JP2004062460A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】色の違いを用いて文字部から分離された罫線や色の異なる背景部の境界等の情報を利用して傾き検出でき、スキュー補正に用いることができること。
【解決手段】画像入力手段201には、カラーの原稿画像が入力され、所定色判定手段202は、原稿上におけるある領域の所定色を判定し、所定色抽出/消去手段204は、この所定色を抽出または消去する。所定色2値化手段203は、所定色判定手段202の判定結果に従い2値画像を作成する。画像傾き算出手段205は、抽出または消去される所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出する。画像傾き算出手段205は、例えばカラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出する。このような画像の傾きを検出することによりスキュー補正等を行えるようになる。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラー文書を対象とした文書処理や文字認識の技術に適用され、特に、文字認識の前処理、電子ファイリング、ネットワーク配送に用いて好適な画像処理装置において、画像中の所定色を抽出して画像の傾きを検出する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
帳票処理の分野等では文字認識を適用するため、文字部の2値モノクロ画像を作成する必要がある。文字と罫線が重なっている場合、両者が異なる色で書かれていた場合でも作成された2値画像は文字と罫線が重なっていることが多く、そのままでは文字認識を適用できないことが多い。
【0003】
この改善策として特開2001−291097号公報に開示された技術は、所望する色の領域の隣接領域の色を特定し、所望色と隣接色の関係より所望する色の領域を精度良く抽出または消去するもので、色の違いを利用して文字部のみを2値画像とする技術である。
【0004】
ここで原稿が傾いていた場合、文字認識に支障があるため、従来は文字部が2値化された画像を用いてスキュー補正をしていた。例えば、特開平7−105310号公報「画像傾き検出方法及び表処理方法」は、近傍内の黒ラン統合により罫線を抽出し、スキューを補正するものである。また、文字抽出については、特開平5−266251号公報「文字抽出装置」は、色彩情報に基づき画像を分割し、分割された領域について文字らしさを判断するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、文字認識のために邪魔となる罫線等を消去していたため、スキュー補正を有効に活用できず、スキュー補正の精度向上を図ることができなかった。
【0006】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、色の違いを用いて文字部から分離された罫線や色の異なる背景部の境界等の情報を利用して傾き検出でき、スキュー補正に用いることができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る画像処理装置は、入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する機能を有する画像処理装置において、抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出する画像傾き算出手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
この請求項1の発明によれば、文字認識等の邪魔になるとされ取り除き処理を行っていた消去対象罫線等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を精度良く行えるようになる。
【0009】
また、請求項2の発明に係る画像処理装置は、請求項1に記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出することを特徴とする。
【0010】
この請求項2の発明によれば、所定色の領域の境界があればこれを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0011】
また、請求項3の発明に係る画像処理装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出することを特徴とする。
【0012】
この請求項3の発明によれば、画像が複数色あった場合でも、色毎の傾きを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0013】
また、請求項4の発明に係る画像処理装置は、請求項3に記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出することを特徴とする。
【0014】
この請求項4の発明によれば、色毎の重み付けにより特定の色を中心に画像の傾きを検出できるようになり、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0015】
また、請求項5の発明に係る画像処理装置は、請求項3に記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出することを特徴とする。
【0016】
この請求項5の発明によれば、画像の色情報等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0017】
また、請求項6の発明に係る画像処理装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、前記請求項1〜5のいずれか一つにより検出された画像の第1の傾きと、前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きと、前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定することを特徴とする。
【0018】
この請求項6の発明によれば、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになる。
【0019】
また、請求項7の発明に係る画像処理装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、前記請求項1〜5のいずれか一つにより検出された画像の第1の傾きと、入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像を用いて検出された画像の第3の傾きと、前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定することを特徴とする。
【0020】
この請求項7の発明によれば、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになる。
【0021】
また、請求項8の発明に係る画像処理方法は、入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する機能を有する画像処理方法において、抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出する画像傾き算出工程を含むことを特徴とする。
【0022】
この請求項8の発明によれば、文字認識等の邪魔になるとされ、取り除き処理を行っていた消去対象罫線等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を精度良く行えるようになる。
【0023】
また、請求項9の発明に係る画像処理方法は、請求項8に記載の発明において、前記画像傾き算出工程は、前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出することを特徴とする。
【0024】
この請求項9の発明によれば、所定色の領域の境界があればこれを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0025】
また、請求項10の発明に係る画像処理方法は、請求項8または9に記載の発明において、前記画像傾き算出工程は、カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出することを特徴とする。
【0026】
この請求項10の発明によれば、画像が複数色あった場合でも、色毎の傾きを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0027】
