JP2004059317A

JP2004059317A - Magnet brake device and device for detecting malfunction of elevator

Info

Publication number: JP2004059317A
Application number: JP2002351420A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Watabe; 渡部　恭志; Hiroshi Kiyosugi; 清杉　浩; Mikio Nakai; 中井　幹夫; Rei Ishida; 石田　礼; Toshiaki Matsuo; 松尾　利昭; Futoshi Sekiya; 関谷　太志
Original assignee: Hitachi Building Systems Co Ltd
Current assignee: Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date: 2001-12-11
Filing date: 2002-12-03
Publication date: 2004-02-26
Anticipated expiration: 2022-12-03
Also published as: JP4115260B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a device for detecting malfunction of an elevator that can detect a malfunction of a magnet brake precisely. <P>SOLUTION: A temperature sensor 3 for measuring a temperature of a magnet brake 2 to detect a malfunction of the magnet brake 2 precisely by eliminating an effect of an air temperature in a place where an elevator is installed is provided, and the temperature sensor 3 measures a first temperature when an amateur is attracted in accordance with a brake release command, and a second temperature before the amateur is returned in accordance with the brake operation command respectively, compares the first temperature with the second temperatures, and determines that the magnet brake becomes hardened and a brake malfunction is occurring when a comparison result is a predetermined value or more. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイルに流される電流により制御されるマグネットブレーキの異常を検出することができるマグネットブレーキ装置及びエレベータ駆動用モータに前記マグネットブレーキ装置を使用したエレベータの異常検出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、エレベータのブレーキにはマグネットブレーキが用いられており、このマグネットブレーキは、コイルに電流を流すことによりアマチュアを吸引し、ライニングをディスクから離隔させ、乗かごの走行を可能とするとともに、前記電流を遮断することにより前記アマチュアを復帰させ、前記ライニングを前記ディスクに当接させて制動力を働かせるようになっている。
【０００３】
一方、このような構成のマグネットブレーキは、種々の理由により固渋して前記アマチュアの吸引動作に支障を来たすことがあり、このような異常が発生すると正常なブレーキ制動力を失うこととなるため、重大な事故を引き起こすことが考えられる。したがって、マグネットブレーキの異常を確実に検出することが求められている。
【０００４】
このため、従来、例えば特開平１１−２２２３７１号公報に記載されるように、温度センサにより前記ライニングの温度を計測するとともに、この計測値が判定値を超えた場合、前記ライニングと前記ディスクとの間のギャップが正常ではなく、異常な摩擦熱を発生しているとし、異常情報をエレベータを遠隔にて監視する監視センタに送信するようにしたものが提案されている。
【０００５】
【特許文献１】
特開平１１−２２２３７１号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のものでは、マグネットブレーキの異常判断は、温度センサにより計測した計測値と判定値との比較で行っていた。しかし、地域あるいは季節によりエレベータ設置場所の気温は変化し、したがって温度センサによる計測値にも気温変化に伴うばらつきが生じる。これにより正確に異常を検出するために地域あるいは季節毎に判定値を考慮する必要があり、その設定には煩雑な手間を要する。また、マグネットブレーキはエレベータ駆動用モータと隣接した構造であり、このモータで発生する熱がマグネットブレーキに伝達され、マグネットブレーキの温度を上昇させるが、エレベータの稼働現場毎にエレベータ稼働率も異なリ、モータが発生する熱量も異なるため、上記の判定値を設定する際にモータからの熱伝達も考慮する必要がある。
【０００７】
本発明はこのような従来技術における実情に鑑みてなされたもので、その目的は、精度良く異常を検出することのできるマグネットブレーキ装置及びこのマグネットブレーキ装置を使用したエレベータの異常検出装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための第１の手段は、モータの回転軸に連結されたディスクと、コイルへの通電に応じて吸引され、ライニングを前記ディスクから離間させるアマチュアとを含み、コイルへの通電解除によりブレーキ動作を行うマグネットブレーキ装置において、前記マグネットブレーキの温度を検出する温度検出手段と、前記コイルに通電され、ブレーキが解除されたとき、すなわち、前記コイルに通電され、ブレーキが解除された直後に前記第１の温度検出手段により検出された第１の温度と前記コイルへの通電が解除されたとき、すなわち、前記コイルへの通電が解除されブレーキが作動する直前に前記温度検出手段により検出された第２の温度とを比較する温度比較手段と、前記温度比較手段による比較結果に基づいて前記マグネットブレーキが異常であるか否かを判断する制御手段とを備えていることを特徴とする。
【０００９】
第２の手段は、モータの回転軸に連結されたディスクと、コイルへの通電に応じて吸引され、ライニングを前記ディスクから離間させるアマチュアとを含み、コイルへの通電解除によりブレーキ動作を行うマグネットブレーキ装置において、前記マグネットブレーキの温度を検出する温度検出手段と、前記コイルへの通電が解除され、ブレーキが動作する直前に温度検出手段により検出された第１の温度と、前記ブレーキの動作から所定時間継続してブレーキが動作していた際にその所定時間経過後に前記温度検出手段により検出された第２の温度とを比較する温度比較手段と、前記温度比較手段による比較結果に基づいて前記マグネットブレーキが異常であるか否かを判断する制御手段とを備えていることを特徴とする。
【００１０】
第３の手段は、モータの回転軸に連結されたディスクと、コイルへの通電に応じて吸引され、ライニングを前記ディスクから離間させるアマチュアとを含み、コイルへの通電解除によりブレーキ動作を行うマグネットブレーキ装置において、前記マグネットブレーキの温度を検出する第１の温度検出手段と、前記マグネットブレーキが設置されている環境の雰囲気温度を検出する第２の温度検出手段と、前記第１の温度検出手段によって検出された第１の温度と、前記第２の温度検出手段によって検出された第２の温度とを比較する温度比較手段と、前記温度比較手段による比較結果に基づいて前記マグネットブレーキが異常であるか否かを判断する制御手段とを備えていることを特徴とする。
【００１１】
第４の手段は、第１及び第３の手段において、前記制御手段は、前記比較結果により第１及び第２の温度の温度差が所定値より大きければ、前記マグネットブレーキが異常であると判断することを特徴とする。
【００１２】
第５の手段は、第１ないし第４の手段において、ブレーキが異常であることを報知する報知手段をさらに備え、前記制御手段はブレーキが異常であると判断したときには、前記報知手段によりその旨報知するようにすることを特徴とする。
【００１３】
第６の手段は、ブレーキ解除指令に応じてコイルに電流を流すことによりアマチュアを吸引し、ライニングをディスクから離隔させ乗かごの走行を可能とするとともに、ブレーキ動作指令に応じて前記電流を遮断することにより前記アマチュアを復帰させ、前記ライニングを前記ディスクに当接させて制動力を働かせるエレベータ駆動用モータのマグネットブレーキの異常を検出するエレベータの異常検出装置において、前記マグネットブレーキの温度を検出する温度検出手段と、前記ブレーキ解除指令に応じて前記アマチュアが吸引されたときに前記第１の温度検出手段により検出された第１の温度と、前記ブレーキ動作指令に応じて前記アマチュアが復帰する前に検出された第２の温度を比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて前記マグネットブレーキが異常であるか否かを判断する制御手段とを備えていることを特徴とする。
【００１４】
第７の手段は、第６の手段と同様の前提のエレベータ異常検出装置において、前記マグネットブレーキの温度を検出する温度検出手段と、前記マグネットブレーキ動作指令に応じて前記アマチュアが復帰する前に前記温度検出手段により検出された第１の温度と、前記マグネットブレーキ動作指令に応じて前記アマチュアが復帰してから所定時間継続して制動力を働かせた際にその所定時間経過後に前記温度検出手段により検出された第２の温度とを比較する温度比較手段と、前記温度比較手段の比較結果に基づいて前記マグネットブレーキが異常であるか否かを判断する制御手段とを備えていることを特徴とする。
【００１５】
第８の手段は、第６の手段と同様の前提のエレベータの異常検出装置において、前記マグネットブレーキの温度を検出する第１の温度検出手段と、エレベータ設置場所の雰囲気温度を検出する第２の温度検出手段と、前記第１の温度検出手段により検出された第１の温度と、前記第２の温度検出手段により検出された第２の温度を比較する温度比較手段と、前記温度比較手段の比較結果に基づいて前記マグネットブレーキが異常であるか否かを判断する制御手段とを備えていることを特徴とする。
【００１６】
第９の手段は、第６の手段と同様の前提のエレベータの異常検出装置において、前記マグネットブレーキの構成部品のいずれかに取付けられ、前記マグネットブレーキの温度を少なくとも１日の期間に所定の間隔で検出する温度検出手段と、この温度検出手段により検出された温度を記憶する記憶手段と、前記温度検出手段により検出された最低温度からの温度上昇が所定値を超えたときに、前記マグネットブレーキが異常であると判断する制御手段とを備えていることを特徴とする。
【００１７】
第１０の手段は、第９の手段において、前記制御手段は、所定期間にわたって前記記憶手段に記憶されている最高温度と最低温度の差から１日平均の上昇温度を算出し、この１日平均の上昇温度を前記所定値として設定することを特徴とする。
【００１８】
第１１の手段は、第６の手段と同様の前提のエレベータの異常検出装置において、前記マグネットブレーキの温度を計測する温度検出手段と、エレベータを強制的に一定時間連続運転させ、前記温度検出手段によって前記運転走行開始前に計測された第１の温度と前記運転走行後に計測された第２の温度とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて前記マグネットブレーキが異常であるか否かを判断する制御手段とを備えていることを特徴とする。
【００１９】
第１２の手段は、第６、第８及び第１０の手段において、前記制御手段は、前記比較手段によって求められた第１及び第２の温度の温度差が所定値より大きければ、前記マグネットブレーキが異常であると判断することを特徴とする。
【００２０】
第１３の手段は、第６ないし第１２の手段において、監視センタに対して通信を行う通信手段をさらに備え、前記制御手段は、前記マグネットブレーキが異常であると判断したとき、前記通信手段を介して前記監視センタに異常情報を送信することを特徴とする。
【００２１】
前記第１の手段では、マグネットブレーキに設けられた温度検出手段は、コイルに通電されアマチュアが吸引された直後の第１の温度、およびコイルへの通電が解除されたとき、言い換えればアマチュアが復帰する直前の第２の温度をそれぞれ計測する。温度比較手段は第１の温度と第２の温度を比較し、制御手段は、この比較結果に基づいて正常あるいは異常を判断する。すなわち、温度比較手段は、正常であればブレーキ作動前後のライニングがディスクに当接していない２つのタイミングでマグネットブレーキの温度を比較することになるが、ブレーキに固渋が生じていると、摩擦熱によりマグネットブレーキの温度は高くなることから異常は容易に検出できる。
【００２２】
また、これらの第１の温度の計測および第２の温度の計測にはそれぞれマグネットブレーキ設置場所の気温が同等に影響していることから、気温そのものが判定に及ぼす影響は無視できる。したがって、精度良くマグネットブレーキの異常を検出することができる。なお、マグネットブレーキは、動力系統のブレーキとして一般に用いられることも多いので、気温の影響が考えられるが、第１の温度の計測および第２の温度の計測にはそれぞれエレベータ設置場所の気温が同等に影響していることから、気温そのものが判定に及ぼす影響は無視できる。
【００２３】
前記第２の手段では、マグネットブレーキに設けられた温度検出手段は、コイルへの通電が解除され、ブレーキが動作する直前の第１の温度と、前記ブレーキの動作から所定時間継続してブレーキが動作していた際にその所定時間経過後の第２の温度とをそれぞれ計測する。温度比較手段は第１の温度と第２の温度を比較し、制御手段はこの比較結果に基づいて正常あるいは異常を判断する。ブレーキに固渋が生じていると、摩擦熱により上昇した温度が一定時間経過後に低くなることから異常は容易に検出できる。
【００２４】
前記第３の手段では、第２の温度検出手段で気温を計測し、第１の温度検出手段でマグネットブレーキの温度を計測し、温度比較手段は両者を比較し、制御手段はその比較結果に基づいて正常あるいは異常を判断する。その際、第１の温度検出手段の計測値に第２の温度検出手段の計測値を演算したものに基づいて制御手段は判断するので、気温の変化に対応することができ、したがって、精度良くブレーキの異常を検出することができる。
【００２５】
前記第４の手段では、温度比較手段の比較結果により第１及び第２の温度の温度差が所定値より大きければ、前記制御手段はマグネットブレーキに異常が発生していると判断する。このブレーキ異常は、通常、ライニングとディスクとの間に固渋が発生することから生じるので、温度差が所定値より大きい場合には、マグネットブレーキに固渋が生じていると判断される。
【００２６】
前記第５の手段では、マグネットブレーキに異常が発生していると制御手段が判断したときには、報知手段からその旨報知するので、マグネットブレーキに異常が生じたことが管理者側で直ぐに分かり、ブレーキ異常への対応を速やかにとることができる。
【００２７】
前記第６の手段では、ブレーキ解除指令に応じてアマチュアが吸引されたときの第１の温度、およびブレーキ動作指令に応じてアマチュアが復帰する前の第２の温度をそれぞれ計測する。次いで、温度比較手段によって第１の温度および第２の温度が比較され、さらに制御手段によって前記温度比較手段の比較結果に基づいてマグネットブレーキの異常の有無を判断する。この判断は、第１０の手段のようにして判断されるが、この比較した結果得られた比較値が所定値以下である場合、すなわちライニングとディスクに固渋がなく温度上昇が無い場合正常と判断され、一方、比較値が所定値より大きい場合にはマグネットブレーキに固渋が生じていると判断される。このように固渋検出は第１の温度および第２の温度の比較で行われるが、これらの第１の温度の計測および第２の温度の計測にはそれぞれエレベータ設置場所の気温が同等に影響していることから、気温そのものが判定に及ぽす影響は無視できる。したがって、精度良くブレーキの異常を検出することができる。
【００２８】
前記第７の手段では、マグネットブレーキ動作指令に応じてアマチュアが復帰する前の第１の温度と、前記マグネットブレーキ動作指令に応じて前記アマチュアが復帰してから所定時間継続して制動力を働かせた際にその所定時間経過後の第２の温度をそれぞれ計測する。温度比較手段は、第１の温度と第２の温度を比較し、制御手段は、この比較結果に基づいて正常あるいは異常を判断する。ブレーキに固渋が生じていると、摩擦熱により上昇した温度が一定時間経過後に低くなることから異常は容易に検出できる。
【００２９】
前記第８の手段では、第２の温度検出手段はエレベータ設置場所の雰囲気温度を計測するとともに、第１の温度検出手段は乗かごが走行しているときのマグネットブレーキの温度を計測する。次いで、第２の温度検出手段の計測値と第１の温度検出手段の計測値が温度比較手段によって比較され、制御手段は前記温度比較手段の比較結果に基づいてマグネットブレーキの異常の有無を判断する。この判断は、第１２の手段のようにして判断されるが、この比較した結果得られた比較値が所定値以下である場合には、ライニングとディスクに固渋がなく正常と判断され、比較値が所定値以上であるときマグネットブレーキに固渋が生じていると判断される。このように固渋検出は温度センサの計測値に気温センサの計測値を演算したものに基づいて行われることから、気温の変化に対応することができ、したがって、精度良くブレーキの異常を検出することができる。
【００３０】
前記第９の手段では、第１の温度検出手段によってマグネットブレーキの温度を少なくとも１日の期間に所定の間隔で測定するとともに、この測定したマグネットブレーキの温度を記憶手段に記憶し、記憶したマグネットブレーキの温度のうち最低温度から温度が上昇して所定の判定値を超えたときに制御手段はマグネットブレーキの動作が異常な状態にあると判断する。このとき、正常状態のマグネットブレーキの温度が上昇する要因は外気温とエレベータ駆動用モータからの熱伝達であり、これらの外気温とモータからの熱伝達で１日のうちに最低温度から上昇する温度がほぽ一定と考えられるため、この温度は所定の判定値を超えることはない。一方、マグネットブレーキが固渋状態となった場合、異常な摩擦熱が発生するのでマグネットブレーキの最低温度から上昇した温度が所定の判定値を超える。これによって、外気温が異なる地域および季節による影響、および据付現場ごとに異なるエレベータ稼働率による影響に左右されずにマグネットブレーキの異常を精度良く検出できる。
【００３１】
前記第１０の手段では、エレベータが稼働する際に、マグネットブレーキの最高温度および最低温度の差から所定期間中の１日平均上昇温度を算出し、この１日平均上昇温度を所定の判定値として設定する。これによって、エレベータ稼働時に個々の稼働現場に合わせた判定値を自動的に得ることができる。
【００３２】
前記第１１の手段では、強制的に連続運転させた運転走行前の第１の温度、運転走行後の第２の温度を計測し、第１の温度と第２の温度が比較され、前記第６あるいは第８の手段と同様にして判断される。このように固渋検出は第１の温度および第２の温度の比較で行われるが、これらの第１の温度の計測は強制的に連続運転させた運転走行開始前、および第２の温度の計測は前記運転走行開始後に行うため、据付現場ごとに異なるエレベータ稼働率による影響に左右されずにマグネットブレーキの異常を精度良く検出できる。
【００３３】
前記第１２の手段では、第４の手段と同様の判断が行われる。
【００３４】
前記第１３の手段では、制御手段はマグネットブレーキが異常であると判断したとき、通信手段を介して前記監視センタに異常情報を送信するので、マグネットブレーキに異常が生じたことがエレベータ装置の管理センサ（監視センタ）側で直ぐに分かり、ブレーキ異常への対応を速やかにとることができる。
【００３５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。なお、以下の実施形態において同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【００３６】
＜第１の実施形態＞
図１は本発明の第１の実施形態に係るエレベータの異常検出装置の構成を示すブロック図、図２はエレベータに備えられるマグネットブレーキの構成図、図３は図１の異常検出装置の動作手順を示すフローチャートである。
