JP2004064208A - 通信回線自動選択システム及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動携帯電話において、通信回線の品質や通話料など、利用者の好みに応じて最適な回線を自動的に選択することができる通信回線自動選択方法とシステムなどを提供すること。
【解決手段】複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話を有する通信回線自動選択システムであって、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段23と、当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段27と、前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように回線を設定する回線設定手段22とを備えて成る。
【選択図】 図2
【解決手段】複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話を有する通信回線自動選択システムであって、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段23と、当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段27と、前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように回線を設定する回線設定手段22とを備えて成る。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話による最適通信回線の自動選択方法とそのシステムなどに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、携帯電話の普及には目を見張るものがあるが、現在の携帯電話では、利用者は電話通信会社をまず選択することになり、他の携帯電話を使いたい場合には、電話通信会社を変えることが必要となる場合も多い。しかし、次世代の携帯電話では、用いられる通信回線も電話機の利用者が通話単位に自由に選択できるようになると言われている。利用者としては、「何はさておいても音質重視」、「とにかく安いこと」、「通信の品質がより高く、同時に通話料も安い」など自分の好みに応じて選択する余地が増してくる。
【0003】
しかし、そのような状況になっても、音質、利用料金など自分の好みにあった回線はどれであるかを知ることができなければ、選択できないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたもので、移動携帯電話において、通信回線の品質や通話料など、利用者の好みに応じて最適な回線を自動的に選択することができる通信回線自動選択方法とシステムなどを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1によれば、複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話を有する通信回線自動選択システムであって、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように回線を設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システムを提供する。
【0006】
本発明の請求項2によれば、複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話及び前記複数の公衆回線の複数地点における品質に関するデータを有するデータセンターとを有する通信回線自動選択システムであって、前記移動携帯電話は、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように回線を設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システムを提供する。
【0007】
本発明の請求項3によれば、複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話及び前記複数の公衆回線の複数地点における品質に関するデータを有するデータセンターとを有する通信回線自動選択システムであって、前記移動携帯電話は、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、前記現在位置検出手段により検出された現在位置における前記公衆回線の品質に関するデータを有しない場合に前記通話の品質に関する条件を満たす回線を前記データセンターに問い合わせる条件回線問い合わせ手段と、この条件回線問い合わせ手段に応じて得た公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システムを提供する。
【0008】
本発明の請求項4によれば、複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話及び前記複数の公衆回線の複数地点における品質に関するデータを有するデータセンターとを有する通信回線自動選択システムであって、前記移動携帯電話は、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、この現在位置検出手段により検出された現在位置において前記品質条件検出手段により検出された通話の品質に関する情報の条件を満たす回線を前記データセンターに問い合わせる品質条件回線問い合わせ手段と、この品質条件回線問い合わせ手段による問い合わせに応じて回答された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システムを提供する。
