JP2004052922A

JP2004052922A - Hydraulic damper

Info

Publication number: JP2004052922A
Application number: JP2002212140A
Authority: JP
Inventors: Isao Nishimura; 西村　功; Yuji Kotake; 小竹　祐治
Original assignee: Hitachi Metals Techno Ltd
Current assignee: Senqcia Corp
Priority date: 2002-07-22
Filing date: 2002-07-22
Publication date: 2004-02-19
Anticipated expiration: 2022-07-22
Also published as: JP4100547B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a hydraulic damper having equivalent efficiency to a semiactive type damper without a controller or the like. <P>SOLUTION: A hydraulic damper 1 has a structure having a pair of a L side hydraulic damper 5 and a R side hydraulic damper 3 which have an identical structure arranged and installed on a structure such as a skyscraper. When an external force acts in a right direction in earthquake or the like, a reaction force (force to attenuate vibration) acts on just the R side hydraulic damper 3. At a moment when the external force switches to a right direction in earthquake, an R side open and close valve 7 is opened by pressure of operating oil filled in a L side first oil chamber 37, pressure of compressed operating oil in the R side oil chamber is relieved at a stretch. Just the L side hydraulic damper 5 generates reaction force against an external force in the left direction. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物等に用いられる油圧式ダンパに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、地震や風等による建築物の揺れを低減させるために油圧式ダンパが用いられていた。油圧式ダンパには、パッシブ式、セミアクティブ式等の油圧式ダンパが存する。
【０００３】
パッシブ式は、シリンダ内にピストンを設けて、このシリンダ及びピストンロッドを構造物に固定する。シリンダ内には作動油が充填されており、構造物が揺れるとシリンダ内の作動油が圧縮され、外力に対する抵抗力が生じ、震動を減衰させる。
【０００４】
セミアクティブ式油圧式ダンパには、油圧や変位をセンサで測定し、測定値に応じてコントローラが弁の開閉等を行い、外力に対する抵抗力を生じさせ、振動を減衰させる。そして、シリンダ内をピストンが移動して反転する際、圧縮された作動油の圧縮力を電気制御により解放させるものがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
このように、セミアクティブ式の油圧式ダンパは、パッシブ式より効率がよいものの、電気制御を行う必要があり、センサやコントローラ等が必要となる。
【０００６】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コントローラ等を必要とせず、セミアクティブ方式と同様の効率を有する油圧式ダンパを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため本発明は、作動油が充填されたシリンダと、前記シリンダ内を移動し、前記シリンダ内をヘッド側油室とロッド側油室に区分するピストンと、一端が前記ピストンの片側に設けられ、他端が前記シリンダを介して外部に突出するように設けられたピストンロッドと、前記ピストンが反転する際に、前記ヘッド側油室又は前記ロッド側油室の圧縮された作動油の圧力を解放する圧力解放機構とを有する油圧式ダンパにおいて、前記圧力解放機構が、他の油圧式ダンパの動作に応じて制御されることを特徴とする油圧式ダンパである。
【０００８】
本発明の油圧式ダンパは、同一の構造を備える２つの油圧式ダンパを対向して設置し、一方の油圧式ダンパに地震等の揺れに対する反力（減衰力）が作動しており、ある瞬間に逆の揺れが加わった場合、他方の油圧式ダンパの動作を利用して、圧力解放機構を作動させ、油圧式ダンパのヘッド側油室又はロッド側油室の圧縮された作動油の圧力を解放させる。
【０００９】
油圧式ダンパは、リリーフ弁、チェック弁のうち、少なくとも一方を、前記ピストン又は前記ピストンロッドに収装してもよい。
【００１０】
ピストン及びピストンロッドを付勢するばね部材を設け、ピストンロッドのシリンダ外部に突出した端部を構造物に接触させるようにする。このばね部材のばね定数を、構造物の応答に対してピストンロッドが追従するような定数とする。
【００１１】
圧力解放機構は、ヘッド側油室とロッド側油室とを連結する流路に設けられ、他の油圧式ダンパから流入する作動油によりヘッド側油室又はロッド側油室の圧縮された作動油の圧力を解放する開閉弁を有する。また、圧力解放機構にアキュムレータが接続される。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明に係る油圧式ダンパの実施の形態を詳細に説明する。
