JP2004057298A - 空気清浄システム - Google Patents
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Abstract
【課題】設置コスト、ランニングコスト、メンテナンスコストが低く、効率よく室内のORP濃度を下げ、VOC等の汚染物質を除去する空気清浄システムを提供する。
【解決手段】建造物を構成する室の天井または壁面に設けた空気吸込口および空気吹出口と、前記建造物の外側に配置した空気清浄装置と、前記空気吸込口を介して前記室内の空気を前記空気清浄装置へ導入する第1のダクトと、前記空気清浄装置を通過した空気を前記空気吹出口を介して前記室内へ導入する第2のダクトと、前記室内の空気を前記第1のダクト、前記空気清浄装置、前記第2のダクト、前記室の順に循環させる手段とを具える空気清浄システム。
【選択図】 図1
【解決手段】建造物を構成する室の天井または壁面に設けた空気吸込口および空気吹出口と、前記建造物の外側に配置した空気清浄装置と、前記空気吸込口を介して前記室内の空気を前記空気清浄装置へ導入する第1のダクトと、前記空気清浄装置を通過した空気を前記空気吹出口を介して前記室内へ導入する第2のダクトと、前記室内の空気を前記第1のダクト、前記空気清浄装置、前記第2のダクト、前記室の順に循環させる手段とを具える空気清浄システム。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物内の空気清浄システムに関するものであり、特に、人手をわずらわせることなく、自動的に建造物内の空気を清浄することができるエアクリーニングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、空気の安全性が社会的な問題となってきている。これは、例えば、揮発性有機化合物(VOC)が原因と考えられているシックハウス症候群や、空中の塵埃と共に浮遊しているダニや微生物、あるいは室内の空気中に含まれる水の酸化還元電位(ORP)の上昇がもたらすアレルギー疾患等の諸症状、などである。この他、人体に悪影響を与える空気の性状として、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、炭酸ガス濃度等を挙げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、このような空気中の異物がもたらす問題を解決すべく、さまざまな空気清浄器が開発されているが、近年注目されているものに、空気中にマイナスイオンを大量に送り込んでORPの上昇を防止するマイナスイオン発生装置がある。
しかしながら、従来のマイナスイオン発生装置には、コロナ放電やプラズマ放電を利用した二極性のイオン発生装置が使用されている。
【0004】
すなわち、マイナス極とプラス極とが互いに近づけて設置されており、両極に高電圧をかけてプラズマ放電あるいはコロナ放電を発生させ、そのエネルギーによって空気中の酸素を分解して、イオンを発生させるようにしている。この方法で発生するマイナスイオンは酸素イオン(O−)であり、これが結合することによってオゾンが発生する。このオゾンは、酸化を促進するものであるため人体に好ましくないため、オゾンの発生量が少ない空気清浄装置の開発が望まれている。
【0005】
さらに、近年は、テレビや、冷蔵庫、パーソナルコンピュータなど、生活領域に数多くの電子機器が存在しており、この電子機器の存在により生活空間中のプラスイオンの量が増える傾向にある。また、排気ガスや、工場の排煙等による空気の汚れによっても空気中のプラスイオンの量が増えているため、生活空間内のマイナスイオンのバランスを良好に保つためには、相当量のマイナスイオンを室内に送り込む必要がある。上述した従来のイオン発生装置では、マイナスイオンの発生と同時に、同量のプラスイオン(O+)も発生するため、室内に送り込まれるマイナスイオンの量が十分でなく、真に快適な生活空間を提供することができないという問題がある。
【0006】
なお、特開平5−96204、及び特開平5−231670に、単極イオナイザを用いた空調システムが開示されているが、この装置では一方の極で発生したイオンを対極にて捕集する構成を取っているため、空気中に十分な量のマイナスイオンが残らないという問題がある。後述するとおり本発明の装置では、イオン発生器の出口近傍で1000万個/cm3以上のマイナスイオンを発生して、室内のマイナスイオンの濃度を滝壺や森林等で測定されている10000個/m3以上に維持するようにしているが、上述のコロナ放電やプラズマ放電を利用した装置や、単極イオナイザを利用した装置では、イオン発生器の出口近傍にて発生するマイナスイオン濃度は100万個/cm3程度であり、これが室内で希釈されると1000〜2000個/cm3程度にしかならない。
【0007】
また、従来の空気清浄装置は、室内に装置を設置してユーザが必要に応じて装置をオンオフ操作を行って使用するものである。従って、各室内の床面、あるいは窓や壁に装置設置のための場所が必要であり、建物全室について空気清浄を行おうとすると、各部屋に装置を設置しなければならず、コスト高になってしまうという問題もあった。
【0008】
この他の空気清浄装置として、活性炭フィルタを窓などに設置して、活性炭に空気を通過させることによってVOCを吸着、分解させるようにしたものがある。しかしながら、窓に設置した活性炭フィルタを通過させるのみでは、室内のVOC、NOx、SOxといった有害物質を完全に除去することができないという問題がある。また、各部屋毎にフィルタ装置を設けなければならず、コストが高く付くという問題もある。更に、フィルタ交換などのメンテナンスも、各部屋毎に行わなければならず、時間と手間がかかっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願第1発明の空気清浄システムは、室内の空気を取り込んでこれを清浄する空気清浄装置と、前記室内の空気を前記空気清浄装置に取り込んで、これを前記室内に送り込む空気循環手段とを具える空気清浄システムにおいて、前記空気清浄装置が一極性のマイナスイオン発生装置を具え、このマイナスイオン発生器で発生したマイナスイオンを前記室内に送出することを特徴とする。
【0010】
このように、本発明では、一極性のマイナスイオン発生装置を用いて、大量のマイナスイオンを発生させてこれを室内に送り込むことによって、室内のORP値を低く保ち、空中に浮遊する塵埃、ダニ、カビなどを効果的に除去することができる。本発明では、一極性のマイナスイオン発生装置を使用しているため、人体に有害なオゾンの発生を押さえることができる。
【0011】
