JP2004058426A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】補強ベルトをドラムに巻き付ける際の生産効率を高めることで生産性を改善する。
【解決手段】波形に形成された複数の線材をゴム材で挟むことで補強ベルト24を形成し、2つのヘッド31、32にこの補強ベルト24をそれぞれ巻き付けた状態とする。この後、空気入りタイヤ10を形造る成型工程において、カーカス12が被せられた状態でドラム30を回転させることで、空気入りタイヤ10の赤道面CL付近をそれぞれ起点として、2つのヘッド31、32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してカーカス12に巻き付ける。この際、ヘッド31、32が、赤道面CLに対して相互に対称な動作で赤道面CLと直交する方向にそれぞれ移動して、補強ベルト24をそれぞれ送り出す。
【選択図】 図3
【解決手段】波形に形成された複数の線材をゴム材で挟むことで補強ベルト24を形成し、2つのヘッド31、32にこの補強ベルト24をそれぞれ巻き付けた状態とする。この後、空気入りタイヤ10を形造る成型工程において、カーカス12が被せられた状態でドラム30を回転させることで、空気入りタイヤ10の赤道面CL付近をそれぞれ起点として、2つのヘッド31、32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してカーカス12に巻き付ける。この際、ヘッド31、32が、赤道面CLに対して相互に対称な動作で赤道面CLと直交する方向にそれぞれ移動して、補強ベルト24をそれぞれ送り出す。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、補強用の補強ベルトを内蔵した空気入りタイヤを製造する為の空気入りタイヤの製造方法に係り、特に重荷重用空気入りタイヤの製造方法として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の重荷重用空気入りタイヤとして、例えば補強用の補強ベルトをカーカスの外周側に巻き付けた構造の空気入りタイヤが知られているが、このような空気入りタイヤを製造する際には、巻き出し装置の一つのヘッドからこの補強ベルトをドラム上に配置されたカーカスに送り出して、カーカスの外周側にこの補強ベルトを巻き付けるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の空気入りタイヤの製造方法では、補強ベルトを送り出す為のヘッドが一つだけなので、補強ベルトのカーカスへの巻き付けの為に長時間必要となって、生産性が悪かった。つまり、補強ベルトをドラムに巻き付けるセカンド工程に多大な時間を要する為、前後の工程で待ち時間が発生し、成型工程全体としての生産効率が低い欠点を有していた。
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、補強ベルトをドラムに巻き付ける際の生産効率を高めることで生産性を改善し得る空気入りタイヤの製造方法を提供することが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1による空気入りタイヤの製造方法は、補強ベルトを内蔵した空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、
波形に形成した線材を被覆材で挟むことで補強ベルトを形成し、
この後、2つのヘッドからこの補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けることで、補強ベルトをカーカス上に複数層重ねて配置したことを特徴とする。
【0006】
請求項1に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項によれば、波形に形成した線材を被覆材で挟むことで補強ベルトを形成した後、2つのヘッドからこの補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けることで、補強ベルトをカーカス上に複数層重ねて配置するようにして、補強ベルトを内蔵した空気入りタイヤが製造される。
【0007】
つまり、ドラムの回転に伴って、2つのヘッドから補強ベルトを同時に送り出してこのドラムに補強ベルトがそれぞれ巻き付けられる為、ドラム上に配置されたカーカスに補強ベルトを巻き付ける際の時間の短縮が図られて、従来の製造方法に比べて半分程度の時間で補強ベルトが巻き付けられるようになる。この為、補強ベルトをカーカスに巻き付ける際の生産効率が高まり、これに伴って空気入りタイヤの生産性が改善される。
また、2つのヘッドから補強ベルトをそれぞれ送り出すことで、補強ベルトの重ね方のバリエーションが増え、空気入りタイヤとしての要求性能に応じて自由に補強ベルトの重ね方を変えることが可能となった。
【0008】
請求項2に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項1と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、2つのヘッドから補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けて複数層の補強ベルトを重ねて配置する際に、これら2つのヘッドが相互に異なる動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出すという構成を有している。
【0009】