【0009】
本発明の請求項8によれば、複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話による通信回線自動選択方法であって、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出ステップと、前記移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出ステップと、このステップにより検出された前記移動携帯電話の現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて通話を行えるように回線を設定する回線設定ステップとを有することを特徴とする通信回線自動選択方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
図1に、本発明による通信回線自動選択システムの全体構成の概要を示す。利用者が、携帯電話11で最適な回線を選択して通話しようとする場合、まず各通信会社の通信回線の品質や通話料などを指定し、現在位置と通話相手の電話番号から以前の通話で最適回線として選択された回線情報が、携帯電話内蔵の記憶装置に存在すればその回線情報を読み出し回線に接続する。
【0012】
過去に最適回線として選択されていなければデータ通信機能を用いて携帯電話11が、通話相手の電話番号と最適回線を選ぶための選択条件を指定して、各通信会社の通信回線の品質や通話料などで分類された最新の回線情報をデータベースとして保持するデータセンター12にアクセスして検索を依頼する。データセンター12では、指定された条件に合う回線情報を保持するデータベースを検索することにより取得し、携帯電話11に返信する。これを受けて携帯電話11は、利用者の好みに応じた指示により公衆回線網13の中から最適回線を決定し、記憶すると共にそれに接続して目的とする相手方電話機14を呼び出すことになる。
【0013】
利用者は最適回線選択の条件を指定するだけで、以後の携帯電話11における過去の通話で選択した最適回線を電話機内蔵の記憶装置から検索する処理やデータセンター12へのアクセス、検索依頼、検索結果の受信と記憶、及び相手方電話への接続準備は全て自動的に行われる。
【0014】
次に、本発明一実施形態による通信回線選択システムの構成例を図2に示す。携帯電話11は、選択条件などのデータや通話音声データなどを公衆回線網13に送出する出力装置20と、それとは逆に各データを公衆回線網13から受信する入力装置21と、利用者の条件に合う最適な通信回線を選択し接続の指示を行う最適電話回線選択システム22と、利用者の回線選択条件を設定し、選択された最適回線の情報を最適電話回線選択システム22に通知する選択条件設定制御装置23と、最適な通信回線を選択するための選択条件入力やデータセンター12からの最適回線情報の認識と1回線に決定する通信選択システム24と、選択条件入力から回線決定、接続指示に至る各処理の流れを制御する通信選択管理システム25と、データセンター12とのデータの送受信を行うデータセンター送受信システム26と、携帯電話11の現在位置を把握する位置情報システム27と、選択条件や最適回線情報を一時的に格納する通信選択データ記憶部28と、位置情報を一時的に格納する位置通信データ記憶部29から構成される。
【0015】
また、データセンター12は、電話通信会社別、地域別、回線の品質別、通話料別に分類された通信回線の最新情報をデータベースとして保持し、携帯電話11からの検索要求の情報を受信してそれを検索し、検索結果を返信する機能を有する。
【0016】
図3に、携帯電話11が利用者の指示を受け最適な通信回線を選択し接続するまでの処理の流れをフローチャートにより示す。
【0017】
まず処理に先立ち、例えば図4に示す通話時における回線接続の画面表示40を携帯電話11の表示装置に表示させる。この表示画面には、呼び出したい相手方の電話番号を入力する相手方電話番号入力欄41と、最適な通信回線を選択するための条件を入力し、回線を決定するカスタマイズボタン42と、決定した通信回線への接続を指示するスタートボタン43と、相手方の呼び出し自体を中止する終了ボタン44を有する。
【0018】
図3のステップS301では、相手方電話番号入力欄41に呼び出す相手方の電話番号を入力する。ステップS302では、利用者が最適通信回線の選択を行いたい場合にカスタマイズボタンをクリックする。この操作により通信選択管理システム25がこれを受け選択条件設定制御装置23に指示し、例えば図5に示す通信選択画面50を表示する。
【0019】
図5に示した通信選択画面50は、「音声の質」などに関する通話品質選択欄51と、特に移動時などでの「回線接続の安定性」などに関する移動品質選択欄52と、通話料金に関する通話料選択欄53と、優先したい通信会社を指定する優先接続選択欄54と、条件入力を中止して回線接続画面40に戻る中止ボタン55と、条件入力を完了し、最適回線の自動選択を指示するとともに、回線接続画面40に戻る終了ボタン56が表示されている。
【0020】
ステップS303では、通信選択管理システム25による制御の下で選択条件設定制御装置23が、通信選択画面例50の通話品質選択欄51、移動品質選択欄52、通話料選択欄53、優先接続選択欄54の各入力欄への入力を行わせる。通話品質選択欄51、移動品質選択欄52、通話料選択欄53の各欄はそれぞれ、「大いに気にする」、「少し気にする」、「全く気にしない」の3つの項目中から1つを選択し指定することができるようになっている。
【0021】
