JP2004054158A - 機械部品の取り扱い説明書および取り扱い方法 - Google Patents

機械部品の取り扱い説明書および取り扱い方法 Download PDF

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堀内 健
Koshiro Fujimoto
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Abstract

【課題】機械装置ごとに組み込まれている機械部品の仕様等を半永久的に表示でき、かつその機械部品の劣化状況の確認を容易に行える取り扱い説明書を提供する。
【解決手段】軸受や軸継手類等、使用に伴って劣化する機械部品2に対する取り扱い説明書である。この取り扱い説明書1は、機械部品2の劣化状況の表示手段3を有し、この機械部品2が組み込まれた機械装置4に貼り付けられる。取り扱い説明書1は、台紙1Bと、これに貼り付けられたシール1Aとを有し、シール1Aが機械装置4に貼られる。台紙1には設置時の注意事項が、シール1Aには記録しておくべき型番,仕様等の事項が記載される。劣化状況の表示手段3は、例えば感熱紙であり、機械部品2の温度上昇の検出手段として用いられる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、軸受やその他の機械部品の取り扱い説明書に関し、特に機械部品の包装箱に同封されてその機械部品が組み込まれた機械装置に貼り付け等によって表示される取り扱い説明書、およびこの取り扱い説明書を用いた機械部品の取り扱い方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来、特殊な内部仕様の軸受は、取り扱い上の注意事項を列記した「取り扱い説明書」を軸受内装箱に同封して納品されている。この説明書は、梱包開き時の注意事項や機械装置に組み込む際の注意事項(例えば、衝撃を与えない…等)、保管上の注意事項が細かく記載されている。このような取り扱い説明書は、顧客保全部門等において、新品軸受に交換した後に、適宜廃棄されているのが実情である。
一般的に、軸受は国際規格で主要寸法が統一されているが、大型の鉄鋼機械や製紙機械、鉄道車両用の機械装置では、その性能を最大限に発揮するために、特殊な内部仕様にされることが多い。
【0003】
このために、軸受の使用劣化に伴い、新品軸受に交換するときは、同じ仕様のものを選定するように注意しなければならない。軸受メーカの顧客保全部門では、この運転軸受の仕様管理が大きな負担となっている。
一方、これらの機械装置は、日常的に、あるいは一定距離の走行の都度、軸受の異常発生の有無が巡回点検される。通常は、軸受周辺部分の振動や温度上昇などの点検が行われる。これらの点検作業は、劣悪な雰囲気下での作業や危険な作業を伴うことが多く、工数削減や簡素化が強く望まれている。
上記の説明は、機械部品が軸受である場合につき説明したが、この他に軸継手類やモータなど、使用期間に伴って自然劣化する機械部品において、上記と同様な課題がある。
【0004】
この発明の目的は、機械装置ごとに組み込まれている機械部品の仕様等を半永久的に表示できる機械部品の取り扱い説明書を提供することである。
この発明の他の目的は、その機械部品の劣化状況の確認を容易とすることである。
この発明のさらに他の目的は、大型の鉄鋼機械・製紙機械や鉄道車両等の機械装置で従来の課題となっている機械部品の固有の仕様の管理が容易に行えるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、上記の取り扱い説明書を用いた簡易な機械部品の取り扱い方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明における第1の発明の機械部品の取り扱い説明書は、使用に伴って劣化する機械部品に対する取り扱い説明書であって、上記機械部品の劣化状況の表示手段を有し、上記機械部品が組み込まれた機械装置または上記機械部品自体に、少なくとも上記劣化状況の表示手段を含む部分が装備されるものである。上記機械部品は、転がり軸受等の軸受や、等速自在継手等の軸継手類、またはモータ類等である。説明書の記載内容は、例えば機械部品の型番や基本的な仕様事項等である。