つまり、本請求項によれば、2つのヘッドからそれぞれ補強ベルトを送り出しているので、空気入りタイヤの故障の核となり得る補強ベルトの端部が2つづつ存在することになるが、2つのヘッドが例えば相互に対称な動作とされる相互に異なる動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出しているので、これら補強ベルトの端部を最も故障し難い空気入りタイヤの中央部付近に配置することも可能となった。
従って、本請求項の製造方法で製造された空気入りタイヤは、耐久性等の性能が向上することになる。
【0010】
請求項3に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項1と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、2つのヘッドから補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けて複数層の補強ベルトを重ねて配置する際に、これら2つのヘッドが相互に同一な動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出すという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、2つのヘッドが相互に同一な動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出しているので、2つのヘッド同士が相互に干渉しないことになる。この為、2つのヘッドを有した場合でも巻き出し装置を小型化できるようになる。
【0011】
請求項4に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項2と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、空気入りタイヤの中央部がそれぞれ起点とされて2つのヘッドから送り出された補強ベルトをドラムにそれぞれ巻き付けるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、補強ベルトの端部を最も故障し難い空気入りタイヤの中央部付近に確実に配置することが可能となる。
【0012】
請求項5に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項2と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、空気入りタイヤの中央部から起点をそれぞれずらして2つのヘッドから送り出された補強ベルトをドラムにそれぞれ巻き付けるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、補強ベルトの端部を故障の発生し易い空気入りタイヤのサイド部分から外して分散した形で配置することができる。
【0013】
請求項6に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項3と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、2つのヘッドから相互に同一のタイミングで補強ベルトをそれぞれ送り出し始めるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、2つのヘッドが相互に同一な動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出すだけでなく、相互に同一のタイミングで送り出し始めているので、より確実に2つのヘッド同士が相互に干渉しないことになる。
【0014】
請求項7に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項3と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、2つのヘッドから相互に異なるタイミングで補強ベルトをそれぞれ送り出し始めるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、2つのヘッドが相互に同一な動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出すだけでなく、相互に異なるタイミングで送り出し始めているので、補強ベルトの端部を故障の発生し易い空気入りタイヤのサイド部分から外して分散した形で配置することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法により製造された空気入りタイヤを図1に示し、以下に説明する。
図1は本実施の形態に係る空気入りタイヤ10を示し、この空気入りタイヤ10の骨格をカーカス12が構成する。このカーカス12は、スチール等のコードをこの空気入りタイヤ10の赤道面CLに対してほぼ直交して交差されるラジアル方向にそれぞれ配列した一層の部材により、形成されている。
【0016】
このカーカス12の両端部近傍には、図示しないもののそれぞれリング状にスチールワイヤーが巻かれて束ねられた一対のビードコアが配置されており、これら一対のビードコアにそれぞれカーカス12の両端部が巻き付けられている。以上より、カーカス12が一対のビードコアを繋ぐように配置されることになり、この空気入りタイヤ10の頂部となるクラウン部14を貫通するようにこのカーカス12が配置されている。
【0017】
そして、このクラウン部14には、ゴム材により円環状に形成されて路面に接地する外皮であるトレッド16が配置されており、溝16Bにより区画された陸部16Aを有するトレッドパターンをこのトレッド16は有している。また、本実施の形態では、ベルト層18がカーカス12とトレッド16との間に配置されている。このベルト層18は例えば2枚のベルトプライ18Aで構成され、各ベルトプライ18A内には、スチール製の図示しない補強コードが赤道面CLに対して傾斜して延びる形で、埋設されている。
【0018】
