクロブロックの数とを示すブロックエラー情報33aを生成し、エラー情報算出器34へ出力する。図6(b)に示す例では、9×6のマクロブロックにより構成されるフレームにおいて、4個のマクロブロックにエラーが発生しているので、MPEGデコーダ33からエラー情報算出器34に対し、正常なマクロブロックの数が50であり、エラーを含むマクロブロックの数が4であることを示すブロックエラー情報33aが出力される。
そして、エラー情報算出器34は、下記式(2)に示す演算処理を実行し、MPEGデコーダ33におけるエラーレートを算出する。
【数2】
【0063】
このように、エラー情報算出器34は、復調器32およびMPEGデコーダ33におけるエラーレートを算出し、そのうちいずれか一方または両方のエラーレートを示すエラー情報34aを生成して、変調器35へ出力する。
【0064】
図1に示す変調器35は、エラー情報算出器34から入力されるエラー情報34aを変調して所定周波数のエラーレート送信信号を生成し、送信部36へ出力する。
【0065】
送信部36は、変調器35から入力されるエラーレート送信信号を、アンテナを介して画像送信装置2へ無線送信する。
【0066】
画像送信装置2が有する受信部25は、画像受信装置3の送信部36から無線送信された送信信号をアンテナを介して受信し、復調器26へ出力する。
【0067】
復調器26は、受信部25から入力される送信信号を復調することにより、画像受信装置3におけるエラーレートを示すエラー情報26aを生成して、画像制御器27へ出力する。
【0068】
画像制御器27は、復調器26から入力されるエラー情報26aに基づいて、後述する出力画像設定処理(図7)を実行し、画像フォーマット変換器21により画像データを変換する際の画サイズ、フレームレート、およびIP変換の有無を設定するための画像フォーマットパラメータ27aを生成し、画サイズ設定器28へ出力する。また、画像制御器27は、出力画像設定処理において、MPEGエンコーダ22により画像データを符号化する際のGOP構成を設定するためのGOPパラメータ27bを生成し、GOP設定器29へ出力する。
【0069】
画サイズ設定器28は、画像制御器27から入力される画像フォーマットパラメータ27aに基づいて、画像フォーマット変換器21により画像データを変換する際の画サイズ、フレームレート、およびIP変換の有無を指定する画像フォーマット指定情報28aを生成し、画像フォーマット変換器21へ出力する。
【0070】
そして、上述したように、画像フォーマット変換器21は、画サイズ設定器28から入力される画像フォーマット指定情報28aに従って、上記映像ソース装置から入力される画像データの画サイズおよびフレームレートを変換してMPEGエンコーダ22へ出力する。
【0071】
また、GOP設定器29は、画像制御器27から入力されるGOPパラメータ27bに基づいて、MPEGエンコーダ22により画像データを符号化する際のGOP構成を指定するGOP指定情報29aを生成し、MPEGエンコーダ22へ出力する。
【0072】
そして、上述したように、MPEGエンコーダ22は、GOP設定器29から入力されるGOP指定情報29aに従って、MPEGエンコーダ22から入力されるディジタル画像データを符号化してESを生成し、ESをパケット化してPSパケットを生成し、PSパケットを多重化してTSパケットを生成して、変調器23および送信部24を介して画像受信装置3へ送信する。
【0073】
次に、画像制御器27の動作について以下に説明する。
図7は、画像制御器27により実行される出力画像設定処理を示すフローチャートである。
【0074】
ステップS1において、画像制御器27は、復調器26を介して画像受信装置3から受信されたエラー情報26aをもとに、画像受信装置3におけるエラーレートが所定の閾値以下か否かを判定することにより、画像送信装置2と画像受信装置3との間の通信品質が良好か否かを判定する。
【0075】
ここで、画像受信装置3におけるエラーレートが閾値より大きく、通信品質が悪いと判定された場合、画像制御器27の動作はステップS2に移行する。
ステップS2において、画像制御器27は、画像受信装置3へ送信する画像データのデータ量を小さくするための方法を、画サイズの変更、走査方式の変更、GOP構成の変更、フレームレートの変更の中から決定する。
【0076】
画サイズの変更を行う場合、画像制御器27の動作はステップS3に移行する。ステップS3において、画像制御器27は、画像データの画サイズを現在よりも小さいサイズに変更させるための画像フォーマットパラメータ27aを生成し、画サイズ設定器28に出力する。
【0077】
また、走査方式の変更を行う場合、画像制御器27の動作はステップS4に移行する。ステップS4において、画像制御器27は、インターレース画像を出力させるための画像フォーマットパラメータ27aを生成し、画サイズ設定器28に出力する。