【００３７】
一般にエレベータは図１に示すように、モータ１により付与される駆動力により図示しない乗かごを昇降させるとともに、モータ１に取付けられたマグネットブレーキ２により制動力が付与され、乗かごは停止するようになっている。そして、これらのモータ１およびマグネットブレーキ２は制御装置１０により制御されている。
【００３８】
第１の実施形態における異常検出装置２０は、制御装置１０に接続されるとともに、マグネットブレーキ２の温度を計測する温度検出手段としての温度センサ３を備え、かつ通信手段としての公衆回線３０を介して監視センタ４０に接続されている。
【００３９】
前記マグネットブレーキ２は図２に示すように、モータ１の回転軸１ａに連結され、一体に回転するディスク２ａと、コイル２ｂへの通電に応じて吸引されるアマチュア２ｃと、このアマチュア２ｃの吸引によりディスク２ａから離隔する方向に移動するライニング２ｄと、アマチュア２ｃに復帰力を付与する制動ばね２ｅとを備えている。そして、コイル２ｂに電流を流すと、コイル２ｂが制動ばね２ｅの弾性力に打ち勝ってアマチュア２ｃを吸引し、ライニング２ｄをディスク２ａから離隔させる。これにより、ディスク２ａおよび回転軸１ａはフリーとなり、乗かごの走行が可能となる。一方、コイル２ｂへの通電が遮断されると、アマチュア２ｃの吸引力が開放され、アマチュア２ｃは前記制動ばね２ｅの弾性力により復帰し、ライニング２ｄがディスク２ａに当接して制動力が働くようになっている。
【００４０】
この第１の実施形態にあっては図３に示すように、異常検出装置２０は利用者による呼び登録に応じて乗かごを走行させるために制御装置１０から出力されるエレベータ走行指令を検出し（手順Ｓ１）、制御装置１０から出力されるブレーキ解除指令を検出すると（手順Ｓ２）、温度センサ３によって第１の温度Ｘを計測し、この第１の温度Ｘを記憶する（手順Ｓ３）。すなわち、前記ブレーキ解除指令に応じてアマチュア２ｃが吸引されたときの温度を計測して記憶する。次に、乗かごを停止させるために制御装置１０から出力されるブレーキ動作指令を検出すると（手順Ｓ４）、温度センサ３によって第２の温度Ｙを計測し、この第２の温度Ｙを記憶する（手順Ｓ５）。すなわち、前記ブレーキ動作指令に応じてアマチュア２ｃが復帰する前の第２の温度Ｙを計測して記憶する。前記第１の温度Ｘはブレーキが解除された直後の温度であり、前記第２の温度Ｙはブレーキが作動する直前の温度である。
【００４１】
この後、アマチュア２ｃが復帰してライニング２ｄがディスク２ａに当接し、乗かごが停止したことが検出されると（手順Ｓ６）、第１の温度Ｘおよび第２の温度Ｙが異常検出装置２０内の比較手段としての図示しない比較回路で比較される（手順Ｓ７）。この比較値（Ｙ−Ｘ）が所定値（判定値）以下である場合、すなわち、温度上昇が所定値以下の場合、ライニング２ｄとディスク２ａに固渋がなく正常と判断される。一方、前記比較値（Ｙ−Ｘ）が所定値より大きい場合には、マグネットブレーキ２に固渋が生じていると判断され、通信手段３０を介して監視センタ４０に異常情報が送信される（手順Ｓ８）。
【００４２】
このように構成した第１の実施形態では、異常検出装置２０によるマグネットブレーキ２の固渋検出は第１の温度Ｘおよび第２の温度Ｙの比較で行われるが、これらの第１の温度Ｘの計測および第２の温度Ｙの計測にはそれぞれエレベータ設置場所の気温が同等に影響していることから、気温そのものが判定に及ぼす影響は無視できる。したがって、精度良くマグネットブレーキ２の異常を検出することが可能となる。また、マグネットブレーキ２に固渋が生じていると判断されると監視センタ４０に異常情報が送信されることから、迅速な対応を実現することができる。さらに、この実施形態では、監視センタ４０への異常情報の送信は、公衆回線３０を介して行われているが、専用回線であっても無線回線であっても良く、また、同じビル内に監視センタ４０あるいは監視部が設けられている場合には、当該ビルに敷設された通信線を使用するようにすることもできる。
【００４３】
なお、この実施形態では、マグネットブレーキ２、制御装置１０及び異常検出装置２０によって異常検出可能なマグネットブレーキ装置を構成している。従って、エレベータ装置のみならず、マグネットブレーキ２を使用する装置全般の異常検出装置として、前記マグネットブレーキ装置を使用することも可能である。また、制御装置１０及び異常検出装置２０が、第１及び第６の手段における温度比較手段及び制御手段を構成している。
【００４４】
また、本実施形態では、ブレーキが解除された直後の第１の温度Ｘと、ブレーキが作動する直前の第２の温度Ｙとを比較し、ブレーキ固渋を検出したが、逆の言い方をすれば、ブレーキ作動後の所定時間後にブレーキの温度が一定値以上低下していれば、それだけブレーキが異常発熱しており、固渋していると判断できる。これを図４を用いて説明する。
【００４５】
図４は、本実施形態におけるブレーキ固渋時の温度変化を示す図である。図において、Ｌ３はブレーキ温度、Ｌ４はエレベータ走行信号、Ｔ４はブレーキ作動後の所定時間、Ｔ５はブレーキ温度下降異常判定値をそれぞれ示す。
【００４６】
マグネットブレーキ２に固渋が生じている場合は、エレベータ走行中（Ｌ４の凸部）においてもブレーキが作動しているため、ブレーキ温度Ｌ３が上昇する。このため、エレベータが停止し、ブレーキ作動（アマチュア２ｃ復帰後）から所定時間Ｔ４経過する間に、ブレーキ温度が判定値（Ｔ５）以上下降することとなる。したがって、ブレーキ作動後（アマチュア２ｃ復帰後）の第１のブレーキ温度と、ブレーキ作動（アマチュア２ｃ復帰後）から所定時間Ｔ４経過後の第２のブレーキ温度を比較して温度下降が所定の判定値を越えた場合、マグネットブレーキ２の固渋と判定することも可能である。
【００４７】
なお、上記した所定時間Ｔ４経過する間にエレベータが走行、停止したなら、正確な温度下降値を検出できないため、この異常判定は、ブレーキ作動（アマチュア２ｃ復帰後）から所定時間継続してブレーキが制動力を働かせた際、すなわちエレベータ停止中に行われる。
【００４８】
＜第２の実施形態＞
図５は本発明の第２の実施形態に係るエレベータの異常検出装置の構成を示すブロック図、図６は図５の異常検出装置の動作手順を示すフローチャートである。
【００４９】
第２の実施形態における異常検出装置２０は図５に示すように、制御装置１０に接続されるとともに、マグネットブレーキ２の温度を計測する第１の温度検出手段としての温度センサ３と、エレベータ塔内に取付けられ、塔内の雰囲気温度を検出する第２の温度検出手段としての気温センサ４とを備え、公衆回線３０を介して監視センタ４０に接続されている。
【００５０】
この第２の実施形態にあっては図６に示すように、異常検出装置２０は、気温センサ４を介してエレベータ塔内の気温Ｔを計測して記憶し（手順Ｓ１１）、さらに、温度センサ３によりマグネットブレーキ２の温度Ｚを計測して記憶（手順Ｓ１２）し、気温センサ４の計測値、すなわち気温Ｔと、温度センサ３の計測値、すなわち温度Ｚを比較する（手順Ｓ１３）。この比較値（Ｚ−Ｔ）が所定値以下である場合、異常検出装置２０はライニング２ｄとディスク２ａに固渋がなく正常であると判断し、一方、前記比較値（Ｚ−Ｔ）が所定値より大きい場合には、マグネットブレーキ２に固渋が生じていると判断し、公衆回線３０を介して監視センタ４０に異常情報を送信する（手順Ｓ１４）。
【００５１】
このように構成した第２の実施形態では、異常検出装置２０によるマグネットブレーキ２の固渋検出は温度センサ３の計測値に気温センサ４の計測値を演算したものに基づいて行われることから、気温の変化に対応することができ、したがって、精度良くマグネットブレーキ２の異常を検出することができる。また、マグネットブレーキ２に固渋が生じていると判断されると監視センタ４０に異常情報が送信されることから、迅速な対応を実現することができる。なお、本実施形態では、制御装置１０及び異常検出装置２０が、第３及び第８の手段における温度比較手段及び制御手段を構成している。
【００５２】
また、マグネットブレーキの固渋による温度上昇はエレベータ走行時のみであるため、第１の温度はマグネットブレーキが解除しているときのみ検出して第２の温度と比較し、異常を制御手段で判断するようにしたなら、適切なタイミングで効率よく固渋の診断を行うことが可能である。
【００５３】
なお、特に説明しない各部は前述の第１の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
【００５４】
＜第３の実施形態＞
図７は第３の実施形態に係るエレベータの異常検出装置の構成を示すブロック図、図８は図７の異常検出装置の動作手順を示すフローチャート、図９は本実施形態によリマグネットブレーキの１日平均上昇温度を判定値として設定する動作手順を示すフローチャート、図１０はマグネットブレーキの温度上昇を示す特性図である。
【００５５】
第３の実施形態における異常検出装置５０は図７に示すように、制御装置１０に接続されるとともに、マグネットブレーキ２の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ３を備え、公衆回線３０を介して監視センタ４０に接続されている。前記温度センサ３はマグネットブレーキ２の構成部品のいずれか、例えば図２に示すライニング２ｄに装着され、マグネットブレーキ２の温度を少なくとも１日の期間に所定の間隔で測定する。また、異常検出装置５０には、温度センサ３で計測した温度データを記憶する記憶部５１と、マグネットブレーキ２が異常であるかどうか判定する判定部５２と、マグネットブレーキ２の最高温度および最低温度の差から所定期間、例えば１ケ月間にわたる１日平均上昇温度を算出し、この１日平均上昇温度を所定の判定値として設定する設定部５３とが設けられている。また、異常検出装置５０は、制御装置１０からエレベータの動作信号を取り込み、エレベータの異常や異常の兆候を監視して、この異常内容に応じて異常内容を公衆回線３０を介して監視センタ４０へ発報するようになっている。
【００５６】
記憶部５１は１日分の温度データが記録できる容量を持つリングバッファ構成とし、１日を過ぎた温度データから上書きされるとともに、容量に制限があるため、温度センサ３から読み込んだ温度データを全て記録せずに、定期的に記録するようになっている。また、記憶部５１は１日の間のマグネットブレーキ２の温度の最高値度と最低値との差を１ケ月間にわたって記憶可能な容量を持っている。
【００５７】
この第３の実施形態の異常検出装置５０は、図８に示す処理手順にしたがって検出された最低温度からの温度上昇に応じてマグネットブレーキ２の異常を検出するようになっている。この処理では、まず、異常検出装置５０で図示しない記録周期計測用タイマをリセットし（手順Ｓ２１）、温度センサ３からマグネットブレーキ２の温度を読み込んで保持する（手順Ｓ２２）。次に、手順Ｓ２１でリセットしたタイマのカウント値を読み込んで所定の記録周期、例えば経過時間が５分であるかどうか判定する（手順Ｓ２３）。この判定で、温度データを記憶部５１へ記録させる所定の記録周期であった場合、手順Ｓ２２で保持したマグネットブレーキ２の温度を記憶部５１に記憶し（手順Ｓ２４）、上記タイマをリセットして（手順Ｓ２５）記憶部５１に記録された１日分のマグネットブレーキ２の温度データから１日の最低温度を検索して保持する（手順Ｓ２６）。一方、手順Ｓ２３でタイマ値が記録周期でなかった場合には、手順Ｓ２４，Ｓ２５をスキップして手順Ｓ２６の処理を実行し、前述のように１日の最低温度を検索して保持する。
【００５８】
次いで、手順Ｓ２２で保持した現在のマグネットブレーキ２の温度と、手順Ｓ２６で保持した１日の最低温度とを比較し（手順Ｓ２７）、これらの温度差が所定値（判定値）を超えた場合、判定部５２はマグネットブレーキ２の固渋と判断し、公衆回線３０を介して監視センタ４０へ発報する（手順Ｓ２８）。
【００５９】
また、この第３の実施形態における異常検出装置５０は、図９に示す処理手順にしたがってマグネットブレーキ２の１日平均の上昇温度を判定値として設定する。まず、異常検出装置５０で各処理において格納する最低温度Ｂ、最高温度Ｃ、平均温度差Ｄおよび計測日数Ｅのデータエリアをそれぞれ初期化し（手順３１）、温度センサ３からマグネットブレーキ２の温度Ａを読み込んで保持し（ステップＳ３２）、これまで保持している最低温度Ｂと手順Ｓ３２で今回読み込んで保持したマグネットブレーキ２の現在温度Ａとを比較する（手順３３）。この比較により温度Ａが最低温度Ｂよりも高ければ（手順Ｓ３３−Ｎ）そのまま、温度Ａが最低温度Ｂより低い場合には（手順Ｓ３３−Ｙ）、今回読み込んだ現在温度Ａを最低温度Ｂに置き換え（手順Ｓ３４）、保持している最高温度Ｃと手順Ｓ３２で今回読み込み、保持した現在温度Ａとを比較する（手順Ｓ３５）。
【００６０】
この手順Ｓ３５の比較で、現在温度Ａが最高気温Ｃより高い場合（手順Ｓ３５−Ｙ）、今回読み込んだ現在温度Ａを最高温度Ｃに置き換え（手順３６）、手順Ｓ３５で最高温度Ｃより現在温度Ａが低い場合（手順Ｓ３５−Ｎ）、異常検出装置５０で日付データを読み込み（手順Ｓ３７）、日付が更新されていない場合には手順Ｓ３２へ戻り、日付が更新されている場合、１日の最高温度Ｃと最低温度Ｂとの温度差Ｆを求めて（手順Ｓ３８）、１日の温度差Ｆを記憶部５１に記憶する（手順Ｓ３９）。そして、記憶部５１に記録された１日の温度差Ｆの累計を求めて計測日数Ｅで割ることにより、計測期間中の１日平均温度差（平均上昇温度）Ｄを求め（手順Ｓ４０）、この１日平均温度差Ｄを設定部５３により所定値（判定値）として設定する。また、日付が更新され、前記平均温度差Ｄを求めた後、最低温度Ｂおよび最高温度Ｃのデータをそれぞれ初期化し、計測日数Ｅをカウントアップして（手順Ｓ４１）、手順Ｓ３２に戻り、手順Ｓ３２以降の処理を繰り返す。
【００６１】
このように構成した第３の実施形態では、図１０に示すような温度変化特性を利用してマグネットブレーキ２の異常の有無を判断するようにしている。図１０はマグネットブレーキ２の一日の温度変化特性の例を示す図である。実線Ｌ１は正常時における温度変化を、実線Ｌ２は異常発生時の温度変化をそれぞれ示す。この特性図から分かるように、マグネットブレーキ２の正常時の温度が気温の上昇とモータ１からの熱伝達による温度上昇により図１０の実線Ｌ１で示すように最低温度Ｔ１から最高温度Ｔ２まで変化する。これに対して、マグネットブレーキ２の固渋時は、摩擦熱によリマグネットブレーキ２の温度が他の実線Ｌ２で示すように最低温度Ｔ１から最高温度Ｔ３まで変化するので、マグネットブレーキ２の最低温度Ｔ１からの温度上昇分を捕らえて、この温度上昇が所定値（判定値）を超えたときにマグネットブレーキ２の動作が異常な状態にあると判定することにより、地域や季節およびエレベータ稼動率による影響に左右されずにマグネットブレーキ２の固渋などの異常を精度良く判定できる。
【００６２】
また、第３の実施形態の異常検出装置では、マグネットブレーキ２の日々の最高温度および最低温度の差から１日の平均上昇温度を算出し、１ケ月間のエレベータ稼動時の計測データからエレベータ稼働率や気温による温度変化を含めて、現場毎に１日で上昇するマグネットブレーキ２の温度差Ｆを求め、この温度差Ｆを判定値として用いてマグネットブレーキ２の異常を検出するので、実際の現場に合わせた判定値を自動的に設定できる。
【００６３】
なお、上記実施形態では、マグネットブレーキ２の温度を計測する温度センサ３をライニング２ｄに装着するようにしたが、温度センサ３はライニング２ｄとディスク２ａの接触で生じた熱が伝達するところであればマグネットブレーキ２の何処に設置しても良い。第１及び第２の実施形態でも同様である。
【００６４】
また、本実施形態では、記憶部５１、判定部５２、設定部５３を含む異常検出装置５０及び制御装置１０が、第９及び第１０の手段における記憶手段及び制御手段を構成している。
【００６５】
その他、特に説明しない各部は前述の第１の実施形態と同等に構成されている。
【００６６】
＜第４の実施形態＞
図１１は本発明の第４の実施形態に係るエレベータ異常検出装置のブレーキ監視処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、本実施形態においても、前述の図１及び図２に示した第１の実施形態におけるエレベータ異常検出装置及びマグネットブレーキと同等に構成されている。
【００６７】
この第４の実施形態に係るエレベータ異常検出装置のブレーキ監視処理では、図１１に示すように、異常検出装置２０は制御装置１０に対してエレベータを最下階へ移動する信号を送り、エレベータを最下階へ移動させ（手順Ｓ５１）、温度センサ３によってマグネットブレーキ２の温度を計測し、前記温度を第１の温度Ａとして異常検出装置２０内の記憶部に記憶する（手順Ｓ５２）。次いで、タイマを初期化し（手順Ｓ５３）、さらに、制御装置１０に対してエレベータを最上階へ移動する信号を送り、エレベータを最上階へ移動させる（手順５４）。そして、制御装置１０に対してエレベータを最下階へ移動させる信号を送り、エレベータを最下階へ移動させ（手順Ｓ５５）、タイマとブレーキ診断運転時間値と比較する（手順Ｓ５６）。この比較により、タイマ値が診断運転時間値に満たない場合は（手順Ｓ５６−Ｎ）、手順Ｓ５４に戻り、これ以降の処理を実行する。一方、タイマ値が診断運転時間値を越えた場合には（手順Ｓ５６−Ｙ）、温度センサ３よってマグネットブレーキ１の温度を計測し、前記温度を第２の温度Ｂとして異常検出装置２０内の記憶部に記憶する（手順Ｓ５７）。
【００６８】
そして、手順Ｓ５２で記憶された第１の温度Ａと手順Ｓ５７で記憶された第２の温度Ｂとを比較し（手順Ｓ５８）、この比較値が所定の判定値以下である場合（手順Ｓ５８−Ｎ）、すなわち、温度Ａに対して温度Ｂの温度上昇がほとんどない場合、ライニング２ｄとディスク２ａに固渋がなく正常と判断され、この処理は終了する。一方、比較値が所定の判定値より大きいと（手順Ｓ５８−Ｙ）、すなわち温度変化が判定値より大きいと、マグネットブレーキ２に固渋が生じていると判断され、異常検出装置２０は公衆回線３０を介して監視センタ４０に異常情報を送信する。
【００６９】
このように構成した第４の実施形態では、異常検出装置２０によるマグネットブレーキ２の固渋検出はブレーキ診断運転走行前の第１の温度Ａとブレーキ診断運転走行後の第２の温度Ｂとの比較で行われるため、エレベータ稼働率を無視できる。したがって、エレベータの稼働率に関係なく精度良くマグネットブレーキ２の異常を検出することができる。また、マグネットブレーキ２に固渋が生じていると判断されると監視センタ４０に異常情報が送信されることから、迅速な対応を実現することができる。なお、ここでいうブレーキ診断運転とは、手順Ｓ５４、Ｓ５５及びＳ５６で行われる運転状態で、最上階と最下階の間を強制的に一定時間連続運転させる運転をいう。
【００７０】
その他、特に説明しない各部は第１の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
【００７１】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、精度良く異常を検出することのできるマグネットブレーキ装置及びこのマグネットブレーキ装置を使用したエレベータの異常検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のエレベータの異常検出装置の第１の実施形態を示すブロック図である。
【図２】エレベータに備えられるマグネットブレーキの構成図である。
【図３】図１の異常検出装置の異常検出手順を示すフローチャートである。
【図４】第１の実施形態におけるブレーキ固渋時の温度変化を示す図である。
【図５】本発明のエレベータの異常検出装置の第２の実施形態を示すブロック図である。
【図６】図５の異常検出装置の異常検出手順を示すフローチャートである。
【図７】本発明の第３の実施形態に係るエレベータの異常検出装置を示すブロック図である。
【図８】第３の実施形態によリマグネットブレーキの異常を検出する動作を示すフローチャートである。
【図９】第３の本実施形態により１日平均上昇温度を判定値として設定する動作を示すフローチャートである。
【図１０】マグネットブレーキの温度上昇を示す特性図である。
【図１１】第４の実施形態によリマグネットブレーキの異常を検出する動作を示すフロチャートである。
【符号の説明】
１　モータ
２　マグネットブレーキ
３　温度センサ（第１の温度検出手段）
４　気温センサ（第２の温度検出手段）
１０　制御装置
２０，５０　異常検出装置
３０　公衆回線
４０　監視センタ
５１　記憶部
５２　判定部
５３　設定部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a magnet brake device capable of detecting an abnormality of a magnet brake controlled by a current flowing through a coil, and an elevator abnormality detection device using the magnet brake device for an elevator drive motor.