一方、ベルト層18とカーカス12との間には、一部分を相互に重ねつつ補強ベルト24を螺旋状に二層巻き回して形成された補強層22が、配置されている。尚、図2に示すようにこの補強ベルト24は、波形に形成した線材26を被覆材となるゴム材28で挟むことで、形成されている。
【0019】
次に、本実施の形態に係る空気入りタイヤ10の製造方法の手順及びその作用を以下に説明する。
まず、それぞれ波形に形成された複数(本実施の形態では4本)の線材26を被覆材となるゴム材28で挟むことで、図2に示すような補強ベルト24を形成し、巻き出し装置の図3に示す2つのヘッド31、32に、この補強ベルト24をそれぞれ巻き付けた状態とする。
【0020】
この際、線材26を構成する材料としては、例えばスチールや芳香族ポリアミドであるケブラー等の非伸張性材料の中より選ぶことができる。また、この線材26は、正弦波状のような波形に形成されているが、方形波状や三角波状等の他の波形でも良く、また全ての線材26が相互に同一周期で同一位相の波形となっている。
【0021】
この後、空気入りタイヤ10を形造る成型工程において、別に製造しておいたカーカス12をまずドラム30上に被せると共に、図示しないビードコアをカーカス12の両端部にそれぞれ取り付けた状態とする。この状態でドラム30を回転させることで、図3に示すように空気入りタイヤ10の赤道面CL付近となる中央部をそれぞれ起点として、巻き出し装置の2つのヘッドである第1ヘッド31及び第2ヘッド32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してカーカス12に巻き付けるようにする。
そしてこの際、これら2つのヘッド31、32が、赤道面CLに対して相互に対称な動作となるように、図3における赤道面CLと直交する方向にそれぞれ移動しつつ、補強ベルト24をそれぞれ送り出すようになる。
【0022】
つまり、図4の動作線Aで表すように第1ヘッド31が一旦左側に動いた後に右側に戻るように動き、また、動作線Bで表すように第2ヘッド32が一旦右側に動いた後に左側に戻るように動くことで、補強ベルト24の一部分が相互に重なりつつこの補強ベルト24が図4に示す形で二層重ねられて、カーカス12上に配置される構造となる。
【0023】
次に、補強ベルト24が二層重ねられた部分の上に、ベルト層18及びトレッド16をのせ、この後にこれらを図示しない金型内に入れて加硫成型することで、補強ベルト24を内蔵した形の図1に示す空気入りタイヤ10の製造が完了する。そしてこの後、所定の仕上げ加工及び検査等がこの空気入りタイヤ10に対して実施されることになる。
【0024】
以上より、ドラム30の回転に伴って、2つのヘッド31、32から補強ベルト24を同時に送り出してこのドラム30に2本の補強ベルト24がそれぞれ巻き付けられる為、補強ベルト24をカーカス12に巻き付ける際の時間の短縮が図られ、従来の製造方法に比べて半分程度の時間で補強ベルト24が巻き付けられるようになる。この為、補強ベルト24をドラム30に巻き付ける際の生産効率が高まり、これに伴って空気入りタイヤ10の生産性が改善される。
また、2つのヘッド31、32から補強ベルト24がそれぞれ送り出されることで、補強ベルト24の重ね方のバリエーションが増え、空気入りタイヤ10としての要求性能に応じて自由に補強ベルト24の重ね方を変えることが可能となった。
【0025】
一方、本実施の形態によれば、2つのヘッド31、32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してドラム30に巻き付けて補強ベルト24を本実施の形態では二層である複数層重ねて配置する際に、空気入りタイヤ10の中央部を起点とすると共に、これら2つのヘッド31、32が相互に対称な動作をしつつ、補強ベルト24をそれぞれ送り出すことで、補強ベルト24がドラム30に巻き付けられている。
【0026】
つまり、2つのヘッド31、32からそれぞれ補強ベルト24を送り出しているので、本実施の形態では、空気入りタイヤ10の故障の核となり得る補強ベルト24の端部24Aが2つづつ存在することになる。但し、本実施の形態では、2つのヘッド31、32が赤道面CLを中心として相互に対称な動作をしつつ補強ベルト24をそれぞれ送り出しているので、図1及び図3に示すように、これら補強ベルト24の端部24Aを上記のように最も故障し難い空気入りタイヤ10の中央部付近にそれぞれ配置することが可能となった。
従って、本実施の形態の製造方法で製造された空気入りタイヤ10は、耐久性等の性能が向上することになる。
【0027】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法を図に基づき説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
第1の実施の形態の製造方法の替わりに、本実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法では、2つのヘッド31、32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してドラム30に巻き付けて複数層の補強ベルト24を図5に示すように重ねて配置する際に、2つのヘッド31、32から相互に同一のタイミングで補強ベルト24をそれぞれ送り出し始めるようにするだけでなく、これら2つのヘッド31、32が、図5の動作線A、Bで示すように相互に同一な動作で移動する形となっている。
【0028】
つまり、本実施の形態によれば、2つのヘッド31、32が相互に同一な動作で移動をしつつ補強ベルト24をそれぞれ送り出すだけでなく、相互に同一のタイミングで送り出し始めているので、2つのヘッド31、32同士が相互に干渉しないことになる。この為、2つのヘッド31、32を有した場合でも巻き出し装置を小型化できるようになる。
