JP2004064154A - ベースバンド変調方法及びその装置 - Google Patents

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Kensuke Sawada
沢田 健介
Kenji Suda
須田 健二
Morihiko Minowa
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Abstract

【課題】回路規模と消費電力を増大させることなく、大容量高速伝送機能を実現することができるベースバンド変調方法及びその装置を提供することを目的とする。
【解決手段】高速情報伝送の指示があるとき入力される複数系列の送信情報のうち任意の1系列の送信情報を複数系列にシリアル/パラレル変換して複数の拡散変調手段に供給し、高速情報伝送の指示がないとき入力される複数系列の送信情報をそのまま前記複数の拡散変調手段に供給し、複数の拡散変調手段で拡散変調された信号を加算多重して出力することにより、複数の拡散変調手段を1つの送信情報のために使用して並列伝送することができ、HSDPAの高速大容量の情報伝送が可能となる。
【選択図】   図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベースバンド変調方法及びその装置に関し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)による拡散変調を1次変調方式として用いるCDMA(Code Division MultipleAccess:符号分割多元接続)通信におけるベースバンド変調方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
IMT−2000に代表される次世代携帯電話システムでは、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)と呼ばれる高速情報伝送の実現が要求されており、システムを普及させるために、装置の小型化、省電力化も望まれている。
【0003】
従来のIMT−2000の変調装置では、図1に示すような構成のDTX(送信停止)機能を持ったQPSKが採用されている。同図中、乗算回路10a〜10dで拡散符号1,2と送信情報1,2を乗算し、各乗算結果をアンド回路11a〜11dで送信停止1,2とアンド演算し、アンド回路11a,11b出力を加算回路12aで減算して変調出力Iを得、アンド回路11c,11d出力を加算回路12bで加算して変調出力Qを得ている。
【0004】
ここでは、2値(±1)の実軸、虚軸成分に対して送信停止(0)の値を加えることで、この変調方式による複素平面上における信号点配置は、図2に示すように5点となる。
【0005】
更に、図3に示すように位相回転回路13a,13bを追加すると信号点配置は図4に示すように9点となり、同一の情報を、位相をずらして送出することにより送信ダイバーシティを実現することができる構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、HSDPAを実現しようとする場合には、従来方式よりも高速な情報伝送が可能な適応変調方式等を従来の変調器とは別に新たに設ける必要があり、回路規模と消費電力が増大するという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、回路規模と消費電力を増大させることなく、大容量高速伝送機能を実現することができるベースバンド変調方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1または2に記載の発明は、高速情報伝送の指示があるとき入力される複数系列の送信情報のうち任意の1系列の送信情報を複数系列にシリアル/パラレル変換して複数の拡散変調手段に供給し、高速情報伝送の指示がないとき入力される複数系列の送信情報をそのまま前記複数の拡散変調手段に供給し、
複数の拡散変調手段で拡散変調された信号を加算多重して出力することにより、
複数の拡散変調手段を1つの送信情報のために使用して並列伝送することができ、HSDPAの高速大容量の情報伝送が可能となる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、ダイバーシティ実行の指示があるとき複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれの位相を回転する位相制御手段を有することにより、
送信ダイバーシティが可能となる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれの位相を回転制御する位相制御手段と、
前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれの振幅を制御する振幅制御手段と、