この構成の取り扱い説明書によると、機械部品が組み込まれた機械装置または機械部品自体に装備されるため、紛失することなく確実に、機械部品についての説明内容を記録保存することができる。また、機械装置等に装備されているので、他に保管棚等を設けて保管する場合と異なり、機械装置のあるその場で、誰もが簡単に説明内容を確認することができる。また、この取り扱い説明書は劣化状況の表示手段が設けられているため、点検時にこの表示手段を見ることで、劣化の状況を知ることができる。
特に、機械部品の取り扱い説明書に、その機械部品についての劣化状況の表示手段を組み合わせたので、劣化状況の表示手段を単独で設ける場合に比べて、何の劣化状況であるかが、簡単に認識でき、また劣化状況表示手段に対して、それが何に対する表示手段であるかの説明を別に付すことが不要になる。また、取り扱い説明書と劣化状況の表示手段とを一度に取付けることができて、取付の手間がかからず、取付場所も少なくて済む。
【0006】
上記取り扱い説明書は、台紙と、この台紙に貼り付けられたシールとを有するものとしても良い。このシールは、上記台紙から剥がした後に他の物品へ再貼り付けが可能な接着剤層を有し、上記機械部品の説明事項が記載され、かつ上記劣化状況の表示手段が設けられたものとする。
このように台紙に貼られた接着剤層付きのシールとすることで、機械装置等に直接に貼り付けることができ、かつ簡単に貼り付け作業が行える。また、この貼り付けられるシールに劣化状況の表示手段が設けられていて、この表示手段も機械装置等に対して貼り付けられた状態となるため、上記表示手段が環境の変化(組込まれている軸受の劣化)に感応するものである場合に、発熱等の環境の変化が上記表示手段に伝わり易いものとなる。
【0007】
取り扱い説明書が、上記のように台紙とシールとでなる場合に、上記台紙は、裏面に機械部品の設置上の注意事項が記載され、上記シールの表面に機械部品の仕様事項が記載されたものとしても良い。
機械部品の設置上の注意事項は、設置した後は不要であるため、台紙に記載されていて、シール貼り付け後は台紙と共に廃棄されてもよい。このように説明事項の種類に応じて台紙とシールとに記載事項を分担させることで、シールの記載事項を少なくでき、仕様事項等の保存すべき必要な説明事項を、シールに見易く表示することができる。
なお、台紙に対してシールは複数枚貼っておいても良く、またその場合に、各シール毎に表示言語(英語、独語、仏語…)を変えるか、または説明事項の詳細度、シールの大きさを変えるなどし、任意のシールを使用するようにしても良い。
【0008】
この発明の取り扱い説明書において、上記劣化状況の表示手段は、上記機械部品の使用に伴う上記表示手段の環境の変化に感応することで、上記劣化の状況を表示するものとすることが好ましい。その場合、表示手段自体が劣化状況の検出機能を有することになるため、劣化状況の検出手段を別に設けることが不要で、また表示手段への劣化状況の記入等の過程も省ける。
なお、上記劣化状況の表示手段は、必ずしもこの表示手段自体が劣化状況の検出機能を有するものでなくても良く、例えば、この表示手段とは別に劣化状況の検出手段があって、その検出された状況が表示手段に表示されるようにしても良く、また作業者が劣化状況の検査結果を書き込むものとしても良い。しかし、表示手段が劣化状況の検出機能を持つものとした場合、構成が簡素化され、また上記のように記入等の過程が省ける。
【0009】
劣化状況の表示手段を、機械部品の使用に伴う上記表示手段の環境の変化に感応することで、劣化状況を表示するものとする具体的な構成例としては、熱に感応して色またはその他の視覚的に認識可能な変化を示すものが挙げられる。例えば、温度上昇によって変色する感温紙(サーモラベル等)を用いても良い。一般的な例として、温度上昇によって変色する示温素子があり、このようなものを上記表示手段に用いることができる。
機械部品が軸受や軸継手である場合、温度上昇の程度は、振動と共に、機械部品の劣化程度を示す指標の代表的なものであり、このような熱に感応して視覚的に認識可能な変化を示すものを表示手段に用いることで、簡単に劣化の状況が把握できる。また、表示手段が感温紙であると、シール等の取り扱い説明書に対して用い易い。
【0010】
上記劣化状況の表示手段が、機械部品の使用に伴う環境の変化に感応することで、劣化の状況を表示するものである場合に、この表示手段は、上記感応が不可逆性のものであっても良い。例えば、最高温度での変色状態を維持し、その後に温度が下がっても元の色相に戻らないものを使用する。
このような不可逆性のものを使用すると、鉄道車両等のような必然的に停止時点検となる場合でも、実質的に走行状態の点検が可能になる。
【0011】
