JP2004057265A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ機1の遊技盤5には、その略中央部において可変表示装置14が取着されている。可変表示装置14は、液晶表示部20と、該液晶表示部20を囲むようにして設けられたセンターフレーム21とを有している。センターフレーム21には、その下部においてステージ部が取着されるとともに、右側部には透明又は半透明の流路カバーが取着され、当該流路カバーの背面側においてステージ部へ遊技球Bを案内可能な球案内流路が形成されている。流路カバーには前記球案内流路に沿って延び、かつ、並行した複数のレンズ部が設けられている。そして、遊技者は当該レンズ部を介して流路カバーの後方に配設されたLEDの発光を視認することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、遊技機の一種として、ランプ、LED等を有する照射手段が設けられたパチンコ機が知られている。所定の照射手段は透光性のある樹脂等により形成された透光カバーにより覆われており、遊技者には透光カバーを透過した光が視認されるようになっている。透光カバーの透光面(光の入射面や出射面)は、比較的広範囲にわたって境界部のない略面一な表面形状となっている。
【0003】
しかしながら、上記構成では、比較的広範囲において光をより均等に出射させるため、照射手段から照射される光は多方向へ拡散されやすく、遊技者の視認する光が比較的輝度の低いぼやけた光となってしまうおそれがあった。結果として、光による装飾効果や演出効果等が低減され、遊技者にとっての興趣の向上を妨げるおそれがあった。
【0004】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、光による装飾効果や演出効果を高め、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることのできる遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用等についても説明する。
【0006】
手段1.所定の照射手段と、当該照射手段を覆う透光カバーとを備えた遊技機において、
前記透光カバーは、その透光面において、並行して延在する複数のレンズ部を備えていることを特徴とする遊技機。
【0007】
上記手段1によれば、透光カバーの透光面において、並行して延在する複数のレンズ部が形成されている。このため、各レンズ部間に境界部が形成され、照射手段から照射される光は各レンズ部の長手方向と交差する方向へは拡散されにくくなる。つまり、所定方向への光の拡散が抑制され、各レンズ部を介して光が出射されやすくなる。結果として、各レンズ部を介してより輝度の高い光を遊技者に視認させることができ、光による装飾効果や演出効果を高め、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができる。一方、各レンズ部の長手方向と交差する方向の幅が極端に狭かったり、レンズ部の数が多いことで、透光カバーにおける境界部の占める割合が極端に多くなったりすると、レンズ部から出射される光量が低減され、却って装飾効果が低減されてしまうおそれがある。この点を鑑みると、上述したように比較的輝度の高い光を出射しつつ、ある程度の光量を維持するためには、境界部の幅に比べて、比較的幅の広いレンズ部とすることが好ましく、各レンズ部は、その少なくとも一部において、照射手段の発光部例えばLED等の幅より少なくとも幅広であることがより好ましい。そこで、本手段にあっては、上記「並行して延在する複数のレンズ部」には、「並行して延在する複数の細長い凸部又は凹部」等のように、いわゆるレンズ部として機能しない微細な幅の、或いは、線状の凸部又は凹部によって構成されたものは含まれないものとする。レンズ部の幅に関する記述については以下の手段においても同様とする。なお、上記「並行して」には、平行であるなしに関わらず、交差せずに並んでいる状態が含まれる(以下の手段において同様とする)。
【0008】
手段2.遊技球を発射する発射手段と、
発射された遊技球が案内される所定の遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技盤面上において特定遊技部材とを備えた遊技機において、
前記特定遊技部材は、その略中央部において前後方向に貫通した窓枠部を有し、前記窓枠部の周縁部の少なくとも一部において前方に向け光を照射する照射手段と、当該照射手段の前面側に配置される透光カバーとを備え、
前記透光カバーは、その透光面において、並行して延在する複数のレンズ部を備えていることを特徴とする遊技機。
【0009】
上記手段2によれば、透光カバーの透光面において、並行して延在する複数のレンズ部が形成されている。このため、各レンズ部間に境界部が形成され、照射手段から照射される光は各レンズ部の長手方向と交差する方向へは拡散されにくくなる。つまり、所定方向への光の拡散が抑制され、各レンズ部を介して光が出射されやすくなる。結果として、各レンズ部を介してより輝度の高い光を遊技者に視認させることができ、光による装飾効果や演出効果を高め、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができる。なお、前記特定遊技部材には、識別情報を変動表示可能な表示部の周囲を囲むセンターフレームが含まれる。
【0010】
手段3.手段2において、前記各レンズ部は、前記周縁部の周方向に沿って延在することを特徴とする遊技機。
【0011】
上記手段3によれば、レンズ部は、窓枠部の周縁部に沿って延在しているため、その長さを比較的長いものとすることができる。このため、比較的広範囲にわたって光を出射させることができ、結果として、光による装飾効果や演出効果を高め、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができる。
