JP2004063341A - 燃料電池システム - Google Patents

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山内 昇
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】燃料電池システム全体に供給する水または水蒸気の量を少なくする。
【解決手段】3つの燃料電池ユニット1,3,5をガス配管部13,15により直列に接続する。各燃料電池ユニット1,3,5は、酸化物透過型の電解質を有する燃料電池部9と、燃料電池部9に燃料を改質した改質ガスを供給する燃料改質部7とを備える。前段の燃料電池ユニット1の燃料電池部9から排出される排出ガスおよび燃料を、次段の燃料電池ユニット3の燃料改質部7へガス配管部13を介して導く。さらに次段の燃料電池ユニット3の燃料電池部9から排出される排出ガスおよび燃料を、後段の燃料電池ユニット5の燃料改質部7へガス配管部15を介して導く。後段の燃料電池ユニット5からの排出ガスは、凝縮器17にて凝縮させて水または水蒸気に分離し、蒸発器11で蒸発させて前段の燃料電池ユニット1の燃料改質部7に、燃料とともに供給する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料電池から排出される排出ガスを他の燃料電池に供給して発電する燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開2001−216992号公報には、燃料改質部を一体に備えた燃料電池を複数直列に並べ、前段の燃料電池の排気口を後段の燃料電池の燃料供給口に接続して構成したものが記載されている。これにより、▲1▼後段の燃料電池に供給する燃料および空気の温度を高く保ち、▲2▼燃料電池の空気極に空気を送るための圧縮機の圧縮動力を小さくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記した従来のものでは,各燃料電池の出力は同一であることを想定しているため、燃料電池の排出ガスに含まれる水または水蒸気を有効に利用することができず、システム全体に供給する水または水蒸気の量が多くなるという問題点がある。
【0004】
そこで、この発明は、燃料電池システム全体に供給する水または水蒸気の量を少なくすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、酸化物透過型の電解質を有する燃料電池部および燃料を改質した改質ガスを前記燃料電池部に供給する燃料改質部を単位ユニットとする複数の単位ユニットと、この単位ユニットの燃料電池部からの排出ガスおよび前記燃料を、他の単位ユニットの燃料改質部へ導くガス配管部と、前記排出ガスから水または水蒸気を分離する水分離機構と、この分離した水または水蒸気を前記単位ユニットの前記燃料改質部へ導く水配管部とを有する構成としてある。
【0006】
【発明の効果】
この発明によれば、燃料電池部および燃料改質部からなる単位ユニットの排出ガスに含まれる水または水蒸気を、他の単位ユニットで使用するので、システム外部からの水または水蒸気の供給量を低減することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0008】
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる燃料電池システムを示す全体構成図である。この燃料電池システムは、単位ユニットとしての3つの燃料電池ユニット1,3,5を互いに直列に接続している。この各燃料電池ユニット1,3,5は、燃料改質部7と燃料電池部9とを一体化したものであるが、これらを独立したものとしてもよい。なお、ここでの燃料電池部9は、酸化物透過型の電解質を有する固体酸化物型燃料電池(SOFC)である。
【0009】
上記した燃料改質部7は、図示しない改質触媒を備えており、燃料電池部9は、図示しない電解質膜を間に挟んでその両側に電極触媒を備えた燃料極9aおよび空気極9bをそれぞれ備えている。
【0010】
この燃料電池システムを起動する際には、直列に接続した燃料電池ユニット1,3,5のうち最前段部の燃料電池ユニット1の燃料改質部7に、図示しない燃料供給部から燃料(CH)および、外部から水蒸気をそれぞれ供給するとともに、起動時など必要に応じて空気または酸素を供給する。一方燃料電池ユニット1の燃料電池部9における空気極9bには、空気を供給する。