[0002]
[Prior art]
In general, a magnet brake is used for an elevator brake, and this magnet brake sucks an amateur by flowing an electric current to a coil, separates a lining from a disk, enables a car to travel, and The armature is restored by interrupting the current, and the lining is brought into contact with the disk to apply a braking force.
[0003]
On the other hand, the magnetic brake having such a configuration may be difficult for various reasons and hinder the operation of attracting the amateur, and if such an abnormality occurs, a normal brake braking force is lost. Could cause serious accidents. Therefore, it is required to reliably detect the abnormality of the magnet brake.
[0004]
For this reason, conventionally, as described in, for example, JP-A-11-222371, the temperature of the lining is measured by a temperature sensor, and when the measured value exceeds a judgment value, the lining and the disc are It has been proposed that the gap between them is not normal and abnormal frictional heat is generated, and that abnormal information is transmitted to a monitoring center that remotely monitors the elevator.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-11-222371
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional device described above, the abnormality determination of the magnet brake is performed by comparing the measured value measured by the temperature sensor with the determined value. However, the temperature of the elevator installation location changes depending on the area or the season, and thus the measurement value of the temperature sensor also varies due to the temperature change. As a result, in order to accurately detect an abnormality, it is necessary to consider a judgment value for each region or each season, and setting thereof requires complicated labor. The magnet brake has a structure adjacent to the motor for driving the elevator, and the heat generated by this motor is transmitted to the magnet brake to raise the temperature of the magnet brake. However, the elevator operating rate differs at each elevator operating site. Since the amount of heat generated by the motor also differs, it is necessary to consider the heat transfer from the motor when setting the above determination value.
[0007]
The present invention has been made in view of such circumstances in the prior art, and has as its object to provide a magnet brake device capable of detecting an abnormality with high accuracy, and an abnormality detection device for an elevator using the magnet brake device. It is in.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
A first means for achieving this object includes a disk connected to a rotating shaft of a motor, and an armature which is attracted in accordance with energization of the coil and separates the lining from the disk, and which is energized to the coil. In a magnet brake device that performs a brake operation by releasing, a temperature detecting unit that detects a temperature of the magnet brake, and a current is supplied to the coil, and when the brake is released, that is, the current is supplied to the coil and the brake is released. Immediately after the first temperature detected by the first temperature detecting means and the energization to the coil are released, that is, immediately before the energization to the coil is released and the brake is actuated, the temperature detecting means Temperature comparison means for comparing the detected second temperature with the temperature, and the magnet based on a comparison result by the temperature comparison means. Ttobureki wherein the is a control unit for determining whether it is abnormal.
[0009]
The second means includes a disk connected to the rotating shaft of the motor, and an armature that is attracted in accordance with the energization of the coil, and an armature that separates the lining from the disk, and performs a braking operation by releasing the energization of the coil. In the brake device, a temperature detecting means for detecting a temperature of the magnet brake, a first temperature detected by the temperature detecting means immediately before the coil is de-energized and the brake operates, and an operation of the brake A temperature comparing means for comparing the second temperature detected by the temperature detecting means after a lapse of a predetermined time when the brake is continuously operated for a predetermined time; and Control means for determining whether or not the magnet brake is abnormal.
[0010]
The third means includes a disk connected to the rotating shaft of the motor, and an armature that is attracted in accordance with the energization of the coil, and an armature that separates the lining from the disk, and performs a brake operation by releasing the energization of the coil. In the brake device, first temperature detecting means for detecting a temperature of the magnet brake, second temperature detecting means for detecting an ambient temperature of an environment where the magnet brake is installed, and the first temperature detecting means Temperature comparing means for comparing the first temperature detected by the second temperature detecting means with the second temperature detected by the second temperature detecting means; and if the magnet brake is abnormal based on the comparison result by the temperature comparing means. And control means for determining whether or not there is.
[0011]
A fourth means is the first and third means, wherein the control means determines that the magnet brake is abnormal if a temperature difference between the first and second temperatures is larger than a predetermined value based on the comparison result. It is characterized by doing.
[0012]
Fifth means is the first to fourth means, further comprising notifying means for notifying that the brake is abnormal, and when the control means determines that the brake is abnormal, the control means notifies the brake means to that effect. It is characterized by being notified.
[0013]
The sixth means is to draw an armature by applying a current to the coil in response to a brake release command, to separate the lining from the disk, to allow the car to travel, and to interrupt the current in response to a brake operation command. In the elevator abnormality detecting device for detecting the abnormality of the magnet brake of the elevator drive motor that applies the braking force by returning the armature and bringing the lining into contact with the disk to detect the temperature of the magnet brake A temperature detecting means, a first temperature detected by the first temperature detecting means when the armature is sucked in response to the brake release command, and before the armature returns in response to the brake operation command. Comparing means for comparing the second temperature detected at the second time, and a comparison result of the comparing means. The magnet brake Zui is characterized in that a control means for determining whether or not abnormal.
[0014]
The seventh means is an elevator abnormality detecting device based on the same premise as the sixth means, wherein the temperature detecting means for detecting the temperature of the magnet brake, and the armature is returned before the amateur returns in response to the magnet brake operation command. The first temperature detected by the temperature detecting means, and when the armature is returned in response to the magnet brake operation command and the braking force is continuously applied for a predetermined time, and after the predetermined time elapses, the temperature detecting means Temperature comparison means for comparing with the detected second temperature, and control means for determining whether or not the magnet brake is abnormal based on the comparison result of the temperature comparison means. I do.
[0015]
Eighth means is an elevator abnormality detection device based on the same premise as the sixth means, wherein first temperature detection means for detecting the temperature of the magnet brake and second temperature detection means for detecting the ambient temperature of the elevator installation location. Temperature detecting means, temperature comparing means for comparing the first temperature detected by the first temperature detecting means with the second temperature detected by the second temperature detecting means, Control means for determining whether or not the magnet brake is abnormal based on the comparison result.
[0016]
The ninth means is the elevator abnormality detecting device based on the same premise as the sixth means, wherein the ninth means is attached to one of the components of the magnet brake, and the temperature of the magnet brake is set at a predetermined interval for at least one day. A temperature detecting means for detecting the temperature of the magnetic brake, a storage means for storing the temperature detected by the temperature detecting means, and a magnet brake when the temperature rise from the minimum temperature detected by the temperature detecting means exceeds a predetermined value. And control means for determining that is abnormal.
[0017]
