JP2004056974A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータ及びステータに設けられた電磁石及び永久磁石から発生する磁束を重畳させて活用して回転トルクや出力効率を向上させた回転電機を提供する

【解決手段】ロータ磁極コア5の胴部6に電機子コイル7が巻き回された電磁石4に、通電によりロータ磁極コア5に形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石8がロータ磁極コア5の軸方向両側に一体に取り付けられ、これらが回転軸2の周囲に複数箇所で設けられたロータ1と、ステータ磁極コア12の胴部13に電機子コイル14が巻き回された電磁石11に、通電によりステータ磁極コア12に形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石15がステータ磁極コア12の軸方向両側に一体に取り付けられ、これらが円環状に複数箇所で支持されてロータ1を囲繞して配置されている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、直流電動機、直流発電機などに応用可能な回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステッピングモータに代表されるブラシレスモータにおいては、ロータとして回転軸にロータマグネットを備え、ステータとしてハウジング側に固定されたステータコア(積層コア)に電機子巻線が巻き回されたものが用いられている。一般に交流電源を全波整流して得られた直流電源よりインバータ回路を通じて所望の周波数を有するパルス電圧を生成して印加することにより、入力パルス電圧に比例した回転角だけマグネットロータが回転するようになっている。マグネットロータは、インナーロータ型とアウターロータ型があり、何れも電機子巻線への通電により形成される磁極との吸引若しくは反発で回転するようになっている。また、モータの出力トルクを補うために、ロータマグネット側から発生する磁束を補うためにロータコアに永久磁石を埋め込んだモータなども提案されている(特開平11−113198号、特開2000−50585号等)。或いは永久磁石と電機子コイルから発生する磁束を重畳したハイブリッド型の電磁石を利用したモータも提案されている(特開2000−150228号、特開2001−95212号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した各種マグネットロータ型のモータにおいては、電機子巻線への通電によりステータ側の電磁石に形成される磁極とマグネットロータの永久磁石との吸引若しくは反発で回転するため、磁束が漏れ易くステータコアを通過する磁束に基づく磁気エネルギーを有効に生かしきれていない。また、ステータコアに巻き回された電機子巻線の抵抗や通電時の発熱により発生するエネルギーロスが大きく、モーターの出力効率を向上させるのにも限界があった。また、ステータとロータ間に形成される磁気回路を通過する磁束は、永久磁石又は電磁石の何れか一方から発生する磁束に限られているため、電磁石側のみから発生する磁束を増やしても、磁極間の吸引若しくは反発による十分な回転トルクも得られないという課題があった。
【0004】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、ロータ及びステータに設けられた電磁石及び永久磁石から発生する磁束を重畳させて活用して回転トルクや出力効率を向上させた回転電機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。
即ち、放射状に配置されたロータ磁極コアの胴部に電機子コイルが巻き回された電磁石に、通電により前記ロータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石が軸方向両側に一体に取り付けられ、これらが回転軸の周囲に複数箇所で支持された円板状のロータと、
前記ロータ磁極コアに対向して放射状に配置されたステータ磁極コアの胴部に電機子コイルが巻き回された電磁石に、通電により前記ステータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石が軸方向両側に一体に取り付けられ、これらが円環状に複数箇所で支持されて前記ロータを囲繞して配置されたステータとを具備したことを特徴とする。
