JP2004062674A - Production management method and production management program - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品の生産の流れの中での各部門におけるキャッシュフローの時間変化を算出する生産管理方法及び生産管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にある生産部門で製品を生産する場合、下位部門や他社、外注先を含むさまざまな生産個所で生産された部品を用い、当該部門の生産部品との組み立て等を行い、製品を生産する。又、当該生産部門の製品が、複数の他生産個所の複数製品の部品となることもある。このように、ある生産部門の製品は、さまざまな生産個所を経て、市場に出回る最終製品に至る。このとき、これらの製品の生産において、販売計画に基づき、製品の生産計画や在庫計画を立てる必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、生産計画や在庫計画を作成する際、製品のキャッシュフローをリアルタイムで知ることは困難であった。
【0004】
よって、上記の問題を鑑み、本発明は、複数種類の製品の生産において、販売計画に基づきリアルタイムに製品の生産計画および在庫計画を作成し、製品の生産、在庫、販売によるキャッシュフローの時間変化を表示し、利用者の経営判断のための情報を得る生産管理方法及び生産管理プログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、部品から製品を生産する管理を行う生産管理コンピュータが、(イ)製品の製造スケジュールを作成する際に必要となる製品データ、部品データ、製造データ及びリソース使用量データの一部を変更するステップと、(ロ)変更後のデータにより製造スケジュールを作成するステップと、(ハ)製造スケジュールに沿った製品データ、リソース使用量データ及び部品から製品を生産する生産部門の部門データを取得するステップと、(ニ)製品データ、リソース使用量データ及び部門データからキャッシュフローを計算するステップとを含む生産管理方法であることを要旨とする。
【0006】
第1の特徴に係る生産管理方法によると、生産・販売計画のさまざまなパターンの変更のもとでの、各種キャッシュフロー時系列を正確にシミュレートでき、キャッシュフローを改善するための適切な生産計画の立案および変更が可能となる。
【0007】
又、第1の特徴に係る生産管理方法は、キャッシュフローを表示するステップを更に含んでも良い。この生産管理方法によると、各種キャッシュフロー時系列を容易に把握することができる。
【0008】
本発明の第2の特徴は、部品から製品を生産する管理を行う生産管理コンピュータが、(イ)部品から製品を生産する生産部門が直接属する上位部門である親部門から、上位部門CFデータを取得するステップと、(ロ)生産部門が直接属する下位部門である子部門から、下位部門CFデータを取得するステップと、(ハ)製品データ、リソース使用量データ及び生産部門の部門データから生産部門のキャッシュフローを計算するステップと、(ニ)生産部門のキャッシュフロー及び上位部門CFデータから上位連結キャッシュフローを計算するステップと、(ホ)生産部門のキャッシュフロー及び下位部門CFデータから下位連結キャッシュフローを計算するステップと、(へ)生産部門のキャッシュフローあるいは下位連結キャッシュフローを親部門へ送信するステップと、(ト)生産部門のキャッシュフローあるいは上位連結キャッシュフローを子部門へ送信するステップとを含む生産管理方法であることを要旨とする。
【0009】
第2の特徴に係る生産管理方法によると、上位部門、下位部門の連結キャッシュフローデータを取得することができる。
【0010】
又、第2の特徴に係る生産管理方法は、上位連結キャッシュフローあるいは下位連結キャッシュフローを表示するステップを更に含んでも良い。この生産管理方法によると、連結キャッシュフローを容易に把握することができる。
【0011】
本発明の第3の特徴は、部品から製品を生産する管理を行う生産管理コンピュータに、(イ)製品の製造スケジュールを作成する際に必要となる製品データ、部品データ、製造データ及びリソース使用量データの一部を変更する手順と、(ロ)変更後のデータにより製造スケジュールを作成する手順と、(ハ)製造スケジュールに沿った製品データ、リソース使用量データ及び部品から製品を生産する生産部門の部門データを取得する手順と、(ニ)製品データ、リソース使用量データ及び部門データからキャッシュフローを計算する手順とを実行させるための生産管理プログラムであることを要旨とする。この生産管理プログラムは、キャッシュフローを表示する手順を更に実行させても良い。
【0012】
本発明の第3の特徴に係る生産管理プログラムを読み出すことにより、生産管理システム等に上記の手順を実行させることが可能となる。
【0013】
本発明の第4の特徴は、部品から製品を生産する管理を行う生産管理コンピュータに、(イ)部品から製品を生産する生産部門が直接属する上位部門である親部門から、上位部門CFデータを取得する手順と、(ロ)生産部門が直接属する下位部門である子部門から、下位部門CFデータを取得する手順と、(ハ)製品データ、リソース使用量データ及び生産部門の部門データから生産部門のキャッシュフローを計算する手順と、(ニ)生産部門のキャッシュフロー及び上位部門CFデータから上位連結キャッシュフローを計算する手順と、(ホ)生産部門のキャッシュフロー及び下位部門CFデータから下位連結キャッシュフローを計算する手順と、(へ)生産部門のキャッシュフローあるいは下位連結キャッシュフローを親部門へ送信する手順と、(ト)生産部門のキャッシュフローあるいは上位連結キャッシュフローを子部門へ送信する手順とを実行させるための生産管理プログラムであることを要旨とする。この生産管理プログラムは、上位連結キャッシュフローあるいは下位連結キャッシュフローを表示する手順を更に実行させても良い。
【0014】
本発明の第4の特徴に係る生産管理プログラムを読み出すことにより、生産管理システム等に上記の手順を実行させることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
【0016】
(生産の形態例)
まず、本発明の生産管理方法に係る製品と部品の関係について説明する。以下の説明において、ある生産部門で生産する製品Pについて、製品Pを直接構成する部品を、「製品Pの部品」とし、その部品を生産する生産個所を「製品Pの部品生産個所」とする。同様に製品Pを直接の部品とする製品を、「製品Pの親製品」とし、その親製品を生産する生産個所を「製品Pの親製品生産個所」とする。又、製品Pの親製品や、製品Pの親製品を部品とする更なる親製品を「製品Pの下流製品」とし、その生産個所を「製品Pの下流製品生産個所」とする。又、製品Pの部品や、製品Pの部品を製品とする孫部品を「製品Pの上流製品」とし、その生産個所を「製品Pの上流製品生産個所」とする。
【0017】
ある生産部門において、当該部門はm種の製品Pi(i=1、2、…、m)を生産するとする。当該部門ではこれらの製品を生産するために、部門外から、n種の部品Xj(j=1、2、…、n)を購入する。各Xjは、当該部門の1個以上の製品Piの部品となる。この関係を図2に示す。図2において、中央の四角は生産個所31を示し(この場合当該部門)、矢印は部品Xjが製品Piの部品となる関係を示す。例えば、部品X1は、製品P1、P2の部品となる。
【0018】
このような生産が多段につながり、図3に示すような製品の流れができる。ここでは、生産箇所Aの製品P1は、生産箇所Dの部品となり、当該部門Aの製品P2及びP3は、生産箇所Eの部品となることを示している。又、生産箇所Aの部品X1及びX2は、生産箇所Bの製品であり、生産箇所Aの部品X3は、生産箇所Cの製品であることを示している。同種の製品であっても、部品として組み込まれる生産個所が異なる場合は、異なる製品とする。
【0019】
(部門の構成例)
次に、本発明の生産管理方法に係る部門間の関係について説明する。ここで述べる「部門」とは、製品あるいは部品の流れとは無関係に、資金や利益の流れを考慮する際の所属関係にあるものを表す。例えば、本社の下位部門に工場があり、工場の下位部門に製造部があるという関係である。以下の説明において、対象となる部門(以下、「自部門」と呼ぶ。)が直接属する上位部門を「親部門」、自部門に直接属する下位部門を「子部門」とする。各部門には親部門が最大1個有り、子部門は0個以上ある。図4は部門の構成例であり、自部門は、親部門を1個有し、子部門を2個有することを示している。本発明の実施の形態では、親部門と子部門を持ち、又、自部門で製品の製造・販売を行う部門を対象として説明を行う。部門の中には、親部門もしくは子部門を持たない部門や、自部門では製造・販売を行わない部門も有り得るが、本発明はこれらの部門にも適用可能である。
【0020】
(各データの例)
次に、本発明の生産管理方法で使用する製造データ、リソース使用量データ、製品データ、部品データ、部門データについて説明する。
製造データは、図5に示すように、自部門の各製品Pi(i=1、2、…)の製造工程についてのデータである。製品Piの製造に必要な工程名、工程間の順序関係、使用リソース種別、リソース使用数などが記載される。使用リソースX1、X2、X3は、例えば、部品を指し、製品Piの製造に必要なリソース使用数がその部品の個数として示されている。又、使用リソースW1、W2、W3は、例えば、機械を指し、製品Piの製造に必要なリソース使用数がその機械の使用時間として示されている。製造データは図1の製造データ保持部17に保持される。
【0021】
リソース使用量データは、機械や労働力、部品などの製品の生産に必要な各リソースについて、各生産期の使用状況などを保持する。リソースの使用状況としては図6に示すように、計画量、確定量、余剰量などがある。リソース使用量データは、図1のリソース使用量データ保持部14に保持される。
【0022】
製品データは、図7(a)に示すように、各製品Pi(i=1、2、…)の、生産期ごとのa製品価格やb製造直接費、c限界利益などを含むデータである。又、図7(b)に示すように、各生産期のd販売計画量やe生産計画量、f販売確定量、g在庫量などの生産量・販売量に関するデータも保持する。更に、図7(c)に示すように、生産の流れに沿った、h余剰生産量、i上流連結貢献利益、j実効余剰生産量、k連結貢献利益も保持する。ここで、「上流連結貢献利益」とは、上流製品生産個所から自部門までの各製品1個あたりの貢献利益を指す。「連結貢献利益」とは、自部門から下流生産箇所までの各製品1個あたりの貢献利益を指す。又、「余剰生産量」とは、自部門及び上流製品生産箇所の機械や部品の余剰量を指す。「実効余剰生産量」とは、余剰生産量の中で、他部門に回すことによって実際に使用することができる量を指す。製品データは、図1の製品データ保持部12に保持される。
