JP2004056876A - 被覆線のストリップ異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被覆線のストリップ装置において、1つの検出装置により、被覆線のストリップミスと挿入ミスの両異常とを検出できるようにする。
【解決手段】被覆線3の被覆5のみを切断する第1の切断装置4と、被覆線3の先端を切断する第2の切断装置20と、被覆線3の切断動作後、第1の切断装置4の刃(8、9)を被覆5に係合させたまま被覆線3と両切断装置4、20とを離間方向に相対移動させる移動装置7とを備える被覆線のストリップ装置1において、検出装置31は、検出部30により、被覆線3の挿入後の所定の時期における被覆5の有無に基づき、被覆線3の挿入ミスを検出すると共に、被覆線3と両切断装置4、20との相対移動開始後の所定の時期における被覆5の有無に基づき被覆線3のストリップミスを検出する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、被覆線のストリップ装置において、被覆線のストリップ工程の異常を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平10−38529号公報は、この種のストリップミス検出装置を開示している。そのストリップミス検出装置では、被覆線の挿入側に配設され被覆のみを切断する刃部と、先端側に配設され、被覆線(被覆および芯線)を切断する(切り落とす)刃部とを有する刃、および刃と対向して配設され同様に形成される刃との間に、両刃部を亘って被覆線が挿入される。
【0003】
ストリップ工程で刃による切断動作により、ストリップのために被覆が切り込みにより切断されると共に、被覆線の先端が切り落とされる。この切断動作後、ローラが逆回転して、被覆線を両刃から抜き取り、被覆を剥がす。その後、被覆線を検出装置のビームの中を通過させることにより、ストリップミス(被覆の切り込み不良等のため、被覆が引き抜かれない状態)を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の技術によると、検出装置は、ストリップミスを検出できるが、被覆線が所定の位置まで十分に挿入されていないといった挿入ミスを検出できない。ローラの回転不良や、ローラと被覆線の滑り等により、被覆線が所定の位置まで十分に挿入されないと、ストリップ長さの短い不良品となるにもかかわらず、これが検出されないという不都合がある。
【0005】
したがって、本発明の目的は、被覆線のストリップ装置において、ストリップ工程で1つの検出装置により、被覆線のストリップミスと挿入ミスの両異常を検出できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的のもとに、本発明は、挿入された被覆線の被覆のみを切断する第1の切断装置と、この第1の切断装置よりも被覆線の先端側に配設され挿入された被覆線を切断する第2の切断装置と、被覆線の切断動作後、第1の切断装置の刃を被覆に係合させたまま被覆線と両切断装置とを離間方向に相対移動させる移動装置とを備える被覆線のストリップ装置において、被覆線の挿入時における第1の切断装置と第2の切断装置との間に検出域が形成される検出部を備える検出装置を設け、この検出装置は、被覆線の挿入後の所定の時期における被覆の有無に基づき、被覆線の挿入ミスを検出すると共に、被覆線と両切断装置との相対移動開始後の所定の時期における被覆の有無に基づき被覆線のストリップミスを検出することを特徴とする(請求項1)。
【0007】
検出部は、付勢されて被覆に当接し、検出部の移動位置から被覆の有無を検出することを特徴とする(請求項2)。検出部は、第1の切断装置および第2の切断装置のいずれか一方に保持されて、相対移動後も、検出域は第1の切断装置と第2の切断装置との間に維持され、挿入ミスとストリップミスは、相対移動開始後の同一時期に検出される(請求項3)。
【0008】
