JP2004063063A - カートリッジハンドリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】性能の向上した媒体保管システム用のカートリッジハンドリング装置を提供する。
【解決手段】媒体保管システム(12)用のカートリッジハンドリング装置(10)において、前記媒体保管システム内に取り付けられて、その内部に定められた変位経路に沿って移動可能なプラットフォーム(64)と、該プラットフォームに取り付けられて、前記変位経路に垂直な線を中心にして回転可能なキャリッジ(38)と、該キャリッジに取り付けられて、前記キャリッジの回転に合わせて異なった方向に面するカートリッジ係合アセンブリ(30)と、該カートリッジ係合アセンブルに作動連結されて、前記カートリッジ係合アセンブリを前記キャリッジに対して垂直方向に位置決めするリフトシステム(35)と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】媒体保管システム(12)用のカートリッジハンドリング装置(10)において、前記媒体保管システム内に取り付けられて、その内部に定められた変位経路に沿って移動可能なプラットフォーム(64)と、該プラットフォームに取り付けられて、前記変位経路に垂直な線を中心にして回転可能なキャリッジ(38)と、該キャリッジに取り付けられて、前記キャリッジの回転に合わせて異なった方向に面するカートリッジ係合アセンブリ(30)と、該カートリッジ係合アセンブルに作動連結されて、前記カートリッジ係合アセンブリを前記キャリッジに対して垂直方向に位置決めするリフトシステム(35)と、を備える。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包括的には媒体保管システムに、特に、媒体保管システムおよびそれ用のカートリッジハンドリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データのデータカートリッジへの書き込みおよび/またはそれからの読み出しを行うことができるように、データカートリッジを既知場所に保管すると共に、所望のデータカートリッジを取り出すために、媒体保管システムまたはオートチェンジャが一般的に使用されている。したがって、大量のコンピュータ可読データを多数のデータカートリッジに保存して、単一のコンピュータか、ネットワークで媒体保管システムに接続された多数のコンピュータでアクセスすることができる。
【0003】
そのような媒体保管システムは、1つまたは複数の保管マガジンと、カートリッジ読み書き装置とを備えることができる。保管マガジンは、データカートリッジ用の保管場所として機能し、読み書き装置は、データカートリッジに保存されているデータへのアクセスを行う。媒体保管システムはまた、カートリッジ係合アセンブリ、または「ピッカ」と共に、このカートリッジ係合アセンブリを媒体保管システム内に保管されているデータカートリッジ間で移動させてそれにアクセスするための駆動システムも備えることができる。たとえば、あるデータカートリッジを読み取ろうとする場合、駆動システムに作動連結された制御システムが、駆動システムにカートリッジ係合アセンブリを所望のデータカートリッジの場所へ移動させる。それから、カートリッジ係合アセンブリは、データカートリッジを取り出して、それをカートリッジ読み書き装置へ送る。読み書き作業の後、駆動システムおよびカートリッジ係合アセンブリを使用して、データカートリッジを保管マガジンに戻すこともできる。
【0004】
保管マガジンおよび読み書き装置は一般的に、ほぼU字形配列で媒体保管システム内に配置されている。すなわち、保管マガジンは、対向側に互いに向き合わせて配置され(すなわち、各々がU字形配置の一方の「脚部」を形成し)、読み書き装置は、媒体保管システムの一端部に、各保管マガジンに対して垂直の関係に配置されている。しかし、そのような媒体保管マガジンに一般的に使用されるカートリッジ係合アセンブリは、媒体保管システムの単一平面上での直線移動に限定されている。カートリッジ係合アセンブリの移動が限定されていることで、カートリッジ係合アセンブリは、各保管マガジンおよび読み書き装置にアクセスするために、媒体保管システム内をほぼU字形経路に沿って移動する必要がある。
【0005】
したがって、そのようなカートリッジ係合アセンブリを使用する媒体保管システムは、カートリッジ係合アセンブリのU字形経路を収容できる大きさでなければならない。しかし、カートリッジ係合アセンブリをU字形経路で移動させることには時間がかかる。たとえば、カートリッジ係合アセンブリは、U字形経路の他方の脚部に沿って保管されているデータカートリッジの取り出しを求める信号を受け取るときに、媒体保管システムのU字形経路の一方の脚部で待機(parked)していることがある。その時、カートリッジ係合アセンブリは、所望のデータカートリッジを取り出すために、U字形経路に沿って読み書き装置を通過して移動し、次に、そのデータカートリッジを読み書き装置に届けるために、U字形経路に沿って戻らなければならない。また、カートリッジ係合アセンブリの移動が限定されていることは、媒体保管システムの保管密度に影響する(すなわち、所定空間内に保管することができるデータカートリッジの数を制限する)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、媒体保管システムおよびそれ用のカートリッジハンドリング装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の媒体保管システムの実施形態は、互いにほぼ向き合わせて配置され、少なくとも上側および下側保管室を内部に形成した第1および第2保管マガジンを備えることができる。ガイドシステムが、第1および第2保管マガジン間に変位経路を定めている。ガイドシステムに取り付けらたカートリッジ係合アセンブリが、ガイドシステム上で変位経路に沿って第1および第2保管マガジン間を移動可能である。また、カートリッジ係合アセンブリは、変位経路に垂直な線を中心にして回転して、第1または第2保管マガジンのいずれにも面することができる。カートリッジ係合アセンブリに作動連結されたリフトシステムが、カートリッジ係合アセンブリを第1および第2保管マガジン内に形成された上側および下側保管室の近傍に位置決めできるように設けられている。
【0008】
本発明のカートリッジハンドリング装置の実施形態は、媒体保管システム内に取り付けられて、その内部に定められた変位経路に沿って移動可能なプラットフォームを備えることができる。キャリッジが、プラットフォームに取り付けられて、変位経路に垂直な線を中心にして回転可能であり、また、カートリッジ係合アセンブリが、キャリッジに取り付けられて、キャリッジの回転に合わせて異なった方向に面する。カートリッジ係合アセンブルに作動連結されたリフトシステムが、カートリッジ係合アセンブリをキャリッジに対して垂直方向に位置決めできるように設けられている。
【0009】
本発明の説明的で現時点で好適な実施形態が、図面に示されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
媒体保管システム12に使用することができるようなカートリッジハンドリング装置10(図1)を、本発明の実施形態に従って本明細書に図示して説明する。本発明の教示に従って使用できるような媒体保管システム12の1つの実施形態が、図1に示されている。そのような実施形態では、多数のデータカートリッジ18を保管するための1つまたは複数の保管マガジン14、14’が、媒体保管システム12内に適当に(たとえば、互いに平行に、または向き合わせて)配置されている。また、読取りおよび/書き込み作業用に1つまたは複数の読み書き装置16も設けられて、媒体保管システム12内に適当に配置されている。図1に示された実施形態では、読み書き装置16が、保管マガジン14、14’に対して直交関係をなす向きに示されている。しかし、媒体保管システム12内での保管マガジン14、14’および/または読み書き装置16の他の適当な配置も、本発明の範囲に入ると考えられることを理解されたい。たとえば、保管マガジン14、14’および/または読み書き装置16を円形または他の多辺形(たとえば、正方形)に、あるいは直線または曲線経路(たとえば、S字形、L字形など)に配置してもよい。
【0011】
個々の媒体保管システム12の保管マガジン14、14’および読み書き装置16の数および配置は、さまざまな設計への考慮に応じて決まることを理解されたい。たとえば、そのような考慮点には、媒体保管システム12の一人または複数のユーザがデータにアクセスする頻度が含まれる。すなわち、ユーザがそのデータに頻繁にアクセスする必要がある時、保管マガジン14、14’の数を少なくし、かつ/または読み書き装置16の数を多くしてもよい。同様に、ユーザがそのデータにアクセスする頻度が低い時、保管マガジン14、14’の数を多くし、かつ/または読み書き装置16の数を少なくしてもよい。他の考慮点として、媒体保管システムの所望寸法が含まれるであろう。そのような実施形態では、読み書き装置16を保管マガジン14、14’に平行な関係に(すなわち、ガイドシステム20に平行)に配置し、かつ/または保管マガジン14、14’を互いに直交関係に配置してもよい。
【0012】
また、媒体保管システム12は、特定の読み書き装置16または保管マガジン14、14’の使用に限定されないことに注意されたい。読み書き装置16は、多重容量(multi−capacity)ドライブ(すなわち、2つ以上のデータカートリッジ18を受け取るように構成されている)でもよいが、他の実施形態では、読み書き装置16を単一容量ドライブにしてもよい。同様に、保管マガジン14、14’には、データカートリッジ18を受け取るためにいずれの適当数の保管室またはスロットを設けてもよい。
【0013】
本発明の教示に従った媒体保管システム12に使用することができる保管マガジン14の1つが、図2にさらに詳細に示されている。媒体保管マガジン14は、データカートリッジ18を受け取るための多数の上側および下側保管室またはスロット28を画成する多数の壁(たとえば、側壁54、蓋55、仕切り56など)を有する。たとえば、データカートリッジ18が、保管マガジン14内に画成された上側保管室28の1つに保管された状態で図2に示されている。
【0014】
