JP2004055682A - 光送信デバイス - Google Patents

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Masayuki Sugizaki
杉 崎 雅 之
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Toshiba Development and Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Abstract

【課題】面発光型の半導体発光素子から放射される発光をモニタし、それによって、半導体発光素子の安定した出力を得ることができる光送信デバイスを提供することである。
【解決手段】光送信デバイスは、実装基板11と、実装基板11に搭載された発光素子12と、発光素子12に被さるように実装基板11に取り付けられ発光素子12からの発光を外部へ通過させるキャップ材35と、実装基板11およびキャップ材35により囲まれ発光素子12を収容する素子収容室40のいずれかの内壁に設けられた受光素子50とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光送信デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から光通信システムにおける光送信デバイスには、端面発光型の半導体発光素子が用いられてきた。端面発光型の半導体発光素子は、主出射端面から光を放射するだけでなく、主出射端面とは逆側の端面からも光を放射する。主出射端面から放射された光は光通信に使用され、逆側端面から放射する光はモニタ用に使用される。
【0003】
半導体発光素子からの発光をモニタするために、受光素子が発光素子の逆側端面近傍に配設される。その受光素子は、逆側端面から放射する光を受光してその発光に基づいた起電力を発生する。発光に基づいたこの起電力に基づいて光送信デバイスの駆動電力を調整し、それによって、主出射端面から放射する光の出力を安定させる。
【0004】
図9は、従来の光送信デバイス100を示す図である。尚、この図では、内部構造を詳しく説明できるようにキャップの一部を切断して表示している。図9において、金属ステム101の主面中央に、主面に対して垂直な面を持ったブロック状マウント材に半導体レーザ素子102が搭載されている。半導体レーザ素子102は金属ステム101の主面に対して垂直な方向にレーザ光を放射する向きに固定されている。キャップ105が金属ステム101に対して気密固着されている。キャップ105には、半導体レーザ素子102の主出射方向に透光窓106が気密固着されている。半導体レーザ素子102の主出射方向とは逆の方向の金属ステム102の主面中央にはレーザ光を受けてそのレーザ光をモニタするための受光素子107が搭載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、光送信デバイスに、面発光型の半導体発光素子が頻繁に使用されている。面発光型の半導体発光素子は、端面発光型の半導体発光素子に比較して、組み立て性が容易であることと、低消費電力であることが特徴である。特に最近になって短波長でなおかつ高速動作できる構造の素子が開発されてきている。即ち、面発光型の半導体発光素子は、高速光送信デバイス市場で、安価かつ省電力な製品としてシェアを伸ばす可能性が高いことを示している。例えば、特開2001−68741公報には、面発光型の半導体発光素子を用いた光送信デバイスが開示されている。
【0006】
しかし、光送信デバイスに使う面発光型の半導体発光素子、例えば、面発光型レーザ素子やLEDにおいては、発光は1つの端面からしか輻射しない。よって、面発光型の半導体発光素子において発光は1方向からしか取り出せないので、モニタ用の発光が取り出せないという問題がある。
【0007】
よって、従来から面発光型の半導体発光素子を用いた光送信デバイスにおいては、モニタ用の受光素子を設けることなく、半導体発光素子の安定した出力を犠牲にしてきた。
【0008】
そこで、本発明の目的は、面発光型の半導体発光素子から放射される光をモニタし、それによって、半導体発光素子の安定した出力を得ることができる光送信デバイスを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る実施の形態に従った光通信デバイスは、実装基板と、前記実装基板に搭載された発光素子と、前記発光素子を覆う前記実装基板に取り付けられ前記発光素子からの発光を外部へ通過させるキャップ材と、前記実装基板および前記キャップ材により囲まれ前記発光素子を収容する素子収容室のいずれかの内壁に設けられた受光素子とを備えている。
【0010】
好ましくは、前記受光素子は、前記素子収容室の内壁のうち前記実装基板と対向する前記キャップ材の対向壁に配置されている。