【００１３】
（１．油圧式ダンパ１の概略構成）
図１は、油圧式ダンパ１の構成図である。油圧式ダンパ１は、同一の構成を持つＬ側油圧式ダンパ５と、Ｒ側油圧式ダンパ３とが対称に対向して設置された構成である。
【００１４】
Ｌ側油圧式ダンパ５と、Ｒ側油圧式ダンパ３とは、同一の構成を有するので、ここではＬ側油圧式ダンパ５の構成について詳述し、Ｒ側油圧式ダンパ３の構成についての説明は省略する。
【００１５】
円筒状のＬ側シリンダ１３内に、Ｌ側ピストン２５が移動可能に設けられる。Ｌ側ピストン２５の片面には、円柱状のＬ側ピストンロッド１７が設けられ、このＬ側ピストンロッド１７はＬ側シリンダ１３を介して外部に突出している。このＬ側ピストンロッド１７の先端が構造物（ブレース５３）に接する。尚、Ｌ側シリンダ１３は、構造物（基台６５）に固定される。
【００１６】
Ｌ側シリンダ１３は、Ｌ側ピストン２５によって、Ｌ側第１油室３７（ヘッド側油室）と、Ｌ側第２油室４１（ロッド側油室）とに区分される。ここで、ロッド側とは、Ｌ側ピストン２５に対してＬ側ピストンロッド１７が取り付けられている側であり、ヘッド側とは、Ｌ側ピストン２５に対してＬ側ピストンロッド１７が取り付けられていない側である。Ｌ側シリンダ１３、Ｌ側ピストン２５、Ｌ側ピストンロッド１７等は、金属等で構成される。
【００１７】
Ｌ側第１油室３７、Ｌ側第２油室４１には、作動油が充填される。また、Ｌ側ピストン２５内には、Ｌ側チェック弁２９やＬ側リリーフ弁３３等の流路が設けられる。
【００１８】
Ｌ側チェック弁２９は、作動油がＬ側第２油室４１からＬ側第１油室３７に向かって流れる際には開き、作動油の流入を許容する。逆にＬ側第１油室３７から、Ｌ側第２油室４１の方向への作動油の流れを阻止する。即ち、作動油はＬ側チェック弁２９を介して、図中Ｂ方向にのみ流れる。
【００１９】
Ｌ側リリーフ弁３３は、Ｌ側第１油室３７の作動油の圧力が一定値（リリーフ荷重）を超えると開き、作動油がＬ側第１油室３７からＬ側第２油室４１に流れることを許容する。Ｌ側第１油室３７内の作動油が更に加圧されている状態では、作動油がＬ側第１油室３７からＬ側第２油室４１に流れることによりＬ側第１油室３７内の作動油の圧力を一定に保つ。
【００２０】
Ｌ側第１油室３７内の作動油の圧力が、前述したリリーフ荷重より低くなると、Ｌ側リリーフ弁３３は閉じ、作動油はＬ側第１油室３７からＬ側第２油室４１には流れなくなる。また、作動油がＬ側第２油室４１からＬ側第１油室３７に流れようとする場合、Ｌ側リリーフ弁３３は閉じ、流れを阻止する。即ち、Ｌ側第１油室３７内の作動油の圧力がリリーフ荷重を超えている場合にのみＬ側リリーフ弁３３は開き、作動油が図中Ｃ方向に流れる。
【００２１】
Ｌ側第１油室３７内には、Ｌ側ばね２１が設置される。Ｌ側ばね２１の一端は、Ｌ側シリンダ１３に固定され、他端はＬ側ピストンロッド１７に固定される。Ｌ側ばね２１の復元力により、Ｌ側ピストン２５は、Ａ方向の力を受け常に構造物（ブレース５３）に押し付けられている。
【００２２】
Ｌ側ばね２１は、Ｌ側第１油室３７内に設ける必要はなく、Ｌ側ピストン２５及びＬ側ピストンロッド１７にＡ方向の力を与える位置であれば、Ｌ側シリンダ１３の外部等に設けても良い。
【００２３】
Ｌ側第１油室３７と、Ｌ側第２油室４１とを連結する流路６６が、Ｌ型シリンダ１３の外部に設けられる。流路６６には、Ｌ型開閉弁９とＬ側アキュムレータ４５とが設けられる。
【００２４】
また、Ｌ側第１油室３７とＲ側開閉弁７とは、流路６７で連結される。Ｒ側開閉弁７は、Ｒ側油圧式ダンパ３のＲ側第１油室３５とＲ側第２油室３９を連結する流路６８に設けられる。Ｒ側第１油室３５とＬ側開閉弁９とは、流路６９で連結される。Ｌ側開閉弁９は、Ｌ側油圧式ダンパ５のＬ側第１油室３７とＬ側第２油室４１を連結する流路６６に設けられる。
【００２５】
Ｌ側開閉弁９は、内部ばねの働きにより、流路６９を介して一定圧力以上の作動油の圧力がかからなければ閉じていて、Ｌ側開閉弁９が閉じている間は流路６６を介して作動油がＬ側第１油室３７とＬ側第２油室４１間を移動することはない。
【００２６】
Ｌ側開閉弁９は、Ｒ側第１油室３５の作動油に圧力がかかり流路６９及びチェック弁４９を介してＬ側開閉弁９に作動油が一定量流入する時に開き、Ｌ側第１油室３７とＬ側第２油室４１間を作動油が移動する。ここで、Ｒ側ピストン２３の移動量が微小である場合には、作動油のＬ側開閉弁９への流入量が少ないためＬ側開閉弁９は開かない。
【００２７】
Ｌ側開閉弁９とＬ側第２油室４１間の流路６６に設けられたＬ側アキュムレータ４５は、Ｌ側第１油室３７とＬ側第２油室４１との体積差（Ｌ側第１油室３７とＬ側第２油室４１とは、Ｌ側ピストンロッド１７の分だけの体積差がある。）の吸収と、作動油の温度による体積差の吸収を行う。
【００２８】
本発明の油圧式ダンパ１を構成する、Ｌ側油圧式ダンパ５とＲ側油圧式ダンパ３とが、それぞれ柱５５とブレース５３間、及び柱５７とブレース５１間に設置される。設置の詳細については、図６を用いて後述する。
【００２９】
（２．油圧式ダンパ１の動作の説明）
次に、図１から図５を用いて油圧式ダンパ１の動作を説明する。油圧式ダンパ１は、建築物に設置される（詳細は図６で説明する）。油圧式ダンパ１を構成するＬ側油圧式ダンパ５は、柱５７の基台６５に固定されブレース５３に接触して設置され、Ｒ側油圧式ダンパ３は、柱５５の基台６３に固定されブレース５１に接触して設置される。構造物に地震力等が加わり、構造物に振動が生じる場合を想定する。
【００３０】
図２は、油圧式ダンパ１の設置された構造物に地震等の外力３０１が加わり、構造物に紙面向かって右方向に外力３０１が働いている場合を示す。図３は、図２の右方向の外力３０１が左方向の外力４０１に切り替わった場合を示す。
【００３１】
図４の横軸は、Ｒ側ピストン２３の変位５０１を示し、縦軸方向にピストンロッド（例えばＲ側ピストンロッド１５）に生じる減衰力５０２（即ち、作動油がヘッド側油室で圧縮されることでピストンロッドに生じる反発力）の大きさを示す。
【００３２】
図５は、油圧式ダンパ１の動作を示すフローチャートである。図１から図４を用い、図５のフローチャートに沿って油圧式ダンパ１の動作を説明する。
【００３３】
