JP2004059158A - 車両の導入路及び積載物の荷下ろし方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】積載物の投入作業の効率を高める。
【解決手段】車両を積載物の投入位置25に導き、投入位置25において積載物の投入を行った後に、投入位置25から車両を退避させる車両の導入路であって、積載物の投入位置25を挟んで両側に設けられる一方のランプウェイ2と他方のランプウェイ8と、両ランプウェイ2、8間に架設されて車両の通過を許容し、積載物の投入時に投入位置25から退避して積載物の投入を許容する一対の渡り路17、17とを備えてなる。車両を前進運転のままで積載物の投入作業を行えるので、車両1台当たりの積載物の投入に要する時間を短くすることができ、積載物の投入効率を高めることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】車両を積載物の投入位置25に導き、投入位置25において積載物の投入を行った後に、投入位置25から車両を退避させる車両の導入路であって、積載物の投入位置25を挟んで両側に設けられる一方のランプウェイ2と他方のランプウェイ8と、両ランプウェイ2、8間に架設されて車両の通過を許容し、積載物の投入時に投入位置25から退避して積載物の投入を許容する一対の渡り路17、17とを備えてなる。車両を前進運転のままで積載物の投入作業を行えるので、車両1台当たりの積載物の投入に要する時間を短くすることができ、積載物の投入効率を高めることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の導入路及び積載物の荷下し方法に関し、特に、積載物の投入位置に車両を導き、積載物の荷下ろし後に車両を投入位置から退避させるのに有効な車両の導入路及び積載物の荷下ろし方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ダンプカー等の車両により積載物を投入位置に搬送して投入する場合、図4に示すように、投入位置37にランプウェイ40を連設し、ダンプカー等の車両30がこのランプウェイ40の斜面41を後向きで登坂し、投入位置37においダンピングを行って積載物45を積載船46内に投入し、積載物45の投入後に前進でランプウェイ40の斜面41を降坂し、このような積載物45の投入作業を後続する車両30により順次一台ずつ連続して行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなランプウェイ40を用いて積載物45の投入を行う場合には、ダンプカー等の車両30を後向きで運転して、ランプウェイ40の傾斜面41を登坂しなければならないため、車両30の運転に熟練が必要となり、未熟練の運転手にとって危険な作業となっていた。
【0004】
また、車両30を後向きで運転する場合、低速で運転しなければならないため、車両30の1台当たりについて積載物45の投入までに要する待ち時間が長くかかり、投入効率が悪いものであった。さらに、車両30を後向きで運転しなければならないため、ランプウェイ40の傾斜角度を緩くしなければならず、このためにランプウェイ40の斜面41が長くなり、これによっても、車両30の1台当たりについって積載物45の投入までに要する待ち時間が長くかかり、投入効率が悪いものであった。さらに、1台の車両30が積載物45の投入作業を完了してランプウェイ40から退避しなければ、次の車両30がランプウェイ40を登板できないため、これによっても車両30の1台当たりについて積載物45の投入までに要する待ち時間が長くかかり、投入効率が悪いものであった。
【0005】
本発明は、前記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、未熟な運転手であっても、積載物の投入作業を危険を伴うことなく、安心して行うことができるとともに、車両1台当たりの積載物の投入までに要する待ち時間を短くすることができて、投入効率を大幅に高めることができる車両の導入路及び積載物の荷下ろし方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。すなわち、請求項1に係る発明は、車両を積載物の投入位置に導き、投入位置において積載物の投入を行った後に、投入位置から車両を退避させる車両の導入路であって、積載物の投入位置を挟んで両側に設けられる一対のランプウェイと、両ランプウェイ間に架設されて車両の通過を許容し、積載物の投入時に投入位置から退避して積載物の投入を許容する渡り路とを備えてなることを特徴とする。この発明による車両の導入路によれば、車両は、前進運転のままで一方のランプウェイから渡り路を介して他方のランプウェイに進み、投入位置において積載物の投入を行った後に、他方のランプウェイから離脱することになる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両の導入路であって、前記渡り路を前記両ランプウェイ間に回動自在に設けて、車両の通過を許容する位置と積載物の投入を許容する位置との間を回動自在としたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、渡り路が車両の通過を許容する位置に回動することにより、一方のランプウェイから他方のランプウェイの車両の通過が許容され、渡り路が積載物の投入を許容する位置に回動することにより、車両から投入位置に積載物が投入可能となる。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の車両の導入路であって、前記渡り路を前記両ランプウェイ間にスライド自在に設けて、車両の通過を許容する位置と積載物の投入を許容する位置との間をスライド自在としたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、渡り路が車両の通過を許容する位置にスライドすることにより、一方のランプウェイから他方のランプウェイの車両の通過が許容され、渡り路が積載物の投入を許容する位置にスライドすることにより、車両から投入位置に積載物が投入可能となる。