【0011】
好ましくは、前記発光素子は面発光型半導体素子である。
【0012】
好ましくは、前記キャップ材は前記発光素子からある放射角を有する発光を外部へ通過させる開口を有し、前記受光素子は、前記開口の周辺領域のうち、前記発光が前記放射角に基づいて拡がったときに前記発光の少なくとも一部が到達し得る領域に配置されている。
【0013】
前記キャップ材は金属からなり、前記受光素子と前記キャップ材との間に絶縁層をさらに備えるように構成してもよい。
【0014】
前記キャップ材は前記開口に設けられた透光材を有し、前記受光素子は、前記透光材に形成されているように構成してもよい。
【0015】
前記キャップ材の全体が透明であり、前記対向壁に設けられ前記発光素子からの発光を遮る遮光膜をさらに備え、該遮光膜上に前記受光素子が形成されているように構成してもよい。
【0016】
前記素子収容室内に透明樹脂が充填されているように構成してもよい。
【0017】
前記受光素子は前記実装基板に取り付けられ、前記発光素子からの発光を反射する反射膜が、前記キャップ材の対向壁に設けられているように構成してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態を説明する。尚、本実施の形態は本発明を限定するものではない。各添付図面において同じ構成要素には同じ参照番号が付されている。
【0019】
図1は、本発明に係る第1の実施の形態に従った光送信デバイス10の拡大断面図である。光送信デバイス10は、実装基板11と、実装基板11に搭載された面発光型の半導体レーザ素子12と、半導体レーザ素子12を被覆するように実装基板11に取り付けられたキャップ材35とを備える。
【0020】
実装基板11の主面のほぼ中央に半導体レーザ素子12が搭載されている。本実施の形態において実装基板11は金属ステムであり、主面と反対側の裏面には共通端子16が接続されている。共通端子16によって実装基板11および半導体レーザ素子12に基準電圧(例えば、接地電圧)が与えられる。
【0021】
本実施の形態において実装部材11は金属であるが、実装部材11に金属以外の絶縁性の材料を用いることもできる。ただし、この場合には、共通端子16が貫通する孔(図示せず)および実装部材11の主面に形成された金属膜(図示せず)をさらに設ける必要がある。共通端子16と金属膜とを金属ワイヤによって電気的に接続する。この金属膜上に半導体レーザ素子12を搭載することによって、共通端子16と半導体レーザ素子12の電極とを電気的に接続することができる。
【0022】
実装基板11に孔60が設けられており、入力端子15が孔60に挿入された状態で実装基板11に固定されている。入力端子15は実装基板11と電気的に絶縁されている一方、半導体レーザ素子12と入力端子15とは金属ワイヤ13によって電気的に接続されている。入力端子15によって、半導体レーザ素子12に入力電圧が与えられる。入力端子15による入力電圧と共通端子16による基準電圧との電位差によって半導体レーザ素子12はレーザ光を放射する。
【0023】
半導体レーザ素子12は面発光型の半導体レーザ素子である。従って、半導体レーザ素子12はレーザ光を1方向から放射する。本実施の形態においては、実装基板11の主面に対して垂直な方向(図1に示す光出射方向14)に放射される。
【0024】
面発光型半導体素子は、端面発光型半導体素子に比較して、実装基板への実装等の組み立てが容易である。また、面発光型半導体素子は、端面発光型半導体素子に比較して消費電力が低い。特に最近、短波長の光を放出し、なおかつ高速動作できる面発光型半導体素子が開発されてきている。即ち、面発光型素子は、安価かつ省電力な高速光送信デバイスとして、市場においてシェアを伸ばす可能性が高い。
【0025】
尚、本実施の形態においては、半導体発光素子として、半導体レーザ素子が採用されているが、半導体発光素子として、LED(Light Emitting Diode)が採用されてもよい。半導体発光素子としてLEDを採用する場合には、以下の実施の形態の記載において半導体レーザ素子という文言をLEDとし、レーザ光という文言を発光と読み換えればよい。
【0026】
また、本実施の形態においては、面発光型半導体素子が用いられているが、端面発光型半導体素子を用いてもよい。この場合には、端面発光型半導体素子の後方へ放射する光はモニタ用としては不要となる。そこで、後方へ放射する光を反射させ、総ての光を前面から取り出すことによって、従来よりも強度の大きな光を取り出すことができる。また、従来のように端面発光型半導体素子の後方に受光素子を設ける必要がないので、デバイス全体の大きさを従来よりも小さくすることができる。
【0027】