前記加算多重手段出力の信号点が複素信号平面の実軸または虚軸上に存在しないように前記位相制御手段及び前記振幅制御手段を制御する軸上信号点制御手段を有することにより、
出力段の電力増幅器のダイナミックレンジを節約することができ、消費電力や電力増幅部におけるコストを削減できる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれについて±π/4[rad]または±3π/4[rad]の位相制御を行う位相制御手段を有することにより、
加算多重できるチャネル数を増加することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図5は、本発明のベースバンド変調装置の第1実施例の原理図を示す。同図中、任意の送信情報系列を高速伝送するために、この送信情報系列をスイッチ制御部26の制御の基にスイッチ部20で複数系列にシリアル/パラレル変換してQPSK変調器22〜22に供給し、QPSK変調器22〜22により拡散符号系列1〜Nで拡散変調を行う。この後、加算器24により加算多重して出力する。なお、どのチャネルで高速伝送を行うかのチャネル情報は制御信号チャネルを用いて受信側に伝送する。このような構成にすると、加算器24の出力における信号点配置は実軸と虚軸が共に多値レベルであることからQAM変調と同じになる。
【0013】
図6は、本発明のベースバンド変調装置の第1実施例のブロック図を示す。同図中、外部から供給されるN系列の送信情報はスイッチ部20に供給され、スイッチ制御部26の制御によってスイッチングされて拡散変調部としてのQPSK変調器22〜22に供給される。スイッチ部20は、通常モード時に入力されるN系列の送信情報をN系列の送信情報として出力し、HSDPAモード時に入力されるN系列の送信情報のうちの1系列もしくは複数系列を必要とされる伝送レートに応じたM系列の送信情報にシリアル/パラレル変換して出力する。
【0014】
図7に、スイッチ制御部26の一実施例の構成図を示す。同図中、端子27,28,29に機能選択信号としてイネーブル信号,使用リソース数情報,スロット同期信号が供給される。イネーブル信号が0の通常モード時にセレクタ30はレジスタ31の出力する固定値を選択出力し、イネーブル信号が1のHSDPAモード時にセレクタ30は巡回カウンタ32の出力値を選択出力する。セレクタ30の出力は入力側のポート番号としてスイッチ部20に供給される。
【0015】
なお、レジスタ31の固定値は、通常モード時に当該送信情報を出力するスイッチ部20のポート番号に相当し、この値は図示しない上位装置により設定可能とされている。
【0016】
巡回カウンタ32は使用リソース数情報Mをロードされたのち、スロット同期信号の供給によりカウントを行い、カウント値1〜Mを出力する。このカウント値はセレクタ30に供給されると共に、出力側のポート番号としてスイッチ部20に供給される。これによって、スイッチ部20の出力側のポート番号1〜Mが巡回的に指定される。
【0017】
図6に示す物理チャネル毎に割り当てられたQPSK変調器22〜22それぞれは、拡散符号発生回路34〜34から互いに異なる拡散符号系列1〜Nそれぞれの拡散符号I,Qを供給される。拡散符号発生回路34〜34それぞれは、拡散符号発生回路34について詳細な回路構成を示すように、ゴールド符号系列の拡散符号I,Qを発生している。
【0018】
QPSK変調器22〜22それぞれは、QPSK変調器22の詳細な回路構成を示すように、乗算回路35a〜35dで拡散符号I,Qと送信情報1a,1bを乗算し、加算回路36aで乗算回路35a出力から35b出力を減算すると共に、加算回路36aで乗算回路35a,35b出力を加算して変調出力I,Qを得ている。QPSK変調器22〜22それぞれの出力する変調出力は加算器24で加算多重されて出力される。
【0019】
このように、拡散変調部としてのQPSK変調器が物理チャネル毎に割り当てられ、かつ、拡散変調後に加算多重されるような構成の変調装置において、複数の(M個の)QPSK変調器を1つの送信情報のために使用して並列伝送することができることから、簡易な回路の変更によりHSDPAの大容量な情報伝送が可能となる。
【0020】
図8は、本発明のベースバンド変調装置の第2実施例の原理図を示す。同図中、図5と同一部分には同一符号を付す。図8において、任意の送信情報系列を高速伝送するために、この送信情報系列をスイッチ制御部26の制御の基にスイッチ部20で複数系列にシリアル/パラレル変換してQPSK変調器22〜22に供給し、QPSK変調器22〜22により拡散符号系列1〜Nで拡散変調を行う。QPSK変調器22〜22の出力する変調出力は、位相制御回路40〜40に供給される。
【0021】