Tenth means is the ninth means, wherein the control means calculates a daily average temperature rise from a difference between a maximum temperature and a minimum temperature stored in the storage means over a predetermined period, Is set as the predetermined value.
[0018]
An eleventh means is the elevator abnormality detection device based on the same premise as the sixth means, wherein the temperature detection means for measuring the temperature of the magnet brake, and the elevator is forcibly operated continuously for a predetermined time, and the temperature detection means is provided. Comparing means for comparing a first temperature measured before the start of the driving with a second temperature measured after the driving, and the magnet brake is abnormal based on a comparison result of the comparing means. Control means for judging whether or not this is the case.
[0019]
A twelfth means is the sixth, eighth and tenth means, wherein the control means is configured to determine whether the temperature difference between the first and second temperatures determined by the comparison means is greater than a predetermined value. Is determined to be abnormal.
[0020]
The thirteenth means is the sixth to twelfth means, further comprising communication means for communicating with a monitoring center, wherein the control means sets the communication means when it is determined that the magnet brake is abnormal. And transmitting abnormal information to the monitoring center via the monitoring center.
[0021]
In the first means, the temperature detecting means provided on the magnet brake is configured to return the first temperature immediately after the coil is energized and the armature is sucked, and when the energization of the coil is released, in other words, the armature is returned. The second temperature immediately before the measurement is measured. The temperature comparing means compares the first temperature with the second temperature, and the control means determines normal or abnormal based on the comparison result. In other words, the temperature comparison means compares the temperature of the magnet brake at two timings where the lining before and after the brake operation is not in contact with the disk if it is normal. Since the temperature of the magnet brake increases due to heat, an abnormality can be easily detected.
[0022]
In addition, since the temperature of the magnet brake installation location equally affects the measurement of the first temperature and the measurement of the second temperature, the influence of the temperature itself on the determination can be ignored. Therefore, the abnormality of the magnet brake can be accurately detected. Since the magnet brake is often used as a power system brake in general, it may be affected by the temperature. However, the first temperature measurement and the second temperature measurement require the same air temperature at the elevator installation location. Therefore, the influence of the temperature itself on the determination can be ignored.
[0023]
In the second means, the temperature detecting means provided in the magnet brake is de-energized to the coil, the first temperature immediately before the brake operates, and the brake continues for a predetermined time from the operation of the brake. During operation, the second temperature after a lapse of the predetermined time is measured. The temperature comparing means compares the first temperature with the second temperature, and the control means determines normal or abnormal based on the comparison result. If the brake has a firm bite, an abnormality can be easily detected because the temperature increased by the frictional heat becomes low after a certain period of time.
[0024]
In the third means, the temperature is measured by the second temperature detecting means, the temperature of the magnet brake is measured by the first temperature detecting means, the temperature comparing means compares the two, and the control means determines the comparison result. Normal or abnormal is determined based on this. At this time, since the control means makes a determination based on a value calculated by the first temperature detecting means and a value measured by the second temperature detecting means, it is possible to cope with a change in air temperature, and therefore, with high accuracy An abnormality of the brake can be detected.
[0025]
In the fourth means, if the temperature difference between the first and second temperatures is larger than a predetermined value based on the comparison result of the temperature comparing means, the control means determines that an abnormality has occurred in the magnet brake. This brake abnormality is usually caused by the occurrence of hard traffic between the lining and the disk. Therefore, when the temperature difference is larger than a predetermined value, it is determined that the hard brake is generated in the magnet brake.
[0026]
In the fifth means, when the control means determines that an abnormality has occurred in the magnet brake, the notifying means notifies the controller of the abnormality. Therefore, the administrator can immediately recognize that the abnormality has occurred in the magnet brake, and Respond quickly to abnormalities.
[0027]
In the sixth means, a first temperature when the armature is sucked in response to the brake release command and a second temperature before the armature returns in response to the brake operation command are measured. Next, the first temperature and the second temperature are compared by the temperature comparing unit, and the control unit determines whether there is an abnormality in the magnet brake based on the comparison result of the temperature comparing unit. This determination is made as in the tenth means. If the comparison value obtained as a result of the comparison is equal to or less than a predetermined value, that is, if the lining and the disc have no solidity and there is no temperature rise, it is determined to be normal. On the other hand, if the comparison value is larger than the predetermined value, it is determined that the magnetic brake has a hard traffic. As described above, the solid traffic detection is performed by comparing the first temperature and the second temperature. However, the measurement of the first temperature and the measurement of the second temperature are equally affected by the temperature of the elevator installation location. Therefore, the influence of the temperature itself on the determination can be ignored. Therefore, it is possible to accurately detect the abnormality of the brake.
[0028]
In the seventh means, the first temperature before the armature returns in response to the magnet brake operation command, and the braking force is continuously applied for a predetermined time after the armature returns in response to the magnet brake operation command. Then, the second temperature after the lapse of the predetermined time is measured. The temperature comparing means compares the first temperature with the second temperature, and the control means determines normal or abnormal based on the comparison result. If the brake has a firm bite, an abnormality can be easily detected because the temperature increased by the frictional heat becomes low after a certain period of time.
[0029]
In the eighth means, the second temperature detecting means measures the ambient temperature at the place where the elevator is installed, and the first temperature detecting means measures the temperature of the magnet brake when the car is running. Next, the measured value of the second temperature detecting means and the measured value of the first temperature detecting means are compared by the temperature comparing means, and the control means determines the presence or absence of abnormality of the magnet brake based on the comparison result of the temperature comparing means. I do. This determination is made as in the twelfth means. If the comparison value obtained as a result of the comparison is equal to or less than a predetermined value, it is determined that the lining and the disk are normal with no hard traffic, and the comparison is performed. When the value is equal to or greater than the predetermined value, it is determined that the magnetic brake is hard. As described above, since the congestion detection is performed based on the value obtained by calculating the measurement value of the temperature sensor from the measurement value of the temperature sensor, it is possible to cope with a change in temperature, and therefore, it is possible to accurately detect an abnormality of the brake. be able to.
[0030]
In the ninth means, the temperature of the magnet brake is measured at predetermined intervals for at least one day by the first temperature detecting means, and the measured temperature of the magnet brake is stored in the storage means. When the temperature rises from the minimum temperature among the brake temperatures and exceeds a predetermined determination value, the control means determines that the operation of the magnet brake is in an abnormal state. At this time, factors that cause the temperature of the magnet brake in a normal state to rise are the outside air temperature and heat transfer from the elevator drive motor, and the outside air temperature and heat transfer from the motor cause the temperature to rise from the minimum temperature in one day. Since the temperature is considered to be almost constant, this temperature does not exceed the predetermined determination value. On the other hand, when the magnet brake is in a hard state, abnormal frictional heat is generated, so that the temperature raised from the minimum temperature of the magnet brake exceeds a predetermined determination value. As a result, it is possible to accurately detect the abnormality of the magnet brake without being affected by the influence of the region and the season in which the outside air temperature is different, and the influence of the elevator operation rate which differs for each installation site.