ここでの「通話品質」は、いわゆる音声の良さ(明瞭さ)で、「音質性能」を意味する。また、「移動品質」は、携帯電話利用者が移動している場合に通話が途切れたりしない、「接続の維持・継続性の性能」である。優先接続選択欄54では、接続・利用可能な複数の通信会社の中から1つを選択し指定することができる。
【0022】
携帯電話11の利用者が終了ボタン56をクリックすると入力は完了とされ、次のステップに進む。ステップS304では、通信選択管理システム25がステップS303での入力が優先接続選択欄54のみであるか調べ、他の入力も行われていればステップS305に、優先接続選択欄54のみであればステップS310にそれぞれ進む。
【0023】
ステップS305では、通信選択管理システム25による制御の下で位置情報システム27が、携帯電話11の位置情報を取得し、その情報を位置通信データ記憶部29に一時的に格納する。この位置情報は、例えばGPS(全地球測位システム)を用いて取得する。
【0024】
ステップS306では、通信選択管理システム25による制御の下で通信選択システム24が通信選択データ記憶部28に記憶されている現在位置での最適回線を検索し、該当するものがあるか調べる。該当する回線があればステップS308に進み、なければステップS307に進む。
【0025】
ステップS307では、現在位置での最適回線が設定されていないので、データセンター12にアクセスして最適回線の検索を行うことになる。最適回線の候補は、通信選択管理システム25による制御の下でデータセンター送受信システム26が、出力装置20を用いてデータセンター12にアクセスして、ステップS301で入力された相手方電話番号とステップS303で入力された選択条件とステップS305において取得した携帯電話11の現在位置の各情報を検索条件としてデータベースの検索を依頼し、検索結果をダウンロードして通信選択データ記憶部28に記憶するという一連の処理により得られる。
【0026】
ステップS308では、通信選択管理システム25が検索結果において条件を満たす回線が複数あるか調べ、あればステップS310に、1つであればステップS309に進む。
【0027】
ステップS309で、通信選択管理システム25は、条件を満たす回線が1つであるので最適電話回線選択システム22に指示し、当該回線を接続する回線として決定するとともに接続の準備を行わせる。ステップS310では、通信選択管理システム25が複数回線の中からステップS303で入力された優先接続選択欄54で選択された通信会社の回線を、接続する回線として決定するとともに接続の準備を最適電話回線選択システム22に指示する。
【0028】
ステップS311では、回線接続の画面表示40を示し、スタートボタン43のクリックを待つ。スタートボタン43がクリックされた場合は、ステップS309、またはステップS310で設定された通信回線に接続して相手方を呼び出す。
【0029】
このように携帯電話11の利用者は、簡単な条件入力を行うだけで自分の好みに最適な通信回線を容易に使用することができる。また、一度選択した最適回線を携帯電話が記憶する機能を有するので、同一地域での最適回線選択はデータセンターへのアクセスが不要となり、回線選択・接続処理が迅速に行えるという利点もある。
【0030】
ところで上記実施形態では、現在位置からの最適通信回線を現時点で携帯電話に記憶されている最適回線情報の中から選択し、該当する最適回線がない場合にのみデータセンターへの検索依頼と検索結果のダウンロードなどの通信を行うものであり、このデータセンターと携帯電話とのデータ送受信を特定のデータ通信回線を用いるものとして説明した。
【0031】
しかし、携帯電話が前記実施形態で述べた最適回線設定・記憶機能を内蔵しない場合やデータセンターとのデータ送受信を特定のデータ通信回線を利用できない場合には、インターネット接続機能を有する程度の携帯電話であれば、データの送受信を既存のインターネットを用いることによりデータセンターをWebサイトとして機能させてアクセスを行う方法であってもよい。
【0032】
図6に本発明のこの種の実施形態の全体構成例を示す。インターネットアクセス機能を有する携帯電話61はインターネット63を経由してデータセンターWebサイト62にアクセスして最適通信回線の検索を依頼し、結果をインターネット63経由で受信する。
【0033】
また携帯電話61の構成例を図7に、またその処理の流れを図8のフローチャートにそれぞれ示す。図7における携帯電話61の構成例は、図2の構成例における携帯電話11の通信選択システム24、通信選択管理システム25、通信選択データ記憶部28、位置通信データ記憶部29の各構成要素を省いたものとなる。
【0034】
また、処理の流れにおいても前記実施形態の例ではデータセンターへのアクセスが携帯電話に当該地点からの最適回線が記憶されていない場合のみに限られていたが(ステップS306とステップS307)、本実施形態の例では、最適回線選択が指示される度に行われる(ステップS806とステップS807)点が大きく異なる。
【0035】
本実施形態の例では、携帯電話側では図7に示すように図2における通信選択用のソフトウェア(通信選択システム24、通信選択管理システム25)や記憶装置(通信選択データ記憶部28、位置通信データ記憶部29)が不要であるため従来型(インターネット接続機能を有する程度)携帯電話での当該サービスの利用も可能となると共に、データセンターと携帯電話間の通信を受け持つ特別な設備への投資が不要となる利点がある。
【0036】
ところで、上記2つの実施形態の例において、「優先接続」は図5の優先接続指定欄54と他の条件指定欄の指定により、幾つかの処理方法が考えられる。まず、第1に「優先接続」の欄のみに指定があり、他の欄が空欄(入力がない)の場合は、指定された回線を無条件に接続回線とする。
【0037】