構造物（即ちブレース５１、５３）に、右方向の外力３０１が加わっている（ステップ６０１、図２）。このとき、Ｒ側油圧式ダンパ３では、Ｒ側ピストン２３が右方向に押され、Ｒ側第１油室３５に充填された作動油に圧力がかかってその抵抗でＲ側ピストンロッド１５及びＲ側ピストン２３に減衰力３０８（即ち外力３０１に対する反発力）が生じる（ステップ６０４）。Ｒ側リリーフ弁３１は閉、Ｒ側チェック弁２７は閉、Ｒ側開閉弁７も閉である。このように、外力３０１に対して、構造物の揺れを減衰させる減衰力３０８が、Ｒ側油圧ダンパ３側に発生する。
【００３４】
また、Ｌ側油圧式ダンパ５側では、Ｌ側リリーフ弁３３は閉、Ｌ側チェック弁２９は開でＬ側第２油室４１からＬ側第１油室３７への流路３０６が確保される（ステップ６０３）。また、Ｒ側第１油室３５の作動油にかかる圧力で、流路６９を介してＬ側開閉弁９間に流路３０２、流路３０３が形成され、Ｌ側開閉弁９が開き、Ｌ側第１油室３７とＬ側第２油室４１間の流路６６が確保されている。流路６６は両方向に作動油が移動可能である。
【００３５】
即ち、Ｌ側第１油室３７とＬ側第２油室４１の作動油の圧力が等しくなり、Ｌ側ピストンロッド１７には、作動油の圧力は加わらない。Ｌ側ピストンロッド１７には、Ｌ側ばね２１でブレース５３に押し付けられるばねの復元力のみが加わる。
【００３６】
外力３０１が増加していくと（ステップ６０２）、外力３０１に反発するＲ側ピストンロッド１５に生じる減衰力３０８も増加する（図４のａ部、図５のａ部）。
【００３７】
外力３０１が増加し、Ｒ側第１油室３５内の作動油が更に圧縮されて作動油の圧力がリリーフ荷重を超える、即ちＲ側リリーフ弁３１の限界圧力設定値に達すると（ステップ６０５）、Ｒ側リリーフ弁３１が開き、流路３０７が確保される（ステップ６０６）。
【００３８】
Ｒ側リリーフ弁３１の働きにより、Ｒ側第１油室３５内の作動油の圧力は一定に保たれ、安全性を確保できる（図４のｂ部、図５のｂ部）。尚、Ｒ側第１油室３５内の作動油の圧力が前述したリリーフ荷重以下になると、Ｒ側リリーフ弁３１は再び閉じる。
【００３９】
続いて、図３のように、右側方向の外力３０１とは反対方向の外力４０１が構造物（即ちブレース５１、５３）に加わるとする（ステップ６０７）。即ち、地震等の揺れの力が逆方向に変わったとする。
【００４０】
Ｒ側油圧式ダンパ３側では、Ｒ側リリーフ弁３１が閉じる（ステップ６０８）。ただし、Ｒ側リリーフ弁３１は、Ｒ側第１油室３５の圧力がリリーフ荷重に達しなければ初めから閉じたままである。
【００４１】
同時に、Ｌ側油圧式ダンパ５側では、Ｌ側チェック弁２９が閉じ、Ｌ側第１油室３７内の作動油が加圧されて流路６７のチェック弁４７が開いて流路４０２、流路４０３が確保される（ステップ６０９）。従って、Ｒ側開閉弁７が開き、Ｒ側第２油室３９とＲ側第１油室３５間の流路６８が確保され、圧縮されていたＲ側第１油室３５の作動油が流路４０５、流路４０４の方向にＲ側第２油室に流れてＲ側第１油室３５の圧力を一気に解放する（ステップ６１０）。
【００４２】
尚、Ｌ側開閉弁９は、閉じている（Ｒ側第１油室３５の作動油の圧力が一定値以下になるとＬ側開閉弁９は閉じる。）。また、Ｒ側第２油室３９とＲ側第１油室３５の作動油の圧力が等しくなり、外力４０１でＲ側ピストン２３が左に移動すると、Ｒ側チェック弁２７は開き、流路４０６（Ｒ側第２油室３９からＲ側第１油室３５への単方向の流路）が確保される。
【００４３】
図５のステップ６０７からステップ６１０（図５のｃ部）は、図４のｃ部に相当し、Ｒ側油圧式ダンパ３が発生する減衰力３０８（図２）、即ちＲ側第１油室３５の作動油の圧力を一気に解放する瞬間を示す。
【００４４】
このように、本発明では、油圧式ダンパの圧縮されている作動油の圧力を解放する時、一気に作動油の圧力を解放するために、一対に配置した反対側の油圧式ダンパの作動油の圧力を利用して開閉弁を開き、流路を確保するところに特徴がある。
【００４５】
続いて、Ｌ側油圧ダンパ５側に減衰力４０８が生じる場合を説明するが、前述のＲ側油圧式ダンパ３と同じであるので、簡単に説明する。
【００４６】
構造物に、左側方向の外力４０１が加わり、増加していく（ステップ６１１）と、Ｌ側第１油室３７の作動油に圧力が加わり、Ｌ側ピストンロッド１７に外力４０１を押し戻す力（減衰力４０８）が生じる（ステップ６１２）。図５のステップ６１１とステップ６１２（図５のｄ部）は、図４のｄ部に相当する。
【００４７】
この時、Ｒ側油圧式ダンパ３側では、Ｒ側リリーフ弁３１は閉、Ｒ側チェック弁２７は開でＲ側第２油室３９からＲ側第１油室３５への流路４０６が確保されている。即ち、Ｒ側第１油室３５とＲ側第２油室３９の作動油の圧力が等しくなり、Ｒ側ピストンロッド１５には、作動油の圧力は加わらず、Ｒ側ばね１９によりブレース５１に押し付けられる力のみが加わっている。
【００４８】
外力４０１が増加し、Ｌ側第１油室３７の作動油の圧力がリリーフ荷重を超える、即ちＬ側リリーフ弁３３の限界圧力設定値を超えると（ステップ６１３）、Ｌ側リリーフ弁３３が開いて流路４０７が確保される（ステップ６１４）。
【００４９】
図５のステップ６１３、ステップ６１４（図５のｅ部）は、図４のｅ部に相当する。即ちＬ側リリーフ弁３３は、左側方向の外力４０１の増加に対してＬ側第１油室３７の作動油の圧力が一定値を超えないよう、安全性を確保する役割を有する。
【００５０】
次に、再び構造物（即ちブレース５１、５３）に逆方向の外力３０１（図２）が加わると（ステップ６１５）、Ｌ側油圧式ダンパ５側では、Ｌ側リリーフ弁３３が閉じる（ステップ６１６）。ただし、Ｌ側第１油室３７の圧力がリリーフ荷重に達しない場合には、Ｌ側リリーフ弁３３は初めから閉じたままの状態にある。
【００５１】
同時に、Ｒ側油圧式ダンパ３側では、Ｒ側チェック弁２７が閉じ、Ｒ側第１油室３５内の作動油に圧力が加わり流路６９のチェック弁４９が開いて流路３０２、流路３０３が確保される（ステップ６１７）。従って、Ｌ側開閉弁９が開き、Ｌ側第２油室４１とＬ側第１油室３７間の流路６６が確保され、圧縮されていたＬ側第１油室３７の作動油が、流路３０５及び流路３０４の方向にＬ側第２油室４１の方向に流れ、Ｌ側第１油室３７の作動油の圧力を一気に解放する（ステップ６１８）。
【００５２】
尚、Ｒ側開閉弁７は、閉じている（Ｒ側第１油室３５の作動油の圧力が一定値以下になるとＲ側開閉弁７は閉じる。）。また、Ｌ側第２油室４１とＬ側第１油室３７の作動油の圧力が等しくなり、外力３０１でＬ側ピストン２５が右に移動すると、Ｌ側チェック弁２９は開き、流路３０６（Ｌ側第２油室４１からＬ側第１油室３７への単方向の流路）が確保される。