【0029】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法を図に基づき説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
第1の実施の形態の製造方法の替わりに、本実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法では、2つのヘッド31、32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してドラム30に巻き付けて複数層の補強ベルト24を図6に示すように重ねて配置する際に、2つのヘッド31、32から相互に異なるタイミングで補強ベルト24をそれぞれ送り出し始めるようにし、さらに、これら2つのヘッド31、32が、図6の動作線A、Bで示すように相互に同一な動作で移動する形となっている。
【0030】
つまり、本実施の形態によれば、2つのヘッド31、32が相互に同一な動作で移動をしつつ補強ベルト24をそれぞれ送り出すだけでなく、相互に異なるタイミングで送り出し始めているので、2つのヘッド31、32同士が相互に干渉しないことになる。この為、2つのヘッド31、32を有した場合でも巻き出し装置を小型化できるようになる。
さらに、本実施の形態によれば、補強ベルト24の端部を故障の発生し易い空気入りタイヤ10のサイド部分である補強層22の端部から外して分散した形で配置することができる。
【0031】
次に、本発明の第4の実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法を図に基づき説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
第1の実施の形態の製造方法の替わりに、本実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法では、2つのヘッド31、32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してドラム30に巻き付けて複数層の補強ベルト24を図7に示すように重ねて配置する際に、空気入りタイヤ10の中央部から起点をずらして補強ベルト24をドラム30に巻き付けて始めるようにし、さらに、これら2つのヘッド31、32が、図7の動作線A、Bで示すように相互に異なる動作で移動する形となっている。
【0032】
つまり、本実施の形態によれば、2つのヘッド31、32からそれぞれ補強ベルト24を送り出しているので、空気入りタイヤ10の故障の核となり得る補強ベルト24の端部24Aが2つづつ存在することになる。そして、本実施の形態では、空気入りタイヤ10の中央部から起点をずらして補強ベルト24をドラム30に巻き付けて始めた後、2つのヘッド31、32が相互に異なる動作をしつつ補強ベルト24をそれぞれ送り出している。この為、これら補強ベルト24の端部を故障の発生し易い空気入りタイヤ10のサイド部分から外して分散して配置することが可能となる。
従って、本実施の形態の製造方法で製造された空気入りタイヤ10は、耐久性等の性能が向上することになる。
【0033】
尚、上記の各実施の形態において、複数層の補強ベルト24を重ねて配置する構造を示したが、これらの例に限定されず、補強ベルト24を他の配置で重ねる構造としても良い。また、層数も各実施の形態に限定されず、さらに多くの層数としても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明の空気入りタイヤの製造方法は上記構成としたので、補強ベルトをドラムに巻き付ける際の生産効率を高めることにより、空気入りタイヤの生産性を改善できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る製造方法により製造された空気入りタイヤを示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイヤに適用される補強ベルトを示す一部破断した平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法を説明する断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイヤの補強ベルトの巻き付け状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る空気入りタイヤの補強ベルトの巻き付け状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る空気入りタイヤの補強ベルトの巻き付け状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る空気入りタイヤの補強ベルトの巻き付け状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ
12 カーカス
22 補強層
24 補強ベルト
26 線材
28 ゴム材(被覆材)
30 ドラム
31 第1ヘッド
32 第2ヘッド
【発明の属する技術分野】
本発明は、補強用の補強ベルトを内蔵した空気入りタイヤを製造する為の空気入りタイヤの製造方法に係り、特に重荷重用空気入りタイヤの製造方法として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の重荷重用空気入りタイヤとして、例えば補強用の補強ベルトをカーカスの外周側に巻き付けた構造の空気入りタイヤが知られているが、このような空気入りタイヤを製造する際には、巻き出し装置の一つのヘッドからこの補強ベルトをドラム上に配置されたカーカスに送り出して、カーカスの外周側にこの補強ベルトを巻き付けるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の空気入りタイヤの製造方法では、補強ベルトを送り出す為のヘッドが一つだけなので、補強ベルトのカーカスへの巻き付けの為に長時間必要となって、生産性が悪かった。つまり、補強ベルトをドラムに巻き付けるセカンド工程に多大な時間を要する為、前後の工程で待ち時間が発生し、成型工程全体としての生産効率が低い欠点を有していた。