第2に「優先接続」欄に指定がない場合は、他の条件により接続回線を選択することになる。このとき、条件を満たす回線が複数見つかった場合は、例えば最初に検索されたものを接続回線とするなどの規則に従うことになる。
【0038】
第3に「優先接続」欄と他の条件欄が共に指定されている場合は、2つの方法がある。即ち、「優先接続」欄のみを有効として他の欄を無視する方法(「優先接続」を最優先とする、これは第1の場合と同様となる)と、他の条件を満たす回線が複数見つかり、且つその中に「優先接続」で指定された回線が有った場合にそれを接続回線とする方法(他の条件を優先する)である。また、他の条件を満たす回線と「優先接続」の回線が異なる場合にどちらを接続回線とするかでもまた2つの方法が考えられる。
【0039】
前記2つの実施形態の例では、上記の第1、第2と第3は「他の条件を満たす回線が複数見つかり、且つその中に『優先接続』で指定された回線があった場合にそれを接続回線とする」で「他の条件を満たす回線と『優先接続』の回線が異なる場合は『優先接続』を接続回線とする」の方法を想定している。
【0040】
勿論、第1、第2と第3は「他の条件を満たす回線が複数見つかり、且つその中に『優先接続』で指定された回線が有った場合にそれを接続回線とする」で「他の条件を満たす回線と『優先接続』の回線が異なる場合は他の条件を優先する」であってもよく、その場合前者は利用者による「優先接続」に対する意思をより強く回線選択に反映させることができ、後者はより客観的な回線選択が可能となる利点がある。
【0041】
前記実施形態の例においては、携帯電話の位置情報をGPSシステムによって取得する方法で説明した。この位置情報の取得を各電話通信会社の基地局が常時把握している携帯電話の位置(実際にはある基地局の付近)によるものであってもよい。回線への接続もこの基地局が基点となるため位置情報は容易に把握・利用できることから、GPSシステムを携帯電話に搭載しなくてもよいし、もともとこの機能自体を搭載していないような従来型の携帯電話でも現在位置の把握が可能となるメリットがある。
【0042】
なお、上記実施形態では携帯電話を用いる場合について説明したが、本発明は携帯電話に限らず、移動して用いることが可能なPHSなど他の電話であってもよく、ここではこれらを含めて移動携帯電話という。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、移動携帯電話において、通信回線の品質や通話料など、利用者の好みに応じて最適な回線を自動的に選択することができる通信回線自動選択方法とシステムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施形態の全体構成の概要を示す図。
【図2】本発明における一実施形態の構成例を示す図。
【図3】本発明における一実施形態の動作を説明するためのフローチャートを示す図。
【図4】本発明における一実施形態の表示画面例を示す図。
【図5】本発明における一実施形態の表示画面例を示す図。
【図6】本発明における他の実施形態の全体構成例を示す図。
【図7】本発明における他の実施形態の構成例を示す図。
【図8】本発明における他の実施形態の動作を説明するためのフローチャートを示す図。
【符号の説明】
11、61・・・携帯電話、
12・・・データセンター、
13・・・公衆回線網、
14・・・相手方電話、
20、71・・・出力装置、
21、72・・・入力装置、
22、73・・・最適電話回線選択システム、
23、74・・・選択条件設定制御装置、
24・・・通信選択システム、
25・・・通信選択管理システム、
26、75・・・データセンター送受信システム、
27、76・・・位置情報システム、
28・・・通信選択データ記憶部、
29・・・位置通信データ記憶部、
41・・・相手方の電話番号、
42・・・カスタマイズボタン、
43・・・スタートボタン、
44・・・終了ボタン、
51・・・通話品質選択欄、
52・・・移動品質選択欄、
53・・・通話料選択欄、
54・・・優先接続選択欄、
55・・・中止ボタン、
56・・・終了ボタン、
62・・・データセンターWebサイト、
63・・・インターネット。
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話による最適通信回線の自動選択方法とそのシステムなどに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、携帯電話の普及には目を見張るものがあるが、現在の携帯電話では、利用者は電話通信会社をまず選択することになり、他の携帯電話を使いたい場合には、電話通信会社を変えることが必要となる場合も多い。しかし、次世代の携帯電話では、用いられる通信回線も電話機の利用者が通話単位に自由に選択できるようになると言われている。利用者としては、「何はさておいても音質重視」、「とにかく安いこと」、「通信の品質がより高く、同時に通話料も安い」など自分の好みに応じて選択する余地が増してくる。
【0003】
しかし、そのような状況になっても、音質、利用料金など自分の好みにあった回線はどれであるかを知ることができなければ、選択できないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたもので、移動携帯電話において、通信回線の品質や通話料など、利用者の好みに応じて最適な回線を自動的に選択することができる通信回線自動選択方法とシステムなどを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1によれば、複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話を有する通信回線自動選択システムであって、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように回線を設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システムを提供する。