キャップ材35は、実装基板11へ気密に取り付けられることによって半導体レーザ素子12を収容する素子収容室40が形成される。そのために、キャップ材35は窪んだ形状に成形されている。キャップ材35は、実装基板11に取り付けたときに半導体レーザ素子12の光出射方向14に対応する位置に開口36を有する。
【0028】
キャップ材35には透光材34が開口36の周囲に設けられた接着剤37によって固定されている。それにより、透光材34が開口36を気密に塞ぎ、素子収容室40内の気密性を維持する。半導体レーザ素子12からのレーザ光は、透光材34を透過し、さらに開口36を通過して光通信デバイス10の外部へ放射される。光通信デバイス10から放射されたレーザ光は光通信のために用いられる。透光材34は例えば、ガラスや樹脂等の透明な材料である。接着剤37は、粘着性のある材料であり、透明または不透明を問わない。キャップ材35と透光材34との間で接着性が得られる等の条件から、接着剤37は、例えばフリットガラスやエポキシ樹脂接着剤などが使われる。
【0029】
このように、実装基板11および透光材34を有するキャップ材35によって気密性のある素子収容室40を形成し、素子収容室40内に半導体レーザ素子12が収容される。
【0030】
透光材34には、半導体レーザ素子12からのレーザ光をモニタするための受光素子50が配設されている。受光素子50は、透光材34の面のうち半導体レーザ素子12に対向する面に設けられている。即ち、受光素子50は、素子収容室40の内壁のうち実装基板11と対向する対向壁に配置されている。さらに、受光素子50は、開口36から放射するレーザ光を遮らないように開口36の周辺領域にある透光材34上に配置されている。
【0031】
半導体レーザ素子12はある放射角を有するレーザ光を放射する。よって、受光素子50が配置される領域は、開口36の周辺領域のうち、レーザ光がその放射角に基づいて拡がったときにレーザ光が到達し得る領域である。即ち、受光素子50が配置される領域は、図1に示す半導体レーザ素子12の放射角θおよび半導体レーザ素子12と対向壁との間の距離dに基づいて決定される。より詳細には、受光素子50が配置される領域は、半径r(r=dtanθ)の円の範囲内である。
【0032】
尚、一般に、面発光型レーザ素子の放射角は約20度であり、端面発光型レーザ素子の横方向の放射角は約10度、その縦方向の放射角は約30度から40度であり、LEDの放射角は約180度である。よって、これらの素子の放射角および距離dを考慮して受光素子50が配置される領域が決定され得る。
【0033】
受光素子50の電極には、実装基板11に接続された共通端子26と実装基板11を貫通して外部へ延伸しているモニタ端子27が接触している。共通端子26およびモニタ端子27は、キャップ材35が実装基板11へ取り付けられる工程において、弾性的に受光素子50の電極へ接触する。それによって、受光素子50の電極は、共通端子26またはモニタ端子27のいずれかに電気的に接続している。尚、実装部材11に金属以外の絶縁性の材料を用いた場合には、実装部材11の主面に形成された金属膜(図示せず)に共通端子26が接続される。
【0034】
キャップ材35が実装基板11へ取り付けられるときに、素子収容室40内には、乾燥空気(乾燥窒素ガス)が封入される。尚、素子収容室40内に封入する気体は乾燥空気に限定せず、希ガスなどの他の透明な不活性ガスでもよい。
【0035】
図2は本実施の形態における受光素子50の周辺を拡大した断面図である。受光素子50は次のように形成される。まず、透光材34の表面に共通電極部21を金蒸着メッキなどにより選択的に形成する、次に、フォトダイオードなどの受光部22をエピタキシャル成長させる。最後に金属からなるモニタ電極23を形成する。このようにして、受光素子50が完成する。
【0036】
上述のように、入力端子15により半導体レーザ素子12に入力電圧が与えられたときに、入力端子15による入力電圧と共通端子16による基準電圧との電位差によって半導体レーザ素子12はレーザ光を放射する。
【0037】
半導体レーザ素子12からのレーザ光はある広がりをもって光出射方向14へ進行する。よって、半導体レーザ素子12からのレーザ光のほとんどは開口36から放射するが、そのレーザ光のうちの一部は受光素子50に達する。受光素子50は受光素子50に到達したレーザ光によって起電圧または起電流を発生し、起電圧または起電流がモニタ端子27を介して検出される。この起電圧または起電流に基づいて、入力端子15から半導体レーザ素子12への入力電力が調節され得る。これにより、半導体レーザ素子12が面発光型の発光素子であっても、その駆動電力を調節することができ、該半導体レーザ素子12は安定した強度の発光を出力することが可能となる。
【0038】
また、開口部36を通して外部からの光が入射し得るが、受光素子50は受光側の面とは反対側の背面を開口部36に対して向けているので、外部から入射した光による受光素子50への影響は少ない。
【0039】