また、放射状に配置されたロータ磁極コアの胴部に電機子コイルが巻き回された電磁石と、通電により前記ロータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石とが交互にリング状に配置され、これらが回転軸と一体に回転可能に支持されたロータと、前記ロータ磁極コアに対向して放射状に配置されたステータ磁極コアどうしを接続する胴部に電機子コイルが巻き回された電磁石と、通電により前記ステータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石とが交互にリング状に配置されたステータとを具備し、前記ステータ磁極コアが前記ロータ磁極コアと対向するように前記ステータがロータを囲繞して設けられていることを特徴とする。
また、円弧状に形成されたロータ磁極コアどうしを連結する連結部に電機子コイルが巻き回された電磁石どうしが、通電により前記ロータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された円弧状の永久磁石により前記電磁石のロータ磁極コアどうしが円環状に連結されたロータと、前記円弧状に形成されたステータ磁極コアどうしを連結する連結部に電機子コイルが巻き回された電磁石どうしが、通電により前記ステータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された円弧状の永久磁石により前記電磁石のステータ磁極コアどうしが円環状に連結されたステータとを具備し、前記ステータ磁極コアが前記ロータ磁極コアと対向するように前記円環状のステータが円環状のロータを囲繞して設けられていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面と共に詳述する。本発明に係る回転電機の実施の形態として、例えば直流電動機や直流発電機などに応用可能なインナーロータ型の回転電機について説明する。
[第1実施例]
本実施例は、回転電機について説明するものとする。図1(a)(b)はロータ及びステータの構造を示す平面説明図、図2は電磁石の説明図、図3(a)(b)はロータの組付け構造を示す部分断面図及び平面図、図4はロータとステータの組付け状態を示す断面説明図、図5はロータ若しくはステータの電磁石の他例を示す説明図、図6(a)(b)は他例に係る電磁石、ロータとステータの組付け状態を示す平面図及び断面図である。図中、ロータ及びステータ内に示す矢印は、磁極部の極性に応じて磁束の発生する向きを例示したものである。
【0007】
先ず、回転電機の全体構成について図1及び図2を参照して説明する。
図1(a)において、ロータ1の回転軸2には環状部(フランジ部)3が円環状に形成されている。この環状部3に電磁石4が周方向に一定間隔で保持されている。電磁石4は、回転軸2の周囲に放射状に配置されたコ字状のロータ磁極コア5の胴部6(図2参照)に電機子コイル7が巻き回されている。この電磁石4には、通電によりロータ磁極コア5に形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石8がロータ磁極コア5の軸方向両側に一体に取り付けられている(図2参照)。
【0008】
また、図1(b)において、ステータ9は、円環状の支持材10に電磁石11が周方向に一定間隔で支持されている。支持材10は金属材(非磁性材)でも良いが、プラスチックなどの樹脂材により電磁石11が一体にモールド成形されていても良い。電磁石11はロータ磁極コア5に対向して放射状に配置されたステータ磁極コア12の胴部13(図2参照)に電機子コイル14が巻き回されている。この電磁石11には、通電によりステータ磁極コア12に形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石15がステータ磁極コア12の軸方向両側に一体に取り付けられている。
ステータ磁極コア12がロータ磁極コア5と対向するように円環状のステータ9が円板状のロータ1を囲繞して設けられている。
【0009】
