JP2004056543A - スクランブル放送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スクランブルして伝送される番組を受信するシステムで、定期に更新するワーク鍵が更新された場合に、更新前のワーク鍵識別およびワーク鍵を記憶し、番組視聴時に参照する。例えば蓄積された番組をワーク鍵の更新を越えて再生した場合に、古いワーク鍵識別とワーク鍵の参照により、ワーク鍵更新前に蓄積した番組の視聴ができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、番組内容にスクランブルを行って放送される信号を受信するスクランブル放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に通信衛星や放送衛星を用いたデジタル放送システムでは、チャンネル単位、番組単位、時間単位など様々な方法で有料放送サービスが運営されている。スクランブル放送番組は、放送を行うセンタから各受信装置に対して、スクランブルして伝送する。また、有料放送番組では、全受信装置共通に、ECM(Entitlement Control Message)が多重されて伝送され、番組のスクランブルを解くための鍵や番組の属性情報を参照する契約情報を伝送する。各受信装置では、有料放送を視聴する場合には、EMM(Entitlement Management Message)で設定された個別の契約情報とECMで伝送された参照契約情報を比較し、視聴の可否の判定を行い、課金処理を行い、スクランブルを解き視聴することができる。
【0003】
しかしながら、契約更新が行われ、EMMの伝送により有効期限が更新され、ワーク鍵識別(KwID)、ワーク鍵(Kw)が更新された場合には、仮に更新前の番組を視聴しようとした場合には、記憶するワーク鍵識別とECM内のワーク鍵識別が不一致となり、基本的な契約がない「非契約」と判定される。受信装置内に蓄積装置を設け、一定期間の蓄積視聴を許すサービスを行った場合、蓄積された番組が契約更新時期を越えて再生視聴しようとしたとき、ワーク鍵識別の不一致で「非契約」となり、契約更新前に蓄積した番組の視聴ができなくなる問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のスクランブル放送受信装置では、蓄積された番組が契約更新時期を越えて再生視聴しようとしたとき、ワーク鍵識別の不一致で「非契約」となり、契約更新前に蓄積した番組の視聴ができなくなる、という問題がある。
【0005】
この発明の目的は、契約更新前に蓄積された番組を視聴しようとした場合に、正しく視聴できるスクランブル放送受信装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、この発明のスクランブル放送受信装置では、センタ側から受信側に番組をスクランブルして伝送し、該スクランブルを解くための情報を暗号化して伝送し、該暗号化された情報を解くための鍵を定期的に更新するシステムにあって、前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を識別する鍵識別情報を受信し、先に記録された鍵識別情報の記録を更新する手段と、前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を受信し更新記憶する手段と、鍵の更新時に、更新前の前記鍵識別情報を記憶する手段と、鍵の更新時に、更新前の前記鍵情報を記憶する手段と、番組の視聴時に、前記スクランブルを解くための情報内の参照鍵識別および前記更新前の鍵識別情報比較し、比較結果に基づき記憶する更新前の前記鍵情報をもとにスクランブルを解くための情報を復号する手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
また、センタ側から受信側に番組をスクランブルして伝送し、該スクランブルを解くための情報を暗号化して伝送し、該暗号化した情報を解くための鍵を定期的に更新するシステムにあって、前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を識別する鍵識別情報を受信し、先に記録された鍵識別情報の記録を更新する手段と、前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を受信し更新記憶する手段と、鍵の更新時に、更新前の前記鍵識別情報を記憶する手段と、鍵の更新時に、更新前の前記鍵情報を記憶する手段と、鍵の更新時に、前記変更前の鍵識別情報または変更前の前記鍵情報の有効期限を記憶する手段と、番組の視聴時に、前記スクランブルを解くための情報内の参照鍵識別および前記更新前の鍵識別情報比較し、更新前の鍵識別の比較結果に基づき、記憶する更新前の前記鍵情報をもとにスクランブルを解くための情報を復号する手段と、前記変更前の鍵識別情報または変更前の前記鍵情報の有効期限を判定する手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