本発明の1つの実施形態によれば、保管マガジン14、14’は、媒体保管システム12が米国電子工業会(EIA)規格に合致するような寸法になっている。1EIA単位(または「U」)は現在のところ、44.5ミリメートル(mm)すなわち1.75インチ(in)の高さを有するように定められている。電子装置の高さは、EIA単位で指定されることが多い。たとえば、44.5mmの高さの装置は、1EIA単位または「1U」と呼ばれるであろう。同様に、高さが89mmの装置は、2EIA単位または「2U」と呼ばれる等である。EIAはまた、EIA規格に合致した装置が450mm(17.72in)より広くないように規定している。また、EIAは、装置をラックシステムに取り付けるための均一な整合穴空間も定めている。EIA規格に従った寸法の装置は、EIA規格のキャビネットまたはラックシステム(たとえば、図2のラック26)に容易に取り付けることができる。
【0015】
したがって、EIA規格に合致する媒体保管システム12の実施形態は、全高が89mm(すなわち「2U」)、全幅が450mmである。したがって、好ましくは保管マガジン14、14’をそれより小さくして、媒体保管システム12にはまるようにする。さらに具体的に言うと、保管マガジン14、14’は、多くの設計への考慮に基づいて、たとえば、制限的ではないが、媒体保管システム12の内部オーバーヘッド(internal overhead)や、媒体保管システム12内に保管したいデータカートリッジの数に基づいて寸法を定めることができる。たとえば、「2U」システムとして寸法が定められた媒体保管システム12の場合、最大で3個のDLTデータカートリッジを保管マガジン14内に横置きで積み重ねることができるはずである。しかし、製造公差や、保管マガジン14内に保管室28を画成するパネル(たとえば、55)が占める空間などの実際上の制限によって、保管マガジン14の容量は、横置きで積み重ねられるDLTデータカートリッジの数が2つになるように制限されるであろう。
【0016】
「2U」EIA規格の媒体保管システム12に使用できる寸法の各保管マガジン14は、たとえば、図2に示された実施形態に従って、それぞれ2つのデータカートリッジからなる3つのスタックに配置された6つの標準データカートリッジ18を保管する容量を与えるであろう。好ましくは、データカートリッジ18は、デジタル・リニヤ・テープ(DLT)またはリニア・テープ・オープン(LTO)データカートリッジのいずれかを有する。LTOデータカートリッジは、DLTデータカートリッジより約3ミリメートルだけ狭く、仕切りおよび/または壁を調節したり、保管室28内に「フィン」を挿入するなどの方法で、保管室28内に収納することができる。いずれにしても、各保管室28は好ましくは、単一の標準データカートリッジ18を内部に保持することができる寸法(たとえば、高さH’および幅W’)を有し、保管マガジン14の全高Hおよび全幅Wは、それを「2U」EIA規格の媒体保管システム12に使用できるようなものである。
【0017】
上記例では、媒体保管システム12が「2U」システムであるが、本発明は、「2U」媒体保管システム12での使用に限定されないことを理解されたい。他の実施形態では、媒体保管システム12をEIA規格に合致させながら、もっと大きく(たとえば、「3U」に)してもよい。さらに別の実施形態では、媒体保管システム12をEIA規格に合致させる必要がない。
【0018】
本明細書では、標準寸法および形状のLTOおよび/またはDLTデータカートリッジ18に使用できるように保管マガジン14の実施形態を図示して説明しているが、本発明は、特定の形式または寸法のデータカートリッジに制限されない。実際に、本明細書に開示されている保管マガジン14、14’は、さまざまな異なった寸法および/または形式の記憶媒体(たとえば、磁気ディスクまたはテープ、光ディスクなど)に使用することができるであろう。
【0019】
再び図1を参照すると、媒体保管システム12は、データカートリッジ18に係合して、それらを保管マガジン14、14’および読み書き装置16間で搬送することができるカートリッジハンドリング装置10も備えることができる。1つの実施形態では、カートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12に使用するように設けられた時、1つまたは複数のメールスロット(図示せず)との間でのデータカートリッジ18の受け渡しにも使用することができる。
【0020】
本発明の教示によれば、カートリッジハンドリング装置10の実施形態は、さらに詳細に後述するように、媒体保管システム12内を3次元で並進することができる。しかし、簡単に言うと、カートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12内をガイドシステム20に沿って矢印22および23の方向に移動して、保管マガジン14、14’および読み書き装置16間でデータカートリッジ18のアクセスおよび搬送を行うことができる。カートリッジハンドリング装置10はまた、軸11を中心にして矢印24の方向に回転して、保管マガジン14、14’のいずれにも面することができる。そのため、カートリッジハンドリング装置10は、保管マガジン14、14’のいずれに入っているデータカートリッジ18にも迅速かつ容易にアクセスすることができる。また、カートリッジハンドリング装置10は、図2の保管マガジン14に示されているように、互いに上下に積み重ねられているものなど、媒体保管システム12の複数の平面上のデータカートリッジ18にアクセスできるように、垂直方向に位置決めすることもできる。
【0021】
媒体保管システム12の以上の説明は、本発明のカートリッジハンドリング装置10を使用することができる1つの環境を十分に理解できるようにするためのものである。しかし、カートリッジハンドリング装置10は、現時点で既知であるか、将来に開発される広範囲の他の形式または形状の媒体保管システムのいずれにも組み合わせて使用することができることを理解されたい。
【0022】
次に、図3および図4に示された実施形態を参照しながら、カートリッジハンドリング装置10についてさらに詳細に説明する。そのような実施形態によれば、カートリッジハンドリング装置10は、キャリッジ38内に取り付けられたカートリッジ係合アセンブリ30を有し、キャリッジ38は、図3に示されているように、プラットフォーム64に取り付けられている。また、本実施形態によれば、カートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12内で、ガイドシステム20に取り付けることができる。
【0023】
任意であるが、カートリッジハンドリング装置10には、プラットフォーム64を媒体保管システム12の「床」74の上方に支持するための1つまたは複数の負荷積載部材(load−bearing member)78を設けることができる。たとえば、負荷積載部材78は、プラットフォーム64と媒体保管システム12の床64との間に取り付けることができる。同様に、キャリッジ38をプラットフォーム64上に支持するために、1つまたは複数の負荷積載部材79を設けてもよい。たとえば、負荷積載部材79は、キャリッジ38とプラットフォーム64との間に取り付けることができる。
【0024】
もちろん、負荷積載部材78、79は、適当な接触面を有し、好ましくは、隣接面に対して転動または摺動することができる。たとえば、負荷積載部材78は、媒体保管システム12の床74の上を転動する1つまたは複数のローラまたはベアリングを有することができる。あるいは、たとえば、負荷積載部材79は、プラットフォーム64上を摺動するように、低摩擦材料(たとえば、テフロン(Teflon)(登録商標))で形成してもよい。しかし、本発明がこれらの例に制限されることはない。
【0025】
カートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12内で以下のようにしてガイドシステム20に取り付けられている。カートリッジハンドリング装置10は、図3に示されているように、プラットフォーム64に取り付けられた駆動モータ70に作動連結されたギヤアセンブリ72を有することができる。ギヤアセンブリ72は、ガイドシステム20のガイドトラック66に取り付けられたギヤラック68と噛み合っている。ガイドトラック66は好ましくは、カートリッジハンドリング装置10が媒体保管システム12内で(たとえば、図1の矢印22および23の方向に)辿る変位経路を定める。したがって、駆動モータ70を作動させると、ギヤアセンブリ72が回転してギヤラック68に沿って移動することによって、カートリッジハンドリング装置10は媒体保管システム12内をガイドトラック66によって定められた変位経路に沿って移動することができる。
【0026】
カートリッジハンドリング装置10をガイドトラック66に沿って支持かつ/または案内するために、1つまたは複数のガイド部材76、77も設けることができる。ガイド部材76、77は、適当な接触面を有することができ、ガイドトラック66に接して摺動するようになっている。たとえば、ガイド部材76、77は、ガイドトラック66と接触するための1つまたは複数のローラまたはベアリングを有することができる。別の例として、ガイド部材76、77は、ガイドトラック66上を摺動するように、低摩擦材料(たとえば、テフロン(Teflon)(登録商標))で形成してもよい。
【0027】
カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内に、その内部で並進可能に取り付けるための別の実施形態も、本発明の範囲に入ると考えられることを理解されたい。たとえば、他の適当なガイドシステムも容易に利用可能であり、本発明の教示に精通すれば、当該技術分野の専門家であれば、カートリッジハンドリング装置10を取り付けるための1つまたは複数のそのようなガイドシステムを提供することは、十分に理解できるであろう。例示として、カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内でレール(たとえば、ポールや「I字形ビーム」など)に取り付けて、プーリーシステムによって駆動することができる。1つのプーリーホィールを媒体保管システム12内に取り付け、別のプーリーホィールをカートリッジハンドリング装置10に取り付けて、カートリッジハンドリング装置10を変位経路に沿って駆動するために使用することができるチェーンまたはベルトによって、これらの2つのプーリーホィールを互いに作動連結することができる。本発明の教示に従って使用できる別の実施形態が、Mueller他の「回転式カートリッジ係合アセンブリ(ROTATABLE CARTRIDGE−ENGAGING ASSEMBLY)」に対する共有米国特許第6,327,113号(2001年12月4日)にさらに詳細に記載されている。さらに別の実施形態も、本発明の範囲に入ると考えられる。