図3(a)(b)は、ロータ1の組付け構造の一例を示す。回転軸2には、径方向外側に拡径された環状部3が形成されている。この環状部3の外周面には溝部3aが形成されており、電機子コイル7が嵌め込まれるようになっている。電磁石4はロータ磁極コア5の胴部6及び永久磁石8に端部が環状部3の外周面に突き当てられ、電機子コイル7の一部を溝部3aに嵌め込まれる。この状態で、磁性材料よりなる円環状の保持材(例えば継鉄)16により永久磁石8の外側面及び環状部3の側面部3bに上下で重ね合わせてビス17により固定され、回転軸2と一体に回転可能に保持されている。この保持材16を設けることで、隣り合う永久磁石8の異なる磁極どうしの間に磁路が形成され、電機子コイル7への通電を停止しても、磁束がロータ磁極コア5や保持材16に形成される磁路より外部へ磁束が漏れないようになっている。
【0010】
図4は、ロータ1とステータ9とが組付けられた状態を示すものである。ステータ9は、電磁石11とそのステータ磁極コア12の両側に設けられた永久磁石15が、図1(b)に示す支持材10に環状に一体に保持されたまま、環状に形成された断面コ字状の継鉄20の凹部に嵌め込まれている。この継鉄20は、軸方向に両側に設けられた永久磁石15の異なる磁極どうしの間及び周方向に隣り合う永久磁石15の異なる磁極どうしの間に各々磁路を形成する。この継鉄20を設けることで、電機子コイル14への通電を停止しても、磁束がステータ磁極コア12や継鉄20に形成される磁路より外部へ磁束が漏れないようになっている。
【0011】
ロータ1の電磁石4とステータ九の電磁石11とはロータ磁極コア5とステータ磁極コア12とが対向するように配置されている。そして、電機子コイル7及び電機子コイル14に通電することにより、N極どうし及びS極どうしが対向するように磁極が形成されて反発により回転する。この場合、電磁石4及び電磁石11には、電機子コイル7及び電機子コイル14から発生する磁束に加えて永久磁石8及び永久磁石15から発生する磁束を重畳して作用させることができるので、反発力を強めて回転トルクを増大させることができる。
【0012】
図5は、ロータ1とステータ9との組付け状態の他例を示すものである。図4とはロータ1とステータ9の電磁石の構成が異なっている。図4ではロータ1のロータ磁極コア5の胴部6に電機子コイル7が1箇所に巻き回されていたが、本実施例ではコ字状のロータ磁極コア5の脚部18に電機子コイル7が2箇所に巻き回されて電磁石4が形成されている。また、永久磁石8は脚部18どうしの間に嵌め込まれている。また、ステータ9の電磁石11の構成は図4と同様である。本実施例の場合、ロータ1のロータ磁極コア5に形成される磁極部は脚部18の外面となるため、ステータ磁極コア12の磁極部となる脚部19の内面が軸方向に対向するよう配置されている。
【0013】
また、ステータ9に組み込まれる電磁石11は、図6(a)に示すように、電磁石11を周方向に複数箇所に並べて永久磁石15どうしを継鉄20により連結された状態で並設されていても良い。この場合、90度ずつ位相がずれた位置で設けられており、電磁石11どうしは、リング状に形成された継鉄20により保持されている。この継鉄20を設けることで、隣り合う永久磁石15の異なる磁極どうしの間に磁路が形成され、電機子コイル14への通電を停止しても、磁束がステータ磁極コア12や継鉄20に形成される磁路より外部へ磁束が漏れないようになっている。
【0014】
ステータ9とロータ1との組付け状態について説明する。図6(b)においてロータ1は図5と同様にコ字状のロータ磁極コア5の脚部18に電機子コイル7が2箇所に巻き回された電磁石4が回転軸2の環状部3の周囲に保持されている。このロータ磁極コア5の脚部18の外側面に形成された磁極面と、ステータ磁極コア12の脚部19の内側面に形成された磁極面とが対向するようにロータ1及びステータ9が配置されている。
【0015】
[第2実施例]
次に、回転電機の他例について図7(a)(b)及び図8(a)(b)を参照して説明する。第1実施例と同一部材には同一番号を付して説明を援用する。図中、ロータ及びステータ内に示す矢印は、磁束の発生する向きを例示したものである。
図7(a)において、ロータ1は回転軸2の周囲に電磁石4が周方向に一定間隔でリング状に設けられている。電磁石4は、コ字状のロータ磁極コア5の胴部6が周方向に沿って配置され、両側脚部18が径方向に放射状に配置されている。ロータ磁極コア5の胴部6には電機子コイル7が巻き回されている。この電磁石4どうしの間には、通電によりロータ磁極コア5に形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された弧状の永久磁石8が配置され、電磁石4と永久磁石8とが交互に配置されて全体としてリング状に形成されている。