上記した各手段により、更新前のワーク鍵識別(KwID)およびワーク鍵(Kw)を記憶し、それらを参照することにより、契約更新前の蓄積された番組の視聴を可能とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この発明の一実施の形態について説明するためのスクランブル放送受信装置における構成図である。この受信システムは、受信機能の基本部分を実現する受信機本体100と、スクランブル放送受信制御機能を実現するモジュールであるICカード200を使用した例を示す。
【0010】
図1において、ICカード200は、ICカード個別のID番号がIDメモリ201に記憶されている。電源ON時またはICカード200を受信機本体100に装着したときに、受信機本体100はICカード200内のIDメモリ201からID番号を読み出し、受信機本体100内のIDメモリ101に記憶する。
【0011】
入力端子102には、アンテナで受けた信号を周波数ダウンコンバートした放送信号が入力される。チューナ回路103では、信号の選択、復調、データの誤り訂正処理を行う。一般には、放送信号はQPSK変調や8相PSK、誤り訂正方式としてはリードソロモン誤り訂正符号、畳み込み符号などが用いられる。チューナ回路103からは復調、及び誤り訂正されたパケット形式の信号が出力され、パケット形式のデータは、一般にはISO13818−1規格(MPEG2 system規格)のデータが用いられ、パケットデータには複数の放送信号、制御データが含まれる。
【0012】
チューナ回路103から出力されたパケット信号は、デスクランブラ104に入力される。デスクランブラ104では、選択したスクランブル放送番組のスクランブルを解く回路である。
【0013】
さらにチューナ回路103から出力されたパケット信号は、蓄積装置104にも供給される。蓄積装置105は、番組を一時的な蓄積を行う装置であり、例えばハードディスクのような大容量な記憶装置であり、ここでは、蓄積装置105を持った蓄積サービスを前提に説明する。
【0014】
蓄積装置105は番組の蓄積装置であり、スクランブルされた状態で番組を蓄積する。また、スクランブル放送番組においては、番組に多重されているECMも蓄積する。蓄積された番組を後で再生する場合には、蓄積装置105から、番組とECMを再生して視聴を行う。
【0015】
デスクランブルされた信号は、デコーダ回路106に入力される。デコーダ回路106では、放送信号の分離処理、映像音声信号のデコード処理を行う。また、多重された制御信号の分離も行う。
【0016】
制御信号受信回路107では、放送信号に多重されている番組選択情報などを放送信号から分離して制御回路108に出力し、制御回路108において番組選択処理を行う。また、番組に多重されたECM,EMMのデータを分離する。
【0017】
表示回路109では、デコードされた映像音声信号に、操作メニューやメッセージ等、利用者との表示インターフェースを行う文字、図形等が重畳し、TV信号に変調を行った後に出力端子110に出力される。出力端子110にはTV受像機が接続され、利用者は放送信号を視聴することができる。
【0018】
キー入力回路111は、利用者の操作インターフェースを行うもので、利用者の番組選択などの選択内容を制御回路108に出力する。制御回路108では、受信した番組選択情報から表示回路109で利用者に番組のメニューを表示し、利用者は番組を選択してキー入力回路111に選択情報を入力する。制御回路108では、チューナ回路103、デスクランブラ104、デコーダ回路106などを制御し、利用者の選択した番組を出力端子110に出力する。
【0019】
番組視聴中にEMMデータを受信した場合には、制御回路108において、IDメモリ101に記憶するID番号を用いて、自分のEMMデータのみを受信処理する。受信したEMMデータは、ICカード200内のモジュール制御回路202に対して、I/F(インターフェース)112、203を介して送られ、ICカード200では、受信したEMMデータを復号し、契約情報は契約情報メモリ204に、有効期限は、有効期限メモリ205に、ワーク鍵(Kw)とワーク鍵識別(KwID)は、ワーク鍵(Kw)/ワーク鍵識別メモリ206に記憶する。
【0020】