【0028】
カートリッジハンドリング装置10は、軸11を中心にして(たとえば、図1の矢印24の方向の変位経路に垂直な線を中心にして)回転するようにプラットフォーム64に回動式に取り付けられたキャリッジ38も有することができる。キャリッジ38をプラットフォーム64に取り付ける1つの実施形態が、図3に示されている。本実施形態によれば、キャリッジ38は、(たとえば、ピン、ベアリング、ボルトなどを使用して)ピボット81でプラットフォーム64に取り付けられている。キャリッジ38をピボット81中心に回転させるために、駆動モータ82が設けられている。さらに具体的に言うと、駆動モータ82は、プラットフォーム64に取り付けられて、キャリッジ38の下側に取り付けられたギヤリング80と噛み合ったギヤアセンブリ84に作動連結されている。したがって、駆動モータ82を作動させると、ギヤアセンブリ84が回転して、それに対してギヤリング80が移動することによって、キャリッジ38が軸11を中心にして回転することができる。
【0029】
キャリッジ38をプラットフォーム64に取り付ける他の実施形態も、本発明の範囲に入ると考えられ、本発明がそれの特定の実施形態に制限されることはない。一例として、本発明の教示に従って使用することができる別の適当な実施形態には、Mueller他の「回転式カートリッジ係合アセンブリ(ROTATABLE CARTRIDGE−ENGAGING ASSEMBLY)」に対する共有米国特許第6,327,113 B1号(2001年12月4日)にさらに詳細に記載されているものが含まれる。
【0030】
キャリッジ38が、図4の1つの実施形態に従ってさらに詳細に示されており、ほぼU字形のチャネルを間に画成するパネル40、42を有することができる。また、多数の垂直方向の細長ガイドスロット41が側部パネル40に形成されており、以下にさらに詳細に記載するように、カートリッジ係合アセンブリ30をそれらに取り付けることができる。
【0031】
カートリッジハンドリング装置10は、キャリッジ38に取り付けられたカートリッジ係合アセンブリ30も有することができる。本発明の1つの実施形態に従ったカートリッジ係合アセンブリ30が、図4にさらに詳細に示されており、データカートリッジ18を受け取ることができる寸法の室またはキャビティ31’を定めるフレームアセンブリ31を有することができる。1つの実施形態によれば、カートリッジ係合アセンブリのフレームアセンブリ31にピン33を設けて、キャリッジ38の側部パネル40に形成されたガイドスロット41に摺動可能にはめ込むことができる。したがって、カートリッジ係合アセンブリ30は、キャリッジ38内に摺動可能に取り付けることができる。
【0032】
カートリッジ係合アセンブリ30は、データカートリッジ18に係合して、そのデータカートリッジ18を(たとえば、保管マガジン14から)カートリッジ係合アセンブリ30の室31’内へ引き込むことによって、媒体保管システム12内を搬送することができ、また、データカートリッジ18を予定の目的地で(たとえば、読み書き装置16内へ)突き出すことができる。しかし、カートリッジ係合アセンブリ30のさらなる詳細な説明は本発明を理解または実施するのに必要ではないので、カートリッジハンドリング装置10と共に使用できる特定のカートリッジ係合アセンブリ30については、本明細書ではさらには詳細に記載しない。
【0033】
さらに、現時点で既知であるか、将来に開発される広範囲のカートリッジ係合アセンブリが本発明の範囲に入ると考えられることを理解されたい。したがって、本発明のカートリッジハンドリング装置10は、本明細書に図示して説明されている特定のカートリッジ結合アセンブリ30での使用に制限されないと見なされるべきである。
【0034】
カートリッジハンドリング装置10はまた、カートリッジ係合アセンブリ30をキャリッジ38に対して上昇および降下させるようにキャリッジ38に作動連結されたリフトシステム(全体的に35で示す)を有することができる。1つの実施形態によれば、リフトシステム35は、図4に示されているような、ピン・イン・トラック型位置決めシステムを有することができる。
【0035】
図4に示されたピン・イン・トラック型位置決めシステムは、カートリッジ係合アセンブリ30に取り付けられるか、それに形成されたガイドピン33と、キャリッジ38に形成されたガイドスロット41と、傾斜位置決めトラック36を形成した可動リフトプレート34とを備えている。リフトプレート34は、レール32内を摺動するようにキャリッジ38に取り付けられている。カートリッジ係合アセンブリ30の反対側にも別のリフトプレートおよびガイドピンが設けられており、図4には示されていないが、他方のリフトプレートおよびガイドピンは、図4に示されたリフトプレート34およびガイドピン33と同一である。本実施形態では、他方のリフトプレートは、リフトプレート34と逆の向きでキャリッジ38に取り付けられているので、それに形成された傾斜位置決めトラックは、図4のリフトプレート34に示されたものと逆の方向に傾斜しており、このことは、リフトシステム35の作動を以下に(図5を参照)さらに詳細に説明する時に、明らかになるであろう。
【0036】
ピン・イン・トラック型位置決めシステムは、カートリッジ係合アセンブリ30上のガイドピン33が、キャリッジ38に形成されたガイドスロット41およびリフトプレート34に形成された傾斜位置決めトラック36に摺動可能に係合するようにして組み立てることができる。キャリッジ38にはまた、ガイドレール32が取り付けられるか、形成されており、リフトプレート34をそれに摺動可能にはめ込むことができる。
【0037】
また、リフトシステム35の本実施形態によれば、リフトプレート34をレール32内で移動させるために、アクチュエータアセンブリが設けられている。1つの実施形態によれば、アクチュエータアセンブリは、キャリッジ38に取り付けられた駆動モータ90(図3)を有し、それにシャフト62が作動連結されている。駆動モータ90が作動すると、クランクアセンブリ60が回転する。クランクアセンブリ60は、ピン94でリフトプレート34に係合しており、それが回転すると、ピン94およびクランクアセンブリ60の協働作用によって、リフトプレート34がキャリッジ38の側部40に対して移動する。リフトプレート34が移動すると、ガイドスロット41および傾斜位置決めトラック36の協働作用によって、ガイドピン33が場合に応じて「上る」か「下り」、それによってカートリッジ係合アセンブリ30がキャリッジ38に対して上昇または降下する。リフトシステム35の作用については、以下にさらに詳細に説明する。
【0038】
ガイドピン33およびトラック36、41は好ましくは、互いに係合する寸法であるが、低摩擦滑り嵌合と良好な位置決め正確度との釣り合わせが行われている。カートリッジハンドリング装置10は、本明細書では4ピンのピン・イン・トラック型垂直位置決めシステムを有する(すなわち、キャリッジ38の各側に2本のガイドピン33が設けられている)ように図示して説明されているが、他の実施例では、使用するガイドピン33および対応のトラック36、41の数を増減してもよい。ガイドピン33およびトラック36、41の寸法および数は、設計への考慮に基づいて変更できることに注意されたい。そのような設計への考慮には、カートリッジ係合アセンブリ30の寸法および/または重量が含まれるが、それに制限されない。また、必須ではないが、ガイドピン33用に低摩擦支持面を設けるために、好ましくはトラック36、41を低摩擦材料(たとえば、テフロン(Teflon)(登録商標))で被覆する。また、ガイドピン33は、鋼で製造することができるが、他の材料も使用することができる。
【0039】
また、カートリッジハンドリング装置10は、本明細書に図示して説明したリフトシステム35と共に使用することに限定されないことにも注意されたい。たとえば、ガイドピン33の1つまたは複数を駆動して、リフトプレート34を移動させてもよい。そのような実施形態では、ガイドピン33を回転させて、(たとえば、ギヤによるか、摩擦的に)傾斜位置決めトラック36に係合させることによって、それに対して上るか、下るようにしてもよい。また、たとえば、ピン・イン・トラック型垂直位置決めシステムは、さまざまな異なったトラックパターンを有することができる。本発明の教示に従って使用することができる他の適当なピン・イン・トラック型リフトシステムが、Jones他の「ピン・イン・トラック型リフトシステム(PIN−IN−TRACK LIFT SYSTEM)」に対する共有米国特許第5,996,741号(1999年12月7日)にさらに詳細に記載されており、それの開示内容はすべて参照として本明細書に援用される。また、カートリッジハンドリング装置10は、ピン・イン・トラック型垂直位置決めシステムの使用に限定されない。他の実施形態では、カートリッジハンドリング装置10は、制限的ではないが、ベルト駆動式リフトシステム、ねじ駆動式リフトシステム、ギヤ・アンド・ラック型リフトシステムなどの他のリフトシステムを備えることもできる。本発明の教示に精通すれば、当該技術分野の専門家であれば、他のリフトシステムを十分に理解し、本発明に使用できるように容易に適応させることができる。
【0040】
カートリッジハンドリング装置10の作用を説明する前に、カートリッジハンドリング装置10の部材は、目的の用途に適した広範囲の材料のいずれで形成することもできることに注意されたい。たとえば、プラットフォーム64、キャリッジ38およびリフトプレート34は板金で形成することができ、カートリッジ係合アセンブリ30のフレームアセンブリ31はプラスチックで形成することができる。しかし、本発明は、いずれの特定材料での形成にも制限されないと見なされるべきである。
【0041】
また、カートリッジハンドリング装置10は、電源、電子制御部、およびデータ処理システムなどのさまざまな付属装置も収容することができることに注意されたい。そのような付属装置は一般的に媒体保管システムに組み込まれており、したがって、十分に理解されており、本発明の十分な理解または実施にさらなる記載が必要とされないので、本明細書では図示または説明を行わない。
【0042】