【0023】
部品データは、図8に示すように、各部品の、生産期ごとのa余剰生産量、b上流連結貢献利益、c実効余剰生産量、d連結貢献利益などのデータである。部品データは、図1の部品データ保持部19に保持される。
【0024】
部門データは、図9に示すように、当該部門全体の、各生産期の費用、売り上げ、利益、各種キャッシュフロー等のデータである。部門データは、図1のCFデータ保持部28に保持される。費用としては、各生産期の部門の共通固定費や、当該部門全製品や納入部品の在庫管理に要する在庫費用、部品等の資源の購入に要する資源確定費がある。共通固定費は、例えば、従業員の各生産期の給料や光熱費等更に詳細な項目ごとに保持および計算されてもよい。又売り上げおよび利益は製品ごと、あるいは所属部門ごと等詳細に保持および計算されてもよい。利益としては限界利益だけでなく、純利益などを保持および計算してもよい。
【0025】
次に、生産の流れに沿って、製品データと部品データの送受信について、図10を用いて説明する。当該部門をAとし、Aでは部品X1から製品P1を生産する。製品P1の部品生産個所をB、親製品生産個所をDとする。当該部門Aと部品生産個所Bの間では次のようにデータのやり取りがなされる。
【0026】
当該部門Aからは部品X1について、部品データのc実効余剰生産量とd連結貢献利益を部品生産個所Bに送信し、Bでは、これを製品データ取得部11で取得し、製品データのj実効余剰生産量とk連結貢献利益として保持する。Bは製品データとして、X1のh余剰生産量、i上流連結貢献利益を製品データ送信部13から部門Aに送信し、部門Aでは部品データ取得部18でこれらを取得し、部品データのa余剰生産量とb上流連結貢献利益として保持する。部門Aと親製品生産個所Dの間でも同様のデータのやり取りがなされる。
【0027】
(生産管理システム構成の一例)
本発明に係る生産管理システムは、図1に示すように、親製品生産箇所から製品データ5aを取得する製品データ取得部11、製品データの保持や編集を行う製品データ保持部12、親製品生産箇所へ製品データ5bを送信する製品データ送信部13、部品生産箇所から部品データ6aを取得する部品データ取得部18、部品データの保持や編集を行う部品データ保持部19、部品生産箇所へ部品データ6bを送信する部品データ送信部20を備える。又、製品データ、製造データ、部品データより、上流連結貢献利益及び連結貢献利益を計算する連結貢献利益計算部22、製品データ5a、製造データ、部品データ6aより、実効余剰生産量を計算する実効余剰生産量計算部23を備える。更に、製品データ5a、部品データ6a、製造データ、製造スケジュール、リソース使用量データを入力として、所望の生産期間の製造スケジュールを作成する生産スケジューラ16を備える。生産スケジューラ16は、キャッシュフローデータを入力とすることもあり得る。
【0028】
製造データ保持部17は、製造データを保持する。リソース使用量データ保持部14は、リソース使用量データを保持する。製造スケジュール保持部15は、生産スケジューラ16の作成する機械の使用スケジュールや部品の使用スケジュールなど、当該生産部門の製品の製造スケジュールを保持する。生産スケジューラ16によって、製造スケジュールが作成されると、それに伴い、リソース使用量データの計画量等や製品データe生産計画量やg在庫量等も変化する。
【0029】
更に、本発明に係る生産管理システムは、上位部門の各種キャッシュフロー、利益、販売量などの上位部門CFデータ7aを取得する上位部門CFデータ取得部24、下位部門の各種キャッシュフロー、利益、販売量などの下位部門CFデータ7bを取得する下位部門CFデータ取得部27、製品データやリソース使用量データ、上位部門CFデータ7a、下位部門CFデータ7bから自部門の各種キャッシュフロー、利益、販売量などのデータを計算するCFデータ計算部25、自部門のCFデータを保持するCFデータ保持部28、自部門のCFデータや上位部門あるいは下位部門を含めたCFデータ等を表示するCFデータ表示部30、自部門のCFデータ7cを上位部門へ送信する上位部門CFデータ送信部26、自部門のCFデータ7dを下位部門へ送信する下位部門CFデータ送信部29を備える。
【0030】
(各種キャッシュフロー算出による生産管理方法)
次に、本発明の実施の形態に係る各種キャッシュフロー算出による生産管理方法について、図1及び図11を用いて説明する。
【0031】
(イ)図11のステップS101において、製品データ保持部12から製品データ、リソース使用量データ保持部14からリソース使用量データ、CFデータ保持部28から当該生産部門の部門データ等を取得する。
【0032】
(ロ)次に、ステップS102において、これらのデータからCFデータ計算部25がキャッシュフローデータの計算を行う。キャッシュフローには、現状キャッシュフロー、生産計画キャッシュフロー、販売計画キャッシュフロー、在庫各時点キャッシュフロー、余剰能力キャッシュフローなどがある。各種キャッシュフローの詳細な計算方法は後述する。
【0033】
(ハ)次に、ステップS103において、計算された各種キャッシュフローは、CFデータ保持部28に保持され、必要に応じて、CFデータ表示部30により表示される。
【0034】
この各種キャッシュフロー算出による生産管理方法によると、今後の生産・販売のさまざまなケースのもとでのキャッシュフロー時系列を知ることができる。販売の新規確定や、生産計画の更新にしたがって上記各種キャッシュフローは随時更新されるので、利用者は最新の情報に基づき、キャッシュフロー時系列を適切に認識することができる。
【0035】
(各種キャッシュフローの算出例)
上述したように、製品データには、各製品の生産期ごとの製品価格、製造直接費や限界利益、生産・販売・在庫計画量などが保持される。ここで、製品データから、生産・販売計画のもとでの当該部門の各種キャッシュフロー時系列の計算・表示する方法を示す。
【0036】
(a)キャッシュフロー算出に使用するデータ
まず、各種キャッシュフロー算出に使用するデータの一例について説明する。当該生産部門で生産する2種の製品について、製品データから抜き出した販売計画量、生産計画量、確定販売量、余剰生産量、在庫量の一例を図14に示す。第一列の生産期は、例えば日や週、月を表す。図14の各製品の在庫量の内訳例を図15に示す。この例では、在庫量は、繰越し在庫量と、販売可能在庫量に分類される。繰越し在庫は、来期に繰り越すことが決まっている在庫で、その生産期で販売することはできない。一方、販売可能在庫はその生産期で販売することが可能な在庫である。このような在庫量の内訳も、製品データに保持されている。又、図16に、各製品の一生産単位あたりの価格、製造直接費、在庫費用係数を示す。ここでは、これらの値を生産期ごとに設定しているが、全生産期にわたり変化しない場合も有り得る。このようなデータも製品データに保持されている。
【0037】
(b)自部門キャッシュフローと各生産期の入出金額の時系列データの表示
本発明に係る生産管理システムは生産スケジューラ16によりスケジューリングされる生産計画に基づき、以下の(イ)〜(ホ)の各種キャッシュフローを算出し、表示することができる。
【0038】
(イ)Z_CF[n]:第n期の現状キャッシュフロー
生産計画どおりに生産し、現状で販売の確定している製品のみを販売した場合のキャッシュフローである。確定している販売による利益と、計画の立っている生産および在庫のコスト、固定費によるキャッシュフロー時系列である。利用者はこの現状キャッシュフロー時系列を見ることで、現状の生産計画のもとでキャッシュフローは現状キャッシュフロー時系列を下回ることはないと推定することができる。αP[n]を第n期の製品Pの単価、βP[n]を第n期の製品Pの限界利益、γP[n]を第n期の製品Pの在庫費用係数、YP[n]を第n期の製品Pの生産計画量、ZP[n]を第n期の製品Pの確定販売量、IP[n]を第n期の製品Pの在庫量、F[n]を第n期の部門共通固定費とすると、第n期の現状キャッシュフローZ_CF[n]は、以下の式で算出される。
【0039】
【数1】
(ロ)Y_CF[n]:第n期の生産計画キャッシュフロー
生産計画どおりに生産し、製品を各生産期で全て販売し、在庫を持たない場合のキャッシュフローである。現状の生産計画のもとでの最良の販売シナリオに基づくキャッシュフロー時系列である。利用者はこの生産計画キャッシュフロー時系列を見ることで、現状の生産計画のもとでキャッシュフローは上記現状キャッシュフロー以上、生産計画キャッシュフロー以下になると推定することができる。PP[n]を第n期の製品Pの来期繰越し在庫量、SIP[n]を第n期の製品Pの販売可能在庫量(=IP[n]−PP[n])とすると、第n期の生産計画キャッシュフローY_CF[n]は、以下の式で算出される。
【0040】
【数2】
(ハ)I_CF[n]:第n期の在庫各時点販売キャッシュフロー
現状で販売の確定している製品に加え、第n期の販売可能在庫量分を販売した場合のキャッシュフローである。生産計画どおりに生産される製品のうち販売の確定している製品以外は、現状では在庫となる予定である。現状の生産計画のもと、販売確定分の製品に加え、第n期までに積みあがる在庫のうち販売可能なものを第n期に販売した場合のキャッシュフロー時系列である。現状キャッシュフロー以上、生産計画キャッシュフロー以下になる。第n期の在庫各時点販売キャッシュフローI_CF[n]は、以下の式で算出される。
【0041】
【数3】
(ニ)X_CF[n]:第n期の販売計画キャッシュフロー
販売計画どおりに生産し、製品を各生産期ですべて販売し、在庫を持たない場合のキャッシュフローである。生産計画は販売計画に基づいて、生産スケジューラにより作成されるが、その際、工場の生産能力や部品納入量などの制約により、販売計画分全てを生産できるとは限らない。販売計画キャッシュフローは、販売計画分全て生産したと仮定した場合の、最良の販売シナリオに基づくキャッシュフロー時系列であり、生産計画キャッシュフロー以上となる。販売計画キャッシュフローと生産計画キャッシュフローの差が大きい場合、工場の生産能力を大きく上回る販売計画を立てていることになる。利用者は販売計画キャッシュフローと生産計画キャッシュフローを比較することで、販売計画が生産能力に対して適切なものであるかどうかを知ることができる。XP[n]を第n期の製品Pの販売計画量とすると、第n期の販売計画キャッシュフローX_CF[n]は、以下の式で算出される。
【0042】
【数4】
(ホ)WP_CF[n]:第n期の製品Pの生産能力キャッシュフロー
