JP2004061761A - カード台紙、カード台紙作成装置、カード台紙の作成方法、ダイレクトメール媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】集客効果を高めることができるカード台紙、カード台紙作成装置、カード台紙作成方法、ダイレクトメール媒体を提供する。
【解決手段】カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙であって、カード台紙には1以上のカードを取り付け可能であり、少なくとも、カードの送付先を示す送付先情報と、カードの発行主体を示す発行主体情報と、カードのカード保有者に係る規則を示す規則情報と、カードが送付されるカード保有者の属性情報に応じて個別化された広告情報とが記載され、この広告情報は、カード保有者データベースに記憶されたカード保有者に関する属性情報に基づいてカード保有者に広告するための広告情報を決定するルールに従って抽出され、印刷される。
【選択図】 図1
【解決手段】カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙であって、カード台紙には1以上のカードを取り付け可能であり、少なくとも、カードの送付先を示す送付先情報と、カードの発行主体を示す発行主体情報と、カードのカード保有者に係る規則を示す規則情報と、カードが送付されるカード保有者の属性情報に応じて個別化された広告情報とが記載され、この広告情報は、カード保有者データベースに記憶されたカード保有者に関する属性情報に基づいてカード保有者に広告するための広告情報を決定するルールに従って抽出され、印刷される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カード保有者にカードを送付する際に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙、該カード台紙を作成するカード台紙作成装置、カード台紙の作成方法、並びに、原則的にカード送付後に送るダイレクトメール媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、クレジットカード業界や銀行や郵便局、あるいはゴルフやスポーツジムなどの会員制のクラブ等においては、それぞれの用途に応じたカードが種々発行され、利用されている。これらのカードを利用することにより、カード保有者は、商品の購入や、サービスの提供を受けることができる。このようなカードを新規に作成する場合、所定の項目に必要事項を記入した申込用紙をカード発行主体に提出して申込手続を行い、申込が認められたうえでカードを発行してもらっている。
これらのカードを発行してもらう場合、カード発行主体は、作成されたカードをそのカードのカード保有者への正しい送付先の住所、氏名などの宛先と、そのカードを利用する規則等が印刷されたカード台紙に取り付けて、送付していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術において、カード発行主体にとっては、カードの利用率を向上させるために、あるいは売上(または利益)等の業績向上のために、集客効果を高めたい、あるいは購買意欲を高めたいという要望があった。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、集客効果、あるいは購買意欲を高めることができるカード台紙、カード台紙作成装置、カード台紙の作成装置、ダイレクトメール媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙であって、該カード台紙には1以上のカードを取り付け可能であり、少なくとも、該カードの送付先を示す送付先情報と、該カードの発行主体を示す発行主体情報と、該カードのカード保有者が関わる規則を含む規則情報と、該カードが送付されるカード保有者の属性情報に応じて個別化された広告情報と、が記載され、前記広告情報は、カード保有者データベースに記憶された該カード保有者に関する属性情報に基づいて該カード保有者に広告するための広告情報を決定するルールに従って抽出されたことを特徴とする。
なお、規則情報の量、広告情報の量、あるいは取り付けるべきカードの枚数のうち少なくともいずれか1つが多大になることにより、カード台紙が1枚だけでは印刷可能な面積またはカード取り付け可能な面積が不足する場合は、カード台紙を所定の大きさより大きくするとか、枚数を増やし複数枚で1つのカード台紙とするとか、印刷文字を所定の大きさより小さくするとかを、適宜採用してもよい。
【0005】
また、本発明は、カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙を作成するカード台紙作成装置であって、広告に関する情報を広告情報として記憶するデータベースであるデザインデータベースと、前記カード保有者宛に前記カードを送付するための送付先情報と該カード保有者の属性情報とを入力する発行データ入力部と、前記デザインデータベースに記憶された広告情報の中から属性情報に応じた広告情報を決定するためのルールを記憶するデータベースであるルールデータベースと、前記ルールデータベースに記憶されたルールに基づいて、前記発行データ入力部から入力されたあるカード保有者の属性情報に応じて決定された広告情報を前記デザインデータベースから読み出すデータ編集部と、前記発行データ入力部から入力された該あるカード保有者の送付先情報と該送付先情報に対応して前記データ編集部が読み出した該広告情報とを、カード台紙用の台紙を共にして印刷するカード台紙印刷部と、を有することを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙を作成するカード台紙作成方法であって、あるカード保有者宛に前記カードを送付する送付先情報と該カード保有者の属性情報と発行データとして得て、広告に関する情報を広告情報として記憶するデータベースであるデザインデータベースに記憶された広告情報の中からカード保有者の属性情報に応じた広告情報を決定するためのルールに基づいて、前記あるカード保有者の前記属性情報に応じた広告情報を決定し、該デザインデータベースから読み出し、読み出した該広告情報と対応する前記あるカード保有者の送付先情報とを、カード台紙用の台紙を共にして印刷することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、カード保有者データベースに登録済みのカード保有者に広告情報を送付する場合に使用可能であり、該広告情報を設けた台紙を備えるダイレクトメール媒体であって、該台紙には、少なくとも、該カード保有者へ送付する送付先を示す送付先情報と、該カード保有者のカードの発行主体を示す発行主体情報、及び、該カードが送付されるカード保有者の属性情報に応じて決定された広告情報と、が記載され、該広告情報は、カード保有者データベースに記憶された該カード保有者に関する属性情報に基づいて、該カード保有者に広告するための広告情報を決定するルールに従って抽出されたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態によるカード台紙作成装置を適用したカード台紙作成システムの一例を図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態によるカード台紙作成システムの構成を示す概略ブロック図である。
カード台紙作成装置1は、カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙を作成する。2次ダイレクトメール用の前記ダイレクトメール媒体を作成する装置は、このカード台紙作成装置1にその機能を備えさせるか、または、この装置とは別にダイレクトメール媒体作成装置として、カード台紙作成装置にほぼ準じた関係でネットワーク接続し必要なデータの送受信を可能にしておく。ここでいうカードは、カードの形態や情報の読み書き方式は、特に問わないものであり、例えば、プラスチックカード、磁気カード、ICカード(接触式、非接触式、これらの複合式)、薄型PETカード(磁気記録部の有無は問わない)、紙製カード、等が含まれる。また、このカードは、利用可能なユーザが、原則、カード保有者個人に限定されたものである。