本明細書では、カートリッジハンドリング装置10の実施形態を特定の実施形態に従って、また、特定の媒体保管システムの実施形態に使用できる場合について、図示して説明しているが、本発明の他の実施形態も、本発明の範囲に入ると考えられる。
【0043】
カートリッジハンドリング装置10は、以下のように、本発明の1つの実施形態に従って媒体保管システム12内でデータカートリッジ18にアクセスしてそれを搬送するように作動することができる。簡単に言うと、ユーザが特定のデータカートリッジ18へのアクセスを要求すると、カートリッジハンドリング装置10用に信号が制御システム(図示せず)へ送られる。制御システムは、カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内で、データカートリッジ18が保管されている保管マガジン14の近傍に位置決めする。保管マガジン14から取り出した後、制御システムはカートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内で読み書き装置16の近傍に位置決めする。次に、データカートリッジ18を読み書き装置16内へ突き出して、それに保存されているデータにアクセスできるようにする。
【0044】
さらに具体的に言うと、カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内の別の場所へ(たとえば、ガイドシステム20によって定められた変位経路に沿って)移動させる場合、駆動システム70を作動させる。駆動モータ70は、それに作動連結されているギヤアセンブリ72を回転させ、このギヤアセンブリ72はガイドトラック66上のギヤラック68と噛み合っている。駆動モータ70の回転方向(たとえば、時計回りまたは反時計回り)に応じて、カートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12内で矢印22の方向または矢印23の方向のいずれかに移動する。カートリッジハンドリング装置10がガイドシステム20に沿った所望場所に位置決めされると、駆動モータ70は遮断されるか、他の方法で切り離される。
【0045】
カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内で軸11を中心にして回転させようとする場合、駆動システム82を作動させて、キャリッジ30をプラットフォーム64に対して回転させる。すなわち、駆動モータ82を作動させると、歯車リング80と噛み合っている歯車アセンブリ84が回転する。その結果、キャリッジ38およびその内部に取り付けられたカートリッジ係合アセンブリ30が、プラットフォーム64に対して軸11を中心にして回転する。駆動モータ82の回転方向(たとえば、時計回りまたは反時計回り)に応じて、キャリッジ30はいずれかの方向に(すなわち、矢印24で示されているように)回転する。したがって、カートリッジハンドリング装置10を回転させることによって、カートリッジ係合アセンブリ30が両側の保管マガジン14、14’のいずれかに、または場合によっては、読み書き装置16に面することができる。カートリッジハンドリング装置10が媒体保管システム12内で所望方向に面する向きになると、駆動モータ82は遮断されるか、他の方法で切り離される。
【0046】
カートリッジ係合アセンブリ30は、垂直方向にも位置決めすることができる。たとえば、カートリッジ係合アセンブリ30を上昇させて、保管マガジン14、14’の一方の上側保管室28から所望のデータカートリッジ18を取り出すことができる。あるいは、たとえば、カートリッジ係合アセンブリ30を降下させて、保管マガジン14、14’の一方の下側保管室28から所望のデータカートリッジ18を取り出すことができる。
【0047】
カートリッジ係合アセンブリ30の垂直移動は、キャリッジ38に対する移動プレート34の協働作用によって行うことができる。以下の記載は主にカートリッジハンドリング装置10の一方側に関するものであるが、カートリッジハンドリング装置10の他方側に関しても、同一の事象および機能が同時に生じるであろう。
【0048】
可動プレート34の実施形態が、図5に示されている。本実施形態によれば、駆動モータ90(図3)が作動すると、クランクアセンブリ60がピボット62を中心にして(たとえば、図5の矢印95の方向に)回転する。クランクアセンブリ60が移動すると、プレート34に係合したピン94によって、リフトプレート34が矢印50および52の方向に移動する。すなわち、クランクアセンブリが図5に実線60で示された位置に移動すると、一方のプレート34が矢印50の方向に移動し、他方のプレートは同時に矢印52の方向に移動する。同様に、クランクアセンブリが図5に点線60’で示された位置に移動すると、一方のプレート34が矢印52の方向に移動し、他方のプレートは同時に矢印50の方向に移動する。
【0049】
リフトプレート34の一方が矢印50の方向へ移動すると、傾斜位置決めトラック36およびガイドトラック41の協働作用によって、図6(a)に矢印51で示されているように、ガイドピン33が(したがってカートリッジ係合アセンブリ30も)キャリッジ38に対して上方へ移動する。ガイドピン33が傾斜位置決めトラック36の上側休止領域36’に達すると、駆動システム90がリフトプレート34の移動を停止させることができる。したがって、カートリッジ係合アセンブリ30は、図6(a)に示されているように、キャリッジ38に対して上昇位置で垂直方向に位置決めされる。
【0050】
カートリッジ係合アセンブリ30を降下させたい場合、駆動システムがリフトプレート34を、図6(b)に示されているように、キャリッジ34に対して逆方向に(たとえば、矢印52の方向に)移動させる。リフトプレート34が矢印52の方向に移動すると、傾斜位置決めトラック36およびガイドトラック41の協働作用によって、ガイドピン33がキャリッジ38に対して下方へ(すなわち、矢印53の方向に)移動する。ガイドピン33が傾斜位置決めトラック36の下側休止領域36”に達すると、駆動システム90がリフトプレート34の移動を停止させることができる。したがって、カートリッジ係合アセンブリ30は、キャリッジ38に対して降下位置で垂直方向に位置決めされる。
【0051】
したがって、カートリッジハンドリング装置10のカートリッジ係合アセンブリ30は、キャリッジ38に対して垂直方向に位置決めされて、媒体保管システム12の複数平面上に保管されているデータカートリッジ18にアクセスすることができる。データカートリッジ18が取り出された後、そのデータカートリッジ18を(たとえば、読み書き装置16へ)届けることができるように、カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内で再位置決めすることができる。ここでは、カートリッジハンドリング装置10の作用が、データカートリッジ18を保管マガジン14、14’から取り出す場合について記載されているが、カートリッジハンドリング装置10は同様に、データカートリッジ18を読み書き装置16およびメールスロット(図示せず)間で受け渡しするように作動することもできることを理解されたい。同様に、カートリッジハンドリング装置10の作動がいずれの特定の順序にも限定されないことを理解されたい。たとえば、カートリッジ係合アセンブリ30は、媒体保管システム内を変位経路22、23に沿って横方向に並進しながら、垂直方向に位置決めし、かつ/または同時に回転することができる。
【0052】
本発明の実施形態を記載してきたが、媒体保管システム12およびそれに使用されるカートリッジハンドリング装置10が、データ保管技術全般および媒体保管システム、特にカートリッジハンドリング装置における重要な進歩を示していることは、容易に明らかである。本発明のカートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12内に保管されたデータカートリッジに迅速かつ容易にアクセスすることができ、それによって、媒体保管システム12の保管密度を増加させることができる。また、好都合な点として、本発明の保管マガジン14、14’は、米国電子工業会(EIA)規格のラックシステムに使用できるように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データカートリッジの保管およびアクセスを行うために本発明の1つの実施例に従って使用することができる媒体保管システムの平面図である。
【図2】図1に示されているような媒体保管システムに使用される保管マガジンの1つの実施形態の斜視図である。
【図3】図1に示されているような媒体保管システムに使用されるカートリッジハンドリング装置の1つの実施形態の側面図である。
【図4】図3に示されたカートリッジハンドリング装置の組み立てを説明する立体斜視図である。
【図5】図3のカートリッジハンドリング装置の平面図であって、そのためのリフトシステムの1つの実施形態の作用を説明している。
【図6(a)】図3に示されたカートリッジハンドリング装置の、それのカートリッジ係合アセンブリが上昇位置にあるところを示す簡略化した側面図である。
【図6(b)】図3に示されたカートリッジハンドリング装置の、それのカートリッジ係合アセンブリが降下位置にあるところを示す簡略化した側面図である。
【符号の説明】
10 カートリッジハンドリング装置
12 媒体保管システム
30 カートリッジ係合アセンブリ
34 リフトプレート
35 リフトシステム
36 位置決めトラック
38 キャリッジ
64 プラットフォーム
94 ピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、包括的には媒体保管システムに、特に、媒体保管システムおよびそれ用のカートリッジハンドリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データのデータカートリッジへの書き込みおよび/またはそれからの読み出しを行うことができるように、データカートリッジを既知場所に保管すると共に、所望のデータカートリッジを取り出すために、媒体保管システムまたはオートチェンジャが一般的に使用されている。したがって、大量のコンピュータ可読データを多数のデータカートリッジに保存して、単一のコンピュータか、ネットワークで媒体保管システムに接続された多数のコンピュータでアクセスすることができる。
【0003】
