JP2004062506A - 物品製作支援装置、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

物品製作支援装置、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Mitsunobu Yatabe
谷田部 光信
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Abstract

【課題】DIYにおけるより多くの工程で利用者をサポートし、より簡単且つスムーズにDIYを実践できる製作支援を実現させる。
【解決手段】利用者はベースとなるモデルを選択し、選択したモデルの仕様を元に好みの仕様に変更させることで、製作したいと思う物品の設計を進めることができる。また、仕様変更の過程において、完成予想イメージや見積額を確認しながら作業を進めることができる。従って、これから作ろうとする物品のデザインの方向性をより簡単に、また決定物品の構造的欠陥を生じる心配が少ないより精度の高い設計を簡単且つスムーズに実施することができる。
【選択図】   図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の通信回線を介して端末装置と通信可能に接続された物品製作支援装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、市販の製品で要求を満たすものが無い場合、メーカにオーダーメイドせずに、自身で設計から材料や部品の調達、組立までを実践する所謂DIY(Do It Yourself)で対応する消費者が増えてきている。DIYは、オーダーメイドに比べて製作費用も安く済み、また自身で作る過程を楽しめることから人気が高い。
【0003】
例えば、家具はDIYによって作られる場合が多いものの一つである。消費者は、自宅の限られたスペースに丁度合うように、家具のデザインをし、図面を引き、ホームセンターなどで材料を調達し、工具で加工して部品を作り、そして組立をする。最近では、工業品に該当する部品(例えば、ビス、塗料のスプレー、金具等)の一部はインターネットのWebサイト上での通信販売で入手可能となっている。また、図面を受け付けて、該図面に基づいて材料(主に木材系材料)の見積もりと調達をし、材料を加工して部品を製作し、消費者宅に配送するサービスもある。
【0004】
部品の調達工程をサポートするこうしたサービスによれば、消費者は店舗に出向くことなく家具作りの材料(部品)を入手し、不慣れな木材加工による失敗を心配することなく、より手軽にDIYを実践することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなサービスでは、部品の調達や加工以外の工程はサポートされていない。そのため、依然として消費者自身が家具をどのようにデザインし、設計すれば良いかについて自身で勉強して、図面を引かなければならない。元となる図面が不十分な場合には、前述のようなサービスによって精度良く部品を入手できるとしても、結局満足の行く結果を得られないことにもなる。また、組立に使用する工具を別途用意する必要や、工具の使い方や組立の手順に関する知識を別途調べる必要が有る。
このように、従来のサービスでは手間をかけずに部品は得られるようになったものの、依然としてDIYを気軽に実践するには多数の手間が残ってしまっている。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、DIYにおけるより多くの工程で利用者をサポートし、より簡単且つスムーズにDIYを実践できる製作支援を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、所定の通信回線を介して端末装置と通信可能に接続された物品製作支援装置(例えば、図1の製作支援サーバ6)であって、
前記端末装置から受信される信号に基づいて、複数の物品(例えば、図11のサムネール画像P、モデル情報732)の中から希望物品を特定する特定手段(例えば、図2のサイト管理部11、製作支援情報管理部17)と、前記希望物品の完成品の画像データ(例えば、図11のモデルイメージ画像Q)を前記端末装置に送信する完成品画像送信手段(例えば、図2のサイト管理部11、モデル管理情報730)と、前記複数の物品それぞれの構成部品を含む複数の部品の部品情報を記憶する部品情報記憶手段(例えば、図2の記憶部70、部品管理情報740)と、前記端末装置から特注データを受信する特注手段(例えば、図2のサイト管理部11、製作支援情報管理部17、製作支援情報724)と、前記希望物品の完成品の画像データを、前記特注データに基づいて特注品の画像データ(例えば、図14のモデルイメージ画像Q)に変更して前記端末装置に送信する特注品画像送信手段(例えば、図2のサイト管理部11、画像処理部13)と、前記希望物品、前記特注データ、及び前記部品情報記憶手段により記憶された部品情報に基づいて、前記特注品の製作に関連する関連情報(例えば、図3(b)の製作支援情報724)を作成する作成手段(例えば、図2のサイト管理部11、見積計算部14、仕様変更判定部15、製作支援情報管理部17)と、前記作成手段により作成された関連情報を前記端末装置に送信する関連情報送信手段(例えば、図2のサイト管理部11)と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項7に記載の発明は、所定の通信回線を介して端末装置と通信可能に接続されたコンピュータに対して、前記端末装置から受信される信号に基づいて、複数の物品の中から希望物品を特定する特定機能と、前記希望物品の完成品の画像データを前記端末装置に送信する完成品画像送信機能と、前記複数の物品それぞれの構成部品を含む複数の部品の部品情報を記憶する部品情報記憶機能と、前記端末装置から特注データを受信する特注機能と、前記希望物品の完成品の画像データを、前記特注データに基づいて特注品の画像データに変更して前記端末装置に送信する特注品画像送信機能と、前記希望物品、前記特注データ、及び前記部品情報記憶機能により記憶された部品情報に基づいて、前記特注品の製作に関連する関連情報を作成する作成機能と、前記作成機能により作成された関連情報を前記端末装置に送信する関連情報送信機能と、を実現させるためのプログラムである。
【0009】
希望物品とは、これから作ろうとするもののベースとなる標準仕様の物品である。特注データとは、希望物品の仕様を変更することによって、利用者(消費者)が望む仕様とするための情報であって、例えば、具体的な寸法などの仕様情報や希望物品の仕様からの差分情報である。