第2の切断装置は、接離可能な一対の刃を備えると共に、第1の切断装置および第2の切断装置の少なくとも一方は、被覆線の延在方向に他方と相対移動するストリップ長さ変更手段を備え、前記検出部は、第2の切断装置のいずれか一方の刃の支持部材に保持されることを特徴とする(請求項4)。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1ないし図6は、被覆線のストリップ装置1において、本発明による被覆線のストリップ異常検出装置2を示している。
【0010】
被覆線のストリップ装置1は、所定の位置に挿入された被覆線3の被覆5のみを切断するために、一対の刃として第1固定刃8と第1可動刃9とからなる第1の切断装置4と、この第1の切断装置4よりも被覆線3の先端側に配設され、挿入された被覆線3を切断するために、一対の刃として第2固定刃21と第2可動刃22とからなる第2の切断装置20と、被覆線3の切断動作後、第1の切断装置4の第1固定刃8と第1可動刃とを被覆5に係合させたまま被覆線3と第1の切断装置4、第2の切断装置20とを離間(離す)方向に相対移動させる移動装置7とを備える。
【0011】
第1の切断装置4は、第1固定刃8、第1可動刃9のほか、第1固定刃8を支える支持部材42、この支持部材42を支える切断装置ベース11、第1可動刃9を支える支持部材43、この支持部材43を支える可動刃ベース12、可動刃ベース12を移動させる可動刃駆動手段としての可動刃駆動用エアシリンダ15からなる。なお、第1固定刃8および第1可動刃9は、被覆線3の剥がされるべき被覆5を切り込んだ後、剥がされるべき被覆5に係合し、それを被覆線3の芯材19から引き抜く部材を兼用している。
【0012】
切断装置ベース11は、ストリップ装置ベース10の上でスライドガイド13によって被覆線3の長手方向に移動自在となっている。また、可動刃ベース12は、第1可動刃9を第1固定刃8に接近させるために、切断装置ベース11の上で切断装置ベース11と一体に形成されている切断方向のガイドレール14に沿って移動可能となっている。そして、可動刃駆動用エアシリンダ15は、切断方向のガイドレール14に平行な向きで、切断装置ベース11の一端に固定され、シリンダロッド15aにより可動刃ベース12に連結されている。
【0013】
第2の切断装置20は、第1の切断装置4よりも被覆線3の先端側に配設されており、挿入された被覆線3の先端を切断して切り落とし、被覆5の剥がし長さを一定とするために、一対の刃として第2固定刃21、第2可動刃22のほか、ストリップ長さ変更手段6を有している。第2固定刃21は、第1固定刃8に対向する状態で支持部材44に固定され、また、第2可動刃22は、第1可動刃9に対向する状態で支持部材45に固定されている。なお、支持部材44は、第2の切断装置20の第2固定刃21、第2可動刃22に向き合う側面で当接面44aを形成している。
【0014】
支持部材44は、被覆線3の延在方向で支持部材42に固定されている第1ガイドロッド46に案内され、被覆線3の延在方向に移動可能となっている。また支持部材45は、被覆線3の延在方向で可動刃ベース12に固定されている第2ガイドロッド47に案内され、被覆線3の延在方向に移動可能となっている。支持部材44と支持部材45とは、一方例えば支持部材44に固定されている切断方向の第3ガイドロッド48と、他方の支持部材45に形成されている切断方向のガイド孔50との変位可能な嵌まり合いにより、被覆線3の延在方向の位置関係を維持しながら、切断方向に移動できるようになっている。
【0015】
ストリップ長さ変更手段6は、被覆5の剥ぎ取り長さつまりストリップ長さを決定するために、第1固定刃8、第1可動刃9と第2固定刃21、第2可動刃22との間隔を変更し、可動刃ベース12の側において、圧縮スプリング49、ストリップ長さ変更ダイヤル16、ストリップ長さ変更用の偏心ブロック体17を備える。
【0016】
なお第1固定刃8、第1可動刃9、第2固定刃21および第2可動刃22は、図7のように、V字状の刃先を有している。これらのうち、第2固定刃21の全体的な形状は、取付け位置の関係からL字状となっている。