生産計画キャッシュフローに加え、現状の生産計画のもとでの製品Pの余剰生産量を販売した場合のキャッシュフローである。工場の生産能力から、生産計画分の生産力を引いた残りが余剰生産量である。この余剰生産量を使ってある製品Pを生産し、在庫を持つことなく販売した場合のキャッシュフロー時系列である。余剰生産量を各製品に割当てた場合の生産計画は生産スケジューラ16が立てる。利用者は各製品の生産能力キャッシュフロー時系列を比較することにより、余剰生産量に対する最適な製品の割り当てについての情報を得ることができる。WP[n]を第n期の製品Pの余剰生産量とすると、第n期の製品Pの生産能力キャッシュフローWP _CF[n]は、以下の式で算出される。
【0043】
【数5】
上記の計算は、CFデータ計算部25が行い、図17に示すように部門データ内の各種キャッシュフロー時系列データとしてCFデータ保持部28に保持される。キャッシュフローの計算に必要な生産計画量YP[n]や在庫量IP[n]は生産スケジューラ16により生産計画として厳密に計算される。
【0044】
又、本発明に係る生産管理システムは保持された各キャッシュフロー時系列データをCFデータ表示部30により、表示することができる。その表示例を図18に示す。
【0045】
利用者は、このような図を見ることにより、今後の生産・販売のさまざまなケースのもとでのキャッシュフロー時系列を知ることができる。販売の新規確定や、生産計画の更新にしたがって上記各種キャッシュフローは随時更新されるので、利用者は最新の情報に基づき、キャッシュフロー時系列を適切に認識することができる。また、生産スケジューラによって随時算出される各製品の余剰生産量に対するキャッシュフロー時系列の比較から、利用者は現状の生産計画のもとで空いている工場の生産能力をどの製品に割当てればキャッシュフロー上最も有利かを知ることができ、余剰生産能力に対する適切な生産計画の立案が可能となる。更に、部門データに保持されたデータから、今後の生産・販売のさまざまなケースのもとでの製品ごとの売り上げ、限界利益、在庫費用などを表示することもできる。また、金額だけでなく製品ごとの販売量、在庫量を表示することもできる。
【0046】
(入力データを変更した際の各種キャッシュフロー算出による生産管理方法)
次に、製品価格、製造直接費などの入力データを変更した際の自部門キャッシュフローの算出方法について説明する。ここでは、生産計画キャッシュフローを例にとる。生産計画キャッシュフローは、現状の生産計画のもとで生産される製品が、在庫無しですべて販売される場合のキャッシュフローである。生産計画キャッシュフローが、現在考慮すべき期間の最終期においてマイナスであるとする。この時、生産計画キャッシュフローをプラスにするためには、1.販売価格の変更あるいは製造直接費の変更による限界利益の増加、2.生産量の増加などの方法が考えられる。
【0047】
本発明に係る生産管理方法によると、利用者はさまざまなパターンの変更をシミュレーションとして行うことができる。例えば、上記1.については、図7(a)に示す製品データのコピーに対し、その中でさまざまな製品の組み合わせについて価格を変更し、これに対する製造スケジュールの作成や生産計画キャッシュフローの計算を行う。又、上記2.については同じく製品データのコピーについて、例えば、新規の発注が有るものと見なして、図7(b)の販売計画量を変更し、これに対する製造スケジュールの作成や生産計画キャッシュフローの計算を行う。
【0048】
次に、本発明の実施の形態に係る入力データを変更した際の各種キャッシュフロー算出による生産管理方法について、図1及び図12を用いて説明する。
【0049】
(イ)まず、図12のステップS201において、自部門のキャッシュフローデータを検討し、製品データ保持部12や部品データ保持部19等で保持されている各種データを変更する。このとき、製品データ保持部12内等の変更前の製品データ等は、変更後のデータで上書きしなければ、更新されない。変更前と変更後のデータを分けて保持するデータ構造にしても構わない。
【0050】
(ロ)次に、ステップS202において、その変更後の各種データを入力とし、生産スケジューラ16が製造スケジュールを作成する。ここで作成される製造スケジュールはシミュレーション上のものであり、正式な製造スケジュールとは異なる。又、同時にリソース使用量データについてもシミュレーション上のデータが作成され、このシミュレーション上の製造スケジュールに基づき図6の各項目が記入される。又、このシミュレーション上の製造スケジュールおよびリソース使用量データに基づき、変更後の製品データの生産計画量および在庫量、余剰生産量が更新される。このとき、生産計画の変更は生産スケジューラ16の出力である製造スケジュールに基づいているので、厳密で実行可能な生産計画となる。
【0051】
(ハ)次に、ステップS203において、CFデータ計算部25が、製品データ保持部12から製品データ、リソース使用量データ保持部14からリソース使用量データ、CFデータ保持部28から部門データ等のキャッシュフローの計算に必要なデータを取得する。
【0052】
(ニ)次に、ステップS204において、これらのデータからCFデータ計算部25がキャッシュフローの計算を行う。キャッシュフローには、現状キャッシュフロー、生産計画キャッシュフロー、販売計画キャッシュフロー、在庫各時点キャッシュフロー、余剰能力キャッシュフローなどがある。このとき、CFデータ保持部28内の変更前の各種キャッシュフローデータ等は、変更後のデータで上書きしなければ、更新されない。変更前と変更後のデータを分けて保持するデータ構造にしても構わない。
【0053】
(ホ)次に、ステップS205において、計算されたキャッシュフローは、CFデータ保持部28に保持され、必要に応じて、CFデータ表示部30により表示される。図18に示す各種キャッシュフローについて、図16の価格を変更した場合の各種キャッシュフローを図19に、製造直接費を変更した場合の各種キャッシュフローを図20に示す。
【0054】
この入力データを変更した際の各種キャッシュフロー算出による生産管理方法によると、生産・販売計画のさまざまなパターンの変更のもとでの、各種キャッシュフロー時系列を正確にシミュレートでき、キャッシュフローを改善するための適切な生産計画の立案および変更が可能となる。
【0055】
この他、生産期の経過にしたがい、以前想定した製品価格や、製造直接費あるいは販売計画などを変更することが有り得る。本発明に係る生産管理方法によると、製品データにおいてこれらの値を変更し、キャッシュフローデータを再計算することで、利用者に適切なキャッシュフロー時系列を提供することができる。
【0056】
(部門の構成による連結キャッシュフロー算出による生産管理方法)
本発明に係る生産管理システムによると、当該部門単独のみならず、部門構成にしたがった連結キャッシュフローの算出およびその時系列の表示も可能である。
【0057】
本発明の実施の形態に係る部門の構成による連結キャッシュフロー算出による生産管理方法について、図1及び図13を用いて説明する。
【0058】
(イ)図13のステップS301において、上位部門CFデータ取得部24が親部門から上位部門CFデータ7aを取得する。この上位部門CFデータ7aはCFデータ保持部28に保持される。又、ステップS302において、下位部門CFデータ取得部27が子部門から下位部門CFデータ7bを取得する。この下位部門CFデータ7も部品データ保持部19に保持される。
【0059】
(ロ)次に、ステップS303において、CFデータ計算部25が、製品データ保持部12から製品データ、リソース使用量データ保持部14からリソース使用量データ、CFデータ保持部28から部門データや自部門CFデータ等のキャッシュフローの計算に必要なデータを取得する。
【0060】
(ハ)次に、ステップS304において、CFデータ計算部25は、製品データ保持部12に保持された製品データ、リソース使用量データ保持部14に保持されたリソース使用量データ、CFデータ保持部28に保持された部門データから自部門キャッシュフローデータを計算する。又、自部門キャッシュフロー及び上位部門CFデータから上位部門の連結キャッシュフローを、自部門キャッシュフロー及び下位部門CFデータ等から下位部門の連結キャッシュフローを計算する。ここで得られた各種キャッシュフローは、CFデータ保持部28に保持される。
【0061】
(ニ)次に、ステップS305において、計算されたキャッシュフローは、CFデータ保持部28に保持され、必要に応じて、CFデータ表示部30により表示される。図21では、キャッシュフロー時系列の積み上げグラフにより、自部門の下位連結キャッシュフローに占める各子部門の下位連結キャッシュフローの大きさを例示している。上位部門の下位連結キャッシュフローについても同様の表示をすることにより、利用者は上位部門の下位連結キャッシュフローに占める、自部門の連結キャッシュフローの大きさを知ることも可能である。同様の表示により、上位部門の下位連結キャッシュフローに占める自部単独のキャッシュフローの大きさを知ることも可能である。図21では、現状キャッシュフローに関する積み上げグラフを表示しているが、生産計画キャッシュフロー、在庫各時点販売キャッシュフロー、販売計画キャッシュフロー等についても同様のグラフを表示することができる。
【0062】
(ホ)次に、ステップS306において、CFデータ計算部25によって計算された自部門CFデータ7cを上位部門CFデータ送信部26が親部門へ送信する。又、ステップS307において、CFデータ計算部25によって計算された自部門CFデータ7dを、下位部門CF送信部29が子部門へ送信する。ここで送信するデータは、自部門CFデータ7c、7dに限らず、下位連結キャッシュフローを親部門へ送信しても構わない。同様に、上位連結キャッシュフローを子部門へ送信しても構わない。
【0063】
この部門の構成による連結キャッシュフロー算出による生産管理方法によると、上位部門、下位部門の連結キャッシュフローデータを取得し、表示することが可能である。利用者は、自部門に所属する各個部門の、自部門連結キャッシュフローに対する貢献の割合を、時系列にそって正確かつ視覚的に認識することができる。例えば、ある子部門の貢献の割合が数期先までは高いが、その後低下している場合、その生産期以降のキャッシュフローを改善するための指示を当該子部門に出すなど、細かい経営が可能となる。また、利用者は、上位部門の連結キャッシュフローに対する自部門連結キャッシュフローの貢献の割合を正確に認識できるため、所属部門内での自部門の評価を客観的に認識することが可能となる。
【0064】
(部門の構成による連結キャッシュフローの算出例)
上述した部門の構成による連結キャッシュフローの具体的な算出例について、説明する。
【0065】
式(1)〜式(4)により算出される、部門Aのキャッシュフローをそれぞれ、CFi A(i=1,2,3,4)とする。又、当該部門に所属するN個の子部門をKj(j=1,2,...,N)とする時、CFi Aに対する当該部門Aの下位連結キャッシュフローをCFc i Aと表すと、
【数6】