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1から3の何れかに記載の車両の導入路であって、前記両ランプウェイ間に前記渡り路が架設されたときに、車両の進入可能な状態を表示する信号を設けたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、両ランプウェイ間に渡り路が架設されたときに、その状態が信号に表示され、ランプウェイへの車両の進入が可能となる。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項1から4の何れかに記載の車両の導入路であって、前記両ランプウェイ間の投入位置から前記渡り路が退避されたときに、車両の進入禁止を表示するストッパーを設けたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、両ランプウェイ間の投入位置から渡り路が退避されたときに、その状態がストッパーによって表示され、車両のランプウェイへの進入が禁止されることになる。
【0011】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の車両の導入路であって、前記ストッパーは、前記ランプウェイの裏面側に回動自在に設けられる柵状をなすものであって、前記ランプウェイ裏面側から表面側に回動することにより、車両の進入禁止を表示することを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、両ランプウェイ間の投入位置から渡り路が退避されたときに、その状態がランプウェイの表面側に回動する柵状のストッパーにより表示され、車両のランプウェイへの進入が禁止されることになる。
【0012】
請求項7に係る発明は、請求項1から6の何れかに記載の車両の導入路であって、前記渡り路が前記両ランプウェイ間の投入位置から退避したことを表示する信号を設けたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、信号の表示を確認することにより、両ランプウェイ間の投入位置から渡り路が退避したのを確認することができる。
【0013】
請求項8に係る発明は、請求項1から7の何れかに記載の車両の導入路であって、車両からの積載物の投入が終了したことを表示する信号を設けたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、信号の表示を確認することにより、車両からの積載物の投入が終了したのを確認することができる。
【0014】
請求項9に係る発明は、積載物の投入位置を挟んで両側に設けられる一対のランプウェイ間に渡り路を架設し、渡り路を介して一方のランプウェイ側から他方のランプウェイ側に車両を移動させ、車両が渡り路を通過した後に、両ランプウェイ間の投入位置から渡り路を退避させ、渡り路の退避後に車両から積載物を投入し、積載物の投入が終了した後に、車両を他方のランプウェイから退避させ、次に続く車両を一方のランプウェイに進入させて、同様の方法により積載物の投入を連続して行うことを特徴とする。
この発明による積載物の荷下ろし方法によれば、車両は、前進運転のままで一方のランプウェイから渡り路を介して他方のランプウェイに進み、投入位置において積載物の投入作業を行った後に、他方のランプウェイから離脱することになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2には、本発明による車両の導入路の一実施の形態が示されていて、この車両の導入路1は、ダンプカー等の車両30(以下、「車両30」という。)の荷台に積載物35を積載して投入位置25に搬送し、投入位置25において荷台から積載物35をホッパ26内に投入し、ホッパ26の下方に位置しているコンベア28を介して回収するのに適用されるものであって、積載物35の投入位置25を挟んで両側に設けられる一対のランプウェイ2、8を備えている。
【0016】
一方のランプウェイ2は、車両30の登坂用として使用されるものであって、長手方向の一端から他端に向かって所定の角度(この実施の形態においては10°)で傾斜した状態に設けられるとともに、全幅が車両30の全幅よりも広く形成される板状の登坂路3と、登坂路3の下面側に一体に設けられて登坂路3を傾斜した状態に支持するフレーム4とを備えている。
【0017】
この場合、登坂路3の頂上部に地面に平行な水平部5を設け、この水平部5に車両30の前後輪が載るように構成しても良い。また、登坂路3の表面の全体に所定の形状、大きさの突起(図示せず)を設け、この突起により車両30の登坂時のスリップを防止するように構成しても良い。
【0018】
他方のランプウェイ8は、車両30の降坂用として使用されるものであって、長手方向の一端から他端に向かって所定の角度(この実施の形態においては10°)で傾斜した状態に設けられるとともに、全幅が車両30の全幅よりも広く形成される板状の降坂路9と、降坂路9の下面側に一体に設けられて降坂路9を傾斜した状態に支持するフレーム10とを備えている。
【0019】
この場合、一方のランプウェイ2と同様に、降坂路9の頂上部に地面に平行な水平部11を設け、この水平部11に車両30の前後輪が載るように構成しても良い。また、降坂路9の表面の全体に所定の形状、大きさの突起(図示せず)を設け、この突起により車両30の降坂時のスリップを防止するように構成しても良い。
【0020】