なお、前記空気清浄装置が、更にフィルタ手段を具え、前記空気清浄装置に取り入れる空気を前記フィルタ手段にて濾過することが好ましい。フィルタ手段を具える事によってVOCを吸着しNOx、SOx等の有害物質を効率よく除去することができる。
【0012】
本願第2発明の空気清浄システムは、建造物の室の天井または壁面に設けた空気吸込口および空気吹出口と、前記室の外側に配置した空気清浄装置と、前記空気吸込口を介して前記室内の空気を前記空気清浄装置へ導入する第1のダクトと、前記空気清浄装置を通過した空気を前記空気吹出口を介して前記室内へ導入する第2のダクトと、前記室内の空気を前記第1のダクト、前記空気清浄装置、前記第2のダクト、前記室内、に循環させる手段を具えることを特徴とする空気清浄システム。
【0013】
このように、本願第2発明の空気清浄システムでは、空気清浄装置を室の外側に配置すると共に、この装置と当該室を連結するダクトを配管して、室内の空気を空気清浄装置を介して循環させるようにした。従って、空気清浄装置を建造物内の各室に設置する必要がなくなるため、設置コストの削減を図ることができる。また、室外に配置した清浄装置をコンスタントに稼働させておくことによって、室の空気を常時清浄に保つことができる。さらに、フィルタ交換等の清浄装置自身のメンテナンスも1箇所でまとめて行うことができる。なお、空気を循環させる手段としては、空気清浄装置に設けたファンを用いるのが好ましい。
【0014】
ここで、室とは、建物内の区切られた空間を意味し、通常の部屋、廊下、ホール等を含む概念である。建造物内に複数の室が設けられている場合は、空気清浄を行う各室に配管を行う。また、建造物には、一般住宅、マンション、ビル、工場、体育館等人間の居住空間のすべてを含む概念である。なお、空気清浄装置は例えば、建造物の外側、地下、屋上等空気清浄を行う室の外に配置する。
【0015】
さらに、本願第2発明の空気清浄システムは、前記空気清浄装置が一極性のマイナスイオン発生器を具え、前記空気の循環に伴って当該マイナスイオン発生器で発生したマイナスイオンを前記室内に送出することを特徴とする。
【0016】
大量のマイナスイオンを発生させて、室内に送り込むことによって、室内のORP値を低く保ち、空中に浮遊する、塵埃、ダニ、カビを効果的に除去して、健康な正確空間を提供することができる。なお、マイナスイオン発生装置に一極性のものを用いることによって、オゾンの発生を押さえることができる。
【0017】
さらに、本願第2発明の空気清浄システムは、前記空気清浄装置を通過する空気を濾過するフィルタ手段を具えることを特徴とする。フィルタ手段を具えることにより、VOCを吸着し、NOx、SOx等の有害物質を効率よく除去することができる。
【0018】
また、本願第2発明の空気清浄システムは、前記空気清浄装置が、フィルタ手段と、一極性のマイナスイオン発生器とを具え、前記空気清浄装置を通過する空気を前記フィルタ手段にて濾過すると共に、前記空気の循環に伴って前記マイナスイオン発生器で発生したマイナスイオンを前記室内へ送出することを特徴とする。フィルタ手段とマイナスイオン発生器の双方を具えることによって、ORP値を低く保ち、かつVOC等の有害物質を除去することができ、より効果的に室内の空気清浄を行うことができる。
【0019】
なお、本願第2発明の空気清浄システムは、前記空気吹出口および空気吹出口が、前記室の天井、あるいは側壁上部に、前記室の対角をなす位置に配置されていることが好ましい。ここで、対角とは、室の中で互いに最も離れた位置、あるいは、室の構成によっては、最も離れた位置ではないが、最も効率的に空気が循環する位置を意味する。なお、空気吸込口および空気吹出口を、部屋の側壁に配置する場合は、少なくとも空気吹出口はできるだけ上側に配設することが好ましい。
【0020】
なお、本発明に用いる、フィルタ手段は、多孔質セラミックス、またはゼオライト、または活性炭を材料とするフィルタを具えることが好ましい。
【0021】
さらに、このフィルタ手段が活性炭を材料とするフィルタを具えており、当該フィルタが少なくとも一方の面に活性炭を配備した少なくとも1枚のプレート状部材であって、前記空気清浄装置内の空気の流路を通過する空気が当該プレート状部材の活性炭を配備した一方の面に当たるように配置したプレート状フィルタ部材、及び/又は、粒状または粉状の活性炭を少なくとも片方がコルゲート状をなす2枚のシート状部材で挟み込んだシートを、前記コルゲート状部分に形成される谷間部分が前記空気の流入方向に平行に延在するように配置したシート部材、とを具えることが好ましい。
【0022】
フィルタ手段をこのように構成することによって、VOCその他の汚染物質を効果的に除去することができる。なお、プレート状フィルタ部材は、複数枚を交互に設けるようにして、汚染物質の吸着効率を高めるようにしても良い。また、シート部材は、ロール状に巻いて、筒状のホルダに保持して、これを、マトリックス状に配置することによって、部材の設置、およびロールの交換が容易になる。この場合、ホルダの周囲に微細な繊維層を設けることによって、汚染物質の吸着効率を一層高めることができる。
【0023】
本発明に用いる一極性のマイナスイオン発生装置は、マイナス極とプラス極とが電圧がかかったときに放電が生じない距離を置いて配置されており、前記プラス極が接地されていることを特徴とする。
【0024】
マイナスイオン発生装置をこのように構成すると、放電が生じないため、マイナスイオンのみを発生させることができる。また、プラス極が接地されているため、電子のみを大量に空気中に送り込むことが可能となり、快適な生活空間を維持するのに必要なマイナスイオンを十分に得ることが可能となる。
【0025】
なお、前記空気清浄システムは、更にプレフィルタを具えており、空気清浄装置に取り込む空気中の大きな塵等を予め取り除くようにするのが好ましい。また、空気清浄装置は、吸音材からなる筺体内に収納して、騒音を押さえるようにするのが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明のシステム全体の構成を示す図である。建造物である住宅1の外側に室外機として空気清浄装置10が設置されている。この空気清浄装置10の空気吸込口と、空気吸込口にそれぞれ取入ダクト(第1ダクト)30と、送出ダクト(第2ダクト)40がそれぞれ取り付けられており、これらのダクトは、住宅1の各部屋20と空気清浄装置10とを接続するよう配管されている。
【0027】
本例では、建物1は二階建ての一般住宅であり、装置10から、1階天井部分および2階天井部分まで両ダクト30、40の主配管が垂直方向に延在しており、1階天井部分においては1階の室内へ向けて、2階天井部分においては2階の各室内へ向けて、それぞれ分岐配管されている。なお、配管は外観上、壁内に行うことが好ましい。
