JP2004050916A - 車載操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転席や助手席に居ながら車載電子ユニットについて操作しやすい環境を得る。
【解決手段】自動車内のアームレスト部3等の座席近傍部位からインストゥルメントパネル4に指向する上向き傾斜状に操作アーム部5を延設する。操作アーム部5の先端部にスイッチ群6を設置する。スイッチ群6の操作に基づいて、表示部7の画面を各種のスイッチ操作のための画面に切り替えて表示する。インストゥルメントパネル4内に設置されたスイッチを操作する従来の場合に比べて、運転席及び助手席のそれぞれの乗員が手を伸ばすことなく楽な姿勢でスイッチ操作を行うことができ、運転席や助手席に居ながら操作しやすい環境を得ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】自動車内のアームレスト部3等の座席近傍部位からインストゥルメントパネル4に指向する上向き傾斜状に操作アーム部5を延設する。操作アーム部5の先端部にスイッチ群6を設置する。スイッチ群6の操作に基づいて、表示部7の画面を各種のスイッチ操作のための画面に切り替えて表示する。インストゥルメントパネル4内に設置されたスイッチを操作する従来の場合に比べて、運転席及び助手席のそれぞれの乗員が手を伸ばすことなく楽な姿勢でスイッチ操作を行うことができ、運転席や助手席に居ながら操作しやすい環境を得ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、種々の車載電子ユニットを操作するための車載操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子技術の進展により、自動車の分野においても、種々の車載電子ユニット(電装機器)が搭載されるようになっている。即ち、1台の自動車においては、例えば、AM/FMラジオ、音楽CD、音楽MD、カーナビゲーション及びハンズフリー電話等の多種の機能が、電子式の複数の車載ユニットによりそれぞれ実行されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、自動車の乗員が様々な車載ユニットを稼動させたい場合、例えば車室内のインストゥルメントパネル等に配置された多種のスイッチを操作する。この際、目視を伴うスイッチの操作を行うが、多種のスイッチが、運転席や助手席から比較的遠い位置にあるインストゥルメントパネルに配置されているため、運転者や同乗者がインストゥルメントパネルまで手を伸ばしてスイッチの操作を行わなければならない。そうすると、スイッチの操作に、ある程度以上の注意力を払う必要があり不便である。
【0004】
そこで、この発明の第1の目的は、運転席や助手席に居ながら操作しやすい車載操作装置を提供することにある。
【0005】
また、この発明の第2の目的は、意匠性に優れた車載操作装置を提供することにある。
【0006】
さらに、この発明の第3の目的は、運転席と助手席の両方から容易に操作可能な車載操作装置を提供することにある。
【0007】
さらにまた、この発明の第4の目的は、複数の車載ユニットの操作を集約して操作制御可能な車載操作装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、自動車内のインストゥルメントパネル内に設置された表示部と、自動車内の座席近傍部位に設置された操作アーム部と、前記操作アーム部に配置されたスイッチ群と、前記スイッチ群の操作に基づいて前記表示部の画面を各種のスイッチ操作のための画面に切り替えて表示制御する制御回路とをを備えるものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載操作装置であって、前記座席近傍部位が運転席と助手席との間に配置され、前記操作アーム部が、前記座席近傍部位に一体的に連続するようにして前記座席近傍部位から前記インストゥルメントパネルに指向する上向き傾斜状に延設されており、前記スイッチ群が、前記操作アーム部の先端部に配設されたものである。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の車載操作装置であって、前記スイッチ群が、複数の車載ユニットをそれぞれ操作するための複数のスイッチを含むものである。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の車載操作装置であって、前記スイッチ群が、多方向を指示することが可能な多方向操作釦を含み、前記制御回路が、前記多方向操作釦の指示方向に沿った案内を前記表示部の画面に表示するものである。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車載操作装置であって、前記スイッチ群が、直下方向に押し操作したときと、先方向に傾斜して押し操作したときと、後ろ方向に傾斜して押し操作したときとで、それぞれ異なる信号が出力されるスイッチを含み、前記制御回路が、前記スイッチの押し操作方向に沿った案内を前記表示部の画面に表示するものである。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車載操作装置であって、前記操作アーム部が軟質素材を用いて形成され、前記スイッチ群の各スイッチが、前記操作アーム部を表皮素材として当該表皮素材の下層にスイッチ部品が収納されて構成されるものである。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の車載操作装置であって、前記スイッチ群の表皮素材である前記操作アーム部が、下層のスイッチ部材の配置に応じて凹凸形状に形成されたものである。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車載操作装置であって、前記操作アーム部が、ウレタン、エラストマーまたはシリコーンを使用して形成されたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一の実施の形態に係る車載操作装置が搭載された自動車の車室内の様子を示すブロック図、図2はアームレスト部(座席近傍部位)3及びスイッチ群6を示す斜視図、図3は同じくその平面図、図4は同じくその側面視断面図、図5は全体の概念を示すブロック図である。