また、請求項11の発明に係る画像処理方法は、請求項10に記載の発明において、前記画像傾き算出工程は、前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出することを特徴とする。
【0028】
この請求項11の発明によれば、色毎の重み付けにより特定の色を中心に画像の傾きを検出できるようになり、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0029】
また、請求項12の発明に係る画像処理方法は、請求項10に記載の発明において、前記画像傾き算出工程は、前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出することを特徴とする。
【0030】
この請求項12の発明によれば、画像の色情報等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0031】
また、請求項13の発明に係る画像処理方法は、請求項8〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項8〜12のいずれか一つの画像傾き算出工程で検出された画像の第1の傾きと、前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きを検出する第2の画像傾き検出工程と、前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定する画像傾き決定工程とを含むことを特徴とする。
【0032】
この請求項13の発明によれば、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになる。
【0033】
また、請求項14の発明に係る画像処理方法は、請求項8〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項8〜12のいずれか一つの画像傾き算出工程で検出された画像の第1の傾きと、入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像により画像の第3の傾きを検出する第3の画像傾き検出工程と、前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定する画像傾き決定工程とを含むことを特徴とする。
【0034】
この請求項14の発明によれば、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになる。
【0035】
また、請求項15の発明に係る画像処理プログラムは、入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する処理を実行する画像処理プログラムであって、該プログラムはコンピュータに、抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出させることを特徴とする。
【0036】
この請求項15の発明によれば、コンピュータを使用し、文字認識等の邪魔になるとされ取り除き処理を行っていた消去対象罫線等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を精度良く行えるようになる。
【0037】
また、請求項16の発明に係る画像処理プログラムは、請求項15に記載の発明において、前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出させることを特徴とする。
【0038】
この請求項16の発明によれば、コンピュータを使用し、所定色の領域の境界があればこれを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0039】
また、請求項17の発明に係る画像処理プログラムは、請求項15または16に記載の発明において、カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出させることを特徴とする。
【0040】
この請求項17の発明によれば、コンピュータを使用し、画像が複数色あった場合でも、色毎の傾きを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0041】
また、請求項18の発明に係る画像処理プログラムは、請求項17に記載の発明において、前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させることを特徴とする。
【0042】
この請求項18の発明によれば、コンピュータを使用し、色毎の重み付けにより特定の色を中心に画像の傾きを検出できるようになり、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0043】
また、請求項19の発明に係る画像処理プログラムは、請求項17に記載の発明において、前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させることを特徴とする。
【0044】
この請求項19の発明によれば、コンピュータを使用し、画像の色情報等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0045】
また、請求項20の発明に係る画像処理プログラムは、請求項15〜19のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項15〜19のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きを検出させ、前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させることを特徴とする。
【0046】
この請求項20の発明によれば、コンピュータを使用し、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになる。
【0047】
また、請求項21の発明に係る画像処理プログラムは、請求項15〜19のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項15〜19のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像により画像の第3の傾きを検出させ、前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させることを特徴とする。
【0048】
この請求項21の発明によれば、コンピュータを使用し、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになる。
【0049】
また、請求項22の発明に係る画像処理プログラムを記録した記録媒体は、入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムを記録した記録媒体であって、抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出させることを特徴とする。
【0050】
この請求項22の発明によれば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、文字認識等の邪魔になるとされ、取り除き処理を行っていた消去対象罫線等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を精度良く行えるようになる。
【0051】
また、請求項23の発明に係る画像処理プログラムを記録した記録媒体は、請求項22に記載の発明において、前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出させることを特徴とする。
【0052】
この請求項23の発明によれば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、所定色の領域の境界があればこれを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0053】
また、請求項24の発明に係る画像処理プログラムを記録した記録媒体は、請求項22または23に記載の発明において、カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出させることを特徴とする。
【0054】
この請求項24の発明によれば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、画像が複数色あった場合でも、色毎の傾きを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0055】