【0009】
カード台紙に印刷されるカード発行主体は、クレジット、銀行、郵便局(郵政省)、石油スタンド、会員制クラブ、ライセンス発行者、定期券発行者、などのカードによる業務サービスを行うもの全てが対象である。カード発行主体が自ら、カード台紙作成装置1によってカード台紙を作成し、カードを取り付け、カード保有者に送付するか、あるいは、カード発行主体から依頼された代行者が、カード発行主体に代わって、カード台紙作成装置1によってカード台紙を作成し、カードを取り付け、カード保有者に送付するかの、いずれかの方法があり得る。後者の場合、代行者は、カード発行主体からカードを受け取り、作成したカード台紙に取り付けてカード保有者に送付する。
【0010】
カード保有者とは、そのカードの正当な利用者であって、そのカードを利用することでそのカードに係るサービスを受けられる者のことをいう。従って、未だそのカードを受けとる前であっても、本発明ではカード保有者と称する。例えば、クレジットカードの正当な利用者、金融機関のキャッシュカードの正当な持ち主である預金者あるいは貯金者、定期券類の正当な持ち主である通勤者や通学者、メンバーズカードの正当な持ち主であるメンバー、ライセンスカードの正当な持ち主であるライセンス所有者、等であり、そのカードはカード保有者が商品を購入したりサービスを受けたりできる資格があることを証明する為のものである。
【0011】
カード台紙作成依頼装置2は、もしカード発行主体が、カード台紙の作成や送付を代行者へ依頼する場合なら、例えば、適宜インターネットなどのネットワーク3を介してカード台紙作成装置1に接続される。そしてこのカード台紙作成依頼装置2は、カード台紙の作成等を代行者へ依頼するカード発行主体が利用する。この一例(自動車業界への適用例)においては、車両を販売する店舗に設けられる。
また、もしカード発行主体が上記のカード台紙の作成等を代行者へ依頼せず、自ら行う場合には、カード台紙依頼装置2とカード台紙作成装置1とを適宜インターネットなどのネットワーク3を介して接続し、カード発行主体に属するもの同士で上記のカード台紙作成の依頼と作成を行うことになる。
【0012】
次に、図1におけるカード台紙作成システム1について、さらに説明する。図2は、カード台紙作成システム1の構成を示す概略ブロック図である。この図において、図案登録部111は、カード台紙作成依頼装置2から送信される広告情報(図案データ)を受信し、デザインデータベース112に記憶する。
デザインデータベース112は、広告情報を記憶する。この広告情報とは、広告に関する情報であり、カード発行主体あるいはカード発行主体と契約する者(主に企業、その他にも官学(団体)、又は、個人)が、カード保有者に通知したい製品、事業、あるいはサービスに係る情報が含まれる。この広告情報は、具体例を挙げると、車両を販売するための広告である場合ならば、車両の外観や内装を撮影した画像データ、車両の基本性能など販売対象の車両に関する情報が含まれる車両情報と、カード発行主体、又は、カード発行主体と契約する者が、保有する店舗への来店、ロイヤリティ向上などを目的としてカード保有者に通知するサービス内容に係るサービスチケットの情報と、カード発行主体と契約する者が、保有する店舗に関する地図、アクセス手段、連絡先、店舗を撮影した画像、店舗独自のサービス等の情報が含まれる店舗情報と、該店舗において開催されるイベントを紹介するイベント情報等が含まれる。
なお、広告情報としては、新聞チラシで広く頒布されている広告等も含まれる。この実施形態においては、自動車業界への適用例を示したが、これ以外にも、例えば、家電商品、流通、金融、化粧品、旅行斡旋・手配代理、等々への多様な応用展開が可能である。
【0013】
また、カード台紙には、最低1枚のカードが取り付けられるが、複数枚のカードが取り付けられて送付するようにしてもよい。カードが複数枚となる場合としては、例えば、クレジットカードの家族会員がいる場合は、本来のカード保有者であるカード会員(本人)と、その他に本人の家族にもサービスを行うことから、本人用のカードと家族用のカードを作成し、これらを併せて複数枚送付する。尚、この場合であっても、このカード会員(本人)用のカードを利用できるのはカード会員(本人)個人という原則にするのが一般的である。このとき、カードの送付先は、一般には、本来のカード保有者であるカード会員であるカード保有者である。また、カード保有者1人に対して複数のサービス(例えば、クレジットとETC、又は、定期券、ポイントサービス、等)を行い、カードを使い分けて使用してもらう必要がある場合には、カード保有者1人に対して複数枚のカードを送付する。
【0014】
ここで、カード台紙の一例を図3に示す。この図において、カード台紙300には、1枚以上のカードが取り付け可能であり、少なくとも、カードの送付先を示す送付先情報と、カードの発行主体を示す発行主体情報と、カードのカード保有者に係る規則を示す規則情報と、カードが送付されるカード保有者の属性情報に応じて個別化された広告情報と、が印刷される。
なお、本発明でいう規則情報の例には、規則の条文、規則を特定する為の名称あるいはコード、キャッシング限度額、購買限度額、あるいはカード有効期限、等があり、これらが単独か又は組み合わされて印刷される。
これらの情報が印刷される場合において、カード台紙は、例えば、カード台紙を個々に管理するための情報を印刷するエリアであるカード台紙作成装置使用エリア(符号(a))と、送付先住所(送付先情報)・発行主体住所(発行主体情報)・配達事業管理番号を印刷するエリア(符号(b))と、カードを使用するサービスをうけるための会に入会するための入会情報、カード使用に伴う支払い条件および規則(規則情報)の説明を印刷するためのエリア(符号(c))とが設けられている。このカード台紙は、封筒に入れられて送付するのが、カードの紛失又破損の予防、プライバシーの保護、低コスト対策等の観点から、最も一般的である。
なお、本発明でいう送付先情報の例には、そのカード保有者の送付先を示す住所又は居所、また、姓名又は名称、郵便番号、等があげられる。また、本発明でいう発行主体情報の例には、発行主体の名称又は姓名、とか、住所又は居所、電話とかファクシミリの番号、電子メールアドレス、あるいはURL(Uniform Resource Locator)、等があげられる。
【0015】
さらに、ルールに従い、カード保有者のそれぞれに個別化された広告情報を印刷するための領域として、カード保有者の属性に応じて、例えば推奨する車種に関する情報が印刷される車種表示エリア(符号(d))と、店舗情報が印刷されるエリアである店舗表示エリア(符号(e))と、イベント情報が印刷されるエリアであるイベント表示エリア(符号(f))と、イベント情報によって紹介されたイベントのサービスをうけるためのイベントチケットが印刷されるエリアであるイベントチケットエリア(符号(g))とが設けられているとともに、カード貼り付け位置(h)が設定されている。ここでは、カード貼り付け位置(h)は、4カ所である場合について図示したが、カードの送付枚数に応じて、4カ所以上設けるようにしてもよい。
【0016】
図2に戻り、発行データ入力部113は、カード保有者宛にカードを送付するために使用する情報となるカード保有者の住所である送付先情報と該カード保有者の属性情報とをカード台紙作成依頼装置2から受信する。
ルール登録部114は、カード台紙作成依頼装置2から送信されるルールデータをルールデータベース115に記憶する。
ルールデータベース115は、デザインデータベース112に記憶された広告情報の中からカード保有者の属性情報に応じた広告情報を決定するためのルールを記憶する。
このルールは、テーブルまたはプログラムあるいはその両方によって構成され、予想、経験則、統計解析、あるいはソフトウェア、等を適宜単独で又は組み合わせて利用して定められ、ルール構築のノウハウの蓄積や、個々の属性情報の増大を考慮して見直しがなされ、場合によっては改良又は更新がなされる。
【0017】