【００５３】
図５のステップ６１５からステップ６１８（図５のｆ部）は、図４のｆ部に相当し、Ｌ側油圧式ダンパ５が発生する減衰力４０８（図３）、即ちＬ側第１油室３７の作動油の圧力を一気に解放する瞬間を示す。
【００５４】
このように、油圧式ダンパ１は、対に配置されたＬ側油圧式ダンパ５とＲ側油圧式ダンパ３とが、地震等の外力３０１、外力４０１に対して、振動を制する反力（減衰力３０８、減衰力４０８）を発生する。
【００５５】
尚、アキュムレータは、例えば流路６６に設けられたＬ側アキュムレータ４５は、Ｌ側第１油室３７とＬ側第２油室４１との体積差（Ｌ側第１油室３７とＬ側第２油室４１とは、Ｌ側ピストンロッド１７の分だけの体積差がある。）の吸収と、作動油の熱膨張を吸収する機能を有する。また、アキュムレータは、低圧側油室に作動油を補給し、作動油が負圧になることを防止して油圧式ダンパの性能を安定化させる機能を有している。
【００５６】
（３．高層ビルに取り付けられる例）
次に、この油圧式ダンパ１が高層ビル１０１に取り付けられる例を示す。図６は、この油圧式ダンパ１が取り付けられた高層ビル１０１を示す。図１は、取り付け部の拡大図でもあり、図１と図６を用いて説明する。
【００５７】
高層ビル１０１は、多数の梁５９、梁６１、柱５５等を有する。図１に示すように、梁５９から下側斜め方向にブレース５３、５１が設けられる。梁６１には、基台６５、６３が設けられる。基台６５にはＬ側油圧式ダンパ５のＬ側シリンダ１３が固定され、Ｌ側ピストンロッド１７はブレース５３の端部に接触する。同様に、基台６３にはＲ油圧式ダンパ３のＲ側シリンダ１１が固定され、Ｒ側ピストンロッド１５はブレース５１の端部に接触する。
【００５８】
Ｌ側油圧式ダンパ５のＬ側ばね２１の復元力で、Ｌ側ピストンロッド１７はブレース５３方向に押されて接触している。同様に、Ｒ側油圧式ダンパ３のＲ側ばね１９の復元力で、Ｒ側ピストンロッド１５はブレース５１方向に押されて接触している。
【００５９】
また、Ｌ側ばね２１、Ｒ側ばね１９のばね定数は、高層ビル１０１等の構造物の応答にＬ側ピストンロッド１７、Ｒ側ピストンロッド１５が追従する程度のものとする。具体的には、ばね定数を高層ビル１０１の固有振動数の例えば２〜３倍程度のものとする。
【００６０】
（４．その他、効果など）
尚、図面には示していないが、適宜流路中にオリフィス等の絞りを設け、流量を意図的に制御してもよい。
【００６１】
このように本実施の形態によれば、同じ構成の油圧式ダンパを対に配置して使用し、反対側の油圧式ダンパにかかる作動油の圧力を利用して開閉弁を開く。開閉弁を開くことで、シリンダ内の圧縮された作動油の圧力を一気に解放することができ、センサやコントローラ等を用いたセミアクティブ方式の油圧式ダンパとほぼ同様の機能を有する油圧式ダンパを提供することができる。
【００６２】
従って、電気制御などの複雑な機構を備える必要がなく、地震による揺れや風等による微動を減衰させる効果的な油圧式ダンパを提供することができる。また、維持コストを抑えることができる。
【００６３】
尚、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に限られるものではない。例えば、リリーフ弁、チェック弁等をシリンダ外に流路を設け、その中に設置してもよい。また、ばねの設置はシリンダ内に限られない。また、リリーフ弁やチェック弁の数や形状も限定されない。
【００６４】
また、油圧式ダンパ１を建築物と建築物との間に取り付けてもよい。
【００６５】
本発明では、ヘッド側油室（Ｌ側第１油室３７及びＲ側第１油室３５）の圧縮された作動油を一気に解放する機構について説明したが、ロッド側油室（Ｌ側第２油室４１及びＲ側第２油室３９）の圧縮された作動油を一気に解放する構成とすることもできる。
【００６６】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明によれば、コントローラ等を必要とせず、セミアクティブ方式と同様の効率を有する油圧式ダンパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】油圧式ダンパ１の概略構成図
【図２】油圧式ダンパ１の動作を示す図
【図３】油圧式ダンパ１の動作を示す図
【図４】構造物の変位５０１と油圧式ダンパ１の減衰力５０２を示す図
【図５】油圧式ダンパ１の動作を示すフローチャート
【図６】油圧式ダンパ１の高層ビル１０１への取り付けを示す図
【符号の説明】
１・・・　油圧式ダンパ
３・・・　Ｒ側油圧式ダンパ
５・・・　Ｌ側油圧式ダンパ
７、９・・・　開閉弁（Ｒ側、Ｌ側）
１１、１３・・・　シリンダ（Ｒ側、Ｌ側）
１５、１７・・・　ピストンロッド（Ｒ側、Ｌ側）
１９、２１・・・　ばね（Ｒ側、Ｌ側）
２３、２５・・・　ピストン（Ｒ側、Ｌ側）
２７、２９・・・　チェック弁（Ｒ側、Ｌ側）
３１、３３・・・　リリーフ弁（Ｒ側、Ｌ側）
３５、３７・・・　第１油室（Ｒ側、Ｌ側）
３９、４１・・・　第２油室（Ｒ側、Ｌ側）
４３、４５・・・　アキュムレータ（Ｒ側、Ｌ側）
４７、４９・・・　チェック弁
５１、５３・・・　ブレース
５５、５７・・・　柱
５９、６１・・・　梁
６３、６５・・・　基台
６６、６７、６８、６９・・・　流路
１０１・・・　高層ビル
３０１、４０１・・・　外力
３０８、４０８・・・　減衰力
３０２、３０３、３０４、３０５、３０６、３０７・・・　流路
４０２、４０３、４０４、４０５、４０６、４０７・・・　流路
５０１・・・　変位
５０２・・・　減衰力[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic damper used for a building or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a hydraulic damper has been used to reduce shaking of a building due to an earthquake, wind, or the like. Hydraulic dampers include passive and semi-active hydraulic dampers.