一方のランプウェイ2の登坂路3と他方のランプウェイ8の降坂路9との間には、一対の板状の渡り路17、17がヒンジ18、18を介して回動自在に設けられている。この場合、各渡り路17は、両ランプウェイ2、8の両水平部5、11に面一となる位置と両ランプウェイ2、8の両水平部5、11に垂直となる位置との間を回動自在に設けられ、両水平部5、11に面一となる位置に回動したときに、両水平部5、11間に架設されて車両30の通過を許容し、両水平部5、11に垂直となる位置に回動したときに、両水平部5、11間の投入位置25から退避してホッパ26の投入口27を開放させる。なお、各渡り路17は、両水平部5,11間に設けられているストッパー19によって水平状態に保持される。また、各渡り路17は、油圧シリンダー等の駆動源(図示せず)にリンク機構(図示せず)を介して連結され、油圧シリンダー等の直線運動をリンク機構を介して回動運動に変換することにより、所定の範囲内を回動するものである。
【0021】
各渡り路17は、図3に示すように、案内ガイド(図示せず)を介して両ランプウェイ2、8の幅方向にスライド自在に設け、両ランプウェイ2、8間の車両30が通過する位置と両ランプウェイ2、8間のホッパ26の投入口27を開放させる位置との間をスライド可能としても良い。
【0022】
一方のランプウェイ2の水平部5には信号6が設けられ、渡り路17が両水平部5、11間に架設されたときに、それをリミットスイッチ(図示せず)が検出し、リミットスイッチからの検出信号により青色ランプ7を点灯させ、車両30の進入可能な状態を表示する。
【0023】
一方のランプウェイ2の水平部5の裏面側には、柵状のストッパー20がヒンジ21を介して回動自在に設けられる。この場合、ストッパー20は、水平部5に垂直となる位置と水平部5に略平行となる位置との間を回動自在となっており、水平部5に垂直となる位置に回動したときに、水平部5から上方に垂直に突出して一方のランプウェイ2への車両の進入禁止の状態を表示する。ストッパー20は、渡り路17の位置を検出するリミットスイッチからの信号によって駆動し、渡り路17が投入位置25から退避したときに、リミットスイッチからの検出信号により駆動し、車両30の進入禁止の状態を表示する。なお、ストッパー20は、リンク機構(図示せず)を介して油圧シリンダー等の駆動源(図示せず)に連結され、油圧シリンダー等の駆動源の直線運動をリンク機構を介して回動運動に変換することにより、所定の範囲内を回動するものである。
【0024】
他方のランプウェイ8の水平部11には、四角形状の穴12が設けられ、この穴12の底部には検出手段であるロードセル13が設けられ、このロードセル13の上部には穴を塞ぐように四角形状の検出板14が設けられ、この検出板14の上部に車両30の後輪が載ることにより、車両30の後輪側の荷重がロードセル13を介して検出される。
【0025】
すなわち、ロードセル13が検出する車両30の後輪側の荷重により、車両30からの積載物35の投入が終了したか否かを検出することができる。なお、この場合、検出手段として、ロードセル13の代わりに光学式、超音波式等のセンサを設け、このセンサにより車両30の荷台からの積載物35の流れを検出し、積載物35の投入が終了したか否かを検出しても良い。
【0026】
他方のランプウェイ8の水平部11には信号15が設けられ、ロードセル13からの信号により青色ランプ16を点灯させ、車両30からの積載物35の投入終了を表示し、後続の車両30の一方のランプウェイへ2の進入可能な状態を表示する。
【0027】
次に、上記のように構成したこの実施の形態による車両の導入路1の作用について説明する。
まず、一方のランプウェイ2の直前に待機している車両30の運転手は、一方のランプウェイ2の信号6の青色ランプ7の点灯を確認し、一方のランプウェイ2に進入して登坂路3を前進運転で登坂し、頂上部の水平部5に車両30を進める。
【0028】
そして、一方のランプウェイ2の水平部5から、両ランプウェイ2、8の水平部5、11間に架設されている渡り路17、17を介して他方のランプウェイ8の水平部11に車両30を進め、その位置に停止させる。
【0029】
そして、その位置において、車両30の荷台を傾斜させて荷台から投入位置25のホッパ26内に積載物35を投入し、積載物35の投入終了を他方のランプウェイ8の信号15の青色ランプ16の点灯により確認し、降坂路9を降坂して他方のランプウェイ8から離脱する。
【0030】
そして、一方のランプウェイ2の直前に待機している後続の車両30の運転手は、一方のランプウェイ2の信号6の青色ランプ7の点灯を確認して一方のランプウェイ2に進入し、同様の手順に従って積載物35の投入作業を行い、このようにして、連続する車両30からの積載物35の投入作業を連続して行うことができるものである。
【0031】
上記のように構成したこの実施の形態による車両の導入路1にあっては、投入位置25を挟んで両側に一対のランプウェイ2、8を設け、一方のランプウェイ2を登坂用として使用し、他方のランプウェイ8を降坂用として使用しているので、車両30を前進運転のままで積載物35の投入作業を行うことができることになる。従って、車両30の運転に熟練が不要となり、未熟練の運転手であっても危険を伴うことなく安心して積載物35の投入作業を行うことができることになる。
【0032】
また、車両30を前進運転のままで積載物35の投入作業を行うことができるので、車両30を後向きで運転する場合のように低速で運転する必要はなく、車両301台当たりの積載物35の投入までに要する待ち時間を短縮することができ、積載物35の投入効率を大幅に高めることができることになる。
【0033】
さらに、車両30を前進運転のままで積載物35の投入作業を行うことができるので、両ランプウェイ2、8の傾斜角度をきつくして両ランプウェイ2、8の登坂路3及び降坂路9を短くすることができ、これによっても、車両301台当たりの積載物35の投入までに要する待ち時間を短縮することができ、積載物35の投入効率を大幅に高めることができることになる。
【0034】
さらに、1台の車両30が他方のランプウェイ8の降坂路9を降坂するときに、一方のランプウェイ2の直前に待機している次の車両30が一方のランプウェイ2に進入可能となるので、連続する車両30の待機時間を短くすることができ、これによっても積載物35の投入効率を大幅に高めることができることになる。