そのような媒体保管システムは、1つまたは複数の保管マガジンと、カートリッジ読み書き装置とを備えることができる。保管マガジンは、データカートリッジ用の保管場所として機能し、読み書き装置は、データカートリッジに保存されているデータへのアクセスを行う。媒体保管システムはまた、カートリッジ係合アセンブリ、または「ピッカ」と共に、このカートリッジ係合アセンブリを媒体保管システム内に保管されているデータカートリッジ間で移動させてそれにアクセスするための駆動システムも備えることができる。たとえば、あるデータカートリッジを読み取ろうとする場合、駆動システムに作動連結された制御システムが、駆動システムにカートリッジ係合アセンブリを所望のデータカートリッジの場所へ移動させる。それから、カートリッジ係合アセンブリは、データカートリッジを取り出して、それをカートリッジ読み書き装置へ送る。読み書き作業の後、駆動システムおよびカートリッジ係合アセンブリを使用して、データカートリッジを保管マガジンに戻すこともできる。
【0004】
保管マガジンおよび読み書き装置は一般的に、ほぼU字形配列で媒体保管システム内に配置されている。すなわち、保管マガジンは、対向側に互いに向き合わせて配置され(すなわち、各々がU字形配置の一方の「脚部」を形成し)、読み書き装置は、媒体保管システムの一端部に、各保管マガジンに対して垂直の関係に配置されている。しかし、そのような媒体保管マガジンに一般的に使用されるカートリッジ係合アセンブリは、媒体保管システムの単一平面上での直線移動に限定されている。カートリッジ係合アセンブリの移動が限定されていることで、カートリッジ係合アセンブリは、各保管マガジンおよび読み書き装置にアクセスするために、媒体保管システム内をほぼU字形経路に沿って移動する必要がある。
【0005】
したがって、そのようなカートリッジ係合アセンブリを使用する媒体保管システムは、カートリッジ係合アセンブリのU字形経路を収容できる大きさでなければならない。しかし、カートリッジ係合アセンブリをU字形経路で移動させることには時間がかかる。たとえば、カートリッジ係合アセンブリは、U字形経路の他方の脚部に沿って保管されているデータカートリッジの取り出しを求める信号を受け取るときに、媒体保管システムのU字形経路の一方の脚部で待機(parked)していることがある。その時、カートリッジ係合アセンブリは、所望のデータカートリッジを取り出すために、U字形経路に沿って読み書き装置を通過して移動し、次に、そのデータカートリッジを読み書き装置に届けるために、U字形経路に沿って戻らなければならない。また、カートリッジ係合アセンブリの移動が限定されていることは、媒体保管システムの保管密度に影響する(すなわち、所定空間内に保管することができるデータカートリッジの数を制限する)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、媒体保管システムおよびそれ用のカートリッジハンドリング装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の媒体保管システムの実施形態は、互いにほぼ向き合わせて配置され、少なくとも上側および下側保管室を内部に形成した第1および第2保管マガジンを備えることができる。ガイドシステムが、第1および第2保管マガジン間に変位経路を定めている。ガイドシステムに取り付けらたカートリッジ係合アセンブリが、ガイドシステム上で変位経路に沿って第1および第2保管マガジン間を移動可能である。また、カートリッジ係合アセンブリは、変位経路に垂直な線を中心にして回転して、第1または第2保管マガジンのいずれにも面することができる。カートリッジ係合アセンブリに作動連結されたリフトシステムが、カートリッジ係合アセンブリを第1および第2保管マガジン内に形成された上側および下側保管室の近傍に位置決めできるように設けられている。
【0008】
本発明のカートリッジハンドリング装置の実施形態は、媒体保管システム内に取り付けられて、その内部に定められた変位経路に沿って移動可能なプラットフォームを備えることができる。キャリッジが、プラットフォームに取り付けられて、変位経路に垂直な線を中心にして回転可能であり、また、カートリッジ係合アセンブリが、キャリッジに取り付けられて、キャリッジの回転に合わせて異なった方向に面する。カートリッジ係合アセンブルに作動連結されたリフトシステムが、カートリッジ係合アセンブリをキャリッジに対して垂直方向に位置決めできるように設けられている。
【0009】
本発明の説明的で現時点で好適な実施形態が、図面に示されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
媒体保管システム12に使用することができるようなカートリッジハンドリング装置10(図1)を、本発明の実施形態に従って本明細書に図示して説明する。本発明の教示に従って使用できるような媒体保管システム12の1つの実施形態が、図1に示されている。そのような実施形態では、多数のデータカートリッジ18を保管するための1つまたは複数の保管マガジン14、14’が、媒体保管システム12内に適当に(たとえば、互いに平行に、または向き合わせて)配置されている。また、読取りおよび/書き込み作業用に1つまたは複数の読み書き装置16も設けられて、媒体保管システム12内に適当に配置されている。図1に示された実施形態では、読み書き装置16が、保管マガジン14、14’に対して直交関係をなす向きに示されている。しかし、媒体保管システム12内での保管マガジン14、14’および/または読み書き装置16の他の適当な配置も、本発明の範囲に入ると考えられることを理解されたい。たとえば、保管マガジン14、14’および/または読み書き装置16を円形または他の多辺形(たとえば、正方形)に、あるいは直線または曲線経路(たとえば、S字形、L字形など)に配置してもよい。
【0011】
個々の媒体保管システム12の保管マガジン14、14’および読み書き装置16の数および配置は、さまざまな設計への考慮に応じて決まることを理解されたい。たとえば、そのような考慮点には、媒体保管システム12の一人または複数のユーザがデータにアクセスする頻度が含まれる。すなわち、ユーザがそのデータに頻繁にアクセスする必要がある時、保管マガジン14、14’の数を少なくし、かつ/または読み書き装置16の数を多くしてもよい。同様に、ユーザがそのデータにアクセスする頻度が低い時、保管マガジン14、14’の数を多くし、かつ/または読み書き装置16の数を少なくしてもよい。他の考慮点として、媒体保管システムの所望寸法が含まれるであろう。そのような実施形態では、読み書き装置16を保管マガジン14、14’に平行な関係に(すなわち、ガイドシステム20に平行)に配置し、かつ/または保管マガジン14、14’を互いに直交関係に配置してもよい。
【0012】
また、媒体保管システム12は、特定の読み書き装置16または保管マガジン14、14’の使用に限定されないことに注意されたい。読み書き装置16は、多重容量(multi−capacity)ドライブ(すなわち、2つ以上のデータカートリッジ18を受け取るように構成されている)でもよいが、他の実施形態では、読み書き装置16を単一容量ドライブにしてもよい。同様に、保管マガジン14、14’には、データカートリッジ18を受け取るためにいずれの適当数の保管室またはスロットを設けてもよい。
【0013】
本発明の教示に従った媒体保管システム12に使用することができる保管マガジン14の1つが、図2にさらに詳細に示されている。媒体保管マガジン14は、データカートリッジ18を受け取るための多数の上側および下側保管室またはスロット28を画成する多数の壁(たとえば、側壁54、蓋55、仕切り56など)を有する。たとえば、データカートリッジ18が、保管マガジン14内に画成された上側保管室28の1つに保管された状態で図2に示されている。
【0014】
本発明の1つの実施形態によれば、保管マガジン14、14’は、媒体保管システム12が米国電子工業会(EIA)規格に合致するような寸法になっている。1EIA単位(または「U」)は現在のところ、44.5ミリメートル(mm)すなわち1.75インチ(in)の高さを有するように定められている。電子装置の高さは、EIA単位で指定されることが多い。たとえば、44.5mmの高さの装置は、1EIA単位または「1U」と呼ばれるであろう。同様に、高さが89mmの装置は、2EIA単位または「2U」と呼ばれる等である。EIAはまた、EIA規格に合致した装置が450mm(17.72in)より広くないように規定している。また、EIAは、装置をラックシステムに取り付けるための均一な整合穴空間も定めている。EIA規格に従った寸法の装置は、EIA規格のキャビネットまたはラックシステム(たとえば、図2のラック26)に容易に取り付けることができる。
【0015】
したがって、EIA規格に合致する媒体保管システム12の実施形態は、全高が89mm(すなわち「2U」)、全幅が450mmである。したがって、好ましくは保管マガジン14、14’をそれより小さくして、媒体保管システム12にはまるようにする。さらに具体的に言うと、保管マガジン14、14’は、多くの設計への考慮に基づいて、たとえば、制限的ではないが、媒体保管システム12の内部オーバーヘッド(internal overhead)や、媒体保管システム12内に保管したいデータカートリッジの数に基づいて寸法を定めることができる。たとえば、「2U」システムとして寸法が定められた媒体保管システム12の場合、最大で3個のDLTデータカートリッジを保管マガジン14内に横置きで積み重ねることができるはずである。しかし、製造公差や、保管マガジン14内に保管室28を画成するパネル(たとえば、55)が占める空間などの実際上の制限によって、保管マガジン14の容量は、横置きで積み重ねられるDLTデータカートリッジの数が2つになるように制限されるであろう。
【0016】
「2U」EIA規格の媒体保管システム12に使用できる寸法の各保管マガジン14は、たとえば、図2に示された実施形態に従って、それぞれ2つのデータカートリッジからなる3つのスタックに配置された6つの標準データカートリッジ18を保管する容量を与えるであろう。好ましくは、データカートリッジ18は、デジタル・リニヤ・テープ(DLT)またはリニア・テープ・オープン(LTO)データカートリッジのいずれかを有する。LTOデータカートリッジは、DLTデータカートリッジより約3ミリメートルだけ狭く、仕切りおよび/または壁を調節したり、保管室28内に「フィン」を挿入するなどの方法で、保管室28内に収納することができる。いずれにしても、各保管室28は好ましくは、単一の標準データカートリッジ18を内部に保持することができる寸法(たとえば、高さH’および幅W’)を有し、保管マガジン14の全高Hおよび全幅Wは、それを「2U」EIA規格の媒体保管システム12に使用できるようなものである。