【0012】
手段4.手段3において、前記複数のレンズ部は、前記窓枠部により近いレンズ部の方がより後方に位置するように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0013】
上記手段4によれば、複数のレンズ部は、窓枠部から離れていくにつれより前方に位置していることとなるため、遊技者は窓枠部の前方付近から見てより外側のレンズ部を視認しやすくなる、ひいてはそこを介して出射される光を視認しやすくなり、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0014】
手段5.手段3又は手段4において、前記各レンズ部は、前記周縁部の周方向に沿って湾曲していることを特徴とする遊技機。
【0015】
上記手段5によれば、レンズ部は、窓枠部の周縁部の周方向に沿って湾曲しているため、遊技者は窓枠部の前方付近から見てレンズ部全域を略均等に視認しやすくなる、ひいてはそこを介して出射される光を視認しやすくなり、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0016】
手段6.手段2乃至手段5のいずれかにおいて、前記特定遊技部材は、遊技球の転動を許容する転動部を備え、
前記照射手段は、光を発する発光部と、当該発光部を覆う透光パネルとにより構成され、
前記透光カバー及び透光パネルによって、前記転動部へ遊技球を案内可能な球案内流路の少なくとも一部が構成されていることを特徴とする遊技機。
【0017】
上記手段6によれば、球案内流路の少なくとも一部が透光カバー及び透光パネルによって構成されている。このため、遊技者は照射手段からの光により球案内流路を通過する遊技球を視認しやすくなり、興趣の向上が図られる。
【0018】
手段7.手段1乃至手段6のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であること。中でも、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備えておりそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された入賞手段に入賞することに基づいて、特定条件が成立した場合には特別遊技価値が付与される。
【0019】
手段8.手段1において、遊技機はスロットマシンであること。ここで、スロットマシンの構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を確定停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技価値を付与する遊技価値付与手段を備えたスロットマシン」となる。なお、スロットマシンにあっては、前記リール等を具備する可変表示手段を可変表示装置として捉えてもよいし、前記リールとは別途設けられ、前記識別情報に対応する(疑似的な対応であってもよい)識別情報を表示可能な表示装置(例えば液晶表示装置)をここにいう可変表示装置として捉えてもよい。
【0020】
手段9.手段1において、遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機であること。中でも、前記融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を確定停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技価値を付与する遊技価値付与手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、前記識別情報の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技価値としての特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技機」となる。なお、かかる遊技機にあっては、前記リール等を具備する可変表示手段を可変表示装置として捉えてもよいし、前記リールとは別途設けられ、前記識別情報に対応する(疑似的な対応であってもよい)識別情報を表示可能な表示装置(例えば液晶表示装置)をここにいう可変表示装置として捉えてもよい。
【0021】
手段10.手段1乃至手段9のいずれかにおいて、前記透光カバーの前面側において、前記レンズ部の各境界部に沿って段差部が形成され、
前記段差部には、光の出射を抑える光抑制手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
【0022】
上記手段10によれば、光抑制手段によって段差部から出射される光の割合が減り、より効率よくレンズ部より光が出射される。また、「前記光抑制手段は、前記段差部において形成された複数の凸部又は凹部であること」としてもよい。例えば段差部において複数の略半球状の凸部又は凹部を設けた構成としてもよい。また、「前記光抑制手段は、前記段差部において交差するように形成された複数の線状凸部又は線状凹部であること」としてもよい。例えば段差部においてランダムに又は格子状に交差する複数の線状凸部又は線状凹部を設けた構成としてもよい。
【0023】
手段11.手段10において、前記光抑制手段は、前記段差部において前後方向に並行して延びるように形成された複数の線状凸部又は線状凹部であることを特徴とする遊技機。
【0024】
上記手段11によれば、前記照射手段からの光が線状凸部又は線状凹部の境界面によって反射されるため、段差部から出射される光の割合が減り、より効率よくレンズ部より光が出射される。また、線状凸部とした場合には、段差部の撓み応力等に対し補強も発揮される。
【0025】