属性情報は、例えば、図4に示すように、年齢、性別、家族構成、収入に関る情報等の要素が含まれる基本属性と、所有する車種、住居(一戸建て、マンション、アパート、貸家、下宿、社宅、等)、住居地区、ETC(Electronic Toll Collection System)申込の有無、趣味、嗜好、職業の専門分野、IT分野の関心度、等の要素が含まれる付加属性とによって構成される。この基本属性と付加属性とを利用してルール使用の際の重み付けを行うようにしてもよい。また、このルールに基づいて決定された属性情報に応じた広告情報として、例えば、適当な推奨車両に関する情報と、カード保有者の住所から近い場所にあって推奨車両を販売する販売店の情報と、その販売店において実施されるイベントに関する情報が抽出される。ここで、上記「所有する車種」や「ETC申込の有無」等は、カード発行主体が例えば自動車業界の企業がその他の団体であるような場合、特に有効である。
【0018】
データ編集部116は、ルールデータベース115に記憶されたルールに基づいて、発行データ入力部113から入力された属性情報に対応する広告情報をデザインデータベース112から読み出す。また、データ編集部116は、各種情報をカード台紙および2次ダイレクトメールに印刷するためのレイアウト編集を行う。
【0019】
カード台紙印刷部117は、送付先情報とデータ編集部が読み出した広告情報とを対応付けてカード台紙に単色(代表例はモノクロ)、多色、またはフルカラーで印刷する。また、カード台紙印刷部117は、送付先情報と広告情報以外の情報について、データ編集部116からの指示に基づいて印刷を行う。
ここで、印刷された後のカード台紙には、そのカード保有者あてに送付するカードが取り付けられる。このカードの取り付け方法としては、例えば、両面粘着テープ、粘着テープ等によって貼り付けたり、カード台紙に切れ込みを設けておき、その切れ込みにカードを差し込むことにより取り付けたりする方法がある。なお、カードによっては、コストや取り扱い易さに応じて、適宜好ましい取り付け手段が採用されうる。すなわち、例えば、薄型PETカードや紙製カードは、手作業によって取り付けられ、それ以外のカードは、自動取り付け装置を利用して取り付けられる等である。
【0020】
カード保有者データベース121は、過去にカード台紙を印刷した履歴情報も記憶する。この履歴情報には、送付先情報と広告情報とが対応付けられて記憶される。
アンケート結果受信部131は、カード台紙作成依頼装置2から送信されるアンケート結果を受信する。統計データベース132は、アンケート結果の統計処理がなされた統計データを記憶する。統計データ更新部133は、アンケート結果受信部131が受信したアンケート結果とカード保有者データベース121に記憶された履歴情報とに基づいて、統計処理を行い、統計処理を統計データベース132に蓄積した情報を更新する。統計データ送信部134は、カード台紙作成依頼装置2から送信指示に応じて、統計データベース132に記憶されてある統計データを送信する。
【0021】
2次ダイレクトメール出力指示受付部141は、カード台紙作成依頼装置2から2次ダイレクトメールの作成要求を受信する。ここでいう2次ダイレクトメールに記載される情報は、カード台紙の場合に印刷される各種情報と一部は同じであるが、2次ダイレクトメール出力部142の指示に応じて、広告情報の内容が原則的に変更され(普通は広告自体が刷新されたり、時にはそのカード保有者の属性情報に変更があったりする為)、カードが添付されていないものである(カードは既に送付済であるので)。さらに、カードが添付されないことから、必ずではないが原則的に規則情報は印刷されない。
【0022】
この2次ダイレクトメールとして用いるダイレクトメール媒体は、前記の諸情報が印刷され、且つカードが取り付けられていないと同等のカード台紙を封筒に入れて封書として送付するようにしてもよく、あるいはこの諸情報を葉書として使用可能な素材に印刷してある台紙を葉書としてカードを取り付けず送付するようにしてもよい。2次ダイレクトメールをもし葉書によって送付する場合は、送付先情報とカード保有者の個人向けの広告情報とが対応付けられて印刷されるので、送付先情報と広告情報との不一致をより容易に防止し易い長所がある。また、2次ダイレクトメールをもし封書によって送付する場合、台紙に記された送付先が封筒の外側から読めるような窓(例えば透明フィルムでできた部分)を設けることが好ましい。これにより、封筒に記載された送付先情報と広告情報との不一致を防止することが容易になる。
2次ダイレクトメール出力部142は、カード台紙印刷部117によって、2次ダイレクトメールの作成を行う。
【0023】
次に、図2の構成におけるカード台紙作成装置1を図1のカード台紙作成システムに適用した場合におけるカード台紙作成システムの動作について図5のフローチャートを用いて説明する。
カード台紙作成装置1は、カード台紙作成依頼装置2からルールデータの設定依頼が送信されると(ステップS1)、ルール登録部114によって、ルールデータベース115にルールデータを登録し(ステップS2)、次いで、広告情報を構成する広告情報がカード台紙作成依頼装置2から送信されると(ステップS3)、図案登録部111によって、広告情報を図案データとして受信した後、デザインデータベース112に広告情報として記憶する(ステップS4)。そして、カード台紙作成装置1は、カード発行主体、又はそれと契約する者(例えば店舗)からカード保有者に対するメッセージ(例えば販社メッセージ)の登録要求を受けると(ステップS5)、この販社メッセージを広告情報に追加して図案登録部111によってデザインデータベース112にを登録する(ステップS6)。
【0024】
次に、カード台紙作成依頼装置2からあるカード保有者の送付先情報と属性情報を含む発行データが送信されると(ステップS7)、カード台紙作成装置1は、発行データ入力部113によって受信し、データ編集部116に出力する。そして、カード台紙作成装置1のデータ編集部116は、ルールデータベース115に記憶されたルールデータに基づいて決定された、この発行データに対応する広告情報をデザインデータベース112から読み出し、読み出した広告情報を所定のレイアウトに配置するデータ編集を行い、データ編集結果を印刷部117に出力し、カード台紙印刷部117によってカード台紙に印刷する(ステップS8)。そして、印刷されたカード台紙は、装置によって又は作業員によって送付先情報に対応するカード保有者のカードが取り付けられ、封書に納められて郵送される(ステップS9)。
【0025】
そして、カード台紙に取り付けられたカードがカード所有者に配達された後、カード保有者は、例えば、カード台紙に印刷又は添付されたイベントチケットを取り外し、店舗情報を参照してイベントチケットが利用可能な店舗に店舗に出向き、イベントチケットを使用してイベントチケットに応じたサービスを受ける(ステップS10)。
【0026】
イベントチケットが使用された店舗の店員は、イベントチケットに応じたサービスを提供する際に、カード保有者に対してアンケートを行い、このアンケートの結果をカード保有者の情報に対応付けて、例えば、カード台紙作成依頼装置2から入力して、結果、カード台紙作成装置1に送信する(ステップS11)。ここで送信されるアンケート結果には、イベントチケットを利用したカード保有者の氏名や属性情報も含まれる。アンケート結果をカード保有者の情報と対応付けるには、例えばそのカードを用いて本人を確認してよい。又、このイベントチケットには非接触ICタグを利用しておき、このイベントチケットが利用される際に、カード保有者を簡便に識別して、アンケート結果のフィードバックを簡便化する等の工夫も、適宜行ってよい。
【0027】
カード台紙作成装置1は、このカード台紙作成依頼装置2等から送信されたアンケート結果とカード保有者の情報とをアンケート結果受信部131によって受信し、統計データ更新部133によってアンケート結果に基づいて、統計データベース132に記憶された統計データを更新する(ステップS12)。そして、カード台紙作成依頼装置2から統計データの送信指示に応じて、統計データ送信部134によって統計データを送信する(ステップS13)。尚、統計データは、必ずしも分析や解析を経たものでなくてよく、もっと数学的難易度が低い集計データの類のものも、適宜含んでよい。