と算出される。すなわち、CFc i Aは自部門単独のキャッシュフローに全子部門の下位連結キャッシュフローを足したものである。下位連結キャッシュフローは、下位部門CFデータ取得部27が取得する。取得された各下位部門のCFデータは、部門データのキャッシュフローデータの一部として保持されることも有り得る。
【0066】
式(6)が示すとおり、下位連結キャッシュフローは下位部門から順次決定される。また、自部門に所属する子部門が無い場合、下位連結キャッシュフローは式(1)〜式(4)により算出される自部門のキャッシュフローに等しい。算出された下位連結キャッシュフローデータは部門データの一部として、自部門CFデータ保持部28に保持される。また下位連結キャッシュフローを含む自部門のキャッシュフローデータは、上位部門CFデータ送信部26から上位部門に送信され、下位部門CFデータ送信部29から下位部門に送信される。送信するデータの項目を送信先に応じて制限することも有り得る。
【0067】
同様に、自部門単独のキャッシュフローに全親部門の上位連結キャッシュフローを足すと、上位連結キャッシュフローを求めることができる。上位連結キャッシュフローは、上位部門CFデータ取得部24が取得する。取得された各上位部門CFデータは、部門データのキャッシュフローデータの一部として保持されることも有り得る。上位連結キャッシュフローは上位部門から順次決定される。また、自部門に所属する親部門が無い場合、上位連結キャッシュフローは式(1)〜式(4)により算出される自部門のキャッシュフローに等しい。算出された上位連結キャッシュフローデータは部門データの一部として、自部門CFデータ保持部28に保持される。
【0068】
(その他の実施の形態)
本発明は上記の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0069】
例えば、本発明の実施の形態に係る生産管理システムは、製品データ保持部12、リソース使用量データ保持部14、製造スケジュール保持部15、製造データ保持部17、部品データ保持部19、CFデータ保持部28を分けて備えると記述したが、これらの保持部の一部あるいは全部を一つの保持部で代用しても構わない。
【0070】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、複数種類の製品の生産において、販売計画に基づきリアルタイムに製品の生産計画および在庫計画を作成し、製品の生産、在庫、販売によるキャッシュフローの時間変化を表示し、利用者の経営判断のための情報を得る生産管理方法及び生産管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る生産管理システムのブロック図である。
【図2】本発明の実施に形態に係る製品と部品の関係を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る製品の流れを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る部門構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る製造データの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るリソース使用量データの一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る製品データの一例を示す図である(その1)。
【図8】本発明の実施の形態に係る部品データの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る部門データの一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る製品データと部品データの流れを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る生産管理方法のフローチャートである(その1)。
【図12】本発明の実施の形態に係る生産管理方法のフローチャートである(その2)。
【図13】本発明の実施の形態に係る生産管理方法のフローチャートである(その3)。
【図14】本発明の実施の形態に係る製品データの一例を示す図である(その2)。
【図15】図12に示す在庫量の内訳を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る製品の価格、製造直接費、在庫費用係数の一例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る部門データの計算例を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る各種キャッシュフローを示す折れ線グラフである。
【図19】本発明の実施の形態に係る製品価格を変化させた場合の自部門キャッシュフローを示す折れ線グラフである。
【図20】本発明の実施の形態に係る製造直接費を変化させた場合の自部門キャッシュフローを示す折れ線グラフである。
【図21】本発明の実施の形態に係る連結キャッシュフローを示す積み上げグラフである。
【符号の説明】
5a、5b 製品データ
6a、6b 部品データ
7a 上位部門CFデータ
7b 下位部門CFデータ
7c、7d 自部門CFデータ
11 製品データ取得部
12 製品データ保持部
13 製品データ送信部
14 リソース使用量データ保持部
15 製造スケジュール保持部
16 生産スケジューラ
17 製造データ保持部
18 部品データ取得部
19 部品データ保持部
20 部品データ送信部
22 連結貢献利益計算部
23 実効余剰生産量計算部
24 上位部門CFデータ取得部
25 CFデータ計算部
26 上位部門データ送信部
27 下位部門データ取得部
28 CFデータ保持部
29 下位部門CFデータ送信部
30 CFデータ表示部
31 生産箇所[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a production management method and a production management program for calculating a time change of a cash flow in each department in a product production flow.
[0002]
[Prior art]
In general, when a product is produced in a certain production department, parts produced in various production locations including subordinate departments, other companies, and subcontractors are used to assemble with the production parts in the department and produce the product. Further, the product of the production section may be a part of a plurality of products at a plurality of other production locations. In this way, a product in a production department goes through various production points to a final product on the market. At this time, in the production of these products, it is necessary to make a production plan and an inventory plan of the products based on the sales plan.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, when creating a production plan or an inventory plan, it was difficult to know the cash flow of a product in real time.
[0004]
Accordingly, in view of the above problems, the present invention creates a product production plan and an inventory plan in real time based on a sales plan in the production of a plurality of types of products, and produces a time change in cash flow due to product production, inventory, and sales. And to provide a production management method and a production management program for obtaining information for user's business judgment.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first feature of the present invention is that a production management computer that manages the production of a product from a component requires (a) product data and component data required when creating a production schedule of the product. Changing a part of the manufacturing data and the resource usage data; (b) creating a manufacturing schedule based on the changed data; and (c) product data, resource usage data and parts according to the manufacturing schedule. The present invention is directed to a production management method including a step of acquiring department data of a production department that produces a product from a company, and a step of calculating a cash flow from (d) product data, resource usage data, and department data.