【0078】
また、GOP構成の変更を行う場合、画像制御器27の動作はステップS5に移行する。ステップS5において、画像制御器27は、画像データのGOP構成を変更させるためのGOPパラメータ27bを生成し、GOP設定器29に出力する。このステップS5で出力されるGOPパラメータ27bは、現在送信されている画像データがI構成であればIP構成に変更させ、現在送信されている画像データがIP構成であればIPB構成に変更させるためのパラメータである。
【0079】
また、フレームレートの変更を行う場合、画像制御器27の動作はステップS6に移行する。ステップS6において、画像制御器27は、画像受信装置3に送信する画像データのフレームレートを、現在よりも低いフレームレートに変更させるための画像フォーマットパラメータ27aを生成し、画サイズ設定器28へ出力する。
【0080】
一方、ステップS1において、画像受信装置3におけるエラーレートが閾値以下であり、通信品質が良好であると判定された場合、画像制御器27の動作はステップS7に移行する。
ステップS7において、画像制御器27は、画像受信装置3へ送信する画像データのデータ量を大きくして、画像の品位を向上させるための方法を、画サイズの変更、走査方式の変更、GOP構成の変更、フレームレートの変更の中から決定する。
【0081】
画サイズの変更を行う場合、画像制御器27の動作はステップS8に移行する。ステップS8において、画像制御器27は、画像データの画サイズを現在よりも大きいサイズに変更させるための画像フォーマットパラメータ27aを生成し、画サイズ設定器28に出力する。
【0082】
また、走査方式の変更を行う場合、画像制御器27の動作はステップS9に移行する。ステップS9において、画像制御器27は、プログレッシブ画像を出力させるための画像フォーマットパラメータ27aを生成し、画サイズ設定器28に出力する。
【0083】
また、GOP構成の変更を行う場合、画像制御器27の動作はステップS10に移行する。ステップS10において、画像制御器27は、画像データのGOP構成を変更させるためのGOPパラメータ27bを生成し、GOP設定器29に出力する。このステップS10で出力されるGOPパラメータ27bは、現在送信されている画像データがIPB構成であればIP構成に変更させ、現在送信されている画像データがIP構成であればI構成に変更させるためのパラメータである。
【0084】
また、フレームレートの変更を行う場合、画像制御器27の動作はステップS11に移行する。ステップS11において、画像制御器27は、画像受信装置3に送信する画像データのフレームレートを、現在よりも高いフレームレートに変更させるための画像フォーマットパラメータ27aを生成し、画サイズ設定器28へ出力する。
【0085】
なお、図7に示す出力画像設定処理の実行時、画像制御器27は、ステップS1〜S11の各ステップの動作を、例えば受信部25が画像受信装置3からエラー情報を受信する毎に、繰り返し実行することができる。また、画像制御器27が画サイズの変更、走査方式の変更、GOP構成の変更、フレームレートの変更のいずれを選択するかについては、あらかじめ設定しまたはエラー情報の状況を勘案して適切な変更処理を選択することができる。
【0086】
以上の出力画像設定処理により、画像送信装置2は、画像受信装置3との間の通信品質が悪い場合は、画像受信装置3へ送信する画像データのデータ量を小さくし、通信品質が良好な場合は、画像受信装置3へ送信する画像データのデータ量を大きくして画像の品位を向上させる。
【0087】
すなわち、画像送信装置2から画像受信装置3へ送信する画像データを、画像受信装置3におけるエラーの発生状況に応じて変化させることにより、画像データの送信時におけるエラー耐性を高めるとともに、高品位の画像データを効果的に送信することが可能となる。これにより、画像受信装置3において、画像データを安定して受信することが可能となり、また、IP変換回路等の画像品位を向上させるための機能部を画像受信装置3に設ける必要が無く、画像受信装置3の小型化と画像品位の向上とをともに実現することができる。
【0088】
なお、上記実施の形態において、画像送信システム1は、MPEG−2規格に準拠した方式で符号化された画像データを画像送信装置2から画像受信装置3へ送信するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、MPEG−1、MPEG―4、MPEG―7等の各種規格に準拠した方式としても良い。
【0089】