[0031]
In the tenth means, when the elevator is operated, a daily average temperature rise during a predetermined period is calculated from a difference between a maximum temperature and a minimum temperature of the magnet brake, and the daily average temperature is used as a predetermined determination value. Set. As a result, it is possible to automatically obtain a judgment value suitable for each operation site when the elevator operates.
[0032]
In the eleventh means, the first temperature before the driving and the second temperature after the driving, which are forcibly operated continuously, are measured, and the first temperature and the second temperature are compared. The determination is made in the same manner as in the sixth or eighth means. As described above, the solid state detection is performed by comparing the first temperature and the second temperature. However, the measurement of the first temperature is performed before the start of the driving operation in which the continuous operation is forcibly performed, and the second temperature is measured. Since the measurement is performed after the start of the driving, the abnormality of the magnet brake can be detected with high accuracy without being affected by the elevator operating rate that differs for each installation site.
[0033]
In the twelfth means, the same determination as in the fourth means is made.
[0034]
In the thirteenth means, when the control means determines that the magnet brake is abnormal, the control means transmits the abnormality information to the monitoring center via the communication means. The sensor (monitoring center) side can immediately recognize it and take quick action for a brake abnormality.
[0035]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. Note that, in the following embodiments, the same reference numerals are given to the same units, and the overlapping description will be appropriately omitted.
[0036]
<First embodiment>
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an elevator abnormality detection device according to a first embodiment of the present invention, FIG. 2 is a configuration diagram of a magnet brake provided in the elevator, and FIG. 3 is an operation procedure of the abnormality detection device of FIG. It is a flowchart which shows.
[0037]
Generally, as shown in FIG. 1, an elevator raises and lowers a car (not shown) by a driving force applied by a motor 1, and a braking force is applied by a magnet brake 2 attached to the motor 1 so that the car stops. It has become. The motor 1 and the magnet brake 2 are controlled by the control device 10.
[0038]
The abnormality detection device 20 according to the first embodiment is connected to the control device 10, includes a temperature sensor 3 as a temperature detection unit that measures the temperature of the magnet brake 2, and via a public line 30 as a communication unit. Connected to the monitoring center 40.
[0039]
As shown in FIG. 2, the magnet brake 2 is connected to the rotating shaft 1a of the motor 1, and rotates integrally with the disk 2a, an armature 2c that is attracted by energizing the coil 2b, and a suction of the armature 2c. And a braking spring 2e for applying a return force to the armature 2c. When an electric current is applied to the coil 2b, the coil 2b overcomes the elastic force of the braking spring 2e to suck the armature 2c and separate the lining 2d from the disk 2a. As a result, the disk 2a and the rotating shaft 1a become free, and the car can travel. On the other hand, when the energization to the coil 2b is cut off, the attraction force of the armature 2c is released, the armature 2c is restored by the elastic force of the braking spring 2e, and the lining 2d comes into contact with the disk 2a to apply the braking force. It has become.
[0040]
In the first embodiment, as shown in FIG. 3, the abnormality detection device 20 detects an elevator traveling command output from the control device 10 to cause the car to travel according to the call registration by the user. (Step S1) When a brake release command output from the control device 10 is detected (Step S2), the first temperature X is measured by the temperature sensor 3 and the first temperature X is stored (Step S3). That is, the temperature at which the armature 2c is sucked in response to the brake release command is measured and stored. Next, when a brake operation command output from the control device 10 to stop the car is detected (step S4), the second temperature Y is measured by the temperature sensor 3, and the second temperature Y is stored. (Procedure S5). That is, the second temperature Y before the armature 2c returns is measured and stored in accordance with the brake operation command. The first temperature X is a temperature immediately after the brake is released, and the second temperature Y is a temperature immediately before the brake is activated.
[0041]
Thereafter, when it is detected that the armature 2c returns and the lining 2d abuts on the disk 2a and the car stops (step S6), the first temperature X and the second temperature Y are detected by the abnormality detecting device 20. (Step S7). When the comparison value (YX) is equal to or less than a predetermined value (judgment value), that is, when the temperature rise is equal to or less than the predetermined value, it is determined that the lining 2d and the disk 2a are normal with no hard traffic. On the other hand, if the comparison value (Y-X) is larger than the predetermined value, it is determined that the magnet brake 2 has hard traffic, and the abnormality information is transmitted to the monitoring center 40 via the communication unit 30 ( Step S8).
[0042]
In the first embodiment configured as described above, the detection of the hardness of the magnet brake 2 by the abnormality detection device 20 is performed by comparing the first temperature X and the second temperature Y. And the measurement of the second temperature Y are equally affected by the temperature of the elevator installation location, so that the influence of the temperature itself on the determination can be ignored. Therefore, it is possible to detect the abnormality of the magnet brake 2 with high accuracy. Further, when it is determined that the magnet brake 2 has hard traffic, the abnormality information is transmitted to the monitoring center 40, so that a quick response can be realized. Further, in this embodiment, the transmission of the abnormality information to the monitoring center 40 is performed via the public line 30. However, the transmission of the abnormality information may be performed using a dedicated line or a wireless line. When the monitoring center 40 or the monitoring unit is provided, a communication line laid in the building may be used.
[0043]
In this embodiment, a magnet brake device capable of detecting an abnormality by the magnet brake 2, the control device 10, and the abnormality detection device 20 is configured. Therefore, the magnet brake device can be used as an abnormality detection device for not only the elevator device but also the entire device using the magnet brake 2. Further, the control device 10 and the abnormality detection device 20 constitute a temperature comparison unit and a control unit in the first and sixth units.
[0044]
In the present embodiment, the first temperature X immediately after the brake is released is compared with the second temperature Y immediately before the brake is actuated to detect the brake stiction, but the opposite is true. For example, if the temperature of the brake has decreased by a predetermined value or more after a predetermined time after the operation of the brake, it can be determined that the brake is generating abnormal heat and the tiredness is high. This will be described with reference to FIG.
[0045]
FIG. 4 is a diagram showing a temperature change when the brake is hard in the present embodiment. In the figure, L3 indicates a brake temperature, L4 indicates an elevator running signal, T4 indicates a predetermined time after the brake operation, and T5 indicates a brake temperature drop abnormality determination value.
[0046]
When the magnet brake 2 is hard, the brake is operating even during the elevator traveling (the convex portion of L4), so the brake temperature L3 increases. For this reason, the brake temperature falls by the determination value (T5) or more during the elapse of the predetermined time T4 after the elevator stops and the brake operation (after the return of the amateur 2c). Therefore, the first brake temperature after the brake operation (after the return of the amateur 2c) is compared with the second brake temperature after a lapse of a predetermined time T4 from the brake operation (after the return of the amateur 2c), and the temperature decrease is determined by a predetermined determination value. Is exceeded, it is also possible to determine that the magnetic brake 2 is hard.