【0017】
この車載操作装置は、図1及び図5の如く、自動車内に搭載された各種の車載電子ユニット(図示省略)を制御するために操作を行うスイッチボックスの機能を果たすものであり、自動車の運転席1と助手席2の間のアームレスト部3に設置された操作アーム部5と、この操作アーム部5の先端部(前端部)付近に配置されたスイッチ群6と、このスイッチ群6の操作に応じて操作内容表示を行うようインストゥルメントパネル4に設置された液晶表示パネル等の表示部7と、スイッチ群6の操作を電気的に感知して信号出力するスイッチ制御回路6aと、このスイッチ制御回路6aから与えられた電気信号を赤外線通信またはBlueTooth等の近距離無線通信等の手段により無線送信するようアームレスト部3内に設けられた送信回路6bと、インストゥルメントパネル4側に設けられて送信回路6bから送信されてきた信号を受信する受信回路7aと、受信回路7aで受信された信号に基づいて表示部7の表示駆動制御を行うとともに自動車内に設けられた各車載電子ユニット(図示省略)を制御する制御回路7bとを備えている。
【0018】
操作アーム部5は、図1及び図2の如く、アームレスト部3からインストゥルメントパネル4中の受信回路7aに指向する上向き傾斜状に延設されており、その先端部の位置は、運転席及び助手席のそれぞれの乗員が手を伸ばすことなくアームレスト部3に手を乗せた楽な姿勢で触れることができるように設定されている。そして、操作アーム部5は、スイッチ群6のうち内部に収納している内部スイッチを外部から容易に押し操作するために、ウレタン、エラストマーまたはシリコーン等の軟質素材が使用されて形成されている。
【0019】
スイッチ群6は上述のように、図2ないし図4の如く、操作アーム部5としての表皮素材部分の下層に各種のスイッチ部品が配置されて構成されるものであり、操作アーム部5の先端部10の上面の中央部に配置されて多方向(具体的には左右前後の4方向)を指示することが可能な多方向操作釦11と、この多方向操作釦11よりも操作アーム部5の基部側に配置された3個の押し釦式多機能スイッチ12〜14と、多方向操作釦11よりも操作アーム部5の先端側に並列配置された2個の押し釦式多機能スイッチ15,16と、操作アーム部5の先端にインストゥルメントパネル4に対向して配置された1個の押し釦式電話スイッチ17と、操作アーム部5の左側部18の先端付近の上面に配置された押し釦式のナビゲーションスイッチ19と、このナビゲーションスイッチ19よりも操作アーム部5の基部側に配置されたプッシュ/シーソー両式のメニュー/スクロールスイッチ21と、操作アーム部5の右側部22の先端付近の上面に配置された押し釦式のオーディオスイッチ23と、このオーディオスイッチ23よりも操作アーム部5の基部側に配置されたプッシュ/シーソー両式のパワー/ボリュームスイッチ24と、操作アーム部5の右側部22の右側部に配置された押し釦式のインフォメーションスイッチ25及び各種設定スイッチ26とを備えている。かかるスイッチ群6の各スイッチ11〜17,19,21,23〜26での操作状況は、スイッチ制御回路6aで感知され、送信回路6bから受信回路7aへと無線通信により伝達されて、かかるスイッチ群6の操作状況に応じて制御回路7bにより表示部7内の画面が切り替えられる。したがって、操作者は、次々と切り替わる表示部7の画面を見ながら、手元のスイッチ群6の操作を容易に行うことができるようになっている。
【0020】
ここで、多機能スイッチ12〜17、ナビゲーションスイッチ19、オーディオスイッチ23、インフォメーションスイッチ25及び各種設定スイッチ26といった押し釦式のスイッチは、直下方向に押し操作したときにのみ所定の電気信号が出力される。
【0021】
また、多方向操作釦11は、ジョイスティックと同様に、直下方向よりも周囲の多方向に斜めに押し操作することで、その押し操作した方向によって異なった信号が出力される。
【0022】
さらに、プッシュ/シーソー両式のスイッチ21,24は、押し釦スイッチとしてもシーソースイッチとしても機能するスイッチであり、直下方向に押し操作したときと、先方向に傾斜して押し操作したときと、後ろ方向に傾斜して押し操作したときとで、それぞれ異なる信号が出力される。
【0023】
そして、多機能スイッチ12〜14に相当する操作アーム部5の各部位は、指の腹が当接したときにフィットするように凹状に形成されており、また、多方向スイッチ11,多機能スイッチ15〜17、ナビゲーションスイッチ19、メニュー/スクロールスイッチ21、オーディオスイッチ23、パワー/ボリュームスイッチ24、インフォメーションスイッチ25及び各種設定スイッチ26は、指での押圧を容易にするよう凸状に形成されている。このように、各スイッチ11〜17,19,21,23〜26が凹凸形状に形成されているので、操作者が指で各スイッチ11〜17,19,21,23〜26に触れた場合に、その旨を触感により認識しやすくなる利点がある。
【0024】
尚、表示部7は、カーナビゲーション装置のディスプレイ装置が兼用される。
【0025】
上記構成において、車載操作装置の動作例を説明する。ここで、図6〜図18は表示部7での表示例を示す図である。
【0026】
自動車のイグニションスイッチを入れると、まずインストゥルメントパネル4内の表示部7の画面に図6のような初期画面が表示される。ここでは、背景画像が表示されるのみで、一切の文字等の制御情報が表示されていない。
【0027】
運転席または助手席に座している操作者が、そのすぐ脇にある操作アーム部5の先端部10のスイッチ群6のうち、オーディオスイッチ23を押し操作すると、このときの操作状況が、スイッチ制御回路6aから送信回路6bを経て無線でインストゥルメントパネル4側の受信回路7aに伝達される。そうすると、制御回路7bでの制御により、表示部7の画面が例えば図7に示したように切り替わる。
【0028】