【0035】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明による請求項1に記載の車両の導入路によれば、ランプウェイを介して車両を前進運転で投入位置に導き、その位置において積載物の投入作業を行った後に、前進運転で車両をランプウェイから離脱させることができることになる。従って、車両の運転に熟練が不要となり、未熟練の運転手であっても危険を伴うことなく安心して積載物の投入作業を行うことができることになる。また、車両を後向きで運転する場合のように低速で運転する必要がないので、車両1台当たりの積載物の投入までに要する待ち時間を短縮することができ、積載物の投入効率を高めることができることになる。さらに、ランプウェイの傾斜角度をきつくしてランプウェイの傾斜面を短くすることができるので、これによっても、車両1台当たりの積載物の投入までに要する待ち時間を短縮することができ、積載物の投入効率を高めることができることになる。さらに、車両からの積載物の投入作業が終了し、車両が他方のランプウェイから離脱しようとするときに、一方のランプウェイの直前で待機している次の車両が一方のランプウェイに進入可能となるので、連続する車両の投入作業の間隔を短くすることができ、これによっても積載物の投入効率を高めることができることになる。
【0036】
また、請求項2に記載の車両の導入路によれば、両ランプウェイ間において、渡り路が車両の通過を許容する位置に回動することにより、一方のランプウェイから他方のランプウェイへの車両の通過が許容され、渡り路が積載物の投入を許容する位置に回動することにより、車両からの積載物の投入が許容されることになる。従って、連続する車両からの積載物の投入作業を確実にしかも効率良く行うことができることになる。
【0037】
さらに、請求項3に記載の車両の導入路によれば、両ランプウェイ間において、渡り路が車両の通過を許容する位置にスライドすることにより、一方のランプウェイから他方のランプウェイへの車両の通過が許容され、渡り路が積載物の投入を許容する位置にスライドすることにより、車両からの積載物の投入が許容されることになる。従って、連続する車両からの積載物の投入作業を確実にしかも効率良く行うことができることになる。
【0038】
さらに、請求項4に記載の車両の導入路によれば、信号の表示を目視することにより、渡り路が両ランプウェイ間に架設されているか否かを判断することができるので、渡り路が架設されていない状態で車両がランプウェイに進入するようなことはなく、投入作業の安全性を高めることができることになる。
【0039】
さらに、請求項5に記載の車両の導入路によれば、ストッパーの存在を確認することにより、車両が積載物の投入作業を行っているときに次の車両がランプウェイに進入することはないので、投入作業の安全性を確保することができることになる。
【0040】
さらに、請求項6に記載の車両の導入路によれば、柵状のストッパーがランプウェイの表面側に存在するのを確認することにより、車両が積載物の投入作業を行っているときに次の車両がランプウェイに進入することはないので、投入作業の安全性を確保することができることになる。
【0041】
さらに、請求項7に記載の車両の導入路によれば、信号の表示により両ランプウェイ間の投入位置から渡り路が退避したのを確認することができるので、渡り路が両ランプウェイ間に架設されていない状態で後続の車両がランプウェイに進入することはなく、投入作業の安全性を確保することができることになる。
【0042】
さらに、請求項8に記載の車両の導入路によれば、信号を確認することにより、車両からの積載物の投入が終了したか否かを確認することができるので、作業の安全性を確保することができるとともに、投入作業の効率を高めることもできることになる。
【0043】
さらに、請求項9に記載の積載物の荷下ろし方法によれば、ランプウェイを介して車両を前進運転で投入位置に導き、その位置において積載物の投入作業を行った後に、前進運転で車両をランプウェイから離脱させることができることになる。従って、車両の運転に熟練が不要となり、未熟練の運転手であっても危険を伴うことなく安心して積載物の投入作業を行うことができることになる。また、車両を後向きで運転する場合のように低速で運転する必要がないので、車両1台当たりの積載物の投入までに要する時間を短縮することができ、積載物の投入効率を高めることができることになる。さらに、ランプウェイの傾斜角度をきつくしてランプウェイの傾斜面を短くすることができるので、これによっても、車両1台当たりの積載物の投入時間を短縮することができ、積載物の投入効率を高めることができることになる。さらに、車両からの積載物の投入作業が終了し、車両が他方のランプウェイから離脱しようとするときに、一方のランプウェイの直前で待機している次の車両が一方のランプウェイに進入可能となるので、連続する車両の投入作業の間隔を短くすることができ、これによっても積載物の投入効率を高めることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両の導入路の一実施の形態の全体を示した概略図である。
【図2】図1に示すものの要部の拡大図である。
【図3】本発明による車両の導入路の変形例を示した要部の拡大図である。
【図4】従来の車両の導入路の一例の全体を示した概略図である。
【符号の説明】
1 車両の導入路
2 一方のランプウェイ
6、15 信号
8 他方のランプウェイ
17 渡り路
20 ストッパー
25 投入位置
30 車両
35 積載物
