JP2004056392A - コードレス電話機及びそのノイズ防止方法 - Google Patents

コードレス電話機及びそのノイズ防止方法 Download PDF

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JP2004056392A JP2002210073A JP2002210073A JP2004056392A JP 2004056392 A JP2004056392 A JP 2004056392A JP 2002210073 A JP2002210073 A JP 2002210073A JP 2002210073 A JP2002210073 A JP 2002210073A JP 2004056392 A JP2004056392 A JP 2004056392A
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Katsuya Shibazaki
柴崎 勝也
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Abstract

【課題】ノイズの影響を容易に低減することができるコードレス電話機及びそのノイズ防止方法を提供する。
【解決手段】本発明のコードレス電話機(1)は、無線回線を介して子機(2)に接続される無線部(17)と、無線部(17)により子機(2)への通話を可能にするCPU(11)と、記憶装置(12、13)とを具備する。CPU(11)は、記憶装置(12、13)にアクセスするための命令を周期的に実行するときに発生するノイズの影響を低減するために、命令を実行する前に、1周期の時間より短い時間であるウェイト時間だけウェイトするためのウェイト命令を実行する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コードレス電話機、コードレス電話機を適用した通信機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在のコードレス電話機では、CPU(Central Processing Unit)を備えたマイクロコンピューターを搭載し、そのCPUは、各デバイスをソフトウェアによって制御してしている。CPUは、外部からのクロック信号に応答してある処理を実行する。特に近年では機能の高度化を実現するために、この処理の動作が速いもの、即ち、動作クロックの高いCPUが採用されている。
【0003】
動作クロックが早いとノイズが発生しやすくなる。CPUの動作クロックが原因で発生するノイズは、無線で通話するコードレス電話機の機能に大きな影響を及ぼす。例えば、制御チャネルに影響を及ぼすノイズが発生している場合はコードレス電話機の使用が困難になり、通話チャネルに影響を及ぼすノイズが発生している場合はコードレス電話機で通話しているときにノイズが混入してその通話が困難になる。
【0004】
このノイズの影響を低減するものとして、特開平7−336520号公報には「ファクシミリ装置」が開示されている。この装置では、コードレス電話機の使用中に、CPUの動作クロックの周波数を低下させたり、クロック信号自体を停止させてCPUの実行を停止させている。しかしながら、この装置には、CPUの動作クロックを切り替えるための特別な回路が必要であり、装置の構成が複雑になる。また、動作クロックの周波数を低下させたり、クロック信号を停止させてしまうと、そのときに実現できる機能が制限されてしまうため、装置の機能スペックを落とす必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ノイズの影響を容易に低減することができるコードレス電話機及びそのノイズ防止方法を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、特別な回路を必要とせずにノイズの影響を低減することができるコードレス電話機及びそのノイズ防止方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0008】
本発明のコードレス電話機(1)は、無線回線を介して子機(2)に接続される無線部(17)と、無線部(17)により子機(2)への通話を可能にするCPU(11)と、記憶装置(12、13)とを具備する。CPU(11)と記憶装置(12、13)とはバス(22)に接続されている。CPU(11)は、記憶装置(12、13)にアクセスするための命令を周期的に実行するときに発生するノイズの影響を低減するために、命令を実行する前に、1周期の時間より短い時間であるウェイト時間だけウェイトするためのウェイト命令を実行する。
【0009】