[0047]
If the elevator travels and stops while the above-mentioned predetermined time T4 has elapsed, an accurate temperature decrease value cannot be detected. Therefore, this abnormality determination is made after the brake operation (after the return of the amateur 2c) is continued for a predetermined time. This is performed when the braking force is applied, that is, when the elevator is stopped.
[0048]
<Second embodiment>
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of an elevator abnormality detection device according to a second embodiment of the present invention, and FIG. 6 is a flowchart showing an operation procedure of the abnormality detection device of FIG.
[0049]
As shown in FIG. 5, an abnormality detection device 20 according to the second embodiment is connected to a control device 10 and has a temperature sensor 3 as first temperature detection means for measuring the temperature of the magnet brake 2, and an elevator tower. And a temperature sensor 4 as second temperature detecting means for detecting the atmospheric temperature in the tower, and is connected to a monitoring center 40 via a public line 30.
[0050]
In the second embodiment, as shown in FIG. 6, the abnormality detection device 20 measures and stores the temperature T in the elevator tower via the temperature sensor 4 (procedure S11). 3, the temperature Z of the magnet brake 2 is measured and stored (step S12), and the measured value of the temperature sensor 4, ie, the temperature T, is compared with the measured value of the temperature sensor 3, ie, the temperature Z (step S13). When the comparison value (Z-T) is equal to or less than the predetermined value, the abnormality detection device 20 determines that the lining 2d and the disk 2a are normal without any congestion, while the comparison value (Z-T) is the predetermined value. If the value is larger than the value, it is determined that a hard traffic has occurred in the magnet brake 2, and the abnormality information is transmitted to the monitoring center 40 via the public line 30 (step S14).
[0051]
In the second embodiment configured as described above, since the abnormality detection of the magnet brake 2 by the abnormality detection device 20 is performed based on the value calculated by the temperature sensor 3 and the value measured by the temperature sensor 4, It is possible to cope with a change in temperature, and therefore, it is possible to accurately detect the abnormality of the magnet brake 2. Further, when it is determined that the magnet brake 2 has hard traffic, the abnormality information is transmitted to the monitoring center 40, so that a quick response can be realized. In the present embodiment, the control device 10 and the abnormality detection device 20 constitute a temperature comparison unit and a control unit in the third and eighth units.
[0052]
In addition, since the temperature rise due to the hardness of the magnet brake occurs only when the elevator is running, the first temperature is detected only when the magnet brake is released and is compared with the second temperature, and the abnormality is determined by the control means. With such a configuration, it is possible to efficiently diagnose a hard traffic at an appropriate timing.
[0053]
It should be noted that components not particularly described are configured and function in the same manner as in the above-described first embodiment.
[0054]
<Third embodiment>
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of an abnormality detection device for an elevator according to the third embodiment, FIG. 8 is a flowchart showing an operation procedure of the abnormality detection device in FIG. 7, and FIG. FIG. 10 is a flowchart showing an operation procedure for setting a daily average temperature rise as a judgment value, and FIG. 10 is a characteristic diagram showing a temperature rise of the magnet brake.
[0055]
As shown in FIG. 7, the abnormality detection device 50 according to the third embodiment is connected to the control device 10 and includes a temperature sensor 3 as temperature detection means for detecting the temperature of the magnet brake 2. It is connected to the monitoring center 40 via the communication terminal. The temperature sensor 3 is mounted on one of the components of the magnet brake 2, for example, the lining 2d shown in FIG. 2, and measures the temperature of the magnet brake 2 at predetermined intervals during at least one day. The abnormality detection device 50 includes a storage unit 51 that stores temperature data measured by the temperature sensor 3, a determination unit 52 that determines whether the magnet brake 2 is abnormal, a maximum temperature and a minimum temperature of the magnet brake 2. And a setting unit 53 that calculates a daily average temperature increase over a predetermined period, for example, one month, from the difference, and sets the daily average temperature increase as a predetermined determination value. Further, the abnormality detection device 50 takes in the operation signal of the elevator from the control device 10, monitors the abnormality of the elevator and a sign of the abnormality, and sends the content of the abnormality to the monitoring center 40 via the public line 30 according to the content of the abnormality. It is designed to fire.
[0056]
The storage unit 51 has a ring buffer configuration having a capacity capable of recording one day's worth of temperature data, and is overwritten with the temperature data after one day, and has a limited capacity. Instead of recording them all, they are recorded periodically. The storage unit 51 has a capacity capable of storing the difference between the maximum value and the minimum value of the temperature of the magnet brake 2 during one day for one month.
[0057]
The abnormality detecting device 50 according to the third embodiment detects an abnormality of the magnet brake 2 in accordance with a temperature rise from a minimum temperature detected according to the processing procedure shown in FIG. In this process, first, a recording cycle measurement timer (not shown) is reset by the abnormality detection device 50 (step S21), and the temperature of the magnet brake 2 is read from the temperature sensor 3 and held (step S22). Next, the count value of the timer reset in step S21 is read, and it is determined whether or not a predetermined recording cycle, for example, the elapsed time is 5 minutes (step S23). If it is determined in this determination that the predetermined recording cycle for recording the temperature data in the storage unit 51 has been reached, the temperature of the magnet brake 2 held in step S22 is stored in the storage unit 51 (step S24), and the timer is reset. (Step S25) The minimum temperature of the day is searched and held from the temperature data of the magnet brake 2 for one day recorded in the storage unit 51 (step S26). On the other hand, if the timer value is not the recording cycle in step S23, steps S24 and S25 are skipped and the process of step S26 is executed, and the minimum temperature of one day is searched and held as described above.
[0058]
Next, the current temperature of the magnetic brake 2 held in step S22 is compared with the lowest temperature of the day held in step S26 (step S27), and when the difference between these temperatures exceeds a predetermined value (determination value). Then, the determination unit 52 determines that the magnetic brake 2 is hard, and issues a notification to the monitoring center 40 via the public line 30 (step S28).
[0059]
Further, the abnormality detection device 50 according to the third embodiment sets the average daily temperature rise of the magnet brake 2 as a determination value according to the processing procedure shown in FIG. First, the data areas of the minimum temperature B, the maximum temperature C, the average temperature difference D, and the number of measurement days E stored in each process by the abnormality detection device 50 are initialized (procedure 31). Is read and held (step S32), and the lowest temperature B held so far is compared with the current temperature A of the magnet brake 2 read and held this time in step S32 (step 33). As a result of this comparison, if the temperature A is higher than the minimum temperature B (procedure S33-N), if the temperature A is lower than the minimum temperature B (procedure S33-Y), the currently read current temperature A is set to the minimum temperature B. The replacement is performed (procedure S34), and the stored maximum temperature C is compared with the currently read and stored current temperature A in step S32 (procedure S35).
[0060]