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、補強ベルトをドラムに巻き付ける際の生産効率を高めることで生産性を改善し得る空気入りタイヤの製造方法を提供することが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1による空気入りタイヤの製造方法は、補強ベルトを内蔵した空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、
波形に形成した線材を被覆材で挟むことで補強ベルトを形成し、
この後、2つのヘッドからこの補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けることで、補強ベルトをカーカス上に複数層重ねて配置したことを特徴とする。
【0006】
請求項1に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項によれば、波形に形成した線材を被覆材で挟むことで補強ベルトを形成した後、2つのヘッドからこの補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けることで、補強ベルトをカーカス上に複数層重ねて配置するようにして、補強ベルトを内蔵した空気入りタイヤが製造される。
【0007】
つまり、ドラムの回転に伴って、2つのヘッドから補強ベルトを同時に送り出してこのドラムに補強ベルトがそれぞれ巻き付けられる為、ドラム上に配置されたカーカスに補強ベルトを巻き付ける際の時間の短縮が図られて、従来の製造方法に比べて半分程度の時間で補強ベルトが巻き付けられるようになる。この為、補強ベルトをカーカスに巻き付ける際の生産効率が高まり、これに伴って空気入りタイヤの生産性が改善される。
また、2つのヘッドから補強ベルトをそれぞれ送り出すことで、補強ベルトの重ね方のバリエーションが増え、空気入りタイヤとしての要求性能に応じて自由に補強ベルトの重ね方を変えることが可能となった。
【0008】
請求項2に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項1と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、2つのヘッドから補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けて複数層の補強ベルトを重ねて配置する際に、これら2つのヘッドが相互に異なる動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出すという構成を有している。
【0009】
つまり、本請求項によれば、2つのヘッドからそれぞれ補強ベルトを送り出しているので、空気入りタイヤの故障の核となり得る補強ベルトの端部が2つづつ存在することになるが、2つのヘッドが例えば相互に対称な動作とされる相互に異なる動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出しているので、これら補強ベルトの端部を最も故障し難い空気入りタイヤの中央部付近に配置することも可能となった。
従って、本請求項の製造方法で製造された空気入りタイヤは、耐久性等の性能が向上することになる。
【0010】
請求項3に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項1と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、2つのヘッドから補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けて複数層の補強ベルトを重ねて配置する際に、これら2つのヘッドが相互に同一な動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出すという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、2つのヘッドが相互に同一な動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出しているので、2つのヘッド同士が相互に干渉しないことになる。この為、2つのヘッドを有した場合でも巻き出し装置を小型化できるようになる。
【0011】
請求項4に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項2と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、空気入りタイヤの中央部がそれぞれ起点とされて2つのヘッドから送り出された補強ベルトをドラムにそれぞれ巻き付けるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、補強ベルトの端部を最も故障し難い空気入りタイヤの中央部付近に確実に配置することが可能となる。
【0012】
請求項5に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項2と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、空気入りタイヤの中央部から起点をそれぞれずらして2つのヘッドから送り出された補強ベルトをドラムにそれぞれ巻き付けるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、補強ベルトの端部を故障の発生し易い空気入りタイヤのサイド部分から外して分散した形で配置することができる。
