JP2004057773A - 空気清浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】集塵エリア1と2酸化チタンの皮膜3で表面処理したフィルター層4で脱臭処理する脱臭エリアからなる空気清浄装置において、集塵エリア1と脱臭エリアに沿って照明灯2を設け、該照明灯2は、波長180〜300nmの紫外線を照射するようにし、前記紫外線を集塵エリア1および2酸化チタンの被膜3に当て、集塵エリア1に捕促した細菌の殺菌および集塵エリア1を通過した臭気成分の脱臭を行う空気清浄装置。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
電気集塵エリアを有する空気清浄装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来の電気集塵エリアを有する空気清浄装置としては次のようなタイプがあげられる。
a:1段式電気集塵装置
正負の極板の間に、イオン化線を設け、粉塵を帯電させ、極板に付着させるものである。また、筒状の極板の中に、針放電をおこない、粉塵を極板に付着させるものも提案されている。
b:2段式電気集塵装置
1段目は1段式のものと同様であるが、1段目で捕促できなかった粉塵を帯電極板により2段目で捕促するものである。
c:ファンレスシステム
電位差によって風を発生させるファンを必要としない装置である。
d:ダブルイオナイザシステム
1段目は1段式と同じであるが、2段目は正負の極板の間に帯電極板を設けた付着機構を設けたものである。
e:ファンレスファンシステム
ファンレスシステムにファンを設けたものである。
しかしながら、これらの装置では、電気集塵エリアを主体とし、脱臭エリアを有するものも有るが、光源によって殺菌もしくは脱臭のいずれかのみを行うものである。最近、冷陰極殺菌ランプ、冷陰極蛍光ランプとして殺菌灯、光触媒励起用のランプが提案されているが、これらのランプは殺菌、光触媒のそれぞれに別個に用いられるものである。
【0003】
【解決しようとする課題】
波長180〜300nmの紫外線を殺菌線として、2酸化チタンに当て、2酸化チタンを活性化し、光触媒としての脱臭と、集塵エリアに捕促した細菌の殺菌とを同時に行なおうとする。
【0004】
【技術的手段】
集塵エリア1、フィルター体を2酸化チタンの皮膜3で表面処理したフィルター層4からなる脱臭エリアを有する空気清浄装置において、集塵エリア1と脱臭エリアに沿って照明灯2を設け、該照明灯2は、波長180〜300nmの紫外線を照射するようにし、
前記紫外線を集塵エリア1および、2酸化チタンの皮膜3に当て、集塵エリア1に捕促した細菌の殺菌および、集塵エリア1を通過した臭気成分の脱臭を行う空気清浄装置。
【0005】
【発明の効果】
a:波長180〜300nmの紫外線が、2酸化チタンの被膜3を活性化し、光触媒の機能を呈することを発見した結果、殺菌と脱臭が同時に行える。したがって、装置がコンパクトになるとともに、製作コストも節減できる。
b:水銀共鳴線である波長253.7nmの低圧水銀灯を用いることにより、殺菌と脱臭を同時に行うことができる・。
【0006】
【発明の実施の態様】
図面において、
1: 集塵エリア 1a:集塵エリアのイオン化部分
1aa:イオン化線 1ab:補助極板 1ac:取り付け部
1b:集塵エリアの集塵部分 1ba:帯電極板 1bb:集塵極板
1bc:取り付け部
2: 照明灯 3:2酸化チタンの皮膜
e:電子 h:ホール
4:フィルター層(フイルター体を2酸化チタンの皮膜3で表面処理したもの) 5:送風機
6:プレフィルター 7:遮蔽版
8:汚染空気吸い込み口 9:清浄空気吹き出し口
10:粉塵(細菌を含む)
【0007】
本発明は、「集塵エリア1及びフィルター体を2酸化チタンの皮膜3で表面処理したフィルター層4で脱臭処理する脱臭エリアからなる空気清浄装置において、集塵エリア1と脱臭エリアに沿って照明灯2を設け、該照明灯2は、波長180〜300nmの紫外線を照射するようにし、前記紫外線を集塵エリア1及び2酸化チタンの皮膜3に当て、集塵エリア1に捕促された細菌の殺菌および集塵エリア1を通過した臭気成分の脱臭を行う空気清浄装置。」に関する。
【0008】
まづ、2酸化チタンの皮膜3の光触媒について説明する。
図3に示すように、フイルター層4はフィルター体をハニカム状、プリーツ状、平面状にして作られる。そして、図2のようにフィルター層4に、例えば、波長253.7nmの紫外線を当てる。
図4のように、波長の短い紫外線を当てると、2酸化チタンの分子は活性化して電子eが飛び出し、そのあとにホールhが発生する。2酸化チタンが、臭気の分解成分であるヒドロキシラジカルとスーパーオキサイドアニオンを発生するためには、3.2eV以上のエネルギーを吸収しなければならない。
紫外線では、380nm以下の波長のものが、前記エネルギーを持っているので、ヒドロキシラジカルとスーパーオキサイドアニオンという活性酸素を発生させることができる。そして、これらの活性酸素が臭気成分と反応して2酸化炭素と水に変化する。
次に前記照明灯2の紫外線は、波長180〜300nmの範囲にあるので集塵エリア1の殺菌にも利用できる。
【0009】
照明灯2としては、低圧水銀灯(低圧水銀蒸気中の放電を利用したランプ)を用いる。水銀共鳴線である波長253.7nmの紫外線を効率よく放射(約87%)するように工夫されたランプである。このランプは、ガラス管の両端にタングステンの2重コイルが封着され、コイルには電子放射物質が充填される。
管内は一度真空にした後、適量の水銀(Hg)とアルゴン(Ar)が封入される。殺菌灯2は点灯時に薄い青白色を発する。
これは波長404.7nm,435.8nm,546.1nm,577〜579.1nmの水銀共鳴線をわずかに放射しているためである。
日常使用している蛍光灯と殺菌灯の違いとしては、殺菌灯が、ガラス管に紫外線を透過する石英または特殊ガラス(短波長のものは透さない)を使用し、ガラス管の内壁に蛍光塗料を塗布していないものであるのに対し、蛍光灯は、軟質ガラス管(波長300nmよりも短いものは透過しない)を使用し、内壁に蛍光塗料を塗布して紫外線を可視光線に変更して外部へ放出する。
その他の構造、寸法、電気的特性は同じである。
また、空気中で点灯させた場合、空気は殺菌線をほとんど吸収しないので、有効に利用することができる。