【0006】
本発明の請求項2によれば、複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話及び前記複数の公衆回線の複数地点における品質に関するデータを有するデータセンターとを有する通信回線自動選択システムであって、前記移動携帯電話は、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように回線を設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システムを提供する。
【0007】
本発明の請求項3によれば、複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話及び前記複数の公衆回線の複数地点における品質に関するデータを有するデータセンターとを有する通信回線自動選択システムであって、前記移動携帯電話は、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、前記現在位置検出手段により検出された現在位置における前記公衆回線の品質に関するデータを有しない場合に前記通話の品質に関する条件を満たす回線を前記データセンターに問い合わせる条件回線問い合わせ手段と、この条件回線問い合わせ手段に応じて得た公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システムを提供する。
【0008】
本発明の請求項4によれば、複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話及び前記複数の公衆回線の複数地点における品質に関するデータを有するデータセンターとを有する通信回線自動選択システムであって、前記移動携帯電話は、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、この現在位置検出手段により検出された現在位置において前記品質条件検出手段により検出された通話の品質に関する情報の条件を満たす回線を前記データセンターに問い合わせる品質条件回線問い合わせ手段と、この品質条件回線問い合わせ手段による問い合わせに応じて回答された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システムを提供する。
【0009】
本発明の請求項8によれば、複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話による通信回線自動選択方法であって、利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出ステップと、前記移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出ステップと、このステップにより検出された前記移動携帯電話の現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて通話を行えるように回線を設定する回線設定ステップとを有することを特徴とする通信回線自動選択方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
図1に、本発明による通信回線自動選択システムの全体構成の概要を示す。利用者が、携帯電話11で最適な回線を選択して通話しようとする場合、まず各通信会社の通信回線の品質や通話料などを指定し、現在位置と通話相手の電話番号から以前の通話で最適回線として選択された回線情報が、携帯電話内蔵の記憶装置に存在すればその回線情報を読み出し回線に接続する。
【0012】
過去に最適回線として選択されていなければデータ通信機能を用いて携帯電話11が、通話相手の電話番号と最適回線を選ぶための選択条件を指定して、各通信会社の通信回線の品質や通話料などで分類された最新の回線情報をデータベースとして保持するデータセンター12にアクセスして検索を依頼する。データセンター12では、指定された条件に合う回線情報を保持するデータベースを検索することにより取得し、携帯電話11に返信する。これを受けて携帯電話11は、利用者の好みに応じた指示により公衆回線網13の中から最適回線を決定し、記憶すると共にそれに接続して目的とする相手方電話機14を呼び出すことになる。
【0013】
利用者は最適回線選択の条件を指定するだけで、以後の携帯電話11における過去の通話で選択した最適回線を電話機内蔵の記憶装置から検索する処理やデータセンター12へのアクセス、検索依頼、検索結果の受信と記憶、及び相手方電話への接続準備は全て自動的に行われる。
【0014】
次に、本発明一実施形態による通信回線選択システムの構成例を図2に示す。携帯電話11は、選択条件などのデータや通話音声データなどを公衆回線網13に送出する出力装置20と、それとは逆に各データを公衆回線網13から受信する入力装置21と、利用者の条件に合う最適な通信回線を選択し接続の指示を行う最適電話回線選択システム22と、利用者の回線選択条件を設定し、選択された最適回線の情報を最適電話回線選択システム22に通知する選択条件設定制御装置23と、最適な通信回線を選択するための選択条件入力やデータセンター12からの最適回線情報の認識と1回線に決定する通信選択システム24と、選択条件入力から回線決定、接続指示に至る各処理の流れを制御する通信選択管理システム25と、データセンター12とのデータの送受信を行うデータセンター送受信システム26と、携帯電話11の現在位置を把握する位置情報システム27と、選択条件や最適回線情報を一時的に格納する通信選択データ記憶部28と、位置情報を一時的に格納する位置通信データ記憶部29から構成される。