【0017】
前記の上記のように、第2固定刃21と一体の支持部材44、第2可動刃22と一体の支持部材45は、それぞれ第1ガイドロッド46、第2ガイドロッド47に沿って移動自在である。圧縮スプリング48は、可動刃ベース12と支持部材45の収容穴との間で被覆線3の延在方向にあって、第2可動刃22と一体の支持部材45を第1可動刃9の方向に付勢しており、偏心ブロック体52は、圧縮スプリング48の付勢力に対抗する位置で支持部材45の側面に当接して、第1固定刃8、第1可動刃9と第2固定刃21、第2可動刃22との間隔つまり被覆5の剥ぎ取り長さ(ストリップ長さ)を決定する。
【0018】
なお、偏心ブロック体17は、偏心多角形カム状であり、ストリップ長さ変更ダイヤル16と同じ軸27により可動刃ベース12に回転自在に支持され、軸27の回転中心から異なる距離の8つの辺を有し、支持部材45に当接する辺(ストリップ長さ設定面)を変えるこことによってストリップ長さを決定する。これにより、作業者は、ストリップ長さ変更ダイヤル16を回転させることにより、ストリップ長さを簡単な操作により選択できる。
【0019】
移動装置7は、被覆線3の剥がされるべき被覆5に第1の切断装置4の第1固定刃8および第1可動刃9を係合させつつ、被覆線3と第1の切断装置4(第1固定刃8および第1可動刃9)とを離間方向(離れる方向)に相対移動させるために、移動手段として移動用エアシリンダ18を備える。この移動用エアシリンダ18は、ストリップ装置ベース10の上に取付けられ、シリンダロッド18aによって切断装置ベース11に連結されている。なお、切断装置ベース11は、ストリップ装置ベース10の上に取付けられているスライドガイド13に沿って往復移動可能となっている。この結果、第1の切断装置4および第2の切断装置20は、被覆線3に対して切断装置ベース11と共に被覆線3の延在方向に相対的に往復移動することになる。
【0020】
ちなみに、被覆線3は、第1の切断装置4の第1固定刃8、第1可動刃9、および第2の切断装置20の第2固定刃21、第2可動刃22の間に挿入される位置で、一対のチャック23とチャック24との間に挟持される。これらのチャック23、24は、例えばストリップ装置ベース10の上に取付けられ、チャック駆動エアシリンダ25により開閉される。
【0021】
つぎに、本発明に係る被覆線のストリップ異常検出装置2は、上記の被覆線のストリップ装置1において、被覆線3の挿入ミス、および被覆線3のストリップミスを検出するために、検出装置31を有している。検出装置31は、被覆線3の挿入後の所定の時期における被覆5の有無に基づき、被覆線3の挿入ミスを検出すると共に、被覆線3と第1の切断装置4および第2の切断装置20との相対移動開始後の所定の時期における被覆5の有無に基づき、被覆線3のストリップミスを検出する。
【0022】
具体的に記載すると、検出装置31は、被覆線3の挿入ミス、ストリップミスを検出するために、検出部30を備える。この検出部30は、被覆検出レバー33の一端に被覆5に当接可能な突片により構成されており、引張りスプリング26により付勢され、被覆線3の挿入時において、第1の切断装置4と第2の切断装置20との間を検出域としている。
【0023】
ちなみに引張りスプリング26の弾力に基づいて、検出部30により付勢される被覆線3は、この付勢力を受ける位置で受け部材36により受け止められる。この受け部材36は、ピアノ線で形成され、弾性を有する取付けねじ兼用の受け部材ホルダ37により支持部材45に取付けられている。
【0024】
被覆検出レバー33は、レバーピン32を介して第2固定刃21の支持部材44に回動可能に保持され、引張りスプリング26によって図で反時計方向に付勢され、他端で被検知部35を形成している。引張りスプリング26は、被覆検出レバー33と支持部材42に固定されたレバーストッパ29との間に掛け渡されている。レバーストッパ29は、被覆検出レバー33に当たる位置で、その移動量を規制している。検出部30の移動量は、被覆検出レバー33でのレバー比により拡大されて、被検知部35の移動量となる。