手段12.手段1乃至手段10のいずれかにおいて、前記透光カバーの少なくとも一側部において、前記レンズ部に沿って側壁部が形成され、
前記側壁部には、前後方向に延びる複数の線状凸部又は線状凹部が形成されていることを特徴とする遊技機。
【0026】
上記手段12によれば、上記手段11と同様の効果を奏する。
【0027】
手段13.手段1乃至手段12のいずれかにおいて、前記透光カバーの背面側において、前記各レンズ部の境界部に沿ってリブが突設されていることを特徴とする遊技機。
【0028】
上記手段13によれば、前記照射手段からの光がリブによって反射されるため、レンズ部の長手方向と交差する方向へ光が拡散されにくく、より効率よくレンズ部より光が出射される。また、遊技者はリブによって反射した光も視認することとなる。結果として、遊技者に視認される光の態様が多様化され、光による装飾効果が増す。
【0029】
手段14.手段1乃至手段13のいずれかにおいて、少なくとも1つの前記レンズ部の入射面側には、その長手方向に沿って少なくとも1つの線状溝部が形成されていることを特徴とする遊技機。
【0030】
上記手段14によれば、さらに光が各レンズ部の長手方向と交差する方向へは拡散されにくくなる。
【0031】
手段15.手段1乃至手段14のいずれかにおいて、前記各レンズ部は、その長手方向に対する横断面形状が凸状となる凸レンズであって、前記凸レンズの表面が断面略円弧形状に構成されていることを特徴とする遊技機。
【0032】
上記手段15によれば、遊技者が各レンズをどの角度から見ても、ほぼ同じように光を視認することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0034】
図1に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。
【0035】
前面枠3の前面側にはガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。
【0036】
ガラス扉枠4の下方には、遊技球Bを貯留するための球受皿としての上皿6が設けられている。また、前面枠3の前面下部には、ほぼ中央部において球受皿としての下皿7が設けられている。下皿7の側方には、遊技球発射用ハンドル8が設けられている。ハンドル8は図示しない発射手段としての遊技球発射装置に連結されており、遊技者がハンドル8を回転させることにより、遊技球Bが遊技球発射装置から発射される。
【0037】
遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、入賞手段としての作動チャッカー13、可変表示装置14、スルーチャッカー15等が配設されている。
【0038】
遊技盤5の一側部には、遊技球発射装置によって発射される遊技球Bを遊技盤5の上部に案内する内レール16a及び外レール16bが設けられている。内レール16aの下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口17が形成されている。そして、遊技盤5の下部に流下した遊技球Bの多くは、このアウト口17を通って図示しない球排出路へと案内される。本実施の形態では、遊技盤5のうち内レール16a及び外レール16bによって囲まれ、可変表示装置14等が配設された部分が、遊技球Bが流下可能な遊技領域となっている。
【0039】
さて、可変表示装置14は、表示部としての液晶表示部20と、該液晶表示部20を囲むように設けられた特定遊技部材としてのセンターフレーム21とを備えている。
【0040】
液晶表示部20には、例えば左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される。各図柄列は識別情報としての複数の図柄によって構成されており、これら図柄が各図柄列毎にスクロールするように可変表示される。
【0041】
より詳しくは、可変表示装置14の下方に設けられた作動チャッカー13に遊技球Bが入球することに基づいて、可変表示装置14の液晶表示部20の図柄が可変表示される。そして、特定条件が成立し、停止された図柄の組合せが予め設定した特定の組合せとなった場合には特別遊技価値が付与される。すなわち、大当たり状態が発生し、可変入賞装置12の大入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態になる。なお、可変入賞装置12は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。
【0042】
また、周知のとおり、前記普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、作動チャッカー13に遊技球Bが入球することに基づいて、上皿6又は下皿7に対し所定数の景品球(遊技球B)が払い出される。また、遊技盤5には、遊技球Bの流下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘(但し便宜上、符号を省略する)が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
【0043】
次に、上記センターフレーム21について図2乃至図4を参照しつつ説明する。センターフレーム21は、中央部が前後方向に貫通した前ベース枠22及び後ベース枠23を備え、全体として枠体形状となっている。
【0044】
後ベース枠23の中央部には前記液晶表示部20に対応した略矩形状の窓枠部24が形成されている。窓枠部24の周囲には、その前端部から遊技盤5に沿って略平板状の上板部25、右板部26、左板部27及び下板部28が延出されている。
【0045】
上板部25は、その左側周縁部が窓枠部24の左上端部近傍から上方に向かって延び、上側周縁部が窓枠部24の左端部近傍から左右方向略中央部までの範囲にかけてほぼ窓枠部24の上辺部に沿って形成され、右側周縁部が前記上側周縁部の右端部近傍から窓枠部24の右上端部近傍に向けて下方に傾斜しているように形成されている。