【0011】
燃料改質部7に供給された燃料が、水素を主成分とする改質ガスに変換されて燃料電池部9の燃料極9aに送られ、この改質ガスと空気極9bに送られた空気中の酸素とで電解質膜を介して電気化学反応を起こさせて発電が行われる。
【0012】
SOFCの場合、酸素が電解質膜を通過して燃料極9aで水素や一酸化炭素と反応するため、水は燃料極9a側に生成される。燃料がメタンで、燃料電池ユニット1に供給した水の量がメタン分子と水分子との比でHO/C=1のとき、燃料電池ユニット1内で起こる総括反応は、
CH + HO + 2 O → CO + 3 HO   (1)
で表される。
【0013】
このため、燃料極9aから排出される排出ガス中に含まれる水の量は、燃料のメタンが1モルにつき3モルとなる。燃料がナフサやガソリンなどの場合、燃料中の炭素原子と水素原子の比がおおよそ1:2であるため、燃料中の炭素原子1モルについて燃料電池ユニット1内で起こる総括反応は、
CH + HO + (3/2)O2 → CO + 2 HO   (2)
となり、燃料極9aからの排出ガス中に含まれる水の量は、燃料中の炭素原子1モルにつきおおよそ2モルとなる。
【0014】
燃料電池ユニット1の燃料極9aからの排出ガスは、次段の燃料電池ユニット3の手前で、燃料(3CH)が混合された後、この燃料電池ユニット3の燃料改質部7へ送られる。すなわち、この燃料電池システムは、燃料電池ユニット1の燃料電池部9からの排出ガスおよび燃料を、次段の燃料電池ユニット3の燃料改質部7へ導くガス配管部13を備えている。
【0015】
排出ガスに混合する燃料の量は、排出ガスに含まれる水の量により制限される。例えば燃料がメタンの場合、燃料電池ユニット3内の燃料改質部7での改質反応は、化学量論的には、
CH + HO → CO + 3 H   (3)
で表されるため、メタン1モルに対し水1モルが最低限必要である。したがって、前段の燃料電池ユニット1に供給したメタンのモル数を1とすれば、燃料電池ユニット3の手前で混合できるメタンの量は3である。
【0016】
ただし、水の量が化学量論比である場合は、燃料改質部7で、燃料中の炭素がペースト状になって改質器内の触媒や壁面に付着する、いわゆるコーキングが発生する可能性があり、その場合は供給するメタンの量を抑えて水の量を化学量論比より過剰にする必要がある。
【0017】
一方、燃料がナフサやガソリンなどの場合の改質反応は、
CH+ HO → CO + 2 H   (4)
であり、メタンの場合と同様に炭素原子1モルあたり水1モル必要である。
【0018】
上記したように、次段の燃料電池ユニット3には、前段の燃料電池ユニット1より、燃料がメタンの場合で最大3倍、ナフサやガソリンなどの場合で2倍の燃料が供給可能である。このため、燃料電池ユニット3の出力も、燃料がメタンの場合で最大3倍、ナフサやガソリンなどの場合で2倍にすることができる。この場合、燃料電池ユニット3での総括反応は、前段の燃料電池ユニット1に供給した燃料のモル数を1とした場合それぞれ、
3CH + 3HO+ 6 O → 3 CO + 9 HO     (5)
2 CH + 2 HO + 3 O → 2 CO + 4 HO   (6)
で表される。このため、燃料電池ユニット3の燃料極9aからの排出ガス中の水の量は、それぞれ燃料電池ユニット1に供給した燃料のモル数の9倍(燃料がメタンの場合)および4倍(燃料がナフサやガソリンの場合)となる。
【0019】
次段の燃料電池ユニット3の燃料極9aから排出される排出ガス中の水または水蒸気は、再び燃料(9CH)と混合された後、後段の燃料電池ユニット5に送られる。すなわち、この燃料電池システムは、次段の燃料電池ユニット3の燃料電池部9からの排出ガスおよび燃料を、後段の燃料電池ユニット5の燃料改質部7へ導くガス配管部15を備えている。
【0020】
ガス配管部15で混合される燃料の量と、燃料電池ユニット5の出力は、前記した前段の燃料電池ユニット1と次段の燃料電池ユニット3との関係と同様に考えることができる。すなわち、混合できる燃料の量は、次段の燃料電池ユニット3に供給した燃料のモル数の、メタンの場合で3倍、ナフサやガソリンなどの場合で2倍であり、燃料電池ユニット5の出力も、燃料電池ユニット3の、メタンの場合で3倍、ナフサやガソリンなどの場合で2倍とすることができる。