[0006]
According to the production management method according to the first feature, it is possible to accurately simulate various cash flow time series under various patterns of production and sales planning, and to appropriately perform production to improve cash flow. Planning and changes can be made.
[0007]
Further, the production management method according to the first feature may further include a step of displaying a cash flow. According to this production management method, various cash flow time series can be easily grasped.
[0008]
A second feature of the present invention resides in that a production management computer that manages the production of products from parts is composed of (a) an upper department CF data from a parent department, which is a higher department directly belonging to a production department that produces products from components. (B) acquiring subordinate department CF data from a child department that is a subordinate department to which the production department directly belongs; and (c) producing the production department from product data, resource usage data, and department data of the production department. (D) calculating a higher-level consolidated cash flow from the production department cash flow and higher-level department CF data; and (e) lower-level consolidated cash from the production department cash flow and lower-level department CF data. Calculating the flow, and (f) production department cash flow or lower consolidated cash flow. Transmitting a over the parent department, and summarized in that a method of production control and transmitting (g) the cash flow or higher consolidated cash flow production department to the child sector.
[0009]
According to the production management method according to the second feature, it is possible to acquire consolidated cash flow data of the upper section and the lower section.
[0010]
In addition, the production management method according to the second feature may further include a step of displaying the upper consolidated cash flow or the lower consolidated cash flow. According to this production management method, the consolidated cash flow can be easily grasped.
[0011]
A third feature of the present invention resides in that a production management computer that manages the production of products from parts is provided with (a) product data, component data, production data, and resource usage required when creating a production schedule of products. A procedure for changing a part of the data, (b) a procedure for creating a manufacturing schedule based on the changed data, and (c) a production section for producing a product from product data, resource usage data and parts according to the manufacturing schedule. This is a gist of a production management program for executing a procedure of acquiring department data of (i) and a procedure of calculating a cash flow from (d) product data, resource usage data and department data. The production management program may further execute a procedure for displaying a cash flow.
[0012]
By reading the production management program according to the third aspect of the present invention, it becomes possible to cause a production management system or the like to execute the above procedure.
[0013]
A fourth feature of the present invention resides in that a production management computer that manages the production of products from parts stores (a) upper division CF data from a parent division, which is a higher division directly belonging to a production division that produces products from parts. (B) a procedure for acquiring subordinate department CF data from a child department that is a subordinate department to which the production department directly belongs, and (c) a production department from product data, resource usage data, and department data of the production department. (D) a procedure for calculating a higher-level consolidated cash flow from the cash flow of the production department and the higher-level department CF data; and (e) a lower-level consolidated cache from the cash flow of the production department and the lower-level department CF data. Procedure for calculating the flow and (F) sending the cash flow of the production department or the lower consolidated cash flow to the parent department And procedures, and summarized in that a production control program for executing the steps of transmitting (g) the cash flow or higher consolidated cash flow production department to the child sector. The production management program may further execute a procedure for displaying the upper consolidated cash flow or the lower consolidated cash flow.