【0025】
被検知部35は、センサー34の検知域に臨んでいる。センサー34は、支持部材44に固定され、例えば光電式で投光器34aと受光器34bとで構成されている。センサー34の検知域(投光器34aと受光器34bとの間の光路)に被覆検出レバー33の被検知部35が進出すると、センサー34は、被覆検出信号を出力する。
【0026】
さらに、検出部30は、弾性部材としてのねじりスプリング28と被覆除去レバー38とによっても、被覆5に当接する方向に付勢されている。被覆除去レバー38は、支持部材42に対してピン39によって回動可能に支持され、ねじりスプリング28の弾力により時計方向に付勢されており、図1および図2のように、一端の作用片40を被覆検出レバー33に当接させているとき、被覆検出レバー33を反時計方向に付勢しているが、図3ないし図6などのように、他端の受け片41で可動刃ベース12の動きにより、反時計方向の力を受けたとき、作用片40を被覆検出レバー33から離す。
【0027】
つぎに、被覆線のストリップ装置1およびストリップ異常検出装置2の動作を図1ないし図6および図8を参照しながら説明する。なお、図8は、被覆線のストリップ装置1およびストリップ異常検出装置2の各部の動作およびストリップ異常信号の発生状況を時間軸上で示している。
【0028】
図1および図2のように、作業の開始前に、可動刃ベース12は、後退しており、切断装置ベース11は、前進している。この状態で、作業者または例えばローラ式の自動挿入装置は、被覆線3を第1の切断装置4の第1固定刃8と第1可動刃9と間、第2の切断装置20の第1固定刃21と第1可動刃22と間に挿入し、被覆線3の先端を支持部材44の当接面44aに当て、所定の挿入位置に設定する。
【0029】
この後、作業者によるフットスイッチの操作、または自動挿入装置からの指令によるチャック駆動エアシリンダ25の作動により、一対のチャック23、24は、所定の挿入位置の被覆線3を挟持し、この状態で固定する。
【0030】
この後に、可動刃駆動用エアシリンダ15は、可動刃ベース12を前進方向に移動させ、第1可動刃9、第2可動刃22および受け部材36を第1固定刃8、第2固定刃21に向けて前進させ、被覆線3の切断動作を開始し、所定の前進位置で停止させることにより、被覆線3の切断動作を終了させる。
【0031】
この切断動作の期間で、第1固定刃8と第1可動刃9とは、被覆線3の被覆5のみに切り込みを入れた後、切り込み部分に係合する。これにより、先端の被覆5は、第1固定刃8と第1可動刃9との先端方向への移動により、被覆線3の芯材19から剥ぎ取れる状態となる。可動刃ベース12が所定の前進位置で停止するから、覆線3の芯材(導線)19は、第1固定刃8、第1可動刃9により切断されることはない。また、第2の切断装置20の第2固定刃21と第2可動刃22とは、被覆線3(被覆5・芯材19)の先端を切断して切り落とし、その先端部分の長さを揃える。
【0032】
この切り込み、切断動作の過程で、可動刃ベース12が被覆除去レバー38の受け片41に当たり、それを反時計方向に回動させるため、被覆検出レバー33は、反時計方向に回動可能となって、被覆線3の先端は、検出部30に当たり、引張りスプリング26の付勢力のみにより、検出部30と受け部材36との間で挟持される。
【0033】
次に、移動装置7の移動用エアシリンダ18は、切断装置ベース11を後退方向に駆動させることによって、ストリップ動作を開始し、第1の切断装置4の第1固定刃8、第1可動刃9、および第2の切断装置20の第1固定刃21、第1可動刃22を被覆線3から離間する方向(被覆線3の先端方向)に移動させて、切断装置ベース11を停止させて、ストリップ動作を終了する。
【0034】