【0017】
上記例では、媒体保管システム12が「2U」システムであるが、本発明は、「2U」媒体保管システム12での使用に限定されないことを理解されたい。他の実施形態では、媒体保管システム12をEIA規格に合致させながら、もっと大きく(たとえば、「3U」に)してもよい。さらに別の実施形態では、媒体保管システム12をEIA規格に合致させる必要がない。
【0018】
本明細書では、標準寸法および形状のLTOおよび/またはDLTデータカートリッジ18に使用できるように保管マガジン14の実施形態を図示して説明しているが、本発明は、特定の形式または寸法のデータカートリッジに制限されない。実際に、本明細書に開示されている保管マガジン14、14’は、さまざまな異なった寸法および/または形式の記憶媒体(たとえば、磁気ディスクまたはテープ、光ディスクなど)に使用することができるであろう。
【0019】
再び図1を参照すると、媒体保管システム12は、データカートリッジ18に係合して、それらを保管マガジン14、14’および読み書き装置16間で搬送することができるカートリッジハンドリング装置10も備えることができる。1つの実施形態では、カートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12に使用するように設けられた時、1つまたは複数のメールスロット(図示せず)との間でのデータカートリッジ18の受け渡しにも使用することができる。
【0020】
本発明の教示によれば、カートリッジハンドリング装置10の実施形態は、さらに詳細に後述するように、媒体保管システム12内を3次元で並進することができる。しかし、簡単に言うと、カートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12内をガイドシステム20に沿って矢印22および23の方向に移動して、保管マガジン14、14’および読み書き装置16間でデータカートリッジ18のアクセスおよび搬送を行うことができる。カートリッジハンドリング装置10はまた、軸11を中心にして矢印24の方向に回転して、保管マガジン14、14’のいずれにも面することができる。そのため、カートリッジハンドリング装置10は、保管マガジン14、14’のいずれに入っているデータカートリッジ18にも迅速かつ容易にアクセスすることができる。また、カートリッジハンドリング装置10は、図2の保管マガジン14に示されているように、互いに上下に積み重ねられているものなど、媒体保管システム12の複数の平面上のデータカートリッジ18にアクセスできるように、垂直方向に位置決めすることもできる。
【0021】
媒体保管システム12の以上の説明は、本発明のカートリッジハンドリング装置10を使用することができる1つの環境を十分に理解できるようにするためのものである。しかし、カートリッジハンドリング装置10は、現時点で既知であるか、将来に開発される広範囲の他の形式または形状の媒体保管システムのいずれにも組み合わせて使用することができることを理解されたい。
【0022】
次に、図3および図4に示された実施形態を参照しながら、カートリッジハンドリング装置10についてさらに詳細に説明する。そのような実施形態によれば、カートリッジハンドリング装置10は、キャリッジ38内に取り付けられたカートリッジ係合アセンブリ30を有し、キャリッジ38は、図3に示されているように、プラットフォーム64に取り付けられている。また、本実施形態によれば、カートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12内で、ガイドシステム20に取り付けることができる。
【0023】
任意であるが、カートリッジハンドリング装置10には、プラットフォーム64を媒体保管システム12の「床」74の上方に支持するための1つまたは複数の負荷積載部材(load−bearing member)78を設けることができる。たとえば、負荷積載部材78は、プラットフォーム64と媒体保管システム12の床64との間に取り付けることができる。同様に、キャリッジ38をプラットフォーム64上に支持するために、1つまたは複数の負荷積載部材79を設けてもよい。たとえば、負荷積載部材79は、キャリッジ38とプラットフォーム64との間に取り付けることができる。
【0024】
もちろん、負荷積載部材78、79は、適当な接触面を有し、好ましくは、隣接面に対して転動または摺動することができる。たとえば、負荷積載部材78は、媒体保管システム12の床74の上を転動する1つまたは複数のローラまたはベアリングを有することができる。あるいは、たとえば、負荷積載部材79は、プラットフォーム64上を摺動するように、低摩擦材料(たとえば、テフロン(Teflon)(登録商標))で形成してもよい。しかし、本発明がこれらの例に制限されることはない。
【0025】
カートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12内で以下のようにしてガイドシステム20に取り付けられている。カートリッジハンドリング装置10は、図3に示されているように、プラットフォーム64に取り付けられた駆動モータ70に作動連結されたギヤアセンブリ72を有することができる。ギヤアセンブリ72は、ガイドシステム20のガイドトラック66に取り付けられたギヤラック68と噛み合っている。ガイドトラック66は好ましくは、カートリッジハンドリング装置10が媒体保管システム12内で(たとえば、図1の矢印22および23の方向に)辿る変位経路を定める。したがって、駆動モータ70を作動させると、ギヤアセンブリ72が回転してギヤラック68に沿って移動することによって、カートリッジハンドリング装置10は媒体保管システム12内をガイドトラック66によって定められた変位経路に沿って移動することができる。
【0026】
カートリッジハンドリング装置10をガイドトラック66に沿って支持かつ/または案内するために、1つまたは複数のガイド部材76、77も設けることができる。ガイド部材76、77は、適当な接触面を有することができ、ガイドトラック66に接して摺動するようになっている。たとえば、ガイド部材76、77は、ガイドトラック66と接触するための1つまたは複数のローラまたはベアリングを有することができる。別の例として、ガイド部材76、77は、ガイドトラック66上を摺動するように、低摩擦材料(たとえば、テフロン(Teflon)(登録商標))で形成してもよい。
【0027】
カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内に、その内部で並進可能に取り付けるための別の実施形態も、本発明の範囲に入ると考えられることを理解されたい。たとえば、他の適当なガイドシステムも容易に利用可能であり、本発明の教示に精通すれば、当該技術分野の専門家であれば、カートリッジハンドリング装置10を取り付けるための1つまたは複数のそのようなガイドシステムを提供することは、十分に理解できるであろう。例示として、カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内でレール(たとえば、ポールや「I字形ビーム」など)に取り付けて、プーリーシステムによって駆動することができる。1つのプーリーホィールを媒体保管システム12内に取り付け、別のプーリーホィールをカートリッジハンドリング装置10に取り付けて、カートリッジハンドリング装置10を変位経路に沿って駆動するために使用することができるチェーンまたはベルトによって、これらの2つのプーリーホィールを互いに作動連結することができる。本発明の教示に従って使用できる別の実施形態が、Mueller他の「回転式カートリッジ係合アセンブリ(ROTATABLE CARTRIDGE−ENGAGING ASSEMBLY)」に対する共有米国特許第6,327,113号(2001年12月4日)にさらに詳細に記載されている。さらに別の実施形態も、本発明の範囲に入ると考えられる。
【0028】
カートリッジハンドリング装置10は、軸11を中心にして(たとえば、図1の矢印24の方向の変位経路に垂直な線を中心にして)回転するようにプラットフォーム64に回動式に取り付けられたキャリッジ38も有することができる。キャリッジ38をプラットフォーム64に取り付ける1つの実施形態が、図3に示されている。本実施形態によれば、キャリッジ38は、(たとえば、ピン、ベアリング、ボルトなどを使用して)ピボット81でプラットフォーム64に取り付けられている。キャリッジ38をピボット81中心に回転させるために、駆動モータ82が設けられている。さらに具体的に言うと、駆動モータ82は、プラットフォーム64に取り付けられて、キャリッジ38の下側に取り付けられたギヤリング80と噛み合ったギヤアセンブリ84に作動連結されている。したがって、駆動モータ82を作動させると、ギヤアセンブリ84が回転して、それに対してギヤリング80が移動することによって、キャリッジ38が軸11を中心にして回転することができる。
【0029】
キャリッジ38をプラットフォーム64に取り付ける他の実施形態も、本発明の範囲に入ると考えられ、本発明がそれの特定の実施形態に制限されることはない。一例として、本発明の教示に従って使用することができる別の適当な実施形態には、Mueller他の「回転式カートリッジ係合アセンブリ(ROTATABLE CARTRIDGE−ENGAGING ASSEMBLY)」に対する共有米国特許第6,327,113 B1号(2001年12月4日)にさらに詳細に記載されているものが含まれる。
【0030】
キャリッジ38が、図4の1つの実施形態に従ってさらに詳細に示されており、ほぼU字形のチャネルを間に画成するパネル40、42を有することができる。また、多数の垂直方向の細長ガイドスロット41が側部パネル40に形成されており、以下にさらに詳細に記載するように、カートリッジ係合アセンブリ30をそれらに取り付けることができる。
【0031】