【0010】
また、希望物品と特注データと部品情報とに基づく特注品の製作に関連する関連情報(以下、製作関連情報と言う)とは、例えば、仕様変更された部品情報、特注品の製作費の見積や重量、特注品の製作時の作業工数や製作時の参照情報、などである。
【0011】
請求項1または7に記載の発明によれば、端末装置で希望物品の仕様を元にして特注データを作成すると、物品製作支援装置が特注データに基づいて希望物品の画像データを特注品の画像データを変更と製作関連情報の作成をし、端末装置に送信することができる。即ち、利用者は端末装置で特注品の完成予想イメージを見ながら設計をすることが可能となる。希望物品として出来上がっている仕様を変更するだけで良いので、物品の構造的欠陥を生じる心配が少なく、経験が少ない消費者であっても安心して、より簡単に精度の高い設計を実践することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の物品製作支援装置であって、前記部品情報記憶手段は、各部品の価格情報を含む部品情報を記憶し、前記作成手段は、前記価格情報に基づいて前記特注品の製作費用を見積もる見積手段(例えば、図2のCPU10;図7のS128)を有し、この見積手段による見積結果を前記関連情報として作成することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、端末装置に特注品の製作費用の見積を送信することができる。従って、利用者は製作費見積の増減を見ながら設計を進めることが可能となり、よりコスト要件に合致する設計を簡単に実施することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の物品製作支援装置であって、前記見積手段は、前記特注品の製作時の組立作業度合を前記端末装置から受信する組立作業度合受信手段(例えば、図2のサイト管理部11)を有し、この組立作業度合受信手段により受信された組立作業度合に応じて、前記特注品の製作費用を見積もることを特徴とする。
【0015】
組立作業度合とは、部品を組立完成品にするまでに係る作業レベルである。例えば、木製家具を製作する場合ならば、規格木材から部品を切り出すところから利用者自身が実施する上級者向けレベル、部品の切り出し済みの部品に塗装やダボ穴加工する普通レベル、塗装やダボ穴加工など全て済まされ組立だけの初心者向けレベルなどが考えられる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、利用者の望む組立作業度合に則した見積が可能となり、より適切な製作支援が可能となる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れかに記載の物品製作支援装置は、所定の通信回線を介して部品販売システムと通信接続可能な物品製作支援装置であって、前記特注品の構成部品を注文するための注文信号を送信する発注手段(例えば、図2の発注管理部16)を更に備えることを特徴とする。
【0018】
部品販売システムとは、注文に従って部品を調達して利用者宅まで届けるサービスを実現するシステムである。具体的には、メーカや、問屋、ホームセンターなどによって実現可能である。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れかに記載の発明と同様の効果を奏するとともに、特注品の構成部品を発注することができる。従って、利用者は、デザイン・設計・部品の調達までの工程について、製作支援を一貫して利用することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の物品製作支援装置であって、前記部品情報記憶手段は、更に、各部品それぞれに対応する工具に係る工具情報を記憶し、前記作成手段は、前記特注品の構成部品に対応する工具情報を前記工具情報記憶手段から読み出し、前記関連情報として作成することを特徴とする。
【0021】
各部品にそれぞれに対応する工具とは、例えば、蝶番金具やL字金具にはこれらを固定するビス等をとりつける錐やドライバーなどが該当するし、塗料ならば刷毛やトレーなどが該当する。工具に係る情報とは、例えば、工具の外観図、価格、操作方法、入手方法などの情報である。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、利用者に組立に必要な工具について情報を提供することができる。従って、組立の工程に関するサポートを実現することができる。
【0023】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の物品製作支援装置であって、前記特注品を特注品識別情報(例えば、図3(b)の製作支援情報ID724b)と対応付けて記憶する特注品登録手段(例えば、図2の製作支援情報管理部17、ユーザ管理情報720、製作支援情報724)と、特注品識別情報を前記端末装置から受信する識別情報受信手段(例えば、図2のサイト管理部11、図10の製作支援情報ID入力欄124)と、この識別情報受信手段により受信された特注品識別情報に対応する特注品を前記特注品登録手段から読み出す読出手段(例えば、図2のCPU10)と、を更に備えることを特徴とする。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れかに記載の発明と同様の効果を奏するとともに、仕掛かり途中で作業を保存し、またそこから続けることができる。また、必要なときに仕様情報を読み出し、次の製作に反映させることもできる。即ち、特注品に係る情報の管理をサポートし、より利便性の高い製作支援を実現することができる。
【0025】
請求項8に記載の発明は、    請求項7に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0026】
コンピュータに読取可能な記憶媒体とは、例えば、FD(R)、MO、ICメモリー、CD−ROM、DVD、ハードディスクなどである。
請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載のプログラムをコンピュータに読み込ませ、請求項7に記載の発明と同様の効果をもたらすことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下、図1〜図18を参照して、本発明を適用した第1の実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態では、家具製作に係る製作支援サービスをインターネット上のWebサイトを用いて提供する例を説明するが、本発明の適用がこれに限定されるものではない。