【0015】
また、データセンター12は、電話通信会社別、地域別、回線の品質別、通話料別に分類された通信回線の最新情報をデータベースとして保持し、携帯電話11からの検索要求の情報を受信してそれを検索し、検索結果を返信する機能を有する。
【0016】
図3に、携帯電話11が利用者の指示を受け最適な通信回線を選択し接続するまでの処理の流れをフローチャートにより示す。
【0017】
まず処理に先立ち、例えば図4に示す通話時における回線接続の画面表示40を携帯電話11の表示装置に表示させる。この表示画面には、呼び出したい相手方の電話番号を入力する相手方電話番号入力欄41と、最適な通信回線を選択するための条件を入力し、回線を決定するカスタマイズボタン42と、決定した通信回線への接続を指示するスタートボタン43と、相手方の呼び出し自体を中止する終了ボタン44を有する。
【0018】
図3のステップS301では、相手方電話番号入力欄41に呼び出す相手方の電話番号を入力する。ステップS302では、利用者が最適通信回線の選択を行いたい場合にカスタマイズボタンをクリックする。この操作により通信選択管理システム25がこれを受け選択条件設定制御装置23に指示し、例えば図5に示す通信選択画面50を表示する。
【0019】
図5に示した通信選択画面50は、「音声の質」などに関する通話品質選択欄51と、特に移動時などでの「回線接続の安定性」などに関する移動品質選択欄52と、通話料金に関する通話料選択欄53と、優先したい通信会社を指定する優先接続選択欄54と、条件入力を中止して回線接続画面40に戻る中止ボタン55と、条件入力を完了し、最適回線の自動選択を指示するとともに、回線接続画面40に戻る終了ボタン56が表示されている。
【0020】
ステップS303では、通信選択管理システム25による制御の下で選択条件設定制御装置23が、通信選択画面例50の通話品質選択欄51、移動品質選択欄52、通話料選択欄53、優先接続選択欄54の各入力欄への入力を行わせる。通話品質選択欄51、移動品質選択欄52、通話料選択欄53の各欄はそれぞれ、「大いに気にする」、「少し気にする」、「全く気にしない」の3つの項目中から1つを選択し指定することができるようになっている。
【0021】
ここでの「通話品質」は、いわゆる音声の良さ(明瞭さ)で、「音質性能」を意味する。また、「移動品質」は、携帯電話利用者が移動している場合に通話が途切れたりしない、「接続の維持・継続性の性能」である。優先接続選択欄54では、接続・利用可能な複数の通信会社の中から1つを選択し指定することができる。
【0022】
携帯電話11の利用者が終了ボタン56をクリックすると入力は完了とされ、次のステップに進む。ステップS304では、通信選択管理システム25がステップS303での入力が優先接続選択欄54のみであるか調べ、他の入力も行われていればステップS305に、優先接続選択欄54のみであればステップS310にそれぞれ進む。
【0023】
ステップS305では、通信選択管理システム25による制御の下で位置情報システム27が、携帯電話11の位置情報を取得し、その情報を位置通信データ記憶部29に一時的に格納する。この位置情報は、例えばGPS(全地球測位システム)を用いて取得する。
【0024】
ステップS306では、通信選択管理システム25による制御の下で通信選択システム24が通信選択データ記憶部28に記憶されている現在位置での最適回線を検索し、該当するものがあるか調べる。該当する回線があればステップS308に進み、なければステップS307に進む。
【0025】
ステップS307では、現在位置での最適回線が設定されていないので、データセンター12にアクセスして最適回線の検索を行うことになる。最適回線の候補は、通信選択管理システム25による制御の下でデータセンター送受信システム26が、出力装置20を用いてデータセンター12にアクセスして、ステップS301で入力された相手方電話番号とステップS303で入力された選択条件とステップS305において取得した携帯電話11の現在位置の各情報を検索条件としてデータベースの検索を依頼し、検索結果をダウンロードして通信選択データ記憶部28に記憶するという一連の処理により得られる。
【0026】
ステップS308では、通信選択管理システム25が検索結果において条件を満たす回線が複数あるか調べ、あればステップS310に、1つであればステップS309に進む。
【0027】
ステップS309で、通信選択管理システム25は、条件を満たす回線が1つであるので最適電話回線選択システム22に指示し、当該回線を接続する回線として決定するとともに接続の準備を行わせる。ステップS310では、通信選択管理システム25が複数回線の中からステップS303で入力された優先接続選択欄54で選択された通信会社の回線を、接続する回線として決定するとともに接続の準備を最適電話回線選択システム22に指示する。
【0028】
ステップS311では、回線接続の画面表示40を示し、スタートボタン43のクリックを待つ。スタートボタン43がクリックされた場合は、ステップS309、またはステップS310で設定された通信回線に接続して相手方を呼び出す。
【0029】
このように携帯電話11の利用者は、簡単な条件入力を行うだけで自分の好みに最適な通信回線を容易に使用することができる。また、一度選択した最適回線を携帯電話が記憶する機能を有するので、同一地域での最適回線選択はデータセンターへのアクセスが不要となり、回線選択・接続処理が迅速に行えるという利点もある。
【0030】
ところで上記実施形態では、現在位置からの最適通信回線を現時点で携帯電話に記憶されている最適回線情報の中から選択し、該当する最適回線がない場合にのみデータセンターへの検索依頼と検索結果のダウンロードなどの通信を行うものであり、このデータセンターと携帯電話とのデータ送受信を特定のデータ通信回線を用いるものとして説明した。