【0046】
右板部26は、その上側周縁部が上板部25の右側周縁部から連なって右方向に向かって下方へ傾斜し、右側周縁部が上側周縁部の右端部から窓枠部24の右下端部近傍に向けて緩やかに湾曲しているように形成され、全体として下方に向かうにつれ先細りした形状となっている。
【0047】
左板部27は、その上側周縁部が窓枠部24左上端部近傍から左方向に向かって延び、左側周縁部が窓枠部24の上端部近傍から上下方向略中央部をやや過ぎた位置までの範囲においてほぼ窓枠部24の左辺部に沿って形成され、下側周縁部が左側周縁部の下端部から窓枠部24の左下端部近傍に向けて緩やかに湾曲しているように形成されている。
【0048】
下板部28の下側周縁部は左右両板部26,27の周縁部から連なるように下に凸の略円弧形状となっている。
【0049】
さて、右板部26には前後方向に貫通した右開口部30が設けられている。右開口部30は右板部26のに対しかなりの領域を占め、その形状も右板部26と略同一形状となっている。右開口部30には当該右開口部30と略相似形状の右透光パネル31が取着されている。右透光パネル31は、略同一形状の前パネル32、後パネル33及び保護パネル34が重ね合わされた複層構造となっている。重ね合わせの順序は前方より保護パネル34、前パネル32、後パネル33の順となっている。各パネル32,33,34は、本実施の形態においては透光性を有する透明又は半透明の樹脂により形成されている。但し、前パネル32、後パネル33は、透光性を有する部材で有れば、樹脂に限らず他の材質のもの例えばガラス等でもよい。
【0050】
図5に示すように、前パネル32の前面側(光の出射面側)、後パネル33の背面側(光の入射面側)には、それぞれ複数の直線状凸部35が設けられている。本実施の形態では、前後両パネル32,33における各直線状凸部35はその断面形状が略半円形状をなし、所定方向に沿って延びている。詳しくは、前パネル32では、鉛直方向に対して斜め45度左下がりの傾きに沿って延びた複数の直線状凸部35が列状に並んでいる。後パネル33では、鉛直方向に対して斜め45度右下がりの傾きに沿って延びた複数の直線状凸部35が列状に並んでいる。従って、前後両パネル32,33が重ね合わされた状態では、前後両パネル32,33に設けられた直線状凸部35は互いに略直交した状態となる。なお、前後両パネル32,33における直線状凸部35の配列ピッチは後述する発光部としてのLED43の大きさと比較してより微細なものとなっている。
【0051】
同様に、左板部27にも左開口部37が設けられ、当該左開口部37には左透光パネル38が取着されている。なお、左透光パネル38の構成は、上記右透光パネル35と略同一のためその説明を省略する。
【0052】
一方、後ベース枠23の背面側には各種電飾部材が取着されている。詳しくは、右板部26の背面側には電飾部材を配設するための右側部取付部材40が取着されている。右側部取付部材40は、電飾部材が係止される係止板41と、当該係止板41から前方に向けて突出した複数の支柱部42とを有している。右側部取付部材40は、各支柱部42の先端が右板部26の背面に当接した状態で所定の固定手段により固定されている。従って、電飾部材が前記右透光パネル31から所定間隔をおいて配置されることとなる。本実施の形態では、電飾部材として、係止板41の前面側において複数のLED43を有する右側部LED基板44が取着されている。
【0053】
一方、左板部27の背面側にも同様に、左側部LED基板45が左側部取付部材46を介して取着されている。従って、左側部LED基板45も同様に左透光パネル38から所定間隔をおいて配置されることとなる。
【0054】
さらに、上板部25の右側周縁部及び右板部26の上側周縁部の上方の後方位置において、右上側部LED基板47が右上部取付部材48を介して取着されている。なお、右上部取付部材48も係止板50及び複数の支柱部49を有しており、各支柱部49の先端は上板部25又は右板部26の背面に当接状態で固定されている。また、右上部取付部材48の係止板50は、前記右側部取付部材40の係止板41と略面一となるように配置されている。従って、右上部LED基板47の配置位置と、右側部LED基板44の配置位置とは前後方向に略同一位置となっている。
【0055】
さて、前ベース枠22は、その下部において上記遊技盤5の開口部にはめ込まれる嵌込み部51と、その上部において嵌込み部51と連なった上梁部52とを備えている。嵌込み部51は、右板部26の右側周縁部、左板部27の左側周縁部及び下板部28の下側周縁部に沿って形成され、略U字形状となっている。嵌込み部51及び上梁部52の周囲には遊技盤5面上に配設される複数のフランジ部53が形成されている。
【0056】
上梁部52は、その両側部が嵌込み部51の左右両端部より略上方に向かって延出され、その中央部が上に凸の略円弧形状となっている。上梁部52の前面側には、当該上梁部52のほぼ全域において、前方に向けて突出した天井部54が設けられている。天井部54の頂上部には遊技球Bが通過可能な開口部55が形成されている。
【0057】
上梁部52の左側部には内方向に延出された下垂部57が設けられている。下垂部57の下側周縁部は、上梁部52の左端部近傍から右方向に向けて延び、右方向に向かうにつれ上方に向けて緩やかに湾曲し、さらに右方向に向かうにつれ徐々にその傾きが略水平方向、斜め右下方向へとなるように緩やかに湾曲した形状となっており、その右端部が前記開口部55の右端部の下方位置をやや越えた位置まで達している。また、開口部55の右端部近傍から下方へ延出された下垂部57の右側周縁部は、所定位置より前記下側周縁部の右端部に向けて斜め右下がりに傾斜している。
【0058】