受信した放送番組がスクランブル放送番組である場合には、ECMがスクランブル放送番組に多重されている。ECMは全受信装置共通のデータであり、番組の属性やスクランブルを解くためのデスクランブル鍵などの番組情報で構成される。ECMデータは、制御回路108からICカード200内のモジュール制御回路202に対して、I/F112、203を介して送られ、モジュール制御回路202では、ECMで示されたワーク鍵識別と、ワーク鍵(Kw)/ワーク鍵識別メモリ206に記憶するワーク鍵識別(KwID)の一致確認を行い、一致した場合には基本的な「契約」と見なし、記憶するワーク鍵(Kw)を用いてECMの復号を行う。
【0021】
もし、一致しない場合には、基本的な「非契約」と見なされる。さらにECM内の現在時刻と有効期限メモリ205に記憶する契約の有効期限の検査を行い、EMMデータで設定された契約情報メモリ204内の契約情報とECM内の参照契約情報を比較し、詳細の契約の確認を行い、スクランブル放送番組の視聴可否の判定を行う。視聴可能であるならばECMデータ内のスクランブル鍵(Ks)を、受信機本体100内の制御回路108に送る。制御回路108からデスクランブラ104にデスクランブル鍵を与え、スクランブル放送番組のデスクランブルが行われ、スクランブル放送番組の視聴ができる。
【0022】
ICカード200内の変更ワーク鍵(Kwold)/ワーク鍵識別(KwIDold)メモリ207は、契約更新により、ワーク鍵とワーク鍵識別が更新になった場合、更新前のワーク鍵とワーク鍵識別を記憶する。更新は複数回あり得るので、複数の更新前のワーク鍵識別を記憶してもよい。
【0023】
ここで、センタから受信装置に伝送されてくるEMMおよびECM2について図2を用い説明する。図2(a)はEMMの形式例を、図2(b)はECMの形式例をそれぞれ示す。
【0024】
まず、図2(a)において、211は受信装置を特定するためのIDであり、このID211に一致する受信装置に対して伝送される。有効期限212は、契約内容の有効期限を示し、例えば1年毎に、契約更新が行われ、有効期限が更新される。契約情報213は、受信装置を利用する利用者の契約内容を示し、契約内容に従い視聴の可否が決まる。
【0025】
ワーク鍵識別(KwID)214、ワーク鍵(Kw)215は、後述するECMの暗号を解くための鍵とその識別である。一般にEMMは、個別の鍵で暗号化されて伝送され、有効期限212からワーク鍵(Kw)215までの範囲で暗号化され、改ざん検出216は、EMMが不正者によって改ざんされることを防止するための検査データである。
【0026】
また、システムのセキュリティを確保するためや契約上の性質から、鍵の更新を定期的に行う必要があり、例えば、有効期限を定め、契約更新間隔を1年として、EMMを1年周期で更新し、有効期限212、ワーク鍵識別(KwID)214、ワーク鍵(Kw)215を更新する。
【0027】
図2(b)において、ECMは時刻情報222からスクランブル鍵(Ks)225までの範囲が、契約された受信装置にあらかじめ設定されたワーク鍵(Kw)を鍵として、暗号化して伝送される。ワーク鍵識別221はワーク鍵(Kw)を特定するための識別である。時刻情報222は、番組が放映される時刻を表す。参照契約情報223は、あらかじめ受信装置に設定された契約情報と比較参照するための情報であり、両者の比較により、契約の判定を行う。番組情報224は、例えば番組の番号や属性などを示す。スクランブル鍵(Ks)225は、スクランブル伝送される番組のスクランブルを解くための鍵であり、参照契約情報223などの確認と、課金処理を行った後に受信装置で使用され、スクランブル伝送された番組のデスクランブルを行い、利用者は番組視聴することができる。改ざん検出226は、ECMが不正者によって改ざんされることを防止するための検査データである。
【0028】
次に図3のフローチャートを用い、センタから伝送されるEMMに対する図1の受信機本体およびICカードでの処理動作について説明する。
受信機本体100では、あらかじめIDをICカード200から設定されている。受信機本体100において、ステップS11で番組の選択受信を行うと、放送番組信号に多重されているEMMの受信が可能となる。ステップS12においてEMMを検知すると、ステップS13においてIDの比較処理を行い、ステップS14でIDが一致したならば、ステップS15で受信したIDの一致するEMMを受信機本体100から、ICカード200に送られる。
【0029】