また、画像送信装置2が有する送信部24、受信部25および画像受信装置3が有する受信部31、送信部36は、無線信号を送受信可能なものであれば、その具体的な実装形態については任意である。例えば、画像送信装置2が有する送信部24と受信部25、および、画像受信装置3が有する受信部31と送信部36を、それぞれデュプレクサを介して1つのアンテナに接続することも可能である。また、画像送信装置2が有する送信部24と受信部25、および、画像受信装置3が有する受信部31と送信部36は、例えば、無線LANの通信規格として策定されたIEEE802.11やBluetooth等、近距離無線通信の規格に準じたものとしても良い。また、例えば、送信部24と受信部31および受信部25と送信部36が、無線基地局、有線通信回線、通信衛星、各種ネットワーク装置等を備えた通信回線を介して画像データや各種情報を送受信するものとしても良い。
さらに、画像送信システム1におけるその他の各部についても、その細部構成は、本発明の趣旨を損なうことのない範囲において適宜変更可能である。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像データを送信する際に、受信側の装置における受信状況に対応して送信側の装置で画像データを変化させることにより、通信品質が悪化した場合に受信側におけるエラーの発生を抑え、エラー耐性を高めることができる。また、通信品質が良好な場合に高品位の画像データを送信することが可能となり、受信側の装置における回路構成を単純化して受信側の装置の小型化を図るとともに、画像品位の向上を図ることができる。
【0091】
また、画像送信装置から送信された画像データの復調後、および/または、受信した画像データの復号後のエラーレートに基づいてエラー情報を生成するので、画像受信装置におけるエラーの発生状態を正確に反映するエラー情報を、速やかに生成することができる。
【0092】
また、画像送信装置により、画像受信装置におけるエラーの発生状態に応じて画像データのデータ量を変化させることができるので、画像データのデータ量を小さくして画像受信装置におけるエラー耐性を高めることができ、また、高品位の画像データを送信することができる。
【0093】
また、画像フォーマットは画像データの画サイズ、フレームレート、GOP構成、および、走査方法のうちいずれか1以上を変換するので、画像受信装置におけるエラーの発生状態に応じて画像データのデータ量を容易に変化させることができる。
【0094】
また、画像送信装置において、エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、画像受信装置へ送信する画像データのGOP構成を設定し、入力画像データを指定されたGOP構成の画像データにMPEG符号化して送信するので、画像受信装置におけるエラーの発生状態に応じて、画像データのデータ量、画質の品位、およびエラー耐性を効果的に変化させることができ、エラー耐性を高めるとともに高品位の画像データを効果的に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における画像送信システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の画像フォーマット変換器により実行される画サイズの変換処理の例を示す図であり、(a)は、720×480iの画像データの画サイズを変換する例を示し、(b)は、1920×1080iの画像データの画サイズを変換する例を示す。
【図3】図1の画像フォーマット変換器により実行されるIP変換処理の例を示す図である。
【図4】図1の画像フォーマット変換器により実行されるフレームレート変換処理の例を示す図である。
【図5】図1のMPEGエンコーダにより生成されるTSパケットのGOP構成を示す図であり、(a)は標準的なIPB構成を示し、(b)はIピクチャとPピクチャのみを含むIP構成を示し、(c)はIピクチャのみを含むI構成を示す。
【図6】パケットエラーおよびマクロブロックエラーを示す図であり、(a)はパケットエラー情報を示し、(b)はマクロブロックエラー情報を示す。
【図7】図1の画像送信システムにおいて実行される出力画像設定処理を示すフローチャートである。
【図8】従来の画像送信システムの一例を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1…画像送信システム
2…画像送信装置
3…画像受信装置
21…画像フォーマット変換器
22…MPEGエンコーダ
23,35…変調器
24,36…送信部
25,31…受信部
26,32…復調器
27…画像制御器
28…画サイズ設定器
29…GOP設定器
33…MPEGデコーダ
34…エラー情報算出器
26a…エラー情報
27a…画像フォーマットパラメータ
27b…GOPパラメータ
28a…画像フォーマット指定情報
29a…GOP指定情報