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の導入路及び積載物の荷下し方法に関し、特に、積載物の投入位置に車両を導き、積載物の荷下ろし後に車両を投入位置から退避させるのに有効な車両の導入路及び積載物の荷下ろし方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ダンプカー等の車両により積載物を投入位置に搬送して投入する場合、図4に示すように、投入位置37にランプウェイ40を連設し、ダンプカー等の車両30がこのランプウェイ40の斜面41を後向きで登坂し、投入位置37においダンピングを行って積載物45を積載船46内に投入し、積載物45の投入後に前進でランプウェイ40の斜面41を降坂し、このような積載物45の投入作業を後続する車両30により順次一台ずつ連続して行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなランプウェイ40を用いて積載物45の投入を行う場合には、ダンプカー等の車両30を後向きで運転して、ランプウェイ40の傾斜面41を登坂しなければならないため、車両30の運転に熟練が必要となり、未熟練の運転手にとって危険な作業となっていた。
【0004】
また、車両30を後向きで運転する場合、低速で運転しなければならないため、車両30の1台当たりについて積載物45の投入までに要する待ち時間が長くかかり、投入効率が悪いものであった。さらに、車両30を後向きで運転しなければならないため、ランプウェイ40の傾斜角度を緩くしなければならず、このためにランプウェイ40の斜面41が長くなり、これによっても、車両30の1台当たりについって積載物45の投入までに要する待ち時間が長くかかり、投入効率が悪いものであった。さらに、1台の車両30が積載物45の投入作業を完了してランプウェイ40から退避しなければ、次の車両30がランプウェイ40を登板できないため、これによっても車両30の1台当たりについて積載物45の投入までに要する待ち時間が長くかかり、投入効率が悪いものであった。
【0005】
本発明は、前記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、未熟な運転手であっても、積載物の投入作業を危険を伴うことなく、安心して行うことができるとともに、車両1台当たりの積載物の投入までに要する待ち時間を短くすることができて、投入効率を大幅に高めることができる車両の導入路及び積載物の荷下ろし方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。すなわち、請求項1に係る発明は、車両を積載物の投入位置に導き、投入位置において積載物の投入を行った後に、投入位置から車両を退避させる車両の導入路であって、積載物の投入位置を挟んで両側に設けられる一対のランプウェイと、両ランプウェイ間に架設されて車両の通過を許容し、積載物の投入時に投入位置から退避して積載物の投入を許容する渡り路とを備えてなることを特徴とする。この発明による車両の導入路によれば、車両は、前進運転のままで一方のランプウェイから渡り路を介して他方のランプウェイに進み、投入位置において積載物の投入を行った後に、他方のランプウェイから離脱することになる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両の導入路であって、前記渡り路を前記両ランプウェイ間に回動自在に設けて、車両の通過を許容する位置と積載物の投入を許容する位置との間を回動自在としたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、渡り路が車両の通過を許容する位置に回動することにより、一方のランプウェイから他方のランプウェイの車両の通過が許容され、渡り路が積載物の投入を許容する位置に回動することにより、車両から投入位置に積載物が投入可能となる。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の車両の導入路であって、前記渡り路を前記両ランプウェイ間にスライド自在に設けて、車両の通過を許容する位置と積載物の投入を許容する位置との間をスライド自在としたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、渡り路が車両の通過を許容する位置にスライドすることにより、一方のランプウェイから他方のランプウェイの車両の通過が許容され、渡り路が積載物の投入を許容する位置にスライドすることにより、車両から投入位置に積載物が投入可能となる。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1から3の何れかに記載の車両の導入路であって、前記両ランプウェイ間に前記渡り路が架設されたときに、車両の進入可能な状態を表示する信号を設けたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、両ランプウェイ間に渡り路が架設されたときに、その状態が信号に表示され、ランプウェイへの車両の進入が可能となる。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項1から4の何れかに記載の車両の導入路であって、前記両ランプウェイ間の投入位置から前記渡り路が退避されたときに、車両の進入禁止を表示するストッパーを設けたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、両ランプウェイ間の投入位置から渡り路が退避されたときに、その状態がストッパーによって表示され、車両のランプウェイへの進入が禁止されることになる。
【0011】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の車両の導入路であって、前記ストッパーは、前記ランプウェイの裏面側に回動自在に設けられる柵状をなすものであって、前記ランプウェイ裏面側から表面側に回動することにより、車両の進入禁止を表示することを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、両ランプウェイ間の投入位置から渡り路が退避されたときに、その状態がランプウェイの表面側に回動する柵状のストッパーにより表示され、車両のランプウェイへの進入が禁止されることになる。
【0012】