【0028】
例えば、店舗の店員が、カード台紙作成依頼装置2によって統計データを参照する(ステップS14)。そして、ルールを修正する必要があると判断した場合、カード台紙作成依頼装置2は、店舗の店員から入力されるルールの修正指示データを(ステップS15)、カード台紙作成装置1に送信し、ルールの設定し直しを指示する(ステップS1)。これにより、ルールの修正がルールデータベース115に反映され、修正済みルールが利用可能に記録される。
そして、今回発送したカード台紙による広告の他に、さらに広告情報を送信することにより商品やサービスの販売が期待できるカード保有者に対し、2次ダイレクトメールを送信する必要がある場合、カード台紙作成依頼装置2は、例えば店舗の店員からの指示に基づいて、2次ダイレクトメール出力指示をカード台紙作成装置1に送信する(ステップS16)。これは、例えばカード台紙作成装置1自体が2次ダイレクトメールの作成機能も備える場合である。
【0029】
カード台紙作成装置1は、カード台紙作成依頼装置2から送信される2次ダイレクトメール出力指示を2次ダイレクトメール出力指示受付部141によって受信した後(ステップS17)、2次ダイレクトメール出力部142によって、カード保有者データベース121の履歴情報とルールデータベース115のルールデータとに基づいて、前回と同じあるいは、前回とは異なる種類の商品を推奨するための2次ダイレクトメールを印刷する。印刷された2次ダイレクトメールは、作業員によって投函あるいは配達され、カード保有者に届けられる。以下、カード台紙作成依頼装置2からの指示に応じて、2次ダイレクトメールが再度作成され、送付される。尚、2次ダイレクトメールを、どのカード保有者に送るべきか、あるいはどのカード保有者にいつ頃(時期)送るべきかを検討したい場合、カード保有者データベースに蓄積されている情報(送付先情報、属性情報、履歴情報)を、又はこれらと統計データベースに蓄積されている統計データを適宜組合せた情報を参照して検討できるようにしてよい。これによると検討の能率が高まる。
【0030】
以上説明した実施形態において、カード台紙印刷部117は、カード台紙を印刷した後、印刷されたカード台紙に送付先情報とカード保有者が一致するカードを貼り付ける処理を作業者が貼り付けるのではなく、カード台紙印刷部117自体が行うようにしてもよい。
【0031】
また、イベントチケットは、カード台紙から切り離しやすいように、予めミシン目を入れておくようにしてもよい。
【0032】
なお、上述した実施形態において、カード保有者は、普通は本来のカード保有者本人のことであるという原則について説明したが、必ずしもこの原則に当てはまらない状態として、本来のカード保有者本人の家族にもサービスを提供すべく、カード保有者以外にもカードを送付する場合には、必ずしも本来のカード保有者本人に限らず、その家族に相応しい広告情報を用意する運用の仕方も考えられる。例えば、家族用のカードの正当な保有者(例:妻、子、兄弟、姉妹、親、いとこ、等)に関わる属性情報に、本来のカード保有者に関わる属性情報を関連付けてルールデータベース115に記録させておき、このルールを用いてその家族に相応しい広告情報を用意するために、適宜それら家族の属性情報を読み出し、ルールに基づいて広告情報を抽出するようにしてもよい。
【0033】
上述した実施形態によれば、統計データを記憶しておくようにしたので、カード台紙による広告の効果測定を行うことができる。
カード台紙作成依頼装置2からの要求に応じて、統計データ送信部134から統計データを送信するようにしたので、広告依頼主は、カード台紙による来店とそうでない人の来店との割合・イベントチケットの使用・顧客の嗜好・カード台紙に印刷された広告情報に対して顧客が同調するか否かの傾向などを参照することができる。
【0034】
また、上述した実施形態によれば、カード台紙を印刷する際に、送付先情報、発行主体情報、規則情報、広告情報を印刷するようにしたので、発行主体情報、規則情報が予め印刷されたカード台紙を在庫として確保しておき、発行の都度、その在庫のカード台紙に送付先を印刷する場合に比べて、カード台紙を在庫として確保する必要がなくなる。
また、カード発行主体が、広告情報を印刷可能なカード台紙中のスペースを他の業者に提供することも可能であるので、カード発行主体の提携先の企業に広告スペースを提供し、提携先の集客効果を高めるとともに、カード発行主体が、広告スペースを提供した広告料を提携先から徴収することも可能であり、ビジネスチャンスが発生する。
【0035】
また、図2における図案登録部111、発行データ入力部113、ルール登録部114、データ編集部116、印刷部117、アンケート結果受信部131、統計データ更新部133、2次ダイレクトメール出力指示受付部141、2次ダイレクトメール出力部142の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりカード台紙印刷処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0036】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0037】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で各様の設計等も含まれる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、カード保有者宛にカードを送付する送付先情報と該カード保有者の属性情報と発行データとして入力し、広告に関する情報を広告情報として記憶するデザインデータベースに記憶された広告情報の中からカード保有者の属性情報に応じた広告情報を決定するためのルールに基づいて、入力された属性情報に対応する広告情報を、広告情報が記憶されたデザインデータベースから読み出し、広告情報と送付先情報とを対応付けてカード台紙に印刷するようにしたので、カード保有者の生活事情とか趣味や嗜好等に応じた広告をカード保有者に提供することができ、これにより、効果的な広告を行うことができ、集客効果とか購買意欲を高めること可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施形態によるカード台紙作成システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】カード台紙作成システム1の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】カード台紙の一例を示す図面である。
【図4】属性情報について説明するための図面である。
【図5】カード台紙作成システムの動作について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…カード台紙作成装置 2…カード台紙作成依頼装置
111…図案登録部 112…デザインデータベース
113…発行データ入力部 114…ルール登録部
115…ルールデータベース 116…データ編集部
117…印刷部 121…カード保有者データベース
131…アンケート結果受信部 133…統計データ更新部
132…統計データベース 134…統計データ送信部
141…2次ダイレクトメール出力指示受付部
142…2次ダイレクトメール出力部
【発明の属する技術分野】
この発明は、カード保有者にカードを送付する際に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙、該カード台紙を作成するカード台紙作成装置、カード台紙の作成方法、並びに、原則的にカード送付後に送るダイレクトメール媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、クレジットカード業界や銀行や郵便局、あるいはゴルフやスポーツジムなどの会員制のクラブ等においては、それぞれの用途に応じたカードが種々発行され、利用されている。これらのカードを利用することにより、カード保有者は、商品の購入や、サービスの提供を受けることができる。このようなカードを新規に作成する場合、所定の項目に必要事項を記入した申込用紙をカード発行主体に提出して申込手続を行い、申込が認められたうえでカードを発行してもらっている。