ICカード200では、ステップS16で受信機本体100からEMMを受信し、ステップ17でICカード固有の鍵を用いて復号を行う。ステップS18において契約の更新がある場合には、ステップS19で現在記憶するワーク鍵(Kw)を変更ワーク鍵(Kwold)として、変更ワーク鍵(Kwold)/ワーク鍵識別(KwIDold)メモリ207に記憶する。ステップS20で現在記憶するワーク鍵識別(KwID)を変更ワーク鍵識別(KwIDold)として、変更ワーク鍵(Kwold)/ワーク鍵識別(KwIDold)メモリ207に記憶する。ステップS21において、入力したEMM内の新しいワーク鍵(Kw)、ワーク鍵識別(KwID)をワーク鍵(Kw)/ワーク鍵識別(KwID)メモリ206に記憶し、新しいワーク鍵(Kw)、ワーク鍵識別(KwID)が設定される。ステップS22でEMM内の新しい有効期限、契約情報が設定される。
【0030】
図4は、受信機本体およびICカードにおいて、受信装置がスクランブル放送番組を選択または蓄積装置から蓄積番組を再生した場合のECMの処理について説明するためのフローチャートである。
【0031】
受信機本体100において、ステップS31で、スクランブル放送番組の選択または蓄積装置101からの再生を行う。ステップS32でECMが検知されると、ステップS33でECMを受信機本体100からICカード200に送る。ICカード200において、ステップS40で受信機本体100からECMを受信すると、ステップS41でECM内のワーク鍵識別(KwID)とワーク鍵(Kw)/ワーク鍵識別(KwID)メモリ206内のワーク鍵識別(KwID)を比較し、一致するする場合は、ステップS46でワーク鍵(Kw)/ワーク鍵識別(KwID)メモリ206に記憶するワーク鍵(Kw)を鍵としてECMを復号する。ステップS47でECMの現在時刻と有効期限メモリ205に記憶する有効期限との比較を行い、ステップS49でECM内の参照契約情報と契約情報効メモリ204に記憶する契約情報との比較を行い、全て良ければ、ステップS51でスクランブル鍵(Ks)を受信装置に送る。
【0032】
ステップS42でワーク鍵識別KwIDが一致しない場合には、ステップS43で変更ワーク鍵(Kwold)/ワーク鍵識別(KwIDold)メモリ207内の過去のワーク鍵識別(KwIDold)と比較し、一致した場合には、過去の番組と判断し、ステップS45で過去のワーク鍵(Kwold)を鍵として用いて、ECMの復号を行う。もし、ステップS43において、一致する過去のワーク鍵識別が存在しない場合には、ステップS53で非契約エラーを受信機本体100に出力する。
【0033】
ステップS48において有効期限切れと判断されれば、ステップS52で受信機本体100に有効期限切れのエラーを出力する。また、ステップS49で契約エラーであるならば、ステップS53で非契約エラーを受信機本体100に出力する。
【0034】
受信機本体100において、ステップS34、ステップS36、ステップS38でICカード200からの応答を受信し、スクランブル鍵(Ks)を受信した場合には、ステップS35でデスクランブラにスクランブル鍵(Ks)を設定し、番組を視聴する。有効期限切れであるならば、ステップS37で有効期限切れのエラーを表示する。また、非契約エラーであるならば、ステップS39で非契約エラーのメッセージ表示を行う。
【0035】
この実施の形態によれば、蓄積視聴番組に対して、変更前のワーク鍵識別、ワーク鍵を記憶参照することにより、ワーク鍵更新が行われても、視聴することができる。
【0036】
次に、図5〜図9を用いてこの発明の他の実施の形態について説明する。この実施の形態は、変更前のワーク鍵識別、ワーク鍵の有効期限を設定記憶することにより、蓄積された番組の視聴期限を鍵の使用制限により放送事業者から蓄積視聴の制限を可能とするものである。なお、図1〜図4の一実施の形態で説明したものと同一の構成部分には同一の符号を付しその説明は省略する。
【0037】
図5と図1との構成の違いは、受信機本体100側では時計501を、ICカード200側で変更ワーク鍵有効期限メモリ208を新たに設けた部分である。すなわち、時計501は、放送局から伝送される時刻情報に基づき逐次更新される。受信機本体100からICカード200に時刻情報を送り、ICカード200内の時刻メモリ209に現在の時刻を記憶する。従って、見かけ上ICカード200内に時計を形成することができる。また、ICカード200では、受信機本体100から設定される時刻と時刻メモリ209に記憶する時刻を比較することによって、与えられる時刻の正当性、例えば、不正に時刻を過去に改ざんされるなどの判定を行うことができる。
【0038】
変更ワーク鍵有効期限メモリ208は、契約更新前のワーク鍵の有効期限を記憶するメモリであり、EMMで契約更新を行った場合に、過去の有効期限または更新時に伝送される変更前のワーク鍵の有効期限を記憶する。
【0039】