請求項7に係る発明は、請求項1から6の何れかに記載の車両の導入路であって、前記渡り路が前記両ランプウェイ間の投入位置から退避したことを表示する信号を設けたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、信号の表示を確認することにより、両ランプウェイ間の投入位置から渡り路が退避したのを確認することができる。
【0013】
請求項8に係る発明は、請求項1から7の何れかに記載の車両の導入路であって、車両からの積載物の投入が終了したことを表示する信号を設けたことを特徴とする。
この発明による車両の導入路によれば、信号の表示を確認することにより、車両からの積載物の投入が終了したのを確認することができる。
【0014】
請求項9に係る発明は、積載物の投入位置を挟んで両側に設けられる一対のランプウェイ間に渡り路を架設し、渡り路を介して一方のランプウェイ側から他方のランプウェイ側に車両を移動させ、車両が渡り路を通過した後に、両ランプウェイ間の投入位置から渡り路を退避させ、渡り路の退避後に車両から積載物を投入し、積載物の投入が終了した後に、車両を他方のランプウェイから退避させ、次に続く車両を一方のランプウェイに進入させて、同様の方法により積載物の投入を連続して行うことを特徴とする。
この発明による積載物の荷下ろし方法によれば、車両は、前進運転のままで一方のランプウェイから渡り路を介して他方のランプウェイに進み、投入位置において積載物の投入作業を行った後に、他方のランプウェイから離脱することになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2には、本発明による車両の導入路の一実施の形態が示されていて、この車両の導入路1は、ダンプカー等の車両30(以下、「車両30」という。)の荷台に積載物35を積載して投入位置25に搬送し、投入位置25において荷台から積載物35をホッパ26内に投入し、ホッパ26の下方に位置しているコンベア28を介して回収するのに適用されるものであって、積載物35の投入位置25を挟んで両側に設けられる一対のランプウェイ2、8を備えている。
【0016】
一方のランプウェイ2は、車両30の登坂用として使用されるものであって、長手方向の一端から他端に向かって所定の角度(この実施の形態においては10°)で傾斜した状態に設けられるとともに、全幅が車両30の全幅よりも広く形成される板状の登坂路3と、登坂路3の下面側に一体に設けられて登坂路3を傾斜した状態に支持するフレーム4とを備えている。
【0017】
この場合、登坂路3の頂上部に地面に平行な水平部5を設け、この水平部5に車両30の前後輪が載るように構成しても良い。また、登坂路3の表面の全体に所定の形状、大きさの突起(図示せず)を設け、この突起により車両30の登坂時のスリップを防止するように構成しても良い。
【0018】
他方のランプウェイ8は、車両30の降坂用として使用されるものであって、長手方向の一端から他端に向かって所定の角度(この実施の形態においては10°)で傾斜した状態に設けられるとともに、全幅が車両30の全幅よりも広く形成される板状の降坂路9と、降坂路9の下面側に一体に設けられて降坂路9を傾斜した状態に支持するフレーム10とを備えている。
【0019】
この場合、一方のランプウェイ2と同様に、降坂路9の頂上部に地面に平行な水平部11を設け、この水平部11に車両30の前後輪が載るように構成しても良い。また、降坂路9の表面の全体に所定の形状、大きさの突起(図示せず)を設け、この突起により車両30の降坂時のスリップを防止するように構成しても良い。
【0020】
一方のランプウェイ2の登坂路3と他方のランプウェイ8の降坂路9との間には、一対の板状の渡り路17、17がヒンジ18、18を介して回動自在に設けられている。この場合、各渡り路17は、両ランプウェイ2、8の両水平部5、11に面一となる位置と両ランプウェイ2、8の両水平部5、11に垂直となる位置との間を回動自在に設けられ、両水平部5、11に面一となる位置に回動したときに、両水平部5、11間に架設されて車両30の通過を許容し、両水平部5、11に垂直となる位置に回動したときに、両水平部5、11間の投入位置25から退避してホッパ26の投入口27を開放させる。なお、各渡り路17は、両水平部5,11間に設けられているストッパー19によって水平状態に保持される。また、各渡り路17は、油圧シリンダー等の駆動源(図示せず)にリンク機構(図示せず)を介して連結され、油圧シリンダー等の直線運動をリンク機構を介して回動運動に変換することにより、所定の範囲内を回動するものである。
【0021】
各渡り路17は、図3に示すように、案内ガイド(図示せず)を介して両ランプウェイ2、8の幅方向にスライド自在に設け、両ランプウェイ2、8間の車両30が通過する位置と両ランプウェイ2、8間のホッパ26の投入口27を開放させる位置との間をスライド可能としても良い。
【0022】
一方のランプウェイ2の水平部5には信号6が設けられ、渡り路17が両水平部5、11間に架設されたときに、それをリミットスイッチ(図示せず)が検出し、リミットスイッチからの検出信号により青色ランプ7を点灯させ、車両30の進入可能な状態を表示する。
【0023】
一方のランプウェイ2の水平部5の裏面側には、柵状のストッパー20がヒンジ21を介して回動自在に設けられる。この場合、ストッパー20は、水平部5に垂直となる位置と水平部5に略平行となる位置との間を回動自在となっており、水平部5に垂直となる位置に回動したときに、水平部5から上方に垂直に突出して一方のランプウェイ2への車両の進入禁止の状態を表示する。ストッパー20は、渡り路17の位置を検出するリミットスイッチからの信号によって駆動し、渡り路17が投入位置25から退避したときに、リミットスイッチからの検出信号により駆動し、車両30の進入禁止の状態を表示する。なお、ストッパー20は、リンク機構(図示せず)を介して油圧シリンダー等の駆動源(図示せず)に連結され、油圧シリンダー等の駆動源の直線運動をリンク機構を介して回動運動に変換することにより、所定の範囲内を回動するものである。