位相制御信号発生装置42はダイバーシティ実行命令を供給されると、位相制御回路40〜40にπ/4[rad]ステップの位相制御係数を供給する。位相制御回路40〜40はQPSK変調器22〜22の出力する変調出力を上記位相制御係数だけ回転させる。なお、QPSK変調器22〜22の回転量は同一である。この後、各変調出力を加算器24により加算多重して出力する。なお、送信ダイバーシティは図5に示すベースバンド変調装置を複数用意して、これらのベースバンド変調装置に同一データを供給し、各ベースバンド変調装置間で位相制御係数を異ならしめることで実行する。また、送信ダイバーシティを行うチャネル情報と、各物理チャネルの位相制御係数は制御信号チャネルを用いて受信側に伝送する。
【0022】
図9は、本発明のベースバンド変調装置の第2実施例のブロック図を示す。同図中、図6と同一部分には同一符号を付す。図9において、外部から供給されるN系列の送信情報はスイッチ部20に供給され、スイッチ制御部26の制御によってスイッチングされて拡散変調部としてのQPSK変調器22〜22に供給される。スイッチ部20は、図7に示す構成のスイッチ制御部26の制御によって、通常モード時に入力されるN系列の送信情報をN系列の送信情報として出力し、HSDPAモード時に入力されるN系列の送信情報のうちの1系列もしくは複数系列を必要とされる伝送レートに応じたM系列の送信情報にシリアル/パラレル変換して出力する。
【0023】
物理チャネル毎に割り当てられたQPSK変調器22〜22それぞれは、拡散符号発生回路34〜34から互いに異なる拡散符号系列1〜Nそれぞれの拡散符号I,Qを供給される。拡散符号発生回路34〜34それぞれは、拡散符号発生回路34について詳細な回路構成を示すように、ゴールド符号系列の拡散符号I,Qを発生している。
【0024】
QPSK変調器22〜22それぞれは、QPSK変調器22の詳細な回路構成を示すように、乗算回路35a〜35dで拡散符号I,Qと送信情報1a,1bを乗算し、加算回路36aで乗算回路35a出力から35b出力を減算すると共に、加算回路36aで乗算回路35a,35b出力を加算して変調出力I,Qを得ている。QPSK変調器22〜22それぞれの出力する変調出力は、位相制御回路40〜40に供給される。
【0025】
位相制御信号発生装置42は図示しない上位装置からダイバーシティ実行命令を供給されると、ダイバーシティ実行命令に基づいてπ/4[rad]ステップの位相制御係数を生成し、位相制御回路40〜40に供給する。位相制御回路40〜40は、QPSK変調器22〜22の出力する変調出力を上記位相制御係数だけ回転させ、この後、加算器24により加算多重する。
【0026】
このように、ベースバンド変調装置を複数用意して、これらのベースバンド変調装置に同一データを供給し、各ベースバンド変調装置間で位相制御係数を異ならしめることで、送信ダイバーシティが可能となり、通信品質が向上する。
【0027】
図10は、本発明のベースバンド変調装置の第3実施例の原理図を示す。同図中、図8と同一部分には同一符号を付す。図10において、任意の送信情報系列を高速伝送するために、この送信情報系列をスイッチ制御部26の制御の基にスイッチ部20で複数系列にシリアル/パラレル変換してQPSK変調器22〜22に供給し、QPSK変調器22〜22により拡散符号系列1〜Nで拡散変調を行う。QPSK変調器22〜22の出力する変調出力は、位相制御回路40〜40に供給される。
【0028】
位相制御信号発生装置44は図示しない上位装置からダイバーシティ実行命令を供給されると、ダイバーシティ実行命令に基づいてπ/4[rad]ステップの位相制御係数を生成し、位相制御回路40〜40に供給する。また、振幅制御発生装置48はダイバーシティ実行命令を供給されると振幅制御係数を生成し、振幅制御回路50〜50に供給する。
【0029】
軸上信号点検出装置46は、スイッチ部20の出力する複数系列の送信情報と拡散符号系列1〜Nとを供給されて、加算器24出力の多重信号の信号点が複素信号平面の実軸または虚軸上に存在するおそれを検出し、このおそれが有るときは位相制御信号発生装置44と振幅制御発生装置48を制御して位相制御係数と振幅制御係数を変更させる。
【0030】
位相制御回路40〜40は、QPSK変調器22〜22の出力する変調出力を位相制御係数だけ回転させ、また、振幅制御回路50〜50は振幅制御係数を変調出力に乗算する。この後、各変調出力を加算器24により加算多重して出力する。
【0031】
図11は、本発明のベースバンド変調装置の第3実施例のブロック図を示す。同図中、図9と同一部分には同一符号を付す。図11において、外部から供給されるN系列の送信情報はスイッチ部20に供給され、スイッチ制御部26の制御によってスイッチングされて拡散変調部としてのQPSK変調器22〜22に供給される。スイッチ部20は、図7に示す構成のスイッチ制御部26の制御によって、通常モード時に入力されるN系列の送信情報をN系列の送信情報として出力し、HSDPAモード時に入力されるN系列の送信情報のうちの1系列もしくは複数系列を必要とされる伝送レートに応じたM系列の送信情報にシリアル/パラレル変換して出力する。