本発明のコードレス電話機(1)は、無線回線を介して子機(2)に接続される無線部(17)と、無線部(17)により子機(2)への通話を可能にするCPU(11)と、記憶装置(12、13)とを具備する。CPU(11)と記憶装置(12、13)とはバス(22)に接続されている。CPU(11)は、記憶装置(12、13)にアクセスするための命令を周期的に実行するときに発生するノイズの影響を低減するために、1周期の時間より短くランダムな長さのウェイト時間を設定して命令を実行する。
【0010】
本発明のコードレス電話機(1)において、CPU(11)の動作クロックが速い場合、上述のように、ノイズは、CPU(11)で動作するコンピュータプログラム(30){以下、プログラム(30)と記す}が周期的に処理されるところ(以下ループ構造と記す)にて発生しやすい。このプログラム(30)のループ構造により、CPU(11)は、命令を周期的に実行する。その命令がリード命令であり、記憶装置(12、13)のアドレスを含む場合、CPU(11)は、そのリード命令により、そのアドレスから、データを読み出す。その命令がライト命令であり、記憶装置(12、13)のアドレスを含む場合、CPU(11)は、そのライト命令により、そのアドレスにデータを書き込む。このように、CPU(11)がプログラム(30)のループ構造によって書き込みや読み出しを周期的に実行する場合、CPU(11)自体がノイズの発生源となりノイズが発生する。また、この場合、その命令を周期的に実行することによりバス(22)からノイズが発生する。本発明のコードレス電話機(1)では、プログラム(30)上のループ構造(上記の命令を実行する処理)に、ウェイト時間だけウェイトするためのウェイト命令を実行するウェイト時間拡散処理を追加することでノイズの影響を容易に低減することができる。
【0011】
本発明のコードレス電話機(1)において、上記のウェイト時間拡散処理とは、ループ構造の1回のループに1回実行され、上記の命令を実行する毎に変化させた時間分(上記のウェイト時間分)だけ、コードレス電話機(1)の動作に影響を与えない無意味な命令(上記のウェイト命令)を実行する処理である。ウェイト時間拡散とは、命令を実行する毎にウェイト時間が変化すること、即ち、ウェイト時間の長さがランダムであることを表す。無意味な命令として、例えばNOP(NON−OPERATION)命令が例示される。すなわち、ループ構造の1回のループには、ウェイト時間拡散処理と、上記の命令を実行する処理とが含まれる。本発明のコードレス電話機(1)は、ウェイト時間拡散処理により、その動作に無意味な命令(ウェイト命令)をわずかな時間(ウェイト時間)だけ実行するため、全体の処理速度を低下させることはない。また、動作クロックの周波数を低下させるわけではないため、機能スペックを落とす必要もない。したがって、本発明のコードレス電話機(1)では、動作クロックの周波数を低下させるための特別な回路を必要とせずにノイズの影響を低減することができる。
【0012】
本発明のコードレス電話機(1)は、更に、ウェイト時間がn個格納された配列テーブル(20)を具備する。CPU(11)は、第i周期(1≦i≦n−1を満たす整数)に命令を実行するときに、配列テーブル(20)を参照して、ウェイト時間として第iウェイト時間だけウェイトする。1周期の時間より短くランダムな長さのウェイト時間として、第iウェイト時間は、第(i−1)ウェイト時間と第(i+1)ウェイト時間とは異なることが好ましい。
【0013】
本発明のコードレス電話機(1)は、更に、電話回線と接続される回線インターフェース部(16)を具備する。
【0014】
本発明のファクシミリ端末は、上記のコードレス電話機(1)を具備する。この場合、CPU(11)は、回線インターフェース部(16)を介して電話回線にファクシミリ通信を行う。
【0015】
本発明のコードレス電話機(1)のノイズ防止方法は、記憶装置(12、13)と命令実行部(11)とウェイト命令実行部(11)とを具備するコンピュータ(10)が実行し、記憶装置(12、13)にアクセスするための命令を周期的に実行するときに発生するノイズの影響を低減する方法である。コンピュータ(10)は実施の形態で説明される制御部(10)に対応する。命令実行部(11)とウェイト命令実行部(11)とは実施の形態で説明されるCPU(11)である。CPU(11)と記憶装置(12、13)とはバス(22)に接続されている。このコードレス電話機(1)のノイズ防止方法は、1周期の時間より短い時間であるウェイト時間だけウェイトするためのウェイト命令をウェイト命令実行部(11)が実行するステップ(S30〜S34)と、ウェイト命令を実行した後に命令を命令実行部(11)が実行するステップ(S20)とを具備する。
【0016】