【0016】
この電磁石4及び永久磁石8は、例えば図8(a)に示すように、回転軸2に設けられた環状部3の外周面に沿って配置され、軸方向両側から円環状の保持材(例えば継鉄などの磁性材)16により挟み込まれてビス17により固定されている。具体的には、図8(b)において各ロータ磁極コア5及び永久磁石8の軸方向の端面には溝部21が弧状に連続して形成されている。この溝部21に保持材16の係止片16aを嵌め込み、ビス孔16bにビス17を嵌め込んで環状部3にビス止めすることにより、各電磁石4及び永久磁石8は回転軸2に一体に固定される。
【0017】
図7(b)において、ステータ9は、電磁石11が周方向に一定間隔で設けられている。電磁石11はロータ磁極コア5に対向して両側脚部19が放射状に配置されたコ字状のステータ磁極コア12の胴部13に電機子コイル14が巻き回されている。この電磁石11には、通電によりステータ磁極コア12に形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された弧状の永久磁石15が交互に配置され、全体としてリング状に形成されている。ステータ9は、図1(b)のように支持材10によりリング状に保持されていても良い。このステータ磁極コア12がロータ磁極コア5と径方向に対向するように円環状のステータ9が円板状のロータ1を囲繞して設けられている。
ロータ1の磁極部とステータ9の磁極部とが対向する位置で同極となるように各電機子コイル7、14に通電され、ロータ1が回転して磁極部どうしが異極となる位置で通電を停止する動作を繰り返してロータ1が回転駆動される。
【0018】
[第3実施例]
次に、回転電機の他例について図9及び図10を参照して説明する。図中、ロータ及びステータ内に示す矢印は、磁束の発生する向きを例示したものである。
図9(a)において、ロータ22は、円弧状に形成された磁極部が連結部24により連結されたロータ磁極コア23が1対設けられている。各ロータ磁極コア23の連結部24には電機子コイル25が巻き回されて電磁石26が形成されている。電磁石26どうしは、通電によりロータ磁極コア23に形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された円弧状の永久磁石27によりロータ磁極コア23が円環状に連結され、ロータ22が形成されている。
図9(b)において、ロータ22は例えば回転軸34と一体化した保持部材(非磁性材)35により両側より挟み込まれて、ビス36により一体に組付けられるようになっていても良い。
【0019】
図10(a)において、ステータ28は、円弧状に形成された磁極部が連結部29により連結されたステータ磁極コア30が1対設けられている。各ステータ磁極コア30の連結部29には電機子コイル31が巻き回されて電磁石32が形成されている。電磁石32どうしは、通電によりステータ磁極コア30に形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された円弧状の永久磁石33によりステータ磁極コア30が円環状に連結され、ステータ28が形成されている。
図10(b)において、ステータ28は例えば環状の保持部材(非磁性材)37により軸方向両側より挟み込まれて、ビス38により一体に組付けられるようになっていても良い。
【0020】
ステータ磁極コア30がロータ磁極コア23と対向するように円環状のステータ28が円環状のロータ22を囲繞して設けられている。ロータ22及びステータ28の対向する磁極部どうしが同極となるように各電機子コイル25、31に通電され、磁極間の反発によりロータ22が回転して対向する磁極部どうしが異極となる位置で通電を停止する動作を繰り返してロータ22が回転駆動される。
【0021】
ここで、上述した回転電機を直流電動機として使用する場合の回転動作について、図11を参照して説明する。回転動作は、ロータが1回転する間の動作について説明するものとする。尚、ロータ及びステータの電機子コイルへの通電制御は、図示しない駆動回路により行なわれ、一般に交流電源を全波整流して得られた直流電源よりインバータ回路を通じて所望の周波数のパルス電圧を生成して印加することによりロータが回転するようになっている。また、ロータにも電機子コイルが設けられていることから、公知の給電ブラシを用いて給電するようになっている。また、ロータの回転方向は時計回り方向とする。
【0022】