【0032】
物理チャネル毎に割り当てられたQPSK変調器22〜22それぞれは、拡散符号発生回路34〜34から互いに異なる拡散符号系列1〜Nそれぞれの拡散符号I,Qを供給される。拡散符号発生回路34〜34それぞれは、拡散符号発生回路34について詳細な回路構成を示すように、ゴールド符号系列の拡散符号I,Qを発生している。
【0033】
QPSK変調器22〜22それぞれは、QPSK変調器22の詳細な回路構成を示すように、乗算回路35a〜35dで拡散符号I,Qと送信情報1a,1bを乗算し、乗算回路35a,35b出力を加算回路36aで減算すると共に、乗算回路35a,35b出力を加算回路36aで加算して変調出力I,Qを得ている。QPSK変調器22〜22それぞれの出力する変調出力は、位相制御回路40〜40に供給される。
【0034】
位相制御信号発生装置42は図示しない上位装置からダイバーシティ実行命令を供給されると、ダイバーシティ実行命令に基づいてπ/4[rad]ステップの位相制御係数を生成し、位相制御回路40〜40に供給する。また、振幅制御発生装置48はダイバーシティ実行命令を供給されると振幅制御係数を生成し、振幅制御回路50〜50に供給する。
【0035】
軸上信号点検出装置46は、スイッチ部20の出力する複数系列の送信情報と拡散符号系列1〜Nとを供給されて、加算器24出力の多重信号の信号点が複素信号平面の実軸または虚軸上に存在するおそれを検出し、このおそれが有るときは位相制御信号発生装置44と振幅制御発生装置48を制御して位相制御係数と振幅制御係数を変更させる。
【0036】
位相制御回路40〜40は、QPSK変調器22〜22の出力する変調出力を位相制御係数だけ回転させ、また、振幅制御回路50〜50は振幅制御係数を変調出力に乗算する。この後、各変調出力を加算器24により加算多重して出力する。
【0037】
この実施例では、複素信号平面の実軸または虚軸成分がゼロになる多重信号の信号点が無くなり、出力段の電力増幅器のダイナミックレンジを節約することができ、消費電力や電力増幅部におけるコスト削減が可能となる。
【0038】
図12は、本発明のベースバンド変調装置の第4実施例の原理図を示す。同図中、図10と同一部分には同一符号を付す。図12において、任意の送信情報系列の高速伝送、または送信ダイバーシティを行うために、指定された送信情報系列をスイッチ部20で複数の系列にシリアル/パラレル変換、または複数系列に分岐してQPSK変調器22〜22に供給し、QPSK変調器22〜22により拡散符号系列1〜Nで拡散変調を行う。QPSK変調器22〜22の出力する変調出力は、位相制御回路40〜40に供給される。
【0039】
位相制御信号発生装置47は物理チャネル単位で±π/4[rad]または±3π/4[rad]の位相制御係数を生成し、位相制御回路40〜40それぞれに供給する。位相制御回路40〜40は、QPSK変調器22〜22の出力する変調出力を上記決定位相制御係数だけ回転させる。この後、各変調出力を加算器24により加算多重して出力する。
【0040】
図13は、本発明のベースバンド変調装置の第4実施例のブロック図を示す。同図中、図11と同一部分には同一符号を付す。図13において、外部から供給されるN系列の送信情報はスイッチ部20に供給され、スイッチ制御部26の制御によってスイッチングされて拡散変調部としてのQPSK変調器22〜22に供給される。スイッチ部20は、図7に示す構成のスイッチ制御部26の制御によって、通常モード時に入力されるN系列の送信情報をN系列の送信情報として出力し、HSDPAモード時に入力されるN系列の送信情報のうちの1系列もしくは複数系列を必要とされる伝送レートに応じたM系列の送信情報にシリアル/パラレル変換して出力する。
【0041】
物理チャネル毎に割り当てられたQPSK変調器22〜22それぞれは、拡散符号発生回路34〜34から互いに異なる拡散符号系列1〜Nそれぞれの拡散符号I,Qを供給される。拡散符号発生回路34〜34それぞれは、拡散符号発生回路34について詳細な回路構成を示すように、ゴールド符号系列の拡散符号I,Qを発生している。
【0042】
QPSK変調器22〜22それぞれは、QPSK変調器22の詳細な回路構成を示すように、乗算回路35a〜35dで拡散符号I,Qと送信情報1a,1bを乗算し、加算回路36aで乗算回路35a出力から35b出力を減算すると共に、加算回路36aで乗算回路35a,35b出力を加算して変調出力I,Qを得ている。QPSK変調器22〜22それぞれの出力する変調出力は、位相制御回路40〜40に供給される。
【0043】
位相制御信号発生装置47は物理チャネル単位で±π/4[rad]または±3π/4[rad]の位相制御係数を生成し、位相制御回路40〜40それぞれに供給する。位相制御回路40〜40は、QPSK変調器22〜22の出力する変調出力を上記位相制御係数だけ回転させ、この後、加算器24により加算多重する。