【0013】
請求項6に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項3と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、2つのヘッドから相互に同一のタイミングで補強ベルトをそれぞれ送り出し始めるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、2つのヘッドが相互に同一な動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出すだけでなく、相互に同一のタイミングで送り出し始めているので、より確実に2つのヘッド同士が相互に干渉しないことになる。
【0014】
請求項7に係る空気入りタイヤの製造方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項3と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、2つのヘッドから相互に異なるタイミングで補強ベルトをそれぞれ送り出し始めるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、2つのヘッドが相互に同一な動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出すだけでなく、相互に異なるタイミングで送り出し始めているので、補強ベルトの端部を故障の発生し易い空気入りタイヤのサイド部分から外して分散した形で配置することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法により製造された空気入りタイヤを図1に示し、以下に説明する。
図1は本実施の形態に係る空気入りタイヤ10を示し、この空気入りタイヤ10の骨格をカーカス12が構成する。このカーカス12は、スチール等のコードをこの空気入りタイヤ10の赤道面CLに対してほぼ直交して交差されるラジアル方向にそれぞれ配列した一層の部材により、形成されている。
【0016】
このカーカス12の両端部近傍には、図示しないもののそれぞれリング状にスチールワイヤーが巻かれて束ねられた一対のビードコアが配置されており、これら一対のビードコアにそれぞれカーカス12の両端部が巻き付けられている。以上より、カーカス12が一対のビードコアを繋ぐように配置されることになり、この空気入りタイヤ10の頂部となるクラウン部14を貫通するようにこのカーカス12が配置されている。
【0017】
そして、このクラウン部14には、ゴム材により円環状に形成されて路面に接地する外皮であるトレッド16が配置されており、溝16Bにより区画された陸部16Aを有するトレッドパターンをこのトレッド16は有している。また、本実施の形態では、ベルト層18がカーカス12とトレッド16との間に配置されている。このベルト層18は例えば2枚のベルトプライ18Aで構成され、各ベルトプライ18A内には、スチール製の図示しない補強コードが赤道面CLに対して傾斜して延びる形で、埋設されている。
【0018】
一方、ベルト層18とカーカス12との間には、一部分を相互に重ねつつ補強ベルト24を螺旋状に二層巻き回して形成された補強層22が、配置されている。尚、図2に示すようにこの補強ベルト24は、波形に形成した線材26を被覆材となるゴム材28で挟むことで、形成されている。
【0019】
次に、本実施の形態に係る空気入りタイヤ10の製造方法の手順及びその作用を以下に説明する。
まず、それぞれ波形に形成された複数(本実施の形態では4本)の線材26を被覆材となるゴム材28で挟むことで、図2に示すような補強ベルト24を形成し、巻き出し装置の図3に示す2つのヘッド31、32に、この補強ベルト24をそれぞれ巻き付けた状態とする。
【0020】
この際、線材26を構成する材料としては、例えばスチールや芳香族ポリアミドであるケブラー等の非伸張性材料の中より選ぶことができる。また、この線材26は、正弦波状のような波形に形成されているが、方形波状や三角波状等の他の波形でも良く、また全ての線材26が相互に同一周期で同一位相の波形となっている。
【0021】
この後、空気入りタイヤ10を形造る成型工程において、別に製造しておいたカーカス12をまずドラム30上に被せると共に、図示しないビードコアをカーカス12の両端部にそれぞれ取り付けた状態とする。この状態でドラム30を回転させることで、図3に示すように空気入りタイヤ10の赤道面CL付近となる中央部をそれぞれ起点として、巻き出し装置の2つのヘッドである第1ヘッド31及び第2ヘッド32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してカーカス12に巻き付けるようにする。
そしてこの際、これら2つのヘッド31、32が、赤道面CLに対して相互に対称な動作となるように、図3における赤道面CLと直交する方向にそれぞれ移動しつつ、補強ベルト24をそれぞれ送り出すようになる。
【0022】
つまり、図4の動作線Aで表すように第1ヘッド31が一旦左側に動いた後に右側に戻るように動き、また、動作線Bで表すように第2ヘッド32が一旦右側に動いた後に左側に戻るように動くことで、補強ベルト24の一部分が相互に重なりつつこの補強ベルト24が図4に示す形で二層重ねられて、カーカス12上に配置される構造となる。
【0023】