図11において、ロータ磁極部(S1、S2)とステータ磁極部(S)及びロータ磁極部(N1、N2)とステータ磁極部(N)とが同極で対峙した状態でロータ及びステータの電機子コイルに通電する(図11(i)参照)。このとき、同極どうしが反発し、異極どうしが吸引することからロータは時計回り方向へ回転し(図11(ii)参照)、90度回転した位置、即ちロータ磁極部(S1、S2)とステータ磁極部(N)及びロータ磁極部(N1、N2)とステータ磁極部(S)とが対峙した状態でロータ及びステータの電機子コイルへの通電を停止する(図11(iii)参照)。
【0023】
また、このとき、ロータ磁極部とステータ磁極部は異極が対峙しているが、ロータ及びステータに通電を停止したことで、ロータ及びステータの永久磁石より発生した磁束は、磁極コアや継鉄を通ってN極からS極へ閉ループを描いて形成されるため、外部へ磁束の漏れはなくなる。このため、ロータは慣性により更に時計回り方向へ回転する(図11(iv)参照)。そして、ロータは更に90度回転した状態、ロータ磁極部(S1、S2)とステータ磁極部(S)及びロータ磁極部(N1、N2)とステータ磁極部(N)とが同極で対峙した状態でロータ及びステータの電機子コイルに再び通電する(図11(v)参照)。このとき、同極どうしが反発し、異極どうしが吸引することからロータは時計回り方向へ更に回転し(図11(vi)参照)、90度回転した位置、即ちロータ磁極部(S1、S2)とステータ磁極部(N)及びロータ磁極部(N1、N2)とステータ磁極部(S)とが対峙した状態でロータ及びステータの電機子コイルへの通電を停止する(図11(vii)参照)。
【0024】
また、このとき、ロータ磁極部とステータ磁極部は異極が対峙しているが、ロータ及びステータに通電を停止したことで、ロータ及びステータの永久磁石より発生した磁束は、磁極コアや継鉄を通ってN極からS極へ閉ループを描いて形成されるため、外部へ磁束の漏れはなくなる。このため、ロータは慣性により更に時計回り方向へ回転する(図11(viii)参照)。そして、ロータは更に90度回
転した状態、即ちロータ磁極部(S1、S2)とステータ磁極部(S)及びロータ磁極部(N1、N2)とステータ磁極部(N)とが同極で対峙した状態(図11(i)参照)でロータ及びステータの電機子コイルに再び通電する動作を繰り返す。
【0025】
このように、ロータ及びステータの電磁石と永久磁石から発生した磁束を重畳させて対向する磁極部を通じて作用させることにより、強力な反発力及び吸引力を発生させて大きな回転トルクが得られ、電動機の出力効率を向上させることができる。
【0026】
本発明は、上述した各実施の態様に限定されるものではなく、ロータ磁極コアやステータ磁極コアの形状は任意であり、電機子コイルの数も更に多数設けても良い。また、回転電機は直流電動機のみならず、ロータを外力で回転させることにより、ロータ側及びステータ側の電機子コイルより起電力を取り出すこともできるため発電機としても利用できる等、法の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る回転電機の構成によれば、ロータ及びステータに備えた電磁石及び永久磁石から発生する磁束を重畳させて対向する磁極部より作用させるので、強力な反発力及び吸引力を発生させて大きな回転トルクが得られ、回転機の出力効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るロータ及びステータの構造を示す平面説明図である。
【図2】電磁石の説明図である。
【図3】ロータの組付け構造を示す部分断面図及び平面図である。
【図4】ロータとステータの組付け状態を示す断面説明図である。
【図5】ロータ若しくはステータの電磁石の他例を示す説明図である。
【図6】他例に係る電磁石及びロータとステータの組付け状態を示す平面図及び断面図である。
【図7】第2実施例に係るロータ及びステータの構造を示す平面説明図である。
【図8】他例に係るロータの構造を示す平面図及び一部分解説明図である
【図9】第3実施例に係るロータの構造を示す平面説明図である。
【図10】第3実施例に係るロータの構造を示す平面説明図である。
【図11】回転電機の回転動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1、22 ロータ
2、34 回転軸
3 環状部
4、11、32 電磁石
5、23 ロータ磁極コア