このストリップ動作により、図3および図4に示すように、第1固定刃8と第1可動刃9とは、被覆5の切り込み部分に係合したままの後退移動により、所定の長さの被覆5を芯材19から揃えた先端方向に剥ぎ取る。この間にも、剥ぎ取られた先端の被覆5は、検出部30と受け部材36との間で挟持されている。剥ぎ取られた被覆5の長さは、第1固定刃8・第1可動刃9と第2固定刃21・第2可動刃22との間の距離によ決定されるから、露出する芯材19の長さも、一定である。既述のように、被覆5の剥ぎ取り長さ(芯材19の露出長さ)は、ストリップ長さ変更ダイヤル16により加減できる。
【0035】
この後に、ストリップ異常検出期間が設定されているため、センサー34の受光器34bは、検知域で投光器34aからの光の有無を検出する。図3および図4のように、ストリップ動作が正常に行われているとき、受け部材36が被覆5を介して、検知部30をその付勢力に抗して押すため、被覆検出レバー33は、時計方向に回動し、被検知部35を投光器34aと受光器34bとの間の検知域に進出し、その検知域での光路を遮っている。このため、センサー34は、図8のように、被覆検出信号を発生し、これに基づいてストリップ異常検出装置2の図示しない判定部は、図8のストリップ異常信号を発生しない。なお、受け部材ホルダ37に対する受け部材36の取付位置を調整することにより、第1可動刃9の先端と受け部材36の先端との位置関係が被覆線3の太さに応じて調整できる。
【0036】
これに対して、図5のように、第1固定刃8と第1可動刃9とによる被覆5に対する切り込み不足等により、第1固定刃8と第1可動刃9と被覆材5との係合が不十分などの原因で、ストリップミス(剥ぎ取り不良)が発生したときに、または図6のように、被覆線3の挿入不足や、被覆線3の所定位置への挿入後の引き戻しなどの原因で、被覆線3の挿入ミスが発生していたときに、被覆5は、検出部30の検出域に存在しない。このため、検出部30は、被覆5に当たらず、それを検出しない。
【0037】
従って、被覆検出レバー33は、被覆5に当たらない分だけ、引張りスプリング26の付勢力により反時計方向に多く回動し、被検知部35を投光器34aと受光器34bとの間の検知域から変位させ、検知域での光路を開放する。このとき、センサー34は、投光器34aから受光器34bへの光を検出して、これにもとづいて被覆検出信号を発生しない。このため、判定部は、図8のストリップ異常信号を発生する。
【0038】
ストリップ異常検出期間が経過したら、可動刃駆動用エアシリンダ15は、可動刃ベース12を後退させ、これとともに第1可動刃9、第2可動刃22および受け部材36をもとの位置に復帰させる。可動刃ベース12の後退によって、被覆除去レバー38は、ねじりスプリング28に付勢されて、時計方向に回動し、作用片40により被覆検出レバー33を反時計方向に回動させる。このとき、被覆検出レバー33の検出部30は、第1固定刃8と第2固定刃21との間に保持され、剥ぎ取られた被覆5を刃先方向に強く押圧し、第1固定刃8と第2固定刃21との間から剥ぎ取られた被覆5を強制的に排出し、除去する。
【0039】
このように、被覆線3のストリップ工程で、被覆線3の挿入ミスと被覆5のストリップミスは、同時に検出されて、共にストリップ異常として扱われる。ストリップ異常が検出され、ストリップ異常信号が出力されると、その被覆線3について次の端子圧着工程に進まない。このように、1つの検出装置31で、被覆線3のストリップミスおよび挿入ミスの両ストリップ異常を検出することが可能となる。
【0040】
最後に、移動装置7の移動用エアシリンダ18は、切断装置ベース11を前進させることによって、次の被覆線3のストリップ動作に備える。
【0041】
第1の切断装置4では、被覆5と係合させるため一対の刃(剪断式の可動刃・固定刃、可動刃・可動刃)に限定されるが、第2の切断装置20では、一対の刃(剪断式の可動刃・固定刃、可動刃・可動刃)に限定されず、他の形式置例えばレーザ等の溶断手段などで構成することもできる。
【0042】
被覆線3と第1の切断装置4、第2の切断装置20との相対移動は、切断装置を移動させる代わりに、被覆線3を移動(把持装置を移動、または挿入装置を移動)させることによっても実現できる。また、ストリップ長さ変更手段6は、第1の切断装置4に限らず、第2の切断装置20に設けることもできる。