【0024】
他方のランプウェイ8の水平部11には、四角形状の穴12が設けられ、この穴12の底部には検出手段であるロードセル13が設けられ、このロードセル13の上部には穴を塞ぐように四角形状の検出板14が設けられ、この検出板14の上部に車両30の後輪が載ることにより、車両30の後輪側の荷重がロードセル13を介して検出される。
【0025】
すなわち、ロードセル13が検出する車両30の後輪側の荷重により、車両30からの積載物35の投入が終了したか否かを検出することができる。なお、この場合、検出手段として、ロードセル13の代わりに光学式、超音波式等のセンサを設け、このセンサにより車両30の荷台からの積載物35の流れを検出し、積載物35の投入が終了したか否かを検出しても良い。
【0026】
他方のランプウェイ8の水平部11には信号15が設けられ、ロードセル13からの信号により青色ランプ16を点灯させ、車両30からの積載物35の投入終了を表示し、後続の車両30の一方のランプウェイへ2の進入可能な状態を表示する。
【0027】
次に、上記のように構成したこの実施の形態による車両の導入路1の作用について説明する。
まず、一方のランプウェイ2の直前に待機している車両30の運転手は、一方のランプウェイ2の信号6の青色ランプ7の点灯を確認し、一方のランプウェイ2に進入して登坂路3を前進運転で登坂し、頂上部の水平部5に車両30を進める。
【0028】
そして、一方のランプウェイ2の水平部5から、両ランプウェイ2、8の水平部5、11間に架設されている渡り路17、17を介して他方のランプウェイ8の水平部11に車両30を進め、その位置に停止させる。
【0029】
そして、その位置において、車両30の荷台を傾斜させて荷台から投入位置25のホッパ26内に積載物35を投入し、積載物35の投入終了を他方のランプウェイ8の信号15の青色ランプ16の点灯により確認し、降坂路9を降坂して他方のランプウェイ8から離脱する。
【0030】
そして、一方のランプウェイ2の直前に待機している後続の車両30の運転手は、一方のランプウェイ2の信号6の青色ランプ7の点灯を確認して一方のランプウェイ2に進入し、同様の手順に従って積載物35の投入作業を行い、このようにして、連続する車両30からの積載物35の投入作業を連続して行うことができるものである。
【0031】
上記のように構成したこの実施の形態による車両の導入路1にあっては、投入位置25を挟んで両側に一対のランプウェイ2、8を設け、一方のランプウェイ2を登坂用として使用し、他方のランプウェイ8を降坂用として使用しているので、車両30を前進運転のままで積載物35の投入作業を行うことができることになる。従って、車両30の運転に熟練が不要となり、未熟練の運転手であっても危険を伴うことなく安心して積載物35の投入作業を行うことができることになる。
【0032】
また、車両30を前進運転のままで積載物35の投入作業を行うことができるので、車両30を後向きで運転する場合のように低速で運転する必要はなく、車両301台当たりの積載物35の投入までに要する待ち時間を短縮することができ、積載物35の投入効率を大幅に高めることができることになる。
【0033】
さらに、車両30を前進運転のままで積載物35の投入作業を行うことができるので、両ランプウェイ2、8の傾斜角度をきつくして両ランプウェイ2、8の登坂路3及び降坂路9を短くすることができ、これによっても、車両301台当たりの積載物35の投入までに要する待ち時間を短縮することができ、積載物35の投入効率を大幅に高めることができることになる。
【0034】
さらに、1台の車両30が他方のランプウェイ8の降坂路9を降坂するときに、一方のランプウェイ2の直前に待機している次の車両30が一方のランプウェイ2に進入可能となるので、連続する車両30の待機時間を短くすることができ、これによっても積載物35の投入効率を大幅に高めることができることになる。
【0035】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明による請求項1に記載の車両の導入路によれば、ランプウェイを介して車両を前進運転で投入位置に導き、その位置において積載物の投入作業を行った後に、前進運転で車両をランプウェイから離脱させることができることになる。従って、車両の運転に熟練が不要となり、未熟練の運転手であっても危険を伴うことなく安心して積載物の投入作業を行うことができることになる。また、車両を後向きで運転する場合のように低速で運転する必要がないので、車両1台当たりの積載物の投入までに要する待ち時間を短縮することができ、積載物の投入効率を高めることができることになる。さらに、ランプウェイの傾斜角度をきつくしてランプウェイの傾斜面を短くすることができるので、これによっても、車両1台当たりの積載物の投入までに要する待ち時間を短縮することができ、積載物の投入効率を高めることができることになる。さらに、車両からの積載物の投入作業が終了し、車両が他方のランプウェイから離脱しようとするときに、一方のランプウェイの直前で待機している次の車両が一方のランプウェイに進入可能となるので、連続する車両の投入作業の間隔を短くすることができ、これによっても積載物の投入効率を高めることができることになる。
【0036】
また、請求項2に記載の車両の導入路によれば、両ランプウェイ間において、渡り路が車両の通過を許容する位置に回動することにより、一方のランプウェイから他方のランプウェイへの車両の通過が許容され、渡り路が積載物の投入を許容する位置に回動することにより、車両からの積載物の投入が許容されることになる。従って、連続する車両からの積載物の投入作業を確実にしかも効率良く行うことができることになる。
【0037】
さらに、請求項3に記載の車両の導入路によれば、両ランプウェイ間において、渡り路が車両の通過を許容する位置にスライドすることにより、一方のランプウェイから他方のランプウェイへの車両の通過が許容され、渡り路が積載物の投入を許容する位置にスライドすることにより、車両からの積載物の投入が許容されることになる。従って、連続する車両からの積載物の投入作業を確実にしかも効率良く行うことができることになる。