【0028】
[構成の説明]
図1は、本実施の形態における構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態は、利用者宅1に有る端末装置2と、部品販売システム3が有する部品販売サーバ4と、コンテンツ配信業者5が管理する製作支援サーバ6と、通信回線8と、が備えられている。
【0029】
端末装置2は、通信回線8に接続してサーバ装置にアクセスし、Webサイトの閲覧やWebサイトとの情報の送受信が可能な情報端末装置である。例えば、パソコンやPDA、多機能形態電話機、家庭用ゲーム装置などの装置と、公知のインターネット関連ソフトや関連技術等によって実現される。利用者(消費者)は利用者宅1で端末装置2を介して製作支援のサービスを受ける。
【0030】
部品販売サーバ4は、部品販売と配達に係る注文を、通信回線8に接続して電子商取引によって実現させるための公知のサーバ装置である。注文を受けた部品は部品販売システム3によって調達・加工され、例えば、宅配等によって利用者宅1に届けられる(図1ではトラック9で表示)。部品販売システム3は、例えば、部品メーカ、問屋、ホームセンター、及びこれらと業務提携した宅配業者などの単独または組み合わせによって実現される。
【0031】
製作支援サーバ6は、通信回線8に接続して物品支援サービスを提供するWebサイトを提供するとともに、部品販売サーバ4と接続して電子商取引によって部品の発注が可能なサーバ装置である。Webサイトを構成する情報や、製作支援に係る各種のプログラムやデータ等は、製作支援サーバ6に接続可能な各種データベース7a〜7nに記憶され、管理されている。部品販売システム3と、コンテンツ配信業者5は、同一であっても良いし、業務提携された別個のものであっても良い。
【0032】
尚、ここで言う通信回線8とは、データ授受が可能な通信路を意味する。即ち、通信回線とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(R)等によるLANの他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また通信方法については有線/無線を問わない意味である。
【0033】
[機能ブロックの説明]
図2は、製作支援サーバ6における機能ブロックの構成の一例を示す図である。同図に示すように、製作支援サーバ6には、CPU(Central Processing Unit)10と、操作入力部20と、表示部30と、RAM(Random Access Memory)40と、ROM(Read Only Memory)50と、通信制御部60と、記憶部70と、が備えられ、各要素はデータバス80によって互いにデータ送受信可能に接続されている。
【0034】
CPU10は、製作支援サーバ6の制御を統一的に司るものである。CPU10は、RAM40やROM50及び記憶部70内に記憶されている各種プログラムやデータに基づいて演算処理し、各構成要素の制御及びWebサイトの管理や製作支援サービスの提供に必要な種々の機能を実現する。
【0035】
CPU10で実現される機能部としては、例えば、Webサイトを管理運営する処理をするサイト管理部11と、ユーザ登録処理やユーザ登録情報の管理をするユーザ管理部12と、家具の画像の生成や合成等をする画像処理部13と、製作費用の見積計算部14と、設計時の仕様変更について可否判定をする仕様変更判定部15と、部品販売サーバ4と接続して部品の発注をする発注管理部16と、利用者による特注品の仕様情報を管理する製作支援情報管理部17と、利用者からのレンタルの申し込みを受け付け工具等のレンタルに係る管理をするレンタル管理部18と、が有る。
【0036】
操作入力部20は、各種の操作や入力をするものであって、例えば、キーボードやマウスなどである。表示部30は、各種の情報を表示出力するものであって、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Monitor)などの表示装置によって実現される。コンテンツ配信業者5は、操作入力部20及び表示部30を用いて、製作支援サーバ6の運営管理に必要な操作や情報管理をする。
【0037】
RAM40は、CPU10の作業領域としてプログラムやデータを一時的に記憶する手段である。ROM50は、製作支援サーバ6の制御や演算処理及び周辺機器とのデータの送受に必要なプログラムやデータを記憶する手段であって、例えば、製作支援サーバ6の基本オペレーションを実現する為のシステムプログラム(OS)等はここに記憶されている。
【0038】
通信制御部60は、通信回線8に接続して他の装置(例えば、図1の端末装置2、部品販売サーバ4)と通信を確立し制御するものである。例えば、モデムやDSU(Digital Signal Unit)やTA(Terminal Adapter)等の通信機器、所定の制御プログラム、接続端子等によって実現される。詳細な機能や仕様に関しては、接続する通信回線8の規格に対応するものとする。
【0039】
記憶部70は、各種のプログラムやデータ等を記憶するものであって、例えば、ICメモリカード、MO、DVD−RAM、FD(R)、ハードディスク、データベースなどによって実現される。
【0040】
記憶部70には、プログラムとしては、サイト管理部11を機能させるためのサイト管理プログラム711と、ユーザ管理部12を機能させるためのユーザ管理プログラム712と、画像処理部13を機能させる画像処理プログラム713と、見積計算部14を機能させる見積計算プログラム714と、仕様変更判定部15を機能させる仕様変更判定プログラム715と、発注管理部16を機能させる発注管理プログラム716と、製作支援情報管理部17を機能させる製作支援情報管理プログラム717と、レンタル管理部18を機能させるレンタル管理プログラム718と、が記憶されている。
【0041】
より具体的には、画像処理プログラム713は、例えば、元画像の縦横それぞれの拡大/縮小処理、元画像の色情報の変更、元画像への所定の画像の合成、3DCGによる画像の生成などの機能を実現させる。
【0042】