【0044】
この実施例においては、位相回転を行わない場合にmチャネルの変調出力を多重できるとしたとき、位相回転を行うことによって、3×mチャネルの変調出力を多重でき、多重チャネル数を増大できる。
【0045】
図14は、本発明のベースバンド変調装置の第5実施例のブロック図を示す。この第5実施例は第1実施例の変形であり、図6に示す第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図14において、物理チャネル毎に割り当てられたQPSK変調器52〜52それぞれは、拡散符号発生回路34〜34から互いに異なる拡散符号系列1〜Nそれぞれの拡散符号I,Qを供給される。拡散符号発生回路34〜34それぞれは、拡散符号発生回路34について詳細な回路構成を示すように、ゴールド符号系列の拡散符号I,Qを発生している。
【0046】
QPSK変調器52〜52それぞれは、QPSK変調器52の詳細な回路構成を示すように、乗算回路35a〜35dで拡散符号I,Qと送信情報1a,1bを乗算して加算器54に供給する。加算器54ではQPSK変調器52〜52それぞれの乗算回路35a出力から35b出力を減算すると共に、乗算回路35a,35b出力を加算して多重変調出力I,Qを得て出力する。
【0047】
この実施例では、本来個別のQPSK変調器が持っていたQPSKのための加算機能(加算器36a,36b)を、多重を行う加算器54の機能に統合することによって各個別のQPSK変調器の回路規模を削減し、消費電力を抑えることが可能になる。
【0048】
なお、QPSK変調器22〜22が請求項記載の拡散変調手段に対応し、スイッチ部20,スイッチ制御部26がスイッチ手段に対応し、加算器24が加算多重手段に対応し、位相制御回路40〜40,位相制御信号発生装置42,44が位相回転手段に対応し、振幅制御信号発生装置48が振幅制御手段に対応し、軸上信号点検出装置46が軸上信号点制御手段に対応する。
【0049】
(付記1) QPSKによる拡散変調を1次変調方式として用いるCDMA通信システムのベースバンド変調方法において、
高速情報伝送の指示があるとき入力される複数系列の送信情報のうち任意の1系列の送信情報を複数系列にシリアル/パラレル変換して複数の拡散変調手段に供給し、高速情報伝送の指示がないとき入力される複数系列の送信情報をそのまま前記複数の拡散変調手段に供給し、
前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号を加算多重して出力することを特徴とするベースバンド変調方法。
【0050】
(付記2) QPSKによる拡散変調を1次変調方式として用いるCDMA通信システムのベースバンド変調装置において、
高速情報伝送の指示があるとき入力される複数系列の送信情報のうち任意の1系列の送信情報を複数系列にシリアル/パラレル変換して複数の拡散変調手段に供給し、高速情報伝送の指示がないとき入力される複数系列の送信情報をそのまま前記複数の拡散変調手段に供給するスイッチ手段と、
前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号を加算多重して出力する加算多重手段を
有することを特徴とするベースバンド変調装置。
【0051】
(付記3) 付記2記載のベースバンド変調装置において、
ダイバーシティ実行の指示があるとき前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれの位相を回転する位相制御手段を
有することを特徴とするベースバンド変調装置。
【0052】
(付記4) 付記2記載のベースバンド変調装置において、
前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれの位相を回転制御する位相制御手段と、
前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれの振幅を制御する振幅制御手段と、
前記加算多重手段出力の信号点が複素信号平面の実軸または虚軸上に存在しないように前記位相制御手段及び前記振幅制御手段を制御する軸上信号点制御手段を
有することを特徴とするベースバンド変調装置。
【0053】
(付記5) 付記2記載のベースバンド変調装置において、
前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれについて±π/4[rad]または±3π/4[rad]の位相制御を行う位相制御手段を
有することを特徴とするベースバンド変調装置。
【0054】
(付記6) 付記1乃至5のいずれか記載のベースバンド変調装置において、