また、請求項25の発明に係る画像処理プログラムを記録した記録媒体は、請求項24に記載の発明において、前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させることを特徴とする。
【0056】
この請求項25の発明によれば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、色毎の重み付けにより特定の色を中心に画像の傾きを検出できるようになり、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0057】
また、請求項26の発明に係る画像処理プログラムを記録した記録媒体は、請求項24に記載の発明において、前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させることを特徴とする。
【0058】
この請求項26の発明によれば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、画像の色情報等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになる。
【0059】
また、請求項27の発明に係る画像処理プログラムを記録した記録媒体は、請求項22〜26のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項22〜26のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きを検出させ、前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させることを特徴とする。
【0060】
この請求項27の発明によれば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになる。
【0061】
また、請求項28の発明に係る画像処理プログラムを記録した記録媒体は、請求項22〜26のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項22〜26のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像により画像の第3の傾きを検出させ、前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させることを特徴とする。
【0062】
この請求項28の発明によれば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0064】
図1は、本発明の画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。画像処理装置は、CPU(中央処理演算装置)101,メモリ102,スキャナやデジタルカメラ等の画像入力装置103,通信装置104,モニタ等の表示装置105,キーボード106,ハードディスク等の固定記録装置107,CD−RAM/ROMやDVD−RAM/ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体(記録メディア)108を用いる外部記録再生装置109を有して構成されている。
【0065】
CPU101は全体を制御し、メモリ102はCPU101で処理するデータやプログラムを保持する。通信装置104はLAN等のネットワークに接続するための装置である。キーボード106はデータやユーザーの指示を入力する。固定記録装置107や外部記録再生装置109は、データやプログラム等を記録メディア108にセーブ、ロードするためのものである。
【0066】
図2は、画像処理装置における画像処理手段の内部構成を示すブロック図である。この画像処理手段200の各機能は、CPU101に対し画像処理プログラムを実行することにより得ることができる。画像処理手段200は、画像入力手段201,所定色判定手段202,所定色2値化手段203,所定色抽出/消去手段204,画像傾き算出手段205,データ記憶手段206,各手段を制御する制御手段207を有して構成されている。208は、データ転送路及び制御通信路である。
【0067】
図3は、この発明による画像処理手順を示すフローチャートである。まず、画像入力手段201によって原稿画像を入力する(ステップS301)。この画像入力手段201はスキャナ等でもよく、また既に電子ファイリングされているものを利用してもよい。なお、本発明で取り込む対象画像はカラー画像とする。
【0068】
次に、所定色判定手段202は、入力されたカラー画像から所定色を判定し、この所定色を抽出/消去する(ステップS302)。所定色判定手段202における所定色の判定方法としては、例えば特開2001−291097号公報に開示されたような既知の技術を用いることができる。この技術は、所定色を与えるのを人手で行うものであるが、広く知られているK平均法を使ったクラスタリングによる色分類法等で自動的に所定色を求めてもよい。
【0069】
所定色2値化手段203は、所定色判定手段202の判定結果に従い2値画像を作成する。すなわち抽出/対象画素を1,非対象画素を0(または必要に応じてその逆でもよい)とした2値画像が作成される(ステップS303)。次に、所定色抽出/消去手段204は入力されたカラー画像から上記の所定色を抽出/消去する(ステップS304)。
【0070】
なお、画像傾き算出手段205は、必ずしも2値画像の形式で作成しなくとも、抽出/消去の対象、非対象が判別できる2値画像以外のデータ構造であってもよい。図4は、カラー原稿画像の一例を示す図である。図4における原稿画像400は帳票の例であり、茶色領域(茶色罫線と茶色文字)401と、青色領域402を有している。青色領域402は、青色文字402aと、青色罫線及び青色文字402bからなる。このような原稿画像400に対する所定色判定として、特開2001−291097号公報に開示された手法を用い、判定結果に基づいて2値化を行った場合、図5に示すように色抽出/消去による2値画像が得られる。図5の例の場合、茶色領域401(茶色罫線と茶色文字)のみ残り2値化画像501が得られる。この2値化画像501を利用することでスキュー補正を行うことができる。
【0071】
参考のため、図6は、図4の原稿画像400を明度により2値化した結果を示す図である。図6では、茶色領域401(文字,罫線)と、青色領域402(文字,罫線)の両方に対応する2値化画像601,602(602a,602b)が抽出されている。図5においては所定色である茶色領域401の文字と罫線のみが抽出されている。カラー文書においては、関連のある事項は同色で描かれることが多い。このため、ある所定色で書かれた部分(図5の例では茶色領域401のみの2値化画像501)のみを用いることにより、異なる(関連しない)情報が抽出され難くでき、スキュー補正にとってより好適な条件として用いることができることが多い。
【0072】
上記例では、所定色そのものの判定結果を利用したが、所定色の境界情報を用いても構わない。例えば、図7はカラー原稿画像を示す図である。図示されているのは上半部が濃い青色領域701、下半部が薄い青色領域702である。図8は、上記所定色として上部の濃い青色領域701を指定した場合の境界情報抽出結果を示す図である。そして、境界情報の抽出は、近傍との色差があるしきい値を超えるところを抽出すればよい。例えば、特開2001−291097号公報の技術を用い、境界位置の画素の色情報を与えてやることで抽出できる。図8では上部の所定色(濃い青色領域701)と下部の薄い青色領域702の境界部分が直線801として抽出されている。この直線801の情報を用いることで容易かつ正確に原稿の傾きを抽出することができるようになる。また、原稿上部の文字についても白抜き文字として文字の輪郭802が抽出できる。この文字輪郭の並び等で文字の傾きを検出することができる。
【0073】
図3に戻り説明すると、次に、画像傾き算出手段205で画像の傾きを算出する(ステップS305)。ここでは、先に生成された所定色判定結果に基づく2値画像(または判定結果の特定が可能なデータ構造)を用いて傾きの判定を行う。判定には特開平7−105310号公報等に開示された既知の技術を用いてもよい。所定色が複数存在する場合は、所定色毎に傾きを求める。なお、必要に応じて傾きを求めない(または求めた傾き結果を利用しない)所定色を設けてもよい。傾きが複数得られた場合はそれらより画像の傾きを求める。
【0074】
この際、各所定色ごとに異なる重みを用いて傾きを決定しても良い。この重みは予め決定されていても良いし、所定色情報(色情報、画素情報、有効度等)から所定の計算を行うことで決定しても良い。もちろんこの際、他の所定色情報との関係(所属する画素数の多少等)を用いても良い。
【0075】