この図7に示した画面はAMラジオの操作画面を示しており、画面の上端部30の中央には、現在AMラジオの画面が表示されている旨を示す「AM」という文字31が大きく示されている。また、かかる文字の左右方向には、オーディオの他の画面(各オーディオ操作画面)を表意する文字群32,33が表示されている。そして、この画面の主要部の操作要素に関するレイアウトは、操作アーム部5におけるスイッチ群6の配置に基づいて設定されている。具体的に、多方向操作釦11の前後方向の操作がチャンネル切替(CH)11a、多方向操作釦11の左右方向の操作が周波数調整(TUNE)11b、押し釦式多機能スイッチ12,14〜16がそれぞれ、「文字」の表示のオンオフ切替12a、周波数オートチューニングのオンオフ切替14a、他のオーディオ操作画面への切替(左方向)15a、他のオーディオ操作画面への切替(右方向)16aに対応している。また画面中には、チャンネル表示34a、周波数(TUNE)34b及び選択中の放送局の名称34c等の所定の情報が表示されている。
【0029】
ここで、操作者が、例えば操作アーム部5の先端付近の左側にある押し釦式多機能スイッチ15を押し操作した場合には、画面の上端部30の各文字群32,33の配置が図8のように全体的に左側にずれるように移動し、且つ「AM」の文字31が小さく表示されるとともに、その右横に配置されていた「FM」の文字35が中央部に大きく表示され、チャンネル表示34a、周波数(TUNE)34b及び選択中の放送局の名称34c等の所定の情報が変化する。同様にして、オーディオ機能として音楽CDを選択した状態を図9に、同様にして音楽MDを選択した状態を図10にそれぞれ示す。
【0030】
これらのオーディオ操作画面(図7〜図10)において、音量調整については、プッシュ/シーソー両式のパワー/ボリュームスイッチ24をシーソースイッチとして先方向や後ろ方向に傾斜して押し操作する。このときのシーソースイッチ21,24の操作状況は、画面右端の調整表示バー36として表示される。
【0031】
また、操作アーム部5のスイッチ群6中のナビゲーションスイッチ19を押し操作したときの表示部7の画面を図11に示す。この場合は、図示省略したカーナビゲーション装置の内部に予め保有されている地図情報が画像情報として表示部7の画面に表示されている。この場合において、地図を上下方向にスクロールしたい場合は、プッシュ/シーソー両式のメニュー/スクロールスイッチ21をシーソースイッチとして先方向や後ろ方向に傾斜して押し操作する。尚、カーナビゲーション装置は、音声によって例えば右左折等の所定の指示等が出力されることから、この音声の音量の調整は、図12の如く、プッシュ/シーソー両式のパワー/ボリュームスイッチ24をシーソースイッチとして先方向や後ろ方向に傾斜して押し操作する。このときの操作方法と画面右端の調整表示バー36の表示はオーディオ操作画面の場合と同様である。
【0032】
ここで、操作アーム部5のスイッチ群6のメニュー/スクロールスイッチ21を押し釦式スイッチとして直下方向に押し操作すると、図13に示したカーナビゲーション装置のメニュー画面に切り替わる。この場合、操作アーム部5のスイッチ群6中の押し釦式多機能スイッチ12〜14は、それぞれ目的地設定41、登録地設定42、自宅設定43に対応している。そして、例えば、中央の押し釦式多機能スイッチ13を押し操作して登録地設定42を行うと、図14の画面に移行し、地名(都道府県名等)44が画面内に表示される。この際、操作者は、多方向操作釦11を用いて上下方向にカーソル45を移動させて電話番号の登録操作を行う。
【0033】
次に、操作アーム部5のスイッチ群6中の押し釦式電話スイッチ17は、ハンズフリー電話を操作するための電話操作画面(図15)に切り替えるためのスイッチである。この電話操作画面では、操作アーム部5のスイッチ群6中の押し釦式多機能スイッチ12〜14は、それぞれ会社51,友達52及び自宅53をそれぞれ指定するためのスイッチとして機能する。そして、例えば中央の押し釦式多機能スイッチ13を押し操作して友達52の電話番号を指定すると、図16のように予め登録した友達の電話番号のリストが表示され、多方向操作釦11を用いて上下方向にカーソル54を移動させて電話をかける。
【0034】
また、操作アーム部5のスイッチ群6の各種設定スイッチ26を押し操作すると、図17に示したような各種設定画面が表示部7の画面に表示され、画面設定等の各設定操作に移行できるようになる。
【0035】
さらに、操作アーム部5のスイッチ群6のインフォメーションスイッチ25を押し操作すると、図18に示したような情報選択画面が表示部7の画面に表示され、走行距離/航続可能距離等の各情報表示画面に移行できるようになる。
【0036】
以上のように、自動車の運転席1と助手席2の間のアームレスト部3に設置された操作アーム部5にスイッチ群6を設け、操作アーム部5を、図1の如く、アームレスト部3からインストゥルメントパネル4に指向する上向き傾斜状に延設して、そのスイッチ群6の配置位置を、運転席及び助手席のそれぞれの乗員が手を伸ばすことなく楽な姿勢で触れることができる位置に設定しているので、インストゥルメントパネル4内に設置されたスイッチを操作する従来の場合に比べて、運転席や助手席に居ながら操作しやすい環境を得ることができる。また、例えば携帯可能なリモートコントロール装置などを用いてインストゥルメントパネル4を遠隔操作する場合は、リモートコントロール装置が紛失する可能性があるが、アームレスト部3に固定されている操作アーム部5にスイッチ群6を設けているので、紛失による不便を考慮する必要がない。
【0037】
また、操作アーム部5がアームレスト部3に一体的に連続するようにして形成されているので、車室内における意匠性(デザイン性)を高めることができる。特に、軟質素材からなる操作アーム部5を表皮素材として、この操作アーム部5としての表皮素材の下層に各スイッチ部品を収納して各スイッチ11〜17,19,21,23〜26を構成しているので、優れた美観を醸し出すことができる。
【0038】
さらに、操作アーム部5を、運転席と助手席の間のアームレスト部3に設置しているので、運転席と助手席の両方から容易に操作することができる。
【0039】