図3は、第1の実施の形態の変形例として、図2に示した受光素子50と透光材34との間に遮光膜39を設けた形態の断面図である。受光素子50、特に、受光部22が非常に薄い場合には、受光素子50の背面から入射する外部からの光の影響が大きくなる。そこで、遮光膜39によって、開口部36から入射する外部からの光が受光素子50の背面側へ入射することを防止する。それによって、受光部22が薄い場合であっても、外部から入射した光による受光素子50への影響を低減させることができる。光遮光膜39は、例えば、金属膜や不透明な樹脂でよい。
【0040】
図4は、本発明に係る第2の実施の形態に従った光送信デバイス20の拡大断面図である。光送信デバイス20は、受光素子50が素子収容室40の対向壁のうちキャップ材35に配置されている点で光送信デバイス10と異なる。本実施の形態も、半導体レーザ素子12からのレーザ光を第1の実施の形態と同様に受光することができる。よって、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0041】
図5は、第2の実施の形態における受光素子50の周辺を拡大した断面図である。本実施の形態によれば、キャップ材35は金属であるので、受光素子50とキャップ材35との間を電気的に絶縁するために絶縁膜31が設けられている。従って、受光素子50をキャップ材35に形成する前に、受光素子50を形成するキャップ材35の領域に絶縁膜31を形成する必要がある。勿論のこと、キャップ材35が絶縁性の材料から成る場合には、絶縁膜31は不要である。
【0042】
図1から図5に示す第1および第2の実施の形態のように、素子収容室40の内壁のうち、実装基板11と対向し、透光材34またはキャップ材35から成る対向壁のいずれかの位置に配置される。それにより、上述の通り、半導体レーザ素子12からのレーザ光の一部が受光素子50に直接入射し、レーザ光がモニタされ得る。一方で、第1および第2の実施の形態においては、受光素子50は受光面とは反対側の背面を開口部36に対して向けているので、開口部36を通して外部から入射した光による受光素子50への影響は少ない。
【0043】
図6は、本発明に係る第3の実施の形態に従った光送信デバイス30の拡大断面図である。本実施の形態は、受光素子50が実装基板11に配置されている点で第1および第2の実施の形態と異なる。また、本実施の形態は透光材34の表面のうち受光素子50と対向する面、即ち、素子収容室40の対向壁に反射膜38が設けられている点で第1および第2の実施の形態と異なる。
【0044】
本実施の形態によれば、受光素子50は実装基板11に配置されているので、共通電極部21を形成する必要がない。また、入力端子15と同様に、モニタ端子17が孔71に挿入され電気的に絶縁された状態で実装基板11に取り付けられている。モニタ端子17とモニタ電極23とが金属ワイヤ18によって電気的に接続されている。
【0045】
反射膜38は、開口36を通過するレーザ光を妨げることがないように、透光材34の表面のうち半導体レーザ素子12と開口36との間にある表面領域には設けられていない。
【0046】
反射膜38が透光材34に設けられていることによって、半導体レーザ素子12から放射されたレーザ光の一部が反射膜38に反射される。受光素子50がその反射光の一部を受光することによって、レーザ光がモニタされる。それにより、本実施の形態も第1および第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】
図7(A)および図7(B)は、本発明に係る第4の実施の形態に従った光送信デバイス90の正面図および側断面図である。図7(B)は、図7(A)に示すX−X線に沿って切断したときの側断面図である。本実施の形態によれば、実装基板11がセラミックパッケージであり、キャップ材35は透明なガラスまたは樹脂である。
【0048】
図7(A)および図7(B)に示した正面図および断面図に示すように、実装基板11は、キャップ材35を挟持する枠部91と、キャップ材35を支持する支持部92を有する。支持部92は、半導体レーザ素子12やその周辺回路を形成する実装基板11の主面とキャップ材35との間に素子収容室40を設けるためにキャップ材35を支持する。
【0049】
素子収容室40内におけるキャップ材35の表面には、受光素子50が設けられている。キャップ材35は、枠部91および支持部92に接着剤、例えば、フリットガラスによって実装基板11へ固着されている。
【0050】