下垂部57の前面側には各種役物が取着され、背面側には前記役物を駆動させる駆動機構が設けられている。詳しくは、図6に示すように、下垂部57の背面側には取付凹部60が形成されている。取付凹部60内には駆動伝達部材61が左右方向に摺動可能に取着されている。駆動伝達部材61は、上下方向に延びる縦軸部62と、縦軸部62の下端部より左側(図6における右側)へ摺動方向に沿って延びる左操作部63と、縦軸部62の上端部より右側へ摺動方向に沿って延びる右操作部64とから構成されている。
【0059】
縦軸部62には前後方向に貫通し上下方向に長い縦長孔65が設けられている。左操作部63と右操作部64にはそれぞれ前後方向に貫通し摺動方向に長い左長孔66、右長孔67が形成されている。当該長孔66,67にはそれぞれ下垂部57の背面側から突出したボス69,70が差し込まれている。
【0060】
下垂部57には、ボス69の左側、ボス70の右側においてそれぞれ前後方向に貫通し摺動方向に長い略円弧状の左円弧長孔71、右円弧長孔72が形成されている。各円弧長孔71,72は下に凸となる円弧形状となっている。
【0061】
円弧長孔71,72に対応するように、左操作部63及び右操作部64の先端部にはそれぞれ前後方向に貫通し上下方向に長い左端長孔73、右端長孔74が形成されている。
【0062】
下垂部57の背面側には、前記取付凹部60を覆い、駆動伝達部材61の脱落を防止する取付カバー75が取着されている(図2等参照)。取付カバー75には、上記縦軸部65の位置に対応して前後方向に貫通した略円形の開口部75aが形成されている。
【0063】
取付カバー75の背面側には開口部75aの後方においてモータ76が取着されている。モータ76の回転軸の先端部には開口部75aに差し込まれる円盤体77が取着されている。円盤体77の前面側にはモータ76の回転軸線上から外れた位置において前方へ突出した棒状凸部78が設けられている。棒状凸部78は上記縦長孔65に差し込まれている。
【0064】
一方、下垂部57の前面側には複数の薄板状の装飾パネル80が取着され、その前面側には宇宙船をモチーフとした複数の役物が取着されている。上記左円弧長孔71、右円弧長孔72の位置に対応してそれぞれ大宇宙船役物81、中宇宙船役物82が回動可能に軸支されている。なお、各装飾パネル80には左円弧長孔71、右円弧長孔72に対応した図示しない孔部が形成されている。さらに、中宇宙船役物82の右側には小宇宙船役物83が取着されている。下垂部57の前面側には、透明又は半透明の役物カバー85が取着されている。役物カバー85は、下垂部57と略同一形状で断面凹形状に構成されており、その右側壁部86は下垂部57の右側周縁部に沿って傾斜している。
【0065】
ここで大宇宙船役物81及び中宇宙船役物82に関連した構成部分について詳しく説明する。大宇宙船役物81及び中宇宙船役物82の上部にはそれぞれ前後方向に貫通した軸孔87,88が形成されている。軸孔87,88にはそれぞれ軸棒89,90が差し込まれている。下垂部57の前面側及び役物カバー85の背面側には、軸棒89を受ける一対の軸受け部91,92、軸棒90を受ける一対の軸受け部93,94がそれぞれ相対向するように形成されている。
【0066】
大宇宙船役物81及び中宇宙船役物82の背面側には、それぞれ軸孔87,88の下方において、上記左円弧長孔71、右円弧長孔72の位置に対応するように棒状の操作子95,96が後方に向けて突出形成されている。操作子95,96はそれぞれ左円弧長孔71、右円弧長孔72を介して上記左端長孔73、右端長孔74に差し込まれている。
【0067】
上記構成に基づき、モータ76が回転すると、この回転動作が円盤体77を介して駆動伝達部材61に伝達され、駆動伝達部材61が左右方向に往復動する。そして、駆動伝達部材61の往復動作が操作子95,96を介して大宇宙船役物81、中宇宙船役物82に伝達される。大宇宙船役物81、中宇宙船役物82は軸棒89,90を中心に往復回動する。
【0068】
さて、下垂部57の下部には、前ベース枠22の左右方向略中央部において報知表示部100が取着されている。報知表示部100は、下垂部57に固定された基部101と、基部101の前面側に取着された透光性レンズ102と、透光性レンズ102の前面側を覆う被覆部103と、基部101の背面側に取着された報知用LED基板104とにより構成されている。
【0069】
報知用LED基板104には複数のLED105が設けられている。基部101には各LED105に対応した複数の孔部106が形成され、透光性レンズ102の前面側には各LED105に対応して複数の絵柄が象られている。被覆部103には前記各絵柄と略同一形状の絵柄孔107が形成されている。
【0070】
下垂部57の右側には、上記嵌込み部51の右端部より上記右板部26の上側周縁部に沿って延出された天板部110が設けられている。天板部110の先端部は下垂部57の右端部に連接されている。天板部110の略中央部には上下方向に貫通した監視孔112が形成されている。これにより、下垂部57の右側において長窓部113が形成される。長窓部113は上記右上部LED基板47の前方に位置している。
【0071】
長窓部113には当該長窓部113と略同一形状の右上透光パネル115が取着されている。なお、右上透光パネル115の構成は、上記右透光パネル31や左透光パネル38とほぼ同様のためその説明を省略する。
【0072】
さて、前ベース枠22の右側部には、前記右透光パネル31及び右上透光パネル115の前面側を覆うように透光性(内部視認性)を有する透明又は半透明のレンズカバー117が取着されている。レンズカバー117は本実施の形態における透光カバーを構成する。本実施の形態では、レンズカバー117と、右透光パネル31及び右上透光パネル115とよって囲まれた空間部分によって、上記開口部55を通過した遊技球Bをセンターフレーム21下部へと案内する球案内流路が形成される。また、右透光パネル31と右上透光パネル115、及び、発光部としての複数のLED43を有する右側部LED基板44と右上側部LED基板47によって、本実施の形態における照射手段が構成されている。