さらに必要に応じて、広く行われている、入力カラー画像を明度により2値化した画像より傾きを求める方法により傾きを求め、所定色を利用して求めた傾きとの勘案により画像の傾きを決定してもよい(平均、両者の確信度を求め高い方を採用する等)。ここで利用される明度としてはCIELUV、CIELABによるものやRr+Gg+Bb(画素値:(r,g,b)、R,G,B:定数)の形のものが広く用いられている。
【0076】
または、所定の要素(文字等)を抽出し、抽出結果を2値化した画像を用いて傾きを求め、所定色を利用して求めた傾きとの勘案により画像の傾きを決定してもよい(平均、両者の確信度を求め高い方を採用、等々)。文字抽出方法は、例えば特開平5−266251号公報等に開示された既知の技術を用いることができる。
【0077】
なお、本実施の形態で説明した画像処理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する機能を有する画像処理装置において、抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出する画像傾き算出手段を備えたので、文字認識等の邪魔になるとされ取り除き処理を行っていた消去対象罫線等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を精度良く行えるようになるという効果を奏する。
【0079】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出するので、所定色の領域の境界があればこれを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるという効果を奏する。
【0080】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出するので、画像が複数色あった場合でも、色毎の傾きを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0081】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出するので、色毎の重み付けにより特定の色を中心に画像の傾きを検出できるようになり、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0082】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出するので、画像の色情報等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0083】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、前記請求項1〜5のいずれか一つにより検出された画像の第1の傾きと、前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きと、前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定するので、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるという効果を奏する。
【0084】
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記画像傾き算出手段は、前記請求項1〜5のいずれか一つにより検出された画像の第1の傾きと、入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像を用いて検出された画像の第3の傾きと、前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定するので、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるという効果を奏する。
【0085】
また、請求項8に記載の発明によれば、入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する機能を有する画像処理方法において、抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出する画像傾き算出工程を含むので、文字認識等の邪魔になるとされ取り除き処理を行っていた消去対象罫線等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を精度良く行えるという効果を奏する。
【0086】
また、請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明において、前記画像傾き算出工程は、前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出するので、所定色の領域の境界があればこれを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるという効果を奏する。
【0087】
また、請求項10に記載の発明によれば、請求項8または9に記載の発明において、前記画像傾き算出工程は、カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出するので、画像が複数色あった場合でも、色毎の傾きを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるという効果を奏する。
【0088】
また、請求項11に記載の発明によれば、請求項10に記載の発明において、前記画像傾き算出工程は、前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出するので、色毎の重み付けにより特定の色を中心に画像の傾きを検出できるようになり、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0089】
また、請求項12に記載の発明によれば、請求項10に記載の発明において、前記画像傾き算出工程は、前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出するので、画像の色情報等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0090】
また、請求項13に記載の発明によれば、請求項8〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項8〜12のいずれか一つの画像傾き算出工程で検出された画像の第1の傾きと、前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きを検出する第2の画像傾き検出工程と、前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定する画像傾き決定工程とを含むので、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになるという効果を奏する。
【0091】
また、請求項14に記載の発明によれば、請求項8〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項8〜12のいずれか一つの画像傾き算出工程で検出された画像の第1の傾きと、入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像により画像の第3の傾きを検出する第3の画像傾き検出工程と、前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定する画像傾き決定工程とを含むので、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになるという効果を奏する。
【0092】
また、請求項15に記載の発明によれば、入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する処理を実行する画像処理プログラムであって、該プログラムはコンピュータに、抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出させるので、コンピュータを使用し、文字認識等の邪魔になるとされ取り除き処理を行っていた消去対象罫線等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を精度良く行えるようになるという効果を奏する。
【0093】
また、請求項16に記載の発明によれば、請求項15に記載の発明において、前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出させるので、コンピュータを使用し、所定色の領域の境界があればこれを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0094】