これらのカードを発行してもらう場合、カード発行主体は、作成されたカードをそのカードのカード保有者への正しい送付先の住所、氏名などの宛先と、そのカードを利用する規則等が印刷されたカード台紙に取り付けて、送付していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術において、カード発行主体にとっては、カードの利用率を向上させるために、あるいは売上(または利益)等の業績向上のために、集客効果を高めたい、あるいは購買意欲を高めたいという要望があった。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、集客効果、あるいは購買意欲を高めることができるカード台紙、カード台紙作成装置、カード台紙の作成装置、ダイレクトメール媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙であって、該カード台紙には1以上のカードを取り付け可能であり、少なくとも、該カードの送付先を示す送付先情報と、該カードの発行主体を示す発行主体情報と、該カードのカード保有者が関わる規則を含む規則情報と、該カードが送付されるカード保有者の属性情報に応じて個別化された広告情報と、が記載され、前記広告情報は、カード保有者データベースに記憶された該カード保有者に関する属性情報に基づいて該カード保有者に広告するための広告情報を決定するルールに従って抽出されたことを特徴とする。
なお、規則情報の量、広告情報の量、あるいは取り付けるべきカードの枚数のうち少なくともいずれか1つが多大になることにより、カード台紙が1枚だけでは印刷可能な面積またはカード取り付け可能な面積が不足する場合は、カード台紙を所定の大きさより大きくするとか、枚数を増やし複数枚で1つのカード台紙とするとか、印刷文字を所定の大きさより小さくするとかを、適宜採用してもよい。
【0005】
また、本発明は、カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙を作成するカード台紙作成装置であって、広告に関する情報を広告情報として記憶するデータベースであるデザインデータベースと、前記カード保有者宛に前記カードを送付するための送付先情報と該カード保有者の属性情報とを入力する発行データ入力部と、前記デザインデータベースに記憶された広告情報の中から属性情報に応じた広告情報を決定するためのルールを記憶するデータベースであるルールデータベースと、前記ルールデータベースに記憶されたルールに基づいて、前記発行データ入力部から入力されたあるカード保有者の属性情報に応じて決定された広告情報を前記デザインデータベースから読み出すデータ編集部と、前記発行データ入力部から入力された該あるカード保有者の送付先情報と該送付先情報に対応して前記データ編集部が読み出した該広告情報とを、カード台紙用の台紙を共にして印刷するカード台紙印刷部と、を有することを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙を作成するカード台紙作成方法であって、あるカード保有者宛に前記カードを送付する送付先情報と該カード保有者の属性情報と発行データとして得て、広告に関する情報を広告情報として記憶するデータベースであるデザインデータベースに記憶された広告情報の中からカード保有者の属性情報に応じた広告情報を決定するためのルールに基づいて、前記あるカード保有者の前記属性情報に応じた広告情報を決定し、該デザインデータベースから読み出し、読み出した該広告情報と対応する前記あるカード保有者の送付先情報とを、カード台紙用の台紙を共にして印刷することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、カード保有者データベースに登録済みのカード保有者に広告情報を送付する場合に使用可能であり、該広告情報を設けた台紙を備えるダイレクトメール媒体であって、該台紙には、少なくとも、該カード保有者へ送付する送付先を示す送付先情報と、該カード保有者のカードの発行主体を示す発行主体情報、及び、該カードが送付されるカード保有者の属性情報に応じて決定された広告情報と、が記載され、該広告情報は、カード保有者データベースに記憶された該カード保有者に関する属性情報に基づいて、該カード保有者に広告するための広告情報を決定するルールに従って抽出されたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態によるカード台紙作成装置を適用したカード台紙作成システムの一例を図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態によるカード台紙作成システムの構成を示す概略ブロック図である。
カード台紙作成装置1は、カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙を作成する。2次ダイレクトメール用の前記ダイレクトメール媒体を作成する装置は、このカード台紙作成装置1にその機能を備えさせるか、または、この装置とは別にダイレクトメール媒体作成装置として、カード台紙作成装置にほぼ準じた関係でネットワーク接続し必要なデータの送受信を可能にしておく。ここでいうカードは、カードの形態や情報の読み書き方式は、特に問わないものであり、例えば、プラスチックカード、磁気カード、ICカード(接触式、非接触式、これらの複合式)、薄型PETカード(磁気記録部の有無は問わない)、紙製カード、等が含まれる。また、このカードは、利用可能なユーザが、原則、カード保有者個人に限定されたものである。
【0009】
カード台紙に印刷されるカード発行主体は、クレジット、銀行、郵便局(郵政省)、石油スタンド、会員制クラブ、ライセンス発行者、定期券発行者、などのカードによる業務サービスを行うもの全てが対象である。カード発行主体が自ら、カード台紙作成装置1によってカード台紙を作成し、カードを取り付け、カード保有者に送付するか、あるいは、カード発行主体から依頼された代行者が、カード発行主体に代わって、カード台紙作成装置1によってカード台紙を作成し、カードを取り付け、カード保有者に送付するかの、いずれかの方法があり得る。後者の場合、代行者は、カード発行主体からカードを受け取り、作成したカード台紙に取り付けてカード保有者に送付する。
【0010】
カード保有者とは、そのカードの正当な利用者であって、そのカードを利用することでそのカードに係るサービスを受けられる者のことをいう。従って、未だそのカードを受けとる前であっても、本発明ではカード保有者と称する。例えば、クレジットカードの正当な利用者、金融機関のキャッシュカードの正当な持ち主である預金者あるいは貯金者、定期券類の正当な持ち主である通勤者や通学者、メンバーズカードの正当な持ち主であるメンバー、ライセンスカードの正当な持ち主であるライセンス所有者、等であり、そのカードはカード保有者が商品を購入したりサービスを受けたりできる資格があることを証明する為のものである。
【0011】
カード台紙作成依頼装置2は、もしカード発行主体が、カード台紙の作成や送付を代行者へ依頼する場合なら、例えば、適宜インターネットなどのネットワーク3を介してカード台紙作成装置1に接続される。そしてこのカード台紙作成依頼装置2は、カード台紙の作成等を代行者へ依頼するカード発行主体が利用する。この一例(自動車業界への適用例)においては、車両を販売する店舗に設けられる。
また、もしカード発行主体が上記のカード台紙の作成等を代行者へ依頼せず、自ら行う場合には、カード台紙依頼装置2とカード台紙作成装置1とを適宜インターネットなどのネットワーク3を介して接続し、カード発行主体に属するもの同士で上記のカード台紙作成の依頼と作成を行うことになる。
【0012】
次に、図1におけるカード台紙作成システム1について、さらに説明する。図2は、カード台紙作成システム1の構成を示す概略ブロック図である。この図において、図案登録部111は、カード台紙作成依頼装置2から送信される広告情報(図案データ)を受信し、デザインデータベース112に記憶する。