【0073】
レンズカバー117は、その前面部において、前ベース枠22の右内側部に沿って湾曲形成された右レンズ部118と、右レンズ部118の左側部に沿って形成された中レンズ部119と、中レンズ部119の左側部に沿って形成された左レンズ部120とを有している。
【0074】
各レンズ部118,119,120は、その上端部が上記天井部54にまで達しており、左右方向の幅が下方に向かうにつれ先細りしている。右レンズ部118及び中レンズ部119の下端部は上記窓枠部24の右下端部近傍にまで達しており、左レンズ部120の下端部は右中レンズ部118,119の下端部よりやや上方に位置している。
【0075】
各レンズ部118,119,120は、その長手方向に対する横断面形状が凸状となる凸レンズであって、当該凸レンズの表面が断面略円弧形状に構成されている。
【0076】
また、前後方向に対して、各レンズ部118,119,120は、下方に向かうにつれその前面部がより後方へ位置するように緩やかに湾曲している。各レンズ部118,119,120の上端部近傍における前面部は天井部54の前端部近傍に位置している。右レンズ部118及び中レンズ部119の下端部は窓枠部24の前後方向略中央部に位置しており、左レンズ部120の下端部は右板部26の前面部近傍に位置している。
【0077】
左レンズ部120の左側部には、当該左側部から後方へ延出された左側壁部121が設けられている。左側壁部121の外面には前後方向に沿って延びた複数の線状凸部122が列状に並んで形成されている。各線状凸部122はその長手方向に対する横断面形状が略三角形状となっている。なお、これに限らず、横断面形状が略半円形状となる構成としてもよい。線状凸部122は、本実施の形態における光抑制手段を構成する。
【0078】
左側壁部121は、上記下垂部57の右端部(上記天板部110)より上部分が下垂部57の形状に合わせて切り欠かれ当該下垂部57に当接し、それより下部分が前記右板部26に当接している。
【0079】
左レンズ部120の右側部と中レンズ部119の左側部との間には段差が形成されており、中レンズ部119がより前方に位置している。当該段差部分には段差部としての中側壁部123が形成されている。
【0080】
同様に、中レンズ部119の右側部と右レンズ部118の左側部には段差が形成されており、右レンズ部118がより前方へ位置している。当該段差部分には段差部としての右側壁部124が形成されている。また、中右側壁部123,124の外面には、左側壁部121同様に、複数の線状凸部122が形成されている。なお、中側壁部123の下端部は遊技球Bが通過可能なように切り欠かれている。
【0081】
左レンズ部120の上端部には、上記天井部54と役物カバー85との前面側の隙間を覆う被覆部125が設けられている。
【0082】
レンズカバー117の背面側には、右レンズ部118及び中レンズ部119を仕切る右リブ126と、中レンズ部119及び左レンズ部120を仕切る左リブ127とが設けられている。これにより、レンズカバー117には、右レンズ部118、中レンズ部119、左レンズ部120の背面側において、それぞれ遊技球Bが通過可能な右溝部128、中溝部129、左溝部130が形成される。また、中レンズ部119の入射面側(背面側)には、その長手方向に沿って3つの線状溝部119a,119b,119cが形成されている。
【0083】
右リブ126及び左リブ127は、上記天板部110より上部分が切り欠かれ上記右上透光パネル115に当接し、それより下部分の一部が上記右透光パネル31(保護パネル34)に当接している。
【0084】
右リブ126の長手方向略中央部より下部全域が切り欠かれ、右溝部128と中溝部129との間を遊技球Bが通過可能となっている。また、左リブ127の下端部近傍における一部分が切り欠かれ、中溝部129と左溝部130との間を遊技球Bが通過可能となっている。
【0085】
一方、保護パネル34の前面側には、右リブ126及び左リブ127の切り欠き部分に対応して、誘導リブ133と規制リブ134とが設けられている。誘導リブ133は、遊技球Bを左溝部130から中溝部129へと誘導可能なように段階的にその傾斜角度を変化させつつ右下がりに形成されている。規制リブ134は、誘導リブ133によって誘導される遊技球Bの右方向へ動きを規制するように上下方向に沿って形成されている。
【0086】
上記構成により、上記開口部55を通過した遊技球Bは、上記役物カバー85の右側壁部86に沿って右方向へ流下し、左溝部130内へと導かれる。そして、遊技球Bは左溝部130に沿って流下し、遊技球Bは誘導リブ133及び規制リブ134によって中溝部129へと導かれる。そして、遊技球Bは右溝部128又は中溝部129に沿って流下し、上記中側壁部123の切り欠き部より後述する転動部としてのステージ部145へと排出される。
【0087】
一方、後ベース枠22の左板部27(左透光パネル38)の前面側には、装飾カバー138が取着されている。装飾カバー138は、上記レンズカバー117の下部と略左右対称形状となっている。
【0088】
さて、嵌込み部51の下部には、上記下板部28の下側周縁部の形状に合わせて凹部140が形成されている。凹部140の左右方向略中央部には、遊技球Bを上記作動チャッカー13の方へ誘導可能な誘導路141が形成されている。誘導路141は、後部が遊技球Bほぼ1つ分の幅に、前部が遊技球B複数個分の幅に構成されている。また、誘導路141の前端部には遊技球Bが通過可能な開口部142が形成されている。
【0089】