[0003]
In the passive type, a piston is provided in a cylinder, and the cylinder and the piston rod are fixed to a structure. Hydraulic oil is filled in the cylinder, and when the structure shakes, the hydraulic oil in the cylinder is compressed, and a resistance to an external force is generated, thereby damping vibration.
[0004]
In the semi-active hydraulic damper, the hydraulic pressure and displacement are measured by a sensor, and a controller opens and closes the valve according to the measured value, thereby generating a resistance against an external force and damping the vibration. In some cases, when the piston moves in the cylinder and reverses, the compression force of the compressed hydraulic oil is released by electric control.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the semi-active hydraulic damper is more efficient than the passive type, but needs to perform electric control, and requires a sensor, a controller, and the like.
[0006]
The present invention has been made in view of such a problem, and an object of the present invention is to provide a hydraulic damper which does not require a controller or the like and has the same efficiency as a semi-active system.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a cylinder filled with hydraulic oil, a piston moving in the cylinder, and dividing the inside of the cylinder into a head side oil chamber and a rod side oil chamber, and one end of the piston A piston rod provided on one side of the cylinder, the other end of which is provided so as to protrude to the outside via the cylinder, and the head-side oil chamber or the rod-side oil chamber is compressed when the piston is inverted. A hydraulic damper having a pressure release mechanism for releasing pressure of hydraulic oil, wherein the pressure release mechanism is controlled in accordance with the operation of another hydraulic damper.
[0008]
In the hydraulic damper of the present invention, two hydraulic dampers having the same structure are installed to face each other, and a reaction force (damping force) against a shake such as an earthquake is acting on one of the hydraulic dampers. When the reverse sway is applied to the hydraulic damper, the pressure release mechanism is operated by using the operation of the other hydraulic damper, and the pressure of the compressed hydraulic oil in the head-side oil chamber or the rod-side oil chamber of the hydraulic damper is reduced. Let go.
[0009]
In the hydraulic damper, at least one of a relief valve and a check valve may be housed in the piston or the piston rod.
[0010]
A spring member for biasing the piston and the piston rod is provided, and an end of the piston rod protruding outside the cylinder is brought into contact with the structure. The spring constant of the spring member is a constant such that the piston rod follows the response of the structure.
[0011]
The pressure release mechanism is provided in a flow path connecting the head side oil chamber and the rod side oil chamber, and the hydraulic oil compressed in the head side oil chamber or the rod side oil chamber by the hydraulic oil flowing from another hydraulic damper. The valve has an on-off valve to release the pressure. An accumulator is connected to the pressure release mechanism.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a hydraulic damper according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0013]
(1. Schematic configuration of hydraulic damper 1)
FIG. 1 is a configuration diagram of the hydraulic damper 1. The hydraulic damper 1 has a configuration in which an L-side hydraulic damper 5 and an R-side hydraulic damper 3 having the same configuration are installed symmetrically facing each other.
[0014]
Since the L-side hydraulic damper 5 and the R-side hydraulic damper 3 have the same configuration, the configuration of the L-side hydraulic damper 5 will be described in detail here, and the configuration of the R-side hydraulic damper 3 will be described. Is omitted.
[0015]
An L-side piston 25 is movably provided in the cylindrical L-side cylinder 13. A cylindrical L-side piston rod 17 is provided on one side of the L-side piston 25, and the L-side piston rod 17 projects outside via the L-side cylinder 13. The tip of the L-side piston rod 17 contacts the structure (the brace 53). The L-side cylinder 13 is fixed to a structure (base 65).
[0016]
The L side cylinder 13 is divided by the L side piston 25 into an L side first oil chamber 37 (head side oil chamber) and an L side second oil chamber 41 (rod side oil chamber). Here, the rod side is the side on which the L-side piston rod 17 is attached to the L-side piston 25, and the head side is the side on which the L-side piston rod 17 is attached to the L-side piston 25. Not on the side. The L-side cylinder 13, the L-side piston 25, the L-side piston rod 17, and the like are made of metal or the like.
[0017]
The L-side first oil chamber 37 and the L-side second oil chamber 41 are filled with hydraulic oil. In the L-side piston 25, flow paths such as an L-side check valve 29 and an L-side relief valve 33 are provided.
[0018]
The L-side check valve 29 opens when the operating oil flows from the L-side second oil chamber 41 toward the L-side first oil chamber 37, and allows the inflow of the operating oil. Conversely, the flow of hydraulic oil from the L-side first oil chamber 37 to the L-side second oil chamber 41 is blocked. That is, the hydraulic oil flows only in the direction B in the drawing via the L-side check valve 29.
[0019]
The L-side relief valve 33 opens when the pressure of the hydraulic oil in the L-side first oil chamber 37 exceeds a certain value (relief load), and the hydraulic oil moves from the L-side first oil chamber 37 to the L-side second oil chamber 41. Allow to flow. When the operating oil in the L-side first oil chamber 37 is further pressurized, the operating oil flows from the L-side first oil chamber 37 to the L-side second oil chamber 41, so that the L-side first oil chamber 37 Keep the pressure of the hydraulic oil inside.
[0020]
When the pressure of the working oil in the L-side first oil chamber 37 becomes lower than the above-described relief load, the L-side relief valve 33 closes, and the working oil flows from the L-side first oil chamber 37 to the L-side second oil chamber 41. Will not flow. Further, when the operating oil is going to flow from the L-side second oil chamber 41 to the L-side first oil chamber 37, the L-side relief valve 33 closes and blocks the flow. That is, the L-side relief valve 33 opens only when the pressure of the hydraulic oil in the L-side first oil chamber 37 exceeds the relief load, and the hydraulic oil flows in the direction C in the figure.
[0021]
The L-side spring 21 is installed in the L-side first oil chamber 37. One end of the L-side spring 21 is fixed to the L-side cylinder 13 and the other end is fixed to the L-side piston rod 17. Due to the restoring force of the L-side spring 21, the L-side piston 25 receives a force in the direction A and is constantly pressed against the structure (the brace 53).
[0022]
The L-side spring 21 does not need to be provided in the L-side first oil chamber 37, and may be provided outside the L-side cylinder 13 or the like as long as the L-side piston 25 and the L-side piston rod 17 exert a force in the A direction. It may be provided.