また、請求項17に記載の発明によれば、請求項15または16に記載の発明において、カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出させるので、コンピュータを使用し、画像が複数色あった場合でも、色毎の傾きを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0095】
また、請求項18に記載の発明によれば、請求項17に記載の発明において、前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させるので、コンピュータを使用し、色毎の重み付けにより特定の色を中心に画像の傾きを検出できるようになり、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0096】
また、請求項19に記載の発明によれば、請求項17に記載の発明において、前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させるので、コンピュータを使用し、画像の色情報等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0097】
また、請求項20に記載の発明によれば、請求項15〜19のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項15〜19のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きを検出させ、前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させるので、コンピュータを使用し、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになるという効果を奏する。
【0098】
また、請求項21に記載の発明によれば、請求項15〜19のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項15〜19のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像により画像の第3の傾きを検出させ、前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させるので、コンピュータを使用し、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになるという効果を奏する。
【0099】
また、請求項22に記載の発明によれば、入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムを記録した記録媒体であって、抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出させるので、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、文字認識等の邪魔になるとされ取り除き処理を行っていた消去対象罫線等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を精度良く行えるようになるという効果を奏する。
【0100】
また、請求項23に記載の発明によれば、請求項22に記載の発明において、前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出させるので、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、所定色の領域の境界があればこれを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0101】
また、請求項24に記載の発明によれば、請求項22または23に記載の発明において、カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出させるので、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、画像が複数色あった場合でも、色毎の傾きを利用して画像の傾きを検出でき、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0102】
また、請求項25に記載の発明によれば、請求項24に記載の発明において、前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させるので、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、色毎の重み付けにより特定の色を中心に画像の傾きを検出できるようになり、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0103】
また、請求項26に記載の発明によれば、請求項24に記載の発明において、前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させるので、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、画像の色情報等、活用されていなかった画像情報を有効利用して画像の傾きを検出することができるようになり、スキュー補正等を行えるようになるという効果を奏する。
【0104】
また、請求項27に記載の発明によれば、請求項22〜26のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項22〜26のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きを検出させ、前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させるので、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになるという効果を奏する。
【0105】
また、請求項28に記載の発明によれば、請求項22〜26のいずれか一つに記載の発明において、前記請求項22〜26のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像により画像の第3の傾きを検出させ、前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させるので、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により、異なる傾き検出内容でそれぞれ求められた画像の傾きを用いて、画像の傾きをより高精度に得ることができるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本実施の形態に係る画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】画像処理装置における画像処理手段の内部構成を示すブロック図である。
【図3】この発明による画像処理手順を示すフローチャートである。
【図4】カラー原稿画像の一例を示す図である。
【図5】原稿画像を色抽出/消去して得た2値画像を示す図である。
【図6】原稿画像を明度により2値化した2値画像を示す図である。
【図7】カラー原稿画像を示す図である。
【図8】所定色に濃い青色領域を指定した場合の境界情報抽出結果を示す図である。
【符号の説明】
101 CPU(中央処理演算装置)
102 メモリ
103 画像入力装置
104 通信装置
105 表示装置
106 キーボード
107 固定記録装置
108 記録媒体(記録メディア)
109 外部記録再生装置
200 画像処理手段
201 画像入力手段
202 所定色判定手段
203 所定色2値化手段
204 所定色抽出/消去手段
205 画像傾き算出手段
206 データ記憶手段
207 制御手段
208 データ転送路及び制御通信路
400 原稿画像
401 茶色領域(茶色罫線と茶色文字)
402 青色領域
402a 青色文字
402b 青色罫線及び青色文字
501,601,602(602a,602b) 2値化画像
701 濃い青色領域
702 薄い青色領域
801 直線
802 文字の輪郭

Claims (28)

  1. 入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する機能を有する画像処理装置において、
    抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出する画像傾き算出手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像傾き算出手段は、