次に、補強ベルト24が二層重ねられた部分の上に、ベルト層18及びトレッド16をのせ、この後にこれらを図示しない金型内に入れて加硫成型することで、補強ベルト24を内蔵した形の図1に示す空気入りタイヤ10の製造が完了する。そしてこの後、所定の仕上げ加工及び検査等がこの空気入りタイヤ10に対して実施されることになる。
【0024】
以上より、ドラム30の回転に伴って、2つのヘッド31、32から補強ベルト24を同時に送り出してこのドラム30に2本の補強ベルト24がそれぞれ巻き付けられる為、補強ベルト24をカーカス12に巻き付ける際の時間の短縮が図られ、従来の製造方法に比べて半分程度の時間で補強ベルト24が巻き付けられるようになる。この為、補強ベルト24をドラム30に巻き付ける際の生産効率が高まり、これに伴って空気入りタイヤ10の生産性が改善される。
また、2つのヘッド31、32から補強ベルト24がそれぞれ送り出されることで、補強ベルト24の重ね方のバリエーションが増え、空気入りタイヤ10としての要求性能に応じて自由に補強ベルト24の重ね方を変えることが可能となった。
【0025】
一方、本実施の形態によれば、2つのヘッド31、32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してドラム30に巻き付けて補強ベルト24を本実施の形態では二層である複数層重ねて配置する際に、空気入りタイヤ10の中央部を起点とすると共に、これら2つのヘッド31、32が相互に対称な動作をしつつ、補強ベルト24をそれぞれ送り出すことで、補強ベルト24がドラム30に巻き付けられている。
【0026】
つまり、2つのヘッド31、32からそれぞれ補強ベルト24を送り出しているので、本実施の形態では、空気入りタイヤ10の故障の核となり得る補強ベルト24の端部24Aが2つづつ存在することになる。但し、本実施の形態では、2つのヘッド31、32が赤道面CLを中心として相互に対称な動作をしつつ補強ベルト24をそれぞれ送り出しているので、図1及び図3に示すように、これら補強ベルト24の端部24Aを上記のように最も故障し難い空気入りタイヤ10の中央部付近にそれぞれ配置することが可能となった。
従って、本実施の形態の製造方法で製造された空気入りタイヤ10は、耐久性等の性能が向上することになる。
【0027】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法を図に基づき説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
第1の実施の形態の製造方法の替わりに、本実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法では、2つのヘッド31、32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してドラム30に巻き付けて複数層の補強ベルト24を図5に示すように重ねて配置する際に、2つのヘッド31、32から相互に同一のタイミングで補強ベルト24をそれぞれ送り出し始めるようにするだけでなく、これら2つのヘッド31、32が、図5の動作線A、Bで示すように相互に同一な動作で移動する形となっている。
【0028】
つまり、本実施の形態によれば、2つのヘッド31、32が相互に同一な動作で移動をしつつ補強ベルト24をそれぞれ送り出すだけでなく、相互に同一のタイミングで送り出し始めているので、2つのヘッド31、32同士が相互に干渉しないことになる。この為、2つのヘッド31、32を有した場合でも巻き出し装置を小型化できるようになる。
【0029】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法を図に基づき説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
第1の実施の形態の製造方法の替わりに、本実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法では、2つのヘッド31、32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してドラム30に巻き付けて複数層の補強ベルト24を図6に示すように重ねて配置する際に、2つのヘッド31、32から相互に異なるタイミングで補強ベルト24をそれぞれ送り出し始めるようにし、さらに、これら2つのヘッド31、32が、図6の動作線A、Bで示すように相互に同一な動作で移動する形となっている。
【0030】
つまり、本実施の形態によれば、2つのヘッド31、32が相互に同一な動作で移動をしつつ補強ベルト24をそれぞれ送り出すだけでなく、相互に異なるタイミングで送り出し始めているので、2つのヘッド31、32同士が相互に干渉しないことになる。この為、2つのヘッド31、32を有した場合でも巻き出し装置を小型化できるようになる。
さらに、本実施の形態によれば、補強ベルト24の端部を故障の発生し易い空気入りタイヤ10のサイド部分である補強層22の端部から外して分散した形で配置することができる。
【0031】
次に、本発明の第4の実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法を図に基づき説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
第1の実施の形態の製造方法の替わりに、本実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法では、2つのヘッド31、32から補強ベルト24をそれぞれ送り出してドラム30に巻き付けて複数層の補強ベルト24を図7に示すように重ねて配置する際に、空気入りタイヤ10の中央部から起点をずらして補強ベルト24をドラム30に巻き付けて始めるようにし、さらに、これら2つのヘッド31、32が、図7の動作線A、Bで示すように相互に異なる動作で移動する形となっている。