[0023]
A flow path 66 that connects the L-side first oil chamber 37 and the L-side second oil chamber 41 is provided outside the L-type cylinder 13. The flow path 66 is provided with the L-type on-off valve 9 and the L-side accumulator 45.
[0024]
The L-side first oil chamber 37 and the R-side on-off valve 7 are connected by a flow path 67. The R-side on-off valve 7 is provided in a flow path 68 that connects the R-side first oil chamber 35 and the R-side second oil chamber 39 of the R-side hydraulic damper 3. The R-side first oil chamber 35 and the L-side on-off valve 9 are connected by a flow path 69. The L-side on-off valve 9 is provided in a flow path 66 that connects the L-side first oil chamber 37 and the L-side second oil chamber 41 of the L-side hydraulic damper 5.
[0025]
The L-side on-off valve 9 is closed by a function of an internal spring unless hydraulic oil having a pressure equal to or higher than a predetermined pressure is applied through the flow path 69, and while the L-side on-off valve 9 is closed, the flow path 66 is closed. The hydraulic oil does not move between the L-side first oil chamber 37 and the L-side second oil chamber 41 via.
[0026]
The L-side on-off valve 9 opens when a certain amount of hydraulic oil flows into the L-side on-off valve 9 via the flow path 69 and the check valve 49 when pressure is applied to the hydraulic oil in the R-side first oil chamber 35, The hydraulic oil moves between the first oil chamber 37 and the L-side second oil chamber 41. Here, when the moving amount of the R-side piston 23 is very small, the L-side on-off valve 9 does not open because the amount of hydraulic oil flowing into the L-side on-off valve 9 is small.
[0027]
The L-side accumulator 45 provided in the flow path 66 between the L-side on-off valve 9 and the L-side second oil chamber 41 is provided with a volume difference between the L-side first oil chamber 37 and the L-side second oil chamber 41 (L-side). The first oil chamber 37 and the L-side second oil chamber 41 have a volume difference corresponding to the L-side piston rod 17), and absorb the volume difference due to the temperature of the hydraulic oil.
[0028]
The L-side hydraulic damper 5 and the R-side hydraulic damper 3 constituting the hydraulic damper 1 of the present invention are installed between the column 55 and the brace 53 and between the column 57 and the brace 51, respectively. Details of the installation will be described later with reference to FIG.
[0029]
(2. Description of operation of hydraulic damper 1)
Next, the operation of the hydraulic damper 1 will be described with reference to FIGS. The hydraulic damper 1 is installed on a building (details will be described with reference to FIG. 6). The L-side hydraulic damper 5 constituting the hydraulic damper 1 is fixed to the base 65 of the column 57 and is installed in contact with the brace 53, and the R-side hydraulic damper 3 is fixed to the base 63 of the column 55. It is installed in contact with the brace 51. It is assumed that a seismic force or the like is applied to the structure and the structure vibrates.
[0030]
FIG. 2 shows a case where an external force 301 such as an earthquake is applied to the structure on which the hydraulic damper 1 is installed, and the external force 301 acts on the structure in a rightward direction with respect to the paper surface. FIG. 3 shows a case where the external force 301 in the right direction in FIG. 2 is switched to the external force 401 in the left direction.
[0031]
The horizontal axis in FIG. 4 indicates the displacement 501 of the R-side piston 23, and the damping force 502 (that is, the hydraulic oil is compressed in the head-side oil chamber) generated in the piston rod (for example, the R-side piston rod 15) in the vertical axis direction. This shows the magnitude of the repulsive force generated on the piston rod.
[0032]
FIG. 5 is a flowchart showing the operation of the hydraulic damper 1. The operation of the hydraulic damper 1 will be described with reference to FIGS. 1 to 4 along the flowchart of FIG.
[0033]
An external force 301 in the right direction is applied to the structure (that is, the braces 51 and 53) (step 601, FIG. 2). At this time, in the R-side hydraulic damper 3, the R-side piston 23 is pushed rightward, and pressure is applied to the working oil filled in the R-side first oil chamber 35, and the R-side piston rods 15 and R A damping force 308 (that is, a repulsive force against the external force 301) is generated in the side piston 23 (Step 604). The R-side relief valve 31 is closed, the R-side check valve 27 is closed, and the R-side on-off valve 7 is also closed. Thus, the damping force 308 for damping the swing of the structure with respect to the external force 301 is generated on the R-side hydraulic damper 3 side.
[0034]
On the side of the L-side hydraulic damper 5, the L-side relief valve 33 is closed and the L-side check valve 29 is opened to secure a flow path 306 from the L-side second oil chamber 41 to the L-side first oil chamber 37. (Step 603). Further, with the pressure applied to the hydraulic oil in the R-side first oil chamber 35, a flow path 302 and a flow path 303 are formed between the L-side on-off valves 9 via the flow path 69, and the L-side on-off valve 9 is opened. A flow path 66 between the first side oil chamber 37 and the second side L oil chamber 41 is secured. The flow path 66 is capable of moving hydraulic oil in both directions.
[0035]
That is, the pressures of the hydraulic oil in the L-side first oil chamber 37 and the L-side second oil chamber 41 become equal, and the pressure of the hydraulic oil is not applied to the L-side piston rod 17. Only the restoring force of the spring pressed against the brace 53 by the L-side spring 21 is applied to the L-side piston rod 17.
[0036]
As the external force 301 increases (step 602), the damping force 308 generated on the R-side piston rod 15 repelling the external force 301 also increases (a part in FIG. 4 and a part a in FIG. 5).
[0037]
When the external force 301 increases and the hydraulic oil in the R-side first oil chamber 35 is further compressed, and the pressure of the hydraulic oil exceeds the relief load, that is, reaches the limit pressure set value of the R-side relief valve 31 (step 605). , The R-side relief valve 31 is opened, and the flow path 307 is secured (step 606).
[0038]
By the operation of the R-side relief valve 31, the pressure of the hydraulic oil in the R-side first oil chamber 35 is kept constant, and safety can be secured (part b in FIG. 4 and part b in FIG. 5). When the pressure of the hydraulic oil in the R-side first oil chamber 35 becomes equal to or less than the above-described relief load, the R-side relief valve 31 is closed again.
[0039]
Subsequently, as shown in FIG. 3, it is assumed that an external force 401 in a direction opposite to the external force 301 in the right direction is applied to the structure (that is, the braces 51 and 53) (step 607). That is, it is assumed that the shaking force such as an earthquake has changed in the opposite direction.