デザインデータベース112は、広告情報を記憶する。この広告情報とは、広告に関する情報であり、カード発行主体あるいはカード発行主体と契約する者(主に企業、その他にも官学(団体)、又は、個人)が、カード保有者に通知したい製品、事業、あるいはサービスに係る情報が含まれる。この広告情報は、具体例を挙げると、車両を販売するための広告である場合ならば、車両の外観や内装を撮影した画像データ、車両の基本性能など販売対象の車両に関する情報が含まれる車両情報と、カード発行主体、又は、カード発行主体と契約する者が、保有する店舗への来店、ロイヤリティ向上などを目的としてカード保有者に通知するサービス内容に係るサービスチケットの情報と、カード発行主体と契約する者が、保有する店舗に関する地図、アクセス手段、連絡先、店舗を撮影した画像、店舗独自のサービス等の情報が含まれる店舗情報と、該店舗において開催されるイベントを紹介するイベント情報等が含まれる。
なお、広告情報としては、新聞チラシで広く頒布されている広告等も含まれる。この実施形態においては、自動車業界への適用例を示したが、これ以外にも、例えば、家電商品、流通、金融、化粧品、旅行斡旋・手配代理、等々への多様な応用展開が可能である。
【0013】
また、カード台紙には、最低1枚のカードが取り付けられるが、複数枚のカードが取り付けられて送付するようにしてもよい。カードが複数枚となる場合としては、例えば、クレジットカードの家族会員がいる場合は、本来のカード保有者であるカード会員(本人)と、その他に本人の家族にもサービスを行うことから、本人用のカードと家族用のカードを作成し、これらを併せて複数枚送付する。尚、この場合であっても、このカード会員(本人)用のカードを利用できるのはカード会員(本人)個人という原則にするのが一般的である。このとき、カードの送付先は、一般には、本来のカード保有者であるカード会員であるカード保有者である。また、カード保有者1人に対して複数のサービス(例えば、クレジットとETC、又は、定期券、ポイントサービス、等)を行い、カードを使い分けて使用してもらう必要がある場合には、カード保有者1人に対して複数枚のカードを送付する。
【0014】
ここで、カード台紙の一例を図3に示す。この図において、カード台紙300には、1枚以上のカードが取り付け可能であり、少なくとも、カードの送付先を示す送付先情報と、カードの発行主体を示す発行主体情報と、カードのカード保有者に係る規則を示す規則情報と、カードが送付されるカード保有者の属性情報に応じて個別化された広告情報と、が印刷される。
なお、本発明でいう規則情報の例には、規則の条文、規則を特定する為の名称あるいはコード、キャッシング限度額、購買限度額、あるいはカード有効期限、等があり、これらが単独か又は組み合わされて印刷される。
これらの情報が印刷される場合において、カード台紙は、例えば、カード台紙を個々に管理するための情報を印刷するエリアであるカード台紙作成装置使用エリア(符号(a))と、送付先住所(送付先情報)・発行主体住所(発行主体情報)・配達事業管理番号を印刷するエリア(符号(b))と、カードを使用するサービスをうけるための会に入会するための入会情報、カード使用に伴う支払い条件および規則(規則情報)の説明を印刷するためのエリア(符号(c))とが設けられている。このカード台紙は、封筒に入れられて送付するのが、カードの紛失又破損の予防、プライバシーの保護、低コスト対策等の観点から、最も一般的である。
なお、本発明でいう送付先情報の例には、そのカード保有者の送付先を示す住所又は居所、また、姓名又は名称、郵便番号、等があげられる。また、本発明でいう発行主体情報の例には、発行主体の名称又は姓名、とか、住所又は居所、電話とかファクシミリの番号、電子メールアドレス、あるいはURL(Uniform Resource Locator)、等があげられる。
【0015】
さらに、ルールに従い、カード保有者のそれぞれに個別化された広告情報を印刷するための領域として、カード保有者の属性に応じて、例えば推奨する車種に関する情報が印刷される車種表示エリア(符号(d))と、店舗情報が印刷されるエリアである店舗表示エリア(符号(e))と、イベント情報が印刷されるエリアであるイベント表示エリア(符号(f))と、イベント情報によって紹介されたイベントのサービスをうけるためのイベントチケットが印刷されるエリアであるイベントチケットエリア(符号(g))とが設けられているとともに、カード貼り付け位置(h)が設定されている。ここでは、カード貼り付け位置(h)は、4カ所である場合について図示したが、カードの送付枚数に応じて、4カ所以上設けるようにしてもよい。
【0016】
図2に戻り、発行データ入力部113は、カード保有者宛にカードを送付するために使用する情報となるカード保有者の住所である送付先情報と該カード保有者の属性情報とをカード台紙作成依頼装置2から受信する。
ルール登録部114は、カード台紙作成依頼装置2から送信されるルールデータをルールデータベース115に記憶する。
ルールデータベース115は、デザインデータベース112に記憶された広告情報の中からカード保有者の属性情報に応じた広告情報を決定するためのルールを記憶する。
このルールは、テーブルまたはプログラムあるいはその両方によって構成され、予想、経験則、統計解析、あるいはソフトウェア、等を適宜単独で又は組み合わせて利用して定められ、ルール構築のノウハウの蓄積や、個々の属性情報の増大を考慮して見直しがなされ、場合によっては改良又は更新がなされる。
【0017】
属性情報は、例えば、図4に示すように、年齢、性別、家族構成、収入に関る情報等の要素が含まれる基本属性と、所有する車種、住居(一戸建て、マンション、アパート、貸家、下宿、社宅、等)、住居地区、ETC(Electronic Toll Collection System)申込の有無、趣味、嗜好、職業の専門分野、IT分野の関心度、等の要素が含まれる付加属性とによって構成される。この基本属性と付加属性とを利用してルール使用の際の重み付けを行うようにしてもよい。また、このルールに基づいて決定された属性情報に応じた広告情報として、例えば、適当な推奨車両に関する情報と、カード保有者の住所から近い場所にあって推奨車両を販売する販売店の情報と、その販売店において実施されるイベントに関する情報が抽出される。ここで、上記「所有する車種」や「ETC申込の有無」等は、カード発行主体が例えば自動車業界の企業がその他の団体であるような場合、特に有効である。
【0018】
データ編集部116は、ルールデータベース115に記憶されたルールに基づいて、発行データ入力部113から入力された属性情報に対応する広告情報をデザインデータベース112から読み出す。また、データ編集部116は、各種情報をカード台紙および2次ダイレクトメールに印刷するためのレイアウト編集を行う。
【0019】
カード台紙印刷部117は、送付先情報とデータ編集部が読み出した広告情報とを対応付けてカード台紙に単色(代表例はモノクロ)、多色、またはフルカラーで印刷する。また、カード台紙印刷部117は、送付先情報と広告情報以外の情報について、データ編集部116からの指示に基づいて印刷を行う。
ここで、印刷された後のカード台紙には、そのカード保有者あてに送付するカードが取り付けられる。このカードの取り付け方法としては、例えば、両面粘着テープ、粘着テープ等によって貼り付けたり、カード台紙に切れ込みを設けておき、その切れ込みにカードを差し込むことにより取り付けたりする方法がある。なお、カードによっては、コストや取り扱い易さに応じて、適宜好ましい取り付け手段が採用されうる。すなわち、例えば、薄型PETカードや紙製カードは、手作業によって取り付けられ、それ以外のカードは、自動取り付け装置を利用して取り付けられる等である。
【0020】
カード保有者データベース121は、過去にカード台紙を印刷した履歴情報も記憶する。この履歴情報には、送付先情報と広告情報とが対応付けられて記憶される。