[0014]
By reading the production management program according to the fourth aspect of the present invention, it becomes possible to cause a production management system or the like to execute the above procedure.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description of the drawings, the same or similar parts are denoted by the same or similar reference numerals. However, it should be noted that the drawings are schematic.
[0016]
(Example of production form)
First, the relationship between products and parts according to the production management method of the present invention will be described. In the following description, for a product P produced in a certain production department, the parts that directly constitute the product P will be referred to as “parts of the product P”, and the production place for producing the parts will be referred to as “parts for producing the product P”. . Similarly, a product in which the product P is a direct component is referred to as a “parent product of the product P”, and a production location for producing the parent product is referred to as a “production location of the parent product of the product P”. Further, a parent product of the product P or a further parent product having the parent product of the product P as a part is referred to as a “downstream product of the product P”, and a production location thereof is referred to as a “downstream product production location of the product P”. Further, a part of the product P or a grandchild part that produces a part of the product P as a product is referred to as an “upstream product of the product P”, and a production location thereof is referred to as an “upstream product production location of the product P”.
[0017]
It is assumed that a certain production department produces m kinds of products Pi (i = 1, 2,..., M). In order to produce these products, the department purchases n types of parts Xj (j = 1, 2,..., N) from outside the department. Each Xj is a part of one or more products Pi of the department. This relationship is shown in FIG. In FIG. 2, the center square indicates the production location 31 (in this case, the department), and the arrow indicates the relationship in which the part Xj is a part of the product Pi. For example, the part X1 is a part of the products P1 and P2.
[0018]
Such production is connected in multiple stages, and a product flow as shown in FIG. 3 is created. Here, it is shown that the product P1 of the production location A is a component of the production location D, and the products P2 and P3 of the department A are components of the production location E. The parts X1 and X2 at the production location A are products at the production location B, and the parts X3 at the production location A are products at the production location C. Even if the products are of the same type, if the production locations incorporated as parts are different, they are considered to be different products.
[0019]
(Example of department structure)
Next, the relationship between departments according to the production management method of the present invention will be described. The “department” described here refers to a department that has an affiliation when considering the flow of funds and profits, regardless of the flow of products or parts. For example, there is a relationship in which a factory is located in a lower section of the head office and a manufacturing department is located in a lower section of the factory. In the following description, an upper section to which a target section (hereinafter, referred to as “own section”) directly belongs is referred to as a “parent section”, and a lower section directly belonging to the own section is referred to as “child section”. Each section has at most one parent section and zero or more child sections. FIG. 4 shows an example of the configuration of a department, which indicates that the own department has one parent department and two child departments. In the embodiment of the present invention, a description will be given of a department that has a parent department and a child department and that manufactures and sells products in its own department. Some departments do not have a parent department or a child department, and some departments do not manufacture and sell in their own department, but the present invention is also applicable to these departments.
[0020]
(Example of each data)
Next, manufacturing data, resource usage data, product data, component data, and department data used in the production management method of the present invention will be described.
As shown in FIG. 5, the manufacturing data is data on the manufacturing process of each product Pi (i = 1, 2,...) In the own department. A process name required for manufacturing the product Pi, an order relation between processes, a used resource type, the number of used resources, and the like are described. The used resources X1, X2, and X3 indicate, for example, parts, and the number of resources used for manufacturing the product Pi is indicated as the number of parts. The used resources W1, W2, and W3 indicate, for example, a machine, and the number of resources used for manufacturing the product Pi is indicated as the use time of the machine. The manufacturing data is held in the manufacturing
[0021]
The resource usage data holds the usage status of each resource required for the production of products such as machines, labor and parts in each production period. As shown in FIG. 6, the resource use status includes a planned amount, a fixed amount, a surplus amount, and the like. The resource usage data is held in the resource usage
[0022]
As shown in FIG. 7A, the product data is data including a product price, b production direct cost, c marginal profit, and the like of each product Pi (i = 1, 2,...) For each production period. . Further, as shown in FIG. 7B, data relating to the production amount and sales amount such as the planned d sales amount, the planned e production amount, the confirmed f sales amount, and the g stock amount in each production period are also held. Further, as shown in FIG. 7 (c), h surplus production amount, i upstream connection contribution profit, j effective surplus production amount, and k connection contribution profit along the production flow are also held. Here, “upstream consolidated contribution profit” refers to the contribution profit per product from the upstream product production site to the own department. “Consolidated contribution profit” refers to the contribution profit per product from the own department to the downstream production site. The “surplus production amount” refers to the surplus amount of machines and parts at the own department and at upstream product production points. "Effective surplus production" refers to the amount of surplus production that can be actually used by transferring it to other departments. The product data is held in the product
[0023]
As shown in FIG. 8, the component data is data such as a surplus production amount, b upstream consolidation contribution profit, c effective surplus production amount, and d consolidation profit for each production period. The component data is held in the component
[0024]
As shown in FIG. 9, the section data is data such as costs, sales, profits, various cash flows, and the like of the entire section in each production period. The department data is held in the CF
[0025]
Next, transmission and reception of product data and component data will be described with reference to FIG. 10 along a production flow. The department is assumed to be A, and in A, a product P1 is produced from the part X1. The part production location of the product P1 is B, and the parent product production location is D. Data is exchanged between the department A and the parts production location B as follows.
[0026]
From the department A, for the part X1, the effective surplus production amount of the part data and the d-consolidated contribution profit are transmitted to the part production location B. In the part B, these are acquired by the product
[0027]
(Example of production management system configuration)
As shown in FIG. 1, the production management system according to the present invention includes a product
[0028]
The manufacturing
[0029]
Furthermore, the production management system according to the present invention includes an upper section CF
[0030]
(Production management method by calculating various cash flows)
Next, a production management method based on various cash flow calculations according to the embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0031]
(A) In step S101 of FIG. 11, product data is acquired from the product
[0032]
(B) Next, in step S102, the CF
[0033]
(C) Next, in step S103, the various cash flows calculated are stored in the CF
[0034]
According to the production management method based on the calculation of various cash flows, it is possible to know the time series of the cash flows in various cases of future production and sales. The various cash flows described above are updated at any time in accordance with a new sales decision or a production plan update, so that the user can appropriately recognize the cash flow time series based on the latest information.
[0035]
(Examples of calculating various cash flows)
As described above, the product data holds a product price, a production direct cost and a marginal profit, a planned production, sales, and inventory amount for each production period of each product. Here, a method of calculating and displaying various cash flow time series of the department under the production / sales plan from the product data will be described.
[0036]
(A) Data used for cash flow calculation
First, an example of data used for calculating various cash flows will be described. FIG. 14 shows an example of the sales plan amount, the production plan amount, the fixed sales amount, the surplus production amount, and the stock amount extracted from the product data for the two types of products produced by the production department. The production period in the first column represents, for example, day, week, or month. FIG. 15 shows an example of the breakdown of the stock amount of each product in FIG. In this example, the stock amount is classified into a carry-over stock amount and a sellable stock amount. Rollover inventory is inventory that is determined to be rolled over in the next term, and cannot be sold during that production period. On the other hand, salable stock is inventory that can be sold during the production period. The breakdown of the stock amount is also stored in the product data. FIG. 16 shows the price per production unit of each product, the direct production cost, and the inventory cost coefficient. Here, these values are set for each production period, but may not change over the entire production period. Such data is also held in the product data.
[0037]
(B) Display of time-series data of own department cash flow and the amount of deposit and withdrawal in each production period
The production management system according to the present invention can calculate and display the following various cash flows (a) to (e) based on the production plan scheduled by the
[0038]
(B) Z_CF [n]: Current cash flow for the nth period
This is the cash flow when the product is manufactured according to the production plan and only the products for which sales are currently determined are sold. Cash flow time series with fixed sales profits, planned production and inventory costs, and fixed costs. By viewing the current cash flow time series, the user can estimate that the cash flow will not be lower than the current cash flow time series under the current production plan. αP[N] is the unit price of the product P in the nth period, βP[N] is the marginal profit of the product P in the nth period, γP[N] is the inventory cost coefficient of the n-th product P, YP[N] is the production plan quantity of the product P in the nth period, ZP[N] is the fixed sales volume of the product P in the nth period, IPAssuming that [n] is the inventory amount of the product P in the n-th period and F [n] is the common fixed cost of the department in the n-th period, the current cash flow Z_CF [n] in the n-th period is calculated by the following formula. .