【0031】
しかし、携帯電話が前記実施形態で述べた最適回線設定・記憶機能を内蔵しない場合やデータセンターとのデータ送受信を特定のデータ通信回線を利用できない場合には、インターネット接続機能を有する程度の携帯電話であれば、データの送受信を既存のインターネットを用いることによりデータセンターをWebサイトとして機能させてアクセスを行う方法であってもよい。
【0032】
図6に本発明のこの種の実施形態の全体構成例を示す。インターネットアクセス機能を有する携帯電話61はインターネット63を経由してデータセンターWebサイト62にアクセスして最適通信回線の検索を依頼し、結果をインターネット63経由で受信する。
【0033】
また携帯電話61の構成例を図7に、またその処理の流れを図8のフローチャートにそれぞれ示す。図7における携帯電話61の構成例は、図2の構成例における携帯電話11の通信選択システム24、通信選択管理システム25、通信選択データ記憶部28、位置通信データ記憶部29の各構成要素を省いたものとなる。
【0034】
また、処理の流れにおいても前記実施形態の例ではデータセンターへのアクセスが携帯電話に当該地点からの最適回線が記憶されていない場合のみに限られていたが(ステップS306とステップS307)、本実施形態の例では、最適回線選択が指示される度に行われる(ステップS806とステップS807)点が大きく異なる。
【0035】
本実施形態の例では、携帯電話側では図7に示すように図2における通信選択用のソフトウェア(通信選択システム24、通信選択管理システム25)や記憶装置(通信選択データ記憶部28、位置通信データ記憶部29)が不要であるため従来型(インターネット接続機能を有する程度)携帯電話での当該サービスの利用も可能となると共に、データセンターと携帯電話間の通信を受け持つ特別な設備への投資が不要となる利点がある。
【0036】
ところで、上記2つの実施形態の例において、「優先接続」は図5の優先接続指定欄54と他の条件指定欄の指定により、幾つかの処理方法が考えられる。まず、第1に「優先接続」の欄のみに指定があり、他の欄が空欄(入力がない)の場合は、指定された回線を無条件に接続回線とする。
【0037】
第2に「優先接続」欄に指定がない場合は、他の条件により接続回線を選択することになる。このとき、条件を満たす回線が複数見つかった場合は、例えば最初に検索されたものを接続回線とするなどの規則に従うことになる。
【0038】
第3に「優先接続」欄と他の条件欄が共に指定されている場合は、2つの方法がある。即ち、「優先接続」欄のみを有効として他の欄を無視する方法(「優先接続」を最優先とする、これは第1の場合と同様となる)と、他の条件を満たす回線が複数見つかり、且つその中に「優先接続」で指定された回線が有った場合にそれを接続回線とする方法(他の条件を優先する)である。また、他の条件を満たす回線と「優先接続」の回線が異なる場合にどちらを接続回線とするかでもまた2つの方法が考えられる。
【0039】
前記2つの実施形態の例では、上記の第1、第2と第3は「他の条件を満たす回線が複数見つかり、且つその中に『優先接続』で指定された回線があった場合にそれを接続回線とする」で「他の条件を満たす回線と『優先接続』の回線が異なる場合は『優先接続』を接続回線とする」の方法を想定している。
【0040】
勿論、第1、第2と第3は「他の条件を満たす回線が複数見つかり、且つその中に『優先接続』で指定された回線が有った場合にそれを接続回線とする」で「他の条件を満たす回線と『優先接続』の回線が異なる場合は他の条件を優先する」であってもよく、その場合前者は利用者による「優先接続」に対する意思をより強く回線選択に反映させることができ、後者はより客観的な回線選択が可能となる利点がある。
【0041】
前記実施形態の例においては、携帯電話の位置情報をGPSシステムによって取得する方法で説明した。この位置情報の取得を各電話通信会社の基地局が常時把握している携帯電話の位置(実際にはある基地局の付近)によるものであってもよい。回線への接続もこの基地局が基点となるため位置情報は容易に把握・利用できることから、GPSシステムを携帯電話に搭載しなくてもよいし、もともとこの機能自体を搭載していないような従来型の携帯電話でも現在位置の把握が可能となるメリットがある。
【0042】
なお、上記実施形態では携帯電話を用いる場合について説明したが、本発明は携帯電話に限らず、移動して用いることが可能なPHSなど他の電話であってもよく、ここではこれらを含めて移動携帯電話という。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、移動携帯電話において、通信回線の品質や通話料など、利用者の好みに応じて最適な回線を自動的に選択することができる通信回線自動選択方法とシステムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施形態の全体構成の概要を示す図。
【図2】本発明における一実施形態の構成例を示す図。
【図3】本発明における一実施形態の動作を説明するためのフローチャートを示す図。
【図4】本発明における一実施形態の表示画面例を示す図。
【図5】本発明における一実施形態の表示画面例を示す図。
【図6】本発明における他の実施形態の全体構成例を示す図。
【図7】本発明における他の実施形態の構成例を示す図。
【図8】本発明における他の実施形態の動作を説明するためのフローチャートを示す図。
【符号の説明】
11、61・・・携帯電話、
12・・・データセンター、
13・・・公衆回線網、
14・・・相手方電話、
20、71・・・出力装置、
21、72・・・入力装置、