【0021】
後段の燃料電池ユニット5での総括反応は、前段の燃料電池ユニット1に供給した燃料のモル数を1とした場合、メタンの場合と、ナフサやガソリンの場合とでそれぞれ、
9 CH + 9 HO + 18 O → 9 CO + 27 HO    (7)
4 CH+ 4 HO + 12 O → 4 CO+ 8 HO    (8)
で表される。このため、燃料電池ユニット5の燃料極9a側からの排出ガス中の水の量は、それぞれ燃料電池ユニット1に供給した燃料のモル数の27倍および8倍となる。
【0022】
後段の燃料電池ユニット5の燃料極9aから排出される排出ガスは、一部を分流して水分離機構としての凝縮器17に送り、この凝縮器17で水または水蒸気を二酸化炭素(CO)から分離する。分離した水は、前記した蒸発器11に送って蒸気にした後、凝縮器17で分離した水蒸気とともに、前段の燃料電池ユニット1に水配管部18を通して供給する。
【0023】
上記した第1の実施形態による燃料電池システムの場合、従来のものに比べ、凝縮器17および蒸発器11の能力が小さくて済む。すなわち、燃料がメタンで、1段目の燃料電池ユニット1の出力が1kWの場合、2段目および3段目の燃料電池ユニット3および5の出力は、それぞれ3kW、9kWとなるので、合計13kWとなる。従来の13kWのシステムでは、その出力に見合った凝縮器および蒸発器が必要であるが、本発明のシステムでは1段目の1kWの出力に見合った凝縮器17および蒸発器11、つまり従来のシステムの1/13の能力で済む。
【0024】
このことは、自動車での使用を考えた場合極めて重要である。自動車では凝縮器としてラジエータを使用するが、自動車ではラジエータの能力は制限されるため、従来のシステムでは必要な水の量を回収するのが極めて困難である。ところが、本発明のシステムによれは、ラジエータの能力に制限があっても対応することができる。
【0025】
このように、上記した第1の実施形態によれば、後段の燃料電池ユニットは、それより前段の燃料電池ユニットから排出される水を全量使用することができるので、システム外部からの水の供給量は、1段目の燃料電池ユニット1が必要とする水の量で済み、最低限に抑えることができる。
【0026】
また、前段の燃料電池ユニットから排出される水の増加に対応して、後段の燃料電池ユニットの出力も大きくなっていくので、システム外部からの水の供給量は抑えたまま、少ない段数でも高出力のシステムを構築することができる。
【0027】
なお、上記した実施形態では、燃料電池ユニットが3段の場合を示したが、さらに多段のシステムも可能であり、その場合でも凝縮器および蒸発器の能力は1段目の燃料電池ユニットに見合ったもので済むため、同じ凝縮器および蒸発器の能力でより大きな出力のシステムを構築することができる。
【0028】
図2は、この発明の第2の実施形態に係わる燃料電池システムの概略構成を示すブロック図である。この実施形態は、燃料がメタンの場合の、前記図1の2段目および3段目の燃料電池ユニット3および5に相当する燃料電池ユニット30および50を、1段目の燃料電池ユニット10と同じ出力のものに複数に分割している。
【0029】
すなわち、前段の燃料電池ユニット10に対し、次段の燃料電池ユニット30を、分割ユニット31,32,33として3つ設けてこれらを並列に、ガス配管部19によって接続している。さらに、各分割ユニット31,32,33に対し、後段の燃料電池ユニット50を、それぞれ3つずつの分割ユニット(51,52,53),(54,55,56),(57,58,59)として全部で9つ設けてこれらを3つずつ並列に、ガス配管部21,23,25によってそれぞれ接続している。
【0030】
図1に示した第1の実施形態では、2段目の燃料電池ユニット3の出力は、1段目の燃料電池ユニット1の出力の3倍となっているが、本実施形態での2段目の3つの分割ユニット31,32,33のそれぞれの出力は、1段目の燃料電池ユニット10と同出力である。つまり、3つの分割ユニット31,32,33を合わせた燃料電池ユニット30の出力の総計は、前段の燃料電池ユニット10の出力の3倍である