さらにまた、単一の操作アーム部5に複数のスイッチ11〜17,19,21,23〜26を集約的に配置しているので、操作アーム部5の先端部20に手を置いた状態で複数の車載ユニットを集約的に操作できる。
【0040】
尚、上記実施の形態では、図5のように、操作アーム部5のスイッチ群6での操作状況をインストゥルメントパネル4側の制御回路7bに無線で伝達していたが、図19のように、有線で伝達するようにしてもよい。
【0041】
また、上記実施の形態では、座席近傍部位としてアームレスト部を例に挙げて説明したが、その他、ドアトリムパネル部またはルーフパネル部を適用しても差し支えない。
【0042】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、自動車内の座席近傍部位に操作アーム部を延設し、操作アーム部の先端部にスイッチ群を設置し、スイッチ群の操作に基づいて、表示部の画面を各種のスイッチ操作のための画面に切り替えて表示するので、インストゥルメントパネル内に設置されたスイッチを操作する従来の場合に比べて、運転席及び助手席のそれぞれの乗員が手を伸ばすことなく座席近傍部位に手を乗せた楽な姿勢でスイッチ操作を行うことができる。したがって、運転席や助手席に居ながら操作しやすい環境を得ることができる。
【0043】
そして、請求項2のように、操作アーム部が座席近傍部位に一体的に連続するようにして形成されているので、車室内における意匠性(デザイン性)を高めることができる。
【0044】
さらに、操作アーム部を、運転席と助手席の間の座席近傍部位に設置しているので、運転席と助手席の両方から容易に操作することができる。
【0045】
請求項3に記載の発明によれば、単一の操作アーム部に複数のスイッチを集約的に配置しているので、操作アーム部の先端部に手を置いた状態で複数の車載ユニットを集約的に操作できる。
【0046】
請求項4及び請求項5に記載の発明によれば、押し釦式スイッチに比べて、選択項目の選択、画面のスクロールまたはカーソル移動等の様々な操作について感覚的に操作することが可能となり便利である。
【0047】
請求項6及び請求項8に記載の発明は、操作アーム部を軟質素材で形成し、スイッチ群の各スイッチが、操作アーム部を表皮素材として当該表皮素材の下層にスイッチ部品が収納されて構成されるので、一体感のある優れた美観を保ちつつ、軟質素材の表皮素材である操作アーム部の上から容易にスイッチの操作を行うことができる。
【0048】
請求項7に記載の発明は、スイッチ群の表皮素材である操作アーム部が、下層のスイッチ部材の配置に応じて凹凸形状に形成されているので、操作者が指で各スイッチに触れた際に、その旨を触感により認識しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置が搭載された自動車の車室内の様子を示す図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の操作アーム部及びスイッチ群を示す斜視図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の操作アーム部及びスイッチ群を示す平面図である。
【図4】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の操作アーム部及びスイッチ群を示す側面視断面図である。
【図5】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図7】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図8】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図9】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図10】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図11】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図12】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図13】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図14】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図15】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図16】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図17】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図18】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図19】この発明の変形例に係る車載操作装置の全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 アームレスト部
4 インストゥルメントパネル
5 操作アーム部
6 スイッチ群
6a スイッチ制御回路
6b 送信回路
7 表示部
7a 受信回路
7b 制御回路
11 多方向操作釦
12〜16 押し釦式多機能スイッチ
17 押し釦式電話スイッチ
19 ナビゲーションスイッチ
21 メニュー/スクロールスイッチ
23 オーディオスイッチ
24 パワー/ボリュームスイッチ
25 インフォメーションスイッチ
26 各種設定スイッチ
【発明の属する技術分野】