【0043】
さらに検出装置31において、検出方式は、検出部30が付勢されて被覆5に当接して、そのときの検出部30の移動位置(移動量)から被覆5の有無を検出するものに限らず、非接触式(光電式)であってもよい。
【0044】
また、被覆線3と、第1の切断装置4、第2の切断装置20との相対移動に伴う、検出域の第1の切断装置4、第2の切断装置20に対する位置変化には、2つのタイプA、Bがある。タイプAは、図示の例のように、検出装置31を両切断装置4、20の側で保持するタイプであり、相対移動後も、検出域は両切断装置4、20間に維持される。これに対して、タイプBは、検出装置31をチャック23、24側例えばストリップ装置ベース10により保持するタイプであり、相対移動後、検出域は、第1の切断装置4と第2の切断装置20との間の外に位置する。
【0045】
そして、挿入ミス検出の所定の時期、および被覆5の有無に基づく、挿入ミスならびに、刃を被覆5に係合する第1の切断装置4と被覆線3との相対移動に伴って発生するストリップミスの検出は、前記タイプAとタイプBでは、異なる。タイプAにおいて、挿入ミス検出時期は、相対移動開始後を含み、挿入ミス時およびストリップミス時には、被覆無しとなる。これに対して、タイプBにおいて、挿入ミス検出時期は、相対移動開始前であり、挿入ミス時には、被覆無しで、ストリップミス時には、被覆5と検出部30とは相対移動せず、被覆有りとなる。なお、図示の例は、タイプAに属するが、検出部30は、レバーストッパ29により被覆5へ当接しないように規制されているので、切断動作に伴って被覆5が検出部30の当接位置に移動してから検出可能となる。
【0046】
さらに、タイプAにおける、挿入ミスとストリップミスの検出時期は、図示の例のように、同一であってもよい。つまり、検出部30は両切断装置4、20のいずれか一方に保持されて、相対移動後も検出域は、第1の切断装置4と第2の切断装置20との間に維持され、挿入ミスおよびストリップミスは、相対移動開始後に、同一時期に検出される。なお、タイプAにおける、挿入ミスとストリップミスの検出時期は、異なっていてもよい。
【0047】
【発明の効果】
請求項1によれば、第1の切断装置、第2の切断装置、移動装置を備える被覆線のストリップ装置において、検出装置は、被覆線の挿入後の所定の時期における被覆の有無に基づき、被覆線の挿入ミスを検出すると共に、被覆線と第1の切断装置、第2の切断装置との相対移動開始後の所定の時期における被覆の有無に基づき、被覆線のストリップミスを検出する。このため、1つの検出装置で、被覆線のストリップミスと挿入ミスの両ストリップ異常を検出することが可能となる。
【0048】
請求項2によれば、検出部が付勢されて被覆に当接し、検出部の移動位置から被覆の有無を検出するから、被覆線のストリップミスと挿入ミスの両ストリップ異常をともに検出部の移動量から簡単に検出できる。
【0049】
請求項3によれば、検出部は、第1の切断装置、第2の切断装置のいずれか一方に保持されて、相対移動後も、検出域は、第1の切断装置と第2の切断装置との間に維持されるから、挿入ミスとストリップミスとは相対移動開始後の同一時期に同一の手段により検出できる。
【0050】
請求項4によれば、第2の切断装置は、接離可能な一対の刃を備えると共に、第1の切断装置および第2の切断装置の少なくとも一方は被覆線の延在方向に他方と相対移動するストリップ長さ変更手段を備え、前記検出部は、第2の切断装置のいずれか一方の刃の支持部材に保持され、ストリップ長さが変更されても、検出域は、常に第2の切断装置から所定の位置に形成されるから、被覆線の挿入のばらつぎによるストリップ長さのばらつきは、常に一定の範囲内に抑えることができ、製品が安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】被覆線のストリップ装置1および本発明のストリップ異常検出装置2において被覆線3の挿入時の平面図である。