さらに、3段目の燃料電池ユニット50は、9つの分割ユニット51〜59で構成してあり、この9つの分割ユニット51〜59個々の出力も、前段の分割ユニット31,32,33個々の出力と同等である。つまり、9つの分割ユニット51〜59を合わせた燃料電池ユニット50の出力の総計は、2段目の燃料電池ユニット30の出力の3倍である。
【0031】
この第2の実施形態では、前段の燃料電池ユニット10に燃料および水蒸気、そして起動時など必要に応じて空気または酸素を供給するのは、前記図1に示した第1の実施形態と同様である。前段の燃料電池ユニット10の燃料極から排出されるの排出ガスは、燃料であるメタンがガス配管部19で混合された後、3つの分割ユニット31,32,33にそれぞれ供給される。
【0032】
2段目の分割ユニット31の燃料極側の排出ガスは、燃料であるメタンがガス配管部21で混合された後、分割ユニット51,52,53へ、分割ユニット32の燃料極側の排出ガスは、燃料であるメタンがガス配管部23で混合された後、分割ユニット54,55,56へ、さらに分割ユニット33の燃料極側の排出ガスは、燃料であるメタンがガス配管部25で混合された後、分割ユニット57,58,59へ、それぞれ供給される。
【0033】
この第2の実施形態の場合、2段目および3段目の各燃料電池ユニット30および50における各分割ユニット31〜33および51〜59は、前段の燃料電池ユニット10と同一であるため、量産に適している。また、大きな1つの燃料電池ユニットで出力調整を行おうとすると、応答遅れが大きくなるが、本実施形態では各ユニットの出力をオン−オフすることで、全体の出力をある程度調整することが可能であるため、応答性に優れる。
【0034】
例えば、アイドリング運転時のように、出力が燃料電池の最高効率を示す出力(全負荷の15%程度)よりも小さい場合には、一部の燃料電池ユニットで運転することによりエネルギ効率を高めることができる。すなわち、全負荷の5%程度の出力が必要な場合、燃料電池ユニット10および分割ユニット31,51,52,53にのみ燃料を供給し、それぞれ15%負荷で運転すれば、トータル出力は5.8%とすることができる(5個のユニットを15%で運転すれば、13個のユニット全部を100%で運転するのに対してトータル出力が5.8%になるということ)。
【0035】
このように燃料を供給する燃料電池ユニットを選択することにより、広い負荷にわたって最高効率に近い運転を行うことが可能となり、上記したようなアイドリング運転時などの低負荷領域でも、高効率の運転を行うことができる(燃料電池は全負荷に対して20%位で運転するのが最も効率がよいので、全部のユニットを5.8%で運転するよりも、一部のユニットだけを20%に近い負荷で使用した方が効率がよい)。
【0036】
このように、上記した第2の実施形態によれば、同一出力の燃料電池ユニットを複数備えたシステムで、前記第1の実施形態と同様の効果が得られ、ユニットの量産によってコストを低減することができる。
【0037】
図3は、この発明の第3の実施形態に係わる燃料電池システムを示す全体構成図である。この実施形態は、単位ユニットとしての燃料電池の単セル27を複数積層して燃料電池スタック29として構成したものである。
【0038】
個々の単セル27は、前記図1に示した第1の実施形態のものと同様に、図4に斜視図として示すように、燃料改質部41と燃料電池部43とから構成されている。
【0039】
燃料改質部41には図示しない改質触媒が備えられ、燃料電池部43には図示しない電解質膜を間に挟んでその両側に電極触媒を備えた燃料極43aおよび空気極43bを設けてある。
【0040】
1段目の単セル27の燃料改質部41には、外部から燃料(CH)および水蒸気(HO)、そして起動時など必要に応じて空気または酸素を供給する。供給した燃料、水蒸気、空気は、燃料改質部41で水素を主成分とする改質ガスに変換されて燃料電池部43の燃料極43aに送られ、さらに燃料電池部43の空気極43bに図示しない別のマニホ−ルドから別途供給された空気中の酸素が電解質膜を燃料極43a向けてに透過して発電が行われる。
【0041】
燃料極43aから排出される水蒸気を含む排出ガスは、ガス配管部としてのマニホールド部45に送られ、ここで燃料(3CH)が燃料供給部47を通して混合された後、次段の3つの単セル27に送られ、1段目の単セル27同様に燃料改質部41による改質反応と燃料電池部43による発電が行われる。