【0028】
各部屋20には、空気吸込口ボックス50と、空気吹出口ボックス60とが天井の対角位置に設けられている。室内の設計にもよるが、両ボックスは最も離れた位置に対向させて設けることが好ましい。また、特に吹出口ボックス60は室内のなるべく高い位置に設けることが好ましい。本例では、両ボックスとも天井に設けるようにしているが、設計によっては、壁面に設けるようにしても良い。
この場合は少なくとも吹出口ボックス60は、壁の最上部分に設けるようにする。
【0029】
図1を参照すると、本例では、各ダクト30、40は、2階の3室、1階の1室に分岐しており、その先に吸込口ボックス50と、吹出口ボックス60がそれぞれ配設されている。分岐ダクトと各吸込口ボックス50あるいは吹出口ボックス60とは、グラスフレキシブルダクト51、61でそれぞれ接続されており、建物の設計に応じてダクト先端を適宜曲げ得るように構成されている。また、空気清浄装置10から延在する主配管30、40には、スパイラルダクトを用いて、強度を得るようにしている。
【0030】
後述するとおり、空気清浄装置10にはシロッコファン105が設けられており、このファンを駆動することによって、各室20の空気を吹出口ボックス50および取入ダクト30を介して空気清浄装置10に取り入れて、ここで清浄し、清浄した空気を、空気送出ダクト40および空気吹出口ボックス60を介して各室内20に送り出すようにする。
【0031】
次に、図2を参照して空気清浄装置10の構成を説明する。室外機として屋外に配置されている空気清浄装置10は、匡体101と、空気取入口102と、空気排出口103とを具え、匡体1内には空気取入口102側から順に、プレフィルタ104と、シロッコファン105と、プレート状フィルタ部材として活性炭フィルタシート106と、シート部材としてロール脱臭フィルタ107と、マイナスイオン発生器108とが設けられている。なお、匡体101は吸音材でできている。
【0032】
各室20から吸込口ボックス50および第1ダクト30を介して送られてきた空気は、空気取入口102から清浄装置10に取り入れられ、プレフィルタ104にて大きな塵埃を除去した後、活性炭フィルタシート106に送られる。活性炭フィルタシート106は、一方の面に活性炭を配備した2枚のプレート状部材を上下方向において交互に配置したものであり、各プレート状部材は、幅が匡体101の幅とほぼ同じ長さ、長さが匡体101の高さの約2/3程度の長さを有している。2枚のフィルタシートを交互に配置することによって、前記空気清浄装置内の空気の流路を通過する空気が当該プレート状部材の一方の面に配置した活性炭に効率良く接触し、VOC等の汚染物質を除去することができる。プレート状部材106は、1枚のみ、あるいは2枚以上配置するようにしても良い。また、その形状を、波形、あるいはV字型とするようにしても良い。なお、このフィルタシート106の構成については、本願人による特願2001−354814号に詳細に記載されているので、ここではその詳細は省略する。
【0033】
プレート状フィルタ部材106を通過した空気は更に、ロール状脱臭フィルタ7に送られる。ロール状脱臭フィルタ7は、粒状または粉状の活性炭を少なくとも片方がコルゲート状をなす2枚のシート状部材で挟み込んだ脱臭シートをロール形状に巻いて、前記コルゲート状部分に形成される谷間部分が前記空気の流入方向に平行に延在するように配置したフィルタである。
【0034】
本例では、このロール状のフィルタを筒状のホルダに入れて保持し、このホルダの外側に微細な繊維層を設けるようにした。このようなロール状フィルタを、マトリックス状に積み上げて匡体101を塞ぎ、コルゲート状部分に形成される空隙を空気が通過するようにして、コルゲート状部分に入っている活性炭の吸着作用によってVOC等の汚染物質、あるいは悪臭成分を除去するように構成されている。このロールフィルタ107の構成についても、本願人による特願2001−354814号に記載されているので、ここではその詳細は省略する。
【0035】
ロール脱臭フィルタ107を通過した空気は、更にマイナスイオン発生器8に送られ、ここで大量のマイナスイオンを連続的に発生させて、送出ダクト40および吹出口ボックス60を介して各室内に送出される。マイナスイオンを大量に(200万個/m3以上)発生させることによって、空中に浮遊する塵埃、ダニ、カビを連続的に除去して、ORPの上昇を防ぐことができる。このイオン濃度の高い空気は、室内20に送られた時点で希釈されるが、それでも、滝壺や森林等で測定されている10000個/m3以上の濃度を維持することができる。このマイナスイオン効果によって、室内のORPをマイナスに導き、生体電位(100〜200mv)に近づけることができる。
【0036】
なお、マイナスイオン発生装置には、一極性のものを用いて、オゾンのような有害物質の発生を防ぐようにする。また、フィルタ装置には、上述の構成の装置の他に、例えば多孔質セラミックス、ゼオライト、活性炭などを材料とした通常のフィルタ装置を用いるようにしても良い。
【0037】
マイナスイオン発生装置は、マイナス極とプラス極とを放電が生じない距離以上離して設置すると共に、プラス極を接地させたものを用いる。この装置で、電圧を2万V程度まで上げると、1000万個/cm3以上のマイナスイオンを発生させることができる。マイナス極とプラス極とを所定の距離はなすことにより、放電が生じず、マイナス極から多量の電子(e−)が放出される。さらに、プラス極を完全に接地させることにより、マイナス極から発生する電子(e−)がプラス極に回収されることがなく空気中にどんどん放出されるので、大量のマイナスイオンを室内に送り込むことができる。なお、高電圧をかけても、電流値を低く設定することにより、感電等の問題は発生しない。
【0038】
本例では、空気清浄装置1は、24時間連続運転させて、常に室内の空気を清浄するようにしているが、室外空気清浄装置1の匡体外側に、パネルスイッチ等を設けて、装置のオンオフ操作、空気の流通速度(シロッコファン105の回転速度)、オゾン濃度の高低等を、ユーザ自身で設定できるようにしても良い。なお、各室に設ける空気吸込口ボックス50および吹出口ボックス60は、室内20に面する位置にグレーティングを設けて外観を保つようにする。ダクトの配管が長いような場合は、空気吸込口ボックス50と空気吹出口ボックス60の双方、あるいはいずれか一方にファンを設けて、空気の円滑な流通を図るようにしても良い。衛生上は、建物1内の全室に空気清浄を行うのが好ましいが、例えば、ダクトの分岐点に電動式の開閉装置を設けるなどして、必要に応じて所定の部屋のみの空気清浄を行うようにしても良い。
【0039】