    前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像傾き算出手段は、
    カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像傾き算出手段は、
    前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像傾き算出手段は、
    前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像傾き算出手段は、
    前記請求項1〜5のいずれか一つにより検出された画像の第1の傾きと、
    前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きと、
    前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定することを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記画像傾き算出手段は、
    前記請求項1〜5のいずれか一つにより検出された画像の第1の傾きと、
    入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像を用いて検出された画像の第3の傾きと、
    前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定することを特徴とする画像処理装置。
  8. 入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する機能を有する画像処理方法において、
    抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出する画像傾き算出工程を含むことを特徴とする画像処理方法。
  9. 前記画像傾き算出工程は、
    前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出することを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 前記画像傾き算出工程は、
    カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出することを特徴とする請求項8または9に記載の画像処理方法。
  11. 前記画像傾き算出工程は、
    前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出することを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 前記画像傾き算出工程は、
    前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出することを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  13. 前記請求項8〜12のいずれか一つの画像傾き算出工程で検出された画像の第1の傾きと、
    前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きを検出する第2の画像傾き検出工程と、
    前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定する画像傾き決定工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  14. 前記請求項8〜12のいずれか一つの画像傾き算出工程で検出された画像の第1の傾きと、
    入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像により画像の第3の傾きを検出する第3の画像傾き検出工程と、
    前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定する画像傾き決定工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  15. 入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する処理を実行する画像処理プログラムであって、該プログラムはコンピュータに、
    抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出させることを特徴とする画像処理プログラム。
  16. 前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出させることを特徴とする請求項15に記載の画像処理プログラム。
  17. カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出させることを特徴とする請求項15または16に記載の画像処理プログラム。
  18. 前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させることを特徴とする請求項17に記載の画像処理プログラム。
  19. 前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させることを特徴とする請求項17に記載の画像処理プログラム。
  20. 前記請求項15〜19のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、
    前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きを検出させ、
    前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させることを特徴とする画像処理プログラム。
  21. 前記請求項15〜19のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、
    入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像により画像の第3の傾きを検出させ、
    前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させることを特徴とする画像処理プログラム。
  22. 入力されたカラー画像の所定色を抽出または消去する処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムを記録した記録媒体であって、
    抽出または消去される前記所定色の画素情報を用いて画像の傾きを検出させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
  23. 前記カラー画像中の前記所定色の領域の境界部分の情報を用いて画像の傾きを検出させることを特徴とする請求項22に記載の画像処理プログラムを記録した記録媒体。
  24. カラー画像に含まれる所定色が複数である場合、該複数の所定色毎に傾き情報を求め画像の傾きを検出させることを特徴とする請求項22または23に記載の画像処理プログラムを記録した記録媒体。
  25. 前記複数の所定色毎に予め設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させることを特徴とする請求項24に記載の画像処理プログラムを記録した記録媒体。
  26. 前記複数の所定色毎の色情報,画素情報,有効度等に基づき設定された値を重み付けして画像の傾きを検出させることを特徴とする請求項24に記載の画像処理プログラムを記録した記録媒体。
  27. 前記請求項22〜26のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、
    前記カラー画像を明度により2値化した画像を用いて検出された画像の第2の傾きを検出させ、
    前記画像の第1,第2の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
  28. 前記請求項22〜26のいずれか一つの処理で画像の第1の傾きを検出させ、
    入力されたカラー画像における文字等所定の要素の有無で2値化された画像により画像の第3の傾きを検出させ、
    前記画像の第1,第3の傾き検出結果に基づき画像の傾きを決定させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
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