嵌込み部51の下部には、凹部140を覆うステージ部材145が取着されている。ステージ部145は、左右方向に沿って左右両端部から中央部に向かうにつれ下方へ傾斜し、さらに中央に向かうにつれ上方へ傾斜し、左右方向中央部が凸状に形成されている。当該左右方向中央部(頂上部)には後方に向けて傾斜した傾斜部146が形成されている。一方、後ベース枠23には、傾斜部146に対応するように、窓枠部24及び下板部28の左右方向略中央部において誘導溝147が形成されている。誘導溝147は誘導路141の後部に連通している。
【0090】
上記構成により、例えば上記球案内流路より排出された遊技球Bはステージ部材145上を転動する。一部の遊技球Bは傾斜部146、誘導溝147及び誘導路141を通って上記作動チャッカー13の方へ誘導される。
【0091】
以上詳述したように、レンズカバー117の透光面において、並行して延在する複数のレンズ部118,119,120が形成されている。このため、各レンズ部118,119,120間に境界部が形成され、照射手段から照射される光は各レンズ部118,119,120の長手方向と交差する方向へは拡散されにくくなる。つまり、所定方向への光の拡散が抑制され、各レンズ部118,119,120を介して光が出射されやすくなる。結果として、各レンズ部118,119,120を介してより輝度の高い光を遊技者に視認させることができ、光による装飾効果や演出効果を高め、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができる。
【0092】
右レンズ部118、中レンズ部119、左レンズ部120の順に(窓枠部24により近いレンズ部の方が)より後方に位置するように構成されている。このため、遊技者は窓枠部24の前方付近から見てより外側のレンズ部を視認しやすくなる、ひいてはそこを介して出射される光を視認しやすくなり、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0093】
レンズカバー117及び透光パネル31,115によって、ステージ部145へ遊技球Bを案内可能な球案内流路が構成されている。このため、遊技者はLED43からの光により球案内流路を通過する遊技球Bを視認しやすくなり、興趣の向上が図られる。
【0094】
各レンズ部118,119,120は、窓枠部24の周縁部に沿って湾曲している。このため、遊技者は窓枠部24の前方付近から見て各レンズ部118,119,120全域を視認しやすくなる、ひいてはそこを介して出射される光を視認しやすくなり、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0095】
レンズカバー117の左側部において、左側壁部121が形成されるとともに、レンズカバー117の前面側において、各レンズ部118,119,120の各境界部に沿って側壁部123,124が形成され、各側壁部121,123,124には、前後方向に延びる複数の線状凸部122が形成されている。これにより、LED43からの光が線状凸部122の境界面によって反射されるため、各側壁部121,123,124から出射される光の割合が減り、より効率よくレンズ部118,119,120より光が出射される。
【0096】
レンズカバー117の背面側において、各レンズ部118,119,120の境界部に沿ってリブ126,127が突設されている。このため、LED43からの光がリブ126,127によって反射されるため、レンズ部118,119,120の長手方向と交差する方向へ光が拡散されにくく、より効率よくレンズ部118,119,120より光が出射される。また、遊技者はリブ126,127によって反射した光も視認することとなる。結果として、遊技者に視認される光の態様が多様化され、光による装飾効果が増す。
【0097】
中レンズ部119の入射面側には、その長手方向に沿って複数の線状溝部119a,119b,119cが形成されているため、さらに光が中レンズ部119の長手方向と交差する方向へは拡散されにくくなる。
【0098】
各レンズ部118,119,120は、その長手方向に対する横断面形状が凸状となる凸レンズであって、前記凸レンズの表面が断面略円弧形状に構成されている。このため、遊技者が各レンズ118,119,120をどの角度から見ても、ほぼ同じように光を視認することができる。
【0099】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0100】
(a)上記実施の形態では、レンズカバー117及び透光パネル31,115によって、ステージ部145へ遊技球Bを案内可能な球案内流路が構成されている。これに限らず、球案内流路を設けない構成としてもよい。また、センターフレーム21とは別部位、例えば遊技盤5面上や前面枠3に透光カバーとしてのレンズカバーと、照射手段としてのLED等とを設けた構成としてもよい。
【0101】
(b)上記実施の形態では、前パネル32及び後パネル33に設けられた直線状凸部35は、その断面形状が略半円形状となっているが、これに限らず、断面多角形状となる多面プリズムを採用してもよい。
【0102】
(c)各レンズ部118,119,120は、凸レンズに代えて、凹レンズでもよい。
【0103】
(d)上記実施の形態では、右レンズ部118、中レンズ部119、左レンズ部120の順に(窓枠部24により近いレンズ部の方が)より後方に位置するように構成されている。これに限らず、各レンズ部118,119,120の前後方向の位置関係が同じになるように構成してもよい。
【0104】
(e)上記実施の形態では、各レンズ部118,119,120は、窓枠部24の周縁部の周方向に沿って延在し湾曲している。これに限らず、略直線状に設けられた構成としてもよい。また、周方向と交差する方向に延在するような構成としてもよい。例えば窓枠部24から放射状に延びるように複数のレンズ部が設けられた構成としてもよい。
【0105】