この発明は、種々の車載電子ユニットを操作するための車載操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子技術の進展により、自動車の分野においても、種々の車載電子ユニット(電装機器)が搭載されるようになっている。即ち、1台の自動車においては、例えば、AM/FMラジオ、音楽CD、音楽MD、カーナビゲーション及びハンズフリー電話等の多種の機能が、電子式の複数の車載ユニットによりそれぞれ実行されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、自動車の乗員が様々な車載ユニットを稼動させたい場合、例えば車室内のインストゥルメントパネル等に配置された多種のスイッチを操作する。この際、目視を伴うスイッチの操作を行うが、多種のスイッチが、運転席や助手席から比較的遠い位置にあるインストゥルメントパネルに配置されているため、運転者や同乗者がインストゥルメントパネルまで手を伸ばしてスイッチの操作を行わなければならない。そうすると、スイッチの操作に、ある程度以上の注意力を払う必要があり不便である。
【0004】
そこで、この発明の第1の目的は、運転席や助手席に居ながら操作しやすい車載操作装置を提供することにある。
【0005】
また、この発明の第2の目的は、意匠性に優れた車載操作装置を提供することにある。
【0006】
さらに、この発明の第3の目的は、運転席と助手席の両方から容易に操作可能な車載操作装置を提供することにある。
【0007】
さらにまた、この発明の第4の目的は、複数の車載ユニットの操作を集約して操作制御可能な車載操作装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、自動車内のインストゥルメントパネル内に設置された表示部と、自動車内の座席近傍部位に設置された操作アーム部と、前記操作アーム部に配置されたスイッチ群と、前記スイッチ群の操作に基づいて前記表示部の画面を各種のスイッチ操作のための画面に切り替えて表示制御する制御回路とをを備えるものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載操作装置であって、前記座席近傍部位が運転席と助手席との間に配置され、前記操作アーム部が、前記座席近傍部位に一体的に連続するようにして前記座席近傍部位から前記インストゥルメントパネルに指向する上向き傾斜状に延設されており、前記スイッチ群が、前記操作アーム部の先端部に配設されたものである。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の車載操作装置であって、前記スイッチ群が、複数の車載ユニットをそれぞれ操作するための複数のスイッチを含むものである。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の車載操作装置であって、前記スイッチ群が、多方向を指示することが可能な多方向操作釦を含み、前記制御回路が、前記多方向操作釦の指示方向に沿った案内を前記表示部の画面に表示するものである。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車載操作装置であって、前記スイッチ群が、直下方向に押し操作したときと、先方向に傾斜して押し操作したときと、後ろ方向に傾斜して押し操作したときとで、それぞれ異なる信号が出力されるスイッチを含み、前記制御回路が、前記スイッチの押し操作方向に沿った案内を前記表示部の画面に表示するものである。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車載操作装置であって、前記操作アーム部が軟質素材を用いて形成され、前記スイッチ群の各スイッチが、前記操作アーム部を表皮素材として当該表皮素材の下層にスイッチ部品が収納されて構成されるものである。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の車載操作装置であって、前記スイッチ群の表皮素材である前記操作アーム部が、下層のスイッチ部材の配置に応じて凹凸形状に形成されたものである。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車載操作装置であって、前記操作アーム部が、ウレタン、エラストマーまたはシリコーンを使用して形成されたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一の実施の形態に係る車載操作装置が搭載された自動車の車室内の様子を示すブロック図、図2はアームレスト部(座席近傍部位)3及びスイッチ群6を示す斜視図、図3は同じくその平面図、図4は同じくその側面視断面図、図5は全体の概念を示すブロック図である。
【0017】
この車載操作装置は、図1及び図5の如く、自動車内に搭載された各種の車載電子ユニット(図示省略)を制御するために操作を行うスイッチボックスの機能を果たすものであり、自動車の運転席1と助手席2の間のアームレスト部3に設置された操作アーム部5と、この操作アーム部5の先端部(前端部)付近に配置されたスイッチ群6と、このスイッチ群6の操作に応じて操作内容表示を行うようインストゥルメントパネル4に設置された液晶表示パネル等の表示部7と、スイッチ群6の操作を電気的に感知して信号出力するスイッチ制御回路6aと、このスイッチ制御回路6aから与えられた電気信号を赤外線通信またはBlueTooth等の近距離無線通信等の手段により無線送信するようアームレスト部3内に設けられた送信回路6bと、インストゥルメントパネル4側に設けられて送信回路6bから送信されてきた信号を受信する受信回路7aと、受信回路7aで受信された信号に基づいて表示部7の表示駆動制御を行うとともに自動車内に設けられた各車載電子ユニット(図示省略)を制御する制御回路7bとを備えている。
【0018】
操作アーム部5は、図1及び図2の如く、アームレスト部3からインストゥルメントパネル4中の受信回路7aに指向する上向き傾斜状に延設されており、その先端部の位置は、運転席及び助手席のそれぞれの乗員が手を伸ばすことなくアームレスト部3に手を乗せた楽な姿勢で触れることができるように設定されている。そして、操作アーム部5は、スイッチ群6のうち内部に収納している内部スイッチを外部から容易に押し操作するために、ウレタン、エラストマーまたはシリコーン等の軟質素材が使用されて形成されている。
【0019】