仕様変更判定プログラム715は、設計時における仕様変更の可否判定処理の機能を実現させる。該可否判定処理とは、例えば、製作不可能な板厚の設定、材料にそぐわない塗装の設定、強度が不足に至る板厚の設定や金具の設定、取付け強度不足につながる金具取付けビスの長さの設定、などを判定し利用者に注意を促す機能を実現する。該可否判定処理は、例えば、所定の判定条件を規定するマップ情報を別途記憶部70に格納し、このマップ情報を参照しながら条件判定の繰り返しによって実現することができる。尚、詳細な判定の条件は、製作支援する物品の種類に応じて適宜設定される。
【0043】
また記憶部70には、データとしては、ユーザ管理情報720と、モデル管理情報730と、部品管理情報740と、工具管理情報750と、組立支援情報760と、が記憶されている。また、図示されていないが、Webサイトを構成するサイト情報が記憶されている。また、画像処理部13が3DCGを利用する場合には、モデリングデータやテクスチャなどの情報も記憶される。
【0044】
ユーザ管理情報720は、ユーザ登録情報722と、利用者が設計した特注品の仕様情報等を記憶する製作支援情報724と、を含む。
【0045】
ユーザ登録情報722には、例えば図3(a)に示すように、ユーザID(ユーザ識別情報)、パスワード、利用者の氏名、住所、電話番号、電子メールのアドレス、支払い方法の設定(例えば、クレジットカード使用、現金振込、代引きなど)、当該ユーザ登録された利用者が作成した製作支援情報724の一覧情報、などの各種情報が含まれる。
【0046】
製作支援情報724には、例えば図3(b)に示すように、製作支援情報ID(特注品の識別番号情報)、完成時に予想される特注品イメージ画像、見積や重量外観寸法などの諸元情報、レンタルや部品発注の伝票番号、部品の仕様を格納する使用部品情報724a、などが含まれる。製作支援情報724は、製作する一つの物品にそれぞれ設定される。
【0047】
モデル管理情報730は、特注品のベースとなるモデルに関する情報を格納する。モデル管理情報730には、インデックス情報731と、モデル情報732とが含まれる。
【0048】
インデックス情報731には、例えば図4に示すように、特注品のベースとなる家具モデルを選択する際に使われるサムネール画像Pが、階層構造に格納されている。一つのサムネール画像Pは一つの家具モデルに該当し、それぞれにモデル情報732が対応付けられている。
【0049】
モデル情報732には、当該モデルの標準仕様に関する情報が格納されている。例えば、図5に示すように、モデルID(モデル識別情報)、モデルイメージ画像、名称、標準寸法、標準見積額、使用工具一覧、コメント、該モデルを構成する部品の仕様を格納する標準部品情報732a、組立方法を記した組立手順ファイルのID、などが含まれる。
【0050】
部品管理情報740は、使用部品情報724a(図3)及び標準部品情報732a(図6)で設定可能な部品に関する情報を管理する。
例えば図6に示すように、部品の規格ごとに、名称、材質、寸法、重量、価格、在庫数などの情報を含む。画像処理部13が、モデルイメージ画像を作成する際に3DCG等を利用する構成の場合は、モデリング情報やテクスチャなどの情報も部品管理情報740に含まれる。
【0051】
工具管理情報750は、工具に関する情報を格納している。例えば、工具毎の画像、使用方法、価格、入手先情報、レンタル価格、レンタル用工具の在庫数などの情報を工具情報751として格納している。また、レンタル管理部18が使用する管理情報もレンタル管理情報752として、ここに含まれるとしても良い。
【0052】
組立支援情報760は、特注品の組立に参考となる情報が格納されている。例えば、材料の特性等に関する材料情報761や、組立手順情報762、工具操作方法情報763、などを含む。
【0053】
尚、ユーザ管理情報720と、モデル管理情報730と、部品管理情報740と、工具管理情報750と、組立支援情報760とは、それぞれ独立または組み合わされてデータベース(図1のデータベース7a〜7n)を構築する。
また、モデルイメージ画像Qおよび特注品イメージ画像Rの数や構図は適宜設定して構わない。
【0054】
[処理の説明]
次に、図7〜図18を参照して、本実施の形態における処理の流れについて説明する。図7〜図9は、処理の流れを説明するためのフローチャートであり、図10〜図18は端末装置2における画面表示の一例を示す画面図である。
【0055】
[1;Webサイトへのアクセス]
先ず図7に示すように、端末装置2から製作支援サービスのWebサイトにアクセスする(ステップS102)。製作支援サーバ6のサイト管理部11は、Webサイトのトップページの情報を配信し、端末装置2ではWebブラウズが可能となる。
【0056】
端末装置2では、例えば図10に示すように画面100が表示される。画面100には、メニュー表示部110と、アクセス条件表示部120と、サービス表示部130とが含まれる。
メニュー表示部110には、製作支援サービスの項目を順にボタン111〜117が表示され、何れかのボタンを選択すると該当するページに移動する。アクセス条件表示部120には、ユーザID入力欄122と、製作支援情報ID入力欄124とが含まれ、現在誰がどの製作をしているかを表示している。
【0057】
[2;ユーザ登録処理]
Webブラウズが可能となったならば、まずユーザ登録またはユーザ認証を受ける(ステップS104)。新規ユーザ登録する場合には、ユーザID入力欄122の新規ボタン123をクリックすると、製作支援サーバ6のユーザ管理部12がユーザ登録情報722を新たに作成してユーザIDを発行する。既に、ユーザ登録されている場合には、ユーザIDをユーザID入力欄122に入力して認証を受ける。
【0058】
[3;製作支援情報の用意]
ユーザ登録またはユーザ認証がされたならば、次に製作支援情報724を用意する。新たに製作を始める場合は(ステップS106のNO)、例えば、新規ボタン125(図10参照)をクリックすると新規作成要求が送信され、製作支援サーバ6の製作支援情報管理部17が、新たに製作支援情報724を作成する(ステップS108)。
仕掛かりの製作が有る場合は(ステップS106のYES)、端末装置2で既に発行されている製作支援情報ID724bを製作支援情報ID入力欄124に入力し送信すると(ステップS110)、製作支援情報管理部17がユーザ管理情報720より該当するIDの製作支援情報724を検索し読み出す(ステップS112)。
【0059】