32a…パケットエラー情報
33a…ブロックエラー情報
34a…エラー情報
Claims (11)
- 画像データを無線送信する画像送信装置と、前記画像送信装置から無線送信された画像データを受信する画像受信装置とを備えた画像送信システムにおいて、
前記画像受信装置は、
受信信号のエラー情報を算出するエラー情報算出手段と、
前記エラー情報算出手段により算出されたエラー情報を前記画像送信装置へ送信するエラー情報送信手段とを備え、
前記画像送信装置は、
前記画像受信装置から送信されるエラー情報を受信するエラー情報受信手段と、
前記エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、前記画像受信装置へ送信する画像データの画像フォーマットを設定する画像制御手段とを備えること、
を特徴とする画像送信システム。 - 前記画像受信装置が有するエラー情報算出手段は、前記画像送信装置から送信された画像データの復調後、および/または、受信した画像データの復号後のエラーレートに基づいて、前記エラー情報を算出することを特徴とする請求項1記載の画像送信システム。
- 前記画像送信装置は、前記画像受信装置へ送信する画像データの画像フォーマットを変換する画像フォーマット変換手段をさらに備え、
前記画像フォーマット変換手段は、前記画像制御手段で設定された画像フォーマットに基づいて、入力画像データを、指定された画像フォーマットを有する画像データに変換することを特徴とする請求項1または2記載の画像送信システム。 - 前記画像フォーマットは、前記画像データの画サイズ、フレームレート、および、走査方法のうちいずれか1以上を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像送信システム。
- 前記画像送信装置は、前記画像受信装置へ送信する画像データをMPEG方式で符号化するMPEGエンコーダをさらに備え、
前記画像送信装置が有する画像制御手段は、さらに、前記エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、前記画像受信装置へ送信する画像データのGOP構成を設定するものであって、
前記MPEGエンコーダは、前記画像制御手段で設定されたGOP構成に基づいて、入力画像データを、指定されたGOP構成の画像データに符号化することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像送信システム。 - 画像受信装置に対して画像データを無線送信する画像送信装置において、
前記画像受信装置からのエラー情報を受信するエラー情報受信手段と、
前記エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、前記画像受信装置へ送信する画像データの画像フォーマットを設定する画像制御手段とを備えること、
を特徴とする画像送信装置。 - 前記画像送信装置は、前記画像受信装置へ送信する画像データの画像フォーマットを変換する画像フォーマット変換手段をさらに備え、
前記画像フォーマット変換手段は、前記画像制御手段で設定された画像フォーマットに基づいて、入力画像データを、指定された画像フォーマットを有する画像データに変換することを特徴とする請求項6記載の画像送信装置。 - 前記画像フォーマットは、前記画像データの画サイズ、フレームレート、および、走査方法のうちいずれか1以上を含むことを特徴とする請求項6または7記載の画像送信装置。
- 前記画像送信装置は、前記画像受信装置へ送信する画像データをMPEG方式で符号化するMPEGエンコーダをさらに備え、
前記画像制御手段は、さらに、前記エラー情報受信手段から受信されたエラー情報に基づいて、前記画像受信装置へ送信する画像データのGOP構成を設定するものであって、
前記MPEGエンコーダは、前記画像制御手段で設定されたGOP構成に基づいて、入力画像データを、指定されたGOP構成の画像データに符号化することを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の画像送信装置。 - 画像送信装置から無線送信された画像データを受信する画像受信装置において、
受信信号のエラー情報を算出するエラー情報算出手段と、
前記エラー情報算出手段により算出されたエラー情報を前記画像送信装置へ送信するエラー情報送信手段とを備えることを特徴とする画像受信装置。 - 前記エラー情報算出手段は、前記画像送信装置から送信された画像データの復調後、および/または、受信した画像データの復号後のエラーレートに基づいて、前記エラー情報を算出することを特徴とする請求項10記載の画像受信装置。
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