図7(A)に示した正面図を参照して、素子収容室40内におけるキャップ材35の表面には、円環状の遮光膜93が設けられている。受光素子50は、キャップ材35の上に、遮光膜93に重複するように形成されている。よって、図7(A)には受光素子50が現れていない。本実施の形態によれば、受光素子50は、遮光膜93と同様に円環状に成形され、キャップ材35の表面のうち遮光膜93が設けられている表面領域以外の表面領域には形成されていない。即ち、受光素子50はキャップ材35の表面において遮光膜93からはみ出さないように形成されている。これに伴い、受光素子50に含まれる共通電極、受光部およびモニタ電極(図7では図示せず)も円環状に成形されている。但し、受光素子50のうち共通端子16およびモニタ端子17に接続する共通電極およびモニタ電極の部分21a、23aはこの限りではない。即ち、共通電極およびモニタ電極の部分21a、23aはそれぞれ共通端子16およびモニタ端子17への接続のためにキャップ材35の表面において遮光膜93からはみ出ている。
【0051】
このように、遮光膜93および受光素子50が円環状であることによって、半導体レーザ素子12から生じたレーザ光は、遮光膜93の中央の孔を通過し、さらに透明なキャップ材35を透過して外部へ出ることができる。
【0052】
一方で、受光素子50が半導体レーザ素子12からのレーザ光の一部を受けて、その強度をモニタすることができる。受光素子50が円環状であることによって、受光素子50の受光面積が広くなり、受光素子50の感度が良くなり、誤った検出を防止することができる。
【0053】
さらに、受光素子50が遮光膜93に重複することによって、外部からの光が受光素子50の背面から入射することがなく、受光素子50に対する外部からの入射光の影響が少ない。
【0054】
尚、図7(A)に示すように、キャップ材35が透明なので、実装基板11に形成された半導体レーザ素子12やその周辺回路の一部分が見えている。
【0055】
本実施の形態においては、キャップ材35の全体が透明であった。しかし、キャップ材35は全体が透明である必要はなく、キャップ材35のうち半導体レーザ素子12が対向する部分のみが透明であってもよい。
【0056】
図8(A)は、図7(A)および図7(B)に示した実施の形態において用いられたキャップ材35とは異なる形態のキャップ材35aの正面図である。図8(B)は、図8(A)に示すキャップ材35aのY−Y線に沿って切断したときの側断面図である。
【0057】
キャップ材35aは不透明な材料、例えば、セラミック、金属、プラスチック、ガラスエポキシ材などから成る点で第4の実施の形態に用いられているキャップ材35と異なる。また、キャップ材35aはその中央部に開口98が設けられている点で第4の実施の形態に用いられているキャップ材35と異なる。尚、受光素子50は、第4の実施の形態に用いられていたキャップ材35と同様に円環状に形成されており、開口98の周辺を包囲するように配設されている。
【0058】
キャップ材35aが不透明な材料から形成されていることによって、第4の実施の形態のように遮光膜93を設ける必要がない。キャップ材35aが不透明であるので、キャップ材35a上に遮光膜を設けることなく受光素子50を形成した場合であっても、光通信デバイスの外部からの光が受光素子50の背面から入射することがない。よって、受光素子50に対する外部からの入射光の影響が少ない。一方で、半導体レーザ素子12からのレーザ光は開口98を介して外部へ放射され得る。
【0059】
キャップ材35aはキャップ材35に代えて図7(A)および図7(B)に示す第4の実施の形態に用いることができる。この場合に、開口98を塞ぐことなくキャップ材35aを実装基板11へ取り付け、その後、透明の封止樹脂(図示せず)を開口98から素子収容室40内へ流入させてもよい。この封止樹脂によって、半導体レーザ素子12およびその周辺回路、並びに、受光素子50等の素子収容室40内にある構成要素が封止されるので、光送信デバイスの信頼性を向上させることができる。
【0060】
一方で、封止樹脂が透明であることによって、半導体レーザ素子12からのレーザ光は、封止樹脂と透過して光送信デバイスの外部へ放射することができる。即ち、封止樹脂がレーザ光の光路の妨げにならない。さらに、封止樹脂が透明であることによって、受光素子50は、半導体レーザ素子12からのレーザ光をモニタすることができる。
【0061】
第4の実施の形態において、図7(A)、図7(B)、図8(A)または図8(B)に示したキャップ材35、35aは第1から第3の実施の形態における透光材34として用いることもできる。この場合には、図7(A)、図7(B)、図8(A)または図8(B)に示すキャップ材35、35aを透光材34とみなして、図1から図6に示す第1から第3の実施の形態に適用すればよい。
【0062】
上記の実施の形態においては、光通信デバイス内に1つずつ受光素子50が配設されていた。しかし、誤動作防止のために各光通信デバイス内に複数の受光素子50を配設してもよい。例えば、図1に示した第1の実施の形態または図4に示した第2の実施の形態と図6に示した第3の実施の形態を組合せ、素子収容室40内部の対向内壁および実装基板11のそれぞれに受光素子50を配設した形態がある。