製作支援情報724が用意されたならば、次に、端末装置2ではメニュー欄を選択し製作支援サービスを受けることが可能となる(ステップS114)。尚、以下では、新たに製作を始める場合の手順にしたがって説明するが、仕掛かりの製作がある場合は、適宜ボタン112〜117を選択し所望するサービスを受けることができるのは勿論である(ステップS182、S184、S186)。
【0060】
[4;イメージの決定処理]
新たに製作を始める場合には、先ず製作するもののイメージを決定する。これはデザイン工程のサポートに当る。
端末装置2で『イメージの決定』のボタン112を選択すると(ステップS116のYES)、製作支援サーバ6から該当サービスのページのサイト情報が配信される(ステップS118)。
【0061】
端末装置2では、例えば図11に示すようにサービス表示部130が表示される。利用者は製作したい家具のベースとなるモデルのサムネール画像Pを選択する(ステップS120)。
【0062】
具体的な手順としては、例えば、目的選択欄132aで製作したい家具の大まかな使用目的別分類を選択し、次に、構造選択欄132bで製作したい家具の構造(見かけのタイプ分類に相当)を選択し、次に、材質選択欄132bで素材を選ぶ。製作支援サーバ6のサイト管理部11は、選択の結果に基づいてインデックス情報731を参照して、該当する分類に属するモデルのサムネール画像Pを端末装置2に送信する。端末装置2では、サムネール画像Pがサムネール表示部132dに表示される。
【0063】
次に、端末装置2で何れかのサムネール画像Pが選択すると、該サムネール画像Pの識別情報が製作支援サーバ6に送信される。製作支援サーバ6のサイト管理部11は、該サムネール画像Pに対応付けられているモデル情報732を送信する。すると、詳細表示部132eにより詳細なモデルイメージ画像Qと該モデルに関する情報が表示される。該モデルでよければ、決定ボタン132fをクリックしてベースとなるモデルの選択を確定する。
【0064】
ベースとなるモデルが選択されたならば、製作支援情報管理部17は、該モデルのモデル情報732の仕様を製作支援情報724に写す。例えば、標準部品情報732aを使用部品情報724aに写す(ステップS122)。
【0065】
[5;外形寸法の決定処理]
次に、製作支援サーバ6のサイト管理部11は、外形寸法の決定ページの情報を送信する(ステップS124)。
【0066】
端末装置2では、例えば図12に示すように、画面100には、モデルイメージ画像Q1〜Q2と、主要な外形寸法部分に寸法入力欄133aが表示される。利用者は所望する寸法を入力・変更し決定ボタン133bをクリックして寸法の変更情報を送信する(ステップS126)。
【0067】
製作支援サーバ6が寸法の変更情報受信したならば、画像処理部13が変更された寸法の特注品イメージ画像Rを作成し、見積計算部14が見積額を計算する(ステップS128)。
【0068】
具体的には、例えば、画像処理部13は、ベースとなったモデルのモデル情報723を参照してモデルイメージ画像Qを縦横方向に拡大/縮小処理する。また、見積計算部14は、変更された寸法に該当する部品を部品管理情報740より検索し部品価格を積算して見積を出す。
【0069】
特注品イメージ画像Rと見積額は端末装置2に送信され、例えば、図13に示すように表示される。利用者は、端末装置2で特注品イメージ画像R(R1、R2)と見積額134aを見て、問題無ければ決定ボタン134bをクリックして確定する(ステップS130のYES)。仕様を変更したい場合には(ステップS130のNO)、戻るボタン134cをクリックして再度外形寸法を入力しなおす(ステップS126)。
【0070】
外形寸法が決定された場合は(ステップS130のYES)、製作支援サーバ6の製作支援情報管理部17が、製作支援情報724を更新する(ステップS132)。外形寸法が決定されたならば、次に細部の詳細な仕様を決定する。
【0071】
[6;詳細仕様の決定処理]
図8に示すように、端末装置2で『細部の決定』のボタン113を選択すると(ステップS182のYES)、製作支援サーバ6から該当サービスのページのサイト情報が配信される(ステップS134)。
【0072】
端末装置2では、例えば図14に示すように画面100が表示される。利用者は、該画面で変更したい部品を選択し、詳細な仕様を決定する(ステップS136)。
【0073】
具体的には、例えば、画面100には特注品イメージ画像Rと部品一覧135aが表示される。部品一覧135aより仕様を決めたい部品を選択すると、該当する部品番号が製作支援サーバ6に送られる。製作支援サーバ6の製作支援情報管理部17は、製作支援情報724の使用部品情報724aを参照して、該当する部品の仕様情報を返信する。端末装置2では、選択した部品の現在の仕様が仕様設定部135bに表示される。
【0074】
仕様設定部135bには、仕様項目毎に入力欄135cまたはプルダウン式表示部135dを備え、仕様を入力・変更することができる。仕様項目によっては利用者が加工するか否かを決定する欄135eが備えられる。
【0075】
仕様を入力・変更した後に設定反映ボタン135fをクリックすると、変更された仕様情報が製作支援サーバ6に送信される。製作支援サーバ6では、変更された仕様情報に基づいて仕様変更判定部15が仕様変更の可否を判定する(ステップS138)。
【0076】
変更が不可能である場合は(ステップS140のNO)、端末装置2で例えば図15に示すように警告表示Mを表示させ、仕様の再設定を促す(ステップS142)。変更が可能である場合は(ステップS140のYES)、画像処理部13が変更された仕様情報に基づいて、特注品イメージ画像Rを作成し、見積計算部14が見積を出す(ステップS144)。
【0077】
特注品イメージ画像Rと見積額は端末装置2に送信され、画面100で反映される。利用者は、仕様変更が反映された特注品イメージ画像Rと見積額135gを見て、問題無ければ決定ボタン135hをクリックして確定する(ステップS146のYES)。
【0078】
仕様が決定されたならば、製作支援サーバ6の製作支援情報管理部17が、製作支援情報724を更新する(ステップS148)。以上で、特注品に関する仕様の設定が終了する。
【0079】
[7;組立支援処理]
図9に示すように、端末装置2で『組立支援』のボタン114を選択すると(ステップS184のYES)、製作支援サーバ6から該当サービスのページのサイト情報が配信される(ステップS150)。
【0080】
端末装置2では、例えば図16に示すように、選択ボタン136a〜dの有る画面100が表示される。端末装置2で入手したい情報の項目のボタンを選択すると、要求信号が製作支援サーバ6に送信される(ステップS152)。