【実施例】
上記構成をとる本発明の空気清浄システムを12畳の洋室に対して設置して運転し、以下の実験を行ってその効果を確認した。
【0040】
実験1
シロッコファン103の回転速度を、空気が1時間あたり1回の空気が空気清浄機10を通過するように設定してシステムを運転し、上述の洋室内に、ホルムアルデヒドの検知管を設置して、5分間隔でその濃度を測定した。
【0041】
図3は、その検知結果を示すグラフである。図3に示すように、5分経過時点で、ホルムアルデヒド濃度は約0.01ppmまで下がり、その後もこの値が維持された。これは厚生労働省の指針値をはるかに下回る値である。
【0042】
実験2
上述の洋室12畳の空間に、カビの胞子約100個を空中噴霧し、その直後から実験1と同じモードでシステムの運転を開始した。洋室内にシャーレをおき、30分おきに10分間このシャーレを解放して浮遊菌のサンプリングを行った。
【0043】
図4は、サンプリングを行ったシャーレ内のカビの胞子の量を測定した結果を示すグラフである。図4に示すように、カビのコロニー数は、運転開始後30分を経過すると、10億CFU程度に減り、その後はその値が保たれる。
【0044】
実験3
システム運転前と、運転後に、除湿器を用いて室内の空気中の水分を回収し、その回収水に含まれるORPを測定した。システムの運転モードは実験1と同様とした。図6は、その測定結果を示すグラフである。図6に示すとおり、運転開始後から空気中のORP値が下がり、2時間経過時点では、人間の生体電位である200mvとなり、4時間経過時点では更に13mv程度に下がった。
【0045】
これらの実験結果が示すように、本発明によれば、空気中のホルムアルデヒド等の有害物質の含有量が著しく下がり、カビの数も減らすことができる。また、ORPを下げて人間の生体電位に近い値にORP値を近づけることができる。
【0046】
なお、上述の実施形態では、一般の住宅を例にとって説明したが、本発明は、例えばマンションなどの集合住宅、あるいは、大きな会社建物、公共施設、プールや体育館などの運動施設などにも利用することができる。体育館やプールなど、空気清浄を行う室が大きい場合には、一の室に対して、空気吸込口と、吹出口を複数設けるようにしても良いし、あるいは、空気吸込口と、吹出口を複数設けると共に室外機である空気清浄装置を複数台設けるようにしても良い。また、部屋の設計が変形的である場合、あるいは部屋の中に仕切が設けられているような場合は、設計に応じて、空気空気吸込口と、吹出口の数を変えたり、あるいは、その位置を最も効率よく空気清浄が行われるような配置とするようにする。
【0047】
なお、上述の実施形態はダクトを各室に配管して、空気清浄機を建物の外側におくようにしたが、本発明の空気清浄システムは屋内設置型のシステムとしても良い。この場合、装置内に少なくとも一極性のマイナスイオン発生装置を設けて、ここで発生した大量のマイナスイオンを室内に送り出すようにする。例えば、図2に示す装置を小型化するなどして、フィルタ装置とマイナスイオン発生装置を組み合わせた装置とすることによって、より一層の空気清浄効果を得ることができる。
【0048】
なお、フィルタ装置には、上述したものの他、例えば多孔質セラミックス、ゼオライト、活性炭を材料とした通常のフィルタ装置を用いるようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】
このように、本発明のシステムによれば、システムを24時間運転させておくことによって、自動的に建物の前室内の空気を清浄に保つことができる。またマイナスイオンを大量に室内に送り込むことによって、ORP値を生体電位に近い値に保つことができるので、快適な生活空間が提供される。また、空気中のVOC、NOx、SOx等の有害物質を効率よく除去することが可能であり、清潔で汚染の少ない空気を提供することができる。さらには、清浄を行う各室内に装置設置のためのスペースを確保する必要がなく、ユーザは、オンオフ制御に煩わされることがなく、常に清浄な空気を保つことができる。さらに、フィルタ交換等のメンテナンス作業も一カ所のみで行えば済むため、手間が少なくて済むと共に、コストの節減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の空気清浄システムの全体の構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明の空気清浄システムに好適に用いることができる空気清浄装置の構成を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施例における、実験1の結果を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明の実施例における、実験2の結果を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明の実施例における、実験3の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 建物
10 空気清浄装置
20 室
30 空気取入ダクト
40 空気送出ダクト
50 空気吸込ボックス
60 空気吹出ボックス
101 匡体
102 空気取入口
103 空気送出口
104 プレフィルタ
105 シロッコファン
106 プレート状フィルタ部材
107 シート状フィルタ部材
108 マイナスイオン発生器
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物内の空気清浄システムに関するものであり、特に、人手をわずらわせることなく、自動的に建造物内の空気を清浄することができるエアクリーニングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、空気の安全性が社会的な問題となってきている。これは、例えば、揮発性有機化合物(VOC)が原因と考えられているシックハウス症候群や、空中の塵埃と共に浮遊しているダニや微生物、あるいは室内の空気中に含まれる水の酸化還元電位(ORP)の上昇がもたらすアレルギー疾患等の諸症状、などである。この他、人体に悪影響を与える空気の性状として、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、炭酸ガス濃度等を挙げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、このような空気中の異物がもたらす問題を解決すべく、さまざまな空気清浄器が開発されているが、近年注目されているものに、空気中にマイナスイオンを大量に送り込んでORPの上昇を防止するマイナスイオン発生装置がある。
