JP2004058932A - 濃縮乾燥装置搭載車両および濃縮乾燥処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両1に被処理物処理タンク2を搭載し、該処理タンク2に油式ポンプ3が介在する減圧経路4とバルブ5を付した被処理物吸引ホース6とを接続した濃縮乾燥装置搭載車両1を提供する。該吸引ホース6のバルブ5を開きかつ油式ポンプ3を作動させることによって、該被処理物を該吸引ホース6を介して該処理タンク2内に吸引し、車両1を走行せしめて該被処理物を所定個所へ運搬する途中で該吸引ホース6のバルブ5を閉じかつ油式ポンプ3を作動させて該処理タンク2内の被処理物を濃縮および/または乾燥せしめる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は主として廃棄物を濃縮乾燥処理するための濃縮乾燥装置搭載車両および濃縮乾燥処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば工事現場や建設現場から排出される泥水等の廃水は、そのまま放流することが出来ない場合が多く、タンク車両等によって処理場まで運搬し、処理場で濃縮、濾過等の処理を行なっている。
また小規模な工場では廃水プラントを常設せず、工場からの廃水を廃棄物業者が収集して処理場まで運搬し、処理場で濃縮処理をしている場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、廃水等の廃棄物をそのまま処理場へ運搬して濃縮処理を行なうと、処理量が多くなり濃縮処理に多大な費用と労力がかかるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、車両(1) に被処理物処理タンク(2) を搭載し、該処理タンク(2) に油式ポンプ(3) が介在する減圧経路(4) を接続した濃縮乾燥装置搭載車両(1) を提供するものである。
該処理タンク(2) には更にバルブ(5) を付した被処理物吸引ホース(6) が差出されていることが望ましく、該処理タンク(2) には温度調節装置(7) が取付けられていることが望ましい。
この場合、車両(1) に被処理物処理タンク(2) を搭載し、該処理タンク(2) に油式ポンプ(3) が介在する減圧経路(4) とバルブ(5) を付した被処理物吸引ホース(6) とを接続し、該吸引ホース(6) のバルブ(5) を開きかつ油式ポンプ(3) を作動させることによって、該被処理物を該吸引ホース(6) を介して該処理タンク(2) 内に吸引し、被処理物発生現場でおよび/または車両(1) を走行せしめて該被処理物を所定個所へ運搬する途中で、該吸引ホース(6) のバルブ(5) を閉じかつ油式ポンプ(3) を作動させて該処理タンク(2) 内の被処理物を濃縮および/または乾燥せしめることが望ましい。
更に、該処理タンクに温度調節装置を取付け、該温度調節装置を作動させることによって該処理タンクの温度を調節して濃縮乾燥を行なうことが望ましい。
また更に、該被処理物は廃棄物であるであることが望ましく、また更に、該廃棄物は、泥水やヘドロ等の廃水W、アルカリ水、木質残渣または植物残渣であることが望ましい。
【0005】
【作用】
本発明の濃縮乾燥装置搭載車両(1) では、車両(1) を走行させて該被処理物を所定個所へ運搬する途中で、被処理物処理タンク(2) 内を油式ポンプ(3) で減圧することにより、被処理物を濃縮乾燥させることが出来るので、該被処理物の輸送中に該被処理物の量を大幅に削減することが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を図1に示す一実施例によって説明する。本実施例では、工事現場からの泥水やヘドロ、工場からの廃水Wを濃縮乾燥装置搭載車両(1) を用いて濃縮する場合を例示する。
【0007】
図1に示すように、濃縮乾燥装置搭載車両(1) には被処理物処理タンク(2) が搭載されており、該処理タンク(2) の上部には油式ポンプ(3) が介在する減圧経路(4) が接続され、更に、該処理タンク(2) の後部からはバルブ(5) を付した被処理物吸引ホース(6) が差出されている。
また、該処理タンク(2) の下部には排気ガスやエンジンからの余熱を利用して該処理タンク(2) を加熱する温度調節装置(7) が設けられている。
【0008】
該車両(1) の処理タンク(2) 内に廃水Wを吸引する場合、工事現場や工場等の廃水発生現場に備えられている廃水溜めタンク(10)に該車両(1) の吸引ホース(6) を挿入し、該吸引ホース(6) のバルブ(5) を開くとともに、油式ポンプ(3) を作動させて該処理タンク(2) 内を減圧することによって、該廃水Wを該吸引ホース(6) を介して該処理タンク(2) 内に吸引する。
そして、処理タンク(2) 内への廃水Wの吸引が完了した後、吸引ホース(6) を廃水溜めタンク(10)から外し、該吸引ホース(6) のバルブ(5) を閉じて、車両(1) を走行させて廃水Wを廃水処理プラントへ運搬する。
【0009】
工事現場や工場等の廃水発生現場でおよび/または車両(1) を走行させて廃水Wを廃水処理プラントへ運搬する途中で、油式ポンプ(3) を作動させて該処理タンク(2) 内を減圧することによって、該処理タンク(2) 内の廃水Wを濃縮させる。
この場合、減圧溶媒に油を使用する油式ポンプ(3) を用いて処理タンク(2) 内を減圧するので、排気中の水分によってポンプ(3) の排気性能が劣化することがなく、ポンプ(3) の耐久性が向上し、ポンプ(3) を長期間使用することが可能となるため、ポンプ(3) のランニングコストを低減させることが出来る。
【0010】
処理タンク(2) 下部の温度調節装置(7) を用いて該処理タンク(2) を加熱することにより、該処理タンク(2) 内の廃水Wの温度は外気温度より5℃〜60℃高く設定されている。