If the current temperature A is higher than the maximum temperature C in the comparison of the procedure S35 (procedure S35-Y), the currently read current temperature A is replaced with the maximum temperature C (procedure 36). If A is low (procedure S35-N), the abnormality detection device 50 reads the date data (procedure S37). If the date has not been updated, the process returns to step S32. The temperature difference F between the highest temperature C and the lowest temperature B is determined (step S38), and the temperature difference F for one day is stored in the storage unit 51 (step S39). Then, a daily average temperature difference (average temperature rise) D during the measurement period is obtained by calculating the total of the temperature difference F of the day recorded in the storage unit 51 and dividing by the number of measurement days E (step S40). The daily average temperature difference D is set by the setting unit 53 as a predetermined value (judgment value). After the date is updated and the average temperature difference D is obtained, the data of the minimum temperature B and the maximum temperature C are initialized, the number of measurement days E is counted up (step S41), and the procedure returns to the step S32. The processing after S32 is repeated.
[0061]
In the third embodiment configured as described above, the presence or absence of the abnormality of the magnet brake 2 is determined using the temperature change characteristics as shown in FIG. FIG. 10 is a diagram showing an example of the temperature change characteristics of the magnet brake 2 for one day. A solid line L1 indicates a temperature change in a normal state, and a solid line L2 indicates a temperature change in an abnormal state. As can be seen from this characteristic diagram, the normal temperature of the magnet brake 2 changes from the minimum temperature T1 to the maximum temperature T2 as shown by a solid line L1 in FIG. 10 due to the rise in air temperature and the temperature rise due to heat transfer from the motor 1. . On the other hand, when the magnet brake 2 is hard, the temperature of the magnet brake 2 changes from the minimum temperature T1 to the maximum temperature T3 as indicated by another solid line L2 due to frictional heat. By capturing the temperature rise from the temperature T1, it is determined that the operation of the magnet brake 2 is in an abnormal state when the temperature rise exceeds a predetermined value (determination value). Abnormality of the magnet brake 2 or the like can be accurately determined without being influenced by the influence of the magnetic brake.
[0062]
Further, in the abnormality detection device according to the third embodiment, the average daily temperature rise is calculated from the difference between the daily maximum temperature and the minimum temperature of the magnet brake 2, and the elevator operation time is calculated from the measurement data during the one month operation of the elevator. The temperature difference F of the magnet brake 2 which rises in one day at each site including the temperature change due to the rate and the temperature is obtained, and the abnormality of the magnet brake 2 is detected using the temperature difference F as a judgment value. Judgment values can be set automatically according to the site.
[0063]
In the above-described embodiment, the temperature sensor 3 for measuring the temperature of the magnet brake 2 is mounted on the lining 2d. However, the temperature sensor 3 can transmit heat generated by contact between the lining 2d and the disk 2a. The magnet brake 2 may be installed anywhere. The same applies to the first and second embodiments.
[0064]
Further, in the present embodiment, the abnormality detection device 50 and the control device 10 including the storage unit 51, the determination unit 52, and the setting unit 53 constitute storage units and control units in the ninth and tenth units.
[0065]
Other parts that are not particularly described are configured in the same manner as in the first embodiment.
[0066]
<Fourth embodiment>
FIG. 11 is a flowchart showing a procedure of a brake monitoring process of the elevator abnormality detection device according to the fourth embodiment of the present invention. It should be noted that the present embodiment is also configured similarly to the elevator abnormality detection device and the magnet brake according to the first embodiment shown in FIGS. 1 and 2 described above.
[0067]
In the brake monitoring process of the elevator abnormality detection device according to the fourth embodiment, as shown in FIG. 11, the abnormality detection device 20 sends a signal for moving the elevator to the lowest floor to the control device 10 to switch the elevator to the lowest floor. The temperature is moved to the lowest floor (step S51), the temperature of the magnet brake 2 is measured by the temperature sensor 3, and the temperature is stored as the first temperature A in the storage unit in the abnormality detection device 20 (step S52). Next, the timer is initialized (procedure S53), and a signal for moving the elevator to the top floor is sent to the control device 10 to move the elevator to the top floor (procedure 54). Then, a signal for moving the elevator to the lowest floor is sent to the control device 10, the elevator is moved to the lowest floor (step S55), and the timer is compared with the brake diagnosis operation time value (step S56). As a result of this comparison, if the timer value is less than the diagnostic operation time value (step S56-N), the process returns to step S54, and the subsequent processing is executed. On the other hand, when the timer value exceeds the diagnostic operation time value (step S56-Y), the temperature of the magnet brake 1 is measured by the temperature sensor 3 and the temperature is set as the second temperature B in the abnormality detection device 20. It is stored in the storage unit (procedure S57).
[0068]
Then, the first temperature A stored in step S52 is compared with the second temperature B stored in step S57 (step S58), and if the comparison value is equal to or less than a predetermined determination value (step S58-). N), that is, when there is almost no increase in the temperature B with respect to the temperature A, the lining 2d and the disk 2a are determined to be normal with no tightness, and this processing ends. On the other hand, if the comparison value is greater than the predetermined determination value (step S58-Y), that is, if the temperature change is greater than the determination value, it is determined that the magnet brake 2 is tight, and the abnormality detecting device 20 The abnormality information is transmitted to the monitoring center 40 via the terminal 30.
[0069]
In the fourth embodiment configured as described above, the abnormality detection device 20 detects the hardness of the magnet brake 2 based on the first temperature A before the brake diagnosis operation and the second temperature B after the brake diagnosis operation. Since the comparison is performed, the elevator operation rate can be ignored. Therefore, the abnormality of the magnet brake 2 can be detected accurately regardless of the operating rate of the elevator. Further, when it is determined that the magnet brake 2 has hard traffic, the abnormality information is transmitted to the monitoring center 40, so that a quick response can be realized. Note that the brake diagnosis operation referred to here is an operation in which the operation between the top floor and the lowest floor is forcibly and continuously performed for a certain period of time in the operation state performed in steps S54, S55, and S56.
[0070]
Other components that are not particularly described are configured and function the same as in the first embodiment.
[0071]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a magnet brake device capable of accurately detecting an abnormality and an elevator abnormality detection device using the magnet brake device.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a first embodiment of an elevator abnormality detection device according to the present invention.
FIG. 2 is a configuration diagram of a magnet brake provided in the elevator.
FIG. 3 is a flowchart illustrating an abnormality detection procedure of the abnormality detection device of FIG. 1;
FIG. 4 is a diagram showing a temperature change when a brake is hard in the first embodiment.
FIG. 5 is a block diagram showing a second embodiment of the elevator abnormality detection device of the present invention.
FIG. 6 is a flowchart showing an abnormality detection procedure of the abnormality detection device of FIG. 5;
FIG. 7 is a block diagram showing an elevator abnormality detection device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart illustrating an operation of detecting an abnormality of a remagnet brake according to a third embodiment.
FIG. 9 is a flowchart illustrating an operation of setting a daily average temperature increase as a determination value according to the third embodiment.
FIG. 10 is a characteristic diagram showing a temperature rise of the magnet brake.
FIG. 11 is a flowchart showing an operation of detecting an abnormality of a remagnet brake according to a fourth embodiment.
[Explanation of symbols]
1 motor
2 Magnet brake
3 temperature sensor (first temperature detecting means)
4. Air temperature sensor (second temperature detecting means)
10 Control device
20, 50 abnormality detection device
30 Public line
40 monitoring center
51 Memory
52 Judgment unit
53 Setting section