しかしながら、従来のマイナスイオン発生装置には、コロナ放電やプラズマ放電を利用した二極性のイオン発生装置が使用されている。
【0004】
すなわち、マイナス極とプラス極とが互いに近づけて設置されており、両極に高電圧をかけてプラズマ放電あるいはコロナ放電を発生させ、そのエネルギーによって空気中の酸素を分解して、イオンを発生させるようにしている。この方法で発生するマイナスイオンは酸素イオン(O−)であり、これが結合することによってオゾンが発生する。このオゾンは、酸化を促進するものであるため人体に好ましくないため、オゾンの発生量が少ない空気清浄装置の開発が望まれている。
【0005】
さらに、近年は、テレビや、冷蔵庫、パーソナルコンピュータなど、生活領域に数多くの電子機器が存在しており、この電子機器の存在により生活空間中のプラスイオンの量が増える傾向にある。また、排気ガスや、工場の排煙等による空気の汚れによっても空気中のプラスイオンの量が増えているため、生活空間内のマイナスイオンのバランスを良好に保つためには、相当量のマイナスイオンを室内に送り込む必要がある。上述した従来のイオン発生装置では、マイナスイオンの発生と同時に、同量のプラスイオン(O+)も発生するため、室内に送り込まれるマイナスイオンの量が十分でなく、真に快適な生活空間を提供することができないという問題がある。
【0006】
なお、特開平5−96204、及び特開平5−231670に、単極イオナイザを用いた空調システムが開示されているが、この装置では一方の極で発生したイオンを対極にて捕集する構成を取っているため、空気中に十分な量のマイナスイオンが残らないという問題がある。後述するとおり本発明の装置では、イオン発生器の出口近傍で1000万個/cm3以上のマイナスイオンを発生して、室内のマイナスイオンの濃度を滝壺や森林等で測定されている10000個/m3以上に維持するようにしているが、上述のコロナ放電やプラズマ放電を利用した装置や、単極イオナイザを利用した装置では、イオン発生器の出口近傍にて発生するマイナスイオン濃度は100万個/cm3程度であり、これが室内で希釈されると1000〜2000個/cm3程度にしかならない。
【0007】
また、従来の空気清浄装置は、室内に装置を設置してユーザが必要に応じて装置をオンオフ操作を行って使用するものである。従って、各室内の床面、あるいは窓や壁に装置設置のための場所が必要であり、建物全室について空気清浄を行おうとすると、各部屋に装置を設置しなければならず、コスト高になってしまうという問題もあった。
【0008】
この他の空気清浄装置として、活性炭フィルタを窓などに設置して、活性炭に空気を通過させることによってVOCを吸着、分解させるようにしたものがある。しかしながら、窓に設置した活性炭フィルタを通過させるのみでは、室内のVOC、NOx、SOxといった有害物質を完全に除去することができないという問題がある。また、各部屋毎にフィルタ装置を設けなければならず、コストが高く付くという問題もある。更に、フィルタ交換などのメンテナンスも、各部屋毎に行わなければならず、時間と手間がかかっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願第1発明の空気清浄システムは、室内の空気を取り込んでこれを清浄する空気清浄装置と、前記室内の空気を前記空気清浄装置に取り込んで、これを前記室内に送り込む空気循環手段とを具える空気清浄システムにおいて、前記空気清浄装置が一極性のマイナスイオン発生装置を具え、このマイナスイオン発生器で発生したマイナスイオンを前記室内に送出することを特徴とする。
【0010】
このように、本発明では、一極性のマイナスイオン発生装置を用いて、大量のマイナスイオンを発生させてこれを室内に送り込むことによって、室内のORP値を低く保ち、空中に浮遊する塵埃、ダニ、カビなどを効果的に除去することができる。本発明では、一極性のマイナスイオン発生装置を使用しているため、人体に有害なオゾンの発生を押さえることができる。
【0011】
なお、前記空気清浄装置が、更にフィルタ手段を具え、前記空気清浄装置に取り入れる空気を前記フィルタ手段にて濾過することが好ましい。フィルタ手段を具える事によってVOCを吸着しNOx、SOx等の有害物質を効率よく除去することができる。
【0012】
本願第2発明の空気清浄システムは、建造物の室の天井または壁面に設けた空気吸込口および空気吹出口と、前記室の外側に配置した空気清浄装置と、前記空気吸込口を介して前記室内の空気を前記空気清浄装置へ導入する第1のダクトと、前記空気清浄装置を通過した空気を前記空気吹出口を介して前記室内へ導入する第2のダクトと、前記室内の空気を前記第1のダクト、前記空気清浄装置、前記第2のダクト、前記室内、に循環させる手段を具えることを特徴とする空気清浄システム。
【0013】
このように、本願第2発明の空気清浄システムでは、空気清浄装置を室の外側に配置すると共に、この装置と当該室を連結するダクトを配管して、室内の空気を空気清浄装置を介して循環させるようにした。従って、空気清浄装置を建造物内の各室に設置する必要がなくなるため、設置コストの削減を図ることができる。また、室外に配置した清浄装置をコンスタントに稼働させておくことによって、室の空気を常時清浄に保つことができる。さらに、フィルタ交換等の清浄装置自身のメンテナンスも1箇所でまとめて行うことができる。なお、空気を循環させる手段としては、空気清浄装置に設けたファンを用いるのが好ましい。
【0014】
ここで、室とは、建物内の区切られた空間を意味し、通常の部屋、廊下、ホール等を含む概念である。建造物内に複数の室が設けられている場合は、空気清浄を行う各室に配管を行う。また、建造物には、一般住宅、マンション、ビル、工場、体育館等人間の居住空間のすべてを含む概念である。なお、空気清浄装置は例えば、建造物の外側、地下、屋上等空気清浄を行う室の外に配置する。
【0015】
さらに、本願第2発明の空気清浄システムは、前記空気清浄装置が一極性のマイナスイオン発生器を具え、前記空気の循環に伴って当該マイナスイオン発生器で発生したマイナスイオンを前記室内に送出することを特徴とする。
【0016】
大量のマイナスイオンを発生させて、室内に送り込むことによって、室内のORP値を低く保ち、空中に浮遊する、塵埃、ダニ、カビを効果的に除去して、健康な正確空間を提供することができる。なお、マイナスイオン発生装置に一極性のものを用いることによって、オゾンの発生を押さえることができる。
【0017】
さらに、本願第2発明の空気清浄システムは、前記空気清浄装置を通過する空気を濾過するフィルタ手段を具えることを特徴とする。フィルタ手段を具えることにより、VOCを吸着し、NOx、SOx等の有害物質を効率よく除去することができる。