図6は、契約更新時に伝送されるEMMデータの構成例を示し、図2(b)のEMMデータ構成との違いは、変更ワーク鍵有効期限601がある点である。
変更ワーク鍵有効期限601は、契約更新によって記憶する変更前のワーク鍵およびワーク鍵識別の有効期限を表し、契約更新時に放送局から変更前のワーク鍵およびワーク鍵識別の有効期限を指定することができる。契約更新の運用により、変更ワーク鍵有効期限601をEMMで伝送することなく、変更前の既に記憶された有効期限を、変更ワーク鍵有効期限としてもよい。
【0040】
図7のフローチャートは、センタから伝送されるEMMに対する図5に示す受信装置での処理動作を説明するためのものである。図3のフローチャートとの違いは、ステップ20,21の間にステップ71という処理が追加された点である。
【0041】
すなわち、ICカード200のステップS71で、契約更新時にEMMで伝送される変更前のワーク鍵有効期限を変更ワーク鍵有効期限メモリ208に記憶する。
図8のフローチャートは、受信装置がスクランブル放送番組を選択または蓄積装置から蓄積番組を再生した場合の図5に示す受信装置のECM処理の動作を説明するためのものである。このフローチャートは、図4のステップS33に現在時刻を加えたステップS81の処理と図4のステップS45とS47の間にS82,S83の処理ステップを追加したものである。
【0042】
すなわち、受信機本体100の処理において、ステップS81で受信機本体100からICカード200に対してECMと現在時刻を送る。
ICカード200の処理において、ステップS44で、ワーク鍵識別(KwIDold)が一致した場合、ステップS45でECMを変更ワーク鍵(Kwold)/ワーク鍵識別(KwIDold)メモリ207に記憶する変更前のワーク鍵を用いて復号する。ステップS82で、受信機本体100から与えられた現在時刻と変更ワーク鍵有効期限メモリ208内の有効期限の比較判定を行い、ステップS83で、有効期限内であるならば、ステップS47により現在の有効期限の判定を行い、契約判定の後、視聴のためのスクランブル鍵(Ks)の出力処理を行う。ステップS83で、変更前のワーク鍵有効期限切れである場合には、受信機本体100に対し、有効期限エラー情報を送り、受信機本体100において、例えば図9に示すようなエラーメッセージを画面に表示する。なお、図9は視聴しようとした番組の有効期限切れの場合のエラーメッセージ画面例である。
【0043】
以上のように、この実施の形態によれば、変更前のワーク鍵識別、ワーク鍵の有効期限を設定記憶することにより、蓄積した番組の視聴期限を鍵の使用制限による視聴制限を行うことができる。また、有効期限切れで視聴できない番組に対して、有効期限が切れて視聴できないことを受信装置の利用者に知らせることができる。
【0044】
この発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、たとえば、有料放送番組の視聴を例にあげて説明したが、スクランブルして伝送を行う無料放送においても同様の効果を奏することができる。また、受信装置は受信機本体とICカードから構成される例を示したが、受信装置に全ての機能がある構成などもあり、この発明の主旨に沿えば、上記した実施の形態に拘束されるものでもない。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のスクランブル放送受信装置によれば、蓄積視聴番組に対して、変更前のワーク鍵識別、ワーク鍵を記憶参照することにより、ワーク鍵更新が行われても、視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態について説明するためのブロック図。
【図2】センタから受信装置に伝送される情報の構成について説明するための説明図。
【図3】図1の動作について説明するためのフローチャート。
【図4】図1の動作について説明するためのフローチャート。
【図5】この発明の第2の実施の形態について説明するためのブロック図。
【図6】契約更新時にセンタより伝送されるEMMデータの構成例について説明するための説明図。
【図7】図5の動作について説明するためのフローチャート。
【図8】図5の動作について説明するためのフローチャート。
【図9】この発明の第2の実施の形態における画面表示例について説明するための説明図。
【符号の説明】
100・・・受信機本体
105・・・蓄積装置
200・・・ICカード
207・・・変更ワーク鍵(Kwold)/ワーク鍵識別(KwIDold)メモリ
501・・・時計
208・・・変更ワーク鍵有効期限メモリ
209・・・時刻メモリ
Claims (5)