[0040]
On the side of the R-side hydraulic damper 3, the R-side relief valve 31 closes (Step 608). However, the R-side relief valve 31 remains closed from the beginning unless the pressure in the R-side first oil chamber 35 reaches the relief load.
[0041]
At the same time, on the L side hydraulic damper 5 side, the L side check valve 29 is closed, the hydraulic oil in the L side first oil chamber 37 is pressurized, the check valve 47 of the flow path 67 is opened, and the flow path 402 The road 403 is secured (step 609). Accordingly, the R-side on-off valve 7 is opened, the flow path 68 between the R-side second oil chamber 39 and the R-side first oil chamber 35 is secured, and the compressed hydraulic oil in the R-side first oil chamber 35 flows. The pressure flows into the R-side second oil chamber 35 in the direction of the path 405 and the flow path 404 to release the pressure of the R-side first oil chamber 35 at a stretch (step 610).
[0042]
Note that the L-side on-off valve 9 is closed (when the pressure of the hydraulic oil in the R-side first oil chamber 35 falls below a certain value, the L-side on-off valve 9 is closed). When the hydraulic oil pressures in the R-side second oil chamber 39 and the R-side first oil chamber 35 become equal and the R-side piston 23 moves to the left with an external force 401, the R-side check valve 27 opens and the flow path 406 (A unidirectional flow path from the R-side second oil chamber 39 to the R-side first oil chamber 35) is secured.
[0043]
Steps 607 to 610 (part c in FIG. 5) in FIG. 5 correspond to part c in FIG. 4, and the damping force 308 (FIG. 2) generated by the R-side hydraulic damper 3, that is, the R-side first oil chamber. The moment when the pressure of the hydraulic oil 35 is released at once is shown.
[0044]
As described above, in the present invention, when the pressure of the hydraulic oil compressed by the hydraulic damper is released, in order to release the pressure of the hydraulic oil at a stretch, the hydraulic oil of the opposite hydraulic damper arranged in a pair is released. The feature is that the on-off valve is opened using pressure to secure a flow path.
[0045]
Subsequently, a case where the damping force 408 is generated on the L-side hydraulic damper 5 will be described. However, since it is the same as the above-described R-side hydraulic damper 3, it will be briefly described.
[0046]
When an external force 401 in the left direction is applied to the structure and increases (step 611), a pressure is applied to the hydraulic oil in the L-side first oil chamber 37, and a force (damping) that pushes the external force 401 back to the L-side piston rod 17 is applied. Force 408) occurs (step 612). Steps 611 and 612 in FIG. 5 (part d in FIG. 5) correspond to part d in FIG.
[0047]
At this time, on the side of the R-side hydraulic damper 3, the R-side relief valve 31 is closed, and the R-side check valve 27 is opened, and a flow path 406 from the R-side second oil chamber 39 to the R-side first oil chamber 35 is secured. Have been. That is, the pressure of the hydraulic oil in the R-side first oil chamber 35 and the hydraulic oil in the R-side second oil chamber 39 become equal, the hydraulic oil pressure is not applied to the R-side piston rod 15, Only the pressing force is applied.
[0048]
When the external force 401 increases and the pressure of the hydraulic oil in the L-side first oil chamber 37 exceeds the relief load, that is, exceeds the limit pressure set value of the L-side relief valve 33 (step 613), the L-side relief valve 33 opens. Thus, the flow path 407 is secured (step 614).
[0049]
Steps 613 and 614 in FIG. 5 (e part in FIG. 5) correspond to the e part in FIG. That is, the L-side relief valve 33 has a role of ensuring safety so that the pressure of the hydraulic oil in the L-side first oil chamber 37 does not exceed a certain value with respect to the increase of the external force 401 in the left direction.
[0050]
Next, when the external force 301 (FIG. 2) in the opposite direction is applied again to the structure (that is, the braces 51 and 53) (Step 615), the L-side relief valve 33 closes on the L-side hydraulic damper 5 (Step 616). ). However, when the pressure in the L-side first oil chamber 37 does not reach the relief load, the L-side relief valve 33 is kept closed from the beginning.
[0051]
At the same time, on the R-side hydraulic damper 3 side, the R-side check valve 27 is closed, pressure is applied to the hydraulic oil in the R-side first oil chamber 35, and the check valve 49 of the flow path 69 is opened, and the flow path 302 and the flow path 303 is secured (step 617). Therefore, the L-side on-off valve 9 is opened, the flow path 66 between the L-side second oil chamber 41 and the L-side first oil chamber 37 is secured, and the compressed hydraulic oil of the L-side first oil chamber 37 is It flows in the direction of the L-side second oil chamber 41 in the direction of the flow path 305 and the flow path 304, and releases the pressure of the hydraulic oil in the L-side first oil chamber 37 at a stretch (step 618).
[0052]
The R-side on-off valve 7 is closed (when the pressure of the hydraulic oil in the R-side first oil chamber 35 becomes equal to or lower than a certain value, the R-side on-off valve 7 is closed). When the pressure of the hydraulic oil in the L-side second oil chamber 41 and the pressure of the hydraulic oil in the L-side first oil chamber 37 become equal and the L-side piston 25 moves rightward with an external force 301, the L-side check valve 29 opens and the flow path 306 (A unidirectional flow path from the L-side second oil chamber 41 to the L-side first oil chamber 37) is secured.
[0053]
Steps 615 to 618 in FIG. 5 (part f in FIG. 5) correspond to part f in FIG. 4, and the damping force 408 (FIG. 3) generated by the L-side hydraulic damper 5, that is, the L-side first oil chamber. The moment when the pressure of the hydraulic oil of No. 37 is released at once is shown.
[0054]
As described above, the hydraulic damper 1 is configured such that the L-side hydraulic damper 5 and the R-side hydraulic damper 3 arranged in pairs form a reaction force (vibration control) against an external force 301 and an external force 401 such as an earthquake. A damping force 308 and a damping force 408) are generated.
[0055]
Note that the accumulator is, for example, an L-side accumulator 45 provided in the flow path 66, and a volume difference between the L-side first oil chamber 37 and the L-side second oil chamber 41 (the L-side first oil chamber 37 and the L-side The second oil chamber 41 has a function of absorbing the volume difference of the L-side piston rod 17) and absorbing the thermal expansion of the hydraulic oil. The accumulator also has a function of supplying hydraulic oil to the low-pressure side oil chamber, preventing the hydraulic oil from becoming negative pressure, and stabilizing the performance of the hydraulic damper.