22、73・・・最適電話回線選択システム、
23、74・・・選択条件設定制御装置、
24・・・通信選択システム、
25・・・通信選択管理システム、
26、75・・・データセンター送受信システム、
27、76・・・位置情報システム、
28・・・通信選択データ記憶部、
29・・・位置通信データ記憶部、
41・・・相手方の電話番号、
42・・・カスタマイズボタン、
43・・・スタートボタン、
44・・・終了ボタン、
51・・・通話品質選択欄、
52・・・移動品質選択欄、
53・・・通話料選択欄、
54・・・優先接続選択欄、
55・・・中止ボタン、
56・・・終了ボタン、
62・・・データセンターWebサイト、
63・・・インターネット。
Claims (8)
- 複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話を有する通信回線自動選択システムであって、
利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、
当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、
この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように回線を設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システム。 - 複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話及び前記複数の公衆回線の複数地点における品質に関するデータを有するデータセンターとを有する通信回線自動選択システムであって、
前記移動携帯電話は、
利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、
当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、
この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように回線を設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システム。 - 複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話及び前記複数の公衆回線の複数地点における品質に関するデータを有するデータセンターとを有する通信回線自動選択システムであって、
前記移動携帯電話は、
利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、
当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、
前記現在位置検出手段により検出された現在位置における前記公衆回線の品質に関するデータを有しない場合に前記通話の品質に関する条件を満たす回線を前記データセンターに問い合わせる条件回線問い合わせ手段と、
この条件回線問い合わせ手段に応じて得た公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システム。 - 複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話及び前記複数の公衆回線の複数地点における品質に関するデータを有するデータセンターとを有する通信回線自動選択システムであって、
前記移動携帯電話は、
利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出手段と、
当該移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
この現在位置検出手段により検出された現在位置において前記品質条件検出手段により検出された通話の品質に関する情報の条件を満たす回線を前記データセンターに問い合わせる品質条件回線問い合わせ手段と、
この品質条件回線問い合わせ手段による問い合わせに応じて回答された公衆回線を用いて前記移動携帯電話により通話を行えるように設定する回線設定手段とを備えて成ることを特徴とする通信回線自動選択システム。 - 利用者が優先接続を望む公衆回線の入力を検出する優先接続条件検出手段を更に有して、この手段により優先接続の公衆回線が検出された場合に、前記回線設定手段はこの公衆回線により優先的に移動携帯電話の設定を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載の通信回線自動選択システム。
- 前記通話の品質に関する情報は、移動携帯電話の通話品質であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載の通信回線自動選択システム。
- 前記通話の品質に関する情報は、移動携帯電話の通話品質であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載の通信回線自動選択システム。
- 複数の公衆回線を選択して通話可能な移動携帯電話による通信回線自動選択方法であって、
利用者により入力される通話の品質に関する情報の条件を検出する品質条件検出ステップと、
前記移動携帯電話の現在位置を検出する現在位置検出ステップと、
このステップにより検出された前記移動携帯電話の現在位置に対応する前記通話の品質に関する情報の条件を満たす前記公衆回線を検出する条件回線検出手段と、
この条件回線検出手段により検出された公衆回線を用いて通話を行えるように回線を設定する回線設定ステップとを有することを特徴とする通信回線自動選択方法。
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