前記複数の拡散変調手段は、送信情報と拡散符号の乗算信号を加減算する加算回路を持たず、前記乗算信号を前記加算多重手段で加減算することを特徴とするベースバンド変調装置。
【0055】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1または2に記載の発明によれば、複数の拡散変調手段を1つの送信情報のために使用して並列伝送することができ、HSDPAの高速大容量の情報伝送が可能となる。
【0056】
請求項3に記載の発明によれば、送信ダイバーシティが可能となる。
【0057】
請求項4に記載の発明によれば、出力段の電力増幅器のダイナミックレンジを節約することができ、消費電力や電力増幅部におけるコストを削減できる。
【0058】
請求項5に記載の発明によれば、加算多重できるチャネル数を増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のQPSK変調器の構成例を示す図である。
【図2】図1の回路の信号点配置を示す図である。
【図3】従来のQPSK変調器の構成例を示す図である。
【図4】図3の回路の信号点配置を示す図である。
【図5】本発明のベースバンド変調装置の第1実施例の原理図である。
【図6】本発明のベースバンド変調装置の第1実施例のブロック図である。
【図7】スイッチ制御部26の一実施例の構成図である。
【図8】本発明のベースバンド変調装置の第2実施例の原理図である。
【図9】本発明のベースバンド変調装置の第2実施例のブロック図である。
【図10】本発明のベースバンド変調装置の第3実施例の原理図である。
【図11】本発明のベースバンド変調装置の第3実施例のブロック図である。
【図12】本発明のベースバンド変調装置の第4実施例の原理図である。
【図13】本発明のベースバンド変調装置の第4実施例のブロック図である。
【図14】本発明のベースバンド変調装置の第5実施例のブロック図である。
【符号の説明】
20 スイッチ部
22〜22 QPSK変調器
24 加算器
26 スイッチ制御部
30 セレクタ
31 レジスタ
32 巡回カウンタ
34〜34 拡散符号発生回路
35a〜35d 乗算回路
36a,36b 加算回路
40〜40 位相制御回路
42,44 位相制御信号発生装置
46 軸上信号点検出装置

Claims (5)

  1. QPSKによる拡散変調を1次変調方式として用いるCDMA通信システムのベースバンド変調方法において、
    高速情報伝送の指示があるとき入力される複数系列の送信情報のうち任意の1系列の送信情報を複数系列にシリアル/パラレル変換して複数の拡散変調手段に供給し、高速情報伝送の指示がないとき入力される複数系列の送信情報をそのまま前記複数の拡散変調手段に供給し、
    複数の拡散変調手段で拡散変調された信号を加算多重して出力することを特徴とするベースバンド変調方法。
  2. QPSKによる拡散変調を1次変調方式として用いるCDMA通信システムのベースバンド変調装置において、
    高速情報伝送の指示があるとき入力される複数系列の送信情報のうち任意の1系列の送信情報を複数系列にシリアル/パラレル変換して複数の拡散変調手段に供給し、高速情報伝送の指示がないとき入力される複数系列の送信情報をそのまま前記複数の拡散変調手段に供給するスイッチ手段と、
    前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号を加算多重して出力する加算多重手段を
    有することを特徴とするベースバンド変調装置。
  3. 請求項2記載のベースバンド変調装置において、
    ダイバーシティ実行の指示があるとき前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれの位相を回転する位相制御手段を
    有することを特徴とするベースバンド変調装置。
  4. 請求項2記載のベースバンド変調装置において、
    前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれの位相を回転制御する位相制御手段と、
    複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれの振幅を制御する振幅制御手段と、
    前記加算多重手段出力の信号点が複素信号平面の実軸または虚軸上に存在しないように前記位相制御手段及び前記振幅制御手段を制御する軸上信号点制御手段を
    有することを特徴とするベースバンド変調装置。
  5. 請求項1記載のベースバンド変調装置において、
    前記複数の拡散変調手段で拡散変調された信号それぞれについて±π/4[rad]または±3π/4[rad]の位相制御を行う位相制御手段を
    有することを特徴とするベースバンド変調装置。
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