この発明における第2の発明の機械部品の取り扱い説明書は、使用に伴って劣化する機械部品に対する取り扱い説明書であって、上記機械部品が組み込まれた機械装置または上記機械部品自体に少なくとも一部が装備され、その機械装置または上記機械部品自体に装備される部分に、上記機械装置に対応して設計された上記機械部品の固有の仕様に関する説明事項を含むものである。ここで言う固有の仕様に関する説明事項は、標準的な規格で定められた寸法以外の仕様に関する事項である。
この構成の取り扱い説明書の場合、劣化状況の表示手段は有しないが、第1の発明におけるその他の上記各作用,効果は同様に得られる。特に、第2の発明では、機械部品の固有の仕様に関する説明事項を含むため、大型の鉄鋼機械・製紙機械や鉄道車両等の機械装置で従来の課題となっている機械部品の固有の仕様の管理が容易に行える。
【0012】
この発明の上記各構成の取り扱い説明書において、機械部品に対する説明事項を、磁気的または光学的等の読み取り機器を介して解読可能なコードで記述した部分を含むものとしても良い。上記コードの一例としてはバーコードが挙げられるが、読み取り機器を介して解読可能なコードであれば良く、種々のコードを用いることができる。
このようなコード表示とすると、限られた面積で大量のデータの記入が可能となり、また機械部品の情報を他人に対して秘密に保持することも容易になる。
【0013】
この発明の上記各構成の取り扱い説明書は、対象となる機械部分が、転がり軸受であっても良い。特に、上記機械部品は鉄鋼設備のローラ支持用の転がり軸受であっても、また鉄道車両の車輪支持用の転がり軸受であっても良い。
これら鉄鋼設備のローラ支持用の転がり軸受や、鉄道車両の車輪支持用の転がり軸受は、上記のように性能を最大限に発揮するために、特殊な内部仕様とされることが多く、またその定期的な点検管理も必要であり、この発明における取り扱い説明書における仕様の半永久的表示や、劣化状況の確認の容易性等が効果的に発揮される。
【0014】
この発明の機械部品の取り扱い方法は、機械部品の納入時に機械部品と共にその機械部品の取り扱い説明書を包装箱に同封して納入する過程と、上記機械部品が機械装置に組み込まれるときに上記機械装置に上記取り扱い説明書の一部または全体を機械部品に貼り付ける過程と、上記機械装置の使用後に上記取り扱い説明書を作業者が見て上記取り扱い説明書に記載の内容に応じた保守を上記機械装置に対して行う過程とを含む。
この方法によると、機械装置に貼り付けられた取り扱い説明書を見て保守を行えば良いため、誰もが簡単に保守することができる。
上記取り扱い説明書として、この発明の第1の発明におけるいずれかの構成の取り扱い説明書を用いた場合は、機械部品の劣化状況の確認も容易に行うことができる。
上記取り扱い説明書として、この発明の第2の発明におけるいずれかの構成の取り扱い説明書を用いた場合は、大型の鉄鋼機械・製紙機械や鉄道車両等の機械装置で従来の課題となっている機械部品の固有の仕様の管理が容易に行える。
また、上記取り扱い説明書として、台紙と、この台紙に貼り付けられたシールとを有し、このシールは、上記台紙から剥がした後に他の物品へ再貼り付けが可能な接着剤層を有し、上記機械部品の説明事項が記載されたものを用いる場合は、機械装置への取り扱い説明書の貼り付けがより簡単に行える。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態を図面と共に説明する。図1に示すように、この取り扱い説明書1は、機械部品2に対する取り扱い説明書であって、機械部品2の劣化状況の表示手段3を有し、図1(D)に示すように、機械部品2が組み込まれた機械装置4に貼り付けられるものである。機械部品2は、使用期間の経過に従って自然劣化するものなど、使用に伴って劣化するものであり、例えば転がり軸受等の軸受、等速自在継手等の軸継手類などである。機械部品2が組み込まれた機械装置4は、例えば圧延ローラ装置等の鉄鋼機械、製紙機械、鉄道車両等である。
【0016】
取り扱い説明書1は、台紙1Bと、この台紙1Bに貼り付けられたシール1Aとを有する。シール1Aは、機械装置4に貼り付けられるものである。シール1Aは、裏面に接着剤層5を有していて、この接着剤層5により台紙1Bに貼られており、接着剤層5には台紙1Bから剥がした後に他の物品へ再貼り付けが可能な粘着剤が用いられている。シール1Aは、表面に機械部品2の説明事項が記載された説明事項表示6を有し、かつ上記劣化状況の表示手段3が設けられている。台紙1Bは、裏面に機械部品2の取り扱い上の注意事項、特に設置上の注意事項が記載され注意事項表示7が施されている。台紙1Bは、表面におけるシール1Aの非貼り付け部分に注意事項表示7を施しても良い。説明事項表示6および注意事項表示7は、人が目で読み取れる文字や記号等による表示であり、印刷等で施される。