【0018】
また、本願第2発明の空気清浄システムは、前記空気清浄装置が、フィルタ手段と、一極性のマイナスイオン発生器とを具え、前記空気清浄装置を通過する空気を前記フィルタ手段にて濾過すると共に、前記空気の循環に伴って前記マイナスイオン発生器で発生したマイナスイオンを前記室内へ送出することを特徴とする。フィルタ手段とマイナスイオン発生器の双方を具えることによって、ORP値を低く保ち、かつVOC等の有害物質を除去することができ、より効果的に室内の空気清浄を行うことができる。
【0019】
なお、本願第2発明の空気清浄システムは、前記空気吹出口および空気吹出口が、前記室の天井、あるいは側壁上部に、前記室の対角をなす位置に配置されていることが好ましい。ここで、対角とは、室の中で互いに最も離れた位置、あるいは、室の構成によっては、最も離れた位置ではないが、最も効率的に空気が循環する位置を意味する。なお、空気吸込口および空気吹出口を、部屋の側壁に配置する場合は、少なくとも空気吹出口はできるだけ上側に配設することが好ましい。
【0020】
なお、本発明に用いる、フィルタ手段は、多孔質セラミックス、またはゼオライト、または活性炭を材料とするフィルタを具えることが好ましい。
【0021】
さらに、このフィルタ手段が活性炭を材料とするフィルタを具えており、当該フィルタが少なくとも一方の面に活性炭を配備した少なくとも1枚のプレート状部材であって、前記空気清浄装置内の空気の流路を通過する空気が当該プレート状部材の活性炭を配備した一方の面に当たるように配置したプレート状フィルタ部材、及び/又は、粒状または粉状の活性炭を少なくとも片方がコルゲート状をなす2枚のシート状部材で挟み込んだシートを、前記コルゲート状部分に形成される谷間部分が前記空気の流入方向に平行に延在するように配置したシート部材、とを具えることが好ましい。
【0022】
フィルタ手段をこのように構成することによって、VOCその他の汚染物質を効果的に除去することができる。なお、プレート状フィルタ部材は、複数枚を交互に設けるようにして、汚染物質の吸着効率を高めるようにしても良い。また、シート部材は、ロール状に巻いて、筒状のホルダに保持して、これを、マトリックス状に配置することによって、部材の設置、およびロールの交換が容易になる。この場合、ホルダの周囲に微細な繊維層を設けることによって、汚染物質の吸着効率を一層高めることができる。
【0023】
本発明に用いる一極性のマイナスイオン発生装置は、マイナス極とプラス極とが電圧がかかったときに放電が生じない距離を置いて配置されており、前記プラス極が接地されていることを特徴とする。
【0024】
マイナスイオン発生装置をこのように構成すると、放電が生じないため、マイナスイオンのみを発生させることができる。また、プラス極が接地されているため、電子のみを大量に空気中に送り込むことが可能となり、快適な生活空間を維持するのに必要なマイナスイオンを十分に得ることが可能となる。
【0025】
なお、前記空気清浄システムは、更にプレフィルタを具えており、空気清浄装置に取り込む空気中の大きな塵等を予め取り除くようにするのが好ましい。また、空気清浄装置は、吸音材からなる筺体内に収納して、騒音を押さえるようにするのが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明のシステム全体の構成を示す図である。建造物である住宅1の外側に室外機として空気清浄装置10が設置されている。この空気清浄装置10の空気吸込口と、空気吸込口にそれぞれ取入ダクト(第1ダクト)30と、送出ダクト(第2ダクト)40がそれぞれ取り付けられており、これらのダクトは、住宅1の各部屋20と空気清浄装置10とを接続するよう配管されている。
【0027】
本例では、建物1は二階建ての一般住宅であり、装置10から、1階天井部分および2階天井部分まで両ダクト30、40の主配管が垂直方向に延在しており、1階天井部分においては1階の室内へ向けて、2階天井部分においては2階の各室内へ向けて、それぞれ分岐配管されている。なお、配管は外観上、壁内に行うことが好ましい。
【0028】
各部屋20には、空気吸込口ボックス50と、空気吹出口ボックス60とが天井の対角位置に設けられている。室内の設計にもよるが、両ボックスは最も離れた位置に対向させて設けることが好ましい。また、特に吹出口ボックス60は室内のなるべく高い位置に設けることが好ましい。本例では、両ボックスとも天井に設けるようにしているが、設計によっては、壁面に設けるようにしても良い。
この場合は少なくとも吹出口ボックス60は、壁の最上部分に設けるようにする。
【0029】
図1を参照すると、本例では、各ダクト30、40は、2階の3室、1階の1室に分岐しており、その先に吸込口ボックス50と、吹出口ボックス60がそれぞれ配設されている。分岐ダクトと各吸込口ボックス50あるいは吹出口ボックス60とは、グラスフレキシブルダクト51、61でそれぞれ接続されており、建物の設計に応じてダクト先端を適宜曲げ得るように構成されている。また、空気清浄装置10から延在する主配管30、40には、スパイラルダクトを用いて、強度を得るようにしている。
【0030】
後述するとおり、空気清浄装置10にはシロッコファン105が設けられており、このファンを駆動することによって、各室20の空気を吹出口ボックス50および取入ダクト30を介して空気清浄装置10に取り入れて、ここで清浄し、清浄した空気を、空気送出ダクト40および空気吹出口ボックス60を介して各室内20に送り出すようにする。
【0031】
次に、図2を参照して空気清浄装置10の構成を説明する。室外機として屋外に配置されている空気清浄装置10は、匡体101と、空気取入口102と、空気排出口103とを具え、匡体1内には空気取入口102側から順に、プレフィルタ104と、シロッコファン105と、プレート状フィルタ部材として活性炭フィルタシート106と、シート部材としてロール脱臭フィルタ107と、マイナスイオン発生器108とが設けられている。なお、匡体101は吸音材でできている。
【0032】
各室20から吸込口ボックス50および第1ダクト30を介して送られてきた空気は、空気取入口102から清浄装置10に取り入れられ、プレフィルタ104にて大きな塵埃を除去した後、活性炭フィルタシート106に送られる。活性炭フィルタシート106は、一方の面に活性炭を配備した2枚のプレート状部材を上下方向において交互に配置したものであり、各プレート状部材は、幅が匡体101の幅とほぼ同じ長さ、長さが匡体101の高さの約2/3程度の長さを有している。2枚のフィルタシートを交互に配置することによって、前記空気清浄装置内の空気の流路を通過する空気が当該プレート状部材の一方の面に配置した活性炭に効率良く接触し、VOC等の汚染物質を除去することができる。プレート状部材106は、1枚のみ、あるいは2枚以上配置するようにしても良い。また、その形状を、波形、あるいはV字型とするようにしても良い。なお、このフィルタシート106の構成については、本願人による特願2001−354814号に詳細に記載されているので、ここではその詳細は省略する。