【0081】
製作支援サーバ6のサイト管理部11は、組立支援情報760から要求された項目に該当する情報を検索し(ステップS154)、端末装置2に返信する(ステップS156)。
【0082】
具体的には、例えば、組立手順136bの項目が選択されたならば、サイト管理部11は、製作支援情報724の組立手順ファイルID732b(図5)を元に、組立支援情報760から適当な組立手順情報762を検索し、端末装置2に送信する。また、使用工具一覧136cが選択されたならば、サイト管理部11は、製作支援情報724から使用部品情報724aを参照して該当する工具管理情報750から適当な工具情報751を検索し端末装置2に送信する。
【0083】
検索された情報が返信されると、端末装置2で表示や印刷等が可能となる。使用工具一覧136cが選択された場合、端末装置2では、例えば図17に示すように画面100が表示される。画面100には、レンタル申し込み欄137aが設けられており、工具のレンタルが可能となっている。
【0084】
端末装置2でレンタル申し込み欄137aを入力し、申込ボタン137bをクリックすると申し込み要求が製作支援サーバ6に送信される(ステップS158のYES)。
【0085】
レンタルの申し込みを受信すると、製作支援サーバ6のレンタル管理部18は、申し込み内容をレンタル管理情報752に設定し、伝票番号を発行する(ステップS160)。レンタル申し込みの情報(例えば、品名、期間、数、伝票番号など)は、製作支援情報724にも格納される(ステップS162)。
【0086】
[8;発注処理]
端末装置2で『発注』のボタン115を選択すると(ステップS186のYES)、製作支援サーバ6から該当サービスのページのサイト情報が配信される(ステップS166)。また、製作支援サーバ6の発注管理部16は、ユーザ登録情報722と製作支援情報724とを参照して、発注内容を端末装置2に送信する。
【0087】
端末装置2では、例えば図18に示すように画面100が表示される。画面100で、発注する製作支援情報の識別番号、部品の送り先、支払い方法などが確認できる(ステップS168)。
【0088】
ここで、変更事項がある場合は(ステップS168のNG)、端末装置2で変更を入力して送信する(ステップS170)。製作支援サーバ6の発注管理部16は、変更要求に従って発注内容を変更し(ステップS172)、確認を取る(ステップS170)。発注内容に変更が無い場合には(ステップS168のOK)、発注確定信号が送信される(ステップS174)。
【0089】
発注が確定したならば、発注管理部16は部品販売サーバ4と接続する(ステップS176)。そして、所定の処理を経て発注伝票番号を取得し(ステップS178)、製作支援情報724に記憶する(ステップS180)。以上で、部品の発注が終了し、製作支援情報724に従って部品が利用者宅1に配送される。
【0090】
以上の処理によって、DIYのデザイン、設計、部品調達(発注)、組立、の工程に関して一貫してサポートすることが可能となり、利用者により簡単でスムーズな製作支援を提供することができる。
【0091】
〔第2の実施の形態〕
次に、図19〜図24を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、デザインの細部を利用者が選択可能として例を示す。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素については同じ符号を付け説明は省略するものとする。
【0092】
図19は、本実施の形態における、機能ブロックの構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態では特に、記憶部70に手描線取得Java(登録商標)アプレット771と、デザイン情報742と、ライン情報743と、を含む。
【0093】
手描線取得Java(登録商標)アプレット771は、端末装置2で実行されることで、手描線を入力し該手描線の情報を製作支援サーバ6に送信させる機能を実現する。
【0094】
デザイン情報742は、各モデルの細部におけるデザイン仕様であって例えば、本棚脚部の曲線切りぬき、彫り込み、などの仕様である。デザイン情報742は、部品管理情報740に格納され部品情報741で扱われる仕様項目の一つとなる。
【0095】
ライン情報743は、曲線や直線などを表す関数情報であって、デザイン情報744における細部デザインに適用される関数である。例えば、波型(サイン波形)、楕円、放物線、星型、英文字型などの形状やラインを表す。
【0096】
図20は、本実施の形態における詳細仕様の決定に関する処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、外形寸法が決定されたならば、次に製作支援サーバ6のサイト管理部11は、詳細仕様決定のページの情報を送信する(ステップS134)。
【0097】
端末装置2では、例えば図21に示すように、画面100が表示される。同図では、仕様項目の一つとして、デザイン項目138が設けられる。更に、デザイン項目138には、予め設定されているデザインの名から選択するデザイン選択欄138aと、手描入力によってデザインを指定する手描入力指定138bとが設けられている。デザイン項目138は、例えばプルダウン式でデザインのパターンを選択する構成となっている。
【0098】
デザイン項目138でデザインが変更された場合は(ステップS202)、 設定反映ボタン135fをクリックすると、選択されたデザインの識別番号が製作支援サーバ6に送信される。
製作支援サーバ6は、画像処理部13が部品管理情報740より該当するデザイン情報を検索し(ステップS204)、特注品イメージ画像Rを生成して返信する(ステップS144)。端末装置2では、例えば図22に示すようにデザインが反映された特注品イメージ画像Rが表示される。
【0099】
手描入力指定138bが選択された場合は(ステップS206)、製作支援サーバ6から手描線取得Java(登録商標)アプレット771が送信される(ステップS208)。
【0100】
端末装置2が該アプレットを実行すると、例えば図23に示すように手描入力用のウィンドウ139が設けられる。ウィンドウ139では、マウス操作に従って手描線Lが入力される。更に、該手描線に従って対象とする部品をどのように加工するかを選択欄139aから選択する。手描線の情報は製作支援サーバ6に送信される(ステップS210)。
【0101】