【0010】
つぎに、紫外線の殺菌効果は、波長と照射量(放射の強さと照射時間の積)に関係する。図6に示すように、波長180〜300nm領域の紫外線は、殺菌作用が強く260nm付近に極大がある。
なお、紫外線の波長は180〜300nmでも良いが、現在の直線型殺菌灯では、水銀共鳴線253.7nmのものしか、供給されていないので、波長を上記のように限定した。
【0011】
表1に、各種菌類に殺菌率と殺菌線量を示す。表2に、殺菌灯の種類を示す。本発明においても、これらの殺菌灯から選ぶものである。
なお.上記のうち、GLS−5T、GLS−6Tは直管、GLS−5U、GLS−6UはU字形状で、冷陰極殺菌ランプ、蛍光ランプとして販売されているものである。
本発明においても、99.999%の殺菌率を得るために、殺菌線照度0.576W/m2、殺菌線量34.6J/m2を必要とする。
紫外線の殺菌機構は、細菌の細胞内の核物質が波長260nm付近の紫外線をよく吸収する性質を利用したものであり、細菌の細胞内に吸収された紫外線が、核酸(DNA)に化学変化(分子構造を変化させる)を起こし、増殖力を失わせ、不活性化するものと考えられる。
【0012】
(集塵エリア1の説明)
イオン化部分1aはイオン化線1aaと、補助極板1abと、それらの取り付け部1acとからなる。
集塵部分1bでは、帯電極板1baがイオン化線1aaと同じ極性に帯電され、イオン化部分1aでは,コロナ領域中の電子やイオンは加速され、中性分子に衝突し、帯電し、電子崩れを起こす。図5のように,イオン化線1aaが、陽極に印加されていると、プラスイオンは陰極板1abに向かって高速で移動し、粉塵10が途中に存在するとそれに衝突し、プラスに荷電される。
図2に示すように、集塵部分1bでは、帯電極板1baは、イオン化線1aaと同じ極性に帯電され、集塵極板1bbに、イオン化部分1aで補助極板1abに付着しなかった粉塵10を押しやる。図2において、7は遮蔽版で、紫外線の外部への露出を防ぐ。8は汚染空気吸い込み口、9は清浄空気吹き出し口である。汚染空気吸い込み口8から、紫外線の間接光を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の正面図、(図2の左側面図)
【図2】図1のf2−f2断面図
【図3】フィルター層4の1部断面図
【図4】2酸化チタンの活性化の説明図、
【図5】集塵エリア1のイオン化部分1aにおける粉塵10の作用説明図、
【図6】殺菌作用の波長特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1:集塵エリア 1a:集塵エリアのイオン化部分
1aa:イオン化線
1ab:補助極板 1ac:取り付け部
1b:集塵エリアの集塵部分 1ba:帯電極板
1bb:集塵極板 1bc:取り付け部
2:照明灯 3:2酸化チタンの皮膜
e:電子 h:ホール
4:フィルター層(フイルター体を2酸化チタンの皮膜3で表面処理したもの) 5:送風機
6:プレフィルター 7:遮蔽版
8:汚染空気吸い込み口 9:清浄空気吹き出し口
10:粉塵(細菌を含む)
Claims (4)
- 集塵エリア1と、フィルター体を2酸化チタンの皮膜3で表面処理したフィルター層4で脱臭処理する脱臭エリアからなる空気清浄装置において、集塵エリア1と脱臭エリアに沿って照明灯2を設け、該照明灯2は、波長180〜300nmの紫外線を照射するようにし、前記紫外線を集塵エリア1および2酸化チタンの皮膜3に当て、集塵エリア1に捕促した細菌の殺菌および集塵エリア1を通過した臭気成分の脱臭を行う空気清浄装置。
- 照明灯2として、水銀共鳴線である波長253.7nmの低圧水銀灯を用いた請求項1記載の空気清浄装置。
- フィルター体を2酸化チタンの皮膜3で表面処理した脱臭のための請求項1記載のフィルター層4。
- 汚染空気吸い込み口8の内側に遮蔽板7を設け、紫外線の外部への露出を防止した請求項1記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002257149A JP2004057773A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 空気清浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002257149A JP2004057773A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 空気清浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004057773A true JP2004057773A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31944387
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002257149A Pending JP2004057773A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 空気清浄装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004057773A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016002545A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | 株式会社フジコー | 空気浄化装置 |
-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002257149A patent/JP2004057773A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016002545A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | 株式会社フジコー | 空気浄化装置 |
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