本発明のコードレス電話機(1)のノイズ防止方法は、記憶装置(12、13)と命令実行部(11)とウェイト命令実行部(11)とを具備するコンピュータ(10)が実行し、記憶装置(12、13)にアクセスするための命令を周期的に実行するときに発生するノイズの影響を低減する方法である。コンピュータ(10)は実施の形態で説明される制御部(10)である。命令実行部(11)とウェイト命令実行部(11)とは実施の形態で説明されるCPU(11)である。CPU(11)と記憶装置(12、13)とはバス(22)に接続されている。このコードレス電話機(1)のノイズ防止方法は、命令を命令実行部(11)が実行するステップ(S20)と、命令を実行した後に、1周期の時間より短い時間であるウェイト時間だけウェイトするためのウェイト命令をウェイト命令実行部(11)が実行するステップ(S30〜S34)とを具備する。
【0017】
本発明のコードレス電話機(1)のノイズ防止方法において、CPU(11)の動作クロックが速い場合、上述のように、ノイズは、CPU(11)で動作するコンピュータプログラム(30){以下、プログラム(30)と記す}が周期的に処理されるところ(以下ループ構造と記す)にて発生しやすい。このプログラム(30)のループ構造により、CPU(11)は、命令を周期的に実行する。その命令がリード命令であり、記憶装置(12、13)のアドレスを含む場合、CPU(11)は、そのリード命令により、そのアドレスから、データを読み出す。その命令がライト命令であり、記憶装置(12、13)のアドレスを含む場合、CPU(11)は、そのライト命令により、そのアドレスにデータを書き込む。このように、CPU(11)がプログラム(30)のループ構造によって書き込みや読み出しを周期的に実行する場合、CPU(11)自体がノイズの発生源となりノイズが発生する。また、この場合、その命令を周期的に実行することによりバス(22)からノイズが発生する。本発明のコードレス電話機(1)のノイズ防止方法では、プログラム(30)上のループ構造(上記の命令を実行する処理)に、ウェイト時間だけウェイトするためのウェイト命令を実行するウェイト時間拡散処理を追加することでノイズの影響を容易に低減することができる。
【0018】
本発明のコードレス電話機(1)のノイズ防止方法において、上記のウェイト時間拡散処理とは、ループ構造の1回のループに1回実行され、上記の命令を実行する毎に変化させた時間分(上記のウェイト時間分)だけ、コードレス電話機(1)の動作に影響を与えない無意味な命令(上記のウェイト命令)を実行する処理である。ウェイト時間拡散とは、命令を実行する毎にウェイト時間が変化すること、即ち、ウェイト時間の長さがランダムであることを表す。無意味な命令として、例えばNOP(NON−OPERATION)命令が例示される。すなわち、ループ構造の1回のループには、ウェイト時間拡散処理と、上記の命令を実行する処理とが含まれる。このコードレス電話機(1)のノイズ防止方法において、コードレス電話機(1)は、ウェイト時間拡散処理により、その動作に無意味な命令(ウェイト命令)をわずかな時間(ウェイト時間)だけ実行するため、全体の処理速度を低下させることはない。また、動作クロックの周波数を低下させるわけではないため、機能スペックを落とす必要もない。したがって、本発明のコードレス電話機(1)のノイズ防止方法では、動作クロックの周波数を低下させる方法を必要とせずにノイズの影響を低減することができる。
【0019】
本発明のコンピュータプログラム(30)は、上記のコードレス電話機(1)のノイズ防止方法をコンピュータ(10)に実行させる。
【0020】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明による本発明のコードレス電話機の実施の形態を以下に説明する。図1は、本発明のコードレス電話機(親機)1の構成を示すブロック図である。親機1は、制御部10、表示部14、操作部15、回線インタフェース部16、無線部17を具備する。制御部10は、CPU11、クロック信号発生回路18、記憶装置を備えている。CPU11は、レジスタ19を備えている。記憶装置としては、ROM(Read Only Memory)12、DRAM(Dynamic Random Access Memory)13が例示される。
【0021】
CPU11には、表示部14、操作部15、回線インタフェース部16、無線部17、クロック信号発生回路18が接続されている。CPU11とROM12とDRAM13とはバス22に接続されている。ROM12には、コンピュータプログラム30(以下、プログラム30と記す)と配列テーブル20とが格納されている。ROM12に格納されたプログラム30は、CPU11によって実行され、CPU11は、DRAM13を一時記憶用のメモリ21やスタックとして使用する。
【0022】
無線部17は、無線回線を介して子機2に接続され、CPU11は、無線部17により子機2への通話(内線電話)を可能にする。この無線部17は子機2との無線信号のやりとりを行う。回線インターフェース部16は、電話回線と接続され、CPU11は、回線インターフェース部16により、外線への通話(外線電話)を可能にする。この回線インターフェース部16は発信時にダイヤル発呼や着信時にリンガ検出を行う。例えば、CPU11は、外線電話で発信する場合、利用者通話要求を回線インターフェース部16に出力し、外線電話で着信する場合、回線インターフェース部16からの相手先通話要求を入力する。この場合、利用者通話要求、相手先通話要求には、相手の電話番号(外線電話番号)と利用者の電話番号とが含まれる。CPU11は、発信や着信時に相手の電話番号(内線電話番号、外線電話番号)等を表示部14に表示する。