【0017】
シール1Aに施される説明事項表示6の説明内容は、機械部品2の型番,内部使用などの基本的仕様の事項や、保守時の連絡先等である。特に、機械部品2が型番とは別に固有の内部仕様を有するものである場合は、その固有の仕様に関する内部仕様が記載される。この内部仕様は、一般的な型番に付加される詳細な型番であっても良い。説明事項表示6の文章例を示すと、「この軸受は×××軸受で、この機械装置の運転条件に最適な仕様になっています。交換軸受が必要な場合は、×××軸受とご用命下さい。」というような文とされる。上記の「×××軸受」は、軸受メーカの商品名等である。その他に具体的な軸受品名やメーカの連絡先などが記載される。
台紙1Bは用済み後に適宜廃棄されるものであり、その注意事項表示7としては、設置時に必要な説明事項が記載される。例えば、次の各事項が記載される。「・軸受の取付けに際しては、軸受端面を直接にハンマーで叩かず、当て金を用いて挿入すること。
・軸や箱類の汚れ、バリ・切り屑などを除去すること。
・軸受を焼き嵌めするときは、○○℃以上に加熱してはいけない。」等の事項が記載される。
【0018】
シール1Aに設けられる劣化状況の表示手段3は、機械部品2の使用に伴い、表示手段3の環境が変化したことに感応することで、機械部品2の劣化の状況を表示するものである。表示手段3は、この例では、熱に感応して色またはその他の視覚的に認識可能な変化を示すものが用いられ、例えば温度上昇によって変色する感温紙が用いられる。この感温紙は、温度上昇によって変色する示温素子を特殊加工したもの等であり、一般的に、「サーモラベル」または「ヒートラベル」として市販されているものを用いることができる。表示手段3となる感温紙は、この実施形態ではシール1Aの一部に設けているが、図2のように、シール1Aの全体を感温紙とし、この感温紙に説明事項を表示しても良い。
【0019】
この劣化状況の表示手段3は、不可逆性の示温素子のものを使用しても良い。すなわち、最高温度での変色状態を維持し、その後に温度が下がっても元の色相に戻らないものを使用しても良い。不可逆性の表示手段3を用いる場合、取り扱い説明書1に対して表示手段3を交換可能なものとしても良い。
【0020】
また、取り扱い説明書1は、例えば図3に示すように、1枚の台紙1Bに対してシール1Aを複数枚貼ったものとし、そのうちの1枚のシール1Aを選択的に使用するものとしても良い。その場合に、各シール1Aa,1Ab,…1An毎に記載事項の表示言語を変えても良い。例えば、シール1Aaは日本語、シール1Abは英語、シール1Anは中国語で表示されたものとしても良い。その場合に、台紙1Bの各シール1Aa,1Ab,…1Anと対応する部分の裏面には、表面のシール1Aa,1Ab,…1Anの言語と同じ言語で注意事項の表示を行う。また、1枚の台紙1Bに対してシール1Aを複数枚貼る場合に、上記のように表示言語を変える他に、説明事項の詳細度や一部の説明事項、シールの大きさを変えるなどし、任意のシールを使用するようにしても良い。一部の説明事項を変える例としては、連絡先の表示を変えたものなどとされる。
【0021】
次に、この取り扱い説明書1を用いた機械部品の取り扱い方法を説明する。この取り扱い説明書1は、機械部品2の納入時に機械部品2と共に包装箱(図示せず)に同封して納入する。機械部品メーカの顧客保全部門の者、または顧客が、これを開けて機械部品2を機械装置4に組み込むときに、取り扱い説明書1の台紙1Bに表示された注意事項表示7を見て、その注意事項に応じて組み込みを行う。この後、取り扱い説明書1のシール1Aを台紙1Bから図1(A)のように剥がし、機械装置4の見易い所に貼り付ける。ただし、機械部品2の温度の影響がシール1Aの劣化状況の表示手段3で感応できる箇所とする。
【0022】
図4,図5は、機械装置4が鉄鋼設備であって、その機械部品2が鉄鋼設備のローラ支持用の転がり軸受である場合を示す。この場合、シール1Aは、機械装置4における転がり軸受を設置した軸受ハウジング4aの上面または正面等に貼り付ける。同図の軸受ハウジング4aは、プランマブロック型のものである。
図6,図7は、機械装置4が鉄道車両であって、機械部品2がその車輪支持用の転がり軸受である場合を示す。この場合は、シール1Aは、例えば軸受ハウジングの前蓋4bに貼り付ける。
【0023】