【0063】
さらに、上記実施の形態においれは、素子収容室40の側壁のうちキャップ材35の対向壁または実装部材11の主面上に受光素子50が配置されていた。しかし、受光素子50は、素子収容室40の側壁の他の内壁、例えば、キャップ材35の側壁若しくは実装部材11の側壁に配置されてもよい。
【0064】
【発明の効果】
本発明に従った光通信デバイスにより、面発光型の半導体発光素子から放射される発光をモニタし、それによって、半導体発光素子の安定した出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態に従った光送信デバイス10の拡大断面図。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態における受光素子50の周辺を拡大した断面図。
【図3】第1の実施の形態の変形例として、図2に示した受光素子50と透光材34との間に遮光膜39を設けた光通信デバイスの断面図。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態に従った光送信デバイス20の拡大断面図。
【図5】第2の実施の形態における受光素子50の周辺を拡大した断面図。
【図6】本発明に係る第3の実施の形態に従った光送信デバイス30の拡大断面図。
【図7】本発明に係る第4の実施の形態に従った光送信デバイス90の正面図および側断面図。
【図8】第4の実施の形態において用いられたキャップ材35とは異なる形態のキャップ材35aの正面図および側断面図。
【図9】従来の光送信デバイス100を示す図。
【符号の説明】
10、20、30、90 光送信デバイス
11 実装基板
12 面発光型半導体レーザ素子
35 キャップ材
40 素子収容室
36、98 開口
34 透光材
50 受光素子
39、93 遮光膜

Claims (9)

  1. 実装基板と、
    前記実装基板に搭載された発光素子と、
    前記発光素子を覆う前記実装基板に取り付けられ前記発光素子からの発光を外部へ通過させるキャップ材と、
    前記実装基板および前記キャップ材により囲まれ前記発光素子を収容する素子収容室のいずれかの内壁に設けられた受光素子とを備えた光送信デバイス。
  2. 前記受光素子は、前記素子収容室の内壁のうち前記実装基板と対向する前記キャップ材の対向壁に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光送信デバイス。
  3. 前記発光素子は面発光型半導体素子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光送信デバイス。
  4. 前記キャップ材は前記発光素子からある放射角を有する発光を外部へ通過させる開口を有し、
    前記受光素子は、前記開口の周辺領域のうち、前記発光が前記放射角に基づいて拡がったときに前記発光の少なくとも一部が到達し得る領域内に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光送信デバイス。
  5. 前記キャップ材は金属からなり、
    前記受光素子と前記キャップ材との間に絶縁層をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光送信デバイス。
  6. 前記キャップ材は前記開口に設けられた透光材を有し、
    前記受光素子は、前記透光材に形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の光送信デバイス。
  7. 前記キャップ材の全体が透明であり、
    前記対向壁に設けられ前記発光素子からの発光を遮る遮光膜をさらに備え、
    該遮光膜上に前記受光素子が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光送信デバイス。
  8. 前記素子収容室内に透明樹脂が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の光送信デバイス。
  9. 前記受光素子は前記実装基板に取り付けられ、
    前記発光素子からの発光を反射する反射膜が、前記キャップ材の対向壁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光送信デバイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012018991A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Ricoh Co Ltd 面発光レーザモジュール、光走査装置及び画像形成装置

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