【0033】
プレート状フィルタ部材106を通過した空気は更に、ロール状脱臭フィルタ7に送られる。ロール状脱臭フィルタ7は、粒状または粉状の活性炭を少なくとも片方がコルゲート状をなす2枚のシート状部材で挟み込んだ脱臭シートをロール形状に巻いて、前記コルゲート状部分に形成される谷間部分が前記空気の流入方向に平行に延在するように配置したフィルタである。
【0034】
本例では、このロール状のフィルタを筒状のホルダに入れて保持し、このホルダの外側に微細な繊維層を設けるようにした。このようなロール状フィルタを、マトリックス状に積み上げて匡体101を塞ぎ、コルゲート状部分に形成される空隙を空気が通過するようにして、コルゲート状部分に入っている活性炭の吸着作用によってVOC等の汚染物質、あるいは悪臭成分を除去するように構成されている。このロールフィルタ107の構成についても、本願人による特願2001−354814号に記載されているので、ここではその詳細は省略する。
【0035】
ロール脱臭フィルタ107を通過した空気は、更にマイナスイオン発生器8に送られ、ここで大量のマイナスイオンを連続的に発生させて、送出ダクト40および吹出口ボックス60を介して各室内に送出される。マイナスイオンを大量に(200万個/m3以上)発生させることによって、空中に浮遊する塵埃、ダニ、カビを連続的に除去して、ORPの上昇を防ぐことができる。このイオン濃度の高い空気は、室内20に送られた時点で希釈されるが、それでも、滝壺や森林等で測定されている10000個/m3以上の濃度を維持することができる。このマイナスイオン効果によって、室内のORPをマイナスに導き、生体電位(100〜200mv)に近づけることができる。
【0036】
なお、マイナスイオン発生装置には、一極性のものを用いて、オゾンのような有害物質の発生を防ぐようにする。また、フィルタ装置には、上述の構成の装置の他に、例えば多孔質セラミックス、ゼオライト、活性炭などを材料とした通常のフィルタ装置を用いるようにしても良い。
【0037】
マイナスイオン発生装置は、マイナス極とプラス極とを放電が生じない距離以上離して設置すると共に、プラス極を接地させたものを用いる。この装置で、電圧を2万V程度まで上げると、1000万個/cm3以上のマイナスイオンを発生させることができる。マイナス極とプラス極とを所定の距離はなすことにより、放電が生じず、マイナス極から多量の電子(e−)が放出される。さらに、プラス極を完全に接地させることにより、マイナス極から発生する電子(e−)がプラス極に回収されることがなく空気中にどんどん放出されるので、大量のマイナスイオンを室内に送り込むことができる。なお、高電圧をかけても、電流値を低く設定することにより、感電等の問題は発生しない。
【0038】
本例では、空気清浄装置1は、24時間連続運転させて、常に室内の空気を清浄するようにしているが、室外空気清浄装置1の匡体外側に、パネルスイッチ等を設けて、装置のオンオフ操作、空気の流通速度(シロッコファン105の回転速度)、オゾン濃度の高低等を、ユーザ自身で設定できるようにしても良い。なお、各室に設ける空気吸込口ボックス50および吹出口ボックス60は、室内20に面する位置にグレーティングを設けて外観を保つようにする。ダクトの配管が長いような場合は、空気吸込口ボックス50と空気吹出口ボックス60の双方、あるいはいずれか一方にファンを設けて、空気の円滑な流通を図るようにしても良い。衛生上は、建物1内の全室に空気清浄を行うのが好ましいが、例えば、ダクトの分岐点に電動式の開閉装置を設けるなどして、必要に応じて所定の部屋のみの空気清浄を行うようにしても良い。
【0039】
【実施例】
上記構成をとる本発明の空気清浄システムを12畳の洋室に対して設置して運転し、以下の実験を行ってその効果を確認した。
【0040】
実験1
シロッコファン103の回転速度を、空気が1時間あたり1回の空気が空気清浄機10を通過するように設定してシステムを運転し、上述の洋室内に、ホルムアルデヒドの検知管を設置して、5分間隔でその濃度を測定した。
【0041】
図3は、その検知結果を示すグラフである。図3に示すように、5分経過時点で、ホルムアルデヒド濃度は約0.01ppmまで下がり、その後もこの値が維持された。これは厚生労働省の指針値をはるかに下回る値である。
【0042】
実験2
上述の洋室12畳の空間に、カビの胞子約100個を空中噴霧し、その直後から実験1と同じモードでシステムの運転を開始した。洋室内にシャーレをおき、30分おきに10分間このシャーレを解放して浮遊菌のサンプリングを行った。
【0043】
図4は、サンプリングを行ったシャーレ内のカビの胞子の量を測定した結果を示すグラフである。図4に示すように、カビのコロニー数は、運転開始後30分を経過すると、10億CFU程度に減り、その後はその値が保たれる。
【0044】
実験3
システム運転前と、運転後に、除湿器を用いて室内の空気中の水分を回収し、その回収水に含まれるORPを測定した。システムの運転モードは実験1と同様とした。図6は、その測定結果を示すグラフである。図6に示すとおり、運転開始後から空気中のORP値が下がり、2時間経過時点では、人間の生体電位である200mvとなり、4時間経過時点では更に13mv程度に下がった。
【0045】
これらの実験結果が示すように、本発明によれば、空気中のホルムアルデヒド等の有害物質の含有量が著しく下がり、カビの数も減らすことができる。また、ORPを下げて人間の生体電位に近い値にORP値を近づけることができる。
【0046】
なお、上述の実施形態では、一般の住宅を例にとって説明したが、本発明は、例えばマンションなどの集合住宅、あるいは、大きな会社建物、公共施設、プールや体育館などの運動施設などにも利用することができる。体育館やプールなど、空気清浄を行う室が大きい場合には、一の室に対して、空気吸込口と、吹出口を複数設けるようにしても良いし、あるいは、空気吸込口と、吹出口を複数設けると共に室外機である空気清浄装置を複数台設けるようにしても良い。また、部屋の設計が変形的である場合、あるいは部屋の中に仕切が設けられているような場合は、設計に応じて、空気空気吸込口と、吹出口の数を変えたり、あるいは、その位置を最も効率よく空気清浄が行われるような配置とするようにする。
【0047】