カートリッジハンドリング装置10は、キャリッジ38に取り付けられたカートリッジ係合アセンブリ30も有することができる。本発明の1つの実施形態に従ったカートリッジ係合アセンブリ30が、図4にさらに詳細に示されており、データカートリッジ18を受け取ることができる寸法の室またはキャビティ31’を定めるフレームアセンブリ31を有することができる。1つの実施形態によれば、カートリッジ係合アセンブリのフレームアセンブリ31にピン33を設けて、キャリッジ38の側部パネル40に形成されたガイドスロット41に摺動可能にはめ込むことができる。したがって、カートリッジ係合アセンブリ30は、キャリッジ38内に摺動可能に取り付けることができる。
【0032】
カートリッジ係合アセンブリ30は、データカートリッジ18に係合して、そのデータカートリッジ18を(たとえば、保管マガジン14から)カートリッジ係合アセンブリ30の室31’内へ引き込むことによって、媒体保管システム12内を搬送することができ、また、データカートリッジ18を予定の目的地で(たとえば、読み書き装置16内へ)突き出すことができる。しかし、カートリッジ係合アセンブリ30のさらなる詳細な説明は本発明を理解または実施するのに必要ではないので、カートリッジハンドリング装置10と共に使用できる特定のカートリッジ係合アセンブリ30については、本明細書ではさらには詳細に記載しない。
【0033】
さらに、現時点で既知であるか、将来に開発される広範囲のカートリッジ係合アセンブリが本発明の範囲に入ると考えられることを理解されたい。したがって、本発明のカートリッジハンドリング装置10は、本明細書に図示して説明されている特定のカートリッジ結合アセンブリ30での使用に制限されないと見なされるべきである。
【0034】
カートリッジハンドリング装置10はまた、カートリッジ係合アセンブリ30をキャリッジ38に対して上昇および降下させるようにキャリッジ38に作動連結されたリフトシステム(全体的に35で示す)を有することができる。1つの実施形態によれば、リフトシステム35は、図4に示されているような、ピン・イン・トラック型位置決めシステムを有することができる。
【0035】
図4に示されたピン・イン・トラック型位置決めシステムは、カートリッジ係合アセンブリ30に取り付けられるか、それに形成されたガイドピン33と、キャリッジ38に形成されたガイドスロット41と、傾斜位置決めトラック36を形成した可動リフトプレート34とを備えている。リフトプレート34は、レール32内を摺動するようにキャリッジ38に取り付けられている。カートリッジ係合アセンブリ30の反対側にも別のリフトプレートおよびガイドピンが設けられており、図4には示されていないが、他方のリフトプレートおよびガイドピンは、図4に示されたリフトプレート34およびガイドピン33と同一である。本実施形態では、他方のリフトプレートは、リフトプレート34と逆の向きでキャリッジ38に取り付けられているので、それに形成された傾斜位置決めトラックは、図4のリフトプレート34に示されたものと逆の方向に傾斜しており、このことは、リフトシステム35の作動を以下に(図5を参照)さらに詳細に説明する時に、明らかになるであろう。
【0036】
ピン・イン・トラック型位置決めシステムは、カートリッジ係合アセンブリ30上のガイドピン33が、キャリッジ38に形成されたガイドスロット41およびリフトプレート34に形成された傾斜位置決めトラック36に摺動可能に係合するようにして組み立てることができる。キャリッジ38にはまた、ガイドレール32が取り付けられるか、形成されており、リフトプレート34をそれに摺動可能にはめ込むことができる。
【0037】
また、リフトシステム35の本実施形態によれば、リフトプレート34をレール32内で移動させるために、アクチュエータアセンブリが設けられている。1つの実施形態によれば、アクチュエータアセンブリは、キャリッジ38に取り付けられた駆動モータ90(図3)を有し、それにシャフト62が作動連結されている。駆動モータ90が作動すると、クランクアセンブリ60が回転する。クランクアセンブリ60は、ピン94でリフトプレート34に係合しており、それが回転すると、ピン94およびクランクアセンブリ60の協働作用によって、リフトプレート34がキャリッジ38の側部40に対して移動する。リフトプレート34が移動すると、ガイドスロット41および傾斜位置決めトラック36の協働作用によって、ガイドピン33が場合に応じて「上る」か「下り」、それによってカートリッジ係合アセンブリ30がキャリッジ38に対して上昇または降下する。リフトシステム35の作用については、以下にさらに詳細に説明する。
【0038】
ガイドピン33およびトラック36、41は好ましくは、互いに係合する寸法であるが、低摩擦滑り嵌合と良好な位置決め正確度との釣り合わせが行われている。カートリッジハンドリング装置10は、本明細書では4ピンのピン・イン・トラック型垂直位置決めシステムを有する(すなわち、キャリッジ38の各側に2本のガイドピン33が設けられている)ように図示して説明されているが、他の実施例では、使用するガイドピン33および対応のトラック36、41の数を増減してもよい。ガイドピン33およびトラック36、41の寸法および数は、設計への考慮に基づいて変更できることに注意されたい。そのような設計への考慮には、カートリッジ係合アセンブリ30の寸法および/または重量が含まれるが、それに制限されない。また、必須ではないが、ガイドピン33用に低摩擦支持面を設けるために、好ましくはトラック36、41を低摩擦材料(たとえば、テフロン(Teflon)(登録商標))で被覆する。また、ガイドピン33は、鋼で製造することができるが、他の材料も使用することができる。
【0039】
また、カートリッジハンドリング装置10は、本明細書に図示して説明したリフトシステム35と共に使用することに限定されないことにも注意されたい。たとえば、ガイドピン33の1つまたは複数を駆動して、リフトプレート34を移動させてもよい。そのような実施形態では、ガイドピン33を回転させて、(たとえば、ギヤによるか、摩擦的に)傾斜位置決めトラック36に係合させることによって、それに対して上るか、下るようにしてもよい。また、たとえば、ピン・イン・トラック型垂直位置決めシステムは、さまざまな異なったトラックパターンを有することができる。本発明の教示に従って使用することができる他の適当なピン・イン・トラック型リフトシステムが、Jones他の「ピン・イン・トラック型リフトシステム(PIN−IN−TRACK LIFT SYSTEM)」に対する共有米国特許第5,996,741号(1999年12月7日)にさらに詳細に記載されており、それの開示内容はすべて参照として本明細書に援用される。また、カートリッジハンドリング装置10は、ピン・イン・トラック型垂直位置決めシステムの使用に限定されない。他の実施形態では、カートリッジハンドリング装置10は、制限的ではないが、ベルト駆動式リフトシステム、ねじ駆動式リフトシステム、ギヤ・アンド・ラック型リフトシステムなどの他のリフトシステムを備えることもできる。本発明の教示に精通すれば、当該技術分野の専門家であれば、他のリフトシステムを十分に理解し、本発明に使用できるように容易に適応させることができる。
【0040】
カートリッジハンドリング装置10の作用を説明する前に、カートリッジハンドリング装置10の部材は、目的の用途に適した広範囲の材料のいずれで形成することもできることに注意されたい。たとえば、プラットフォーム64、キャリッジ38およびリフトプレート34は板金で形成することができ、カートリッジ係合アセンブリ30のフレームアセンブリ31はプラスチックで形成することができる。しかし、本発明は、いずれの特定材料での形成にも制限されないと見なされるべきである。
【0041】
また、カートリッジハンドリング装置10は、電源、電子制御部、およびデータ処理システムなどのさまざまな付属装置も収容することができることに注意されたい。そのような付属装置は一般的に媒体保管システムに組み込まれており、したがって、十分に理解されており、本発明の十分な理解または実施にさらなる記載が必要とされないので、本明細書では図示または説明を行わない。
【0042】
本明細書では、カートリッジハンドリング装置10の実施形態を特定の実施形態に従って、また、特定の媒体保管システムの実施形態に使用できる場合について、図示して説明しているが、本発明の他の実施形態も、本発明の範囲に入ると考えられる。
【0043】
カートリッジハンドリング装置10は、以下のように、本発明の1つの実施形態に従って媒体保管システム12内でデータカートリッジ18にアクセスしてそれを搬送するように作動することができる。簡単に言うと、ユーザが特定のデータカートリッジ18へのアクセスを要求すると、カートリッジハンドリング装置10用に信号が制御システム(図示せず)へ送られる。制御システムは、カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内で、データカートリッジ18が保管されている保管マガジン14の近傍に位置決めする。保管マガジン14から取り出した後、制御システムはカートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内で読み書き装置16の近傍に位置決めする。次に、データカートリッジ18を読み書き装置16内へ突き出して、それに保存されているデータにアクセスできるようにする。
【0044】
さらに具体的に言うと、カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内の別の場所へ(たとえば、ガイドシステム20によって定められた変位経路に沿って)移動させる場合、駆動システム70を作動させる。駆動モータ70は、それに作動連結されているギヤアセンブリ72を回転させ、このギヤアセンブリ72はガイドトラック66上のギヤラック68と噛み合っている。駆動モータ70の回転方向(たとえば、時計回りまたは反時計回り)に応じて、カートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12内で矢印22の方向または矢印23の方向のいずれかに移動する。カートリッジハンドリング装置10がガイドシステム20に沿った所望場所に位置決めされると、駆動モータ70は遮断されるか、他の方法で切り離される。
【0045】
カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内で軸11を中心にして回転させようとする場合、駆動システム82を作動させて、キャリッジ30をプラットフォーム64に対して回転させる。すなわち、駆動モータ82を作動させると、歯車リング80と噛み合っている歯車アセンブリ84が回転する。その結果、キャリッジ38およびその内部に取り付けられたカートリッジ係合アセンブリ30が、プラットフォーム64に対して軸11を中心にして回転する。駆動モータ82の回転方向(たとえば、時計回りまたは反時計回り)に応じて、キャリッジ30はいずれかの方向に(すなわち、矢印24で示されているように)回転する。したがって、カートリッジハンドリング装置10を回転させることによって、カートリッジ係合アセンブリ30が両側の保管マガジン14、14’のいずれかに、または場合によっては、読み書き装置16に面することができる。カートリッジハンドリング装置10が媒体保管システム12内で所望方向に面する向きになると、駆動モータ82は遮断されるか、他の方法で切り離される。
【0046】
カートリッジ係合アセンブリ30は、垂直方向にも位置決めすることができる。たとえば、カートリッジ係合アセンブリ30を上昇させて、保管マガジン14、14’の一方の上側保管室28から所望のデータカートリッジ18を取り出すことができる。あるいは、たとえば、カートリッジ係合アセンブリ30を降下させて、保管マガジン14、14’の一方の下側保管室28から所望のデータカートリッジ18を取り出すことができる。
【0047】
カートリッジ係合アセンブリ30の垂直移動は、キャリッジ38に対する移動プレート34の協働作用によって行うことができる。以下の記載は主にカートリッジハンドリング装置10の一方側に関するものであるが、カートリッジハンドリング装置10の他方側に関しても、同一の事象および機能が同時に生じるであろう。
【0048】
可動プレート34の実施形態が、図5に示されている。本実施形態によれば、駆動モータ90(図3)が作動すると、クランクアセンブリ60がピボット62を中心にして(たとえば、図5の矢印95の方向に)回転する。クランクアセンブリ60が移動すると、プレート34に係合したピン94によって、リフトプレート34が矢印50および52の方向に移動する。すなわち、クランクアセンブリが図5に実線60で示された位置に移動すると、一方のプレート34が矢印50の方向に移動し、他方のプレートは同時に矢印52の方向に移動する。同様に、クランクアセンブリが図5に点線60’で示された位置に移動すると、一方のプレート34が矢印52の方向に移動し、他方のプレートは同時に矢印50の方向に移動する。
【0049】
リフトプレート34の一方が矢印50の方向へ移動すると、傾斜位置決めトラック36およびガイドトラック41の協働作用によって、図6(a)に矢印51で示されているように、ガイドピン33が(したがってカートリッジ係合アセンブリ30も)キャリッジ38に対して上方へ移動する。ガイドピン33が傾斜位置決めトラック36の上側休止領域36’に達すると、駆動システム90がリフトプレート34の移動を停止させることができる。したがって、カートリッジ係合アセンブリ30は、図6(a)に示されているように、キャリッジ38に対して上昇位置で垂直方向に位置決めされる。
【0050】
カートリッジ係合アセンブリ30を降下させたい場合、駆動システムがリフトプレート34を、図6(b)に示されているように、キャリッジ34に対して逆方向に(たとえば、矢印52の方向に)移動させる。リフトプレート34が矢印52の方向に移動すると、傾斜位置決めトラック36およびガイドトラック41の協働作用によって、ガイドピン33がキャリッジ38に対して下方へ(すなわち、矢印53の方向に)移動する。ガイドピン33が傾斜位置決めトラック36の下側休止領域36”に達すると、駆動システム90がリフトプレート34の移動を停止させることができる。したがって、カートリッジ係合アセンブリ30は、キャリッジ38に対して降下位置で垂直方向に位置決めされる。
【0051】
したがって、カートリッジハンドリング装置10のカートリッジ係合アセンブリ30は、キャリッジ38に対して垂直方向に位置決めされて、媒体保管システム12の複数平面上に保管されているデータカートリッジ18にアクセスすることができる。データカートリッジ18が取り出された後、そのデータカートリッジ18を(たとえば、読み書き装置16へ)届けることができるように、カートリッジハンドリング装置10を媒体保管システム12内で再位置決めすることができる。ここでは、カートリッジハンドリング装置10の作用が、データカートリッジ18を保管マガジン14、14’から取り出す場合について記載されているが、カートリッジハンドリング装置10は同様に、データカートリッジ18を読み書き装置16およびメールスロット(図示せず)間で受け渡しするように作動することもできることを理解されたい。同様に、カートリッジハンドリング装置10の作動がいずれの特定の順序にも限定されないことを理解されたい。たとえば、カートリッジ係合アセンブリ30は、媒体保管システム内を変位経路22、23に沿って横方向に並進しながら、垂直方向に位置決めし、かつ/または同時に回転することができる。
【0052】
本発明の実施形態を記載してきたが、媒体保管システム12およびそれに使用されるカートリッジハンドリング装置10が、データ保管技術全般および媒体保管システム、特にカートリッジハンドリング装置における重要な進歩を示していることは、容易に明らかである。本発明のカートリッジハンドリング装置10は、媒体保管システム12内に保管されたデータカートリッジに迅速かつ容易にアクセスすることができ、それによって、媒体保管システム12の保管密度を増加させることができる。また、好都合な点として、本発明の保管マガジン14、14’は、米国電子工業会(EIA)規格のラックシステムに使用できるように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データカートリッジの保管およびアクセスを行うために本発明の1つの実施例に従って使用することができる媒体保管システムの平面図である。
【図2】図1に示されているような媒体保管システムに使用される保管マガジンの1つの実施形態の斜視図である。
【図3】図1に示されているような媒体保管システムに使用されるカートリッジハンドリング装置の1つの実施形態の側面図である。
【図4】図3に示されたカートリッジハンドリング装置の組み立てを説明する立体斜視図である。
【図5】図3のカートリッジハンドリング装置の平面図であって、そのためのリフトシステムの1つの実施形態の作用を説明している。
【図6(a)】図3に示されたカートリッジハンドリング装置の、それのカートリッジ係合アセンブリが上昇位置にあるところを示す簡略化した側面図である。
【図6(b)】図3に示されたカートリッジハンドリング装置の、それのカートリッジ係合アセンブリが降下位置にあるところを示す簡略化した側面図である。
【符号の説明】
10 カートリッジハンドリング装置
12 媒体保管システム
30 カートリッジ係合アセンブリ
34 リフトプレート
35 リフトシステム
36 位置決めトラック
38 キャリッジ
64 プラットフォーム
94 ピン
Claims (10)
- 媒体保管システム用のカートリッジハンドリング装置において、
前記媒体保管システム内に取り付けられて、その内部の定められた変位経路に沿って移動可能なプラットフォームと、
該プラットフォームに取り付けられて、前記変位経路に垂直な線を中心にして回転可能なキャリッジと、
該キャリッジに取り付けられて、前記キャリッジの回転に合わせて異なった方向に面するカートリッジ係合アセンブリと、
該カートリッジ係合アセンブルに作動連結されて、前記カートリッジ係合アセンブリを前記キャリッジに対して垂直方向に位置決めするリフトシステムと、
を備えることを特徴とするカートリッジハンドリング装置。 - 前記リフトシステムは、ピン・イン・トラック形位置決めシステム、ベルト駆動式リフトシステム、ねじ駆動式リフトシステム、およびギヤ・アンド・ラック式リフトシステムの群から選択されることを特徴とする請求項1記載のカートリッジハンドリング装置。
- 前記リフトシステムは、
少なくとも1つの位置決めトラックを内部に形成したリフトプレートと、
前記キャリッジに形成された少なくとも1つのガイドスロットと、
前記カートリッジ係合アセンブリに取り付けられて、前記少なくとも1つの位置決めトラックおよび前記少なくとも1つのガイドスロットに係合する少なくとも1本のピンと、を備え、
前記リフトプレートが前記キャリッジに対して移動する時、前記少なくとも1つの位置決めトラックおよび前記少なくとも1つのガイドスロット内を摺動する前記少なくとも1本のピンの協働作用が、前記カートリッジ係合アセンブリを所望通りに上昇および降下させるようにした、
ことを特徴とする請求項1記載のカートリッジハンドリング装置。 - 前記キャリッジに取り付けられたギヤラックと、該ギヤラックと噛み合って、前記キャリッジを前記プラットフォームに対して回転させるギヤアセンブリと、を備えることを特徴とする請求項1記載のカートリッジハンドリング装置。
- 前記プラットフォームおよび前記媒体保管システム間に取り付けられた少なくとも1つの負荷積載部材を備えることを特徴とする請求項1記載のカートリッジハンドリング装置。
- 前記キャリッジおよび前記プラットフォーム間に取り付けられた少なくとも1つの負荷積載部材を備えることを特徴とする請求項1記載のカートリッジハンドリング装置。
- 互いにほぼ向き合わされて配置され、少なくとも上側および下側保管室を内部に形成した第1および第2保管マガジンと、
該第1および第2保管マガジン間に変位経路を定めるガイドシステムと、
該ガイドシステムに取り付けられており、前記ガイドシステム上で前記変位経路に沿って前記第1および第2保管マガジン間を移動可能であり、また、前記変位経路に垂直な線を中心にして回転して前記第1または前記第2保管マガジンのいずれにも面することができるカートリッジ係合アセンブリと、
該カートリッジ係合アセンブリに作動連結されて、前記カートリッジ係合アセンブリを前記第1および第2保管マガジン内に形成された前記上側および下側保管室の近傍に位置決めするリフトシステムと、
を備えることを特徴とする媒体保管システム。 - 前記第1および第2保管マガジンは、EIA規格寸法の媒体保管システム内にはまる寸法を有することを特徴とする請求項7記載の媒体保管システム。
- 前記第1および第2保管マガジンは、2U媒体保管システム内にはまる寸法を有することを特徴とする請求項7記載の媒体保管システム。
- 前記第1および第2保管マガジンは、3U媒体保管システム内にはまる寸法を有することを特徴とする請求項7記載の媒体保管システム。
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