[0039]
(Equation 1)
(B) Y_CF [n]: nth production plan cash flow
This is the cash flow when the product is produced according to the production plan, the product is sold in each production period, and there is no stock. It is a cash flow time series based on the best sales scenario under the current production plan. By looking at the time series of the production plan cash flow, the user can estimate that the cash flow is equal to or higher than the current cash flow and lower than the production plan cash flow under the current production plan. PP[N] is the carry-over stock amount of the product P in the next period, SIP[N] is the available inventory amount of the product P in the nth period (= IP[N] -PP[N]), the n-th production plan cash flow Y_CF [n] is calculated by the following equation.
[0040]
(Equation 2)
(C) I_CF [n]: Cash flow for each point of sale of inventory in the nth period
This is the cash flow when selling the available inventory in the nth term in addition to the products whose sales are currently determined. Of the products produced according to the production plan, products other than those whose sales are confirmed are currently in stock. Based on the current production plan, in addition to products for which sales have been confirmed, this is a time series of cash flows when products that can be sold out of the inventory that has been accumulated by the nth period are sold in the nth period. It is above current cash flow and below production plan cash flow. The inventory cash flow I_CF [n] at each point in time of the n-th period is calculated by the following equation.
[0041]
(Equation 3)
(D) X_CF [n]: Sales plan cash flow for the nth period
This is the cash flow when products are manufactured according to the sales plan, products are sold in each production period, and no inventory is held. The production schedule is created by the production scheduler based on the sales plan. At this time, however, not all of the sales plan can be produced due to restrictions such as the production capacity of the factory and the amount of parts delivered. The sales plan cash flow is a time series of cash flows based on the best sales scenario, assuming that all of the sales plan has been produced, and is equal to or greater than the production plan cash flow. If the difference between the sales plan cash flow and the production plan cash flow is large, it means that the sales plan is much higher than the production capacity of the factory. By comparing the sales plan cash flow and the production plan cash flow, the user can know whether the sales plan is appropriate for the production capacity. XPAssuming that [n] is the sales plan amount of the product P in the n-th period, the sales plan cash flow X_CF [n] in the n-th period is calculated by the following formula.
[0042]
(Equation 4)
(E) WP_CF [n]: cash flow of production capacity of product P in the nth period
This is a cash flow when the surplus production amount of the product P under the current production plan is sold in addition to the production plan cash flow. The surplus production is the remainder of the production capacity of the factory minus the production capacity for the production plan. This is a cash flow time series when a certain product P is produced using the surplus production amount and sold without having stock. The
[0043]
(Equation 5)
The above calculation is performed by the CF
[0044]
Further, the production management system according to the present invention can display the held cash flow time-series data by the CF
[0045]
By looking at such a diagram, the user can know the time series of the cash flow under various cases of future production and sales. The various cash flows described above are updated at any time in accordance with a new sales decision or a production plan update, so that the user can appropriately recognize the cash flow time series based on the latest information. Also, based on a comparison of the cash flow time series with the surplus production amount of each product calculated from time to time by the production scheduler, the user can assign the production capacity of a vacant factory to any product based on the current production plan. It is possible to know that the flow is most advantageous, and it is possible to draft an appropriate production plan for the surplus production capacity. Further, from the data held in the department data, it is possible to display the sales, marginal profit, inventory cost, etc. of each product under various cases of future production and sales. Further, not only the amount but also the sales amount and the stock amount for each product can be displayed.
[0046]
(Production management method by calculating various cash flows when input data is changed)
Next, a description will be given of a calculation method of the own department cash flow when input data such as a product price and a manufacturing direct cost is changed. Here, a production plan cash flow is taken as an example. The production plan cash flow is a cash flow in a case where all products produced under the current production plan are sold without stock. Assume that the production plan cash flow is negative in the last period of the period currently to be considered. At this time, to make the production plan cash flow positive, 1. Increase in marginal profit due to change in sales price or change in manufacturing direct cost; Methods such as increasing the production volume are conceivable.
[0047]
According to the production management method of the present invention, a user can perform various pattern changes as a simulation. For example, 1. As for, for the copy of the product data shown in FIG. 7 (a), the prices of various combinations of products are changed, and a production schedule is created and a production plan cash flow is calculated. In addition, 2. As for, similarly, for a copy of the product data, for example, assuming that there is a new order, the sales plan quantity in FIG. 7B is changed, and the production schedule is created and the production plan cash flow is calculated.
[0048]
Next, a production management method based on various cash flow calculations when input data is changed according to the embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0049]
(A) First, in step S201 in FIG. 12, the cash flow data of the own department is examined, and various data stored in the product
[0050]
(B) Next, in step S202, various data after the change are input, and the
[0051]
(C) Next, in step S203, the CF
[0052]
(D) Next, in step S204, the CF
[0053]
(E) Next, in step S205, the calculated cash flow is held in the CF
[0054]
According to the production management method by calculating various cash flows when this input data is changed, it is possible to accurately simulate various cash flow time series under various patterns of production and sales planning, and An appropriate production plan can be drafted and changed for improvement.
[0055]
In addition, as the production period elapses, it is possible that the previously assumed product price, manufacturing direct cost, sales plan, or the like may be changed. According to the production management method of the present invention, by changing these values in the product data and recalculating the cash flow data, it is possible to provide the user with an appropriate cash flow time series.
[0056]
(Production management method based on calculation of consolidated cash flow based on department composition)
According to the production management system of the present invention, it is possible to calculate a consolidated cash flow and display the time series of the consolidated cash flow in accordance with the department configuration as well as the department alone.
[0057]
A production management method based on a consolidated cash flow calculation based on a configuration of a department according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0058]
(A) In step S301 of FIG. 13, the upper section CF
[0059]
(B) Next, in step S303, the CF
[0060]
(C) Next, in step S304, the CF
[0061]
(D) Next, in step S305, the calculated cash flow is held in the CF
[0062]
(E) Next, in step S306, the upper section CF
[0063]
According to the production management method based on the consolidated cash flow calculation based on the configuration of the department, it is possible to acquire and display the consolidated cash flow data of the upper department and the lower department. The user can accurately and visually recognize the contribution ratio of each individual section belonging to the own section to the consolidated cash flow of the own section in a time series. For example, if the contribution ratio of a certain child department is high up to several periods ahead, but has declined thereafter, detailed management is possible, such as giving instructions to the child department to improve cash flow after the production period. It becomes. In addition, since the user can accurately recognize the ratio of the contribution of the own section consolidated cash flow to the consolidated cash flow of the higher section, the user can objectively recognize the evaluation of the own section in the section to which the user belongs.
[0064]
(Example of calculating consolidated cash flow based on department composition)
A specific calculation example of the consolidated cash flow based on the configuration of the department described above will be described.
[0065]
The cash flow of the department A calculated by the formulas (1) to (4) is CFi A(I = 1, 2, 3, 4). Further, when Kj (j = 1, 2,..., N) the N child departments belonging to the department, CFi AOf the department A's lower consolidated cash flow to CFc i AWhere
(Equation 6)
Is calculated. That is, CFc i AIs the sum of the cash flow of the division itself and the lower consolidated cash flow of all the child divisions. The lower-level consolidated cash flow is obtained by the lower-level department CF
[0066]
As shown in Expression (6), the lower consolidated cash flow is determined sequentially from the lower division. When there is no child section belonging to the own section, the lower consolidated cash flow is equal to the cash flow of the own section calculated by the equations (1) to (4). The calculated lower-level consolidated cash flow data is held in the own department CF
[0067]
Similarly, a higher-level consolidated cash flow can be obtained by adding the higher-level consolidated cash flows of all parent departments to the cash flow of the own department alone. The higher-level consolidated cash flow is obtained by the higher-level department CF
[0068]
(Other embodiments)
Although the present invention has been described with the above embodiments, it should not be understood that the description and drawings forming part of this disclosure limit the present invention. From this disclosure, various alternative embodiments, examples, and operation techniques will be apparent to those skilled in the art.