[0056]
(3. Example of installation in high-rise building)
Next, an example in which the hydraulic damper 1 is attached to a high-rise building 101 will be described. FIG. 6 shows a high-rise building 101 to which the hydraulic damper 1 is attached. FIG. 1 is also an enlarged view of the mounting portion, and will be described with reference to FIGS.
[0057]
The high-rise building 101 has many beams 59, beams 61, columns 55, and the like. As shown in FIG. 1, braces 53 and 51 are provided diagonally downward from the beam 59. Bases 65 and 63 are provided on the beam 61. The L side cylinder 13 of the L side hydraulic damper 5 is fixed to the base 65, and the L side piston rod 17 contacts the end of the brace 53. Similarly, the R side cylinder 11 of the R hydraulic damper 3 is fixed to the base 63, and the R side piston rod 15 contacts the end of the brace 51.
[0058]
With the restoring force of the L-side spring 21 of the L-side hydraulic damper 5, the L-side piston rod 17 is pushed in the direction of the brace 53 and is in contact therewith. Similarly, the R-side piston rod 15 is pushed in the direction of the brace 51 by the restoring force of the R-side spring 19 of the R-side hydraulic damper 3 and is in contact therewith.
[0059]
The spring constants of the L-side spring 21 and the R-side spring 19 are such that the L-side piston rod 17 and the R-side piston rod 15 follow the response of a structure such as the high-rise building 101. Specifically, the spring constant is, for example, about two to three times the natural frequency of the high-rise building 101.
[0060]
(4. Other effects, etc.)
Although not shown in the drawings, a restrictor such as an orifice may be appropriately provided in the flow path to control the flow rate intentionally.
[0061]
As described above, according to the present embodiment, the hydraulic dampers having the same configuration are arranged and used in pairs, and the on-off valve is opened by utilizing the pressure of the hydraulic oil applied to the hydraulic damper on the opposite side. By opening the on-off valve, the pressure of the compressed hydraulic oil in the cylinder can be released at a stretch, and a hydraulic damper having almost the same function as a semi-active hydraulic damper using sensors, controllers, etc. Can be provided.
[0062]
Therefore, it is not necessary to provide a complicated mechanism such as electric control, and it is possible to provide an effective hydraulic damper that attenuates micromotion caused by shaking due to an earthquake or wind. In addition, maintenance costs can be reduced.
[0063]
Note that the technical scope of the present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, a relief valve, a check valve, and the like may be provided in a flow path outside the cylinder and installed therein. The installation of the spring is not limited to the inside of the cylinder. Further, the number and shape of the relief valve and the check valve are not limited.
[0064]
Further, the hydraulic damper 1 may be mounted between buildings.
[0065]
In the present invention, the mechanism for releasing the hydraulic oil compressed in the head-side oil chamber (the L-side first oil chamber 37 and the R-side first oil chamber 35) at once is described. It is also possible to adopt a configuration in which the compressed hydraulic oil in the oil chamber 41 and the R-side second oil chamber 39) is released at a stretch.
[0066]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to provide a hydraulic damper having the same efficiency as the semi-active system without requiring a controller or the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a hydraulic damper 1. FIG. 2 is a diagram showing an operation of a hydraulic damper 1. FIG. 3 is a diagram showing an operation of a hydraulic damper 1. FIG. 4 is a structural displacement 501 and a hydraulic system. FIG. 5 is a flowchart showing the damping force 502 of the damper 1. FIG. 5 is a flowchart showing the operation of the hydraulic damper 1. FIG. 6 is a diagram showing the mounting of the hydraulic damper 1 on the high-rise building 101.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Hydraulic damper 3 ... R side hydraulic damper 5 ... L side hydraulic damper 7, 9 ... On-off valve (R side, L side)
11, 13 ... Cylinder (R side, L side)
15, 17 ... Piston rod (R side, L side)
19, 21 ... Spring (R side, L side)
23, 25 ... Piston (R side, L side)
27, 29 ... Check valve (R side, L side)
31, 33 ... relief valve (R side, L side)
35, 37 ... 1st oil chamber (R side, L side)
39, 41 ... 2nd oil chamber (R side, L side)
43, 45 ... accumulator (R side, L side)
47, 49 Check valves 51, 53 Brace 55, 57 Column 59, 61 Beam 63, 65 Base 66, 67, 68, 69 Flow path 101 ... High-rise buildings 301, 401 ... External forces 308, 408 ... Damping forces 302, 303, 304, 305, 306, 307 ... Channels 402, 403, 404, 405, 406, 407 ... Flow path 501 Displacement 502 Damping force

Claims

A cylinder filled with hydraulic oil,
A piston that moves inside the cylinder and divides the inside of the cylinder into a head-side oil chamber and a rod-side oil chamber;
A piston rod having one end provided on one side of the piston and the other end provided so as to protrude outside via the cylinder;
When the piston reverses, a pressure release mechanism that releases the pressure of the compressed hydraulic oil in the head-side oil chamber or the rod-side oil chamber,
In a hydraulic damper having
A hydraulic damper, wherein the pressure release mechanism is controlled in accordance with the operation of another hydraulic damper.

The pressure release mechanism is provided in a flow path that connects the head-side oil chamber and the rod-side oil chamber,
2. The hydraulic system according to claim 1, further comprising an on-off valve configured to release the pressure of the hydraulic oil compressed in the head-side oil chamber or the rod-side oil chamber by the hydraulic oil flowing from the another hydraulic damper. 3. Formula damper.

The hydraulic damper according to claim 2, wherein the on-off valve has a structure that opens when a movement amount of the piston becomes equal to or greater than a set value.

The hydraulic damper according to claim 1, wherein an accumulator is connected to the pressure release mechanism.

In the flow path connecting the head side oil chamber and the rod side oil chamber,
When the piston moves, from a hydraulic chamber in which hydraulic oil is compressed, a relief valve that allows the flow of the hydraulic oil only to the other oil chamber,
A check valve that allows the flow of the hydraulic oil only from the oil chamber in which the hydraulic oil is not compressed even when the piston moves, to the other oil chamber;
The hydraulic damper according to claim 1, comprising:

The hydraulic damper according to claim 5, wherein at least one of the relief valve and the check valve is housed in the piston or the piston rod.

A spring member for urging the piston and the piston rod is provided,
The hydraulic damper according to claim 1, wherein an end of the piston rod protruding outside the cylinder is brought into contact with a structure.

The hydraulic damper according to claim 7, wherein the spring member has a spring constant that allows the piston rod to follow a response of the structure.