スイッチ群6は上述のように、図2ないし図4の如く、操作アーム部5としての表皮素材部分の下層に各種のスイッチ部品が配置されて構成されるものであり、操作アーム部5の先端部10の上面の中央部に配置されて多方向(具体的には左右前後の4方向)を指示することが可能な多方向操作釦11と、この多方向操作釦11よりも操作アーム部5の基部側に配置された3個の押し釦式多機能スイッチ12〜14と、多方向操作釦11よりも操作アーム部5の先端側に並列配置された2個の押し釦式多機能スイッチ15,16と、操作アーム部5の先端にインストゥルメントパネル4に対向して配置された1個の押し釦式電話スイッチ17と、操作アーム部5の左側部18の先端付近の上面に配置された押し釦式のナビゲーションスイッチ19と、このナビゲーションスイッチ19よりも操作アーム部5の基部側に配置されたプッシュ/シーソー両式のメニュー/スクロールスイッチ21と、操作アーム部5の右側部22の先端付近の上面に配置された押し釦式のオーディオスイッチ23と、このオーディオスイッチ23よりも操作アーム部5の基部側に配置されたプッシュ/シーソー両式のパワー/ボリュームスイッチ24と、操作アーム部5の右側部22の右側部に配置された押し釦式のインフォメーションスイッチ25及び各種設定スイッチ26とを備えている。かかるスイッチ群6の各スイッチ11〜17,19,21,23〜26での操作状況は、スイッチ制御回路6aで感知され、送信回路6bから受信回路7aへと無線通信により伝達されて、かかるスイッチ群6の操作状況に応じて制御回路7bにより表示部7内の画面が切り替えられる。したがって、操作者は、次々と切り替わる表示部7の画面を見ながら、手元のスイッチ群6の操作を容易に行うことができるようになっている。
【0020】
ここで、多機能スイッチ12〜17、ナビゲーションスイッチ19、オーディオスイッチ23、インフォメーションスイッチ25及び各種設定スイッチ26といった押し釦式のスイッチは、直下方向に押し操作したときにのみ所定の電気信号が出力される。
【0021】
また、多方向操作釦11は、ジョイスティックと同様に、直下方向よりも周囲の多方向に斜めに押し操作することで、その押し操作した方向によって異なった信号が出力される。
【0022】
さらに、プッシュ/シーソー両式のスイッチ21,24は、押し釦スイッチとしてもシーソースイッチとしても機能するスイッチであり、直下方向に押し操作したときと、先方向に傾斜して押し操作したときと、後ろ方向に傾斜して押し操作したときとで、それぞれ異なる信号が出力される。
【0023】
そして、多機能スイッチ12〜14に相当する操作アーム部5の各部位は、指の腹が当接したときにフィットするように凹状に形成されており、また、多方向スイッチ11,多機能スイッチ15〜17、ナビゲーションスイッチ19、メニュー/スクロールスイッチ21、オーディオスイッチ23、パワー/ボリュームスイッチ24、インフォメーションスイッチ25及び各種設定スイッチ26は、指での押圧を容易にするよう凸状に形成されている。このように、各スイッチ11〜17,19,21,23〜26が凹凸形状に形成されているので、操作者が指で各スイッチ11〜17,19,21,23〜26に触れた場合に、その旨を触感により認識しやすくなる利点がある。
【0024】
尚、表示部7は、カーナビゲーション装置のディスプレイ装置が兼用される。
【0025】
上記構成において、車載操作装置の動作例を説明する。ここで、図6〜図18は表示部7での表示例を示す図である。
【0026】
自動車のイグニションスイッチを入れると、まずインストゥルメントパネル4内の表示部7の画面に図6のような初期画面が表示される。ここでは、背景画像が表示されるのみで、一切の文字等の制御情報が表示されていない。
【0027】
運転席または助手席に座している操作者が、そのすぐ脇にある操作アーム部5の先端部10のスイッチ群6のうち、オーディオスイッチ23を押し操作すると、このときの操作状況が、スイッチ制御回路6aから送信回路6bを経て無線でインストゥルメントパネル4側の受信回路7aに伝達される。そうすると、制御回路7bでの制御により、表示部7の画面が例えば図7に示したように切り替わる。
【0028】
この図7に示した画面はAMラジオの操作画面を示しており、画面の上端部30の中央には、現在AMラジオの画面が表示されている旨を示す「AM」という文字31が大きく示されている。また、かかる文字の左右方向には、オーディオの他の画面(各オーディオ操作画面)を表意する文字群32,33が表示されている。そして、この画面の主要部の操作要素に関するレイアウトは、操作アーム部5におけるスイッチ群6の配置に基づいて設定されている。具体的に、多方向操作釦11の前後方向の操作がチャンネル切替(CH)11a、多方向操作釦11の左右方向の操作が周波数調整(TUNE)11b、押し釦式多機能スイッチ12,14〜16がそれぞれ、「文字」の表示のオンオフ切替12a、周波数オートチューニングのオンオフ切替14a、他のオーディオ操作画面への切替(左方向)15a、他のオーディオ操作画面への切替(右方向)16aに対応している。また画面中には、チャンネル表示34a、周波数(TUNE)34b及び選択中の放送局の名称34c等の所定の情報が表示されている。
【0029】
ここで、操作者が、例えば操作アーム部5の先端付近の左側にある押し釦式多機能スイッチ15を押し操作した場合には、画面の上端部30の各文字群32,33の配置が図8のように全体的に左側にずれるように移動し、且つ「AM」の文字31が小さく表示されるとともに、その右横に配置されていた「FM」の文字35が中央部に大きく表示され、チャンネル表示34a、周波数(TUNE)34b及び選択中の放送局の名称34c等の所定の情報が変化する。同様にして、オーディオ機能として音楽CDを選択した状態を図9に、同様にして音楽MDを選択した状態を図10にそれぞれ示す。
【0030】
これらのオーディオ操作画面(図7〜図10)において、音量調整については、プッシュ/シーソー両式のパワー/ボリュームスイッチ24をシーソースイッチとして先方向や後ろ方向に傾斜して押し操作する。このときのシーソースイッチ21,24の操作状況は、画面右端の調整表示バー36として表示される。
【0031】