【0032】
つまり、本実施の形態によれば、2つのヘッド31、32からそれぞれ補強ベルト24を送り出しているので、空気入りタイヤ10の故障の核となり得る補強ベルト24の端部24Aが2つづつ存在することになる。そして、本実施の形態では、空気入りタイヤ10の中央部から起点をずらして補強ベルト24をドラム30に巻き付けて始めた後、2つのヘッド31、32が相互に異なる動作をしつつ補強ベルト24をそれぞれ送り出している。この為、これら補強ベルト24の端部を故障の発生し易い空気入りタイヤ10のサイド部分から外して分散して配置することが可能となる。
従って、本実施の形態の製造方法で製造された空気入りタイヤ10は、耐久性等の性能が向上することになる。
【0033】
尚、上記の各実施の形態において、複数層の補強ベルト24を重ねて配置する構造を示したが、これらの例に限定されず、補強ベルト24を他の配置で重ねる構造としても良い。また、層数も各実施の形態に限定されず、さらに多くの層数としても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明の空気入りタイヤの製造方法は上記構成としたので、補強ベルトをドラムに巻き付ける際の生産効率を高めることにより、空気入りタイヤの生産性を改善できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る製造方法により製造された空気入りタイヤを示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイヤに適用される補強ベルトを示す一部破断した平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイヤの製造方法を説明する断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイヤの補強ベルトの巻き付け状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る空気入りタイヤの補強ベルトの巻き付け状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る空気入りタイヤの補強ベルトの巻き付け状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る空気入りタイヤの補強ベルトの巻き付け状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ
12 カーカス
22 補強層
24 補強ベルト
26 線材
28 ゴム材(被覆材)
30 ドラム
31 第1ヘッド
32 第2ヘッド
Claims (7)
- 補強ベルトを内蔵した空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、
波形に形成した線材を被覆材で挟むことで補強ベルトを形成し、
この後、2つのヘッドからこの補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けることで、補強ベルトをカーカス上に複数層重ねて配置したことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。 - 2つのヘッドから補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けて複数層の補強ベルトを重ねて配置する際に、これら2つのヘッドが相互に異なる動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出すことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 2つのヘッドから補強ベルトをそれぞれ送り出してドラムに巻き付けて複数層の補強ベルトを重ねて配置する際に、これら2つのヘッドが相互に同一な動作をしつつ補強ベルトをそれぞれ送り出すことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 空気入りタイヤの中央部がそれぞれ起点とされて2つのヘッドから送り出された補強ベルトをドラムにそれぞれ巻き付けることを特徴とする請求項2記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 空気入りタイヤの中央部から起点をそれぞれずらして2つのヘッドから送り出された補強ベルトをドラムにそれぞれ巻き付けることを特徴とする請求項2記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 2つのヘッドから相互に同一のタイミングで補強ベルトをそれぞれ送り出し始めることを特徴とする請求項3記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 2つのヘッドから相互に異なるタイミングで補強ベルトをそれぞれ送り出し始めることを特徴とする請求項3記載の空気入りタイヤの製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11621411B2 (en) | 2019-12-23 | 2023-04-04 | Intecells, Inc. | Method of insulating lithium ion electrochemical cell components with metal oxide coatings |
-
2002
- 2002-07-29 JP JP2002219046A patent/JP2004058426A/ja active Pending
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