なお、上述の実施形態はダクトを各室に配管して、空気清浄機を建物の外側におくようにしたが、本発明の空気清浄システムは屋内設置型のシステムとしても良い。この場合、装置内に少なくとも一極性のマイナスイオン発生装置を設けて、ここで発生した大量のマイナスイオンを室内に送り出すようにする。例えば、図2に示す装置を小型化するなどして、フィルタ装置とマイナスイオン発生装置を組み合わせた装置とすることによって、より一層の空気清浄効果を得ることができる。
【0048】
なお、フィルタ装置には、上述したものの他、例えば多孔質セラミックス、ゼオライト、活性炭を材料とした通常のフィルタ装置を用いるようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】
このように、本発明のシステムによれば、システムを24時間運転させておくことによって、自動的に建物の前室内の空気を清浄に保つことができる。またマイナスイオンを大量に室内に送り込むことによって、ORP値を生体電位に近い値に保つことができるので、快適な生活空間が提供される。また、空気中のVOC、NOx、SOx等の有害物質を効率よく除去することが可能であり、清潔で汚染の少ない空気を提供することができる。さらには、清浄を行う各室内に装置設置のためのスペースを確保する必要がなく、ユーザは、オンオフ制御に煩わされることがなく、常に清浄な空気を保つことができる。さらに、フィルタ交換等のメンテナンス作業も一カ所のみで行えば済むため、手間が少なくて済むと共に、コストの節減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の空気清浄システムの全体の構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明の空気清浄システムに好適に用いることができる空気清浄装置の構成を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施例における、実験1の結果を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明の実施例における、実験2の結果を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明の実施例における、実験3の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 建物
10 空気清浄装置
20 室
30 空気取入ダクト
40 空気送出ダクト
50 空気吸込ボックス
60 空気吹出ボックス
101 匡体
102 空気取入口
103 空気送出口
104 プレフィルタ
105 シロッコファン
106 プレート状フィルタ部材
107 シート状フィルタ部材
108 マイナスイオン発生器
Claims (12)
- 室内の空気を取り込んでこれを清浄する空気清浄装置と、前記室内の空気を前記空気清浄装置に取り込んで、これを前記室内に送り込む空気循環手段とを具える空気清浄システムにおいて、前記空気清浄装置が一極性のマイナスイオン発生装置を具え、このマイナスイオン発生器で発生したマイナスイオンを前記室内に送出することを特徴とする空気清浄システム。
- 請求項1に記載の空気清浄システムにおいて、前記空気清浄装置が、更にフィルタ手段を具え、前記空気清浄装置に取り入れる空気を前記フィルタ手段にて濾過することを特徴とする空気清浄システム。
- 建造物を構成する室の天井または壁面に設けた空気吸込口および空気吹出口と、前記室の外側に配置した空気清浄装置と、前記空気吸込口を介して前記室内の空気を前記空気清浄装置へ導入する第1のダクトと、前記空気清浄装置を通過した空気を前記空気吹出口を介して前記室内へ導入する第2のダクトと、前記室内の空気を前記第1のダクト、前記空気清浄装置、前記第2のダクト、前記室内、に循環させる手段を具えることを特徴とする空気清浄システム。
- 請求項3に記載の空気清浄システムにおいて、前記空気清浄装置が一極性のマイナスイオン発生器を具え、前記空気の循環に伴って当該マイナスイオン発生器で発生したマイナスイオンを前記室内に送出することを特徴とする空気清浄システム
- 請求項3に記載の空気清浄システムにおいて、前記空気清浄装置がフィルタ手段を具え、前記空気清浄装置を通過する空気を当該フィルタ手段にて濾過することを特徴とする空気清浄システム。
- 請求項3に記載の空気清浄システムにおいて、前記空気清浄装置が、フィルタ手段と、一極性のマイナスイオン発生器とを具え、前記空気清浄装置を通過する空気を前記フィルタ手段にて濾過すると共に、前記空気の循環に伴って前記マイナスイオン発生器で発生したマイナスイオンを前記室内へ送出することを特徴とする空気清浄システム。
- 請求項3ないし6のいずれかに記載の空気清浄システムにおいて、前記空気吹出口および空気吹出口が、前記室の天井、あるいは側壁上部に、前記室の対角をなす位置に配置されていることを特徴とする空気清浄システム。
- 請求項2、5ないし7のいずれかに記載の空気清浄システムにおいて、前記フィルタ手段が、多孔質セラミックス、またはゼオライト、または活性炭を材料とするフィルタを具えることを特徴とする空気清浄システム。
- 請求項2、5ないし7のいずれかに記載の空気清浄システムにおいて、前記フィルタ手段が活性炭を材料とするフィルタを具えており、当該フィルタが少なくとも一方の面に活性炭を配備した少なくとも1枚のプレート状部材であって、前記空気清浄装置内の空気の流路を通過する空気が当該プレート状部材の活性炭を配備した一方の面に当たるように配置したプレート状フィルタ部材、及び/又は、粒状または粉状の活性炭を少なくとも片方がコルゲート状をなす2枚のシート状部材で挟み込んだシートを、前記コルゲート状部分に形成される谷間部分が前記空気の流入方向に平行に延在するように配置したシート部材、とを具えることを特徴とする空気清浄システム。
- 請求項1ないし9のいずれかに記載の空気清浄システムにおいて、前記一極性のマイナスイオン発生装置が、マイナス極とプラス極とが電圧がかかったときに放電が生じない距離を置いて配置されており、前記プラス極が接地されていることを特徴とする空気清浄システム。
- 請求項1ないし10のいずれかに記載の空気清浄システムにおいて、前記空気清浄装置が、さらにプレフィルタを具え、当該プレフィルタを介して当該空気清浄装置内に空気を取り込むことを特徴とする空気清浄システム。
- 請求項1ないし11のいずれかに記載の空気清浄システムにおいて、前記空気清浄装置が吸音材からなる匡体内に収納されていることを特徴とする空気清浄システム。
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