【0023】
操作部15は、親機1の利用者が発信する場合に相手の電話番号(内線電話番号、外線電話番号)等を入力するときに用いられる。また、操作部15は、受話器の機能を含み、発信や着信時に利用者が電話をするときに用いられる。操作部15を操作した利用者は、CPU11により相手先と通話することができる。
【0024】
また、本発明では、コードレス電話機を適用した通信機器として使われる。通信機器としては、ファクシミリ端末が例示される。この場合、CPU11は、回線インターフェース部16を介して電話回線にファクシミリ通信を行う。
【0025】
クロック信号発生回路18は、一定周期のクロック信号を発生してCPU11に出力する。CPU11は、クロック信号発生回路18からのクロック信号に応答して、プログラム30を実行する。CPU11は、そのプログラム30によって、ROM12やDRAM13にアクセスするための命令を周期的に実行する場合がある。この場合、その命令を周期的に実行するときにノイズが発生しやすい。即ち、CPU11の動作クロックが速い場合、上述のように、ノイズは、CPU11で動作するプログラム30が周期的に処理されるところ(以下ループ構造と記す)にて発生しやすい。このプログラム30のループ構造により、CPU11は、命令を周期的に実行する。その命令がリード命令であり、例えばROM12のアドレスを含む場合、CPU11は、そのリード命令により、そのアドレスから、データを読み出す。その命令がライト命令であり、例えばROM12のアドレスを含む場合、CPU11は、そのライト命令により、そのアドレスにデータを書き込む。
【0026】
図2に示されるように、CPU11は、プログラム30のループ構造によって命令を実行する処理Aを繰り返している場合(ステップS20)、即ち、書き込みや読み出しを周期的に実行している場合、CPU11自体がノイズの発生源となりノイズが発生する。また、この場合、その命令を周期的に実行することによりバス22からノイズが発生する。
【0027】
そこで、図3に示されるように、CPU11は、ROM12やDRAM13にアクセスするための命令を周期的に実行するときに発生するノイズの影響を低減するために、処理Aとして命令を実行する前に、ウェイト時間拡散処理としてウェイト命令を実行する。ウェイト命令は、1周期の時間より短くランダムな長さのウェイト時間だけウェイトするための命令である。このように、コードレス電話機(親機)1では、プログラム30上のループ構造(命令を実行する処理A)に、ウェイト時間だけウェイトするためのウェイト命令を実行するウェイト時間拡散処理を追加することでノイズの影響を容易に低減することができる。
【0028】
ウェイト時間拡散処理とは、ループ構造の1回のループに1回実行され、命令を実行する毎に変化させた時間分(ウェイト時間分)だけ、親機1の動作に影響を与えない無意味な命令(ウェイト命令)を実行する処理である。ウェイト時間拡散とは、命令を実行する毎にウェイト時間が変化すること、即ち、ウェイト時間の長さがランダムであることを表す。無意味な命令としては、例えばNOP(NON−OPERATION)命令が例示される。すなわち、ループ構造の1回のループには、ウェイト時間拡散処理と処理Aとが含まれ、CPU11は、処理Aを行う前にウェイト時間拡散処理を行う(ウェイト時間拡散処理を行った後に処理Aを行う)。コードレス電話機(親機)1は、ウェイト時間拡散処理により、その動作に無意味な命令(ウェイト命令)をわずかな時間(ウェイト時間)だけ実行するため、全体の処理速度を低下させることはない。また、動作クロックの周波数を低下させるわけではないため、機能スペックを落とす必要もない。したがって、コードレス電話機(親機)1では、動作クロックの周波数を低下させるための特別な回路を必要とせずにノイズの影響を低減することができる。
【0029】
CPU11は、命令を実行するときに配列テーブル20を参照する。配列テーブル20には、ウェイト時間がn個格納されている。そのCPU11は、第i周期(1≦i≦n−1を満たす整数)に命令を実行するときに、配列テーブル20を参照して、ウェイト時間として第iウェイト時間だけウェイトする。1周期の時間より短くランダムな長さのウェイト時間として、第iウェイト時間は、第(i−1)ウェイト時間と第(i+1)ウェイト時間とは異なることが好ましい。
【0030】