また、操作アーム部5のスイッチ群6中のナビゲーションスイッチ19を押し操作したときの表示部7の画面を図11に示す。この場合は、図示省略したカーナビゲーション装置の内部に予め保有されている地図情報が画像情報として表示部7の画面に表示されている。この場合において、地図を上下方向にスクロールしたい場合は、プッシュ/シーソー両式のメニュー/スクロールスイッチ21をシーソースイッチとして先方向や後ろ方向に傾斜して押し操作する。尚、カーナビゲーション装置は、音声によって例えば右左折等の所定の指示等が出力されることから、この音声の音量の調整は、図12の如く、プッシュ/シーソー両式のパワー/ボリュームスイッチ24をシーソースイッチとして先方向や後ろ方向に傾斜して押し操作する。このときの操作方法と画面右端の調整表示バー36の表示はオーディオ操作画面の場合と同様である。
【0032】
ここで、操作アーム部5のスイッチ群6のメニュー/スクロールスイッチ21を押し釦式スイッチとして直下方向に押し操作すると、図13に示したカーナビゲーション装置のメニュー画面に切り替わる。この場合、操作アーム部5のスイッチ群6中の押し釦式多機能スイッチ12〜14は、それぞれ目的地設定41、登録地設定42、自宅設定43に対応している。そして、例えば、中央の押し釦式多機能スイッチ13を押し操作して登録地設定42を行うと、図14の画面に移行し、地名(都道府県名等)44が画面内に表示される。この際、操作者は、多方向操作釦11を用いて上下方向にカーソル45を移動させて電話番号の登録操作を行う。
【0033】
次に、操作アーム部5のスイッチ群6中の押し釦式電話スイッチ17は、ハンズフリー電話を操作するための電話操作画面(図15)に切り替えるためのスイッチである。この電話操作画面では、操作アーム部5のスイッチ群6中の押し釦式多機能スイッチ12〜14は、それぞれ会社51,友達52及び自宅53をそれぞれ指定するためのスイッチとして機能する。そして、例えば中央の押し釦式多機能スイッチ13を押し操作して友達52の電話番号を指定すると、図16のように予め登録した友達の電話番号のリストが表示され、多方向操作釦11を用いて上下方向にカーソル54を移動させて電話をかける。
【0034】
また、操作アーム部5のスイッチ群6の各種設定スイッチ26を押し操作すると、図17に示したような各種設定画面が表示部7の画面に表示され、画面設定等の各設定操作に移行できるようになる。
【0035】
さらに、操作アーム部5のスイッチ群6のインフォメーションスイッチ25を押し操作すると、図18に示したような情報選択画面が表示部7の画面に表示され、走行距離/航続可能距離等の各情報表示画面に移行できるようになる。
【0036】
以上のように、自動車の運転席1と助手席2の間のアームレスト部3に設置された操作アーム部5にスイッチ群6を設け、操作アーム部5を、図1の如く、アームレスト部3からインストゥルメントパネル4に指向する上向き傾斜状に延設して、そのスイッチ群6の配置位置を、運転席及び助手席のそれぞれの乗員が手を伸ばすことなく楽な姿勢で触れることができる位置に設定しているので、インストゥルメントパネル4内に設置されたスイッチを操作する従来の場合に比べて、運転席や助手席に居ながら操作しやすい環境を得ることができる。また、例えば携帯可能なリモートコントロール装置などを用いてインストゥルメントパネル4を遠隔操作する場合は、リモートコントロール装置が紛失する可能性があるが、アームレスト部3に固定されている操作アーム部5にスイッチ群6を設けているので、紛失による不便を考慮する必要がない。
【0037】
また、操作アーム部5がアームレスト部3に一体的に連続するようにして形成されているので、車室内における意匠性(デザイン性)を高めることができる。特に、軟質素材からなる操作アーム部5を表皮素材として、この操作アーム部5としての表皮素材の下層に各スイッチ部品を収納して各スイッチ11〜17,19,21,23〜26を構成しているので、優れた美観を醸し出すことができる。
【0038】
さらに、操作アーム部5を、運転席と助手席の間のアームレスト部3に設置しているので、運転席と助手席の両方から容易に操作することができる。
【0039】
さらにまた、単一の操作アーム部5に複数のスイッチ11〜17,19,21,23〜26を集約的に配置しているので、操作アーム部5の先端部20に手を置いた状態で複数の車載ユニットを集約的に操作できる。
【0040】
尚、上記実施の形態では、図5のように、操作アーム部5のスイッチ群6での操作状況をインストゥルメントパネル4側の制御回路7bに無線で伝達していたが、図19のように、有線で伝達するようにしてもよい。
【0041】
また、上記実施の形態では、座席近傍部位としてアームレスト部を例に挙げて説明したが、その他、ドアトリムパネル部またはルーフパネル部を適用しても差し支えない。
【0042】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、自動車内の座席近傍部位に操作アーム部を延設し、操作アーム部の先端部にスイッチ群を設置し、スイッチ群の操作に基づいて、表示部の画面を各種のスイッチ操作のための画面に切り替えて表示するので、インストゥルメントパネル内に設置されたスイッチを操作する従来の場合に比べて、運転席及び助手席のそれぞれの乗員が手を伸ばすことなく座席近傍部位に手を乗せた楽な姿勢でスイッチ操作を行うことができる。したがって、運転席や助手席に居ながら操作しやすい環境を得ることができる。
【0043】
そして、請求項2のように、操作アーム部が座席近傍部位に一体的に連続するようにして形成されているので、車室内における意匠性(デザイン性)を高めることができる。
【0044】
さらに、操作アーム部を、運転席と助手席の間の座席近傍部位に設置しているので、運転席と助手席の両方から容易に操作することができる。
【0045】
請求項3に記載の発明によれば、単一の操作アーム部に複数のスイッチを集約的に配置しているので、操作アーム部の先端部に手を置いた状態で複数の車載ユニットを集約的に操作できる。
【0046】
請求項4及び請求項5に記載の発明によれば、押し釦式スイッチに比べて、選択項目の選択、画面のスクロールまたはカーソル移動等の様々な操作について感覚的に操作することが可能となり便利である。
【0047】