【0042】
この実施形態では、燃料としてメタンを想定しており、次段の3つの単セル27で前段の1つの単セル27の最大3倍の出力とすることができるのは、前出の第1の実施形態で説明した通りである。
【0043】
上記した次段の3つの単セル27の燃料極43aから排出ガスは、ガス配管部としてのマニホールド部49に送られて、ここで燃料(9CH)が燃料供給部61を通して混合された後、さらに後段の9つの単セル27に送られる。
【0044】
9つの単セル27からの排出ガスは、マニホールド部63に排出され、一部が分岐管65を介して分流して水分岐機構としての凝縮器67で凝縮して水または水蒸気に分離される。分離した水は、蒸発器69で蒸発し、凝縮器17で分離した水蒸気とともに水配管部71を経て1段目の単セル27に供給され、次段および後段の各単セル27に必要な水は、排出ガス中に含まれる水で補われる。
【0045】
このように第3の実施形態によれば、燃料電池システムを燃料電池スタック29として構成しても、本発明を適用することができるので、燃料電池スタック29に供給する水の量は従来のものに比べ大幅に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係わる燃料電池システムを示す全体構成図である。
【図2】この発明の第2の実施形態に係わる燃料電池システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の第3の実施形態に係わる燃料電池システムを示す全体構成図である。
【図4】第3の実施形態における燃料電池単セルの斜視図である。
【符号の説明】
1,3,5,10 燃料電池ユニット(単位ユニット)
7,41 燃料改質部
9,43 燃料電池部
18,71 水配管部
13,15,19,21,23,25 ガス配管部
17,67 凝縮器(水分離機構)
27 単セル(単位ユニット)
29 燃料電池スタック
30,50 燃料電池ユニット
31〜33,51〜59 分割ユニット(単位ユニット)
45,49 マニホールド部(ガス配管部)

Claims (7)

  1. 酸化物透過型の電解質を有する燃料電池部および燃料を改質した改質ガスを前記燃料電池部に供給する燃料改質部を単位ユニットとする複数の単位ユニットと、この単位ユニットの燃料電池部からの排出ガスおよび前記燃料を、他の単位ユニットの燃料改質部へ導くガス配管部と、前記排出ガスから水または水蒸気を分離する水分離機構と、この分離した水または水蒸気を前記単位ユニットの前記燃料改質部へ導く水配管部とを有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記複数の単位ユニットを、前記ガス配管部により互いに直列に接続したことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記水分離機構で分離した水または水蒸気を、前記直列に接続した複数の単位ユニットの最前段部のみに供給することを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記直列に接続した複数の単位ユニットのうち後段の単位ユニットの出力が前段の単位ユニットの出力よりも大きいことを特徴とする請求項2または3記載の燃料電池システム。
  5. 前記直列に接続した複数の単位ユニットのうち前段の単位ユニットを、複数の後段の単位ユニットに並列に接続したことを特徴とする請求項2または3記載の燃料電池システム。
  6. 最前段部に位置する1段目の単位ユニットの燃料改質部には、燃料と水分離機構で分離した水または水蒸気を供給し、2段目以降の単位ユニットの燃料改質部には、前段の単位ユニットから排出される排出ガス中の水または水蒸気と、この水または水蒸気で改質可能な量の燃料とをそれぞれ供給することを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の燃料電池システム。
  7. 前記複数の単位ユニットを互いに積層して燃料電池スタックを構成したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の燃料電池システム。
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