そこで、配列テーブル20には、図4に示されるように、番号とウェイト時間[μs]とが対応付けられて設定されている。番号はiで表され、例えば、iが“0”、“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”、“7”、“8”、“9”、“10”、“11”、“12”、“13”、“14”、“15”であるとき、第i番目のウェイト時間は、“1[μs]”、“2[μs]”、“3[μs]”、“4[μs]”、“5[μs]”、“6[μs]”、“7[μs]”、“8[μs]”、“7[μs]”、“6[μs]”、“5[μs]”、“4[μs]”、“3[μs]”、“2[μs]”、“1[μs]”、“FFh”である。この場合、n個のウェイト時間は、第0番目のウェイト時間〜第14番目のウェイト時間であり、第15番目のウェイト時間として格納された“FFh”はストッパーを表し、CPU11が判定する材料として用いられる。この例では、配列テーブル20に設定されるウェイト時間を1[μs]刻みとしているが、これに限定されない。配列テーブル20に設定されるウェイト時間は、1周期の時間より短くランダムな長さであり、且つ、親機1全体の処理速度に影響を与えない時間であればよい。
【0031】
次に、コードレス電話機(親機)1の動作について説明する。図3に示されるように、CPU11は、ROM12やDRAM13にアクセスするための命令を周期的に実行するときに(プログラム30がループ構造であるとき)、ウェイト時間拡散処理として、カウンタiを“0”にする(ステップS30)。ここで、CPU11は、カウンタiとして、CPU11のレジスタ19かDRAM13上のメモリ21を使用する。
【0032】
次いで、CPU11は、ウェイト時間拡散処理として、配列テーブル20を参照して、第i番目のウェイト時間をウェイトするウェイト命令を実行する(ステップS31)。このとき、CPU11は、親機1の動作に影響を与えない無意味な命令(ウェイト命令)としてNOP命令をウェイト時間分だけ繰り返す。次に、CPU11は、ウェイト時間拡散処理として、配列テーブル20を参照して第(i+1)番目のウェイト時間が“FFh”であるか否かを調べる(ステップS32)。
【0033】
第(i+1)番目のウェイト時間が“FFh”ではないとき(ステップS32−NO)、CPU11は、ウェイト時間拡散処理として、カウンタiに“1”をインクリメントする(ステップS34)。次に、CPU11は、処理Aとして、上記の命令を実行し(ステップS20)、ループ構造が終わっていない場合、ウェイト時間拡散処理としてステップS31に戻る。
【0034】
一方、第(i+1)番目のウェイト時間が“FFh”であるとき(ステップS32−YES)、CPU11は、ウェイト時間拡散処理として、カウンタiを“0”にする(ステップS33)。次に、CPU11は、処理Aとして、上記の命令を実行し(ステップS20)、ループ構造が終わっていない場合、ウェイト時間拡散処理としてステップS31に戻る。
【0035】
このように、CPU11は、j回目(j=1、2、3、…)の処理Aを行う前に(j回目の命令を実行する前に)、ウェイト時間拡散処理を行う(第i番目のウェイト時間をウェイトするウェイト命令を実行する)。すなわち、図5に示されるように、CPU11は、ウェイト時間拡散処理として第0番目のウェイト時間“1[μs]”をウェイトするウェイト命令を実行し、1回目の処理Aを行う。1回目の処理Aを行った後、CPU11は、ウェイト時間拡散処理として第1番目のウェイト時間“2[μs]”をウェイトするウェイト命令を実行し、2回目の処理Aを行う。以下同様に、CPU11は、ウェイト時間拡散処理として第2番目のウェイト時間“3[μs]”、…、第6番目のウェイト時間“7[μs]”、第7番目のウェイト時間“8[μs]”、第8番目のウェイト時間“7[μs]”、…、第13番目のウェイト時間“2[μs]”、第14番目のウェイト時間“1[μs]”、第1番目のウェイト時間“2[μs]”、…をウェイトするウェイト命令を実行し、3回目の処理A、…、7回目の処理A、8回目の処理A、9回目の処理A、…、14回目の処理A、15回目の処理A、16回目の処理A、…を行う。
【0036】
以上の説明により、本発明のコードレス電話機(親機)1は、ノイズの影響を容易に低減することができる。上述したように、CPU11は、プログラム30がループ構造であるとき、処理AとしてROM12やDRAM13にアクセスするための命令を実行する前に、ウェイト時間拡散処理としてランダムな長さのウェイト時間だけウェイトするウェイト命令を実行する。これにより、ROM12やDRAM13のアドレスへの書き込みや読み込みのタイミングが微妙にずれるため、コードレス電話機(親機)1は、ループ構造で発生するノイズの影響を容易に低減することができる。
【0037】