【図2】図1の要部の拡大平面図である。
【図3】被覆線のストリップ装置1および本発明のストリップ異常検出装置2において正常なストリップ時の平面図である。
【図4】図3の要部の拡大平面図である。
【図5】被覆線のストリップ装置1および本発明のストリップ異常検出装置2においてストリップミス発生時の要部の拡大平面図である。
【図6】被覆線のストリップ装置1および本発明のストリップ異常検出装置2において挿入ミス発生時の要部の拡大平面図である。
【図7】第1の切断装置4の第1固定刃8、第1可動刃9、および第2の切断装置20の第2固定刃21、第2可動刃22の正面図である。
【図8】被覆線のストリップ装置1およびストリップミス検出装置2の動作説明図である。
【符号の説明】
1 被覆線のストリップ装置
2 被覆のストリップ異常検出装置
3 被覆線
4 第1の切断装置
5 被覆
6 ストリップ長さ変更手段
7 移動装置
8 第1固定刃
9 第1可動刃
10 ストリップ装置ベース
11 切断装置ベース
12 可動刃ベース
13 スライドガイド
14 ガイドレール
15 可動刃駆動用エアシリンダ  15a シリンダロッド
16 ストリップ長さ変更ダイヤル
17 偏心ブロック体
18 移動用エアシリンダ   18a シリンダロッド
19 芯材
20 第2の切断装置
21 第2固定刃
22 第2可動刃
23 チャック
24 チャック
25 チャック駆動エアシリンダ
26 引張りスプリング
27 軸
28 ねじりスプリング
29 レバーストッパ
30 検出部
31 検出装置
32 レバーピン
33 被覆検出レバー
34 センサー 34a 投光器  34b 受光器
35 被検知部
36 受け部材
37 受け部材ホルダ
38 被覆除去レバー
39 ピン
40 作用片
41 受け片
42 支持部材
43 支持部材
44 支持部材 44a当接面
45 支持部材
46 第1ガイドロッド
47 第2ガイドロッド
48 第3ガイドロッド
49 圧縮スプリング
50 ガイド孔

Claims (4)

  1. 挿入された被覆線の被覆のみを切断する第1の切断装置と、この第1の切断装置よりも被覆線の先端側に配設され挿入された被覆線を切断する第2の切断装置と、被覆線の切断動作後、第1の切断装置の刃を被覆に係合させたまま被覆線と両切断装置とを離間方向に相対移動させる移動装置とを備える被覆線のストリップ装置において、
    被覆線の挿入時における第1の切断装置と第2の切断装置との間に検出域が形成される検出部を備える検出装置を設け、この検出装置は、被覆線の挿入後の所定の時期における被覆の有無に基づき、被覆線の挿入ミスを検出すると共に、被覆線と両切断装置との相対移動開始後の所定の時期における被覆の有無に基づき被覆線のストリップミスを検出することを特徴とする被覆線のストリップ異常検出装置。
  2. 検出部が付勢されて被覆に当接し、検出部の移動位置から被覆の有無を検出することを特徴とする請求項1記載の被覆線のストリップ異常検出装置。
  3. 検出部は第1の切断装置および第2の切断装置のいずれか一方に保持されて、相対移動後も、検出域は第1の切断装置と第2の切断装置との間に維持され、挿入ミスとストリップミスは、相対移動開始後の同一時期に検出されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の被覆線のストリップ異常検出装置。
  4. 第2の切断装置は、接離可能な一対の刃を備えると共に、第1の切断装置および第2の切断装置の少なくとも一方は、被覆線の延在方向に他方と相対移動するストリップ長さ変更手段を備え、前記検出部は、第2の切断装置のいずれか一方の刃の支持部材に保持されることを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3記載の被覆線のストリップ異常検出装置。
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