アンケート結果受信部131は、カード台紙作成依頼装置2から送信されるアンケート結果を受信する。統計データベース132は、アンケート結果の統計処理がなされた統計データを記憶する。統計データ更新部133は、アンケート結果受信部131が受信したアンケート結果とカード保有者データベース121に記憶された履歴情報とに基づいて、統計処理を行い、統計処理を統計データベース132に蓄積した情報を更新する。統計データ送信部134は、カード台紙作成依頼装置2から送信指示に応じて、統計データベース132に記憶されてある統計データを送信する。
【0021】
2次ダイレクトメール出力指示受付部141は、カード台紙作成依頼装置2から2次ダイレクトメールの作成要求を受信する。ここでいう2次ダイレクトメールに記載される情報は、カード台紙の場合に印刷される各種情報と一部は同じであるが、2次ダイレクトメール出力部142の指示に応じて、広告情報の内容が原則的に変更され(普通は広告自体が刷新されたり、時にはそのカード保有者の属性情報に変更があったりする為)、カードが添付されていないものである(カードは既に送付済であるので)。さらに、カードが添付されないことから、必ずではないが原則的に規則情報は印刷されない。
【0022】
この2次ダイレクトメールとして用いるダイレクトメール媒体は、前記の諸情報が印刷され、且つカードが取り付けられていないと同等のカード台紙を封筒に入れて封書として送付するようにしてもよく、あるいはこの諸情報を葉書として使用可能な素材に印刷してある台紙を葉書としてカードを取り付けず送付するようにしてもよい。2次ダイレクトメールをもし葉書によって送付する場合は、送付先情報とカード保有者の個人向けの広告情報とが対応付けられて印刷されるので、送付先情報と広告情報との不一致をより容易に防止し易い長所がある。また、2次ダイレクトメールをもし封書によって送付する場合、台紙に記された送付先が封筒の外側から読めるような窓(例えば透明フィルムでできた部分)を設けることが好ましい。これにより、封筒に記載された送付先情報と広告情報との不一致を防止することが容易になる。
2次ダイレクトメール出力部142は、カード台紙印刷部117によって、2次ダイレクトメールの作成を行う。
【0023】
次に、図2の構成におけるカード台紙作成装置1を図1のカード台紙作成システムに適用した場合におけるカード台紙作成システムの動作について図5のフローチャートを用いて説明する。
カード台紙作成装置1は、カード台紙作成依頼装置2からルールデータの設定依頼が送信されると(ステップS1)、ルール登録部114によって、ルールデータベース115にルールデータを登録し(ステップS2)、次いで、広告情報を構成する広告情報がカード台紙作成依頼装置2から送信されると(ステップS3)、図案登録部111によって、広告情報を図案データとして受信した後、デザインデータベース112に広告情報として記憶する(ステップS4)。そして、カード台紙作成装置1は、カード発行主体、又はそれと契約する者(例えば店舗)からカード保有者に対するメッセージ(例えば販社メッセージ)の登録要求を受けると(ステップS5)、この販社メッセージを広告情報に追加して図案登録部111によってデザインデータベース112にを登録する(ステップS6)。
【0024】
次に、カード台紙作成依頼装置2からあるカード保有者の送付先情報と属性情報を含む発行データが送信されると(ステップS7)、カード台紙作成装置1は、発行データ入力部113によって受信し、データ編集部116に出力する。そして、カード台紙作成装置1のデータ編集部116は、ルールデータベース115に記憶されたルールデータに基づいて決定された、この発行データに対応する広告情報をデザインデータベース112から読み出し、読み出した広告情報を所定のレイアウトに配置するデータ編集を行い、データ編集結果を印刷部117に出力し、カード台紙印刷部117によってカード台紙に印刷する(ステップS8)。そして、印刷されたカード台紙は、装置によって又は作業員によって送付先情報に対応するカード保有者のカードが取り付けられ、封書に納められて郵送される(ステップS9)。
【0025】
そして、カード台紙に取り付けられたカードがカード所有者に配達された後、カード保有者は、例えば、カード台紙に印刷又は添付されたイベントチケットを取り外し、店舗情報を参照してイベントチケットが利用可能な店舗に店舗に出向き、イベントチケットを使用してイベントチケットに応じたサービスを受ける(ステップS10)。
【0026】
イベントチケットが使用された店舗の店員は、イベントチケットに応じたサービスを提供する際に、カード保有者に対してアンケートを行い、このアンケートの結果をカード保有者の情報に対応付けて、例えば、カード台紙作成依頼装置2から入力して、結果、カード台紙作成装置1に送信する(ステップS11)。ここで送信されるアンケート結果には、イベントチケットを利用したカード保有者の氏名や属性情報も含まれる。アンケート結果をカード保有者の情報と対応付けるには、例えばそのカードを用いて本人を確認してよい。又、このイベントチケットには非接触ICタグを利用しておき、このイベントチケットが利用される際に、カード保有者を簡便に識別して、アンケート結果のフィードバックを簡便化する等の工夫も、適宜行ってよい。
【0027】
カード台紙作成装置1は、このカード台紙作成依頼装置2等から送信されたアンケート結果とカード保有者の情報とをアンケート結果受信部131によって受信し、統計データ更新部133によってアンケート結果に基づいて、統計データベース132に記憶された統計データを更新する(ステップS12)。そして、カード台紙作成依頼装置2から統計データの送信指示に応じて、統計データ送信部134によって統計データを送信する(ステップS13)。尚、統計データは、必ずしも分析や解析を経たものでなくてよく、もっと数学的難易度が低い集計データの類のものも、適宜含んでよい。
【0028】
例えば、店舗の店員が、カード台紙作成依頼装置2によって統計データを参照する(ステップS14)。そして、ルールを修正する必要があると判断した場合、カード台紙作成依頼装置2は、店舗の店員から入力されるルールの修正指示データを(ステップS15)、カード台紙作成装置1に送信し、ルールの設定し直しを指示する(ステップS1)。これにより、ルールの修正がルールデータベース115に反映され、修正済みルールが利用可能に記録される。
そして、今回発送したカード台紙による広告の他に、さらに広告情報を送信することにより商品やサービスの販売が期待できるカード保有者に対し、2次ダイレクトメールを送信する必要がある場合、カード台紙作成依頼装置2は、例えば店舗の店員からの指示に基づいて、2次ダイレクトメール出力指示をカード台紙作成装置1に送信する(ステップS16)。これは、例えばカード台紙作成装置1自体が2次ダイレクトメールの作成機能も備える場合である。
【0029】
カード台紙作成装置1は、カード台紙作成依頼装置2から送信される2次ダイレクトメール出力指示を2次ダイレクトメール出力指示受付部141によって受信した後(ステップS17)、2次ダイレクトメール出力部142によって、カード保有者データベース121の履歴情報とルールデータベース115のルールデータとに基づいて、前回と同じあるいは、前回とは異なる種類の商品を推奨するための2次ダイレクトメールを印刷する。印刷された2次ダイレクトメールは、作業員によって投函あるいは配達され、カード保有者に届けられる。以下、カード台紙作成依頼装置2からの指示に応じて、2次ダイレクトメールが再度作成され、送付される。尚、2次ダイレクトメールを、どのカード保有者に送るべきか、あるいはどのカード保有者にいつ頃(時期)送るべきかを検討したい場合、カード保有者データベースに蓄積されている情報(送付先情報、属性情報、履歴情報)を、又はこれらと統計データベースに蓄積されている統計データを適宜組合せた情報を参照して検討できるようにしてよい。これによると検討の能率が高まる。
【0030】
以上説明した実施形態において、カード台紙印刷部117は、カード台紙を印刷した後、印刷されたカード台紙に送付先情報とカード保有者が一致するカードを貼り付ける処理を作業者が貼り付けるのではなく、カード台紙印刷部117自体が行うようにしてもよい。
【0031】
また、イベントチケットは、カード台紙から切り離しやすいように、予めミシン目を入れておくようにしてもよい。
【0032】