このように、処理タンク(2) 下部の温度調節装置(7) を用いて該処理タンク(2) を加熱することにより、処理タンク(2) 内の廃水W中の水分蒸発を促進することが出来るため、廃水Wの濃縮効率を大幅に向上させることが出来る。
【0011】
油式ポンプ(3) から排出される水分は蒸留されているおり、油圧ポンプ(3) からの排気中には殆んど有害物が含まれていないため、そのまま外部へ排出することが出来る。
このようにして、本発明では濃縮乾燥装置搭載車両(1) によって廃水Wを運搬する途中で、環境への影響を与えることなく、廃水Wを濃縮減量することが出来る。
【0012】
本実施例では、処理タンク(2) 内に5m3 の廃水Wを吸引し、該廃水Wの温度を40℃に設定して、2時間の濃縮を行なった結果、処理タンク(2) 内の廃水Wを2m3 にまで濃縮減量することが出来た。
【0013】
上記のように、廃水Wを廃水処理プラントへ運搬する途中に該廃水Wを濃縮させることにより、廃水Wの量を減少させることが出来るので、廃水処理プラントでの濃縮工程が不要となり、廃水処理費用を大幅に削減することが可能となる。
【0014】
上記実施例において、例えば工事現場からの廃水の場合にはセメント等のアルカリ分が含まれている場合が多い。このようなアルカリ水は排煙脱硫工程における中和剤として使用することが提案されている。しかし、該アルカリ水は中和剤として使用するには希薄すぎる。したがって、本実施例のように排煙脱硫工程の現場へ運搬する途中で濃縮しておけば、そのままアルカリ水を中和剤として使用することが出来る。
【0015】
上記実施例以外、処理タンク(2) の減圧経路(4) に油式ポンプ(3) および水式ポンプ(図示せず)を併設し、減圧経路(4) を水式ポンプ側に切替えるとともに水式ポンプを作動させることによって工場の廃水溜めタンク(10)から車両(1) の処理タンク(2) 内に廃水Wを吸引し、廃水Wを廃水処理プラントへ運搬する途中に、減圧経路(4) を油式ポンプ(3) 側に切替えるとともに油式ポンプ(3) を作動させることによって該処理タンク(2) 内の廃水Wを濃縮してもよい。
また、油圧ポンプ(3) からの排気は、必要に応じて、凝集中和装置(図示せず)を用いてpHを5.8〜8.6に調整した後に外部へ放出してもよく、脱臭装置(図示せず)を用いて脱臭した後に外部へ放出してもよい。更に、処理タンク(2) を加熱するための温度調節装置(7) として、温度調節機能付きのヒーターを別途設けてもよい。
【0016】
また上記実施例以外、例えば木工工場からの木片や木粉等の木質残渣、豆腐製造場から排出されるオカラ、農園から排出されるキュウリやトマトの茎や枝葉などの植物残渣等を上記濃縮乾燥装置搭載車両(1) を用いて乾燥してもよい。
この場合、上記実施例と同様にして、植物残渣を焼却プラントへ運搬する途中に木質残渣や植物残渣等を乾燥することにより、焼却処理量が減少しかつ焼却が容易になり、炭製造プラントで炭を製造する場合には、乾燥工程を要することなく効率よく炭を生成することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】
本発明では、被処理物を所定個所へ運搬する途中で該被処理物を濃縮乾燥させることにより、該被処理物の量を大幅に減少させることが出来るので、濃縮乾燥処理費用を大幅に削減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】廃水溜めタンクから廃水処理タンクへ廃水を吸引する様子を示す説明側面図である。
【符号の説明】
1 濃縮乾燥装置搭載車両
2 被処理物処理タンク
3 油式ポンプ
4 減圧経路
5 バルブ
6 被処理物吸引ホース
7 温度調節装置
W 廃水
Claims (9)
- 車両に被処理物処理タンクを搭載し、該処理タンクに油式ポンプが介在する減圧経路を接続したことを特徴とする濃縮乾燥装置搭載車両。
- 該処理タンクには更にバルブを付した被処理物吸引ホースが差出されている請求項1に記載の濃縮乾燥装置搭載車両。
- 該処理タンクには温度調節装置が取付けられている請求項1および請求項2に記載の濃縮乾燥装置搭載車両。
- 該被処理物は廃棄物である請求項1〜請求項3に記載の濃縮乾燥装置搭載車両。
- 該廃棄物は、泥水やヘドロ等の廃水、アルカリ水、木質残渣または植物残渣である請求項4に記載の濃縮乾燥装置搭載車両。
- 車両に被処理物処理タンクを搭載し、該処理タンクに油式ポンプが介在する減圧経路とバルブを付した被処理物吸引ホースとを接続し、該吸引ホースのバルブを開きかつ油式ポンプを作動させることによって、該被処理物を該吸引ホースを介して該処理タンク内に吸引し、被処理物発生現場でおよび/または車両を走行せしめて該被処理物を所定個所へ運搬する途中で、該吸引ホースのバルブを閉じかつ油式ポンプを作動させて該処理タンク内の被処理物を濃縮および/または乾燥せしめることを特徴とする濃縮乾燥処理方法。
- 該処理タンクに温度調節装置を取付け、該温度調節装置を作動させることによって該処理タンクの温度を調節して濃縮乾燥を行なう請求項6に記載の濃縮乾燥処理方法。
- 該被処理物は廃棄物である請求項6および請求項7に記載の濃縮乾燥処理方法。
- 該廃棄物は、泥水やヘドロ等の廃水、アルカリ水、木質残渣または植物残渣である請求項8に記載の濃縮乾燥処理方法。
Priority Applications (1)
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JP2002222960A JP2004058932A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 濃縮乾燥装置搭載車両および濃縮乾燥処理方法 |
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- 2002-07-31 JP JP2002222960A patent/JP2004058932A/ja active Pending
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