請求項6及び請求項8に記載の発明は、操作アーム部を軟質素材で形成し、スイッチ群の各スイッチが、操作アーム部を表皮素材として当該表皮素材の下層にスイッチ部品が収納されて構成されるので、一体感のある優れた美観を保ちつつ、軟質素材の表皮素材である操作アーム部の上から容易にスイッチの操作を行うことができる。
【0048】
請求項7に記載の発明は、スイッチ群の表皮素材である操作アーム部が、下層のスイッチ部材の配置に応じて凹凸形状に形成されているので、操作者が指で各スイッチに触れた際に、その旨を触感により認識しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置が搭載された自動車の車室内の様子を示す図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の操作アーム部及びスイッチ群を示す斜視図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の操作アーム部及びスイッチ群を示す平面図である。
【図4】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の操作アーム部及びスイッチ群を示す側面視断面図である。
【図5】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図7】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図8】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図9】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図10】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図11】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図12】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図13】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図14】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図15】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図16】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図17】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図18】この発明の一の実施の形態に係る車載操作装置の表示部に表示される画面を示す図である。
【図19】この発明の変形例に係る車載操作装置の全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 アームレスト部
4 インストゥルメントパネル
5 操作アーム部
6 スイッチ群
6a スイッチ制御回路
6b 送信回路
7 表示部
7a 受信回路
7b 制御回路
11 多方向操作釦
12〜16 押し釦式多機能スイッチ
17 押し釦式電話スイッチ
19 ナビゲーションスイッチ
21 メニュー/スクロールスイッチ
23 オーディオスイッチ
24 パワー/ボリュームスイッチ
25 インフォメーションスイッチ
26 各種設定スイッチ
Claims (8)
- 自動車内のインストゥルメントパネル内に設置された表示部と、
自動車内の座席近傍部位に設置された操作アーム部と、
前記操作アーム部に配置されたスイッチ群と、
前記スイッチ群の操作に基づいて前記表示部の画面を各種のスイッチ操作のための画面に切り替えて表示制御する制御回路とを
を備える車載操作装置。 - 請求項1に記載の車載操作装置であって、
前記座席近傍部位が運転席と助手席との間に配置され、
前記操作アーム部が、前記座席近傍部位に一体的に連続するようにして前記座席近傍部位から前記インストゥルメントパネルに指向する上向き傾斜状に延設されており、
前記スイッチ群が、前記操作アーム部の先端部に配設されたことを特徴とする車載操作装置。 - 請求項1または請求項2に記載の車載操作装置であって、
前記スイッチ群が、複数の車載ユニットをそれぞれ操作するための複数のスイッチを含む車載操作装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車載操作装置であって、
前記スイッチ群が、多方向を指示することが可能な多方向操作釦を含み、
前記制御回路が、前記多方向操作釦の指示方向に沿った案内を前記表示部の画面に表示することを特徴とする車載操作装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車載操作装置であって、
前記スイッチ群が、直下方向に押し操作したときと、先方向に傾斜して押し操作したときと、後ろ方向に傾斜して押し操作したときとで、それぞれ異なる信号が出力されるスイッチを含み、
前記制御回路が、前記スイッチの押し操作方向に沿った案内を前記表示部の画面に表示することを特徴とする車載操作装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車載操作装置であって、
前記操作アーム部が軟質素材を用いて形成され、
前記スイッチ群の各スイッチが、前記操作アーム部を表皮素材として当該表皮素材の下層にスイッチ部品が収納されて構成されることを特徴とする車載操作装置。 - 請求項6に記載の車載操作装置であって、
前記スイッチ群の表皮素材である前記操作アーム部が、下層のスイッチ部材の配置に応じて凹凸形状に形成されたことを特徴とする車載操作装置。 - 請求項7に記載の車載操作装置であって、
前記操作アーム部が、ウレタン、エラストマーまたはシリコーンを使用して形成されたことを特徴とする車載操作装置。
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