このように、シール1Aを機械装置4に貼り付けておき、機械装置4の使用後にシール1Aをを作業者が見て、シール1Aに記載の内容に応じた保守を機械装置4に対して行う。この保守は、シール1Aの記載を見て、その型番,内部仕様に応じた新品の機械部品2に交換する作業等である。
【0024】
この取り扱い説明書1によると、上記のようにシール1Aとして機械装置4に貼り付けておくことができるので、機械部品メーカの顧客保全部品などで、簡単にかつ間違いなく、軸受等の機械部品の基本的な仕様を記録保存することができる。また、機械装置4に直接に取り扱い説明書1が貼り付けられているので、その場でだれもが簡単に記載事項を確認できる。また、取り扱い説明書1に、温度変化によって色の変わる表示手段3が設けられているため、巡回点検時は、この表示手段3の色相変化を目視確認するだけで、機械部品2の異常の有無を点検することができる。表示手段3として不可逆性のものを用いた場合は、鉄道車両のような必然的に停止時点検となる場合でも、実質的に走行状態の点検が可能になる。
【0025】
なお、上記実施形態は、取り扱い説明書1を台紙1Bとシール1Aとでなるものとしたが、台紙1Bは必ずしも設けなくても良く、シール1Aの全体が取り扱い説明書1となるものであっても良い。この場合にも,接着面となる裏面に注意事項表示7を記載しても良い。また、台紙1Bを設ける場合に、その台紙1Bは1枚の紙に限らず、複数葉であっても、また包装箱であっても良い。
また、上記各実施形態は、いずれも取り扱い説明書1における説明事項表示6および注意事項表示7を、人が目で読み取れる文字や記号としたが、これら説明事項表示6や注意事項表示7は、バーコードなど、磁気的,光学的等の読み取り機器(図示せず)を介して解読可能なコードで記述したものであっても良い。
取り扱い説明書1に設けた表示手段3は、温度に感応するものの他に、漏れた潤滑剤に感応するもの等であっても良く、また環境に感応する機能を持たず、単に劣化状況が記入されるものであっても良い。さらに、表示手段3は必ずしも設けなくても良い。その場合でも、機械装置2に貼られた取り扱い説明書1の表示内容、特に機械部品2に固有の内部仕様等を簡単に知ることができるため、保守が容易に行える。
さらに、取り扱い説明書1は、必ずしも貼り付けシールでなくても良く、例えばカードや札類とされ、機械装置2にビス固定や差し込み形式等で取付けられるものとしても良く、またブロック状やピン状とされて、機械装置4の適宜の箇所に嵌め込まれるものであっても良い。
【0026】
【発明の効果】
この発明における第1の発明の取り扱い説明書は、使用に伴って劣化する機械部品に対する取り扱い説明書であって、上記機械部品の劣化状況の表示手段を有し、上記機械部品が組み込まれた機械装置または上記機械部品自体に、少なくとも上記劣化状況の表示手段を含む部分が装備されるものであるため、機械装置ごとに組み込まれている機械部品の仕様等を半永久的に表示でき、かつその機械部品の劣化状況の確認を容易に行うことができる。
この発明における第2の発明の取り扱い説明書は、使用に伴って劣化する機械部品に対する取り扱い説明書であって、上記機械部品が組み込まれた機械装置または上記機械部品自体に少なくとも一部が装備され、その機械装置または上記機械部品自体に装備される部分に、上記機械装置に対応して設計された上記機械部品の固有の仕様に関する説明事項を含むものであるため、機械装置ごとに組み込まれている機械部品の仕様等を半永久的に表示でき、特に、大型の鉄鋼機械・製紙機械や鉄道車両等の機械装置で従来の課題となっている機械部品の固有の仕様の管理を容易に行うことができる。
この発明の機械部品の取り扱い方法によると、この発明の取り扱い説明書を用い、保守等に際して簡易に機械部品を取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、それぞれこの発明の第1の実施形態にかかる取り扱い説明書の正面図、裏面図、および剥がし過程の平面図であり、(D)は同取り扱い説明書の機械装置への貼り付け状態の概念図である。
【図2】(A),(B)はそれぞれこの発明の他の実施形態にかかる取り扱い説明書の正面図および裏面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施形態にかかる取り扱い説明書の破断正面図である。
【図4】第1の実施形態にかかる取り扱い説明書を貼り付けた機械装置の具体例の斜視図である。
【図5】同機械装置の断面図である。
【図6】第1の実施形態にかかる取り扱い説明書を貼り付けた機械装置の他の具体例の断面図である。