[0069]
For example, the production management system according to the embodiment of the present invention includes a product
[0070]
As described above, the present invention naturally includes various embodiments and the like not described herein. Therefore, the technical scope of the present invention is determined only by the invention specifying matters according to the claims that are appropriate from the above description.
[0071]
【The invention's effect】
According to the present invention, in the production of a plurality of types of products, a production plan and an inventory plan of a product are created in real time based on a sales plan, and a time change of a cash flow due to production, inventory, and sale of the product is displayed, A production management method and a production management program for obtaining information for business decision of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a production management system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a relationship between products and parts according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a flow of a product according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing an example of a department configuration according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing an example of manufacturing data according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram showing an example of resource usage data according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing an example of product data according to the embodiment of the present invention (part 1).
FIG. 8 is a diagram showing an example of component data according to the embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing an example of department data according to the embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a diagram showing a flow of product data and component data according to the embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a flowchart of a production management method according to the embodiment of the present invention (part 1).
FIG. 12 is a flowchart of a production management method according to the embodiment of the present invention (part 2).
FIG. 13 is a flowchart of a production management method according to the embodiment of the present invention (part 3).
FIG. 14 is a diagram showing an example of product data according to the embodiment of the present invention (part 2).
FIG. 15 is a diagram showing a breakdown of the stock amount shown in FIG. 12;
FIG. 16 is a diagram showing an example of a product price, a production direct cost, and an inventory cost coefficient according to the embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a diagram showing a calculation example of department data according to the embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a line graph showing various cash flows according to the embodiment of the present invention.
FIG. 19 is a line graph showing own department cash flow when a product price is changed according to the embodiment of the present invention.
FIG. 20 is a line graph showing own department cash flow when manufacturing direct costs are changed according to the embodiment of the present invention.
FIG. 21 is a stacked graph showing a consolidated cash flow according to the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
5a, 5b Product data
6a, 6b Parts data
7a @ Higher section CF data
7b @ CF data at lower section
7c, 7d @ own department CF data
11 Product Data Acquisition Department
12 Product data storage
13 Product data transmission section
14 Resource usage data storage unit
15 Production schedule holding unit
16 Production scheduler
17 Manufacturing data storage
18 Part data acquisition unit
19 Part data storage
20 Part data transmission unit
22 Consolidated Contribution Income Calculator
23 Effective surplus production calculation section
24 Upper section CF data acquisition section
25 CF data calculator
26 Upper section data transmission section
27 Lower section data acquisition section
28 CF data storage
29 Lower section CF data transmitter
30 CF data display section
31 Production location
Claims (8)
前記製品の製造スケジュールを作成する際に必要となる製品データ、部品データ、製造データ及びリソース使用量データの一部を変更するステップと、
前記変更後のデータにより前記製造スケジュールを作成するステップと、
前記製造スケジュールに沿った製品データ、リソース使用量データ及び前記部品から前記製品を生産する生産部門の部門データを取得するステップと、
前記製品データ、前記リソース使用量データ及び前記部門データからキャッシュフローを計算するステップ
とを含むことを特徴とする生産管理方法。A production management computer that manages the production of products from parts
A step of changing a part of product data, part data, manufacturing data and resource usage data required when creating the manufacturing schedule of the product,
Creating the manufacturing schedule with the changed data;
Acquiring product data according to the manufacturing schedule, resource usage data and department data of a production department that produces the product from the parts,
Calculating a cash flow from the product data, the resource usage data, and the department data.
前記部品から前記製品を生産する生産部門が直接属する上位部門である親部門から、上位部門CFデータを取得するステップと、
前記生産部門が直接属する下位部門である子部門から、下位部門CFデータを取得するステップと、
製品データ、リソース使用量データ及び前記生産部門の部門データから前記生産部門のキャッシュフローを計算するステップと、
前記生産部門のキャッシュフロー及び前記上位部門CFデータから上位連結キャッシュフローを計算するステップと、
前記生産部門のキャッシュフロー及び前記下位部門CFデータから下位連結キャッシュフローを計算するステップと、
前記生産部門のキャッシュフローあるいは前記下位連結キャッシュフローを前記親部門へ送信するステップと、
前記生産部門のキャッシュフローあるいは前記上位連結キャッシュフローを前記子部門へ送信するステップ
とを含むことを特徴とする生産管理方法。A production management computer that manages the production of products from parts
Acquiring upper section CF data from a parent section that is a higher section to which a production section that produces the product from the component directly belongs;
Acquiring subordinate department CF data from a child department which is a subordinate department to which the production department directly belongs;
Calculating the cash flow of the production department from product data, resource usage data and department data of the production department;
Calculating a higher consolidated cash flow from the production department cash flow and the higher department CF data;
Calculating a lower consolidated cash flow from the cash flow of the production department and the lower department CF data;
Transmitting the cash flow of the production department or the lower consolidated cash flow to the parent department;
Transmitting the cash flow of the production department or the higher-level consolidated cash flow to the child department.
前記製品の製造スケジュールを作成する際に必要となる製品データ、部品データ、製造データ及びリソース使用量データの一部を変更する手順と、
前記変更後のデータにより前記製造スケジュールを作成する手順と、
前記製造スケジュールに沿った製品データ、リソース使用量データ及び前記部品から前記製品を生産する生産部門の部門データを取得する手順と、
前記製品データ、前記リソース使用量データ及び前記部門データからキャッシュフローを計算する手順
とを実行させることを特徴とする生産管理プログラム。A production management computer that manages the production of products from parts,
Procedure for changing a part of product data, part data, manufacturing data and resource usage data required when creating the product manufacturing schedule,
A procedure for creating the manufacturing schedule based on the changed data,
A procedure for obtaining department data of a production department that produces the product from the product data, resource usage data, and the parts according to the manufacturing schedule,
A step of calculating a cash flow from the product data, the resource usage data, and the department data.
前記部品から前記製品を生産する生産部門が直接属する上位部門である親部門から、上位部門CFデータを取得する手順と、
前記生産部門が直接属する下位部門である子部門から、下位部門CFデータを取得する手順と、
製品データ、リソース使用量データ及び前記生産部門の部門データから前記生産部門のキャッシュフローを計算する手順と、
前記生産部門のキャッシュフロー及び前記上位部門CFデータから上位連結キャッシュフローを計算する手順と、
前記生産部門のキャッシュフロー及び前記下位部門CFデータから下位連結キャッシュフローを計算する手順と、
前記生産部門のキャッシュフローあるいは前記下位連結キャッシュフローを前記親部門へ送信する手順と、
前記生産部門のキャッシュフローあるいは前記上位連結キャッシュフローを前記子部門へ送信する手順
とを実行させることを特徴とする生産管理プログラム。A production management computer that manages the production of products from parts,
A step of acquiring higher-order department CF data from a parent department, which is a higher-order department to which the production department that produces the product from the component directly belongs;
A step of acquiring sub-division CF data from a sub-division that is a sub-division to which the production division directly belongs;
Product data, resource usage data and a procedure of calculating the cash flow of the production department from the department data of the production department,
Calculating a higher consolidated cash flow from the production section cash flow and the higher section CF data;
Calculating a lower consolidated cash flow from the production department cash flow and the lower department CF data;
Transmitting the cash flow of the production department or the lower-level consolidated cash flow to the parent department;
Transmitting the cash flow of the production department or the higher-level consolidated cash flow to the child department.
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