Claims

In a magnet brake device that includes a disk connected to a rotating shaft of a motor and an armature that is sucked in accordance with energization of the coil and includes an armature that separates the lining from the disk, and performs a braking operation by deenergizing the coil,
Temperature detection means for detecting the temperature of the magnet brake,
A first temperature detected by the temperature detecting means immediately after the coil is energized and the brake is released, and a first temperature detected by the temperature detecting means immediately before the energization of the coil is released and the brake is actuated. A temperature comparing means for comparing the temperature with the second temperature;
Control means for determining whether or not the magnet brake is abnormal based on a comparison result by the temperature comparing means,
A magnet brake device comprising:

In a magnet brake device that includes a disk connected to a rotating shaft of a motor and an armature that is sucked in accordance with energization of the coil and includes an armature that separates the lining from the disk, and performs a braking operation by deenergizing the coil,
Temperature detection means for detecting the temperature of the magnet brake,
The first temperature detected by the temperature detecting means immediately before the brake is operated and the first temperature detected immediately before the brake is operated, and the predetermined time when the brake is operated continuously for a predetermined time from the operation of the brake. Temperature comparing means for comparing the second temperature detected by the temperature detecting means after elapse,
Control means for determining whether or not the magnet brake is abnormal based on a comparison result by the temperature comparing means,
A magnet brake device comprising:

In a magnet brake device that includes a disk connected to a rotating shaft of a motor and an armature that is sucked in accordance with energization of the coil and includes an armature that separates the lining from the disk, and performs a braking operation by deenergizing the coil,
First temperature detecting means for detecting the temperature of the magnet brake;
Second temperature detecting means for detecting the ambient temperature of the environment in which the magnet brake is installed;
Temperature comparing means for comparing a first temperature detected by the first temperature detecting means with a second temperature detected by the second temperature detecting means;
Control means for determining whether or not the magnet brake is abnormal based on a comparison result by the temperature comparing means,
A magnet brake device comprising:

4. The controller according to claim 1, wherein the controller determines that the magnet brake is abnormal if the difference between the first and second temperatures obtained by the comparator is larger than a predetermined value. Magnetic brake device.

Further comprising a notifying means for notifying that the magnet brake is abnormal,
The magnet brake device according to any one of claims 1 to 4, wherein when the control means determines that the magnet brake is abnormal, the control means notifies the abnormality by the notification means.

The armature is sucked by applying a current to the coil in response to the brake release command, the lining is separated from the disk to allow the car to travel, and the armature is cut off in response to the brake operation command to cut off the armature. In the elevator abnormality detection device for detecting the abnormality of the magnet brake of the elevator drive motor that causes the lining to come into contact with the disk to apply a braking force,
Temperature detection means for detecting the temperature of the magnet brake,
A first temperature detected by the temperature detecting means when the armature is sucked in response to the brake release command, and a second temperature detected before the armature returns in response to the brake operation command Temperature comparison means for comparing
Control means for determining whether or not the magnet brake is abnormal based on the comparison result of the temperature comparing means,
An elevator abnormality detection device, comprising:

The armature is sucked by applying a current to the coil in response to the brake release command, the lining is separated from the disk to allow the car to travel, and the armature is cut off in response to the brake operation command to cut off the armature. In the elevator abnormality detection device for detecting the abnormality of the magnet brake of the elevator drive motor that causes the lining to come into contact with the disk to apply a braking force,
Temperature detection means for detecting the temperature of the magnet brake,
The first temperature detected by the temperature detecting means before the amateur returns in response to the magnet brake operation command, and the first temperature detected by the temperature detecting means and the control is continued for a predetermined time after the amateur returns in response to the magnet brake operation command. Temperature comparing means for comparing the second temperature detected by the temperature detecting means after a predetermined time has elapsed when the power is applied;
Control means for determining whether or not the magnet brake is abnormal based on the comparison result of the temperature comparing means,
An elevator abnormality detection device, comprising:

By passing a current through the coil in response to a brake release command, the rear armature is sucked, the lining is separated from the disk to allow the car to run, and the current is cut off in response to a brake operation command to cut off the current. In an elevator abnormality detection device that detects an abnormality of a magnet brake of an elevator drive motor that returns an amateur and applies a braking force by imitating the lining to the disk,
First temperature detecting means for detecting the temperature of the magnet brake;
Second temperature detecting means for detecting the ambient temperature of the elevator installation location;
Temperature comparing means for comparing the first temperature detected by the first temperature detecting means with the second temperature detected by the second temperature detecting means;
Control means for determining whether or not the magnet brake is abnormal based on the comparison result of the temperature comparing means,
An elevator abnormality detection device, comprising:

The armature is sucked by applying a current to the coil in response to the brake release command, the lining is separated from the disk to allow the car to travel, and the armature is cut off in response to the brake operation command to cut off the armature. In the elevator abnormality detection device for detecting the abnormality of the magnet brake of the elevator drive motor that causes the lining to come into contact with the disk to apply a braking force,
Temperature detection means attached to any of the components of the magnet brake, for detecting the temperature of the magnet brake at predetermined intervals for at least one day;
Storage means for storing the temperature detected by the temperature detection means;
Control means for determining that the magnet brake is abnormal when the temperature rise from the minimum temperature detected by the temperature detection means exceeds a predetermined value;
An elevator abnormality detection device, comprising:

The control means calculates a daily average temperature rise from a difference between a maximum temperature and a minimum temperature stored in the storage means over a predetermined period, and sets the daily average temperature rise as the predetermined value. The elevator abnormality detecting device according to claim 9, wherein:

The armature is sucked by applying a current to the coil in response to the brake release command, the lining is separated from the disk to allow the car to travel, and the armature is cut off in response to the brake operation command to cut off the armature. In the elevator abnormality detection device for detecting the abnormality of the magnet brake of the elevator drive motor that causes the lining to come into contact with the disk to apply a braking force,
Temperature detection means for measuring the temperature of the magnet brake,
Temperature comparing means for forcibly operating the elevator continuously for a certain period of time and comparing the first temperature measured before the start of the driving by the temperature detecting means with the second temperature measured after the driving;
Control means for determining whether or not the magnet brake is abnormal based on the comparison result of the temperature comparing means,
An elevator abnormality detection device, comprising:

9. The controller according to claim 6, wherein the controller determines that the magnet brake is abnormal if the temperature difference between the first and second temperatures obtained by the temperature comparator is larger than a predetermined value. The elevator abnormality detection device according to any one of claims 10 and 10.

Further comprising communication means for communicating with the monitoring center,
13. The control device according to claim 6, wherein when the control unit determines that the magnet brake is abnormal, the control unit transmits abnormality information to the monitoring center via the communication unit. Elevator abnormality detection device.