また、コードレス電話機(親機)1は、特別な回路を必要とせずにノイズの影響を低減することができる。上述したように、コードレス電話機(親機)1は、ウェイト時間拡散処理により、その動作に無意味な命令(ウェイト命令)をわずかな時間(ウェイト時間)だけ実行するため、全体の処理速度を低下させることはない。また、動作クロックの周波数を低下させるわけではないため、機能スペックを落とす必要もない。したがって、コードレス電話機(親機)1では、動作クロックの周波数を低下させるための特別な回路を必要とせずに、プログラム30の設定や変更のみでノイズの影響を低減することができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明のコードレス電話機1によれば、ノイズの影響を容易に低減することができる。
【0039】
本発明のコードレス電話機1によれば、特別な回路を必要とせずにノイズの影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のコードレス電話機の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、ループ構造を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本発明のコードレス電話機の動作を示すフローチャートである。
【図4】図4は、本発明のコードレス電話機における配列テーブルに格納されたウェイト時間を説明するための図である。
【図5】図5は、本発明のコードレス電話機におけるウェイト時間拡散処理と処理Aとの流れを説明するための図である。
【符号の説明】
1  親機
2  子機
10  制御部
11  CPU
12  ROM
13  DRAM
14  表示部
15  操作部
16  回線インタフェース部
17  無線部
18  クロック信号発生回路
19  レジスタ
20  配列テーブル
21  メモリ
22  バス
30  プログラム

Claims (8)

  1. 無線回線を介して子機に接続される無線部と、
    前記無線部により前記子機への通話を可能にするCPUと、
    記憶装置とを具備し、
    前記CPUは、前記記憶装置にアクセスするための命令を周期的に実行するときに発生するノイズの影響を低減するために、前記命令を実行する前に、1周期の時間より短い時間であるウェイト時間だけウェイトするためのウェイト命令を実行する
    コードレス電話機。
  2. 無線回線を介して子機に接続される無線部と、
    前記無線部により前記子機への通話を可能にするCPUと、
    記憶装置とを具備し、
    前記CPUは、前記記憶装置にアクセスするための命令を周期的に実行するときに発生するノイズの影響を低減するために、1周期の時間より短くランダムな長さのウェイト時間を設定して前記命令を実行する
    コードレス電話機。
  3. 請求項1又は2に記載のコードレス電話機において、
    更に、
    前記ウェイト時間がn個格納された配列テーブルを具備し、
    前記CPUは、第i周期(1≦i≦n−1を満たす整数)に前記命令を実行するときに、前記配列テーブルを参照して、前記ウェイト時間として第iウェイト時間だけウェイトし、
    前記第iウェイト時間は、第(i−1)ウェイト時間と第(i+1)ウェイト時間とは異なる
    コードレス電話機。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のコードレス電話機において、
    更に、
    電話回線と接続される回線インターフェース部を具備する
    コードレス電話機。
  5. 請求項4に記載のコードレス電話機を具備し、前記CPUは前記回線インターフェース部を介して前記電話回線にファクシミリ通信を行うファクシミリ端末。
  6. 記憶装置と命令実行部とウェイト命令実行部とを具備するコンピュータが実行し、前記記憶装置にアクセスするための命令を周期的に実行するときに発生するノイズの影響を低減する方法であって、
    1周期の時間より短い時間であるウェイト時間だけウェイトするためのウェイト命令を前記ウェイト命令実行部が実行するステップと、
    前記ウェイト命令を実行した後に前記命令を前記命令実行部が実行するステップとを具備する
    コードレス電話機のノイズ防止方法。
  7. 記憶装置と命令実行部とウェイト命令実行部とを具備するコンピュータが実行し、前記記憶装置にアクセスするための命令を周期的に実行するときに発生するノイズの影響を低減する方法であって、
    前記命令を前記命令実行部が実行するステップと、
    前記命令を実行した後に、1周期の時間より短い時間であるウェイト時間だけウェイトするためのウェイト命令を前記ウェイト命令実行部が実行するステップとを具備する
    コードレス電話機のノイズ防止方法。
  8. 請求項6又は7に記載のコードレス電話機のノイズ防止方法を前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
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