(f)上記実施の形態では、レンズカバー117の左側部において、左側壁部121が形成されるとともに、レンズカバー117の前面側において、各レンズ部118,119,120の各境界部に沿って側壁部123,124が形成され、各側壁部121,123,124には、前後方向に延びる複数の線状凸部122が形成されている。これに限らず、各側壁部121,123,124を設けない構成としてもよい。
【0106】
また、各側壁部121,123,124において線状凸部122を設けない構成としてもよし、線状凸部122に代えて、線状凹部を設けた構成としてもよい。上記実施の形態では、複数の線状凸部122が並行して前後方向に延びるように形成されている。これに限らず、側壁部121,123,124のいずれか少なくとも1つにおいて、光抑制手段としての複数の略半球状の凸部又は凹部を設けた構成としてもよし、ランダムに又は格子状に交差する複数の線状凸部又は線状凹部を設けた構成としてもよい。
【0107】
(g)レンズカバー117の背面側において、各レンズ部118,119,120の境界部に沿ってリブ126,127が突設されているが、これに限らず、リブ126,127を設けない構成としてもよい。
【0108】
(h)上記実施の形態では、各レンズ部118,119,120は、下方に向かうにつれ先細りしているが、これに限らず、その長手方向に沿って幅が一定であってもよいし、下方に向かうにつれ幅が広くなっていく構成としてもよい。
【0109】
(i)装飾カバー138によって本実施の形態における透光カバーが構成されるとともに、左透光パネル38及び発光部としての複数のLED43を有する左側部LED基板46によって本実施の形態における照射手段が構成されることとしてもよい。
【0110】
(j)本発明は、上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機等にも適用できる。また、パチンコ機以外にも、雀球、スロットマシン、パチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機等の各種遊技機として実施することも可能である。
【0111】
なお、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別図柄からなる識別図柄列を変動表示した後に識別図柄を確定表示する表示手段としてのリールを備え、遊技者が始動用操作手段としてのスタートレバーを叩き、リールが回転することにより識別図柄が変動し、遊技者が停止用操作手段としてのストップボタンを押すことによって、又は、所定時間が経過することによってリールが停止し、識別図柄が特定の停止態様(組合せ)で停止表示されることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技価値(大当たり状態)を付与する遊技価値付与手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0112】
パチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別図柄からなる識別図柄列を変動表示した後に識別図柄を確定表示する表示手段としてのリールを備え、遊技者が始動用操作手段としてのスタートレバーを叩き、リールが回転することにより識別図柄が変動し、遊技者が停止用操作手段としてのストップボタンを押すことによって、又は、所定時間が経過することによってリールが停止し、識別図柄が特定の停止態様(組合せ)で停止表示されることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技価値(大当たり状態)を付与する遊技価値付与手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、識別図柄の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技価値としての大当たり状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技機」となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】センターフレームを示す斜視図である。
【図3】センターフレームを示す正面分解斜視図である。
【図4】センターフレームを示す背面分解斜視図である。
【図5】直線状凸部を示す図である。
【図6】駆動伝達部材等を示す図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、5…遊技盤、13…作動チャッカー、14…可変表示装置、20…表示部としての液晶表示部、21…特定遊技部材としてのセンターフレーム、22…前ベース枠、23…後ベース枠、31…照射手段を構成する右透光パネル、43…発光部を構成するLED、44…照射手段を構成する右側部LED基板、47…照射手段を構成する右上側部LED基板、115…照射手段を構成する右上透光パネル、117…透光カバーを構成するレンズカバー、118…右レンズ部、119…中レンズ部、119a,119b,119c…線状溝部、120…左レンズ部、121…左側壁部、122…光抑制手段を構成する線状凸部、123…段差部を構成する中側壁部、124…段差部を構成する右側壁部、126…右リブ、127…左リブ、128…右溝部、129…中溝部、130…左溝部、133…誘導リブ、134…規制リブ、145…転動部を構成するステージ部、B…遊技球。
Claims (1)
- 所定の照射手段と、当該照射手段を覆う透光カバーとを備えた遊技機において、
前記透光カバーは、その透光面において、並行して延在する複数のレンズ部を備えていることを特徴とする遊技機。
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