なお、上述した実施形態において、カード保有者は、普通は本来のカード保有者本人のことであるという原則について説明したが、必ずしもこの原則に当てはまらない状態として、本来のカード保有者本人の家族にもサービスを提供すべく、カード保有者以外にもカードを送付する場合には、必ずしも本来のカード保有者本人に限らず、その家族に相応しい広告情報を用意する運用の仕方も考えられる。例えば、家族用のカードの正当な保有者(例:妻、子、兄弟、姉妹、親、いとこ、等)に関わる属性情報に、本来のカード保有者に関わる属性情報を関連付けてルールデータベース115に記録させておき、このルールを用いてその家族に相応しい広告情報を用意するために、適宜それら家族の属性情報を読み出し、ルールに基づいて広告情報を抽出するようにしてもよい。
【0033】
上述した実施形態によれば、統計データを記憶しておくようにしたので、カード台紙による広告の効果測定を行うことができる。
カード台紙作成依頼装置2からの要求に応じて、統計データ送信部134から統計データを送信するようにしたので、広告依頼主は、カード台紙による来店とそうでない人の来店との割合・イベントチケットの使用・顧客の嗜好・カード台紙に印刷された広告情報に対して顧客が同調するか否かの傾向などを参照することができる。
【0034】
また、上述した実施形態によれば、カード台紙を印刷する際に、送付先情報、発行主体情報、規則情報、広告情報を印刷するようにしたので、発行主体情報、規則情報が予め印刷されたカード台紙を在庫として確保しておき、発行の都度、その在庫のカード台紙に送付先を印刷する場合に比べて、カード台紙を在庫として確保する必要がなくなる。
また、カード発行主体が、広告情報を印刷可能なカード台紙中のスペースを他の業者に提供することも可能であるので、カード発行主体の提携先の企業に広告スペースを提供し、提携先の集客効果を高めるとともに、カード発行主体が、広告スペースを提供した広告料を提携先から徴収することも可能であり、ビジネスチャンスが発生する。
【0035】
また、図2における図案登録部111、発行データ入力部113、ルール登録部114、データ編集部116、印刷部117、アンケート結果受信部131、統計データ更新部133、2次ダイレクトメール出力指示受付部141、2次ダイレクトメール出力部142の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりカード台紙印刷処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0036】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0037】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で各様の設計等も含まれる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、カード保有者宛にカードを送付する送付先情報と該カード保有者の属性情報と発行データとして入力し、広告に関する情報を広告情報として記憶するデザインデータベースに記憶された広告情報の中からカード保有者の属性情報に応じた広告情報を決定するためのルールに基づいて、入力された属性情報に対応する広告情報を、広告情報が記憶されたデザインデータベースから読み出し、広告情報と送付先情報とを対応付けてカード台紙に印刷するようにしたので、カード保有者の生活事情とか趣味や嗜好等に応じた広告をカード保有者に提供することができ、これにより、効果的な広告を行うことができ、集客効果とか購買意欲を高めること可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施形態によるカード台紙作成システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】カード台紙作成システム1の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】カード台紙の一例を示す図面である。
【図4】属性情報について説明するための図面である。
【図5】カード台紙作成システムの動作について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…カード台紙作成装置 2…カード台紙作成依頼装置
111…図案登録部 112…デザインデータベース
113…発行データ入力部 114…ルール登録部
115…ルールデータベース 116…データ編集部
117…印刷部 121…カード保有者データベース
131…アンケート結果受信部 133…統計データ更新部
132…統計データベース 134…統計データ送信部
141…2次ダイレクトメール出力指示受付部
142…2次ダイレクトメール出力部
Claims (4)
- カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙であって、
該カード台紙には1以上のカードを取り付け可能であり、少なくとも、該カードの送付先を示す送付先情報と、該カードの発行主体を示す発行主体情報と、該カードのカード保有者が関わる規則を含む規則情報と、該カードが送付されるカード保有者の属性情報に応じて個別化された広告情報と、が記載され、前記広告情報は、カード保有者データベースに記憶された該カード保有者に関する属性情報に基づいて該カード保有者に広告するための広告情報を決定するルールに従って抽出されたことを特徴とするカード台紙。 - カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙を作成するカード台紙作成装置であって、
広告に関する情報を広告情報として記憶するデータベースであるデザインデータベースと、
前記カード保有者宛に前記カードを送付するための送付先情報と該カード保有者の属性情報とを入力する発行データ入力部と、
前記デザインデータベースに記憶された広告情報の中から属性情報に応じた広告情報を決定するためのルールを記憶するデータベースであるルールデータベースと、
前記ルールデータベースに記憶されたルールに基づいて、前記発行データ入力部から入力されたあるカード保有者の属性情報に応じて決定された広告情報を前記デザインデータベースから読み出すデータ編集部と、
前記発行データ入力部から入力された該あるカード保有者の送付先情報と該送付先情報に対応して前記データ編集部が読み出した該広告情報とを、カード台紙用の台紙を共にして印刷するカード台紙印刷部と、
を有することを特徴とするカード台紙作成装置。 - カード保有者にカードを送付する場合に、送付するカードを取り付けて送付可能なカード台紙を作成するカード台紙作成方法であって、
あるカード保有者宛に前記カードを送付する送付先情報と該カード保有者の属性情報と発行データとして得て、
広告に関する情報を広告情報として記憶するデータベースであるデザインデータベースに記憶された広告情報の中からカード保有者の属性情報に応じた広告情報を決定するためのルールに基づいて、前記あるカード保有者の前記属性情報に応じた広告情報を決定し、該デザインデータベースから読み出し、
読み出した該広告情報と対応する前記あるカード保有者の送付先情報とを、カード台紙用の台紙を共にして印刷する
ことを特徴とするカード台紙の作成方法。 - カード保有者データベースに登録済みのカード保有者に広告情報を送付する場合に使用可能であり、該広告情報を設けた台紙を備えるダイレクトメール媒体であって、
該台紙には、少なくとも、該カード保有者へ送付する送付先を示す送付先情報と、該カード保有者のカードの発行主体を示す発行主体情報、及び、該カードが送付されるカード保有者の属性情報に応じて決定された広告情報と、が記載され、
該広告情報は、カード保有者データベースに記憶された該カード保有者に関する属性情報に基づいて、該カード保有者に広告するための広告情報を決定するルールに従って抽出されたことを特徴とするダイレクトメール媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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