【0038】
さらに、請求項4に記載の車両の導入路によれば、信号の表示を目視することにより、渡り路が両ランプウェイ間に架設されているか否かを判断することができるので、渡り路が架設されていない状態で車両がランプウェイに進入するようなことはなく、投入作業の安全性を高めることができることになる。
【0039】
さらに、請求項5に記載の車両の導入路によれば、ストッパーの存在を確認することにより、車両が積載物の投入作業を行っているときに次の車両がランプウェイに進入することはないので、投入作業の安全性を確保することができることになる。
【0040】
さらに、請求項6に記載の車両の導入路によれば、柵状のストッパーがランプウェイの表面側に存在するのを確認することにより、車両が積載物の投入作業を行っているときに次の車両がランプウェイに進入することはないので、投入作業の安全性を確保することができることになる。
【0041】
さらに、請求項7に記載の車両の導入路によれば、信号の表示により両ランプウェイ間の投入位置から渡り路が退避したのを確認することができるので、渡り路が両ランプウェイ間に架設されていない状態で後続の車両がランプウェイに進入することはなく、投入作業の安全性を確保することができることになる。
【0042】
さらに、請求項8に記載の車両の導入路によれば、信号を確認することにより、車両からの積載物の投入が終了したか否かを確認することができるので、作業の安全性を確保することができるとともに、投入作業の効率を高めることもできることになる。
【0043】
さらに、請求項9に記載の積載物の荷下ろし方法によれば、ランプウェイを介して車両を前進運転で投入位置に導き、その位置において積載物の投入作業を行った後に、前進運転で車両をランプウェイから離脱させることができることになる。従って、車両の運転に熟練が不要となり、未熟練の運転手であっても危険を伴うことなく安心して積載物の投入作業を行うことができることになる。また、車両を後向きで運転する場合のように低速で運転する必要がないので、車両1台当たりの積載物の投入までに要する時間を短縮することができ、積載物の投入効率を高めることができることになる。さらに、ランプウェイの傾斜角度をきつくしてランプウェイの傾斜面を短くすることができるので、これによっても、車両1台当たりの積載物の投入時間を短縮することができ、積載物の投入効率を高めることができることになる。さらに、車両からの積載物の投入作業が終了し、車両が他方のランプウェイから離脱しようとするときに、一方のランプウェイの直前で待機している次の車両が一方のランプウェイに進入可能となるので、連続する車両の投入作業の間隔を短くすることができ、これによっても積載物の投入効率を高めることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両の導入路の一実施の形態の全体を示した概略図である。
【図2】図1に示すものの要部の拡大図である。
【図3】本発明による車両の導入路の変形例を示した要部の拡大図である。
【図4】従来の車両の導入路の一例の全体を示した概略図である。
【符号の説明】
1 車両の導入路
2 一方のランプウェイ
6、15 信号
8 他方のランプウェイ
17 渡り路
20 ストッパー
25 投入位置
30 車両
35 積載物
Claims (9)
- 車両を積載物の投入位置に導き、投入位置において積載物の投入を行った後に、投入位置から車両を退避させる車両の導入路であって、積載物の投入位置を挟んで両側に設けられる一対のランプウェイと、両ランプウェイ間に架設されて車両の通過を許容し、積載物の投入時に投入位置から退避して積載物の投入を許容する渡り路とを備えてなることを特徴とする車両の導入路。
- 請求項1に記載の車両の導入路であって、前記渡り路を前記両ランプウェイ間に回動自在に設けて、車両の通過を許容する位置と積載物の投入を許容する位置との間を回動自在としたことを特徴とする車両の導入路。
- 請求項1に記載の車両の導入路であって、前記渡り路を前記両ランプウェイ間にスライド自在に設けて、車両の通過を許容する位置と積載物の投入を許容する位置との間をスライド自在としたことを特徴とする車両の導入路。
- 請求項1から3の何れかに記載の車両の導入路であって、前記両ランプウェイ間に前記渡り路が架設されたときに、車両の進入可能な状態を表示する信号を設けたことを特徴とする車両の導入路。
- 請求項1から4の何れかに記載の車両の導入路であって、前記両ランプウェイ間の投入位置から前記渡り路が退避されたときに、車両の進入禁止を表示するストッパーを設けたことを特徴とする車両の導入路。
- 請求項5に記載の車両の導入路であって、前記ストッパーは、前記ランプウェイの裏面側に回動自在に設けられる柵状をなすものであって、前記ランプウェイ裏面側から表面側に回動することにより、車両の進入禁止を表示することを特徴とする車両の導入路。
- 請求項1から6の何れかに記載の車両の導入路であって、前記渡り路が前記両ランプウェイ間の投入位置から退避したことを表示する信号を設けたことを特徴とする車両の導入路。
- 請求項1から7の何れかに記載の車両の導入路であって、車両からの積載物の投入が終了したことを表示する信号を設けたことを特徴とする車両の導入路。
- 積載物の投入位置を挟んで両側に設けられる一対のランプウェイ間に渡り路を架設し、渡り路を介して一方のランプウェイ側から他方のランプウェイ側に車両を移動させ、車両が渡り路を通過した後に、両ランプウェイ間の投入位置から渡り路を退避させ、渡り路の退避後に車両から積載物を投入し、積載物の投入が終了した後に、車両を他方のランプウェイから退避させ、次に続く車両を一方のランプウェイに進入させて、同様の方法により積載物の投入を連続して行うことを特徴とする積載物の荷下ろし方法。
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