6、13 胴部
7、14、25、31 電機子コイル
8、15、27、33 永久磁石
9、28 ステータ
10 支持材
12、30 ステータ磁極コア
16 保持材
17、36、38ビス
18、19 脚部
20 継鉄
21 溝部
24、26、29 連結部
35、37 保持部材

Claims (8)

  1. 放射状に配置されたロータ磁極コアの胴部に電機子コイルが巻き回された電磁石に、通電により前記ロータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石が軸方向両側に一体に取り付けられ、これらが回転軸の周囲に複数箇所で支持された円板状のロータと、
    前記ロータ磁極コアに対向して放射状に配置されたステータ磁極コアの胴部に電機子コイルが巻き回された電磁石に、通電により前記ステータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石が軸方向両側に一体に取り付けられ、これらが円環状に複数箇所で支持されて前記ロータを囲繞して配置されたステータとを具備したことを特徴とする回転電機。
  2. 前記ロータ磁極コア及びステータ磁極コアはコ字状に各々形成されており、胴部が軸方向に沿って配置され、両側脚部どうしが径方向に対向するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機
  3. 前記ロータ及びステータの対向する磁極部どうしが同極となるように各電機子コイルに通電され、前記ロータが回転して対向する磁極部どうしが異極となる位置で通電を停止する動作を繰り返して前記ロータが回転駆動されることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  4. 放射状に配置されたロータ磁極コアの胴部に電機子コイルが巻き回された電磁石と、通電により前記ロータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石とが交互にリング状に配置され、これらが回転軸と一体に回転可能に支持されたロータと、
    前記ロータ磁極コアに対向して放射状に配置されたステータ磁極コアの胴部に電機子コイルが巻き回された電磁石と、通電により前記ステータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された永久磁石とが交互にリング状に配置されたステータとを具備し、
    前記ステータ磁極コアが前記ロータ磁極コアと対向するように前記ステータがロータを囲繞して設けられていることを特徴とする回転電機。
  5. 前記ロータ磁極コア及びステータ磁極コアはコ字状に各々形成されており、各磁極コアは胴部が周方向に沿って配置され、両側脚部どうしが径方向に対向するように配置されていることを特徴とする請求項4記載の回転電機。
  6. 前記ロータの磁極部とステータの磁極部とが対向する位置で同極となるように各電機子コイルに通電され、前記ロータが回転して磁極部どうしが異極となる位置で通電を停止する動作を繰り返して前記ロータが回転駆動されることを特徴とする請求項4記載の回転電機。
  7. 円弧状に形成されたロータ磁極コアどうしを連結する連結部に電機子コイルが巻き回された電磁石どうしが、通電により前記ロータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された円弧状の永久磁石により前記電磁石のロータ磁極コアどうしが円環状に連結されたロータと、
    前記円弧状に形成されたステータ磁極コアどうしを連結する連結部に電機子コイルが巻き回された電磁石どうしが、通電により前記ステータ磁極コアに形成される磁極と同極側が対向するよう着磁された円弧状の永久磁石により前記電磁石のステータ磁極コアどうしが円環状に連結されたステータとを具備し、
    前記ステータ磁極コアが前記ロータ磁極コアと対向するように前記円環状のステータが円環状のロータを囲繞して設けられていることを特徴とする回転電機。
  8. 前記ロータ及びステータの対向する磁極部どうしが同極となるように各電機子コイルに通電され、前記ロータが回転して対向する磁極部どうしが異極となる位置で通電を停止する動作を繰り返して前記ロータが回転駆動されることを特徴とする請求項7記載の回転電機。
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