【図7】同機械装置の保守状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…取り扱い説明書
1A…シール
1B…台紙
2…機械部品
3…表示手段
4…機械装置
5…接着剤層
6…説明事項表示
7…注意事項表示

Claims (15)

  1. 使用に伴って劣化する機械部品に対する取り扱い説明書であって、上記機械部品の劣化状況の表示手段を有し、上記機械部品が組み込まれた機械装置または上記機械部品自体に、少なくとも上記劣化状況の表示手段を含む部分が装備される機械部品の取り扱い説明書。
  2. 請求項1において、台紙と、この台紙に貼り付けられたシールとを有し、このシールは、上記台紙から剥がした後に他の物品へ再貼り付けが可能な接着剤層を有し、上記機械部品の説明事項が記載され、かつ上記劣化状況の表示手段が設けられたものである機械部品の取り扱い説明書。
  3. 請求項2において、上記台紙の裏面に機械部品の設置上の注意事項が記載され、上記シールの表面に機械部品の仕様事項が記載されたものである機械部品の取り扱い説明書。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、上記劣化状況の表示手段は、上記機械部品の使用に伴う上記表示手段の環境の変化に感応することで、上記劣化の状況を表示するものである機械部品の取り扱い説明書。
  5. 請求項4において、上記劣化状況の表示手段は、熱に感応して色またはその他の視覚的に認識可能な変化を示すものである機械部品の取り扱い説明書。
  6. 請求項5において、上記劣化状況の表示手段は、温度上昇によって変色する感温紙である機械部品の取り扱い説明書。
  7. 請求項4または請求項5において、上記劣化状況の表示手段は、不可逆性のものである機械部品の取り扱い説明書。
  8. 使用に伴って劣化する機械部品に対する取り扱い説明書であって、上記機械部品が組み込まれた機械装置または上記機械部品自体に少なくとも一部が装備され、その機械装置または上記機械部品自体に装備される部分に、上記機械装置に対応して設計された上記機械部品の固有の仕様に関する説明事項を含むものであることを特徴とする機械部品の取り扱い説明書。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかにおいて、機械部品に対する説明事項を、磁気的または光学的等の読み取り機器を介して解読可能なコードで記述した部分を含む機械部品の取り扱い説明書。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかにおいて、上記機械部品が転がり軸受である機械部品の取り扱い説明書。
  11. 請求項10において、上記機械部品が鉄鋼設備のローラ支持用の転がり軸受である機械部品の取り扱い説明書。
  12. 請求項10において、上記機械部品が鉄道車両の車輪支持用の転がり軸受である機械部品の取り扱い説明書。
  13. 機械部品の納入時に機械部品と共にその機械部品の取り扱い説明書を包装箱に同封して納入する過程と、上記機械部品が機械装置に組み込まれるときに上記機械装置に上記取り扱い説明書の一部または全体を機械装置に貼り付ける過程と、上記機械装置の使用後に上記取り扱い説明書を作業者が見て上記取り扱い説明書に記載の内容に応じた保守を上記機械装置に対して行う過程とを含み、上記取り扱い説明書として、請求項1ないし請求項7のいずれに記載の機械部品の取り扱い説明書を用いる機械部品の取り扱い方法。
  14. 機械部品の納入時に機械部品と共にその機械部品の取り扱い説明書を包装箱に同封して納入する過程と、上記機械部品が機械装置に組み込まれるときに上記機械装置に上記取り扱い説明書の一部または全体を機械部品に貼り付ける過程と、上記機械装置の使用後に上記取り扱い説明書を作業者が見て上記取り扱い説明書に記載の内容に応じた保守を上記機械装置に対して行う過程とを含み、上記取り扱い説明書として、請求項8ないし請求項12のいずれかに記載の機械部品の取り扱い説明書を用いる機械部品の取り扱い方法。
  15. 請求項13または請求項14において、機械部品が軸受であって、取り扱い説明書を貼り付ける箇所が軸受ハウジングであり、かつ上記取り扱い説明書は、台紙と、この台紙に貼り付けられたシールとを有し、このシールは、上記台紙から剥がした後に他の物品へ再貼り付けが可能な接着剤層を有し、上記機械部品の説明事項が記載されたものである機械部品の取り扱い方法。
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