手描線の情報を受信した製作支援サーバ6は、部品管理情報740から手描線に近似するライン情報743を検索する。或いは、近似曲線データを作成する(ステップS212)。
【0102】
製作支援サーバ6の仕様変更判定部15が、選択されたライン情報743若しくは近似曲線データに基づいて仕様変更の可否を判定する(ステップS138)。
例えば、手描線が細かすぎて製作できない場合や、手描線部分を切り抜いた場合の残りの寸法から強度不足が心配される場合には変更不可とする。
【0103】
変更が不可である場合は(ステップS140のNO)、端末装置2で警告表示させ、仕様変更の再設定を促す(ステップS142)。変更が可能である場合は(ステップS140のYES)、画像処理部13が変更された仕様情報に基づいて、特注品イメージ画像Rを作成し、サイト管理部11が端末装置2に送信する(ステップS144)。端末装置2では、例えば、図24に示すように、手描曲線が反映された特注品イメージ画像Rが表示される。
【0104】
以上の構成と処理によって、本実施の形態では、よりカスタマイズされたDIYの製作支援を提供することができる。
【0105】
〔第3の実施の形態〕
次に、図25〜図26を参照して、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、更に製作支援の程度を利用者が設定可能な例について説明する。尚、第1及び第2の実施の形態と同様の構成要素については同じ符号を付け説明は省略するものとする。
【0106】
製作支援の程度とは、DIYの工程においてどの程度までサポートするサービスを提供するかを意味する。日曜大工の熟練者は設計・製図や材料から部品の切り出しもするが、初心者は組立が精一杯である場合がある。即ち、利用者の技術レベルや熟練度、さらには工具の所有程度等によって、必ずしも一律なサービスが求められるわけではない。本実施の形態では、製作支援サービスから受けられる製作支援の程度を利用者が支援レベルとして設定する。
【0107】
支援レベルの設定を有効にするために、本実施形態では、製作支援情報724が支援レベルの情報を格納する。また、標準部品情報732aは、部品毎に支援レベルに対応して仕様変更及び発注の対象とするか否かを定める設定情報を有する。従って、見積の計算時に該設定情報を参照することによって、利用者が希望に応じた見積が可能となる。
【0108】
図25は、本実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、支援レベルは製作支援情報724が用意されたならば、メニュー表示部110より『支援レベルの設定』を選択することで設定可能となる。
【0109】
メニュー表示部110より『支援レベルの設定』のボタン118が選択されたならば(ステップS302のYES)。製作支援サーバ6は、支援レベル設定のページの情報を送信する(ステップS304)。
【0110】
端末装置2では、例えば図26に示すような画面100が表示される。画面100には、第1及び第2の実施の形態で示したサービスを受けるか否かを選択する設計支援選択欄140aと、最終的な納品形態を選択する納品レベル選択欄140bとがある。利用者は画面100の表示に従って希望する項目を選択し、必要な項目を設定する(例えば、設計支援を受けない場合に送信する図面データの選択欄140cの入力)。そして送信ボタン140dをクリックすると、選択情報が製作支援サーバ6に送信される。
【0111】
設計支援をしない場合は(ステップS306のNO)、選択欄140cで指定された設計図面データが製作支援サーバ6に送信される(ステップS308)。製作支援サーバ6の製作支援情報管理部17は、送信された設計図面を製作支援情報724に添付または格納する(ステップS310)。尚、設計図面データの送信方法は、電子メールの利用や直接送信など適宜設定して構わない。
設計支援をする場合は(ステップS306のYES)、製作支援サーバ6の製作支援情報管理部17は、支援レベルの情報を製作支援情報724に格納する(ステップS312)。
【0112】
以上の処理によって、利用者が希望する支援レベルを何時でも参照可能となるので、利用者の希望に則した部品の調達や加工の設定、見積等が可能となる。
尚、支援レベルの設定は、図26に示した例に限らず、例えば、材料の切り出し、穴加工、表面研磨、塗装など作業の内容ごとに設定可能な構成としても良い。
【0113】
以上、本発明を適用した第1〜第3の実施の形態について説明したが、本発明の適用がこれらに限定さえるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更や追加をしても構わない。
【0114】
例えば、木製家具の製作を例としたが、その他、例えば、洋服、革細工、陶芸、装飾品などのDIYの対象となる物品についても同様に適用できる。
また、表示画面における画面構成や選択内容等も、適宜設定してかまわない。
【0115】
【発明の効果】
本発明によれば、利用者はベースとなるモデルを選択し、選択したモデルの仕様を元に好みの仕様に変更させることで、製作したいと思う物品の設計を進めることができる。また、仕様変更の過程において、完成予想イメージや見積額を確認しながら作業を進めることができる。従って、これから作ろうとする物品のデザインの方向性をより簡単に、また決定物品の構造的欠陥を生じる心配が少ないより精度の高い設計を簡単且つスムーズに実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における構成の一例を示す図。
【図2】製作支援サーバにおける機能ブロックの構成の一例を示す図。
【図3】(a)ユーザ登録情報、(b)製作支援情報のデータ構成の一例を示す図。
【図4】インデックス情報のデータ構成の概念を説明するための図。
【図5】モデル情報のデータ構成の一例を示す図。
【図6】部品管理情報のデータ構成の一例を示す図。
【図7】第1の実施の形態における、処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図8】図7に続くフローチャート。
【図9】図8に続くフローチャート。
【図10】Webサイトのトップページにおける画面表示の一例を示す画面図。
【図11】イメージ決定のページにおける画面表示の一例を示す画面図。
【図12】外形寸法の決定ページにおける画面表示の一例を示す画面図。
【図13】外形寸法の確認画面の一例を示す画面図。
【図14】詳細仕様決定ページにおける画面表示の一例を示す画面図。
【図15】仕様変更にともなう警告表示画面の一例を示す画面図。