- センタ側から受信側に番組をスクランブルして伝送し、該スクランブルを解くための情報を暗号化して伝送し、該暗号化された情報を解くための鍵を定期的に更新するスクランブル放送受信装置において、
前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を識別する鍵識別情報を受信し、先に記録された鍵識別情報の記録を更新する手段と、
前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を受信し更新記憶する手段と、
鍵の更新時に、更新前の前記鍵識別情報を記憶する手段と、
鍵の更新時に、更新前の前記鍵情報を記憶する手段と、
番組の視聴時に、前記スクランブルを解くための情報内の参照鍵識別および前記更新前の鍵識別情報比較し、比較結果に基づき記憶する更新前の前記鍵情報をもとにスクランブルを解くための情報を復号する手段とを具備することを特徴とするスクランブル放送受信装置。 - 少なくも、前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を識別する鍵識別情報を受信し、先に記録された識別情報の記憶を更新する手段と、前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を受信し更新記憶する手段と、鍵の更新時に更新前の前記鍵識別情報を記憶する手段と、鍵の更新時に更新前の前記鍵情報を記憶する手段と、番組の視聴時に前記スクランブルを解くための情報内の参照鍵識別および前記更新前の鍵識別情報比較し、比較結果に基づき記憶する更新前の前記鍵情報をもとにスクランブルを解くための情報を復号する手段と、をICカード内に構成してなることを特徴とする請求項1記載のスクランブル放送受信装置。
- センタ側から受信側に番組をスクランブルして伝送し、該スクランブルを解くための情報を暗号化して伝送し、該暗号化した情報を解くための鍵を定期的に更新するスクランブル放送受信装置において、
前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を識別する鍵識別情報を受信し、先に記録された鍵識別情報の記録を更新する手段と、
前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を受信し更新記憶する手段と、
鍵の更新時に、更新前の前記鍵識別情報を記憶する手段と、
鍵の更新時に、更新前の前記鍵情報を記憶する手段と、
鍵の更新時に、前記変更前の鍵識別情報または変更前の前記鍵情報の有効期限を記憶する手段と、
番組の視聴時に、前記スクランブルを解くための情報内の参照鍵識別および前記更新前の鍵識別情報比較し、更新前の鍵識別の比較結果に基づき、記憶する更新前の前記鍵情報をもとにスクランブルを解くための情報を復号する手段と、
前記変更前の鍵識別情報または変更前の前記鍵情報の有効期限を判定する手段とを具備することを特徴とするスクランブル放送受信装置。 - 少なくも、前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を識別する鍵識別情報を受信し、先に記録された識別情報の記憶を更新する手段と、前記スクランブルを解くための情報を復号するための鍵を受信し更新記憶する手段と、鍵の更新時に更新前の前記鍵識別情報を記憶する手段と、鍵の更新時に更新前の前記鍵情報を記憶する手段と、鍵の更新時に前記変更前の鍵識別情報または変更前の前記鍵情報の有効期限を記憶する手段と、番組の視聴時に前記スクランブルを解くための情報内の参照鍵識別および前記更新前の鍵識別情報比較し、更新前の鍵識別の比較結果に基づき記憶する更新前の前記鍵情報をもとにスクランブルを解くための情報を復号する手段と、をICカード内に構成してなることを特徴とする請求項3記載のスクランブル放送受信装置。
- 前記変更前の鍵識別情報または変更前の前記鍵情報の有効期限を判定する手段は、有効期限切れである場合に番組視聴の有効期限切れであることを表示することを具備することを特徴とする請求項3記載のスクランブル放送受信装置。
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JP2005295408A (ja) * | 2004-04-02 | 2005-10-20 | Tepco Uquest Ltd | 暗号化装置,復号化装置,暗号化復号化システム,鍵情報更新システム |
WO2014207880A1 (ja) | 2013-06-27 | 2014-12-31 | 富士通株式会社 | 情報処理装置、宛先情報更新方法、およびプログラム |
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