【図16】組立支援ページにおける画面表示の一例を示す画面図。
【図17】工具一覧表示画面の一例を示す画面図。
【図18】発注ページにおける画面表示の一例を示す画面図。
【図19】第2の実施の形態における機能ブロックの構成の一例を示すブロック図。
【図20】第2の実施の形態における詳細仕様決定の処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図21】第2の実施の形態における詳細仕様決定ページの画面表示の一例を示す画面図。
【図22】デザイン情報が反映された詳細仕様決定ページの画面表示の一例を示す画面図。
【図23】手描入力用のウィンドウが表示された画面の一例を示す画面図。
【図24】手描入力線が反省された詳細仕様決定ページの画面表示の一例を示す画面図。
【図25】第3の実施の形態における設計レベル設定の処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図26】設計レベル設定ページにおける画面表示の一例を示す画面図。
【符号の説明】
2 端末装置
4 部品販売サーバ
6 製作支援サーバ
8 通信回線
10 CPU
11 サイト管理部
12 ユーザ管理部
13 画像処理部
14 見積計算部
15 仕様変更判定部
16 発注管理部
17 製作支援情報管理部
18 レンタル管理部
70 記憶部
711 サイト管理プログラム
712 ユーザ管理プログラム
713 画像処理プログラム
714 見積計算プログラム
715 仕様変更判定プログラム
716 発注管理プログラム
717 製作支援情報管理プログラム
718 レンタル管理プログラム
720 ユーザ管理情報
722 ユーザ登録情報
724 製作支援情報
730 モデル管理情報
731 インデックス情報
732 モデル情報
740 部品管理情報
741 部品情報
750 工具管理情報
751 工具情報
760 組立支援情報
761 材料情報
762 組立手順情報
763 工具操作方法情報
771 手描線取得Javaアプレット
100 画面
110 メニュー表示部
120 アクセス条件表示部
130 サービス表示部
L 手描線
P サムネール画像
Q モデルイメージ画像
R 特注品イメージ画像

Claims (8)

  1. 所定の通信回線を介して端末装置と通信可能に接続された物品製作支援装置であって、
    前記端末装置から受信される信号に基づいて、複数の物品の中から希望物品を特定する特定手段と、
    前記希望物品の完成品の画像データを前記端末装置に送信する完成品画像送信手段と、
    前記複数の物品それぞれの構成部品を含む複数の部品の部品情報を記憶する部品情報記憶手段と、
    前記端末装置から特注データを受信する特注手段と、
    前記希望物品の完成品の画像データを、前記特注データに基づいて特注品の画像データに変更して前記端末装置に送信する特注品画像送信手段と、
    前記希望物品、前記特注データ、及び前記部品情報記憶手段により記憶された部品情報に基づいて、前記特注品の製作に関連する関連情報を作成する作成手段と、
    前記作成手段により作成された関連情報を前記端末装置に送信する関連情報送信手段と、
    を備える物品製作支援装置。
  2. 請求項1に記載の物品製作支援装置であって、
    前記部品情報記憶手段は、各部品の価格情報を含む部品情報を記憶し、
    前記作成手段は、前記価格情報に基づいて前記特注品の製作費用を見積もる見積手段を有し、この見積手段による見積結果を前記関連情報として作成することを特徴とする物品製作支援装置。
  3. 請求項2に記載の物品製作支援装置であって、
    前記見積手段は、前記特注品の製作時の組立作業度合を前記端末装置から受信する組立作業度合受信手段を有し、この組立作業度合受信手段により受信された組立作業度合に応じて、前記特注品の製作費用を見積もることを特徴とする物品製作支援装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の物品製作支援装置は、所定の通信回線を介して部品販売システムと通信接続可能な物品製作支援装置であって、
    前記特注品の構成部品を注文するための注文信号を送信する発注手段を更に備えることを特徴とする物品製作支援装置。
  5. 請求項1に記載の物品製作支援装置であって、
    前記部品情報記憶手段は、更に、各部品それぞれに対応する工具に係る工具情報を記憶し、
    前記作成手段は、前記特注品の構成部品に対応する工具情報を前記工具情報記憶手段から読み出し、前記関連情報として作成することを特徴とする物品製作支援装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の物品製作支援装置であって、
    前記特注品を特注品識別情報と対応付けて記憶する特注品登録手段と、
    特注品識別情報を前記端末装置から受信する識別情報受信手段と、
    この識別情報受信手段により受信された特注品識別情報に対応する特注品を前記特注品登録手段から読み出す読出手段と、
    を更に備えることを特徴とする物品製作支援装置。
  7. 所定の通信回線を介して端末装置と通信可能に接続されたコンピュータに対して、
    前記端末装置から受信される信号に基づいて、複数の物品の中から希望物品を特定する特定機能と、
    前記希望物品の完成品の画像データを前記端末装置に送信する完成品画像送信機能と、
    前記複数の物品それぞれの構成部品を含む複数の部品の部品情報を記憶する部品情報記憶機能と、
    前記端末装置から特注データを受信する特注機能と、
    前記希望物品の完成品の画像データを、前記特注データに基づいて特注品の画像データに変更して前記端末装置に送信する特注品画像送信機能と、
    前記希望物品、前記特注データ、及び前記部品情報記憶機能により記憶された部品情報に基づいて、前記特注品の製作に関連する関連情報を作成する作成機能と、
    前記作成機能により作成された関連情報を前記端末装置に送信する関連情報送信機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020173559A (ja) * 2019-04-09 2020-10-22 Vuild株式会社 加工処理システム、加工処理プログラム、及び加工処理方法

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